説明

ラクトース非含有の経口避妊薬用の、エストロゲンと1または複数の医薬として許容される賦形剤/担体との組み合わせにおけるゲスターゲンの使用

本発明は、ラクトース非含有の経口避妊用の、例えばエチニルエストラジオール、17β−エストラジオールまたは吉草酸エストラジオールのようなエストロゲンと、1または複数の医薬として許容される賦形剤/担体との組み合わせにおいて使用される、ゲスターゲン、好ましくはジエノゲスト、酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルに関するものである。
本発明では、一つにはラクトース不耐症検査が複雑であるということもあり、潜在的に寄与する要因がある場合に、ラクトース不耐症の予防法を改善することを可能にする。
本発明はまた、長期間の利用に適する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はラクトース非含有の経口避妊用の単相型医薬製剤の調製のための、エストロゲンと1または複数の医薬として許容される賦形剤/担体との組み合わせにおけるゲスターゲンの使用に関するものである。一つにはラクトース不耐症検査が複雑であるということもあり、潜在的に寄与する要因がある場合に、それはラクトース不耐症の予防法を改善することを可能にする。
【背景技術】
【0002】
ラクトース不耐症、すなわち乳糖に対する不耐症は、そもそもドイツでは約1千万人に発症している疾患である。ラクトース不耐症の場合、典型的な症状は、疾患の重症度に応じて、腹痛、膨満感、鼓腸、吐気及び下痢である。我々は、例えば先天性の酵素欠損による遺伝的なラクトース不耐症と、一般的に原因が未だ不明な後天的なラクトース不耐症とを根本的に区別する。ラクトース不耐症の診断には、水素呼気テストまたは小腸での生検が必要である。ラクトースは二糖であり、牛乳中の炭水化物を代表し、小腸でラクターゼにより単糖へと切断され、この後単糖は粘膜の細胞によって吸収され、そして血液によってさらに輸送される。
【0003】
ところで、ラクターゼの欠損または活性低下のため、ラクトースが切断されていないか、あるいは部分的に切断されていない状態で結腸へ到達すると、そこでラクトースは常在細菌によって乳酸、酢酸、二酸化炭素、水素及びメタンへと分解される。この結果、浸透圧が生じ、腸ぜん動を増大させ、結果的に下痢を伴う。同時に、生じるガスは腸で鼓腸または腹痛を生じる。発症している患者は、ラクトース不耐症の重症度に応じてラクトース非含有または低ラクトース(1日にラクトース3mg以下)の食事を守ることが推奨される。通常の食事をしている健常成人は、1日に20〜30gのラクトースの摂取量を有する。牛乳100gには、ラクトースが約5g含有されている。様々なタイプのパン、焼き菓子、ソーセージ、バター、マーガリン、チョコレート及び甘味料タブレットはまた、これらの製品のために使用される方法によってラクトースを含有する。
【0004】
推奨される治療にはラクターゼ−含有酵素製剤が含まれ、ラクトースの切断を促進するために食事と共に摂取すべきである。
【0005】
米国登録特許第6、881、428号は、牛乳に酵素(ラクターゼ)を組み込むことによる、ラクトース非含有牛乳の調製を開示する。
【0006】
もっぱらラクトース基剤を用いて経口避妊薬(OCs)を調製することが、医薬技術から知られている。ラクトースはその顕著な特性のため、特にこのような製剤におけるフィラー(filler)としての使用に適する。したがって、得られる生成物は安定で且つ分解されにくく、そして所要の分解特性を有する。
【0007】
単独で使用される、あるいは組み合わせで使用されるステロイドホルモンは、ラクトース顆粒に組み込まれている場合、様々な粒度分析分画によって非常に好都合な分散を示す。顆粒では、偏析する、つまり活性物質が錠剤のコアで量的に十分均一に分散されないという過程を経ることは、実質的に知られていない。非常に低用量の範囲(最少で1単位あたりエチニルエストラジオール15μg)の場合でさえラクトース基剤を有する経口避妊薬中で活性物質が均一に分散されると考えることができる。
【0008】
ラクトースは容易に顆粒にすることが可能であり、そして顆粒は何の問題もなく錠剤にすることが可能である。特別なラクトースに適する直接打錠法では、様々な剤形中の活性物質が量的に均一に分散されない可能性があったため、これまで検討されず、そして実際に使用されていない。低用量の活性物質を有する経口避妊薬はこれまで顆粒化によって、それに続く錠剤化によって、そして大抵の場合被膜方法によって生産されてきた。
【0009】
