説明

ユーザ局へのサービスの提供に第三者の影響を許容する方法、通信システム、および収集コントローラ

本発明によれば、コンテンツ・プロバイダ(CP)はコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID)を収集コントローラ(SPC−CNTL)に提供する。収集コントローラ(SPC−CNTL)はコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)をユーザ加入データベース(UDB)から取得し(S31′、S32)、これらのサービス提供特性(CP&S−SPC)をフィルタとしてサービス提供制御デバイス(SPCD)において設定し、コンテンツ・プロバイダ(CP)からユーザ装置(UE)へのサービスの提供に使用する(S8′)。このようにユーザ加入者データベース(UDB)から取得されるコンテンツサーバおよびサービスに関連する特性(CP&S−SPC)によりコンテンツ・プロバイダ(CP)はサービスの提供にサービス提供制御デバイス(SPCD)が使用する課金および伝送ポリシーに影響を及ぼすことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ・プロバイダから1以上のユーザ局にサービスを提供する方法、通信システム、および収集コントローラに関する。
【0002】
本発明を適用する特定の分野は移動体規格3GPP(TS23.203、3GPP2、およびその他)の範囲内であるが、TISPAN(ES282 003)にも適用可能であり得る。
【背景技術】
【0003】
図1aおよび図1bは、アプリケーション機能AF、例えばコンテンツ・プロバイダからユーザ局UEにサービスを提供する従来技術における典型的なシナリオを示す。一般に、アプリケーション機能AFとユーザ局UEとはある種のネットワークを通じて協働し、ユーザ局UE(user equipment、ユーザ装置)がアプリケーション機能AFからサービスまたはデータの提供を要求する場合に、要求メッセージS1および提供メッセージS2を交換する。
【0004】
図1bに示されるように、もちろん一般にアプリケーション機能のオペレータが実行させるアプリケーション機能AFにより提供されるサービスは、ユーザ局UE、より詳細にはユーザ装置のユーザに無料では提供されないだろう。従って、典型的には、要求メッセージS1を受信後に、アプリケーション機能AFは課金システムCSと協働する。課金システムCSは、サービスの提供の詳細を加入者データで確認するために、問合せメッセージS4を加入データベースUDBに送信する。最も簡単な場合に、アプリケーション機能AFにより提供されるサービスを受信するためにユーザが実際に登録されているか否かを課金システムがユーザ加入データベースDBに確認することを想定することができる。肯定的な応答メッセージS5を受信する場合に、続いて、課金システムCSはサービスの提供を監視することができ、アプリケーション機能AFによるサービス提供メッセージS2でのサービスの提供中に、アプリケーション機能AFのオペレータに代わり、課金メッセージS6によりユーザ装置UEのユーザに対して最終的に課金することができる。
【0005】
図2は、例えばQoS(Quality of Service、サービス品質)および課金だけのためのフィルタを構築する場合に、エンドユーザの加入データを考慮に入れる選択肢を含む3GPP規格の構成におけるより具体的な実装を示す。
【0006】
図2で、アプリケーション機能AFはインタフェースRxを通じていわゆるポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)ユニットに結合され、PCRFユニット自体は図1bに示されるユーザ加入データベースUDBを含む加入プロファイル・レポジトリSPRにインタフェースSpを通じて結合される。別のインタフェースGxを通じて、ポリシーおよび課金ルール機能PCRFは、ポリシーおよび課金施行機能PCEFを含むゲートウェイGWに結合される。ゲートウェイGW自体は、インタフェ−スGzを通じてオフライン課金システムOFCSに結合され、インタフェースGyを通じてオンライン課金システムOCSに結合される。ポリシーおよび課金ルール機能PCRFユニットは、アプリケーション機能AFから実際にサービスが提供される場合に、エンドユーザの加入データを収集し、ポリシーおよび課金施行機能PCEFユニットにポリシーおよび課金の施行を可能にする一種の収集コントローラであると言うことができよう。オンライン課金システムOCSおよびオフライン課金システムOFCSと協働して、ポリシーおよび課金施行機能PCEFユニットは加入プロファイル・レポジトリSPRから取得された加入データに対応して課金ルールを「施行」、即ち適用する。このように、PCED、OFCS、およびOCSは合わせて一種の課金制御デバイスを構成する。
【0007】
説明されたように、加入プロファイル・レポジトリSPRとポリシーおよび課金ルール機能PCRFとの間に位置するインタフェースSpが存在するので、加入者識別情報IDと、IMSI、MSISDN、APN、およびRATの種類などの可能なIP−CANセッション属性とに基づいて、インタフェースSpはPCRFがIP−CAN伝送レベル・ポリシーに関する加入情報をSPRから要求することを可能にする。さらに、PCRFが通知を要求していたとすれば加入情報が変化していた場合に、インタフェースSpはSPRがPCRFに通知することを可能にする。
【0008】
図2から見て取れるように、QoSおよび課金ポリシー制御に対する3GPPのポリシー・アーキテクチャは加入者(ユーザ)固有の加入データが課金ポリシーと、アプリケーション機能AFからユーザ装置UE(図2に不図示)へのサービスの提供方法に関するポリシーとに影響を及ぼすことを可能にする。よって、SPR(Subscription Policy Repository、加入ポリシー・レポジトリ)は加入者に関連するポリシーとデータとのみを記憶する。このようなデータの例は加入タイプおよびQoSである。例えば、ユーザとアプリケーション機能AFのオペレータとの間の合意(図1bの合意S7を参照)が、ユーザが支払いを要する特定のサービス品質QoSの提供を受けようとするというようなものであれば、続いて、伝送品質(QoS)に対する支払いに伴うサービスが提供され、(IMSI、MSISDN、APN、およびRATの種類などのユーザ識別情報により特定されるような)このユーザに適用される課金レートに従ってユーザに課金することをPCEF施行ユニットは保証するであろう。
【0009】
言い換えると、その名の示すように、加入者プロファイル・レポジトリSPRは加入タイプおよびQoSデータに対するツールとしてだけ使用され、第三者、例えばコンテンツ・プロバイダのオペレータがポリシーの評価および新規のサービスの決定に影響を及ぼす可能性はない。例えば、第三者が所定の期間に地理的エリアにいる選択されたユーザの集団に所定のQoSによる無料サービスを提供することを望むかもしれない。サービス試験の目的、すなわち顧客がそのサービスを好むかどうか、およびどのくらいの値段をそのサービスに支払うことを好むかに関する早期の目安を得るためにこれが行われるかもしれない。異なる言い方をすれば、通信システムにおけるゲートウェイGWは、課金に関連する提供特性に従って、アプリケーション機能AFからユーザ装置UE(図2に不図示)にサービスを提供するだろう。しかしながら、提供特性はユーザのみに関連する、即ちユーザ固有であるため、本質的に加入プロファイル・レポジトリSPRは(その名が示すように)加入者個別データを含むだけであるために、第三者、例えばコンテンツ・プロバイダがサービスの課金方法および伝送方法に影響を及ぼす可能性はない。
【0010】
上述のように、アプリケーション機能AF、例えばコンテンツ・プロバイダからユーザ局UEへのサービスの提供がユーザ加入データベースUDBに記憶される加入者固有データのみにより支配され、それによりどのような方法も用いても第三者、例えばコンテンツ・プロバイダが提供するサービスの課金および伝送特性に影響を及ぼすことは不可能であるため、例えば3GPP規格の下の公衆通信システムには幾つかの不利益が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、本発明の目的は、通信システムにおいて要求されたサービスの提供および課金の特性に第三者が影響を及ぼすことを可能にする方法、通信システム、および通信システムのコントローラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的は、ユーザ加入データベース(UDB)内のサービス提供特性(SPC)に基づいて、コンテンツ・プロバイダ(CP)から1以上のユーザ局(UE)にサービスを提供する通信システム(SYS)における方法であって、前記サービス提供特性(SPC)は少なくともコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を含み、
前記方法は、
a) ユーザ局(UE)から前記コンテンツ・プロバイダ(CP)にサービスを要求するメッセージ(SRM)を送信するステップ(S2)と、
b) 前記サービスを要求するメッセージ(SRM)に応じて、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)により提供される(S3)コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)に基づいて、収集コントローラ(SPC−CNTL)の取得デバイス(RETR)が前記ユーザ・データベース(UDB)からコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を取得するステップ(S6)と、
c) 前記取得されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に基づいて前記収集コントローラ(SPC−CNTL)の設定デバイス(SET)がサービス提供フィルタを設定し、前記サービス提供フィルタを前記通信システム(SYS)のサービス提供制御デバイス(SPCD)に送信するステップ(S7)と、
d) 前記サービス提供フィルタに設定された前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記サービス提供制御デバイス(SPCD)を通じて前記要求されたサービスを提供するステップ(S8)と
を備えることを特徴とする方法により解決される。
【0013】
このように、本発明は第三者が新規のサービスをユーザ局に動的な方式で導入、試験、奨励、および提供することを可能にする新しく魅力的な方法を提供する。
【0014】
好適には、サービス/コンテンツ・プロバイダ(CP、CP′)が前記ユーザ加入データベース(UDB)内に前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を設定するステップa0)を、ステップa)の前に備える。
【0015】
好適には、前記サービス提供特性(SPC)は、伝送関連の提供特性を示す第1のサービス提供特性(SPC1)と課金関連の提供特性を示す第2のサービス提供特性(SPC2)とを含む。
【0016】
好適には、前記ユーザ加入データベース(UDB)は、それぞれのユーザに対するユーザ固有の加入データ(USD)をさらに記憶し、
前記ステップb)は、ユーザ識別情報(UID)に基づいて前記ユーザ・データベース(UDB)からユーザ固有の加入データ(USD)を取得するステップをさらに含み、
前記ステップc)は、前記ユーザ固有の加入データ(USD)を前記サービス提供フィルタに設定するステップと、前記通信システム(SYS)の前記サービス提供制御デバイス(SPCD)に前記サービス提供フィルタを送信するステップとをさらに含み、
