説明

ユーザー情報を保存してユーザーを本人確認するシステムおよび方法

【課題】ユーザープロファイル情報を保管してユーザー本人であることのバイオメトリック認証を可能にするシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】ユーザーは、個人情報、財務情報などの情報をウェブページに保存またはリンクする。ユーザーは、他のユーザーが利用できる情報のタイプを制限することができる。前記情報は、携帯型ユーザー装置にダウンロードできる。前記情報は、同じような関心を持つ他のユーザーを見つけるためにも使用することができる。ユーザーは、他のユーザーの中に見つけたいと思う選択した特徴で他のユーザーのプロファイルと比較されるものを保存する。マッチングするユーザーは、互いの位置を見つけ出すのを手助けし合い、その際、彼らは、彼らがユーザープロファイルの実際の所有者であることをバイオメトリック認証することによって互いに本人確認を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、ユーザーに関係する情報を保存してそのユーザー本人であることのバ
イオメトリック認証を可能にするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
数年前から、個人用携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistance)、携帯電
話、ラップトップ型コンピュータといった携帯型電子装置の利用がかなり拡がってきてい
る。これらの電子装置のユーザーは、日常活動の多くの場面においてそれらの装置に頼る
ようになってきている。例えば、活動カレンダやアドレス帳などを保管するのにPDAを
活用している人が多くいる。これらと同じ特徴の多くが、いまや携帯電話にも組み込まれ
ている。ユーザーがこれらのシステムを利用することに一層慣れ親しむようになるにつれ
、これらのシステムに多くの機能を追加することが望まれるようになってきた。関心のあ
る領域として、ユーザーの財務記録と医療記録の保存が挙げられる。具体的には、現在ほ
とんどの人は様々な様式の身分証明および財務の情報をIDカードや保険カードやクレジ
ットカードなどで持ち歩くことを余儀なくされている。これら様々なカードは、失われた
り、置き場所を間違えられたり、あるいは盗難に遭ったりする可能性がある。さらに、様
々な別々の様式の身分証明と記録を保管しているのとは対照的に、ユーザーは、一般的に
、自身の情報よ読み出す情報源を1つしか持っていない。
【0003】
集中的な情報保存はひとつの望ましい目標ではあるが、こうした情報のセキュリティに
関してはいくつかの問題がある。ユーザーは彼らの個人情報の全てを一カ所の情報源にま
とめることを好むであろうが、反面、こうしたシステムでは、他人にIDが盗まれるリス
クも増大する。このため、データセキュリティを保守するための仕組みのある、集中的な
情報保存を可能にするためのシステムおよび方法が必要である。
【0004】
ユーザーに関わる個人的な財務データを保管するための電子システムの利用に伴う更な
る問題はユーザーの本人確認である。具体的には、運転免許証やクレジットカード等のよ
り伝統的な様式において、身分証明書の写真や署名といった身体的な特徴を使うことによ
り、IDカードの保有者が、そのIDカードおよびそれと関係がある情報の実際の所有者
であることを確認することができる。このような本人確認は、電子システムではより一層
困難である。こうしたシステムにおいては、ユーザーに提示されている情報がそのユーザ
ー自身の情報であることを他人に対して証明することを可能にする仕組みが必要である。
【0005】
言及したように、現在、PDAや携帯電話がカレンダや住所や電話番号を保存するため
に使用されている。しかしながら、これらのシステムにはまだ開発を要する他の用途が潜
在的にある。具体的には、多くの人は、自分達と同じような関心を持ち、自分達が欲しい
と思っている何かを現に持っており、および/または、自分達が現に持っている何かを欲
しいと思っている、そんな他の人と接触したいと思っている。例えば、人は、自分と同じ
ような関心を共有することができる人あるいはある関係を築くことができる人の場所を特
定したいと思うことがある。さらに、人は、緊急訓練を受けている人や緊急事態に役に立
つ人、あるいは特定の商品を売買したいと思っている人の場所を特定したいと思うことが
ある。
【0006】
同じ一般エリアに所在していて共通の関心を持つ人々をマッチングさせることは困難な
作業である。というのは、人々は身体や聞こえる音を使って自分達の関心を他人に伝達し
、同じ関心を共有しているかどうかを尋ねなければならないからである。このプロセスは
、情報を受け取る人の人数を制限してその情報に関心を持つ人に問い合わせようとすると
きには一層困難なものとなる。共通する人々(compatible people)あるいは同じような
関心を持つ人々をマッチングさせる作業は、従来は、ある特定の個人データをユーザー間
で交換するために無線装置を利用するシステム、あるいはコンピュータデータベースに保
存された個人データを交換するためにインターネットやパーソナルコンピュータを利用す
るコンピュータベースのシステムを使って解決されてきた。
【0007】
例えば、ユーザープロファイルが保存されていたり、あるいは、保存されているユーザ
ープロファイルと各種の無線通信手段によって連絡可能であるようなページャまたはコー
ドレス電話といった無線装置は、ある特定の個人データとをユーザー間で交換するよう設
計されている。こうした無線装置は、作動すると、ユーザープロファイル情報をこの無線
装置を取り巻いている一般エリアへと、または当該一般エリアから、無線または電話回線
を通じて送受信を行い、マッチングする他のプロファイルを見つけ出す。無線装置内にあ
る、または無線装置と通信する遠隔地にあるプロセッサによって、保存されたプロファイ
ルと受信されたプロファイルとが比較されることがある。これらのシステムは、ユーザー
プロファイルとそのユーザーの関心についての無線通信をユーザーを取り巻いているエリ
アに提供するが、現在の無線装置システムにはいくつかの欠点がある。具体的には、これ
らの無線装置によって保存またはアクセスされるプロファイルは、特定ユーザーのある決
まった一般的な個人情報のみを含むユーザー固有のプロファイルである。その上、ユーザ
ーは、そのユーザー自身のプロファイルにある一定の情報を入力しない選択をすることが
できるが、そのプロファイルに保存された全ての情報は、周囲のエリアに送信されると他
のユーザーもそれにアクセスすることができる。従って、ユーザーは、そのユーザーの個
人的プロファイルにそのユーザーしか利用することができない他の個人情報を保存するこ
とはできない。このタイプのシステムの別の欠点は、こうした無線装置を盗んだりあるい
はそれを発見した誰かが、あたかもその無線装置によって送信されたユーザープロファイ
ルの所有者であると見せかけてその無線装置を使用することを防止する方法が全く無いこ
とである。さらに、あるユーザーが他のユーザーのプロファイルに保存された情報が真実
かどうかを知る手だては全く存在しない。
【0008】
ユーザー間で個人情報を交換するための別のタイプのシステムは、インターネットとパ
ーソナルコンピュータを利用してデータベースに保存された個人データを交換するための
コンピュータベースのシステムである。一般的に、これらのコンピュータベースのシステ
ムには、ユーザーがユーザー自身の個人情報をインターネットとウェブページに接続され
たユーザー自身のパーソナルコンピュータを使ってサーバにあるデータベースに入力する
ことが含まれる。このシステムの全てのユーザーは、個人情報データベースを検索して各
自が望む特徴を有する別のユーザーを特定のサーチ基準を使って見出すことがある。代わ
りに、このシステムは、全てのユーザー個人情報を比較して、ユーザー間のベストマッチ
を決定して、共通する(compatible)ユーザーに接触(コンタクト)情報を提示すること
ができる。しかしながら、これらのコンピュータベースのシステムは、一般に、ユーザー
が持ち歩き、そのユーザーが、共通する人々と直接会うことのない一般エリア内にいる他
のユーザーにそのユーザー自身の情報を送信することのある無線装置を提供するものでは
ない。加えて、上述した無線装置システムのようなこのシステムでは、ユーザーはデータ
ベースにそのユーザーのみアクセスできる他の個人情報を保存することは許されない。ユ
ーザーがそのユーザー以外のユーザーがアクセスできるものを制限する唯一の方法は、一
定の情報をそのユーザーのプロファイルに入力しないことを選択することである。さらに
、このシステムはあるユーザーが他のユーザーのプロファイルに保存された情報が真実が
どうかを知る手だてを提供するものでもない。
【0009】
ユーザーが自身の財務記録、医療記録および他の記録を含む個人情報の全てを保存する
ことを許すあるタイプのシステムでは、ユーザーは自身の個人情報の中で他人にアクセス
することを許したいと思っている一部の情報を選ぶことも許される。このシステムには、
無線通信を通じて、ユーザーの個人情報にアクセスしおよび/またはそれらを保存し、そ
して他人へまたは他人から情報を送受信し、あるいは消費者取引を開始することがあるハ
ンドヘルド無線装置が含まれる。さらに、これらのシステムには、ハンドヘルド装置のユ
ーザーが何らかの目的でその装置を使用する前に、そのユーザーがその装置内にある情報
またはその装置によるアクセスが可能な情報の所有者であることを証明しなければならな
いときに備えてバイオメトリック認証能力が含まれることがある。しかしながら、これら
のシステムでは、ユーザーは自身の保存された個人プロファイルまたは個人情報の中に、
そのユーザーが場所を特定したいと思っている他のユーザーのプロファイルを含ませるこ
とは許されない。このため、これらのシステムには、様々なユーザープロファイルを比較
してマッチングする相手を見出し、そうした相手が見出されたときにこのハンドヘルド装
置を通じて相手にユーザーに通知する機能は含まれていない。
【発明の概要】
【0010】
本発明のシステムおよび方法は従来技術のシステムにない複数の利点を提供する。具体
的には、本発明のシステムおよび方法は、確認した情報および/またはプロファイルの望
ましい特徴描写を交換および/またはマッチングさせることを目的として人々をその人々
の電子ID(身分証明)またはプロファイル(限定されないが、履歴書、医療記録、法的
記録、職歴、逮捕歴、財務記録、宗教上の記録、および何か他の望ましい団体加入認定記
録を含む)とリンクさせるための電子装置(限定されないが、コンピュータ、携帯電話、
PDA、またはページャを含む)を使用するバイオメトリック認証(限定はされないが、
