説明

ヤヌスキナーゼのインヒビター

本発明は、4つの公知の哺乳動物JAKキナーゼ(JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2)及びPDK1を阻害する化合物を提供する。本発明はまた、このような阻害性化合物を含む組成物、及び骨髄増殖症候群又はがんの治療の必要な患者に対してこの化合物を投与することによって、JAK1、JAK2、JAK3 TYK2及びPDK1の活性を阻害する方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ヤヌス・キナーゼ(JAK)は、JAK−STAT経路を介してサイトカイン媒介性シグナルを伝達する、120〜140kDaに及ぶ細胞内非受容体型チロシンキナーゼのファミリーである。JAKファミリーは、免疫応答に関与する細胞の増殖及び機能のサイトカイン依存性調節に役割を果たす。現在、4つの公知の哺乳動物JAKファミリーメンバー:JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2が存在する。
【0002】
JAK1、JAK2及びTYK2は、遍在的に発現されるが、JAK3は、骨髄細胞系及びリンパ系で発現される。JAKファミリーのメンバーは、多くのヘマトポイエチンサイトカイン、受容体型チロシンキナーゼ、及びGPCR類と関連する非受容体型チロシンキナーゼである。JAK1−/−マウスは、JAK1+/+と発生上類似であることが見出されたが、それらは、野性型よりも40%軽く秤量され、そして出生時に保育できなかった。これらの仔は、生存できず、そして出生の24時間内に死んだ(Merazら、Cell,1998,373〜383)。JAK1の欠損によって、胸腺細胞、前B細胞並びに成熟T及びBリンパ球の数が減らされる。他方では、TYK2(−/−)マウスは生存可能であり、このことはIFN−α/β及びIL−10に対するそれらの応答におけるわずかな欠損、並びにIL−12及びLPSの応答に対する顕著な欠損を示している。
【0003】
乳がん感受性タンパク質(breast cancer susceptibility protein)(BRCA1)は、腫瘍抑制因子として機能し、そして細胞の増殖、周期調節、並びにDNAの損傷及び修復に寄与する。BRCA1(−/−)マウスは、正常に発育するが、初期段階後7.5日までに死に、このことは、発育に対するBRCA1の重要な役割を示唆する。BRCA1タンパク質が過剰発現されたマウスは、細胞増殖の阻害をもたらし、細胞傷害性試薬に対して細胞を感作した。ヒト前立腺がん細胞株Du−145では(Gao FEBS Letters 2001,488,179−184)、BRCA1の発現の増強は、STAT3の構成的活性化、並びにJAK1及びJAK2の活性化と相関することが見出された。さらに、STAT3について選択性のアンチセンスオリゴヌクレオチドは、Du−145細胞において細胞増殖及びアポトーシスの有意な阻害をもたらした。このデータによって、前立腺がんの治療におけるJAK1及びJAK2インヒビターの潜在的な有用性が支持される。
【0004】
Campbellら(Journal of Biological Chemistry 1997,272,2591−2594)が報告したとおり、STAT3は、構成的に活性化されたv−Src形質転換細胞である。STAT3活性化がJAK−STAT経路を通じたシグナル伝達を介して生じたか否かを試験するために、3つの線維芽細胞株(NIH3T3、Balb/c、及び3Y1)をv−Srcで形質転換した。NIH3T3細胞におけるJAK1リン酸化のレベルは、v−Src又は変異体c−Src(Y527F)を過剰発現する細胞において、形質転換c−Srcが少ない細胞に比較して顕著に増大された。この結果は、JAK1酵素活性の増大と相関した。同様の結果が、JAK2で、より少ない程度ではあるが観察された。これらの結果は、Src−形質転換細胞において、STAT3の過剰反応に寄与するJAK1及び恐らくJAK2の構成的な活性化と一致する。
【発明の開示】
【0005】
発明の要旨
喘息は、気道閉塞、気道反応亢進、並びに気道炎症及び再形成の有病率の増大であり、そしてそれらを生じる疾患である(Pernis The Journal of Clinical Investigation 2002,109,1279−1283)。共通の原因は、CD4+ヘルパーT細胞(TH2)を通常含む、環境的な抗原に対する不適切な免疫応答であって、これは、JAK1/JAK3−STAT6経路を通じてシグナル伝達する、サイトカインIL−4、IL−5、IL−6、IL−10及びIL−13から誘発される。Th1細胞は、IL−2、IFN−γ及びTNF−βを分泌し、JAK2/TYK2−STAT4経路を通じてシグナル伝達する「遅延型過敏症反応(delayed−type hypersensitivity responses)」に関与すると考えられる。STAT6(−/−)マウスは、環境抗原でチャレンジされた場合AHRから防御され、そして粘膜含有細胞のIgEのレベル又は量において増大を示さなかった。
【0006】
JAK2は、シグナル伝達分子における特異的なチロシン残基のヒドロキシル基へのアデノシン三リン酸のγリン酸基の移行を触媒する細胞質タンパク質チロシンキナーゼである。JAK2は、レセプター及び酵素の両方のリガンド誘導性自己リン酸化後にサイトカインレセプターの下流のシグナル伝達を媒介する。JAK2の主要な下流のエフェクターは、シグナル伝達因子及び転写の活性化因子(signal transducers and activators of transcription)(STAT)タンパク質として公知の転写因子のファミリーである。研究によって、活性化JAK2変異(JAK2V617F)と骨髄増殖症候群との間の関連が開示されている。骨髄性悪性腫瘍のサブグループである、骨髄増殖症候群は、形態学的に成熟した顆粒球、赤血球、巨核球又は単球系細胞の増殖によって特徴付けられるクローン性の幹細胞疾患である。骨髄増殖症候群(myeloproliferative disorders)(MPD)としては、真性赤血球増加症(polycythemia vera)(PV)、本態性血小板血症(essential thrombocythemia)(ET)、骨髄線維症を伴う骨髄様化生(myeloid metaplasia with myelofibrosis)(MMM)、慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia)(CML)、慢性骨髄単球性白血病(chronic myelomonocytic leukemia)(CMML)、好酸球増加症候群(hypereosinophilic syndrome)(HES)、若年性骨髄単球性白血病(juvenile myelomonocytic leukemia)(JMML)及び全身性肥満細胞疾患(systemic mast cell disease)(SMCD)が挙げられる。タンパク質チロシンキナーゼの構成的な活性化を含むシグナル伝達機構における異常がMPDを開始するということが示唆されている。
【0007】
JAK3は、以下のインターロイキン:IL−2、IL−4、IL−7、IL−9及びIL−15について細胞外レセプターの共通のγ鎖と会合する。JAK3欠損は、げっ歯類及びヒトの両方における免疫力低下(immune compromised)(SCID)表現型と関連する。JAK3−/−哺乳動物のSCID表現型及びJAK3のリンパ球特異的発現は、免疫抑制剤の標的の2つの都合のよい特質である。データによって、JAK3のインヒビターが、T細胞活性化を妨害し得、かつ移植手術後の移植片の拒絶を予防し得るか、又は自己免疫傷害を被っている患者に治療的有用性を提供することが示唆されている。
【0008】
PDK1シグナル伝達は、血管新生において複数の重大な工程を調節する。したがって、PDK1の活性化のインヒビターは、がんの治療において、特に、限定はしないが機能変異のPTEN損失及び機能変異の受容体型チロシンキナーゼ獲得を含む、PTEN/PI3K経路の無秩序な活性に関連するがんの治療において有用である。
【0009】
発明の要旨
本発明は、4つの公知の哺乳動物JAKキナーゼ(JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2)及びPDK1を阻害する化合物を提供する。本発明はまた、このような阻害性化合物を含む組成物、並びに骨髄増殖症候群又はがんの治療の必要な患者に対してこの化合物を投与することによって、JAK1、JAK2、JAK3、TYK2及びPDK1の活性を阻害する方法を提供する。本発明の一実施態様は、以下の式の化合物:
【0010】
【化1】

【0011】
並びにその薬学的に許容され得る塩及び立体異性体によって説明される。
【0012】
発明の詳細な説明
本発明は、公知の哺乳動物JAKキナーゼ(JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2)及びPDK1を阻害する化合物を提供する。本発明はまた、このような阻害性化合物を含む組成物、並びに骨髄増殖症候群又はがんの治療の必要な患者に対してこの化合物を投与することによって、JAK1、JAK2、JAK3、TYK2及びPDK1の活性を阻害する方法を提供する。本発明の一実施態様は、式:
【0013】
【化2】

【0014】
[式中、Rはアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C3−8シクロアルキル、又はC1−6アルキルであり、ここで、該アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル及びアルキル基は、独立して、ハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、O(C1−6アルキル)、R及びハロアルキルからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
はアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C3−8シクロアルキル、ハロ、C1−6アルキル、(C=O)R、(C=O)NR(C1−6アルキル)R、(C=O)NRSO1−6アルキル、(C=O)NR(C1−6アルキル)NR、NR−(C1−6アルキル)−R、NR(C1−6アルキル)OR、NR(C1−6アルキル)−NR、NR、NR又はNRSONRであり、ここで、該アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル及びアルキル基は、独立して、R、ヒドロキシル、シアノ、ハロ、C1−6アルキル、O(C1−6アルキル)、O(C1−6アルキル)R、(C1−6アルキル)R、(C=O)R、OR、(C=O)ROH、(C=O)RO(C1−6アルキル)、(C=O)O(C1−6アルキル)、R(C=O)O(C1−6アルキル)、SO、SO、(C=O)NR、(C=O)NR(C1−6アルキル)R;(C=O)NR(C1−6アルキル)NR、(C=O)O(C1−6アルキル)、(C=O)NRSO(C1−6アルキル)、NR、(C=O)NR、N(R、NR(C1−6アルキル)R、NR(C=O)C1−6アルキル、NRSO(C1−6アルキル)、(C1−6アルキル)NR及びNHSON(Rからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
各々のRは独立して、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はC3−8シクロアルキルであって、ここで、該アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル及びシクロアルキル基は1〜3個のハロ、ヒドロキシル又はC1−6アルキルで置換されていてもよく;
は水素又はC1−6アルキルであり;
は水素又はC1−6アルキルであり;
mは0〜2の整数である]
の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体によって説明される。
【0015】
本発明のある実施態様では、Rはアリール又はヘテロアリールであり、ここで、該アリール及びヘテロアリール基は1〜3個のハロで置換されていてもよい。あるクラスの実施態様では、Rはフェニル又はピリジルであり、ここで、該フェニル及びピリジル基は1〜3個のハロで置換されていてもよい。あるサブクラスの実施態様では、Rは2つのハロで置換されたフェニルである。
【0016】
本発明のある実施態様では、Rはヘテロアリール、ヘテロシクリル、NR(C1−6アルキル)R、NR(C1−6アルキル)OR、NR(C1−6アルキル)NR、NR又はNRSONRであり、ここで、該ヘテロアリール、ヘテロシクリル及びアルキル基は、独立して、R、ヒドロキシル、シアノ及びハロからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい。あるクラスの実施態様では、Rはヘテロアリール、NR(C1−6アルキル)R、NR(C1−6アルキル)OR又はNRであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキル基は、独立して、ヒドロキシル、シアノ及びハロからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい。あるサブクラスの実施態様では、Rはヘテロアリールであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキル基は、独立して、ヒドロキシル、シアノ及びハロからなる群より選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい。本発明のさらなるサブクラスでは、Rはピリジニルであり、ここで、該ピリジニル基は、独立して、シアノ及びハロからなる群より選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい。
【0017】
上記される好ましい実施態様に対する言及は、他に言及しない限り、特定かつ好ましい基の全ての組み合わせを含むことを意味する。
【0018】
本発明の具体的な実施態様としては、限定されないが:
9−ブロモ−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−シクロペンチル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(イソブチルアミノ)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−クロロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N’−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N,N−ジメチルスルファミド;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−ピリジン−3−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−イソキノリン−8−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−イソキノリン−5−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−シクロペンチル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(3−クロロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(1−フェニルエチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(イソブチルアミノ)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−{[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−{[1−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}−2−シクロペンチル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(2−メトキシエチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(2R)−2−フェニルモルホリン−4−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(3R)−3−メトキシピロリジン−1−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N’−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N,N−ジメチルスルファミド;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−{[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−{[(2−メチルテトラヒドロフラン−2−イル)メチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(1,4−ジオキサン−2−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
3−{[2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]アミノ}プロパンニトリル;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−{[2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−[(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−{[2−(ピリジン−2−イルアミノ)エチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−ピリジン−4−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
tert−ブチル=4−{4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}ピペラジン−1−カルボキシレート;
2−(2−クロロフェニル)−9−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ビフェニル−3−イル−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ビフェニル−2−イル−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−ピリジン−3−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N,N−ジメチルベンズアミド;
4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ベンズアミド;
2−(2−クロロフェニル)−9−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−[4−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N−{3−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}メタンスルホンアミド;
N−{4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}メタンスルホンアミド;
2−(2−クロロフェニル)−9−(4−メトキシフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−(3−メトキシフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−(2−メトキシフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N−エチルベンズアミド;
4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N−イソブチルベンズアミド;
2−(2−クロロフェニル)−9−キノリン−5−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−(1H−ピラゾール−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(1H−ピラゾール−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−[4−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(1H−ピラゾール−3−イル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−N−(3−メチルブチル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−9−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(モルホリン−4−イルカルボニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−7−オキソ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−7−オキソ−N−(ピリジン−3−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−N−(メチルスルホニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
N−ベンジル−2−シクロペンチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
9−(1H−ピラゾール−3−イル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−ピリミジン−5−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(1H−ピラゾール−3−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−ピリジン−3−イル−1,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2−モルホリン−4−イルピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−ピリジン−4−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(4−メトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−{6−[(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]ピリジン−3−イル}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(5−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−クロロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N−{3−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]ピリジン−2−イル}−2,2−ジメチルプロパンアミド;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−[2−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン−3−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
5−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]ピリジン−2−カルボニトリル;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−ピリミジン−5−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−キノリン−3−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(3−フリル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(4−アミノフェニル)−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(3−アミノフェニル)−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−{2−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−イソキノリン−4−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−モルホリン−4−イルピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2−メトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2−フルオロキノリン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N−{3−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}アセトアミド;
N−{3−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}メタンスルホンアミド;
N−{4−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}メタンスルホンアミド;
3−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]ベンズアミド;
4−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]ベンズアミド;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(3,4−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
4−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−2−フルオロベンゾニトリル;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(2−フルオロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(5−フルオロピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(3−フルオロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(2−クロロピリジン−4−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(6−フルオロピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(6−メトキシピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−ピリジン−2−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル]−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体が挙げられる。
【0019】
また、上記のような式Iの化合物及び薬学的に許容され得る担体からなる医薬組成物も本発明の範囲内に含まれる。本発明はまた、薬学的に許容され得る担体及び本出願に具体的に開示される任意の化合物からなる医薬組成物を包含することを意図する。本発明のこれら及び他の態様は、本明細書に含まれる教示から明白である。
【0020】
本発明の化合物は、不斉中心、キラル軸及びキラル面を有していてもよく(E.L.Eliel及びS.H.Wilen,Stereochemistry of Carbon Compounds,John Wiley & Sons,New York,1994,1119〜1190頁に記載されるとおり)、そしてラセミ化合物、ラセミ混合物として、また個々のジアステレオマーとして存在してもよく、光学異性体を含む、全ての可能な異性体及びその混合物、全てのこのような立体異性体が本発明に含まれる。
【0021】
さらに、本明細書に開示される化合物は、互変異性体として存在してもよく、そしてたとえ互変異性体構造が1つだけ示されているとしても、両方の互変異性体型が本発明の範囲に包含されるものとする。例えば、以下は本発明の範囲内である:
【0022】
【化3】

