ライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニット
【課題】
照光対象の形成に制約が無く、光源からの距離に依らず均一な照光を実現するライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットを得る。
【解決手段】
本発明は、透光性を有する透光板2と、透光板2のいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって、透光板2を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層4と、輝度調整層4の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層5とを少なくとも備え、輝度調整層4には、光拡散層5の面内における輝度調整層4を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有するライトガイド2aに関する。
照光対象の形成に制約が無く、光源からの距離に依らず均一な照光を実現するライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットを得る。
【解決手段】
本発明は、透光性を有する透光板2と、透光板2のいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって、透光板2を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層4と、輝度調整層4の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層5とを少なくとも備え、輝度調整層4には、光拡散層5の面内における輝度調整層4を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有するライトガイド2aに関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の携帯端末、リモートコントローラー等の電子機器には、暗所におけるキー表示の見やすさと電子機器の意匠性向上を目的として、照光式のキーユニットを搭載するものが多い。かかるキーユニットの多くは、LED等の光源と、透光性材料から構成されるライトガイドとを備え、ライトガイドにおけるキー直下領域にてキー方向に反射する構成を備える。ライトガイドの表面上に反射領域を形成する手段として、キー直下領域に微小の凹凸を形成する方法の他、キー直下領域に反射および/または拡散特性を有するインクを用いて文字や記号等を印刷する方法も知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2010−541130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ライトガイドの端面から入光して所定位置にて光を反射させる場合、どうしても光源から遠い位置が近い位置に比べて暗くなる傾向がある。図16は、ライトガイド20の長さ方向の一端面側に光源21を配置し、ライトガイド20上の照光対象22,23,24,25から出光する状況を示す。光源21からライトガイド20の一端面に向けて入光すると、光源21に最も近い照光対象22(「1」)が最も明るく、照光対象23(「2」)、照光対象24(「3」)、照光対象25(「4」)の順に、段々暗くなる。多くの光源21をライトガイド20の周囲に均等の間隔にて配置する場合には、そのような問題は生じにくい。しかし、光源21を増やすと、ライトガイド20を含むキーユニットのコストが高くなるため、できるだけ少ない光源を用いて、光源からの位置によらず均一な照光を実現するのが望ましい。
【0005】
光源の数が少なくても、より均一な照光を実現するライトガイドとして、例えば、図17に示すものが考えられる。図17に示すライトガイド30では、ライトガイド30上の照光対象32,33,34,35が反射および/または拡散特性を有するドットにて形成されている。光源31に最も近い照光対象32(「1」)を発光面積が最小になるような大きさと相互間隔を持つドットで形成し、照光対象33(「2」)、照光対象34(「3」)、照光対象35(「4」)の順に発光面積が大きくなるように形成する。こうすることにより、光量が少ない位置と、光量の多い位置との間で、照光に差が生じにくくなる。しかし、照光対象をドットで形成すると、照光対象ごとにフォントが異なる。また、照光対象の形成がドットによる形成に限定されるという不都合が生じる。
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、照光対象の形成に制約が無く、光源からの距離に依らず均一な照光を実現するライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の一実施形態は、透光性を有する透光板と、透光板のいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって、透光板を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層と、輝度調整層の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層と、を少なくとも備え、輝度調整層には、光拡散層の面内における輝度調整層を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有するライトガイドである。
【0008】
本発明の別の実施形態は、さらに、1つの光拡散層が、同じ面積の開口部を持つ輝度調整層上に配置されているライトガイドである。
【0009】
本発明の別の実施形態は、さらに、輝度調整層に、その上の光拡散層に隣接して加飾層を積層するライトガイドである。
【0010】
本発明の別の実施形態は、さらに、透光板に、光源の消灯の際に輝度調整層の分散状態を視認しにくくするための隠蔽層を備えるライトガイドである。
【0011】
本発明の別の実施形態は、さらに、輝度調整層および光拡散層の少なくともいずれか一方の層を印刷層とするライトガイドである。
【0012】
本発明の一実施形態は、透光性を有する透光板と、透光板のいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって透光板を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層と、輝度調整層の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層とを少なくとも備えるライトガイドと、透光板における輝度調整層と反対側に配置される複数のキーと、を備え、キーを、光拡散層を視認可能に構成し、輝度調整層に、光拡散層の面内における輝度調整層を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有するライトガイドユニットである。
【0013】
本発明の別の実施形態は、さらに、キーに、その表面を遮光する遮光層を備え、遮光層には、それぞれのキーの直下にある光拡散層の形状と同じ形状であって、遮光されていない出光領域を有するライトガイドユニットである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、照光式の機器において、照光対象の形成に制約が無く、光源からの距離に依らず均一な照光を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の第一実施形態に係るライトガイドユニットの平面図を示す。
【図2】図2は、図1に示すライトガイドユニットのA−A線断面図を示す。
【図3】図3は、図2に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図4】図4は、図3に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図5】図5は、図4のライトガイドのB−B線拡大断面図を示す。
【図6】図6は、図4に示すLEDからの距離の異なる3つの光拡散層を選び、各光拡散層中に占める開口部の面積比率を比較する図である。
【図7】図7は、図4に示すライトガイドの変形例の裏面図を示す。
【図8】図8は、本発明の第二実施形態に係るライトガイドの平面図を示す。
【図9】図9は、図8に示すライトガイドのC−C線断面図を示す。
【図10】図10は、図8に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図11】図11は、図10に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図12】図12は、本発明の第三実施形態に係るライトガイドの平面図を示す。
【図13】図13は、図12に示すライトガイドのD−D線断面図を示す。
【図14】図14は、図13に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図15】図15は、図14に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図16】図16は、従来技術を説明するための図であり、ライトガイドの長さ方向の一端面側に光源を配置し、ライトガイド上の照光対象から出光する状況を示す。
【図17】図17は、別の従来技術を説明するための図であり、光源の数が少なくても均一な照光を実現するため、ライトガイド上の照光対象をドットにて形成したものを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係るライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
<1.第一実施形態>
(1)構成
図1は、本発明の第一実施形態に係るライトガイドユニットの平面図を示す。図2は、図1に示すライトガイドユニットのA−A線断面図を示す。
【0018】
