ヤーヌスキナーゼ阻害剤化合物および方法
本発明は、式(I)(式中、A、B、D、R1、R2、R4およびR5は、本明細書中に定義の通りである)を有する化合物、それらの立体異性体または薬学的に許容しうる塩、式(I)の化合物を包含する医薬組成物、それら化合物を製造する方法、並びにそれらの使用方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、Aは、CR3またはNであり;
BおよびDは、独立して、CR15またはNであり、ここにおいて、BおよびDは、同時にNではない;
R1は、独立して、H、ハロゲン、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、−CF3、−OR6、−SR6、−OCF3、−CN、−NO2、−NR6SO2R7、−NR6C(O)R7または−NR6R7であり、ここにおいて、双方のR1が同時にHではなく、そしてここにおいて、該アルキルおよびシクロアルキルは、ハロゲン、OR6、−NR6R7またはフェニルで置換されていてよく;
R2およびR3は、独立して、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ハロゲン、−(C0−C3アルキル)CN、−(C0−C3アルキル)OR8、−(C0−C3アルキル)SR8、−(C0−C3アルキル)NR8R9、−(C0−C3アルキル)CF3、−O(C0−C3アルキル)CF3、−(C0−C3アルキル)NO2、−(C0−C3アルキル)C(O)R8、−(C0−C3アルキル)C(O)OR8、−(C0−C3アルキル)C(O)NR8R9、−(C0−C3アルキル)NR8C(O)R9、−(C0−C3アルキル)S(O)1−2R8、−(C0−C3アルキル)NR8S(O)1−2R9、−(C0−C3アルキル)S(O)1−2NR8R9、−(C0−C3アルキル)(C3−C6シクロアルキル)、−(C0−C3アルキル)(3〜6員ヘテロシクリル)、−(C0−C3アルキル)(5〜6員ヘテロアリール)または−(C0−C3アルキル)フェニルであり、ここにおいて、R2およびR3は、独立して、R10で置換されていてよく;
R4は、H、−NH2、−NH−、−OH、−SH、−NR6C(O)−、−NR6C(O)O−、−NR6C(O)NR7−、−NR6S(O)1−2−または−NR6S(O)1−2NR7−であり;
R5は、不存在、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、フェニル、3〜7員ヘテロシクリルまたは5〜6員ヘテロアリールであり、ここにおいて、R5は、R10で置換されていてよく;
R6およびR7は、各々独立して、H、またはC1−C3アルキルであって、ハロゲン、オキソまたは−NR11R12で置換されていてよいものであり;または
R6およびR7は、独立して、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソ、−NR11R12またはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成し;
R8およびR9は、各々独立して、H、C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキル、フェニル、3〜6員ヘテロシクリルまたは5〜6員ヘテロアリールであって、R10で置換されていてよいものであり;または
R8およびR9は、独立して、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソ、−NR11R12またはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成し;
R10は、独立して、H、オキソ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ハロゲン、−(C0−C3アルキル)CN、−(C0−C3アルキル)OR11、−(C0−C3アルキル)SR11、−(C0−C3アルキル)NR11R12、−(C0−C3アルキル)CF3、−(C0−C3アルキル)NO2、−(C0−C3アルキル)C(O)R11、−(C0−C3アルキル)C(O)OR11、−(C0−C3アルキル)C(O)NR11R12、−(C0−C3アルキル)NR11C(O)R12、−(C0−C3アルキル)S(O)1−2R11、−(C0−C3アルキル)NR11S(O)1−2R12、−(C0−C3アルキル)S(O)1−2NR11R12、−(C0−C3アルキル)(C3−C6シクロアルキル)、−(C0−C3アルキル)(3〜6員ヘテロシクリル)、−(C0−C3アルキル)C(O)(3〜6員ヘテロシクリル)、−(C0−C3アルキル)(5〜6員ヘテロアリール)または−(C0−C3アルキル)フェニルであり、ここにおいて、R10は、独立して、ハロゲン、C1−C3アルキル、オキソ、−CF3、−(C0−C3アルキル)OR13、−(C0−C3アルキル)NR13R14、−(C0−C3アルキル)C(O)R13または−(C0−C3アルキル)S(O)1−2R13で置換されていてよく;
R11およびR12は、独立して、H、C1−C6アルキル、−(C0−C3アルキル)(C3−C6シクロアルキル)、−(C0−C3アルキル)(3〜6員ヘテロシクリル)、−(C0−C3アルキル)(5〜6員ヘテロアリール)または−(C0−C3アルキル)フェニルであって、ハロゲン、オキソ、−OR13、−SR13、−NR13R14、C1−C3アルキル、−(C0−C3アルキル)(C3−C6シクロアルキル)、−(C0−C3アルキル)フェニル、−(C0−C3アルキル)(3〜6員ヘテロシクリル)または−(C0−C3アルキル)(5〜6員ヘテロアリール)で置換されていてよいものであり;または
