説明

ユーザのルートに基づいて関連性のある対象地点の情報を決定する方法および装置

【課題】ユーザに興味のあるポイントの適切さを判定する方法、装置、およびシステムを提供する。
【解決手段】アプリケーション・サーバは、ユーザの好みのみならず、ユーザの位置および速度に関する情報を受信し、アクセスの容易さ等に基づいて,探索空間を調節し、興味のあるポイントをランク付けし、フィルタして、ユーザに適切な興味のあるポイントを特定する。興味のあるポイントの適切さは、ユーザのルート、位置、および速度に基づく。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本願は、ともに"Location-and Velocity-Sensitive Point of Interest Search Engine"と題され、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている2006年3月15日の米国仮特許出願60/782,774号と、2006年3月20日出願の米国仮特許出願60/784,607号との利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、無線通信システムに関し、更に詳しくは、ユーザのルートおよび速度に基づいて、無線通信システムのユーザに、関連性のある対象地点の情報を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイル・ユーザの位置(位置ベースのサービス(Location Based Services)またはLBS)に基づいたサービスは、人気が増加している。そのような1つのサービスは、ユーザに関するエリア内の対象地点を特定するためのベースとして、ユーザの位置を用いる。他のサービスは、ユーザに、現在の位置から所要の目的地へのルートを提供する。
【0004】
幾つかの技術は、モバイルのユーザの位置を決定することを支援するために開発されている。そのような1つの技術は、例えば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、あるいはGlonassのような衛星測位システム(SPS)を使用することを含む一方、その他の位置決め技術は、ネットワーク・ベースのソリューションに(少なくとも部分的に)基づく。また別の例において、ユーザは、自分の位置をマニュアルで入力することができる。更に、最近、位置決めを支援する電気通信機能を含む多くのセルラ電話および携帯情報端末が開発されている。
【0005】
1つのサービスでは、ユーザ位置が開始ポイントとして使用され、ユーザは所望の目的地に移動して入る。そして、サービスは、ユーザの現在位置から目的地へのルートを計算し、ユーザにそれを提供する。別の例において、ユーザは、自分の位置、および、例えば、ユーザが最寄りのレストランを見つけたいと思っているような、ユーザが見つけたい対象地点(POI:point of interest)を提供する。そして、このサービスは、開始ポイントを用いて、ユーザの近辺のレストランを探索し、その情報をユーザに提供する。
【0006】
これらのサービスは役に立つが、モバイル・ユーザに提供される対象地点に関する情報の関連性を改善する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
ユーザの関連性のある対象地点を決定する方法、装置、およびシステムが記述される。対象地点の関連性は、ユーザの現在の状況において、ユーザに対する対象地点の適格さ又は妥当性の尺度である。例えば、対象地点の関連性は、対象地点がユーザのルートから離れている距離、対象地点に達するまでに要すると推定される時間長さ、ユーザのルートから対象地点に達する際における容易さまたは困難さ、公共交通機関への近さ、徒歩ユーザのためのルート、および/またはユーザの速度等のような多くの要因に基づくことができる。これら要因、およびその他の要因は、ユーザへの関連性にしたがって対象地点を特定し、ランク付けするために使用することができる。1つの実施形態では、対象地点(POI)をフィルタするために、アプリケーション・サーバによって、ユーザの速度、および/またはスポードと方向を用いることができる。例えば、POIデータを要求しているユーザが、高速で移動している場合、アプリケーションは、探索空間を調節して、その動きのスピードおよび方向を考慮することができる。例えば、ユーザが、65mph(すなわち、30m/s)で移動している場合、探索空間は、その速度、ユーザがPOIに関する情報を読むために要する時間、および、表示されるオブジェクト数を考慮したエリアをカバーするように設定することができる。更に、ユーザは、移動中の車両に乗車しており、より長い距離を移動することができるので、ユーザの移動ルートに沿ったユーザ前方のより広いエリアが探索されるべきであり、例えば、約5平方マイルまたはそれ以上までのエリアを探索することができる。
【0008】
同様に、市街路に沿って歩いているユーザのための探索空間は、ユーザに近い領域を含む探索空間を持ち、更に、後方領域、すなわち、ユーザが歩いている方向と反対の方向も含むことができる。
【0009】
1つの実施形態では、POIデータは、POIへのアクセスの方向および容易さに基づき、ユーザによって優先付けされうる。例えば、ユーザが、道路に沿って車を運転している場合、走行中の道路からのPOIへのアクセスの容易さに基づいて、POIを優先付けすることが望ましい。一方、例えば、散歩している歩行者、あるいは移動していないユーザのように低速の場合、はるかに小さい探索空間が使用される。例えば、ユーザに対して何が見えるかに基づいてPOIデータをフィルタする探索を用いることができる。言い換えれば、1ブロック離れた道路上にあるPOIは、ユーザに近いかもしれないが、見えないかもしれない。同様に、探索空間のサイズは、ユーザのすぐ近くにあるPOIに関する情報を得るために設定することができる。
【0010】
更に、POIの探索を優先度付けるために、他のユーザ情報を使用することができる。1つの実施形態では、ユーザは、POIの探索の優先度付けのために使用可能な興味のある特定のポイント、または、対象地点のカテゴリに対する属性に関する情報を提供することができる。例えば、ユーザのルートから、許容可能な逸脱距離、または移動時間内にある場合、ユーザは、興味のある特定のポイントそのカテゴリを訪問したいという情報を提供することができる。本アプリケーションはまた、例えば、対象地点への電話番号を提供したり、あるいは、電話をかけることによって、ユーザを支援することができる。例えば、本アプリケーションは、ユーザが訪れたいレストランまたはコーヒー店へ電話をかけ、注文をすることができる。
【0011】
別の実施形態では、対象地点の優先度付けを行うために、例えば、パーソナル・カレンダーまたはビジネス・カレンダーのようなユーザのスケジュールに関する情報を使用することができる。例えば、ユーザのカレンダーは、スケジュールされた会議の場所および時間を含むことができる。ユーザは、会議場所へのユーザの推定到着時間およびルートを計算するアプリケーションへ、マニュアルまたは自動的に、このカレンダー情報を提供することができる。1つの実施形態では、ユーザがそのルートを移動すると、会議へ行く途中に訪れたい所望の対象地点に関する情報を要求することができる。本アプリケーションは、スケジュールされた会議の時間を用いて、ユーザが訪れてなおスケジュールされた会議を行うことができる対象地点がどこかを特定する。同様に、例えば交通状態によって、ユーザが遅れる場合、サーバは、会議場所に到着する新たな推定時間を計算することができる。本アプリケーションはまた、例えば、注文をするために、対象地点に電話することや、あるいは、他の会議出席者に対して、ユーザがスケジュールより遅れており、その推定到着時間を通知することのようなオプションを提供することができる。
【0012】
本発明のその他の特徴および長所は、以下の詳細な説明および添付図面を検討した後に、当業者に容易に明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、ユーザの近くの対象地点を位置決めするために使用される従来のシステムを例示するブロック図である。
