説明

ライセンス管理システム及びライセンス管理方法

【課題】外部ネットワークに接続できない環境における電子機器に関するライセンスの導入作業を効率化すること。
【解決手段】ライセンス管理システムは、電子機器にインストールされるプログラムに対するライセンス識別子と電子機器の機器識別子との入力を受け付け、ライセンス識別子及び機器識別子を、ライセンス管理装置に送信し、ライセンス管理装置より返信される、プログラムの識別子と機器識別子とを含むライセンスファイルを外部記憶媒体に記録する仲介装置と、仲介装置からのライセンス識別子及び機器識別子の受信に応じ、当該機器識別子と一致する機器識別子が、機器識別子の一覧を記憶する記憶部に記憶されている場合に、ライセンスファイルを仲介装置に返信するライセンス管理装置と、外部記憶媒体に記憶されているライセンスファイルをネットワークを介して電子機器に送信する機器管理装置とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライセンス管理システム及びライセンス管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを利用して、画像形成装置のソフトウェアのライセンス管理を遠隔的に実行するシステムが既に知られている。このようなシステムでは、ライセンスの発行元であるライセンスサーバと、ライセンスに基づいてソフトウェアの実行が許可される画像形成装置とがネットワーク接続されている必要がある。 しかし、画像形成装置が設置されるオフィス等においては、ウィルス等の侵入や情報漏洩等を防止するため、外部との通信が遮断されている環境もある。このような環境においては、外部のネットワーク環境に設置されたライセンスサーバによってライセンスの管理を行うことができない。
【0003】
そこで、例えば、特許文献1では、外部との通信が遮断されている環境に設置されている画像形成装置に対して、ライセンスの導入を行うための技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ライセンスの導入を行う作業者が、画像形成装置の設置された環境に複数回訪問する必要があるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、外部ネットワークに接続できない環境における電子機器に関するライセンスの導入作業を効率化することのできるライセンス管理システム及びライセンス管理方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで上記課題を解決するため、ライセンス管理システムは、電子機器にインストールされるプログラムに対するライセンスを識別するライセンス識別子と前記電子機器の個体を識別する機器識別子との入力を受け付け、前記ライセンス識別子及び前記機器識別子を、ネットワークを介してライセンス管理装置に送信し、前記ライセンス管理装置より返信される、前記プログラムの識別子と前記機器識別子とを含むライセンスファイルを外部記憶媒体に記録する仲介装置と、前記仲介装置からの前記ライセンス識別子及び前記機器識別子の受信に応じ、当該機器識別子と一致する機器識別子が、前記機器識別子の一覧を記憶する記憶部に記憶されている場合に、前記ライセンスファイルを前記仲介装置に返信する前記ライセンス管理装置と、前記外部記憶媒体に記憶されているライセンスファイルをネットワークを介して前記電子機器に送信する機器管理装置とを有する。
【発明の効果】
【0007】
外部ネットワークに接続できない環境における電子機器に関するライセンスの導入作業を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態におけるライセンス管理システムのシステム構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるライセンス管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態のユーザ環境における各装置の機能構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態のメーカー環境における各装置の機能構成例を示す図である。
【図5】アプリケーションプログラムのインストール及びライセンス導入の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【図6】ライセンス対象指定画面の表示例を示す図である。
【図7】顧客情報記憶部の構成例を示す図である。
【図8】プロダクトキー情報記憶部の構成例を示す図である。
【図9】ライセンスファイルの構成例を示す図である。
【図10】ライセンス情報記憶部の構成例を示す図である。
【図11】インストール画面の表示例を示す図である。
【図12】ライセンス導入画面の表示例を示す図である。
