説明

ユーザデータ整理システム

【課題】ユーザへの負担を軽減しつつ、ユーザのデータ整理を可能にする。
【解決手段】プロキシサーバ3は、URIを対応するメタデータと関連付けて格納するメタデータ情報データベース302と、クライアント端末2が閲覧を要求したURIに対応するメタデータをメタデータ情報データベース302から付与するメタデータ付与部301とを備え、クライアント端末2は、ユーザデータ保存部201と、ユーザデータ保存部201によって保存を指示されたユーザデータを前記メタデータ付与部301によって付与されたメタデータと関連付けて蓄積するユーザデータ蓄積部202と、前記ユーザデータ蓄積部202に蓄積されたユーザデータをメタデータにより検索するユーザデータ検索部203と、ユーザデータ検索部203によって検索されたユーザデータの表示を指示するユーザデータ表示部204とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットによる情報取得システムに関し、特にURIなどのユーザデータをユーザが整理できるシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、ワールドワイドウェブなどのインターネットサービスによる情報普及が盛んになり、ウェブで提供される情報量が増大している。これに従い、玉石混交の雑多な情報の中から有用な情報のみを抽出する技術の重要性が高まっている。そのような技術として、ユーザがコンピュータのブラウザや携帯電話などでウェブページを閲覧している際に気に入ったウェブページに遭遇した場合後から参照できるように、そのウェブページのURIやタイトルなどをブックマークとして保存したり、また携帯電話の場合であれば画面表示状態を画面メモという形で保存したりすることが、従来から知られている。
【0003】
上記のように保存されたウェブページ閲覧データを、ユーザのデータを管理し、他ユーザとのコミュニティの間で共有することが提案されている(特許文献1参照)。これによると、あらかじめ定義された属性に基づき、ユーザの指示によってカテゴリに分類することができる。
【0004】
【特許文献1】特開2001−297022号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の方式では、データをカテゴリに分類するためにユーザからの入力が必要となり、ユーザにとっては煩雑である。さらに、ウェブページは一般的に、1画面が複数のファイルで構成されることが多く、ユーザが一つ一つのファイル全てに対して分類カテゴリを指示することは困難である。
【0006】
そこで、上記課題に鑑み、本発明は、ユーザへの負担を軽減しつつ、ユーザのデータ整理を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はこのような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも1つのクライアント端末と、前記少なくとも1つのクライアント端末がウェブサーバに接続するときに前記ウェブサーバと前記クライアント端末との間の通信を仲介するプロキシサーバとを備えたユーザデータ整理システムであって、前記プロキシサーバは、URIを対応するメタデータと関連付けて格納するメタデータ情報データベースと、前記クライアント端末が閲覧を要求したURIに対応するメタデータを、前記メタデータ情報データベースから付与するメタデータ付与手段とを備え、前記クライアント端末はそれぞれ、ユーザからの入力に従って前記URIに関するユーザデータ保存を指示するユーザデータ保存手段と、前記ユーザデータ保存手段によって保存を指示されたユーザデータを、前記メタデータ付与手段によって付与されたメタデータと関連付けて蓄積するユーザデータ蓄積手段と、前記ユーザデータ蓄積手段に蓄積されたユーザデータをメタデータにより検索するユーザデータ検索手段と、前記ユーザデータ検索手段によって検索されたユーザデータの表示を指示するユーザデータ表示手段と、を備えることを特徴とする、ユーザデータ整理システム。
【0008】
これにより、ユーザデータを保存する際に、自動的にメタデータと関連付けて保存できるようになるため、保存したユーザデータをメタデータによって検索することが可能となる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のユーザデータ整理システムであって、前記URIに関するユーザデータはURIを含むことを特徴とする。
【0010】
これによって、ユーザデータ蓄積手段に保存したユーザデータであるURIを参照することにより、クライアント端末が同一URIのウェブページへアクセスすることが可能となる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のユーザデータ整理システムであって、前記URIに関するユーザデータは、前記URIが示すウェブページの表示に用いられるファイルを含むことを特徴とする。
【0012】
これによって、前記ユーザデータ蓄積手段に保存されたデータを参照することで、サーバにアクセスすることなくデータを参照することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のユーザデータ整理システムであって、前記URIが示すウェブページの表示に用いられるファイルは、HTMLファイル,CSS、画像ファイル、スクリプトファイルのうち少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする。
【0014】