網膜または指紋の読取り、肉声またはDNAの認識を含む)を提供する。
【0011】
より具体的には、本発明のシステムおよび方法においては、ユーザーは、そのユーザー
自身に関する様々な情報をインターネットまたはイントラネットを通じて利用かつ表示す
るために、それらの情報をウェブページに入力することが許される。ユーザーは、そのユ
ーザー自身に関する職業や前歴などの一般情報を入れておくことがある。また、ユーザー
は、そのユーザー自身の財務記録、犯罪歴(前科)、医療記録、および宗教上の記録に関
係する情報へのリンクを入力または提供することもある。ユーザーは、ある特定の個人の
みがある特定の記録にアクセスすることができるように情報を分離することができる。ウ
ェブページには、ユーザーがそのユーザー自身の特定の特徴を入力することができる個人
的なセクションも設けられることがある。これらの特徴は、民族的背景、体型、髪や目の
色など、ユーザー自体を記述したり、ユーザーの趣味や従事している仕事などを記述した
りすることがある。ユーザーは、他者において捜し求めている特定の特徴も入力すること
がある。これはマッチングを行う特徴であったり、あるいは関心のある趣味に関係した特
徴であったりすることができる。
【0012】
ユーザーは、この情報の中に、他のユーザーが見ることができるようにインターネット
を通じてアクセス可能な一定の部分を設けることができる。マッチングを行う環境では、
あるユーザーの情報を見て、他のユーザーは、共通の関心が存在するかを調べることがあ
る。さらに、センターのプロセッサは、各ユーザーによって入力され選択された望ましい
特徴を受信し、これらの望ましい特徴を各ユーザーの情報と比較して共通の関心を持つユ
ーザーを特定することがある。また金融取引では、あるユーザーと取引をすることに関心
がある事業主体は、取引のために、そのユーザーに関する保存され、またはリンクされた
財務情報にアクセスすることが許されることができる。
【0013】
重要なこととして、本発明のシステムおよび方法はこうしたユーザーの情報の全てまた
は一部を保存するための、あるいはユーザーのウェブページに保存もしくはリンクされた
情報にインターネットを通じてアクセスするための、携帯型装置をさらに提供する。この
携帯型装置はユーザーが持ち運ぶことができ、そしてマッチングを行ってビジネス的ある
いは個人的に関係のある共通の関心を持つ他人を見つけ出して、様々なビジネスや金融取
引を行ったりするのに使用することができる。
【0014】
共通の関心を持つ他人をマッチングしたりあるいは見つけ出すという設定においては、
本発明の携帯型装置は、これらのユーザーのプロファイルの選択された一部をユーザーを
取り囲む一般エリアに送信するように設計される。他のユーザーはこの情報を受信してそ
の場で処理し、他方では送信側ユーザーも受信側の他のユーザーから情報を受け取る。受
信されたユーザープロファイル情報はユーザーの選ばれたプリファレンスと比較される。
ある特定のユーザーがその望ましい特徴と一致した場合には、一致の表示がその特定のユ
ーザーに示される。次に基準を満たすユーザーに会うために異なる方法が使用されること
がある。このために携帯型装置は互いのユーザーの位置をピンポイントで示すことを可能
にするGPSを含むことがある。携帯型装置は両方のユーザーの携帯型装置から送信され
る追跡信号(tracking signal)を使用することがある。この場合、信号強度を使用して
ユーザーは互いの場所に向かうことができる。システムはユーザー同士が互いに通信する
ことができるようにするテキストメッセージング能力も含むことがある。
【0015】
マッチングを行う他に、このシステムは、例えばコインの購入に関心がありコインディ
ーラを捜しているユーザーのように同じような興味を持つ他者を捜し出すために使用され
ることがある。またこのシステムは緊急目的にも使用されることがある。医療訓練を受け
ているユーザーはそのユーザーのシステムにこの情報を入れることがある。別のユーザー
が医療上の緊急事態に遭遇している場合、その別のユーザーは非常ボタンを押してそのユ
ーザー自身の装置に緊急信号を送信させるようにすることができる。この信号は緊急事態
に遭遇しているユーザーを取り囲むエリアに送信されることになる。そのエリアのあるユ
ーザーが医療訓練を受けている場合、医療訓練を受けているそのユーザーの装置は緊急信
号を受信して問題の発生を警報して受信側のユーザーに注意を喚起させるようにすること
がある。
【0016】
本発明の携帯型装置は金融その他の取引にも使用されることがある。具体的には、この
携帯型装置は、ATM、クレジットカード機械などにユーザーの財務情報を送信すること
がある。その際、この財務情報は取引に使用することができる。
【0017】
本発明の重要な特徴としてユーザー認証がある。具体的には、上記それぞれの設定にお
いて、装置の保有者がその装置に保存された情報に関連付けされた実際の所有者であるこ
とを確認することは重要である。この理由から、本発明のシステムは、情報の提示者が他
者に対してその情報の実際の所有者であることを保証するセキュリティの仕組みを含む。
具体的には、本発明のシステムおよび方法は、バイオメトリックスキャナと、ユーザーの
保存され認証されたバイオメトリック(biometric、生体測定結果)を保管するための記
憶装置とを具備する。ユーザーは、ユーザー自身のバイオメトリックとして証明されたそ
のユーザー自身のバイオメトリックを事前に保存しておく。このバイオメトリックはユー
ザー自身の装置に保存される。ユーザーがその情報を自分の装置に保有していることを他
のユーザーに証明するために、ユーザーは自分のバイオメトリックを自分の装置のスキャ
ナによって読取る。読取ったバイオメトリックは、保存かつ認証されたバイオメトリック
と比較される。一致する場合には、装置は、可視的に認証インジケータに光を当てること
によって、あるいは認証信号を別のユーザーに送って、本人確認結果を表示する。
【0018】
代替的あるいは更なる実施の態様として、ユーザーが例えばネットワークにいる場合に
は、あるユーザーのバイオメトリックは他のユーザーの装置に保存されることがある。こ
うした設定では他の全てのユーザーのバイオメトリックは、各ユーザーの所にダウンロー
ドされて保存される。この場合、ユーザーは他のユーザーの装置によってバイオメトリッ
クが読取られ、他のユーザーの装置によって認証されることが必要とされることもある。
この場合の追加的な特徴として、ユーザーによるそのユーザー自身の装置に保存されたバ
イオメトリックの改ざんはその他のユーザーの装置による認証を必要とすることによって
防止されることもある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1A】本発明のシステムおよび方法が導入されることができる環境と様々な適用例を示した動作ブロック図である。
【図1B】本発明の実施の一態様におけるユーザープロファイル情報を保存かつ送信するための携帯型装置の動作ブロック図である。
【図2】ユーザーの装置によって送信されたサーチ信号の強度を使ってマッチングするユーザーを捜し出すための本発明の実施の一態様に基づく方法の手順の流れを示した図である。
【図3】ユーザーの装置によって送信されたサーチ信号の強度を使ってマッチングするユーザーの位置を突き止めるための本発明の実施の別の態様に基づく方法の手順の流れを示した図である。
【図4】GPSシステムを使ってマッチングするユーザーの位置を突き止めるための本発明の実施の別の態様に基づく方法の手順の流れを示した図である。
【図5】遠隔サーバを使用してユーザーを互いにガイドしてマッチングするユーザーの位置を突き止めるための本発明の実施の別の態様に基づく方法の手順の流れを示した図である。
【図6】ユーザーのプライベートなプロファイル情報にアクセスしてユーザープロファイルデータの送信および/または受信を通じて金融その他の様々なタイプの取引に関与するために使用される本発明の実施の一態様に基づく携帯型ユーザー装置の動作の流れを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の最良の態様を説明する。これは本発明の実施
の全ての態様ではなく、そのごく一部である。実際、これらの発明は多くの形態で実施す
ることができ、ここに記述される実施の態様に限定されるものではない。むしろこれらの
態様は本開示が出願の法的要件に適合するように提供されている。なお、図面およびその
説明において類似の符号が類似の構成要素に付与されている。
【0021】
本発明のシステムおよび方法には、一般に、ネットワークに繋がるコンピュータベース
のシステムを使ってユーザーがユーザー自身の個人プロファイルをウェブページに入力し
、同じネットワークに繋がる1つ以上のサーバに彼らのプロファイルを保存することが含
まれる。これらの個人プロファイルは、ユーザーの身体的記述、関心、財務情報、および
/または医療記録といったユーザーに関する何らかのタイプの情報を含むことがあり、ま
たこれらのプロファイルは、他のユーザーの中に捜し求められるプロファイルのタイプを
指定することもある。さらに、ユーザーは、彼らのプロファイルの中で他のユーザーと共
有したい部分を指定し、プライベートにしておきたい部分を指定することがある。このと
きユーザーは、携帯型無線ユーザー装置とユーザープロファイルを保存するサーバと繋が
るネットワークにアクセスする無線ネットワークとを使って、彼らの個人プロファイルに
アクセスすることがある。
【0022】
この携帯型ユーザー装置は、キーホルダ、携帯電話、ページャ、および/または個人用
情報携帯端末(PDA)といった任意のタイプの携帯型無線装置とすることができ、ある
特定のユーザーの携帯型装置は遠隔サーバからそのユーザーのプロファイルを保存したり
、あるいはそれにアクセスすることができる。携帯型ユーザー装置は、そのユーザープロ
ファイルを周囲のエリアに送信し、他のユーザーのプロファイルを受信し、そしてそれら
のプロファイルを様々な目的で比較することができる。例えば、あるユーザーは、金貨を
売りたいと思っており、その金貨を買いたい思う別のユーザーを見つけたいと考えること
ができるが、そのような場合、ユーザーがアクセス可能なプロファイルを比較することに
よって、ユーザーのマッチングが行われることがある。もう一つの例として、ある一人の
ユーザーが同じような個人的関心を持つ別のユーザーを見つけたいと思うことができるが
、その一人のユーザーの求めるプロファイルと別のユーザーがアクセス可能なプロファイ
ルとを比較することにより、指定された関心が同じようなものである場合にはマッチング
が成立する。この携帯型ユーザー装置は「非常」ボタンを備えることもある。この場合、
緊急事態に遭遇して助けが必要なユーザーはこの非常ボタンを押して、周囲のエリアにい