国際公開第2005/030、175号は、酢酸ノルエチステロン、エストラジオール及びセルロース結合剤を含有する組成物が開示され、例示された医薬組成物ではラクトースが45%含有されることが開示されている。
【0010】
国際公開第2005/030、176号は、ゲスターゲン及びセルロース結合剤を含有する組成物が開示され、例示された医薬組成物では同様に酢酸ノルエチステロン、エストラジオール及び45%のラクトースが含有されることが開示されている。
【発明の概要】
【0011】
本発明が解決しようとする技術的な課題は、ラクトース不耐症の女性及びラクトース不耐症のため使用できなかった女性、いずれに対しても経口避妊薬の使用を可能にすることである。
【0012】
これはまた、一つにはラクトース不耐症検査が複雑であるということもあり、潜在的に寄与する要因がある場合に、ラクトース不耐症の予防法が改善されることを期待するものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、セルロースを含有する組み合わせ(ジエノゲスト2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg)からの活性物質の放出に関するグラフを示し、ラクトースを含有する組み合わせ(ジエノゲスト2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg)からのこれらのものと比較したものであり、このデータはパドルを有する薬物放出試験装置において溶出試験を実施することによって得られたものであり、溶出溶媒として37℃の水及び攪拌速度100rpmを使用した。ラクトースを含有せず、セルロースを含有する活性物質の組み合わせは、ラクトースを含有する活性物質の組み合わせと同種の放出を有するものと理解することができる。
【0014】
【図2】図2は、セルロースを含有する組み合わせ(酢酸クロルマジノン2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg)からの活性物質の放出に関するグラフを示し、ラクトースを含有する組み合わせ(酢酸クロルマジノン2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg)からのこれらのものと比較したものであり、このデータはパドルを有する薬物放出試験装置において溶出試験を実施することによって得られたものであり、溶出溶媒として37℃のドデシル硫酸ナトリウム及び攪拌速度75rpmを使用した。ラクトースを含有せず、セルロースを含有する活性物質の組み合わせは、ラクトースを含有する活性物質の組み合わせと同種の放出を有するものと理解することができる。
【0015】
このたびこの技術的な課題が、ラクトースを含有しない経口避妊用の医薬製剤の調製のための、エストロゲンと1または複数の医薬として許容される賦形剤/担体との組み合わせにおけるゲスターゲンの使用により、本発明にしたがって解消されることが判明した。ゲスターゲンは好ましくは、2.0mgまたは1.5mgの用量で使用されるジエノゲストであり、あるいは同等の用量の酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルであり、そしてエストロゲンは好ましくは、0.030mg、0.020mgまたは0.015mgの用量のエチニルエストラジオールであり、あるいは同等の用量のエストラジオールまたは吉草酸エストラジオールである。エチニルエストラジオールはまた、包接化合物の形態で使用可能である。
【0016】
他のゲスターゲンもまた本発明に関して使用可能である。
【0017】
本発明に関するラクトース非含有の経口避妊薬は、セルロース基剤を用いて産生される。この製剤は、顆粒化により、錠剤化によりまたは大抵被膜により生産される。
【0018】
これまで低用量の経口避妊薬の産生のために使用されていないこの方法では、セルロースがフィラーとして使用され、そして活性物質は結合剤を用いて顆粒化される。好ましい結合剤は、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)であり、コアの質量を元に計算され1〜5%の量で使用される。しかしながら、ヒプロメロース、マルトデキストリン、ゼラチンまたはデンプン粘質物もまた結合剤として使用可能である。非常に狭い粒度分析スペクトルを有するセルロースの場合に生じる、主として活性物質の分散に関する課題のため、これは以前には検討されていない。
【0019】