第一実施形態に係るライトガイドユニット1は、電子機器の一例である携帯電話機において好適に搭載されるタイプである。このライトガイドユニット1は、平面視にて略四角形であってその各辺よりも厚さの薄い角板状のライトガイド2aと、当該ライトガイド2aの表側の面に配置される15個のキー3とを備える。各キー3は、略直方体の形状を呈し、5行×3列にてライトガイド2aの表側の面に配置されている。
【0019】
ライトガイド2aは、透光性を有する1枚の透光板2と、透光板2の裏側の面に形成される輝度を調整するための層であって透光板2を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層4と、輝度調整層4の上に積層されると共に、入光した光を反射および/または拡散する機能を持つ光拡散層5と、を少なくとも備える。
【0020】
透光板2は、好適には、片面からの入射光量Linに対する反対面からの出射光量Loutの比(Lout/Lin)が0.8以上の透光性を有する板であり、無色透明であるか、有色透明であるかを問わない。透光板2を構成する材料としては、樹脂あるいはガラスが好ましく、樹脂を用いる場合にはポリウレタン(PU)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)などが好ましい。第一実施形態では、透光板2の材料として、ポリウレタンを用いている。
【0021】
輝度調整層4は、透光板2から外に出る光の量を抑制する層であって、透光板2から外に出る光を透光板2の内部に戻す機能を有する。かかる機能を実現するため、輝度調整層4は、透光板2を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成り、かかる条件を満たす材料であれば、何ら制限されない。輝度調整層4を構成する好適な材料としては、シリコーン樹脂、PMMA等の樹脂、あるいはシリコーンゴム等のゴムが好ましい。第一実施形態では、透光板2をPUから構成しているため、輝度調整層4の材料として、PUよりも屈折率の小さなシリコーンゴムを用いている。ここで、「屈折率」とは、JIS7142:2008に準拠して測定される数値を意味する。輝度調整層4は、透光板2の裏側の面を完全に覆わずに、透光板2の裏側の面の一部を欠く開口部6を有する。透光板2から外に出る光量は、開口部6の位置では、輝度調整層4による抑制を受けないため、輝度調整層4の位置よりも多くなる。輝度調整層4は、如何なる方法にて形成されても良いが、好ましくは、輝度調整層4を構成する樹脂やゴムに1または複数の溶剤を混ぜたインクを、透光板2の裏側の面に吐出して印刷する方法にて形成される。
【0022】
光拡散層5は、輝度調整層4の裏側の面であって各キー3の直下位置に形成される層であり、第一実施形態では、好適に、それぞれ、キー3ごとに異なる文字、数字あるいは記号の形状に構成される。光拡散層5は、そこに光が入射すると、光を拡散あるいは反射して、キー3側から視認しやすくする層である。このため、透光板2の内部を通る光は、光拡散層5にて効率的に拡散あるいは反射され、キー3を通じて使用者に視認される。前述のように、輝度調整層4は開口部6を有する。このため、光拡散層5が開口部6の存在する位置にて輝度調整層4を覆う場合には、光拡散層5は、開口部6の一部または全部を埋めるように、輝度調整層4の裏側の面に積層される。光拡散層5を構成する好適な材料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ケイ素、炭酸カルシウム等の無機化合物やアクリル樹脂、ポリメタアクリル酸メチルアクリレート樹脂、アクリルスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスチレン系樹脂、メラミン系樹脂等の有機化合物からなるものが好ましいが、特にこれらに限定されるものではない。光拡散層5は、如何なる方法にて形成されても良いが、好ましくは、光拡散層5を構成する樹脂やゴムに1または複数の溶剤を混ぜたインクを、輝度調整層4の裏側の面に吐出して印刷する方法にて形成される。例えば、インクジェット方式により光拡散層5を印刷する場合、インクの微小ドットにより光拡散層5を構成することになるが、当該ドットの大きさおよび間隔は、光源からの距離に依存させて光拡散層5の輝度を制御するように変化させているものではない。このため、本発明の実施形態において、光拡散層5をインクジェット方式にて印刷形成しても、何ら支障はない。
【0023】
各キー3は、その表側の面および側面に、各キー3の内部から外方向に出る光を遮蔽するための遮光層7を有する。遮光層7は、その一部に、遮光層7を欠く出光領域の一例である窓部8を有する。第一実施形態では、窓部8は、単に遮光層7の存在しない凹部としているが、そこに透明な樹脂等を埋め込んだ出光領域としても良い。窓部8は、図1に示すように、各キー3の表側の面から視認される文字、数字あるいは記号の形状にて設けられている。このため、前述の光拡散層5は、必ずしも、図1に示す文字、数字あるいは記号の形状にて構成されていなくても良い。しかし、遮光層7にて無駄な遮蔽を行わずに、光拡散層5にて拡散あるいは反射された光を効率良く窓部8から出すために、光拡散層5も、図1に示す文字、数字あるいは記号と同一の形状にて構成される方が好ましい。遮光層7は、好適には、黒色に代表されるような光を吸収しやすい色の樹脂にて形成される層であり、例えば、カーボンブラック等のフィラーを樹脂塗料中に分散させて作製したインクをキー3の表側の面および側面に印刷することによって好適に形成できる。
【0024】
図3は、図2に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【0025】
第一実施形態では、透光板2には、その下端に対向して、光源の一例であるLED9が1個配置されている。透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4は、LED9から最も近い行に最も開口面積の小さな開口部6(これを、開口部6aとする)を備え、LED9から最も遠い行に向かう矢印の方向に順に開口面積が大きくなる開口部6b、開口部6c、開口部6d、開口部6eをそれぞれ備える。ここで、開口部を総称する場合には「開口部6」とし、個別の開口部を称する場合には「開口部6a」等と称する。輝度調整層4は、光拡散層5の面内における輝度調整層4を欠く開口部6の面積を、LED9からの距離にしたがって大きくする部分を有する。各キー3の直下位置に集積される複数の開口部6は、どのキー3の直下においても同じ数だけ配置されているが、その開口面積が異なる。開口部6の開口面積をLED9からの距離に応じて大きくすることにより、LED9から離れた位置ほど出光抑制効果を低減でき、ライトガイド2aの平面内において複数存在する光拡散層5のより均一な発光を実現できる。
【0026】
図4は、図3に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。図5は、図4のライトガイドのB−B線拡大断面図を示す。
【0027】
図4および図5に示すように、光拡散層5は、輝度調整層4を介在して透光板2上に形成されている部分と、開口部6を通じて、直接、透光板2上に形成されている部分とを有する。LED9からの距離が大きい位置にある光拡散層5ほど、開口部6を通じて透光板2上に形成される部分の割合が大きい。これについて、以下、詳細に説明する。
【0028】
図6は、図4に示すLEDからの距離の異なる3つの光拡散層を選び、各光拡散層中に占める開口部の面積比率を比較する図である。
【0029】
図4に示すライトガイド2aにおいて、LED9からの距離が遠い側から近い側に向かって、”END”という文字からなる光拡散層5(これを、光拡散層5(END)と称する)、”3”という数字からなる光拡散層5(これを、光拡散層5(3)と称する)、”6”という数字からなる光拡散層5(これを、光拡散層5(6)と称する)を例に挙げ、均一な発光を実現する方法を説明する。
【0030】
光拡散層5(END)において、その全面積(輝度調整層4の面積S4+開口部6の面積S6の総和)に占める開口部6の面積S6の比率は、0.6である。同様に、光拡散層5(3)において、その全面積に占める開口部6の面積S6の比率は、0.5、光拡散層5(6)において、その全面積に占める開口部6の面積S6の比率は、0.17である。このように、LED9からの距離が大きい位置にある光拡散層5ほど、当該光拡散層5中に占める開口部6の比率が大きくなるように、輝度調整層4中の開口部6を分散形成している。もっとも、厳密には、LED9からの距離が最も近い位置は、図4中の”0”という数字からなる光拡散層5(0)の位置であり、LED9から図4中の”#”という記号からなる光拡散層5(#)までの距離と、LED9から光拡散層5(0)までの距離とは等しくない。このことから、図4中のLED9に最も近い行においても、同じ開口面積の開口部6aを同じ数だけ配置せず、光拡散層5(0)における開口部6aを最少数とし、光拡散層5(#)における開口部6aをそれより多くするのが好ましい。しかし、全ての光拡散層5の位置に対して開口部6の面積や数を変えるのではなく、一部の光拡散層5に対して開口部6の面積や数を変えるだけでも、コストパフォーマンスを考慮すれば、均一な発光効果を十分に得られる。第一実施形態では、LED9からの斜め方向の距離を考慮せず、LED9の発光面に垂直な方向の距離のみを考慮し、同一距離の行内では同じ面積の開口部6を同じ数だけ分散し、LED9からの距離が大きな行になるほど開口部6の面積を大きくするようにしている。なお、図6を参照して説明した各比率0.6、0.5および0.17は、一例に過ぎず、これらと異なる数値となるように開口部6の大きさや数を決めても良い。
【0031】
図7は、図4に示すライトガイドの変形例の裏面図を示す。
【0032】
ライトガイド2aは、文字、数字あるいは記号等の形状の光拡散層5を備えるものに限定されず、図7に示すような四角形に代表される形状の光拡散層5を備えるものであっても良い。キー3の表側の面に文字、数字あるいは記号等の形状の窓部8を備える限り、輝度調整層4における各キー3の直下位置に四角形の光拡散層5を形成しても、各キー3の位置において、文字、数字あるいは記号等の形状の発光を使用者に視認させることができるからである。
