説明

ユーザのアカウントと、そのユーザの端末の加入者識別子とを関連付ける識別方法、識別サーバ及びプログラム

【課題】ブログサイトサーバに投稿された投稿文と、ユーザ操作に基づく端末の加入者IDとを関連付けることができる識別方法等を提供する。
【解決手段】加入者識別子とアカウントとを関連付ける識別サーバを更に有する。識別サーバは、最初に、アクセスされたURL毎に、そのアクセス元の端末の加入者識別子が対応付けられたアクセス履歴情報を、通信事業設備装置から収集する。次に、アクセス履歴情報の中で、ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ライン又はマイページでのみ実行可能なコマンドを含む第n番目のURLを抽出する。次に、コマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する。そして、第n番目のURL又は第n−1番目のURLに含まれるアカウントと、そのURLに対応付けられた加入者識別子とを関連付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ操作に基づく端末と、そのユーザの投稿文を公開するブログサイトサーバとが、ネットワークを介して接続されたシステムの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
端末からサーバへのアクセス履歴情報を取得することによって、当該端末を操作するユーザの興味の動向を知ることでき、マーケティング活動に役立てることができる。特に、ユーザ毎に、最適な広告情報やレコメンド情報を提供することができる。
【0003】
従来、CGI(Common
Gateway Interface)を提供するWebサーバは、クライアント端末で起動するWebブラウザからの要求に基づいて、アクセス履歴情報を蓄積することができる。しかしながら、この技術によれば、ページにアクセスする端末を特定することまではできず、その端末を操作するユーザを特定することもできない。
【0004】
これに対し、情報蓄積サイトサーバと予め契約した端末について、その端末のアクセス履歴情報を自動的に情報蓄積サイトサーバが収集し管理する技術がある(例えば特許文献1参照)。また、端末から様々な媒体への異なるアクセス履歴情報を、所定条件に基づいて一括管理する技術もある(例えば特許文献2参照)。
【0005】
一方で、近年、インターネットを介して、ブログ(Web log)やミニブログ(mini Web log)(例えばtwitter(登録商標)、facebook(登録商標)、mixi(登録商標)等)のようなサイトに対して、不特定多数の第三者からの投稿文が、活発に発信されている。これらの投稿文には、ユーザの感情表現や消費動向が現れ始めており、大量の投稿文に対する分析が注目されている。これら投稿文には、ユーザを特定するアカウントが付与されており、ユーザの固有性が確保されている。但し、そのユーザのプロファイルは取得できるものの、そのユーザ自身を特定することまではできない。
【0006】
また、ブログサイトに対して投稿文を送信する端末は、パーソナルコンピュータに限られず、携帯電話機やスマートフォンであってもよい。このような携帯端末は、例えば携帯電話網のような広域通信事業者網を介して、ブログサイトサーバと通信することができる。このように、広域通信事業者網に接続する端末には、そのユーザを特定する加入者識別子(ID:IDentifier、例えば携帯電話機の固有識別子)が付与されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−344196号公報
【特許文献2】特開2005−025617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
通信事業者としては、ブログサイトサーバの投稿文について、その投稿文を送信した端末のユーザを特定したいとする要求もある。通信事業者は、端末の加入者IDを取得できるために、その端末から発信される投稿文の内容を分析したいと考える。これが実現できれば、通信事業者としては、そのユーザが所望するサービスを、そのユーザのみに直接的に提供することができる。
【0009】
一般に、端末からブログサイトサーバへアクセスするURL(Uniform Resource Locator)には、アクセス元のユーザのアカウントが含まれる。しかしながら、その通信内容を秘匿するべく、ユーザ情報及びアクセス内容を指定する情報部分は、一般的に暗号化されている。そのために、アクセス履歴の各URLについて、いずれのアカウントのユーザがアクセスしたものであるかを知ることはできない。また、ブログサイトサーバへアクセスするアプリケーションによっては、URLの表現記述が異なり、全てのブログサイトサーバのURLの記述が一意に表現されることはない。
【0010】
例えばtwitterのようなミニブログサーバによれば、ユーザが、「他ユーザのページ」や「個々の書き込み」へアクセスした場合、「どのユーザのページ」や「どの投稿」にアクセスしたかを明示的に特定することはできる。しかしながら、いずれのアカウントのユーザがアクセスしたものであるかを知ることはできない。その理由としては、ユーザが「ユーザ自らの投稿文」や「ユーザ自らのページ(マイページ)」にアクセスした場合であっても、「他ユーザの個々の投稿文」や「他ユーザのページ」にアクセスした場合と同様に扱われるためである。
【0011】
結果として、通信事業者としては、端末の加入者IDと、ブログサイトサーバへアクセスしたURLとは取得できるが、そのブログサイトサーバにおけるユーザのアカウントを特定することまではできない。
【0012】
そこで、本発明は、ブログサイトサーバにおけるユーザのアカウントと、そのユーザの端末の加入者識別子とを関連付ける(同定する)ことができる識別方法、識別サーバ及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によれば、
