説明

ライセンス管理システム、ライセンス管理方法及びライセンス管理プログラム

【課題】ユーザの種別毎に区別されたライセンス管理を実施することができ、また、ユーザ種別IDをユーザ操作から自動で登録することで、管理者の負荷を軽減する。
【解決手段】ライセンス管理システムが、ユーザを識別するための符号であるユーザIDを受け付ける。受け付けた前記ユーザIDと対応付けられており、ユーザの種別を識別するための符号であるユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDと対応付けられており、前記ライセンスを識別するための符号であるライセンスIDを前記認証データベースから読み取る。読み込んだ前記ライセンスIDに対応付けられているライセンスの内容を確認し、当該確認した内容に基づいてライセンスが正しいか否かを確認し、ライセンスが正しい場合にのみユーザのログインを許可する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムを利用するユーザ数や有効期限等をライセンスを用いて管理するシステムにおける、ライセンス管理に関する。
【背景技術】
【0002】
提供する機能やアプリケーションとは別に、システムに登録されたアカウント数やアプリケーションへのログイン数などに応じて課金するような形態のサービスやシステムが普及している。そして、そのようなサービスやシステムでは、アプリケーションに応じたユーザライセンス管理(アカウント数の管理)が重要となる。
【0003】
また、そのようなシステムでは、アカウントとして数えたくないユーザや別のライセンスに基づくユーザとしてカウントしたいユーザなど、ユーザの種別毎に区別したライセンス管理を実施する必要がある。具体的には、一般のシステムを利用するユーザ、評価などのために一時的に利用するユーザ、システムの管理者用ユーザなど、ユーザの種別によりライセンスの数や有効期限などを別々に管理する必要がある場合が考えられる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平05−346851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
もっとも、特許文献1に記載の方法等では、ユーザ情報を管理している認証サーバで、個々のユーザの情報としてライセンスの種別を登録するか、または、ライセンス管理を実施するサーバ側でユーザとライセンス種別を対応表などで管理する必要があった。
【0006】
このようなシステムの場合、システムの管理者がユーザを登録する際に、ユーザ情報にチェックすべきライセンス情報を登録したり、ライセンス種別の対応表にユーザを追加したりするなど、個々のユーザのライセンスを判断してユーザを管理する必要があり、システム管理者には、ユーザ管理が煩雑で難しくなるという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明はユーザの種別毎に区別されたライセンス管理を実施することができ、また、ユーザ種別IDをユーザ操作から自動で登録することで、管理者の負荷を軽減することが可能な、ライセンス管理システム、ライセンス管理方法及びライセンス管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点によれば、ライセンス及びユーザに関する情報を保持する認証データベースに接続され、複数のライセンスを管理するライセンス管理システムにおいて、ユーザを識別するための符号であるユーザIDを受け付けるデータ受信手段と、受け付けた前記ユーザIDと対応付けられており、ユーザの種別を識別するための符号であるユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDと対応付けられており、前記ライセンスを識別するための符号であるライセンスIDを前記認証データベースから読み取るデータ読み取り手段と、読み込んだ前記ライセンスIDに対応付けられているライセンスの内容を確認し、当該確認した内容に基づいてライセンスが正しいか否かを確認し、ライセンスが正しい場合にのみユーザのログインを許可するライセンス確認手段と、を備えることを特徴とするライセンス管理システムが提供される。
【0009】
本発明の第2の観点によれば、ライセンス及びユーザに関する情報を保持する認証データベースに接続されているライセンス管理システムにおいて、複数のライセンスを管理するライセンス管理方法であって、ユーザを識別するための符号であるユーザIDを受け付けるデータ受信ステップと、受け付けた前記ユーザIDと対応付けられており、ユーザの種別を識別するための符号であるユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDと対応付けられており、前記ライセンスを識別するための符号であるライセンスIDを前記認証データベースから読み取るデータ読み取りステップと、読み込んだ前記ライセンスIDに対応付けられているライセンスの内容を確認し、当該確認した内容に基づいてライセンスが正しいか否かを確認し、ライセンスが正しい場合にのみユーザのログインを許可するライセンス確認ステップと、を備えることを特徴とするライセンス管理方法が提供される。
【0010】