問題となっている技術的な課題を解決するために、以下の物質、容積密度、粒径及び含水量で互いに異なる、様々な種類の微結晶セルロース(MCC)(例えば、アビセルPH 101、アビセルPH 102またはアビセルPH 112)、または微結晶セルロース及び二塩基リン酸カルシウムまたはマンニトールの組み合わせ、が選択され、場合により組み合わせで選択され、そして同時に結合剤の量(1〜5%)及び製剤の全質量(100%)の比率となるように最良値が選択されるが、これは、様々な顆粒分画を通してそしてその後は錠剤において、これらの量は意外にも、一般的に非常に低用量のゲスターゲン及びエストロゲンの均一な分散を保証するからである。特に低用量のエチニルエストラジオールの場合、現在の可能な最少量は一錠あたり15μgであり、この分散を改善するために活性物質はエチニルエストラジオールのエタノール溶液の形態で顆粒化中に流動床で噴霧される。
【0020】
問題となっている技術的な課題はまた、n×21日間の用量単位、その後(n×21日間の後に)最大7日間のピル不使用の日数または偽薬含有の用量単位を調整するために、ゲスターゲンとエストロゲンとの組み合わせの使用によって、ラクトース非含有の経口避妊薬用の単相型医薬製剤の産生用に提案される方法によっても解決される。ここで、nは2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16及び17である。本発明の有利な実施形態は、請求項18〜27で明確に示されている。
【実施例】
【0021】
実施例1
活性物質の組み合わせ:ジエノゲスト(DNG)2.0mg及びエチニルエストラジオール(EO)0.030mg
【0022】
実施例2
活性物質の組み合わせ:酢酸クロルマジノン(CMA)2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg
【0023】
実施例3
活性物質の組み合わせ:レボノルゲストレル(LNG)0.125mg及びエチニルエストラジオール0.030mg
【0024】
実施例4
改良型の処方(MR)での活性物質の組み合わせ:ジエノゲスト1.5mg及びエチニルエストラジオール0.015mg、ここで前者の0.825mg及び後者の0.015mgは被膜中に存在する。
【0025】
実施例で言及した製剤の詳細な組み合わせを、表1に示す。
【0026】
表2は、使用されるセルロースのタイプ及び結合剤の量に従って、顆粒中及び錠剤のコア中の活性物質の分散に関する様々なセルロース製剤の比較を示す。
【0027】
活性物質の均一な分散は、相違するスクリーニング分画(微細、中型及び大型の粒子)におけるこれらの物質の量を測定することによって、そして錠剤化方法の相違する段階(開始、中期及び終期)における錠剤のコアのCUTを測定することによって確定された。
【0028】
図1は、セルロースを含有する組み合わせ(ジエノゲスト2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg)からの活性物質の放出に関するグラフを示し、ラクトースを含有する組み合わせ(ジエノゲスト2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg)からのこれらのものと比較したものであり、このデータはパドルを有する薬物放出試験装置において溶出試験を実施することによって得られたものであり、溶出溶媒として37℃の水及び攪拌速度100rpmを使用した。ラクトースを含有せず、セルロースを含有する活性物質の組み合わせは、ラクトースを含有する活性物質の組み合わせと同種の放出を有するものと理解することができる。
【0029】
図2は、セルロースを含有する組み合わせ(酢酸クロルマジノン2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg)からの活性物質の放出に関するグラフを示し、ラクトースを含有する組み合わせ(酢酸クロルマジノン2.0mg及びエチニルエストラジオール0.030mg)からのこれらのものと比較したものであり、このデータはパドルを有する薬物放出試験装置において溶出試験を実施することによって得られたものであり、溶出溶媒として37℃のドデシル硫酸ナトリウム及び攪拌速度75rpmを使用した。ラクトースを含有せず、セルロースを含有する活性物質の組み合わせは、ラクトースを含有する活性物質の組み合わせと同種の放出を有するものと理解することができる。
【0030】
【表1】

【0031】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラクトース非含有の経口避妊用の単相型医薬製剤の調製のための、エストロゲンと1または複数の医薬として許容される賦形剤/担体との組み合わせにおけるゲスターゲンの使用。
【請求項2】