投稿文とその投稿者のアカウントとを公開するブログサイトサーバと、
閲覧者によって操作されると共に加入者識別子が付与された端末と、
端末からブログサイトサーバへアクセスした多数のURLを収集する通信事業設備装置と
を有するシステムにおける識別方法であって、
システムは、加入者識別子とアカウントとを関連付ける識別サーバを更に有し、
識別サーバが、
アクセスされたURL毎に、そのアクセス元の端末の加入者識別子が対応付けられたアクセス履歴情報を、通信事業設備装置から収集する第1のステップと、
アクセス履歴情報の中で、ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ライン又はマイページでのみ実行可能なコマンドを含む第n番目のURLを抽出する第2のステップと、
コマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する第3のステップと、
第n番目のURL又は第n−1番目のURLに含まれるアカウントと、そのURLに対応付けられた加入者識別子とを関連付ける第4のステップと
を有することを特徴とする。
【0014】
本発明の識別方法における他の実施形態によれば、
第2のステップは、閲覧者自らの投稿文ラインでのみ実行可能なコマンドとして「削除コマンド」を含む第n番目のURLを抽出し、
第4のステップについて、第n−1番目のURLに含まれるアカウントを、そのURLに対応付けられた加入者識別子に関連付けることも好ましい。
【0015】
本発明の識別方法における他の実施形態によれば、
ブログサイトサーバは、twitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバであり、
削除コマンドは、"/destroy"であることも好ましい。
【0016】
本発明の識別方法における他の実施形態によれば、
第2のステップについて、閲覧者自らのマイページでのみ実行可能なコマンドとして、当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンド、又は、当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンド、を含む第n番目のURLを抽出し、
第4のステップについて、第n−1番目のURLに、当該閲覧者自らのホームを表すコマンドを含む場合にのみ、第n番目のURLに含まれるアカウントを、そのURLへアクセスした当該端末の加入者識別子に関連付けることも好ましい。
【0017】
本発明の識別方法における他の実施形態によれば、
ブログサイトサーバは、twitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバであり、
当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンドは、"/following"であり、
当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンドは、"/follower"であり、
当該閲覧者自らのホームを表すコマンドは、"/home"であることも好ましい。
【0018】
本発明の識別方法における他の実施形態によれば、
識別サーバが、
ブログサイトサーバからアカウントに基づく投稿文を収集する第5のステップと、
収集された投稿文は、アカウントに関連付けられた当該加入者識別子に基づくユーザによって投稿されたものであると関連付ける第6のステップと
を更に有することも好ましい。
【0019】
本発明によれば、
投稿文とその投稿者のアカウントとを公開するブログサイトサーバと、
閲覧者によって操作されると共に加入者識別子が付与された端末と、
端末からブログサイトサーバへアクセスした多数のURLを収集する通信事業設備装置と
にネットワークを介して接続された識別サーバであって、
識別サーバは、加入者識別子とアカウントとを関連付けるものであり、
アクセスされたURL毎に、そのアクセス元の端末の加入者識別子が対応付けられたアクセス履歴情報を、通信事業設備装置から収集するアクセス履歴収集手段と、
アクセス履歴情報の中で、ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ライン又はマイページでのみ実行可能なコマンドを含む第n番目のURLを抽出する第1のURL抽出手段と、
コマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する第2のURL抽出手段と、
第n番目のURL又は第n−1番目のURLに含まれるアカウントと、そのURLに対応付けられた加入者識別子とを関連付けるアカウント関連付け手段と
を有することを特徴とする。
【0020】
本発明の識別サーバにおける他の実施形態によれば、
第1のURL抽出手段は、閲覧者自らの投稿文ラインでのみ実行可能なコマンドとして「削除コマンド」を含む第n番目のURLを抽出し、
アカウント関連付け手段は、第n−1番目のURLに含まれるアカウントを、そのURLに対応付けられた加入者識別子に関連付けることも好ましい。
【0021】
本発明の識別サーバにおける他の実施形態によれば、
ブログサイトサーバは、twitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバであり、
削除コマンドは、"/destroy"であることも好ましい。
【0022】
本発明の識別サーバにおける他の実施形態によれば、
第1のURL抽出手段は、閲覧者自らのマイページでのみ実行可能なコマンドとして、当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンド、又は、当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンド、を含む第n番目のURLを抽出し、