【0023】
イミダゾールは、1H/2H互変異性体の混合物として存在する。イミダゾール部の互変異性型も本発明の範囲内である。
【0024】
任意の変数(例えば、Rなど)が、任意の構成で2回以上存在する場合、各々の出現に対する定義は、あらゆる他の出現ごとに独立している。また、置換基及び変数の組み合わせは、このような組み合わせが、安定な化合物を生じる場合にのみ許容される。置換基から環系に引かれた線は、示された結合が、任意の置換可能な環原子に結合されてもよいことを示す。環系が二環式である場合、この結合はこの二環式部分のいずれかの環上の任意の適切な原子に結合されるものとする。
【0025】
1つ以上のケイ素(Si)原子が、当業者によって1つ以上の炭素原子の代わりに本発明の化合物に組み込まれ、化学的に安定であって、かつ容易に入手可能な出発原料から当該分野で技術上公知の方法によって容易に合成され得る化合物を得ることができることが理解される。炭素及びケイ素は、それらの共有結合半径が異なり、類似のC元素及びSi元素結合と比較した場合、結合距離及び立体配置の相違がもたらされる。これらの相違によって、炭素と比較した場合、ケイ素含有化合物のサイズ及び形状においてわずかな変化がもたらされる。当業者は、サイズ及び形状の相違が、活性、溶解度、目的外の活性の欠損、パッケージング特性などにわずかな又は劇的な変化をもたらし得ることを理解する。(Diass,J.O.ら、Organometallics(2006)5:1188〜1198;Showell,G.A.ら、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters(2006)16:2555〜2558)。
【0026】
化学的に安定であって、かつ当該分野で技術上公知の方法及び下に記載される方法によって、容易に入手可能な出発原料から、容易に合成され得る化合物を得るために、本発明の化合物に対する置換基及び置換のパターンが、当業者によって選択されてもよいことが理解される。ある置換基が2つ以上の置換基でそれ自体置換される場合、これらの複数の置換基は、安定な構造を生じる限り、同じ炭素上であっても、異なる炭素上であってもよいことが理解される。「1つ以上の置換基で置換されていてもよいという句は、「少なくとも1つの置換基で置換されていてもよい」という句と等価とみなされるべきであり、そしてこのような場合、好ましい実施態様は、0〜4個の置換基を有し、そしてさらに好ましい実施態様は、0〜3個の置換基を有する。
【0027】
本明細書において用いる場合、「アルキル」とは、特定の数の炭素原子を有する分枝鎖及び直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。例えば、「(C1−10)アルキル」におけるC1−10とは、直鎖又は分枝鎖の配置において1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10個の炭素を有する基を包含するものと規定される。例えば、「(C1−10)アルキル」は詳細には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、i−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどを包含する。
【0028】
「シクロアルキル」という用語は、特定の数の炭素原子を有する単環の飽和した脂肪族炭化水素基を意味する。例えば、「シクロアルキル」としては、シクロプロピル、メチル−シクロプロピル、2,2−ジメチル−シクロブチル、2−エチル−シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられる。
【0029】
「ハロアルキル」という用語は、他に特定しない限り、上記のようなアルキル基を意味し、1〜5個、好ましくは1〜3個のハロゲンで置換されている。代表的な例としては、限定はしないが、トリフルオロメチル、ジクロロエチルなどが挙げられる。
【0030】
「アルコキシ」とは、酸素架橋を通じて結合された示された数の炭素原子の環状又は非環状のアルキル基に相当する。したがって「アルコキシ」は、上記のアルキル及びシクロアルキルの定義を包含する。
【0031】
特定の場合に、置換基は、ゼロを含むある範囲の炭素、例えば、(C−C)アルキル−アリールで定義され得る。アリールが、フェニルであると解釈される場合、この定義は、フェニル自体、及び−CHPh、−CHCHPh、CH(CH)CHCH(CH)Phなどを包含する。
【0032】
本明細書において用いる場合、「アリール」とは、各々の環において最大7原子までの任意の安定な単環式又は二環式の炭素環であって、少なくとも1つの環が芳香族である環を意味するものとする。このようなアリールの要素の例としては、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル及びビフェニルが挙げられる。アリール置換基が二環式であり、1つの環が非芳香族である場合には、結合は、芳香族環を介することが理解される。
【0033】
本明細書において用いる場合、「ヘテロアリール」という用語は、各々の環において最大7原子までの安定な単環式、又は二環式の環であって、少なくとも1つの環が芳香族であり、かつO、N及びSからなる群より選択される1〜4個のヘテロ原子を含む環に相当する。この定義の範囲内のヘテロアリール基としては限定はしないが以下が挙げられる:アクリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、キノキサリニル、ピラゾリル、インドリル、ベンゾトリアゾリル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、キノリニル、イソキノリニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、インドリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、テトラヒドロキノリン。以下の複素環の定義と同様、「ヘテロアリール」はまた、任意の窒素含有ヘテロアリールのN−オキシド誘導体を包含することも理解される。ヘテロアリール置換基が二環式であり、1つの環が非芳香族であるか又はヘテロ原子を含まない場合、結合は、それぞれ芳香族環を介するか、又はヘテロ原子含有環を介することが理解される。置換基Qについてのこのようなヘテロアリール基としては、限定はしないが:2−ベンズイミダゾリル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、1−イソキノリニル、3−イソキノリニル、及び4−イソキノリニルが挙げられる。
【0034】
本明細書において用いる場合、「複素環(heterocycle)」又は「ヘテロシクリル(heterocyclyl)」という用語は、3員〜10員の芳香族又は非芳香族の複素環であって、O、N、及びSからなる群より選択される1〜4個のヘテロ原子を有する複素環を意味するものとし、これには二環式基が挙げられる。したがって、「ヘテロシクリル」とは、上述のヘテロアリール、並びにそのジヒドロ及びテトラヒドロアナログを包含する。「ヘテロシクリル」のさらなる例としては限定はしないが、以下が挙げられる:ベンゾイミダゾリル、ベンゾイミダゾロニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフトピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、1,4−ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピリジン−2−オニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフラニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフラニル、及びテトラヒドロチエニル、並びにそれらのN−オキシド。ヘテロシクリル置換基の結合は、炭素原子を介して生じても、又はヘテロ原子を介して生じてもよい。
【0035】
当業者によって理解されるとおり、「ハロ」又は「ハロゲン」とは本明細書において用いる場合、クロロ(Cl)、フルオロ(F)、ブロモ(Br)、及びヨード(I)を包含するものとする。
【0036】
本発明に含まれるのは、本発明の化合物の遊離型、並びにその薬学的に許容され得る塩及び立体異性体である。本明細書に例示される単離された具体的な化合物のいくつかは、アミン化合物のプロトン化塩である。「遊離型(free form)」という用語は、非塩型のアミン化合物をいう。この包含される薬学的に許容され得る塩としては、本明細書に記載される具体的な化合物について例示される単離された塩が挙げられるだけでなく、本発明の化合物の遊離型の全ての典型的な薬学的に許容され得る塩も挙げられる。記載される特定の塩の化合物の遊離型は、当該分野で技術上公知の方法を用いて単離され得る。例えば、この遊離型は、適切な希塩基性水溶液、例えば、希水溶液のNaOH、炭酸カリウム、アンモニア及び炭酸水素ナトリウムを用いて塩を処理することによって再生され得る。この遊離型は、特定の物理的特性、例えば、極性溶媒中での溶解度において、いくらかその代表的な塩型とは異なるが、酸及び塩基の塩はそうでなければ、本発明の目的に関してそれらのそれぞれの遊離型に薬学的に等価である。
【0037】
本発明の化合物の薬学的に許容され得る塩は、慣用の化学的方法によって、塩基又は酸性の部分を含む本発明の化合物から合成され得る。一般には、塩基化合物の塩は、イオン交換クロマトグラフィーによって、又は遊離塩基と化学量論量若しくは過剰な所望の塩を形成する無機若しくは有機の酸とを、適切な溶媒若しくは溶媒の種々の組み合わせの中で反応させることによって調製する。同様に、酸性化合物の塩は、適切な無機又は有機の塩基との反応によって形成される。
【0038】
したがって、本発明の化合物の薬学的に許容され得る塩としては、塩基性の本発明の化合物と、無機又は有機の酸とを反応させることによって形成される、本発明の化合物の慣用の非毒性塩が挙げられる。例えば、慣用の非毒性の塩としては、無機の酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸など由来の塩、並びに、有機酸、例えば、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ−安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸、トリフルオロ酢酸(TFA)などから調製される塩が挙げられる。
【0039】
本発明の化合物が酸性である場合、適切な「薬学的に許容され得る塩」とは、無機の塩基及び有機の塩基を含む薬学的に許容され得る非毒性の塩基から調製される塩をいう。無機の塩基由来の塩としては、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガンの塩、マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛などが挙げられる。特に好ましいのは、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム及びナトリウムの塩である。薬学的に許容され得る有機の非毒性の塩基由来の塩としては、第一級、第二級及び第三級のアミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミンの塩、及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、アルギニン、ベタイン カフェイン、カオリン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン,エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミンなどの塩が挙げられる。
【0040】
上記の薬学的に許容され得る塩及び他の典型的な薬学的に許容され得る塩の調製は、Bergら「Pharmaceutical Salts」J.Pharm.Sci.1977:66:1〜19によってさらに詳細に記載されている。
【0041】
本発明の化合物は、可能性として内部塩又は双性イオンであることも注記される。なぜなら、生理学的な条件下では、この化合物の脱プロトン化酸性基、例えば、カルボキシル基は、陰イオン性であってもよく、その結果、この電子電荷は、プロトン化又はアルキル化された塩基性基、例えば、第四級窒素原子の陽イオン性電荷に対抗して内部的にバランスを取られ得るからである。
【0042】
有用性
本発明の化合物は、JAK1、JAK2、JAK3、TYK2及びPDK1のインヒビターであり、したがって、哺乳動物、好ましくはヒトにおいて骨髄増殖症候群又はがんを治療又は予防するために有用である。
【0043】
本発明の実施態様は、JAK1チロシンキナーゼを阻害するための方法を提供し、この方法は、上記の任意の化合物又は任意の医薬組成物の治療上有効な量を哺乳動物に投与する工程を包含する。
【0044】
本発明の実施態様は、JAK2チロシンキナーゼを阻害するための方法を提供し、この方法は、上記の任意の化合物又は任意の医薬組成物の治療上有効な量を哺乳動物に投与する工程を包含する。
【0045】
本発明の実施態様は、野性型又は変異体のJAK2チロシンキナーゼを阻害するための方法を提供し、この方法は、上記の任意の化合物又は任意の医薬組成物の治療上有効な量を哺乳動物に投与する工程を包含する。
【0046】
本発明の実施態様は、JAK2V617Fチロシンキナーゼを阻害するための方法を提供し、この方法は、上記の任意の化合物又は任意の医薬組成物の治療上有効な量を哺乳動物に投与する工程を包含する。
【0047】
本明細書に提供される、化合物、組成物及び方法は、特に、骨髄増殖症候群の治療のために有用であると考えられる。治療され得る骨髄増殖症候群としては、真性赤血球増加症(polycythemia vera)(PV)、本態性血小板血症(essential thrombocythemia)(ET)、骨髄線維症を伴う骨髄様化生(myeloid metaplasia with myelofibrosis)(MMM)、慢性骨髄性白血病(chronic myelogenous leukemia)(CML)、骨髄単球性白血病(myelomonocytic leukemia)(CMML)、好酸球増加症候群(hypereosinophilic syndrome)(HES)、若年性骨髄単球性白血病(juvenile myelomonocytic leukemia)(JMML)及び全身性肥満細胞疾患(systemic mast cell disease)(SMCD)が挙げられる。
【0048】
JAK2のインヒビターが骨髄増殖障害の治療及び/又は予防において有用であるということは文献で公知である。例えば、Tefferi,A.及びGilliland,D.G.Mayo Clin.Proc.80(7):947−958(2005);Fernandez−Luna,J.L.ら、Haematologica 83(2):97〜98(1998);Harrison,C.N.Br.J.Haematol.130(2):153〜165(2005);Leukemia(2005)19,1843〜1844;並びにTefferi,A.及びBarbui,T.Mayo Clin.Proc.80(9):1220−1232(2005)を参照のこと。
【0049】
本明細書に提供される化合物、組成物及び方法はまた、がんの治療のために有用と考えられる。本発明の化合物、組成物及び方法によって治療され得るがんとしては、限定はしないが以下が挙げられる:心臓系:肉腫(血管肉腫、線維肉腫、胎児型性横紋筋肉腫、脂肪肉腫)、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫及び奇形腫;:気管支癌(扁平上皮細胞、未分化小細胞、未分化大型細胞、腺癌)、肺胞(細気管支)癌、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫;胃腸:食道(扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、膵臓(管腺癌、膵島細胞腫、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、カルチノイド腫瘍、VIP産生腫瘍)、小腸(腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋肉腫、血管腫、脂肪腫、神経繊維腫、線維腫)、大腸(腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋腫)結腸、結腸直腸、直腸;尿生殖路:腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽細胞腫]、リンパ腫、白血病)、膀胱及び尿道(扁平上皮癌、移行細胞癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、精巣(精上皮腫、奇形腫、胎生期癌、奇形癌、絨毛癌、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、腺腫様腫瘍、脂肪腫);肝臓:肝癌(肝細胞癌)、肝内胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫;:骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨大細胞腫瘍脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨外骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫及び巨大細胞腫瘍;神経系:頭骨(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色種、変形性骨炎)、髄膜(髄腹腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳(星状細胞腫、髄芽腫、グリオーマ、上衣細胞腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形性グリア細胞芽腫、希突起グリオーマ、神経鞘腫、網膜細胞芽腫、先天性腫瘍)、脊髄 神経繊維腫、髄腹腫、グリオーマ、肉腫);婦人科:子宮(子宮内膜癌)、子宮頸部(頸癌、前腫瘍子宮頸部異形成)、卵巣、(卵巣癌[漿膜性嚢胞腺癌、ムチン性嚢胞腺癌、未分類癌]、顆粒膜−卵胞膜細胞腫瘍、セルトリ−ライディヒ細胞腫瘍、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰部(扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、メラノーマ)、膣(明細胞癌、扁平上皮癌、ブドウ状肉腫(胎児横紋筋肉腫)、卵管(癌腫);血液学的:血液(骨髄性白血病[急性及び慢性]、急性リンパ芽球白血病、慢性リンパ性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群)、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫[悪性リンパ腫];皮膚:悪性メラノーマ、基底細胞癌、扁平上皮癌、カポジ肉腫、奇胎形成異常母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫;及び副腎:神経芽細胞腫。したがって「がん(癌)性細胞」という用語は、本明細書において用いられる場合、上記で特定された状態のいずれか1つに罹患している細胞を包含する。
【0050】
本発明の化合物、組成物及び方法はまた、以下の疾患状態を治療するのに有用であり得る:ケロイド及び乾癬。
【0051】
本発明の化合物、組成物及び方法によって治療され得るがんとしては限定はしないが以下が挙げられる:乳房、前立腺、結腸、結腸直腸、肺、脳、精巣、胃、膵臓、皮膚、小腸、大腸、咽頭、頭頸部、口内、骨、肝臓、膀胱、腎臓、甲状腺及び血液のものである。
【0052】
本発明の化合物、組成物及び方法によって治療され得るがんとしては以下が挙げられる:乳房、前立腺、結腸、卵巣、結腸直腸、及び肺(非小細胞肺)。
【0053】
本発明の化合物、組成物及び方法によって治療され得るがんとしては以下が挙げられる:乳房、結腸、結腸直腸、及び肺。
【0054】
本発明の化合物、組成物及び方法によって治療され得るがんとしては以下が挙げられる:リンパ腫及び白血病。
【0055】
本発明の化合物はまた、PDK1の活性のインヒビターであり、したがって、がん、特に、限定はしないが、機能変異のPTEN損失及び機能変異の受容体型チロシンキナーゼ獲得を含む、PTEN/PI3K経路の無秩序な活性に関連するがんの治療に有用である。このようながんとしては限定はしないが、卵巣、膵臓、乳房及び前立腺のがん、及び腫瘍抑制因子PTENが変異されているがん(グリア芽細胞腫を含む)が挙げられる。Feldman,Richard I.ら、「Novel Small Molecule Inhibitors of 3−Phosphoinositide−dependent Kinase−1,」The Journal of Biological Chemistry,Vol.280,No.20,Issue of May 20,pp.19867〜19874,2005.を参照のこと。
【0056】
PDK1シグナル伝達は、血管新生において複数の重要な工程を調節する。Mora,Alfonsoら、「PDK1,the master regulator of AGC kinase signal transduction」、Seminars in Cell & Developmental Biology 15(2004)161〜170を参照のこと。がんの治療における血管新生インヒビターの有用性は、文献中で公知であり、例えば、J.Rakら、Cancer Research,55:4575〜4580,1995及びDredgeら、Expert Opin.Biol.Ther.(2002)2(8):953〜966を参照のこと。がんにおける血管新生の役割は、多数のタイプのがん及び組織で示されている:乳癌(G.Gasparini及びA.L.Harris,J.Clin.Oncol.,1995,13:765〜782;M.Toiら、Japan.J.Cancer Res.,1994,85:1045〜1049);膀胱癌(A.J.Dickinsonら、Br.J.Urol.,1994,74:762〜766);結腸癌(L.M.Ellisら、Surgery,1996,120(5):871〜878);及び口腔腫瘍(J.K.Williamsら、Am.J.Surg.,1994,168:373〜380)。他のがんとしては、進行性腫瘍、ヘアリー細胞白血病、メラノーマ、進行性頭頸部がん、転移性腎細胞がん、非ホジキンリンパ腫、転移性乳がん、乳腺腺癌、進行性メラノーマ、膵臓がん、胃がん、グリア芽細胞腫、肺がん、卵巣がん、非小細胞肺がん、前立腺がん、小細胞肺がん、腎細胞癌、種々の固形腫瘍、多発性骨髄腫、転移性前立腺がん、悪性神経膠腫、腎臓がん、リンパ腫、難治性転移性疾患、難治性多発性骨髄腫、子宮頚がん、カポジ肉腫、再発性異型性グリオーマ及び転移性結腸がんが挙げられる(Dredgeら、Expert Opin.Biol.Ther.(2002)2(8):953〜966)。したがって、本出願に開示されるPDK1インヒビターはまた、これらの血管新生関連のがんの治療に有用である。
【0057】
新血管新生を受けている腫瘍は、転移の能力の増大を示す。実際、血管新生は、腫瘍の増殖及び転移に必須である。(S.P.Cunninghamら、Can.Research,61:3206〜3211(2001))。したがって、本出願に開示されるPDK1インヒビターはまた、腫瘍細胞転移を予防又は軽減するために有用である。
【0058】
さらに本発明の範囲内に含まれるのは、血管新生が関係する疾患を治療又は予防する方法であり、この方法は、このような処置の必要な哺乳動物に対して、治療上有効な量の本発明の化合物を投与する工程から構成される。眼の血管新生疾患は、得られた組織損傷のかなりが、眼での血管の異常な浸潤に帰せられ得る状態の例である(2000年、6月2日公開、WO00/30651を参照のこと)。望ましくない浸潤は、虚血性の網膜症、例えば、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、網膜静脈閉塞などから、又は変性疾患、例えば、加齢性黄斑変性症で観察される脈絡膜血管新生によって生じる網膜症によって誘発され得る。したがって、本発明の化合物の投与による血管増殖阻害は、血管の浸潤を予防し、そして血管新生に関する疾患、例えば、網膜血管化、糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性症などのような眼科疾患を予防又は治療する。
【0059】
さらに本発明の範囲内に含まれるのは、限定はしないが以下を含む、血管新生が関係する非悪性の疾患を治療又は予防する方法である:眼の疾患(例えば、網膜血管化、糖尿病性網膜症及び加齢性黄斑変性症)、アテローム性動脈硬化症、関節炎、乾癬、肥満及びアルツハイマー病(Dredgeら、Expert Opin.Biol.Ther.(2002)2(8):953〜966)。別の実施態様では、血管新生が関係する疾患を治療又は予防する方法は、以下を含む:眼の疾患(例えば、網膜血管化、糖尿病性網膜症及び加齢性黄斑変性症)、アテローム性動脈硬化症、関節炎、及び乾癬。
【0060】
さらに本発明の範囲内に含まれるのは、過剰増殖性障害、例えば、再狭窄、炎症、自己免疫疾患及びアレルギー/喘息を治療する方法である。
【0061】
さらに本発明の範囲内に含まれるのは、ステントをコーティングするための本発明の化合物の使用、したがって、再狭窄の治療及び/又は予防のためのコーティングされたステントに対する本発明の化合物の使用である(WO03/032809)。
【0062】
さらに本発明の範囲内に含まれるのは、変形性関節症の治療及び/又は予防のための本発明の化合物の使用である(WO03/035048)。
【0063】
さらに本発明の範囲内に含まれるのは、低インスリン症を治療する方法である。
【0064】
本発明のある実施態様は、JAK3チロシンキナーゼを阻害するための方法を提供し、この方法は、上記の任意の化合物又は任意の医薬組成物の治療上有効な量を哺乳動物に投与する工程を包含する。
【0065】
本発明のある実施態様は、TYK2チロシンキナーゼを阻害するための方法を提供し、この方法は、上記の任意の化合物又は任意の医薬組成物の治療上有効な量を哺乳動物に投与する工程を包含する。
【0066】
本発明を例示するのは、骨粗鬆症の治療及び/又は予防の必要な哺乳動物における、その処置のための医薬の調製における上記の任意の化合物の使用である。本発明のさらなる例示は、以下の治療及び/又は予防のための医薬の調製における上記の任意の化合物の使用である:骨量減少、骨吸収、骨折、代謝性骨疾患、及び/又はカテプシン機能に関連する障害。
【0067】
本発明の化合物は、ヒトを含む哺乳動物に、単独で、又は薬学的に許容され得る担体、賦形剤若しくは希釈剤と組み合わせて、医薬組成物中で、標準的な薬学的プラクティスに従って、投与されてもよい。この化合物は、経口的に又は非経口的に、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、直腸及び局所経路の投与を含んで投与されてもよい。
【0068】
活性成分を含む医薬組成物は、経口使用に適切な形態で、例えば、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性若しくは油性の懸濁剤、分散性の粉末若しくは顆粒、エマルジョン、硬カプセル若しくは軟カプセル、又はシロップ若しくはエリキシルであってもよい。経口使用が意図される組成物は、医薬組成物の製造のための当該分野で公知の任意の方法に従って調製されてもよく、このような組成物は、薬学的に洗練されかつ口当たりのよい調製物を得るために、甘味剤、香味剤、着色剤及び防腐剤からなる群より選択される1つ以上の薬剤を含んでもよい。錠剤は、錠剤の製造に適切な非毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合されて活性成分を含む。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム;造粒剤及び崩壊剤、例えば、微結晶性セルロース、クロスカルメロースナトリウム、コーンスターチ、又はアルギン酸;結合剤、例えば、スターチ、ゼラチン、ポリビニル−ピロリドン又はアカシア、及び平滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであってもよい。錠剤は、コーティングされなくてもよいし、或いはそれらは、薬物の好ましくない味を覆い隠すため、又は胃腸管での崩壊及び吸収を遅らせ、それによって長期間にわたって徐放性作用を得るために公知の技術によってコーティングされてもよい。例えば、水溶性の食味マスキング物質、例えば、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース若しくはヒドロキシプロピルセルロース、又は時間遅延性物質、例えば、エチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸塩が使用されてもよい。
【0069】
経口使用のための処方物はまた、硬カプセル(ここで活性成分は、不活性な固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム若しくはカオリンと混合される)として、又は軟カプセル(ここで活性成分は、水溶性担体、例えば、ポリエチレングリコール又は油状媒体、例えば、ピーナツオイル、流動パラフィン、又はオリーブ油と混合される)として与えられてもよい。
【0070】
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適切な賦形剤と混合して活性物質を含む。このような賦形剤は、懸濁剤、例えば、カルボキシルメチル・セルロース・ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル−セルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガカント・ガム及びアカシア・ガムである;分散剤又は湿潤剤は、天然に存在するホスファチド、例えば、レシチン、酸化アルキレンと脂肪酸との縮合生成物、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン、又は酸化エチレンと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレン−オキシセタノール、又は酸化エチレンと脂肪酸及びヘキシトール由来の部分的エステルとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレン・ソルビトール・モノオレエート、又は酸化エチレンと脂肪酸及び無水ヘキシトール由来の部分的エステルとの縮合生成物、例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレエートであってもよい。水性懸濁液はまた、1つ以上の防腐剤、例えば、エチル又はn−プロピル p−ヒドロキシベンゾエート、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、及び1つ以上の甘味剤、例えば、スクロース、サッカリン又はアスパルテームを含んでもよい。
【0071】
油状の懸濁物は、植物油、例えば、ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油若しくはココナツオイル(やし油)中に、又は鉱油、例えば、液体パラフィン中に活性成分を分散することによって処方されてもよい。この油状懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜ろう、硬パラフィン又はセチルアルコールを含んでもよい。甘味剤、例えば、上記の甘味剤及び香味剤が、口当たりのよい経口調製物を得るために添加されてもよい。これらの組成物は、ブチル化ヒドロキシアニソール又はα−トコフェノールのような抗酸化剤の添加によって保存されてもよい。
【0072】
水への添加による水性懸濁液の調製に適切な分散性の粉末及び顆粒によって、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤及び1つ以上の防腐剤と混合した活性成分が得られる。適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、既に上記されたものによって例示される。さらなる賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤及び着色剤も存在してもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加によって保存されてもよい。
【0073】
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であってもよい。油相は、植物油、例えば、オリーブオイル、又はラッカセイ油、又は鉱油、例えば、液体パラフィン、又はこれらの混合物であってもよい。適切な乳化剤は、天然に存在するホスファチド(リン脂質)、例えば、大豆レシチン、及び脂肪酸及びヘキシトール無水物由来のエステル又は部分エステル、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、及びこの部分エステルと酸化エチレンとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであってもよい。このエマルジョンはまた、甘味剤、香味剤、防腐剤及び抗酸化剤を含んでもよい。
