説明

ユーザ装置に情報を提供するためのメッセージング・システムおよび方法

【課題】パッシブ・メッセージング・システムの問題は、被呼者が一般に、メッセージを聞いている間または聞いた後に1つまたは複数の追加のステップを実行しなければならないことである。これらの追加のステップは、時間がかかり、および/または被呼者にとって煩わしい。メッセージ自体の内容に基づいて動作を実行するようにメッセージング・システムを拡張する必要がある。
【解決手段】メッセージの少なくとも一部の内容を判断した後に追加の情報をユーザ装置に提供するメッセージング・システムを開示する。メッセージング・システムは、内容に基づいて追加の情報を取り出す音声X変換モジュールを含む。次いで、入出力モジュールがメッセージおよび追加の情報をユーザ装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電話通信に関し、より詳細にはメッセージング・システムに関する。
【背景技術】
【0002】
基本的に、ボイスメール・システムなどのメッセージング・システムは、それらが最初に消費者に導入されたときから変化していない。発呼者はボイス・メッセージをメッセージング・システム上に残し、被呼者は都合のいい時間にそのメッセージを取り出す。最近、メッセージング・システムは音声テキスト変換およびテキスト音声変換を実装するようになってきた。音声テキスト変換を利用するシステムでは、被呼者はメッセージをテキストとして取り出すことができるが、そのメッセージは元々ボイス形式で残された。たとえば、被呼者は、ウェブ・ページにアクセスして、音声からテキストに変換されたメッセージを取り出す。被呼者はまた、元々ボイス形式で残されたメッセージに対応するテキストを有する電子メールを受信する。テキスト音声変換を利用するシステムでは、被呼者は可聴メッセージを取り出すことができるが、そのメッセージは元々テキストとして残された。たとえば、被呼者は、電話を使用して、その可聴メッセージを取り出すことができる。
【0003】
既存のメッセージング・システムは本質的にパッシブと見ることができる。パッシブ・メッセージング・システムとは、メッセージの内容に基づいて動作を実行しないが、代わりに、被呼者がメッセージにアクセスできるようにするだけのメッセージング・システムである。たとえば、発呼者が、被呼者がいくつかのウェブ・ページをレビューすべきであることを示すボイスメール・メッセージを残した場合、被呼者は、ウェブ・サイト位置、たとえばユニフォーム・リソース・ロケータすなわちURLを書き留めるために、ボイスメール・メッセージを数回聞く必要があることがある。次いで、被呼者は、発呼者にかけ返す前にウェブ・ページを取り出す。さらに、被呼者が発呼者の連絡先を知らない場合、被呼者は、メッセージの間に発呼者の電話番号が述べられた場合、その番号を書き留めるか、あるいは、アドレス帳、携帯情報端末(PDA)、ホワイト・ページ、またはイエロー・ページなどから、発呼者の連絡先を取り出さなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パッシブ・メッセージング・システムの問題は、被呼者が一般に、メッセージを聞いている間または聞いた後に1つまたは複数の追加のステップを実行しなければならないことである。これらの追加のステップは、時間がかかり、および/または被呼者にとって煩わしい。メッセージ自体の内容に基づいて動作を実行するようにメッセージング・システムを拡張する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の原理によれば、メッセージング・システムは、格納されたボイス・メッセージの少なくとも一部の内容を判断した後に、その格納されたメッセージの少なくとも一部の内容に基づいて情報をユーザ装置に提供する。メッセージング・システムは、内容に基づいて追加の情報を取り出す音声X変換モジュールを含む。音声X変換モジュールは、追加の情報をユーザ装置で表示または再生することができるように、メッセージの少なくとも一部を、本明細書ではXフォーマットとも称する別のフォーマットに変換する。次いで、入出力モジュールが元のボイス・メッセージおよび追加の情報をユーザ装置に送信する。
【0006】
メッセージの内容またはメッセージの一部は、メッセージ中に含まれている情報である。内容は、ユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)、物理アドレス、位置、会社名、個人名、および/または電話番号を含む。取り出される追加の情報は、メッセージの内容に関連する情報である。追加の情報は、マップ、電話番号などの連絡先、ウェブ・ページ、URL、位置、アドレス、画像、写真、および/またはビデオを含む。たとえば、格納されたメッセージが会社Zへの道順を含んでいると仮定する。メッセージング・システムは、メッセージの内容が会社Zへの道順を含んでいると判断し、会社Zに行くためのマップを含んでいる追加の情報を取り出す。さらに、取り出された追加の情報は、会社Zの場所または施設の写真、会社Zのウェブ・ページのURL、会社Zのウェブ・ページ、そのアドレス、電話番号などのうちの1つまたは複数をも含む。
