説明

ユーザのネットワーク使用データ及びパーソナルプロフィール情報のユーザ制御を行うシステム及び方法

【課題】ユーザ制御のもとでインターネット上のリソースのユーザ使用を追跡し、ユーザの使用データの配布を制御するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】パーソナルデータエンドポイントは、インターネットに接続されたコンピュータで動作するよう構成される。パーソナルデータエンドポイントは、少なくとも1つのパーソナルアプリケーションのユーザへ及びユーザから通信されるデータを受け取るように構成されたネットワークデータインターフェイスを含む。少なくとも1つのパーソナルアプリケーションは、インターネットを経てデータを送信及び受信するように構成される。使用データロガーは、受信したデータからの使用データを記憶し、使用データを使用データログに記憶する。使用データフィルタは、インターネットを経ての使用データの通信を制御し、インターネットを経てのユーザ識別情報の通信を禁止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザのネットワーク使用データ及びパーソナルプロフィール情報のユーザ制御を行うためのシステム及び方法に係る。
【背景技術】
【0002】
インターネットは完全な市場となった。インターネットは、製品やサービスをリサーチし、製品やサービスをショッピングし、又、購入を行うためのリソースの役目を果たす。オンラインでリサーチやショッピングを行うことに関して、インターネットは、ユーザにサーチエンジンを与えると共に、実質的な量の情報へのアクセスを与える。又、インターネットは、製品及びサービスのプロバイダーが、絶えず成長する聴衆へのオファーを宣伝するためのメディアの役目も果たす。メディアコンテンツプロバイダーは、ワールドワイドウェブにおいて彼等がスポンサーであるウェブサイトに彼等のメディアを発行する。更に、メディアコンテンツプロバイダーは、彼等のウェブサイト、又はより詳細にはメディアコンテンツを含むウェブページに、広告のためのスペースも設ける。
【0003】
大規模なメディアコンテンツプロバイダーは、例えば、「グーグル」又は「ヤフー!」のようなサーチエンジンと、「ニューヨークタイムズ」、「ウォールストリートジャーナル」及びCNNのような慣習的なメディアパブリッシャーとを含む。メディアコンテンツプロバイダーは、1つの収入源として広告に依存している。メディアコンテンツプロバイダーは、文字通り、ウェブサイトを有するものであれば誰でもよいので、種々様々な企業や個人が収入源としてウェブ上の広告に依存している。
【0004】
インターネットにおける広告の成長を扇動しているのは大規模なメディアプロバイダーである。最も大きなサイトは、彼等自身のアドサーバーを購入し、彼ら自身が運営する広告セールスチームを有している。アドサーバーは、広告コンテンツを管理する手段として進化すると共に、収入を発生し、広告キャンペーンの成功又は失敗を監視するためのメカニズムとして進化している。アドネットワークが広告主のための広範囲なワンストップショップを設立し提供したために、アドサーバーは、アドネットワークに賛同して途中で脱落し、アドネットワークは、アドサーバーへのアクセスを与え、コンテンツサイトが自身の広告セールスチームを管理する必要性をなくす企業である。又、アドネットワークは、ブロガーや小規模ウェブサイトのような小規模なコンテンツプロバイダーにより必要とされる広告投資を劇的に減少する。ダブルクリックは、アドサーバーへのアクセスを与える会社を創設したアドネットワークの一例である。ダブルクリック及びそれに類似した他のものは、オンライン用の戦略及びキャンペーンのようなオンラインマーケッティングリソースや、アドキャンペーンの成功を監視する手段もオファーできる。「グーグル」のようなメディアコンテンツプロバイダーは、彼等自身のアドサーバーを開発しており、彼等のアドサーバーを他のメディアプロバイダーにオファーすることができる。
【0005】
オンラインでの広告を希望する製品又はサービスプロバイダーは、メディアコンテンツプロバイダーとの合意に入る。メディアプロバイダーは、そのウェブページ上での広告コンテンツのソースとしてアドサーバーを提供するか又は第三者のアドサーバーへのアクセスを得る。ウェブページに広告を掲示するたびにアドコンテンツにアクセスすることができる。例えば、コンピュータユーザが、メディアコンテンツプロバイダーがスポンサーであるウェブサイトにアクセスするときには、ユーザにダウンロードされるウェブページが、アドサーバー上のアドコンテンツを「指す」埋め込まれたアドリンクを含む。ユーザのコンピュータが、その埋め込まれたリンクを受け取ると、そのリンクは、アドサーバーからアドコンテンツを要求するのに使用される。
【0006】
メディアコンテンツプロバイダー及び広告主は、状況に応じて聴衆に対して広告のターゲットを決める手段を長年求めている。このような状況に応じたターゲット決めを行うために種々のツールが開発された。このようなツールの一例が「クッキー」である。クッキーは、ユーザのインターネット使用を追跡するためにウェブプロバイダーが使用する独特の識別子である。クッキーは、単なる識別子で、アドサーバーによりユーザのコンピュータにインストールされる番号又はテキストストリングでもよいし、ユーザが通信する他のエンティティでもよい。アドサーバーは、クッキー識別子を、特定のユーザであるとして記録する。そのユーザが特定のウェブサイト又はアドサーバーに接続するときには、接続要求にクッキーが含まれ、ユーザが特定のサイトに接続する回数をアドサーバーがカウントできるようにする。アドサーバーは、クッキー識別子によって識別されたユーザの使用データを記憶し、更なる分析を行うことができる。例えば、ユーザのインターネット使用は、ユーザの関心、及びユーザの消費行動、例えば、購入傾向、関心のある製品及びサービス、電子購入頻度、又はオンライン市場への関心のある他の特性を指示する傾向について分析される。
【0007】
別の例では、アドサーバーは、例えば、グーグルのようなサーチエンジンに関連している。サーチエンジンは、(例えば、クッキーを経て)ユーザのサーチ用語を追跡し、そのサーチ用語を分析して、ユーザの消費行動の何らかの指示を得ることができる。
【0008】
広告のターゲットを決める手段としてアドウェアも進歩した。アドウェアとは、アプリケーションが実行されるときにユーザの装置に広告を発生するソフトウェアプログラムの一形式である。広告は、バナー、ポップアップ、又は他の表示ツールとして表示することができる。アドウェアは、ユーザの装置に埋め込まれると、ユーザに表示される広告を、ユーザのインターネット使用状態に基づいて調整する。
【0009】
広告を電子的に与えるためのアドサービス、アドウェア、アドネットワーク、及び他の現在の技術は、ユーザにとってプライバシー及びセキュリティの危険性を招く。第1に、ユーザは、ユーザ装置上の広告の表示に関して選択肢がほとんどなく又は制御がほとんどできない。現在技術は、ユーザが選択せずに又はユーザが知ることなく、ユーザの装置にクッキー及び他のアドツールをインストールする。ユーザは、特定のアプリケーションに対して購入価格が安いことと交換にアドウェアの使用に合意することがある。しかしながら、ユーザは、依然、コンテンツ及びプライベート情報の使用について制御することができない。又、現在の技術は、許可なく又はユーザが知らないうちに、ユーザのプライベート情報及び使用情報にアクセスし、通信することもできる。使用データをばらまくだけで実質的な危険を招くこともある。アドネットワークは、ユーザの使用データを使用し、そしてどんな個人情報が露出されるかに基づいて高い精度で個人のアイデンティティを特定できる非匿名化能力を有する。又、現在技術は、ユーザにとって有害又は潜在的に有害なタスクを遂行するためにユーザが知らないうちにユーザの装置で実行されるスパイウェア又はマルウェア或いはトロイ又は他のソフトウェアを含む危険性も有している。
【0010】
ユーザの露出をクッキーや、IPアドレスのような他の識別情報に制限するためのソフトウェアも存在する。しかしながら、露出をクッキーに制限することで、ユーザ及び広告主は、ターゲットとする広告の交換、ひいては、ユーザに対する関連性についての利点が失われる。
【0011】
消費者をターゲットとするための現在広告技術に伴う別の問題は、広告のターゲットを決めるために広告主により使用される情報に貢献する上でユーザが有する制御権が全くないことである。広告主により得られるデータは、ユーザのインターネット使用に関連している。このデータは、ユーザ入力の利益を伴わずにウェブサイトにより収集され分析される。その結果、ユーザは、ユーザが実際上あまり関心がないか、又はユーザがある形式の広告を受け取らないことを好むか、或いは他の形式の広告を好むような製品及びサービスに関する広告の受け取りを経験する。
【0012】
プライバシーの危険に関する問題及びプライバシー情報についてユーザの制御権がないことは、ユーザが益々多くの電子通信手段を有するにつれて、より険悪になりつつある。ユーザ装置は、移動装置、例えば、セルラーホン、契約無線装置、Wi−Fi装置、及びワールドワイドウェブ(ウェブ)やインターネットの外部で通信する他の移動装置を含む。例えば、ユーザのセルラーホンは、望ましくないテキストメッセージを受け取ることがある。ポイント対ポイント接続を与えるインフラストラクチャーを生成するためにブルーツース及び他のプロトコルが使用されており、広告エンティティ及び悪意のあるエンティティに、ユーザのプライバシーを侵略する更なる機会を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
現在のオンライン広告スキームは、現在、ユーザに損害又は損害の危険を与えて市場取引者、広告主及び小売店の利益を得るように動作する。ユーザの関心及び消費行動に一致する広告及び他のマーケッティング情報を受け取ることによりユーザのオンライン商業的経験を減じることのない仕方又はそれを向上させる仕方でユーザの使用データ及びプライベート情報の配布に対する制御権をユーザに与えるシステム及び方法が要望される。
【課題を解決するための手段】
【0014】
以上のことから、ユーザの制御のもとでネットワーク上のリソースのユーザ使用を追跡し、そしてユーザの使用データの配布を制御するためのシステム及び方法が提供される。1つの規範的システムでは、パーソナルデータエンドポイントが、パブリックネットワークに接続されたコンピュータで動作するように構成される。パーソナルデータエンドポイントは、少なくとも1つのパーソナルアプリケーションのユーザへ及びユーザから通信されるデータを受け取るように構成されたネットワークデータインターフェイスを含む。少なくとも1つのパーソナルアプリケーションは、パブリックネットワークを経てデータを送信及び受信するように構成される。使用データロガーは、受信されたデータからの使用データを記憶し、使用データを使用データログに記憶する。使用データフィルタは、パブリックネットワークを経ての使用データの通信を制御すると共に、パブリックネットワークを経てのユーザ識別情報の通信を禁止するように構成される。