【図13】機器情報取得画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるライセンス管理システムのシステム構成例を示す図である。同図のライセンス管理システム1において、ユーザ環境E1は、画像形成装置50のユーザ(顧客)のシステム環境である。例えば、ユーザ環境E1は、画像形成装置50のユーザの企業又はオフィス等に相当する。ユーザ環境E1において、一台以上の画像形成装置50及び機器管理装置40等は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク60(有線又は無線の別は問わない。)を介して接続されている。画像形成装置50は、印刷、スキャン、コピー、及びファクス送受信等の複数の機能を一台の筐体において実現する複合機であり、電子機器の一例である。画像形成装置50は、アプリケーションプログラムを追加又は更新することにより随時機能拡張等を図ることができる。なお、画像形成装置50は、必ずしも複合機でなくてもよい。プリンタやスキャナ等、単一の機能を実現する機器であってもよい。
【0010】
機器管理装置40は、ユーザ環境E1における画像形成装置50において動作するアプリケーションプログラムや当該アプリケーションプログラムのライセンス(利用権限)の導入等を一括して行うPC(Personal Computer)等のコンピュータである。なお、ユーザ環境E1は、ユーザ数(企業又はオフィス単位のユーザ数)に応じて複数存在しうる。
【0011】
一方、メーカー環境E2は、画像形成装置50に追加されるアプリケーションプログラムの販売者側のシステム環境である。例えば、メーカー環境E2は、画像形成装置50のメーカーによって運営される。メーカー環境E2において、仲介装置20及びライセンス管理サーバ10等は、LAN(Local Area Network)又はインターネット等のネットワーク30を介して接続されている。
【0012】
ライセンス管理サーバ10は、ユーザによって購入されたアプリケーションプログラムのライセンスや、アプリケーションプログラムの実体等を管理するコンピュータである。仲介装置20は、機器管理装置40とライセンス管理サーバ10との情報交換を仲介するコンピュータである。すなわち、本実施の形態において、ユーザ環境E1とメーカー環境E2との間は、ネットワークを介して通信可能ではない。具体的には、ユーザ環境E1が、インターネット等の外部ネットワークに接続されていないオフライン環境である場合を想定してもよい。したがって、機器管理装置40は、ライセンス管理サーバ10と直接的に情報交換を行うことはできない。そこで、仲介装置20は、当該情報交換を外部記憶媒体90を用いて間接的に実現する。具体的には、機器管理装置40からライセンス管理サーバ10へ伝達すべき情報は、機器管理装置40によって外部記憶媒体90に記録される。仲介装置20は、外部記憶媒体90より当該情報を読み出し、ネットワーク30を介してライセンス管理サーバ10へ転送する。また、ライセンス管理サーバ10から機器管理装置40へ伝達すべき情報は、ネットワークを介して仲介装置20に転送される。仲介装置20は、転送された情報を外部記憶媒体90に記録する。機器管理装置40は、外部記憶媒体90に記録された情報を読み出すことにより、ライセンス管理サーバ10からの情報を擬似的に受信する。このようにして、機器管理サーバ50と、ライセンス管理サーバ10との情報交換は行われる。
【0013】
なお、外部記憶媒体90は、例えば、USBメモリ、SDカード、CD−RW等、読み書き可能であり、かつ、携帯可能な記憶媒体である。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態におけるライセンス管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。図2のライセンス管理サーバ10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
【0015】
ライセンス管理サーバ10での処理を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
【0016】
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従ってライセンス管理サーバ10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
【0017】
なお、仲介装置20、機器管理装置40、及び画像形成装置50等についても、図2に示されるハードウェアを有していればよい。但し、仲介装置20及び機器管理装置40は、ユーザからの入力を受け付けるキーボード又はマウス等の入力装置や、情報を表示させる表示装置等が接続されているのが望ましい。
【0018】
図3は、本発明の実施の形態のユーザ環境における各装置の機能構成例を示す図である。同図において、画像形成装置50は、インストール部51、ライセンス導入部52、アプリ起動部53、及び機器情報提供部54等を有する。これら各部は、画像形成装置50にインストールされたプログラムが、画像形成装置50のCPUに実行させる処理により実現される。
