説明

ヨウ素の吸着および回収方法

【課題】不溶性のCDまたはその誘導体、CDPを有効成分とするヨウ素吸着剤の提供およびこれを用いるヨウ素の吸着および回収方法の提供を課題とする。
【解決手段】不溶性のCDまたはその誘導体、CDPを有効成分とするヨウ素吸着剤を調製し、カン水等に含まれるヨウ素を吸着することでヨウ素の回収を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヨウ素の吸着および回収方法に関する。さらに詳しくは、不溶性のシクロデキストリン(以下、CDとする)またはその誘導体を有効成分とするヨウ素吸着剤を用いるヨウ素の吸着および回収方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ヨウ素はうがい薬やレントゲン造影剤等の医薬分野、写真フィルムの感光剤、工業用触媒、タイヤやエアバック等の化学繊維耐熱安定剤の化学分野の他に、除草剤、殺菌・防カビ剤、飼料添加物等の幅広い分野で利用されている。最近では、液晶の偏光フィルムや半導体エッチング剤等のIT分野においても利用され、太陽電池としての次世代クリーンエネルギー分野への応用も期待される貴重な地下資源である。
【0003】
このように、様々な分野において有用なヨウ素は、カン水(ヨウ素含有量50−110PPm)として、地下500〜1500メートルの沖積層砂岩中に埋蔵されているヨウ素マイナスイオンを得ることで製造されている。特に千葉県には全世界の約70%が埋蔵されているといわれており、現在この千葉県を中心に年間9,000トンのヨウ素が製造されている。
【0004】
カン水等からヨウ素を得る方法としては、ヨウ素化合物を化学反応等でヨウ素分子にした後空気で追い出すブローイングアウト法、ヨウ素を活性炭で吸着・回収する活性炭吸着法、ヨウ素を銅または銀と反応させてヨウ化銅またはヨウ化銀の沈殿として回収する銅法・銀法およびイオン交換樹脂で吸着・回収するイオン交換樹脂吸着法等が知られている。
また、鉄を担持したチタン酸アルカリに接触させることで、ヨウ素を回収する方法(例えば、特許文献1参照)や、イオン交換樹脂吸着法をベースとした、油田カン水からヨウ素を得る方法も開発されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
このうち、ブローイングアウト法およびイオン交換樹脂吸着法が主に利用されているが、ブローイングアウト法はヨウ素の採取率が80〜90%であり、ヨウ素採取後のカン水中に、アンモニア、臭素等の溶解物と共にヨウ素が低濃度ながら残存してしまうという問題があった。また、イオン交換樹脂吸着法では、樹脂自体の吸着効率が低いために十分にヨウ素が採取できないという問題や、樹脂からヨウ素イオンを脱離する際に大量のアルカリを必要とするため、樹脂の劣化が起こるという問題があった。さらに、これらの従来知られている方法は、いずれも複雑な工程が必要となるという問題があった。従って、簡便な工程からなり、カン水から100%近くヨウ素を吸着でき、さらに吸着したヨウ素を回収して工業的に利用できる、ヨウ素の吸着および回収方法の提供が望まれていた。
【0006】
ヨウ素はCD、特にαCDに包接されることで、水溶液中に安定に保持できることが知られている(例えば、特許文献3参照)。そして、CDに包接したヨウ素は、安定した状態でヨウ素を利用できるとして、抗菌消臭スプレー等に利用されている。
本発明者らは、このようなヨウ素およびCDの関係に着眼して、カン水等に含まれるヨウ素をCDで包接することにより、ヨウ素を吸着させ、さらに回収ができるか否かを検討している。カン水等からのヨウ素の吸着および回収において、CDを用いることを検討したのは、本発明が初めてのことである。
【特許文献1】特開2002−68711号公報
【特許文献2】特開2005−187306号公報