本発明の第3の観点によれば、ライセンス及びユーザに関する情報を保持する認証データベースに接続されているライセンス管理システムに搭載され、複数のライセンスを管理するライセンス管理プログラムにおいて、ユーザを識別するための符号であるユーザIDを受け付けるデータ受信手段と、受け付けた前記ユーザIDと対応付けられており、ユーザの種別を識別するための符号であるユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDと対応付けられており、前記ライセンスを識別するための符号であるライセンスIDを前記認証データベースから読み取るデータ読み取り手段と、読み込んだ前記ライセンスIDに対応付けられているライセンスの内容を確認し、当該確認した内容に基づいてライセンスが正しいか否かを確認し、ライセンスが正しい場合にのみユーザのログインを許可するライセンス確認手段と、を備えるライセンス管理システムとしてコンピュータを機能させることを特徴とするライセンス管理プログラムが提供される。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザ種別IDにより、チェックすべきライセンスを切り分けられることから管理者の負荷を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態の基本的構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態の基本的動作を表すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態のユーザ情報の基本的構成を表す図である。
【図4】本発明の実施形態のユーザ種別情報の基本的構成を表す図である。
【図5】本発明の実施形態のアプリケーション機能情報の基本的構成を表す図である。
【図6】本発明の実施形態のライセンス情報の基本的構成を表す図である。
【図7】本発明の実施形態の認証確認情報の基本的構成を表す図である。
【図8】本発明の実施例の基本的動作を表すフローチャート(1/2)である。
【図9】本発明の実施例の基本的動作を表すフローチャート(2/2)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について説明する。ここで、本実施形態は、システムを利用するユーザ数などをライセンスとして管理するシステムにおいて、一般のシステムを利用するユーザ、評価などのために一時的に利用するユーザ、システムの管理者用のユーザなど、ユーザの種別によりライセンス数や有効期限などを別々に管理する場合に、システム管理者がユーザ毎にライセンスの種別を区別することなく、個々のユーザに対応したライセンスを判別できることを特徴とする。
【0014】
本実施形態では、ユーザがログインした機能や、操作した画面により、自動でユーザの種別を判別し、ライセンス管理を実施する。例えば、ある管理者機能にログインできるのは、特定の管理者ユーザに限られているとする。
【0015】
具体的には、ユーザが管理者機能にログインした場合、ログインしたことを示す情報をライセンス管理システムに送信し、ライセンス管理システムでは、当該ユーザのユーザIDと、当該ユーザの種別(例えば管理者であること)を示すユーザ種別IDを保存する。
【0016】
また、ライセンス管理システムは、あらかじめ各ユーザ種別IDとそのユーザ種別IDがチェックすべきライセンス情報との対応表を保持しておく。
【0017】
ログイン時にライセンスを確認したい場合は、ログインユーザに対応するユーザ種別IDを確認し、ユーザ種別IDに対応するライセンスをチェックすることで、ユーザ個別のライセンスを確認することができる。また、対応するライセンスを変更する場合は、ライセンス情報とユーザ種別IDの対応を変更することで、簡単にチェックすべきライセンス情報を変更することができる。
【0018】
次に、本発明の実施形態の構成について、図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発実施形態の基本的構成を示すブロック図である。
【0020】
本実施形態のライセンス管理システム100は、対象システム110及び認証データベース120と接続されている。
【0021】
ライセンス管理システム100は、データ受信部101、認証確認部102、データ読み取り部103、ユーザ種別確認部104、ユーザ種別登録部105及びライセンス確認部106を有する。
【0022】
データ受信部101は、対象システム110のデータ送信部111から送信される情報を受け付ける部分である。
【0023】
認証確認部102は、ユーザIDとパスワードの組合せが正しいか否かを認証データベース120に問い合わせ、確認する部分である。
【0024】
データ読み取り部103は、認証データベース120に格納されている情報を読み取る部分である。
【0025】
ユーザ種別確認部104は、認証データベース120の機能情報124とユーザのログインした機能IDからユーザ種別IDを決定する部分である。
【0026】
ユーザ種別登録部105は、認証データベース120のユーザ情報121にユーザ種別IDを登録する部分である。
【0027】
ライセンス確認部106は、ライセンスが正しいか否かを確認する部分である。
【0028】
また、対象システム110は、データ送信部111を有する。
【0029】
利用者が、対象システム110にログインすると、データ送信部111よりユーザID、パスワード、ログイン対象のアプリケーションの機能を表す機能IDが、ライセンス管理システム100に送信される。
【0030】
