説明

ラッキングクシステムおよびブラケット

【構成】本発明は、本体(119.770)およびこの本体から離間延長し、支持手段(104.700)の開口(104.704)に挿入できる少なくとも一つのアームまたはフックからなるブラケットまたは支持部材(119.771)に関する。この少なくとも一つのアームまたはフック(119.722)は、支持手段(104.700)の後面の凹部(104.702)に受け取られる端部(119.720)を有する。本発明は、このブラケットまたは支持部材(119.771)と開口付きパネル(124.700)とを併用する支持システム(図124)にも関する。本発明はさらにブラケットシステムおよびブラケットに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持ブラケットをカンチレバー式に支持するラッキングシステム、および壁に取り付けることができるか、あるいは自立式のブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
以前から、マリーンその他のスポーツ用具に使用するために、あるいは金物類産業、一般的な建築産業やガーデンセンターにおいて保存保管すべき各種物品に対処できるように構成成分の応用自由度および再配置自由度を有するラッキングシステムが必要とされてきている。
【0003】
本明細書で公知技術に言及する場合、反対の指摘がない限り、このような従来技術が、本出願の優先権主張日において、本発明が関する分野における当業者にとって公知であることを認めるものである。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、本体、およびこの本体から離間延長し、支持手段の開口に挿入できる少なくとも一つのアームまたはフックを有する支持部材であって、この少なくとも一つのアームまたはフックが、支持手段の後面の凹部に受け取られる端部を有する支持部材を提供するものである。
【0005】
上記支持部材には、構造用部材を受け取る凹部を形成できる。
【0006】
上記構造用部材は、上記凹部の一部に係合して解体方向への移動を防止する形状に構成できる。
【0007】
上記支持部材は、2つのアームまたはフック、それぞれ上記支持手段の2つの別々な開口に挿通する2つのアームまたはフック、一つのアームまたはフックおよび安定化作用突出部、およびそれぞれ上記支持手段の2つの別々な開口に挿通する一つのアームまたはフックおよび安定化作用突出部から構成できる。
【0008】
以下の一つ以上の作用を行う手段を設定できる。即ち、上記構造用部材の上記支持部材における位置を確保する作用、パネルに対して上記構造用部材に取り付けられる物品の位置の確保する作用、および上記パネルに対して上記支持部材を固定する作用である。
【0009】
上記構造用部材としては、ビーム、ブラケット、および家具、キャビネット、化粧用キャビネット、食器棚、棚、化粧台、シート、タンス一竿、椅子、作業ベンチ、建設資材要素、階段踏み板、ビーム、美術芸術品、電気スイッチ盤、電気キャビネット、TVセット、コンピュータラックまたはその他の適当な物品のうちの一つに取り付けられるビーム、ブラケットまたはその他の部品のうちの一つがある。
【0010】
上記支持部材は、相互に向かって移動する2つのアームまたはフックを有し、これらアームまたはフックが上記支持手段の開口に挿通できる。
【0011】
さらに、上記支持部材は、上記アームまたはフックに挿通して、上記アームまたはフックを相互に対して移動させる固定作用部材、第2アームまたはフックが設けられた第2部分に挿入可能な第1部分に設けられ、これら第1部分および第2部分が相互に対して移動できるようになった第1アームまたはフック、相互に旋回する2つのアームまたはフック、ビームなどの構造部材を受け取る管状部分、ブラケットを受け取る支持体、および外側に半径をもつかあるいは湾曲した領域を有する少なくとも一つのアームまたはフックのうち一つかそれ以上を有する。
【0012】
上記支持部材は、上記構造部材を移動させるか固定する手段を有し、そして水平方向の移動または固定を行う作用、垂直方向の移動または固定を行う作用、垂直および水平の両方向の移動または固定を行う作用、およびロック作用のうち一つかそれ以上の作用を有する。
【0013】
上記の少なくとも一つのアームまたはフックおよび/または上記端部が上記凹部の一つかそれ以上の壁に係合し、上記支持部材に加えられる捻じれ力に対抗できるように構成する。
【0014】
上記支持部材は、上記パネルの前面の凹部またはチャネルに係合する部分を有する。
【0015】
上記支持部材は、ほぼ矩形か三角形の、側部プレート、鋳鋼、複合材料、アルミニウム、上記アームまたはフックを形成するシート金属、開放ボックス部分、閉じたボックス部分、および押し出し成形体の一つかそれ以上から形成する。
【0016】
上記支持部材および支持パネルは、この支持パネルが、前面、後面、これら前面と後面と間においてパネルを貫通する少なくとも一つの開口を備え、上記後面が上記開口に隣接して凹部を有し、この凹部が、側面からみた場合に上記前面と上記後面との間に設けられるベース面を有するシステムを構成する。
【0017】
上記ベース面が、上記開口の壁と交差する。
【0018】
上記開口の一方の側、上記開口の両側、上記開口の対向側部、上記開口の対向側部上の直線上、上記開口を完全に取り囲む位置、および上記開口周囲の円形位置の一つの位置において上記凹部を上記開口に対して設ける。
【0019】
上記凹部は、対向側壁およびベースをもつチャネル形状に構成したさねはぎ(rebate)の形を取る。
【0020】
本発明のパネルは、2つ以上の開口からなるか、配列された2つ以上の開口からなるか、少なくとも2つの開口間に延長するさねはぎによって凹部が形成されるように設けた2つ以上の開口からなるか、前面が開口の壁と交差しないか、あるいは開口の壁と交差する少なくとも一つの開口に対応する凹部を有するか、あるいはこれらの2つ以上を備えるものである。
【0021】
また、本発明は、前面、後面、これら前面と後面の間においてパネルを貫通して延長する少なくとも一つの開口を備え、上記後面が上記開口に隣接して凹部を有し、この凹部が、側面からみた場合に上記前面と上記後面との間に設けられるベース面を有する支持パネルを提供するものでもある。
【0022】
上記ベース面が、上記開口の壁と交差する。
【0023】
上記開口の一方の側、上記開口の両側、上記開口の対向側部、上記開口の対向側部上の直線上、上記開口を完全に取り囲む位置、あるいは上記開口周囲の円形位置の一つの位置において上記凹部を上記開口に対して設けるか、あるいはさねはぎの形状に構成された上記凹部を対向側壁およびベースをもつチャネル形状に構成するか、これらの2つ以上を組み合わせて上記凹部を構成する。
【0024】
上記パネルが、2つ以上の開口からなるか、配列された2つ以上の開口からなるか、少なくとも2つの開口間に延長するさねはぎによって凹部が形成されるように設けた2つ以上の開口からなるか、前面が開口の壁と交差しないか、あるいは開口の壁と交差する少なくとも一つの開口に対応する凹部を有するか、あるいはこれらの2つ以上を備えるものである。
【0025】
さらに、本発明はブラケット支持体を受け取る少なくとも一つのスロットおよびこのブラケット支持体に接続されるかあるいは係合可能なブラケットを有する少なくとも一つの支持フランジを有し、上記ブラケットが上記支持フランジおよび/または上記ブラケット支持体から離間延長する、物品を支持するラッキングシステムを提供するものである。
【0026】
組み立て時、上記ブラケット支持体が少なくとも一つの支持フランジに係合してから、上記ブラケットが上記ブラケット支持体に係合する。
【0027】
上記ブラケット支持体が、ピン手段またはロッド手段である。
【0028】
上記ブラケット支持体上の離間位置に少なくとも2つのフランジを設ける。
【0029】
上記少なくとも2つのフランジ間において、上記ブラケット支持体の長さが上記支持フランジの幅に等しい。
【0030】
上記少なくとも2つのフランジが、上記ブラケット支持体の端部にある。
【0031】
上記ブラケットが、上記少なくとも2つのフランジ間において上記ブラケット支持体に係合する。
【0032】
上記ブラケットが、二股部分を有するか、あるいは少なくとも2つの離間ブラケット部分を有する。
【0033】
上記ブラケットの上記二股部分間または上記少なくとも2つのブラケット部分間の間隙を、上記支持フランジの幅または厚みとほぼ同じ大きさに設定して、これらの間に上記支持フランジを受け取ることができるようにする。
【0034】
上記ブラケットが、上記ブラケット支持体の周囲を旋回し、そして上記ブラケットの一部が、上記支持フランジが取り付けられ、かつ上記支持フランジが延長する壁手段または支持プレートに係合する。
【0035】
上記ブラケットおよび上記支持フランジおよび/または上記ブラケット支持体が協調して、上記ブラケットに横方向に加えられる力に対して抵抗、あるいは上記ラッキングシステムのベアリング性を与える。
【0036】
上記ラッキングシステムが2つの支持フランジを備え、共通な支持プレートから延長して一組の支持フランジを形成する特徴、壁手段に取り付けられて一組の支持フランジを形成する特徴、上記一組の支持フランジの一方がスロットを有し、他方がスロットを有しない特徴、上記一組の支持フランジの両方がスロットを有する特徴、上記一組の支持フランジ間の間隙が上記ブラケットの厚みまたは幅にほぼ同じ寸法を有する特徴のうち一つかそれ以上の特徴を備える。
【0037】
上記支持フランジ、および上記ブラケットのうち一つか2つが、上記ラッキングシステムに対して弾性、懸架作用または制動作用を与え、そして上記ブラケットの上記支持フランジおよび/または上記ブラケットへの係合位置を上記ブラケットによって確保するとともに、上記支持フランジから離れている上記ブラケットの一部において上記ブラケットの形状によって確保するか、上記ブラケットの上記ブラケット支持体への取り付け位置においてかその付近で確保するか、あるいは上記ブラケットに形成するかその一部として形成したバネまたは板バネによって確保する。
【0038】
上記スロットが、入り口経路および端部を有し、上記支持フランジに対する上記ブラケットおよび/または上記ブラケット支持体の移動を制限する。
【0039】
上記入り口経路が、上記ブラケット支持体が下向きに上記端部まで移動できるように傾斜しているか、あるいは上記ブラケット支持体が水平移動してから、上記端部まで下向き移動できるように傾斜しているか、あるいは上記ブラケット支持体が上向き移動してから上記端部まで下向き移動できるように傾斜している。
【0040】
上記ラッキングシステムは、上記支持フランジを介してか、あるいは上記支持プレートを介して壁手段に固定する。
【0041】
上記壁手段は、静止壁、およびフレームまたはスタンドの一部のうちいずれかである。
【0042】
上記ブラケット支持体が、上記ブラケットとは別に形成され、上記ブラケットに固定されるか固定可能であるか、上記ブラケットに解放自在に固定されているか、上記ブラケットに一体形成されているか、上記ブラケットの一側から延長しているか、上記ブラケットの両側から延長しているか、上記ブラケットの2つの部分間に延長しているか、入れ子式のピン手段であるか、上記ブラケットに対して延長可能および/または後退可能であるか、あるいはこれらを組み合わせたものである。
【0043】
上記支持フランジにそって2つ以上のスロットを離間形成する。
【0044】
さらに上記ラッキングシステムでは、少なくとも2組の支持フランジを上記壁手段に相互に離間配置する。
【0045】
上記支持フランジが、可撓性壁部分または十分な弾性をもつ壁部分を有し、上記ブラケットまたは上記ブラケット支持体に係合したときに、上記壁部分に加わる荷重が圧縮されて、荷重を受けたときに上記ブラケットを屈曲させる。
【0046】
上記支持フランジ同士が、上端部および下端部においてそれぞれの取り付けプレートによって保持される。
【0047】
また、本発明は、ブラケット支持体を受け取る少なくとも一つのスロットを有する少なくとも一つの支持フランジ、および上記ブラケット支持体に接続されるか、係合可能であり、上記ブラケットを上記少なくとも一つの支持フランジに取り付けるブラケットを有する、物品を壁手段に支持するラッキングシステムにおいて、弾性手段、懸架手段または制動手段を有し、上記ブラケットに支持される物品よって上記ブラケットに加わる荷重が、この荷重を静止させる時間が、上記ブラケットおよびその支持フランジへの取り付けが剛性取り付けの場合よりも長くなるように設定されたラッキングシステムを提供するものでもある。
【0048】
同様に、本発明は、少なくとも一つのスロットおよびこのスロットと支持フランジの自由端部との間に設けられた少なくとも一つのブラケット支持体を有する少なくとも一つの支持フランジ、およびこのブラケット支持体に接続および/または係合でき、上記ブラケットを上記少なくとも一つの支持フランジに取り付けるブラケットを有する、物品を壁手段に支持するラッキングシステムにおいて、弾性手段、懸架手段または制動手段を有し、上記ブラケットに支持される物品よって上記ブラケットに加わる荷重が、この荷重を静止させる時間が、上記ブラケットおよびその支持フランジへの取り付けが剛性取り付けの場合よりも長くなるように設定されたラッキングシステムを提供するものでもある。
【0049】
上記システムの場合、上記支持フランジが少なくとも2つのブラケット支持体を有するか、上記ブラケット支持体が着脱可能であるか、上記ブラケットの後部が、上記支持フランジが取り付けられている後部支持プレートまたは壁手段と接触するか、上記少なくとも一つのスロットが弾性、または懸架手段または制動手段に寄与するか、上記少なくとも一つのスロットがブラケット支持体を受け取ることができるか、上記ブラケット支持体がダブル支持フランジ間に延長するダブル支持フランジ構成であるか、あるいはブラケット支持体が上記支持フランジまたは複数のフランジに一体形成されているかあるいは永久的に取り付けられているか、あるいはこれらが複数組み合わされている。
【0050】
同様に、本発明は、少なくとも一つの支持体形成部が、ラッキングシステムと協調する壁または壁手段と一体形成されているか、あるいは上記壁または壁手段とは別体として形成され、これらに取り付けることが可能であり、上記少なくとも一つの支持体形成部が、外面を介して少なくとも一つの支持スロットを有し、かつこのスロットの後面と後部パネルまたは上記壁または上記壁手段との間に間隙を有する、壁または壁手段に物品を支持するラッキングシステムを提供するものである。
【0051】
同様に、本発明は、少なくとも一つのブラケットを有し、このブラケットが内部に形成されたブラケットスロットを有し、このスロットが上記支持スロットに入ることができ、その後部が上記間隙に入り、上記ブラケットスロットの一部を上記支持体形成部の外側に残し、上記ブラケットの上記後部が上記後部パネルまたは上記壁または上記壁手段に係合することによって、上記ブラケットが弾性手段、または懸架手段または制動手段になり、物品によって上記ブラケットに加わる荷重を上記ブラケットで支持でき、この荷重を静止させる時間が、上記ブラケットが剛性を持つ場合よりも長くなるように設定されたラッキングシステムを提供するものである。
【0052】
本システムの場合、着脱可能な支持手段を有し、この着脱可能な支持手段が、少なくとも一つの支持フランジ、支持プレート、上記壁手段と着脱可能に係合できる支持フック、および少なくとも2面において開口する上記着脱可能な支持手段のスロットを有し、上記少なくとも2面のうち2面が相互に垂直である。
【0053】
上記支持フックが、上記支持体形成部の上記スロットに着脱可能に係合でき、上記支持フックの少なくとも一部が、上記スロットの後面と後部パネルまたは上記壁または上記壁手段との間の間隙に位置する。
【0054】
上記着脱可能な支持手段が、ブラケットと係合する。
【0055】
上記ブラケットがバック荷重ベアリング縁部、上縁部、下縁部、前縁部、および上記バック縁部に近接したブラケット支持体を有し、かつさらに上記の上縁部が凹部を有する少なくとも中央領域を有し、懸架手段が上記凹部間にまたがり、そしてこの懸架手段が上記の上縁部にそって上記凹部の中心に近い端部および中心から遠い端部において上記ブラケットに取り付けられている上記システムに使用する舟艇を支持するブラケットである。
【0056】
