説明

ヨウ素サンプラ

【課題】原子力関連施設にある固体廃棄物の焼却炉又は溶融炉から放出される排気に含まれる放射性ヨウ素の放射能量を測定するためにヨウ素を捕集する捕集材の交換に係る材料費を低減できるヨウ素サンプラを得る。
【解決手段】温度を酸露点以上の高温に保持したサンプルガスからカリゼオライト311で酸性ガスを除去する酸性ガス除去フィルタ3と、この酸性ガス除去フィルタ3から排出され酸性ガスが除去されたサンプルガスを冷却する冷却器4と、冷却されたサンプルガスから低温でも放射性の単体ヨウ素及び有機ヨウ素を捕集することのできる添着炭511を有するヨウ素捕集フィルタ5を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、原子力発電所や使用済燃料再処理施設等における固体廃棄物の焼却炉又は溶融炉から放出される排気に含まれる放射性ヨウ素の放射能量を測定するために、この排気をサンプリングしたサンプルガスに含まれるヨウ素を捕集するヨウ素サンプラ(Sampler:試料採取装置)に関する。
【背景技術】
【0002】
原子力発電所や使用済燃料再処理施設等における固体廃棄物の焼却炉又は溶融炉では、この焼却炉又は溶融炉で発生する排気の最終放出端である排気筒から放出される気体状放射性廃棄物に、放射性ヨウ素が単体ヨウ素やヨウ化メチルのような有機ヨウ素の形態で存在している。それらの放射能量を測定するために、排気筒から取り出したサンプルガスからヨウ素を捕集剤で捕集し、Ge(ゲルマニウム)半導体スペクトロメータで放射性ヨウ素の放射能量を測定している。上記捕集剤には、一般的にトリエチレンジアミンを添着した活性炭、すなわち添着炭が使用されている。
【0003】
一方、「発電用軽水型原子炉施設における放出放射性物質の測定に関する指針」(以後、指針と略す)では、放射性ヨウ素の捕集効率として90%以上が規定されている。しかし、焼却炉又は溶融炉の排気筒からの排気には塩化水素や酸化硫黄などの酸性ガスが多量に含まれるため、サンプリング配管内の温度は酸露点以上を維持するように、例えば180℃という高温で、ヨウ素を捕集するヨウ素サンプラに導入される。しかし、上記添着炭は高温条件では単体ヨウ素及びヨウ化メチルの捕集効率が低下する。また、ヨウ素サンプラに導入されるガスに酸性ガスが多量に含まれると、添着炭が酸性ガスにより窒息することで、単体ヨウ素及びヨウ化メチルの捕集効率が低下する。高温条件で単体ヨウ素及びヨウ化メチルを高効率で捕集できる銀ゼオライトも、酸性ガスが多量に含まれると単体ヨウ素及びヨウ化メチルの捕集効率が低下する。
【0004】
そこで、高温環境下で酸性ガスを選択的に除去する特性を有するカリゼオライトを、銀ゼオライトの上流側に配置し、高温かつ酸性ガスを多量に含むサンプルガスでも、単体ヨウ素及びヨウ化メチルを90%以上の捕集効率で捕集できるように構成したヨウ素モニタが実用化されている。具体的には、180℃のサンプルガスをカリゼオライトカートリッジに通して酸性ガスを除去し、180℃の温度を維持したサンプルガスを銀ゼオライトカートリッジに通して単体ヨウ素及びヨウ化メチルを捕集し、カリゼオライトカートリッジと銀ゼオライトカートリッジの両方についてGe半導体スペクトロメータで放射性ヨウ素を測定している(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】特開昭63−256898号公報(実施例)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のヨウ素サンプラは以上のように構成されているので、放射性の単体ヨウ素及び有機ヨウ素を高温で捕集するため、高温でヨウ素捕集の可能な銀ゼオライトを使用しているが、この銀ゼオライトは高価であるため、前述の指針で規定されている1週間毎の捕集材交換にかかわる材料費が高価になるという問題点があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、捕集材交換に係る材料費を低減できるヨウ素サンプラを得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るヨウ素サンプラにおいては、温度を酸露点以上の高温に保持されたサンプルガスから酸性ガスを除去する酸性ガス除去フィルタと、この酸性ガス除去フィルタから排出されるサンプルガスを冷却する冷却器と、この冷却器から排出され冷却されたサンプルガスからヨウ素を捕集するヨウ素捕集フィルタとを備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明は、酸露点以上の高温状態でサンプルガスから酸性ガスを除去した後、サンプルガスを冷却してヨウ素を捕集するようにしたため、低温でもヨウ素を捕集することができる捕集材を適用することができ、捕集材交換に係る材料費を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるヨウ素サンプラを示す構成図、図2は酸性ガス除去フィルタを示す構成図、図3はヨウ素捕集フィルタを示す構成図である。
【0011】
図1において、原子力発電所や使用済燃料再処理施設等の焼却炉や溶融炉から放出される排気の一部をサンプリングしたサンプルガスは、所定の温度を維持するためのヒータ2を備えたサンプルガス配管1から酸性ガス除去フィルタ3に導入され、塩化水素や酸化硫黄などの酸性ガスが除去される。この酸性ガス除去フィルタ3から排出されたサンプルガスは冷却器4に導入されて冷却され排出された後、ヨウ素捕集フィルタ5に導入されてサンプルガスに含まれる放射性の単体ヨウ素及びヨウ化メチルなどの有機ヨウ素が捕集されると共に、サンプルガスに含まれているタール状物質が除去される。ヨウ素捕集フィルタ5から排出されたサンプルガスは、加熱器6に導入されて加熱され排出された後、流量計7で流量を測定され、流量調整弁8で流量を調整され、ポンプ9で吸引されサンプルガス配管1に排出される。
【0012】
酸性ガス除去フィルタは図2に示すように、酸性ガスを除去するカリゼオライト311を充填した酸性ガスフィルタカートリッジ31と、この酸性ガスフィルタカートリッジ31を装着する酸性ガスフィルタケース32と、この酸性ガスフィルタケース32を内包してサンプルガスの温度が酸露点以下にならないように維持する恒温槽33を備える。カリゼオライト311は、ゼオライトにカリウムを担持させた吸着剤で、特に酸性ガス除去に有効に作用する。なお、図2では、酸性ガスフィルタカートリッジ31は1個であるが、複数個設置してもよい。
【0013】
ヨウ素フィルタ5は図3に示すように、ヨウ素を捕集する添着炭511を充填したヨウ素フィルタカートリッジ51と、このヨウ素フィルタカートリッジ51を装着するヨウ素フィルタケース52を備える。この添着炭511は、活性炭に添着する添着剤として低温状態においてヨウ素を効率よく捕集することのできるトリエチレンジアミン(TEDA)やヨウ化錫(SnI)などを使用し、この添着炭511を充填したヨウ素フィルタカートリッジ51は容易に入手が可能で安価である。なお、図3では、ヨウ素フィルタカートリッジ51は1個であるが、複数個設置してもよい。
【0014】
次に動作について説明する。源流点のサンプルガスの酸露点が例えば150℃の場合、サンプルガスはサンプルガス配管1に設置されたヒータ2により酸露点以上の温度、例えば180℃に保持されて酸性ガス除去フィルタ3に導入される。この酸性ガス除去フィルタ3は、酸性ガスフィルタケース32を恒温槽33で保温し、サンプルガスの温度を酸露点の150℃以上に保持しながら、カリゼオライト311でサンプルガス中の酸性ガスを除去する。冷却器4は、源流点のサンプルガスの水露点が例えば40℃の場合、サンプルガスの温度を水露点以上で水露点の近傍の40℃+T1まで冷却する。なお、ヨウ素捕集フィルタ5におけるサンプルガスは自然放熱で若干温度が下がるが、自然放熱を加味して冷却装置4での冷却温度を40℃+T1に設定する。ヨウ素捕集フィルタ5は冷却装置4から排出されたサンプルガスを導入し、ヨウ素フィルタカートリッジ51に充填された添着炭511でサンプルガスに含まれる単体ヨウ素及び有機ヨウ素を捕集すると共に、冷却によりサンプルガスから析出したタール状物質を除去する。加熱器6は、ヨウ素捕集フィルタ5から排出されたサンプルガスを40℃+T2まで加熱する。