これによって、前記ユーザデータ蓄積手段に保存されたデータを参照することで、ウェブページを表示することが可能となる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載のユーザデータ整理システムであって、前記URIが示すウェブページの表示に用いられるファイルは、マニフェストファイルを含むことを特徴とする。
【0016】
これにより、前記ユーザデータ蓄積手段を検索するだけで、ウェブサーバにアクセスしなくてもマニフェストファイルを参照することが可能となる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載のユーザデータ整理システムであって、前記クライアント端末は、前記ユーザデータ保存手段が保存を指示すべきデータを一括的に収集する一括保存データ収集手段をさらに含むことを特徴とする。
【0018】
これにより、ユーザデータを保存する際にまとめて保存することが可能となる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のユーザデータ整理システムであって、前記URIが示すウェブページの表示に用いられるファイルは、マニフェストファイルを含み、前記一括保存データ収集手段は、前記マニフェストファイルに基づいてユーザデータの保存を一括的に収集することを特徴とする。
【0020】
これにより、ユーザデータ保存手段はデータファイルを解析することなく一括保存すべきデータを決定することが可能となる。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システムであって、前記クライアント端末は、ウェブブラウザと、前記ウェブブラウザに表示されているデータを解析し収集する画面表示状態収集手段とをさらに含み、前記ユーザデータ保存手段は、前記画面表示状態収集手段によって取得された画面表示状態の保存をさらに指示することを特徴とする。
【0022】
これにより、ユーザデータ蓄積手段に画面表示状態を保存することができる。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システムであって、前記クライアント端末は、携帯電話であることを特徴とする。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システムであって、前記クライアント端末は、コンピュータ端末であることを特徴とする。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システムであって、前記プロキシサーバは、前記クライアント端末内にあることを特徴とする。
【0026】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システムであって、前記プロキシサーバは、前記ウェブサーバ内にあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明のユーザデータ整理システムは、ユーザのデータを整理する際のユーザの負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0029】
本発明であるユーザデータ整理システムの第一の実施形態を、図面1を参照して説明する。本実施形態にかかるユーザデータ整理システムは、ウェブサーバ1と接続してウェブページを閲覧する携帯端末(クライアント端末)2と、ウェブサーバ1と携帯端末2との間の通信を仲介するプロキシサーバ(プロキシ)3とを備えている。
【0030】
ウェブサーバ1と、携帯端末2と、プロキシ3とはそれぞれ、データを記憶および操作することのできるコンピュータシステムまたはその他の任意のデバイスとすることができる。携帯端末3としては、コンピュータ端末またはポータブル・ラップトップコンピュータ、ポータブルメディアプレーヤ、パーソナル情報マネージャ、家電機器などであるがこれら端末に限定されず、少なくとも処理部及び何らかのデータ記憶装置を有するものであればよい。また、プロキシ3は、ウェブサーバ1と同一機器内、あるいは携帯端末2と同一機器内に存在してもよく、あるいは携帯端末3がコンピュータ端末であればISPサーバ、携帯電話であれば移動電話通信の制御局などに備えることもできるが、いずれの構成にも限定されない。
【0031】
本実施形態では、例としてウェブサーバ1はサーバコンピュータであり、携帯端末2は携帯電話である場合について述べる。
【0032】
ウェブサーバ1とプロキシ3、及びプロキシ3と携帯端末2の間はそれぞれ、任意の通信システムによって接続することができる。例として、イーサネット(登録商標)、トークンリング、シリアルまたはパラレル通信などの様々な有線通信プロトコル、様々な無線プロトコル、パケット通信、電話、あるいはその他の任意の通信媒体が挙げられるが、これらに限定されるものではない。携帯端末2が携帯電話である実施例では、携帯端末2とプロキシ3との間を回線接続とすることもできる。場合によっては、様々な暗号化プロトコルを使用することもできる。
【0033】
携帯端末2は、ウェブブラウザ200と,ユーザデータ保存部201と、ユーザデータ蓄積部202と、ユーザデータ検索部203と,ユーザデータ表示部204とを主に備えている。ユーザデータ保存部201は、データ入力部206を介してのユーザからの入力に従い、ユーザデータ保存の指示をする。ユーザデータ蓄積部202は、ユーザデータ保存部201によって保存を支持されたユーザデータを、後述するメタデータと関連付けて蓄積する。ユーザデータ表示部204は、ユーザデータ検索部203がメタデータによって検索したユーザデータを表示する。ユーザデータ保存部201とユーザデータ検索部203とユーザデータ表示部204とは、携帯端末2のCPUなどの処理部にある。ユーザデータ蓄積部202は、メモリの中にある。データ入力部206は、例えばキーパッドやマウスなどの入力機器である。