上記懸架手段がストラップであり、そして上記凹部に対する入り口における少なくとも一つのスロットを有するか、上記スロットがこのスロットより大きい開口に延入し、上記凹部が少なくとも2つのスロットを有するか、上記凹部に対する両入り口の少なくとも一つのスロットが上記ブラケットに延入し、上記スロットより大きい開口まで延長し、上記ストラップが少なくとも一つの端部においてストラップ係合ピンに接続されるか、上記ストラップ係合ピンが上記開口に係合するとともに、上記ブラケットの長さに沿う方向におけるこのピンの移動が上記スロットによって拘束されるか、上記ストラップが上記スロット内に位置するとともに、上記ストラップがストラップ係合ピンに巻き取られて、上記スロットから出るか、上記ストラップ係合ピンが上記開口に係合するとともに、上記ブラケットの長さに沿う方向におけるこのピンの移動が上記スロットによって拘束されるか、上記ストラップが上記スロット内に位置するとともに、上記凹部部分間で長さを調節できるか、上記ストラップの長さが一定であるか、上記ストラップの長さが調節可能であるか、上記ブラケットの上記ストラップを最初に開放して上記ストラップの長さを調節できるようにするか、あるいは上記ブラケットが取り付けられる支持部材に対して上記ブラケットの角度を調節できるようにするか、あるいはこれらを2つ以上組み合わせる。
【0057】
上記懸架手段が上記ブラケットの上縁部であり、そして上記上縁部が支持すべき舟艇の艇体の輪郭になるか、上記支持部材に係合可能な支持手段を使用して、上記ブラケットが取り付けられる支持部材に対して上記ブラケットの角度を調節できるようにするか、あるいは上記ブラケットにそって異なる長さで開口に係合可能なピンなどの支持手段を使用して、上記ブラケットが取り付けられる支持部材に対して上記ブラケットの角度を調節できるようにするか、あるいはこれらを2つ以上組み合わせる。
【0058】
上記懸架手段が膨張式ブラダーであり、そして上記ブラダーが上記凹部部分の全長にそって上記ブラケットの上記上縁部に固定されるか、上記ブラダーが上記凹部部分に対する上記入り口における少なくとも一つの点に固定されるか、上記ブラダーが少なくとも一つの端部によってストラップ係合ピンに接続されるか、あるいは上記ストラップが上記開口と係合するともに、上記ブラケットの長さに沿う方向における上記ブラケットの移動を上記スロットによって拘束するか、あるいは上記ストラップが上記スロット内に位置するか、あるいはこれらを2つ以上組み合わせる。
【0059】
以下例示のみを目的として、本発明の実施態様を添付図面について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】2つの支持フランジ、ブラケット支持スロットおよび二股ブラケットからなるラッキングシステムを示す斜視図である。
【図2】2つの支持フランジ、ブラケット支持スロットおよびブラケットからなるラッキングシステムを示す斜視図である。
【図3】2つの支持フランジからなり、このうちの一つの支持フランジのみがスロットおよびブラケットからなるラッキングシステムを示す斜視図である。
【図4】2つの支持フランジからなり、このうちの一つの支持フランジのみがスロット、ブラケット支持スロットおよびブラケットからなる図3のラッキングシステムを示す反転斜視図である。
【図5】独立した一つの支持フランジ、ブラケット支持スロットおよび二股ブラケットからなるラッキングシステムを示す斜視図である。
【図6】一つのラッキングシステムを示すトップダウン図を示す図で、独立した一つの支持フランジ、二股ブラケットおよびブラケット支持体のディクスフランジを示す。
【図7】一つのラッキングシステムを示すトップダウン図で、2つの支持フランジ、二股ブラケットおよびこの二股ブラケットおよび2つの支持フランジに係合したブラケット支持体を示す図である。
【図8a】支持フランジからなる一つのラッキングシステムを示すトップダウン図で、これら支持フランジのうち一つが、ブラインドスロット、ブラケットおよびこのブラケットおよび2つの支持フランジに係合したブラケット支持体からなるラッキングシステムを示す図である。
【図8b】図8aのラッキングシステムを示すボトムアップ図である。
【図9】各種寸法および係合手段のカンチレバーブラケットを示す側面図である。
【図10】各種の異なる荷重を支持する各種の独立した一つのブラケット断面形状を示す上面図であり、かつ荷重を支持する各種の複数のブラケット断面形状を示す下面図である。
【図11】ブラケット支持ディスクフランジを示すブラケットの側面図であり、荷重を受け取ると上記ブラケット内で屈曲する上記ブラケット内の拡張開口を示す図である。
【図12】ブラケット内の係合手段であって、制動手段を有する係合手段を示す図である。
【図13−20】ブラケットの一方の側から延長するブラケット支持体、ブラケットの両側から延長するブラケット支持体、ブラケットの両側から延長し、かつディスクフランジ状端部を有するブラケット支持体、ブラケットの一方の側から延長し、かつディスクフランジ状端部であるブラケット支持体、バネ作用により延長可能なピンであるブラケット支持体、バネロック機構を備えた延長可能なピンを有するブラケット支持体をそれぞれ示すブラケットの平面図である。
【図21】解放自在なブラケット支持体を示す図である。
【図22】スロット内に挿入したピンを使用して、支持フランジに係合したブラケットを示す斜視図である。
【図23】ディスクフランジ状のピンを使用して、支持フランジに係合したブラケットを示す斜視図である。
【図24−28】片側に一体形成したブラケット支持体、両側に一体形成したブラケット支持体、ブラケットの両側から延長し、かつロック作用ピン手段を有するブラケット支持体、ブラケットの両側から延長し、かつネジ山を有する着脱可能なブラケット支持体、ブラケットの両側から延長し、かつその内部に一体形成したブラケット支持体をそれぞれ示すブラケットの断面図である。
【図29】係合手段として複数のスロットを設けた支持フランジを示す図である。
【図29A】係合手段として複数のスロットを設けた支持フランジを示す図である。
【図30】係合手段として複数のスロットを設けた支持フランジを示す図である。
【図31】ブラケットに係合したブラケット支持体を示す正面図である。
【図32】支持フランジに係合した状態でブラケットに係合したブラケット支持体を示す正面図である。
【図33】ブラケット支持体およびブラケットに係合した独立した一つの支持フランジを示す斜視図である。
【図34−38】水平から垂直に遷移するスロット、角度を付けた状態から垂直に遷移するスロット、2方向に角度を付けたスロット、上向き角度を付けた状態から垂直に遷移するスロット、上向き角度を付けた状態から、垂直から水平に遷移するスロットをそれぞれ示すブラケットの側面図である。
【図39】支持プレートおよび支持フランジがL字形をなすラッキングシステムを示す斜視図である。
【図40】独立した一つの支持フランジに係合したブラケットを示す斜視図である。
【図41−44】ブラケットを示す斜視図である。
【図45−48】それぞれスタンドに取り付けたラッキングシステムの一連のブラケット、整列させたブラケットを支柱によって接合した一つのラッキングシステム、整列させたブラケットを支柱によって接合した別なラッキングシステム、スタンドに取り付けたラッキングシステムをそれぞれ示す斜視図である。
【図49】ブラケット支持体を取り付けたブラケットを示す斜視図である。
【図50】特にハンガーを吊るすため好適なブラケット構成体を示す斜視図である。
【図51】図50のカンチレバーブラケットを示す側面図である。
【図52】前方支持体を備えた、ラッキングシステム上の図50のブラケットを示す斜視図である。
【図53】別な前方支持体を備えた、図50のブラケットを示す斜視図である。
【図54】後部支持フランジにカンチレバー式で取り付けたブラケットを示す斜視図である。
【図55】図52のラッキングシステムを示す側面図である。
【図56】図53のラッキングシステムを示す側面図である
【図57−58】2つのアームブラケットを示す斜視図である。
【図59】図50〜図56の改良例を実際に適用したラックを示す図である。
【図60】図50のブラケットとは別なブラケット例の一部を示す斜視図である。
【図61】ブラケット支持体を支持フランジに取り付けるスロットおよび開口を有する独立した一つのフランジを示す斜視図である。
【図62】図61の支持フランジを示す側面図である。
【図63】サーフボートをブラケットに支持し、かつロックする、図61および図62の独立した一つの支持フランジと同様なダブル支持フランジを示す斜視図である。
【図64】図61および図62の支持フランジおよびブラケットを示す斜視図である。
【図65】ブラケット支持体を支持フランジの開口に取り付けた、ダブル支持フランジを示す斜視図である。
【図66】弾性作用、懸架作用または制動作用をもつ壁または壁プレートおよびブラケットからなるラッキングシステムを示す左側面図である。
【図67】図66の一部を示す横断面図である。
【図68】図66の壁または壁プレート/ブラケットシステムを示す右側面斜視図である。
【図69】所定位置に2つ以上のブラケットを備えた、図66のシステムを示す左側面図である。
【図70】幅全体にわたって壁または壁プレートを受け取る壁又は壁プレートを示す右側面斜視図である。
【図71】2つの壁取り付けプレートを使用して、ブラケットを横方向に離間した図66〜図69のシステムを示す図である。
【図72】図68、図70および図71においてブラケット支持体が支持スロットに着脱可能に係合できる、着脱可能な支持手段を示す正面斜視図である。
【図73】図72の着脱可能な支持手段を示す後面斜視図である。
【図74】着脱可能なブラケット支持体に係合できる垂直スロットを備えた、図72と同様な着脱可能な支持手段の変形例を示す正面斜視図である。
【図75】図74の着脱可能な支持手段を示す後面斜視図である。
【図76】支持手段を受け取る開口、U字形状の中央部分を備えた上縁部および前縁部における付随的な開口を示す、舟艇支持ブラケットの側面図である。
【図77】ブラケットの上縁部に係合したストラップ部材、U字形状の中央部分を備えた上縁部および前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットの側面図である。
【図78】支持ピンを付加した図77のブラケットを示す斜視図である。
【図79】ストラップ支持開口のピンに係合したストラップ部材、U字形状の中央部分を備えた上縁部および前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットの斜視図である。
【図80】ストラップのラダーロックおよびストラップ支持開口のピンのキャップを備えた、図4と同様な舟艇支持ブラケットの斜視図である。
【図81】支持部材に係合した図80のブラケットを示す斜視図である。
【図82】ストラップ、ブラケットの前縁部の歯付きカムロック、ストラップ端部のTロック、U字形状の中央部分を備えた上縁部および前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットの側面図である。
【図83】支持ピンを付加した図82のブラケットを示す斜視図である。
【図84】ストラップ、ブラケットの上縁部の歯付きカムロック、ストラップ端部のTロック、U字形状の中央部分を備えた上縁部および前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットの側面図である。
【図85】支持ピンを付加した図84のブラケットを示す斜視図である。
【図86】ストラップ、ブラケットの前縁部の案内ストップ、ストラップ端部のTロック、U字形状の中央部分を備えた上縁部および前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットの側面図である。
【図87】支持ピンを付加した図86のブラケットを示す斜視図である。
【図88】ストラップ、ブラケットの前縁部の案内部材、ストラップを短縮するためにストラップに取り付けた回転シリンダ、歯付き端部、歯付き端部に係合するロッキング部材および前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットの側面図である。
【図89】図88のブラケットを示す斜視図である。
【図90】調節可能なストラップ周囲のラップを示す舟艇支持ブラケットの側面図である。
【図91】テーパー化ストラップ受け取りスロットを備えた図90のブラケットを示す図である。
【図92】ブラケットに一端において固定したブラダー、U字形状の中央部分を備えた上縁部および前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットを示す図である。
【図93】弁を備えた着脱可能な減圧式ブラダーおよび前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットを示す図である。
【図94】弁を備えた着脱可能な減圧式ブラダー、ウェブ付き側部および前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットを示す図である。
【図95】U字形状の中央部分に固定したブラダーおよび前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットを示す図である。
【図96】膨張式ブラダーおよび前縁部の付随的な支持開口を示す舟艇支持ブラケットを示す図である。
【図97】角度が調節可能な位置決め部材および舟艇の艇体の輪郭に対応する上縁部を有する舟艇を支持するブラケット支持体を示す図である。
【図98】角度変位のない支持部材に係合した舟艇を支持する角度の付いたブラケット支持体を示す図である。
【図99】最大角度変位位置に固定した、角度が調節可能なブラケットを示す図である。
【図100】調節ペグを使用して最少角度変位位置に固定できるが、図98に示すように、さらに角度を変位できる角度を調節可能なブラケットを示す図である。
【図101】角度変位の中間位置に固定した角度が調節可能なブラケットを示す図である。
【図102】角度変位がなく、またU字形状または側部が3つの凹部中央領域のない舟艇を支持するブラケット支持体を示す図である。
【図103】各種の角度位置において舟艇を支持するブラケット支持体を示す図である。
【図104】図示のみを目的とする図であって、後部チャネルおよび前部凹部を備え、かつ各種のブラインド凹部を備えた開口付き支持パネルを示す図である。
【図105】図104の支持パネルの後面を示す部分斜視図である。
【図106−108】それぞれ図示のみを目的とする斜視図であって、各種後面凹部を備えた支持パネルの後面、前面凹部を備えた支持パネル、および後部チャネルおよび半径をもつ開口壁を備えた支持パネルを示す図である。
【図109】すべての開口をアライメントさせた状態で相互に隣接配置した開口付き支持パネルからなるシステムを示す正面図である。
【図110−116】それぞれ外側に湾曲したハンギングアーム部分を備えたブラケット、ボルトを併用した図110のブラケット、ハンギングバーおよびリングを取り付けた図111のブラケット、ハンギングバーおよびリングを取り付けた図110のブラケット、X字形状または旋回作用ブラケット、スライディング式でダブルキャップをもつボックス部分支持部材、ビーム支持部材を示す図である。
【図116A】別なビーム支持部材を示す斜視図である。
【図117−118】図116で使用するブラケット、図116Aで使用するブラケットを示す図である。
【図125】図110〜図118のブラケットなどを取り付けた状態で天井に固定した開口付きパネルを示す斜視図である。
【図119】開口付きパネルに使用するブラケットの側面図である。
【図119A】図119のシステムを示す正面図である。
【図120】現場においてパネルとともに使用する図119のシステムを示す斜視図である。
【図120A】ブラケットがパネルと係合した図120のシステムを示す斜視図である。
【図123−126A】図119のブラケットに部分的に組み付けた物品を示す斜視図、図123と同様にして完全に組み付けた物品を示す図、図119のブラケットとともにパネルに取り付けたキャビネットからなるシステムを示すワイヤフレーム斜視図、図123の側面図および図123Aの側面図である。
【図121】図120と同様であるが、すぐれたインターロッキング作用および移動抵抗性を与えるように改善したハンギング支持体を示す斜視図である。
【図122】図119〜図121のハンギング支持体の別な形状を示す側面図である。
【図122A】図119〜図121のハンギング支持体の別な形状を示す端面図である。
【図127−131】それぞれ別なブラケットシステムを示す正面斜視図、ビームを併用したブラケットシステムの正面斜視図、ビームを併用したブラケットシステムの側面図、およびパネルを併用したブラケットシステムの横断面図である。
【図132−135】それぞれ部分的に組み立てたアートスクリーンを示す斜視図、カンチレバー式階段システムを示す斜視図、2つの支持パネル間の階段システムを示す斜視図、および図134の下部を示す斜視図である。
【図136】上記図面に示したブラケットなどに取り付けるための2フック式支持体を示すワイヤフレーム斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0061】
各図面の参照符号について説明すると、終止符の前の符号が図面番号であり、終止符の後の符号が要素の参照符号である。可能な場合には、異なる図面において対応する要素を示すために同じ符号を使用する。