【0019】
インストール部51は、機器管理装置40からの指示に応じ、アプリケーションプログラムのインストールを実行する。ライセンス導入部52は、機器管理装置40からの指示に応じ、ライセンスファイルの導入処理を実行する。
【0020】
ライセンスファイルとは、アプリケーションプログラムに対するライセンスを証明するデータ(アプリケーションプログラムの利用を許可するためのデータ)が記録されたファイルである。すなわち、本実施の形態におけるアプリケーションプログラムは、その実体を入手するだけでは画像形成装置50において利用することはできない。アプリケーションプログラムは、ライセンスファイルが画像形成装置50に導入又は登録されることにより利用可能となる。
【0021】
アプリ起動部53は、アプリケーションプログラムの起動処理を実行する。アプリ起動部53は、起動対象とされたアプリケーションプログラムについて、ライセンスファイルに基づいて起動の可否(許否)を判定する。
【0022】
機器情報提供部54は、機器管理装置40からの要求に応じ、画像形成装置50の属性情報(機器情報)を返信する。機器情報には、例えば、IPアドレスや機種名等が含まれる。
【0023】
機器管理装置40は、インストール制御部41、ライセンス導入制御部42、及び機器情報取得部43等を有する。これら各部は、機器管理装置40にインストールされたプログラムが、機器管理装置40のCPUに実行させる処理により実現される。
【0024】
インストール制御部41は、外部記憶媒体90に記憶されているアプリケーションプログラムを画像形成装置50に送信することにより、画像形成装置50にアプリケーションプログラムのインストール処理を実行させる。ライセンス導入制御部42は、外部記憶媒体90に記憶されているライセンスファイルを画像形成装置50に送信することにより、画像形成装置50にライセンスの導入処理を実行させる。機器情報取得部43は、画像形成装置50より機器情報を取得し、取得された機器情報を外部記憶媒体90に記録する。
【0025】
図4は、本発明の実施の形態のメーカー環境における各装置の機能構成例を示す図である。同図において、ライセンス管理サーバ10は、ライセンス管理部11及び機器情報登録部12等を有する。これら各部は、ライセンス管理サーバ10にインストールされたプログラムがライセンス管理サーバ10のCPU104に実行させる処理により実現される。ライセンス管理サーバ10は、また、プロダクトキー情報記憶部13、ライセンス情報記憶部14、プログラム記憶部15、及び顧客情報記憶部16等を有する。これら各記憶部は、例えば、ライセンス管理サーバ10の補助記憶装置102、又はライセンス管理サーバ10とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現可能である。
【0026】
ライセンス管理部11は、アプリケーションプログラムに関するライセンスファイルの生成等を行う。機器情報登録部12は、仲介装置20より送信される機器情報を、ライセンス情報記憶部14に登録する。
【0027】
プロダクトキー情報記憶部13は、プロダクトキーに関する情報を記憶する。プロダクトキーとは、アプリケーションプログラムとしての商品が購入されるごとに一意に発行される(又は割り当てられる)識別子であり、商品であるアプリケーションプログラムに対するライセンス(利用権限)を識別する情報として、また、商品の正当な購入者であることを証明するための情報として用いられる。
【0028】
ライセンス情報記憶部14は、アプリケーションプログラムのライセンスの使用状態(ライセンスファイルの配布状態)等を記憶する。プログラム記憶部15は、アプリケーションプログラムの実体を記憶する。顧客情報記憶部16は、顧客ごと(ユーザ環境E1ごと)に、当該ユーザ環境E1に設置されている画像形成装置50の識別情報を記憶する。
【0029】
仲介装置20は、ライセンス取得部21及び機器情報送信部22等を有する。これら各部は、仲介装置20にインストールされたプログラムが、仲介装置20のCPUに実行させる処理により実現される。
【0030】
ライセンス取得部21は、プロダクトキーに対応するアプリケーションプログラムに関するライセンスファイルをライセンス管理サーバ10より取得する。ライセンス取得部21は、取得されたライセンスファイルを外部記憶媒体90に記録する。
【0031】
機器情報送信部22は、外部記憶媒体90に記録されている機器情報を、ライセンス管理サーバ10に送信する。
【0032】
以下、ライセンス管理システム1において実行される処理手順について説明する。図5は、アプリケーションプログラムのインストール及びライセンス導入の処理手順の一例を説明するためのシーケンス図である。
【0033】