【0034】
プロキシ3は、メタデータ付与部301と、メタデータ情報データベース302とを備えている。メタデータ付与部301は、ユーザが閲覧を要求したURIに、対応するメタデータをメタデータ情報データベースから付与する。
【0035】
メタデータ情報データベース302とユーザデータ蓄積部202とは、ハードディスク格納システムとすることができ、あるいは、フラッシュメモリなどの固体メモリを含めたその他の任意のタイプの記憶媒体とすることができる。場合によっては、記憶媒体は不揮発性メモリでもよく、若しくは揮発性メモリを使用してもよい。即ち、任意のタイプのデータ記憶媒体を使用することができる。
【0036】
メタデータ情報データベース302は、メタデータとウェブページのURIとを、互いに関連付けて予め格納している。図3はメタデータ情報データベース302の中でメタデータとURIとが格納されている様子である。
【0037】
メタデータ付与部301は、携帯端末2のユーザがウェブページの閲覧をリクエストすると、ウェブブラウザ200からリクエストされたウェブページのURIをキーにしてメタデータ情報データベース302を検索し、該URIに関連づけられたメタデータを取得する。続いて、ウェブサーバ1からウェブページのデータが送られ、それをウェブブラウザ200に送る際に、取得したメタデータを付与して送信する。このときメタデータは、HTTPのヘッダに付与してもよいし、HTMLファイルの< META > タグ内、あるいはウェブブラウザ200とプロキシ3との間のそれ以外の通信路を用いて送信してもよい。
【0038】
ユーザデータ保存部201は、ユーザの保存指示に基づき、保存すべきデータをウェブブラウザ200から取得し、ユーザデータ蓄積部202に送る。
【0039】
ユーザデータ蓄積部202は、ユーザデータ保存部201から送られユーザが保存を指示したユーザデータの保存を指示し、ユーザデータは付けられたメタデータと関連付けてユーザデータ蓄積部に保存される。本実施例では、ユーザデータとはURIであり、ユーザデータ蓄積部202は、図4のようにURIとメタデータとを関連付けて保存している。
【0040】
次に、ユーザがメタデータを用いてウェブページを表示するプロセスについて説明する。
【0041】
ユーザデータ検索部203は、ユーザに指示されたメタデータをキーとして、ユーザデータ蓄積部202から該メタデータとマッチするユーザデータを検索し、ユーザデータ表示部204に送る。
【0042】
ユーザデータ表示部204は、ユーザデータ検索部203から送られたデータを表示するために整形し、ウェブブラウザ200に送る。本実施例では、ユーザデータはURIであるので、ユーザデータ表示部はユーザデータ検索部203から送られたURIをウェブブラウザ200に送る。ウェブブラウザ200は、送られたURIを元にウェブサーバ1からウェブページを取得する。
【0043】
続いて、本発明であるユーザデータ表示システムの変形例である第二の実施形態を、図2を参照して説明する。
【0044】
第2実施形態にかかるユーザデータ整理システムにおいては、携帯端末20は第一の実施例に係る携帯端末2が備えていた要素に加えて、一括保存データ収集部211と、画面表示状態収集部221とをさらに含む。一括保存データ収集部211と画面表示状態収集部221とは共に、携帯端末20の処理部内にある。
【0045】
本実施形態の携帯端末20において、ユーザが新しく受信したウェブページに対してデータの保存を指示すると、一括保存データ収集部211は、ブラウザ200からURIを受け取る。一括保存データ収集部211は、受け取ったURIによりブラウザ200に表示されているデータを解析し、表示に必要なファイルを一括保存すべきデータとして収集する。また、画面表示状態収集部221は、ブラウザ200の画面表示状態を取得する。例えば、プルダウンメニューの示しているところ、選択したチェックボックス等を取得し、ユーザデータ保存部201に送信する。これに従って、ユーザデータ保存部201は、HTMLファイルや画像ファイル、CSS(段階スタイルシート)、スクリプトファイルや、マニフェストファイル(あらかじめコンテンツ制作者が指定する保存すべきファイルのリストを含むファイル)、ウェブページに関連する保存するべきデータすべてを、メタデータと関連させてユーザデータ蓄積部202に保存することができる。図5は、ユーザデータ蓄積部に保存されているユーザデータの例を示したものである。
【0046】
本実施形態においては、携帯端末20は保存を支持したウェブページを表示するのに必要なファイルは全てユーザデータ蓄積部202に格納されている。したがって、携帯端末20のユーザは、インターネットに接続されていないときでも気に入ったウェブページを閲覧することできる。
【0047】
上記の実施形態に係る携帯端末2及び携帯端末20の機能は、ジャバスクリプトなどのスクリプト技術の活用により、ウェブブラウザ200の機能として実装することも可能である。
【0048】
本発明に係るシステムは、クライアント端末の負荷を軽減しながら、クライアント端末がネットワークに接続されていない場合でも、ユーザのデータ間の関連性のリンクを辿れるように表示することを可能にする。
【0049】