【0062】
図1および図7に、異なる2種類のブラケット支持体1.004、1.111を備え、かつそれぞれ異なる係合手段1.013、1.014、1.004を有する異なる3種類の二股ブラケット1.003、1.095、1.096を備えた2つの支持フランジ1.001を有するラッキングシステムを示す。これら二股ブラケット1.003、1.095、1.096はそれぞれ支持フランジ1.001に係合する仕方が異なっている。これについては、図9を説明するさいにさらに詳しく説明することにする。図57は、ブラケット1.003を示す斜視図であり、ブラケットの2本のアームを支柱または接合ピース57.456によって接合する方法を示す図である。
【0063】
図1に示すように、支持フランジ1.001は、支持プレート1.010に固定された状態で、支持プレート1.010から全体として垂直方向に延長し、横断面がΠ形に相似できる構造体を形成する。2つのフランジ1.001の外面間の間隙1.0020は、二股ブラケット1.003、1.095および1.096のアームの内面間の間隙1.0021とほぼ同じであるため、それぞれのブラケットの各アームが2つのフランジの外側に位置する。この構成が、使用したブラケット支持体と協調して、ブラケットに作用する横方向力に対するブラケット装置の耐力性を強化する。
【0064】
図1における上2つのブラケット1.003および1.095は、図21に示すブラケット支持体1.111と同じタイプである。ブラケット支持体1.111または21.111は、端部に、この実施態様ではディスク状のフランジ1.011を設けたピンまたはロッド形材7.004、21.004を有する。ディスク状フランジ1.011、7.011、21.011はピン7.004、21.004(図7〜図9で詳しく説明する)に固定するとともに、内部に一体形成されたネジシステムを使用して着脱可能に接続するか、ネジおよび接着剤によってピンに永久固定する。あるいは、その他の適当な手段によって単に接着してもよく、あるいは取り付けてもよい。図7および図21から理解できるように、ディスク21.011の内面間の垂直距離または間隙21.022は、ブラケット1.003、1.095のアームの外面間の垂直距離または間隙1.0022とほぼ同じである。この幾何学的構成により、二股ブラケットのアームをブラケット支持体1.111から取り外すことができ、ディスクフランジ1.011が、ブラケット1.003および1.095に作用する横方向力に対して付加的な補強体として作用する。
【0065】
ブラケット1.096に関しては、ディスクフランジ1.011は使用しない。このブラケット構成では、ブラケット1.096のアームをブラケット支持体1.004(図示例ではピン)に固定するか取り付ける必要があり、間隙1.0020および1.0021の幾何学的構成と協調して、ブラケット装置が横方向において強くなる。
【0066】
支持フランジ1.001の長さまたは高さにそって、好ましくは等間隔に、複数のスロット1.005を設ける。各スロット1.005は、支持フランジ1.001の3つの面、即ち正面および2つの側面に対して開口する。一方、以下に説明する他の実施態様では、スロットがフランジに延設しない場合、スロットは2つの面に開口するが、図3、図4および図8に示すように、フランジがブラインドスロットを有する場合には、正面に、つまり一つの面にのみ開口する。
【0067】
各スロット1.005については、正面から延長するスロットについては、水平から下向き角度で下降し、フランジの正面の開口から離間し、そしてほぼ支持フランジ1.001の中央まで続くようにその形状または断面を設定する。そしてスロット1.005は、好ましくは半径をもつ形状あるいは半円形であるスロット1.005の端部に対して垂直方向に下向き方向に進む。これについては、図22、図23および図34〜図38を参照してより詳しく説明する。
【0068】
スロット1.005の寸法については、スロット1.005が前記のようにスロットの端部で止まるピン部分7.004、1.004を受け取る幅を有し、従って1.003、1.095または1.096などのブラケットがブラケット支持ピン7.004、1.004に係合した後は、ピン7.004、1.004によって保持されているブラケットおよび支持プレート1.010に係合するブラケット1.003、1.095または1.096の下側後角部によってブラケット1.003、1.095または1.096が支持フランジ1.001に対してカンチレバー式で保持されることになるように設定する。
【0069】
スロット1.005は切断、パンチングおよび成形などの任意の公知手段によって形成できる。荷重を受けると、ブラケット支持ピン7.004、1.004が、取り付け壁または支持プレート1.010に向かう方向に発生するブラケット1.003、1.095または1.096からの力を支えるとともに、ブラケットの端部に載せられた任意の物質の下向きの質量を支えることになる。従って、ラッキングシステムにおいては、スロットのブラケット支持体および取り付け壁の両者および/またはラッキングシステムが取り付けられている支持プレートが、荷重を支えることになる。
【0070】
荷重を受けると、ブラケット1.003、1.095または1.096が、ブラケット1.003、1.095または1.096の下側後角部が取り付け壁または支持プレート1.010に係合する時点まで旋回または回転することになる。この旋回作用の結果、ブラケットのエッジが取り付け壁に近接し、ブラケット支持ピン1.004と協調して、荷重が発生する曲げモーメントを支えることになる。この支持機構については、以下図22および図23を参照してより詳しく説明する。
【0071】
図1に示すように、支持フランジ1.001は、2つの支持フランジおよび1つの支持プレートからなる。支持フランジ1.001および支持プレート1.010は、木材、金属、プラスチック、ポリマーまたは複合材料から形成できる。また、支持フランジ1.001および支持プレート1.010は、射出成形法、押し出し成形法、ルーチング法、ミリング法などの方法を使用して一体形成できる。別々に形成する場合、溶接法(プラスチックまたは金属)、ルーチング法、接合法、ネジ法、ボルト法、リベット法、接着法などの適当な方法を使用して、支持フランジ1.001および支持プレート1.010を接合固着できる。接合終了後、支持プレート1.010を使用して、溶接法、ネジ法、ボルト法、リベット法などの方法を始めとする各種方法でラッキングシステムを壁に固定できる。
【0072】
ラッキングシステムを取り付ける壁は、ビルなどで見られる固定壁でもよいが、必要ならば、この壁は、ラッキングシステムを取り付ける対象のフレームまたはスタンドの一部でもよい。なお、このようなフレームまたはスタンドの場合、自立式でもよく、動作や再配置を簡単に行える車輪取り付け式でもよい。
【0073】
別な実施態様では、支持プレート1.010を使用せずに、壁、フレームまたはスタンド支持体に直接適当な幅の支持フランジ(複数の場合もある)1.001を固定できる。この構成では、支持プレート1.010と支持する壁またはフレームとの間に、上記のようにして任意の都合のよい固定方法を使用できる。
【0074】
ブラケット1.003、1.095または1.096については、任意の適当な材料から構成でき、最も好適なのは、支持プレート1.010または支持フランジ1.001と同じ材料から構成することであり、構成する場合も任意の都合のよい方法または技術を利用できる。図1のシステムについて例示的な寸法を挙げると、底部幅Aはほぼ160mm、高さBはほぼ2,400mm、そして支持フランジ1.001の深さCは100mm程度である。ブラケット1.096の長さDは750mm程度、そしてブラケット端部1.096の高さEは80mm程度で、その厚みは25mm程度である。
【0075】
図2および図8に、上記システムと同様なラッキングシステムの変形例を示す。このラッキングシステムの2つの支持フランジ2.001は、これらの間に独立した一つの、非二股ブラケット2.006を受け取るにように間をあけて構成する。フランジ2.001の内面については、フランジ2.001間に位置するブラケット2.006の幅または厚み2.0024にほぼ相当する距離2.0023をあけて離間配置し、荷重を受けた場合に、あるいは荷重のない場合に、ブラケットに作用する横方向力に対するブラケットの締り嵌めの強化を確保する。
【0076】
図2および図8の実施態様では、支持フランジ2.001は支持プレート2.010に取り付けるが、上記と同様にして形成および/または接合してもよい。
【0077】
図2に、2種類のブラケット支持体を示す。即ち、両側にディスクフランジ2.011を備えたブラケット支持体2.111であり、そしてディスクフランジをもたないブラケット支持体2.004である。ディスクフランジ2.011は、支持フランジ2.001それぞれの外面に隣接配置する。ブラケット支持体2.111は、ディスクフランジ22.011間の距離21.022を小さくした点でブラケット支持体1.111と相違する。ディスクフランジ2.011を各支持フランジ2.001の外面に隣接配置すると、ブラケット2.006が、このブラケット2.006に作用する横方向力に対して強くなる。
【0078】
上記したように、ディスクフランジ2.011は、ピン2.004の端部に固定するが、この固定は着脱固定でもよく、永久固定でもよい。ブラケット2.006は、ディスクフランジ2.011間でピン2.004に係合するが、この係合はピンから着脱できる係合でもよく、所定箇所における固定係合でもよい。
【0079】
図2に示す2つの下部ブラケット2.0061は、ブラケット2.006と同じ構成でよいが、各ブラケット2.0061はブラケット支持体である独立した一つのピン2.004を有する。即ち、ピン2.004はディスクフランジ2.011をもたないが、フランジスロット2.005内に位置を占め続け、それぞれのブラケット2.0061に固定されている。
【0080】
図2のブラケット装置は、図1の説明と同じように機能し、ブラケット2.006、2.0061に作用する曲げモーメントおよび荷重を支える。図示の構成では、ブラケット2.006の長さFは750mm程度、そしてブラケット端部2.006の高さEは80mm程度、その厚みは25mm程度である。
【0081】
図3、図4、図8aおよび図8bに、2つの支持フランジ3.001および3.002を備え、支持体3.001が支持フランジ1.001と同じである支持フランジを有するラッキングシステムを示す。なお、第2支持フランジ3.002はブラインドスロットを有するか、あるいはまったくスロットをもたないかのいずれかである。2つの支持フランジ3.001および3.002は、図2の説明と同様に離間配置する。スロット3A.098などのブラインドスロットを備えた実施態様では、内面である支持フランジ3A.002の一面を介してこのブラインドスロットは開口している。スロット3A.098の形状については、直線かつ垂直であることが唯一の要件であり、端部3A.051はスロット3A.098の下部かつ同じ位置にあるか、あるいは図1および図2と同様な形状のスロット3.005の端部と整列している。
【0082】
ブラインドスロット3A.098を独立した一つのディスクフランジ状ブラケット支持体8A.111と併用する場合には、2つの組み立て方法が考えられる。第1の方法の場合、支持フランジ8A.001に押し通され、かつブラケット8A.006に押し通されてブラインドスロット8A.098に入り込み、ピン8A.004がそれぞれの支持フランジ8.002および8.001においてスロットの端部に位置することになるブラケット支持ピン8A.004の少なくとも一端に独立した一つのディスクフランジ8A.011を有するブラケット支持ピン8A.004が必要である。
【0083】
第2の方法の場合、ブラケット支持体8A.111をスロット3.005に押し通し、次にブラインドスロット3A.005に入り込み、それぞれの支持フランジ3.001および3.002のスロットの端部において、支持フランジ3.001と3.002の内面間において、ブラケット3.006をブラケット支持ピン8A.004に配置する必要がある。
【0084】
必要ならば、ブラケット支持体8A.111とほぼ同様に、ディスクフランジをもたないブラケット支持体を使用できる。このブラケット支持体はブラインドスロット8A.098内に、従って支持フランジ8A.001を介して支持フランジ8A.002内に入り込むことになる。使用する組み立て方法は、上記第1方法および第2方法のいずれかであればよい。
【0085】
支持フランジ3.002にスロットがない構成では、ブラケット支持体3.111はブラケット3.006に固定でき、そしてブラケット支持ピン3.004がブラケットの一方の側からのみ延長し、支持フランジ3.001のスロット側から突き抜ける。ブラケット3.001の面が支持フランジ3.002の内面に当接し、横方向力に対する抵抗作用を補強する。ブラケット3.006は、上記のようにフランジ内にある。
【0086】
支持フランジ3.001および3.002およびブラケット3.006は、前述の実施態様に関して説明したように製造できる。
【0087】
図4Aに、支持フランジ4A.002を示す。この支持フランジのスロット4A.005は支持フランジ4A.002の一部に設けられ、支持フランジ4A.002の2面、即ち支持フランジ4A.002の内面および正面または表面に開口する。一つのこのような支持フランジ4A.002を支持フランジ4.001と併用する場合には、壁や支持プレート4.010に組み付けるさいに、鏡像関係にある2つの支持フランジ4A.002を内面のスロット4A.004と併用できる。このように構成すると、スロットが外側方向から見えないため、外観がよりスマートなラッキングシステムが得られることになる。2つの面のみを通るスロット4A.005が過剰な剛性を与えるため、そのままでは弾性が十分なサスペンションシステムにはならず、このためには、後述するような適当な構成のブラケットが必要になる。同じことは、ブラインドスロット3A.005についてもいえる。
【0088】
図5および図6に、独立した一つの支持フランジ5.001からなるラッキングシステムを示す。この支持フランジはそのスロット5.005に二股ブラケット5.003に係合するか、あるいはこれによって係合されるフランジ状ブラケット支持体5.111またはピン形ブラケット支持体5.004を受け取る。この独立した一つの支持フランジ5.001は、支持プレート5.010にT字形構成で固定する。
【0089】
ブラケット5.003は、ブラケット支持体5.111のピン部分5.004を受け取る係合スロット5.013を有する。スロット5.013は、以下により詳しく説明するように、第2機能をもつ。2機能ディスクフランジ状5.011ブラケット支持体5.111は、フランジ5.011間の間隙を支持フランジ5.001およびブラケット5.003の2本のアームの合計厚みにほぼ相当させた状態で使用する。さらに、ブラケット5.003の2本のアーム間の間隙は、独立した一つの支持フランジ5.001の厚みとほぼ同じである。
【0090】
ブラケット支持体5.111または5.004は、他の実施態様の説明と同様にしてブラケット5.003と協調して動作するため、同じ符号法を適用する。
【0091】
以上の実施態様の場合、例えばブラケット支持体1.111および1.004については、それぞれのブラケットに対して別体として、あるいは固定するものとして説明したが、必要ならば、各ブラケット支持体は、例えば射出成形やその他の成形法によってブラケットと一体形成してもよく、あるいは複数の支持フランジまたは各支持フランジと一体形成してもよい。
【0092】
図8Aに、支持フランジ8A.001および8A.002を示す。一方がスロット付きフランジであり、そして他方のフランジに整列ブラインドスロットを有する。なお、ブラインドスロット8.098については、図示を容易にするために、一部横断面で示す。ブラケット支持ピン8.004は一端に一つのディスクフランジ8.011を有し、そしてピン8.004の他端はブラインドスロット8.098内に位置する。この構成では、ブラケット支持体8.111はブラケットに固定するか、あるいは使用時に荷重が作用した時にブラケット支持体8.111がスロットから偶然に外れることがないように支持フランジに固定するのが好ましい。
【0093】
図8Bに、2つの支持フランジ8B.001および8B.012を示す。前者にはスロットがあり、後者にはない。ブラケット支持ピン8.004については、他の実施態様に記載した通りであり、従って同じ参照符号で示す。この構成では、ブラケット支持体はブラケットと一体形成するのが好ましく、ブラケット支持体が荷重力によってスロットから外れることはない。ピン8.003のないブラケット側は、スロットがなく、かつ内側支持フランジ壁およびブラケット支持体8B.111のピン8B.004によって所定位置に保持された支持フランジ8B.002の内面に対して位置する。