【0015】
別の例では、パブリックネットワークに接続するように構成されたコンピュータに電子的に記憶された使用データの配布を制御するためのシステムが提供される。規範的なシステムは、ユーザトランザクションを遂行するように構成された少なくとも1つのパーソナルアプリケーションを含む。ユーザトランザクションは、データの要求を送信し、そしてパブリックネットワークを経てデータを受信することを含む。又、システムは、パブリックネットワークに接続するように構成されたコンピュータで動作するパーソナルデータエンドポイントも含む。パーソナルデータエンドポイントは、少なくとも1つのパーソナルアプリケーションのユーザへ及びユーザから通信されるデータを受信し、その受信したデータから使用データを選択し、そしてその使用データを使用データログに記憶する。ユーザデータフィルタは、パブリックネットワークを経てのユーザデータの通信を制御すると共に、パブリックネットワークを経てのユーザを識別する情報の通信を禁止する。構成可能なルールセットに基づき、ユーザデータフィルタは、ユーザによって完全に構成可能である。
【0016】
別の実施形態では、パブリックネットワークを経てのユーザのパーソナル情報の通信を制御するための方法が提供される。規範的な方法は、例えば、ウェブブラウザのような、パーソナルアプリケーションからネットワーク接続を経てメディアの要求を受け取ることを含む。メディアの要求は、パブリックネットワークに接続されたウェブサイトのような第三者リソースに向けられるメディアコンテンツの要求である。メディアの要求のレコードは、パーソナルアプリケーションのユーザに対応する使用データログに記憶される。データをログするのと同時に、メディアの要求は、ニューヨークタイムズのウェブサイトからのウェブページのような第三者リソースへ通信される。メディアの要求に対する応答が第三者リソースから受け取られる。この応答は、少なくとも1つの埋め込まれた広告又は少なくとも1つのアドデータ要求を含む。アドデータ要求は、パーソナル情報及び広告の要求を送信する。アドデータ要求のターゲットが、アドネットワークであるか、又はプライバシー侵害と格付けされた別のサーバーである場合には、システムは、通信を禁止すると共に、パーソナル情報がアドネットワークへ進むのを防止する。次いで、ユーザは、要求したコンテンツを単に見るだけである。アドデータ要求のターゲットがプライバシーを侵害していないと思われる場合、又はユーザがアドデータターゲットから広告を得ることに同意した場合には、アドデータ要求は、システムを通して行先アドソースへ送られることが許される。この点において、アドデータは、パーソナルアプリケーションへ戻され、ユーザに提示される。
【0017】
当業者であれば、添付図面及び以下の説明から、本発明の他のシステム、方法及び特徴が明らかであろう。このような全ての付加的なシステム、方法及び特徴は、この説明に包含され、本発明の範囲内に入り、且つ特許請求の範囲によって保護されることが意図される。
【0018】
以下に述べる本発明の実施例は、添付図面を参照することにより良く理解できるであろう。図中のコンポーネントは、必ずしも、一定の縮尺率でなく、本発明の原理を例示する際には強調がなされる。図中、異なる図面全体にわたって対応する部分は同じ参照番号で示される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1A】インターネットを経て商業的トランザクションを遂行するためのシステムの一例を示すブロック図である。
【図1B】図1Aのシステムに使用されるパーソナルデータエンドポイントの一例を示すブロック図である。
【図2】図1Aに示すシステムの別の例を示すブロック図である。
【図3】図1Aに示すシステムの別の例を示すブロック図である。
【図4】図1Aに示すシステムの別の例を示すブロック図である。
【図5】図1Aに示すシステムの別の例を示すブロック図である。
【図6A】匿名のパーソナル使用の追跡及び同期を遂行するための方法の一例のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。
【図6B】ユーザの使用データの通信を制御するための規範的方法のオペレーションを示すフローチャートである。
【図6C】アドサーバーファンクションを有するパーソナルデータエンドポイントのオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。
【図7】匿名化プロキシーサーバーを備えたシステムにおいて使用追跡及び同期を遂行するための方法のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。
【図8】外部パーソナルデータエンドポイントを備えたシステムにおいて使用追跡及び同期を遂行するための方法のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。
【図9】外部パーソナルデータエンドポイント及び匿名化プロキシーを含む図3に示すシステムにおいて使用追跡及び同期を遂行するための方法のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
I.パーソナルプロフィールシステム
図1Aは、インターネット110を経て商業的トランザクションを遂行するためのシステム100のブロック図である。図1Aは、ユーザA及びユーザBの2人のユーザのオペレーションを示す。ユーザA及びユーザBは、ネットワーク装置を経てインターネット110に接続されたパーソナルアプリケーション102及び103を使用して商業的トランザクションを遂行する。インターネット110は、適当なネットワークインフラストラクチャー又はプロトコルを経てユーザへアクセス可能なパブリックデータネットワークを含むことができる。パブリックネットワークは、ネットワークを経て通信できる2つのネットワークエンティティ間に接続が得られるという点で「パブリック」である。以下に述べる例では、パブリックデータネットワークを使用できるが、説明上、「インターネット」を参照する。
【0021】
ユーザA及びユーザBに利用可能な商業的トランザクションは、広告及び電子製品パンフレット又はカタログのような製品及びサービス情報にアクセスし又はショッピングを行うこと;及びオンラインで製品及びサービスを購入することを含む。広告及び他の製品/サービス情報は、メディアコンテンツプロバイダー116から及びアドネットワーク(AdNetwork)112からも、インターネット110を経てユーザに入手可能である。メディアコンテンツプロバイダー116は、実際の製品/サービスプロバイダーでもよいし、又は埋め込み型アドリンクを含むウェブコンテンツ及びメディアでもよい。埋め込み型アドリンクは、埋め込み型アドコンテンツ、アドデータ要求、或いはアドネットワーク112上の広告メディア又は他のアクセス可能なアドサーバーへのリンクを含む。
【0022】
ユーザAは、インターネット110に接続しそしてウェブコンテンツプロバイダー116により与えられるメディアにアクセスするための、説明上、ブラウザであるパーソナルアプリケーション102を使用することにより、オンラインでショッピングを行う。ユーザBも、同様のパーソナルアプリケーション103を使用することによりオンラインでショッピングを行う。ユーザ(ユーザA又はユーザB)は、ウェブコンテンツプロバイダー116から受け取られたメディアにおける埋め込み型アドリンクを受け取ることでショッピングを開始する。ユーザは、メディアコンテンツで受け取られた広告情報における製品/サービスに関する情報が与えられ、そして付加的な情報を得るためのプロセスか、又は広告情報で得られる1つ以上のリンクを選択することによりオンラインでの購入を導くプロセスを開始することができる。
【0023】
ユーザがウェブコンテンツプロバイダー116のウェブサイトのようなウェブサイトを「訪問」すると、ユーザは、メディアコンテンツの要求を送信する。ウェブコンテンツプロバイダー116は、メディアを送信することで要求に応答する。この応答は、少なくとも1つの埋め込み型アドリンク、例えば、埋め込み型アド又はアドデータ要求も含む。アドデータ要求は、ユーザのパーソナルアプリケーションにより自動的に送信されるように構成されてもよいし、又はアドデータ要求は、ユーザの選択で通信されてもよい。アドデータ要求は、ユーザの装置から得たパーソナル情報と、広告の要求とを含む。図1Aに示す例において、アドデータ要求ターゲットが、アドネットワークであるか、又はプライバシー侵害と格付けされる別のサーバーである場合には、ユーザAの構成は、ユーザAのパーソナル情報の通信がアドネットワークへ進行するのを禁止する。次いで、ユーザは、要求したコンテンツを単に見るだけである。アドデータ要求ターゲットがプライバシー侵害でないと思われる場合、又はユーザがアドデータターゲットからアドを受信するのに同意した場合には、アドデータ要求は、システムを通して行先アドソースへ送られることが許される。この点において、アドデータは、パーソナルアプリケーションへ戻され、ユーザAに提示される。しかしながら、ユーザBは、ユーザAに利用できる保護に欠ける。ユーザBのパーソナル情報は、ユーザBの承諾なく又はこの送信を知らないうちにアドネットワークへ送信される。
【0024】
又、メディアコンテンツは、ウェブコンテンツプロバイダー116及びアドネットワーク112がユーザのオンライン使用を監視するために使用する「クッキー」のようなユーザ識別子又はファイルも含む。ユーザ識別子は、メディアコンテンツにおいて搬送され、ユーザのネットワーク装置のハードディスクにそれら自体をインストールする。又、あるメディアコンテンツは、ウェブコンテンツプロバイダー及びアドネットワーク112により望まれる情報を含むファイル及びプログラムにアクセスするのに使用されるトロイ又は悪意のあるソフトウェアも含む。ユーザから情報を抽出するのに使用されるユーザ識別子、「クッキー」、トロイ及び他のプログラムは、以下、「使用データリクエスター」と称される。
【0025】
使用データリクエスターを使用するときに望まれる情報の形式は、メディアコンテンツプロバイダー116及びアドネットワーク112が、ユーザの購入習慣、製品/サービスの関心、及び他の情報を決定する上で助けとなる情報を含み、前記他の情報は、ウェブコンテンツプロバイダー116及びアドネットワーク112がユーザを特定広告情報を受け取るためのターゲットにできるようにするものである。従って、ユーザの使用データは、その使用データに基づいてユーザに関する情報を含むユーザプロフィールを発生するように処理される。この情報は、ユーザの購入習慣、製品/サービスの関心、購買層情報、ファーモグラフィック(firmographic)情報、及びユーザが秘密を守るか又はユーザの制御下に置くことを好む他のパーソナル情報を含む。ウェブコンテンツプロバイダー116及びアドネットワーク112によって望まれる情報は、以下、ユーザの「使用データ」又はユーザの「プロフィールデータ」と称される。