【0033】
(2)製造方法の一例
厚さ0.3mmのPU製の透光板2(シーダム株式会社製、品番:DUS451)の裏側の面に、シリコーンゴム(信越化学工業株式会社製、品番:KE1800T)から成り、図4に示す開口部6を有する輝度調整層4(厚さ:約 12μm)を形成するように、インクを用いて印刷する。輝度調整層4の乾燥後、さらに、輝度調整層4の裏側の面における各キー3の直下位置に、から成る光拡散層5(厚さ:約 10μm)を形成するように、インクを用いて印刷する。光拡散層5を形成するための好適なインクには、KE1800Tに、拡散材料が添加されたものを用いる。次に、厚さ 0.6mmのポリカーボネート製のキー3を用意し、その表側の面に窓部8を抜いた遮光層7を形成するように、フィラー入りの樹脂塗料を含む黒色インクにてキー3の表側の面及び側面を印刷する。最後に、ライトガイド2a上に各キー3を固定して、ライトガイドユニット1を完成する。
【0034】
<2.第二実施形態>
次に、本発明に係るライトガイドの第二実施形態について、図面を参照しながら説明する。第一実施形態に係るライトガイド2aと共通する部分については同じ符号を付し、適宜、その説明を省略する。
【0035】
(1)構成
図8は、本発明の第二実施形態に係るライトガイドの平面図を示す。図9は、図8に示すライトガイドのC−C線断面図を示す。
【0036】
第二実施形態に係るライトガイド2aは、電子機器の一例であるテレビ用リモートコントローラーにおいて好適に搭載されるタイプである。このライトガイド2aは、平面視にて略長方形であってその各辺よりも厚さの薄い角板状の形態を有する。第二実施形態に係るライトガイド2aは、第一実施形態に係るライトガイドユニット1と異なり、表側に突出するキー3を備えていないが、その面内において、印刷によって表示されるキー領域を備える。
【0037】
ライトガイド2aは、1枚の透光板2と、透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4と、輝度調整層4の上に積層される光拡散層5と、光拡散層5の周囲に形成される第一加飾層10と、光拡散層5と第一加飾層10の上に積層される第二加飾層11と、を備える。輝度調整層4は、透光板2の裏側の面を完全に覆わずに、透光板2の裏側の面の一部を欠く開口部6を有する。第二実施形態において、開口部6は、輝度調整層4の面内で均一に分散形成されておらず、各光拡散層5およびその周辺を含むキー領域内に集積するように形成されている。また、後述するように、開口部6は、いずれも同じ開口面積である開口部6aとしているが、キー領域内に配置される密度を変化させ、光拡散層5の面内における輝度調整層4を欠く開口部の面積を、LED9からの距離にしたがって大きくするようにしている。第一加飾層10は、ライトガイド2aの表側の面から見てキー領域として使用者に視認させる加飾層の一例であり、透光板2からの光を通過可能な層である。第一加飾層10は、第二実施形態では、好適に、開口部6の集積領域より面内外方向に広くなるように形成されている。ただし、第一加飾層10を、開口部6の集積領域と同じ大きさにて、あるいは当該集積領域より小さく形成することもできる。第二加飾層11は、ライトガイド2aの表側の面から見てキー領域を囲む背景領域として使用者に視認させる層である。第二加飾層11は、第二実施形態では、第一加飾層10と比べて、透光板2からの光を通過させないように、より高めの遮光性を備える層として形成されている。第一実施形態では、キー3に遮光層7を形成して、光拡散層5を文字、数字あるいは記号等の形状に視認できるようにしているのに対して、第二実施形態では、キー3を備えずに第一加飾層10の形成によって使用者にキー領域を視認させているため、当該キー領域以外からの光の通過をできるだけ抑制する方が好ましいからである。ただし、第二加飾層11を、第一加飾層10と同じあるいはそれより低い遮光性を備える層とすることもできる。
【0038】
第二実施形態では、透光板2の材料としてPMMAを用い、輝度調整層4の材料として、PMMAよりも屈折率の小さなシリコーンゴムを用いている。光源の一例であるLED9は、ライトガイド2aの長手方向両端に配置されており、具体的には、長手方向下端側に1個、長手方向上端側に2個、配置されている。第二実施形態におけるLED9のこのような配置によって、ライトガイド2aにおける開口部6の分布は、第一実施形態における開口部6の分布と異なるようにしている。以下、開口部6の分布につき、詳細に説明する。
【0039】
図10は、図8に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。図11は、図10に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【0040】
第二実施形態では、透光板2には、その長手方向下端および上端に対向して、それぞれ、1個および2個のLED9が配置されている。透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4は、各光拡散層5に対応するキー領域の位置に、開口部6aを集積して形成されている。各キー領域内の開口部6aは同じ開口面積であるが、その集積密度が異なる。具体的には、透光板2の下端に配置される1個のLED9から最も近い行(下から一行目)から、三番目に近い行(下から三行目)までの開口部6aの集積密度と、上端に配置される2個のLED9から最も近い行(上から一行目)および次に近い行(上から二行目)の開口部6aの集積密度とは、略同一である。上から三行目の開口部6aの集積密度は、その次に高い。上から四行目および下から四行目の各開口部6aの集積密度は、さらに高い。そして、透光板2の略中央の行(上および下から共に五行目)の開口部6aの集積密度は最も高い。
【0041】
この実施形態では、開口部6の種類を同一とし、かつ行単位で光拡散層5の面内における輝度調整層4を欠く面積が部分的に変化するようにしている。このように、図10中の矢印の方向に向かって部分的に開口部6の集積密度を高くすることでも、LED9から遠く離れた位置(特に、透光板2の略中央の行)において、出光抑制効果を低減でき、ライトガイド2aの平面内において複数存在する光拡散層5のより均一な発光を実現できる。
【0042】
(2)製造方法の一例
厚さ0.2mmのPMMA製の透光板2(三菱レイヨン株式会社製、品名:アクリプレン)の裏側の面に、シリコーンゴム(信越化学工業株式会社製、品番:KE1800T)から成り、図10に示す開口部6を有する輝度調整層4(厚さ:約 12μm)を形成するように、インクを用いて印刷する。輝度調整層4の乾燥後、さらに、輝度調整層4の裏側の面における各キー領域の直下位置に酸化チタンから成る光拡散層5(厚さ:約 10μm)を、その周囲であって開口部6を覆う大きさにて第一加飾層10(厚さ:約 10μm)を形成するように、印刷する。光拡散層5を形成するための好適なインク及び第一加飾層10を形成するための好適なインクには、KE1800Tに顔料、拡散材等のフィラーが添加されたものを用いる。次に、光拡散層5および第一加飾層10を含み、輝度調整層4の全面を覆うように、第二加飾層11(厚さ:約 10μm)を印刷にて形成する。第二加飾層11を形成するための好適なインクも、KE1800Tに顔料、拡散材等のフィラーが添加されたものを用いる。
【0043】
<3.第三実施形態>
次に、本発明に係るライトガイドの第三実施形態について、図面を参照しながら説明する。第一実施形態または第二実施形態に係る各ライトガイド2aと共通する部分については同じ符号を付し、適宜、その説明を省略する。
【0044】
(1)構成
図12は、本発明の第三実施形態に係るライトガイドの平面図を示す。図13は、図12に示すライトガイドのD−D線断面図を示す。
【0045】
第三実施形態に係るライトガイド2aは、電子機器の一例であるキーボードにおいて好適に搭載されるタイプである。このライトガイド2aは、平面視にて略長方形であってその各辺よりも厚さの薄い角板状の形態を有する。第三実施形態に係るライトガイド2aは、第二実施形態に係るライトガイド2aと同様、表側に突出するキーを備えずに、その面内において、印刷によって表示されるキー領域を備える。
【0046】
ライトガイド2aは、1枚の透光板2と、透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4と、輝度調整層4の上に積層される光拡散層5と、光拡散層5の上から輝度調整層4を覆うセンサーシート12と、を備える。また、透光板2は、輝度調整層4と反対側の面に半透過層13を備える。輝度調整層4は、透光板2の裏側の面を完全に覆わずに、透光板2の裏側の面の一部を欠く開口部6を有する。第三実施形態において、開口部6は、輝度調整層4の面内で均一に分散形成されておらず、複数点在する光拡散層5の一部の周辺領域に集積するように形成されている。光拡散層5が開口部6の存在する位置にて輝度調整層4を覆う場合には、第一実施形態と同様、光拡散層5は、開口部6の一部または全部を埋めるように、輝度調整層4の裏側の面に積層される。センサーシート12は、その裏側に配置される回路基板(不図示)と対向配置され、ライトガイド2aをキーボードとして使用しないときに、ライトガイド2a上に指が接触したかどうかを検知するために必要な層である。センサーシート12としては、導電性に優れたカーボンや金属を分散させた樹脂層を好適に用いる。センサーシート12は、輝度調整層4または光拡散層5と接しているため、ライトガイド2aからセンサーシート12へ光の吸収を抑えられることから、光源から遠方でも輝度低下が抑えられ、センサーの感度も維持される。センサーシート12は、図13に示すように、両面テープ122を介して輝度調整層4および光拡散層5側に固定することができる。半透過層13は、LED9の消灯の際に輝度調整層4の分散状態、さらには光拡散層5を視認しにくくするための隠蔽層である。半透過層13は、透光板2の表側の面に、半透過用のインクを用いて印刷し、半透過用のグレー色のフィルムを貼付し、あるいはハーフミラーフィルムを貼付することにより、好適に形成できる。