【0094】
図9に、ブラケット支持体に係合することができる一連のカンチレバーブラケットを示す。列9.074には、ブラケットの壁取り付け面から水平方向に内側に延長してから、端部まで垂直方向に上側に延びるL字開口を有するブラケットを示す。この係合手段は、ブラケット支持体のピン部分を開口の垂直部分の端部内に保持するものである。カンチレバーに荷重が作用しても、ブラケット支持体のピンおよび荷重を支える最下部および最後部の縁部9.062があるため、ブラケットがブラケット支持体のピンの周りでこれ以上回転することはない。以上説明したように、荷重が曲げモーメントとしてカンチレバーブラケットに作用すると、ブラケットが旋回して、最後部9.062およびブラケット支持体のピンに荷重を支える力が加わる。
【0095】
また、列9.074のL字開口は、支持フランジのスロットの形状と協調して制動作用をもつとともに、弾性源にもなる。荷重がカンチレバーに作用した時に、ブラケットおよび支持フランジの長さおよび厚みがこの機能を補助する。ブラケット支持体を介して支持フランジに取り付けられたブラケットに荷重が作用すると、開口がピン周囲で閉じ、これによって荷重の力を吸収するとともに、荷重が損傷を受けることがなくなる。なお、これについては、図11および図12に関して後で説明する。
【0096】
列9.073に、ブラケットの下部まで下向きに延長してブラケット支持体に係合し、かつこれを受け取り、そしてバネとして作用するか、あるいは制動作用を行うスロットを有するブラケット支持体を備えたカンチレバーブラケットの係合手段を示す。ブラケット支持体のピンが、ブラケット後部にある垂直スロット上部端部に位置することになる。この構成では、ブラケット支持体に係合し、これに荷重が作用した時に、垂直スロットが屈曲し、ピン周囲で閉じ、これによってブラケットが弾性および制動作用をもつことになる。なお、これについては、図11および図12に関して後で説明する。
【0097】
列9.075に、ブラケット支持体のピン部分を受け取る3つの開口をブラケットの異なる垂直位置に設けたカンチレバーブラケットを示す。ブラケットのピンが、ブラケットの開口のうち少なくとも一つに貫通している。列9.075のブラケットは2つの方法のうち一つで使用できる。一つの方法では、3つの開口のうち一つにブラケット支持体の独立した一つのピンを使用する。制動作用を強くするためには上の開口を使用でき、そして制動作用を弱めるために下の開口を使用できる。
【0098】
第2の方法では、隣接開口、即ち分離した上下の開口に2つの非ディスク形フランジ状ピンを使用でき、次にこれらを支持フランジのスロット内に設ける。この例では、これら2つのピンが協調して所定の弾性度を確保する。ブラケットに2つ以上の開口を使用する場合には、カンチレバーを所定位置に固定するため、ブラケットの上記のような旋回は起きない。この構成では、荷重作用時の力は開口点において吸収される。カンチレバーの荷重を支える縁部9.062を支持プレートまたは支持壁に対して設けた場合には、後壁が力の一部を吸収するが、依然として力の大部分は開口を介してブラケット支持ピンによって吸収される。
【0099】
列9.072に、ブラケットに貫通したブラケット支持体を示す。この実施態様では、ブラケットの荷重を支える縁部9.062にきわめて近接した状態でブラケットに独立した一つの開口を形成する。ブラケット支持ピンに係合した開口周囲でカンチレバーが旋回することになり、また力がピンおよび荷重を支える縁部の9.062の下縁部によって吸収されることになる。
【0100】
欄9.016〜9.019に、即ちより長いカンチレバーを示す9.016からより短いカンチレバーを示す9.019に、併用できるカンチレバーブラケットの各種長さを示す。これら異なる長さが、異なる弾性度を与える。即ち、より長いブラケットの方が、より短いブラケットよりも荷重下弾性が強くなるか、弾性変形が強くなる。
【0101】
図10に、ブラケット支持体および支持フランジに係合するブラケットの形状において考えられる変形例の一部を示す。本発明ラッキングシステムに使用すべきすべてのカンチレバーブラケットに共通なものは、荷重ベアリング縁部10.062である。この荷重ベアリング縁部は、支持フランジが突出する支持プレートか、あるいは支持壁のいずれかにそって位置する。円形、L字形または垂直の各種のスロットまたは開口として図10に示したブラケットの係合スロットまたは係合手段は、この荷重ベアリング縁部にきわめて近接しているため、支持プレートまたは支持壁とブラケットの間を強く支持できる。開口端部中心間の距離、およびフランジおよび支持プレートまたは支持壁のスロット端部間の距離がほぼ同じ程度であるため、荷重下でブラケットが旋回することはない。これら実施例はいずれも、上述したように、および下記に述べるように、ラッキングシステム変形例に適用できる。各種形状が可能なため、サーフボード、サーフスキーやカタマラン艇体などの異なる装置をラッキングシステムに収納できる。なお、この場合上部ブラケットが独立した一つの支持体になり、下部ブラケットが上部の艇体支持体との組み合わせとして2つあるいは3つか4つの支持体になり、その下に角度の付いた、あるいは角度のない釣りざお、ハンギングフックや直線状の支持アームを取り付けるができる。
【0102】
ブラケット10.021は、直線状のカンチレバーブラケットであり、フックがブラケットの長さにそって切断形成されているため、2つの以上の支持フランジがラッキングシステムの一部を構成する場合には、フック内部に別々に、あるいはブラケット間に、釣りざお、スキーストックなどを収納できる。
【0103】
ブラケット10.030は、下向き角度で延長し、以下に説明するように、荷重作用時に屈曲する係合手段を備えたフックとして作用するブラケットである。より長い垂直開口を形成する長い垂直荷重ベアリング壁があるため、荷重作用時の曲げモーメントが強くなり、より小さな重量の荷重作用時の屈曲が大きくなる。
【0104】
ブラケット10.028は、ブラケット10.030の場合と同様に下向き角度のフックブラケットであるが、荷重作用時に制動を行う可撓性係合手段ではなく、ピンブラケット支持体を受け取ることができる円形開口を有する。
【0105】
ブラケット10.029は、上記2つのブラケットの場合と同様に下向き角度のフックブラケットであり、制動手段を有するが、制動作用は10.030よりも小さく、屈曲作用を得るためにより強い力が必要であり、垂直開口の長さが短く、10.30の場合よりも荷重が同じ場合トルクが小さい。
【0106】
ブラケット10.031は、上向き角度をもつブラケットであり、端部を上向きにし、係合開口に垂直開口制動手段を有し、開口を長くして、10.29の場合によりもより小さい重量で大きなトルクおよび屈曲作用を確保する。
【0107】
ブラケット10.026は、荷重のある物品を係合する湾曲面を備えた直線状のカンチレバーであり、荷重ベアリング縁部付近にピンブラケット支持体を受け取る円形開口を有する。このブラケット10.027は、同様な構成であるが、荷重を所定位置で支持するために直径に比例して長さが短く、曲率半径が大きい。
【0108】
ブラケット10.022は、小さな凸部をもつブラケットであり、10.29の場合と同様に係合開口に垂直開口制動手段を有する。ブラケット10.023は、小さな凸部をもつ直線状カンチレバーであり、L字開口係合手段が弾性を確保するか、あるいはこれによって荷重からの力を制動する。この実施例の場合、開口が荷重ベアリング縁部まで延長し、下縁部に最初に力が作用するため、制動するためには、他の実施例の場合よりもより大きな力およびより大きな重量が必要である。ブラケット10.024は、凸部をもつ直線状ブラケットであり、円形開口係合手段が、ブラケット自体の材質に固有な特性に応じた制動特性を確保するものである。一方、ブラケット10.025が10.24の場合よりも大きな凸部をもつ直線状ブラケットであり、円形開口が制動特性を小さく抑えている。
【0109】
図10のブラケット例、特にスロットをもつブラケット例も(ブラケット10.031の場合と同様に)スロットよりも上にブラケット支持体のピンを受け取る円形開口を有するため、使用者はいずれかの手段を選択使用できる。このため、上記に説明したようにラッキングシステムに取り付けた場合に、スロットを最大限まで長くでき、従って弾性を確保でき、および/またはブラケット上の物品を制動することができる。
【0110】
図11に、制動特性または弾性特性をもつブラケットの係合スロットまたは係合手段11.013の側面図を示す。ほぼ垂直に整列したスロット11.013の幅は、ブラケットに荷重が作用していない場合、開口した状態にある。ブラケットに荷重がかかり、上記に説明したように、支持フランジ1.001のスロット11.013の上部およびスロット1.005内に位置するピン11.004と、支持フランジ1.001が取り付けられている支持プレート1.010または支持壁が、この例では後舌状部11.008において(11.062の引き出し線が示す位置付近で)後縁部11.0621の最後方部分に係合、即ち当接する。この点で、ブラケットがこれ以上回転することはなく、角部即ち縁部11.053がスロット11.013の反対側で縁部11.052に接近し、ピン11.004の周囲で屈曲し、曲げモーメントがブラケットに作用するため間隙11.013が閉じる。弾性および/または制動作用を発生するために、ブラケットの背面11.062は支持フランジ1.001が突出する支持プレート1.010または取り付け壁に近接している必要がある。このように構成すると、荷重ベアリング後縁部11.062の下縁部11.0621が支持プレートまたは支持壁に係合できるため、間隙が閉じることになる。この実施態様を示す図11には、ピン11.004を備えた別な着脱式ブラケット支持体11.111が図示されている。ブラケット支持体にディスクフランジ状端部を使用する場合には、支持フランジの3面に開口するスロットを備えた支持フランジが好ましい。
【0111】
図11の構成では、ピン受け取り開口11.041をスロット11.013の上端部よりも上に配置しているため、使用者は、支持フランジに対するブラケットの静止角度を変更すると同時に、弾性および制動作用を強くすることを選択でき、この場合ピン11.004をスロット11.013に設ける必要はない。支持フランジに対するブラケットの静止角度を変更する必要がある場合、開口11.041をブラケット端部上の異なる位置に配置するとよい。
【0112】
図12に、図11と同様なブラケット端部を示す。この実施例では、ディスクフランジなしでピン12.004を使用し、このピンをブラインドスロットか貫通スロットのいずれかに延入する。図11および図12のブラケットに使用する寸法については、長さGは160mm程度、高さHは215mm程度に設定し、ブラケット高さJは100mm程度に設定する。また、スロット12.013の幅は23mm程度、ピン12.004の半径は11mm程度に設定する。
【0113】
図13に、ブラケットの一方の側から突出するブラケット内部にブラケット支持体13.032を一体形成したブラケットのトップダウン図を示す。図13のブラケットの場合、2フランジ式の支持フランジが必要であり、図3、図4、図8Aおよび図8Bについて説明したように、これを支持フランジの内面間に嵌める。ブラケット支持体が係合するスロットは、フランジ面に対して正方形である必要はなく、円形でもよく、あるいは不規則形状でもブラケット支持体を支えられる。フランジ間の距離は、ほぼブラケットの幅と同じでなければならない。
【0114】
図14に、ブラケット支持体をブラケット内部に一体形成するとともに、ブラケットの両側から延長したブラケットのトップダウン図を示す。この実施態様では、2つのスロット付きフランジが必要であり、ブラケットをフランジ間に設ける。この実施態様では、フランジのスロットは、図13のように正方形である必要はない。
【0115】
図13および図14の実施態様では、支持フランジにブラインドスロットを使用でき、隣接支持フランジ間の可撓性によってフランジをこじ開けることができるため、ブラケット支持体13.032および14.032をテーパー形状、半円形または円錐形にでき、ブラインドスロットに通すことができる。また、これら実施態様では、ブラインド“スロット”を円形凹部などの細長くない離散的なブラインド凹部として使用できる。
【0116】
図15は、正方形または円筒形のブラケット支持体15.034を、一方の側から延長したブラケットと一体形成したブラケットを示す平面図である。この実施態様では、図13の場合と同様に、2つのフランジを備えた支持フランジが必要である。支持フランジ間の距離は、ほぼブラケットの幅と同じであることが好ましい。
【0117】
図16は、一対の対向ブラケット支持体16.034を、ブラケットの2つの対向面から延長したブラケットと一体形成したブラケットを示す平面図である。ブラケットはフランジ間に介在し、そしてブラケット支持体が、図14の場合と同様に、隣接スロットに係合する。
【0118】
図17および図18は、ブラケット支持体17.036および18.036を一体形成したブラケットを示す平面図であり、この点は、図15および図16の場合と同様であるが、ディスクフランジ17.011および18.011もブラケットに一体形成した点は異なる。
【0119】
図19は、ブラケット支持体をブラケットと一体形成するか、ブラケットとは別体として形成しこれに取り付け、ブラケット支持体をブラケットの両側に設けたブラケットを示す平面図である。ブラケット支持体19.038は、入れ子式のバイアスをかけたピン19.039であり、ピン19.039の繰り出し可能な部分の外周は、ピン19.038の固定部分19.0391の内周内部にあり、圧縮バネ19.032を調節して、移動可能な部分19.039を外側方向に移動させるバイアス力を発生する。静止位置にある時、ピンがバネ19.0392により繰り出し、膨張し、ピンが押し出される。図19のブラケットは、ブラインドスロットとともに、およびオープンスロットとともに使用できるだけでなく、スロットを有する2つの支持フランジのうち一つとともに、および両者とともに使用できる。繰り出し可能なピンを圧縮すると、ブラケット支持体がブラインドスロットに嵌り込む。圧縮位置にある時、2つの繰り出し可能なピン間の距離は、ブラケットの側壁と平行な2つのブラインドスロットの内壁間の距離内にある。繰り出し可能なピンの繰り出し距離は、ブラインドスロットが開口する面間の距離よりも大きい。以上の点を除けば、ブラケットは上記した場合と同様に、支持フランジ内に位置する。この構成の場合、フランジが3つの面に開口するスロットからなる2つのフランジからなる支持フランジにも使用できる。
【0120】
図20は、図19と同様なブラケット支持体を有するブラケットを示す平面図である。なお、繰り出し可能なピン2.039の繰り出しは、外部ボタン20.040および内部ピン20.049を使用して制御される内部バネロック20.051によって制御する。ボタン機構を押すと、内部ピンが繰り出し可能なピンに延入し、板バネを移動させるため、主バネが繰り出し可能なピンを繰り出す。板バネおよび内部ピンによって、繰り出し可能なピンを繰り出し位置および繰り込み位置にロックできる。ブラケット支持体が支持フランジに係合するためには、繰り出し可能なピンを繰り込んで、図19の場合と同様に、ブラインドスロットに嵌合する必要がある。
【0121】
図21は、ピン21.004およびディスクフランジ21.011を有するブラケット支持システムを示す図である。このピンはディスクフランジ状で、2つのディスクフランジ間に、ブラケットおよび支持フランジを受け取る間隙21.022を残している。上記図面は、ディスクフランジ状ブラケット支持体を使用する例を示すものである。この構成では、ディスクフランジはピンに固定するが、着脱自在である。ピン21.004の半径は11mm程度、そしてフランジ21.011の半径は35mm程度に設定する。
【0122】
図22は、支持フランジ22.001のスロット22.005の端部に位置するディスクフランジ22.011間にピンを有するブラケット支持体22.111に係合したブラケット22.006を備えた支持フランジの部分の詳細な斜視図である。図示のように、ブラケット22.06を2つの支持フランジ22.001または独立した一つの支持フランジ22.001で保持することができ、2つのディスクフランジは横方向移動を制限する作用をもつ。スロット22.005の開口22.057にピンを挿入する。次に、このピンは傾斜の付いたスロット部分22.058(水平から下向き傾斜)にそって進み、スロットの垂直部分22.059を下に進み、スロットの半径または半円形端部22.060に位置する。同様な実施態様について説明したように、ブラケットを取り付け、所定位置に保持するので、同じ符号を付してある。
【0123】