【0074】
シロップ及びエリキシルは、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースとともに処方されてもよい。このような処方物はまた、粘滑剤、防腐剤、香味剤及び着色剤及び抗酸化剤を含んでもよい。
【0075】
この医薬組成物は、滅菌注射用水溶液の形態であってもよい。とりわけ使用され得る許容されるビヒクル及び溶媒は、水、リンゲル溶液、及び等張性塩化ナトリウム溶液である。
【0076】
滅菌の注射用調製物はまた、活性成分が油相に溶解されている滅菌の注射用水中油型マイクロエマルジョンであってもよい。例えば、活性成分は、大豆油及びレシチンの混合物に最初に溶解されてもよい。次いで、この油溶液を、水及びグリセロール混合物に導入し、処理してマイクロエマルジョンを形成する。
【0077】
注射用液又はマイクロエマルジョンは、局所ボーラス注射によって患者の血流に導入されてもよい。或いは、本発明の化合物の一定の循環濃度を維持するような方法で、この溶液又はマイクロエマルジョンを投与することが有利であり得る。このような一定濃度を維持するために、持続静脈内送達デバイスを利用してもよい。このようなデバイスの例は、Deltec CADD−PLUS(商標)モデル5400静脈内ポンプである。
【0078】
医薬組成物は、筋肉内投与及び皮下投与のための滅菌の注射用の水性又は油性の懸濁液の形態であってもよい。この懸濁液は、上述されている適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を用いて、公知の技術に従って処方されてもよい。この滅菌注射用調製物はまた、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口の許容される希釈液又は溶媒に含まれる滅菌の注射用液又は懸濁液であってもよい。さらに、滅菌の固定油が、溶媒又は懸濁媒体として慣習的に使用される。この目的のために、合成のモノグリセド又はジグリセリドを含む任意の非刺激性固定油が使用されてもよい。さらに、脂肪酸、例えば、オレイン酸は、注射用調製物において用途が見出される。
【0079】
本発明の化合物はまた、薬物の直腸投与のための坐剤の形態で投与されてもよい。これらの組成物は、常温で固体であるが、直腸温度では液体であり、したがって直腸中で融解して薬物を放出する適切な非刺激性の賦形剤と、この薬物とを混合することによって調製されてもよい。このような物質としては、ココアバター、グリセリンゼラチン、硬化植物油、種々の分子量のポリエチレングリコール及びポリエチレングリコールの脂肪酸エステルの混合物が挙げられる。
【0080】
局所使用のためには、本発明の化合物を含んでいる、クリーム、軟膏、ゼリー、溶液又は懸濁液などが使用される。(本出願の目的のために、局所適用は、うがい薬及び含嗽薬を含むものとする)。
【0081】
本発明のための化合物は、適切な鼻腔内ビヒクル及び送達デバイスの局所使用を介して経鼻型で、又は経皮経路を介して、当業者に周知の経皮皮膚パッチの形態を用いて、投与されてもよい。経皮送達システムの形態で投与されるために、投薬用量は、当然ながら、投薬レジメンにわたって間欠的ではなく連続的である。本発明の化合物はまた、基剤、例えば、ココアバター、グリセリン・ゼラチン、硬化植物油、種々の分子量のポリエチレングリコール及びポリエチレングリコールの脂肪酸エステルの混合物を使用する坐剤として送達されてもよい。
【0082】
本発明の化合物はまた、リポソーム送達システム、例えば、小単層ベシクル、大単層ベシクル及び多層ベシクルの形態で投与されてもよい。リポソームは、種々のリン脂質、例えば、コレステロール、ステアリルアミン又はホスファチジルコリンから形成されてもよい。
【0083】
本発明の化合物はまた、化合物の分子が結合される個別の担体としてモノクローナル抗体の使用によって送達されてもよい。本発明の化合物はまた、標的可能薬物担体として可溶ポリマーと結合されてもよい。このようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシ−エチルアスパルトアミド−フェノール、又はパルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリリジンを挙げることができる。さらに、本発明の化合物は、薬物の徐放性の制御を達成するのにおいて有用なあるクラスの生体分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸及びポリグリコール酸のコポリマー、ポリエプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート及び架橋されるか又は両親媒性のヒドロゲルのブロックコポリマーに結合されてもよい。
【0084】
本発明に従う組成物がヒト被験体に投与される場合、その1日投薬量は個々の患者の年齢、体重及び応答、並びに患者の症状の重篤度に従って一般に変化する投薬量によって、処方医師によって正常に決定される。
【0085】
ある実施態様では、JAK2のインヒビターの適切な量を、がんの治療を受けている哺乳動物に投与する。投与は、1日あたり体重1kgあたり約0.1mg〜体重1kgあたり約60mg、又は1日あたり体重1kgあたり約0.5mg〜体重1kgあたり約40mgの量のインヒビターで生じる。本発明の組成物を含む別の治療投与量としては、JAK2のインヒビターの約0.01mg〜約1000mgが挙げられる。別の実施態様では、この投薬量は、JAK2のインヒビターの約1mg〜約1000mgを含む。
【0086】
本発明の化合物はまた、治療剤、化学療法剤及び抗がん剤と組み合わせて有用である。ここで開示される化合物と、治療剤、化学療法剤及び抗がん剤との組み合わせは、本発明の範囲内である。このような薬剤の例は、Cancer Principles and Practice of Oncology by V.T.Devita and S.Hellman(編者)、第6版(February 15,2001)、Lippincott Williams & Wilkins Publishersに見出すことができる。当業者は、関与する薬物及びがんの特定の特徴に基づいて薬剤のどの組み合わせが有用であるかを決定できる。このような薬剤としては、以下が挙げられる:エストロゲンレセプター調節因子、アンドロゲンレセプター調節因子、レチノイドレセプター調節因子、細胞傷害剤/細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼインヒビター、HMG−CoA還元酵素インヒビター及び他の血管新生インヒビター、HIVプロテアーゼインヒビター、逆転写酵素インヒビター、細胞増殖及び生存シグナル伝達のインヒビター、ビスホスホネート、アロマターゼインヒビター、siRNA治療剤、γ−セクレターゼインヒビター、受容体チロシンキナーゼ(RTK)に干渉する剤及び細胞周期チエックポイントに干渉する薬剤。本発明の化合物は、放射線療法と同時投与される場合、特に有用である。
【0087】
「エストロゲンレセプター調節因子」とは、機序にかかわらず、レセプターに対するエストロゲンの結合を妨害するか又は阻害する化合物をいう。エストロゲンレセプター調節因子の例としては、限定はしないが、タモキシフェン、ラロキシフェン、イドキシフェン、LY353381、LY117081、トレミフェン、フルベストラント(fulvestrant)、4−[7−(2,2−ジメチル−1−オキソプロポキシ−4−メチル−2−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]−フェニル−2,2−ジメチルプロパノエート、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン−2,4−ジニトロフェニル−ヒドラゾン及びSH646が挙げられる。
【0088】
「アンドロゲンレセプター調節因子」とは、機序にかかわらず、レセプターに対するアンドロゲンの結合を妨害するか又は阻害する化合物をいう。アンドロゲンレセプター調節因子の例としては、フィナステリド、及び他の5α−リダクターゼインヒビター、ニルタミド、フルタミド、ビカルタミド、リアロゾール及び酢酸アビラテロンが挙げられる。
【0089】
「レチノイドレセプター調節因子」とは、機序にかかわらず、レセプターに対するレチノイドの結合を妨害するか又は阻害する化合物をいう。このようなレチノイドレセプター調節因子の例としては、ベキサロテン、トレチノイン、13−シス−レチノイン酸、9−シス−レチノイン酸、α−ジフルオロメチルオルニチン、ILX23−7553、トランス−N−(4’−ヒドロキシフェニル)レチナミド、及びN−4−カルボキシフェニルレチナミドが挙げられる。
【0090】
「細胞傷害剤/細胞増殖抑制剤」とは、細胞の機能を直接妨害することによって主に細胞死を生じるか若しくは細胞増殖を阻害するか、又は細胞の有糸分裂を阻害するか若しくは妨害する化合物をいい、これには、アルキル化剤、腫瘍壊死因子、インターカレータ、低酸素症活性化可能化合物、微小管インヒビター/微小管安定化因子、有糸分裂キネシンのインヒビター、ヒストン脱アセチル化酵素のインヒビター、細胞分裂進行に関与するキナーゼのインヒビター、増殖因子及びサイトカインシグナル伝達経路に関与するキナーゼのインヒビター、代謝拮抗剤、生物学的応答修飾因子、ホルモン/抗ホルモン療法剤、造血性増殖因子、モノクローナル抗体標的化治療剤、トポイソメラーゼインヒビター、プロテアゾームインヒビター、ユビキチンリガーゼインヒビター、及びオーロラキナーゼインヒビターが挙げられる。
【0091】
細胞傷害剤/細胞増殖抑制剤の例としては、限定はしないが、セルテネフ(sertenef)、カケクチン、イフォスファミド(ifosfamide)、タソネルミン(tasonermin)、ロニダミン、カルボプラチン(carboplatin)、アルトレタミン(altretamine)、プレドニムスチン、ジブロモダルシトール、ラニムスチン、フォテムスチン(fotemustine)、ネダプラチン(nedaplatin)、オキサリプラチン、テモゾロミド、ヘプタプラチン、エストラムスチン、イムプロスルファントシレート(improsulfan tosilate)、トロフォスファミド、ニムスチン、塩化ジブロスピジウム(dibrospidium chloride)、プミテパ(pumitepa)、ロバプラチン(lobaplatin)、サトラプラチン(satraplatin)、プロフィロマイシン(profiromycin)、シスプラチン、イロフルベン、ドキシフォスファミド、シス−アミンジクロロ(2−メチル−ピリジン)プラチナム、ベンジルグアニン、グルフォスファミド、GPX100、(トランス、トランス、トランス)−ビス−mu−(ヘキサン−1,6−ジアミン)−mu−[ジアミン−白金(II)]ビス[ジアミン(クロロ)白金(II)]テトラクロライド、ジアリジジニルスペルミン、三酸化ヒ素(亜ヒ酸)、1−(11−ドデシルアミノ−10−ヒドロキシウンデシル)−3,7−ジメチルキサンチン、ゾルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ビサントレン(bisantrene)、ミトキサントロン、ピラルビシン、ピナフィド、バルルビシン、アムルビシン、アンチネオプラストン、3’−デアミノ−3’−モルホリノ−13−デオキソ−10−ヒドロキシカルミノマイシン、アンナマイシン、ガラルビシン、エリナフィド、MEN10755、4−デメトキシ−3−デアミノ−3−アジリジニル−4−メチルスルホニル−ダウノルビシン(WO00/50032を参照のこと)、Rafキナーゼインヒビター(例えば、Bay43−9006)及びmTORインヒビター(例えば、WyethのCCI−779)が挙げられる。
【0092】
低酸素症活性化可能化合物の例はチラパザミン(tirapazamine)である。
【0093】
プロテアソームインヒビターの例としては、限定はしないが、ラクタシスチン(lactacystin)及びMLN−341(Velcade)が挙げられる。
【0094】
微小管インヒビター/微小管安定化剤の例としては、パクリタキセル、硫酸ビンデシン、3’,4’−ジデヒドロ−4’−デオキシ−8’−ノルビンカロイコブラスチン、ドセタキセル、リゾキシン(rhizoxin)、ドラスタチン、ミボブリンイセチオネート(mivobulin isethionate)、アウリスタチン(auristatin)、セマドチン(cemadotin)、RPR109881、BMS184476、ビンフルニン(vinflunine)、クリプトフィシン(cryptophycin)、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−N−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)ベンゼンスルホンアミド、アンヒドロビンブラスチン、N,N−ジメチル−L−バリル−L−バリル−N−メチル−L−バリル−L−プロリル−L−プロリン−t−ブチルアミド、TDX258、エポチロン(epothilones)(例えば、米国特許第6,284,781号及び同第6,288,237号を参照のこと)及びBMS188797が挙げられる。ある実施態様では、エポチロンは、微小管インヒビター/微小管安定化剤に含まれない。
【0095】
トポイソメラーゼインヒビターのいくつかの例は、トポテカン、ハイカプタミン(hycaptamine)、イリノテカン、ルビテカン、6−エトキシプロピオニル−3’,4’−O−エキソ−ベンジリデン−チュートリウシン、9−メトキシ−N,N−ジメチル−5−ニトロピラゾロ[3,4,5−kl]アクリジン−2−(6H)プロパンアミン、1−アミノ−9−エチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−4−メチル−1H,12H−ベンゾ[de]ピラノ[3’,4’:b,7]−インドリジノ[1,2b]キノリン−10,13(9H,15H)ジオン、ルルトテカン(lurtotecan)、7−[2−(N−イソプロピルアミノ)エチル]−(20S)カンプトテシン、BNP1350、BNPI1100、BN80915、BN80942、リン酸エトポシド、テニポシド、ソブゾキサン(sobuzoxane)、2’−ジメチルアミノ−2’−デオキシ−エトポシド、GL331、N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−9−ヒドロキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルボキサミド、アスラクリン(asulacrine)、(5a,5aB,8aa,9b)−9−[2−[N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N−メチルアミノ]エチル]−5−[4−ヒドロオキシ−3,5−ジメトキシフェニル]−5,5a,6,8,8a,9−ヘキサヒドロフロ(3’,4’:6,7)ナフト(2,3−d)−1,3−ジオキソール−6−オン、2,3−(メチレンジオキシ)−5−メチル−7−ヒドロキシ−8−メトキシベンゾ[c]−フェナントリジニウム、6,9−ビス[(2−アミノエチル)アミノ]ベンゾ[g]イソギノリン−5,10−ジオン,5−(3−アミノプロピルアミノ)−7,10−ジヒドロキシ−2−(2−ヒドロキシエチルアミノメチル)−6H−ピラゾロ[4,5,1−デ]アクリジン−6−オン、N−[1−[2(ジエチルアミノ)エチルアミノ]−7−メトキシ−9−オキソ−9H−チオキサンテン−4−イルメチル]ホルムアミド、N−(2−(ジメチルアミノ)エチル)アクリジン−4−カルボキサミド、6−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノ]−3−ヒドロキシ−7H−インデノ[2,1−c]キノリン−7−オン及びディメスナ(dimesna)である。
【0096】
有糸分裂キネシン、そして詳細にはヒト有糸分裂キネシンKSPのインヒビターの例は、PCT国際公開番号WO03/039460、WO03/050064、WO03/050122、WO03/049527、WO03/049679、WO03/049678、WO04/039774、WO03/079973、WO03/099211、WO03/105855、WO03/106417、WO04/037171、WO04/058148、WO04/058700、WO04/126699、WO05/018638、WO05/019206、WO05/019205、WO05/018547、WO05/017190、US2005/0176776に記載される。ある実施態様では、有糸分裂キネシンのインヒビターとしては、限定はしないが、KSPのインヒビター、MKLP1のインヒビター、CENP−Eのインヒビター、MCAKのインヒビター及びRab6−KIFLのインヒビターが挙げられる。
【0097】
「ヒストン脱アセチル化酵素インヒビター」の例としては、限定はしないが、SAHA、TSA、オキサムフラチン、PXD101、MG98、及びスクリプタイド(scriptaid)が挙げられる。他のヒストン脱アセチル化酵素インヒビターに対するさらなる言及は、以下の原稿に見出され得る;Miller,T.A.ら、J.Med.Chem.46(24):5097〜5116(2003)。
【0098】
「有糸分裂進行に関与するキナーゼのインヒビター」としては、限定はしないが、オーロラキナーゼのインヒビター、ポロ様キナーゼのインヒビター(PLK;詳細にはPLK−1のインヒビター)、bub−1のインヒビター及びbub−R1のインヒビターが挙げられる。「オーロラキナーゼインヒビター」の例はVX−680である。
【0099】
「抗増殖剤」としては、アンチセンスRNA及びDNAオリゴヌクレオチド、例えば、G3139、ODN698、RVASKRAS、GEM231、及びINX3001、並びに代謝拮抗剤、例えば、エノシタビン、カルモフール、テガフール、ペントスタチン、ドキシフルリジン、トリメトレキサート、フルダラビン、カペシタビン、ガロシタビン、シタラビンオクフォスファート、フォステアビンナトリウム水和物、ラルチトレキセド(raltitrexed)、パルチトレキシド(paltitrexid)、エミテフール、チアゾフリン、デシタビン、ノルアトレキセド、ペメトレキセド、ネルザラビン、2’−デオキシ−2’−メチリデンシチジン、2’−フルオロメチレン−2’−デオキシシチジン、N−[5−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフリル)スルホニル]−N’−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、N6−[4−デオキシ−4−[N2−[2(E),4(E)−テトラデカジエノイル]グリシルアミノ]−L−グリセロ−B−L−マンノ−ヘプトピラノシル]アデニン、アプリジン、エクテイナサイジン(ecteinascidin)、トロキサシタビン(troxacitabine)、4−[2−アミノ−4−オキソ−4,6,7,8−テトラヒドロ−3H−ピリミジノ[5,4−b][1,4]チアジン−6−イル−(S)−エチル]−2,5−チエノイル−L−グルタミン酸、アミノプテリン、5−フルオロウラシル、アラノシン、11−アセチル−8−(カルバモイルオキシメチル)−4−ホルミル−6−メトキシ−14−オキサ−1,11−ジアザテトラシクロ(7.4.1.0.0)−テトラデカ−2,4,6−トリエン−9−イル酢酸エステル、スワイノソニン(swainsonine)、ロメトレキソール(lometrexol)、デキスラゾキサン(dexrazoxane)、メチオニナーゼ、2’−シアノ−2’−デオキシ−N4−パルミトイル−1−B−D−アラビノフラノシルシトシン、3−アミノピリジン−2−カルボキシアルデヒドチオセミカルバゾン、及びトラスツズマブ(trastuzumab)が挙げられる。
【0100】
モノクローナル抗体標的化治療剤の例としては、がん細胞特異的又は標的細胞特異的なモノクローナル抗体に対して結合された細胞傷害剤又は放射性同位体を有する治療剤が挙げられる。例としてはベクサール(Bexxar)が挙げられる。
【0101】
「HMG−CoA還元酵素インヒビター」とは、3−ヒドロキシ−3−メチルグルタアリール−CoA還元酵素のインヒビターをいう。用いられ得るHMG−CoA還元酵素インヒビターの例としては、限定はしないが、ロバスタチン(MEVACOR(登録商標);米国特許第4,231,938号、同第4,294,926及び同第4,319,039号を参照のこと)、シンバスタチン(ZOCOR(登録商標);米国特許第4,444,784号、同第4,820,850号、及び同第4,916,239号を参照のこと)、プラバスタチン(PRAVACHOL(登録商標);米国特許第4,346,227号、同第4,537,859号、同第4,410,629号、同第5,030,447号、及び同第5,180,589号を参照のこと)、フルバスタチン(LESCOL(登録商標);米国特許第5,354,772号、同第4,911,165号、同第4,929,437号、同第5,189,164号、同第5,118,853号、同第5,290,946号、及び同第5,356,896号を参照のこと)、アトルバスタチン(atorvastatin)(LIPITOR(登録商標);米国特許第5,273,995号、同第4,681,893号、同第5,489,691号、及び同第5,342,952号を参照のこと)、及びセリバスタチン(cerivastatin)(リバスタチン及びBAYCHOL(登録商標)としても公知;米国特許第5,177,080号を参照のこと)が挙げられる。本発明の方法で用いられてもよい、これらの及びさらなるHMG−CoA還元酵素インヒビターの構造式は、M.Yalpani、「Cholesterol Lowering Drugs」、Chemistry & Industry,第85〜89頁(1996年2月5日)の第87頁、並びに米国特許第4,782,084号、及び同第4,885,314号に記載されている。HMG−CoA還元酵素インヒビターという用語は、本明細書において用いる場合、全ての薬学的に許容され得るラクトン及び開環酸型(open−acid forms)(すなわち、ラクトン環が開環されて遊離の酸を形成する)、並びにHMG−CoA還元酵素阻害活性を有する化合物の塩及びエステル型を包含し、したがって、このような塩、エステル、開環酸及びラクトン型の使用は、本発明の範囲内に包含される。
【0102】
「プレニル−タンパク質トランスフェラーゼインヒビター」とは、ファルネシル−タンパク質トランスフェラーゼ(FPTase)、ゲラニルゲラニル−タンパク質トランスフェラーゼI型(GGPTase−I)、及びゲラニルゲラニル−タンパク質トランスフェラーゼII型(GGPTase−II、Rab GGPTaseとも呼ばれる)を含む、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼのうち任意の1つ又は任意の組み合わせを阻害する化合物をいう。
【0103】
プレニル−タンパク質トランスフェラーゼインヒビターの例は、以下の刊行物及び特許に見出され得る:WO96/30343、WO97/18813、WO97/21701、WO97/23478、WO97/38665、WO98/28980、WO98/29119、WO95/32987,米国特許第5,420,245号、米国特許第5,523,430号、米国特許第5,532,359号、米国特許第5,510,510号、米国特許第5,589,485号、米国特許第5,602,098号、欧州特許公開第0 618 221号、欧州特許公開第0 675 112号,欧州特許公開第0 604 181号、欧州特許公開第0 696 593号、WO94/19357、WO95/08542、WO95/11917、WO95/12612、WO95/12572、WO95/10514,米国特許第5,661,152号、WO95/10515、WO95/10516、WO95/24612、WO95/34535、WO95/25086、WO96/05529、WO96/06138、WO96/06193、WO96/16443、WO96/21701、WO96/21456、WO96/22278、WO96/24611、WO96/24612,WO96/05168、WO96/05169、WO96/00736、米国特許第5,571,792号、WO96/17861、WO96/33159、WO96/34850、WO96/34851、WO96/30017,WO96/30018、WO96/30362、WO96/30363、WO96/31111、WO96/31477、WO96/31478、WO96/31501、WO97/00252、WO97/03047、WO97/03050,WO97/04785、WO97/02920、WO97/17070、WO97/23478、WO97/26246,WO97/30053、WO97/44350、WO98/02436及び米国特許第5,532,359号。血管新生に対するプレニル−タンパク質トランスフェラーゼインヒビターの役割の例については、European J.of Cancer,Vol.35,No.9,pp.1394〜1401(1999)を参照のこと。
【0104】
「血管新生インヒビター」とは、機序にかかわらず、新規な血管の形成を阻害する化合物をいう。血管新生インヒビターの例としては、限定はしないが、チロシンキナーゼインヒビター、例えば、チロシンキナーゼレセプターFlt−1(VEGFR1)及びFlk−1/KDR(VEGFR2)のインヒビター、表皮由来、線維芽細胞由来、又は血小板由来の増殖因子のインヒビター、MMP(マトリクス・メタロプロテアーゼ)インヒビター、インテグリンブロッカー、インターフェロン−α、インターロイキン−12、ペントサン・ポリサルフェート、アスピリン及びイブプロフェンのような非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)を含むシクロオキシゲナーゼインヒビター、並びにセレコキシブ及びロフェコキシブのような選択的なシクロオキシ−ゲナーゼ−2インヒビター(PNAS,第89巻,7384頁(1992);JNCI,第69巻,475頁(1982);Arch.Opthalmol.,第108巻,573頁(1990);Anat.Rec.,第238巻,68頁(1994);FEBS Letters,第372巻,83頁(1995);Clin,Orthop.第313巻,76頁(1995);J.Mol.Endocrinol.,第16巻,107頁(1996);Jpn.J.Pharmacol.,第75巻,105頁(1997);Cancer Res.,第57巻,1625頁(1997);Cell,第93巻,705頁(1998);Intl.J.Mol.Med.,第2巻,715頁(1998);J.Biol.Chem.,第274巻,9116頁(1999))、ステロイド性抗炎症薬(例えば、コルチコステロイド、鉱質コルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレド、ベタメタゾン)、カルボキシアミドトリアゾール、コンブレタスタチンA−4、スクアラミン、6−O−クロロアセチル−カルボニル)−フマギロール、サリドマイド、アンギオスタチン、トロポニン−1、アンギオテンシンIIアンタゴニスト(Fernandezら、J.Lab.Clin.Med.105:141〜145(1985)を参照のこと)、及びVEGFに対する抗体(Nature Biotechnology,第17巻、963〜968頁(1999、10月);Kimら,Nature,362,841〜844(1993);WO00/44777;及びWO00/61186)が挙げられる。
【0105】
血管新生を調節又は阻害し、そしてまた本発明の化合物と組み合わせて用いられてもよい他の治療剤としては、凝血及び線維素溶解の系を調節するか又は阻害する薬剤が挙げられる(Clin.Chem.La.Med.38:679〜692(2000)における概説を参照のこと)。凝血及び線維素溶解の経路を調節又は阻害するこのような薬剤の例としては、限定はしないが、ヘパリン(Thromb.Haemost.80:10〜23(1998)を参照のこと)、低分子量ヘパリン及びカルボキシペプチダーゼUインヒビター(活性なトロンビン活性化可能線維素溶解インヒビター[TAFIa]のインヒビターとしても公知)(Thrombosis Res.101:329〜354(2001)を参照のこと)が挙げられる。TAFIaインヒビターは、米国特許出願第60/310,927号(2001年8月8日出願)及び同第60/349,925号(2002年1月18日出願)に記載されている。
【0106】
「細胞周期チエックポイントに干渉する薬剤」とは、細胞周期チエックポイントシグナルを誘導するタンパク質キナーゼを阻害し、それによって、がん細胞をDNA傷害剤に対して感作させる化合物をいう。このような薬剤としては、ATR、ATM、CHK11及びCHK12キナーゼのインヒビター、並びにcdk及びcdcキナーゼインヒビターが挙げられ、そして詳細には、7−ヒドロキシスタウロスポリン、フラボピリドール、CYC202(Cyclacel)及びBMS−387032などである。
【0107】
「受容体チロシンキナーゼ(RTK)に干渉する薬剤」とは、RTKを阻害し、したがって、発がん及び腫瘍進行に関与する機構を阻害する化合物をいう。このような薬剤としては、c−Kit、Eph、PDGF、Flt3及びc−Metのインヒビターが挙げられる。さらなる薬剤としては、Bume−Jensen及びHunter,Nature,411:355〜365,2001に記載されているようなRTKのインヒビターが挙げられる。
【0108】
「細胞増殖及び生存シグナル伝達経路のインヒビター」とは、細胞表面レセプターの下流のシグナル伝達カスケードを阻害する化合物をいう。このような薬剤としては、セリン/トレオニンキナーゼのインヒビター(限定はしないが、WO02/083064、WO02/083139、WO02/083140、US2004−0116432、WO02/083138、US2004−0102360、WO03/086404、WO03/086279、WO03/086394、WO03/084473、WO03/086403、WO2004/041162、WO2004/096131、WO2004/096129、WO2004/096135、WO2004/096130、WO2005/100356、WO2005/100344、US2005/029941、US2005/44294、US2005/43361、60/734188、60/652737、60/670469に記載されているようなAktのインヒビターが挙げられる)、Rafキナーゼのインヒビター(例えば、BAY−43−9006)、MEKのインヒビター(例えば、CI−1040及びPD−098059)、mTORのインヒビター(例えば、ワイス(Wyeth) CCI−779)、及びPI3Kのインヒビター(例えば、LY294002)が挙げられる。
【0109】
上記のように、NSAIDとの組み合わせは、強力なCOX−2阻害剤であるNSAIDの使用に向けられる。本明細書の目的に関しては、NSAIDは、細胞又はミクロソームのアッセイで測定した場合、1μM以下というCOX−2の阻害についてのIC50を有する場合に強力である。
【0110】
本発明はまた、選択的COX−2インヒビターであるNSAIDとの組み合わせを包含する。本明細書の目的のために、COX−2の選択的インヒビターであるNSAIDとは、細胞又はミクロソームのアッセイによって評価されるCOX−1についてのIC50を上回るCOX−2についてのIC50の比を測定して、少なくとも100倍という、COX−1を上回るCOX−2阻害の特異性を保有するものとして規定される。このような化合物としては、限定はしないが、その全てが参照によって本明細書に援用される、米国特許第5,474,995号、米国特許第5,861,419号、米国特許第6,001,843号、米国特許第6,020,343号、米国特許第5,409,944号、米国特許第5,436,265号、米国特許第5,536,752号、米国特許第5,550,142号、米国特許第5,604,260,U.S.5,698,584号、米国特許第5,710,140、WO94/15932号、米国特許第5,344,991号、米国特許第5,134,142号、米国特許第5,380,738号、米国特許第5,393,790号、米国特許第5,466,823号、米国特許第5,633,272及び米国特許第5,932,598号に開示される化合物が挙げられる。
【0111】
本発明の治療方法で特に有用であるCOX−2のインヒビターは以下である:3−フェニル−4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−2−(5H)−フラノン;及び
5−クロロ−3−(4−メチルスルホニル)フェニル−2−(2−メチル−5−ピリジニル)ピリジン;又はその薬学的に許容され得る塩。
【0112】
COX−2の特異的なインヒビターとして記載されており、したがって、本発明において有用である化合物としては、限定はしないが以下が挙げられる:パレコキシブ(parecoxib)、BEXTRA(登録商標)及びCELEBREX(登録商標)又はその薬学的に許容され得る塩。
【0113】
血管新生インヒビターの他の例としては、限定はしないが、エンドスタチン、ウクライン、ランピルナーゼ(ranpirnase)、IM862、5−メトキシ−4−[2−メチル−3−(3−メチル−2−ブテニル)オキシラニル]−1−オキサスピロ[2,5]オクト−6−イル(クロロアセチル)カルバメート、アセチルジナナリン、5−アミノ−1−[[3,5−ジクロロ−4−(4−クロロベンゾイル)フェニル]メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボキサミド、CM101、スクアラミン、コンブレタスタチン、RPI4610、NX31838、硫酸化マンノペンタオースリン酸塩(sulfated mannopentaose phosphate)、7,7−(カルボニル−ビス[イミノ−N−メチル−4,2−ピロロカルボニルイミノ[N−メチル−4,2−ピロール]−カルボニルイミノ]−ビス−(1,3−ナフタレンジスルホナート)、及び3−[(2,4−ジメチルピロール−5−イル)メチレン]−2−インドリノン(SU5416)が挙げられる。