【図2】図2は、図1に例示された従来のシステムに対する機能強化を例示するブロック図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に従った無線通信システムを例示するブロック図である。
【図4】図4は、ユーザに対して関連性のある対象地点の情報を提供する局面を例示するブロック図である。
【図5】図5は、ユーザに対して関連性のある対象地点を特定する実施形態を例示するブロック図である。
【図6】図6は、アプリケーション・サーバから支援情報を受信する歩行者の例を図示するブロック図である。
【図7】図7は、図3および図6に例示するシステムで使用される無線通信デバイスの典型的な実施形態を例示する通話フロー図である。
【図8】図8は、ルーティング情報を受信するための技術を図示するフロー図である。
【図9】図9は、最新のルートを計算する実施形態を図示するフロー・チャートである。
【図10】図10は、ユーザに対して関連性のある対象地点情報の実施形態を図示するフロー図である。
【図11】図11は、無線通信システムの様々な構成要素を図示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の説明を読んだ後、様々な代替実施形態および代替アプリケーションにおいて、本発明をどのようにして実施するかが、当業者に明らかになるであろう。しかしながら、本発明の様々な実施形態が本明細書で記載されているが、これらの実施形態は、限定ではなく、単なる例として示されていることが理解されるべきである。そのように、様々な実施形態からなる詳細な説明は、本発明のスコープまたは範囲を制限するように解釈されるべきではない。
【0015】
本明細書に記載の方法、装置、技術、プログラム、およびシステムの様々な実施形態は、対象地点を特定し、それらを、ユーザに対する相対的な関連性についてランク付けするために提供される。
【0016】
従来システムでは、対象地点の探索は、要求者の位置に基づいてフィルタされる結果をもたらす探索エンジンによって行われる。一般に、ユーザの位置は、様々な手段によって提供される。一般に、位置エントリは、アドレス、交差道路、郵便番号、都市、州、国等をマニュアルで入力する必要がある。対象地点を求めて探索されたエリアは、入力された位置に応じて変わる。
【0017】
また、位置決め機能をモバイル・デバイス上で実施することができる。モバイル・デバイスでは、位置決め機能またはサービスがデバイスに利用可能である場合、位置情報をマニュアルで入力することに加えて、自動位置決め/アドレス決定を実行することができる。例えば、モバイル・デバイスが、SPS(衛星測位システム)受信機のような位置決め機能を備えているのであれば、モバイル・デバイスの位置に関する情報を、自動的に決定することができる。
【0018】
位置情報の精度は、一般に、使用されている技術の具体的タイプ、および、位置決めに関連付けられた具体的条件に依存する。以下に示す表1は、幾つかのタイプの位置決め技術と、相対的なパフォーマンス・レベルを一覧している。
【表1】

【0019】
従来の探索エンジンは、ユーザの近くの対象地点に関する情報を提供するが、対象地点は、ユーザに対する関連性に関してランク付けされていない。ユーザに多く(特別に多く)の選択が提示される場合、ユーザは、良い選択をすることが難しい。必要とされるものは、ユーザに対する関連性のある情報をフィルタし、ランク付けし、提示する機能である。例えば、ユーザが静止していたり、歩いていたり、車を運転している場合のように、具体的に対象地点の関連性は、異なるシナリオに依存して、全く異りうる。
【0020】
図1は、ユーザの近くの対象地点を位置決めするために使用される従来システムを例示するブロック図である。図1に示すように、ユーザの位置102が決定される。開始位置は、位置定点の精度に基づく不確定性を有し、例えば円のように、変わりやすい半径によって表わすことができる。ユーザは、ユーザの近辺または所望の距離106内における対象地点104に関する情報を要求する。例えば、ユーザは、ユーザからの所要の距離内のレストランの位置を要求することができる。そして、このサービスは、近くの所望のレストランを位置決めするために、データベースを探索し、その情報をユーザに返すことができる。
【0021】
別の従来システムは、セクタに対する探索空間を低減するために、ユーザからの所望の方向を伴うユーザの位置である開始ポジションを、開始位置における起点と組み合わせる。図2は、図1に図示した従来システムへの機能強化を図示するブロック図である。図2に示すように、ユーザ102の位置は、興味のある方向204に沿って決定される。そして、システムは、ユーザの興味のある方向204における、どの対象地点104がセクタ206内に位置しているかを決定することができる。
【0022】
ユーザに提示されるデータの関連性を改善するために、探索エンジンの使用を簡略化し、探索処理を自動化し、追加情報を用いることが望ましいだろう。例えば、発見され提示されたデータの関連性を改善するために、モバイル・ハンドセットで実行される探察エンジンの使用および追加情報の使用を簡略化することが望ましいだろう。1つの実施形態では、対象地点(POI)をフィルタするために、ユーザの速度、すなわちスピードと方向を使用することができる。言い換えれば、POIデータを要求しているユーザが、高速で移動している場合、探索空間は、この移動のスピードおよび方向を考慮することができる。例えば、ユーザが65mph(30m/s)で移動している場合、探索空間は、その速度を考慮するエリア、POIに関する情報をユーザが読むのに要する時間、および表示されるオブジェクトの数をカバーするように設定することができる。更に、ユーザは、走行中の車両にいるので、より離れた距離を移動することができ、ユーザが移動しているルートに沿ったユーザ前方方向における広いエリア、例えば、約5平方マイルあるいはそれ以上のエリアが探索されるべきである。
【0023】
例えば、POIデータは、POIのアクセスの方向および容易さに基づいて、提示に関してランク付けまたは優先度付けすることができる。例えば、ユーザが道路に沿って移動している場合、移動中の道路からのアクセスの容易さに基づいてPOIを優先度付けることが望ましい。
【0024】
一方、例えば歩道を歩いているか、あるいは移動してないユーザのように低速度の場合、より狭い探索空間を使用することができる。例えば、ユーザに何が見えるかに基づいてPOIデータをフィルタする探索を使用することができる。言い換えれば、1ブロック離れた道路上のPOIはユーザに見えないかもしれない。同様に、探索空間のサイズは、ユーザのすぐ近くにあるPOIに関する情報を得るために設定することができる。
【0025】
他の例では、POIへの移動時間の推定値が、POIをフィルタするため、またはランク付けするために使用することができる。この場合、多くのPOIへの移動時間を、より正しい移動時間推定のために、リアルタイム・トラフィック情報を考慮することができるルーティング・アルゴリズムを用いて推定することができる。そのような場合、移動時間は、例えば、ユーザが歩いているか、車を運転しているか、公共交通機関を利用しているか等のようなユーザ・シナリオに依存することができる。
【0026】
図3は、本発明の実施形態に従った無線通信システムを例示するブロック図である。図3に示すように、無線通信システム300は、無線通信デバイス(WCD)302、基地局トランシーバ(BST)306、およびアプリケーション・サーバ312を含む。無線通信システム300は更に、WCD302の位置決めを支援する位置決めエンティティ(PDE)314を含む。
【0027】
1つの実施形態では、ユーザは、無線通信システム300の有効範囲領域内を移動する場合、無線通信デバイス302を持ち歩く。ユーザは、所望の目的地とともに自分たちの位置と速度とをアプリケーション・サーバ312に送信することができる。1つの実施形態では、ユーザは、自分たちの位置と速度に関する情報を送信し、PDE314が、ユーザの位置および速度を決定し、アプリケーション・サーバ312にその情報を提供する。そして、アプリケーション・サーバ312は、無線通信デバイス302のユーザが、所望の目的地に到着するための望ましいルートを計算することができる。
【0028】