本発明は、デバイス、システム、方法、および/またはコンピュータプログラムとして具体化することができる。したがって、本発明の一部またはすべては、ハードウェアに組み入れて、またはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、ステートマシン、ゲートアレイなどを含む)によって実現することができる。
【0050】
さらに、本発明は、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体上のコンピュータプログラムの形態をとることができ、この媒体には、命令実行システムによって、または命令実行システムと共に使用される、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読のプログラムコードが格納される。本明細書のコンテキストでは、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータによって読み取り可能な媒体とは、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、あるいはそれらと共に使用されるプログラムを、収録する、記憶する、通信する、伝搬する、または搬送することのできる、任意の媒体とすることができる。
【0051】
コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータによって読み取り可能な媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体の、システム、装置、デバイス、または伝搬媒体とすることができるが、これらに限定されるものではない。コンピュータによって読み取り可能な媒体には、例として、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含めることができるが、これらに限定されるものではない。
【0052】
コンピュータ記憶媒体には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実現された、揮発性および不揮発性、着脱可能および着脱不能の媒体が含まれる。コンピュータ記憶媒体には、RAM,ROM,EEPROM,フラッシュメモリ、または他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、または他の光記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶、または他の磁気記憶装置、あるいは、所望の情報を記憶するのに使用でき命令実行システムからアクセスできるその他の任意の媒体が含まれるが、これらに限定されるものではない。プログラムは、例えば紙媒体または他の媒体を光学的に走査することによって電子的に取り込んでから、必要ならば適切な方式でコンパイル、解釈、または他の方法で処理し、次いでコンピュータメモリに記憶することができるので、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読の媒体は、プログラムが印刷された紙媒体または別の適切な媒体であってもよいことに留意されたい。
【0053】
通信媒体は通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、またはその他のデータを、搬送波やその他の移送機構などの被変調データ信号に組み入れるものであり、通信媒体には任意の情報伝達媒体が含まれる。用語「被変調データ信号」は、信号中の情報が符号化される形で1つまたは複数の特性が設定または変更される信号を意味する。例えば、通信媒体には、有線ネットワークや直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線などの無線媒体およびその他の無線媒体とが含まれるが、これらに限定されるものではない。上記のいずれかの組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0054】
本発明がコンピュータ実行可能命令の一般的なコンテキストで具体化されるとき、この実施形態は、1つまたは複数のシステム、コンピュータ、またはその他のデバイスによって実行されるプログラムモジュールを含むことができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。通常、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で望まれるように結合または分散させることができる。
本発明は様々な修正および代替形態が可能であるが、本発明の特定の実施形態を図面に例示し、本明細書で詳細に説明する。しかし、本発明を開示される特定の実施形態に限定する意図はなく、反対に、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨および範囲内に含まれるすべての変更形態、均等形態、および代替形態に及ぶことを理解されたい。一般に、これらの実施形態は、本発明の具体的な発明的態様または特徴を強調するために選択されたものである。
【0055】
本明細書全体を通じて、同一の参照番号は、図の記述全体を通して同一の要素を表す。要素が「接続」または「結合」されるものとして言及されるとき、これらの要素は、相互と直接に接続または結合されてもよく、あるいは1つまたは複数の介在要素があってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明のユーザデータ整理システムによると、ユーザのデータを整理する際のユーザの負担を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】第1の実施形態に係るユーザデータ整理システムの模式図である。
