ラダーストロー包装体用包装箱

【課題】ダンボール箱内に折り重ねられて積まれたラダーストロー包装体の安定性を確保し、ラダーストロー包装体の折り返しを平行にしてストロー自体を安定させ、ストロー自体に曲がりや反りが生じないようにしたラダーストロー包装体用包装箱を提供する。
【解決手段】ダンボール箱１内にラダーストロー包装体２を上下に平行に重なるよう折り返して積み重ね、ラダーストロー包装体２の折り返し積層体に平行して仕切り板３を設け，ダンボール箱１の壁と仕切り板３は仕切り板３と仕切り板３との間に上記ラダーストロー包装体２の折り返し積層体を安定して収納してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、小型の飲料用容器の側壁に付着させた飲料用二重ストロー等の飲料用ストローを多数平行して密封包装したラダーストロー包装体用の包装箱に関する。
【背景技術】
【０００２】
多数の伸長する飲料用二重ストローを平行して密封包装したラダーストロー包装体は公知である。又このラダーストロー包装体をダンボール箱内に、その底から上方に向けて折り返しながら重ねて収納したラダーストロー包装体用ダンボール箱も公知である（例えば特許文献１）。
【０００３】
【特許文献１】特許第２７６３９９５号公報
【０００４】
上記特許文献１の公知例では、ダンボール箱内で折り返しながら配列されるラダーストロー包装体が、ダンボール箱の壁に対して僅かに斜めに配列され、折り返されてダンボール箱の壁に対して略直角に配列され、ダンボール箱内に敷き詰められて配列され、かつ順次上方に重ねられる構成である。その結果、ダンボール箱内でラダー包装体が安定せず、荷崩れするという課題があった。また、ラダーストロー包装体の全ての折り返し部分が斜めになるため、この折り返し部分によじれが生じ、ストロー自体の曲がりや反りの原因となるという課題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、上記の課題に鑑み、ダンボール箱内に折り重ねられて積まれたラダーストロー包装体の安定性を確保し、重ねて積まれたラダーストロー包装体が荷崩れする虞を無くし、安定して包装されるとともに、ラダーストロー包装体の折り返しを斜めにすることなく、平行にしてストロー自体を安定させ、ストロー自体に曲がりや反りが生じないようにした新規なラダーストロー包装体用包装箱を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
そのために、本発明ラダーストロー包装体用包装箱は、ダンボール箱内にラダーストロー包装体を上下に平行に重なるよう折り返して積み重ね、ラダーストロー包装体の折り返し積層体に平行して仕切り板を設け，ダンボール箱の壁と仕切り板又は仕切り板と仕切り板との間に上記ラダーストロー包装体の折り返し積層体を安定して収納してなることを特徴とするものである。
また、平面がＵ字形状であってその自由端に左右に広がる折曲部を有してなる仕切り板をダンボール箱内に納めてあり、ダンボール箱内を３等分に分けてなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明ラダーストロー包装体用包装箱は、ダンボール箱内にラダーストロー包装体を上下に平行に重なるよう折り返して積み重ね、ラダーストロー包装体の折り返し積層体に平行して仕切り板を設け，ダンボール箱の壁と仕切り板又は仕切り板と仕切り板との間に上記ラダーストロー包装体の折り返し積層体を安定して収納してなることを特徴とするものであるから、ラダーストロー包装体がダンボール箱の壁と仕切り板又は仕切り板と仕切り板との間に安定して収納され、ラダーストロー包装体の折り返し積層体が、ダンゴール箱内で荷崩れすることはない。また、ラダーストロー包装体は上下に平行して折り返し積層され、斜めに折り返されることがないから、ストロー自体がよじれることなく、ストロー自体に曲がりや反りが発生することなく、ストローを常に正常な状態で供給できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
図面に示した実施例により本発明の詳細を説明する。
図面には飲料用二重ストローであって外ストローの飲み口近傍位置に蛇腹部を設けたストローのラダーストロー包装体を収納した包装箱を示してある。この実施例のように外ストローの飲み口近傍位置に蛇腹部を設けた飲料用二重ストローの場合、該蛇腹部の直径とストロー先端部の直径との間に大きな寸法の相違があるため、そのラダーストロー包装体を折り返し積層するとラダーストロー包装体の水平状態が保たれず、傾いて積層される。その結果、仕切り板が存在しないと、ラダーストロー包装体の積層体に荷崩れが生ずるが、本発明では、仕切り板を設けてあるから、ラダーストロー包装体の積層体が安定して収納される。