まず、メーカー環境E1において、仲介装置20を利用して作業が行われる。作業者は、例えば、画像形成装置50のメーカーにおけるサービスマンである。なお、図5の処理の前提として、ユーザ環境E1では、少なくとも一つのアプリケーションプログラムに関してライセンスが購入され、当該ライセンスに対応するプロダクトキーが入手されていることとする。ライセンスの購入は、例えば、メーカー環境E2において運営されているWebサイトを介して行われる。なお、ライセンスの購入と同時にアプリケーションプログラムの実体もユーザ環境E1にダウンロードされてもよいが、本実施の形態では、プロダクトキーのみがユーザ環境E1にダウンロードされていることとする。ユーザ環境E1のユーザ(例えば、システム管理者)は、顧客IDと、当該プロダクトキーと、当該プロダクトキーに係るアプリケーションプログラムのインストール先の画像形成装置50の機体番号とを、メーカー環境E2に通知する。顧客ID、プロダクトキー及び機体番号の通知方法は、例えば、電子メール、FAX、又は郵便等、いずれの方法であってもよい。なお、顧客IDとは、画像形成装置50の各顧客又は各利用者(本実施の形態では、各ユーザ環境E1)を識別するための識別情報である。また、機体番号とは、画像形成装置50の各個体(各機体)を識別可能な識別情報である。機体番号の一例として、画像形成装置50の製造番号が挙げられる。
【0034】
ステップS101において、ライセンス取得部21は、作業者によって入力された顧客ID、機体番号及びプロダクトキーを含むライセンスファイルの取得要求を、ライセンス管理サーバ10に送信する。顧客ID、機体番号、及びプロダクトキーは、例えば、ライセンス取得部21が仲介装置20の表示装置に表示させるライセンス対象指定画面を介して入力される。
【0035】
図6は、ライセンス対象指定画面の表示例を示す図である。同図において、ライセンス対象指定画面210は、顧客ID入力領域211、機体番号入力領域212、プロダクトキー入力領域213、及び取得ボタン214等を有する。
【0036】
ユーザ環境E1より通知された顧客ID、機体番号、及びプロダクトキーが、作業者によって、顧客ID入力領域211、機体番号入力領域212、又はプロダクトキー入力領域213に入力され、取得ボタン214が押下されると、ステップS101が実行される。なお、複数のプロダクトキーが一度にプロダクトキー入力領域213に入力されてもよい。
【0037】
ライセンス管理サーバ10のライセンス管理部11は、ライセンスファイルの取得要求の受信に応じ、顧客情報記憶部16を参照して、当該要求に含まれている機体番号の正当性を確認する(S102)。
【0038】
図7は、顧客情報記憶部の構成例を示す図である。同図に示されるように、顧客情報記憶部16は、顧客IDごとに、当該顧客IDに係るユーザ環境E1に設置されている画像形成装置50の機体番号の一覧を記憶する。顧客情報記憶部16の記憶内容は、例えば、画像形成装置50の販売に応じて更新される。
【0039】
ステップS102において、ライセンス管理部11は、顧客情報記憶部16において、ライセンスファイルの取得要求に含まれている顧客IDに係るレコードに、当該取得要求に含まれている機体番号と一致する機体番号が含まれている場合は、当該機体番号は正当であると判定する。一方、当該取得要求に含まれている機体番号と一致する機体番号が含まれていない場合、ライセンス管理部11は、当該機体番号は、誤っていると判定する。
【0040】
すなわち、本実施の形態では、ユーザによって画像形成装置50の機体番号の確認が行われ、当該機体番号がメーカー環境E2に通知される。更に、メーカー環境E2では、作業者によって、ライセンス対象指定画面210を介して機体番号の入力が行われる。したがって、ユーザによる機体番号の確認時と、作業者による機体番号の入力時において、機体番号が誤って確認又は入力される可能性が有る。この場合、後述されるユーザ環境E1におけるライセンスの導入作業等を正常に行うことができず、作業者によるユーザ環境E1への訪問が無駄になってしまう。そこで、斯かる事態の発生を防止するため、ステップS102では、機体番号に関して正当性の確認が行われるのである。
【0041】
機体番号が正当であると判定された場合、ライセンス管理部11は、ライセンスの発行処理を実行する(S103)。ライセンスの発行処理において、ライセンス管理部11は、プロダクトキー情報記憶部13を参照して、ライセンスの残数等を確認する。
【0042】
図8は、プロダクトキー情報記憶部の構成例を示す図である。プロダクトキー情報記憶部13は、プロダクトキーごとに一つのレコードを記憶し、一つのレコードは、プロダクトキー、プロダクトID、アプリケーション名、顧客ID、ライセンス数、及び残ライセンス数等の各項目の値を含む。
【0043】
プロダクトIDは、アプリケーションプログラムの商品の異同を区別する識別情報である。なお、本実施の形態において、プロダクトIDとプロダクトキーとは明確に区別される。プロダクトIDは、アプリケーションプログラムの名前と同様に、同じアプリケーションプログラムであれば、複数の商品(コピー)に対して同じ値が付与される。一方、プロダクトキーは、商品の購入という行為を区別するためのものである。したがって、同一のプロダクトIDに係るアプリケーションプログラムに対し、商品の購入のたびに異なるプロダクトキーが発行される。