R11およびR12は、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソ、−NR13R14またはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成し;
R13およびR14は、独立して、H、C1−C6アルキル、OHまたはOCH3であって、ハロゲン、−NH2、−N(CH3)2、フェニルまたはオキソで置換されていてよいものであり、ここにおいて、該フェニルは、ハロゲン、C1−C6アルキル、CF3、−NRaRbまたはORaで置換されていてよく、または
R13およびR14は、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソ、−NH2、−N(CH3)2またはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成し;
R15は、独立して、H、ハロゲン、C1−C3アルキル、C1−C3アルケニル、C1−C3アルキニル、C3−C4シクロアルキル、−CF3、−ORa、−SRa、−CN、−NO2、−NRaSO2Rb、−NRaC(O)Rbまたは−NRaRbであり;そして
RaおよびRbは、独立して、H、またはC1−C6アルキルであって、ハロゲンまたはオキソで置換されていてよいものであり;または
RaおよびRbは、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソまたはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成する]
を有し、但し、
R4が−OHであり、R5が不存在であり、そしてBおよびDの一方がNであり、他方がCHである場合、次の構造:
【化2】
を有する式Iの部分は、
【化3】
以外であり;
次の構造
【化4】
を有する式Iの部分が、
【化5】
である場合、次の構造
【化6】
を有する式Iの部分は、次の
【化7】
以外であり;
次の構造
【化8】
を有する式Iの部分が、
【化9】
である場合、次の構造
【化10】
を有する式Iの部分は、次の
【化11】
以外であり;
AがCR3であり、BおよびDがCHであり、またはBがCHであり且つDがNであり、一方のR1が−CH3であり、他方のR1がHであり;R2がHであり、R4がHであり;R5が不存在である場合;R3は、次の構造
【化12】
以外であり;
AがCR3であり、BおよびDがCHであり、一方のR1がFであり、他方のR1がHであり、R2がHであり、R4がHであり;R5が不存在である場合;R3は、3−クロロピリジン−2−イル以外であり;
AがCR3であり、BがNであり、DがCHであり、一方のR1が−CH3であり、他方のR1がHであり;R2およびR3がHであり;R5が不存在である場合;R4は、OH以外であり、そして
AがCR3であり、BがCHであり、DがNであり、R1がClであり、R2およびR3がHであり、R4が−NH−である場合、R5は、次の構造
【化13】
以外であるという条件付きであり;ここにおいて、波線は、式I中の結合点である、化合物、その立体異性体または薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
Aが、CR3であり;そしてBおよびDが、CR15である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
一方のR1が、ハロゲンであり、そして他方のR1が、ハロゲン、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、−CF3、−OR6、−SR6、−OCF3、−CN、−NO2、−NR6SO2R7、−NR6C(O)R7または−NR6R7であり、ここにおいて、該アルキルおよびシクロアルキルは、ハロゲン、OR6、−NR6R7またはフェニルで置換されていてよい、請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
R2が、Hであり、そしてR3が、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ハロゲン、−CN、−OR8、−SR8、−NR8R9、−CF3、−OCF3、−NO2、−C(O)R8、−C(O)OR8、−C(O)NR8R9、−NR8C(O)R9、−S(O)1−2R8、−NR8S(O)1−2R9、−S(O)1−2NR8R9、C3−C6シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリル、5〜6員ヘテロアリールまたはフェニルであり、ここにおいて、R3は、0、1個、2個または3個のR10で置換されていてよい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
次の構造:
【化14】
を有する式Iの部分が、
【化15】
より選択され、ここにおいて、波線は、式I中の結合点である、請求項1〜2および請求項4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
R4が、−NH2、−NH−、−NR6C(O)−、−NR6C(O)O−または−NR6C(O)NR7−である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
R15が、H、ハロゲンまたはC1−C3アルキルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
R5が、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、3〜7員ヘテロシクリル、フェニル、5〜6員ヘテロアリールであって、R10で置換されていてよいものであり、そしてここにおいて、R10は、オキソ、C1−C6アルキル、ハロゲン、−CN、−OR11、−SR11、−NR11R12、−CF3、−C(O)R11、−C(O)OR11、−C(O)NR11R12、−NR11C(O)R12、−S(O)1−2R11、−NR11S(O)1−2R12、−S(O)1−2NR11R12、C3−C6シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリル、−C(O)(3〜6員ヘテロシクリル)、5〜6員ヘテロアリールまたはフェニルであり、ここにおいて、R10は、独立して、ハロゲン、C1−C3アルキル、オキソ、−CF3、−OR13、−NR13R14、−C(O)R13または−S(O)1−2R13で置換されていてよい、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R5が、
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
より選択され、ここにおいて、波線は、式I中の結合点である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
実施例1〜実施例618より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
医薬組成物であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容しうる担体、アジュバントまたはビヒクルを含む医薬組成物。
【請求項12】
薬剤として用いるための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
乾癬または炎症性腸疾患を処置する薬剤として用いるための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
免疫学的疾患の処置用の薬剤の製造における、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、式iii:
【化22】
(式中、Xは、ハロゲンまたは脱離基である)
を有する化合物と、式Y−R4−R5(式中、Yは、Hであるまたは不存在である)を有する化合物とを、式Iの化合物を形成するのに十分な条件下で反応させることを含む方法。
【請求項16】
実質的に本明細書中の前に記載の新規な化合物、方法および使用。
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、Aは、CR3またはNであり;
BおよびDは、独立して、CR15またはNであり、ここにおいて、BおよびDは、同時にNではない;
R1は、独立して、H、ハロゲン、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、−CF3、−OR6、−SR6、−OCF3、−CN、−NO2、−NR6SO2R7、−NR6C(O)R7または−NR6R7であり、ここにおいて、双方のR1が同時にHではなく、そしてここにおいて、該アルキルおよびシクロアルキルは、ハロゲン、OR6、−NR6R7またはフェニルで置換されていてよく;
R2およびR3は、独立して、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ハロゲン、−(C0−C3アルキル)CN、−(C0−C3アルキル)OR8、−(C0−C3アルキル)SR8、−(C0−C3アルキル)NR8R9、−(C0−C3アルキル)CF3、−O(C0−C3アルキル)CF3、−(C0−C3アルキル)NO2、−(C0−C3アルキル)C(O)R8、−(C0−C3アルキル)C(O)OR8、−(C0−C3アルキル)C(O)NR8R9、−(C0−C3アルキル)NR8C(O)R9、−(C0−C3アルキル)S(O)1−2R8、−(C0−C3アルキル)NR8S(O)1−2R9、−(C0−C3アルキル)S(O)1−2NR8R9、−(C0−C3アルキル)(C3−C6シクロアルキル)、−(C0−C3アルキル)(3〜6員ヘテロシクリル)、−(C0−C3アルキル)(5〜6員ヘテロアリール)または−(C0−C3アルキル)フェニルであり、ここにおいて、R2およびR3は、独立して、R10で置換されていてよく;
R4は、H、−NH2、−NH−、−OH、−SH、−NR6C(O)−、−NR6C(O)O−、−NR6C(O)NR7−、−NR6S(O)1−2−または−NR6S(O)1−2NR7−であり;
R5は、不存在、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、フェニル、3〜7員ヘテロシクリルまたは5〜6員ヘテロアリールであり、ここにおいて、R5は、R10で置換されていてよく;
R6およびR7は、各々独立して、H、またはC1−C3アルキルであって、ハロゲン、オキソまたは−NR11R12で置換されていてよいものであり;または
R6およびR7は、独立して、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソ、−NR11R12またはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成し;
R8およびR9は、各々独立して、H、C1−C3アルキル、C3−C6シクロアルキル、フェニル、3〜6員ヘテロシクリルまたは5〜6員ヘテロアリールであって、R10で置換されていてよいものであり;または