【０００９】
図中符号１がラダーストロー包装体２を収納する包装箱としてのダンボール箱であり、図示した実施例では２つの仕切り板３，３によってダンボール箱１内を３等分してある。この仕切り板３は１つであっても３つであってもよく、１つの仕切り板３であればダンボール箱１内が２等分され、３つの仕切り板であればダンボール箱１内が４等分される。
図面に示した実施例では、２つの仕切り板３，３でダンボール箱１内が３等分されており、図１の上から上区分４、中区分５、下区分６とする。
図面に示した仕切り板３は、図１に示すように平面がＵ字状であって、その自由端に左右に広がる折曲部７，７を有してなり、この形状とすることにより仕切り板３，３をダンボール箱１内に安定して収納できる。
【００１０】
各区分４，５，６中には公知のラダーストロー包装体２がそれぞれ各別に収納されている。このラダーストロー包装体２は、それぞれ下から上に順次折り返されて積層され、一番上のラダーストロー包装体の端８は図１上の右側に配置されている。
上区分４に収められたラダーストロー包装体２の最下に位置付けられた部分は、図２に示すように、その自由端９を下から上に向けて立ち上げてあり、その上端に接続用のテープ１０が設けてある。
中区分５に収められたラダーストロー包装体２は、図３に示すように最下に位置付けられた部分の端１１を左側に置いて、下から上に向けて立ち上げてダンボール箱から左側に垂らした状態として折り返して積層し、上記したように一番上のラダーストロー包装体２の端８を右側に配置してある。
次に下区分６に収められたラダーストロー包装体２は、図４に示すように最下に位置付けられた部分の端１１を左側に置いて、下から上に向けて立ち上げてダンボール箱から左側に垂らした状態として順次折り返して積層し、上記したように一番上のラダーストロー包装体２の端８を右側に配置し、その端に接続用のテープ１２を設けてある。
上記接続用のテープ１０と１２とは色違いにしてあり、テープ１２が先導用の印であり、テープ１０が次ぎの箱の先導用のテープ１２と接続するためのものである。
【００１１】
上記の通りの構成からなるラダーストロー包装体用包装箱からストローを飲料容器に連続的に付着させるために、ラダーストロー包装体２を導き出すには次の通りにする。
下区分６で予めラダーを垂れ下げてある端１１と中区分５の端８のお互いを折り返して、セロテープ（登録商標）等の粘着テープ又はインパレスシール機で接着せて接続する。
次に、中区分５で予めラダーを垂れ下げてある端１１と上区分４の端８を折り返して、セロテープ（登録商標）等の粘着テープ又はインパレスシール機で接着せて接続する。
こうして、３区分で切り離されたラダーストロー包装体は、連続的に接続されるめに先導用テープ１２より供給されてテープ１０が次の箱の先導用のテープと接続するまで、機械を停止させずにラダーストロー包装体２を導き出して供給ができる。
【００１２】
図示した実施例では、下区分６の垂れ下げてある端１１と中区分５の端８及び中区分５の垂れ下げてある端１１と上区分５の端８をそれぞれ接着して接続してあるから、３区分で切り離されたラダーストロー包装体を連続的に接続させ、先導用のテープ１２より供給されて、テープ１０が次の箱の先導用のテープと接続するまで、機械を停止させずにラダーストロー包装体２を導き出して供給できるようにしたが、各区分毎の端１１と端８と接続させないで、作業中に各区分のストロー包装体２が送り出される際、作業者が各区分の端１１と端８とを接続させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】本発明のラダーストロー包装体用包装箱の平面図。
【図２】図１上Ａ−Ａ線に沿う断面図。
【図３】図１上Ｂ−Ｂ線に沿う断面図。
【図４】図１上Ｃ−Ｃ線に沿う断面図。
【図５】図１上Ｄ−Ｄ線に沿う断面図。
【符号の説明】
【００１４】
１ダンボール箱
２ラダーストロー包装体
３仕切り板
４上区分
５中区分
６下区分
７折曲部
８端
９自由端
１０接続用のテープ
１１端
１２テープ

【特許請求の範囲】
【請求項１】
ダンボール箱内にラダーストロー包装体を上下に平行に重なるよう折り返して積み重ね、ラダーストロー包装体の折り返し積層体に平行して仕切り板を設け，ダンボール箱の壁と仕切り板又は仕切り板と仕切り板との間に上記ラダーストロー包装体の折り返し積層体を安定して収納してなることを特徴とするラダーストロー包装体用包装箱。
【請求項２】
平面がＵ字形状であってその自由端に左右に広がる折曲部を有してなる仕切り板をダンボール箱内に納めてあり、ダンボール箱内を３等分に分けてなる上記請求項１に記載のラダーストロー包装体用包装箱。

【図１】