説明

ユニットルームの壁パネル及びその接続構造

【課題】組立作業が容易に行えるユニットルームの壁パネル及びその接続構造を提供する。
【解決手段】一側端に頂部の幅が底部の幅より狭窄した凸条を有する第1の壁パネルと、上記凸条に対置される側端に該凸条と嵌合する形状に形成された凹溝を有する第2の壁パネルとを、上記凸条及び凹溝においてさねはぎに接合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室等のユニットルームの壁面を構成する壁パネル、及び斯かるユニットルームの壁パネル相互間の接続構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ユニットルームは、床,壁,天井に給排水設備や電気設備等を組合せて構成された室型ユニットであり、中でも、それ自身で平面を維持できる程度の強さをもった板状のパネルを接続して壁面を構成するパネル方式のものは、ユニットバスルーム、ユニットシャワールーム、ユニットトイレルーム等で広く採用されている。
【0003】
このユニットルームの一形態であるユニットバスルームにおいて、上下端面がさねはぎ(一方を凸,他方を凹に彫って合わせる板の接合方法)形状に形成された押出セメント板を防水パン上に横積みして、この上下に積み上げられた押出成形セメント板の長手方向端部をコーナー柱やドア縦枠等に連結固定するとともに、上端部を天井パネルに連結固定し、下端部は前記防水パンに形成された突部に嵌合固定して側壁面を構築する横積み構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この構造は、壁面端部から他端までの横方向には1枚のパネルで掛け渡すことが可能であり、また、上下のパネルをさねはぎ接合に嵌合させることから面外撓み(左右方向中央部が室内側へ張り出す、或いは室外側へ退行する)の虞も少ないため、連結材や中間支柱が不要となって、合理的な構造といえる。
【0005】
しかしながら、この構造は、例えば図14(a)に示すように、組立作業時において、上段の壁パネル110A下側端の凹部115を下段の壁パネル110上側端の凸部14に外嵌接続させるには、前後の位置合わせを精密に行う必要がある。同時に、同図(b)に示すように、上段の壁パネル110Aを垂直に保持しなければ、凹部115を凸条114にうまく外嵌させることはできない。特に作業者が一人の場合、重量のある押出成形セメント板を持ち上げてこの作業を行うことは困難である。
【0006】
さりとて、この問題を回避すべく、同図(c)に示すように、凹部115と凸部114との隙間を大きくすれば、壁パネル110,110A間の遊びが大きくなってがたつきが発生する虞がある。また、上下の壁パネル接合部に段差が生じて意匠性が低下する。さらに、水密性が要求される場合、この接続部に介装される水密パッキンの固定がルーズになって水密性が低下する。
【特許文献1】特開平6−42075号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、組立作業が容易に行えるユニットルームの壁パネル及びその接続構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
本発明の他の目的は、意匠性、水密信頼性のあるユニットルームの壁パネル及びその接続構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るユニットルームの壁パネル接合構造は、上述した課題を解決するために、請求項1に記載したように、一側端に頂部の幅が底部の幅より狭窄した凸条を有する第1の壁パネルと、上記凸条に対置される側端に該凸条と嵌合する形状に形成された凹溝を有する第2の壁パネルとを、上記凸条及び凹溝においてさねはぎに接合するものである。
【0010】
この壁パネル接合構造における凸条は、請求項2に記載したように、底部から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成されたものであっても、請求項3に記載したように、底部から頂部に向かうにしたがって幅が半円状に狭窄する形状に形成されたものであってもよい。この凸条は、或いは請求項4に記載したように、その高さ方向中段から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成されたものとすることもできる。
【0011】
したがって、斯かるユニットルームの壁パネル接合構造に使用されるユニットルームの壁パネルは、請求項5に記載したように、一側端に頂部の幅が底部の幅より狭窄した凸条を有するものである。