アカウント関連付け手段は、第n−1番目のURLに、当該閲覧者自らのホームを表すコマンドを含む場合にのみ、第n番目のURLに含まれるアカウントを、そのURLへアクセスした当該端末の加入者識別子に関連付けることも好ましい。
【0023】
本発明の識別サーバにおける他の実施形態によれば、
ブログサイトサーバは、twitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバであり、
当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンドは、"/following"であり、
当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンドは、"/follower"であり、
当該閲覧者自らのホームを表すコマンドは、"/home"であることも好ましい。
【0024】
本発明の識別サーバにおける他の実施形態によれば、
ブログサイトサーバからアカウントに基づく投稿文を収集する投稿文収集手段と、
収集された投稿文は、アカウントに関連付けられた当該加入者識別子に基づくユーザによって投稿されたものであると関連付ける投稿文関連付け手段と
を更に有することも好ましい。
【0025】
本発明によれば、
投稿文とその投稿者のアカウントとを公開するブログサイトサーバと、
閲覧者によって操作されると共に加入者識別子が付与された端末と、
端末からブログサイトサーバへアクセスした多数のURLを収集する通信事業設備装置と
にネットワークを介して接続されたサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
識別サーバは、加入者識別子とアカウントとを関連付けるものであり、
アクセスされたURL毎に、そのアクセス元の端末の加入者識別子が対応付けられたアクセス履歴情報を、通信事業設備装置から収集するアクセス履歴収集手段と、
アクセス履歴情報の中で、ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ライン又はマイページでのみ実行可能なコマンドを含む第n番目のURLを抽出する第1のURL抽出手段と、
コマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する第2のURL抽出手段と、
第n番目のURL又は第n−1番目のURLに含まれるアカウントと、そのURLに対応付けられた加入者識別子とを関連付けるアカウント関連付け手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明の識別方法、識別サーバ及びプログラムによれば、ブログサイトサーバにおけるユーザのアカウントと、そのユーザの端末の加入者識別子とを関連付ける(同定する)ことができる。そのユーザの投稿文の内容を分析することによって、ユーザ所望のサービスを、そのユーザの端末へ向けて直接的に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明におけるシステム構成図である。
【図2】本発明における第1のシーケンス図である。
【図3】本発明におけるアクセス履歴情報及び削除コマンドの説明図である。
【図4】本発明における第2のシーケンス図である。
【図5】本発明におけるアクセス履歴情報及び表示コマンドの第1の説明図である。
【図6】本発明におけるアクセス履歴情報及び表示コマンドの第2の説明図である。
【図7】本発明における識別サーバの機能構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明におけるシステム構成図である。
【0030】
図1のシステムによれば、端末2は、通信事業者網に接続し、インターネットを介して、ブログサイトサーバ3と通信することができる。端末2は、ユーザによって操作される例えば携帯電話機、スマートフォン又はパーソナルコンピュータであってもよい。ここで、各端末2は、通信事業者網に接続するための加入者識別子(ID:IDentifier)を有する。
【0031】
また、通信事業者網には、通信事業設備装置4が配置されている。通信事業設備装置4は、端末2からブログサイトサーバ3へアクセスした多数のURLを収集する。また、通信事業設備装置4は、各端末2からの接続を、加入者IDによって認識する。これによって、通信事業設備装置4は、端末2の加入者IDと、アクセスされたURLとを対応付けた「アクセス履歴情報」を収集する。
【0032】
ブログサイトサーバ3は、例えばtwitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバ、又は、facebook(登録商標)若しくはmixi(登録商標)のようなSNS(Social Networking Service)サーバである。ブログサイトサーバ3は、不特定多数の第三者からの投稿文を受信し、投稿文とその投稿者のアカウントとを公開する。投稿文には、投稿者を識別するアカウントが付与される。ブログサイトサーバ3は、API(Application Programming Interface)を公開しており、様々なサービスを提供する。
【0033】
端末2を操作するユーザ(閲覧者)は、通信事業者網及びインターネットを介して、ブログサイトサーバ3のブログサイトを閲覧することができる。また、端末2は、ユーザ操作に基づく投稿文を、ブログサイトサーバ3へ送信することもできる。その投稿文は、ブログサイトサーバ3によって公開される。
【0034】
図1のシステムによれば、本発明における識別サーバ1が、インターネットに更に接続されている。識別サーバ1は、ブログサイトサーバ3におけるユーザのアカウントと、通信事業者網に接続する端末の加入者IDとを関連付けるものである。識別サーバ1は、通信事業者網に接続された通信事業設備装置4から、アクセス履歴情報を受信する。また、識別サーバ1は、ブログサイトサーバ3とインターネットを介して通信することができる。