アプリケーション・サーバ312から受信したルーティング情報に基づいて、無線通信デバイス302のユーザは、目的地に向かってこのルートに従うことができる。ルートに沿って移動している間、ユーザは、対象地点を見つけることを希望することができる。例えば、ユーザは、ルートに沿って移動しながら、最寄りのコーヒー店を見つけることを希望することができる。ユーザは、アプリケーション・サーバ312に希望する対象地点を伝えることができる。1つの実施形態では、アプリケーション・サーバは、ユーザのルートに沿った対象地点を特定する。
【0029】
別の実施形態では、ユーザは、何が、自分たちの現在のルートから許容できる逸脱であるかに関する情報を選択し通信することができる。例えば、ユーザは、既存のルートから特定の距離以上逸脱したくない、あるいは既存のルートから特定の時間よりも遅れたくないことをアプリケーション・サーバ312に通信することができる。アプリケーション・サーバ312は、ユーザから受信した、所望の対象地点、および、許容可能なルート逸脱に基づいて、ユーザのルートに沿った許容可能な対象地点を特定することができる。アプリケーション・サーバ312は、無線通信デバイス302を経由して、ユーザにこの情報を通信することができる。ユーザは、どの対象地点を訪問したいのかを、アプリケーション・サーバ312に通知することができるか、あるいは、ユーザが、所望の対象地点に向かうルートを逸脱した場合に、そのユーザ位置を決定するために、アプリケーション・サーバ312が、無線通信デバイスによって提供された位置情報をモニタすることができる。あるいは、現在のルートからの逸脱は、通信デバイス302によって判定される。そして、アプリケーション・サーバ312は、対象地点から目的地へのルート情報を更新し、この更新された情報を、無線通信デバイスを経由してユーザに提供することができる。
【0030】
図4は、ユーザに関連性のある対象地点を提供する局面を例示するブロック図である。図4に示すように、ユーザ位置402が、アプリケーション・サーバに伝えられる。更に、ユーザの速度404が、アプリケーション・サーバに伝えられる。1つの実施形態では、無線通信デバイス302によって提供される位置情報は、ユーザの移動の速度および方向に関する情報を含んでいる。また、位置決めエンティティは、ユーザの位置および速度を決定し、アプリケーション・サーバにそれらを提供する。ユーザは更に、所望の対象地点をアプリケーション・サーバに伝える。所望の対象地点、ユーザ402の現在位置、およびユーザが移動している速度および方向404に基づいて、アプリケーション・サーバは、関連性のある対象地点406を位置決めすることができる。
【0031】
1つの実施形態では、ユーザに関する関連性のある領域410は、ユーザの速度に基づく。例えば、ユーザが高速で移動している場合、対象地点を特定するためのユーザに関する関連性のある領域410は、ユーザの移動方向におけるより広い範囲まで延長することができる。同様に、ユーザが低速で移動している場合、関連性のある興味のある範囲410は、ユーザ位置402に対してより近くなるだろう。例えば、ユーザが、時速約60マイルで車を運転している場合、関連性のある対象地点の範囲410は、運転手のルートの方向に沿った運転手前方の広い範囲まで及ぶだろう。同様に、ユーザが、道路に沿って歩いている歩行者である場合、その速度はもっと遅いので、関連性のある対象地点の範囲は、ユーザ402の現在位置のより近くまで縮小される。
【0032】
別の実施形態では、探索空間は、「サーチ時間+関連性のある時間」においてハンドセット/ユーザ動作によってカバーされる距離をカバーする。関連性のある時間は、対象地点がどれくらいの時間ユーザに関連性のあるままであるかに基づくことができる。例えば、ユーザがルートに沿って移動すると、この対象地点は、ユーザによって通過されるまでどれくらいかかるか。1つの実施形態では、関連性のある時間は、例えば、車で移動しているユーザに対してほんの数分、歩行速度については高々10乃至20分として設定することができる。POIデータはまた、ユーザに提供される表示リストに関して優先度付けすることができる。例えば、POIは、POIのアクセスの容易さ(移動している道路からのアクセスの容易さ)や方向(移動逆方向に対する移動方向)に関して、関連性について優先度付けることができる。言い換えれば、移動ルートに沿った前方の対象地点は、同じ距離内であるが移動ルートに沿った後方にあるポイントよりも、より妥当であると考えられる。
【0033】
ルーティング情報は、単にPOIの距離のみならず、POIに達するための推定移動時間および容易さを決定するために使用することができる。例えば、歩行者速度(あるいは移動しないユーザ)の場合、はるかに小さな探索空間を使用することができる。実際、ユーザに何が見えるのか、あるいは、何が一般に「歩行」距離内であると扱われるのかに基づいてデータをフィルタするために適用される。フィルタはまた、公共交通機関によってアクセスできるかの観点からも定義される。見えることに関し、道路から1ブロック離れたPOIは、探索位置(開始位置)にいるユーザには見えないかもしれない。実際、探索空間のサイズは、ユーザのすぐ近くにあるか、直接的な視線上にあるPOIに関する情報を得るように設定することができる。
【0034】
探索空間のサイズを決定するために、例えば、記念碑、対象地点、マッピング・データ等のような幾つかの地理的な位置に関連付けられた情報を含むマッピングおよび地図情報システム(GIS)データをともに使用することができる。例えば、探索空間は、マッピング・アークの長さと、マッピング・ノード(交点)との間の距離に基づくことができる。言い換えれば、nxn通りブロック探索空間等のように、所望のエリアをカバーするように調節された探索空間や、例えば、都市部の峡谷か地方領域かのように、ユーザが位置する街路区分の大きさを判定することができる。探索される距離に関する探索空間および街路ブロックの数は、ユーザによってマニュアル入力することもできる。
【0035】
図5は、ユーザに対する関連性のある対象地点を特定する実施形態を図示するブロック図である。図5の例に示すように、ユーザ504は、道路508に沿って車で移動中である。ユーザは、所望の目的地506のみならず現在位置をアプリケーション・サーバに通知することができる。そして、アプリケーション・サーバは、ユーザのための望ましいルートを計算することができる。図5の例では、この望ましいルートは、目的地への径路510に続く道路508に沿っている。運転手がルート510に沿って移動すると、彼は、例えばコーヒー店のような対象地点を見つけたいことを、アプリケーション・サーバへ通信することができる。そして、アプリケーション・サーバは、ユーザの近くのコーヒー店を探索することができる。更に、アプリケーション・サーバは、ユーザのルート510に沿ったユーザ504の速度および移動方向に関する情報を持っている。
【0036】
例えば、ユーザの位置およびそのルート510を知っているので、アプリケーション・サーバは、ユーザの後方にある、すなわち、通り過ぎたコーヒー店を特定しないだろう。図5の例で示されるように、ユーザの近くには、2つの関連性のある対象地点、すなわち、コーヒー店510,512が存在する。従来のシステムでは、コーヒー店510,512の各々に対するユーザからの距離522,524が計算されるだろう。例えば、図5では、ライン522によって表されるユーザの現在位置504から第1のコーヒー店510への距離は、ライン524によって表されるユーザの現在位置504から第2のコーヒー店512への距離よりも短い。したがって、従来のシステムでは、コーヒー店510が、ユーザの現在位置により近いので、コーヒー店512よりも好ましいと伝えられるであろう。
【0037】
しかしながら、図5に示すように、ライン530によって示される現在の目的地から第1のコーヒー店510への移動に要するルートは、ライン532によって示されるように、第2のコーヒー店へ行くために、ユーザが現在のルートを離れるよりも、ユーザを、所望のルートからより遠く離すものである。言い換えれば、図5の例に示すように、例えばコーヒー店510のような1つの対象地点は、ユーザに物理的に近いかもしれないが、アクセスの困難さ、道路を移動する必要性、駐車場のないこと、および、例えばコーヒー店512のような第2の対象地点をより好ましくする他の局面から、好適な対象地点ではないこともありうる。アプリケーション・サーバは、望ましい対象地点を特定し、それらをユーザに対する関連性に従ってランク付けするために、ユーザの好みのようなもののみならず、興味のある具体的なポイントに到達する困難さからなる様々な局面を考慮することができる。対象地点がユーザの近くても、それは、別の対象地点ほど高くランク付けされないこともある。道路の種類、駐車、および他の局面のようなその他の要因が、様々な対象地点の関連性をランク付けするために使用することができる。