る、警備訓練、医療訓練、およびその他何らかのタイプの緊急訓練を含むアクセス可能な
ユーザープロファイルを持つ救援が可能な他のユーザーの位置を特定することがある。こ
の携帯型ユーザー装置は、一致が見つかったときにそのことを(他のユーザーの位置を特
定している)ユーザーに信号で知らせるためのインジケータ(indicator)を具備する。
その信号はユーザーに一致があったことを表示する視覚信号、振動信号、音響信号、およ
び/または何か他のタイプの信号でよい。
【0023】
さらに、携帯型ユーザー装置とそのユーザーのコンピュータとのいずれか一方または両
方は、セキュリティおよび認証目的の機能として、網膜または指紋の読取り、肉声認識ま
たはDNA認識、あるいは何か他のタイプのバイオメトリック認証といった、バイオメト
リック認証を組み込んでいる。従って、マッチングするユーザーは、自身のユーザー装置
上にあるスキャナおよび保存されたバイオメトリックあるいはその他のユーザーの装置上
にあるスキャナや保存されたバイオメトリックを使って、彼らが、彼らの装置およびその
装置上に保存されたプロファイルの実際の所有者であること互いに確認し合うことがあり
、そうすることにより、彼らが会っている人が別のユーザーの携帯型装置を盗んでおらず
、あるいは見つけて拾得してはいないことが保証される。加えて、ユーザーは、彼らのプ
ロファイルに含まれるある特定のタイプの個人情報をバイオメトリック認証することがで
きる。
【0024】
ユーザープロファイルは任意タイプの電子情報及または電子記録を含むことができ、ま
たそうした情報の全てまたは一部は完全にプライベートなことができるので、プロファイ
ルはユーザーのためにセンターに保管された電子情報であることが可能である。このため
、ユーザーは彼らの個人プロファイルに蓄えられた情報を必要とする金融取引その他の取
引を実行するために彼らの携帯型ユーザー装置を使って彼らの個人プロファイルにアクセ
スすることがある。携帯型ユーザー装置のバイオメトリック認証機能はユーザープロファ
イルに保存された個人情報と取引のセキュリティを確保する。というのは、ユーザーのバ
イオメトリックが認証されるまでユーザーは彼らのプロファイル、とりわけ彼らのプロフ
ァイルのプライベートな部分を利用したり、あるいは取引を実行したりすることはないか
らである。従って、携帯型ユーザー装置は、例えばクレジットカードの利用、電話呼出の
実行、あるいはその他任意のタイプの情報交換など、IDのバイオメトリック認証が何ら
かの情報交換と関連付けされた任意の場合に利用されることがある。
【0025】
図1Aに本発明の実施の一態様に基づくシステム10を示す。このシステム10は、イ
ンターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)などのネ
ットワーク12と、少なくとも1つのサーバと、少なくとも1つのパーソナルコンピュー
タ14とを具備する。1つまたは複数のサーバは、ネットワーク12と繋がり、ウェブペ
ージとユーザープロファイルを保存するサーバ16と、他のユーザーの情報を保存する少
なくとも1つのサーバ18とを含むことができる。代わりに、ウェブページとユーザープ
ロファイルは、別個のサーバに保存されることができる。さらに、ユーザープロファイル
は1つ以上のサーバに設置されたデータベースに保存されることができる。パーソナルコ
ンピュータ14も、ネットワーク12と繋がり、サーバ16に保存されたウェブページに
アクセスすることが可能である。パーソナルコンピュータ14は、ユーザーがウェブペー
ジに入力するユーザープロファイルデータを受け取ることができ、そのユーザープロファ
イルデータはサーバ16に保存されることができる。加えて、パーソナルコンピュータ1
4は、ある特定のユーザーのバイオメトリックに関連付けられることができる。このため
、ウェブページがパーソナルコンピュータに保存されることもあり、ユーザーは、彼らの
プロファイルデータをパーソナルコンピュータに保存し、そのパーソナルコンピュータに
よるバイオメトリック認証後にその特定のユーザーのみがそのパーソナルコンピュータに
アクセスすることができる。パーソナルコンピュータは、バイオメトリック認証を継続的
に行なって、最初のバイオメトリック認証後は別の人がそのパーソナルコンピュータに保
存された情報にアクセスすることがないようにすることができる。ある特定のユーザーの
バイオメトリックに関連付けられサーバ16および/またはパーソナルコンピュータに保
存された各ユーザープロファイルは、その特定ユーザーのバイオメトリックとその特定ユ
ーザーを代表する固有のID番号と関連付けられる。サーバ16または何か他のネットワ
ークサーバは、バイオメトリックと固有ID番号とを特定のユーザーのプロファイルと相
互に関連付けるセキュアルックアップテーブルまたはリストを含むことができ、それによ
り、ユーザーが情報を送信すると、システム10は、直ちにそのテーブルまたはリストの
中から送信された情報と関連付けされた固有IDとバイオメトリックとを調べ上げて、そ
の送信された情報をそのユーザーのプロファイルと関連付けるようにすることができる。
【0026】
ウェブページは、ユーザーに一定の情報の入力を指示することがあるが、またそのウェ
ブページは、ユーザーが望むどんなタイプの情報も彼らの個人プロファイルに入力するこ
とをユーザーに許すこともできる。加えて、ユーザーはネットワーク12と繋がるサーバ
上に存在する任意の他の電子ユーザー情報へのリンクを含めることがある。例えば、ユー
ザープロファイルデータは、銀行記録、医療記録、犯罪歴、運転歴などの他のユーザー情
報のIPアドレスまたはドメインネームといった場所も含むことができる。またユーザー
は、例えばその情報にバイオメトリックを関連付けることによって、一定のタイプの個人
情報を確認することもある。例えば、ユーザーは、彼らのバイオメトリックを彼らの医療
記録、彼らの給与、あるいは組織会員名簿における彼らの登録名と関連付け、保証できる
権限を有する誰かによってそのことを証明してもらうことができる。このときユーザーは
、確認された情報を含むデータベースまたはサーバへのリンクを含めて彼らのプロファイ
ルに含まれる確認済みの情報に信頼性を加えるようにすることができる。
【0027】
ウェブページは、ユーザーに対して、彼らのプロファイルの中の他のユーザーがアクセ
スできるようになる部分を選ぶことを許可することもできる。従って、ユーザーは、彼ら
の個人情報の全てを共通して保管するという彼ら自身の目的のために、彼らのプロファイ
ルに彼らの個人情報を全て保存することができる。その上、ユーザーは、彼らの個人情報
への異なったレベルのアクセスを指定する複数のプロファイルを設定して、他のユーザー
がケースバイケースでアクセスすることができるようになるプロファイルを選ぶようにす
ることができる。例えば、彼らが会うことに非常に関心のある別のユーザーと個人情報を
交換する目的で、ユーザーは、ユーザー自身に関する情報で前向きと見られる情報のみに
他のユーザーがアクセスすることができるようにする1つのプロファイルを設定すること
ができる。こうして、ユーザーは他のユーザーが捜していると信じるものに基づいて複数
のプロファイルを仕立て、他のユーザーが環境や状況、あるいは用途に応じてアクセスす
ることができるようにプロファイルを選ぶことができる。
【0028】
またユーザーは、ウェブページを使って、他のユーザーに捜し求められる1つまたは複
数のプロファイルのタイプを明らかにすることもできるが、これは、各ユーザーのプロフ
ァイルに保存されることもできる。例えば、一部のユーザーが金貨を売りたいと思ってい
る場合、それらのユーザーは、彼らが金貨の購入に関心のある他のユーザーを見つけよう
としていることを明らかにすることができる。別の例として、ユーザーは、彼らが他のユ
ーザーに捜し求めている関心のタイプを明らかしてその関心を共有したり、あるいはその
他のユーザーをもっとよく知ることができるようにすることができる。ユーザーが彼らの
プロファイルに入力し保存するどんな情報も、上述した方法と同じやり方でパーソナルコ
ンピュータ14をそのユーザーが使って、および/または、以下説明されるように携帯型
ユーザー装置を使って、いつでも変更されることができる。
【0029】
他のユーザーに捜し求めたプロファイルを指定する際は、ユーザーは一定の特徴に重み
を付けて、ユーザーが捜したプロファイルが他のユーザーのプロファイルと比較されると
きにスコアが得られるようにすることができる。当業者に知られているどんなタイプの重
み付けプログラム、アルゴリズム、あるいは行列も利用してよい。例えば、0から10ま
での重みが一定の特徴に割り当てられることができる。ゼロは受け容れられない特徴を表
し、10は当該特徴と完全に一致したことを表す。具体的には、あるユーザーが背丈が1
83cm(6フィート)の人を捜している場合、数センチの違いは気にしないものとする
と、ユーザーは183cm(6フィート)に10の重みを付け、他の許容できる高さに対
しそれより低い重みを付け、自動的に(デフォルトで)除外した高さには重み0を付ける
ことができる。代わりに、ユーザーが183cm(6フィート)の人のみを捜している場
合、ユーザーは183cm(6フィート)にだけ重み10を付け、それ以外には重みゼロ
を付けることができる。重みはどんなタイプの特徴にも付けられるが、ユーザーは確認済
みの情報には未確認の情報よりも高い重みがつけられることを指定することもある。さら
に、ユーザーは、捜す特徴のタイプを変化させて複数の捜し求められるプロファイルを設
定することができる。このときユーザーはケースバイケースで、特定の環境、状況、また
は用途に応じて捜し求められる特定のプロファイルを選ぶことができる。
【0030】
保存されるとすぐに、ユーザーは、多くの目的のためにその情報を使用することができ
る。例えば、ユーザーが保存またはリンクされた財務データが使用される様々なオンライ
ン金融取引を実行することができる。本発明のこの実施態様の1つの特徴は認証である。
具体的には、言及したように、ユーザーのコンピュータには、このコンピュータのスクリ
ーン、マウス、マウスパッド、キーボードなどに位置するバイオメトリックスキャナが付
随することができる。ユーザーは、このコンピュータにそのユーザー自身の確認済みのバ
イオメトリックを保存していることができる。その上さらに、あるいは代わりに、ユーザ
ーが取引を行っている個人がそのユーザーのシステムに保存されたそのユーザー自身のバ
イオメトリックの確認済みのコピーを保有していることもある。ユーザーが取引を開始す
ると、そのユーザーのバイオメトリックをスキャナが読み取って、そのユーザー自身のコ
ンピュータが、読取ったバイオメトリックを保存してあるバイオメトリックと比較して、