【特許文献3】特開2005−60652号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はヨウ素の吸着および回収方法を提供することを課題とする。さらに詳しくは、不溶性のCDまたはその誘導体を有効成分とするヨウ素吸着剤を用いるヨウ素の吸着および回収方法の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは前記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、不溶性のCDまたはその誘導体を有効成分とするヨウ素吸着剤を用いることで、カン水等に含まれるヨウ素を100%近く吸着できること見出し、本発明を完成するに至った。本発明で見出されたヨウ素の吸着方法では、ヨウ素を含む溶液と、ヨウ素吸着剤を混合することで、溶液に含まれるヨウ素をヨウ素吸着剤に吸着することができる。このようにしてヨウ素吸着剤に吸着したヨウ素は、加圧加熱や、水蒸気蒸留等によって、容易にCDから脱離することができるため、従来の回収方法に比べて工程が簡便である。また、カン水等より吸着したヨウ素を回収して、工業的に利用できる。
さらに、本発明のヨウ素の回収方法では、吸着したヨウ素の回収にあたり、NaOH、NaHSO3、SO2水溶液等の薬剤を必要としないため、有効成分であるCDやその誘導体が劣化しにくく、ヨウ素の吸着および回収に繰り返し用いることができる。また、使用後のヨウ素吸着剤を廃棄する場合でも、不溶性のCDやその誘導体は毒性がないので埋設のみで処理できるという利点がある。
【0009】
すなわち、本発明は次の(1)〜(8)のヨウ素の回収方法、およびそれに用いるヨウ素吸着剤等に関する。
(1)不溶性のCDまたはその誘導体を有効成分として含むヨウ素吸着剤。
(2)CDのポリマーである上記(1)に記載のヨウ素吸着剤。
(3)CDがαCDである上記(1)または(2)に記載のヨウ素吸着剤。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のヨウ素吸着剤を用いるヨウ素の吸着方法。
(5)次の工程(a)、(b)からなる上記(4)に記載のヨウ素の吸着方法
(a)ヨウ素を含む溶液と、ヨウ素吸着剤を混合する
(b)溶液に含まれるヨウ素をヨウ素吸着剤に吸着する。
(6)上記(1)〜(3)のいずれかに記載のヨウ素吸着剤を用いるヨウ素の回収方法。
(7)次の工程(a)〜(d)からなる上記(6)に記載のヨウ素の回収方法
(a)ヨウ素を含む溶液と、ヨウ素吸着剤を混合する
(b)溶液に含まれるヨウ素をヨウ素吸着剤に吸着する
(c)ヨウ素吸着剤に吸着したヨウ素を脱離する
(d)脱離したヨウ素を回収する。
(8)ヨウ素の脱離方法が、加圧加熱、有機酸あるいは無機酸添加または水蒸気蒸留のいずれかである上記(7)に記載の方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明のヨウ素の吸着および回収方法によって、貴重な地下資源であるヨウ素を高効率に吸着し、回収できる。回収されたヨウ素は、工業製品等に再利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の「ヨウ素吸着剤」とは、カン水等に含まれるヨウ素を吸着し、回収するための剤である。本発明の「ヨウ素吸着剤」はCDによってヨウ素を包接することにより、カン水等に含まれているヨウ素を吸着することから、CDを有効成分とする剤であることが好ましい。本発明の「ヨウ素吸着剤」は、CD以外にヨウ素の吸着および回収において有効な成分や、剤を安定的に保持するための成分を含んでいても良いし、有効成分であるCDのみからなる剤であっても良い。
【0012】
本発明の「ヨウ素吸着剤」に含まれるCDとしては、ヨウ素を吸着および回収できれば、αCD、βCD、γCDのいずれも用いることができ、これらの誘導体であってもよい。これらはヨウ素を回収する対象に応じて、用いるCDを選択することが好ましい。