【0012】
この壁パネルの凸条は、請求項6に記載したように、底部から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成されたものであっても、請求項7に記載したように、底部から頂部に向かうにしたがって幅が半円状に狭窄する形状に形成されたものであってもよい。この凸条は、或いは請求項8に記載したように、その高さ方向中段から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成されたものとすることもできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るユニットルームの壁パネル及びその接続構造によれば、壁パネル間の前後位置合わせや垂直性確保等の調整作業負荷が軽減され、組立作業が容易に行えるユニットルームの壁パネル及びその接続構造を提供することができる。
【0014】
本発明は、意匠性、水密信頼性のあるユニットルームの壁パネル及びその接続構造を得られる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係るユニットルームの壁パネル及びその接続構造の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る壁パネルを構成要素とするユニットルーム1の全体的な概要を示すものである。本実施形態に示されたユニットルーム1は、床2と、壁3と、コーナー支柱4と図示しない天井パネル及び出入り口とを備え、一定の広さを有する空間を形成する。
【0016】
床2は、建築床或いは防水パンで構成され、床2の四周には、壁3を構成する壁パネル10を載置可能な壁パネル載置部2aが形成される。
【0017】
コーナー支柱4は、この床の四隅に立設され、壁パネル10,10Aを立設状態に保持するものである。
【0018】
壁3は、壁パネル載置部2a上に立設された下段の壁パネル10と、その上に載置された上段の壁パネル10Aとから構成される。壁パネル10,10Aは、さねはぎに接合されて、床2の外縁に設けられた壁パネル載置部2a上に載置され、立設されたコーナー支柱4,4間に渡設される。したがって、壁3の中間に支柱を設ける必要はない。本実施形態では2段の場合を例に採って説明するが、天井高さが高い場合等では、3段或いはそれ以上の壁パネルを積み上げて壁3を構成してもよい。
【0019】
ユニットルーム1の壁3を構成する壁パネルのうち下段に設置される壁パネル10は、図2に示すように、芯材12に、室内側に面する表面材11と、室外側に面する裏面材13とが接着剤により貼着されて形成される。表面材11及び裏面材13には、例えば化粧鋼板が用いられ、芯材12には、例えば石膏ボード、セメント板、珪酸カルシウム板或いは発泡樹脂製の板等が用いられる。この構成により、壁パネル10自体の厚さは略12mm程度に抑えられ、厚さが30mm程度の押出成形セメント板に比べて薄く、また、重量も押出成形セメント板より格段に軽く、運搬上及び組立上取り扱い易いものとなっている。そして、押出成形セメント板よりも安価に製造することができる。
【0020】
表面材11の上側端は、図2(c)に示すように、背面側に折曲されて、さねはぎ接合に供される凸条14が形成される。この凸条14は、その幅が底部14aから頂部14bに向かうにしたがって漸次狭窄する形状に形成される。これに対し、表面材11の下側端は、図2(d)に示すように、背面側に折曲されて凹条15が形成される。そして、表面材の両側端は、図2(e)に示すように、単純に背面側に直角に折曲されて、芯材12の端部を保護する。
【0021】
また、壁パネル10の背面には、上方の両端近傍に図2(c)に示す掛止孔12aが凹設される。壁パネル10は、この掛止孔12aが、支柱4に突設された、後述するピン30dに掛止されて立設される。
【0022】
一方、ユニットルーム1の壁3を構成する壁パネルのうち上段に設置される壁パネル10Aは、図3に示すように、基本的には壁パネル10と同様に形成されるが、下側端に設けられた凹溝15Aは、壁パネル10の凸条14と嵌合する形状に形成される。すなわち、凹溝15Aの溝幅は、底部15bから頂部15aに向かうにしたがって漸次拡開する。また、壁パネル10Aの上側端は、両側端同様、単純に背面側に直角に折曲される。
【0023】
コーナー支柱4は、ユニットルーム1の出隅のコーナーに設けられ、壁3の荷重を支持するとともに、壁パネルの表面相互間で出入りが生じないように配置する機能を有する。このコーナー支柱4は、室内側に位置するコーナー目地20と、壁パネル裏面側に位置するコーナーバックアップ材30とから構成される。