【0035】
本発明によれば、ブログサイトサーバ3に対して、ユーザ(閲覧者)のみが操作できるコマンド(機能命令)に着目する。例えば以下の2つのコマンドがある。
[第1のコマンド]ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ラインでのみ実行可能なコマンド
:例えば「削除コマンド」
[第2のコマンド]ブログサイトサーバに対する閲覧者自らのマイページでのみ実行可能なコマンド
:例えば「当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンド」又は
「当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンド」
【0036】
アクセス履歴のURLの中に、これらコマンドが検索された場合、そのコマンドを指示したアカウントと、そのURLを送信した端末の加入者IDとを関連付けることができる。即ち、その加入者IDの端末を操作するユーザと、そのアカウントのユーザとは、同一人物であると同定することができる。
【0037】
[第1のコマンドに基づく実施形態]
図2は、本発明における第1のシーケンス図である。
図3は、本発明におけるアクセス履歴情報及び削除コマンドの説明図である。
【0038】
(S21)端末2は、ユーザ操作に基づいて通信事業者網に接続する。端末2には、通信事業者網から加入者IDが付与されており、通信事業者網は、端末2からのアクセス毎に、加入者IDと、アクセス先のブログサイトサーバ3のURLとを知ることができる。通信事業設備装置4は、端末2からアクセスされるURL毎に、当該端末2の加入者IDに対応付けたアクセス履歴情報を蓄積する。
【0039】
(S22)識別サーバ1は、アクセス履歴情報を、通信事業設備装置4から収集する。
【0040】
ここで、アクセス履歴情報における、ミニブログサービスのタイムラインとの関係について、図3を用いて詳述する。図3のアクセス履歴情報は、加入者ID「12345678」の閲覧者(ユーザ)が、2011年7月25日の「12時00分05秒」〜「12時01分04秒」までにアクセスしたURLが表されている。このURLからも明らかなとおり、ユーザ情報の部分は暗号化されている。また、アクセス履歴情報の各URLに応じて、タイムラインの表示も変わる。
【0041】
(S221)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/home
第1行目のURLによれば、ユーザ(閲覧者)本人のマイページのタイムラインの閲覧操作が表されている。このURLによれば、暗号化部分の後方に、自ユーザのページにアクセスしていることを示す「home」の表示が見える。これによって、図3のミニブログのタイムラインによれば、自ユーザ(本人)である「minamo」の投稿文と、他ユーザ(他人)である「maamin77」の投稿文とが表示される。
【0042】
(S222)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/minamo/status/80436542530781184
第2行目のURLによれば、自ユーザの「minamo」のページ内で、「80436542530781184」の投稿文に対する選択操作が表されている。図3によれば、この操作によって、上側破線枠内の投稿文が選択されている。このとき、投稿文の表示エリア内に、アイコンが現れる。選択された投稿文は、自ユーザである「minamo」のものであるため、「お気に入り」「返信」のアイコンに加えて、「削除」のアイコンも現れる。
【0043】
(S223)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/status/destroy/80436542530781184
第3行目のURLによれば、選択された投稿文に対して、「削除」のアイコンに対するクリック操作が表されている。このURLによれば、削除操作を表す「/destroy」コマンドが見える。
【0044】
(S224)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/status/destroy
第4行目のURLによれば、削除の確認表示が表されている。画面上には、「本当に削除しますか? はい/いいえ」といったポップアップメッセージが表示される。ユーザが「はい」をクリックすることによって、選択された投稿文は削除される。
【0045】
(S225)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/minamo/status/80123442530783320
第5行目のURLによれば、自ユーザの「minamo」のページ内で、「80123442530783320」の投稿文に対する選択操作が表されている。図3によれば、この操作によって、下側破線枠内の投稿文が選択されている。このとき、S222と異なって、「削除」のアイコンは現れない。この投稿文は、他ユーザの「maamin77」によって投稿されたものであるために、自ユーザの「minamo」は、これを削除することができない。
【0046】
ここで重要な点は、他ユーザの投稿文に対しては削除することができず、「/destroy」コマンドを使用できないことにある。即ち、「/destroy」コマンドが現れた場合には、そのページのユーザのアカウントと、その加入者IDの端末を操作するユーザとは、同一人物であると同定できる。
【0047】
図2に戻って、識別サーバ1が、図3のようなアクセス履歴情報に対して、どのように処理するかを説明する。
【0048】