前記ステップd)は、前記設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)のほかに前記サービス提供フィルタ内の前記ユーザ固有の加入データ(USD)にも従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記サービス提供制御デバイス(SPCD)を通じて前記要求されたサービスを提供するステップをさらに含む。
【0017】
好適には、前記サービス提供制御デバイス(SPCD)はゲートウェイ・デバイス(GW)の一部であり、
前記取得する(S3、S4、S5、S6)ステップb)は、
前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を送信するステップ(S3)と、
伝送特性を要求するメッセージを前記ゲートウェイ・デバイス(GW)に送信するステップ(S4)と、
前記ゲートウェイ・デバイス(GW)から前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に伝送特性および課金特性を要求するメッセージを送信するステップ(S5)と、
前記収集コントローラ(SPC−CTRL)が、前記要求された伝送および課金特性(S4、S5)と前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)とに基づいて、前記ユーザ加入データベース(USD)から、前記要求された伝送特性および課金特性に適合する第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)を収集するステップ(S6)と、
を含み、
前記設定する(S7)ステップc)は、前記収集された(S6)第1のサービス提供特性(SPCS)および前記収集された(S6)第2のサービス提供特性(SPC2)を伝送フィルタおよび課金フィルタとして設定するステップと、前記伝送フィルタおよび前記課金フィルタを前記通信システム(SYS)の前記ゲートウェイ・デバイス(GW)が有する伝送制御デバイス(TCD)および課金制御デバイス(CCD)に送信するステップとを含み、
前記提供するステップ(S8)は、前記伝送フィルタおよび課金フィルタに設定された前記第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)に従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記ゲートウェイ・デバイス(GW)を通じて前記要求されたサービスを提供するステップ(S8)を含む。
【0018】
好適には、前記通信システム(SYS)はPCC−3GPP規格に従って動作し、
‐ 前記ユーザ加入データベース(UDB)は加入プロファイル・レポジトリ(SPR)により構成され、
‐ 前記取得デバイス(RETR)と前記設定デバイス(SET)とを含む前記収集コントローラ(SPC−CNTL)はポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)ユニットにより構成され、
‐ 前記ゲートウェイ・ユニット(GW)はGPRS汎用サービス・ノード(GGSN)により構成され、
‐ 前記伝送制御デバイス(TCD)および前記課金制御デバイス(CCD)は前記ゲートウェイ・ユニット(GW)内のポリシーおよび課金施行(PCEF)ユニットにより構成される。
【0019】
好適には、前記ポリシーおよび課金施行(PCEF)ユニットは、オンライン課金システム(OCS)およびオフライン課金システム(OFCS)と、それぞれのインタフェース(Gy、Gz)を通じて協働する。
【0020】
好適には、前記ユーザ識別情報(UID)は、IMSI、MSISDN、APN、およびRATの種類から構成されるグループの中の一つ以上を含む。
【0021】
好適には、伝送関連の提供特性を示す前記第1のサービス提供特性(SPC1)はサービス品質(QoS)のパラメータを含み、課金関連の提供特性を示す前記第2のサービス提供特性(SPC2)は加入者有効グループ、支払い状況、有効期間、および地理的エリアを含む。
【0022】
好適には、第三者が前記ユーザ加入データベース(UDB)内の前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を変更する(S1)場合にいつでも、コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を更新するメッセージ(UP)が前記収集コントローラ(SPC−CNTL)に提供される。
【0023】
また、目的は、少なくともサービス提供特性(SPC)が記憶されるユーザ加入データベース(UDB)であって前記サービス提供特性(SPC)は少なくともコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を含むユーザ加入データベース(UDB)と、1以上のユーザ局(UE)と、前記サービス提供特性(SPC)に基づいて、コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記1以上のユーザ局(UE)にサービスを提供するサービス提供制御デバイス(SPC−CD)と、を含む通信システム(SYS)のコントローラ(SPC−CNTL)であって、
a) 前記コンテンツ・プロバイダ(CP)により提供されるコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)に基づいて、前記ユーザ・データベース(UDB)からコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を取得するように構成される取得デバイス(S6;RETR)と、
b) 前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に基づいて、サービス提供フィルタを設定するように構成される設定デバイス(SET)と、
を備え、
c) 前記設定デバイス(SET)は、前記サービス提供フィルタに基づいて前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)へのサービスの提供を制御する前記サービス提供制御デバイス(SPCD)に前記設定されたサービス提供フィルタを送信するように構成される
ことを特徴とするコントローラ(SPC−CNTL)によって解決される。
【0024】
好適には、前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)は課金関連のサービス提供特性(CP&S−SPC)であり、前記サービス提供フィルタは課金フィルタである。
【0025】
好適には、前記取得デバイス(RETR)は、前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から取得または受信(S3)するように構成される。
【0026】
好適には、前記取得デバイス(RETR)は、Rxインタフェースを通じて前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を取得するように構成される。
【0027】
好適には、前記サービス提供特性(SPC)は、伝送関連の提供特性を示す第1のサービス提供特性(SPC1)と課金関連の提供特性を示す第2のサービス提供特性(SPC2)とを含む。
【0028】
好適には、前記ユーザ加入データベース(UDB)は、それぞれのユーザに対するユーザ固有の加入データ(USD)をさらに記憶し、
前記取得デバイス(RETR)は、ユーザ識別情報(UID)に基づいて前記ユーザ加入データベース(UDB)からユーザ固有の加入データ(USD)を取得するようにさらに構成され、
前記設定デバイスは、前記ユーザ固有の加入データ(USD)を前記サービス提供フィルタに設定するようにさらに構成され、
前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、前記設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)のほかに前記設定され送信されたサービス提供フィルタ内の前記ユーザ固有の加入データ(USD)にも従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記サービス提供制御デバイス(SPCD)を通じて前記要求されたサービスを提供するように構成される。
【0029】
好適には、サービス提供制御デバイス(SPCD)はゲートウェイ・デバイス(GW)の一部であり、
前記ユーザ局(UE)、前記収集コントローラ(SPC−CTRL)、前記設定デバイス(SET)、および前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、
前記コンテンツ・プロバイダ(CP)が、前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に送信する手順(S3)と、
前記ユーザ局(UE)が、伝送特性を要求するメッセージを前記ゲートウェイ・デバイス(GW)に送信する手順(S4)と、
前記ゲートウェイ・デバイス(GW)が、伝送特性および課金特性を要求するメッセージを前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に送信する手順(S5)と、
前記収集コントローラ(SPC−CTRL)が、前記要求された伝送および課金特性(S4、S5)と前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)とに基づいて、前記ユーザ加入データベース(USD)から、前記要求された伝送特性および課金特性に適合する第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)を収集する手順(S6、S6′)と、
前記設定デバイス(SET)が、前記収集された(S6)第1のサービス提供特性(SPCS)を伝送フィルタ(RETR)として、および前記収集された(S6)第2のサービス提供特性(SPC2)を課金フィルタとして設定し、前記通信システム(SYS)の前記ゲートウェイ・デバイス(GW)の前記サービス提供制御デバイス(SPCD)が有する伝送制御デバイス(TCD)に前記伝送フィルタを、および課金制御デバイス(CCD)に前記課金フィルタを送信する手順(S7)と、
前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、前記伝送および課金フィルタに設定された前記第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)に従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記ゲートウェイ・デバイス(GW)を通じて前記要求されたサービスを提供する手順(S8)と
を実行する。
【0030】
好適には、前記ユーザ識別情報(UID)は、IMSI、MSISDN、APN、およびRATの種類から構成されるグループの中の一つ以上を含む。
【0031】
好適には、伝送関連の提供特性を示す前記第1のサービス提供特性(SPC1)はサービス品質(QoS)のパラメータを含み、課金関連の提供特性を示す前記第2のサービス提供特性(SPC2)は加入者有効グループ、支払い状況、有効期間、および地理的エリアを含む。
【0032】
また、目的は、少なくともサービス提供特性(SPC)が記憶されるユーザ加入データベース(UDB)であって前記サービス提供特性(SPC)は少なくともコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を含むユーザ加入データベース(UDB)と、1以上のユーザ局(UE)と、前記サービス提供特性(SPC)に基づいて、コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記1以上のユーザ局(UE)にサービスを提供するサービス提供制御デバイス(SPC−CD)と、を含む通信システム(SYS)であって、