更に、認証データベース120は、各種の情報を保持するデータベースである。具体的には、認証データベース120は、ユーザ情報121、ライセンス情報122、ユーザ種別対応情報123、アプリケーション機能情報124及び認証確認情報125を有する。
【0031】
次に、図3乃至図7を用いて本発明の実施形態の各情報のデータ構造について説明する。図3乃至図7は、本実施形態の各情報のデータ構造を示す図である。なお、図3乃至図7に示す情報の内容はあくまで例示であり、他の内容を適宜追加したり、内容を置き換えたりすることが可能である。
【0032】
図3は、「ユーザ情報121」のデータ構造を示している。ユーザ情報121は、ユーザを識別するためのIDである「ユーザID」と、管理者であるか否か等のユーザの種別を表すIDである「ユーザ種別ID」を保持している。更に、ユーザIDとユーザ種別IDは対応付けて管理されている。
【0033】
図4は、「ユーザ種別情報123」のデータ構造を示している。ユーザ種別情報123は、ユーザ種別IDと、チェック対象のライセンスを識別するためのIDである「ライセンスID」を保持している。更に、ユーザ種別IDとライセンスIDは対応付けて管理されている。
【0034】
図5は、「アプリケーション機能情報124」のデータ構造を示している。或る機能の名称を示す「機能名」と、機能を識別するためのIDである「機能ID」と、ユーザ種別IDを保持している。更に、ユーザが利用する機能とその機能を利用するユーザのユーザ種別IDは対応付けて管理されている。
【0035】
図6は、「ライセンス情報122」のデータ構造を示している。ライセンスIDと、当該ライセンスIDのライセンス数、当該ライセンスIDのライセンス期間(ライセンスの有効期限)を保持し、チェックすべきライセンスの内容を管理している。
【0036】
図7は、「認証確認情報125」のデータ構造を示している。ユーザIDと、当該ユーザIDのパスワードを対応付けて保持している。
【0037】
次に、図1乃至図7を用いて本発明の実施形態の動作について説明する。ここで、図2は、ユーザが対象システム110へのログインを実施した場合のライセンス管理システム100の処理動作を示したフローチャートである。
【0038】
本実施形態では、システムの管理者画面にログインしたユーザを管理者であると判別し、当該ユーザを特別な権限を有する対象として処理する場合の動作を例にして説明する。
【0039】
まず、本システムの利用者(ユーザ)が、対象システム110にログインすると、データ送信部111よりユーザID(今回の利用者のユーザIDは、「U−00001」であるとする。)、パスワード、ログイン対象のアプリケーションの機能を表す機能ID(今回の機能IDは、「F−00001」であるとする。)が、ライセンス管理システム100に送信される。
【0040】
ライセンス管理システム100では、データ受信部101が上記の情報を受信し、認証確認部102がユーザIDとパスワードの組合せが正しいか否かを認証データベース120に問い合わせる(ステップS201)。
【0041】
ここで、ユーザIDとパスワードの組合せが正しくない場合は(ステップS201においてNo)ログイン失敗となり(ステップS209)、処理を終了する。
【0042】
一方、ユーザIDとパスワードの組合せが正しい場合(ステップS201においてYes)、データ読み取り部103が、認証データベース120内のユーザ情報121から当該ユーザID「U−00001」に対応するユーザ種別ID(今回のユーザ種別IDは、「UT−00001」であるとする。)を読み取る(ステップS202)。
【0043】
ここで、ユーザ種別IDが存在していることを読み取ろうとしたが、存在しない場合(ステップS203においてNo)、ユーザ種別確認部104が、認証データベース120の機能情報124と、今回データ送信部111より送信されてきた機能IDからユーザ種別ID「UT−00001」を決定する。そして、ユーザ種別登録部105が、認証データベース120のユーザ情報121にユーザ種別ID「UT−00001」を登録する(ステップS205)。
【0044】
一方、ユーザ種別IDが存在する場合(ステップS203においてYes)は、そのユーザ種別IDを読み取り、ステップS205はスキップされる。
【0045】
続いて、データ読み取り部103が、認証データベース120のユーザ種別情報123から、ユーザ種別ID「UT−00001」に対応するライセンスID(今回のライセンスIDは、「L−00001」であるとする。)を読み取る(ステップS204)。
【0046】
次に、データ読み取り部103が、ステップS204で取得したライセンスID「L−00001」に対応するライセンスの情報を、認証データベース120のライセンス情報122から読み取る(ステップS206)。
【0047】
ライセンス確認部106が、ステップS206において読み取ったライセンスの情報に基づいてライセンスが正しいか否かを確認する(ステップS207)。ここで、ライセンスが正しいか否かは、ライセンス数の範囲内であるか、ライセンス有効期限内であるか等を基準として判断する。また、これら以外の情報を基準として判断するようにしてもよい。
【0048】
次いで、ライセンス情報が正しければ(ステップS207においてYes)、ログイン成功となり(ステップS208)処理を終了する。一方、ライセンス情報が正しくない場合は(ステップS207においてNo)ログイン失敗となり(ステップS209)、処理を終了する。
【実施例1】
【0049】