前記ゲスターゲンの成分が、17α−シアノメチル−17β−ヒドロキシエストラ−4,9−ジエン−3−オン(ジエノゲスト)、酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルであることを特徴とする、請求項1記載の使用。
【請求項3】
前記エストロゲンの成分が合成エストロゲン、天然エストロゲンまたは天然エストロゲンのエステルであることを特徴とする、請求項1または2記載の使用。
【請求項4】
合成エストロゲンがエチニルエストラジオールであり、そして天然エストロゲンが17β−エストラジオール(エストラジオール)または吉草酸エストラジオールであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項記載の使用。
【請求項5】
前記ゲスターゲンの1日の用量が、2mg以下のジエノゲスト、あるいは同等量の酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の使用。
【請求項6】
前記ゲスターゲンの1日の用量が、2mgまたは1.5mgのジエノゲスト、あるいは同等量の酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の使用。
【請求項7】
前記エストロゲンの1日の用量が、0.030mg以下のエチニルエストラジオール、あるいは同等量のエストラジオールまたは吉草酸エストラジオールであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載の使用。
【請求項8】
前記エストロゲンの1日の用量が、0.030mg、0.020mgまたは0.015mgのエチニルエストラジオール、あるいは同等量のエストラジオールまたは吉草酸エストラジオールであることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記載の使用。
【請求項9】
前記医薬製剤が、少なくとも21日間の用量単位及び最大7日間のピル不使用の日数あるいは1または複数の医薬として許容される賦形剤/担体を含有する医薬製剤の偽薬含有の用量単位の形態における使用のために調製されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項記載の使用。
【請求項10】
前記医薬製剤が、累計数が28日間の月経周期と等しくなるように、21、22、23、24または25日間の医薬製剤の用量単位、及び7、6、5、4または3日間のピル不使用の日数または偽薬含有の用量単位の形態における使用のために調製されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項記載の使用。
【請求項11】
前記医薬製剤が、少なくともn×21日間の医薬製剤の用量単位、ここでn=2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16及び17であり、並びに最大7日間のピル不使用の日数または偽薬含有の用量単位の形態における使用のために調製されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項記載の使用。
【請求項12】
前記医薬製剤が、3、4、5、6または7日間のピル不使用の日数または偽薬含有の用量単位の形態における使用のために調製されることを特徴とする、請求項11記載の使用。
【請求項13】
前記医薬製剤が、1年につき累計日数が4×(n×21+7)の月経周期であるように、84日間のゲスターゲン−エストロゲンの組み合わせを有する用量単位及び7日間のピル不使用の日数または偽薬含有の用量単位の形態における使用のために調製され、ここでn=4であることを特徴とする、請求項12記載の使用。
【請求項14】
前記医薬製剤が、錠剤、フィルムコート錠剤、糖衣錠剤、カプセルまたは粉末の形態であることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項記載の使用。
【請求項15】
使用される前記剤形が、フィルムコート錠剤であり、
全エストロゲン含有量を構成する非遅延放出性(高速放出性)のエストロゲンと共に、全ゲスターゲン含有量の特定の割合を形成する遅延放出性のゲスターゲン量を有する錠剤のコア、及び全ゲスターゲン含有量の特定の割合を形成する非遅延放出性(高速放出性)のゲスターゲン量を有するフィルムコートで構成されていることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項記載の使用。
【請求項16】