そのユーザーが取引を行っているその個人に対して、そのユーザーが当該財務情報の実際
の所有者であることを証明することができる。さらに、あるいは代わりに、ユーザーの読
取ったバイオメトリックがその他のユーザーのコンピュータに送信され、そこではその送
信されたバイオメトリックがその他の個人のコンピュータ上に保存されている事前に確認
済みのユーザーバイオメトリックと比較でき、それにより取引相手であるユーザーを認証
することができる。この追加的または代替的なアプローチによれば、あるユーザーの読取
ったバイオメトリックがそのユーザー以外の他のユーザーの装置に保存されたバイオメト
リックであることの確認を要求することによって、そのあるユーザーがそのユーザー自身
のコンピュータに保存されたバイオメトリックを改ざんするリスクが減る。
【0031】
この一例として、銀行口座を利用する人がその口座の実際の所有者であることを保証す
るオンラインバンキングが挙げられる。この場合、ユーザーのバイオメトリックは、その
ユーザーの所にあるスキャナで読取られ、センターのプロセッサまたは遠隔のユーザーに
送信される。センターのプロセッサおよび/または遠隔のユーザーは、口座の所有者本人
の事前に保存された確認済みのバイオメトリックを保有する。読取ったバイオメトリック
と確認済みのバイオメトリックが一致する場合、そのユーザーは、その口座の所有者本人
である。同じようなシナリオは、例えばオンラインオークションプログラムでも使用でき
る。そこでは、ユーザーは全て、センターのコンピュータおよび/または各ユーザーのコ
ンピュータに保存された確認済みのバイオメトリックを提示する。ユーザー間で取引が行
われるとき、各ユーザーは、読取った各自のバイオメトリックを持つことになり、その他
のユーザーまたはセンターのプロセッサに送られることになるが、そこでは、読取ったバ
イオメトリックは、保存された事前確認されたバイオメトリックと比較できる。
【0032】
金融その他の取引の他に、保存されたユーザープロファイルは、マッチングを行ったり
および/または同じような関心を持つ他者を見つけたりするためのネットワーク用途に使
用することができる。具体的には、複数のユーザーがあるサービスに加入する場合があり
、それによりセンターのプロセッサは、彼らのプロファイルとプリファレンスにアクセス
可能となる。センターのプロセッサは、ユーザーのプロファイルを他のユーザーのプリフ
ァレンスと比較して類似の関心を判定することができる。このときこれらのユーザーは、
一致性に関して知らされ、マッチングするユーザーの情報が提供されることができる。金
融取引のシナリオと同じように、本発明によれば、ユーザーのバイオメトリックを読取る
ためのスキャナを使用して、ユーザー自身のコンピュータ、センターのプロセッサ、ある
いは、その他のユーザーのコンピュータのいずれかもしくは全てに保存されたユーザー本
人の事前に確認済みのバイオメトリックと比較することによって彼らのユーザープロファ
イル情報のユーザー認証が可能である。
【0033】
ネットワーク12は、当業者に既知の任意の方法に基づいて、セルラタイプ、RFタイ
プ、もしくは他のタイプの無線ネットワークあるいは複数の無線ネットワークの組み合わ
せなどの無線通信ネットワーク20と通信することも可能である。無線通信ネットワーク
20は、ネットワーク12からおよびネットワーク12へ信号を送受信するタワー22と
、装置相互とタワー22からおよびタワー22へ信号を送受信する複数の携帯型ユーザー
装置を含む。携帯型ユーザー装置は無線通信可能な任意のタイプの装置とすることができ
、それはまたシステム10専用のものかあるいは他の機能も可能な装置とすることができ
る。例えば、携帯型ユーザー装置は、キーホルダ型装置24、携帯電話機26、および/
またはPDA(個人用携帯情報端末)28であることができる。タイプとは無関係に携帯
型ユーザー装置には、サーバ16、ユーザーのバイオメトリックが付属したパーソナルコ
ンピュータ、あるいはネットワーク12と繋がった任意の他のセキュアデータベースもし
くはサーバなどに保存されているユーザープロファイルと同じ固有ID番号やバイオメト
リックが付属している。
【0034】
図1Bに携帯型ユーザー装置に含まれることがある構成部品を示す。この携帯型ユーザ
ー装置は、少なくとも1つのアンテナ40と、受信機42と、送信機44と、少なくとも
1つのキーが付いたキーパッド48と、少なくとも1つのバイオメトリックセンサ50と
、マッチインジケータ52と、オプションとしてディスプレイ54と、オプションとして
GPS(Global Positioning System)58と、そしてプロセッサ56とを具備する。ア
ンテナ40は、赤外線センサ部品といった携帯型ユーザー装置の外側に沿った位置にある
、あるいは携帯型ユーザー装置の外側から延びる、任意のタイプの送受信部品でよい。受
信機42と送信機44は、従ってアンテナ40または他のタイプのトランシーバを通じて
信号を送受信する。携帯型ユーザー装置から受信された信号と携帯型ユーザー装置へ送信
される信号はプロセッサ56によって処理される。
【0035】
ユーザーは、彼らの携帯型ユーザー装置が信号を送受信する範囲を選ぶことができる。
例えば、ユーザーが、そのユーザーを助けることができる、あるいは共通する関心を持つ
他のユーザーを室内に捜し求めている場合、ユーザーは、携帯型ユーザー装置の送受信の
範囲をその室内に選ぶことができる。さらに、ユーザーが野外にいて、そのユーザーを助
けることができる、あるいは共通する関心を持つ他のユーザーをより広い一般エリア内に
捜し求めている場合、ユーザーは、彼らの携帯型ユーザー装置の送受信の範囲をその一般
エリア内に選ぶことができる。その上、ユーザーは、彼らの場所に関係なく、そのユーザ
ーを助けることができる、あるいは共通の関心を持つ誰か他のユーザーを捜し求めている
ことを示す信号をネットワーク12と繋がったサーバに送信するように彼らの携帯型ユー
ザー装置を設定することができる。
【0036】
メモリ46は、そのユーザーのプロファイルにも関連したそのユーザーの固有ID番号
を保存している。本発明の方法およびシステムの実施の一態様として、このユーザーのプ
ロファイルも携帯型ユーザー装置のこのメモリ46に保存されることができる。こうして
、携帯型ユーザー装置は、ユーザーの固有ID番号に関連付けされたそのユーザーのプロ
ファイルのリクエストを、システム10を通じて送信する。ネットワーク12に繋がった
システムサーバにおいて該当する適切なユーザープロファイルが捜し求められ、そのユー
ザープロファイルがID番号と一緒にそのID番号に関連付けされた携帯型ユーザー装置
に送信され、そのID番号に関連付けされた携帯型ユーザー装置のみがそのユーザープロ
ファイルを確実に受信できるようにする。このとき適切な携帯型ユーザー装置は、アンテ
ナ40と受信機42を通じてそのユーザープロファイルを受信する。本例では、プロセッ
サ56は、受信された信号が該当する適切なユーザープロファイルであることを判断し、
そのユーザープロファイルをメモリ46に保存する。携帯型ユーザー装置のメモリ46に
ユーザープロファイルを保存することの代わりの態様、あるいは追加的な態様として、携
帯型ユーザー装置は、ネットワーク12に繋がったサーバまたはデータベースに保存され
た該当する適切なユーザープロファイルの全てまた一部に、ユーザーがそのユーザーのプ
ロファイルを含む何らかのタイプのアクションを要求する毎にアクセスすることができる

【0037】
プロセッサ56は、携帯型ユーザー装置がアンテナ40と受信機42を通じて受信した
他のユーザープロファイルを当該ユーザーのプロファイル、特に他のユーザーに探し求め
られるプロファイルのタイプを示すユーザープロファイルの一部、と比較することが可能
なソフトウェアを含むこともある。プロセッサ56に存在する比較ソフトウェアの代わり
の態様または追加的な態様として、ネットワーク12と繋がったサーバがこの比較ソフト
ウェアを含むことができるが、この場合には、携帯型ユーザー装置は、この比較ソフトウ
ェアにアクセスしてよい。プロセッサ56および/またはサーバは、異なった言語で書か
れたユーザープロファイルが比較できるように変換ソフトウェアを含むこともある。比較
ソフトウェアがユーザーの捜し求めたプロファイルと別のユーザーのプロファイルとの間
に一致を見出した場合には、携帯型ユーザー装置のマッチインジケータ52が作動する。
【0038】
1つの態様として、比較ソフトウェアは、あるユーザーの捜し求めたプロファイルと別
のユーザーのアクセス可能なプロファイルと間の各比較毎にスコアを計算することができ
る。スコアは、ユーザーの捜し求めたプロファイルに含まれる特徴でその他のユーザーの
プロファイルが含むものに割り当てられた重みに基づくものである。重みに基づく未加工
のスコアは、例えば当業者に知られている何らかの加重スケーリング方法(weighting an
d scaling method)に基づいて1から100までのスコアに目盛られる。ユーザーは彼ら
のプロファイルの中に一致が示されるべきでないスコアを指定することができる。さらに
、ユーザーは、異なる捜し求めたプロファイルに異なる最小のスコアを指定することがで
きる。例えば、捜し求めた1つのプロファイルの中に別のユーザーに捜し求めた正確な特
徴を表している高く重み付けされた特徴のみが含まれる場合、そのプロファイルの最小ス
コアは比較的高く、捜し求めている方のユーザーにはほとんど正確な一致のみが知らされ
ることが保証される。別の捜し求めたプロファイルは捜し求めた様々な特徴の多くの重み
を含むことができるが、そのプロファイルの最小のスコアは、捜し求めている方のユーザ
ーが別のユーザーが1つ以上の特徴に正確に一致し、他の特徴でも受容可能な範囲内にあ
る場合に通知されることが保証されるほど十分低くすることができる。
【0039】
マッチインジケータ(match indicator:一致表示装置)52は、ユーザーに一致を知
らせるための、例えば視覚信号、音響信号または振動信号といった、何らかのタイプの信
号を生成することができる。プロセッサ56は、マッチングするユーザーの信号の、その
ユーザーがどれだけ離れているかを示す信号強度を評価し、その結果に応じてプロセッサ
56は、マッチインジケータ52に対しユーザーにそれ相応の信号を送るよう指令するよ
うにすることができる。例えば、マッチングするユーザーの信号が比較的弱くユーザーの
間が互いに比較的遠く離れているとプロセッサ56が判断する場合、プロセッサ56は、
マッチインジケータ52に対しユーザーに一致を知らせるのに比較的弱い信号を生成する
よう指令する。携帯型ユーザー装置は、そのユーザーのアクセス可能なプロファイルを固
有のユーザーID番号と一緒に継続的に送信することができるので、マッチングするユー