(S23)識別サーバ1は、アクセス履歴情報の中で、ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ラインでのみ実行可能なコマンド、例えば削除コマンドである「destroy」を含む第n番目のURLを抽出する。図3のアクセス履歴情報によれば、S223の第3行目のURLが抽出される。
http://twtr.jp/5c0861651f0d5/status/destroy/80436542530781184
【0049】
(S24)識別サーバ1は、削除コマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する。図3のアクセス履歴情報によれば、S222の第2行目のURLが抽出される。
http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/minamo/status/80436542530781184
抽出されたURLには、ユーザのアカウント「minamo」が含まれている。
【0050】
(S25)識別サーバ1は、第n−1番目のURLに含まれるアカウント「minamo」と、そのURLに対応付けられた加入者ID「12345678」とを関連付ける。即ち、加入者ID「12345678」の端末を操作するユーザは、アカウント「minamo」のユーザと同一人物であると同定する。
【0051】
(S26)また、他の実施形態として、識別サーバ1は、そのアカウント「minamo」に基づく投稿文を取得するべく、投稿文を検索するめの要求メッセージを、ブログサイトサーバ3へ送信する。
【0052】
(S27)これに対し、ブログサイトサーバ3は、そのアカウント「minamo」に基づく多数の投稿文を、識別サーバ1へ返信する。
【0053】
(S28)これによって、識別サーバ1によれば、取得した多数の投稿文は、そのアカウント「minamo」に関連付けられた加入者ID「12345678」の端末から送信されたものと認識できる。即ち、それた投稿文は、加入者ID「12345678」の端末を操作するユーザによって投稿されたものであると認識できる。
【0054】
[第2のコマンドに基づく実施形態]
図4は、本発明における第2のシーケンス図である。
図5は、本発明におけるアクセス履歴情報及び表示コマンドの第1の説明図である。
【0055】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態における「削除コマンド」ではなく、「フォローリストの表示コマンド」又は「フォロワーリストの表示コマンド」を用いる。
【0056】
「フォローリスト」(自分が他ユーザをフォローしている)とは、自分のタイムラインに、他ユーザの投稿文を表示させるように登録した他ユーザのアカウントのリストをいう。
「フォロワーリスト」(他ユーザが自分をフォローしている)とは、他ユーザ自らのタイムラインに、自分の投稿文を表示させるように登録してくれた他ユーザのアカウントのリストをいう。
【0057】
一般に、他ユーザをフォローすることによって、そのフォローした相手に対して、フォローした旨が通知される。これに対し、他ユーザが自分に対してフォローを返してくれることによって、双方のタイムラインにお互いの投稿が表示されるようになる。多くのユーザは、何人かを「フォローしている」と同時に、何人かに「フォローされている」状態となっている。
【0058】
ミニブログサービスによれば、非公開ユーザでない限り、どのユーザについても「フォローリスト」及び「フォロワーリスト」を閲覧できる。通常のミニブログサービスのアプリケーションでは、自ユーザの「フォローリスト」「フォロワーリスト」は、ログイン直後のマイページ(=home)から直接閲覧できる。これに対し、他ユーザの「フォローリスト」「フォロワーリスト」は、一旦、当該他ユーザのページに移動した後でなければ閲覧できない。
【0059】
アクセス履歴情報では、自ユーザの「フォローリスト/フォロワーリストを閲覧する」場合も、他ユーザの「フォローリスト/フォロワーリストを閲覧する」場合と同様に扱われる。そのため、個々のアクセス履歴情報からユーザを特定することはできない。そこで、本発明の第2の実施形態によれば、閲覧者自らのマイページから直接的に「フォローリストの閲覧」「フォロワーリストの閲覧する」という操作が抽出できた場合のみ、その閲覧者のアカウントは、マイページのアカウントと一致すると認定できる。
【0060】
(S41)通信事業者網は、端末2からのアクセス毎に、加入者IDと、アクセス先のブログサイトサーバ3のURLとを知ることができる。通信事業設備装置4は、端末2からアクセスされるURL毎に、当該端末2の加入者IDに対応付けたアクセス履歴情報を蓄積する。
【0061】
(S42)識別サーバ1は、アクセス履歴情報を、通信事業設備装置4から収集する。
【0062】
ここで、アクセス履歴情報における、ミニブログサービスのタイムラインとの関係について、図5を用いて詳述する。
【0063】
(S421)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/home
第1行目のURLによれば、ユーザ(閲覧者)本人のマイページのタイムラインの閲覧操作が表されている。このURLによれば、暗号化部分の後方に、自ユーザのページにアクセスしていることを示す「home」の表示が見える。これによって、図5のタイムラインによれば、自ユーザである「minamo」の投稿文と、他ユーザである「maamin77」及び「shiro」の投稿文とが表示されている。
【0064】
(S422)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/minamo/following
第2行目のURLによれば、ユーザ「minamo」の「フォローリスト」に対する閲覧操作が表されている。この操作によって、図5によれば、「minamoのフォローリスト」が表示され、「minamo」がフォローしているユーザのアイコン及びプロフィールが表示される。