【0015】
上記冷却器4で設定する温度40℃+T1のT1は、サンプルガスの湿度が添着炭511で放射性の単体ヨウ素及び有機ヨウ素が90%以上で捕集できるための好適な湿度条件になるように設定される。この温度T1は、後述する例のように10℃程度が望ましいが、T2との温度の関係を満たしておれば数10℃程度、例えばT1=40℃としてもよい。更に、上記加熱器6で設定する温度40℃+T2は、T2>T1で、かつ流量計7の仕様上限温度以下で湿度が流量計7に影響を与えないように設定される。
【0016】
例えば、T1を10℃すなわちヨウ素捕集フィルタ5に導入されるサンプルガスの温度を50℃にすることにより、添着炭511を通過するサンプルガスの湿度は約60%となる。これは添着炭511で単体ヨウ素及び有機ヨウ素が90%以上で捕集できるための好適な湿度条件である約70%以下である。更に、T2を20℃とすることにより、流量計7に導入される温度は60℃となり、流量計7の仕様上限温度が例えば70℃であれば、この上限温度70℃以下で湿度およびタール状物質が流量計7に影響を与えないようにすることができる。
【0017】
以上のように、温度を酸露点以上の高温に保持されたサンプルガスからカリゼオライト311で酸性ガスを除去する酸性ガス除去フィルタ3と、この酸性ガス除去フィルタ3から排出され酸性ガスが除去されたサンプルガスを冷却する冷却器4と、冷却されたサンプルガスから低温でも放射性の単体ヨウ素及び有機ヨウ素を捕集することのできる添着炭511を有するヨウ素捕集フィルタ5を備えることにより、安価な添着炭を使用することができるようになる。
【0018】
また、加熱器6から排出されたサンプルガスの温度が、上記ヨウ素捕集フィルタ5から排出されたサンプルガスの温度より高くなるように加熱することにより、流量計7にタール状物質が析出して付着することがなくなるため、タール状物質付着による流量計交換がなくなり、保守費用を低減できる効果を奏する。
【0019】
実施の形態2.
なお、実施の形態1では、放射性ヨウ素サンプラ単独の構成について述べたが、実施の形態2は、図4に示すように、実施の形態1の流量計7と流量調整弁8の間に放射性希ガスモニタ10を設置してもよい。この放射性希ガスモニタ10は、サンプルガス中の放射性希ガスの放射線を検出して検出信号を出力する放射性希ガスモニタ検出部11と、この放射性希ガスモニタ検出部11から出力される信号を測定する放射性希ガスモニタ測定部12を備える構成である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略する。
【0020】
放射性希ガスモニタをヨウ素サンプラとは異なる系統で設置した場合には、サンプルガスに含まれる酸性ガス及びタール状物質を除去する前処理がこの異なる系統の放射性希ガスモニタのために別途必要になる。しかし、実施の形態2では、実施の形態1で示すヨウ素サンプラでの酸性ガス除去フィルタ3の機能とヨウ素捕集フィルタ5のタール状物質の除去機能を放射性希ガスモニタ10の前処理として共用できるため、個々にフィルタ及びフィルタに付随するサンプルガス配管を設置するのに比べて設備費を大幅に低減できる効果を奏する。なお、放射性希ガスモニタ10は、タール状物質を除去するヨウ素捕集フィルタ5の後段であればよく、流量計7と流量調整弁8の間に限られるものではない。
【0021】
実施の形態3.