【0047】
第三実施形態では、透光板2の材料としてPCを用い、輝度調整層4の材料として、PCよりも屈折率の小さなPMMAを用いている。光源の一例であるLED9は、ライトガイド2aの長手方向両端に配置されており、具体的には、長手方向両側に1個ずつ配置されている。第三実施形態におけるLED9のこのような配置によって、ライトガイド2aにおける開口部6の分布は、第一実施形態における開口部6の分布と異なるようにしている。以下、開口部6の分布につき、詳細に説明する。
【0048】
図14は、図13に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。図15は、図14に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【0049】
第三実施形態では、透光板2には、その長手方向右端および左端に対向して、それぞれ、1個ずつのLED9が配置されている。透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4は、左端に配置される1個のLED9から数えて4列目の光拡散層5から8列目の光拡散層5までの領域にのみ、開口部6を備える。すなわち、輝度調整層4は、透光板2の長手方向略中央近傍の列にのみ開口部6を備え、長手方向左右両側近傍の列に開口部6を備えていない。LED9から所定距離までは、光拡散層5を十分に視認させることができるため、当該所定距離以上に配置される光拡散層5についてのみ、光を十分に透過させる構成を採用している。
【0050】
また、輝度調整層4は、透光板2の長手方向の略中央に向かう方向(矢印X方向)に、開口部6の開口面積が大きくなるように、最も開口面積の小さな開口部6a、開口部6aの次に開口面積の大きな開口部6b、開口部6bの次に開口面積の大きな開口部6c、最も開口面積の大きな開口部6dを、順に備える。さらに、輝度調整層4は、透光板2の短手方向において、透光板2の略中央から外側に向かう方向(矢印Y方向)に、開口部6の開口面積が大きくなるように、開口部6を備える。具体的には、透光板2の略中央に開口部6cおよび開口部6bを備え、それより短手方向外側に開口部6dを備える。また、左右両側に配置されるLED9から透光板2の中央にあるキー領域(”H”という文字領域)までの距離よりも、当該LED9から透光板2の長手方向中央であって短手方向両側にあるキー領域(”Y”および”N”という文字領域)までの距離の方が大きい。このため、LED9からの距離の大きいキー領域(”Y”および”N”という文字領域)には、開口面積の大きな開口部6dを配置している。同様の趣旨により、キー領域(”G”および”J”という文字領域)における開口部6aよりも開口面積の大きな開口部6bおよび開口部6cを、それらの短手方向外側のキー領域(”T”、”B”、”U”および”M”という文字領域)に備えている。また、キー領域(”F”および”K”という文字領域)に開口部6を備えず、それらの短手方向外側のキー領域(”R”、”V”、”I”および”;”という文字領域または記号領域)に開口部6aを備えている。
【0051】
第三実施形態では、第二実施形態と異なり、キー領域内で必ずしも同一の開口面積の開口部6を配置せず、キー領域によって、同一開口面積の開口部6を配置し、あるいは異なる開口面積の開口部6を配置するようにしている。このような開口部6の配置であっても、各光拡散層5内における開口部6の占める比率が、LED9からの距離が大きくなるにしたがって大きくなる部分を有すれば、目的を達成できる。
【0052】
(2)製造方法の一例
厚さ0.2mmのPC製の透光板2(帝人化成株式会社製、品名:パンライト)の裏側の面に、PMMA(株式会社セイコーアドバンス製、品番:UV5410)から成り、図14に示す開口部6を有する輝度調整層4(厚さ:約 8μm)を形成するように、紫外線硬化型インクを用いて印刷する。輝度調整層4の乾燥後、さらに、輝度調整層4の裏側の面における各キー領域の直下位置にスチレン樹脂ビーズから成る光拡散層5(厚さ:約 5μm)を形成するように、インクを用いて印刷する。光拡散層5を形成するための好適なインクには、ウレタン系インク(株式会社セイコーアドバンス製、品名:CAVメイバン)を用いる。次に、光拡散層5の上から輝度調整層4の全面を覆うように、センサーシート12(厚さ:約35μm)を両面テープ122にて貼り付ける。センサーシート12はポリエステルシート(厚さ:約25μm)の表面に銀粒子を含むインクを用いて印刷により電極及び回路を形成し、更に電極及び回路を保護するためにポリエステルシート全面にポリエステル系インクを用いて印刷により保護層を形成するように、構成される。
【0053】
<4.その他の実施形態>
以上、本発明に係るライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットの好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の各実施形態に限定されず、種々の変形を施して実施可能である。
【0054】
例えば、輝度調整層4および光拡散層5は、透光板2の裏側の面ではなく、表側の面に形成し、あるいは透光板2の両側の面に形成しても良い。開口部6は、第一実施形態におけるキー3直下の領域、あるいは第二実施形態および第三実施形態におけるキー領域に集積して配置せずに、当該領域を含む透光板2の全面に分散配置しても良い。また、光拡散層5内における開口部6の比率は、LED9からの距離が大きくなるにつれて一律大きくするのが好ましいが、第三実施形態の開口部6の分布のように、LED9から所定距離までは開口部6の比率をゼロとし、所定距離を超えて透光板2の中央に向かうほど、開口部6の比率を上げるようにしても良い。さらには、LED9からの距離に応じて開口部6の比率が大きくなっていない箇所が、透光板2の面内に部分的に存在していても良い。輝度調整層4および光拡散層5の少なくともいずれか一方の層は、印刷以外の手法で形成しても良く、例えば、シリコーンにて輝度調整層4を形成する場合には、シリコーンの透光板2への一体成形という方法で形成することもできる。
【0055】
また、上述の第一実施形態、第二実施形態および第三実施形態における構成を互いに組み合わせることもできる。例えば、第一実施形態に係るライトガイドユニット1中のキー3を第二実施形態および第三実施形態に係るライトガイド2aに備えたライトガイドユニットを構成しても良い。その際、キー3上の遮光層7は、キー3の直下にある光拡散層5の形状と同じ形状の窓部8、あるいはそれより大きな如何なる形状の窓部8をも備えることができる。また、第一実施形態または第二実施形態における開口部6を、各キー3直下の領域あるいはキー領域ごとに同じ開口面積のものに揃えず、第三実施形態の開口部6のように、複数種の開口面積を持つものにしても良い。逆に、第三実施形態において、開口部6を、キー領域内で同じ開口面積のものに揃えても良い。また、第二実施形態における第一加飾層10を、第一実施形態あるいは第三実施形態に採用しても良い。さらに、第二実施形態における第二加飾層11を、第一実施形態あるいは第三実施形態に採用しても良い。上記の組み合わせは、一例に過ぎず、各実施形態中の構成は、その組み合わせが不可能な場合を除き、自由に組み合わせても良い。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、例えば、照光式の操作部分を備える電子機器に利用することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 ライトガイドユニット
2a ライトガイド
2 透光板
3 キー
4 輝度調整層
5 光拡散層
6,6a,6b,6c,6d 開口部
7 遮光層
8 窓部(出光領域の一例)
9 LED(光源の一例)
10 第一加飾層(加飾層の一例)
11 第二加飾層
13 半透過層(隠蔽層の一例)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
最近の携帯端末、リモートコントローラー等の電子機器には、暗所におけるキー表示の見やすさと電子機器の意匠性向上を目的として、照光式のキーユニットを搭載するものが多い。かかるキーユニットの多くは、LED等の光源と、透光性材料から構成されるライトガイドとを備え、ライトガイドにおけるキー直下領域にてキー方向に反射する構成を備える。ライトガイドの表面上に反射領域を形成する手段として、キー直下領域に微小の凹凸を形成する方法の他、キー直下領域に反射および/または拡散特性を有するインクを用いて文字や記号等を印刷する方法も知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2010−541130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ライトガイドの端面から入光して所定位置にて光を反射させる場合、どうしても光源から遠い位置が近い位置に比べて暗くなる傾向がある。図16は、ライトガイド20の長さ方向の一端面側に光源21を配置し、ライトガイド20上の照光対象22,23,24,25から出光する状況を示す。光源21からライトガイド20の一端面に向けて入光すると、光源21に最も近い照光対象22(「1」)が最も明るく、照光対象23(「2」)、照光対象24(「3」)、照光対象25(「4」)の順に、段々暗くなる。多くの光源21をライトガイド20の周囲に均等の間隔にて配置する場合には、そのような問題は生じにくい。しかし、光源21を増やすと、ライトガイド20を含むキーユニットのコストが高くなるため、できるだけ少ない光源を用いて、光源からの位置によらず均一な照光を実現するのが望ましい。
【0005】