【0007】
一実施形態では、メッセージング・システムは、メッセージおよび追加の情報を、被呼者に関連するユーザ装置などのユーザ装置に送信する。メッセージングは、メッセージおよび追加の情報を送信する前にユーザ装置の能力を判断することもできる。メッセージング・システムは、ユーザ装置の能力の判断を使用して、どのようにおよび何をユーザ装置に送信するかを調整することができる。たとえば、メッセージング・システムは、ユーザ装置が、ウェブ・ページなどの情報を所定の速度でダウンロードする携帯情報端末(PDA)であると判断することができる。したがって、メッセージング・システムは、ウェブ・ページ全体の代わりにURLのみをPDAに送信して、追加の情報の送信の速度を上げることができる。さらにまた、メッセージング・システムは、追加の情報を、メッセージとともにユーザ装置にどのように送信するか、および/または送信すべきかどうかを判断するために、ユーザ選好をチェックすることもできる。
【0008】
さらにまた、追加の情報が所定の時間にユーザ装置によって利用されるように、メッセージおよび追加の情報を構成することができる。所定の時間はメッセージの内容に関連づけることができる。たとえば、ウェブ・サイトが導入されるメッセージ中の点で、ウェブ・サイトに関連するURLをユーザ装置に表示することができる。
【0009】
メッセージング・システムは、発呼者からメッセージを受信し、次いで、そのメッセージをメッセージング・システムによって認識される所定のフォーマットに変換する。たとえば、メッセージング・システムは可聴メッセージをテキストに変換する。次いで、メッセージング・システムは、どのような追加の情報を取り出すべきかを決定するために、キーワードを求めてそのテキストを探索する。次いで、メッセージング・システムは、そのテキストを、HTMLまたはJavaアプレットなどのマルチメディアまたは実行可能な論理に変換し、このマルチメディアまたは実行可能な論理を元のメッセージとともに格納する。一実施形態では、マルチメディアまたは実行可能な論理は、元のメッセージ、および元のメッセージの内容に関連する追加の情報を含む。次いで、メッセージング・システムはマルチメディアまたは実行可能な論理をユーザ装置に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態によるメッセージング・システムによって実行されるステップを示す流れ図である。
【図2】本発明の一実施形態によるメッセージング・システムのブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態によるメッセージング・システムによってメッセージ預け段階中に実行されるステップを示す流れ図である。
【図4】本発明の一実施形態によるメッセージング・システムによって取出し段階中に実行されるステップを示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一態様によれば、アクティブ・メッセージング・システムは、発呼者によって残されたボイスメール・メッセージの内容に関連する1つまたは複数の動作を実行する。図1は、本発明の一実施形態によるメッセージング・システムによって実行されるステップを示す流れ図である。メッセージング・システムは、ステップ105において、たとえば発呼者からメッセージング・システムへのボイスメール・メッセージを受信する。メッセージは、可聴メッセージ、テキストベースのメッセージ、または別のフォーマットを有するメッセージとすることができる。メッセージング・システムは、発呼者がメッセージを残したときにそのメッセージを格納する。
【0012】
次いで、メッセージング・システムは、ステップ110において、メッセージの一部または全部の内容を判断する。メッセージの内容は、住所、位置、ウェブ・ページのユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)、会社名、個人名、電話番号など、物理アドレスを含む。一実施形態では、メッセージング・システムは、メッセージ中のキーワードを探索することによって内容を判断する。キーワードの例としては、「www」、「アドレス」、「ウェブ・ページ」などが挙げられる。
【0013】
次いで、メッセージング・システムは、ステップ115において、判断された内容に関するまたは基づく追加の情報を取り出す。追加の情報はユーザを助けることができ、ユーザがメッセージを聞いたまたは見た後にユーザが情報を探索または取得することを防止することができる。追加の情報は、マップ、連絡先、URL、ウェブ・ページ、位置、アドレス、画像、写真、および/またはビデオを含む。
【0014】
