説明

ライセンス情報管理システム及びライセンス情報管理方法

【課題】ソフトウェアのライセンス情報を一元管理すること。
【解決手段】ライセンス管理システムの管理コンピュータが、ソフトウェアベンダ10のベンダコンピュータからのソフトウェアライセンス情報をライセンス情報登録部107に登録し、企業・団体12のユーザコンピュータが前記登録したライセンス情報を参照し、ソフトウェアの運用情報を運用情報マスタ102に登録し、この登録したソフトウェアのライセンス情報及び利用登録情報をソフトウェア辞書部103の辞書情報を参照してXMLソフトウェア定義フォーマットに翻訳することによって、ベンダ毎に表現語句が異なるソフトウェアのライセンス情報及び利用登録情報をXMLソフトウェア定義フォーマットとして一元管理するライセンス管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアのライセンス情報をベンダや製品によらず一元管理することができるライセンス情報管理システム及びライセンス情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンピュータのソフトウェアのライセンスは管理されており、このライセンス管理に関する技術が記載された文献としては、下記の特許文献1及び2が挙げられ、特許文献1には、ソフトウェア提供者から提供されたアプリケーションを配布するセントラルサーバと、アプリケーションを使用する複数のクライアントコンピュータに関連して設置されたサイトサーバとを設け、前記サイトサーバが、クライアントコンピュータにインストールされたアプリケーションのインストール状況に関する情報を維持し、アプリケーションのインストール状況をセントラルサーバに提供することによって、ソフトウェアのライセンス管理を効果的に行いソフトウェア利用の利便性を向上させる技術が記載され、特許文献2には、ライセンス関連情報を格納したライセンス管理データベースと、人事関連情報を格納した人事管理データベースと、マシン情報及びインストール情報を格納したインベントリデータベースと、所有ライセンス管理機能を有する複数のクライアント端末とからシステムを構成し、ライセンス管理サーバが、マシン毎にインストール情報を収集し、これを新ソフトウェア情報の入力時インストール情報と対比し、ソフトウェア及びマシンに対するライセンスの過不足状況を判断し、ライセンス関連情報におけるライセンスの再登録を行うことによって、企業等の組織変更や人事異動時にソフトウェアやマシンに対するライセンス情報の変更を効率的に行う技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−29863号公報
【特許文献2】特開2002−279165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述した各特許文献に記載された技術は、管理対象とするライセンス情報をソフトウェアベンダから独自に提供されたライセンス情報のフォーマットを使用することを前提としているため、ソフトウェアのベンダ毎又は製品毎の管理となり、ベンダが異なる多種のソフトウェアを一元的に管理することができないという課題があった。
【0005】
本発明の目的は、前述の従来技術による課題を解決しようとするものであり、ベンダが異なる多種のソフトウェアを一元的に管理することができるライセンス情報管理システム及びライセンス情報管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために請求項1記載の本発明は、コンピュータのソフトウェアの製造販売を行うソフトウェアベンダのベンダコンピュータと、前記ソフトウェアユーザのユーザコンピュータと、XML共通フォーマットに基づいたライセンス情報を用いてソフトウェアのユーザコンピュータに対するライセンスを管理するソフトウェアライセンスポータルサイトの管理コンピュータとをインターネットを介して接続したソフトェアのライセンス情報管理システムであって、前記ソフトウェアライセンスポータルサイトが、ソフトウェア毎のライセンス情報を登録するためのライセンス情報登録部と、表現が異なるソフトウェア間の表現語句を翻訳するための辞書情報を作成するソフトウェア辞書作成部と、前記ソフトウェア辞書作成部が作成した辞書情報を格納するソフトウェア辞書部と、ソフトウェアのライセンスを運用するための運用情報を格納する運用情報マスタと、ソフトウェアの利用者を管理するためのポータル利用者管理部と、ソフトウェアのユーザに対する課金を管理するための課金管理部と、ユーザの個人情報を格納するポータル利用者マスタとを備え、前記管理コンピュータが、前記ベンダコンピュータからソフトウェアのライセンス情報をライセンス情報登録部に登録する工程と、前記ユーザコンピュータが前記ライセンス情報登録部に登録したソフトウェアのライセンス情報を参照する工程と、前記ライセンス情報を参照したユーザコンピュータがソフトウェアの運用情報を運用情報マスタに登録する工程と、前記登録したベンダ毎に表現語句が異なるソフトウェアのライセンス情報及び利用登録情報をソフトウェア辞書部の辞書情報を参照してXMLソフトウェア定義フォーマットに翻訳する工程とを実行することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、コンピュータのソフトウェアの製造販売を行うソフトウェアベンダのベンダコンピュータと、前記ソフトウェアユーザのユーザコンピュータと、XML共通フォーマットに基づいたライセンス情報を用いてソフトウェアのユーザコンピュータに対するライセンスを管理するソフトウェアライセンスポータルサイトの管理コンピュータとをインターネットを介して接続し、ソフトウェアのライセンス情報の管理を行うコンピュータシステムのライセンス管理方法であって、前記ソフトウェアライセンスポータルサイトに、ソフトウェア毎のライセンス情報を登録するためのライセンス情報登録部と、表現が異なるソフトウェア間の表現語句を翻訳するための辞書情報を作成するソフトウェア辞書作成部と、前記ソフトウェア辞書作成部が作成した辞書情報を格納するソフトウェア辞書部と、ソフトウェアのライセンスを運用するための運用情報を格納する運用情報マスタと、ソフトウェアの利用者を管理するためのポータル利用者管理部と、ソフトウェアのユーザに対する課金を管理するための課金管理部と、ユーザの個人情報を格納するポータル利用者マスタとを設け、前記管理コンピュータに、前記ベンダコンピュータからソフトウェアのライセンス情報をライセンス情報登録部に登録する工程と、前記ユーザコンピュータが前記ライセンス情報登録部に登録したソフトウェアのライセンス情報を参照する工程と、前記ライセンス情報を参照したユーザコンピュータがソフトウェアの運用情報を運用情報マスタに登録する工程と、前記登録したベンダ毎に表現語句が異なるソフトウェアのライセンス情報及び利用登録情報をソフトウェア辞書部の辞書情報を参照してXMLソフトウェア定義フォーマットに翻訳する工程とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によるライセンス管理システム及びライセンス管理方法は、管理コンピュータが、ソフトウェアベンダのコンピュータからソフトウェアのライセンス情報をライセンス情報登録部に登録する工程と、前記ユーザコンピュータが前記ライセンス情報登録部に登録したソフトウェアのライセンス情報を参照する工程と、前記ライセンス情報を参照したユーザコンピュータがソフトウェアの運用情報を運用情報マスタに登録する工程と、前記登録したソフトウェアのライセンス情報及び利用登録情報をソフトウェア辞書部の辞書情報を参照してXMLソフトウェア定義フォーマットに翻訳する工程とを実行させることによって、ベンダ毎に表現語句が異なるソフトウェアのライセンス情報及び利用登録情報をXMLソフトウェア定義フォーマットに翻訳して一元管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態によるライセンス情報管理システムの構成を示す図
【図2】本発明の実施形態によるソフトウェアXMLスキーマ定義を示す図
【図3】本発明の実施形態によるライセンス情報登録の処理フローを示す図
【図4】本発明の実施形態によるライセンス情報参照の処理フローを示す図
【図5】本発明の実施形態による運用方法の情報登録の処理フローを示す図
【図6】本発明の実施形態による課金管理の処理フローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明によるライセンス情報管理方法を実現するライセンス情報管理システムの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態によるライセンス情報管理システムは、ソフトウェアベンダが供給するライセンス情報をメーカや製品によらず一元管理し「ISO/IEC 19770−2」が規定するソフトウェア識別タグの内容を踏襲したXML共通フォーマットを用いて管理すると共に、ソフトウェアライセンス情報の流通化ビジネスモデルを構築するものである。
【0011】