光源の数が少なくても、より均一な照光を実現するライトガイドとして、例えば、図17に示すものが考えられる。図17に示すライトガイド30では、ライトガイド30上の照光対象32,33,34,35が反射および/または拡散特性を有するドットにて形成されている。光源31に最も近い照光対象32(「1」)を発光面積が最小になるような大きさと相互間隔を持つドットで形成し、照光対象33(「2」)、照光対象34(「3」)、照光対象35(「4」)の順に発光面積が大きくなるように形成する。こうすることにより、光量が少ない位置と、光量の多い位置との間で、照光に差が生じにくくなる。しかし、照光対象をドットで形成すると、照光対象ごとにフォントが異なる。また、照光対象の形成がドットによる形成に限定されるという不都合が生じる。
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、照光対象の形成に制約が無く、光源からの距離に依らず均一な照光を実現するライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の一実施形態は、透光性を有する透光板と、透光板のいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって、透光板を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層と、輝度調整層の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層と、を少なくとも備え、輝度調整層には、光拡散層の面内における輝度調整層を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有するライトガイドである。
【0008】
本発明の別の実施形態は、さらに、1つの光拡散層が、同じ面積の開口部を持つ輝度調整層上に配置されているライトガイドである。
【0009】
本発明の別の実施形態は、さらに、輝度調整層に、その上の光拡散層に隣接して加飾層を積層するライトガイドである。
【0010】
本発明の別の実施形態は、さらに、透光板に、光源の消灯の際に輝度調整層の分散状態を視認しにくくするための隠蔽層を備えるライトガイドである。
【0011】
本発明の別の実施形態は、さらに、輝度調整層および光拡散層の少なくともいずれか一方の層を印刷層とするライトガイドである。
【0012】
本発明の一実施形態は、透光性を有する透光板と、透光板のいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって透光板を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層と、輝度調整層の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層とを少なくとも備えるライトガイドと、透光板における輝度調整層と反対側に配置される複数のキーと、を備え、キーを、光拡散層を視認可能に構成し、輝度調整層に、光拡散層の面内における輝度調整層を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有するライトガイドユニットである。
【0013】
本発明の別の実施形態は、さらに、キーに、その表面を遮光する遮光層を備え、遮光層には、それぞれのキーの直下にある光拡散層の形状と同じ形状であって、遮光されていない出光領域を有するライトガイドユニットである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、照光式の機器において、照光対象の形成に制約が無く、光源からの距離に依らず均一な照光を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の第一実施形態に係るライトガイドユニットの平面図を示す。
【図2】図2は、図1に示すライトガイドユニットのA−A線断面図を示す。
【図3】図3は、図2に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図4】図4は、図3に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図5】図5は、図4のライトガイドのB−B線拡大断面図を示す。
【図6】図6は、図4に示すLEDからの距離の異なる3つの光拡散層を選び、各光拡散層中に占める開口部の面積比率を比較する図である。
【図7】図7は、図4に示すライトガイドの変形例の裏面図を示す。
【図8】図8は、本発明の第二実施形態に係るライトガイドの平面図を示す。
【図9】図9は、図8に示すライトガイドのC−C線断面図を示す。
【図10】図10は、図8に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図11】図11は、図10に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図12】図12は、本発明の第三実施形態に係るライトガイドの平面図を示す。
【図13】図13は、図12に示すライトガイドのD−D線断面図を示す。
【図14】図14は、図13に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図15】図15は、図14に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【図16】図16は、従来技術を説明するための図であり、ライトガイドの長さ方向の一端面側に光源を配置し、ライトガイド上の照光対象から出光する状況を示す。
【図17】図17は、別の従来技術を説明するための図であり、光源の数が少なくても均一な照光を実現するため、ライトガイド上の照光対象をドットにて形成したものを示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係るライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
<1.第一実施形態>
(1)構成
図1は、本発明の第一実施形態に係るライトガイドユニットの平面図を示す。図2は、図1に示すライトガイドユニットのA−A線断面図を示す。
【0018】
第一実施形態に係るライトガイドユニット1は、電子機器の一例である携帯電話機において好適に搭載されるタイプである。このライトガイドユニット1は、平面視にて略四角形であってその各辺よりも厚さの薄い角板状のライトガイド2aと、当該ライトガイド2aの表側の面に配置される15個のキー3とを備える。各キー3は、略直方体の形状を呈し、5行×3列にてライトガイド2aの表側の面に配置されている。
【0019】
ライトガイド2aは、透光性を有する1枚の透光板2と、透光板2の裏側の面に形成される輝度を調整するための層であって透光板2を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層4と、輝度調整層4の上に積層されると共に、入光した光を反射および/または拡散する機能を持つ光拡散層5と、を少なくとも備える。
【0020】
透光板2は、好適には、片面からの入射光量Linに対する反対面からの出射光量Loutの比(Lout/Lin)が0.8以上の透光性を有する板であり、無色透明であるか、有色透明であるかを問わない。透光板2を構成する材料としては、樹脂あるいはガラスが好ましく、樹脂を用いる場合にはポリウレタン(PU)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)などが好ましい。第一実施形態では、透光板2の材料として、ポリウレタンを用いている。
【0021】
輝度調整層4は、透光板2から外に出る光の量を抑制する層であって、透光板2から外に出る光を透光板2の内部に戻す機能を有する。かかる機能を実現するため、輝度調整層4は、透光板2を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成り、かかる条件を満たす材料であれば、何ら制限されない。輝度調整層4を構成する好適な材料としては、シリコーン樹脂、PMMA等の樹脂、あるいはシリコーンゴム等のゴムが好ましい。第一実施形態では、透光板2をPUから構成しているため、輝度調整層4の材料として、PUよりも屈折率の小さなシリコーンゴムを用いている。ここで、「屈折率」とは、JIS7142:2008に準拠して測定される数値を意味する。輝度調整層4は、透光板2の裏側の面を完全に覆わずに、透光板2の裏側の面の一部を欠く開口部6を有する。透光板2から外に出る光量は、開口部6の位置では、輝度調整層4による抑制を受けないため、輝度調整層4の位置よりも多くなる。輝度調整層4は、如何なる方法にて形成されても良いが、好ましくは、輝度調整層4を構成する樹脂やゴムに1または複数の溶剤を混ぜたインクを、透光板2の裏側の面に吐出して印刷する方法にて形成される。
【0022】
光拡散層5は、輝度調整層4の裏側の面であって各キー3の直下位置に形成される層であり、第一実施形態では、好適に、それぞれ、キー3ごとに異なる文字、数字あるいは記号の形状に構成される。光拡散層5は、そこに光が入射すると、光を拡散あるいは反射して、キー3側から視認しやすくする層である。このため、透光板2の内部を通る光は、光拡散層5にて効率的に拡散あるいは反射され、キー3を通じて使用者に視認される。前述のように、輝度調整層4は開口部6を有する。このため、光拡散層5が開口部6の存在する位置にて輝度調整層4を覆う場合には、光拡散層5は、開口部6の一部または全部を埋めるように、輝度調整層4の裏側の面に積層される。光拡散層5を構成する好適な材料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ケイ素、炭酸カルシウム等の無機化合物やアクリル樹脂、ポリメタアクリル酸メチルアクリレート樹脂、アクリルスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリスチレン系樹脂、メラミン系樹脂等の有機化合物からなるものが好ましいが、特にこれらに限定されるものではない。光拡散層5は、如何なる方法にて形成されても良いが、好ましくは、光拡散層5を構成する樹脂やゴムに1または複数の溶剤を混ぜたインクを、輝度調整層4の裏側の面に吐出して印刷する方法にて形成される。例えば、インクジェット方式により光拡散層5を印刷する場合、インクの微小ドットにより光拡散層5を構成することになるが、当該ドットの大きさおよび間隔は、光源からの距離に依存させて光拡散層5の輝度を制御するように変化させているものではない。このため、本発明の実施形態において、光拡散層5をインクジェット方式にて印刷形成しても、何ら支障はない。