【0114】
上記で用いられるように、「インテグリンブロッカー」とは、αβインテグリンに対する生理的リガンドの結合を選択的に拮抗、阻害又は相殺する化合物、αβインテグリンに対する生理学的リガンドの結合を選択的に拮抗、阻害又は相殺する化合物、αβインテグリン及びαβインテグリンの両方に対する生理学的リガンドの結合を拮抗、阻害又は相殺する化合物、並びに毛細管内皮細胞で発現される特定のインテグリンの活性を拮抗、阻害又は相殺する化合物をいう。この用語はまた、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、及びαβインテグリンのアンタゴニストをいう。この用語はまた、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、αβ、及びαβインテグリンの任意の組み合わせのアンタゴニストをいう。
【0115】
チロシンキナーゼインヒビターのいくつかの具体例としては、N−(トリフルオロメチルフェニル)−5−メチルイソオキサゾール−4−カルボキサミド,3−[(2,4−ジメチルピロール−5−イル)メチリデニル)インドリン−2−オン、17−(アリールアミノ)−17−デメトキシゲルダナマイシン、4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−7−メトキシ−6−[3−(4−モルホリニル)プロポキシル]キナゾリン、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)−4−キナゾリンアミン、BIBX1382、2,3,9,10,11,12−ヘキサヒドロ−10−(ヒドロキシメチル)−10−ヒドロキシ−9−メチル−9,12−エポキシ−1H−ジインドロ[1,2,3−fg:3’,2’,1’−kl]ピロロ[3,4−i][1,6]ベンゾジアゾシン−1−オン、SH268、ゲニステイン、STI571、CEP2563、4−(3−クロロフェニルアミノ)−5,6−ジメチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンメタンスルホネート、4−(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン、4−(4’−ヒドロキシフェニル)アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン、SU6668、STI571A、N−4−クロロフェニル−4−(4−ピリジルメチル)−1−フタラジンアミン、及びEMD121974が挙げられる。
【0116】
抗がん化合物以外の化合物との組み合わせもまた本発明の方法に包含される。例えば、本発明で特許請求される化合物とPPAR−γ(すなわち、PPAR−ガンマ)アゴニスト及びPPAR−δ(すなわち、PPAR−デルタ)アゴニストとの組み合わせは、特定の悪性腫瘍の治療において有用である。PPAR−γ及びPPAR−δとは、核ペルオキシソーム増殖因子活性化レセプターγ及びδである。内皮細胞上でのPPAR−γの発現及びその血管新生における関与は、文献中で報告されている(J.Cardiovasc.Pharmacol.1998;31:909〜913;J.Biol.Chem.1999;274:9116〜9121;Invest.Ophthalmol Vis.Sci.2000;41:2309〜2317を参照のこと)。さらに近年では、PPAR−γアゴニストは、インビトロでVEGFに対する血管新生応答を阻害することが示されている;トログリタゾン(troglitazone)及びロシグリタゾンマレアート(rosiglitazone maleate)の両方が、マウスでの網膜の新血管新生の発達を阻害する(Arch.Ophthamol.2001;119:709〜717)。PPAR−γアゴニスト及びPPAR−γ/αアゴニストの例としては、限定はしないが、チアゾリジンジオン(例えば、DRF2725、CS−011、トログリタゾン、ロシグリタゾン及びピオグリタゾン)、フェノフィブレート、ゲムフィブロジル、クロフィブレート、GW2570、SB219994、AR−H039242、JTT−501、MCC−555、GW2331、GW409544、NN2344、KRP297、NP0110、DRF4158、NN622、GI262570、PNU182716、DRF552926、2−[(5,7−ジプロピル−3−トリフルオロメチル−1,2−ベンゾイソオキサゾール−6−イル)オキシ]−2−メチルプロピオン酸(米国特許出願第09/782,856号に開示)、及び2(R)−7−(3−(2−クロロ−4−(4−フルオロフェノキシ)フェノキシ)プロポキシ)−2−エチルクロマン−2−カルボン酸(米国特許出願第60/235,708号及び同第60/244,697号に開示)が挙げられる。
【0117】
本発明の別の実施態様は、本明細書で開示された化合物の使用であって、がんの治療のための遺伝子治療と組み合わせた使用である。がんを治療する遺伝子ストラテジーの概説については、Hallら(Am J Hum Genet 61:785〜789,1997)及びKufeら(Cancer Medicine,第5版、876〜889頁,BC Decker,Hamilton 2000)を参照のこと。遺伝子治療は、任意の腫瘍抑制遺伝子を送達するために用いられてもよい。このような遺伝子の例としては限定はしないが、組み換えウイルス媒介性の遺伝子移入を介して送達され得る、p53(例えば、米国特許第6,069,134号を参照のこと)、uPA/uPARアンタゴニスト(「Adenovirus−Mediated Delivery of a uPA/uPAR Antagonist Suppresses Angiogenesis−Dependent Tumor Growth and Dissemination in Mice、」Gene Therapy,August 1998;5(8):1105〜13)、及びインターフェロンγ(J.Immunol.2000;164:217〜222)が挙げられる。
【0118】
本発明の化合物はまた、生来多剤耐性(MDR)、詳細には輸送体タンパク質の高レベルの発現に関連するMDRのインヒビターと組み合わせて投与されてもよい。このようなMDRインヒビターとしては、p−糖タンパク質(P−gp)のインヒビター、例えば、LY335979、XR9576、OC144−093、R101922、VX853及びPSC833(バルスポダール(valspodar))が挙げられる。
【0119】
本発明の化合物は、本発明の化合物の単独での使用又は放射線療法との併用から生じ得る、急性、遅延、後期及び予測的な嘔吐を含む、悪心又は嘔吐を治療するために、制吐剤と組み合わせて使用されてもよい。嘔吐の予防又は治療のためには、本発明の化合物は、他の制吐剤、特にニューロキニン−1レセプターアンタゴニスト、5HT3レセプターアンタゴニスト、例えば、オンダンセトロン、グラニセトロン、トロピセトロン及びザチセトロン、GABABレセプターアゴニスト、例えば、バクロフェン、コルチコステロイド、例えば、デカドロン(Decadron(デキサメタゾン))、ケナログ(Kenalog)、アリストコート(Aristocort)、ナサリド(Nasalide)、プレフェリド(Preferid)、ベネコルテン(Benecorten)その他、例えば、米国特許第2,789,118号、同第2,990,401号、同第3,048,581号、同第3,126,375号、同第3,929,768号、同第3,996,359号、同第3,928,326号、及び同第3,749,712号に開示されるもの、抗ドーパミン剤、例えば、フェノチアジン(例えば、プロクロルペラジン、フルフェナジン、チオリダジン及びメソリダジン)、メトクロプラミド又はドロナビノールと組み合わせて用いられてもよい。別の実施態様では、ニューロキニン−1レセプターアンタゴニスト、5HT3レセプターアンタゴニスト及びコルチコステロイドから選択される制吐剤との併用療法が、本発明の化合物の投与の際に生じ得る嘔吐の治療又は予防について開示される。
【0120】
本発明の化合物と組み合わせた使用のニューロキニン−1レセプターアンタゴニストは、例えば、米国特許第5,162,339号、同第5,232,929号、同第5,242,930号、同第5,373,003号、同第5,387,595号、同第5,459,270号、同第5,494,926号、同第5,496,833号、同第5,637,699号、同第5,719,147号;欧州特許公開番号.EP0 360 390号、同第0 394 989号、同第0 428 434号、同第0 429 366号、同第0 430 771号、同第0 436 334号、同第0 443 132号、同第0 482 539号、同第0 498 069号、同第0 499 313号、同第0 512 901号、同第0 512 902号、同第0 514 273号、同第0 514 274号、同第0 514 275号、同第0 514 276号、同第0 515 681号、同第0 517 589号、同第0 520 555号、同第0 522 808号、同第0 528 495号、同第0 532 456号、同第0 533 280号、同第0 536 817号、同第0 545 478号、同第0 558 156号、同第0 577 394号、同第0 585 913号、同第0 590 152号、同第0 599 538号、同第0 610 793号、同第0 634 402号、同第0 686 629号、同第0 693 489号、同第0 694 535号、同第0 699 655号、同第0 699 674号、同第0 707 006号、同第0 708 101号、同第0 709 375号、同第0 709 376号、同第0 714 891号、同第0 723 959号、同第0 733 632号及び同第0 776 893号;PCT国際特許公開番号WO90/05525、90/05729、91/09844、91/18899、92/01688、92/06079、92/12151、92/15585、92/17449、92/20661、92/20676、92/21677、92/22569、93/00330、93/00331、93/01159、93/01165、93/01169、93/01170、93/06099、93/09116、93/10073、93/14084、93/14113、93/18023、93/19064、93/21155、93/21181、93/23380、93/24465、94/00440、94/01402、94/02461、94/02595、94/03429、94/03445、94/04494、94/04496、94/05625、94/07843、94/08997、94/10165、94/10167、94/10168、94/10170、94/11368、94/13639、94/13663、94/14767、94/15903、94/19320、94/19323、94/20500、94/26735、94/26740、94/29309、95/02595、95/04040、95/04042、95/06645、95/07886、95/07908、95/08549、95/11880、95/14017、95/15311、95/16679、95/17382、95/18124、95/18129、95/19344、95/20575、95/21819、95/22525、95/23798、95/26338、95/28418、95/30674、95/30687、95/33744、96/05181、96/05193、96/05203、96/06094、96/07649、96/10562、96/16939、96/18643、96/20197、96/21661、96/29304、96/29317、96/29326、96/29328、96/31214、96/32385、96/37489、97/01553、97/01554、97/03066、97/08144、97/14671、97/17362、97/18206、97/19084、97/19942及び97/21702;並びに英国特許公開第2 266 529号、同第2 268 931号、同第2 269 170号、同第2 269 590号、同第2 271 774号、同第2 292 144号、同第2 293 168号、同第2 293 169号、及び同第2 302 689号に詳細に記載されている。このような化合物の調製は、参照によって本明細書に援用される上述の特許及び刊行物に詳細に記載されている。
【0121】
ある実施態様では、本発明の化合物と組み合わせた使用のためのニューロキニン−1レセプターアンタゴニストは、以下から選択される:米国特許第5,719,147号に記載されている、2−(R)−(1−(R)−(3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル)エトキシ)−3−(S)−(4−フルオロフェニル)−4−(3−(5−オキソ−1H,4H−1,2,4−トリアゾロ)メチル)モルホリン、又はその薬学的に許容され得る塩。
【0122】
本発明の化合物はまた、貧血の治療において有用な剤とともに投与されてもよい。このような貧血の治療剤は、例えば、連続的な赤血球形成受容体活性化剤(例えば、エポエチンα)である。
【0123】
本発明の化合物はまた、好中球減少の治療において有用な薬剤とともに投与されてもよい。このような好中球減少の治療剤は、例えば、ヒト顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)のような好中球の生成及び機能を調節する造血性増殖因子である。G−CSFの例としては、フィルグラスチムが挙げられる。
【0124】
本発明の化合物はまた、免疫増強薬、例えば、レバミゾール(levamisole)、イソプリノシン及びザダキシン(Zadaxin)とともに投与されてもよい。
【0125】
本発明の化合物はまた、骨肉腫を含むがんの治療又は予防のために、ビスホスホネート(ビスホスホネート、ジホスホネート、ビスホスホン酸及びジホスホン酸を含むと理解される)と組み合わせて、有用であり得る。ビスホスホネートの例としては、限定はしないが以下が挙げられる:エチドロネート(Didronel)、パミドロネート(Aredia)、アレンドロネート(Fosamax)、リセドロネート(Actonel)、ゾレドロネート(Zometa)、イバンドロネート(Boniva)、インカドロネート又はシマドロネート、クロドロネート、EB−1053、ミノドロネート、ネリドロネート、ピリドロネート及びチルドロネートであって、これには、それらの任意のかつ全ての薬学的に許容され得る塩、誘導体、水和物及び混合物が含まれる。
【0126】
本発明の化合物はまた、アロマターゼインヒビターと組み合わせて乳がんを治療又は予防するために有用であり得る。アロマターゼインヒビターの例としては、限定はしないが、アナストロゾール、レトロゾール及びエキセメスタンが挙げられる。
【0127】
本発明の化合物はまた、siRNA治療剤と組み合わせてがんを治療又は予防するために有用であり得る。
【0128】
本発明の化合物はまた、γ−セクレターゼインヒビター及び/又はNOTCHシグナル伝達のインヒビターと組み合わせて投与されてもよい。このようなインヒビターとしては、WO01/90084、WO02/30912、WO01/70677、WO03/013506、WO02/36555、WO03/093252、WO03/093264、WO03/093251、WO03/093253、WO2004/039800、WO2004/039370、WO2005/030731、WO2005/014553、米国特許出願第10/957、251号、WO2004/089911、WO02/081435、WO02/081433、WO03/018543、WO2004/031137、WO2004/031139、WO2004/031138、WO2004/101538、WO2004/101539及びWO02/47671(LY−450139を含む)に記載される化合物が挙げられる。
【0129】
本発明の化合物はまた、Aktのインヒビターと組み合わせてがんを治療又は予防するために有用であり得る。このようなインヒビターとしては、限定はしないが、以下の刊行物に記載される化合物が挙げられる:WO02/083064、WO02/083139、WO02/083140、米国特許出願公開第2004−0116432号、WO02/083138、米国特許出願公開第2004−0102360号、WO03/086404、WO03/086279、WO03/086394、WO03/084473、WO03/086403、WO2004/041162、WO2004/096131、WO2004/096129、WO2004/096135、WO2004/096130、WO2005/100356、WO2005/100344、米国特許出願公開第2005/029941号、米国特許出願公開第2005/44294号、米国特許出願公開第2005/43361号、同第60/734188号、同第60/652737号、同第60/670469号。
【0130】
本発明の化合物はまた、PARPインヒビターと組み合わせてがんを治療又は予防するために有用であり得る。
【0131】
本発明の化合物はまた、以下の治療剤と組み合わせてがんを治療するために有用であり得る:アバレリックス(abarelix)(Plenaxis depot(登録商標));アルデスロイキン(aldesleukin)(Prokine(登録商標));Aldesleukin(Proleukin(登録商標));アレムツヅマブ(Alemtuzumabb)(Campath(登録商標));アリトレチノイン(alitretinoin)(Panretin(登録商標));アロプリノール(allopurinol(Zyloprim(登録商標));アルトレタミン(altretamine)(Hexalen(登録商標));アミホスチン(amifostine)(Ethyol(登録商標));アナストラゾール(anastrozole)(Arimidex(登録商標));三酸化ヒ素(Trisenox(登録商標));アスパラギナーゼ(asparaginase)(Elspar(登録商標));アザシチジン(azacitidine)(Vidaza(登録商標));ベバクジマブ(bevacuzimab)(Avastin(登録商標));ベキサロテン(bexarotene)カプセル(Targretin(登録商標));ベキサロテン・ゲル(ジェル)(gel)(Targretin(登録商標));ブレオマイシン(Blenoxane(登録商標));ボルテゾミブ(Velcade(登録商標));静脈内ブスルファン(busulfan intravenous)(Busulfex(登録商標));経口ブスルファン(busulfan oral)(Myleran(登録商標));カルステロン(calusterone)(Methosarb(登録商標));カペシタビン(Xeloda(登録商標));カルボプラチン(Paraplatin(登録商標));カルムスチン(BCNU(登録商標)、BiCNU(登録商標));カルムスチン(carmustine)(Gliadel(登録商標));カルムスチンとPolifeprosan 20 Implant(Gliadel Wafer(登録商標));セレコキシブ(celecoxib)(Celebrex(登録商標));セツキシマブ(cetuximab)(Erbitux(登録商標));クロラムブシル(chlorambucil)(Leukeran(登録商標));シスプラチン(Platinol(登録商標));クラドリビン(cladribine)(Leustatin(登録商標),2−CdA(登録商標));クロファラビン(clofarabine)(Clolar(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)、Neosar(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan Injection(登録商標));シクロホスファミド(Cytoxan Tablet(登録商標));シタラビン(Cytosar−U(登録商標));シタラビン・リポソマール(cytarabine liposomal)(DepoCyt(登録商標));ダカルバジン(dacarbazine)(DTIC−Dome(登録商標));ダクチノマイシン、アクチノマイシンD(Cosmegen(登録商標));ダルベポエチンα(Darbepoetin alfa)(Aranesp(登録商標));リポソーム・ダウノルビシン(daunorubicin liposomal)(DanuoXome(登録商標));ダウノルビシン、ダウノマイシン(daunomycin)(Daunorubicin(登録商標));ダウノルビシン、ダウノマイシン(Cerubidine(登録商標));デニロイキン・ディフィチトクス(Denileukin diftitox)(Ontak(登録商標));デクスラゾキサン(dexrazoxane)(Zinecard(登録商標));ドセタキセル(Taxotere(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin PFS(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin(登録商標),Rubex(登録商標));ドキソルビシン(Adriamycin PFS Injection(登録商標));リポソーム・ドキソルビシン(doxorubicin liposomal)(Doxil(登録商標));プロピオン酸ドロモスタノロン(dromostanolone propionate)(Dromostanolone(登録商標));プロピオン酸ドロモスタノロン(dromostanolone propionate)(Masterone Injection(登録商標));エリオットB液(Elliott’s B Solution)(Elliott’s B Solution(登録商標));エピルビシン(Ellence(登録商標));エポエチンα(Epoetin alfa)(epogen(登録商標));エルロチニブ(erlotinib)(Tarceva(登録商標));エストラムスチン(estramustine)(Emcyt(登録商標));リン酸エトポシド(Etopophos(登録商標));エトポシド,VP−16(Vepesid(登録商標));エキセメスタン(exemestane)(Aromasin(登録商標));フィルグラスチム(Filgrastim)(Neupogen(登録商標));フロクスウリジン(floxuridine)(動脈内)(FUDR(登録商標));フルダラビン(Fludara(登録商標));フルオロウラシル、5−FU(Adrucil(登録商標));フルベストラント(fulvestrant)(Faslodex(登録商標));ゲフィチニブ(gefitinib)(Iressa(登録商標));ゲムシタビン(gemcitabine)(Gemzar(登録商標));ゲムツズマブ・オゾガマイシン(gemtuzumab ozogamicin)(Mylotarg(登録商標));酢酸ゴセレリン(Zoladex Implant(登録商標));酢酸ゴセレリン(Zoladex(登録商標));酢酸ヒストレリン(Histrelin implant(登録商標));ヒドロキシウレア(hydroxyurea)(Hydrea(登録商標));イブリツモマブ・チウキセタン(Ibritumomab Tiuxetan)(Zevalin(登録商標));イダルビシン(idarubicin)(Idamycin(登録商標));イホスファミド(ifosfamide)(IFEX(登録商標));メシル酸イマチニブ(imatinib mesylate)(Gleevec(登録商標));インターフェロンα2a(interferon alfa 2a)(Roferon A(登録商標));インターフェロンα2b(Interferon alfa−2b)(Intron A(登録商標));イリノテカン(Camptosar(登録商標));レナリドマイド(lenalidomide)(Revlimid(登録商標));レトロゾール(letrozole)(Femara(登録商標));ロイコボリン(leucovorin)(Wellcovorin(登録商標)、Leucovorin(登録商標));酢酸ロイプロリド(Leuprolide Acetate)(Eligard(登録商標));レバミゾール(levamisole)(Ergamisol(登録商標));ロムスチン(lomustine)、CCNU(CeeBU(登録商標));メクロレタミン(meclorethamine)、ナイトロジェン・マスタード(nitrogen mustard)(Mustargen(登録商標));酢酸メゲストロール(megestrol acetate)(Megace(登録商標));メルファラン(melphalan)、L−PAM(Alkeran(登録商標));メルカプトプリン(mercaptopurine)、6−MP(Purinethol(登録商標));メスナ(mesna)(Mesnex(登録商標));メスナ(Mesnex tabs(登録商標));メトトレキセート(methotrexate)(Methotrexate(登録商標));メトキシサレン(methoxsalen)(Uvadex(登録商標));マイトマイシンC(Mutamycin(登録商標));ミトタン(mitotane)(Lysodren(登録商標));ミトキサントロン(mitoxantrone)(Novantrone(登録商標));ナンドロロンフェンプロピオン酸(nandrolone phenpropionate)(Durabolin−50(登録商標));ネララビン(nelarabine)(Arranon(登録商標));ノフェツモマブ(Nofetumomab)(Verluma(登録商標));オプレルベキン(Oprelvekin)(Neumega(登録商標));オキサリプラチン(oxaliplatin)(Eloxatin(登録商標));パクリタキセル(paclitaxel)(Paxene(登録商標));パクリタキセル(Taxol(登録商標));パクリタキセルタンパク質結合粒子(paclitaxel protein−bound particles)(Abraxane(登録商標));パリフェルミン(palifermin)(Kepivance(登録商標));パミドロネート(pamidronate)(Aredia(登録商標));ペグアデマーゼ(pegademase)(Adagen(Pegademase Bovine)(登録商標));ペグアスパルガーゼ(pegaspargase)(Oncaspar(登録商標));ペグフィルグラスチム(Pegfilgrastim)(Neulasta(登録商標));ペメトレキセド・二ナトリウム(pemetrexed disodium)(Alimta(登録商標));ペントスタチン(pentostatin)(Nipent(登録商標));ピポブロマン(pipobroman)(Vercyte(登録商標));プリカマイシン(plicamycin)、ミトラマイシン(mithramycin)(Mithracin(登録商標));ポルフィマー・ナトリウム(porfimer sodium)(Photofrin(登録商標));プロカルバジン(procarbazine)(Matulane(登録商標));キナクリン(quinacrine)(Atabrine(登録商標));ラスブリカーゼ(Rasburicase)(Elitek(登録商標));リツキシマブ(Rituximab)(Rituxan(登録商標));サルグラモスチム(sargramostim)(Leukine(登録商標));サルグラモスチム(Sargramostim)(Prokine(登録商標));ソラフェニブ(sorafenib)(Nexavar(登録商標));ストレプトゾシン(streptozocin)(Zanosar(登録商標));マレイン酸スニチニブ(sunitinib maleate)(Sutent(登録商標));タルク(滑石)(Sclerosol(登録商標));タモキシフェン(Nolvadex(登録商標));テモゾロミド(Temodar(登録商標));テニポシド、VM−26(Vumon(登録商標));テストラクトン(testolactone)(Teslac(登録商標));チオグアニン(thioguanine)、6−TG(Thioguanine(登録商標));チオテパ(Thioplex(登録商標));トポテカン(Hycamtin(登録商標));トレミフェン(Fareston(登録商標));トシツモマブ(Tositumomab)(Bexxar(登録商標));トシツモマブ(Tositumomab)/I−131トシツモマブ(Bexxar(登録商標));トラスツズマブ(Trastuzumab)(Herceptin(登録商標));トレチノイン(tretinoin)、ATRA(Vesanoid(登録商標));ウラシル・マスタード(Uracil Mustard)(Uracil Mustard Capsul
es(登録商標));バルルビシン(valrubicin)(Valstar(登録商標));ビンブラスチン(vinblastine)(Velban(登録商標));ビンクリスチン(vincristine)(Oncovin(登録商標));ビノレルビン(vinorelbine)(Navelbine(登録商標));及びゾレドロネート(zoledronate)(Zometa(登録商標))。
【0132】
したがって、本発明の範囲は、以下から選択される第二の化合物と組み合わせた、本発明で特許請求される化合物の使用を包含する:エストロゲンレセプター調節因子、アンドロゲンレセプター調節因子、レチノイドレセプター調節因子、細胞傷害剤/細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼインヒビター、HMG−CoA還元酵素インヒビター、HIVプロテアーゼインヒビター、逆転写酵素インヒビター、血管新生インヒビター、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、生来多剤耐性のインヒビター、制吐剤、貧血症の治療に有用な薬剤、好中球減少の治療に有用な薬剤、免疫増強薬、細胞増殖及び生存シグナル伝達経路のインヒビター、ビスホスホネート、アロマターゼインヒビター、siRNA治療剤、γ−セクレターゼインヒビター、受容体チロシンキナーゼ(RTK)に干渉する薬剤、細胞周期チエックポイントに干渉する薬剤、並びに上記の任意の治療剤。
【0133】
「投与」という用語及びその改変体(例えば、ある化合物を「投与すること」)とは、本発明の化合物に関して、その化合物又はその化合物のプロドラッグを治療の必要な動物の系に導入することを意味する。本発明の化合物又はそのプロドラッグが、1つ以上の他の活性剤(例えば、細胞傷害剤など)と組み合わせて提供される場合、「投与」及びその改変体は、各々、その化合物又はプロドラッグ及び他の剤の同時及び連続的な導入を包含することが理解される。
【0134】
本明細書において用いる場合、「組成物」という用語は、特定の成分を指定された量で含む生成物、並びにこの特定の成分の指定された量での組み合わせから、直接又は間接的に生じる任意の生成物を包含するものとする。
【0135】
「治療上有効な量」という用語は、本明細書において用いる場合、研究者、獣医、医師又は他の臨床家によって探求されている組織、系、動物又はヒトにおいて生物学的又は医学的な応答を惹起する活性な化合物又は薬剤の量を意味する。
【0136】
「がんを治療する」又は「がんの治療」という用語は、がん状態に罹患している哺乳動物に対する投与をいい、そしてがん細胞を殺傷することによってがん状態を軽減する効果だけでなく、がんの増殖及び/又は転移の阻害を生じる効果もいう。
【0137】
また、がんを治療する方法であって、治療上有効な量の本発明の化合物を、放射線療法と組み合わせて、及び/又は以下から選択される第二の化合物と組み合わせて投与する工程を包含する方法も本特許請求の範囲に含まれる:エストロゲンレセプター調節因子、アンドロゲンレセプター調節因子、レチノイドレセプター調節因子、細胞傷害剤/細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼインヒビター、HMG−CoA還元酵素インヒビター、HIVプロテアーゼインヒビター、逆転写酵素インヒビター、血管新生インヒビター、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、生来多剤耐性のインヒビター、制吐剤、貧血症の治療に有用な薬剤、好中球減少の治療に有用な薬剤、免疫増強薬、細胞増殖及び生存シグナル伝達のインヒビター、ビスホスホネート、アロマターゼインヒビター、siRNA治療剤、γ−セクレターゼインヒビター、受容体チロシンキナーゼ(RTK)に干渉する薬剤、細胞周期チエックポイントに干渉する薬剤、及び上記の任意の治療剤。
【0138】
本発明はまた、治療上有効な量の本発明の化合物と、以下から選択される第二の化合物とを含む、がんを治療又は予防するために有用な医薬組成物も包含する:エストロゲンレセプター調節因子、アンドロゲンレセプター調節因子、レチノイドレセプター調節因子、細胞傷害剤/細胞増殖抑制剤、抗増殖剤、プレニル−タンパク質トランスフェラーゼインヒビター、HMG−CoA還元酵素インヒビター、HIVプロテアーゼインヒビター、逆転写酵素インヒビター、血管新生インヒビター、PPAR−γアゴニスト、PPAR−δアゴニスト、細胞増殖及び生存シグナル伝達のインヒビター、ビスホスホネート、アロマターゼインヒビター、siRNA治療剤、γ−セクレターゼインヒビター、受容体チロシンキナーゼ(RTK)に干渉する薬剤、細胞周期チエックポイントに干渉する薬剤、及び上記の任意の治療剤。
【0139】
特定される全ての特許、刊行物及び係属特許出願は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0140】
以下の化学の説明において、及び実施例において用いられる略号は以下のとおりである:
【0141】
【化4】