図23に、支持フランジ内のスロット23.005に係合した非ディスクフランジ状ブラケット支持体23.004に係合したブラケット22.006を示す。非ディスクフランジ状ブラケット支持体23.004は、前記の同様な実施態様の説明と同様に動作するため、同じ符号を付してある。図23のシステムの寸法については、スロット23.005の幅は23mm程度、ピン23.004の半径はほぼ11mm、そして支持フランジの厚みLは18mm程度に設定する。
【0124】
図24に、ブラケット24.06内に一体形成されたディスクフランジ状ピンブラケット支持体24.041を有するブラケット24.006を示す。このブラケット支持体は、ブラケットの一面のみから延長する。ブラケットは、独立した一つのフランジ支持体の3面に開口するスロットによって支持でき、ディスクフランジ状端部の側にあるブラケットの面が、フランジに近接し、横方向移動を制限することになる。あるいは、このブラケットおよびブラケット支持体は、同様な実施態様の説明と同様な方法で2つのフランジからなる支持フランジに使用できる。ブラケット支持体を独立した一つのフランジ支持体に挿入した場合、ブラケット支持体は、フランジの一方の側に位置するディスクフランジに係合し、ブラケットはフランジの他方の側に位置できる。
【0125】
図25に、ブラケット25.006およびブラケット支持手段を示す。このブラケット支持体24.044の一端がディスクフランジ状で、ブラケット支持体の他端が、図3、図4および図8Aの説明と同様にピンである。ブラケット内にブラケット支持体24.044を一体形成し、支持フランジに係合したさいのブラケット支持体の横方向移動を制限する。このブラケット支持体は、図5のように独立した一つのフランジを有するか、あるいは2つのフランジを有する支持フランジに係合できる。これら2つのフランジは、図1および図2のようにスロットを有する。あるいは、このブラケット支持体は、図3および図4の場合と同様なブラインドスロットおよび開口スロットを有する支持フランジに係合できる。
【0126】
図26に、バネ動作のロッキングピン手段26.065を備えた、図25の場合と同様なブラケット26.006およびブラケット支持体26.042を示す。ブラケット支持体は、バネ式ピンを使用して、ブラケットから着脱できる。このバネ式ピンは、静止位置において繰り出されたバネに着座するピンである。ブラケット支持体は、2つのフランジを有する支持フランジに係合でき、一方のフランジは開口スロットを備え、そして他方のフランジは、バネ式ピンを受け取るブラケットに接触するフランジ側に垂直な壁に開口するブラインドスロットを有する。バネ式ピンは、力が作用すると後退してから、開口内のスロットに入り込み、スロットの開口に整列したさいに繰り出される。一つの例では、ピンは一方向にあり、この方向に力が作用すると、バネが圧縮し、ブラケット支持体が外れる。別な構成では、ブラケット支持ピン内の板バネに接続されたボタンを使用して、ピンを解放する。
【0127】
図27に、図26と同様なブラケット27.006およびブラケット支持体27.043を示す。このブラケット支持体は、バネ式ピンではなく、支持フランジのフランジにブラケット支持体を固定するねじ山を形成した端部27.067を有する。ブラケット支持体は、ブラケットから着脱自在で、ブラケットの一方の側から延長したディスクフランジ状端部およびブラケットの他方の側から延長したねじ山を形成したネジ端部を有する。この実施態様では、ブラケット支持体は、一方のフランジはブラケット支持体のディスクフランジ状端側部のディスクフランジ状端部を受け取る上記のようなスロットを有し、そして他方のフランジはブラケット支持体のねじ山を形成したネジ端部を受け取るねじ山を形成した孔を有する2つのフランジを有する支持フランジに係合できる。
【0128】
図28に、ブラケット支持体がブラケットの両側に延設したピンであるブラケット28.006およびブラケット支持体28.045を示す。他の同様な実施態様の説明と同様にブラケット支持体が動作するので、同じ参照符号を付す。
【0129】
図29、図29Aおよび図30の支持フランジは、同様な実施態様の説明と同様に複数のスロットを有する。スロットの個数、スロット間距離、支持フランジの深さおよびスロット長さを変更すると、これらカンチレバー作用壁部分29/29A/30.071の弾性を必要に応じて、あるいは目的に応じて設定できる。
【0130】
図31に、ブラケット支持ピン31.004およびディスクフランジ31.011を示す。これらディスクフランジは、ピン31.004の端部には設けない。図31に示すように、ブラケット支持体は、上述の実施態様と同様に二股ブラケット31.003に係合する。二股ブラケットの内面に隣接して、ディスクフランジ31.011がピンの直径の周囲に位置する。ピン31.004は、上記と同様に、ブラインドスロットかあるいは2つのフランジの3つの面に開口するスロットのいずれかの内部に位置し、内部ディスクフランジが、ブラケットによる横方向移動を制限する。ディスクフランジはピンに固定し、そして二股アームはブラケット支持体から着脱可能である。あるいは、ブラケット支持体は上記にように独立した一つのフランジ状支持フランジ内部に位置し、ディスクフランジがフランジ側部とブラケット側部との間においてスペーサーとして作用する。
【0131】
図32に、支持フランジ32.002に係合した図31のブラケット32.003、ブラケット支持ピン32.004およびディスクフランジ32.011からなるシステムを示す図である。ブラケット支持ピン32.004の直径周囲のディスクフランジ32.011が、クリアランスを可能にする間隙を支持フランジ32.002と二股ブラケットアーム32.003との間に形成する。さらに、ディスクフランジ32.011とフランジ32.002との間に間隙33.077があるため、環境条件下ブラケット、ブラケット支持体およびフランジの材料が膨張収縮する。ブラケット支持体はスロット開口32.057に入り込み、上記のようにスロット端部に位置する。
【0132】
図33に、図32の支持フランジ33.002のフランジに係合したブラケット33.003およびブラケット支持ピン33.004からなるシステムを示す。ブラケット支持ピン33.004は、ブラケットの外面を超えて延長している。ブラケット支持体33.004は、上述の実施態様の説明と同様に、支持フランジ33.002のスロット33.005に係合する。ブラケット支持体はブラケットに固定し、そしてブラケットとフランジとの間に間隙33.077がある。
【0133】
図34〜図38に、以上説明してきた実施態様に使用できるいくつかの他のスロット形状を示す。図34の支持フランジ34.002は支持フランジにスロットを有し、このスロットは水平方向34.083に延長してから、垂直方向34.059にそって、ブラケット支持ピンが位置できる端部まで延長する。図35の支持フランジ35.002のスロットは水平方向35.059から下向きに延長し、垂直方向35.059にそって、荷重下ブラケットともにブラケット支持ピンが位置する端部まで下向きに延長する。
【0134】
図36の支持フランジ36.002は、垂直方向からほぼ45度の角度36.086で下向きに延長するスロット36.084を有する。このスロットは、次にほぼ90度の角度36.086でスロットがもともとは36.085において開口した面に向かって垂直成分および水平成分をもって下向きに延長する。
【0135】
図37の支持フランジは、開口からほぼ45度の角度で水平方向37.089から上向きに垂直方向37.8082に延長し、次に垂直方向37.059に下にブラケット支持体が静止する端部まで延長するスロットを有する。図38の支持フランジは、水平方向38.090から上にほぼ45度の角度38.093で延長し、次に垂直方向38.059に下に延長し、スロットが支持フランジに入り込む面に向けて水平方向38.094に折り返すスロットを有する。
【0136】
図37および図38の実施態様の場合、図示の角部は鋭角になっているが、実際には半径をもつように形成するか、丸めてもよく、応力破断を最小限に抑えることができる。図34〜図38に示した実施態様はいずれもカンチレバー作用壁部は形状が異なり、結果として弾性量または制動作用量が異なる。図34〜図38の各スロットは、支持フランジに切断、パンチング、プレフォーミング、押し出し成形などで形成すればよい。
【0137】
図39に、支持フランジ39.001および支持プレート39.010をL字接続したラッキングシステム要素を示す。支持フランジ39.001および支持プレート39.010は、他の支持フランジまたは支持プレートについて既に説明した同じ方法で一体形成してもよく、あるいは後で固定してもよく、同じ材料で構成すればよい。スロットは、既に説明した同じ方法で形成し、そして支持フランジが一つのフランジを有する場合には、既述のようにブラケット支持体およびブラケットと相互作用する。
【0138】
図40に、支持フランジ40.001を壁、フレームまたはスタンドに直接接続できる点を除けば、このフランジが上述の説明と同様にブラケット支持体およびブラケットと相互作用できる十分な厚みを支持フランジ40.001に設定したラッキングシステム要素を示す。支持フランジ40.001は溶接、接着、リベット法などの任意の都合のよい方法で壁に接合してもよく、あるいは直接またはハンギングブラケットなどを介してネジ止めしてもよい。必要な固定量については、ブラケットが荷重下“回転”する場合に支持フランジ40.001が相対的に移動して支持壁から離れることがなくなるように設定すればよい。
【0139】
図41に、曲率半径がブラケットの荷重部分に存在するカンチレバー連続ブラケット41.027を示す。この曲率半径はブラケットの長さに対して大きい。ブラケットのピン41.004については、ネジシステムによってブラケットに着脱自在に接続することができるか、ピンに対してねじおよび接着剤によって一体形成するか永久固定するか、あるいはその他の都合のよい手段によって単に接着するか取り付けることができるブラケットの荷重ベアリング縁部付近に設ける。図41に示すピンはブラケットの一方の側のみから延長するが、ブラケットの両側に開口した開口があるため、既に説明したように、ピンをブラケットの両側から延長できる。また、ピンをブラケットの両側にも設けてもよい。
【0140】
図42に、ブラケット10.022と同様な連続カンチレバーブラケット42.094を示し、同様に機能する。このブラケットは、図11および図12について既に説明したように、ブラケット支持体に係合した時に、荷重が、垂直スロットが屈曲できるブラケットに作用する。
【0141】
図43に、ブラケット10.023と同様であり、L字開口43.014が支持フランジのスロットの形状と協調して制動作用を与えるとともに、図11および図12について説明したように、弾性源になる連続カンチレバーブラケット43.095を示す。
【0142】
図44に、図41の場合と同じ方向にブラケットの側部からピンを延長した連続カンチレバーブラケットを示す。このピンは、図41の場合よりもブラケットの荷重ベアリング縁部よりも低い位置にある。このため、小さな曲げモーメントがブラケットおよび荷重ベアリング縁部によって支えられている間、ブラケットに対する荷重ベアリング縁部からの支持作用は小さくなる。
【0143】
図45に、既に説明したラッキング機構と同じラッキング機構を備えた自立式ラッキングシステムを示す。2組の2つのフランジ45.001は、連続的に設けるとともに、支持フレーム45.102に取り付ける。支持フレーム45.102はT字形状であり、Tの上部がラッキングシステムを地面に取り付ける。側部支持フレームは、支持フランジの外側に位置し、溶接(プラスチックまたは金属)、ルーチング/接合、ネジ止め、ボルト法、リベット法、接着やその他の任意の都合のよい各種方法を使用してフランジに固定する。側部支持フレームは、逆方向を向いた2つの支持フランジに接合でき、同じ側部支持フレームから複数の方向に作用する荷重を支持できる。図45に示すように、2つのフランジからなる支持フランジを使用する場合、2つの側部支持フレームを支持フランジの両側に設けることができ、ラッキングシステムに支持およびバランスを地面に与えることができる。既に説明したように支持フランジが一つのフランジからなる場合には、さらに支持フレームの下において地面にそって延長する側部支持フレームを使用して、バランスを取り、横方向の支持を確保できる。
【0144】
図46に、既に図39で説明した2つのL字形支持フランジを有し、ハンギング手段を与える支持フランジのブラケット間を接続する支柱46.198を使用するラッキングシステムを示す。支持フランジは、図示のようにL字形であるが、既述の任意の支持フランジを使用することもできる。また、支持フランジは、ブラケット支持体46.011、係合手段46.013、46.014およびスロット46.005を有する。支持フランジは、既に説明した同じ方法で壁またはフランジに取り付けられる。支持フランジは、支柱46.198の長さと同じ距離、離間している。支持ブラケット46.120は、平らな形状か、円筒形を含む任意の形状の支柱として図示されている支柱46.198を使用して接合する。一つの構成では、最初に支柱を、支持フランジを離間する所定距離に設定した状態で、ブラケットを形成する。別な構成では、ブラケットを支柱とは無関係に独立して構成、組み立て後に両者を接合する。この構成例では、支柱の長さを支持フランジ間の目的の距離に合わせ、支柱をセグメント化してこれを短縮するか延長化し、あるいは支柱を切断してもよい。既に説明した方法で、支柱およびブラケットを接合できる。
【0145】
図47に、ハンギング手段になる支持フランジ間を接続するブラケットシステムを使用した、図1の説明と同様に、少なくとも2つのΠ形支持フランジ47.001を備えたラッキングシステムを示す。図示のように、支持フランジはΠ形であるが、既に説明した任意の形状の支持フランジでもよく、また、ブラケット支持体47.011、係合手段およびスロット47.005を含む。支持フランジは、既に説明した同じ方法で壁またはフランジに取り付ける。支持フランジは、支柱47.107の長さと同じ距離、離間している。図示のように、支持ブラケット47.028は、下向き延長してから上向きに延長するフックであるが、既に説明した任意の形状であればよい。これらフランジは、図示のように円筒形の支柱46.098を使用して接合するが、任意の横断面形状の支柱も使用できる。一つの構成では、最初に支柱を、支持フランジを離間する所定距離に設定した状態で、ブラケットを形成する。別な構成では、ブラケットを支柱とは無関係に独立して構成、組み立て後に両者を接合する。この構成例では、支柱の長さは、図46の説明と同様にして調節できる。
【0146】
図48に、固定壁48.125および下部プレート部分によって接続した少なくとも2つの支持フランジ48.001を有する自立ラッキングシステムを示す。固定壁は、支持プレートに関して説明した同じ方法でフランジ48.001に接続する。下部プレートは固定壁と支持フランジの両方に接続する。既に説明した方法のうち一つを使用して、3つの構成成分を形成できる。ブラケット48.006は、既に説明した同じ方法でブラケット支持体48.111に接続し、既に説明したラッキング構成と同じ方法でスロット48.005に位置させる。固定壁および下部プレートは、横方向に接近する力によって支持フランジを補強する。固定壁に孔48.101を開けておくと、取り扱い時のアクセスがよくなり、固定壁またはラッキングシステムの輸送が簡単になる。これら孔は、切断、パンチングまたは成形によって固定壁に形成できる。あるいは、固定壁は、支持フランジ間に嵌めた一体壁でもよく、形状も任意である。
【0147】
図49に、2つのピンをブラケットの両側から延長し、以上説明してきた実施態様において既に説明したブラケット支持体にディスクフランジを使用したブラケット49.096を示す。
【0148】
図50および図51に、ブラケット後部から下向きに延長する延設部材50.106を有する2つのブラケット50.122を備えたブラケット装置を示す。延設部材50.106は支柱50.107によって接合する。各延設部材50.106は、衣類ハンガーのフックを受け取る複数のノッチを有する。ブラケット50.122の後部は2つのブラケット支持体受け取り手段、即ち一つは図11および図12に関して説明したように下向きに延長するスロットであり、そしてもう一つは他のラッキングシステム構成に関して説明したようにピンを使用することができる円形開口50.062である。2つのブラケットは、上記の下向きに延長する延設部材の端部で接合されているため、買い物客が延設部材50.106から衣類を取り外している間、客が好む衣類またはウェットトスーツを支柱50.107に掛けておくことができる。各ブラケット50.122は、既に説明したように、それぞれの支持フランジに支持できる。
【0149】
