説明

ラインドプラスター

【目的】 本発明の目的は貼り易いプラスター(貼付剤=貼り薬)の開発にある。
【構成】 ベースのシート(ベース・シート略称ベース)の片面に薬剤を塗布してその上を容易に剥ぎ取れるシート(カバー・シート略称カバー)で蓋ったプラスター(貼付剤=貼り薬)において、その裏面にぐにゃっとならない程度に硬度のあるシート(ライニング・シート略称ライニング)を接着剤を伴って容易に剥ぎ取りうるように接着した、ラインドプラスターと呼ぶべき、プラスター。

【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]本発明は消炎鎮痛用などのプラスターに関するものである。
【0002】[従来の技術]今日の職場は店頭販売員などを除いてオフイスにおいてもファクトリーにおいても亦乗務などにおいても緻密な作業が多く、肩や首や腰などが酷く凝ることが多い。この凝りを手軽に解すものが消炎鎮痛プラスターである。従って需要がどんどん拡大すると期待されてきた。しかしIT時代となっても殆ど売上が伸びない。製薬メーカーは無臭性にしたり伸縮性にしたりあの手この手とイノベーションするのであるが、全く結果が出ない。独りで貼る場合足などの見えるところに両手で貼る場合には容易に貼ることができるのであるが、いざ肩や後首や腰などの見えないしかも両手の使えないところとなると、従来のプラスターはカバーを剥ぎ取ると片手で持った場合ぐにゃっとなって下手をすると薬剤面どうしがくっついて上手にぴったりと貼ることがなかなか難しかった。売れ行きが伸びないのは肩凝りや首凝りや腰痛などが少なくなったからではなく使用上の困難性にあったのである。
【0003】[発明が解決しようとする課題]そこでカバーを剥がして片手で持ってもぐにゃっとならずぴんとしているようにしたい。
【0004】[課題を解決するための手段]その対策手段は「特許請求の範囲」に記したような方法である。即ちカバーを剥ぎ取ってどのような具合に持ってもぐにゃっとならないようにベースの裏面に必要にして十分な硬度のあるライニングを裏打ちすることにしたのである。
【0005】[作用]実際の使用例えば独りで左肩に本発明を貼る場合、先ずカバーを剥がし右手に持って左手で衣服の襟首を持ち上げ隙間をつくり、そこを通して本発明を貼り付け、ライニングを剥ぎ取るのである。難なく容易に貼付しうる。
【0006】[実施例]本発明においてカバーやライニングをベースから剥がし易くする工夫と製造上の効率を成る可く両立させるには四角形の短辺の一辺においてカバーとライニングがベースより食み出しているようにすると好かろう。本発明は箱ではなくチャック付き袋に入れて販売したい。
【0007】[発明の効果]本発明によって消炎鎮痛プラスターなどは他人に手伝ってもらわなくても独りで殆どの部位に上手に貼ることができるようになった。肩へなども片肌脱ぐことなく貼れるようになったので、職場においても手軽に使用できるようになった。プラスター普及上の関門をブレイクスルーできたので、効果的な宣伝を行ない販路をイノベーションすれば、売上は急拡大しよう。ドリンク剤のように薬局以外でも販売できるようになると好い。特に駅の売店には期待している。肩にも首にも適した一般的なものとなると4x6cmくらいの判が好いのではあるまいか。しかしこの判に限定している訳ではない。需要を見て首用、肩用、腰用などと判の大きさを変えて対応して行きたい。そしてクライアントは大衆薬上と医家薬上を合わせると一日平均1000万人には達するようになるだろう。この人達が一般判にして一日平均4枚使うとすれば、一日の末端売上規模は6億円に達し、年間では2190億円に登る。本発明の供給上の要諦は従来見られたように高級化して単価を引き上げると言う途を踏襲してはならないと言うことにある。人々は効能的にも経済的にも本質的には実用的なものしか求めないからである。従来プラスターは海外に輸出されることはなかったようであるが、本発明は欧米諸国にも途上諸国特に韓国、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポールなどにも輸出を進めたい。中国やインドやインドネシアやフィリピンなどの国民所得の向上が待たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図で、上段はカバー・シート、中段はベース・シート、下段はライニング・シートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】ベースのシート(ベース・シート略称ベース)の片面に薬剤を塗布してその上を容易に剥ぎ取れるシート(カバー・シート略称カバー)で蓋ったプラスター(貼付剤=貼り薬)において、その裏面にぐにゃっとならない程度に硬度のあるシート(ライニング・シート略称ライニング)を接着剤を伴って容易に剥ぎ取りうるように接着した、ラインドプラスターと呼ぶべき、プラスター。

【図1】
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【公開番号】特開2003−113076(P2003−113076A)
【公開日】平成15年4月18日(2003.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−338651(P2001−338651)
【出願日】平成13年9月29日(2001.9.29)
【出願人】(594052526)
【Fターム(参考)】