【0065】
(S423)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/home
第3行目のURLによれば、ユーザ(閲覧者)本人のマイページのタイムラインの閲覧操作が再び表されている。
【0066】
(S424)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/minamo/follower
第4行目のURLによれば、ユーザ「minamo」の「フォロワーリスト」に対する閲覧操作が表されている。この操作によって、図5によれば、「minamoのフォロワーリスト」が表示され、「minamo」をフォローしているユーザのアイコン及びプロフィールを閲覧できる。
【0067】
(S43)識別サーバ1は、アクセス履歴情報の中で、「フォローリスト」の表示コマンドである「/following」、又は、「フォロワーリスト」の表示コマンドである「/follower」を含む第n番目のURLを抽出する。図5のアクセス履歴情報によれば、表中の第2行目及び第4行目にある以下のURLが抽出される。
http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/minamo/following
http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/minamo/follower
【0068】
(S44)識別サーバ1は、S43のコマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する。図5のアクセス履歴情報によれば、表中の第1行目及び第3行目にある以下のURLが抽出される。
http://twtr.jp/5c0861651f0d5/home/
【0069】
(S45)ここで、第n−1番目のURLには、閲覧者(ユーザ)のマイページであることを示す「home」が含まれているか否かを判定する。第n−1番目のURLに「home」が含まれていなければ、そのまま処理を終了する。
【0070】
(S46)一方で、第n−1番目のURLに「home」が含まれている場合、マイページから直接的にリストを閲覧している。また、S43で抽出された第n番目のURLには、ユーザ「minamo」の「フォローリスト」又は「フォロワーリスト」に対する閲覧操作が含まれている。そうすると、ユーザ「minamo」自身が、ユーザ「minamo」の「フォローリスト」又は「フォロワーリスト」の表示コマンドを操作したと認められる。なぜなら、「フォローリスト」及び「フォロワーリスト」の表示コマンドは、閲覧したいユーザのページに移動しなければ実行できないからである。即ち、閲覧者自身の「フォローリスト」及び「フォロワーリスト」の表示コマンドは、閲覧者自らのマイページに移動しなければ実行できない。
【0071】
これによって、識別サーバ1は、第n番目のURLに含まれるアカウント「minamo」と、そのURLに対応付けられた加入者ID「12345678」とを関連付ける。即ち、加入者ID「12345678」の端末を操作するユーザは、アカウント「minamo」のユーザと同一人物であると同定する。
【0072】
(S47〜S49)前述した図2のS26〜S28と全く同様である。
【0073】
図6は、本発明におけるアクセス履歴情報及び表示コマンドの第2の説明図である。
【0074】
図6によれば、図4及び図5のS45によって、第n−1番目のURLに「home」が含まれていない場合を表す。
【0075】
(S425)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/maamin77/status
第3行目のURLによれば、「maamin77」のページのタイムラインの閲覧操作が表されている。これによって、図6のタイムラインによれば、ユーザ「maamin77」の投稿文と、他ユーザである「kuma」の投稿文とが表示されている。
【0076】
(S426)http://twtr.jp/5c0861651f0d5/user/maamin77/follower
第4行目のURLによれば、ユーザ「maamin77」の「フォロワーリスト」に対する閲覧操作が表されている。この操作によって、図6によれば、「maamin77のフォロワーリスト」が表示され、「maamin77」をフォローしているユーザのアイコン及びプロフィールを閲覧できる。
【0077】
ここで、図6のS426によれば、図5のS422及びS424と比較して、1つ上の第n−1番目のURLには、閲覧者自らのマイページであることを示す「/home」が含まれていない。「フォローリスト」及び「フォロワーリスト」の表示コマンドは、閲覧したいユーザのページに移動しなければ実行できない。従って、この場合、閲覧者は、ユーザ「maamin77」以外の者であると認定される。そのために、加入者ID「12345678」と、アカウント「maamin77」とを関連付けることはない。
【0078】
図7は、本発明における識別サーバの機能構成図である。
【0079】
図7によれば、識別サーバ1は、通信インタフェース部10と、アクセス履歴収集部11と、第1のURL抽出部12と、第2のURL抽出部13と、アカウント関連付け部14と、投稿文検索部15と、投稿文関連付け部16とを有する。通信インタフェース部10を除くこれら機能構成部は、サーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムを実行することによって実現されるものであってもよい。
【0080】
アクセス履歴収集部11は、通信インタフェース部10を介して、アクセスされたURL毎に、そのアクセス元の端末の加入者識別子が対応付けられたアクセス履歴情報を、通信事業設備装置4から収集する(前述した図2のS22及び図4のS42の処理と同様)。収集したアクセス履歴情報は、第1のURL抽出部12へ出力される。