図52および図55に、図50および図51で説明したブラケット52.106がそれぞれの後部支持フランジ52.002に係合し、支柱52.107をノッチ付きの垂直部材52.108によって保持するラッキングシステムを示す。さらに、下向きに傾斜したブラケットアーム52.110の端部において2つのブラケット間に接続された支柱52.107を、ノッチ付きの垂直部材52.108によって正面に支持する。この支柱は、ブラケット支持体の端部間において垂直部材の長さにそってノッチに位置する。このラッキングシステムを自立式にするために、接続プレートによって支持フランジの上部とノッチ付きの垂直部材52.108の上部を接続する必要がある。下端部については、地面にドリルによって形成した開口に挿入することが可能であるが、支持フランジおよびノッチ付き垂直部材の下部を下部接続プレートによって相互接続するのが好ましい。この接続プレートとしては、上部全体を占め、かつこれとは別に支持部材およびノッチ付き垂直支持体全体を示すプレートでもよい。ブラケット支持体は、図50および図51で説明した2つの係合手段のうち一つによってスロット52.005に係合する。
【0150】
図53および図56に、図52および図55に関して説明したラッキングシステムと同様なラッキングシステムを示す。なお、ノッチ付き垂直部材52.108の代わりに、図40に関連して説明した独立した一つのスロット付き支持フランジ53.002を使用する。この構成では、支柱53.107はノッチではなくフランジ内のスロットに位置するため、支持作用が潜在的により確実になる。
【0151】
図54に、図52および図53の場合と同様な壁またはフレーム取り付け式ラッキングシステムを示す。なお、ブラケットの支柱端部はカンチレバー作用で支持し、中間的に支持するものではない。
【0152】
図57および図58に、既に説明した二股ブラケットと同様な二股ブラケットを示す。なお、中心から遠い端部においてブラケットアーム間に補強クロス支持体57.456および58.456を設けて支持作用を補強する。
【0153】
図59に、図52および図55の特徴を備えたラッキングシステムを示し、図52および図55のラッキングシステムを形成するための別な構成例を示す。図59の実施態様の機能は、図52および図55の場合と同じであるが、ラッキングシステムを取り付ける壁に長く延長した“飛び控え(flying buttress)”フレームに垂直部材を一体化する。
【0154】
図60に、図50〜図56および図59のブラケットと構成が同じ別なブラケットを示す。なお、ブラケット延設部材60.107のノッチの代わりに、ほぼ円筒形の一連の凸部60.457を設けて、衣類ハンガーのフックが延設部材から滑り落ちるのを防止するとともに、これらを一定の間隔で離間する手段としている。
【0155】
図61〜図64に、既に説明した独立した一つの支持フランジ5.002と同様な独立した一つの支持フランジ61.002を示す。なお、支持フランジ61.002のスロット61.005と自由端部61.0051との間に設けられる支持フランジ61.002の開口61.0045に目釘またはピンとしてブラケット支持体61.004を取り付けた点で異なる。図64に示すように、開口に取り付けたブラケット支持体61.004に係合するブラケット64.003は、ピンの位置が支持フランジの自由端部により近いため、その後部が既に説明したブラケットよりも広い。ブラケット後部のこの寸法の違いは、図64に明示してある。上部ブラケットがこの後部が広い特徴を有し、一方既に図示した下部ブラケットが、スロット61.005に受け取られる、既に説明したブラケット支持体64.111に係合する。
【0156】
図61〜図64のラッキングシステムの特徴は、必要に応じて、2つのピンまたは目釘61.004を2つの開口61.0045に設けることにより、ブラケット64.003の剛性が強くなることである。これは、ブラケットのスロットが弾性および/または制動作用に寄与しないからである。なお、ブラケット支持体を有する支持フランジのランド(land)によって得られる弾性、または懸架作用または制動作用に影響を与えるものではない。
【0157】
図63に、図10に示したような複数の支持ブラケットを組み付けたダブル支持フランジ63.002を示す。図は、一つのブラケット部材によって支持されたサーフボードを示す。即ち、支持フランジ63.002のスロット63.005と自由端部63.0051との間に設けられた支持フランジ63.002の適当な開口63.0045に一つかそれ以上の目釘またはピンを取り付ける方法を示す。さらに、第2開口63.0045をロッキングシステムの一部として利用することによって、端部をループ化したワイヤロープを第2開口63.0045に通し、フィンボックスクリートおよびパッドロック63.00452によってこれをサーフボードにロックする。
【0158】
図65に、ブラケット支持ピンまたは目釘をダブル支持フランジ間に延長した、図61〜図64の支持フランジのダブルブラケット例を示す。
【0159】
必要に応じて、3つ以上のブラケット支持開口を支持フランジに形成できる。
【0160】
既に説明した実施態様の場合と同様に、支持フランジまたはフランジが取り付けられた後部支持プレートまたは壁手段と、ブラケットの後部が接触する。
【0161】
図61〜図65のシステムの場合、ブラケット支持目釘またはピンは着脱自在な上に再利用可能であり、必要に応じて、一つかそれ以上の目釘を支持フランジに一体形成してもよく、あるいは永久的に取り付けてもよい。
【0162】
図61〜図65のラッキングシステムの場合、支持フランジのスロットは、これらがブラケット支持ピンまたは目釘を受け取るか否かに関係なく、ラッキングシステムの弾性または懸架作用または制動作用に寄与するものである。
【0163】
図66〜図71に、図11および図12で説明した垂直開口を備えた、上記ラッキングシステムと同様なブラケットを利用した別なラッキングシステムであって、いくつかの相違点を持つ別なラッキングシステムを示す。大きな違いは、ブラケット支持体およびピンまたは目釘を使用しない点にある。その代わりに、図68、図70および図71に示すように、矩形スロット68.933を配列した正面パネル66.932を設け、このパネル66.932の後部に設けた間隙68.934に矩形スロット68.933が連絡する。間隙68.934は、パネル69.932の後部と壁プレート68.935との間に側部材68.936によって形成する。この例の場合、壁プレート68.935が、(正面パネル68.932、側部材68.936および壁プレート68.935からなる)支持形成体を壁またはスタンドフレームなどの壁手段に固定する手段になる。必要に応じて、壁プレート68.935を使用しなくてもよく、この場合には、正面パネル68.932および側部材68.936を壁またはスタンドフレームなどの壁または壁手段に直接固定できる。
【0164】
図67に明示されているように、ブラケットの下向きスロット67.013が、後部舌状部67.008をブラケットの残りから離間する。この後部舌状部67.008の幅は、間隙67.934の幅にほぼ等しく、この幾何学的形状がパネル67.932の外面から距離をおいて前端部を有するスロット67.013と協調して、ブラケットの前端部がある程度の弾性、懸架作用量または制動作用量を確保し、ブラケットに保存される物品を静止するために必要な時間を長くすることによってインパルス(時分割力)を小さくできる。既述のブラケットと同様なこの作用は、スロット6.013の外側にあるブラケット材料の舌状部67.008に対する移動性に依存する作用である。
【0165】
図68、図70および図71から理解できるように、支持形成体にスロット68.933、70.933および71.933を配列するため、ブラケットの個数およびブラケットの使用自由度を選択できる。図70において、独立した一つの支持形成体はパネルを備え、その幅が2つのブラケットをそれぞれのスロットに係合させるために十分であり、従って物品を支持できる。一方図68および図71では、3つの柱(coloumn)のみを配列し、長さのある物品を支持する必要がある場合には、図71に示すように、2つの支持形成体を利用する必要がある。
【0166】
図72および図73に、壁内の、あるいは壁に取り付けられたスロット68.933、70.933および71.933に係合できる着脱可能な支持手段を示す。この着脱可能な支持手段は、2つの支持フランジ72.202、支持プレート72.201、支持フック72.200およびブラケット支持体72.204からなる。支持フランジ72.202および支持プレート72.201は、支持フランジ72.202および支持プレート72.201によって境界が設定されるチャネルとともにU字構成を形成する。支持フック72.200は水平部材72.231および垂直部材72.232を有する。支持フック72.200は、スロット68.933、70.933および71.933に挿入でき、垂直部材72.232が間隙68.934に入り、そして水平部材72.231が69.932などの後部パネル内に突出する。距離72.220は、69.932などの後部パネルの厚みにほぼ等しい。
【0167】
スロットに支持フック72.200が係合すると、支持プレート72.201がパネル67.932の外面に位置する。ブラケット支持体72.204は、2つの支持フランジ72.202間に係合し、図9および図10に示すようなスロットを有するブラケットを受け取る。ブラケット支持体は固定式でもよく、着脱式でもよい。二股ブラケットを使用する場合、2つの着脱可能な支持手段72.199が必要になる。支持フランジの内面間の距離72.210は、ブラケット支持体2.024の厚みにほぼ等しい。ラッキングシステムの他の実施態様について既に説明したように、ブラケットが着脱可能な支持手段72.199と係合する。
【0168】
図74および図75に、72.199と同様な着脱可能な支持手段74.198を示す。違いは、ピンとしてのブラケット支持体を使用しない代わりに、上向きスロット74.211を支持フランジ74.202に形成する点である。上向きスロット74.211は、図21に示したブラケット支持体などのブラケット支持体を受け取ることができる。ブラケット支持体は開口74.207に挿入し、端部74.205に位置する。端部に位置する場合、ブラケット支持体は、既に説明した場合と同様にブラケットに係合する。距離74.206は、ブラケット支持体の幅または直径にほぼ等しい。図示の上向きスロットは、スロット1.005のように異なる寸法のスロットと置換できる。
【0169】
図72〜図75に示した着脱可能な支持手段72.199、73.199、74.198および75.198は、支持フランジ数は2のみであるが、必要ならば、支持フランジの個数を1にしてもよく、3以上でもよい。
【0170】
図76〜図94に、カヤック、サーフスキー、サーフボード、カヌー、セールボード、ウインドサーフィンボード、小型モーターボートなどの舟艇その他のストラップを使用するカンチレバー式舟艇を支持するブラケット76.006を示す。これらブラケットは、明細書全体を通して説明するように、使用するストラップの形において相互に異なる。図95に考えられる支持手段を示し、そして図99〜図102に角度を調節できる舟艇を支持するブラケットを示す。
【0171】
一つの実施態様では、図76〜図101に示すブラケットを既に説明したラッキングシステムに使用できる。
【0172】
図76に、ストラップを装着する前のブラケット76.006を示す。このブラケットは荷重ベアリング縁部76.062、上縁部76.153、下部縁部76.154および前縁部76.056を有する。ブラケットは荷重ベアリング縁部76.062から中心から離れた前縁部76.056まで延長し、舟艇を上縁部76.153に受け取る。上縁部76.153はその中央領域にややU字形状の凹部76.411を有し、ここに舟艇の艇体を受け取る。使用時には、ほぼ少なくとも2つのブラケットを使用して、少なくとも2点で舟艇を支持する。
【0173】
図81に、支持プレート81.010に取り付けられた支持フランジ81.001のスロット81.005に保持した支持手段81.004を使用して支持部材81.035に係合することによってブラケット81.006を支持する方法を示す。容易に理解できるように、支持プレート81.010としては単なるプレートか、あるいは支持部材81.035が取り付けられる支持構造体を使用できる。図78に、ピンまたはロッドとしての支持手段78.004を示す。開口76.116が支持手段78.004を受け取り、これに係合するとともに、ブラケット76.006を支持部材に固定する点として作用する。図81に、前記実施態様で説明したラッキングシステムに係合するブラケット81.006を示す。
【0174】
ブラケット76.006は、荷重ベアリング縁部76.062および上縁部76.153に近接配置したブラケットの両面に開口する開口76.116を有する。開口76.116が、ブラケット面76.160を横両方向に延長するピンまたはロッドとしての支持部材を受け取ることができる。
【0175】
スロット76.013は、荷重ベアリング縁部76.062に近接した下縁部76.154から荷重ベアリング縁部に対してほぼ平行に延長する。開口76.116のうちの一つの代わりに、スロット76.013を使用でき、既に説明した支持部材と係合するフランジ状のピンとしての、図21に示すような支持手段を受け取ることができる。ブラケットを舟艇に装着した場合、スロット76.013が屈曲し、図11および図12に関連して説明した舟艇への荷重からの力を制動する。
【0176】
ブラケット76.006はその前縁部76.056に、オール、パドルや釣りざおなどを受け取ることができる開放面開口76.117を有する。開口76.117は、オールなどを所定位置に保持する作用をもつ拘束縁部76.118を有する。
【0177】
U字中央領域76.011の入り口部分にある上縁部76.153は、開口76.007まで延長する少なくとも一つのスロット76.119を有する。図76に、2つのスロット76.119および2つの開口76.007を示す。それぞれは、U字形状中央領域の入り口部分の中心から離れた端部および中心に近い端部にある。以下に説明するように、スロット76.119がU字形状中央領域76.011をまたいで延長するストラップを受け取り、そして開口76.007がストラップに固定されたストラップ係合ピンを受け取る。
【0178】
図77および図78に、U字中央領域78.011を横断するストラップ78.113を有する、舟艇77.006および78.006を支持するブラケットを示す。当業者ならば容易に理解できるように、ストラップ78.113は、ゴム、布、ウェビング、合成繊維やその他の各種材料から構成できる。ストラップ78.113は、2か所において、U字中央領域78.011の入り口部分に近接したブラケット78.001の上縁部78.153に固定する。ストラップ78.113の固定点は78.121である。この固定点78.121は、上縁部78.153にネジ止め、ピン止め、接着でき、あるいは一体的に形成できる。この実施態様では、ストラップ78.113は一定の長さを有する。所定位置に固定され、そしてブラケット78.006に舟艇が装着されると、このストラップ78.113が作用して、ブラケット78.001に接触する舟艇の艇体の力を制動する。さらに、装着時、ストラップが舟艇またはブラケットになんらかの外力が作用した場合にこれを吸収する。例えば、ブラケットまたは舟艇が衝突した場合に加わる力、舟艇の艤装時に加わる力、あるいはブラケット78.001に装着した状態で舟艇を輸送するさいに加わる力を吸収できる。前縁部78.056は、上縁部78.153のT字部分78.219を有し、この部分はブラケット78.006の両面78.160を横方向に超えて延長する。
【0179】
この実施態様では、開口77.007および78.007は、ストラップ77.113および78.113に係合しないストラップ係合ピン77.215および78.215を有する。
【0180】
図79および図80に、調節可能なストラップ79.114および80.114を有する舟艇を支持するブラケット79.006および80.006を示す。ストラップ79.114および80.114は、ストラップ79.114および80.114の長さを調節するラダーロックまたはスライドアジャスター79.129および80.129を有する。ストラップ79.114および80.114は、ストラップ係合ピン79.215および80.215によりブラケット79.006および80.006に係合する。ストラップ79.114および80.114の端部は、ストラップ係合ピン79.215および80.215に固定できるか、あるいはストラップ係合ピンに着脱可能に係合できる。ストラップ係合ピン79.215および80.215は、上縁部79.153および80.153のU字中央領域79.411および80.411の入り口部分に近接した開口79.007および80.007に挿入する。スロット79.119および80.119は、U字中央領域79.411および80.411の入り口部分付近の上縁部から延長し、その幅はストラップ79.114および80.114を保持するためには十分であるが、ストラップ係合ピン79.215および80.215を通す程広くはない。艇体にストラップ79.114および80.114を装着した場合、作用する力によって、ストラップ係合ピン79.215および80.215が、スロット79.119および80.119の幅によって拘束されるU字中央領域79.411および80.411の中心に向かって引っ張られる。ストラップ79.114および80.114の長さをラダーロックまたはスライドアジャスター79.129および80.129などの調節機構を使用して調節できるため、荷重のかかった舟艇をU字中央領域79.011および80.011において低く位置させることができ、従ってストラップ79.114および80.114を長く設定できる。