【図2】第2の実施形態に係るユーザデータ整理システムの模式図である。
【図3】本発明の実施形態に係るメタデータ情報データベースの内容例である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るユーザデータ蓄積部の内容例である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るユーザデータ蓄積部の内容例である。
【符号の説明】
【0058】
200 ウェブブラウザ
201 ユーザデータ保存部
202 ユーザデータ蓄積部
203 ユーザデータ検索部
204 ユーザデータ表示部
301 メタデータ付与部
302 メタデータ情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのクライアント端末と、前記少なくとも1つのクライアント端末がウェブサーバに接続するときに前記ウェブサーバと前記クライアント端末との間の通信を仲介するプロキシサーバとを備えたユーザデータ整理システムであって、
前記プロキシサーバは、
URIを対応するメタデータと関連付けて格納するメタデータ情報データベースと、
前記クライアント端末が閲覧を要求したURIに対応するメタデータを、前記メタデータ情報データベースから付与するメタデータ付与手段とを備え、
前記クライアント端末はそれぞれ、
ユーザからの入力に従って前記URIに関するユーザデータ保存を指示するユーザデータ保存手段と、
前記ユーザデータ保存手段によって保存を指示されたユーザデータを、前記メタデータ付与手段によって付与されたメタデータと関連付けて蓄積するユーザデータ蓄積手段と、
前記ユーザデータ蓄積手段に蓄積されたユーザデータをメタデータにより検索するユーザデータ検索手段と、
前記ユーザデータ検索手段によって検索されたユーザデータの表示を指示するユーザデータ表示手段と、
を備えることを特徴とする、ユーザデータ整理システム。
【請求項2】
前記URIに関するユーザデータはURIを含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザデータ整理システム。
【請求項3】
前記URIに関するユーザデータは、前記URIが示すウェブページの表示に用いられるファイルを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のユーザデータ整理システム。
【請求項4】
前記URIが示すウェブページの表示に用いられるファイルは、HTMLファイル,CSS、画像ファイル、スクリプトファイルのうち少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする、請求項3に記載のユーザデータ整理システム。
【請求項5】
前記URIが示すウェブページの表示に用いられるファイルは、マニフェストファイルを含むことを特徴とする、請求項3または4に記載のユーザデータ整理システム。
【請求項6】
前記クライアント端末は、前記ユーザデータ保存手段が保存を指示すべきデータを一括的に収集する一括保存データ収集手段をさらに含むことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システム。
【請求項7】
前記URIが示すウェブページの表示に用いられるファイルは、マニフェストファイルを含み、
前記一括保存データ収集手段は、前記マニフェストファイルに基づいてユーザデータの保存を一括的に収集することを特徴とする、請求項6に記載のユーザデータ整理システム。
【請求項8】
前記クライアント端末は、ウェブブラウザと、前記ウェブブラウザに表示されているデータを解析し収集する画面表示状態収集手段とをさらに含み、
前記ユーザデータ保存手段は、前記画面表示状態収集手段によって取得された画面表示状態の保存をさらに指示することを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システム。
【請求項9】
前記クライアント端末は、携帯電話であることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システム。
【請求項10】
前記クライアント端末は、コンピュータ端末であることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システム。
【請求項11】
前記プロキシサーバは、前記クライアント端末内にあることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システム。
【請求項12】
前記プロキシサーバは、前記ウェブサーバ内にあることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか1つに記載のユーザデータ整理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−193462(P2009−193462A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35108(P2008−35108)
【出願日】平成20年2月15日(2008.2.15)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】