次いで、メッセージング・システムは、ステップ117においてユーザ装置能力、ユーザ・プロファイル、および/またはユーザ選好を判断する。この判断は、メッセージおよび追加の情報がどのように送信されるかに影響を及ぼす。たとえば、メッセージング・システムが、ユーザ装置が従来のボイスのみの装置であると判断した場合、従来のボイスのみの装置は追加の情報を処理または表示することができないので、メッセージング・システムは追加の情報を送信しない。さらに、メッセージング・システムが、ユーザ装置が携帯情報端末(PDA)であると判断した場合、メッセージング・システムは、ウェブ・ページ全体ではなくURLリンクを追加の情報として送信して、追加の情報を有するメッセージの送信の速度を上げることができる。
【0015】
ユーザ・プロファイルの判断に関して、ユーザは、追加の情報はURLリンクでなければならず、決してウェブ・ページ全体であってはならないことを指定することができる。メッセージング・システムは、ステップ120においてユーザ・プロファイル、ユーザ選好、および/またはユーザ装置能力に従い、メッセージおよび追加の情報をユーザ装置に送信する。
【0016】
図1に示すステップの一部の例として、人間Aが人間Bのためのメッセージを残すと仮定する。メッセージ中で、人間Aは人間Cを呼び出すよう人間Bに言う。メッセージング・システムはメッセージの内容を分析することができ、その結果、人間Bがメッセージを取り出すと、人間Bのユーザ装置は、メッセージが終わったときに、人間Cを呼び出すためにボタンを表示する。人間Bは、その人の連絡先またはアドレス帳またはホワイト・ページに行き、人間Cの電話番号を見つけ出し、次いで人間Cの番号にダイヤルしなくてもよい。代わりに、人間Bは、メッセージが終わった後にボタンを押すだけでよく、人間Bのユーザ装置は、人間Bの連絡で人間Cについて記載された電話番号で人間Cを自動的に呼び出す。
【0017】
図2は、本発明の一実施形態による1つまたは複数の音声Xモジュール202を有するメッセージング・システム200のブロック図である。音声Xモジュール202は、メッセージを別のフォーマット (Xフォーマット)に変換するモジュールである。Xフォーマットは、ユーザ装置によって認識されるフォーマットである。一実施形態では、ユーザまたは被呼者は、多数の可能なフォーマットからXフォーマットのためのフォーマットを選択する。あるいは、メッセージング・システム200は、ユーザ装置の能力に基づいてユーザ装置のために使用するために適切なXフォーマットを決定する。
【0018】
音声Xモジュール202は入出力(入出力)モジュール204を含む。入出力モジュール204は、メッセージング・システム200、または別のサーバなどのモジュールのユーザと対話して、音声206もしくはテキストを受信し、および/または指定された出力を対応する受信者に送信する。
【0019】
音声Xモジュール202は処理モジュール208をも含む。処理モジュール208は音声認識モジュール(SRM)210を含む。SRM210は、音声206を、音声X変換モジュール(SXCM)212への入力として使用されるべきテキストなどの認識可能なフォーマットに変換する役割を果たす。
【0020】
SXCM212は、変換されたメッセージを受信し、変換されたメッセージの内容を分析して、どのような追加の内容を取り出すべきかを決定する。次いで、SXCM212は追加の内容を取り出すことができる。たとえば、SXCM212は、メッセージの内容がウェブ・ページへの1つまたは複数の参照を含んでいることを、メッセージから判断することができる。一実施形態では、次いで、SXCM212は、メッセージの少なくとも一部を、元のメッセージ、たとえば音声206とともに格納されるべきXフォーマットに変換する。たとえば、SXCM212は、メッセージの少なくとも一部を、HTMLまたはJavaアプレットなどのマルチメディアまたは実行可能な論理に変換する。メッセージング・システム200は、参照されたウェブ・ページに関連するURLをマルチメディア/実行可能な論理に挿入する。一実施形態では、URLが挿入された位置は、ウェブ・ページが参照されたメッセージの位置に一致する。このマルチメディア/実行可能な論理が、後でコンピュータ、携帯情報端末、ウェブ電話などユーザ装置に送信され、それによって実行されると、ユーザ装置は、メッセージ中でURL参照がなされたときなどに、メッセージの再生または表示に関連してURLリンクを示すか、あるいは、メッセージ中でURLが言及されたときなどに、参照されたURLに関連するウェブ・ページをダウンロードすることができる。
【0021】
一実施形態では、SXCM212は、その出力を格納モジュール(SM)216に送信する。格納モジュール216は、後の取出しのためなどに、マルチメディア/実行可能な論理220および元の音声224を格納する。格納モジュール、ならびに本明細書に記載の他のモジュールのいずれかは、音声Xモジュール202/メッセージング・システム200の内部にあってもよく、または音声Xモジュール202/メッセージング・システム200の外部にあって、それと通信してもよい。
【0022】
メッセージング・システム200は、音声Xモジュール202と通信するサポート・モジュール228をも含む。サポート・モジュール228は、音声Xモジュール202が追加の情報を得るために使用する1つまたは複数のモジュールである。サポート・モジュール228は、メッセージング・システム200および/または音声Xモジュール202内のモジュールとするか、またはメッセージング・システム200および/または音声Xモジュール202外にあって、それと通信するモジュールとすることができる。