ザーのプロファイルが捜し求めている方のユーザーに継続的に受信されることになり、マ
ッチングするユーザーからの信号が強くなればなるほどプロセッサ56はマッチインジケ
ータ52により強い信号を生成するよう指令することができる。さらには、捜し求めてい
る方のユーザーの携帯型ユーザー装置がディスプレイ54を備えている場合には、他のユ
ーザーとの一致性のスコアは、一致した特徴と一致しなかった特徴と一緒に当該捜し求め
ている方のユーザーに表示されることができる。実施の別の態様では、マッチングするユ
ーザーも、彼らの装置がディスプレイ54を備えている場合には、スコアと一致情報を受
信することができる。
【0040】
オプションとしてのGPS58は、さらに、マッチングするユーザーの位置を捜し求め
ている方のユーザーに示す。このGPS58は、GPS58を備えた携帯型ユーザー装置
の位置座標を追跡する。従って、携帯型ユーザー装置によって送信されるユーザーIDお
よびユーザープロファイル信号と一緒に携帯型ユーザー装置の位置座標も送信されること
ができる。故に、比較ソフトウェアが一致を見出す場合には、それは捜し求めている方の
ユーザーに一致を信号で知らせることができるだけでなく、捜し求めている方のユーザー
の携帯型ユーザー装置がこれもオプションであるディスプレイ54を具備している場合に
は、その捜し求めている方のユーザーに、マッチングするユーザーの正確な位置を提供す
ることもできる。
【0041】
実施の別の態様として、携帯型ユーザー装置は、それらの位置情報と固有IDをネット
ワーク12に繋がったサーバに送信することがあり、そのサーバは、同じ一般エリア内に
いるユーザーを追跡し、彼らのプロファイルを比較して、一致(match)が見つかった場
合には、一致表示信号および/またはマッチングするユーザーの位置情報を、捜し求めて
いる方のユーザーに送信することができる。上記態様では捜し求めている方のユーザーの
みが一致表示信号とマッチングするユーザーの位置情報を受信するものとして説明された
が、マッチングするユーザーも一致表示信号および/または捜し求めている方のユーザー
の位置情報を同じ方法で受信することもある。以下、本発明の方法およびシステムの一般
的な態様として、携帯型ユーザー装置に含まれるマッチインジケータ52、オプションと
してのGPS58、オプションとしてのディスプレイ54の機能についてより詳細に説明
する。
【0042】
キーパッド48は、ユーザーが携帯型ユーザー装置と相互作用するための少なくとも1
つのキーを備える。すなわち、ユーザーがキーを押すと、プロセッサ56に一定の機能を
実行するよう指令することがある信号がプロセッサ56に送信される。例えば、キーは、
当該エリア内にあるその他の作動した携帯型ユーザー装置からおよびそれらの装置へ信号
を送信することを開始させるあるいは終了させるようプロセッサ56に指令を下す「オン
/オフ」ボタンを代表することができる。キーパッド48は、上述したようにユーザーが
彼らの携帯型ユーザー装置の送受信の範囲を選ぶことができるようにすることもできる。
本発明の方法およびシステムの1つの態様として、ユーザーは、キーパッド48を通じて
個人用ユーザー装置および/またはネットワーク12に繋がったサーバと相互作用してそ
こに保存された彼らのユーザープロファイルを変更することもできる。この態様では、個
人用ユーザー装置は、オプションとしてディスプレイ54を備えることもできる。本発明
の方法およびシステムの別の態様として、ユーザーがそれを押したときに警官、医師、あ
るいは何らかの他のタイプの緊急活動員といった他のユーザーのプロファイルを即座に探
し求めるための「非常」ボタンを代表するキーを含むことができる。非常ボタンが押され
ると、ユーザーは、彼らのユーザープロファイルの中で捜索エリアの範囲を指定したり、
あるいは彼らの携帯型ユーザー装置は、その装置の最大送信範囲など事前に定められた範
囲にデフォルト設定になることができる。
【0043】
最後に、バイオメトリックセンサ50は、肉声認識、網膜または指紋の読取り、または
DNA認識その他のバイオメトリックセンサといった当業者に周知の任意のタイプのバイ
オメトリックセンサとすることができる。バイオメトリックセンサ50は、携帯型ユーザ
ー装置のセキュリティシステムを提供し、その装置とその装置に保存されたもしくはその
装置にアクセスされるプロファイルの所有者以外誰もその装置にアクセスできないように
することができる。従って、携帯型ユーザー装置のメモリ46は、そのユーザーのバイオ
メトリックを保存することがあり、携帯型ユーザー装置が作動する前に、そのユーザーは
、バイオメトリックセンサ50を使ってバイオメトリックテストにパスしなければならな
い。バイオメトリックセンサ50は、ユーザーのバイオメトリックを読取または記録して
、そのバイオメトリックをすでに保存してあるバイオメトリックと比較する。バイオメト
リックが一致する場合、そのユーザーは、携帯型ユーザー装置を作動させることができる
。しかしバイオメトリックが一致しない場合は、携帯型ユーザー装置は作動不可能である

【0044】
さらに、ユーザー装置が作動した後、マッチングするユーザーが見出されて物理的に位
置が突き止められた場合、そのマッチングするユーザーは、互いにバイオメトリックテス
トを実行して彼らが会合している人がマッチングするユーザープロファイルの所有者であ
ることが保証されるようにする。この認証は1つ以上の方法で実行可能である。第1の態
様では、ユーザーが彼らの装置に事前に確認されたバイオメトリックを保有することがで
きる。彼らが装置の実際の所有者であることの証明が要求される場合は、ユーザーは、彼
らのバイオメトリックを彼らの装置のスキャナによって読取ることができ、彼らの装置は
、読取ったバイオメトリックをすでに保存されてあるバイオメトリックと比較して別のユ
ーザーに一致するかを示すことになる。代替的または追加的な態様として、ユーザーが例
えばネットワーク上にいて全ての他のユーザーのバイオメトリックを互いにダウンロード
して保存し合う場合、ユーザーのバイオメトリックは、他のユーザーの装置に保存される
ことができる。この場合、その他のユーザーは、あるユーザーに対しそのユーザーのバイ
オメトリックを自分たちの装置で読み取って確認させることを要求することもある。こう
することにより、一部のユーザーが彼ら自身の装置に保存されたバイオメトリックを改ざ
んすることを、その一部のユーザーのバイオメトリックをそれ以外のユーザーの装置によ
って確認させること要求することより防止するという特徴が追加される。
【0045】
携帯型ユーザー装置のプロセッサ56は、ユーザーが彼らのプロファイルに含まれるプ
ライベートな記録または情報にアクセスしたいと考える場合には、作動した携帯型ユーザ
ー装置を誰かが盗んだりあるいは拾得し、それらの装置に保存してある、あるいはそれら
の装置でアクセスできる情報の全てを即座に入手することができないように、それらのユ
ーザーに対して別のバイオメトリックテストをパスすることも要求することができる。
【0046】
ユーザーのバイオメトリックは、ネットワーク12と繋がったサーバにも保存され、各
ユーザーのバイオメトリックは、ユーザーのプロファイルと固有のID番号とに関連付け
られるので、無線ネットワーク20と繋がった無線バイオメトリック認証装置が取引現場
など様々な場所に設置されることがあり、ユーザーは、それらの認証装置を利用して彼ら
のプロファイルに安全にアクセスすることができる。このため、ユーザーは、全くID無
しに現場に入り、彼らのバイオメトリックを認証装置に提示する。続いて認証装置は、バ
イオメトリックをシステム10を通じて、ネットワーク12に繋がったサーバに送信する
。サーバは、送られたバイオメトリックをすでに保存してあるバイオメトリックと比較し
て、一致が見出された場合には、ユーザーおよび/または取引または組織の任命者は、望
ましい取引の実行を可能にするユーザープロファイルの一部にアクセスすることができる
。例えば、銀行は無線バイオメトリック認証装置を有し、ユーザーは銀行に入って彼らの
バイオメトリックを認証装置に提示する。ユーザーのバイオメトリックが認証された場合
、ユーザーのプロファイルの適切な部分がそのユーザーにアクセスされたり、あるいはユ
ーザーは銀行員にプロファイルの選択部分にアクセスする権限を与えることができる。
【0047】
別の例として、ユーザーは、自分の装置に自分のクレジットカード情報を保有すること
ができる。ユーザーが商品を購入したいと思うときには、ユーザーのクレジットカード情
報はキャッシュレジスタの受信機に送信されてその商品の支払いが認識される。クレジッ
トカード情報がそのユーザーに属することの確認は少なくとも2つの方法で行われること
ができる。第1に、ユーザーは、装置上のスキャナでバイオメトリックを読取って、それ
をその装置に保存してあるバイオメトリックと比較することができる。一致すれば、イン
ジケータが一致を表示して、従来のクレジットカードに見られるようなホルダの署名を販
売員が確認するのと同じように販売員による確認が可能である。認証の第2の例として、
ユーザーのバイオメトリックがキャッシュレジスタに付属するスキャナを使用して読取ら
れることができる。この読取ったバイオメトリックは、例えばクレジットカード会社など
にある、キャッシュレジスタがアクセスできるセンターのデータベースに保存された当該
ユーザーのバイオメトリックと比較することができ、あるいはバイオメトリックは、本発
明の装置によって財務情報と一緒にキャッシュレジスタに提供されて、そのキャッシュレ
ジスタが保存済みのバイオメトリックを読取ったバイオメトリックと比較して、カードの
提示者がクレジットカード情報の実際の所有者であることを確認することができるように
することができる。同じようなシステムおよび方法は、認証が要求される任意の似たよう
な状況に採用されることができる。
【0048】
次に図2乃至図6のフロー図を参照して本発明の方法およびシステムの有利な態様をさ
らに詳細に説明する。まず図2を参照して、他のユーザーに捜し求めたプロファイルとの
一致を見出すユーザーがマッチングするユーザーの位置を突き止めることができる方法を
説明する。すでに議論したように、バイオメトリック認証後、ユーザーは、彼らの携帯型
ユーザー装置を作動させ、その装置が彼らのアクセス可能なプロファイル情報と固有のユ
ーザーIDの送信と、他のユーザーのアクセス可能なプロファイル情報と固有のユーザー
IDの受信とを開始することができるようにすることができる(ステップ70と72)。
受信されたユーザープロファイルは、受信側ユーザーが捜し求めたプロファイルと比較さ
れる(ステップ74)。一致が見つかった場合には、携帯型ユーザー装置は、マッチング
するユーザーの固有IDをメモリ46に保存することがあり、プロセッサ56は、そのI