【0026】
図1Aに示す規範的なシステム100は、パーソナルデータエンドポイント104を備え、これは、ユーザAのパーソナルアプリケーション102をインターネット110に接続する。パーソナルデータエンドポイント104は、パーソナルアプリケーション102においてユーザAへの及びユーザAからの全てのデータを受け取るパーソナルアプリケーション102とインターネット110との接続を監視する。パーソナルデータエンドポイント104は、ユーザAが訪問するサイトのレコードを使用データログ106に記憶する。パーソナルデータエンドポイント104は、ユーザのパーソナル情報がインターネット110を経て無断で配布されることから保護する。規範的実施形態では、パーソナルデータエンドポイント104は、ユーザのネットワーク装置のIPアドレス以外の全てのパーソナル情報の通信を排除するように構成される。IPアドレスは、ザ・オニオン・ルーター(TOR)のようなプロキシーのサーバープールを使用して匿名化される。
【0027】
図1AのユーザBは、パーソナルデータエンドポイント104を伴わずに、インターネットアクセス105を経てインターネット110に接続される。インターネットアクセス105は、インターネットサービスプロバイダー(ISP)として動作するサーバーである。パーソナルデータエンドポイント104がないと、ユーザBは、無許可の第三者によりユーザBに関する情報を得るためのアドウェア、クッキー及び他の技術の影響を受け易い。例えば、メディアコンテンツプロバイダー116は、ユーザBのユーザ装置においてクッキーを管理するか、又はユーザBのユーザ装置に埋め込まれたトロイ又はスパイウェアからユーザBのパーソナル情報を受け取ることができる。メディアコンテンツプロバイダー116は、ユーザBの情報をデータベースにユーザBデータ107として記憶する。同様に、アドネットワーク112は、ユーザBのユーザ装置においてクッキーを管理するか、又はユーザBのユーザ装置に埋め込まれたトロイ又はスパイウェアからユーザBのパーソナル情報を受け取ることができる。アドネットワーク112は、ユーザBの情報と、ユーザデータに対して消費者行動分析を遂行することにより導出される情報とを、データベースにユーザBデータ109として記憶する。メディアコンテンツプロバイダー116及びアドネットワーク112は、ユーザBが知らないことは言うまでもなく、ユーザBからの許可なしに、ユーザBの情報を自由に販売し又は配布することができる。
【0028】
又、図1Aのシステム100は、パーソナルデータエンドポイント104とインターネットとの間を接続するための匿名化プロキシー114を備えることもできる。匿名化プロキシー114は、ユーザAの通信メッセージからユーザAのインターネットプロトコル(IP)アドレスを除去し、それがメディアコンテンツプロバイダー116及びアドネットワーク112のような第三者へ送信されるのを防止する。匿名化プロキシー114を使用するときには、ユーザAは、パーソナルデータエンドポイント104及び匿名化プロキシー114の両方を経てインターネット110と通信する。匿名化プロキシー114は、インターネット110を経て通信するためにユーザAのネットワーク装置により使用されるプロキシーサーバーのクラスター又はプールとして実施される。
【0029】
ユーザA及びユーザBは、ブラウザをパーソナルアプリケーション102、103として使用して商業的トランザクションを遂行する。又、ユーザのパーソナルアプリケーション102、103は、e−メールクライアント、テキストメッセージングクライアント、金融及び会計アプリケーション、スプレッドシート、又はインターネットからデータをアクセスするように構成された他のアプリケーションも含む。ユーザAのパーソナルデータエンドポイント104は、ユーザのショッピング及び購入傾向に関連した種々の形式のデータを得るために種々のパーソナルアプリケーション102に接続する。このようなデータは、使用データログ106に記憶される。
【0030】
図1Aのシステム100は、多数の異なる仕方で実施することができる。例えば、ユーザは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)を経てインターネット110に直結されたネットワーク装置を動作することができる。ユーザのパーソナルデータエンドポイント104は、ユーザのネットワーク装置においてプロキシーサーバーとして動作する。又、ISPは、ユーザAのパーソナルデータエンドポイント104を、プロキシーサーバーとして、又はユーザがインターネット110に接続するときに参照される他の形式のサーバーとして含むこともできる。又、ユーザのネットワーク装置は、企業のサーバーを経て、又はインターネット110へのユーザ接続を取り扱うために設けられた他の何らかのサーバーを経て、インターネット110に接続される。パーソナルデータエンドポイント104は、企業のサーバー、又はタスクをターゲットとする別の接続サーバーにおいて動作するようにインストールされてもよい。システム100を実施するオプションは、図2〜5を参照して以下に詳細に述べる。
【0031】
図1Bは、図1Aに示すシステム100に使用されるパーソナルデータエンドポイント104のブロック図である。図1Bのパーソナルデータエンドポイント104は、ユーザとインターネットとの間でデータを送信及び受信するための第1の送信器/受信器(トランシーバ)120a及び第2のトランシーバ120bを備えている。第1のトランシーバ120aは、ユーザに接続され、そして第2のトランシーバ120bは、インターネットに接続される。第1のトランシーバ120aは、ユーザのパーソナルアプリケーション102(図1A)を経てユーザに接続する。当業者であれば、図1Bは、パーソナルデータエンドポイント104とで動作するときのトランシーバ120a、120bの論理的表現であることが理解されよう。パーソナルデータエンドポイント104は、ユーザのパーソナルアプリケーション102を動作するものと同じコンピュータ上で動作することができる。又、パーソナルデータエンドポイント104は、パーソナルアプリケーション102を動作するためにユーザにより使用されるコンピュータに接続された別のコンピュータ上で動作することもできる。同様に、パーソナルデータエンドポイントは、インターネットと直接的に通信してもよいし、又は1つ以上の他のコンピュータを経て通信してもよい。図1Bに示す第1のトランシーバ120aは、それが動作するときのユーザのパーソナルアプリケーション102とパーソナルデータエンドポイント104のソフトウェアとの間で通信するのに必要なハードウェアネットワークインターフェイス及びI/Oハードウェア並びにソフトウェアリソースを備えている。実際のハードウェア及びソフトウェア実施の細部は、当業者に知られた種々の解決策を含み、それ故、明瞭化のために詳細な説明は省略する。
【0032】
パーソナルデータエンドポイント104は、使用データロガー124、ユーザデータフィルタ126、及びユーザプロフィールコンポーネント130を備えている。使用データロガー124は、第1のトランシーバ120aにおいてユーザから又は第2のトランシーバ120bにおいてインターネットからデータを受信するために第1及び第2のトランシーバ120a、120bに接続される。使用データロガー124は、ユーザによりアクセスされたインターネットのコンテンツに関するデータを記録する。データは、使用データとして使用データログ106に記憶される。ユーザデータフィルタ126は、インターネットを経てのユーザデータ及びプライベート情報の通信を制御するために第1のトランシーバ120a及び第2のトランシーバ120bに接続される。ユーザデータフィルタ126は、ユーザからインターネット110への通信からパーソナル情報及び使用データ又は広告の要求を除去し、そして使用データリクエスター又はパーソナル情報がインターネット110からユーザへ通信されるのを防止する。
【0033】
図1Bのユーザデータフィルタ126は、アドブロッカー152及びデータリクエスターブロッカー154を含む。アドブロッカー152は、埋め込まれたアドリンクを含むコンテンツをユーザが受信したときにユーザから第1のトランシーバ120aへ通信される広告要求の通信を禁止する。使用データリクエスターブロッカー154は、インターネット110から接続部を経てウェブコンテンツプロバイダー116(図1A)へ受信されるクッキーのような使用データリクエスターを抽出して削除するのに使用される。
【0034】
図1Bのパーソナルデータエンドポイント104は、ユーザプロフィールコンポーネント130も備えている。このユーザプロフィールコンポーネント130は、使用データログ106からの使用データを含むパーソナルプロフィール、及びユーザに関連した他のパーソナル情報を構成し、管理し、維持するのに使用される。パーソナルプロフィールは、ユーザの購入及びショッピング傾向を分析するためのデータを含む。ユーザプロフィールコンポーネント130は、使用データ、使用データから決定される管理情報、及びユーザにより与えられる他の情報を分析するためのツールを含む。
【0035】
図1Bのユーザプロフィールコンポーネント130は、ユーザプロフィールインターフェイス132、ユーザデータアナライザー134、使用レポートジェネレータ136、パーソナルアドサービス138、希望リストジェネレータ140、取り扱いオファーマネージャー142、同期マネージャー144、アド収入マネージャー146、及び使用データリクエスターモディファイア148を含む。ユーザプロフィールインターフェイス132は、ディスプレイ上のメニュー駆動又は対話形態を含むと共に、ユーザがディスプレイ上のメニュー又は対話形態を制御できるようにする入力及び出力インターフェイス、例えば、キーボード、ボタン、マウス、及びディスプレイを含む。ユーザは、好みを構成すると共に、ユーザのパーソナルプロフィール情報に対してアクセス制御を指定することができる。ユーザプロフィールインターフェイス132は、ユーザにより与えられた制御及び他の設定に基づいてインターネットに接続されたリソースへのアクセスを与えることもできる。インターネットへのアクセスを与えることにより、ユーザは、ユーザの使用データ、使用データ及び他のパーソナル情報を、第三者リソース、ウェブコンテンツプロバイダー及びアドサーバーへどのように通信するか制御することができる。ユーザのパーソナルプロフィール情報は、図1Bに示すメモリにパーソナルプロフィール150として記憶される。パーソナルプロフィール情報は、情報のプライバシーを更に向上させるために暗号形態で記憶されてもよい。
【0036】