ヨウ素を含む溶液を対象とする場合には、水に不溶なCDまたはその誘導体を用いることが重要である。例えば、エピクロロヒドリンや多価グリシジルエーテル等の架橋剤にて高分子化した、CDポリマー(以下、CDPとする)、キトサン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポロプロピレン、ポリエチレングリコール等の高分子やシリカゲル等の無機体にCDを化学修飾等により固定化したCD修飾樹脂やCDモノマーのトリアセチル体等を用いることが適している。「ヨウ素吸着剤」に含まれるCDとしては、αCDを用いることが好ましく、特にαCDのポリマーであることが好ましい。CDPは繰り返し再利用できるため、経済的である。
【0013】
CDPは既知のいずれの方法でも調製できるが、例えば、水酸化ナトリウム水溶液にCDと非晶質ケイ酸を溶解させた溶液を入れ、65℃で攪拌しながら、エピクロロヒドリンを滴下し加え、そのままの温度、攪拌条件下で8時間反応させ、析出物をろ過し、過洗浄を行った後、真空乾燥すること等で調製することができる(参考文献1、参照)。また、CDと水酸化ナトリウムを水に溶解し、50℃で攪拌しながら、エピクロロヒドリンを滴下し加え、そのままの温度、攪拌条件下で1時間反応させる。生成したゲルを粉砕後、水洗、アセトン洗浄で洗い、シリカゲルデシケータ中で一昼夜減圧乾燥すること等で調製することができる(参考文献2、参照)。
[参考文献1] 特開2006−143953号公報
[参考文献2] 日本化学会誌,1987,(6),1040−1046
【0014】
本発明の「ヨウ素吸着剤」は、ヨウ素を含んでいるものならいずれのものも対象とできる。例えば、カン水や、油田カン水等の溶液を対象とする以外に、ヨウ素を含む産業製品の廃品物等から副成物として得られるヨウ素を含む溶液等も対象とすることができ、再利用を目的としたヨウ素の吸着および回収を行うことができる。また、ヨウ素を含む固形物等も対象とすることができ、混練等によりヨウ素を吸着させて、ヨウ素を回収することもできる。
【0015】
本発明の「ヨウ素の吸着方法」とは、カン水等のヨウ素を含む溶液と、本発明の「ヨウ素吸着剤」を混合することにより、「ヨウ素吸着剤」の有効成分であるCDにヨウ素を吸着させることをいう。この「ヨウ素の吸着方法」はカン水等からのヨウ素の採取等を目的として利用することができる。
また、本発明の「ヨウ素の回収方法」とは、上記の「ヨウ素の吸着方法」によってヨウ素を吸着したCDまたはその誘導体より、ヨウ素を回収することをいう。CDまたはその誘導体に吸着したヨウ素を回収する方法としては、ヨウ素を吸着したCDまたはその誘導体、例えばCDP等をそのまま水の中に浸漬せしめ、加熱溶融することによって行うことができる。またはそのまま水蒸気蒸留することにより吸着したヨウ素を水蒸気と一緒に取り出すことができる。その他にも、ベンゼン、ピリジン、ヘキサン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール等の炭化水素系溶媒、酢酸、フェノール、塩酸、硫酸等の有機および無機酸とそれらの塩を用いることにより、ヨウ素を回収することができる。
以下、本発明の詳細を実施例等で説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例1】
【0016】
1.ヨウ素吸着剤の調製
ヨウ素吸着剤に含む有効成分として、αCDP、βCDPおよびγCDPを次の方法によって作成した。また、αCD+βCD複合P、βCD+γCD複合PおよびγCD+αCD複合Pを作成した。
ここで、αCD+βCD複合Pとは、αCDとβCDを各質量混合したものを、エピクロロヒドリン等と反応させ、ポリマーとしたもののことをいう。βCD+γCD複合PおよびγCD+αCD複合Pも同様である。