Dについて受信信号をモニタしてマッチングするユーザーの信号を追跡することができる
(ステップ76)。次に、プロセッサ56は、マッチングするユーザーの信号の強度を評
価してユーザー間の相対距離を査定することができる(ステップ78)。プロセッサ56
は、マッチインジケータ52に対してその一致を、捜し求めている方のユーザーに信号で
知らせるよう指令し、このとき信号の強度は、ユーザー間の相対距離に対応することがで
きる(ステップ80)。プロセッサ56は、マッチングするユーザーの信号の強度を評価
し続け、それに応じてマッチインジケータ52に対して一致表示信号の強度の増大または
減少を指令して(ステップ82)、マッチングするユーザーが近づいているのかさらに遠
ざかっているのかを、捜し求めている方のユーザーが知ることができるようにすることが
できる。プロセッサ56が、マッチングするユーザーの信号がそのマッチングするユーザ
ーが比較的短い距離内にいることを知るのに十分な強度があると判断するときには、この
ことは、ユーザーによって事前に決められておりそのユーザーのプロファイルおよび/ま
たはメモリ46に保存されているが、プロセッサ56は、マッチインジケータ52に対し
てユーザー間の距離が短いことを、捜し求めている方のユーザーに示すタイプの信号を生
成するよう指令することができる。捜し求めている方のユーザーは、マッチングするユー
ザーの位置を突き止め、望みに応じてユーザー間の会合を開始することができる(ステッ
プ84)。
【0049】
次に図3を参照して、捜し求めている方のユーザーとマッチングするユーザーとが互い
の位置を見つけ出す方法について説明する。この態様の最初の方のステップ70、72、
74は、上述した態様と同じである。しかし一致が見出された場合には、捜し求めている
方のユーザーの携帯型ユーザー装置は、その捜し求めている方のユーザーの固有のIDを
含む信号をマッチングするユーザーの固有のIDに送信して一致を知らせることができる
(ステップ86)。両方のユーザーの携帯型ユーザー装置は、そのとき互いにその他のユ
ーザーの固有のIDをメモリ46に保存することがあり、それらの装置のプロセッサ56
は、受信された信号をその固有のIDについてモニタして互いにその他のユーザーの信号
を追跡することができる(ステップ88)。次に、プロセッサ56は、互いにその他のユ
ーザーの信号の強度を評価してユーザー間の相対距離を査定することができる(ステップ
90)。次にプロセッサ56は、それぞれマッチインジケータ52に対して一致をそれぞ
れのユーザーにユーザー間の相対強度に対応する信号強度で知らせるよう指令することが
できる(ステップ92)。プロセッサ56は、互いにその他のユーザーの信号の強度を評
価し続け、それに応じてマッチインジケータ52に対して一致表示信号の強度を増大また
は減少させることを指令して(ステップ94)、ユーザー達が互いに近づいているのかあ
るいはさらに遠ざかっているのかそれらのユーザーが知るようにすることができる。プロ
セッサ56が、その他のユーザーの信号がその他のユーザーが比較的短い距離内にいるこ
とを示すのに十分な強度があると判断するときには、このことは、ユーザーによって事前
に決められておりそのユーザーのプロファイルおよび/またはメモリ46に保存されるこ
とができるが、プロセッサ56は、それぞれマッチインジケータ52に対してユーザー間
の距離が短いことをユーザーに示すタイプの信号を生成するよう指令することができる。
ユーザー達は、互いの位置を見つけ出して、望みに応じてユーザー間の会合を開始するこ
とができる(ステップ96)。
【0050】
次に図4を参照して、GPS58の機能を備えた携帯型ユーザー装置を含む本発明の方
法およびシステムについて説明する。既に上で議論したように、ユーザーは、バイオメト
リック認証の後、彼らの携帯型ユーザー装置を作動させ、それらの装置が、彼らのアクセ
ス可能なプロファイル情報、固有のユーザーID、および位置情報の送信を、他のユーザ
ーのアクセス可能なプロファイル情報、固有のユーザーID、および位置情報の受信に加
えて開始することができるようにすることができる(ステップ98と100)。受信され
たユーザープロファイルは、受信しているユーザーの捜し求めたプロファイルと比較され
る(ステップ102)。一致が見出された場合、携帯型ユーザー装置は、マッチングする
ユーザーの固有のIDをメモリ46に保存することがあり、プロセッサ56は、受信され
た信号をそのIDについてモニタしてマッチングするユーザーの位置を追跡するようにす
ることができる(ステップ104)。次にプロセッサ56は、マッチインジケータ52に
対して捜し求めている方のユーザーに一致を信号で知らせるよう指令することがあり、か
つマッチングするユーザーの位置を携帯型ユーザー装置のディスプレイ上に表示すること
ができる(ステップ106)。プロセッサ56は、マッチングするユーザーの位置信号を
追跡し続け、ディスプレイ54を適宜更新する(ステップ108)。次に捜し求めている
方のユーザーは、マッチングするユーザーの位置を見つけ出し、望みに応じてユーザー同
士の会合を開始することができる(ステップ110)。図3の態様で説明したのと同じ様
に、図4の態様は、マッチングするユーザーも捜し求めている方のユーザーの固有のID
と位置情報を受信して、ユーザー達が互いの位置を見つけ出し望みの応じて会合を開始す
ることができるように、変更が加えられることができる。
【0051】
続いて図5を参照して、遠隔のサーバが同じ一般エリア内にいるマッチングするユーザ
ーを決定して通知することができる本発明の方法およびシステムについて説明する。ユー
ザーは、GPS機能を持つ彼らの携帯型ユーザー装置を作動させ、彼らの位置情報を彼ら
の固有のユーザーIDと一緒に遠隔サーバに送信することができる(ステップ112)。
遠隔サーバは、ネットワーク12と繋がった無線ネットワーク20を通じてその位置情報
と固有のユーザーIDを受信する。次にサーバは、受信した位置情報を評価してその位置
情報に基づいてユーザーIDをグループ分けする(ステップ114)。サーバは、位置情
報を所定のエリアおよび/または所定の距離と比較することによってその位置情報を評価
して、同じ一般エリア内にいるユーザーが一緒のグループに振り分けられるようにするこ
とができる。従って、ユーザーは、そのユーザーとその周囲のエリア内にいる他のユーザ
ーとの間の相対距離に基づいて2つ以上のグループに属することができる。サーバは、各
グループ毎に固有のユーザーIDに関連付けされたユーザープロファイルにアクセスする
(ステップ116)。ユーザープロファイルは、そのサーバ上、あるいはネットワーク1
2に繋がった別のサーバもしくはデータベース上に位置することができる。サーバは、各
グループ毎にユーザープロファイルを比較する(ステップ118)。サーバが一致を発見
する場合、そのサーバは、マッチングするユーザーIDを記録して、それらの位置信号を
それらのユーザーIDで追跡を開始する(ステップ120)。サーバは、ユーザー達の携
帯型ユーザー装置に向けて、そのユーザー達に一致を信号で知らせるようマッチインジケ
ータ52に指令する信号を送信し、各ユーザーの携帯型ユーザー装置のディスプレイ54
上にその他のユーザーの位置を表示することができる(ステップ122)。代わりに、サ
ーバは、捜し求めたプロファイルがマッチングしたユーザーにのみ一致信号(match sign
al)を送信することがあり、ユーザー達は、図4に関して議論したのと同じ方法で、マッ
チングするユーザーの位置情報を受信することができる。サーバは、ユーザー位置信号を
追跡し続けて、ディスプレイ54を適宜更新する(ステップ124)。このときユーザー
達は、互いの位置を見つけ出し望みの応じて会合を開始することができる(ステップ12
6)。
【0052】
さらに、ユーザーは、彼らの固有のユーザーIDに関連した信号をパーソナルコンピュ
ータ14または彼らの携帯型ユーザー装置からネットワーク12に繋がったサーバに送信
して、それにより彼らが彼らのユーザープロファイルをシステム10の他の全てのユーザ
ープロファイルと比較したいと考えていることを知らせることができる。ユーザーは、彼
らのユーザープロファイルの中で、彼らのアクセス可能なプロファイルがネットワーク全
体でこの方法で比較されることを彼らが許しているかどうかを明記することがあり、もし
そうすることを許している場合には、マッチングするユーザーに対して彼らとどのように
コンタクトして欲しいかを(プロファイルに)明記することができる。サーバは、そのサ
ーバ上またはネットワーク12に繋がった別のサーバ上に位置する比較ソフトウェアを利
用して、こうした全体的な比較ができるように、要求しているユーザーのプロファイルを
その他のユーザーのプロファイルの全てと比較する。サーバが一致を見つけ出した場合、
サーバは、その情報と、マッチングするユーザーのための所定のコンタクト情報を、要求
している側のユーザーに送信することになる。要求しているユーザーのコンタクト情報は
、その要求しているユーザーの望みに応じてマッチングするユーザーにも送信されること
ができる。コンタクト情報は、携帯型ユーザー装置にディスプレイ54が備わっている場
合には、所定の電子メールアドレス、住所、私書箱、電話番号、ボイスメールボックス、
あるいは特定ユーザーへの何か他のタイプの送信方法の形で、表示されることができる。
ユーザーはコンタクト情報を手にすると望みに応じて会合を開始することができる。
【0053】
本発明の装置では、ユーザー達は、互いにメッセージを送り合うことが許されることが
できる。例えば、ある装置のユーザーは、電子メールタイプのメッセージを作成し、それ
を別の装置の所有者に送信することができる。このメッセージ送信は、一致することが示
されている人の位置を突き止めるためにも使用されることができる。例えば、誰かが一致
することが示されている場合、一致の知らせと一緒に送られたマッチングするユーザーの
IDを使用して、捜し求めている人は、一致する人の所にその捜し求めている人の現在位
置を示すメッセージあるいは彼らが会合できる場所についてのメッセージを送信すること
ができる。例えば、コインの売り手は、コインの購入に関心のある人と一致を見出すこと
ができる。このときコインの売り手は、適合者に取引場所のアドレスまたは彼らが取引で
きるコインのタイプについての情報を送ることができる。
【0054】
上述した態様の全てにおいて、ユーザーは、所持している携帯型ユーザー装置とその他
のユーザーのプロファイルと一致したそのユーザー装置に付随するユーザープロファイル
に対する彼らの所有権を、携帯型ユーザー装置に備わったバイオメトリックセキュリティ
システムを使って証明することができる。加えて、上述した全ての例は、同じ関心を共有
することおよび/またはデートの目的で、何かの売買に関心のある他のユーザーについて