【0081】
第1のURL抽出部12は、アクセス履歴情報の中で、ブログサイトサーバ3に対する閲覧者自らの投稿文ライン又はマイページでのみ実行可能なコマンドを含む第n番目のURLを抽出する(前述した図2のS23及びS43の処理と同様)。抽出されたURLは、第2のURL抽出部13へ出力される。
【0082】
第2のURL抽出部13は、前述のコマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する(前述した図2のS24及び図4のS44の処理と同様)。抽出されたURLは、アカウント関連付け部14へ出力される。
【0083】
アカウント関連付け部14は、第n番目のURL又は第n−1番目のURLに含まれるアカウントと、そのURLに対応付けられた加入者識別子とを関連付ける(前述した図2のS24及び図4のS44の処理と同様)。関連付けられた加入者ID及びアカウントの組は、投稿文収集部15へ出力される。
【0084】
投稿文収集部15は、通信インタフェース部10を介して、ブログサイトサーバ3からアカウントに基づく投稿文を収集する。収集された投稿文は、投稿文関連付け部16へ出力される。
【0085】
投稿文関連付け部16は、収集された投稿文は、アカウントに関連付けられた当該加入者IDに基づくユーザによって投稿されたものであると関連付ける。
【0086】
以上、詳細に説明したように、本発明の識別方法、識別サーバ及びプログラムによれば、ブログサイトサーバにおけるユーザのアカウントと、そのユーザの端末の加入者識別子とを関連付ける(同定する)ことができる。そのユーザの投稿文の内容を分析することによって、ユーザ所望のサービスを、そのユーザの端末へ向けて直接的に提供することができる。
【0087】
前述した本発明の種々の実施形態について、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略は、当業者によれば容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
【符号の説明】
【0088】
1 識別サーバ
10 通信インタフェース部
11 アクセス履歴収集部
12 第1のURL抽出部
13 第2のURL抽出部
14 アカウント関連付け部
15 投稿文収集部
16 投稿文関連付け部
2 端末
3 ブログサイトサーバ
4 通信事業設備装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投稿文とその投稿者のアカウントとを公開するブログサイトサーバと、
閲覧者によって操作されると共に加入者識別子が付与された端末と、
前記端末からブログサイトサーバへアクセスした多数のURL(Uniform Resource Locator)を収集する通信事業設備装置と
を有するシステムにおける識別方法であって、
前記システムは、前記加入者識別子と前記アカウントとを関連付ける識別サーバを更に有し、
前記識別サーバが、
アクセスされたURL毎に、そのアクセス元の端末の加入者識別子が対応付けられたアクセス履歴情報を、前記通信事業設備装置から収集する第1のステップと、
前記アクセス履歴情報の中で、前記ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ライン又はマイページでのみ実行可能なコマンドを含む第n番目のURLを抽出する第2のステップと、
前記コマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する第3のステップと、
第n番目のURL又は第n−1番目のURLに含まれるアカウントと、そのURLに対応付けられた加入者識別子とを関連付ける第4のステップと
を有することを特徴とする識別方法。
【請求項2】
第2のステップは、閲覧者自らの投稿文ラインでのみ実行可能なコマンドとして「削除コマンド」を含む第n番目のURLを抽出し、
第4のステップについて、第n−1番目のURLに含まれるアカウントを、そのURLに対応付けられた加入者識別子に関連付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の識別方法。
【請求項3】
前記ブログサイトサーバは、twitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバであり、
前記削除コマンドは、"/destroy"である
ことを特徴とする請求項2に記載の識別方法。
【請求項4】
第2のステップについて、閲覧者自らのマイページでのみ実行可能なコマンドとして、当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンド、又は、当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンド、を含む第n番目のURLを抽出し、
第4のステップについて、第n−1番目のURLに、当該閲覧者自らのホームを表すコマンドを含む場合にのみ、第n番目のURLに含まれるアカウントを、そのURLへアクセスした当該端末の加入者識別子に関連付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の識別方法。
【請求項5】
前記ブログサイトサーバは、twitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバであり、
当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンドは、"/following"であり、
当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンドは、"/follower"であり、