a) 前記1以上のユーザ局(UE)の中の、前記ユーザステーション(UE)から前記コンテンツ・プロバイダ(CP)にサービスを要求するメッセージ(SEM)を送信する(S2)送信デバイス(SD)と、
b) 前記サービスを要求するメッセージ(SRM)に応じて、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)により提供されるコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)に基づいて、前記ユーザ・データベース(UDB)からコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を取得する(S3、S4、S5、S6)ように構成される取得デバイス(RETR)含むサービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)と
を備え、
c) 前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)は、前記取得されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に基づいてサービス提供フィルタを設定する(S7)ように構成され、前記設定サービス提供フィルタを前記サービス提供制御デバイス(SPCD)に送信するように構成される設定デバイス(SET)を含み、
d) 前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、前記サービス提供フィルタに設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に基づいて前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記サービスを提供する
ことを特徴とする通信システム(SYS)によって解決される。
【0033】
好適には、前記ユーザ加入データベース(UDB)内の前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性は、サービス/コンテンツ・プロバイダ(CP、CP′)により設定される。
【0034】
好適には、前記サービス提供制御デバイス(SPCD)はゲートウェイ・デバイス(GW)の一部であり、
前記ユーザ局(UE)、前記収集コントローラ(SPC−CTRL)、前記設定デバイス(SET)、および前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、
前記コンテンツ・プロバイダ(CP)が、前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に送信する手順(S3)と、
前記ユーザ局(UE)が、伝送特性を要求するメッセージを前記ゲートウェイ・デバイス(GW)に送信する手順(S4)と、
前記ゲートウェイ・デバイス(GW)が、伝送特性および課金特性を要求するメッセージを前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CNTL)に送信する手順(S5)と、
前記収集コントローラ(SPC−CTRL)が、前記要求された伝送および課金特性(S4、S5)と前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)とに基づいて、前記ユーザ加入データベース(USD)から、前記要求された伝送特性および課金特性に適合する第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)を収集する手順(S6)と、
前記設定デバイス(SET)が、前記収集された(S6)第1のサービス提供特性(SPCS)および前記収集された(S6)第2のサービス提供特性(SPC2)を伝送フィルタおよび課金フィルタとして設定し、前記伝送フィルタおよび課金フィルタを前記通信システム(SYS)の前記ゲートウェイ・デバイス(GW)の前記サービス提供制御デバイス(SPCD)が有する伝送制御デバイス(TCD)および課金制御デバイス(CCD)に送信する手順と、
前記サービス提供制御デバイス(SPCD)が、前記伝送フィルタおよび課金フィルタの前記第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)に従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記ゲートウェイ・デバイス(GW)を通じて前記要求されたサービスを提供する手順(S8)と
を実行する。
【0035】
好適には、前記通信システム(SYS)はPCC−3GPP規格に従って動作し、
‐ 前記ユーザ加入データベース(UDB)は加入プロファイル・レポジトリ(SPR)ユニットにより構成され、
‐ 前記設定デバイス(SET)と前記取得デバイス(RETR)とを有する前記収集コントローラ(SPC−CNTL)はポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)ユニットにより構成され、
‐ 前記ゲートウェイ・ユニット(GW)はGPRS汎用サービス・ノード(GGSN)により構成され、
‐ 前記伝送制御デバイス(TCD)および前記課金制御デバイス(CCD)を有する前記サービス提供制御デバイス(SPCD)はポリシーおよび課金施行(PCEF)ユニットにより構成される。
【0036】
好適には、前記ポリシーおよび課金施行(PCEF)ユニットは、オンライン課金システム(OCS)およびオフライン課金システム(OFCS)と、それぞれのインタフェース(Gy、Gz)を通じて協働する。
【0037】
好適には、前記ユーザ加入データベース(UDB)内の前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を第三者が変更すると(S1)、前記ユーザ加入データベース(UDB)はコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を更新するメッセージ(UP)を前記収集コントローラ(CNTL)に提供する。
【0038】
また、目的は、上述の通信システム(SYS)において使用可能なコンテンツ・プロバイダ(CP)であって、サービス提供特性(SPC)を設定するメッセージ(S1)を前記ユーザ加入データベース(UDB)に送信する(S1)設定デバイス(CP−SET)を含むコンテンツ・プロバイダ(CP)によって解決される。
【0039】
また、目的は、上述の通信システム(SYS)において使用可能なユーザ加入データベース(UDB)であって、サービス提供特性(SPC)を設定するメッセージ(S1)を設定されるサービス提供特性と共にコンテンツ・プロバイダ(CP)から受信し、前記サービス提供特性(SPC)を設定するメッセージ(S1)に基づいて前記サービス提供特性(SPC)を前記ユーザ加入データベース(UDB)に設定する受信デバイス(REC)を含むユーザ加入データベース(UDB)によって解決される。
【0040】
さらに、目的は、上述のステップ/機能の一つ以上を実行するプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体によって解決される。
【0041】
上記で使用される参照符号は説明のためだけに使用され、本明細書で開示され説明される実施形態および例に制限する意図はない。
【0042】
さらなる有利な実施形態および改良を従属請求項に掲げる。明細書、特許請求の範囲、および図面において別個に記載している特徴およびステップの組合せから発生するさらなる実施形態および改良を本発明が含むことにも留意すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1a】先行技術に係るユーザ装置UEとアプリケーション機能AFとの間の典型的な要求/提供のシナリオを示す。
【図1b】図1aと同様であるが、図1aにおける要求/提供のシナリオに課金システムCSを含む図を示す。
【図2】QoSおよび課金ポリシー制御のための3GPPポリシー・アーキテクチャにおける既存技術に関する技術背景を示す。
【図3】本発明に係るSPC−CNTLコントローラおよび通信システムSYSのブロック図の一例を示す。
【図4】図3に示される修正されたユーザ加入データベースUDBの内容の一例を示す。
【図5】加入プロファイルも有するユーザ加入データベースUDBの実施形態の一例を示す。
【図6】図3に示された取得デバイスRETRと設定デバイスSETとを有する収集コントローラSPC−CNTL、加入ユーザ・データベースUDB、およびユーザ局UEのより詳細な実施形態の一例を示す。
【図7】PCC−3GPP規格における本発明の実装の一例を示す。
【図8】伝送ベアラ特性のネットワークに引き起こされる変更を伴うPCC−3GPP規格における本発明の別の実装の一例を示す。
【図9】ユーザ加入データベースSPRとコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のデータベースCD−DBとが相互に分離される本発明の別の実施形態の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
以下に本発明の好適な実施形態を参照して本発明を説明することにする。
【0045】
種々の図において、同一または類似の参照符号は同一または類似の部分を説明する。以下では、まず本発明の原理を図3を参照して説明することにする。
【0046】
本発明の基本概念は第三者のポリシー・データおよびルールをユーザ加入データベースに含み、このようなポリシー・データおよびルールを付随するポリシー処理に含めること、すなわちサービスおよびコンテンツのプロバイダが自身のポリシー・データおよびルールをユーザ加入データベースに記憶することを可能にすることである。その後、サービスの提供において、ユーザ装置UEへのデータまたはサービスの提供に影響を与えて決定するために、サービス提供制御デバイスSPCDにおいてサービス・コンテンツ・プロバイダのポリシー・データおよびルールが使用されるだろう。このようにして、第三者、例えばサービスおよびコンテンツのプロバイダは自身の事業機会を拡大するであろう。
【0047】
図3は本発明に係る通信システムSYSを示し、通信システムは本発明に係るメッセージS1、S2、S31、S31′、S32、S33、S8′を含むサービス提供方法を実行する本発明に係る収集コントローラSPC−CNTLを含む。
【0048】
図3に示されるように、通信システムSYSは、ユーザ加入データベースUDB内のサービス提供特性SPCに基づいて、コンテンツ・プロバイダCPから1以上のユーザ局UEにサービスを提供することとする。サービス提供特性SPCは少なくともコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCを含む。通信システムSYSの一部として、取得デバイスRETRと設定デバイスSETとを含む収集コントローラSPC−CNTLが提供される。
【0049】