【0181】
ストラップ係合ピン79.215および80.215は、開口79.007および80.007内にロックでき、あるいは取り外すことが可能である。着脱可能な場合、ストラップ係合ピンは場合に応じて、キャップフランジ79.158などのロッキング手段を有することができる。キャップフランジ80.158は、ネジシステムまたはクリップシステムによってピンに着脱可能に接続してもよく、あるいはピンに一体形成してもよく、あるいはネジおよび接着剤によってピンに永久固定してもよく、あるいは他の都合のよい任意の手段によって単に接着してもよく、あるいは装着してもよい。
【0182】
図81に、図1〜図60に関して既に説明したように、支持部材81.035内に係合した舟艇を支持するブラケット81.006を示す。ブラケットは、図1〜図60に関して既に説明した同じ方法でフランジに係合する。同様に、参照符号は図1〜図60に従う。ストラップ81.114は、ラダーロックまたはスライドアジャスター81.129を有するため、ストラップ81.114の長さを調節できる。ブラケットの荷重ベアリング縁部に近接したストラップ係合ピンを設けた場合、キャップフランジ81.158は必要なく、また開口に固定してこれを受け取る必要はない。理由は、受け取りフランジ81.001が作用して、ストラップ受け取りピンを所定位置に固定するからである。
【0183】
ラッキングシステムを取り付ける壁は、ビルなどにみられる静止壁などであればよい。なお、必要ならば、上記壁はラッキングシステムを取り付けるフレームまたはスタンドの一部でもよく、このようなフレームまたはスタンドは自立式でもよく、あるいは移動が容易な、あるいは再配置可能な車輪取り付け式でもよい。
【0184】
図82および図83に、延長式ストラップ82,076、83.076およびこの延長式ストラップ82.076をロックする前縁部82.056上のカムクレート82.185、83.185ロッキング機構を備えたブラケットを示す。このカムクレートは、点83.189の周りで回転し、ストラップ82.076、83.076をロックし、またロックを外す。上縁部82.153、83.153は、面82.160、83.160から横両方向に延長し、歯の付いたカムクレートを正面82.056に固定するために使用される前縁部82.056上にT字部分82.219を有する。正面の上縁部82.153の延長式ストラップ82.076は、このT字部分82.219上に位置し、ロックされた場合に、ストラップ82.076がU字中央領域82.011上で長くなることを阻止するカムクレート82.185を通る。ストラップ82.076のハンギング部分82.081は、カムクレート82.185からT字バー82.216内まで延長する。T字バー82.216はグリップとして作用し、ストラップ82.076のU字中央領域82.011上での最大長さを設定する。
【0185】
ここまで、ブラケット支持体の端部上のフランジを記述するために“キャップ式フランジ”を使用してきたが、これは、フランジの形状を図示の円形に限定するものではない。ディスクフランジは、ブラケット支持体の開口より大きく、かつフランジスロットの幅より大きい任意の形状であればよい。
【0186】
図84および図85に、図82および図83と同様なブラケットを示す。参照符号は図82および図83に従う。図84および図85において、カムクレートはT字部分84.219、85.219の上に固定する。
【0187】
図86および図87に、カムクレートの代わりに開口付きのブラケット86.197、87.197を使用した、図82〜図85の場合と同様なブラケットを示す。この実施態様では、ストラップ86.076、87.076は、各種位置に固定できない。ストラップ86.076、87.076が、ブラケット86.197の開口87.699に挿通する。ブラケットに舟艇を載せると、ストラップ86.076、87.076がU字中央領域86.011、87.011において長くなり、そしてハンギング部分86.081、87.081において短くなる。T字バー86.216は、開口付きブラケット86.197、87.197の開口87.699よりも長いため、ブラケット86.001、87.001に舟艇を載せた場合に、開口付きブラケット86.197、87.197が作用して、T字バー186.216、87.216がさらに持ち上がることを防止し、U字中央領域86.011におけるストラップ86.076の長さを制限する。
【0188】
図88および図89に、締め付けバレル88.605を備えた、図86および図87と同様なブラケットを示す。ストラップ89.076の端部は、締め付けバレル89.605の中心部分89.115に固定するか、あるいは係合可能である。締め付けバレルは、側面88.161、89.161を超えて部分的に突出し、ラチェット部材として作用する端部フランジ89.109を有する。旋回作用ロッキング部材88.610は、旋回点88.611、89.611において側面88.161、89.161に固定する。ロッキング部材88.610、89.610は、端部フランジの歯付き縁部88.112に係合するもので、ハンドル88.607、89.607を有する。ストラップ89.076が締め付けバレル88.605、89.605に係合すると、端部フランジ88.109が回転し、ストラップ188.076、89.076が締め付けバレル88.605、89.605に巻き取られ、ストラップ88.076、89.076が短くなり、荷重のかかった舟艇の、U字中央領域88.011、89.011内における位置が高くなる。一つか2つの端部フランジ88.109、89.109は、歯付き縁部を有する。一つか二つの側面88.161、89.161は、ロッキング部材88.610、89.105を有する。締め付けバレルの歯付き縁部88.109、89.109に係合すると、ロッキング部材88.610、89.610が作用して、ストラップ88.076、89.076を巻き取り位置にロックする。
【0189】
図90および図91に、ストラップ構成が異なる、上記と同様に舟艇を支持するブラケット90.006および91.006を示す。図90は、図79に示したような実施態様で説明したように、開口90.007およびスロット90.119に嵌合する独立した一つの一体的な調節可能なストラップ90.777を示す図である。この調節可能なストラップは、スロット90.119の開口90.222に入り、係合ピン90.215の周囲に巻きつき、スロット90.119から出る。ブラケットに荷重が作用していない場合、ストラップの荷重ベアリング端部90.555およびストラップの自由端部90.666の長さを調節し、中央部分90.411間におけるストラップ90.777の長さを調節できる。舟艇をストラップ90.777に載せると、荷重ベアリング端部90.555が自由端部90.666を押し下げるため、両者を所定位置に有効にロックでき、荷重ベアリング端部90.555および自由端部90.666の両者が短くなったり、あるいは長くなったりすることはない。
【0190】
図91に、図90に示したブラケットと同様なブラケット91.006を示す。ほぼ連続的なスロット90.119の代わりに、図90に示したものは、開口91.007に延入するテーパー状スロット91.333である。この結果、図90の説明と同じ動作が生じ、荷重ベアリング端部90.555がロッキングされ、自由端部90.666が開口90.222に位置することになる。荷重を受けたときにストラップの所定位置におけるロッキングを確保するために、他の構成のスロットおよび開口を使用することができる。
【0191】
図92に、既に説明したように、U字中央領域92.011、支持手段92.004および開口92.117を備えた、舟艇を支持するブラケット92.006を示す。既に説明したストラップと同様に、膨張式ブラダー92.167を使用する。ブラダー92.167は、上記の実施態様におけるストラップに関して説明したように、ストラップ係合ピン92.215に係合する。ブラダー92.167は、荷重ベアリング縁部96.062に近接した端部のみでストラップ係合ピンに係合するが、このブラダーは、上記実施態様において説明した方法のうち任意の方法で上縁部92.153に固定できる。膨張式ブラダー92.167を使用した場合、減圧式ブラダーよりも多くの力を吸収できる。
【0192】
図93に、ストラップ係合ピン93.215を使用してブラダー93.167をU字中央領域93.011の両端に固定した、図93と同様なブラケット93.001を示す。図示のブラダー93.167は減圧式であり、ベン92.0173を使用すれば、膨張性材料からなるブラダー93.167を膨張させることができる。
【0193】
図94に、ブラダー94.167がウェビング材料94.068に重なっているか、あるいはその長さ方向の縁部にそってウェビング材料を有する、図91と同様なブラケット94.006を示す。このウェビングがあるため、ブラダーによって舟艇の艇体のより大きな表面積を支持でき、ブラダー94.167にかかる力の分配をよりよくできる。
【0194】
図95に、U字中央領域95.011の長さにそってブラケットの上縁部にブラダー95.167を固定した、図92および図93と同様なブラケット95.006を示す。この構成では、U字中央領域95.011に沿って上縁部95.062に近接した可能な限り低い位置に舟艇を載置できる。膨張すると、ブラダーが舟艇からブラケットに加わる力を吸収する。
【0195】
図96に、高い膨張性のブラダー96.167を使用した、図92および図93と同様なブラケット96.006を示す。
【0196】
上記ブラダーは、空気、水、その他の都合のよいショック吸収ガス、あるいはその他の都合のよいショック吸収流体で膨張させることができる。
【0197】
図97〜図101に、支持部材内で角度を調節できる、舟艇を支持するブラケット97.604を示す。このブラケット97.604は、97.691などの支持手段を受け取ることができる3つの支持開口97.193、97.194および97.195を有する。支持開口97.691は、上記実施態様と同様に、支持部材98.035のスロット98.005に係合する。ピンを開口97.193、97.194および97.195に挿入せずにブラケット97.604を使用できる。これら開口97.193、97.194および97.195のうちの一つがピンを受け取ると、このピンが、ブラケット97.004が位置する角度を設定し、開口97.193、97.194および97.195がそれぞれ異なる角度位置を確保でき、あるいは支持部材98.035の後壁98.064に対して所定範囲の角度変位を確保できる。端部支持体97.297が作用して、ブラケット97.004が所定の角度位置にあるときに舟艇を拘束する。
【0198】
図97〜図101に、ブラケット97.004を使用できる舟艇の艇体97.177と同じ形状で形成したブラケット97.004の上縁部97.153を示す。他の艇体については、他の形状が使用できる。
【0199】
図98に、開口97.093、97.094または97.195のいずれも支持手段98.691に嵌合しない実施態様を示す。ブラケットの荷重ベアリング壁98.062は、角度変位が生じることはなく、支持手段98.691との荷重ベアリング点として作用する。この位置では、支持部材98.035に対して垂直な方向に占められるスペースは小さい。舟艇の艇体98.177および端部支持体98.297の形状を取る上縁部98.153によって舟艇が所定位置に保持される。
【0200】
図99に、開口99.193が、ブラケットに支持部材99.035の後壁99.064からの最大角度変位99.100を与える支持ピンを受け取る図97および図98のブラケットを示す。
【0201】
図100に、開口9100.195が、ブラケットに支持部材100.035の後壁100.064からの最小角度変位100.100を与える支持ピンを受け取る図97〜図99のブラケットを示す。
【0202】
図101に、開口101.194が、ブラケットに支持部材101.035の後壁101.064からの中間角度変位101.100を与える支持ピンを受け取る図97〜図100のブラケットを示す。
【0203】
上記の異なる角度変位を与えるように、開口101.193、101.194および101.195を分離する。一つの実施態様におけるこの分離は、円の円周上で生じる。
【0204】
図102に、舟艇の艇体の輪郭になる上縁部102.153をもたないブラケット102.008を備えた、図96〜図101と同様な構成を示す。中央領域102.011はややU字形状である。
【0205】
図103に、ブラケット103.102が平坦上部103.153およびフック式端部部分103.103を有する、図96〜図102と同様な構成を示す。
【0206】
図76〜図103に示すブラケットは、既に説明した実施態様のラッキングシステムとともに使用する。なお、容易に理解できるように、図76〜図103に示したブラケット改良例は、他のブラケット支持システムにも利用でき、上記のラッキングシステムに制限されない。
【0207】
図104〜図109に、壁、天井パネルまたは床パネルとして使用できる支持パネル104.700を示す。このパネル104.700は、壁や天井パネルの下に敷く基材として使用してもよく、あるいは以下に説明するように自立式パネルとして使用してもよい。
【0208】
支持パネル104.700の裏面104.706は、壁、天井または床に対向して位置する面であり、また天井と床との間の自立面でもよい。自立面の場合、垂直直立パネルになり、あるいは2つの壁または2つの支持体の間のハンギングパネルになる。あるいは、自立式パネルになるように、基部に取り付けることも可能である。
【0209】
支持パネル104.700は、裏面104.706と正面104.708との間においてパネル104.700の厚み104.710を完全に貫通するように配列された開口104.704を有する。また支持パネル104.700の裏面104.706は、さねはぎ(rebate)またはさねはぎを形成した溝104.702などの後部チャネルを有する。これらさねはぎを形成した溝の目的については以下に説明する。
【0210】
正面(前面)104.708にも、溝または凹部104.718(短く、水平である)および104.720(短く、垂直である)および凹部104.713(パネル全長または全幅にわたって垂直または水平に設けられる)および104.716(矩形である)を設けることができる。正面のこれら溝または凹部において、開口104.704も支持パネル104.700の薄い厚み104.717を介して後部チャネル104.702まで延長する。あるいは、正面チャネルまたは凹部を平行リブ104.799によって形成でき、この場合パネルの厚みを小さくする必要はないが、減肉(removing material)によって形成したチャネルまたは凹部と比べた場合、見た目もよくなく、製造も容易ではない。
【0211】
後面104.706が後部チャネル104.702を有する場合、図110〜図131について以下に説明するようなブラケットを開口104.704に設けることができるため、フック式部分が、以下に詳しく説明するように、チャネルまたは凹部104.702内に位置できる。前面凹部104.717の開口104.704に取り付けた場合、幅が凹部104.717の幅と同様なブラケットまたはその他の支持部材および支持構造体は、チャネル側壁104.712によってその横方向の移動が制限される。前面凹部104.716、104.718および104.720は例示のみを目的とし、凹部の形状は支持パネル104.700に取り付けられる任意のアタッチメントに対応するように構成できる。凹部104.716、104.718および104.720の機能は、内部に、(以下に説明するように)ブラケットによってパネル104.700に取り付けられるパネル、物品またはキャビネットの周囲を受け取ることである。
【0212】
パネル104.700の各部の寸法について触れると、開口104.704の高さは50mm、幅は25.5mmであり、これらについては、部分74.232または119.720がパネル104.700の前面に対してほぼ平行な状態にある間、これら部分74.232または119.720が簡単に開口104.704を挿通できるように選択したものである。また、後部チャネルまたはさねはぎ104.702の幅は26mm、チャネルまたはさねはぎの壁の深さはほぼ4mmである。パネル104.700は、後凹部、チャネルまたはさねはぎを形成する前は、2,400mm×1,200mm程度で、厚みは25mm程度である。