などの特定の情報を取得する目的で、また緊急事態で救助活動ができる他のユーザーの位
置を特定する目的で、ユーザーが他のユーザーを捜し出す特定の用途に適用される。
【0055】
さらに、ユーザーが携帯型ユーザー装置を使用して彼らのプライベートなプロファイル
情報にアクセスしてその装置による彼らのプロファイルデータの送信および/または受信
を通じて様々な金融取引またはその他のタイプの取引に携わることができる図6のシステ
ムおよび方法について説明する。ユーザーは、身体的記述、財務情報、銀行記録、犯罪歴
、医療記録、および/または任意の他のタイプのユーザー情報を含むことができる任意の
タイプの個人情報または彼らの人物情報へのリンクを含む彼らのプロファイルをサーバ1
6に保存する(ステップ128)。このときユーザーは、彼らのプロファイルの中で彼ら
がプライベートなものにしておきたい部分や他のユーザーがアクセスすることを許したい
部分を選ぶことができる(ステップ130)。上述したように携帯型ユーザー装置がサー
バ16に保存されたプロファイルにアクセスしようと、あるいはプロファイルが携帯型ユ
ーザー装置に送信されその装置に保存されようと、ユーザーは、彼らの携帯型ユーザー装
置を使って彼らのプロファイルにアクセスすることができる。しかし、ユーザーが携帯型
ユーザー装置を使って彼らのプロファイルの中のプライベートな部分にアクセスすること
ができる前に、彼らはバイオメトリックセンサ50によってバイオメトリックを認証しな
ければならない(ステップ132)。ユーザーがバイオメトリック認証にパスした場合、
ユーザーは、そのユーザーの保存してあるプロファイルの全ての部分にアクセスして、そ
のプロファイル情報を使って取引に携わることができる(ステップ134とステップ13
6)。例えば、ユーザーは、金銭をある銀行から別の銀行に送金したい場合がある。その
際ユーザーは、適切な信号を銀行に付随する受信機に送信してその送金を実行することが
あり、また銀行は、取引確認を携帯型ユーザー装置に送信することができる。各取引は、
携帯型ユーザー装置のメモリ46および/またはネットワーク12と繋がった遠隔サーバ
に保存される場合があり、各取引の後に、ユーザープロファイルが適宜更新されることが
できる(ステップ138)。
【0056】
以上の説明から明らかなように、本発明の方法およびシステムは、ユーザーが彼らの個
人電子情報の全てをセンターの保管所に安全に保存し、携帯型ユーザー装置を通じて遠隔
地からその情報を安全に引き出し、彼らのプロファイル情報の中で他のユーザーと共有す
る部分を選び、選んだ基準に一致するアクセス可能なプロファイルを持つ他のユーザーの
所在を見つけ出し、そして携帯型ユーザー装置を使って彼らのプロファイルを利用した取
引を実行することができる、効率的な方法を実現する。
【0057】
本発明の分野に関係する当業者であれば本発明の上記態様の多くの変形態様と他の態様
を以上の説明とその添付図面の教えの恩恵を受けて考えつくことであろう。故に、本発明
は、上記特定の実施態様に限定されるものと解されるべきではなく、多くの変形態様やそ
の他の態様も特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。これまでの説明におい
て特定の用語が採用されてきたが、それらは限定目的ではなく総称的かつ記述的な意味に
おいて使用されているものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブページにユーザープロファイル情報を保存するステップと、
確認済みのユーザーバイオメトリックを保存するステップと、
ネットワークを通じて遠隔のユーザーとの取引を開始するステップと、
当該ユーザーのバイオメトリックを読取るステップと、
読取ったバイオメトリックを前記確認済みのユーザーバイオメトリックと比較するステ
ップと、
前記読取ったバイオメトリックと前記確認済みのユーザーバイオメトリックが少なくと
も実質的に一致するかを前記遠隔のユーザーに示し、それにより、該遠隔のユーザーに対
して、当該ユーザープロファイル情報が当該ユーザーに関連付けされたものであることを
証明するステップと
を含んでなる、ユーザー認証が可能なオンライン取引を行う方法。
【請求項2】
前記確認済みのユーザーバイオメトリックを保存するステップは、該確認済みのユーザ
ーバイオメトリックを前記遠隔のユーザーの元に保存するするステップを含んでおり、
当該方法は前記読取ったバイオメトリックを前記遠隔のユーザーに送信することをさら
に含んでおり、
前記読取ったバイオメトリックを前記確認済みのユーザーバイオメトリックと比較する
ステップは、該読取ったバイオメトリックを前記遠隔のユーザーの元に保存された前記確
認済みのユーザーバイオメトリックと比較することを含むものである、請求項1に記載の
方法。
【請求項3】
前記確認済みのユーザーバイオメトリックを保存するステップは、該確認済みのユーザ
ーバイオメトリックを当該ユーザーの元に保存するステップを含んでおり、
前記読取ったバイオメトリックを前記確認済みのユーザーバイオメトリックと比較する
ステップは、該読取ったユーザーバイオメトリックを当該ユーザーの元に保存された前記
確認済みのユーザーバイオメトリックと比較するステップを含む、請求項1に記載の方法

【請求項4】
ユーザープロファイルを含むウェブページを有する第1記憶装置と、
確認済みのユーザーバイオメトリックを保存する第2記憶装置と、
ネットワークを通じて遠隔のユーザーとの取引を開始するプロセッサと、
当該ユーザーのバイオメトリックを読取るためのスキャナと、
前記スキャナにより読取ったバイオメトリックを前記確認済みのユーザーバイオメトリ
ックと比較する比較器と、
前記読取ったバイオメトリックと前記確認済みのユーザーバイオメトリックが少なくと
も実質的に一致するかを前記遠隔のユーザーに示して、それにより、該遠隔のユーザーに
対して当該ユーザープロファイル情報が当該ユーザーに関連付けされたものであることを
証明するインジケータと
を備えてなる、ユーザー認証が可能なオンライン取引を行うシステム。
【請求項5】
確認済みのユーザーバイオメトリックを保存する前記第2記憶装置と前記比較器とが前
記遠隔のユーザーの元に設置されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
確認済みのユーザーバイオメトリックを保存する前記第2記憶装置と前記比較器とが当
該ユーザーの元に設置されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項7】
複数の参加者の各参加者それぞれのユーザープロファイル情報を保存するステップと、
前記複数の参加者の各参加者それぞれによって選択されたそれぞれの望ましいユーザー
プロファイル特徴を保存するステップと、
前記複数の参加者の各参加者それぞれの確認済みのバイオメトリックを保存するステッ
プと、
前記参加者それぞれのユーザープロファイルの少なくとも1つをある参加者によって選
択された前記望ましいユーザープロファイル特徴の少なくとも1つと比較するステップと

前記複数の参加者の少なくとも一人に対して、マッチングするユーザーの特徴であるそ
の参加者の望ましいユーザープロファイル特徴とあるユーザープロファイルとが一致する
かを示すステップと、
マッチングするユーザーの少なくとも一人のバイオメトリックを読取るステップと、
読取ったバイオメトリックをそのマッチングするユーザーに付随する確認済みのバイオ
メトリックと比較するステップと、
前記マッチングするユーザーの相手のユーザーに対して、マッチングするユーザーの読
取ったバイオメトリックがそのユーザーの確認済みバイオメトリックと一致することを証
明するステップと
を有してなる、ユーザープロファイルに基づいて取引の参加者をマッチングさせる方法

【請求項8】
前記確認済みバイオメトリックを保存するステップは、該確認済みバイオメトリックを
センターの記憶装置に保存するステップを含み、
前記比較するステップは、前記読取ったバイオメトリックを、前記センターの記憶装置
に保存された前記確認済みバイオメトリックと比較するステップを含む、請求項7に記載
の方法。
【請求項9】
前記確認済みバイオメトリックを保存するステップは、少なくとも一人の参加者の確認
済みバイオメトリックを少なくとも一人の他の参加者の元に保存するステップを含み、
前記比較するステップは、
読取ったユーザーバイオメトリックをそれ以外の参加者の元に送信するステップと、
前記読取ったバイオメトリックを、それ以外の参加者の元に保存された確認済みのバイ
オメトリックと比較してユーザー認証を行うステップと
を含むものである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ユーザープロファイル情報を保存するステップは、参加者のユーザープロファイル
情報の、他の参加者がアクセスしてもよい少なくともいずれかの部分を選ぶステップをさ
らに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
複数の参加者の各参加者それぞれのユーザープロファイル情報と、前記複数の参加者の
各参加者それぞれによって選択されたそれぞれの望ましいユーザープロファイル特徴と、
前記複数の参加者の各参加者それぞれの確認済みバイオメトリックとを保存する少なくと
も1つの記憶装置と、
前記記憶装置にアクセスして、前記参加者それぞれのユーザープロファイルの少なくと
もいずれかを、ある参加者によって選択された前記望ましいユーザープロファイル特徴の
少なくともいずれかと比較する第1比較器と、
前記複数の参加者の少なくとも一人に対して、マッチングするユーザーの特徴であるそ
の参加者の望ましいユーザープロファイル特徴とあるユーザープロファイルとが一致する
かを表示するインジケータと、
マッチングするユーザーの少なくとも一人のバイオメトリックを読取るスキャナと、
読取ったバイオメトリックをそのマッチングするユーザーに付随する確認済みのバイオ
メトリックと比較して、そのマッチングするユーザーの相手のユーザーに対して、そのマ
ッチングするユーザーの読取ったバイオメトリックがそのユーザーの確認済みバイオメト
リックと一致することを証明する第2比較器と
を備えてなる、参加者を彼らのユーザープロファイルに基づいてマッチングさせるシス
テム。
【請求項12】
前記記憶装置は、前記複数の参加者の少なくとも一人のために遠隔地に設置されたセン
ターの記憶装置であり、
前記比較器は、読取ったバイオメトリックを該センターの記憶装置に保存された確認済
みのバイオメトリックと比較するものである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記参加者の一人の元に設置された記憶装置をさらに備え、