【0038】
図6は、アプリケーション・サーバから支援情報を受信する歩行者の例を図示するブロック図である。図6に示すように、ユーザ602は、街区606内に配置された市街道路に沿って歩いている。ユーザが、この道路に沿って歩くと、ユーザは、アプリケーション・サーバに現在の位置および所望の目的地を伝えることができる。例えば、ユーザ602は、例えば博物館610のような場所に到着したいと希望することができる。そして、アプリケーション・サーバは、ユーザがユーザの目的地610に到着することをフォローするために、望ましいルート620を計算することができる。
【0039】
ユーザがルートを移動すると、例えばコーヒー店のような対象地点を見つけることを望むことができる。そして、アプリケーション・サーバは、関連性のある対象地点を特定するために、ルーティング情報620のみならず、ユーザ602の現在位置を使用することができる。この例では、ユーザは歩行者であり、このユーザは、図5の例よりもはるかにゆっくりと移動しているので、実際、興味のある妥当なポイントは、ユーザの後方または近くでありうる。例えば、ルートを外れ、車両用には許容可能であるとは考慮されない対象地点が、歩行者にとっては好ましい対象地点になりうる。例えば、都市では、車両は、興味のある特定のポイントに近いが、歩行者には影響の無い一方通行によってこの対象地点に到達することができない場合がある。更に、駐車の利用可能性は、車両にいるユーザには適切であるが、歩行者には適切ではない。
【0040】
図6の例では、ユーザ602の近辺およびユーザのルート620内に3つのコーヒー店630、632、634があり、アプリケーション・サーバはそれらを適宜ランク付けすることができる。図6に示すように、ユーザは、第1のコーヒー店630に隣接した道路上にいるので、第1のコーヒー店630がユーザに最も近い。だが、この第1のコーヒー店630がユーザに最も近くても、ユーザにとっては、このコーヒー店まで移動することはより困難であるかもしれず、もって、好適なコーヒー店とはならないこともある。同様に、第2のコーヒー店632は、ユーザ602の前方にあり、ユーザの好適なルート620に沿った近くにある。しかしながら、この第2のコーヒー店632は、ユーザの望ましいルート620から十分離れているので、興味のある好適なポイントにはならないこともある。第3のコーヒー店634はユーザ602の後方にあり、一般には、関連性のある対象地点とは考えられないだろう。しかしながら、ユーザは歩行者であり、ゆっくり歩いているので、方向転換して、後方に少し歩いて、第3のコーヒー店634に到達することは、ユーザにとって難しいことではない。この実施形態では、第3のコーヒー店634が、興味のある望ましい妥当なポイントとなることができる。なぜなら、これは、ユーザ・ルートに沿って後方に進むことであるが、ユーザ・ルートからの逸脱量が最小であるからである。
【0041】
図7は、図3乃至図6に例示するシステムにおいて使用することができる無線通信デバイスの実施形態の例を図示するコール・フロー図である。図7に示すように、無線通信デバイスは、所望の目的地を、位置及び速度情報とともに無線インフラストラクチャへ提供する(702)。無線インフラストラクチャ内では、位置決めエンティティのみならず、アプリケーション・サーバも存在することができる。アプリケーション・サーバは、位置および速度情報と共に目的地を受信し、ユーザが目的地に到着するためのルートを計算する。1つの実施形態では、アプリケーション・サーバはWCDから位置および速度情報を受信する。別の実施形態では、WCDからの位置および速度情報はPDEに伝えられる。PDEは、WCDの位置および速度を決定し、アプリケーション・サーバへ提供する。
【0042】
アプリケーション・サーバは、ルーティング情報をWCDへ提供する(704)。WCDのユーザがルートを通ると、許容可能な逸脱情報とともに、所望の対象地点をアプリケーション・サーバへ提供することができる(706)。アプリケーション・サーバは、所望の対象地点と、許容可能なルート逸脱情報とに基づいて、関連性のある対象地点を決定し、関連性のある対象地点へのルーティング情報を提供することができる(708)。そして、ユーザは、所望する対象地点を選択し、その対象地点に進むことができる。対象地点の中間点におけるユーザ(WCD)の到着は、アプリケーション・サーバによって自動的に検知され、最初の目的地へのルートが自動計算され、WCDに提供される。
【0043】
対象地点へ移動している間、様々なオプションがユーザに提供される(710)。例えば、ユーザが、例えばコーヒー店のような対象地点に行く場合、ユーザが前もって電話をかけて注文をすることができるように、アプリケーション・サーバは、無線通信デバイスからコーヒー店へと通話することを支援することができる。アプリケーション・サーバは、更に、無線通信デバイスのユーザに、対象地点への移動時間および可能な交通条件のみならず、対象地点に対する逸脱を含む新たな推定到着時間に関する情報を提供することができる。アプリケーション・サーバは、対象地点から目的地までのルート情報を更新し(712)、更新されたルート情報を、無線通信デバイスのユーザへ通信することができる。このようにして、ユーザは、所望の目的地へのユーザの移動について再び取り組むことができる。
【0044】
図8は、ルーティング情報を受信する技術を図示するフロー図である。フローは、ブロック802において始まり、ユーザは、所望の目的地のアイデンティティを提供する。フローはブロック804に進み、ユーザの現在位置および速度に関する情報がアプリケーション・サーバへ提供される。ブロック806では、ユーザの現在位置と速度、および所望の目的地に関する情報に基づいて、ルーティング情報が計算され、ユーザに提供される。ブロック808では、ユーザが、そのルートを移動すると、対象地点および許容可能なルート逸脱情報に関する情報をアプリケーション・サーバへ提供することができる。ブロック810では、興味のある所望のポイントと許容可能なルート逸脱に基づいて、改訂されたルーティング情報がユーザに提供される。
【0045】
1つの実施形態では、ブロック808において、現在の位置および速度に関する情報が更新される。そして、ユーザのこの更新された位置および速度情報に基づいて、改訂されたルートおよび関連性のある対象地点を決定する際に使用するために、アプリケーション・サーバへ提供される。実施形態では、許容可能なルート逸脱は、ユーザが受け入れたいと思っているルートの許容可能な距離でありうる。別の実施形態では、この許容可能なルート逸脱は、ユーザが、対象地点へ移動するのに要すると推定される許容可能な時間遅延でありうる。
【0046】
図9は、更新されたルートを計算する実施形態を図示するフロー・チャートである。フローは、所望の目的地に関する情報が受信されるブロック902で始まる。ブロック904では、ユーザの現在位置および速度に関する情報が受信される。ブロック906では、ユーザの現在位置から所望の目的地へのルートが計算され、ユーザに提供される。
【0047】
1つの実施形態では、ユーザがルートを移動すると、ユーザは、訪問したい様々な対象地点を特定することができる。例えば、ブロック908では、ユーザからの、興味のある所望のポイントに関する情報と、許容可能なルート逸脱情報とが、受信される。ユーザの現在の速度のみならず、ユーザの現在の位置に基づいて、関連性のある対象地点が特定される。興味のある様々なポイントは、ユーザに対するそれらの関連性に従ってランク付けされる。例えば、対象地点が、他の対象地点よりも、アクセスが容易である場合、または、対象地点が、ユーザのルートの近くある場合、または、ユーザに対する対象地点の関連性を評価するためのその他の技術に従って、対象地点がより高い関連性でランク付けされる。