【0023】
各キー3は、その表側の面および側面に、各キー3の内部から外方向に出る光を遮蔽するための遮光層7を有する。遮光層7は、その一部に、遮光層7を欠く出光領域の一例である窓部8を有する。第一実施形態では、窓部8は、単に遮光層7の存在しない凹部としているが、そこに透明な樹脂等を埋め込んだ出光領域としても良い。窓部8は、図1に示すように、各キー3の表側の面から視認される文字、数字あるいは記号の形状にて設けられている。このため、前述の光拡散層5は、必ずしも、図1に示す文字、数字あるいは記号の形状にて構成されていなくても良い。しかし、遮光層7にて無駄な遮蔽を行わずに、光拡散層5にて拡散あるいは反射された光を効率良く窓部8から出すために、光拡散層5も、図1に示す文字、数字あるいは記号と同一の形状にて構成される方が好ましい。遮光層7は、好適には、黒色に代表されるような光を吸収しやすい色の樹脂にて形成される層であり、例えば、カーボンブラック等のフィラーを樹脂塗料中に分散させて作製したインクをキー3の表側の面および側面に印刷することによって好適に形成できる。
【0024】
図3は、図2に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【0025】
第一実施形態では、透光板2には、その下端に対向して、光源の一例であるLED9が1個配置されている。透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4は、LED9から最も近い行に最も開口面積の小さな開口部6(これを、開口部6aとする)を備え、LED9から最も遠い行に向かう矢印の方向に順に開口面積が大きくなる開口部6b、開口部6c、開口部6d、開口部6eをそれぞれ備える。ここで、開口部を総称する場合には「開口部6」とし、個別の開口部を称する場合には「開口部6a」等と称する。輝度調整層4は、光拡散層5の面内における輝度調整層4を欠く開口部6の面積を、LED9からの距離にしたがって大きくする部分を有する。各キー3の直下位置に集積される複数の開口部6は、どのキー3の直下においても同じ数だけ配置されているが、その開口面積が異なる。開口部6の開口面積をLED9からの距離に応じて大きくすることにより、LED9から離れた位置ほど出光抑制効果を低減でき、ライトガイド2aの平面内において複数存在する光拡散層5のより均一な発光を実現できる。
【0026】
図4は、図3に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。図5は、図4のライトガイドのB−B線拡大断面図を示す。
【0027】
図4および図5に示すように、光拡散層5は、輝度調整層4を介在して透光板2上に形成されている部分と、開口部6を通じて、直接、透光板2上に形成されている部分とを有する。LED9からの距離が大きい位置にある光拡散層5ほど、開口部6を通じて透光板2上に形成される部分の割合が大きい。これについて、以下、詳細に説明する。
【0028】
図6は、図4に示すLEDからの距離の異なる3つの光拡散層を選び、各光拡散層中に占める開口部の面積比率を比較する図である。
【0029】
図4に示すライトガイド2aにおいて、LED9からの距離が遠い側から近い側に向かって、”END”という文字からなる光拡散層5(これを、光拡散層5(END)と称する)、”3”という数字からなる光拡散層5(これを、光拡散層5(3)と称する)、”6”という数字からなる光拡散層5(これを、光拡散層5(6)と称する)を例に挙げ、均一な発光を実現する方法を説明する。
【0030】
光拡散層5(END)において、その全面積(輝度調整層4の面積S4+開口部6の面積S6の総和)に占める開口部6の面積S6の比率は、0.6である。同様に、光拡散層5(3)において、その全面積に占める開口部6の面積S6の比率は、0.5、光拡散層5(6)において、その全面積に占める開口部6の面積S6の比率は、0.17である。このように、LED9からの距離が大きい位置にある光拡散層5ほど、当該光拡散層5中に占める開口部6の比率が大きくなるように、輝度調整層4中の開口部6を分散形成している。もっとも、厳密には、LED9からの距離が最も近い位置は、図4中の”0”という数字からなる光拡散層5(0)の位置であり、LED9から図4中の”#”という記号からなる光拡散層5(#)までの距離と、LED9から光拡散層5(0)までの距離とは等しくない。このことから、図4中のLED9に最も近い行においても、同じ開口面積の開口部6aを同じ数だけ配置せず、光拡散層5(0)における開口部6aを最少数とし、光拡散層5(#)における開口部6aをそれより多くするのが好ましい。しかし、全ての光拡散層5の位置に対して開口部6の面積や数を変えるのではなく、一部の光拡散層5に対して開口部6の面積や数を変えるだけでも、コストパフォーマンスを考慮すれば、均一な発光効果を十分に得られる。第一実施形態では、LED9からの斜め方向の距離を考慮せず、LED9の発光面に垂直な方向の距離のみを考慮し、同一距離の行内では同じ面積の開口部6を同じ数だけ分散し、LED9からの距離が大きな行になるほど開口部6の面積を大きくするようにしている。なお、図6を参照して説明した各比率0.6、0.5および0.17は、一例に過ぎず、これらと異なる数値となるように開口部6の大きさや数を決めても良い。
【0031】
図7は、図4に示すライトガイドの変形例の裏面図を示す。
【0032】
ライトガイド2aは、文字、数字あるいは記号等の形状の光拡散層5を備えるものに限定されず、図7に示すような四角形に代表される形状の光拡散層5を備えるものであっても良い。キー3の表側の面に文字、数字あるいは記号等の形状の窓部8を備える限り、輝度調整層4における各キー3の直下位置に四角形の光拡散層5を形成しても、各キー3の位置において、文字、数字あるいは記号等の形状の発光を使用者に視認させることができるからである。
【0033】
(2)製造方法の一例
厚さ0.3mmのPU製の透光板2(シーダム株式会社製、品番:DUS451)の裏側の面に、シリコーンゴム(信越化学工業株式会社製、品番:KE1800T)から成り、図4に示す開口部6を有する輝度調整層4(厚さ:約 12μm)を形成するように、インクを用いて印刷する。輝度調整層4の乾燥後、さらに、輝度調整層4の裏側の面における各キー3の直下位置に、から成る光拡散層5(厚さ:約 10μm)を形成するように、インクを用いて印刷する。光拡散層5を形成するための好適なインクには、KE1800Tに、拡散材料が添加されたものを用いる。次に、厚さ 0.6mmのポリカーボネート製のキー3を用意し、その表側の面に窓部8を抜いた遮光層7を形成するように、フィラー入りの樹脂塗料を含む黒色インクにてキー3の表側の面及び側面を印刷する。最後に、ライトガイド2a上に各キー3を固定して、ライトガイドユニット1を完成する。
【0034】
<2.第二実施形態>
次に、本発明に係るライトガイドの第二実施形態について、図面を参照しながら説明する。第一実施形態に係るライトガイド2aと共通する部分については同じ符号を付し、適宜、その説明を省略する。
【0035】
(1)構成
図8は、本発明の第二実施形態に係るライトガイドの平面図を示す。図9は、図8に示すライトガイドのC−C線断面図を示す。
【0036】
第二実施形態に係るライトガイド2aは、電子機器の一例であるテレビ用リモートコントローラーにおいて好適に搭載されるタイプである。このライトガイド2aは、平面視にて略長方形であってその各辺よりも厚さの薄い角板状の形態を有する。第二実施形態に係るライトガイド2aは、第一実施形態に係るライトガイドユニット1と異なり、表側に突出するキー3を備えていないが、その面内において、印刷によって表示されるキー領域を備える。
【0037】
ライトガイド2aは、1枚の透光板2と、透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4と、輝度調整層4の上に積層される光拡散層5と、光拡散層5の周囲に形成される第一加飾層10と、光拡散層5と第一加飾層10の上に積層される第二加飾層11と、を備える。輝度調整層4は、透光板2の裏側の面を完全に覆わずに、透光板2の裏側の面の一部を欠く開口部6を有する。第二実施形態において、開口部6は、輝度調整層4の面内で均一に分散形成されておらず、各光拡散層5およびその周辺を含むキー領域内に集積するように形成されている。また、後述するように、開口部6は、いずれも同じ開口面積である開口部6aとしているが、キー領域内に配置される密度を変化させ、光拡散層5の面内における輝度調整層4を欠く開口部の面積を、LED9からの距離にしたがって大きくするようにしている。第一加飾層10は、ライトガイド2aの表側の面から見てキー領域として使用者に視認させる加飾層の一例であり、透光板2からの光を通過可能な層である。第一加飾層10は、第二実施形態では、好適に、開口部6の集積領域より面内外方向に広くなるように形成されている。ただし、第一加飾層10を、開口部6の集積領域と同じ大きさにて、あるいは当該集積領域より小さく形成することもできる。第二加飾層11は、ライトガイド2aの表側の面から見てキー領域を囲む背景領域として使用者に視認させる層である。第二加飾層11は、第二実施形態では、第一加飾層10と比べて、透光板2からの光を通過させないように、より高めの遮光性を備える層として形成されている。第一実施形態では、キー3に遮光層7を形成して、光拡散層5を文字、数字あるいは記号等の形状に視認できるようにしているのに対して、第二実施形態では、キー3を備えずに第一加飾層10の形成によって使用者にキー領域を視認させているため、当該キー領域以外からの光の通過をできるだけ抑制する方が好ましいからである。ただし、第二加飾層11を、第一加飾層10と同じあるいはそれより低い遮光性を備える層とすることもできる。
【0038】