ユーザデータアナライザー134は、ユーザのパーソナルプロフィール150におけるユーザの使用データ又は情報を処理し、ユーザの商業的又は消費行動を評価する。ユーザデータアナライザー134は、グーグル、ヤフー!及び他のウェブコンテンツプロバイダー116により使用される良く知られた消費行動分析ツールを含む。ユーザのパーソナルプロフィール150を含めて、分析結果又はレポートがデータベースに記憶される。
【0037】
ユーザの使用レポートジェネレータ136は、ユーザの商業的又は消費行動に関する情報を含む使用レポートを発生する。使用レポートジェネレータ136は、ユーザデータアナライザー134によって発生された結果を使用するか、又はより生のデータ、例えば、ユーザの使用データを与える。レポートは、ユーザのネットワーク装置上に表示するか、プリントアウトするか、又はユーザにより支配された条件のもとでインターネットを経て通信するために発生される。
【0038】
パーソナルアドサーバー138は、ユーザのパーソナルプロフィール150に基づいて広告情報の要求を与える。パーソナルアドサーバー138は、ユーザのパーソナルプロフィール150に含まれた使用データ又は情報から決定された製品及びサービスについてのユーザの関心に関連した広告コンテンツへのリンクを含むキュー又は他の形式のデータ記憶メカニズムを維持するように構成される。メディアを含むウェブページにユーザが訪問するときには、メディアは、埋め込まれたアドリンクを含む。ユーザのパーソナルアプリケーション102が埋め込まれたアドリンクを受信すると、パーソナルアプリケーション102(又はネットワーク及びパーソナルアプリケーション102の両方へのインターフェイスを有する別のソフトウェアコンポーネント)は、インターネット110を経て広告コンテンツの要求を自動的に送信する。アドネットワーク112(図1A)は、広告コンテンツの要求を受信し、そしてそれに応答して、広告コンテンツをユーザへ送信する。パーソナルアドサービス138は、埋め込まれたアドリンクに関連した広告コンテンツの要求を、ユーザの関心に基づいて広告コンテンツのユーザ要求に置き換える。
【0039】
希望リストジェネレータ140は、ユーザに関心のある製品/サービスのリスト(希望リスト)又はショッピングリストを生成して維持する。希望リストは、ユーザのプロフィール情報又は使用データを使用して自動的に発生される。又、希望リストは、メニュー、プロンプト、又は対話電子形態を使用して希望リストジェネレータ140へのユーザインターフェイスを経てユーザにより生成されてもよい。希望リストは、維持され及び発行されるか、又はインターネット110上の製品プロバイダー及び市場取引者へ選択的に通信される。希望リストジェネレータ140は、ユーザに関心のある製品及びサービスの形式に関する情報を通信してプロバイダー及び市場取引者が、応答すべきユーザの要求を最も満足できるようにする仕方をユーザに与える。希望リストジェネレータ140は、希望価格、製品詳細(製品に基づいて、サイズ、色、等)のような情報、及びユーザがサーチに集中できるようにする他の情報を含む。
【0040】
希望リストジェネレータ140は、発表されるか、さもなければインターネット110を経て通信される希望リストに、パーソナル識別情報を含まないことに注意されたい。希望リストジェネレータ140は、電子市場、又はブルティンボード、或いは誰もが情報を交換できる他の何らかの交換型システムに関連して動作することができる。
【0041】
取り扱いオファーマネージャー142は、ユーザの希望リストに応答するか、又はユーザの希望リストの通信に応答して、取り扱い、オファー又は他の関連情報を通信する市場取引者及びプロバイダーからの取り扱いオファーの受け取り及び記憶を管理する。
【0042】
同期マネージャー144は、パーソナルプロフィール150及び使用データログ106に記憶されたユーザプロフィール及び使用データ情報を、ユーザがインターネット110を経て通信するために使用する別の装置のものと同期させるプロセスを管理する。ユーザは、例えば、移動ハンドヘルドコンピュータ、又はスマートホン、又は他のポータブルコンピューティング装置を使用し、そしてポータブル装置は、例えば、Wi−Fi接続を経てパーソナルデータエンドポイント104とインターフェイスする移動パーソナルデータエンドポイントを備えている。ポータブル装置は、ユーザネットワーク装置が最新状態を保てるようにする整合された情報交換を行うことのできる同期マネージャー又はハンドラーを備えている。図2〜4を参照して、装置間のデータの同期を整合する実施例を以下に詳細に説明する。
【0043】
アド収入マネージャー146は、パーソナルアドサーバー138を使用して通信される広告の要求により発生される収入を管理することができる。
【0044】
使用データリクエスターモディファイア148は、ウェブサイトから使用データリクエスターを受け取る。それらをユーザアプリケーション102へ送信する前に、使用データリクエスターモディファイア148は、ユーザのパーソナルプロフィールにおける情報に基づいて使用データリクエスターを変更する。例えば、使用データリクエスターモディファイア148は、クッキー、トロイ、又は他の使用情報要求装置を、ユーザとパブリックネットワークサイトとの間の通信から排除して、それらがユーザの装置にインストールされるのを防止することができる。
【0045】
パーソナルデータエンドポイント104は、パーソナル装置にインストールされたコンピュータプログラムとして実施される。例えば、パーソナル装置は、ネットワークサーバーのようなネットワーク装置であるか、又はネットワークステーションとして使用されるパーソナルコンピュータである。又、パーソナル装置は、移動装置、例えば、移動電話、ラップトップ、ネットブック、又はパブリックネットワークを経て通信できる移動装置でもよい。1つの規範的実施形態では、パーソナルデータエンドポイント104は、ブラウザ、又は同様の形式のパーソナルアプリケーション102に対して、プラグイン又はアドオンソフトウェアコンポーネントとして実施される。パーソナルデータエンドポイント104は、図1Bを参照して上述したファンクションの幾つか又は全部を個々のアプリケーション内に含んでもよい。これらのファンクションは、インターネット110にアクセスするために使用されるパーソナルアプリケーション102、又はブラウザの環境内で動作する他のソフトウェアコンポーネントにより遂行されてもよい。パーソナルデータエンドポイント104は、パブリックネットワークにアクセスするアプリケーションに対してプロキシーサーバーとして実施される。又、パーソナルデータエンドポイント104は、サーバー部分がネットワークサーバー装置上で動作し、そして1つ以上のクライアント部分が、パーソナルコンピュータ(デスクトップ又はラップトップ)及びポータブルハンドヘルド装置のような1つ以上のユーザターミナル上で動作するクライアント/サーバー構造を使用して実施されてもよい。図2〜5を参照して、種々の別の実施形態を以下に説明する。
【0046】
II.E−コマースにおいてパーソナル情報を制御するためのシステム及び方法
図2は、図1Aに示すシステムの別の例を示すブロック図である。図2のシステム200は、第1のユーザ装置202、第2のユーザ装置220、複数のメディアコンテンツプロバイダー260、及びインターネット250に接続された複数の広告サーバー270を備えている。第1のユーザ装置202は、パーソナルコンピュータ、例えば、デスクトップ、ラップトップ、又はインターネット250のコンテンツへのユーザの「主たる」又は「一次」アクセスとして動作するように構成された他の形式のユーザワークステーションである。第2のユーザ装置220も、コンピュータ装置である。図2に示す例では、第2のユーザ装置220は、移動コンピュータ、例えば、移動ハンドヘルド装置、ハンドヘルドコンピュータ(例えば、パルムハンドヘルド)、スマートホン、薄型ラップトップ(ネットブック)又はセルラーホンである。
【0047】
第1のユーザ装置202は、少なくとも1つのパーソナルアプリケーション204、パーソナルデータエンドポイント208、及び使用データログ210を備えている。少なくとも1つのパーソナルアプリケーション204は、ブラウザ、e−メールアプリケーション、メッセージングアプリケーション(SMSアプリケーションのような)、又はユーザがインターネット250を経て通信できるようにするソフトウェアアプリケーションを含む。パーソナルデータエンドポイント208は、図1A及び1Bを参照して上述したパーソナルデータエンドポイント104の一例であるソフトウェアコンポーネントである。図2のパーソナルデータエンドポイント208は、ブラウザのためのプラグインであるか、e−メールプログラム又はメッセージングプログラムへのアドオンであるか、或いはユーザがインターネット250を経て通信するときにバックグランドで実行されるコンピュータプログラムである。パーソナルデータエンドポイント208は、ユーザの使用データを使用データログ210に記憶する。
【0048】
第2のユーザ装置220は、少なくとも1つの移動パーソナルアプリケーション222、移動パーソナルデータエンドポイント226、及び移動使用データログ224を備えている。移動パーソナルアプリケーション222は、ユーザにインターネット250へのアクセスを与えるアプリケーションを含む。移動パーソナルアプリケーション222は、移動装置で実行されるよう構成されたブラウザ又はミニブラウザである。又、移動パーソナルアプリケーション222は、e−メールクライアント、メッセージングアプリケーション、又は他の同様のアプリケーションでよい。移動パーソナルデータエンドポイント226は、図1Bに示すパーソナルデータエンドポイント104の比較的薄いバージョンであるが、移動パーソナルデータエンドポイント226は、移動装置がよりパワフルになるにつれて、より頑健になる。移動パーソナルデータエンドポイント226は、ユーザの使用データを移動使用データログ224に記録すると共に、212において情報を第1のユーザ装置202の使用データログ210と同期させるに充分なファンクションを含む。移動使用データログ224は、第1のユーザ装置202における使用データログ210として使用可能なメモリより容量が実質的に小さいデータメモリに維持される。移動パーソナルデータエンドポイント226は、全ての使用データをパーソナルデータエンドポイント208へアップロードすることにより使用データの同期を遂行するように構成される。第2のユーザ装置220が充分なメモリを有する場合には、移動パーソナルデータエンドポイント226は、第2のユーザ装置220及び第1のユーザ装置202の両方が使用データログ210及び移動使用データログ226に使用データの鏡像をもつようにすることで、同期を遂行するように構成される。
【0049】
図2のシステム200は、第1のユーザ装置202におけるユーザの一次コンピューティング環境のポータブル拡張として使用される移動装置上で商業的トランザクションをユーザが遂行できるようにする。第2のユーザ装置220に収集される全ての使用データは、第1のユーザ装置202との同期212により中央位置のユーザに使用できるようにされる。図2は、第1及び第2のユーザ装置202、220を示しているが、図2のシステム200の一部分として付加的なユーザ装置を追加してもよい。