【0048】
実施形態では、対象地点は、その関連性ランキングとともにユーザに提供され、ユーザは、所望する対象地点を選択する。別の実施形態では、最も関連性のある対象地点がユーザのために自動選択される。望ましい対象地点は一旦選択されると、この選択された対象地点に対するルーティング情報が計算され、ユーザに提供される。ブロック912では、目的地への更新されたルート情報が、興味のあるどのポイントにユーザが訪れるかに基づいて計算される。ルーティング情報に加えて、ユーザには、その目的地への更新された推定到着時間が提供される。
【0049】
図10は、関連性のある対象地点情報をユーザに提供する実施形態を例示するフロー図である。フローは、ブロック1002で始まり、アプリケーション・サーバにおいて、対象地点情報に対する要求が、無線通信デバイスのユーザから受信される。ブロック1004では、ユーザの現在位置および速度に関する情報が、アプリケーション・サーバにおいて受信される。一例では、この情報は、位置決めエンティティへ送られ、ユーザの現在位置および速度が判定され、アプリケーション・サーバへ戻される。別の実施形態では、無線通信デバイスは、ユーザの位置および速度を提供することができる。あるいは、ユーザは、その位置および速度をマニュアル入力することができる。
【0050】
ブロック1006では、アプリケーション・サーバは、無線通信デバイスの位置、速度、および移動方向に基づいて、探索パラメータを調節することができる。例えば、ユーザが車に乗っており、高速で移動している場合、歩行者であり道路に沿って歩いているユーザとは異なる対象地点のセットが適切でありうる。ブロック1008では、対象地点は、ユーザに対する関連性に従ってランク付けされる。例えば、対象地点は、ユーザによるアクセスの容易さに基づいてランク付けすることができる。例えば、ユーザが、高速道路を移動する車に乗っているのであれば、高速道路のオフランプに位置する対象地点は、高速道路から数市街ブロック離れて位置する対象地点よりも好ましいであろう。別の例において、対象地点の関連性は、ユーザが、対象地点へ移動するのに要する時間に基づいてランク付けされる。言い換えれば、対象地点は、ユーザに物理的に近くでありうるが、ユーザは、対象地点に到着するために市街道路を移動しなければならないので、フリーウェイまたはその他の高速道路によってアクセス可能なその他の遠くにある対象地点よりも、近くの対象地点に到着するのに、より長い時間を要することもありうる。この対象地点もまた、所望のルートへの相関関係に基づいてランク付けされうる。例えば、対象地点に到着するために、ルートを引き返さねばならないように、対象地点が近くにあるが、ユーザが所望のルートを外れねばならない場合、遠く離れているものの、ユーザの所望のルートに近い対象地点に行くことが好適でありうる。
【0051】
フローはブロック1010に続き、興味なる様々なポイントの関連性が、異なるランク付けに基づいて判定されうる。ブロック1012では、興味のある関連性のあるポイントに関する情報が、無線通信デバイスのユーザに伝えられる。
【0052】
記載した例は、ユーザに、興味のある所望のポイントに関する情報を提供させたが、アプリケーション・サーバが、ユーザが気付かない対象地点に関する情報をユーザに提供することもできる。1つの実施形態では、ユーザは、好み、カテゴリ、またはユーザに興味のあるサイトに関する他のタイプの情報を提供することができる。例えば、ユーザは、歴史マニアであり、自分のルートに近い史跡を見たいかもしれない。このユーザは、アプリケーション・サーバへ、史跡を見たいという要望を伝えることができる。そして、これは、対象地点の関連性のランク付けの要因に含められる。そして、ユーザがルートを移動し、ユーザのルートの近くに史跡があるかもしれない。ユーザは、この史跡の位置および正体に気付かないかもしれないが、アプリケーション・サーバはこの史跡を特定し、ユーザに、この情報を提供することができるだろう。これによって、ユーザは、もしも望むのであれば、この史跡を訪れるために、ルートを外れることができよう。そして、アプリケーション・サーバは、史跡からユーザの所望の目的地へルーティング情報を更新し、提供することができるだろう。
【0053】
別の実施形態では、ユーザのカレンダーからの情報が、旅行サーバに提供されうる。例えば、ユーザは、午前11:00のような特定の時間に会議を持ちうる。ユーザは、会議時間のみならず、自分の現在位置情報、および会議の場所をアプリケーション・サーバへ提供することができる。そして、アプリケーション・サーバは、ルーティング情報を計算し、ユーザに提供することができる。次に、ユーザがそのルートを移動すると、例えばコーヒー店のように、その会議へ行く途中に立ち寄りたい所望の対象地点を特定することができる。アプリケーション・サーバは、ルートに沿ったコーヒー店を特定し、ユーザがそのルートを外れてコーヒー店を訪れ、その後所望の目的地に戻るのに一般に要する時間を計算する。この情報に基づいて、アプリケーション・サーバは、ユーザが、所望の目的地に時間通りに到着できるように、ルートに沿ったコーヒー店をランク付けすることができる。アプリケーション・サーバはまた、興味のある選択されたポイントにユーザが行くことに基づいて、推定到着時間を更新することができる。更に、アプリケーション・サーバは、ルートに沿ったユーザの移動をモニタすることができる。これによって、例えば、交通条件またはその他の理由によって、ユーザが遅れそうな場合、会議に遅れそうであることがユーザに伝えられ、ユーザは、最初のルートに戻ることを選択することができる。アプリケーション・サーバは、例えば、遅れるかもしれないことを、会議の他の出席者に通知するために電話をかけるオプションを提供することのように、ユーザに対して追加オプションを提供することができる。
【0054】
図11は、無線通信システムの様々な要素を図示するブロック図である。図11の例に示すように、無線通信システムは、無線通信デバイス(WCD)1110、基地局トランシーバ(BST)または基地局1130、およびアプリケーション・サーバ1150を含みうる。図11の例では、WCD1110は、送信モジュール1112、受信モジュール1114、コントローラ/プロセッサ・モジュール1116、およびメモリ・モジュール1118を含んでいる。コントローラ/プロセッサ・モジュール1116は、送信モジュール1112および受信モジュール1114の動作を制御するために、メモリ・モジュール1118内に格納されたプログラム・コードを実行することができる。送信モジュール1112および受信モジュール114は、基地局1130と通信信号を送受信するためにアンテナ1120と通信する。
【0055】
1つの実施形態では、WCD1110は、ナビゲーション受信モジュール1122を含んでいる。ナビゲーション受信モジュール1122は、ナビゲーション信号を受信するために、アンテナ1120、または別のアンテナ(図示せず)、またはその両方と通信することができる。例えば、ナビゲーション受信モジュール1122は、例えば、全地球測位システム(GPS)またはその他の衛星ベースのナビゲーションシステムのようなグローバル衛星測位システム(SPS)から、あるいは、無線インフラストラクチャから、あるいは、コンビネーション・ナビゲーション・システムからナビゲーション信号を受信することができる。このナビゲーション受信機は、WCD1110の位置および速度を判定し、その情報を、送信モジュール1112に送る。そしてここでは、その情報が、基地局1130を経由してアプリケーション・サーバ1150へ送信される。別の実施形態では、このナビゲーション受信モジュール1122は、ナビゲーション情報を受信し、このナビゲーション情報を送信モジュール1112に提供する。送信モジュール1112では、このナビゲーション情報がアプリケーション・サーバ1150へ送信され、アプリケーション・サーバ1150は、WCD1110の位置および速度を判定する。別の実施形態では、基地局1130で受信されたナビゲーション情報が、位置決めエンティティ(示されない)に提供され、ここで、WCDの位置および速度が判定され、アプリケーション・サーバに提供される。
【0056】