なお、実施の形態1では酸性ガス除去フィルタ3を、カリゼオライト311を充填した酸性ガスフィルタカートリッジ31を酸性ガスフィルタケース32に装着していたが、図5に示すように、酸性ガスフィルタカートリッジ31の上流面に粒子状放射性物質を捕集するダストフィルタ34を重畳させて、これら酸性ガスフィルタカートリッジ31とダストフィルタ34を酸性ガスフィルタケース32に装着した構成としてもよい。
【0022】
指針では、サンプルガスに含まれる粒子状物質を捕集し、Ge半導体スペクトロメータで捕集した粒子状物質の放射能を測定するように規定されている。図5で示すように、酸性ガス除去フィルタ3に、ダストフィルタ34を装着し、このダストフィルタ34で捕集した粒子状物質の放射能を測定するようにしたので、放射性ダストサンプラを単独で設置する場合に比べて設備費用を大幅に低減できる効果を奏する。
【0023】
実施の形態4.
なお、実施の形態1では酸性ガスを除去するための酸性ガス除去フィルタ3、及びヨウ素を捕集するためのヨウ素捕集フィルタ5をそれぞれ1系統ずつ備えていたが、図6に示すように、複数の酸性ガス除去フィルタ3a、3bを並列に備え、複数のヨウ素捕集フィルタ5a、5bを並列に備えるようにしてもよい。さらに、これら酸性ガス除去フィルタ3a、3bのそれぞれの入口に入口弁35a、35bを、それぞれの出口に出口弁36a、36bを備え、ヨウ素捕集フィルタ5a、5bのそれぞれの入口に入口弁53a、53bをそれぞれの出口に出口弁54a、54bを設けている。なお、図6において、実施の形態1で示した図1と同一符号は同一又は相当部分を示し説明は省略する。
【0024】
次に動作について説明する。通常時には、複数の酸性ガス除去フィルタ3a、3bの片方を稼動させるため、例えば、入口弁35a、出口弁36aは開状態にしておき、入口弁35b、出口弁36bは閉状態にしておく。稼動している酸性ガス除去フィルタ3aに備えられた酸性ガスフィルタカートリッジ31を交換する際には、ヨウ素サンプラを連続運転できるように、別系統の酸性ガス除去フィルタ3bの入口弁35b、出口弁36bを開状態にしてから、酸性ガス除去フィルタ3aの入口弁35a、出口弁36aの両者を閉状態にし、サンプルガスが酸性ガス除去フィルタ3aに導入されないようにする。
【0025】
ヨウ素捕集フィルタ5a、5bについても、前述の酸性ガス除去フィルタと同様に、通常時には複数のヨウ素捕集フィルタ5a、5bの片方を稼動させるため、例えば、入口弁53a、出口弁54aは開状態にしておき、入口弁53b、出口弁54bは閉状態にしておく。稼動しているヨウ素捕集フィルタ5aに備えられたヨウ素フィルタカートリッジ51を交換する際には、ヨウ素サンプラを連続運転できるように、別系統のヨウ素フィルタカートリッジ5bの入口弁53b、出口弁54bを開状態にしてから、ヨウ素捕集フィルタ5aの入口弁53a、出口弁54aの両者を閉状態にし、サンプルガスがヨウ素捕集フィルタ5aに導入されないようにする。
【0026】
このようにすることで、酸性ガスフィルタカートリッジ又はヨウ素フィルタカートリッジの交換時にもヨウ素サンプラを連続運転することができ、試料の欠落をなくすことができるという効果を奏する。
【0027】
なお、実施の形態2で示した放射性ガスモニタ10を備えるヨウ素サンプラに、この実施の形態4を適用することも可能であり、この場合には前述の効果に加え放射性ガスモニタ10を連続運転することができるという効果を奏する。
【0028】
実施の形態5.