次に、図1のブロック図と、図8及び図9のフローチャートを利用して本発明の実施例について説明する。
【0050】
本実施例は、英語利用ユーザと日本語利用ユーザのライセンスを別々に管理するシステムについての例である。英語を利用するユーザと日本語を利用するユーザでは、認証サーバ上に登録された情報は同じであるが、利用する機能(画面)を切り替えることがある。英語専用の機能(画面)を、オプション製品として個別にライセンスを発行している場合に、英語画面のリンクを表示した場合のみ、英語利用のライセンスチェックを実施する、といった場合の構成を以下で説明する。
【0051】
最初に、操作時の動作について図8のフローチャートを用いて説明する。
【0052】
まず、本システムの利用者が、対象システム110にログインした後、英語画面へのリンクを選択したとする。そして、データ送信部111よりユーザID(U−00001)、英語機能を表す情報が、ライセンス管理システム100に送信される。
【0053】
ライセンス管理システム100では、データ受信部101が上記の情報を受信する。そして、データ読み取り部103により、認証データベース120のユーザ情報121からユーザ種別ID(UT−00001)を読み取る(ステップS301)。
【0054】
ユーザ種別確認部104により、ユーザ種別ID(UT−00001)が存在していることを確認する(ステップS302)。
【0055】
ここで、ユーザ種別ID(UT−00001)が存在しない場合(ステップS302においてNo)、ユーザ種別確認部104により、ユーザのログインした機能(英語機能)の機能IDからユーザ種別ID(UT−00001)を決定する。続いて、ユーザ種別登録部105により、認証データベース120のユーザ情報121にユーザ種別ID(UT−00001)を登録し(ステップS303)、処理を終了する。
【0056】
一方、ユーザ種別ID(UT−00001)が存在する場合(ステップS302においてYes)、ステップS303はスキップし、処理を終了する。
【0057】
次に、ログイン時の動作について図9のフローチャートを用いて説明する。
【0058】
まず、本システムの利用者が、対象システム110にログインすると、データ送信部111よりユーザID(U−00001)、パスワード、ログイン対象の機能を表す機能IDが、ライセンス管理システム100に送信される。
【0059】
ライセンス管理システム100では、データ受信部101により上記の情報を受信し、認証確認部102によりID/パスワードが正しいかどうかを認証データベース120に問い合わせる(ステップS401)。
【0060】
ID/パスワードが正しくない場合(ステップS401においてNo)はログイン失敗となり(ステップS408)、処理を終了する。
【0061】
一方、ID/パスワードが正しい場合(ステップS401においてYes)、データ読み取り部103により、認証データベース120のユーザ情報121からユーザ種別ID(UT−00001)を読み取る。(ステップS402)。
【0062】
次に、読み取ったユーザ種別ID(UT−00001)が存在していることを確認する(ステップS403)。
【0063】
ユーザ種別ID(UT−00001)が存在する場合(ステップS403においてYes)、データ読み取り部103が、認証データベース120のユーザ種別123から、対応するライセンスID(L−00001)を読み取る(ステップS404)。
【0064】
一方、ユーザ種別ID(UT−00001)が存在しない場合(ステップS403においてNo)、デフォルトのユーザライセンスID(L−00000)をセットする。なお、このユーザライセンスID(L−00000)は、オプション機能の英語ではなく、基本機能である日本語についてのライセンスである。ここで、本実施例では、ステップS404でライセンスID(L−00001)を読み取ったものとする。
【0065】
続いて、読み取り部103により、ステップS404で取得したライセンスID(L−00001)に対応する認証データベース120のライセンス情報122を読み取る(ステップS405)。
【0066】
ライセンス確認部106により、ライセンスが正しいことを確認する(ステップS406)。
【0067】
ライセンス情報が正しければ(ステップS406においてYes)、ログイン成功となり(ステップS407)処理を終了する。一方、ライセンス情報が正しくない場合は(ステップS406においてNo)ログイン失敗となり(ステップS408)、処理を終了する。
【実施例2】
【0068】
実施例の二つめとして、図4の、ユーザ種別情報のデータ構造に「優先度」を追加することで、チェックすべきライセンスの優先度を切り替えることが考えられる。
【0069】
図2のステップS203でユーザ種別IDを確認する際に、すでにユーザ情報として登録されているユーザ種別IDと、ユーザの操作から特定される機能IDに認証データベース120の機能情報124で対応づけられたユーザ種別IDとの優先度を比較する。
【0070】
すでにユーザ情報として登録されているユーザ種別IDの優先度が高ければ、そのままライセンスの確認に進む。ユーザの操作から対応づけられたユーザ種別IDの優先度が高ければ、ユーザ情報にあるユーザ種別IDを書き換えて、ライセンスの確認に進む。
【0071】
以上説明した本発明の実施形態は、以下のような効果を奏する。
【0072】
第一の効果は、ユーザ種別IDとライセンスIDとを対応付けていることから、自動でチェックすべきライセンスを切り分けられる点である。