基地局1130は、受信モジュール1132、送信モジュール1134、コントローラ/プロセッサ・モジュール1136、およびメモリ・モジュール1138を含んでいる。コントローラ/プロセッサ・モジュール1136は、受信モジュール1132および送信モジュール1134の動作を制御するために、メモリ・モジュール1138に格納されたプログラム・コードを実行することができる。受信モジュール1132および送信モジュール1134は、WCD1110と通信信号を送受信するために、アンテナ1140と通信する。図11に示す例では、1つのWCDだけが示される。一般的なシステムでは、多くのWCDが基地局と通信しているだろう。
【0057】
基地局1130はまた、基地局1130から、無線ネットワーク・インフラストラクチャ内のその他様々なモジュールへ信号を通信する通信モジュール1142を含んでいる。例えば、通信モジュール1142は、アプリケーション・サーバ1150と信号を通信することができる。
【0058】
アプリケーション・サーバ1150は、コントローラ/プロセッサ・モジュール1152、メモリ・モジュール1154、および通信モジュール1156を含んでいる。通信モジュール1156は、例えば位置決めエンティティ(図示せず)のような無線ネットワーク・インフラストラクチャ内のその他のモジュールのみならず、基地局1130と信号を送受信することができる。例えば、通信モジュール1156は、WCD1110のユーザから、所望の目的地に関する情報を得ることができる。この通信モジュールはまた、WCDのユーザの位置および速度に関する情報を受信し、この情報をコントローラ/プロセッサ1152に送ることができる。コントローラ/プロセッサ1152は、ユーザの現在の位置から所望の目的地へのルートを計算するために、例えば、メモリ・モジュール1154に格納されたプログラム・コードからの命令を実行することができる。コントローラ/プロセッサ・モジュール1152は、通信モジュール1156、基地局1130、およびWCD1110を経由して、ユーザにルート情報を伝えることができる。
【0059】
コントローラ/プロセッサ・モジュール1152はまた、ユーザから、興味のある所望のポイントに関する情報を受け取り、上述したようにして、ユーザに対する相対的な関連性に関して、対象地点をランク付けすることができる。コントローラ/プロセッサ・モジュール1152は、この情報を、通信モジュール1156、基地局1130、およびWCD1110を経由してユーザに提供することができる。コントローラ/プロセッサ・モジュール1152はまた、ユーザからユーザの好みの情報を受信し、ユーザに対して対象地点を特定し、その情報をユーザに提供することができる。更に、コントローラ/プロセッサ・モジュール1152は、ユーザからスケジュールおよびカレンダー情報を受信し、ユーザに対する対象地点およびその他のオプションを特定することができる。
【0060】
1つの実施形態では、アプリケーション・サーバ1150は、WCD1110から位置および速度を受信する。別の実施形態では、アプリケーション・サーバ1150は、WCDからナビゲーション情報を受信し、アプリケーション・サーバ1150は、WCDの位置および速度を判定する。また別の実施形態では、WCDからのナビゲーション情報が、位置決めエンティティ(示されない)に提供され、ここで、WCDの位置および速度が判定され、アプリケーション・サーバ1150へ提供される。
【0061】
別の実施形態では、アプリケーション・サーバは無線通信デバイス(WCD)1110内に統合することができる。POI情報に割り当てられるメモリの量を制限するために、ユーザに関連性のあるデータのみを格納することができる。一例では、例えば、大都市サンフランシスコ、郵便番号、エリア・コード、または純粋な距離ベース(例えば、半径100マイル)のような興味のある大都市領域内のPOIを特定する項目の1つまたは組み合わせによって関連性が判定される。更に、POIが大都市領域内にあるか、公共交通サービスによってサービスされる項目、あるいは、POIへの移動時間を考慮することができる。更に、実施形態では、ルート計算、POI選択、およびランク付けも、WCD1110内で実行することができる。
【0062】
また別の実施形態では、ハイブリッド実施を構想することもでき、このハイブリッド実施によって、説明した機能のうちの幾つかがWCD内で実施および実行され、その他の機能が、例えばアプリケーション・サーバのように、WCDの外部で実施および実行される。
【0063】
興味のあるルートおよびポイントを決定する場合、コントローラ/プロセッサ・モジュール1152は、例えばマップおよび地図情報システム(GIS)データのような、メモリ・モジュール1154に格納された情報にアクセスすることができる。別の実施形態では、コントローラ/プロセッサ・モジュール1152は、マップおよび地図情報システム(GIS)データを含んでいるデータ・ベース(図示せず)にアクセスする。
【0064】
一般に、通信技術のうちの1つあるいは如何なる組み合わせも、WCD1110、基地局1130、およびアプリケーション・サーバ1150間の通信をサポートするために使用することができる。例えば、基地局1130およびアプリケーション・サーバ1150は、IEEE 802.3、IEEE 802.11x、Bluetooth(登録商標)、UWM、ZigBee(登録商標)等を用いて通信することができる。WCD1110および基地局1130は、cdma2000、W−CDMA、GSM(登録商標)、OFDM等を用いて通信することができる。
【0065】
本明細書に記載したアプリケーション技術は、様々な手段によって実現されうる。例えば、これら技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、あるいはそれらの組み合せで実現されうる。ハードウェアで実現される場合、WCD、基地局、アプリケーション・サーバ、またはその他のネットワーク・エンティティにおける処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラム可能ゲートアレー(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書に記載の機能を実行するために設計された他の電子ユニット、又はこれらの組み合わせ内で実現される。
【0066】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実現される場合、この技術は、本明細書に記述した機能を行なうモジュール(例えば、手順、関数等)を用いて実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ(例えば、図11のメモリ1118、1138および1154)に格納され、プロセッサ(例えば、図11のプロセッサ1116、1136および1152)によって実行されうる。メモリは、プロセッサ内あるいはプロセッサ外部に実装されうる。
【0067】
様々な実施形態はまた、主として、例えば、特定用途向けIC(「ASIC」)またはフィールド・プログラム可能ゲート・アレー(「FPGA」)のような要素を用いたハードウェア内に実装されうる。本明細書で記述された機能を実行可能なハードウェア状態機械の実現もまた、当業者に明らかになるであろう。ハードウェアとソフトウェアとの両方の組み合わせを用いて、様々な実施形態も実現されうる。
【0068】
本明細書で使用される用語「モジュール」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定されないが、あるタスクを実行する例えばFPGAまたはASICを意味する。モジュールは、アドレス可能な記憶媒体に存在するように有利に構成され、1または複数のネットワーク対応のデバイスまたはプロセッサ上で実行するように構成されている。従って、モジュールは、一例として、構成要素、処理、機能、属性、手順、サブルーチン、プログラム・コードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、変数等を含みうる。構成要素およびモジュールのために提供される機能は、より少数の構成要素およびモジュールへ組み合わされうるか、あるいは追加の構成要素およびモジュールに更に分割される。更に、構成要素およびモジュールは、1または複数のネットワーク対応のデバイスあるいはコンピュータを実行するために有利に実現されうる。