【0050】
図3は、図1Aに示したシステムの別の例のブロック図である。図3のシステム300は、複数のユーザ装置302−1ないし302−n(図3にはN個のユーザ装置が示されている)と、ユーザ装置302−1ないし302−nのユーザをインターネット330に接続するための外部プロキシーサーバー304とを備えている。外部プロキシーサーバー304は、第1のユーザ装置302−1に対応する第1のパーソナルデータエンドポイント310−1及び第1の使用データログ308−1と、第2のユーザ装置302−2に対応する第2のパーソナルデータエンドポイント310−2及び第2の使用データログ308−2と、第nのユーザ装置302−nに対応する第nのパーソナルデータエンドポイント310−n及び第nの使用データログ308−nとを備えている。
【0051】
図3のシステム300は、企業で実施されるシステムの一例である。企業は、外部プロキシーサーバー304を使用してユーザのインターネットサービスをホストする。外部プロキシーサーバー304は、パーソナルデータエンドポイント310−1ないし310−n及び使用データログ308−1ないし308−nとして動作するソフトウェアコンポーネントをホストする。ユーザは、パーソナルアプリケーション306−1ないし306−nを使用してユーザ装置302−1ないし302−nからインターネット330に接続する。インターネット330へのユーザ接続は、パーソナルデータエンドポイント310−1ないし310−nを経て行われる。パーソナルデータエンドポイント310−1ないし310−nは、図1Bを参照して上述したように、使用データ記録ファンクション及び広告コンテンツ制御ファンクションを与える。例えば、パーソナルデータエンドポイント310−1ないし310−nは、対応するユーザ装置302−1ないし302−nのユーザに対する使用データを記憶する。又、例えば、パーソナルデータエンドポイント310−1ないし310−nは、クッキーを削除又は再書き込みするか、或いはインターネット330を経てウェブサイトから受信したメディアコンテンツにおけるリンクに対応する広告コンテンツの要求を禁止又は再構成する。又、パーソナルデータエンドポイント310−1ないし310−nは、使用データ又は他のパーソナル情報が、ユーザにより許可されない仕方で、インターネット330を経て配布されるのを禁止する。
【0052】
又、外部プロキシーサーバー304は、ユーザが接続するリソースがユーザのIPアドレスを受け取らないようにすることで、インターネット330へのよりセキュアなアクセスをユーザに与える外部セキュアアクセスファンクション320も含む。
【0053】
外部プロキシーサーバー304は、ユーザの使用データに対する制御権、又はユーザの使用データに対する分配制御権を企業に与えるように構成することができる。企業は、広告収入を実現し、その収入をユーザと分配するように選択することができる。例えば、企業は、外部プロキシーサーバー304を経てインターネットにアクセスするユーザのユーザプロフィールに基づいて動作するアドサーバーリソースのスポンサーとなるか又はそれを提供する。外部プロキシーサーバー304は、1つ以上のビルディングのネットワークインフラストラクチャーにインストールされたサーバーファーム又はサーバーノードのようなリソースサーバーとして構成される複数のコンピュータとして実施される。外部プロキシーサーバー304は、インターネットサービスプロバイダーにより図3のシステム300に使用される。又、外部プロキシーサーバー304は、企業により企業のコンピュータネットワークインフラストラクチャーの一部分として図3のシステム300に使用されてもよい。
【0054】
図4は、図1Aに示すシステムの別の例のブロック図である。このシステム400は、インターネット450へのアクセスをユーザに与える外部プロキシーエンドポイント416に接続された複数のユーザ装置402−1ないし402−nを備えている。ユーザは、ユーザ装置402−1ないし402−nを使用してインターネット450にアクセスし、各ユーザ装置は、パーソナルアプリケーション404−1ないし404−n、内部パーソナルデータエンドポイント408−1ないし408−n、及び使用データログ406−1ないし406−nを含む。内部パーソナルデータエンドポイント408−1ないし408−nは、それらがユーザ装置402−1ないし402−n内で動作するという点で「内部」である。又、ユーザは、移動ユーザ装置402−1’ないし402−n’を使用してインターネット450にアクセスすることができる。
【0055】
各ユーザ装置402−1ないし402−nにおける内部パーソナルデータエンドポイント408−1ないし408−nは、外部プロキシーエンドポイント416とのセキュアな接続を生成する。内部パーソナルデータエンドポイント408−1ないし408−nは、図1Bを参照して上述した使用データ及びプロフィール管理ファンクションを遂行する。外部プロキシーエンドポイント416は、IPアドレス匿名化、ファイアウオールトンネル化、及び他のセキュリティファンクションを与えることができる。外部プロキシーエンドポイント416は、ユーザとの接続を可能にするのに認証を要求することによりセキュアな接続を与えるための外部セキュアアクセス412を備えている。
【0056】
図5は、図1Aに示したシステムの別の例のブロック図である。図5のシステム500は、オンラインリソースであるプライベートソーシャルネットワーク506を使用し、ユーザは、パーソナルアカウントを生成し、そしてプライベートソーシャルネットワーク506にアクセスする他のユーザと通信する。プライベートソーシャルネットワーク506は、e−メール、メッセージング、チャットツール、及びユーザが互いに通信する他の手段のようなツールを含む。又、プライベートソーシャルネットワーク506は、ユーザがユーザのネットワーク装置から情報をアップロードできるようにする。ユーザは、画像、ビデオ、又は他のメディアを、掲示のために及び/又はプライベートソーシャルネットワーク506の他のユーザとの共有のためにアップロードする。プライベートソーシャルネットワーク506は、自分のアカウントにアクセスするためにユーザ名及びパスワードの入力を要求するようなセキュアなアクセス手順を実施する。又、ユーザは、他のユーザがパーソナル情報にアクセスする仕方も制御することができる。プライベートソーシャルネットワーク506の幾つかの例は、Facebook、Twitter、LinkedIn、Plaxo、及びMySpaceを含む。
【0057】
図5のシステム500は、ユーザの使用データに対するユーザ制御を与えると共に、ユーザが使用データをユーザのパーソナルプロフィールに通信できるようにするためにパーソナルプロフィール及びパーソナルデータエンドポイントを実施する。プライベートソーシャルネットワーク506は、更に、ユーザが彼等の商業的情報を選択的に通信できるようにし、ショッピングに焦点を合わせ、そして市場取引者が彼等の商品オファーのターゲットを決められるように、ユーザの使用データを使用するツール及びリソースを含む。
【0058】
図5のシステム500において、ユーザは、ユーザ装置502−1ないし502−nからプライベートソーシャルネットワーク506にアクセスする。図5のプライベートソーシャルネットワーク506は、プライベートソーシャルネットワーク506にアカウントを有するn人のユーザの各々に対してパーソナルプロフィール508−1ないし508−nを含む。ユーザ装置502−1ないし502−nは、対応する使用データログ(UDL)に接続されたパーソナル内部エンドポイント(PIE)504−1ないし504−nを含む。ユーザ装置502−1ないし502−nは、図2、4又は5を参照して上述したように動作するよう構成される。又、ユーザ装置502−1ないし502−nは、図3に示すように、PIE504−1ないし504−n又はUDLなしに構成することもでき、そして外部サーバーソースにより実施されるパーソナルデータエンドポイントサービスを有する。パーソナルプロフィール508−1ないし508−n及びプロフィールデータ510−1ないし510−nは、製品/サービス市場取引者へのインターフェイスを与えるためにユーザによりプライベートソーシャルネットワーク506へアップロードされる使用データを使用するリソースとして動作することができる。
【0059】
ユーザは、プライベートソーシャルネットワークアカウントとは独立してプロフィールデータ510を維持するが、プロフィール508及びプロフィールデータ510から制御された仕方でプライベートソーシャルネットワークへデータを与える。従って、ユーザは、潜在的な雇い主又は潜在的な広告主へ配布されるおそれなく、コメント、批評、意見、及び他のコンテンツを仲間のプライベートソーシャルネットワークメンバーと共有することができる。ユーザのアカウントは、プライベートソーシャルネットワークに関連してユーザのデータセキュリティの設定を実施するように構成される。
【0060】
又、図5のシステム500は、ユーザとの接続を可能にするのに認証を要求することによりユーザとインターネット520との間に更にセキュアな接続を与えるための外部セキュアアクセス510を有する外部プロキシーエンドポイント512も備えている。
【0061】
図6Aは、匿名のパーソナル使用の追跡及び同期を遂行するための方法600の一例のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。図6Aは、例えば、図2に示すシステム200のようなシステムにおける装置により遂行されるファンクションを示す。図6Aは、ユーザ装置1 202、ユーザ装置2 220及びウェブサイト260により遂行されるオペレーションを示す。
【0062】
図6Aに示す方法600は、インターネットのユーザによりなされた使用の追跡を行うものである。ユーザがインターネットにアクセスするコンテンツは、ユーザの購入、ショッピング及び他の商業的傾向を決定するのに使用される情報を与える。ユーザは、このデータを維持し、それを使用して、ユーザの関心に基づき市場取引者及び製品/サービスプロバイダーへデータを選択的に配布する。又、データは、以下に述べるように、ユーザがインターネット接続を経て受信する(広告のような)商業的情報をユーザが制御又はカスタマイズできるように使用することもできる。
【0063】