【0044】
アプリケーション名は、プロダクトキーに係るアプリケーションプログラムの名前である。顧客IDは、プロダクトキーに係るライセンスを購入した顧客の顧客IDである。ライセンス数は、プロダクトキーに対して付与されているライセンス数である。残ライセンス数は、ライセンス数の残数である。
【0045】
なお、プロダクトキー情報記憶部13のレコードは、例えば、ライセンスの購入時に登録される。
【0046】
ライセンス管理部11は、ライセンスファイルの取得要求に含まれているプロダクトキーに対する残ライセンス数が、当該取得要求に含まれている機体番号の数(すなわち、これから使用されるライセンス数)以上であれば、当該数分のライセンスファイルを生成する。
【0047】
図9は、ライセンスファイルの構成例を示す図である。同図において、ライセンスファイルは、プロダクトID及び機体番号等を含む。プロダクトIDは、当該ライセンスファイルによってライセンスが付与される(利用が許可される)アプリケーションプログラムのプロダクトIDである。機体番号は、当該ライセンスファイルによってプロダクトIDに係るアプリケーションプログラムの利用が許可される画像形成装置50の機体番号である。
【0048】
なお、ライセンス管理部11は、ライセンスファイルの生成に伴い、生成されたライセンスファイルの数分だけ、プロダクトキー情報記憶部13において、ライセンスファイルの取得要求に係るプロダクトキーに対する残ライセンス数の値を減少させる。また、ライセンス管理部11は、ライセンスファイルの生成に伴い、当該ライセンスファイルに関する情報を、ライセンス情報記憶部14に記録する。
【0049】
図10は、ライセンス情報記憶部の構成例を示す図である。同図において、ライセン情報記憶部は、機体番号、プロダクトキー、ステータス、IPアドレス、及び機種名等の各項目の値を記憶する。
【0050】
機体番号及びプロダクトキーは、生成されたライセンスファイルに係る機体番号及びプロダクトキーである。ステータスは、当該プロダクトキーに係るライセンスの使用状態(ライセンスファイルの配布状態)である。同図では、ステータスの値として配布済みが登録された例が示されている。配布済みは、当該プロダクトキーに係るライセンスファイルが生成され、配布された状態を示す。すなわち、当該プロダクトキーに係るライセンスが使用されている状態を示す。IPアドレス及び機種名は、機体番号に係る画像形成装置50のIPアドレス及び機種名である。但し、ステップS103の段階では、IPアドレス及び機種名は登録されない。この段階において、IPアドレス及び機種名は、ライセンス管理部11にとって未知だからである。
【0051】
続いて、ライセンス管理部11は、生成されたライセンスファイルと、当該ライセンスファイルに含まれているプロダクトIDに係るアプリケーションプログラムの実体とを含む応答をライセンス取得部21に返信する(S104)。なお、アプリケーションプログラムの実体は、プロダクトIDに基づいて、プログラム記憶部15より取得される。すなわち、プログラム記憶部15は、プロダクトIDに関連付けて、アプリケーションプログラムの実体を記憶している。
【0052】
なお、ステップS102において、機体番号の誤りが検出された場合は、少なくとも当該機体番号に関するライセンスファイルは生成されない。この場合、ライセンスファイルの取得要求に含まれている顧客IDに関連付けて顧客情報記憶部16に記憶されている機体番号の一覧が、ライセンス取得部21に返信されてもよい。この際、誤りが検出された機体番号(すなわち、一致する値が顧客情報記憶部16に記憶されていない機体番号)と類似する機体番号が当該一覧の中から抽出されて、ライセンス取得部21に返信されてもよい。機体番号の類似は、例えば、一致する文字数が閾値以上であるか否かによって判定されればよい。ライセンス取得部21は、返信された機体番号の一覧を仲介装置20の表示装置に表示させる。作業者は、当該機体番号の一覧の中から、改めて正しい機体番号を選択する。ライセンス取得部21は、選択された機体番号を含む、ライセンスファイルの取得要求を改めて送信する。
【0053】
また、ステップS103において、ライセンスファイルの取得要求に含まれているプロダクトキーに対する残ライセンス数が、当該取得要求に含まれている機体番号の数未満である場合、ライセンス管理部11は、ステップS104においてエラーを応答する。したがって、この場合ライセンスファイルは生成されない。
【0054】