【0142】
本発明の化合物は、適切な材料を用いて、以下の一般的なスキームに従って調製され得、そしてその後の具体的な実施例でさらに例示される。しかし、この実施例に例示される化合物は、本発明と解釈される唯一の属をなすものと解釈されるべきではない。したがって、以下の実施例は、列挙される化合物によっても、又は例示的な目的について使用される任意の特定の置換基によっても限定されない。当業者は、以下の調製手順の公知の種々の条件及びプロセスが、これらの化合物を調製するために用いられてもよいことを容易に理解する。全ての温度は、他に注記しない限り、摂氏温度である。
【0143】
本発明の化合物を調製するための一般的手順は、スキームAに記載される。NaHMDSのような塩基での2−フルオロ−4−メチルピリジンの処理、続いてアルキルベンゾエートIIの添加によって、ケトンIIIを得る。ケトンIIIは、亜硝酸アルキルの作用によって、オキシムIVに酸化され得る。従来の方式での加熱、又はマイクロ波のいずれかによる、IVとアルデヒド(V)及び酢酸アンモニウムとの縮合によって、構造VIのイミダゾールが得られる。ヒドロキシイミダゾールを、TiClのような種々の異なる還元剤を用いて還元して、VIIを得てもよい。高輝度の光化学的照射源にVIIの溶液を供することによって、VIIIとして具現される本発明の化合物がもたらされる。
【0144】
【化5】