ユーザ加入データベースUDBには、図1bに示されたものと同様に、少なくともサービス提供特性SPCが記憶される。図3に示されるユーザ加入データベースUDBにおいて示されるように、サービス提供特性SPCは少なくともコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCを含む。このように、各ユーザに対するユーザ固有の加入データUSDを単に記憶する(これは図1aおよび図1b並びに図2の場合である)のと対比して、加入者データベースUDBはコンテンツ・プロバイダおよびサービスに関連するサービス提供特性を記憶する。すなわち、加入者ユーザ・データベースUDBから加入者関連の加入データのみを読み出すことができる図2と対照的に、図3に係るユーザ・データベースUDBはコンテンツ・プロバイダに設定され、あらゆる種類の実際のコンテンツ・プロバイダ自体とサービス自体との少なくともいずれかの特性に関連するサービス提供特性を記憶する。CP&S−SPCはユーザ加入データベースUDBに通常は提供されずに、例えばサービスのサービス提供シーケンスに先立ち図3に示される設定ステップS1でコンテンツ・プロバイダCP、CP′により設定されるので、CP&S−SPCは第三者またはコンテンツ・プロバイダCP、CP′により設定されるサービス提供特性であるということができる。
【0050】
さらに、図3において既に示されたように、CP&S−SPCを設定するのは必ずしもサービスを提供するコンテンツ・プロバイダCPではなく、任意の他の第三者またはコンテンツ・プロバイダCP′がこのようなCP&S−SPC特性を設定してもよい。
【0051】
ユーザ加入データベースUDBの例を図4に示す。図4に示されるように、サービス提供特性CP&S−SPCは伝送関連の提供特性を示す第1のサービス提供特性SPC1と課金関連の提供特性を示す第2のサービス提供特性SPC2とを含む。第1のサービス提供特性SPC1はサービス品質(QoS)のパラメータを含んでもよく、第2のサービス提供特性SPC2は加入者有効グループ、支払い状況、有効期間、および地理的エリアを含んでもよい。パラメータのそれぞれについて、右側にも対応する入力を一覧する。例えば、加入者有効グループに関する「シルバー以上」、支払い状況に関する「8759」の支払い、サービス品質QoSに関する:「および最大128kbpsなどによる」、および有効期間:「2006年4月23日00時00分から2006年5月11日00時00分」、並びに地理的エリアに関する:「スウェーデン」である。
【0052】
図4におけるすべてのサービス提供特性は提供される実際のコンテンツ・プロバイダおよびサービスに関連する。サービス提供特性は特定のユーザ(加入者)に関連していてもよいし、していなくてもよい。すなわち、図4におけるような入力は、ユーザ固有ベースで提供されることもでき、以下で説明するように、収集コントローラSPC−CNTLはこれら入力をサービス提供のためにユーザ関連ベースで実装してもよい。しかしながら、図4におけるすべてのサービス提供特性は提供されるコンテンツ・プロバイダおよびサービスに関連するので、サービス提供特性はユーザ・データベースUDBに通常記憶されるユーザ固有の加入データとは本質的に異なる。例えば図2を参照して既に上述したように、当然ながら、元々の加入処理において、ユーザとアプリケーション機能AFのオペレータとは−契約または合意を通じて−所定の帯域幅(サービス品質;QoS)および所定の課金レートに関して合意してもよい。図2または図1aにおいてサービスが提供される場合に、当然ながら、このユーザ関連のサービス品質QoSまたはユーザ関連の課金レートが実装され、サービスが提供される場合にゲートウェイGWにおいて使用される。しかしながら、これらのサービス提供特性は本質的に、コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有ではなくユーザ固有である。
【0053】
このように、先行技術の加入データベースUDBに対する本発明に係る拡張により、コンテンツ・プロバイダ、例えばメディア会社がその顧客の一部に無料試行サービスを提供することが可能になる。例えば、メディア会社は、無料サービスを実現するために、ユーザ加入データベースUDBにメディア会社固有のサービス提供特性を記憶するであろう。メディア会社は1、2週間の間、無料の移動体TVサービスを提供するかもしれない。この期間に、設立されたサービスレベルに関する合意(service l;evel agreement、SLA)に従って、メディア会社はオペレータのリソース使用料を自ら支払うであろう。
【0054】
実際のサービス提供の手順においてコンテンツサーバおよびサービスに関連する特性CP&S−SPCを使用することができるために、収集コントローラSPC−CNTLは、コンテンツ・プロバイダCPから受信されるコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報CP&S−IDに基づいて、ユーザ・データベースUDBからコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCを取得するように構成される取得デバイスRETRを含む。CP&S−IDは、コンテンツ・プロバイダCPから取得デバイスRETRにより能動的に取得されてもよいし、または単にサービスを要求するメッセージS1が受信されたことに応じてコンテンツ・プロバイダCPから取得デバイスRETRに送信されてもよい。ステップS2においてユーザ装置UEからサービス提供の要求が受信されると、コンテンツ・プロバイダCPは提供すべきサービスについて知り、さらにその自らのコンテンツ・プロバイダの識別情報を知る。図3に示すように、コンテンツ・プロバイダCPはまた、ユーザについて知り、収集コントローラSPC−CNTLにユーザ識別情報UIDも提供してもよい。
【0055】
このように、図3のステップS31で、収集コントローラSPC−CNTLはコンテンツ・プロバイダCPからこのコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報CP&S−ID、例えば図4に示すような8759−570を受信する。PCC−3GPPの実装において、これはRxインタフェースを経て行うことができる。取得されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCをサービス提供フィルタとして設定し、ステップS8、S8′におけるサービスの提供の間に使用される、このように設定されたサービス提供フィルタをステップS33でサービス提供制御デバイスに送信するように、収集コントローラSPC−CNTL中に設定デバイスSETが提供される。ステップS31′、S32で示されるように、取得デバイスはコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報CP&S−IDを加入者データベースUDBに送信し、返答としてステップS32でコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCが設定デバイスに提供される。
【0056】
ステップS8″により示すように、提供方法S32においてユーザ・データベースUDBが対応する特性CP&S−SPCを収集コントローラSPC−CNTLに提供するために、コンテンツ・プロバイダCPが識別情報CP&S−IDをユーザ・データベースUDBに直接提供することも可能である。
【0057】
取得デバイスRETRが受信された識別情報CP&S−IDに基づいてCP&S−SPCを取得し、設定デバイスSETがサービス提供フィルタとしてサービス提供制御デバイスSPCDにおいてCP&S−SPCを設定した後に、ステップS8、S8′において、サービス提供制御デバイスSPCDはSPCDデバイスにおいてフィルタとして設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCに従って、コンテンツ・プロバイダCPから当該ユーザ局UEに要求されたサービスを提供する。このようにして、コンテンツ・プロバイダCP、CP′または第三者により事前に設定された加入者データベースUDBのサービス提供特性はサービス提供制御デバイスSPCDに組み込まれ、サービス提供制御デバイスSPCDは続いて新たに設定されたサービス提供フィルタ(設定されたサービス提供特性)に従ってユーザ装置UEにサービスを提供する。
【0058】
よって、サービスを要求するメッセージS2によりユーザ局UEのユーザがサービスの提供をコンテンツ・プロバイダCPに要求する場合に、ステップS8′で、加入者ユーザ・データベースUDBから取得され、フィルタとしてサービス提供制御デバイスSPCDに設定されたサービス提供特性に従って、提供されるサービスがユーザ装置UEに到達するだろう。上述のように、設定されるパラメータの種類に基づいて、任意の第三者または第三者のコンテンツ・プロバイダCP′は設定メッセージS1によりCP&S−SPCをユーザ加入データベースに設定することができる。しかしながら、好ましくは、これは、ステップS8′においてサービスも提供するコンテンツ・プロバイダCPである。
【0059】
このように、オペレータおよびサーバ/コンテンツ・プロバイダが適切に確立された関係(例えばサービスレベル合意、SLA)を有すること(および例えば3GPP−PCCにおいて指定されるのと同じプロトコル・セマンティックスを3GPPの実装の場合に使用すること)を想定すると、新規のコンテキスト・データ、ポリシー・データ、ポリシー・ルール、および施行出力(例えばサービス提供制御デバイスSPCDに設定する課金およびQoSフィルタ)のみが実装される必要がある。これは、それぞれのインタフェース、例えば図7および図8の実装において以下でより詳細に説明するように3GPPの実装の場合にRx、Sp、およびGxインタフェースを経る新規の属性が予見されることを意味することに注意されたい。
【0060】
実際の「取得/設定フェーズ」に先行する提供フェーズ(ステップS1)において、本発明によれば、サービス/コンテンツ・プロバイダ(すなわち第三者)は所与の枠組みにおいてポリシー・データおよびルールを(その加入者の一部にサービス/コンテンツ・プロバイダが提供/試験する特定のサービスに関係して)ユーザ・データベースに提供することができる。実行フェーズ(ステップS8、S8′の実際のサービス伝送)において、サービス提供制御デバイスSPCDはユーザ加入データベースUDBに見られる新規に記憶され設定されたポリシー・ルールおよびポリシー・データ(サービス提供制御デバイスSPCDに新規に設定されたフィルタ)によりコンテキスト・データを評価し、それに従い決定を行うことができる。アプリケーション機能AFはポリシーの評価、決定、および施行に必要な新規のコンテキスト・データを含んでもよい。
【0061】
このように、好ましい提供フェーズS1とステップS31、S31′、S32、S33における取得/設定および送信フェーズとの後に、ステップS8、S8′のサービス提供過程におけるサービス・データは、サービス提供制御デバイスSPCDにおけるサービス提供フィルタの新規に設定された伝送特性および課金特性に従って「フィルタ」される。よって、このタイプの手順は、サービスおよびコンテンツのプロバイダがそのポリシー・データおよびルールを加入データベースを使用して記憶することを可能にし、ステップS8、S8′におけるサービスの提供は新規に設定された特性に従うことになろう。
【0062】
さらに、アプリケーション機能AF(コンテンツ・プロバイダCP)自体がポリシーの評価、決定、および施行に必要な新規のコンテキスト・データを含んでもよい。このように、第三者のプロバイダは動的な方式で新規サービスを導入、試験、奨励、および提供する新しく、魅力的な方法を獲得する。
【0063】
図3はコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCの設定(S1)、収集コントローラによる取得/設定および送信手順(S31、S31′、S32、S33)、およびサービス提供制御デバイスSPCDによる特性CP&S−SPCに従う実際のサービスの提供のみを示すが、ユーザ加入データベースUDBに従来から記憶されるユーザ固有の加入データUSDにも基づいて、さらなる影響またはフィルタリングを行い得ることが理解されるべきである。
【0064】