【0024】
コーナー目地20は、図4に示すように、目地本体20aと、軟質部20bと、支持部20cとを備える。目地本体20aは、ABS樹脂等の硬質プラスティックを細長い略三角柱状に成形したものであり、壁パネル10と、直交するもう一方の壁パネル10との突き合わせ端部を掩蔽し、水密性及び意匠性を高めるものである。
【0025】
軟質部20bは、例えばオレフィン系エラストマーからなる柔軟な部材で、コーナー目地20が壁パネル10に押圧されると変形して壁パネル10に圧着され、水密性を高める。
【0026】
支持部20cは、例えばステンレス鋼板を2つに折曲して断面が略Y字状の棒体に形成される。支持部20cには、一定の間隔で系入片20dが複数突設される。この系入片20dが、コーナーバックアップ材30に穿設された、後述するスリット30dに系入されることにより、壁パネル10がコーナー目地20及びコーナーバックアップ材30に挟持される。
【0027】
コーナーバックアップ材30は、図5(a)に示すように、細長い、例えば亜鉛メッキ鋼板等を折曲加工したもので、その短手方向断面は、図5(c)に示すように、中央のコーナー目地掛合部30aと、このコーナー目地掛合部30aの両側端で45度の角度で折曲された壁パネル受け部30b,30bとからなる。
【0028】
コーナー目地掛合部30aには、所定の間隔で、コーナー目地20の系入片20dが系入される複数のスリット30dが穿設されている。一方、壁パネル受け部30bには、図5(b)に示すように、上段及び下段の壁パネルに設けられた掛止孔12aが対向する位置に、この掛止孔12aに嵌挿されるピン30dが突設される。また、コーナー目地掛合部30aの下端近傍には、コーナーバックアップ材30を、アングルピース等を介して床2の壁パネル載置部2aに立設するためのボルト孔30eが穿設される。
【0029】
本実施の形態に係るユニットルーム1は上記のように構成されており、以下その壁パネルの取付順序について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0030】
まず、建築床或いは防水パン等の床2上に、コーナーバックアップ材30を立設する(ステップS1)。この立設は、例えば、床2上にアングルピースを固定し、このアングルピースに穿設されたボルト孔と、コーナーバックアップ材30のボルト孔30eとにボルトを連通螺挿して行う。
【0031】
次に、下段の壁パネル10の掛止孔12aを、立設されたコーナーバックアップ材30のピン30dに外嵌させて、壁パネル10を立設する(ステップS2)。このユニットルームが水密性を要求されるものであれば、図7(b)に示すように、壁パネル載置部2a上に水密材50を敷設してから壁パネル10を載置する。
【0032】
続いて、上段の壁パネル10A下端の凹溝15Aを、下段の壁パネル10上端の凸条14に嵌合させてさねはぎ接合させた後、上段の壁パネル10Aの係止孔12aを、立設されたコーナーバックアップ材30のピン30dに外嵌させて、壁パネル10Aを立設する(ステップS3)。
【0033】
このとき、壁パネル10Aが壁パネル10の前後方向直上になくても、図8(a)に示すように、凹溝15Aの傾斜した側面が凸条14の傾斜した側面に当接すると、壁パネル10Aはその斜面に沿って滑り落ち、自動的に所定の位置に載置される。
【0034】
また、壁パネル10Aが前後方向に傾いた状態で保持されていても、図8(b)に示すように、図8(a)の場合と同様に、凹溝15Aの傾斜した側面が凸条14の傾斜した側面に当接すると、壁パネル10Aはその斜面に沿って滑り落ち、自動的に所定の位置に載置される。これは、本実施形態のように、コーナーバックアップ材30から突出するピン30dの存在により壁パネル10Aを垂直に保持することが困難な場合、特に有効である。
【0035】
なお、下段の壁パネル10の下側端の凹溝15は、上段の壁パネル10Aの下側端の凹溝15Aと同形状に形成してもよい。このように形成することにより、一方の側端に凸条14、他方の側端に凹溝15Aが必ず形成されるので、壁パネルの種類を、上段用、下段用に分ける必要がなくなり、管理が容易となる。
【0036】
一方、上段の壁パネル10Aの上側端は、化粧鋼板11を1回折り曲げただけの形状に形成されているので、加工が容易であるというメリットが得られる。このように、実際にさねはぎに接合される側端以外は、任意の形状に形成することもできる。
【0037】