【0145】
本発明の化合物を調製するための一般的手順はまたスキームBにも記載される。パラジウム源、アミン及び有機又は無機の塩基での臭化物VIIIの処理によって、構造IXによって具現されるような本発明の化合物を得る。
【0146】
【化6】

【0147】
本発明の化合物を調製するための一般的手順はまた、スキームCにも記載される。パラジウム源、Mo(CO)、及び有機又は無機の塩基での臭化物VIIIの処理によって、構造Xによって具現されるような本発明の化合物を得る。
【0148】
【化7】

【0149】
本発明の化合物を調製するための一般的手順はまたスキームDにも記載される。合成有機化学の当業者は、保護基の適切な列挙から選択して、スキームDにおいてスルホニル−ウレアXIIIで具現される本発明の化合物の調製を可能にし得る。例えば、NaH又はtBuOKのような塩基、続いてSEM−Clを用いる化合物VIIIの処理によって、ビス−SEM物質XIを得る。パラジウム源、スルホニル−ウレア及び有機又は無機の塩基での臭化物XIの処理によって、XIIを得る。TBAF、ZnF若しくはCsFのようなフッ化物源の作用のもとで、又は従来の加熱の有無若しくはマイクロ波でのHClのような酸性処理のもとで、SEM保護基の除去によって、XIIIによって具現される本発明の化合物を得る。
【0150】
【化8】

【0151】
本発明の化合物を調製するための一般的手順はまた、スキームEにも記載される。パラジウム源、アルキル−、アリール−、又はヘテロアリールボロン酸、及び無機塩基での臭化物VIIIの処理によって、構造式XIVで具現される本発明の化合物を得る。
【0152】
【化9】

【0153】
本発明の化合物を調製するための一般的手順はまたスキームFにも記載される。パラジウム源、アルキル−、アリール−、又はヘテロアリールボロン酸エステル、及び無機塩基での臭化物VIIIの処理によって、構造式XIVで具現される本発明の化合物を得た。
【0154】
【化10】

【0155】
本発明の化合物を調製するための一般的手順はまた、スキームGにも記載される。パラジウム源、ビス−ピナコルボラン及び無機塩基での臭化物VIIIの処理によって、ボロン酸塩XVを得る。パラジウム源、アリール−、又はヘテロアリール−ハロゲン化物、RXであって、ここでXが、塩化物、臭化物、若しくはヨウ化物、又はアリール−若しくはヘテロアリール−トリフレートから選択されるRX、RX、及び無機塩基でのボロン酸塩XVの処理によって、構造式XIVで具現される本発明の化合物を得る。
【0156】
【化11】

【0157】
本発明の化合物は、文献で公知であるか、又は実験手順に例示される他の標準的な操作に加えて、以下の実施例に示されるような反応を使用することによって調製されてもよい。
実施例1
【0158】
【化12】

【0159】
【化13】

【0160】
工程A:1−(4−ブロモフェニル)−2−(2−フルオロピリジン−4−イル)エタノン
窒素下で、THF(750mL)中のナトリウム・ビス(トリメチルシリル)アミド(235mL,2M)の溶液を、2℃まで冷却して、2−フルオロ−4−メチルピリジン(25g,0.225mol)を添加し、そしてその溶液を氷浴中で45分間攪拌した。エチル=4−ブロモベンゾエート(55g、0.239mol)を添加して、その反応物を室温で一晩攪拌した。その反応混合物を過剰の2N HCl水溶液に注ぎ、そしてその水層を5NのNaOHを用いて塩基性にして、EtOAcで抽出した。その有機抽出物を合わせて、飽和食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。その残渣をCHClに溶解して、綿栓を通してろ過した。ヘキサンを加えて、淡黄色固体として表題の化合物の沈殿物が生じるまで、減圧下でCHClを除去した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.20(m,1H),7.85(m,2H),7.65(m,2H),7.05(m,1H),6.82(m,1H),4.30(s,2H)。
【0161】
【化14】

【0162】
工程B:1−(4−ブロモフェニル)−2−(2−フルオロピリジン−4−イル)エタン−1,2−ジオン−2−オキシム
エタノール(800mL)中の実施例1工程A由来の中間体(48g、0.163mol)の溶液に−10℃で、t−ブチルナイトライト(22.1mL、0.18mol)を10分間にわたって、続いて2.5NのHClを含有する無水エタノール(52mL、0.13mol)を滴下して加えた。この反応温度は、これらの添加の間−5℃で維持した。添加の完了後、ドライアイス浴を除いて、反応物を室温(RT)まで一晩温めた。エタノールを減圧下で除いて、その残渣をHOで希釈した。その水相を飽和NaHCOを用いて塩基性にしてEtOAcで抽出した。その合わせた有機抽出物を飽和食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥して、減圧下で濃縮した。その粗残渣をメタノール/イソプロパノール中に採って、トルエンと混合した。そのメタノール/イソプロパノール混合物を減圧下で濃縮し、表題の化合物をヘキサン/トルエンから再結晶した。H NMR(400MHz,CDCl):δ8.22(m,1H),7.78(m,2H),7.65(m,2H),7.32(m,1H),7.08(s,1H)。
【0163】
【化15】

【0164】
工程C:4−[4−(4−ブロモフェニル)−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン
酢酸(500mL)中の実施例1工程3由来の中間体(14g、0.04mol)の溶液に、窒素下で2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒド(7.9g、0.05mol)及び酢酸アンモニウム(62g、0.8mol)を添加した。その反応溶液を一晩加熱還流した。酢酸を減圧下で除去して、残りの物質を水に採取した。溶液のpHを、固体水酸化アンモニウムの添加によって8〜10に調節し、次いでEtOAcで数回抽出した。その溶媒を減圧下で除去して、粗生成物を、エタノールに2回溶解して、減圧下で小容積まで濃縮し、共沸して水を除去した。表題の化合物をエタノール及びヘキサンから再結晶した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.95(br,2H),7.35〜7.70(m,8H),6.45(m,1H),6.15(m,1H)。
【0165】
【化16】

【0166】
工程D:4−[4−(4−ブロモフェニル)−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン
0℃で窒素下で、メタノール(0.5L)中の実施例1工程C由来の中間体(11g、0.024mol)の溶液に、反応温度を10℃未満に維持したままで45分間にわたってTiCl(15〜20%,120mL)を添加した。その溶液をRTまで温めて、一晩攪拌した。その揮発物を減圧下で除去し、その溶液を飽和NaHCO及び5NのNaOHで塩基性にした。酢酸エチルを添加して、その混合物を一晩攪拌した。その溶液を、ソルカ・フロック(Solka floc)パッドを通してろ過して、固体を除去した。その濾液をEtOAcで抽出し、次いで有機層を飽和食塩水で2回洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮し、粗残渣を得て、これをシリカゲル(溶出液として2%〜10%のDCM−メタノールを用いる勾配溶出)によって精製して、表題の化合物を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ13.12(m,1H)、11.45(br,1H)、7.22〜7.70(m,9H)、6.10〜6.32(m,2H)。
【0167】
【化17】

【0168】
工程E:9−ブロモ−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
実施例1工程D由来の中間体(2.9g、6.55mmol)を、200mLの60:40の1,2−ジクロロエタン−エタノールの混合物に溶解した。その混合物を3日間、高輝度の光の下で照射した。その揮発物を真空下で除き、その粗物質をDCMで粉砕してろ過した。その生成物をEtOAcでさらに2回粉砕してろ過した。H NMR400MHz,DMSO−d:δ14.12(br,1H)、11.82(m,1H)、10.55(m,1H)、7.40〜7.90(m,7H):[M+1]442。
実施例2
【0169】
【化18】

【0170】
【化19】

【0171】
工程A:4−[4−(4−ブロモフェニル)−2−シクロペンチル−1−ヒドロキシ−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン
実施例1工程Cに見出される一般的手順を用いて、実施例1工程B由来の中間体をシクロペンタンカルボキシアルデヒド及び酢酸アンモニウム及び酢酸と合わせた。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ11.95(br,2H)、7.35〜7.70(m,8H),6.45(m,1H)、6.15(m,1H)。
【0172】
【化20】

【0173】
工程B:4−[4−(4−ブロモフェニル)−2−シクロペンチル−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン
実施例1工程Dの一般的手順を用いて、実施例2工程Aの中間体を、メタノール中のTiClで処理した。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ12.22(m,1H)、11.30(br,H)、7.20〜7.65(m,5H)、6.0〜6.39(m,2H)、3.08(m,1H)、1.5〜1.85(m,8H)。
【0174】
【化21】

【0175】
工程C:9−ブロモ−2−シクロペンチル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
実施例1工程Eの一般的手順を用いて、実施例2工程Bの中間体を、THF中、高輝度の光の下で照射した。H NMR(600MHz,DMSO)δ:13.18(s,1H)、13.05(s,1H)、11.72(d,J=5.6Hz,1H)、11.66(d,J=5.6Hz,1H)、10.52(d,J=2.0Hz,1H)、10.44(d,J=2.0Hz,1H)、8.43(d,J=8.8Hz,1H)、8.32(d,J=8.5Hz,1H)、7.82(dd,J=8.5,2.0,1H)、7.74(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),7.61(m,1H)、7.52(m,1H)、7.24(dd,J=6.8,1.5Hz,1H)、7.14(dd,J=6.8,1.5Hz,1H)、2.13(m,2H)、2.13(m,2H)、1.98(m,2H)、1.98(m,2H),1.82(m,2H)、1.82(m,2H)、1.69(m,2H)、1.69(m,2H)(注:わずかな互変異性体由来のピークを示す):[M+1]382。
実施例3
【0176】
【化22】

【0177】
【化23】

【0178】
工程A:4−[4−(4−ブロモフェニル)−2−(2−クロロフェニル)−1−ヒドロキシ−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン
実施例1工程Cに見出される一般的手順を用いて、実施例1工程B由来の中間体を、2−クロロベンズアルデヒド、酢酸アンモニウム及び酢酸と合わせた。
【0179】
【化24】

【0180】
工程B:4−[4−(4−ブロモフェニル)−2−(2−クロロフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン
実施例1工程Dの一般的手順を用いて、実施例3工程Aの中間体を、メタノール中のTiClで処理した。H NMR(400MHz,DMSO−d):[M+1]427。
【0181】
【化25】

【0182】
工程C:9−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
実施例1工程Eの一般的手順を用いて、実施例3工程Bの中間体を、THF中、高輝度の光の下で照射した。H NMR(600MHz,DMSO)δ:13.87(s,1H)、13.76(s,1H)、11.86(m,1H)、11.77(m,1H)、10.55(d,J=2.0Hz,1H)、10.49(d,J=2.0Hz,1H)、8.49(d,J=8.5Hz,1H)、8.41(d,J=8.5Hz,1H)、7.88(m,1H)、7.88(m,1H)、7.86(m,1H)、7.81(m,1H)、7.70(m,1H)、7.70(m,1H)、7.57(m,3H)、7.57(m,3H)、7.31(m,1H)、7.24(m,1H)(注記:マイナーな互変異性体由来のピークを示す):[M+1]424。
実施例4
【0183】
【化26】