なお、機体番号等の入力ミスの防止のため、例えば、ライセンス対象指定画面210において、参照ボタン215が押下されると、顧客情報記憶部16に記憶されている顧客IDの一覧が表示され、当該一覧の中から選択された顧客IDが、顧客ID入力領域211に転記されるようにしてもよい。また、参照ボタン216が押下されると、顧客ID入力領域211に入力されている顧客IDに関連付けて顧客情報記憶部16に記憶されている機体番号の一覧が表示され、当該一覧の中から選択された機体番号が、機体番号入力領域212に転記されるようにしてもよい。更に、参照ボタン217が押下されると、顧客ID入力領域211に入力されている顧客IDに関連付けてプロダクトキー情報記憶部13に記憶されているプロダクトキーの一覧が表示され、当該一覧の中から選択されたプロダクトキーが、プロダクトキー入力領域213に転記されるようにしてもよい。
【0055】
続いて、仲介装置20のライセンス取得部21は、ライセンス管理部11より返信されたライセンスファイル及びアプリケーションプログラムの実体を外部記憶媒体90に記録する(S105)。
【0056】
以上でメーカー環境E2における作業は完了する。続いて、作業者は、ユーザ環境E1に移動する。作業者の移動に伴って、外部記憶媒体90もユーザ環境E1に移動される。例えば、外部記憶媒体90は、作業者によって携帯される。したがって、ステップS111以降において、作業場所は機器管理装置40となる。機器管理装置40には、外部記憶媒体90が読み書き可能にセットされる。
【0057】
ステップS111において、機器管理装置40のインストール制御部41は、インストール対象として指定されたアプリケーションプログラムのインストール指示をインストール先として指定された画像形成装置50に送信する。インストール対象のアプリケーションプログラム及びインストール先の画像形成装置50は、例えば、インストール画面を介して作業者によって指定される。
【0058】
図11は、インストール画面の表示例を示す図である。同図において、インストール画面410は、対象機器指定領域411、アプリケーション指定領域412、参照ボタン413、参照ボタン414、及びインストールボタン415等を有する。
【0059】
作業者によって、インストール先の画像形成装置50の機体番号が対象機器指定領域411に入力され、インストール対象のアプリケーションプログラムのプロダクトIDがアプリケーション指定領域412に入力され、インストールボタン415が押下されると、ステップS111が実行される。ステップS111では、アプリケーション指定領域412に入力されたプロダクトIDに係るアプリケーションプログラムの実体が外部記憶媒体90より読み込まれ、インストール指示と共に、インストール先の画像形成装置50に送信される。
【0060】
なお、参照ボタン413が押下されると、外部記憶媒体90に記憶されているライセンスファイルに記録されている機体番号の一覧が表示される。したがって、当該一覧の中から機体番号が選択されることにより、対象機器指定領域411に機体番号が入力されてもよい。同様に、参照ボタン414が押下されると、外部記憶媒体90に記憶されているライセンスファイルに記録されているプロダクトIDの一覧が表示される。したがって、当該一覧の中からプロダクトIDが選択されることにより、アプリケーション定領域412にプロダクトIDが入力されてもよい。機体番号及びプロダクトIDは、それぞれ複数指定されてもよい。
【0061】
なお、例えば、機体番号とIPアドレスとの対応情報が、機器管理装置40に予め記憶されており、当該対応情報に基づいて、指定された機体番号のIPアドレスが特定され、当該IPアドレスに基づいて、インストール指示等が画像形成装置50に送信されてもよい。又は、機体番号の代わりに、画像形成装置50のIPアドレスが対象機器指定領域411に入力されてもよい。
【0062】
インストール指示を受信した画像形成装置50のインストール部51は、インストール指示と共に受信されたアプリケーションプログラムを当該画像形成装置50にインストールする(S112)。なお、この段階では、画像形成装置50において、インストールされたアプリケーションプログラムを利用することはできない。当該画像形成装置50に対してライセンスファイルが導入されていないからである。
【0063】
続いて、機器管理装置40のライセンス導入制御部42は、ライセンスファイルの導入指示をライセンスファイルの導入先として指定された画像形成装置50に送信する(S113)。ライセンスファイルの導入先の画像形成装置50は、例えば、ライセンス導入画面を介して作業者によって指定される。
【0064】
図12は、ライセンス導入画面の表示例を示す図である。同図において、ライセンス導入画面420は、対象機器指定領域421、参照ボタン422、及び導入ボタン423等を有する。
【0065】
作業者によって、ライセンスファイルの導入先の画像形成装置50の機体番号が対象機器指定領域421に入力され、導入ボタン423が押下されると、ステップS113が実行される。ステップS113では、対象機器指定領域421に入力された機体番号を含むライセンスファイルが外部記憶媒体90より読み込まれ、導入指示と共に、導入先の画像形成装置50に送信される。
【0066】