【0073】
第二の効果は、ユーザ操作により機能IDが決定されることから、ユーザ種別IDが登録されていなかった場合であっても自動でユーザとチェックすべきライセンスを関連付けられる点である。
【0074】
第三の効果は、以上のように自動でチェックすべきライセンスを切り分けられ、ユーザ種別IDが登録されていなかった場合であっても自動でユーザとチェックすべきライセンスを関連付けられることから、システムの管理者が、ユーザ毎に登録すべきライセンスを意識しなくてよい点である。
【0075】
第四の効果は、第三の効果と同様に、以上のように自動でチェックすべきライセンスを切り分けられ、ユーザ種別IDが登録されていなかった場合であっても自動でユーザとチェックすべきライセンスを関連付けられることから、ユーザが、登録すべきライセンスを意識しなくてよい点である。
【0076】
なお、本発明の実施形態であるライセンス管理システム、対象システム及び認証データベースは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せにより実現することができる。
【0077】
また、上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
【符号の説明】
【0078】
100 ライセンス管理システム
101 データ受信部
102 認証確認部
103 データ読み取り部
104 ユーザ種別確認部
105 ユーザ種別登録部
106 ライセンス確認部
110 対象システム
111 データ送信部
120 認証データベース
121 ユーザ情報
122 ライセンス情報
123 ユーザ種別情報
124 アプリケーション機能情報
125 認証確認情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライセンス及びユーザに関する情報を保持する認証データベースに接続され、複数のライセンスを管理するライセンス管理システムにおいて、
ユーザを識別するための符号であるユーザIDを受け付けるデータ受信手段と、
受け付けた前記ユーザIDと対応付けられており、ユーザの種別を識別するための符号であるユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDと対応付けられており、前記ライセンスを識別するための符号であるライセンスIDを前記認証データベースから読み取るデータ読み取り手段と、
読み込んだ前記ライセンスIDに対応付けられているライセンスの内容を確認し、当該確認した内容に基づいてライセンスが正しいか否かを確認し、ライセンスが正しい場合にのみユーザのログインを許可するライセンス確認手段と、
を備えることを特徴とするライセンス管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のライセンス管理システムにおいて、
前記データ受信手段は、アプリケーションの機能を識別するための符号である機能IDを更に受け付け、
前記データ読み取り手段において前記ユーザ種別IDが読み取れなかった場合に、前記データ受信手段が受け付けた前記機能IDに対応付けられているユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDを前記ユーザIDと対応付けて前記認証データベースに登録するユーザ種別登録手段を更に備えることを特徴とするライセンス管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載のライセンス管理システムにおいて、前記ユーザ種別IDには各々優先度が付与されており、
前記ユーザ種別登録手段は、前記データ読み取り手段において前記ユーザ種別IDが読み取れた場合にも、前記データ受信手段が受け付けた前記機能IDに対応付けられているユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該2つのユーザ種別IDに付与されている前記優先度を比較し、付与されている優先度の高い方のユーザ種別IDを前記ユーザIDと対応付けて前記認証データベースに登録することを特徴とするライセンス管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載のライセンス管理システムにおいて、
前記データ受信手段は、パスワードを更に受け付け、
前記データ受信手段が受け付けたユーザIDと前記パスワードの組合せが正しいか否かを前記認証データベースに問い合わせ、前記組合せが正しくない場合は、ユーザのログインを禁止する認証確認手段を更に備えることを特徴とするライセンス管理システム。
【請求項5】
ライセンス及びユーザに関する情報を保持する認証データベースに接続されているライセンス管理システムにおいて、複数のライセンスを管理するライセンス管理方法であって、
ユーザを識別するための符号であるユーザIDを受け付けるデータ受信ステップと、
受け付けた前記ユーザIDと対応付けられており、ユーザの種別を識別するための符号であるユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDと対応付けられており、前記ライセンスを識別するための符号であるライセンスIDを前記認証データベースから読み取るデータ読み取りステップと、
読み込んだ前記ライセンスIDに対応付けられているライセンスの内容を確認し、当該確認した内容に基づいてライセンスが正しいか否かを確認し、ライセンスが正しい場合にのみユーザのログインを許可するライセンス確認ステップと、