この実施形態に係る完全なデータベースを図5に示す。完全なデータベースは図3の加入データベースUDBの使用に対応するが、ユーザ加入データUSDが追加されている。この場合に、取得デバイスRETRおよび設定デバイスSETによりCP&S−SPC特性だけでなく、ユーザ固有の加入データUSDもフィルタとして取得され、設定/送信される。このように、設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCのほかにユーザ固有の加入データUSDにも従って、サービス提供制御デバイスSPCDのフィルタを通じて、コンテンツ・プロバイダCPからユーザ局UEに要求されたサービスが提供される。図5に示されるように、このようにして、コンテンツ・プロバイダCPにより設定される特性とユーザ固有の加入データとが組み合わせて使用され、図3のステップS8、S8′におけるサービスの提供に影響を及ぼすことができる。図6の本発明の別の実施形態に関して以下で説明するように、設定デバイス(SET)は伝送フィルタと課金フィルタとを個別に設定し、送信することもできる。
【0065】
外部のコンテンツ・プロバイダがデータ提供に影響を及ぼすことを実際に可能にする図3の中心となるデバイスはSPC−CNTLコントローラである。なぜなら、その機能は提供されたCP&S−IDに基づいて、収集し、設定し、フィルタし、取得された特性を伴う新規フィルタをSPCD制御デバイスに送信することであるからである。新規に設定されたフィルタにより、SPCDデバイスはユーザ装置へのサービスを提供し、フィルタすることができる。例えば、SPCDデバイスは、続いて、コンテンツ・プロバイダおよびサービスに関連する所定のQoSおよび所定の課金方式を適用することができる。
【0066】
新規のフィルタは設定されたCP&S−SPCに関連する個別の特性を有すると想定することができる。例えば、その後にコンテンツ・プロバイダCPによりサービスが提供される場合に、このサービスが、まさしく、例えば課金が「8759」に行われるべきサービスであり、従ってユーザ装置UEのエンドユーザは課金されず、コンテンツ・プロバイダ「8759」が課金されるであろうことを、フィルタは認識するであろう。他のフィルタ特性についても同じことが成立つ。例えば、ある帯域幅を使用すべきである場合に(図4のSPC1参照)、その場合にフィルタはこの帯域幅を強要するであろうが、他方で「8759」のコンテンツ・プロバイダに課金するだろう。よって、コンテンツ・プロバイダCPに提供されるように、1以上の設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCをサービスにフィルタが適用されるという意味に「フィルタリング」が理解されるべきである。
【0067】
図6は本発明の第1の実施形態に係るサービス提供制御デバイスSPCD、ユーザ・データベースUDB、およびユーザ装置UEのより具体的な実施形態を示す。
【0068】
図3におけるように、サービス提供特性収集コントローラSPC−CTRLは取得デバイスRETRおよび設定デバイスSETを含む。前述のように、収集コントローラSPC−CTRLの任務は、取得されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCを取得し、設定し、これをフィルタとして(サービスの提供に使用される場合にユーザ固有の加入データUSDと共に)サービス提供制御デバイスSPCDに送信することである。上述したように、CP&S−SPCを必ず個別に各ユーザに(ユーザ固有のフォーマットで)提供することは必要でない。なぜなら、CP&S−SPCはすべてのユーザに共通に設定され得るからである。しかしながら、好ましくはCP&S−SPCは各ユーザに個別に設定される。各ユーザに個別に設定された場合に、各ユーザに対するCP&S−SPCの設定のそれぞれは、ユーザ固有の加入データUSDのそれぞれと関連付けて記憶されてもよい。SPCがユーザ固有ベースで記憶される場合に、図3のメッセージS31(または図6のステップS3)は、サービス提供制御デバイスSPCDに送信され、サービス提供制御デバイスにより使用されるフィルタにCP&S−SPCをユーザ固有ベースで取得し、設定するために、CP&S−IDだけでなく、ユーザ識別情報UIDも含んでもよい。
【0069】
図6で、サービス提供制御デバイスSPCDはゲートウェイGWの一部である。上述のように、収集コントローラSPC−CNTLにより、より詳細には設定デバイスSETにより設定されたサービス提供特性SPC1とSPC2との少なくともいずれかを含む送信されたフィルタに従って、要求されたサービスをコンテンツ・プロバイダCPからユーザ局UEに提供するようにサービス提供制御デバイスSPCDは構成される。
【0070】
サービス提供特性CP&S−SPCが伝送関連の提供特性を示す第1のサービス提供特性SPC1と課金関連の提供特性を示す第2のサービス提供特性SPC2とを含む場合に、サービス提供制御デバイスSPCDは、設定デバイスSETにより伝送関連の特性が伝送フィルタとして設定される伝送制御デバイスTCDと、設定デバイスSETにより課金関連の提供特性が課金フィルタとして設定される課金制御デバイスCCDと、を含んでもよい。対応する特性を伝送フィルタと課金フィルタとの少なくともいずれかとして設定デバイスSETにより設定させ、これらの特性を伝送制御デバイスTCDおよび課金制御デバイスCCDにそれぞれ送信させると、サービス提供制御デバイスSPCDは各フィルタのそれぞれに設定された提供特性に従ってコンテンツ・プロバイダCPからのサービスが提供されるように取り計らう。よって、サービス提供制御デバイスSPCDにおいて新規のサービス提供特性をフィルタとして設定することにより、TCDおよびCCDに設定された特性に従ってサービス提供制御デバイスSPCDによりフィルタが提供され、「フィルタされた」様式でコンテンツ・プロバイダCPからユーザ装置UEにサービスが提供されるだろうということができる。
【0071】
よって、図6で、ユーザ装置UEの送信デバイスSDから受信されたサービスの提供を要求するメッセージS2に応じて、上述されたように、場合によってはユーザ固有の情報UIDと共に、ステップS3で、コンテンツ・プロバイダCPはコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報CP&S−IDをサービス提供特性収集コントローラSPC−CTRLに送信する。ステップS4で、ユーザ局UEは伝送特性を要求するメッセージをゲートウェイ・デバイスGWに送信する。ステップS5で、ゲートウェイ・デバイスGWは伝送特性および課金特性を要求するメッセージをサービス提供特性収集コントローラSPC−CTRLに送信する。ステップS6、S6′で、(S4、S5で獲得される)要求された伝送および課金特性とコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報CP&S−IDと(場合によってはユーザ固有の情報UIDと)に基づいて、収集コントローラSPC−CTRLはユーザ加入データベースUSDからこれらの要求された伝送特性および課金特性に適合する第1のおよび第2のサービス提供特性SPC1、SPC2を収集する。ステップS7で、設定デバイスSETは、収集された第1のサービス提供特性SPCおよび収集された第2のサービス提供特性SPC2をフィルタ(伝送フィルタおよび課金フィルタ)として設定し、これらの特性を通信システムSYSのゲートウェイ・デバイスGWが有するサービス提供制御デバイスSPCDの伝送制御デバイスTCDおよび課金制御デバイスCCDに送信する。ステップS8、S8′で、伝送および課金フィルタに設定された第1のおよび第2のサービス特性SPC1、SPC2に従って、ゲートウェイ・デバイスGWを通じてコンテンツ・プロバイダCPからユーザ局UEに要求されたサービスが提供される。
【0072】
上記の処理で使用される場合に、ユーザ識別情報UIDは、IMSI、IMSIDN、APN、およびRATの種類で構成されるグループの中の一つ以上を含んでもよい。
【0073】
このように、図6はサービス提供過程においてCP&S−SPCが取得、設定、送信、使用される方法に関するより具体的な詳細を示す。特に、加入者データベースUDBにおいて要求されたサービスのための正しいCP&S−SPCを見出すために収集コントローラSPC−CNTLが使用するコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報CP&S−IDとポリシー制御のサービス・データ・フローの特定のためのIPフィルタ情報とが、ステップS3で提供される。好ましくは汎用サービスQoSの要求がステップS3に含まれてもよい。
【0074】
ステップS4で、伝送特性を要求するメッセージがユーザ局UEからゲートウェイ・デバイスGWに提供される。よって、収集コントローラSPC−CNTLはメッセージS3を通してコンテンツ・プロバイダおよびサービスに関する必要な識別情報を受信し、ステップS4,S5を通して、収集コントローラSPC−CNTLは要求された伝送特性および課金特性を要求するメッセージを受信する。よって、ステップS4をベアラ要求/修正メッセージと見てもよく、ステップ5を要求されたベアラのポリシー・フィルタ設定のための要求メッセージと見てもよい。
【0075】
以上では、図2で、3GPPの実装に従う通信システムSYSに関する標準従来技術の実装を説明した。以降では、図6に示されるシステムの3GPPの実装による本発明の実施形態を第2の実施形態として図7を参照して説明する。
【0076】
図7において、通信システムSYSはPCC−3GPP規格に従って動作し、ユーザ加入データベースUDBは加入プロファイル・レポジトリSPRユニットにより構成される。図6の設定デバイスSETおよび取得デバイスRETRを有する収集コントローラSPC−CNTLはポリシーおよび課金ルール機能PCRFユニットにより実装される。ゲートウェイ・デバイスGWはGPRS汎用サービス・ノードGGSNにより構成される。伝送制御デバイスTCDと課金制御デバイスCCDとを有するサービス提供制御デバイスSPCDはポリシーおよび課金施行機能PCEFユニットにより構成される。
【0077】
図7において、ステップS1で、第三者は新規のポリシー・データ、すなわち例えば図4および図5に示すようなCP&S−SPCをSPRに提供する。ステップS2で、ユーザ装置UEの送信デバイスSDはアプリケーション機能AF/MobTV、すなわち図6に示されるコンテンツ・プロバイダCPにサービスを要求する。
【0078】
ステップS3で、コンテンツ・プロバイダAF/MobTVは−例えばRxインタフェースを通じて−PCRFがSPRにおいて要求されたサービスのための正しいポリシー・データを見け出すために使用されるCPおよびサービスの識別情報CP&S−IDとポリシー制御のサービス・データ・フローの特定のためのIPフィルタ情報とを提供する。好ましくはサービス品質QoS要求が含まれてもよい。
【0079】
図6で既に示されたステップS4で、ユーザ装置UEは所定のQoSを持つPDPコンテキストを要求する。すなわちユーザ装置UEはPCEF/GGSNにおいて所定の伝送特性QoSを要求する。
【0080】
ステップS5で、PCEF/GGSNは要求されたサービス品質QoSが所定のレベル内にあるかを確認し、支払い方法(ユーザ対第三者、従量ベース、イベントベースなど)を問い合わせる。
【0081】
ステップS6で、PCRF/EPCは、正しい課金フィルタを構成するために特定のポリシー・データを要求し、最大帯域幅を確認する。
【0082】
ステップS7で、PCRF/EPCは正しいQoS/課金ルールをPCEF/GGSNに導入する。
【0083】
ステップS8で、PDPコンテキストが容認され、サービスが提供される。
【0084】