なお、ステップS111及びS113は、必ずしもインストール画面410又はライセンス導入画面420に対する入力に応じて実行されなくてもよい。例えば、インストール制御部41及びライセンス導入制御部42は、外部記憶媒体90に記憶されているライセンスファイルに格納されている機体番号及びプロダクトIDに基づいて、インストール先及びライセンスの導入先の画像形成装置50や、インストール対象のアプリケーションプログラム等を自動的に判定してもよい。
【0067】
ライセンスファイルの導入指示を受信した画像形成装置50のライセンス導入部52は、当該導入指示と共に受信されたライセンスファイルを、当該画像形成装置50の記憶装置に保存する(S114)。
【0068】
続いて、機器管理装置40の機器情報取得部43は、機器情報の取得要求を、機器情報の取得先として指定された画像形成装置50に送信する(S115)。機器情報の取得先の画像形成装置50は、例えば、機器情報取得画面を介して作業者によって指定される。
【0069】
図13は、機器情報取得画面の表示例を示す図である。同図において、機器情報取得画面430は、対象機器指定領域431、参照ボタン432、及び取得ボタン433等を有する。
【0070】
作業者によって、機器情報の取得先の画像形成装置50の機体番号が対象機器指定領域431に入力され、取得ボタン433が押下されると、ステップS115が実行される。なお、ステップS115は、必ずしも機器情報取得画面430に対する入力に応じて実行されなくてもよい。例えば、機器情報取得部43は、外部記憶媒体90に記憶されているライセンスファイルに格納されている機体番号に基づいて、機器情報の取得先の画像形成装置50を自動的に判定してもよい。
【0071】
機器情報の取得要求を受信した画像形成装置50の機器情報提供部54は、当該画像形成装置50のIPアドレスや機種名等を当該画像形成装置50の記憶装置より収集する(S116)。続いて、機器情報提供部54は、収集したIPアドレス及び機種名等を、機器情報取得部43に返信する(S117)。
【0072】
機器情報取得部43は、返信されたIPアドレス及び機種名等を、機体番号に関連付けて外部記憶媒体90に記録する(S118)。
【0073】
以上でユーザ環境E1における作業は完了する。ステップS114の実行後において、画像形成装置50にインストールされたアプリケーションプログラムは、当該画像形成装置50において利用可能となる。すなわち、アプリケーションプログラムの起動指示に応じ、当該画像形成装置50のアプリ起動部53は、当該アプリケーションプログラムのプロダクトIDと当該画像形成装置50の機体番号とを含むライセンスファイルが当該画像形成装置50に保存されていれば、当該アプリケーションプログラムを起動させる。一方、斯かるライセンスファイルが当該画像形成装置50に保存されていない場合、アプリ起動部53は、起動指示に係るアプリケーションプログラムを起動させない。
【0074】
続いて、作業者は、メーカー環境E2に移動する。作業者の移動に伴って、外部記憶媒体90もメーカー環境E2に移動される。例えば、外部記憶媒体90は、作業者によって携帯される。したがって、ステップS121以降において、作業場所は仲介装置20となる。仲介装置20には、外部記憶媒体90が読み取り可能にセットされる。
【0075】
ステップS121において、仲介装置20の機器情報送信部22は、外部記憶媒体90において、機体番号に関連付けて記憶されている機器情報(IPアドレス及び機種名等)を、当該機体番号と共にライセンス管理サーバ10に送信する。
【0076】
ライセンス管理サーバ10の機器情報登録部12は、受信された機器情報を、受信された機体番号に対応付けて、ライセンス情報記憶部14(図10)に記録する(S122)。すなわち、ライセンス情報記憶部14において当該機体番号に係るレコードに対して、当該機器情報(IPアドレス及び機種名等)が記録される。なお、IPアドレス及び機種名以外の機器情報が画像形成装置50より取得され、ライセンス管理サーバ10のライセンス情報記憶部14に記録されてもよい。
【0077】
上述したように、本実施の形態によれば、ユーザ環境E1において購入されたライセンスに対するプロダクトキー、及び当該ライセンスの導入先の画像形成装置50の機体番号は、予めユーザ環境E1からメーカー環境E2に通知され、メーカー環境E2において、ライセンスファイルの取得時に入力される。したがって、作業者は、当該機体番号等の収集のためにユーザ環境E1を訪問する必要はない。その結果、作業者によるユーザ環境E1の訪問回数を削減することができ、画像形成装置50へのライセンスの導入作業を効率化することができる。
【0078】
また、本実施の形態では、作業者によって入力された機体番号に関して、正当性の確認が行われる(例えば、ステップS102)。したがって、ユーザによる機体番号の確認ミスや、作業者による機体番号の入力ミス等による、誤った機体番号に対するライセンスファイルの生成を防止することができる。
【0079】