該記憶装置は、少なくとも一人の他の参加者の確認済みバイオメトリックを保存するも
のであり、前記比較器は、読取ったユーザーバイオメトリックを、それ以外の参加者の元
に送信し、該読取ったバイオメトリックを、それ以外の参加者の元に保存された確認済み
のバイオメトリックと比較してユーザー認証するものである、請求項11に記載のシステ
ム。
【請求項14】
他のユーザープロファイルにおいて捜し求められるプロファイル情報を含むユーザープ
ロファイル情報をウェブページに保存するステップと、
無線通信を通じて前記ウェブページを携帯型ユーザー端末に関連付けるステップと、
アクセスが可能なユーザープロファイル情報を、該携帯型ユーザー端末を取り囲む領域
に前記携帯型ユーザー端末から無線通信を通じて送信するステップと、
送信している別の携帯型ユーザー端末を取り囲む領域内において、前記携帯型ユーザー
端末によってアクセスが可能な他のユーザープロファイル情報を受信するステップと、
受信されたユーザープロファイル情報と保存されたユーザープロファイル情報との間に
一致があるかどうかを判定するステップと、
受信されたユーザープロファイル情報と保存されたユーザープロファイル情報との間に
一致がある場合には、前記携帯型ユーザー端末を通じてそのユーザーに信号を送るステッ
プと、
前記携帯型ユーザー端末によって送信されたユーザープロファイル情報が該携帯型ユー
ザー端末のユーザーに関するものであることを証明するステップと
を含んでなる、電子ユーザープロファイルをマッチングさせる方法。
【請求項15】
前記ウェブページにユーザープロファイル情報を保存するステップは、あるユーザーに
関するバイオメトリック認証済み情報へのリンクを保存するステップを含む、請求項14
に記載の方法。
【請求項16】
前記ウェブページを前記携帯型ユーザー端末に関連付けるステップは、該ウェブページ
に保存されたユーザープロファイル情報を該携帯型ユーザー端末とリンクさせるステップ
を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記ウェブページを前記携帯型ユーザー端末に関連付けるステップは、該ウェブページ
に保存されたユーザープロファイル情報を該携帯型ユーザー端末に保存するステップを含
む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記ユーザープロファイル情報を証明するステップは、前記携帯型ユーザー端末によっ
て送信されたユーザープロファイル情報が該携帯型ユーザー端末のユーザーに関するもの
であることを該携帯型ユーザー端末に含まれるバイオメトリックセキュリティシステムを
使って証明するステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記ユーザープロファイル情報を証明するステップは、前記携帯型ユーザー端末によっ
て送信されたユーザープロファイル情報が該携帯型ユーザー端末のユーザーに関するもの
であることを、その他のユーザーの携帯型ユーザー端末に含まれるバイオメトリックセキ
ュリティシステムを使って証明するステップを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
他のユーザープロファイルにおいて探し求められるプロファイル情報を含むユーザープ
ロファイル情報を受信することが可能であり、他のユーザーがアクセスすることができる
ユーザープロファイル情報の選択された部分を受信することも可能な第1クラアント装置
と、
ユーザープロファイル情報をウェブページにおいて保存することが可能な記憶装置と、
前記アクセス可能なユーザープロファイル情報を、無線通信を通じてその周囲の領域に
送信することが可能であり、アクセス可能な他のユーザープロファイル情報を受信するこ
とも可能な第2クラアント装置と、
前記第2クライアント装置に応答して、無線通信を通じて、前記第2クライアント装置
を前記記憶装置に関連付けることが可能であり、受信されたユーザープロファイル情報と
保存されたユーザープロファイル情報との間に一致があるかどうかを判定することも可能
であり、受信されたユーザープロファイル情報と保存されたユーザープロファイル情報と
の間に一致がある場合には、前記第2クラアント装置を通じてそのユーザーに信号を送る
ことがさらに可能であり、前記第2クライアント装置によって送信されたユーザープロフ
ァイル情報が該第2クラアント装置のユーザーに関するものであることを証明することも
可能な処理装置と
を備えてなる、電子ユーザープロファイルをマッチングさせるシステム。
【請求項21】
前記記憶装置は、ユーザーに関するバイオメトリック認証済み情報へのリンクを保存す
ることがさらに可能である、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記処理装置は、前記記憶装置内のユーザープロファイル情報を前記第2クライアント
装置にリンクさせることによって該第2クライアント装置を該記憶装置に関連付けること
がさらに可能である、請求項20に記載のシステム。
【請求項23】
前記処理装置は、前記記憶装置からのユーザープロファイル情報を前記第2クライアン
ト装置に保存することによって該第2クライアント装置を該記憶装置に関連付けることが
さらに可能である、請求項20に記載のシステム。
【請求項24】
前記処理装置は、前記第2クラアント装置によって送信されたユーザープロファイル情
報が該第2クライアント装置のユーザーに関するものであることを、該第2クライアント
装置に含まれるバイオメトリックセキュリティシステムを利用して証明することがさらに
可能である、請求項20に記載のシステム。
【請求項25】
前記処理装置は、前記第2クラアント装置によって送信されたユーザープロファイル情
報が該第2クライアント装置のユーザーに関するものであることを、その他のユーザーの
携帯型装置に含まれるバイオメトリックセキュリティシステムを利用して証明することが
さらに可能である、請求項20に記載のシステム。
【請求項26】
複数のユーザーに携帯型ポジショニングシステムを提供するステップと、
前記携帯型ポジショニングシステムとネットワークを通じて通信するセンターのポジシ
ョニングシステムを提供するステップと、
固有のユーザーIDと位置とを前記携帯型ポジショニングシステムから前記センターの
ポジショニングシステムに送信するステップと、
前記固有のユーザーIDを、それらに関連付けされた位置に基づいてグループ分けする
ステップと、
前記固有のユーザーIDに関連付けされ保存されたユーザープロファイルにアクセスす
るステップと、
前記固有のユーザーIDの各グループ毎に、保存されたユーザープロファイルを比較す
るステップと、
マッチングするユーザープロファイルを特定するステップと、
マッチングするユーザーの位置を追跡するステップと、
一致信号を前記センターのポジショニングシステムから前記マッチングするユーザーに
付随する携帯型ポジショニングシステムに送信するステップと、
前記マッチングするユーザーに一致を知らせるステップと、
前記マッチングするユーザーの位置をそれぞれの携帯型ポジショニングシステム上に表
示するステップと
を含んでなる、マッチングする電子プロファイルを有するユーザーの位置を特定する方
法。
【請求項27】
固有のユーザーIDと関連付けされた位置信号を送信することが可能であり、マッチン
グするユーザーの位置を表示することも可能なクラアント装置と、
前記クライアント装置とネットワークを通じて通信し、該クライアント装置から前記固
有のユーザーIDに関連付けされた位置信号を受信することが可能であり、前記固有のユ
ーザーIDを前記関連付けされた位置に基づいてグループ分けすることも可能であり、前
記固有のユーザーIDに関連付けされ保存されたユーザープロファイルにアクセスするこ
とがさらに可能であり、前記固有のユーザーIDの各グループ毎に、保存されたユーザー
プロファイルを比較することも可能であり、マッチングするユーザープロファイルを特定
して、マッチングするユーザーの位置を追跡し、一致を知らせる一致信号を前記クライア
ント装置から該マッチングするユーザーに送信することがさらに可能な処理装置と
を備えてなる、マッチングする電子プロファイルを有するユーザーの位置を特定するシ
ステム。
【請求項28】
異なるユーザーに付随する少なくとも2つのクライアント装置からこれらのクライアン
ト装置の各装置毎の地理的現在位置を知らせる位置信号を送信するステップと、
ある離れた場所で前記クライアント装置から前記位置信号を受信するステップと、
前記位置信号によって示された前記クラアント装置の現在の位置を事前に選択された地
理的エリアと比較するステップと、
前記クライアント装置が共に前記事前に選択された地理的エリア内に位置すると判定さ
れる場合に、これらのクライアント装置に付随する保存されたユーザープロファイル情報
を比較するステップと、
前記クライアント装置の各装置に付随するそれぞれのユーザープロファイルにおいて、
それらの間で特徴が一致する場合に、前記クラアント装置に一致信号を送信するステップ

を含む、選択された地理的エリア内に位置するユーザーをマッチングさせる方法。
【請求項29】
それぞれ異なるユーザーに付随しており、それぞれの地理的現在位置を知らせる位置信
号をそれぞれが送信することが可能な、少なくとも2つのクライアント装置と、
前記クライアント装置から離れた場所にあり、前記クライアント装置の各装置にそれぞ
れ付随するユーザープロファイル情報を含む、記憶装置と、
前記クライアント装置および前記記憶装置と通信し、前記クライアント装置から前記位
置信号を受信してそれぞれのクライアント装置の現在位置を事前に選択された地理的エリ
アと比較し、該事前に選択された地理的エリア内に前記クライアント装置が共に存在する
場合には、前記記憶装置に保存されたそれぞれのクライアント装置に関連付けされたユー
ザープロファイル情報を比較して、それらのユーザープロファイルにおいて特徴が一致す
る場合にはそれぞれのクライアント装置に一致信号を送信する処理装置と
を備えてなる、選択された地理的エリア内に位置するユーザーをマッチングさせるシス
テム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−267268(P2010−267268A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−113398(P2010−113398)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【分割の表示】特願2004−515601(P2004−515601)の分割
【原出願日】平成14年12月20日(2002.12.20)
【出願人】(504238389)
【Fターム(参考)】