第二実施形態では、透光板2の材料としてPMMAを用い、輝度調整層4の材料として、PMMAよりも屈折率の小さなシリコーンゴムを用いている。光源の一例であるLED9は、ライトガイド2aの長手方向両端に配置されており、具体的には、長手方向下端側に1個、長手方向上端側に2個、配置されている。第二実施形態におけるLED9のこのような配置によって、ライトガイド2aにおける開口部6の分布は、第一実施形態における開口部6の分布と異なるようにしている。以下、開口部6の分布につき、詳細に説明する。
【0039】
図10は、図8に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。図11は、図10に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【0040】
第二実施形態では、透光板2には、その長手方向下端および上端に対向して、それぞれ、1個および2個のLED9が配置されている。透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4は、各光拡散層5に対応するキー領域の位置に、開口部6aを集積して形成されている。各キー領域内の開口部6aは同じ開口面積であるが、その集積密度が異なる。具体的には、透光板2の下端に配置される1個のLED9から最も近い行(下から一行目)から、三番目に近い行(下から三行目)までの開口部6aの集積密度と、上端に配置される2個のLED9から最も近い行(上から一行目)および次に近い行(上から二行目)の開口部6aの集積密度とは、略同一である。上から三行目の開口部6aの集積密度は、その次に高い。上から四行目および下から四行目の各開口部6aの集積密度は、さらに高い。そして、透光板2の略中央の行(上および下から共に五行目)の開口部6aの集積密度は最も高い。
【0041】
この実施形態では、開口部6の種類を同一とし、かつ行単位で光拡散層5の面内における輝度調整層4を欠く面積が部分的に変化するようにしている。このように、図10中の矢印の方向に向かって部分的に開口部6の集積密度を高くすることでも、LED9から遠く離れた位置(特に、透光板2の略中央の行)において、出光抑制効果を低減でき、ライトガイド2aの平面内において複数存在する光拡散層5のより均一な発光を実現できる。
【0042】
(2)製造方法の一例
厚さ0.2mmのPMMA製の透光板2(三菱レイヨン株式会社製、品名:アクリプレン)の裏側の面に、シリコーンゴム(信越化学工業株式会社製、品番:KE1800T)から成り、図10に示す開口部6を有する輝度調整層4(厚さ:約 12μm)を形成するように、インクを用いて印刷する。輝度調整層4の乾燥後、さらに、輝度調整層4の裏側の面における各キー領域の直下位置に酸化チタンから成る光拡散層5(厚さ:約 10μm)を、その周囲であって開口部6を覆う大きさにて第一加飾層10(厚さ:約 10μm)を形成するように、印刷する。光拡散層5を形成するための好適なインク及び第一加飾層10を形成するための好適なインクには、KE1800Tに顔料、拡散材等のフィラーが添加されたものを用いる。次に、光拡散層5および第一加飾層10を含み、輝度調整層4の全面を覆うように、第二加飾層11(厚さ:約 10μm)を印刷にて形成する。第二加飾層11を形成するための好適なインクも、KE1800Tに顔料、拡散材等のフィラーが添加されたものを用いる。
【0043】
<3.第三実施形態>
次に、本発明に係るライトガイドの第三実施形態について、図面を参照しながら説明する。第一実施形態または第二実施形態に係る各ライトガイド2aと共通する部分については同じ符号を付し、適宜、その説明を省略する。
【0044】
(1)構成
図12は、本発明の第三実施形態に係るライトガイドの平面図を示す。図13は、図12に示すライトガイドのD−D線断面図を示す。
【0045】
第三実施形態に係るライトガイド2aは、電子機器の一例であるキーボードにおいて好適に搭載されるタイプである。このライトガイド2aは、平面視にて略長方形であってその各辺よりも厚さの薄い角板状の形態を有する。第三実施形態に係るライトガイド2aは、第二実施形態に係るライトガイド2aと同様、表側に突出するキーを備えずに、その面内において、印刷によって表示されるキー領域を備える。
【0046】
ライトガイド2aは、1枚の透光板2と、透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4と、輝度調整層4の上に積層される光拡散層5と、光拡散層5の上から輝度調整層4を覆うセンサーシート12と、を備える。また、透光板2は、輝度調整層4と反対側の面に半透過層13を備える。輝度調整層4は、透光板2の裏側の面を完全に覆わずに、透光板2の裏側の面の一部を欠く開口部6を有する。第三実施形態において、開口部6は、輝度調整層4の面内で均一に分散形成されておらず、複数点在する光拡散層5の一部の周辺領域に集積するように形成されている。光拡散層5が開口部6の存在する位置にて輝度調整層4を覆う場合には、第一実施形態と同様、光拡散層5は、開口部6の一部または全部を埋めるように、輝度調整層4の裏側の面に積層される。センサーシート12は、その裏側に配置される回路基板(不図示)と対向配置され、ライトガイド2aをキーボードとして使用しないときに、ライトガイド2a上に指が接触したかどうかを検知するために必要な層である。センサーシート12としては、導電性に優れたカーボンや金属を分散させた樹脂層を好適に用いる。センサーシート12は、輝度調整層4または光拡散層5と接しているため、ライトガイド2aからセンサーシート12へ光の吸収を抑えられることから、光源から遠方でも輝度低下が抑えられ、センサーの感度も維持される。センサーシート12は、図13に示すように、両面テープ122を介して輝度調整層4および光拡散層5側に固定することができる。半透過層13は、LED9の消灯の際に輝度調整層4の分散状態、さらには光拡散層5を視認しにくくするための隠蔽層である。半透過層13は、透光板2の表側の面に、半透過用のインクを用いて印刷し、半透過用のグレー色のフィルムを貼付し、あるいはハーフミラーフィルムを貼付することにより、好適に形成できる。
【0047】
第三実施形態では、透光板2の材料としてPCを用い、輝度調整層4の材料として、PCよりも屈折率の小さなPMMAを用いている。光源の一例であるLED9は、ライトガイド2aの長手方向両端に配置されており、具体的には、長手方向両側に1個ずつ配置されている。第三実施形態におけるLED9のこのような配置によって、ライトガイド2aにおける開口部6の分布は、第一実施形態における開口部6の分布と異なるようにしている。以下、開口部6の分布につき、詳細に説明する。
【0048】
図14は、図13に示す透光板の裏側の面に輝度調整層を設けた状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。図15は、図14に示す透光板の輝度調整層を設けた面に光拡散層を形成した状態を、透光板の上面から見た平面図を示す。
【0049】
第三実施形態では、透光板2には、その長手方向右端および左端に対向して、それぞれ、1個ずつのLED9が配置されている。透光板2の裏側の面に形成される輝度調整層4は、左端に配置される1個のLED9から数えて4列目の光拡散層5から8列目の光拡散層5までの領域にのみ、開口部6を備える。すなわち、輝度調整層4は、透光板2の長手方向略中央近傍の列にのみ開口部6を備え、長手方向左右両側近傍の列に開口部6を備えていない。LED9から所定距離までは、光拡散層5を十分に視認させることができるため、当該所定距離以上に配置される光拡散層5についてのみ、光を十分に透過させる構成を採用している。
【0050】
また、輝度調整層4は、透光板2の長手方向の略中央に向かう方向(矢印X方向)に、開口部6の開口面積が大きくなるように、最も開口面積の小さな開口部6a、開口部6aの次に開口面積の大きな開口部6b、開口部6bの次に開口面積の大きな開口部6c、最も開口面積の大きな開口部6dを、順に備える。さらに、輝度調整層4は、透光板2の短手方向において、透光板2の略中央から外側に向かう方向(矢印Y方向)に、開口部6の開口面積が大きくなるように、開口部6を備える。具体的には、透光板2の略中央に開口部6cおよび開口部6bを備え、それより短手方向外側に開口部6dを備える。また、左右両側に配置されるLED9から透光板2の中央にあるキー領域(”H”という文字領域)までの距離よりも、当該LED9から透光板2の長手方向中央であって短手方向両側にあるキー領域(”Y”および”N”という文字領域)までの距離の方が大きい。このため、LED9からの距離の大きいキー領域(”Y”および”N”という文字領域)には、開口面積の大きな開口部6dを配置している。同様の趣旨により、キー領域(”G”および”J”という文字領域)における開口部6aよりも開口面積の大きな開口部6bおよび開口部6cを、それらの短手方向外側のキー領域(”T”、”B”、”U”および”M”という文字領域)に備えている。また、キー領域(”F”および”K”という文字領域)に開口部6を備えず、それらの短手方向外側のキー領域(”R”、”V”、”I”および”;”という文字領域または記号領域)に開口部6aを備えている。
【0051】
第三実施形態では、第二実施形態と異なり、キー領域内で必ずしも同一の開口面積の開口部6を配置せず、キー領域によって、同一開口面積の開口部6を配置し、あるいは異なる開口面積の開口部6を配置するようにしている。このような開口部6の配置であっても、各光拡散層5内における開口部6の占める比率が、LED9からの距離が大きくなるにしたがって大きくなる部分を有すれば、目的を達成できる。
【0052】
(2)製造方法の一例