なお、実施の形態2では、放射性希ガスモニタ10に放射性希ガスモニタ検出部11と放射性希ガスモニタ測定部12を有する構成としているが、図7に示すように、放射性希ガスモニタ検出部11にヒータ13を設けてもよい。放射性希ガスモニタ検出部11は熱容量が大きく、サンプルガスが自然冷却されて結露あるいはタール状物質の析出の可能性があるが、ヒータ13で温度を実施の形態1で示した例での40℃+T2のようにタール状物質を除去するヨウ素捕集フィルタ5から排出されたサンプルガスの温度より高温に保持することにより、サンプルガスの結露を防止できると共に、タール状物質の析出を防止できる。このため、放射性希ガスモニタ検出部11の内部に水又はタール状物質の付着をなくすことができ、検出精度を高くすることができるとともに、放射性希ガスモニタ検出部11の内部の清掃などの保守の回数を低減することができる。
【0029】
なお、ヨウ素捕集フィルタ5の下流側にトリチウムを捕集するトリチウムサンプラを挿入することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施の形態1におけるヨウ素サンプラを示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1におけるヨウ素サンプラの酸性ガス除去フィルタを示す構成図である。
【図3】この発明の実施の形態1におけるヨウ素サンプラのヨウ素捕集フィルタを示す構成図である。
【図4】この発明の実施の形態2におけるヨウ素サンプラを示す構成図である。
【図5】この発明の実施の形態3におけるヨウ素サンプラの酸性ガス除去フィルタを示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態4におけるヨウ素サンプラを示す構成図である。
【図7】この発明の実施の形態5におけるヨウ素サンプラの放射性希ガスモニタを示す構成図である。
【符号の説明】
【0031】
3、3a、3b 酸性ガス除去フィルタ、 4 冷却器、
5、5a、5b ヨウ素捕集フィルタ、 6 加熱器、
7 流量計、 10 放射性希ガスモニタ、
11 放射性希ガスモニタ検出部、 13 ヒータ、
31 酸性ガスフィルタカートリッジ、 311 カリゼオライト、
34 ダストフィルタ、
35a、35b、53a、53b 入口弁、
36a、36b、54a、54b 出口弁、
51 ヨウ素フィルタカートリッジ、 511 添着炭。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度を酸露点以上の高温に保持されたサンプルガスから酸性ガスを除去する酸性ガス除去フィルタ、該酸性ガス除去フィルタから排出されるサンプルガスを冷却する冷却器、及び該冷却器から排出され冷却されたサンプルガスからヨウ素を捕集するヨウ素捕集フィルタを備えたヨウ素サンプラ。
【請求項2】
前記ヨウ素捕集フィルタから排出されるサンプルガスを加熱する加熱器、及び該加熱器から排出され加熱されたサンプルガスの流量を測定する流量計を備えたことを特徴とする請求項1に記載のヨウ素サンプラ。
【請求項3】
前記ヨウ素捕集フィルタから排出されるサンプルガスに含まれる放射性希ガスの放射性濃度を測定する放射性希ガスモニタを備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヨウ素サンプラ。
【請求項4】
前記酸性ガス除去フィルタは、酸性ガスを除去するカリゼオライトを充填した酸性ガスフィルタカートリッジを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のヨウ素サンプラ。
【請求項5】
前記ヨウ素捕集フィルタは、ヨウ素を捕集する添着炭を充填したヨウ素フィルタカートリッジを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のヨウ素サンプラ。
【請求項6】
前記酸性ガス除去フィルタは、前記酸性ガスフィルタカートリッジの上流側に粒子状放射性物質を捕集するダストフィルタを配置させたことを特徴とする請求項4に記載のヨウ素サンプラ。
【請求項7】
前記酸性ガス除去フィルタの入口側に設けられる入口弁と、該酸性ガス除去フィルタの出口側に設けられる出口弁とを有する酸性ガス除去フィルタ系列を複数個備え、並列接続するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のヨウ素サンプラ。
【請求項8】
前記ヨウ素捕集フィルタの入口側に設けられる入口弁と、該ヨウ素捕集フィルタの出口側に設けられる出口弁とを有するヨウ素捕集フィルタ系列を複数個備え、並列接続するようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のヨウ素サンプラ。
【請求項9】
前記放射性希ガスモニタは、導入されるサンプルガスを加熱するヒータを有する放射性希ガスモニタ検出部を備えたことを特徴とする請求項3に記載のヨウ素サンプラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−48765(P2010−48765A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−215432(P2008−215432)
【出願日】平成20年8月25日(2008.8.25)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】