使用の追跡は、ユーザがインターネットにアクセスするときにバックグランドで進められる。例えば、図6Aは、604において、ユーザがインターネットにアクセスし、そしてユーザ装置1 202からインターネット上で利用できるウェブサイトとデータを交換するというインターネット上のユーザセッションを示している。ステップ606では、ユーザ装置1 202のパーソナルデータエンドポイントがデータ接続を監視する。パーソナルデータエンドポイントは、ユーザが接続を要求しそしてユーザに接続がなされるウェブサイトに関するデータを抽出する。例えば、抽出されるデータは、図1Bにおいてウェブサイト260を識別するリンクを含む。パーソナルデータエンドポイントは、収集されたデータをユーザ使用データ608として記憶する。ユーザ使用データ608は、使用データとしてコンパイルされ、図1Bを参照して上述したように使用される。
【0064】
又、使用の追跡は、ユーザ装置1 202と協働して動作するように構成されたユーザ装置2 220のような別のユーザ装置を使用してユーザがインターネットにアクセスするときにも、バックグラウンドにおいて進められる。例えば、ユーザは、インターネットへのユーザの一次アクセスとしてパーソナルコンピュータを使用してもよい。図6Aに示す例では、デスクトップ、ラップトップ、又はユーザに対して構成された他のワークステーションであるユーザのパーソナルコンピュータが、ユーザ装置1 202である。又、ユーザは、ユーザ装置1 202の通常の位置から離れているときに、インターネットにアクセスするために移動ハンドヘルドコンピュータ、スマートホン、ネットブック、又は他の移動コンピューティング装置を使用してもよい。移動装置は、図6Aに示す例では、ユーザ装置2 220である。ユーザは、ステップ624において、ユーザ装置2 220におけるセッションでインターネットにアクセスする。ユーザ装置2 220は、ステップ604においてユーザがユーザ装置1 202から行うセッションと同様に、ユーザによりアクセスされるウェブサイトに関するデータを抽出するための移動パーソナルデータエンドポイントを含む。ユーザ装置2 220上で動作する移動パーソナルデータエンドポイントは、ステップ626において、ユーザによりユーザ装置2 220に確立される接続からユーザの使用データを抽出する。ユーザの使用データは、ステップ628において、使用データとして記憶される。
【0065】
図6Aに示す実施例は、一人のユーザが2つのユーザ装置を使用して使用データログをどのように維持するかを例示する。又、この実施例は、ユーザが2つの異なる装置に2つの異なる使用データログを維持する必要がないように使用データをユーザがどのように同期するかも例示する。ユーザが自分の使用データの同期を希望するとき、ユーザは、ステップ614に示すように、先ず、ユーザ装置1 202をユーザ装置2 220に接続して、通信リンクを設ける。ユーザ装置2 220は、ステップ634において接続を受け容れ、そしてユーザ装置1 202に関連して、ステップ616に示すように使用データを同期するプロセスを開始する。2つの装置間でデータを同期するプロセスは、ステップ616及び636に示すように両装置に関連して動作する同期プロセス間のデータの交換を制御するためのハンドシェーク信号を含む。データの交換は、装置を同期した結果、2つの装置の使用データ間に鏡像を得るように、両方向に進められる。又、データの交換は、1つの使用データ記憶装置が他の使用データ記憶装置からの新たなデータで更新されるように、一方向に勧められてもよい。ユーザ装置202、220は、同期のログを記憶するための状態データと、記憶された日時のような使用データに関するデータとを含む。状態データは、同期すべき新たなデータに関する情報を与えることにより同期プロセスにおいて助けとなるものである。
【0066】
図6Aでは、ユーザとウェブサイト260との間でデータが交換されるときに、ステップ644において、使用データ及びユーザのパーソナル情報がウェブサイト260へ通信されないことに注意されたい。更に、ステップ624においてパーソナルデータエンドポイントを経て生成されるユーザとウェブサイト260との間の接続は、ユーザのパーソナル情報又は使用データを得るために第三者のウェブサイトにより使用されるメカニズムをディスエイブルする。図6Bは、ユーザの使用データの通信を制御するための規範的方法のオペレーションを示すフローチャートである。図6Bに示す規範的方法は、インターネットを経てのユーザの接続を監視するコンピュータプログラムの一部分として実施することができる。図6Bを参照して以下に述べる説明では、この規範的方法は、図2のパーソナルデータエンドポイント208により遂行されるファンクションの一部分である。図2のパーソナルデータエンドポイント208は、図6Bの方法のオペレーションを例示する目的で一例として使用されるものであって、図6Bの例示的方法のオペレーションを特定の実施形態に限定するものではないことを理解されたい。
【0067】
ユーザは、ウェブサイト上のメディアコンテンツにアクセスするプロセスを開始するとき、ユーザのパーソナルアプリケーション204(図2)からメディアの要求を送信し、このアプリケーションは、ここでは、説明上、ウェブブラウザである。ウェブブラウザがユーザ装置1 202のネットワークインターフェイスを経てインターネットに接続された状態で、ユーザは、メディアの要求においてインターネットを経て送信するためのウェブサイトアドレス(又は“URL”)を選択する。ウェブブラウザは、当業者に良く知られた“HTTP”要求としてフォーマットされた要求を使用する。図2に示すシステム200では、メディアの要求がステップ650においてパーソナルデータエンドポイント208により受け取られる。
【0068】
パーソナルデータエンドポイント652は、ステップ652において、メディアの要求又はメディアの要求に関連したデータを、ユーザの使用ログ又は使用データログに記録する。記録されるデータは、次のいずれかを含むが、これに限定されない。
1.ターゲットウェブサイトのアドレス、例えば、サイトのURL、もし知っていればIPアドレス、又は他の識別子
2.送信の時刻
3.送信の日付
4.頻繁に使用されるサーチ用語
5.メディアの要求にもし含まれていれば、使用データリクエスター、例えば、クッキー、これは、次の情報を含む。
●ウェブサイトによりユーザに以前に指定されたユーザ識別子
●ウェブサイトアドレス又はURL
●ウェブサイトに対するユーザの好み
●アカウントアクセス情報、例えば、ユーザ名及びパスワード
【0069】
メディアの要求が使用データリクエスターを含む場合には、パーソナルデータエンドポイント652は、メディアの要求からそれを取り去る。使用データリクエスターも変更されるか、又は使用データリクエスターは、メディアの要求の一部分をある条件のもとに留めることが許される。例えば、使用データリクエスターが、使用データログに以前に記憶された使用データリクエスターのコピーである場合には、それがメディアの要求に留まることが許される。
【0070】
メディアの要求は、ステップ656において、インターネットを経てターゲットウェブサイトへ送信される。ウェブサイトは、メディアの要求に応答して、インターネットを経てメディアコンテンツを送信する。メディアコンテンツは、ステップ658において、パーソナルデータエンドポイントにより受け取られる。メディアコンテンツは、埋め込み型アドリンク及び使用データリクエスターを含む。使用データリクエスターは、ユーザがウェブサイトに初めてアクセスするとウェブサイトが決定するときに含まれる。
【0071】
メディアコンテンツが使用データリクエスターを含む場合には、パーソナルデータエンドポイントは、ステップ660において、メディアコンテンツから使用データリクエスターを取り去る。使用データリクエスターが「クッキー」であるときに「クッキークラッシング」として知られたプロセスを遂行することにより使用データリクエスターが破棄される。又、メディアコンテンツをブラウザへ送信する前に使用データリクエスターを変更することもできる。ステップ662では、メディアの要求に対する応答がブラウザへ通信される。次いで、ブラウザは、インターネットを経て通信されるべきメディアコンテンツにおける埋め込み型アドリンクに基づいて広告の要求を送信する。広告の要求は、ステップ664において、パーソナルデータエンドポイントに受け取られる。広告の要求の通信は、ステップ666において停止される。
【0072】
規範的実施形態では、広告の要求が再構成される。例えば、広告コンテンツの要求は、ユーザの関心と一貫した広告コンテンツを与える広告ソースへ向け直される。図6Cは、(図2を参照して上述した)パーソナルデータエンドポイント202がアドサーバーファンクションを遂行する方法670の一例のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。図6Cの実施例において、ユーザは、例えば、ウェブサイトとのウェブブラウジングセッションを開始するためにステップ678においてウェブサイトにアクセスする。ウェブサイト260(図2)への接続は、接続を監視するステップ684においてパーソナルデータエンドポイントを経て開始される。パーソナルデータエンドポイント202は、ウェブサイト260上のウェブサイトに接続するための要求を通信する。ウェブサイトは、ステップ680において、埋め込み型アドリンクを含むウェブページをユーザ装置202へ返送する。メディアの要求に対する応答は、パーソナルデータエンドポイント202を経て通信される。ステップ682において、ユーザ装置202は、ユーザディスプレイ装置におけるメディアの表示部分を含むウェブページを処理する。
【0073】
又、ユーザ装置202は、ウェブページから受け取られるメディアコンテンツにおける埋め込み型アドリンクに関連したアドメディアの要求も送信する。パーソナルデータエンドポイント202は、アドメディアの要求を受け取り、そしてその要求をパーソナルアドサービス138(図1B)へ向け直す。パーソナルアドサービスは、ステップ692において、例えば、アドメディアの要求を、ユーザの関心に関連したアドメディアの要求と置き換えることにより、アドメディアの要求を変更する。パーソナルアドサービス138は、アドメディアに対するオリジナル要求の好み及びプロパティを含む。例えば、アドメディアの要求は、ユーザのディスプレイに広告を表示するためのサイズ及び位置の詳細を含む。アドメディアの再構成された要求は、ユーザの関心に一致するウェブサイトに対応する異なるターゲットを含む。又、パーソナルアドサービス138は、アドメディアの要求を、ステップ692において、交換広告に置き換える。
【0074】
パーソナルアドサービス138の応答は、ステップ688においてユーザ装置202に表示される改訂アドを与える。次いで、ユーザは、ステップ690においてページ上の広告にアクセスする。
【0075】