【0184】
工程A:2−シクロペンチル−10−(イソブチルアミノ)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
攪拌バー(stir bar)を備える0.5〜2mLのマイクロ波バイアルを、ゴム隔膜をつけること及び4回の真空/アルゴンサイクルを行うことによって、アルゴン下に置いた。実施例2、工程C由来の臭化アリール(41.8mg,0.065mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(9.4mg、0.0975mmol)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(3.9mg、0.013mmol)、Pd(dba)(6.0mg、0.0065mmol)を添加して、バイアルを密閉した。このバイアルに固体を添加しながら、30mLのトルエンに30分間アルゴンをバブリングすることによって脱酸素し;このうち0.4mLを、密閉した反応バイアルに添加した。イソブチルアミン(0.009ml、0.094mmol)を、マイクロシリンジを介して添加し、次いで、アルゴンを、5分間バイアルを通して穏やかにフラッシュした。その反応物を24時間100℃に加熱し、次いで室温まで冷却した。テトラブチルアンモニウムフルオリドの溶液(テトラヒドロフラン中1M,0.20ml、0.02mmol)を添加し、そしてそのバイアルをマイクロ波オーブン中で、5分間150℃で、5分間170℃で加熱した。室温への冷却後、その反応混合物を、1:1のEtOAc:エーテル混合物(4mL)と1:1の水:飽和NaHCO(3mL)との間で分配した。その層を分けて、その有機層を飽和食塩水(3mL)で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過して、濃縮した。得られた固体を逆相HPLCによって精製した。凍結乾燥後、表題の化合物を得た:[M+1]375。
実施例5
【0185】
【化27】

【0186】
工程A:2−シクロペンチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド
0.5〜2mLのマイクロ波バイアルに、攪拌バー、実施例2、工程C由来の臭化アリール(50mg、0.131mmol)、モリブデンヘキサカルボニル(34.6mg、0.131mmol)、トリ−tert−ブチルホスフィンテトラフルオロボラート(3.8mg、0.013)mmol)、及びtrans−ジ(mu−アセタート)ビス[o−(ジ−o−トリルホスフィノ)ベンジル]ジパラジウム(II)(6.1mg、0.0066mmol)を加えた。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.06mL、0.524mmol)及び1,4−ジオキサン(0.65mL)中のN,N−ジメチルエチレンジアミン(0.054mL、0.393mmol)溶液を、このバイアルに加え、そしてこのバイアルを密閉した:次いで、この反応物をマイクロ波オーブン中で15分間140℃で加熱した。室温へ冷却後、その反応混合物を、メタノールを用いてシンチレーションバイアルに移し、そして濃縮乾固した。その粗生成物を逆相HPLCによって精製して、表題の化合物を得た。H NMR(600MHz,DMSO)δ:13.19(s,1H)、13.04(s,1H)、11.68(s,1H)、11.60(s,1H)、10.70(s,1H)、10.64(s,1H)、8.50(s,1H),8.38(m,2H)、8.36(m,1H)、8.24(s,1H)、8.24(s,1H),8.00(s,1H)、7.98(s,1H)、7.58(s,1H),7.50(s,1H)、7.22(s,1H)、7.14(s,1H)、3.42(m,4H)、3.42(m,4H)、2.22(s,6H)、2.22(s,6H)、2.13(m,2H)、2.13(m,2H)、1.99(m,2H)、1.99(m,2H)、1.82(m,2H)、1.82(m,2H)、1.64(m,2H)、1.64(m,2H)(注記:マイナーな互変異性体由来のピークを示す):[M+1]418。
実施例6
【0187】
【化28】

【0188】
工程A:2−(2−クロロフェニル)−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
9−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン(30mg、0.071mmol)、塩化リチウム(6mg、0.14mmol)、1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(30mg、0.14mmol)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(8mg、0.0071mmol)をマイクロ波管に入れた。NaCO(2M、0.25mL)及びDMF(1mL)を添加して、その溶液をマイクロ波中で130℃で10分間加熱した。その溶液を外界温度に冷却し、酢酸エチル及びNaCO(2M)で希釈した。その有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過して濃縮乾固した。その粗残渣をシリカゲル上で精製して、表題の化合物を得た。H NMR(500MHz,DMSO−d,δ)11.56(bs,1H)、10.49(bs,1H)、8.56−8.45(m,1H)、8.18(s,1H)、7.90−7.87(m,3H)、7.69(d,1H,J=7.2Hz)、7.58−7.54(m,3H)、7.34−7.28(m,1H):[M+1]426.1。
実施例7
【0189】
【化29】

【0190】
工程A:2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−クロロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
9−ブロモ−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン(500mg、1.130mmol)を、エタノール(15ml)及びトルエン(15.00ml)に溶解した。(ジクロロビス)パラジウムトリフェニルホスフィン(79mg、0.113mmol)、2−クロロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(298mg、1.242mmol)及びNaCO(2M、1.135mL)を添加して、アルゴンを、数分間、この溶液を通してバブリングした。その溶液を80℃で2時間加熱した。その反応混合物を外界温度に冷却して、酢酸エチル及び水で希釈した。その有機層を分離して、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して濃縮した。その粗残渣を、キラルADカラムを介して精製して、表題の化合物を得た。H NMR(500MHz,CDOD,δ)10.68(s,1H)、8.56(d,1H,J=1.8Hz)、8.30(dd,1H,J=8.4,3.0Hz)、8.04(dd,1H)J=9.0,1.8Hz)、7.68−7.64(m,1H)、7.63−7.60(m,2H)、7.54(d,1H,J=8.4Hz)、7.38(td,1H,J=9,1.2Hz):[M+1]475。
実施例8
【0191】
【化30】

【0192】
【化31】

【0193】
工程A:9−ブロモ−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ビス{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
実施例1工程E由来の中間体(1.76g、3.99mmol)を、150mLのTHF中に懸濁し、そのフラスコを、室温の水浴に浸漬し、続いて1Mカリウムtert−ブトキシド溶液(THF中に含有)の11mL(2.7当量)を添加した。45分後、1.79gのSEMCl(2.7当量)を添加した。その反応物を一晩、外界温度まで温めた。揮発物を真空中で除去し、粗残渣をEtOAcに溶解して、NaHCOの飽和溶液及び引き続き飽和食塩水で洗浄した。その溶液をMgSOで乾燥して濾過した。減圧下で溶媒を留去し、粗残渣を得て、これをシリカゲル(0〜30%のEtOAc/ヘキサンからの勾配溶出)上で精製した。
【0194】
【化32】

【0195】
工程B:N’−(2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−3,6−ビス{[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル)−N,N−ジメチルスルファミド
実施例8工程A由来の中間体(300mg、0.4240mmol)を、マイクロ波バイアル中で、N,N−ジメチルスルファミド(50mg、0.4027mmol)、CsCO(400mg、1.228mmol)、Pd(dba)(20mg、0.0218mmol)、及びキサントホス(Xantphos)(36mg、0.0622mmol)とともに合わせた。そのバイアルを、排気し、アルゴンを用いて数回パージして、バイアルを密閉した。ジオキサン(10mL)を添加して、その混合物を100℃まで一晩加熱した。反応物を外界温度まで冷却して、EtOAcで希釈し、NaHCOの飽和溶液及び引き続き飽和食塩水で洗浄した。その溶液をMgSOで乾燥して、濾過した。減圧下で溶媒を留去し、粗残渣を得て、これをシリカゲル(10〜50%のEtOAc/ヘキサンの勾配溶出)上で精製した:[M+1]747。
【0196】
【化33】

【0197】
工程C:N’−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N,N−ジメチルスルファミド
実施例8工程B由来の中間体(100mg、0.1340mmol)を、5mLのTHFに溶解して、5当量の1MのTBAF溶液(THFに含有される)で処理した。その混合物をマイクロ波中で150℃まで15分間加熱した。反応物を、外界温度まで冷却して、EtOAcで希釈し、連続して水及び飽和食塩水を用いて洗浄した。その溶液をMgSOで乾燥して、濾過した。減圧下で溶媒を留去し、粗残渣を得て、これをシリカゲル(0〜100%のEtOAc/ヘキサンの勾配溶出)上で精製した:[M+1]486。
実施例9
【0198】
【化34】

【0199】
【化35】

【0200】
工程A:4−[4−(4−ブロモフェニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−1−ヒドロキシ−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン
実施例1工程Cに見出される一般的手順を用いて、実施例1工程B由来の中間体を、2,6−ジフルオロベンズアルデヒド、酢酸アンモニウム、及び酢酸と合わせた:[M+1]444。
【0201】
【化36】

【0202】
工程B:4−[4−(4−ブロモフェニル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−1H−イミダゾール−5−イル]ピリジン−2(1H)−オン
実施例1工程Dの一般的手順を用いて、実施例9工程Aの中間体を、メタノール中のTiClで処理して、表題の化合物を得た:[M+1]428。
【0203】
【化37】

【0204】
工程C:9−ブロモ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
THF(2L)中の実施例9工程Bの中間体(12g、28mmol)の溶液を、UVランプの照射下で30時間攪拌した。その溶媒を真空中で除去した。粗残渣をメタノールから結晶化させて、表題の化合物を得た。H NMR(DMSO,400MHz)δ14.06(s,1H)、11.81(s,1H)、10.55(s,1H)、8.39(d,J=8.6Hz,1H)、7.81〜7.89(m,1H)、7.58〜7.72(m,2H)、7.19〜7.40(m,3H):[M+1]426。
【0205】
【化38】

【0206】
工程D:2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
攪拌バーを備える0.5〜2mLのマイクロ波バイアルを、ゴム隔膜をつけること及び4回の真空/アルゴンサイクルを行うことによって、アルゴン下に置いた。実施例9工程C由来の中間体(100mg、0.146mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(20.99mg、0.218mmol)、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル(8.7mg、0.029mmol)、Pd(dba)(13.33mg、0.015mmol)を添加して、バイアルを密閉した。このバイアルに固体を添加しながら、30mLのトルエンに、30分間アルゴンをバブリングすることによって脱酸素した;このうち1.0mLを、密閉した反応バイアルに添加した。3−(アミノメチル)テトラヒドロフラン(0.024ml、0.204mmol)を、マイクロシリンジを介して添加し、次いで、アルゴンを、5分間バイアルを通して穏やかにフラッシュした。その反応物を15時間90℃に加熱し、次いで室温まで冷却した。テトラブチルアンモニウムフルオリドの溶液(テトラヒドロフラン中1M,0.710ml、0.710mmol)を添加し、バイアルをマイクロ波オーブン中で、10分間、150℃で加熱した。室温への冷却後、反応混合物を、1:1のEtOAc:エーテル混合物(20mL)と水(10mL)との間で分配させた。その層を分けて、その有機層を連続して水(10mL)、飽和NaHCO(10mL)、及び飽和食塩水(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濾過して、濃縮した。得られた固体を、逆相HPLCによって精製した。凍結乾燥後、表題の化合物を得た。H NMR(600MHz,DMSO)δ:11.44(s,1H)、9.57(s,1H)、8.22(m,1H)、7.68(m,1H)、7.49(t,1H,J=6.3Hz)、7.38(t,2H,J=8.2Hz)、7.16(d,2H,J=5.6Hz)、3.78(m,2H)、3.64(q,1H,J=7.6Hz)、3.51(dd,1H,J=8.5,5.6Hz)、3.17(m,2H)、2.60(m,1H)、2.04(m,1H)、1.66(m,1H):[M+1]447。
実施例10
【0207】
【化39】

【0208】
【化40】

【0209】
工程A:2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
実施例9工程C由来の中間体(250mg、0.59mmol)、CyP(19.7mg、0.07mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロラン(149mg、0.59mmol)、酢酸カリウム(144mg、1.47mmol)、及びPd(dba)(26.9mg、0.03mmol)を、攪拌バーを備え、密閉され乾燥したフラスコに添加した。そのフラスコを排気し、アルゴンを用いて3回充填した。完全に脱気したジオキサン(5.9ml)を添加した。そのフラスコを密閉し、90℃の油浴に入れて、一晩攪拌した。その混合物を薄層のセライトを通して濾過し、ジクロロメタンで溶出し、部分的にロトベープして(rotovaped)、ある程度のジクロロメタンを除去し、次いでヘキサンで粉砕した。その沈殿物を濾過して、灰色がかった白色の固体を得た。H NMR(600MHz,CDOD)δ10.72(s,1H);8.33(s,1H);8.03(dd,1H);7.66(m,2H);7.58(m,2H);7.27(m,3H);1.40(s,12H):[M+H]474。
【0210】
【化41】

【0211】
工程B:9−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
攪拌バーを備える圧力フラスコに、実施例10工程A由来の中間体(75mg、0.16mmol)、2−ブロモ−5−クロロピリジン(33.5mg、0.17mmol)、及び(PhP)PdCl(11.1mg、0.02mmol)を添加した。そのフラスコを、空気でパージして、アルゴン(3×)で充填し戻した。トルエン(0.79ml)及びエタノール(0.79ml)を、少なくとも10分間アルゴンでバブリングして、その後にフラスコに添加した。NaCO(0.24ml、0.48mmol)をアルゴンでバブリングし、次いでフラスコに添加した。その混合物を、90℃の油浴中で一晩加熱した。水を添加して、反応物をクエンチした。その水層を酢酸エチルを用いて3回抽出した。その合わせた有機物を飽和食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過して、真空中で濃縮した。その粗化合物を、逆相HPLC(水中の10〜100%のアセトニトリル+0.05%のTFA)によって精製して、薄黄色の固体を得た。H NMR(600MHz,CDOD)δ14.00(m,1H)、11.40(m,1H)、10.97(s,1H)、8.73(s,1H);8.53(d,1H);8.29(s,1H);8.05(s,2H);7.56(m,3H);7.25(d,2H):[M+H]459。
実施例11
【0212】
【化42】

【0213】
工程A:2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン
封管中に、実施例1工程E由来の中間体(230mg、0.52mmol)、(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(580mg、3.6mmol)、及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(73mg、0.1mmol)を充填した。その封管を、排気し、アルゴンを用いて3回充填し戻した。完全脱気したトルエン(3.0mL)及びエタノール(3.0mL)を添加し、続いて、2.0Mの炭酸ナトリウム水溶液(2.6mL、5.2mmol)を添加した。その封管を密閉して、90℃の油浴中に入れて、3時間攪拌した。次いで、反応混合物を冷却して、酢酸エチル及び飽和食塩水の混合物中に注いだ。その水層を酢酸エチルを用いて2回抽出し、合わせた有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して、真空中で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ,0〜20%のメタノール/ジクロロメタン)を介した精製、続いて、分取用キラルHPLC(ADカラム,25%エタノール/ヘプタンアイソクラチック)を介する精製によって、表題の化合物を得た。H NMR(600MHz,d6−DMSO)δ11.75(s,1H)、10.57(s,1H)、8.49(broad s,1H)、8.43(q,1H)、7.92(d,1H)、7.72−7.69(m,1H)、7.62−7.61(m,2H)、7.58−7.52(m,1H)、7.37(dd,1H)、7.27(broad s,1H)。イミダゾールプロトンは観察されなかった[M+H]476.τ:9.44分(分析的キラルHPLC,ADカラム,0.46cm×25cm,25%エタノール/ヘプタン,アイソクラチック,流速=0.75mL/分)。
【0214】
さらなるアナログ(類似体)が、上記の実施例に記載された手順と同様の手順を用いて調製された。
【0215】
【化43】