1Lの丸形セパラブルフラスコと3ツ口セパラブルカバーを組み合わせた容器に、40%(w/v)水酸化ナトリウム水溶液200mLに表1に示した質量のCD(シクロケム製)と非晶質ケイ酸60gを溶解させた溶液を入れ、65℃で、フッ素樹脂製攪拌羽根(ラウンド型50mm幅、400rpm)で攪拌しながら、エピクロロヒドリン45.6gを滴下し加えた。そのままの温度、攪拌条件下で8時間反応させ、析出物をろ過し、さらに洗浄水が中性になるまでろ過洗浄を行った後、真空乾燥した。これらのCDPをそのままヨウ素吸着剤とした。
【0017】
【表1】

【0018】
2.擬似カン水の調製
次の1)〜3)の手法により擬似カン水を調製した。
1)ヨウ化ナトリウム(NaI=149.89)を236.3mg(ヨウ素(I2) 100mg含有)量り取り、1Lの水を加え、ヨウ素含有量=約100ppm=0.01%の水溶液を調製した。
2)ヨウ素に対して有効塩素が1.1モル当量になるように、攪拌(スターラー)下で次亜塩素酸ナトリウム溶液(NaClO=74.44、有効塩素約5%)を1142.5μL加えた。
3)約1Mの塩酸を1025μL加え、pHが中性付近(pH6.5−7.2)になるよう調整し、5分間攪拌させて、擬似カン水を得た。
【実施例2】
【0019】
各ヨウ素吸着剤におけるヨウ素吸着率の測定
次の1)〜6)の手法により各ヨウ素吸着剤におけるヨウ素吸着率を測定した。
1)上記実施例1で調製した擬似カン水を100g×7個に分け、それぞれ測定用サンプルとした。
2)ブランク(0h)用のサンプルから50g量り取り、0.01molチオ硫酸ナトリウムで滴定した。このときのヨウ素濃度をAとした。
3)他のビーカーのそれぞれに、αCDP、βCDP、γCDP、αCD+βCD複合P、βCD+γCD複合P、γCD+αCD複合Pを100mgずつ入れて4h攪拌した。
4)3)の試験液をろ紙を用いて自然ろ過した。
5)4)のろ液約50gを量り取り、0.01molチオ硫酸ナトリウムでヨウ素濃度滴定した。このときのヨウ素濃度をBとした。
6)次の式1の計算式を用いて吸着率を算出した。
【0020】
[式1] 吸着率=(A−B)/A×100
【0021】
結果
表2に示すように、いずれのCDPでもヨウ素が吸着されることが確認できた。このうち、特にαCDPを用いた場合に吸着率が高かった。
【0022】
【表2】

【実施例3】
【0023】
吸着時間によるヨウ素吸着率の測定
次の1)〜6)の手法により各ヨウ素吸着剤におけるヨウ素吸着率を測定した。
1)上記実施例1で調製した擬似カン水を120g入れ、これをブランク溶液とした。
2)チオ硫酸ナトリウム(0.01mol)を用いてブランク溶液のヨウ素濃度を滴定した。このときのヨウ素濃度をAとした。
3)予めαCDP120mgを入れたビーカーを上記1)とは別に6個用意し、上記実施例1で調製した擬似カン水を120g入れ、それぞれ測定用サンプルとした。
4)3)の測定用サンプルは、それぞれの吸着時間攪拌後、ろ過してαCDPを取り除いた。
5)ろ液を量り取り、チオ硫酸ナトリウム(0.01mol)でヨウ素濃度を滴定した。このときのヨウ素濃度をBとした。
6)上記実施例2で示した式1の計算式を用いて吸着率を算出した。
【0024】
結果
表3に示すように、0.25hで60%以上の吸着が見られた。2時間経過後には90%をこし、24時間で95%以上の吸着率が示された。これによりαCDPは高いヨウ素吸着能を有することが示された。
【0025】
【表3】

【実施例4】
【0026】
加圧加熱によるヨウ素の回収
ヨウ素を10%吸着(包接)したαCDP1kgを水10リッターの入った20リッター耐熱耐圧ガラス容器に入れ、このものを加圧密閉下、加熱により120℃−130℃2時間加熱後、(ヨウ素を分離したαCDPはガラス容器の中で、ヨウ素と2層をなし、αCDPはヨウ素の上に浮いた状態になる)下部ノズルより、αCDPから分離し容器底に溶融したヨウ素を115−120℃に加熱保温したノズルより取り出し、琺瑯容器に受ける。このものを十分冷却後、固形ヨウ素として取り出した。純度99.9%の固形ヨウ素が98g得られた。ヨウ素の回収率は98%であった。