図7は、匿名化プロキシーサーバーを備えたシステムにおいて使用追跡及び同期を遂行するための方法700のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。図7の規範的方法700において、ユーザは、ステップ704において、ウェブサイト116(図1A)とのセッションを開始するためにインターネットにアクセスする。接続が開始され、そしてステップ706においてパーソナルデータエンドポイントを経て監視され、これは、ステップ708において使用データを記憶することを含む。又、接続開始は、匿名化プロキシー114も含み、これは、ステップ744においてウェブサイト116への接続におけるエンドポイントとしてそれ自身を構成する。ユーザがインターネット上のプロバイダーに対して行う全ての接続は、匿名化プロキシー114及びユーザ装置202上のパーソナルデータエンドポイントを経て行われる。匿名化プロキシー114は、接続要求におけるユーザのIPアドレスを異なるIPアドレスに置き換えることで接続を匿名化する。セッションの間に、ウェブサーバー260と匿名化プロキシー114との間にデータが通信され、匿名化プロキシー114は、ユーザへの接続を完了する。ウェブサーバー260は、ユーザ又はユーザ装置に関する情報をもたずに匿名化プロキシー114を経てユーザと通信する。ユーザは匿名でセッションに参加する。
【0076】
図7に示す規範的方法は、ステップ722及び724においてユーザがユーザ装置2 220を使用してウェブサーバー116とのセッションを開始するステップを含む。このセッションは、ステップ744において、匿名化接続を経て匿名で接続される。又、図7は、ステップ710、712、730及び732において、ユーザ装置1 202のユーザ使用データをユーザ装置2 220とどのように同期させるかも示す。
【0077】
図8は、外部パーソナルデータエンドポイント304(図3)を使用して使用追跡及び同期を遂行するための方法800のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。図8の機能横断的フローチャートは、図3のシステム300を参照して以下に説明する。
【0078】
図3において、ユーザ装置302−1ないし302−nは、外部プロキシーサーバー304を経てインターネットにアクセスするように構成される。外部プロキシーサーバー304は、外部プロキシーサーバー304を経てインターネットにアクセスするように構成された各ユーザ装置302−1ないし302−nに対して、パーソナルデータエンドポイント310−1ないし310−n、及び使用データログ308−1ないし308−nを含む。
【0079】
図8に戻り、一実施例を説明すると、ユーザ、ユーザ1は、ステップ804において、ユーザ1装置302−1を使用してインターネット上のセッションを開始する。インターネットを経ての通信が、ステップ830に示すように、外部プロキシーサーバー304上で動作するユーザに対応するパーソナルデータエンドポイント310−1を経て行われる。パーソナルデータエンドポイント310−1は、ユーザが訪問したサイトに関する情報をユーザプロフィールデータ832に記憶することによりインターネットサービスのユーザ使用を追跡する。又、パーソナルデータエンドポイント310−1は、ステップ850において、ウェブサイト260上の外部リソースへの接続を完了する。
【0080】
又、図8は、ユーザ1装置302−1におけるユーザの一次コンピューティング環境の移動拡張として動作するポータブルコンピューティング装置である第2のユーザ装置、即ち移動ユーザ1装置302−1’を使用してユーザ1がインターネットにアクセスするところも示している。ユーザは、ステップ814において、移動ユーザ1装置302−1’を使用してインターネットにアクセスする。インターネットへのユーザの接続は、ユーザのユーザ1装置302−1を接続するのに使用される外部パーソナルデータエンドポイント304上の同じパーソナルデータエンドポイント310−1を経て行われる。ステップ832において、インターネットに接続するためにユーザによって使用されるいずれかの装置に対しインターネットへの全てのユーザ接続について使用データログが収集される。
【0081】
図9は、外部パーソナルデータエンドポイント304及び匿名化プロキシー114(図1A)を含む図3に示すシステムにおいて使用追跡及び同期を遂行するための方法900のオペレーションを示す機能横断的フローチャートである。図9の方法900は、ステップ904及び914において各々ユーザ1装置302−1又は移動ユーザ1装置302−1’のいずれかを使用してインターネット上のセッションを開始するステップを含む。ステップ924において外部プロキシーサーバー304上のパーソナルデータエンドポイントを経て接続がなされる。又、接続は、ステップ934において匿名化プロキシー114も含む。
【0082】
図7を参照して上述したように、匿名化プロキシー114は、インターネットを経てのユーザIPアドレスの通信を禁止する。ウェブサイトとのメッセージの通信において、匿名化プロキシーは、ユーザへの及びユーザからのメッセージからユーザのIPアドレスを取り去る。ウェブサイトは、ユーザと通信するが、匿名化プロキシー114を「見る」だけである。
【0083】
III.別のネットワーク
上述した規範的実施形態は、それが動作するパブリックネットワークの一例としてインターネットを使用したことに注意されたい。当業者であれば、特許請求の範囲内での実施は、インターネット又はウェブの使用に限定されないことが理解されよう。企業が現在知られている又は今後開発される製品及びサービスを広告するところのパブリック又はプライベートネットワークは、他の規範的実施形態に使用される。種々のインフラストラクチャーに基づくパブリック及びプライベートネットワーク、例えば、ブルーツース、GPRS、ワイヤレス電話ネットワーク、衛星通信ネットワーク、ラジオ放送ネットワーク、テレビ放送ネットワーク、ケーブルネットワーク、送電網通信ネットワーク、及びワイヤード接続又はワイヤレス接続で通信接続が確立される他のネットワークが使用されてもよい。
【0084】
以上の実施形態の説明は、本発明を例示するものに過ぎない。これは、余すところのないものでもないし、本発明を、ここに開示した正確な形態に制限するものでもない。以上の説明に鑑み、又は本発明を実施することから、変更や修正が考えられる。又、システムとシステムとの間で実施形態が異なってもよいことに注意されたい。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその等効物により規定される。
【符号の説明】
【0085】
100:システム
102:パーソナルアプリケーション
103:パーソナルアプリケーション
104:パーソナルデータエンドポイント
105:インターネットアクセス
106:使用データログ
107:ユーザBデータ
109:ユーザBデータ
110:インターネット
112:アドネットワーク
114:匿名化プロキシー
116:メディアコンテンツプロバイダー
126:ユーザデータフィルタ
130:ユーザプロフィールコンポーネント
132:ユーザプロフィールインターフェイス
134:ユーザデータアナライザー
136:ユーザ使用レポートジェネレータ
138:パーソナルアドサーバー
140:希望リスト
142:取り扱いオファー
144:同期マネージャー
146:アド収入マネージャー
148:使用データリクエスターモディファイア
150:パーソナルプロフィール
152:アドブロッカー
154:ユーザデータ要求ブロッカー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パブリックデータネットワークに接続されたコンピュータで動作するように構成されたパーソナルデータエンドポイントにおいて、
パブリックデータネットワークを経てデータを送信及び受信するように構成された少なくとも1つのパーソナルアプリケーションのユーザへ及びユーザから通信されるデータを受信するように構成されたネットワークデータインターフェイスと、
前記受信されたデータから使用データを選択し、そしてその使用データを使用データログに記憶するように構成された使用データロガーと、
パブリックデータネットワークを経ての使用データの通信を制御すると共に、パブリックデータネットワークを経てのプライベート情報として指定された情報の通信を禁止するように構成された使用データフィルタと、
を備えたパーソナルデータエンドポイント。
【請求項2】
ユーザの使用データログに記憶された使用データに基づき消費者行動情報を含むユーザのパーソナル情報を含むパーソナルプロフィールを発生するように構成されたユーザプロフィールコンポーネントを更に備えた、請求項1に記載のパーソナルデータエンドポイント。
【請求項3】
ネットワーク上の第三者装置に対してパーソナルプロフィールにおけるデータのアクセスを許す条件を指定するためのアクセスをユーザに与えるように構成されたユーザプロフィールインターフェイスを更に備えた、請求項2に記載のパーソナルデータエンドポイント。
【請求項4】
ユーザがウェブページにおける埋め込み型ページメディアを受信するときに発生されるユーザからの広告情報要求を受信し、そしてその広告情報要求をユーザのパーソナルプロフィールに基づいて再構成するように構成されたパーソナルアドサービスを更に備えた、請求項2に記載のパーソナルデータエンドポイント。
【請求項5】
ユーザがウェブページにおける埋め込み型ページメディアを受信するときに発生されるユーザからの広告情報要求をブロックするように構成されたアドブロッカーを更に備えた、請求項1に記載のパーソナルデータエンドポイント。
【請求項6】
ユーザにより使用されるパーソナルアプリケーションを含むユーザ装置で動作するように構成され、そのパーソナルアプリケーションは、ネットワークを経て通信するファンクションを含むものである、請求項1に記載のパーソナルデータエンドポイント。
【請求項7】
ユーザ装置で動作するように構成され、前記パーソナルデータエンドポイントは、第2のユーザ装置で動作する第2のパーソナルデータエンドポイントとの使用データの交換を管理するように構成された同期マネージャーを更に備えた、請求項6に記載のパーソナルデータエンドポイント。
【請求項8】
パブリックデータネットワークへ接続するように構成されたコンピュータに電子的に記憶された使用データの配布を制御するためのシステムにおいて、
パブリックデータネットワークを経てデータの要求を送信しそしてデータを受信することを含むユーザトランザクションを遂行するように構成された少なくとも1つのパーソナルアプリケーションと、
パブリックデータネットワークへ接続するように構成されたコンピュータで動作するパーソナルデータエンドポイントであって、少なくとも1つのパーソナルアプリケーションのユーザへ及びユーザから通信されるデータを受信し、その受信されたデータから使用データを選択し、そしてその使用データを使用データログに記憶するように構成されたパーソナルデータエンドポイントと、
パブリックデータネットワークを経ての使用データの通信を制御すると共に、パブリックデータネットワークを経てのユーザ識別情報の通信を禁止するように構成された使用データフィルタと、
を備えたシステム。
【請求項9】
ユーザの使用データログに記憶された使用データに基づき消費者行動情報を含むユーザのパーソナル情報を含むパーソナルプロフィールを発生するように構成されたユーザプロフィールコンポーネントと、