溶出溶媒としての37℃の水及び攪拌速度50rpmを使用する溶出試験において、少なくとも前記ゲスターゲンの10%が、そして好ましくは30%が、30分以上遅延して前記錠剤のコアから放出されることを特徴とする、請求項15記載の使用。
【請求項17】
前記ゲスターゲンが、ジエノゲストまたは酢酸クロルマジノンであり、前記エストロゲンがエチニルエストラジオールであることを特徴とする、請求項15または16記載の使用。
【請求項18】
n×21日間の用量単位、その後(n×21日間の後に)最大7日間のピル不使用の日数または偽薬含有の用量単位の形態におけるゲスターゲンとエストロゲンとの組み合わせから構成され、ここでn=2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16及び17であることを特徴とするラクトース非含有の経口避妊用の単相型医薬製剤の調製方法。
【請求項19】
前記ゲスターゲンの成分が、17α−シアノメチル−17β−ヒドロキシエストラ−4、9−ジエン−3−オン(ジエノゲスト)、酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルであることを特徴とする、請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記エストロゲンの成分が、合成エストロゲン、天然エストロゲンまたは天然エストロゲンのエステルであることを特徴とする、請求項18または19記載の方法。
【請求項21】
合成エストロゲンが、エチニルエストラジオールであり、そして天然エストロゲンが、17β−エストラジオール(エストラジオール)または吉草酸エストラジオールであることを特徴とする、請求項18〜20のいずれか1項記載の方法。
【請求項22】
前記ゲスターゲンの1日の用量が、2mg以下のジエノゲスト、あるいは同等量の酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルであることを特徴とする、請求項18〜21のいずれか1項記載の方法。
【請求項23】
前記ゲスターゲンの1日の用量が、2mgまたは1.5mgのジエノゲスト、あるいは同等量の酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルであることを特徴とする、請求項18〜22のいずれか1項記載の方法。
【請求項24】
エストロゲン1日の用量が、0.030mg以下のエチニルエストラジオール、あるいは同等量のエストラジオールまたは吉草酸エストラジオールであることを特徴とする、請求項18〜23のいずれか1項記載の方法。
【請求項25】
エストロゲン1日の用量が、0.030mg、0.020mgまたは0.015mgのエチニルエストラジオール、あるいは同等量のエストラジオールまたは吉草酸エストラジオールであることを特徴とする、請求項18〜24のいずれか1項記載の方法。
【請求項26】
前記単相型医薬製剤の調製の剤形がフィルムコート錠剤であり、
全エストロゲン含有量を構成する非遅延放出性(高速放出性)のエチニルエストラジオールまたは吉草酸エストラジオールと共に、ジエノゲスト、酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルの全量の特定の割合を形成する遅延放出性のゲスターゲン量を有する錠剤のコア、及びジエノゲスト、酢酸クロルマジノンまたはレボノルゲストレルの全量の特定の割合を形成する非遅延放出性(高速放出性)のゲスターゲン量を有するフィルムコートで構成されていることを特徴とする、請求項18〜25のいずれか1項記載の方法。
【請求項27】
溶出溶媒としての37℃の水及び攪拌速度50rpmを使用する溶出試験において、少なくとも前記ジエノゲストの10%が、そして好ましくは30%が、30分以上遅延して錠剤のコアから放出されることを特徴とする、請求項18〜26のいずれか1項記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−502136(P2011−502136A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531446(P2010−531446)
【出願日】平成20年10月22日(2008.10.22)
【国際出願番号】PCT/EP2008/008900
【国際公開番号】WO2009/059690
【国際公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【出願人】(300049958)バイエル・シエーリング・ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】