当該閲覧者自らのホームを表すコマンドは、"/home"である
ことを特徴とする請求項4に記載の識別方法。
【請求項6】
前記識別サーバが、
前記ブログサイトサーバから前記アカウントに基づく投稿文を収集する第5のステップと、
収集された前記投稿文は、前記アカウントに関連付けられた当該加入者識別子に基づくユーザによって投稿されたものであると関連付ける第6のステップと
を更に有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の識別方法。
【請求項7】
投稿文とその投稿者のアカウントとを公開するブログサイトサーバと、
閲覧者によって操作されると共に加入者識別子が付与された端末と、
前記端末からブログサイトサーバへアクセスした多数のURL(Uniform Resource Locator)を収集する通信事業設備装置と
にネットワークを介して接続された識別サーバであって、
前記識別サーバは、前記加入者識別子と前記アカウントとを関連付けるものであり、
アクセスされたURL毎に、そのアクセス元の端末の加入者識別子が対応付けられたアクセス履歴情報を、前記通信事業設備装置から収集するアクセス履歴収集手段と、
前記アクセス履歴情報の中で、前記ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ライン又はマイページでのみ実行可能なコマンドを含む第n番目のURLを抽出する第1のURL抽出手段と、
前記コマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する第2のURL抽出手段と、
第n番目のURL又は第n−1番目のURLに含まれるアカウントと、そのURLに対応付けられた加入者識別子とを関連付けるアカウント関連付け手段と
を有することを特徴とする識別サーバ。
【請求項8】
第1のURL抽出手段は、閲覧者自らの投稿文ラインでのみ実行可能なコマンドとして「削除コマンド」を含む第n番目のURLを抽出し、
アカウント関連付け手段は、第n−1番目のURLに含まれるアカウントを、そのURLに対応付けられた加入者識別子に関連付ける
ことを特徴とする請求項7に記載の識別サーバ。
【請求項9】
前記ブログサイトサーバは、twitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバであり、
前記削除コマンドは、"/destroy"である
ことを特徴とする請求項8に記載の識別サーバ。
【請求項10】
第1のURL抽出手段は、閲覧者自らのマイページでのみ実行可能なコマンドとして、当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンド、又は、当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンド、を含む第n番目のURLを抽出し、
前記アカウント関連付け手段は、第n−1番目のURLに、当該閲覧者自らのホームを表すコマンドを含む場合にのみ、第n番目のURLに含まれるアカウントを、そのURLへアクセスした当該端末の加入者識別子に関連付ける
ことを特徴とする請求項7に記載の識別サーバ。
【請求項11】
前記ブログサイトサーバは、twitter(登録商標)のようなミニブログサイトサーバであり、
当該閲覧者がフォローしているアカウントの表示コマンドは、"/following"であり、
当該閲覧者をフォローしているアカウントの表示コマンドは、"/follower"であり、
当該閲覧者自らのホームを表すコマンドは、"/home"である
ことを特徴とする請求項10に記載の識別サーバ。
【請求項12】
前記ブログサイトサーバから前記アカウントに基づく投稿文を収集する投稿文収集手段と、
収集された前記投稿文は、前記アカウントに関連付けられた当該加入者識別子に基づくユーザによって投稿されたものであると関連付ける投稿文関連付け手段と
を更に有することを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の識別サーバ。
【請求項13】
投稿文とその投稿者のアカウントとを公開するブログサイトサーバと、
閲覧者によって操作されると共に加入者識別子が付与された端末と、
前記端末からブログサイトサーバへアクセスした多数のURL(Uniform Resource Locator)を収集する通信事業設備装置と
にネットワークを介して接続されたサーバに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記識別サーバは、前記加入者識別子と前記アカウントとを関連付けるものであり、
アクセスされたURL毎に、そのアクセス元の端末の加入者識別子が対応付けられたアクセス履歴情報を、前記通信事業設備装置から収集するアクセス履歴収集手段と、
前記アクセス履歴情報の中で、前記ブログサイトサーバに対する閲覧者自らの投稿文ライン又はマイページでのみ実行可能なコマンドを含む第n番目のURLを抽出する第1のURL抽出手段と、
前記コマンドを含む第n番目のURLよりも1つ前に実行された第n−1番目のURLを抽出する第2のURL抽出手段と、
第n番目のURL又は第n−1番目のURLに含まれるアカウントと、そのURLに対応付けられた加入者識別子とを関連付けるアカウント関連付け手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とするサーバ用のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−45322(P2013−45322A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−183353(P2011−183353)
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【Fターム(参考)】