厚さ0.2mmのPC製の透光板2(帝人化成株式会社製、品名:パンライト)の裏側の面に、PMMA(株式会社セイコーアドバンス製、品番:UV5410)から成り、図14に示す開口部6を有する輝度調整層4(厚さ:約 8μm)を形成するように、紫外線硬化型インクを用いて印刷する。輝度調整層4の乾燥後、さらに、輝度調整層4の裏側の面における各キー領域の直下位置にスチレン樹脂ビーズから成る光拡散層5(厚さ:約 5μm)を形成するように、インクを用いて印刷する。光拡散層5を形成するための好適なインクには、ウレタン系インク(株式会社セイコーアドバンス製、品名:CAVメイバン)を用いる。次に、光拡散層5の上から輝度調整層4の全面を覆うように、センサーシート12(厚さ:約35μm)を両面テープ122にて貼り付ける。センサーシート12はポリエステルシート(厚さ:約25μm)の表面に銀粒子を含むインクを用いて印刷により電極及び回路を形成し、更に電極及び回路を保護するためにポリエステルシート全面にポリエステル系インクを用いて印刷により保護層を形成するように、構成される。
【0053】
<4.その他の実施形態>
以上、本発明に係るライトガイドおよびそれを備えるライトガイドユニットの好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述の各実施形態に限定されず、種々の変形を施して実施可能である。
【0054】
例えば、輝度調整層4および光拡散層5は、透光板2の裏側の面ではなく、表側の面に形成し、あるいは透光板2の両側の面に形成しても良い。開口部6は、第一実施形態におけるキー3直下の領域、あるいは第二実施形態および第三実施形態におけるキー領域に集積して配置せずに、当該領域を含む透光板2の全面に分散配置しても良い。また、光拡散層5内における開口部6の比率は、LED9からの距離が大きくなるにつれて一律大きくするのが好ましいが、第三実施形態の開口部6の分布のように、LED9から所定距離までは開口部6の比率をゼロとし、所定距離を超えて透光板2の中央に向かうほど、開口部6の比率を上げるようにしても良い。さらには、LED9からの距離に応じて開口部6の比率が大きくなっていない箇所が、透光板2の面内に部分的に存在していても良い。輝度調整層4および光拡散層5の少なくともいずれか一方の層は、印刷以外の手法で形成しても良く、例えば、シリコーンにて輝度調整層4を形成する場合には、シリコーンの透光板2への一体成形という方法で形成することもできる。
【0055】
また、上述の第一実施形態、第二実施形態および第三実施形態における構成を互いに組み合わせることもできる。例えば、第一実施形態に係るライトガイドユニット1中のキー3を第二実施形態および第三実施形態に係るライトガイド2aに備えたライトガイドユニットを構成しても良い。その際、キー3上の遮光層7は、キー3の直下にある光拡散層5の形状と同じ形状の窓部8、あるいはそれより大きな如何なる形状の窓部8をも備えることができる。また、第一実施形態または第二実施形態における開口部6を、各キー3直下の領域あるいはキー領域ごとに同じ開口面積のものに揃えず、第三実施形態の開口部6のように、複数種の開口面積を持つものにしても良い。逆に、第三実施形態において、開口部6を、キー領域内で同じ開口面積のものに揃えても良い。また、第二実施形態における第一加飾層10を、第一実施形態あるいは第三実施形態に採用しても良い。さらに、第二実施形態における第二加飾層11を、第一実施形態あるいは第三実施形態に採用しても良い。上記の組み合わせは、一例に過ぎず、各実施形態中の構成は、その組み合わせが不可能な場合を除き、自由に組み合わせても良い。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、例えば、照光式の操作部分を備える電子機器に利用することができる。
【符号の説明】
【0057】
1 ライトガイドユニット
2a ライトガイド
2 透光板
3 キー
4 輝度調整層
5 光拡散層
6,6a,6b,6c,6d 開口部
7 遮光層
8 窓部(出光領域の一例)
9 LED(光源の一例)
10 第一加飾層(加飾層の一例)
11 第二加飾層
13 半透過層(隠蔽層の一例)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性を有する透光板と、
上記透光板の少なくともいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって、上記透光板を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層と、
上記輝度調整層の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層と、
を少なくとも備え、
上記輝度調整層は、上記光拡散層の面内における上記輝度調整層を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有することを特徴とするライトガイド。
【請求項2】
1つの前記光拡散層は、同じ面積の前記開口部を持つ前記輝度調整層上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のライトガイド。
【請求項3】
前記輝度調整層は、その上の前記光拡散層に隣接して加飾層を積層することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のライトガイド。
【請求項4】
前記透光板は、前記光源の消灯の際に前記輝度調整層の分散状態を視認しにくくするための隠蔽層を、さらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のライトガイド。
【請求項5】
前記輝度調整層および前記光拡散層の少なくともいずれか一方の層は、印刷層であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のライトガイド。
【請求項6】
透光性を有する透光板と、上記透光板の少なくともいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって上記透光板を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層と、上記輝度調整層の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層とを少なくとも備えるライトガイドと、
上記透光板における上記輝度調整層と反対側に配置される複数のキーと、
を備え、
上記キーは、上記光拡散層を視認可能に構成され、
上記輝度調整層は、上記光拡散層の面内における上記輝度調整層を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有することを特徴とするライトガイドユニット。
【請求項7】
前記キーは、その表面を遮光する遮光層を備え、
上記遮光層は、それぞれの前記キーの直下にある前記光拡散層の形状と同じ形状であって、遮光されていない出光領域を有することを特徴とする請求項6に記載のライトガイドユニット。
【請求項1】
透光性を有する透光板と、
上記透光板の少なくともいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって、上記透光板を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層と、
上記輝度調整層の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層と、
を少なくとも備え、
上記輝度調整層は、上記光拡散層の面内における上記輝度調整層を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有することを特徴とするライトガイド。
【請求項2】
1つの前記光拡散層は、同じ面積の前記開口部を持つ前記輝度調整層上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のライトガイド。
【請求項3】
前記輝度調整層は、その上の前記光拡散層に隣接して加飾層を積層することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のライトガイド。
【請求項4】
前記透光板は、前記光源の消灯の際に前記輝度調整層の分散状態を視認しにくくするための隠蔽層を、さらに備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のライトガイド。
【請求項5】
前記輝度調整層および前記光拡散層の少なくともいずれか一方の層は、印刷層であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のライトガイド。
【請求項6】
透光性を有する透光板と、上記透光板の少なくともいずれか一方の面に形成される輝度を調整するための層であって上記透光板を構成する材料の屈折率よりも小さい屈折率を持つ材料から成る輝度調整層と、上記輝度調整層の上に積層されると共に、入光した光を拡散する機能を持つ光拡散層とを少なくとも備えるライトガイドと、
上記透光板における上記輝度調整層と反対側に配置される複数のキーと、
を備え、
上記キーは、上記光拡散層を視認可能に構成され、
上記輝度調整層は、上記光拡散層の面内における上記輝度調整層を欠く開口部の面積を、光源からの距離にしたがって大きくする部分を有することを特徴とするライトガイドユニット。
【請求項7】
前記キーは、その表面を遮光する遮光層を備え、
上記遮光層は、それぞれの前記キーの直下にある前記光拡散層の形状と同じ形状であって、遮光されていない出光領域を有することを特徴とする請求項6に記載のライトガイドユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−62165(P2013−62165A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−200403(P2011−200403)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(000190116)信越ポリマー株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(000190116)信越ポリマー株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】
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