R8およびR9は、独立して、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソ、−NR11R12またはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成し;
R10は、独立して、H、オキソ、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ハロゲン、−(C0−C3アルキル)CN、−(C0−C3アルキル)OR11、−(C0−C3アルキル)SR11、−(C0−C3アルキル)NR11R12、−(C0−C3アルキル)CF3、−(C0−C3アルキル)NO2、−(C0−C3アルキル)C(O)R11、−(C0−C3アルキル)C(O)OR11、−(C0−C3アルキル)C(O)NR11R12、−(C0−C3アルキル)NR11C(O)R12、−(C0−C3アルキル)S(O)1−2R11、−(C0−C3アルキル)NR11S(O)1−2R12、−(C0−C3アルキル)S(O)1−2NR11R12、−(C0−C3アルキル)(C3−C6シクロアルキル)、−(C0−C3アルキル)(3〜6員ヘテロシクリル)、−(C0−C3アルキル)C(O)(3〜6員ヘテロシクリル)、−(C0−C3アルキル)(5〜6員ヘテロアリール)または−(C0−C3アルキル)フェニルであり、ここにおいて、R10は、独立して、ハロゲン、C1−C3アルキル、オキソ、−CF3、−(C0−C3アルキル)OR13、−(C0−C3アルキル)NR13R14、−(C0−C3アルキル)C(O)R13または−(C0−C3アルキル)S(O)1−2R13で置換されていてよく;
R11およびR12は、独立して、H、C1−C6アルキル、−(C0−C3アルキル)(C3−C6シクロアルキル)、−(C0−C3アルキル)(3〜6員ヘテロシクリル)、−(C0−C3アルキル)(5〜6員ヘテロアリール)または−(C0−C3アルキル)フェニルであって、ハロゲン、オキソ、−OR13、−SR13、−NR13R14、C1−C3アルキル、−(C0−C3アルキル)(C3−C6シクロアルキル)、−(C0−C3アルキル)フェニル、−(C0−C3アルキル)(3〜6員ヘテロシクリル)または−(C0−C3アルキル)(5〜6員ヘテロアリール)で置換されていてよいものであり;または
R11およびR12は、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソ、−NR13R14またはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成し;
R13およびR14は、独立して、H、C1−C6アルキル、OHまたはOCH3であって、ハロゲン、−NH2、−N(CH3)2、フェニルまたはオキソで置換されていてよいものであり、ここにおいて、該フェニルは、ハロゲン、C1−C6アルキル、CF3、−NRaRbまたはORaで置換されていてよく、または
R13およびR14は、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソ、−NH2、−N(CH3)2またはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成し;
R15は、独立して、H、ハロゲン、C1−C3アルキル、C1−C3アルケニル、C1−C3アルキニル、C3−C4シクロアルキル、−CF3、−ORa、−SRa、−CN、−NO2、−NRaSO2Rb、−NRaC(O)Rbまたは−NRaRbであり;そして
RaおよびRbは、独立して、H、またはC1−C6アルキルであって、ハロゲンまたはオキソで置換されていてよいものであり;または
RaおよびRbは、それらが結合している原子と一緒になって、3〜6員ヘテロシクリルであって、ハロゲン、オキソまたはC1−C3アルキルで置換されていてよいものを形成する]
を有し、但し、
R4が−OHであり、R5が不存在であり、そしてBおよびDの一方がNであり、他方がCHである場合、次の構造:
【化2】
を有する式Iの部分は、
【化3】
以外であり;
次の構造
【化4】
を有する式Iの部分が、
【化5】
である場合、次の構造
【化6】
を有する式Iの部分は、次の
【化7】
以外であり;
次の構造
【化8】
を有する式Iの部分が、
【化9】
である場合、次の構造
【化10】
を有する式Iの部分は、次の
【化11】
以外であり;
AがCR3であり、BおよびDがCHであり、またはBがCHであり且つDがNであり、一方のR1が−CH3であり、他方のR1がHであり;R2がHであり、R4がHであり;R5が不存在である場合;R3は、次の構造
【化12】
以外であり;
AがCR3であり、BおよびDがCHであり、一方のR1がFであり、他方のR1がHであり、R2がHであり、R4がHであり;R5が不存在である場合;R3は、3−クロロピリジン−2−イル以外であり;
AがCR3であり、BがNであり、DがCHであり、一方のR1が−CH3であり、他方のR1がHであり;R2およびR3がHであり;R5が不存在である場合;R4は、OH以外であり、そして
AがCR3であり、BがCHであり、DがNであり、R1がClであり、R2およびR3がHであり、R4が−NH−である場合、R5は、次の構造
【化13】
以外であるという条件付きであり;ここにおいて、波線は、式I中の結合点である、化合物、その立体異性体または薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