【0023】
たとえば、サポート・モジュール228は1つまたは複数の外部コンテンツ・サーバ232および/またはネットワーク・リソース236を含む。コンテンツ・サーバ232は、ウェブ・ページ、マップ、連絡先、画像、写真、ビデオ、XML文書などを格納する1つまたは複数のデータベースを含む。ネットワーク・リソース236は、たとえば、ユーザ選好、ネットワーク・ポリシー、識別子や装置やサブスクリプションなどのユーザ・プロファイル、および/または存在情報もしくは位置情報を格納する1つまたは複数のデータベースを含むことができる。一実施形態では、メッセージング・システム200は、インターネットなどのネットワーク238を通じてサポート・モジュール228と通信する。別の実施形態では、サポート・モジュール228は、メッセージング・システム200および/または音声Xモジュール202の内部に1つまたは複数のデータベースを含む。
【0024】
前の説明は、本発明の一実施形態を実施するために必要な処理ステップの観点から本発明の実施形態について説明している。これらのステップは、適切にプログラムされたコンピュータによって実行でき、その構成は当技術分野において周知である。適切なコンピュータは、たとえば、周知のコンピュータ・プロセッサ、メモリ・ユニット、ストレージ・デバイス、コンピュータ・ソフトウェア、および他の構成要素を使用して実装できる。たとえば、処理モジュール208は、音声Xモジュール202の全体的な動作を規定するコンピュータ・プログラム命令を実行することによって、そのような動作を制御するプロセッサとすることができる。コンピュータ・プログラム命令は、コンピュータ・プログラム命令の実行が要求されたときに格納モジュール216に格納し、メモリにロードすることができる。前述のように、音声Xモジュール202は、ローカルにまたはネットワークを介してなど、他の装置と通信するための1つまたは複数のインタフェースをも含む。実際のコンピュータの実装は他の構成要素をも含むこと、および図2は説明のためにそのようなコンピュータの構成要素の一部のハイレベル表現であることを当業者なら認めるであろう。
【0025】
図3は、発呼者が被呼者のためのボイスメール・メッセージを残しているとき、すなわち預け段階のときに、図2の音声Xモジュール202によって実行されるステップを示すより詳細な流れ図である。
【0026】
当事者Aが当事者Bを呼び出し、当事者Bが出られないと仮定する。周知のように、当事者Aの呼はメッセージング・システム200にリダイレクトされる。音声Xモジュール202の入出力モジュール204は、ステップ304において当事者Aのメッセージを記録し、次いでステップ308においてメッセージをSRM210に転送する。次いで、SRM210は、ステップ312において、メッセージをSXCM212によって認識されるテキストなどのフォーマットに変換する。次いで、SRM210は、ステップ316においてこの新しい認識されたフォーマットのメッセージをSXCM212に転送する。
【0027】
一実施形態では、SXCM212は、ステップ320においてその新しいフォーマットのメッセージを受信し、サポート・モジュール228と対話する。SXCM212は、サポート・モジュール228と通信して、たとえば、SXCM212が新しいフォーマットのメッセージの処理のために使用することができる規則、内容などを得る。
【0028】
次いで、SXCMは、ステップ324において、その認識可能なフォーマットのメッセージを、Xフォーマット、たとえばマルチメディア・フォーマットまたはXML文書もしくはJavaアプレットなどの制御論理などに変換する。次いで、SXCM212は、元のメッセージおよびXフォーマット・メッセージを格納モジュール216に格納する。
【0029】
図4は、ユーザがメッセージを取り出したいとき、すなわち取出し段階中に音声Xモジュール202によって実行されるステップの流れ図を示す。音声Xモジュール202は、ステップ404においてユーザの装置から最初の通信要求を受信し、メッセージング・システム200との通信セッションを開始する。次いで、音声Xモジュール202、たとえばSXCM212は、サポート・モジュール228と対話して、ユーザ・アカウントおよびユーザ選好、ネットワーク・ポリシー、装置能力などにアクセスする。
【0030】
次いで、入出力モジュール204は、ステップ412において特定の格納された(1つまたは複数の)メッセージの要求をユーザ装置から受信する。入出力モジュール204は、ステップ416において元のメッセージおよび変換されたXフォーマット・メッセージ240をユーザ装置に送信する。一実施形態では、変換されたXフォーマット・メッセージは、ユーザ装置に固有のフォーマットである。したがって、音声Xモジュール202の出力は、メッセージを要求しているユーザ装置に合わせることができる。一実施形態では、変換されたXフォーマット・メッセージは、元のメッセージ中で参照されるウェブ・ページである。ユーザ装置は、元のメッセージおよび変換されたXフォーマット・メッセージ240を受信し、記録されたメッセージで制御論理を実行する。