前記「ISO/IEC 19770−2」とは、ソフトウェアの導入状況を把握するためのソフトウェア識別タグの規格として2009年11月に標準化されたものであって、ソフトウェア識別タグの表現方法としてXMLフォーマットが用いられ、必須属性と任意属性とを持ち、識別・管理の最適化用にソフトウェアにタグ付けすることを目的として定められた規格である。この規格は、(1)コンピュータやハードウェアデバイスや関連する基本ソフトウェアや仮想環境に責任を負うものであって、「ISO/IEC 19770−2:2009」をサポートすると共にタグ管理機能を提供するプラットフォームプロバイダと、(2)配布・インストールするためのソフトウェア製作者とパッケージ業者とライセンサーとソフトウェア製造業者と独立系ソフトウェア開発者とコンサルタントとソフトウェアの再パッケージ業者とを含むソフトウェアプロバイダと、(3)ソフトウェア識別タグを作成や修正するものであって、ソフトウェアプロバイダ組織における一部門の場合と第三者組織やソフトウェアコンシューマであるタグプロバイダと、(4)ソフトウェア認識タグを作成・修正・使用するための無数のツール(自動生成されたソフトウェア認識タグを提供する開発環境、インストール手順の代わりにタグを生成・修正するインストールツール、タグを保持しないソフトウェア用にタグを生成・修正するデスクトップ管理ツールを含む)を提供するタグツールプロバイダと、(5)ソフトウェアを購入・インストール・使用するものであって、ISO/IEC 19770−2:2009で規定されたソフトウェア認識タグにより提供される改善情報の主な受益者の一人として意図されるソフトウェアコンシューマとに適用される。
【0012】
この規格は、ベンダに依存しない表現方法を用いることによって、マイクロソフト社のWindows(登録商標)他のOSに導入されたソフトウェアのインベントリ情報を容易に認識することを可能としている。また、ソフトウェア識別タグにはソフトウェアの名称やベンダ名やバージョンだけでなく、当該ソフトウェアが含まれるパッケージに関する情報なども登録することが可能であり、困難と言われるスイート(特定用途のソフトウェアを詰め合わせたソフトウェアパッケージ)製品やバンドル(ハードウェアに付属して販売されるソフトウェア)製品の管理を考慮している。
【0013】
このライセンス情報管理システムは、図1に示す如く、ソフトウェアの製造販売を行うソフトウェアベンダ(ライセンサー)10のベンダコンピュータと、このソフトウェアのユーザ(ライセンシー)である企業・団体12のユーザコンピュータと、情報システムの構築・運用に必要な資源(ハードウェア、回線、ソフトウェア実行環境、アプリケーションソフト、開発環境など)を利用可能な環境を提供するXaas(X as a Service)企業11のコンピュータと、前記した「ISO/IEC 19770−2」によるXML共通フォーマット20に基づいたライセンス情報30を用いてソフトウェアのライセンスを管理するソフトウェアライセンスポータルサイト101の管理コンピュータと、これらを接続するインターネット13とを備える。
【0014】
前記ソフトウェアライセンスポータルサイト101は、ソフトウェア毎のライセンス情報を登録するためのライセンス情報登録部107と、表現が異なるソフトウェア間の表現語句を翻訳するための辞書情報を作成するソフトウェア辞書作成部108と、このソフトウェア辞書作成部108が作成した辞書情報を参照するためのソフトウェア辞書参照部109と、ソフトウェアベンダ10のベンダコンピュータからソフトウェア表現語句をダウンロードするためのソフトウェア辞書ダウンロード部110と、これらハードウェア部位107から110に接続され、複数のソフトウェアの辞書情報を格納するソフトウェア辞書部103と、ライセンスを運用するための運用情報を格納する運用情報マスタ102と、ポータル毎のソフトウェアの利用者を管理するためのポータル利用者管理部111と、このポータル利用者管理部111で管理する利用者との契約情報を管理するためのポータル契約管理部112と、利用者に対する課金を管理するための課金管理部113と、ソフトウェアベンダの情報を格納するソフトウェアベダマスタ106と、このベンダとの契約情報を格納する契約マスタ105と、ポータルサイトの利用者の個人情報を格納するポータル利用者マスタ104と、前記構成を制御する管理コンピュータを備え、前記「ISO/IEC 19770−2」が提供するソフトウェア定義フォーマット20は、図2に示した7項目の必須属性と、20項目の任意属性とがソフトウェアXMLスキーマとして定義されている。
【0015】