また、本実施の形態では、ライセンスの導入時において、機器情報が外部記憶媒体90に記録され、当該機器情報は、ライセンス管理サーバ10に登録される。その結果、アプリケーションプログラムのライセンス先の画像形成装置50に関して、機体番号のみならず、詳細な情報を管理することができる。
【0080】
なお、本実施の形態では、電子機器の一例として画像形成装置50を用いて説明したが、プログラムのインストールが可能な電子機器であれば、他の電子機器に対して本実施野形態が適用されてもよい。
【0081】
なお、本実施の形態において、機体番号は、機器識別子の一例である。プロダクトキーはライセンス識別子の一例である。プロダクトIDは、プログラムの識別子の一例である。顧客IDは、利用者識別子の一例である。
【0082】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0083】
1 ライセンス管理システム
10 ライセンス管理サーバ
11 ライセンス管理部
12 機器情報登録部
13 プロダクトキー情報記憶部
14 ライセンス情報記憶部
15 プログラム記憶部
16 顧客情報記憶部
20 仲介装置
21 ライセンス取得部
22 機器情報送信部
40 機器管理装置
41 インストール制御部
42 ライセンス導入制御部
43 機器情報取得部
50 画像形成装置
51 インストール部
52 ライセンス導入部
53 アプリ起動部
54 機器情報提供部
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
B バス
【先行技術文献】
【特許文献】
【0084】
【特許文献1】特開2011−060241号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器にインストールされるプログラムに対するライセンスを識別するライセンス識別子と前記電子機器の個体を識別する機器識別子との入力を受け付け、前記ライセンス識別子及び前記機器識別子を、ネットワークを介してライセンス管理装置に送信し、前記ライセンス管理装置より返信される、前記プログラムの識別子と前記機器識別子とを含むライセンスファイルを外部記憶媒体に記録する仲介装置と、
前記仲介装置からの前記ライセンス識別子及び前記機器識別子の受信に応じ、当該機器識別子と一致する機器識別子が、前記機器識別子の一覧を記憶する記憶部に記憶されている場合に、前記ライセンスファイルを前記仲介装置に返信する前記ライセンス管理装置と、
前記外部記憶媒体に記憶されているライセンスファイルをネットワークを介して前記電子機器に送信する機器管理装置とを有するライセンス管理システム。
【請求項2】
前記仲介装置は、前記電子機器の利用者を識別する利用者識別子を受け付け、前記ライセンス識別子、前記機器識別子、及び前記利用者識別子を、ネットワークを介して前記ライセンス管理装置に送信し、
前記ライセンス管理装置は、前記仲介装置から受信された前記機器識別子と一致する機器識別子が前記利用者識別子に関連付けて前記記憶部に記憶されている場合に、前記ライセンスファイルを前記仲介装置に返信する請求項1記載のライセンス管理システム。
【請求項3】
前記ライセンス管理装置は、前記仲介装置から受信された前記機器識別子と一致する機器識別子が前記利用者識別子に関連付けて前記記憶部に記憶されてない場合は、前記利用者識別子に関連付けて前記記憶部に記憶されている前記機器識別子の一覧を前記仲介装置に返信し、前記仲介装置において当該一覧の中から選択された前記機器識別子と前記プログラムの識別子とを含むライセンスファイルを前記仲介装置に返信する請求項2記載のライセンス管理システム。
【請求項4】
仲介装置が、電子機器にインストールされるプログラムに対するライセンスを識別するライセンス識別子と前記電子機器の個体を識別する機器識別子との入力を受け付け、前記ライセンス識別子及び前記機器識別子を、ネットワークを介してライセンス管理装置に送信する第一の送信手順と、
前記ライセンス管理装置が、前記仲介装置からの前記ライセンス識別子及び前記機器識別子の受信に応じ、当該機器識別子と一致する機器識別子が、前記機器識別子の一覧を記憶する記憶部に記憶されている場合に、前記ライセンスファイルを前記仲介装置に返信する返信手順と、
前記仲介装置が、前記ライセンス管理装置より返信される、前記プログラムの識別子と前記機器識別子とを含むライセンスファイルを外部記憶媒体に記録する記録手順と、
機器管理装置が、前記外部記憶媒体に記憶されているライセンスファイルをネットワークを介して前記電子機器に送信する第二の送信手順とを実行するライセンス管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−84201(P2013−84201A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−224912(P2011−224912)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】