図7の特定の例は3GPP規格に従う本発明の特定の実装を示す。このように、オペレータは拡張されたユーザ・データベースSPRを介して第三者のデバイスおよびコンテンツ・プロバイダに対する付加的、魅力的な事業の役割を得る。
【0085】
詳細には示さないが図7において、PCEFユニットは図2において原則として示されるように、オンライン課金システムOCSおよびオフライン課金システムOFCSと、それぞれのインタフェースGy、Gzを通じて協働してもよい。
【0086】
以上では、図2を参照して、加入情報/データに変更がある場合でPCRFがそのような通知を要求していたときは、参照点SpはSPRがPCRFに通知することを認めることが可能であることを既に説明した。
【0087】
また本発明の別の実施形態では、図6の点線により示されるように、ユーザ加入データベースUDBがコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を更新するメッセージUPを収集コントローラSPC−CNTLに提供することが可能である。よって、第三者、例えばコンテンツ・プロバイダCP′が加入者データベースUDBの内容を変更する場合にいつでも、更新メッセージUPは収集コントローラSPC−CNTLに提供され得、収集コントローラSPC−CNTLは続いて、フィルタの設定および送信を通じて、対応する伝送特性および課金関連特性をデバイスTCD、CCDに設定する。
【0088】
新規の特性がユーザ・データベースUDBに設定される場合にいつでも、このような更新メッセージUPの提供はサービス提供制御デバイスSPCDにおける柔軟であり、オンラインである特性の設定および使用を可能にする。
【0089】
以上で図7の実装を移動体3GPP(TS23.203)、3GPP2などの規格を参照して説明したが、TISPAN規格、IS282 003のような固定規格に対する他の実装もまた類似の方式で行うことができる。例えばTISPAN規格の別の実施形態では、(図6の)SPC−CNTLコントローラは、(単数または複数の)論理機能SPDF(Service Policy Decision Function、サービスポリシー決定機能)とA−RACF(Access−Resource and Admission Control Function、アクセスリソースおよびアドミッション制御機能)とに組み込まれ得る。
【0090】
図6(だけでなく図7)を考慮すると、本発明はUEに引き起こされる伝送ベアラ属性に関する修正のみを提案する。すなわち、サービスが提供される場合に、加入者提供制御デバイスSPCDはベアラ属性の修正を実行するだろう。しかしながら、他の属性修正は必要でない。
【0091】
しかしながら、以下の図8のさらなる実施形態に示されるように、ネットワーク側からのトリガを通じてベアラ属性の修正が達成されてもよいことにも留意されたい。
【0092】
図8は構成の図3に関する本発明の別の実施形態における伝送ベアラ特性に関するネットワークが引き起こす変更を示す。図7と対照的に図8において、重要な変更は、ゲートウェイGWSN(3GPP)またはBRAS(TISPAN)がベアラ(太線)に関する伝送特性を変更することである。さらに、生成された課金記録がUEの識別情報に代わりコンテンツ・プロバイダの識別情報に出力される。
【0093】
よって、図8のステップS1でちょうど図7のメッセージS2のように、UEはコンテンツ・プロバイダのMobTVからのサービスを要求する。図8のステップS2で、コンテンツ・プロバイダのMobTVはPCRFまたはSPDF/A−RACFを介して情報をオペレータに送信する。CP&S−ID(コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報)とUE識別情報(ユーザ識別情報UID)、例えばUE IPアドレス、MSISDN、IMSI、または発呼者回線識別情報とが含まれる。図8のステップS3で、PCRFまたはSPDF/A−RACFはSPRで適用可能なポリシー(サービス提供特性)について確認する。図8のステップS4で、コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報CP&S−ID(および場合によってはユーザ固有の情報UID)に基づいて、SPRは適用可能なポリシー、すなわち適用可能なサービス提供特性を返送する。
【0094】
図8のステップS5で、PCRFまたはSPDF/A−RACFはフィルタ(例えばゲートウェイ・デバイス(例えばGGSN−BRAS)において設定される特性またはQoS)を構成する。続いて、ステップS6で、コンテンツ・プロバイダのMobTVがサービスを提供する場合に、ゲートウェイGGSNはベアラ(太線)における伝送特性を変更する。さらに、生成された課金記録がUEの識別情報に代わりコンテンツ・プロバイダの識別情報に出力される、すなわちユーザ装置UEのユーザではなくコンテンツ・プロバイダが課金される。
【0095】
以上の図3、図6、図7、および図8の説明において、SPRからのポリシー・データ(ユーザ加入者データベースUDBからのコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPC)の引出しにはコンテンツ・プロバイダCPのCP&S識別情報を使用する。しかしながら、別の実施形態に従って、UE識別情報(ユーザ識別情報UID)がCP&S識別情報と共に使用されてもよい。コンテンツ・プロバイダがTRANS/SPC−CNTLシステムにインタフェースする場合にも、上記は正しい。UE識別情報として、例えばユーザ装置UEのIPアドレス、MSISDN、IMSI、または発呼者回線識別情報(回線識別情報=固定ネットワークで使用されるユーザ装置の物理的接続識別情報)を使用することができるだろう。
【0096】
以上の図1bに関して、および図3および図6に関して課金記録の生成にゲートウェイGW(課金制御デバイス(CCD))がUE識別情報(ユーザ加入識別情報UED)を使用する場合に、最終的にユーザ装置UEのユーザが課金されることを説明した。しかしながら、本発明の別の実施形態に従えば、課金記録はユーザ識別情報UIDに代わりコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(例えば8759−570)に関連して、課金制御デバイスCCDにより生成されてもよい。よって、最終的に、ユーザ装置UEのユーザは全く課金されず、生成された課金記録によりコンテンツ・プロバイダCPが課金される。これは、本発明の元々の目的であった。
【0097】
以上の図3、図6と図7、図8との説明で、ユーザ加入データベースUDBを単一のデータベース、例えば図3および図6のユーザ加入データベースならびに図7および図8のSPRとして説明した。しかしながら、本発明の別の実施形態に従って、図9に示されるように、データベースSPRは二つ、すなわちコンテンツ・プロバイダデータベースCP−DBとSPRとに分割されてもよい。CP−DBはコンテンツ・プロバイダCPにより提供され、SPRは加入合意に従ってオペレータに提供される加入者プロファイル・レポジトリである。従って、コンテンツ・プロバイダCPはPCRF/SPDF/A−RACF(TISPAN)にユーザ識別情報UIDと共にコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報CP&S−IDを提供し、二つのデータベースCP−DBおよびSPRにそれぞれアドレスを付与する。
【0098】
以上の特に図6に示す実施形態で、コンテンツ・プロバイダCP(またはCP′)がコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有である(コンテンツ・プロバイダおよびサービスに依存する)特定のポリシーおよびルール(サービス提供特性SPC)を設定することができることを説明した。以上の説明に従えば、このようなサービス提供特性SPCは伝送制御特性および課金特性を含むことができ、両者はコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有である。さらに、ユーザ固有である加入データは、伝送特性と課金特性との少なくともいずれかをそれぞれのデバイスTCD、CCDで設定するのにも用いられてもよい。例えば、特定の課金レートで所定の帯域幅(サービス品質)を使用することにするという合意がユーザとオペレータとの間の既に存在してもよい。さらに、新規に設定されたフィルタの送信を通じてサービス提供制御デバイスSPCDに取得されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性CP&S−SPCを設定した後に、コンテンツ・プロバイダにより提供されるような特定の課金レートに関する伝送特性、すなわちサービス品質の設定が再度存在してもよい。明らかに、これは矛盾する状況になりえ、矛盾するポリシー(サービス提供特性)の場合に本発明のさらに別の実施形態に従って、本発明ではCPにより提供されるポリシー(特性)が加入者の提供ポリシーを無効にする。
【0099】
本発明に従い、コンテンツ・プロバイダ(第三者)はサービス提供制御デバイスSPCDにおけるコンテンツ・プロバイダまたはサービスに関連するサービス提供特性の取得および設定によりそのサービスの提供に影響を及ぼすことができる。続いて、変更された/設定された伝送特性と課金特性との少なくともいずれかに従って、サービス提供制御デバイスSPCDにより、サービス提供が行われることになろう。このようなサービスの提供概念は任意の通信システムSYSにおいて使用することができ、3GPPの実装において特に有用である。コンテンツ・プロバイダCPは、移動体TVプロバイダ、メッセージサーバ、クライアント/サーバシステムの汎用サーバ、ゲームプロバイダ、またはゲームサーバの中の一つ以上であってもよいが、これらに限定されない。
【0100】
さらに、ユーザ装置UEすなわちユーザ局は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯電話機、PDA、またはゲームデバイスであってもよいが、これらに限定されない。
【0101】
本発明は、上記で説明され、特許請求の範囲と図面との少なくともいずれかに開示されるステップの一つ以上を実行するプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記憶媒体にも関連する。
【0102】
さらに、本発明は、明細書、特許請求の範囲、および図面で別個に説明され示されているステップ/特徴から構成される実施形態を含むことに注意すべきである。従って、本発明は上記の教示に基づいて当業者に明らかであるさらなる修正および変形を含んでもよい。
【0103】
さらに、特許請求の範囲における参照符号は明確化の目的だけに役立ち、これらの特許請求の範囲を制限しない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ加入データベース(UDB)内のサービス提供特性(SPC)に基づいて、コンテンツ・プロバイダ(CP)から1以上のユーザ局(UE)にサービスを提供する通信システム(SYS)における方法であって、前記サービス提供特性(SPC)は少なくともコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を含み、
前記方法は、
a) ユーザ局(UE)から前記コンテンツ・プロバイダ(CP)にサービスを要求するメッセージ(SRM)を送信するステップ(S2)と、
b) 前記サービスを要求するメッセージ(SRM)に応じて、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)により提供される(S3)コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)に基づいて、収集コントローラ(SPC−CNTL)の取得デバイス(RETR)が前記ユーザ・データベース(UDB)からコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を取得するステップ(S6)と、