このように構成されたソフトウェアライセンスポータルサイト101は、管理コンピュータが、XMLソフトウェア定義フォーマット20を用い、ソフトウェアベンダ10のベンダコンピュータが自社のソフトウェアをインターネット13を介してソフトウェアライセンスポータルサイト101に登録する工程(a)と、企業・団体12のユーザコンピュータがソフトウェアライセンスポータルサイト101を参照してソフトウェアの利用登録を行う工程(b)と、Xaas企業11のコンピュータがソフトウェアライセンスポータルサイト101を参照して前記ソフトウェアのライセンス情報の登録を行う工程(c)と、前記利用登録を行った企業・団体12のユーザコンピュータがソフトウェアの運用方法の情報登録を行う工程(d)とを行うことによって、ソフトウェアライセンスポータルサイト101がベンダが異なる多種のソフトウェアを一元的に管理することができる。
【0016】
すなわち、本実施形態によるライセンス情報管理システムは、ソフトウェアベンダ10及びXaas提供企業11のコンピュータが、XMLソフトウェア定義フォーマット20と属性に合わせてライセンス形態と使用条件とライセンス使用時の判別情報をソフトウェアライセンスポータルサイト101の管理コンピュータに登録し、この管理コンピュータが、ライセンス情報の供給を受け、カテゴリ(ライセンス形態、使用条件、有償/無償)とライセンス使用判別情報(ファイル、レジストリ情報等)とグループ製品(Edition、Suite等)とバージョン情報、運用管理方法の一元管理を行い、企業・団体12のコンピュータが、ソフトウェアライセンスポータルサイト101に管理されたライセンス情報をソフトウェアライセンスポータルサイト101からダウンロードすることによって、自社内でのライセンス管理業務に使用することができる。
【0017】
前記したソフトウェアのライセンス情報の登録は、図3及び図1に示す如く、ソフトウェアベンダ10の管理コンピュータがインターネット13を介してXML共通フォーマット20を参照するステップと、ソフトウェアベンダマスタ106からソフトウェアベンダ10のベンダ情報を収集するステップと、この収集したライセンス情報をライセンス情報登録部107に格納したステップと、この格納したライセンス情報をライセンス情報データベース120に登録するステップと、このライセンス情報データベース120に登録したライセンス情報(ライセンス形態、使用条件、有償・無償、ファイル情報、レジストリ情報、バージョン情報)に基づいてソフトウェアのアップグレードやダウングレードの紐付けを行うためのソフトウェア辞書メンテ200を行ってソフトウェア辞書部103に登録するステップとを実行することによって行われる。
【0018】
前記ライセンス情報管理部107が実行するライセンス管理は、図4及び図1に示す如く、企業・団体12のコンピュータが、インターネット13を介してソフトウェアライセンスポータルサイト101にアクセスし、ポータル利用者マスタ104に格納した利用者情報に基づいた正規の利用者であることが認識された後、ソフトウェア辞書部103を参照してベンダ名と製品名とバージョンを指定したライセンス情報をダウンロードしてソフトウェア情報参照の処理300を行うことができる。
【0019】
前記運用情報方法を登録する処理は、図5及び図1に示す如く、ソフトウェアベンダ10の管理コンピュータがインターネット13を介して運用情報マスタ102及びソフトウェア辞書部103を参照し、ソフトウェアライセンスの運用に関する情報提供と企業・団体からの質問回答等に関するソフトウェア情報参照及び登録の処理202を行うと共に、企業・団体12のコンピュータがインターネット13を介して運用情報マスタ102及びソフトウェア辞書部103を参照し、前記同様にソフトウェアライセンスの運用に関する情報提供と企業・団体からの質問回答等に関するソフトウェア情報参照及び登録の処理205を行うことができる。
【0020】
前記課金管理部113が実行する課金は、図6及び図1に示す如く、ソフトウェアベンダ10の管理コンピュータがインターネット13を介してソフトウェアベンダマスタ106と契約マスタ105とポータル利用者マスタ104を参照して請求情報を参照する処理204を行うと共に、企業・団体12のコンピュータがインターネット13を介してソフトウェアベンダマスタ106と契約マスタ105とポータル利用者マスタ104を参照して請求情報を参照する処理205を行い、これら参照した請求情報に基づいて各種請求処理を行うことができる。
【0021】
本実施形態によるライセンス情報管理システムは、ソフトウェアライセンスポータルサイト101の管理コンピュータが、XML共通フォーマット20に基づいたソフトウェア辞書部103に登録するライセンス情報30を用いてベンダが異なる複数のソフトウェアのライセンスを一元管理することができる。
【符号の説明】
【0022】