【0069】
当業者であれば、更に、本明細書で開示された実施形態に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップが、電子工学ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれらの組み合わせとして実現されることを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、様々な例示的な部品、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、それらの機能に関して一般的に記述された。それら機能がハードウェアとして又はソフトウェアとして実現されるかは、特定のアプリケーション及びシステム全体に課せられている設計制約に依存する。当業者であれば、各特定のアプリケーションに応じて変化する方法で上述した機能を実現することができる。しかしながら、この適用判断は、本発明の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈されるべきではない。更に、モジュール、ブロック、回路、あるいはステップ内の機能のグルーピングは、記載のしやすさのためである。具体的な機能あるいはステップは、本発明から逸脱することなく、1つのモジュール、ブロック、あるいは回路から別のものに変えることができる。
【0070】
更に、本明細書で開示された実施形態に関連して記述された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア部品、又は上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現又は実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロプロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは状態機器を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに接続された1または複数のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
【0071】
更に、本明細書で開示された実施形態に関連して記述された方法やアルゴリズムのステップは、ハードウェアによって直接的に、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって、または、これらの組み合わせによって具体化される。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野で知られているその他の型式の記憶媒体に収納されうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサがそこから情報を読み取り、またそこに情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。または、記憶媒体はプロセッサに統合されることができる。このプロセッサと記憶媒体とは、ASIC内に存在することができる。
【0072】
上記のものは本発明の好適な実施形態の完全な記載であるが、様々な代替例、変形、および等価物を使用することが可能である。従って、本発明のスコープは、上記記載に関連して判定されるべきではなく、その等価物の完全なスコープとともに、特許請求の範囲に関連して判定されるべきである。好適であろうとなかろうと、本明細書に記載の全ての特徴は、好適であろうとなかろうと、本明細書に記載のその他の機能と組み合わせることが可能である。従って、本発明は、本明細書に示された実施形態に限定されるようには意図されず、本明細書で開示した原理および斬新な特徴と一致する最も広いスコープが与えられることになっている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーション・サーバと少なくとも1つの無線通信デバイスとを備えるシステムにおいて、前記無線通信デバイスのユーザへ支援情報を提供する方法であって、
前記アプリケーション・サーバにおいて、
前記無線通信デバイスから、前記ユーザの目的地を受信することと、
前記無線通信デバイスから、前記ユーザの現在位置および速度を受信することと、
前記目的地への前記ユーザのルートに関するルーティング情報を計算し、前記ルーティング情報を前記無線通信デバイスへ送信することと、
前記無線通信デバイスから、前記ユーザが希望する対象地点の情報を受信することと、 前記ユーザの現在位置からのルート、前記ユーザの現在位置、および前記ユーザの速度に基づき、前記現在位置に対する対象地点の関連性に従って、前記ユーザに対する対象地点を特定し、ランク付けすることと、
前記関連性に基づいて、前記特定された対象地点を、無線で前記無線通信デバイスに送信することと
を備える方法。
【請求項2】
前記目的地は、前記無線通信デバイスから、無線通信リンクを経由して受信される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユーザの現在位置および速度を受信することは、前記ユーザの位置および速度に関するナビゲーション情報を受信することである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記対象地点をランク付けすることは、前記対象地点を、前記対象地点への前記ユーザによるアクセスの容易さに基づいてランク付けすることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記対象地点をランク付けすることは、前記対象地点を、前記対象地点への前記ユーザによる移動時間に基づいてランク付けすることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記対象地点をランク付けすることは、前記対象地点を、前記対象地点のおのおのの位置の、前記ユーザによって移動されているルートに対する相関関係に基づいてランク付けすることを備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
対象地点のカテゴリに対する前記ユーザの好みを、前記無線通信デバイスから受信することを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザの好みに関連付けられた対象地点に関する情報が、前記無線通信デバイスに提供される請求項7に記載の方法。
【請求項9】
関連性のある対象地点をランク付けるために、前記無線通信デバイスから受信したカレンダー情報を用いることを更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
アプリケーション・サーバと少なくとも1つの無線通信デバイスとを備えるシステムにおいて、前記無線通信デバイスのユーザへ支援情報を提供する方法であって、
前記アプリケーション・サーバが、
前記無線通信デバイスから、前記ユーザの目的地を受信し、
前記無線通信デバイスから、前記ユーザの現在位置および速度を受信し、
前記目的地への前記ユーザのルートに関するルーティング情報を計算し、前記ルーティング情報を前記無線通信デバイスに送信し、
前記無線通信デバイスから、前記ユーザが希望する対象地点のカテゴリに対する好みを受信し、
前記ユーザの現在位置からのルート、前記ユーザの現在位置、および前記ユーザの速度に基づき、前記ユーザの現在位置に対する関連性に従って、前記ユーザの好みに関連付けられた対象地点を特定し、ランク付けし、
前記関連性に基づいて、前記特定された対象地点を、無線で前記無線通信デバイスに送信する
方法。
【請求項11】
前記対象地点をランク付けすることは、前記対象地点を、前記対象地点への前記ユーザによるアクセスの容易さに基づいてランク付けすることである請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記対象地点をランク付けすることは、前記対象地点を、前記対象地点への前記ユーザによる移動時間に基づいてランク付けすることである請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記対象地点をランク付けすることは、前記対象地点を、前記対象地点のおのおのの位置の、前記ユーザによって移動されているルートに対する相関関係に基づいてランク付けすることである請求項10に記載の方法。