続いて、図9に示すように、コーナー目地20の系入片20dを、コーナーバックアップ材30のスリット30cに系入させて、コーナー目地20を取り付ける(ステップS4)。これにより、図10に示すように、壁パネル10,10Aは、コーナーバックアップ材30とコーナー目地20とに挟持され、壁パネル10,10Aの掛止孔12aがコーナーバックアップ材30のピン30dから脱落することなく、堅固に固定される。
【0038】
このとき、コーナー目地20の背面側にある軟質部20bは、壁パネル10,10Aと目地本体20aとの間で押圧されて変形し、壁パネル10,10Aに圧着されて水密性が高められる。また、壁パネル10,10Aが押圧されることにより、上段の壁パネル10Aと下段の壁パネル10との間に段差が生じることもない。
【0039】
このように、壁パネル10,10Aの取付には、ビス止めやボルト締め等の工程がないので工数が減少し、工期の短縮、延いてはコストの低減が可能となる。
【0040】
こうして立設された壁3上に天井パネル40を載置すれば(ステップS5)、ユニットルームの外枠が完成する。天井パネル40の取付は、例えば図7(b)に示すように、天井パネル40の端部を、接続ピース41の嵌合凹部41に嵌合させ、この接続ピース41のもう一方の嵌合凹部41bを、壁パネル10Aの上端に嵌合させて行う。
【0041】
本発明の要旨は、上述したように、一側端に頂部の幅が底部の幅より狭窄した凸条を有する第1の壁パネルと、上記凸条に対置される側端に該凸条と嵌合する形状に形成された凹溝を有する第2の壁パネルとを、上記凸条及び凹溝においてさねはぎに接合することにある。したがって、凸条の形状は、上述した実施形態に係るものに限られない。以下、凸条の形状のいくつかの変形例について説明する。
【0042】
図11(a)に示す第1の変形例では、下段の壁パネル10Bの上側端に形成される凸条14Aは、頂部15aに向かうにしたがって溝幅が半円状に狭窄する形状に形成され、上段の壁パネル10Cの下側端に形成される凹溝15Bは、この凸条15Aと嵌合する形状に形成される。凸条及び凹溝をkものように形成しても、本実施形態に係る壁パネルの接合構造と同様に、壁パネル間の前後位置合わせや垂直性確保等の調整作業負荷が軽減され、組立作業を容易に行うことができる。
【0043】
図12(a)に示す第2の変形例では、下段の壁パネル10Dの上側端にある凸条14Bは、底部近傍ではその幅は一定に確保されるものの、その高さ方向中段から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成される。
【0044】
この場合、上段の壁パネル10Eの下側端にある凹溝15Cは、凸条14Bと嵌合する形状に形成されても、また図12(a)に示すように、溝幅が一定になるように形成されても、本実施形態に係る壁パネルの接合構造と同様に、壁パネル間の前後位置合わせや垂直性確保等の調整作業負荷が軽減され、組立作業を容易に行えるという効果を得ることができる。
【0045】
図13(a)に示す第3の変形例では、これまで説明した例とは異なり、第2の変形例に係る凹溝15Cと凸条14Bとの間に薄く柔軟な水密材16が挟装される。これにより、室内で撒水された水がこのさねはぎ接合部から外部へと漏れることがより確実に防止できる。したがって、ユニットルームが、ユニットバスルームやユニットシャワールームとして使用される場合に特に有効である。この凸条と凹溝は、本実施形態に係る凸条14と凹溝15A、第1の変形例に係る凸条14Aと凹溝15Bの組み合わせであってもよい。
【0046】
以上に説明した実施態様は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施態様を採用することが可能であるが、これらの実施態様も本発明の範囲に含まれる。
【0047】
例えば、本実施形態においては、横積み構造のものを例にとって説明したが、本発明はこれに限られず、縦張り型の壁パネルにおいても、例えば、足下においては床に剛に結合し、そして、頂部においては天井に剛に接合する等してスパン中間の支柱を省略できる場合には、採用することが可能である。
【0048】
また、ユニットルームも、ユニットバスルーム、ユニットシャワールーム、ユニットトイレルーム等に限られず、一側端に頂部の幅が底部の幅より狭窄した凸条を有する第1の壁パネルと、上記凸条に対置される側端に該凸条と嵌合する形状に形成された凹溝を有する第2の壁パネルとを、上記凸条及び凹溝においてさねはぎに接合するものであれば、物置やトランクルーム等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る壁パネル及びその接続構造を備えるユニットルームの全体概要を示す図。