ユーザがウェブページにおける埋め込み型ページメディアを受信するときに発生されるユーザからの広告情報要求を受信し、そしてその広告情報要求をユーザのパーソナルプロフィールに基づいて再構成するように構成されたパーソナルアドサービスと、
を更に備えた請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記パーソナルデータエンドポイントは、ユーザにより使用されるパーソナルアプリケーションを含むユーザ装置で動作するように構成され、そのパーソナルアプリケーションは、ネットワークを経て通信するファンクションを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記パーソナルデータエンドポイントは、第1のユーザ装置である前記ユーザ装置で動作するよう構成され、前記パーソナルデータエンドポイントは、第2のユーザ装置で動作する第2のパーソナルプロキシーモジュールとの使用データの交換を管理するように構成された同期マネージャーを更に備え、その第2のパーソナルプロキシーモジュールは、パブリックデータネットワークへ接続され、少なくとも1つの移動パーソナルアプリケーションのユーザへ及びユーザから通信されるデータを受信し、その受信したデータから使用データを選択し、その使用データを移動使用データログに記憶し、そしてその移動使用データログにおける使用データを前記第1のユーザ装置に記憶された使用データと同期させるように構成された、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第2のパーソナルプロキシーモジュールは、第2のパーソナルデータエンドポイントである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
ユーザへ及びユーザから通信されるデータを受信し、そしてユーザへ及びユーザからの通信から識別情報を抽出するように構成された匿名化プロキシーサーバーを更に備えた、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
ネットワークへ接続するように構成された前記コンピュータは、パーソナルデータエンドポイントを記憶し及び動作するように構成された外部サーバー装置であり、この外部サーバー装置は、更に、ユーザがネットワークに接続するのを許すためにユーザにアクセス接続を与えるように構成され、前記システムは、更に、少なくとも1つのパーソナルアプリケーションを動作するように構成されたユーザ装置を備え、このユーザ装置は、更に、ユーザの使用データへの第三者のアクセスを制御するためにパーソナルデータエンドポイントと通信するように構成された、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
パブリックデータネットワークを経てのユーザの通信情報の通信を制御するための方法において、
ネットワーク接続を経てパーソナルアプリケーションからメディアの要求を受信するステップであって、そのメディアの要求は、第三者リソースへ向けられるものであるステップと、
前記メディアの要求のレコードを、前記パーソナルアプリケーションのユーザに対応する使用データログに記憶するステップと、
前記メディアの要求を前記第三者リソースへ送信するステップと、
前記第三者リソースから前記要求されたメディアに対する応答を受信するステップであって、その応答は、少なくとも1つの埋め込み型アドと、使用データに対する少なくとも1つの要求とを含むものであるステップと、
前記パーソナルアプリケーションへの使用データリクエスターの通信を禁止するために使用データリクエスターを抽出するステップと、
前記少なくとも1つの埋め込み型アドを含む前記応答を前記パーソナルアプリケーションへ送信するステップと、
前記少なくとも1つの埋め込み型アドに対応するアドの要求を前記パーソナルアプリケーションから受信するステップと、
前記ネットワークを経ての前記アドの要求の通信を禁止するステップと、
を備えた方法。
【請求項16】
前記使用データログにおけるレコードを、第2のネットワーク接続を経て第2の使用データログと同期させるステップを更に備えた、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
アドの要求の通信を禁止する前記ステップの後に、ユーザの使用データに基づいて選択された別のアドを送信するステップを更に備えた、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
ユーザの使用データログに記憶された使用データに基づき消費者行動情報を含むユーザのパーソナル情報を含むパーソナルプロフィールを発生するステップを更に備えた、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
ユーザから広告情報要求を受信するステップであって、その広告情報要求は、ウェブページにおける埋め込み型ページメディアをユーザが受信するときに発生されるものであるステップと、
前記広告情報要求をユーザのパーソナルプロフィールに基づき再構成するステップと、
を更に備えた請求項17に記載の方法。
【請求項20】
ネットワークを経て第三者装置から受信した通信から使用データリクエスターを抽出するステップと、
前記使用データリクエスターに対する応答を禁止するステップと、
を更に備えた請求項15に記載の方法。
【請求項21】
パブリックデータネットワークを経て広告装置と通信するように構成されたパーソナルアプリケーションを実施するように構成されたネットワークユーザ装置に接続されたユーザにパブリックデータネットワークを経て広告を行うためのシステムであって、前記広告装置は、ネットワークユーザ装置にインストールされた使用データリクエスターを送信しそして監視することによりユーザによる使用を追跡するように構成されたものであるシステムにおいて、
少なくとも1つのネットワーク装置で動作するパーソナルデータエンドポイントであって、少なくとも1つのネットワーク装置上のパーソナルアプリケーションのユーザへ及びユーザから通信されるデータを受信し、その受信したデータから使用データを選択し、そしてその使用データを使用データログに記憶するように構成されたパーソナルデータエンドポイントと、
パブリックデータネットワークを経ての使用データの通信をユーザ管理構成設定に基づいて制御し、そして少なくとも1つのネットワーク装置への及びそこからの使用データリクエスターの通信を禁止するように構成された使用データフィルタと、
を備えたシステム。
【請求項22】
前記パーソナルデータエンドポイントに関連して動作するユーザプロフィールコンポーネントを更に備え、このユーザプロフィールコンポーネントは、少なくとも1つのネットワーク装置のユーザに対するパーソナル情報を含むパーソナルプロフィールを発生するように構成され、そのパーソナルプロフィールは、前記ユーザの使用データログに記憶された使用データに基づく消費者行動情報を含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記パーソナルデータエンドポイントに関連して動作するパーソナルアドサービスを更に備え、このパーソナルアドサービスは、ユーザがウェブページにおける埋め込み型ページメディアを受信するときに発生されるユーザからの広告情報要求を受信し、そしてその広告情報要求をユーザのパーソナルプロフィールに基づいて再構成するように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記パーソナルデータエンドポイントに関連して動作するアドブロッカーを更に備え、このアドブロッカーは、ユーザがウェブページにおける埋め込み型ページメディアを受信するときに発生されるユーザからの広告情報要求をブロックするように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項25】
前記パーソナルデータエンドポイントは、ユーザによる使用に対して少なくとも1つのパーソナルアプリケーションが動作するところのユーザのネットワーク装置上で動作するように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項26】
前記パーソナルデータエンドポイントは、更に、パブリックネットワークを経て通信するように構成された移動ユーザ装置で動作する移動パーソナルデータエンドポイントとの使用データの交換を管理するように構成された同期マネージャーを備えた、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記移動ユーザ装置上の移動パーソナルデータエンドポイントは、少なくとも1つの移動パーソナルアプリケーションのユーザへ及びユーザから通信されるデータを受信し、その受信したデータから使用データを選択し、その使用データを移動使用データログに記憶し、そして移動使用データログにおける使用データを、第1ユーザ装置に記憶された使用データと同期させるように構成される、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記パーソナルデータエンドポイントを経て少なくとも1つのネットワークユーザ装置のユーザへ及びユーザから通信されるデータを受信し、そしてユーザへ及びユーザからの通信から識別情報を抽出するように構成された匿名化プロキシーサーバーを更に備えた、請求項21に記載のシステム。
【請求項29】
前記少なくとも1つのネットワーク装置は、パーソナルデータエンドポイントを記憶しそして動作するように構成された外部サーバーを経てパブリックネットワークへ接続するように構成された、請求項21に記載のシステム。
【請求項30】
前記パーソナルデータエンドポイントは、内部パーソナルデータエンドポイント及び外部パーソナルデータエンドポイントを含み、
前記少なくとも1つのネットワーク装置は、外部サーバーを経てパブリックネットワークに接続するように構成され、
前記内部パーソナルデータエンドポイントは、前記少なくとも1つのネットワークユーザ装置上で実行されるように構成され及び記憶され、
前記外部パーソナルデータエンドポイントは、前記パーソナルデータエンドポイントを記憶し及び動作するように構成される、請求項21に記載のシステム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−138518(P2011−138518A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−294872(P2010−294872)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(508351118)ナヴテック ノース アメリカ リミテッド ライアビリティ カンパニー (20)
【Fターム(参考)】