【請求項14】
関連性のある対象地点をランク付けるために、前記アプリケーション・サーバがさらに、前記無線通信デバイスから受信したカレンダー情報を用いる請求項10に記載の方法。
【請求項15】
少なくとも1つのアプリケーション・サーバを有するシステムにおいて、無線通信デバイスのユーザのために支援情報を受信する方法であって、
前記無線通信デバイスが、
前記ユーザの目的地を前記アプリケーション・サーバに提供し、
前記ユーザの現在位置および速度に関するナビゲーション情報を前記アプリケーション・サーバに提供し、
前記ユーザの現在位置から前記目的地への前記ユーザのルートに関するルーティング情報を前記アプリケーション・サーバから受信し、
前記ユーザが希望する対象地点の情報を前記アプリケーション・サーバへ無線で提供し、
前記ユーザの現在位置からのルート、前記ユーザの現在位置、および前記ユーザの速度に基づいて、前記現在位置に対する関連性に従ってランク付けされた対象地点を前記アプリケーション・サーバから無線で受信する
方法。
【請求項16】
ナビゲーション情報を提供することは、前記ユーザの現在位置および速度を提供することである請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記対象地点は、前記対象地点への前記ユーザによるアクセスの容易さに基づいてランク付けされる請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記対象地点は、前記対象地点への前記ユーザによる移動時間に基づいてランク付けされる請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記対象地点は、前記対象地点のおのおのの位置の、前記ユーザによって移動されているルートに対する相関関係に基づいてランク付けされる請求項15に記載の方法。
【請求項20】
対象地点のカテゴリに対する前記ユーザの好みを前記無線通信デバイスから前記アプリケーション・サーバへ提供することを更に備える請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記無線通信デバイスが、関連性のある対象地点をランク付けるために使用される前記アプリケーション・サーバへ、前記ユーザのカレンダー情報を提供することを更に備える請求項15に記載の方法。
【請求項22】
少なくとも1つのアプリケーション・サーバを有するシステムにおいて、無線通信デバイスのユーザのために支援情報を受信する方法であって、
前記無線通信デバイスが、
前記ユーザの目的地を前記アプリケーション・サーバに提供し、
前記ユーザの現在位置および速度に関するナビゲーション情報を前記アプリケーション・サーバに提供し、
前記目的地への前記ユーザのルートに関するルーティング情報を、前記アプリケーション・サーバから受信し、
前記ユーザが希望する対象地点のカテゴリに対するユーザの好みを前記アプリケーション・サーバへ無線で提供し、
前記ユーザの現在位置からのルート、前記ユーザの現在位置、および前記ユーザの速度に基づいて、前記ユーザの好みおよび前記現在位置に関連付けられた対象地点の情報を前記アプリケーション・サーバから無線で受信する方法。
【請求項23】
前記アプリケーション・サーバが、前記対象地点の関連性を判定するために、前記無線通信デバイスからのカレンダー情報を用いる請求項22に記載の方法。
【請求項24】
ユーザと通信するデバイスであって、
前記ユーザから、前記ユーザの目的地、現在位置と速度、および前記ユーザが希望する対象地点を受信する無線受信モジュールと、
前記現在の位置から前記目的地への前記ユーザのルートに関するルーティング情報を計算するコントローラ・モジュールとを備え、
前記コントローラ・モジュールは、前記ユーザの現在位置からのルート、前記ユーザの現在位置、および前記ユーザの速度に基づいて、前記ユーザの現在位置に対する前記対象地点の関連性に従って、前記ユーザのルートとともに前記対象地点の特定およびランク付けを行い、
前記デバイスは更に、
前記コントローラ・モジュールから、前記ルーティング情報と、前記ランク付けされた関連性のある対象地点とを受け取り、前記ルーティング情報と、前記関連性のある対象地点とを前記ユーザに送信する無線送信モジュール
を備えるデバイス。
【請求項25】
マップおよび地理的データを含むメモリ・モジュールを更に備える請求項24に記載のデバイス。
【請求項26】
ユーザと通信するデバイスであって、
前記ユーザから、前記ユーザの目的地、現在位置と速度、および前記ユーザが希望する対象地点に対する好みを受信する無線受信モジュールと、
前記現在位置から前記目的地への前記ユーザのルートに関するルーティング情報を計算するコントローラ・モジュールとを備え、
前記コントローラ・モジュールは、前記ユーザの対象地点に対する好みに基づいて、前記ユーザのルートとともに対象地点を特定し、前記ユーザの現在位置からのルート、前記ユーザの現在位置、および前記ユーザの速度に基づき、前記ユーザの現在位置の対する対象地点の関連性に従って、前記対象地点をランク付けし、
前記デバイスは更に、
前記コントローラ・モジュールから、前記ルーティング情報と関連性のある対象地点とを受け取り、前記ルーティング情報と、前記ランク付けされた対象地点とを前記ユーザに送信する無線送信モジュール
を備えるデバイス。
【請求項27】
マップおよび地理的データを含むメモリ・モジュールを更に備える請求項26に記載のデバイス。
【請求項28】
コンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
コンピュータに対して、ユーザから、前記ユーザの目的地を受信させるコードと、
コンピュータに対して、前記ユーザの現在位置および速度を受信させるコードと、
コンピュータに対して、前記目的地へ前記ユーザのルートに関するルーティング情報を計算させ、前記ルーティング情報を前記ユーザに提供させるコードと、
コンピュータに対して、前記ユーザから、前記ユーザが希望する対象地点の情報を無線で受信させるコードと、
コンピュータに対して、前記ユーザの現在位置からのルート、前記ユーザの現在位置、および前記ユーザの速度に基づき、前記現在位置に対する関連性に従って、前記対象地点を特定させ、ランク付けさせるコードと、
コンピュータに対して、前記関連性に基づいて、前記特定された前記対象地点を、無線で前記ユーザに提供させるコードと
を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項29】
コンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
コンピュータに対して、ユーザの目的地をアプリケーションに提供させるコードと、 コンピュータに対して、前記ユーザの現在位置および速度に関するナビゲーション情報を前記アプリケーションへ提供させるコードと、
コンピュータに対して、前記ユーザの現在位置から前記目的地への前記ユーザのルートに関するルーティング情報を、無線で受信させるコードと、
コンピュータに対して、前記ユーザが希望する対象地点の情報を前記アプリケーションへ提供させるコードと、
コンピュータに対して、前記ユーザの現在位置からのルート、前記ユーザの現在位置、および前記ユーザの速度に基づいて、前記現在位置に対する対象地点の関連性にしたがって、前記ランク付けされた対象地点の情報を無線で受信させるコードと
を備えるコンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−50454(P2013−50454A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−223083(P2012−223083)
【出願日】平成24年10月5日(2012.10.5)
【分割の表示】特願2009−500614(P2009−500614)の分割
【原出願日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】