【0031】
前述のように、制御論理の実行は所定の時間に行われる。所定の時間はメッセージの内容に関連づけることができる。たとえば、制御論理の実行は、メッセージの内容の再生または表示と同期させることができる。したがって、メッセージの再生または表示が、追加の内容が参照される時点に近づくと、追加の内容が取り出され、それが元のメッセージ中で参照される時間に表示/再生されるように、制御論理を実行することができる。
【0032】
前述の詳細な説明は、あらゆる点で説明的、例示的であるが、限定的でないと理解されるべきであり、本明細書に開示された本発明の範囲は、詳細な説明から判断すべきではなく、むしろ特許法によって容認される全幅によって解釈される特許請求の範囲から判断すべきである。本明細書に図示し説明した実施形態は本発明の原理を説明するものにすぎないこと、および当業者は本発明の範囲および趣旨から逸脱することなくさまざまな修正を実施することができることを理解されたい。当業者は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、さまざまな他の特徴の組合せを実施することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を供給する方法であって、
メーセージング・システムの中の音声Xモジュールが、該メッセージング・システム中に格納されたメッセージの少なくとも一部の内容を判断するステップと、
前記音声Xモジュールが、前記内容に基づいて、追加の情報を取り出すステップであり、該追加の情報は前記内容には含まれず、且つ該追加の情報は前記判断された内容に基づいて外部の情報源を介して取り出される、取り出すステップと、
前記音声Xモジュールが、前記追加の情報を要求しているユーザ装置に応答して、前記追加の情報を前記ユーザ装置によってサポートされている型式でフォーマットするステップと、
前記音声Xモジュールが、前記メッセージおよび前記フォーマットされた追加の情報を前記ユーザ装置に送信するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
前記音声Xモジュールが、前記メッセージの前記少なくとも一部を前記メッセージング・システムによって認識される所定のフォーマットに変換するステップをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記追加の情報が所定の時間に前記ユーザ装置によって利用されるように、前記音声Xモジュールが前記メッセージおよび前記追加の情報を構成するステップをさらに備え、前記所定の時間が前記メッセージの前記内容に関連する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
情報を送信するメッセージング・システムであって、
格納されたメッセージの少なくとも一部の内容を判断する手段と、
前記内容に基づいて、追加の情報を取り出す手段であり、該追加の情報は前記内容には含まれず、且つ該追加の情報は前記判断された内容に基づいて外部の情報源を介して取り出される、取り出す手段と、
前記追加の情報を要求しているユーザ装置に応答して、前記追加の情報を前記ユーザ装置によってサポートされている型式でフォーマットする手段と、
前記メッセージおよび前記フォーマットされた追加の情報を前記ユーザ装置に送信する手段と、
を備えるメッセージング・システム。
【請求項5】
前記追加の情報が、マップ、連絡先、ウェブ・ページ、URL、位置、アドレス、画像、写真、およびビデオのうちの少なくとも1つを備える、請求項4に記載のメッセージング・システム。
【請求項6】
前記メッセージを前記メッセージング・システムによって認識される所定のフォーマットに変換する手段をさらに備える、請求項4に記載のメッセージング・システム。
【請求項7】
前記追加の情報が所定の時間に前記ユーザ装置によって利用されるように、前記メッセージおよび前記追加の情報を構成する手段をさらに備え、前記所定の時間が前記メッセージの前記内容に関連している、請求項4に記載のメッセージング・システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−102473(P2013−102473A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−280810(P2012−280810)
【出願日】平成24年12月25日(2012.12.25)
【分割の表示】特願2010−506219(P2010−506219)の分割
【原出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
【出願人】(596092698)アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド (965)
【Fターム(参考)】