【図2】下段の壁パネルの詳細図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)中のA−A矢視図、(d)は同B−B矢視図、(e)は同C−C矢視図。
【図3】上段の壁パネルの詳細図で、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)中のD−D矢視図。
【図4】コーナー目地の詳細図で、(a)は側面図、(b)は側面図、(c)は(a)中のF−F矢視図。
【図5】コーナーバックアップ材の詳細図で、(a)は正面図、(b)は(a)中のD−D矢視図,(c)は同E−E矢視図、(d)は同F部拡大図。
【図6】本実施形態に係る壁パネルの組立順序を示すフローチャート。
【図7】図1に示された壁パネルの取付を説明する図であり、(a)は組立前の、(b)は組立後の縦断面図。
【図8】(a)は上段壁パネルの前後方向の位置合せ、(b)は上段壁パネルが傾いた状態からの取付を説明する縦断面図。
【図9】コーナーバックアップ材にコーナー目地を取り付ける様子を説明する図。
【図10】壁パネルの取付状態を示す横断面図。
【図11】本実施形態に示された壁パネルの第1の変形例を示す図であり、(a)は組立前の、(b)は組立後の縦断面図。
【図12】本実施形態に示された壁パネルの第2の変形例を示す図であり、(a)は組立前の、(b)は組立後の縦断面図。
【図13】本実施形態に示された壁パネルの第3の変形例を示す図であり、(a)は組立前の、(b)は組立後の縦断面図。
【図14】従来の横積み構造の壁パネル取付を説明する図であり、(a)は前後方向位置あわせ時、(b)は上段パネル傾斜時、(c)は凹部と凸部との隙間を大きくした場合の例を示す図。
【符号の説明】
【0050】
1 ユニットルーム
2 床
2a 壁パネル載置部
3 壁
4 コーナー支柱
10,10A,10B,10C,10D,10E 壁パネル
11 表面材
12 芯材
12a 掛止孔
13 裏面材
14,14A,14B 凸条
14a 底部
14b 頂部
15,15A,15B,15C 凹溝
15a 頂部
15b 底部
16,50 水密材
20 コーナー目地
20a 目地本体
20b 軟質部
20c 支持部
20d 係入片
30 コーナーバックアップ材
30a コーナー目地掛合部
30b 壁パネル受け部
30c スリット
30d ピン
30e ボルト孔
40 天井パネル
41 接続ピース
41a,41b 嵌合凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側端に頂部の幅が底部の幅より狭窄した凸条を有する第1の壁パネルと、上記凸条に対置される側端に該凸条と嵌合する形状に形成された凹溝を有する第2の壁パネルとを、上記凸条及び凹溝においてさねはぎに接合することを特徴とするユニットルームの壁パネル接合構造。
【請求項2】
前記凸条は、底部から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のユニットルームの壁パネル接合構造。
【請求項3】
前記凸条は、底部から頂部に向かうにしたがって幅が半円状に狭窄する形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のユニットルームの壁パネル接合構造。
【請求項4】
前記凸条は、その高さ方向中段から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のユニットルームの壁パネル接合構造。
【請求項5】
一側端に頂部の幅が底部の幅より狭窄した凸条を有することを特徴とするユニットルームの壁パネル。
【請求項6】
前記凸条は、底部から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成されたことを特徴とする請求項5記載のユニットルームの壁パネル。
【請求項7】
前記凸条は、底部から頂部に向かうにしたがって幅が半円状に狭窄する形状に形成されたことを特徴とする請求項5記載のユニットルームの壁パネル。
【請求項8】
前記凸条は、その高さ方向中段から頂部に向かうにしたがって幅が漸次狭窄する形状に形成されたことを特徴とする請求項5記載のユニットルームの壁パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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