を備えることを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項6】
請求項5に記載のライセンス管理方法において、
前記データ受信ステップにおいて、アプリケーションの機能を識別するための符号である機能IDを更に受け付け、
前記データ読み取りステップにおいて前記ユーザ種別IDが読み取れなかった場合に、前記データ受信ステップが受け付けた前記機能IDに対応付けられているユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDを前記ユーザIDと対応付けて前記認証データベースに登録するユーザ種別登録ステップを更に備えることを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項7】
請求項6に記載のライセンス管理方法において、前記ユーザ種別IDには各々優先度が付与されており、
前記ユーザ種別登録ステップにおいて、前記データ読み取りステップで前記ユーザ種別IDが読み取れた場合にも、前記データ受信ステップで受け付けた前記機能IDに対応付けられているユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該2つのユーザ種別IDに付与されている前記優先度を比較し、付与されている優先度の高い方のユーザ種別IDを前記ユーザIDと対応付けて前記認証データベースに登録することを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項8】
請求項5乃至7の何れか1項に記載のライセンス管理方法において、
前記データ受信ステップにおいて、パスワードを更に受け付け、
前記データ受信ステップで受け付けたユーザIDと前記パスワードの組合せが正しいか否かを前記認証データベースに問い合わせ、前記組合せが正しくない場合は、ユーザのログインを禁止する認証確認ステップを更に備えることを特徴とするライセンス管理方法。
【請求項9】
ライセンス及びユーザに関する情報を保持する認証データベースに接続されているライセンス管理システムに搭載され、複数のライセンスを管理するライセンス管理プログラムにおいて、
ユーザを識別するための符号であるユーザIDを受け付けるデータ受信手段と、
受け付けた前記ユーザIDと対応付けられており、ユーザの種別を識別するための符号であるユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDと対応付けられており、前記ライセンスを識別するための符号であるライセンスIDを前記認証データベースから読み取るデータ読み取り手段と、
読み込んだ前記ライセンスIDに対応付けられているライセンスの内容を確認し、当該確認した内容に基づいてライセンスが正しいか否かを確認し、ライセンスが正しい場合にのみユーザのログインを許可するライセンス確認手段と、
を備えるライセンス管理システムとしてコンピュータを機能させることを特徴とするライセンス管理プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のライセンス管理プログラムにおいて、
前記データ受信手段は、アプリケーションの機能を識別するための符号である機能IDを更に受け付け、
前記ライセンス管理システムが、
前記データ読み取り手段において前記ユーザ種別IDが読み取れなかった場合に、前記データ受信手段が受け付けた前記機能IDに対応付けられているユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該ユーザ種別IDを前記ユーザIDと対応付けて前記認証データベースに登録するユーザ種別登録手段を更に備えることを特徴とするライセンス管理プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のライセンス管理プログラムにおいて、前記ユーザ種別IDには各々優先度が付与されており、
前記ユーザ種別登録手段は、前記データ読み取り手段において前記ユーザ種別IDが読み取れた場合にも、前記データ受信手段が受け付けた前記機能IDに対応付けられているユーザ種別IDを前記認証データベースから読み取り、当該2つのユーザ種別IDに付与されている前記優先度を比較し、付与されている優先度の高い方のユーザ種別IDを前記ユーザIDと対応付けて前記認証データベースに登録することを特徴とするライセンス管理プログラム。
【請求項12】
請求項9乃至11の何れか1項に記載のライセンス管理プログラムにおいて、
前記データ受信手段は、パスワードを更に受け付け、
前記ライセンス管理システムが、
前記データ受信手段が受け付けたユーザIDと前記パスワードの組合せが正しいか否かを前記認証データベースに問い合わせ、前記組合せが正しくない場合は、ユーザのログインを禁止する認証確認手段を更に備えることを特徴とするライセンス管理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−205021(P2010−205021A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−50461(P2009−50461)
【出願日】平成21年3月4日(2009.3.4)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】