【0216】
【化44】

【0217】
【化45】

【0218】
【化46】

【0219】
【化47】

【0220】
【化48】

【0221】
【化49】

【0222】
【化50】

【0223】
【化51】

【0224】
【化52】

【0225】
【化53】

【0226】
【化54】

【0227】
【化55】

【0228】
【化56】

【0229】
【化57】

【0230】
【化58】

【0231】
【化59】

【0232】
【化60】

【0233】
【化61】

【0234】
【化62】

【0235】
【化63】

【0236】
医薬組成物
本発明の具体的な実施態様として、100mgの9−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オンを、十分微細に分割されたラクトースと処方して、総量580〜590mgとし、0サイズの硬カプセル(hard−gelatin capsule)に充填した。
【0237】
生物学的なアッセイ
JAK2キナーゼ活性阻害アッセイ及びIC50の決定
このキナーゼ活性は、Parkら、Anal.Biochem.269,94〜104(1999)に記載の均質時間分解チロシンキナーゼアッセイ(homogeneous time−resolved tyrosine kinase assay)の改変バージョンを用いて測定した。
【0238】
JAK2キナーゼを阻害する化合物の能力を決定するための手順は以下の工程を包含する:
1.96ウェルプレート中において、最終の所望の濃度の20×で100%(DMSO)中で、3倍階段希釈した化合物/インヒビター溶液を調製する。
【0239】
2.6.67mMのMgCl、133.3mMのNaCl、66.7mMのTris−HCl(pH 7.4)、0.13mg/mlのBSA、2.67mMのジチオスレイトール、0.27組み換えのJAK2及び666.7nMのビオチニル化合成ペプチド基質(ビオチン−ahx−EQEDEPEGDYFEWLE−CONH)(配列番号:1)を含有するマスター反応混合物を調製する;
3.ブラック・アッセイプレートに、1ウェルあたり、2.5μlの化合物/インヒビター(又はDMSO)及び37.5μlのマスター反応混合物を添加し;1ウェルあたり10μlの75μMのMgATPを添加することによって、キナーゼ反応を開始して、室温で80分間反応を進行させた;(反応の最終条件は以下である:50nMのJAK2 JH1ドメイン(Upstate)、2.0μMの基質、15μMのMgATP、5mMのMgCl、100mMのNaCl、2mMのDTT、0.1mg/mlのBSA、50mMのTris(pH7.4)及び5%のDMSO);
4.10mMのEDTA、25mMのHEPES、0.1%のTRITON X−100、0.126μg/mlのEu−キレート標識のアンチホスホチロシン抗体PY20(カタログ番号AD0067,PerkinElmer)及び45μg/mlのストレプトアビジン−アロフィコシアニン結合体(カタログ番号PJ25S,Prozyme)を含有する50μlの停止/検出緩衝液を用いてキナーゼ反応を停止する;そして
5.60分後、Victorリーダー(PerkinElmer)においてHTRFモードでHTRFシグナルを読む。
【0240】
IC50は、化合物/インヒビター濃度とHTRFシグナルとの間で観察された関係を4−パラメーターのロジスティック方程式に当てはめることによって得た。
【0241】
本発明の化合物は、約0.1nM〜20μMのIC50を有する、組み換え精製されたJAK2キナーゼ活性の強力なインヒビターである。
【0242】
JAK1酵素アッセイ
JAK1酵素アッセイについて、反応物(50uL)は、5X IVGN緩衝液(50mMのHepes、pH7.5、10mMのMgCl、0.01%のBrij−35、1mMのEGTA、0.1mg/mlのBSA)、2mMのDTT、2.0μMのペプチド基質、25μMのMgATP、400pMのJAK1酵素及び被験化合物を、5%のDMSO中に含んだ。反応物を、室温で60分間インキュベートして、50uLの2Xクエンチ検出緩衝液(10mMのEDTA、25mMのHEPES、0.1%のTRITON X−100、4.7uMのEuropium−Py20及び2.1mg/mLのストレプトアビジン−APC)を用いてクレンチした。RTで1時間インキュベートして、Victor V3セットで読み取って、蛍光共鳴エネルギー移動(Fluorescent Resonance Energy Transfer)を読んだ(Label(ラベル)1:Lance(ランス)615、Label 2:Lance 665,両方について:遅延=50us、ウインドウ時間(window time)=100us、サイクル=1000us、フラッシュエネルギーレベル=103)
【0243】
ペプチド基質は、アミノヘキサノイルビオチン−EQEDEPEGDYFEWLE−NH2(配列番号:1)である;(DMSOに含まれる)。
【0244】
TYK2酵素アッセイ
TYK2酵素アッセイについて、反応物(50uL)は、5XのIVGN緩衝液(50mMのHepes、pH7.5、10mMのMgCl、0.01%のBrij−35、1mMのEGTA、0.1mg/mlのBSA)、2mMのDTT、2.0μMのペプチド基質、15μMのMgATP、125pMの酵素及び被験化合物を、5%のDMSO中に含んだ。反応物を、RTで60分間インキュベートして、50uLの2×クエンチ検出緩衝液(10mMのEDTA、25mMのHEPES、0.1%のTRITON X−100、4.7uMのEuropium−Py20及び2.1mg/mLのストレプトアビジン−APC)を用いてクエンチした。RTで1時間インキュベートして、Victor V3セットで読み取って、蛍光共鳴エネルギー移動(Fluorescent Resonance Energy Transfer)で読み取る(Label(レベル)1:Lance(ランス)615,Label 2:Lance 665,両方について:遅延=50us,ウインドウ時間(window time)=100us,サイクル=1000us,フラッシュエネルギーレベル(flash energy level)=103)。
【0245】
ペプチド基質は、アミノヘキサノイルビオチン−EQEDEPEGDYFEWLE−NH2(配列番号:1)である;(DMSOに含む)。
【0246】
JAKファミリータンパク質キナーゼ活性についてのアッセイ
材料。ストレプトアビジン・アロフィコシアニン結合体(SA・APC)及びユウロピウム(Europium)・クリプテート(cryptate)(Eu・K)は、Packard Instrument Companyから入手した。Eu・K結合pY20は、Cummings,R.T.;McGovern,H.M.;Zheng,S.;Park,Y.W.及びHermes,J.D.Use Of A Phosphotyrosine−Antibody Pair As A General Detection Method In Homogeneous Time Resolved Fluorescence−Application To Human Immunodeficiency Viral Protease.Analytical Biochemistry 1999,33,79〜93.に記載されたように作成した。均質時間分解蛍光(HTRF)測定は、PackardのDiscovery装置を用いて行った。T−stim Culture Supplementは、Collaborative Biomedical Researchから入手した。組み換えマウスIL2は、Pharmingen又はR&Dから入手した。
【0247】
JAKファミリーキナーゼ発現。N末端「Flag」アフィニティータグを有するJAK3、TYK2及びJAK2キナーゼドメインは、標準的なバキュロウイルス方法を用いてSf9細胞で発現した。ヒトJAK3遺伝子はDr.John J.O’Shea(NIH)から入手した。ヒトTYK2遺伝子は、Dr.Sandra Pellegrini(Insitut Pasteur)から入手した。ヒトJAK2キナーゼドメインは、MOLT4のcDNAライブラリー(Clonetech)からクローニングした。
【0248】
JAKファミリータンパク質キナーゼ活性のアッセイ。チロシンキナーゼ活性は、ホスホチロシン(pY20)に対するユウロピウム標識抗体を用いて時間分解蛍光(time−resolved fluorescence)によって検出した、チロシンリン酸化ペプチドアミノヘキサノイルビオチン−EQEDEPEGDYFEWLE−NH(配列番号:1);(S,hereafter)の検出によって測定した。JAK3(JH1)触媒リン酸化反応は、30μLの総反応容積中で行った。この化合物は、5%のDMSOで行い、そして酵素緩衝液(EB)でプレインキュベートした。このEBは、Invitrogen 5×キナーゼ緩衝液(50mMのHepes、pH7.5、10mMのMgCl、0.01%のBrij−35、1mMのEGTA、0.1mg/mlのBSA)、2mM(最終)のDTT、2μM(最終)のS、及び250pM(最終)のJAK3酵素を含んだ。このアッセイは、ATP K(最終5μM)で、40〜80分間行った。反応は、環境温度で行い、そして50μg/mLのSA・APC結合体及び0.75nMのEu・K結合pY20を含有する、等容積のクエンチ緩衝液(QB)(10mMのEDTA、25mMのHEPES、0.1%のTRITON X−100)でクエンチした。この混合物は、少なくとも60分間環境温度でインキュベートして、Ex=320nm及びEm=665nm(SA−APC)及びEm=615nM(Eu)で最適化した蛍光リーダーで読んだ。このデータは、Em結果の比に当てはめられた標準的な4Pを用いることによって、分析した:(EM÷EM)*10,000。
【0249】
細胞増殖アッセイ。CTLL−2細胞(ATCC)を、10%のウシ胎仔血清、1mMのピルビン酸ナトリウム、50μMのβ−メルカプトエタノール、1.4mMのL−グルタミン、10mMのHEPES、1mg/mlのデキストロース、0.04mMの必須アミノ酸、0.02mMの非必須アミノ酸、ペニシリン及びストレプトマイシン(H10)を補充した、RPMI−1640に含まれる6%のT−stim培養補充物(Culture Supplement)(IL2の供給源)の中で維持した。増殖アッセイ中での使用の前日、細胞を洗浄して、5×10/mlの細胞濃度で0.2%のTstim中に再懸濁した。翌日、細胞を洗浄して、96ウェルの組織培養プレート(CoStar)中に、0.2〜1×10細胞/ウェルでプレートした。0.05ng/mlのマウス組み換えIL2(Pharmingen)を、試験化合物と一緒に若しくは一緒にすることなく、又は20ng/mlのPMA(Sigma)及び1μCi/ウェルの[H]−チミジンを添加した。一晩の培養後、細胞を、グラスファイバーのFiltermat(Wallac)及びTomtek細胞ハーベスターを用いて収穫した。トリチウム組み込みは、トップカウントシンチレーションカウンター(Packard)で液体シンチレーションカウントによって測定した。
【0250】
本発明の化合物は、約0.1nM〜20μMというIC50を有する組み換え精製JAK3キナーゼ活性の強力なインヒビターである。
【0251】
インビトロのPDK1キナーゼアッセイ
活性化された組換え全長mT(Glu−Glu−Phe)タグ化ヒトPDK1を用いて、本発明の化合物がこのキナーゼの酵素活性を調節するか否かを決定する。
【0252】
全長PDK1をコードするcDNAを、N末端にインフレーム中央Tタグ(MEYMPME)を含む、バキュロウイルス発現ベクターpBlueBac4.5(Invitrogen)中にサブクローニングする。可溶性の活性化組み換え全長mT(Glu−Glu−Phe)タグ化ヒトPDK1は、製造業者によって推奨されるプロトコールに従って、バキュロウイルス感染したSf9昆虫細胞(Kemp Biotechnologies)中で発現される。昆虫細胞溶解液からのPDK1キナーゼの免疫親和性精製は、Protein G−EEカラムに結合した中央のTag抗体を用いて行う。50mMのTris pH7.4、1mMのEDTA、1mMのEGTA、0.5mMのNaVO、1mMのDTT、50mMのNaF、Naピロリン酸、Na−β−グリセロリン酸、10%のグリセロール、コンプリート(Complete)、1μMのマイクロシステイン、及び50μg/mlのEYMPMEペプチドを用いる溶出の際、SDS−PAGE及びウエスタンブロット分析に基づいて、PDK1タンパク質を含有する画分を、一緒にプールして、次いで、標準としてBSAを用いるBCAタンパク質アッセイ(BCA Protein Assay)(Pierce)を用いてタンパク質濃度を分析した。この最終生成物を等分し、そして液体窒素中で急速冷凍し、その後−80℃に保管した。得られたPDK1タンパク質は、64kDaというMWを有し、「デフォルトで(by default)」リン酸化して、昆虫細胞由来の活性化キナーゼとして精製する。
【0253】
ある化合物がPDK1キナーゼを阻害する能力を決定するための手順は以下の工程を包含する:
1.384ウェルのプレート中で20×の所望の最終濃度で、100%のジメチルスルホキシド(DMSO)中において3倍階段希釈の化合物溶液を調製する。
【0254】
2.62.5mMのHEPES(pH7.5)、12.5mMのMgCl、0.013%のBrij−35、1.25mMのEGTA、2.5mMのジチオスレイトール、1.25nMの組み換えPDK1及び375nMのビオチニル化合成ペプチド基質(ビオチン−GGDGATMKTFCGGTPSDGDPDGGEFTEF−COOH)(配列番号:2)を含有するマスター反応混合物を調製する。
【0255】
3.ブラックアッセイプレートにおいて、1ウェルあたりに、2.5μlの化合物の溶液(又はDMSO)及び22.5μlのマスター反応混合物を添加する。10分間プレインキュベートする。1ウェルあたり6μlの0.25mMのMgATPを添加することによってキナーゼ反応を開始する。この反応は、室温で25分間進行させる。反応の最終条件は、1nMのPDK1、300nMのペプチド基質、5μMのMgATP、10mMのMgCl、2mMのDTT、50mMのHEPES(pH7.5)、0.01%のBrij−35、1mMのEGTA及び5%のDMSOである。
【0256】
4.10mMのEDTA、1×Lance Detection Buffer(カタログ番号CR97−100,PerkinElmer)、1%のSuperBlocking(TBS中に含む)(カタログ番号37535,Pierce)、5nMのホスホ−Akt(T308)モノクローナル抗体(カタログ番号4056,Cell Signaling Technologies)、5nMのLance標識Eu−Anti−ウサギIgG(カタログ番号AD0083,PerkinElmer)、及び100nMのストレプトアビジン−アロフィコシアニン結合体(カタログ番号PJ25S,Prozyme)を含む30μlのStop/Detection緩衝液を用いてキナーゼ反応を停止する。
【0257】
5.60分後、Envisionリーダー(PerkinElmer)上でHTRFモードにおいてHTRFシグナルを読みとる。
【0258】
6.IC50は、化合物の濃度とHTRFシグナルとの間で観察された関係を4−パラメーターロジスティック方程式に当てはめることによって決定する。
【0259】
本実施例で記載される化合物を、上記のアッセイで試験して、IC50≦50μMを有することを見出した。
【0260】
本発明の多数の実施態様を記載しているが、基本的な例は、本発明によって包含される他の実施態様を得るように変更されてもよいことが明白である。したがって、本発明の範囲は、例によって提示されている特定の実施態様ではなく添付の特許請求の範囲によって規定されることが理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

[式中、Rはアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C3−8シクロアルキル、又はC1−6アルキルであり、ここで、該アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル及びアルキル基は、独立して、ハロ、ヒドロキシル、C1−6アルキル、O(C1−6アルキル)、R及びハロアルキルからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
はアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C3−8シクロアルキル、ハロ、C1−6アルキル、(C=O)R、(C=O)NR(C1−6アルキル)R、(C=O)NRSO1−6アルキル、(C=O)NR(C1−6アルキル)NR、NR(C1−6アルキル)R、NR(C1−6アルキル)OR、NR−(C1−6アルキル)−NR、NR、NR又はNRSONRであり、ここで、該アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル及びアルキル基は、独立して、R、ヒドロキシル、シアノ、ハロ、C1−6アルキル、O(C1−6アルキル)、O(C1−6アルキル)R、(C1−6アルキル)R、(C=O)R、OR、(C=O)ROH、(C=O)RO(C1−6アルキル)、(C=O)O(C1−6アルキル)、R(C=O)O(C1−6アルキル)、SO、SO、(C=O)NR、(C=O)NR(C1−6アルキル)R;(C=O)NR(C1−6アルキル)NR、(C=O)O(C1−6アルキル)、(C=O)NRSO(C1−6アルキル)、NR、(C=O)NR、N(R、NR(C1−6アルキル)R、NR(C=O)C1−6アルキル、NRSO(C1−6アルキル)、(C1−6アルキル)NR及びNHSON(Rからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
各々のRは、独立して、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はC3−8シクロアルキルであり、ここで、該アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル及びシクロアルキル基は1〜3個のハロ、ヒドロキシル又はC1−6アルキルで置換されていてもよく;
は水素又はC1−6アルキルであり;
は水素又はC1−6アルキルであり;
mは0〜2の整数である]
の化合物、又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体。
【請求項2】
がアリール又はヘテロアリールであり、ここで、該アリール及びヘテロアリール基が1〜3個のハロで置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物;又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体。
【請求項3】
がフェニル又はピリジルであり、ここで、該フェニル及びピリジル基が1〜3個のハロで置換されていてもよい、請求項2に記載の化合物;又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体。
【請求項4】
が2つのハロで置換されたフェニルである、請求項3に記載の化合物;又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体。
【請求項5】
がヘテロアリール、ヘテロシクリル、NR(C1−6アルキル)R、NR(C1−6アルキル)OR、NR(C1−6アルキル)NR、NR又はNRSONRであり、ここで、該ヘテロアリール、ヘテロシクリル及びアルキル基は、独立して、R、ヒドロキシル、シアノ又はハロからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物;又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体。
【請求項6】
がヘテロアリール、NR(C1−6アルキル)R、NR(C1−6アルキル)OR又はNRであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキル基は、独立して、ヒドロキシル、シアノ及びハロからなる群より選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物;又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体。
【請求項7】
がヘテロアリールであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキル基が、独立してヒドロキシル、シアノ及びハロからなる群より選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい、請求項5に記載の化合物;又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体。
【請求項8】
請求項1に記載の以下の化合物:
9−ブロモ−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−シクロペンチル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(イソブチルアミノ)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−クロロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N’−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N,N−ジメチルスルファミド;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2,2−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−ピリジン−3−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−イソキノリン−8−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−イソキノリン−5−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−シクロペンチル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(3−クロロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(1−フェニルエチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ブロモ−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(イソブチルアミノ)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−{[(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イル)メチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−{[1−(4−クロロフェニル)エチル]アミノ}−2−シクロペンチル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(2−メトキシエチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(2−ヒドロキシ−2−フェニルエチル)(メチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(2R)−2−フェニルモルホリン−4−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(3R)−3−メトキシピロリジン−1−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(テトラヒドロフラン−2−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N’−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−1H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N,N−ジメチルスルファミド;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−{[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(テトラヒドロフラン−3−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−{[(2−メチルテトラヒドロフラン−2−イル)メチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(1,4−ジオキサン−2−イルメチル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
3−{[2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]アミノ}プロパンニトリル;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−{[2−(1H−イミダゾール−4−イル)エチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−[(2,4−ジフルオロベンジル)アミノ]−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−{[2−(ピリジン−2−イルアミノ)エチル]アミノ}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−ピリジン−4−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
tert−ブチル=4−{4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}ピペラジン−1−カルボキシレート;
2−(2−クロロフェニル)−9−(4−ピペラジン−1−イルフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−[3−(ジメチルアミノ)フェニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ビフェニル−3−イル−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−ビフェニル−2−イル−2−(2−クロロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−ピリジン−3−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N,N−ジメチルベンズアミド;
4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]ベンズアミド;
2−(2−クロロフェニル)−9−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−[4−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N−{3−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}メタンスルホンアミド;
N−{4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}メタンスルホンアミド;
2−(2−クロロフェニル)−9−(4−メトキシフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−(3−メトキシフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−(2−メトキシフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N−エチルベンズアミド;
4−[2−(2−クロロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−N−イソブチルベンズアミド;
2−(2−クロロフェニル)−9−キノリン−5−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−(1H−ピラゾール−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロフェニル)−9−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(1H−ピラゾール−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−[4−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(1H−ピラゾール−3−イル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−N−(3−メチルブチル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−9−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(モルホリン−4−イルカルボニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−[(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(ピペリジン−1−イルカルボニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−7−オキソ−N−(ピリジン−2−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−7−オキソ−N−(ピリジン−3−イルメチル)−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
2−シクロペンチル−N−(メチルスルホニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
N−ベンジル−2−シクロペンチル−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−カルボキサミド;
9−(1H−ピラゾール−3−イル)−2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−ピリミジン−5−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−シクロペンチル−9−(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(1H−ピラゾール−3−イル)−1,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−ピリジン−3−イル−1,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2−モルホリン−4−イルピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−ピリジン−4−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(6−アミノピリジン−3−イル)−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−メトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(4−メトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−{6−[(2−モルホリン−4−イルエチル)アミノ]ピリジン−3−イル}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(5−クロロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−クロロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N−{3−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]ピリジン−2−イル}−2,2−ジメチルプロパンアミド;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−[2−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン−3−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
5−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]ピリジン−2−カルボニトリル;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2,6−ジフルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−メチルピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−ピリミジン−5−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−キノリン−3−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(3−フリル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(4−アミノフェニル)−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(3−アミノフェニル)−2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−[4−(ジメチルアミノ)フェニル]−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−{2−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル}−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2,6−ジメトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(1,3,5−トリメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−イソキノリン−4−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(6−モルホリン−4−イルピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2−メトキシピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−9−(2−フルオロキノリン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
N−{3−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}アセトアミド;
N−{3−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}メタンスルホンアミド;
N−{4−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]フェニル}メタンスルホンアミド;
3−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]ベンズアミド;
4−[2−(2−クロロ−6−フルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]ベンズアミド;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(6−フルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(3,4−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
4−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−オキソ−6,7−ジヒドロ−3H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−9−イル]−2−フルオロベンゾニトリル;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(2−フルオロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(5−フルオロピリジン−3−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(5−フルオロピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(3−フルオロピリジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(2−クロロピリジン−4−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(6−フルオロピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(5−クロロピリジン−2−イル)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(6−メトキシピリジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−ピリジン−2−イル−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−[4−(メチルスルホニル)フェニル]−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−{4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]フェニル}−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
9−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル]−2−(トリフルオロメチル)−3,6−ジヒドロ−7H−ベンゾ[h]イミダゾ[4,5−f]イソキノリン−7−オン;
又はその薬学的に許容され得る塩若しくは立体異性体。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物の薬学的に有効な量、及び薬学的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
【請求項10】
哺乳動物における骨髄増殖症候群又はがんの治療又は予防における医薬の調製のための、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−539843(P2009−539843A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514340(P2009−514340)
【出願日】平成19年6月5日(2007.6.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/013255
【国際公開番号】WO2007/145957
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】