Aが、CR3であり;そしてBおよびDが、CR15である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
一方のR1が、ハロゲンであり、そして他方のR1が、ハロゲン、C1−C3アルキル、C3−C4シクロアルキル、−CF3、−OR6、−SR6、−OCF3、−CN、−NO2、−NR6SO2R7、−NR6C(O)R7または−NR6R7であり、ここにおいて、該アルキルおよびシクロアルキルは、ハロゲン、OR6、−NR6R7またはフェニルで置換されていてよい、請求項1〜2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
R2が、Hであり、そしてR3が、H、C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、ハロゲン、−CN、−OR8、−SR8、−NR8R9、−CF3、−OCF3、−NO2、−C(O)R8、−C(O)OR8、−C(O)NR8R9、−NR8C(O)R9、−S(O)1−2R8、−NR8S(O)1−2R9、−S(O)1−2NR8R9、C3−C6シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリル、5〜6員ヘテロアリールまたはフェニルであり、ここにおいて、R3は、0、1個、2個または3個のR10で置換されていてよい、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
次の構造:
【化14】
を有する式Iの部分が、
【化15】
より選択され、ここにおいて、波線は、式I中の結合点である、請求項1〜2および請求項4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
R4が、−NH2、−NH−、−NR6C(O)−、−NR6C(O)O−または−NR6C(O)NR7−である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
R15が、H、ハロゲンまたはC1−C3アルキルである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
R5が、C1−C6アルキル、C3−C6シクロアルキル、3〜7員ヘテロシクリル、フェニル、5〜6員ヘテロアリールであって、R10で置換されていてよいものであり、そしてここにおいて、R10は、オキソ、C1−C6アルキル、ハロゲン、−CN、−OR11、−SR11、−NR11R12、−CF3、−C(O)R11、−C(O)OR11、−C(O)NR11R12、−NR11C(O)R12、−S(O)1−2R11、−NR11S(O)1−2R12、−S(O)1−2NR11R12、C3−C6シクロアルキル、3〜6員ヘテロシクリル、−C(O)(3〜6員ヘテロシクリル)、5〜6員ヘテロアリールまたはフェニルであり、ここにおいて、R10は、独立して、ハロゲン、C1−C3アルキル、オキソ、−CF3、−OR13、−NR13R14、−C(O)R13または−S(O)1−2R13で置換されていてよい、請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R5が、
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
より選択され、ここにおいて、波線は、式I中の結合点である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
実施例1〜実施例618より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
医薬組成物であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容しうる担体、アジュバントまたはビヒクルを含む医薬組成物。
【請求項12】
薬剤として用いるための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
乾癬または炎症性腸疾患を処置する薬剤として用いるための、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
免疫学的疾患の処置用の薬剤の製造における、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、式iii:
【化22】
(式中、Xは、ハロゲンまたは脱離基である)
を有する化合物と、式Y−R4−R5(式中、Yは、Hであるまたは不存在である)を有する化合物とを、式Iの化合物を形成するのに十分な条件下で反応させることを含む方法。
【請求項16】
実質的に本明細書中の前に記載の新規な化合物、方法および使用。
【公表番号】特表2012−529470(P2012−529470A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514472(P2012−514472)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際出願番号】PCT/EP2010/058128
【国際公開番号】WO2010/142752
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際出願番号】PCT/EP2010/058128
【国際公開番号】WO2010/142752
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
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