c) 前記取得されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に基づいて前記収集コントローラ(SPC−CNTL)の設定デバイス(SET)がサービス提供フィルタを設定し、前記サービス提供フィルタを前記通信システム(SYS)のサービス提供制御デバイス(SPCD)に送信するステップ(S7)と、
d) 前記サービス提供フィルタに設定された前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記サービス提供制御デバイス(SPCD)を通じて前記要求されたサービスを提供するステップ(S8)と
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
サービス/コンテンツ・プロバイダ(CP、CP′)が前記ユーザ加入データベース(UDB)内に前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を設定するステップa0)を、ステップa)の前に備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サービス提供特性(SPC)は、伝送関連の提供特性を示す第1のサービス提供特性(SPC1)と課金関連の提供特性を示す第2のサービス提供特性(SPC2)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザ加入データベース(UDB)は、それぞれのユーザに対するユーザ固有の加入データ(USD)をさらに記憶し、
前記ステップb)は、ユーザ識別情報(UID)に基づいて前記ユーザ・データベース(UDB)からユーザ固有の加入データ(USD)を取得するステップをさらに含み、
前記ステップc)は、前記ユーザ固有の加入データ(USD)を前記サービス提供フィルタに設定するステップと、前記通信システム(SYS)の前記サービス提供制御デバイス(SPCD)に前記サービス提供フィルタを送信するステップとをさらに含み、
前記ステップd)は、前記設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)のほかに前記サービス提供フィルタ内の前記ユーザ固有の加入データ(USD)にも従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記サービス提供制御デバイス(SPCD)を通じて前記要求されたサービスを提供するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記サービス提供制御デバイス(SPCD)はゲートウェイ・デバイス(GW)の一部であり、
前記取得する(S3、S4、S5、S6)ステップb)は、
前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を送信するステップ(S3)と、
伝送特性を要求するメッセージを前記ゲートウェイ・デバイス(GW)に送信するステップ(S4)と、
前記ゲートウェイ・デバイス(GW)から前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に伝送特性および課金特性を要求するメッセージを送信するステップ(S5)と、
前記収集コントローラ(SPC−CTRL)が、前記要求された伝送および課金特性(S4、S5)と前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)とに基づいて、前記ユーザ加入データベース(USD)から、前記要求された伝送特性および課金特性に適合する第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)を収集するステップ(S6)と、
を含み、
前記設定する(S7)ステップc)は、前記収集された(S6)第1のサービス提供特性(SPCS)および前記収集された(S6)第2のサービス提供特性(SPC2)を伝送フィルタおよび課金フィルタとして設定するステップと、前記伝送フィルタおよび前記課金フィルタを前記通信システム(SYS)の前記ゲートウェイ・デバイス(GW)が有する伝送制御デバイス(TCD)および課金制御デバイス(CCD)に送信するステップとを含み、
前記提供するステップ(S8)は、前記伝送フィルタおよび課金フィルタに設定された前記第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)に従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記ゲートウェイ・デバイス(GW)を通じて前記要求されたサービスを提供するステップ(S8)を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記通信システム(SYS)はPCC−3GPP規格に従って動作し、
‐ 前記ユーザ加入データベース(UDB)は加入プロファイル・レポジトリ(SPR)により構成され、
‐ 前記取得デバイス(RETR)と前記設定デバイス(SET)とを含む前記収集コントローラ(SPC−CNTL)はポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)ユニットにより構成され、
‐ 前記ゲートウェイ・ユニット(GW)はGPRS汎用サービス・ノード(GGSN)により構成され、
‐ 前記伝送制御デバイス(TCD)および前記課金制御デバイス(CCD)は前記ゲートウェイ・ユニット(GW)内のポリシーおよび課金施行(PCEF)ユニットにより構成される
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ポリシーおよび課金施行(PCEF)ユニットは、オンライン課金システム(OCS)およびオフライン課金システム(OFCS)と、それぞれのインタフェース(Gy、Gz)を通じて協働することを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記ユーザ識別情報(UID)は、IMSI、MSISDN、APN、およびRATの種類から構成されるグループの中の一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
伝送関連の提供特性を示す前記第1のサービス提供特性(SPC1)はサービス品質(QoS)のパラメータを含み、課金関連の提供特性を示す前記第2のサービス提供特性(SPC2)は加入者有効グループ、支払い状況、有効期間、および地理的エリアを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項10】
第三者が前記ユーザ加入データベース(UDB)内の前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を変更する(S1)場合にいつでも、コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を更新するメッセージ(UP)が前記収集コントローラ(SPC−CNTL)に提供されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項11】
少なくともサービス提供特性(SPC)が記憶されるユーザ加入データベース(UDB)であって前記サービス提供特性(SPC)は少なくともコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を含むユーザ加入データベース(UDB)と、1以上のユーザ局(UE)と、前記サービス提供特性(SPC)に基づいて、コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記1以上のユーザ局(UE)にサービスを提供するサービス提供制御デバイス(SPC−CD)と、を含む通信システム(SYS)のコントローラ(SPC−CNTL)であって、
a) 前記コンテンツ・プロバイダ(CP)により提供されるコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)に基づいて、前記ユーザ・データベース(UDB)からコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を取得するように構成される取得デバイス(S6;RETR)と、
b) 前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に基づいて、サービス提供フィルタを設定するように構成される設定デバイス(SET)と、
を備え、
c) 前記設定デバイス(SET)は、前記サービス提供フィルタに基づいて前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)へのサービスの提供を制御する前記サービス提供制御デバイス(SPCD)に前記設定されたサービス提供フィルタを送信するように構成される
ことを特徴とするコントローラ(SPC−CNTL)。
【請求項12】
前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)は課金関連のサービス提供特性(CP&S−SPC)であり、前記サービス提供フィルタは課金フィルタであることを特徴とする請求項11に記載のコントローラ(SPC−CNTL)。
【請求項13】
前記取得デバイス(RETR)は、前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から取得または受信(S3)するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のコントローラ(SPC−CNTL)。
【請求項14】
前記取得デバイス(RETR)は、Rxインタフェースを通じて前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を取得するように構成されることを特徴とする請求項11に記載のコントローラ(SPC−CNTL)。
【請求項15】
前記サービス提供特性(SPC)は、伝送関連の提供特性を示す第1のサービス提供特性(SPC1)と課金関連の提供特性を示す第2のサービス提供特性(SPC2)とを含むことを特徴とする請求項11に記載のコントローラ(CNTL)。
【請求項16】
前記ユーザ加入データベース(UDB)は、それぞれのユーザに対するユーザ固有の加入データ(USD)をさらに記憶し、
前記取得デバイス(RETR)は、ユーザ識別情報(UID)に基づいて前記ユーザ加入データベース(UDB)からユーザ固有の加入データ(USD)を取得するようにさらに構成され、
前記設定デバイスは、前記ユーザ固有の加入データ(USD)を前記サービス提供フィルタに設定するようにさらに構成され、
前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、前記設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)のほかに前記設定され送信されたサービス提供フィルタ内の前記ユーザ固有の加入データ(USD)にも従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記サービス提供制御デバイス(SPCD)を通じて前記要求されたサービスを提供するように構成される
ことを特徴とする請求項11に記載のコントローラ(CNTL)。
【請求項17】
サービス提供制御デバイス(SPCD)はゲートウェイ・デバイス(GW)の一部であり、