10 ソフトウェアベンダ、11 Xaas企業、12 企業・団体、
13 インターネット、20 ソフトウェア定義フォーマット、
30 ライセンス情報、
101 ソフトウェアライセンスポータルサイト、102 運用情報マスタ、
103 ソフトウェア辞書部、104 ポータル利用者マスタ、
105 契約マスタ、106 ソフトウェアベダマスタ、
106 ソフトウェアベンダマスタ、107 ハードウェア部位、
107 ライセンス情報管理部、107 ライセンス情報登録部、
108 ソフトウェア辞書作成部、109 ソフトウェア辞書参照部、
110 ソフトウェア辞書ダウンロード部、111 ポータル利用者管理部、
112 ポータル契約管理部、113 課金管理部、
120 ライセンス情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータのソフトウェアの製造販売を行うソフトウェアベンダのベンダコンピュータと、前記ソフトウェアユーザのユーザコンピュータと、XML共通フォーマットに基づいたライセンス情報を用いてソフトウェアのユーザコンピュータに対するライセンスを管理するソフトウェアライセンスポータルサイトの管理コンピュータとをインターネットを介して接続したソフトェアのライセンス情報管理システムであって、前記ソフトウェアライセンスポータルサイトが、ソフトウェア毎のライセンス情報を登録するためのライセンス情報登録部と、表現が異なるソフトウェア間の表現語句を翻訳するための辞書情報を作成するソフトウェア辞書作成部と、前記ソフトウェア辞書作成部が作成した辞書情報を格納するソフトウェア辞書部と、ソフトウェアのライセンスを運用するための運用情報を格納する運用情報マスタと、ソフトウェアの利用者を管理するためのポータル利用者管理部と、ソフトウェアのユーザに対する課金を管理するための課金管理部と、ユーザの個人情報を格納するポータル利用者マスタとを備え、前記管理コンピュータが、前記ベンダコンピュータからソフトウェアのライセンス情報をライセンス情報登録部に登録する工程と、前記ユーザコンピュータが前記ライセンス情報登録部に登録したソフトウェアのライセンス情報を参照する工程と、前記ライセンス情報を参照したユーザコンピュータがソフトウェアの運用情報を運用情報マスタに登録する工程と、前記登録したベンダ毎に表現語句が異なるソフトウェアのライセンス情報及び利用登録情報をソフトウェア辞書部の辞書情報を参照してXMLソフトウェア定義フォーマットに翻訳する工程とを実行するライセンス情報管理システム。
【請求項2】
コンピュータのソフトウェアの製造販売を行うソフトウェアベンダのベンダコンピュータと、前記ソフトウェアユーザのユーザコンピュータと、XML共通フォーマットに基づいたライセンス情報を用いてソフトウェアのユーザコンピュータに対するライセンスを管理するソフトウェアライセンスポータルサイトの管理コンピュータとをインターネットを介して接続し、ソフトウェアのライセンス情報の管理を行うコンピュータシステムのライセンス管理方法であって、前記ソフトウェアライセンスポータルサイトに、ソフトウェア毎のライセンス情報を登録するためのライセンス情報登録部と、表現が異なるソフトウェア間の表現語句を翻訳するための辞書情報を作成するソフトウェア辞書作成部と、前記ソフトウェア辞書作成部が作成した辞書情報を格納するソフトウェア辞書部と、ソフトウェアのライセンスを運用するための運用情報を格納する運用情報マスタと、ソフトウェアの利用者を管理するためのポータル利用者管理部と、ソフトウェアのユーザに対する課金を管理するための課金管理部と、ユーザの個人情報を格納するポータル利用者マスタとを設け、前記管理コンピュータに、前記ベンダコンピュータからソフトウェアのライセンス情報をライセンス情報登録部に登録する工程と、前記ユーザコンピュータが前記ライセンス情報登録部に登録したソフトウェアのライセンス情報を参照する工程と、前記ライセンス情報を参照したユーザコンピュータがソフトウェアの運用情報を運用情報マスタに登録する工程と、前記登録したベンダ毎に表現語句が異なるソフトウェアのライセンス情報及び利用登録情報をソフトウェア辞書部の辞書情報を参照してXMLソフトウェア定義フォーマットに翻訳する工程とを実行させるライセンス情報管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−108618(P2012−108618A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255282(P2010−255282)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】