【実施例5】
【0027】
濃硫酸添加によるヨウ素の回収
ヨウ素を10%吸着(包接)したαCDP1kgを水7リッターの入った20リッターガラス容器に入れる。上部を開放型とし、上部ノズルから濃硫酸10リッターを加え(ギルビン法)、120℃ー130℃外部加熱(ヨウ素を分離したαCDPはヨウ素と2層をなし、αCDPと濃硫酸水溶液はヨウ素の上層にくる)により以下同様に115−120℃に加熱保温した下部ノズルよりヨウ素取り出し、溶融ヨウ素を琺瑯容器に受ける。このものを十分冷却後固形ヨウ素として取り出した。純度99.8%の固形ヨウ素が95g得られた。ヨウ素の回収率は95%であった。
【実施例6】
【0028】
水蒸気蒸留によるヨウ素の回収
ヨウ素を10%吸着(包接)したαCDP1kgを水10リッターの入った20リッターガラス容器に入れ、ジャケット加熱により内温を70−100℃にまで上昇させながらヨウ素を水蒸気と一緒に蒸留し、このものを隣接する10リッター入りガラス釜の水面下に差し込まれたガラス管を通して冷却しヨウ素を沈殿させる。
ヨウ素が流出しなくなった時点を終点とし、ろ過後、未乾燥ヨウ素を95−105℃で5時間乾燥機にて乾燥後秤量したところ純度99.9%の固形ヨウ素95gが得られた。ヨウ素の回収率は95%であった。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明のヨウ素の回収方法によって、カン水からヨウ素を高効率に吸着させ、回収できる。不溶性のCDまたはその誘導体、CDP等に吸着されたヨウ素は容易に回収でき、このヨウ素は工業製品等に利用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不溶性のシクロデキストリン(CD)またはその誘導体を有効成分として含むヨウ素吸着剤。
【請求項2】
CDのポリマーである請求項1に記載のヨウ素吸着剤。
【請求項3】
CDがαCDである請求項1または2に記載のヨウ素吸着剤。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載のヨウ素吸着剤を用いるヨウ素の吸着方法。
【請求項5】
次の工程(a)、(b)からなる請求項4に記載のヨウ素の吸着方法
(a)ヨウ素を含む溶液と、ヨウ素吸着剤を混合する
(b)溶液に含まれるヨウ素をヨウ素吸着剤に吸着する。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれかに記載のヨウ素吸着剤を用いるヨウ素の回収方法。
【請求項7】
次の工程(a)〜(d)からなる請求項6に記載のヨウ素の回収方法
(a)ヨウ素を含む溶液と、ヨウ素吸着剤を混合する
(b)溶液に含まれるヨウ素をヨウ素吸着剤に吸着する
(c)ヨウ素吸着剤に吸着したヨウ素を脱離する
(d)脱離したヨウ素を回収する。
【請求項8】
ヨウ素の脱離方法が、加圧加熱、有機酸あるいは無機酸添加または水蒸気蒸留のいずれかである請求項7に記載の方法。

【公開番号】特開2008−93545(P2008−93545A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−276702(P2006−276702)
【出願日】平成18年10月10日(2006.10.10)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 頒布日:平成18年10月2日 (発行日:平成18年10月12日) シクロデキストリン学会主催「第24回シクロデキストリンシンポジウム」講演要旨集(シクロデキストリン学会発行)
【出願人】(503065302)株式会社シクロケム (22)
【出願人】(591005453)青森県 (52)
【Fターム(参考)】