前記ユーザ局(UE)、前記収集コントローラ(SPC−CTRL)、前記設定デバイス(SET)、および前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、
前記コンテンツ・プロバイダ(CP)が、前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に送信する手順(S3)と、
前記ユーザ局(UE)が、伝送特性を要求するメッセージを前記ゲートウェイ・デバイス(GW)に送信する手順(S4)と、
前記ゲートウェイ・デバイス(GW)が、伝送特性および課金特性を要求するメッセージを前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に送信する手順(S5)と、
前記収集コントローラ(SPC−CTRL)が、前記要求された伝送および課金特性(S4、S5)と前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)とに基づいて、前記ユーザ加入データベース(USD)から、前記要求された伝送特性および課金特性に適合する第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)を収集する手順(S6、S6′)と、
前記設定デバイス(SET)が、前記収集された(S6)第1のサービス提供特性(SPCS)を伝送フィルタ(RETR)として、および前記収集された(S6)第2のサービス提供特性(SPC2)を課金フィルタとして設定し、前記通信システム(SYS)の前記ゲートウェイ・デバイス(GW)の前記サービス提供制御デバイス(SPCD)が有する伝送制御デバイス(TCD)に前記伝送フィルタを、および課金制御デバイス(CCD)に前記課金フィルタを送信する手順(S7)と、
前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、前記伝送および課金フィルタに設定された前記第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)に従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記ゲートウェイ・デバイス(GW)を通じて前記要求されたサービスを提供する手順(S8)と
を実行することを特徴とする請求項12に記載のコントローラ(CNTL)。
【請求項18】
前記ユーザ識別情報(UID)は、IMSI、MSISDN、APN、およびRATの種類から構成されるグループの中の一つ以上を含むことを特徴とする請求項16に記載のコントローラ。
【請求項19】
伝送関連の提供特性を示す前記第1のサービス提供特性(SPC1)はサービス品質(QoS)のパラメータを含み、課金関連の提供特性を示す前記第2のサービス提供特性(SPC2)は加入者有効グループ、支払い状況、有効期間、および地理的エリアを含むことを特徴とする請求項15に記載のコントローラ(CNTL)。
【請求項20】
少なくともサービス提供特性(SPC)が記憶されるユーザ加入データベース(UDB)であって前記サービス提供特性(SPC)は少なくともコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を含むユーザ加入データベース(UDB)と、1以上のユーザ局(UE)と、前記サービス提供特性(SPC)に基づいて、コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記1以上のユーザ局(UE)にサービスを提供するサービス提供制御デバイス(SPC−CD)と、を含む通信システム(SYS)であって、
a) 前記1以上のユーザ局(UE)の中の、前記ユーザステーション(UE)から前記コンテンツ・プロバイダ(CP)にサービスを要求するメッセージ(SEM)を送信する(S2)送信デバイス(SD)と、
b) 前記サービスを要求するメッセージ(SRM)に応じて、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)により提供されるコンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)に基づいて、前記ユーザ・データベース(UDB)からコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)を取得する(S3、S4、S5、S6)ように構成される取得デバイス(RETR)含むサービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)と
を備え、
c) 前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)は、前記取得されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に基づいてサービス提供フィルタを設定する(S7)ように構成され、前記設定サービス提供フィルタを前記サービス提供制御デバイス(SPCD)に送信するように構成される設定デバイス(SET)を含み、
d) 前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、前記サービス提供フィルタに設定されたコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有のサービス提供特性(CP&S−SPC)に基づいて前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記サービスを提供する
ことを特徴とする通信システム(SYS)。
【請求項21】
前記ユーザ加入データベース(UDB)内の前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性は、サービス/コンテンツ・プロバイダ(CP、CP′)により設定されることを特徴とする請求項20に記載の通信システム(SYS)。
【請求項22】
前記サービス提供制御デバイス(SPCD)はゲートウェイ・デバイス(GW)の一部であり、
前記ユーザ局(UE)、前記収集コントローラ(SPC−CTRL)、前記設定デバイス(SET)、および前記サービス提供制御デバイス(SPCD)は、
前記コンテンツ・プロバイダ(CP)が、前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)を前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CTRL)に送信する手順(S3)と、
前記ユーザ局(UE)が、伝送特性を要求するメッセージを前記ゲートウェイ・デバイス(GW)に送信する手順(S4)と、
前記ゲートウェイ・デバイス(GW)が、伝送特性および課金特性を要求するメッセージを前記サービス提供特性収集コントローラ(SPC−CNTL)に送信する手順(S5)と、
前記収集コントローラ(SPC−CTRL)が、前記要求された伝送および課金特性(S4、S5)と前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスの識別情報(CP&S−ID;8759−570)とに基づいて、前記ユーザ加入データベース(USD)から、前記要求された伝送特性および課金特性に適合する第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)を収集する手順(S6)と、
前記設定デバイス(SET)が、前記収集された(S6)第1のサービス提供特性(SPCS)および前記収集された(S6)第2のサービス提供特性(SPC2)を伝送フィルタおよび課金フィルタとして設定し、前記伝送フィルタおよび課金フィルタを前記通信システム(SYS)の前記ゲートウェイ・デバイス(GW)の前記サービス提供制御デバイス(SPCD)が有する伝送制御デバイス(TCD)および課金制御デバイス(CCD)に送信する手順と、
前記サービス提供制御デバイス(SPCD)が、前記伝送フィルタおよび課金フィルタの前記第1および第2のサービス提供特性(SPC1;SPC2)に従って、前記コンテンツ・プロバイダ(CP)から前記ユーザ局(UE)に前記ゲートウェイ・デバイス(GW)を通じて前記要求されたサービスを提供する手順(S8)と
を実行することを特徴とする請求項20に記載の通信システム(SYS)。
【請求項23】
前記通信システム(SYS)はPCC−3GPP規格に従って動作し、
‐ 前記ユーザ加入データベース(UDB)は加入プロファイル・レポジトリ(SPR)ユニットにより構成され、
‐ 前記設定デバイス(SET)と前記取得デバイス(RETR)とを有する前記収集コントローラ(SPC−CNTL)はポリシーおよび課金ルール機能(PCRF)ユニットにより構成され、
‐ 前記ゲートウェイ・ユニット(GW)はGPRS汎用サービス・ノード(GGSN)により構成され、
‐ 前記伝送制御デバイス(TCD)および前記課金制御デバイス(CCD)を有する前記サービス提供制御デバイス(SPCD)はポリシーおよび課金施行(PCEF)ユニットにより構成される
ことを特徴とする請求項20に記載の通信システム(SYS)。
【請求項24】
前記ポリシーおよび課金施行(PCEF)ユニットは、オンライン課金システム(OCS)およびオフライン課金システム(OFCS)と、それぞれのインタフェース(Gy、Gz)を通じて協働することを特徴とする請求項23に記載の通信システム(SYS)。
【請求項25】
前記ユーザ加入データベース(UDB)内の前記コンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を第三者が変更すると(S1)、前記ユーザ加入データベース(UDB)はコンテンツ・プロバイダおよびサービスに固有の特性を更新するメッセージ(UP)を前記収集コントローラ(CNTL)に提供することを特徴とする請求項20に記載の通信システム(SYS)。
【請求項26】
請求項20乃至25のいずれか1項に記載の通信システム(SYS)において使用可能なコンテンツ・プロバイダ(CP)であって、サービス提供特性(SPC)を設定するメッセージ(S1)を前記ユーザ加入データベース(UDB)に送信する(S1)設定デバイス(CP−SET)を含むコンテンツ・プロバイダ(CP)。
【請求項27】
請求項20乃至25のいずれか1項に記載の通信システム(SYS)において使用可能なユーザ加入データベース(UDB)であって、サービス提供特性(SPC)を設定するメッセージ(S1)を設定されるサービス提供特性と共にコンテンツ・プロバイダ(CP)から受信し、前記サービス提供特性(SPC)を設定するメッセージ(S1)に基づいて前記サービス提供特性(SPC)を前記ユーザ加入データベース(UDB)に設定する受信デバイス(REC)を含むユーザ加入データベース(UDB)。
【請求項28】
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法、請求項11乃至19のいずれか1項に記載のコントローラ、請求項20乃至25のいずれか1項に記載の通信システム、および請求項26に記載のコンテンツ・プロバイダで開示されたステップ/機能の一つ以上を実行するプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−541872(P2009−541872A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−516910(P2009−516910)
【出願日】平成18年6月28日(2006.6.28)
【国際出願番号】PCT/EP2006/006276
【国際公開番号】WO2008/000287
【国際公開日】平成20年1月3日(2008.1.3)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】