【0213】
図105に示すように、後部チャネルまたはさねはぎ105.702は、支持パネル105.700の全長にわたっている。後部チャネルまたはさねはぎ105.702のベース面105.225は、開口105.704間を延長し、開口両側における開口壁と交差する凹部になる。さらに、支持パネル105.700を壁として使用する場合、後部チャネルのベース面105.225は、開口の上でかつこれに隣接105.714する領域および開口105.704の下でかつこれに隣接105.723する領域を有する。減肉スルー壁105.729が以下に説明するように、支持部材のハンギングアームに当接する。後部チャネルまたはさねはぎ105.702は、図106に参照符号106.701、106.703および106.705で示すように、開口105.704を取り囲む領域に限定される。パネルが所定の方向性をもっている場合には、凹部は開口の一方の側にのみ設けることができる。後面104.706凹部の形状は、使用する支持部材のタイプおよび方向性に依存する。
【0214】
凹部104.718および104.720は、開口104.704から互い違いにするか、あるいは離間する。キャビネットなどの物品、棚や他の家具または建築構成要素の上部材または側部材は、凹部104.718または104.720に挿入でき、物品の横方向移動を制限する。物品の上部材または側部材は、支持パネル104.700の方向に支持構造体の他の部材よりも突出している。
【0215】
図106に、それぞれの開口106.704に隣接して各種の異なる後凹部形状106.702、106.703、106.701、106.705および106.899をもつ支持パネル106.700の後面106.706を示す。なお、製造時これら凹部タイプのうち一つのみを選択するが、必要ならば、2つ以上のタイプを使用することも可能である。
【0216】
支持部材がチャネル106.702または凹部106.701の方向にロッキング部材を有する場合には、後部チャネル106.702および凹部106.701を使用する。凹部106.703が使用できるのは、使用する支持部材のフットプリントが後部チャネル106.702および凹部106.701に対して直角になっている場合である。凹部106.705があるため、任意の方向かあるいは2つの以上の方向にロック部材をもつ支持部材を使用することができる。チャネルは後部チャネルベース面106.725を備え、後部凹部が後部凹部ベース面106.743を有する。必要ならば、後部チャネルまたは凹部は平行リブ106.899によって形成できる。この場合、パネルを減肉する必要はないが、減肉によって形成したチャネルまたは凹部と比べた場合、見た目もよくなく、製造も容易ではない。
【0217】
図107に、前部チャネル107.713および後部凹部107.796、107.702、107.755および107.775の両者を備えた支持パネル107.700を示す。前部凹部107.713は、ベースと2つの側部をもつ形状のチャネルであり、成形されたハンギングユニットを受け取るものであり、領域107.712によって横方向移動が制限されているか、パネルにより固く保持することができる。前部ベース面107.711と後部チャネルベース面106.725との間において支持パネル107.700の厚み107.717が小さくなっているため、アーム119.722などのブラケットのアームの長さを短くする必要がある。パネル107.700は、図示のように、他の側に後部面と前部面を備えているが、容易に理解できるように、逆のパネル107.700、即ち後部側が前部側になり、そして前部側が後部側になるパネルを使用することも可能である。また、図106および図107は、説明のみを目的として各種形状および方向の開口を示すが、使用者側の必要に応じて、一つのタイプおよび方向に対して一つを、あるいは必要ならば2つ以上を使用することができる。
【0218】
図108に、後部チャネル108.702の開口108.704が、厚み108.543の小さい壁にそって半径のある縁部108.719を有する支持パネル108.700を示す。図108に示すパネルの後部は、図114に示すような支持部材とともに使用するのがベストである。この場合、フック要素は所定の回転度をもつ必要がある。半径をもつ縁部108.719は、減肉壁部107.729から後部ベース面107.725に湾入する。半径をもつ縁部は、開口108.704内に導かれる対向領域に設けられる。支持パネルを壁に対して設けた場合、この半径をもつ縁部があるため、挿入された支持部材を回転させることができ、回転アークはこの壁に向かって移動し、チャネル108.702に挿入された状態を維持できる。
【0219】
図109に、各種の異なるサイズのパネル109.790、109.791、109.793、109.794、109.785、109.783および109.797を組み立て、相互に隣接して固定して開口列を形成する方法を示す。これら図面に示す開口構成109.704は、説明のみを目的とする。即ち、当業者ならば容易に対処できるように、支持されたユニットの必要な位置に対応できるように各種の異なる構成を使用することが可能である。なお、パネルの垂直縁部間の水平間隔およびそれぞれのパネルの開口については、隣接パネルの開口の隣接カラム間の間隔が、結果的に、同じパネルの隣接カラムと同じ間隔になるように設定する。同様に、パネルの水平縁部間の間隔およびそれぞれのパネルの開口についても、隣接パネルの開口の隣接列間の垂直間隔が、結果的に、同じパネルの隣接列と同じ間隔になるように設定する。
【0220】
支持パネルは、パネルに伝えられることになる物品の荷重および重量を支持できる任意の適当な材料から構成できる。例えば、各種の密度およびグレード、異なる厚みおよび強度をもつものを購入できるNEMAの名称で市販されている発砲PVCシートなどのポリマーパネルを使用する場合には、パネルがキャビネットなどの家具や棚を支持するのか、あるいは階段の踏み板や梁などの建築物要素を支持するのかに応じて、シートのグレード、密度および強度を選択すればよい。
【0221】
図110に、支持パネル104.700とともに使用するバネ支持部材またはブラケット110.721に示す。このブラケット110.721は、ベース110.730から延長するねじを刻んだ半径をもつ領域110.726を適宜設けることができる開口110.728、ベース110.730から離れた半径をもつ領域から延長するハンギングアーム110.722、およびハンギングアーム110.722の中心から遠い端部から垂直に延長するロッキング部材110.720を有する。
【0222】
104.700などの支持パネルに係合すると、半径をもつ領域110.726が発生するバイアスに逆らってロッキング部材110.720同士が接近し、これによってハンギングアーム110.722の外端部間の距離110.389が短くなる。この距離110.389が開口104.410の長さよりも短くなると、ロッキング部材110.720が開口104.700に挿通する。開口104.704に一旦挿入されると、半径をもつ領域110.726が解除され、ロッキング部材110.720が回転し、後部チャネル106.711のベースまたは後部凹部106.725のベースに係合するため、ロッキング部材110.720がチャネルおよび凹部に位置し、アーム110.722が開口104.704の対向端部に対して、あるいはこれらの付近に載り、これによってアーム110.722間の距離が、開口の長さ104.410と同じになる。
【0223】
図111に、図110に示すようなバネ支持部材111.731を備えた、図110と同様なブラケットを示す。なお、半径を持つ領域111.726間にボルト111.740を嵌合した点が図110と異なる。ナット111.733を用いてボルトを締め付け、あるいは緩めて、ハンギングアーム間の距離111.747を変える。
【0224】
図112に、バー112.735をブラケット112.741のベース112.730に取り付けた図111のブラケットを示す。バー112.735は、ベース112.730の開口112.728に固定し、開口112.728にネジ、クリップ、ピンまたはリベットにより取り付けるか、あるいはこれと一体形成する。バー112.735の中心から遠い端部は、他の物品を取り付けることができるリング開口112.737を備えたリング112.936を有する。
【0225】
図113に、バーまたはシャフト113.735を有する、図110と同様なバネ支持部材113.739を示す。
【0226】
図114に、ボウラーハット形状の上に逆ボウラーハット形状を備えた、上下が逆のU字形状、即ちX字形状のブラケット114.751を示す。各ボウラーハットの山にそってボウラーハット形状を取り付ける。各ボウラーハットの帯領域114.752は、つば領域114.720まで延長する。逆ボウラーハット形状のつば領域114.720は、上記のロッキング部材110.720と同様に動作する。山部分の中央に設けたヒンジ114.750によって、距離114.749を変更できるため、この距離が短くなると、つば、即ちロッキング部材114.720が開口に挿通し、図110〜図113の上記説明と同様に、後部チャネルベース面106.725または後部凹部ベース面106.743に当接する。支持部材114.751はヒンジ114.750で分割するため、ヒンジ作用を確保でき、これによって下端部同士を接近させる力が、上端部を引き離すことになる。従って、ブラケットの荷重がこの作用を発生すると、荷重が大きくなる程、パネルに係合するブラケット係合力が大きくなる。
【0227】
図115に、一端115.425にキャップされ、相互に入れ子式に動作する2つのボックス部分115.762および115.760からなるボックス形状の支持部材、即ちブラケット115.769を示す。ボックス部分115.762または115.760に、保管すべき物品を吊り下げるために使用するフック部材115.756を取り付ける。上記の支持部材に関して説明した支持パネル104.700と同様に、ハンギングアーム115.722およびロッキング部材115.720が動作する。
【0228】
より小さな開放ボックス部材115.760が、より大きな開放ボックス部分115.762内をスライドして、ハンギングアーム間の距離115.747を変える。スロット115.758が、2つの開放ボックス部分115.762および115.760の2つの対向面に挿通し、整列可能である。スロットが整列すると、ハンギングアーム115.747間の距離によってハンギングアームが、開口104.410の長さに等しい長さで支持パネルの開口の壁に当接し、ロッキング部材が、後部チャネルベース面16.725または後部凹部ベース面16.743に当接する。この位置にあるとき、スロット内にピン、クリップ、ボルトまたは他のロック部材をスロットに挿通できるため、距離115.747が変ることはない。ハンギングアームは、図示では、ボックス部分のキャップを嵌めた端部115.425から延長するようになっているが、スロット115.758を都合のよい位置に設けた状態で、ボックス部分のベースにそって任意の点に固定できるため、ハンギングアーム115.747を適切な距離、離間しておくことができる。必要ならば、ボックス部分115.762および115.760内に圧縮バネを設けて、アーム115.722を強制的に離間できる。なお、このバイアスに対しては、使用者がボックス部分を圧縮する必要がある。
【0229】
図116および図116Aに、2つのビーム支持部材116.759および116.779を示す。図116Aおよび図117に、ビーム116.780をビーム116.780のいずれか端部で2つの管部分116.761に挿入したビーム支持部材116.759を示す。管部分は、支持パネル106.704の開口に挿入できるハンギングアーム116.722、および後部チャネルベース面106.725または後部凹部ベース面106.743に当接するロッキング部材116.720を有する。2つの管部分116.720は、目的の位置に達するまでビームの所定長さにそってスライドでき、次に開口106.704に挿入し、ここに固定する。管部分116.761は、開放管であり、この場合ビーム116.780は任意の都合のよい長さであればよい。あるいは、管部分116.761は、外端部が閉じられたものでもよく、この場合ビーム116.780の長さは、管部分の116.761の間隔に応じて設定する必要がある。ビームの長さにそった所定位置に管部分116.761をロックするためには、ロッキング開口116.764を使用してネジまたはボルトを挿入し、ビーム上にネジ止めし、管部分116.761を所定位置にロックする。適宜、ビーム116.780はその長さにそって開口を有していてもよく、これら開口にネジまたはボルトを挿通するか、あるいはネジまたはボルトをビーム116.780の面に摩擦ロックする。
【0230】
図116Aおよび図118に、管部分116.761の代わりに2プレート式の部分116.763を使用した、図116の部材116.759と同様な部材116.779を示す。この2プレート式部分116.763は、角度の付いたハンギングプレート116.768によって接続されたビーム116.780の対向する両側においてプレート116.766を使用する。ビーム116.780は、スライドし、116.759の場合と同様にして2プレート式部分116.763の間に固定できる。
【0231】
図125に、図104の支持パネルを示し、そして図113、図116、図117、図116Aおよび図118のブラケットを開口125.704によって支持パネルに取り付ける方法を示す。
【0232】
図119、図119A、図120、図120A、図123、図123A、図126、図126Aおよび図124に、ビーム119.780に固定される各種の物品または支持構造体を支持するハンギングシステム119.771を示す。これら物品としてはキャビネット、棚、たんす、カップボード、椅子、ストール、化粧台、壁ユニット、ステレオユニットやその他の家具、梁や階段の踏み段などの建材、パネルに取り付けられる美術芸術品などの他の物品がある。ほぼ矩形のブラケット支持プレート119.770は、固定ブラケットとして製造する場合にはバック面119.744を有するか、あるいはシート材料から製造する場合には2つの縁部を有する。バック面119.744が支持パネル106.700に当接し、取り付けられた物品からの荷重を伝える。ブラケット119.770の上面は、3面の切り欠きまたは凹部119.322を有し、中央側が、ブラケット内部に受け取られるビーム119.780によって伝えられる荷重を受け取るベアリング面として作用する。この中央側には、以下に説明するように、ビーム119.780がこれにそって併進する作用もある。ハンギングアーム119.722およびロッキング部材119.720は、上記と同様に動作する。パネルに前部凹部がない場合には、横方向補強部または突出部119.786を設ける。この突出部119.786は、ハンギングアーム119.722およびロッキング部材119.720が係合する開口106.704下の開口106.704に位置する。この突出部119.786があるため、ブラケットの下端部が組み立て後に横方向に移動することがなくなる。必要ならば、突出部119.786の代わりに、119.722および119.720と同様な第2のハンギングアームおよびロック部材を使用することが可能である。
【0233】
小ネジまたはボルト119.772を使用すると、支持ビーム119.780をブラケットおよびパネルに対して位置決めする距離119.784を変更することができ、支持ビームに取り付けられ、かつ支持プレート119.770に保持された物品を圧縮力によって支持パネル120.700に押しつけ、固く保持できる。
【0234】
図120および図120Aに、支持パネル120.700を横断面図として示す。図120に示すものは、部分的に組み立てられたシステムで、ハンギングアーム120.722が開口120.704に挿通し、開口の壁に当接している。ロッキング部材120.720も開口120.704に挿通し、図示のように、後部チャネルベース面120.725付近まで延長し、後部チャネルベース面120.725に係合する前の状態になっている。突出部120.786は、図示のように、隣接部の上部にある。図120Aに、ハンギングシステム120A.771が後部チャネルベース面120A.725に係合した、完全に組み立てられたシステムを示す。
【0235】
部材119.720の幅および長さ、およびハンギングアーム119.722の幅および長さについては、後部さねはぎまたは凹部104.702および開口104.704の幅に無理なく滑り嵌めするように設定すればよい。さねはぎ104.702が側壁を有しているため、部材119.720の長さにより、パネル104.700に対して垂直な回転軸の周りでブラケット119.771が捻じれることがなくなる上に、突出部119.786によるこのような捻じれもなくなる。一方、アーム119.722の幅によっても、垂直軸を中心とするブラケット119.771の捻じれもなくなる。さらに、図119に示すように、部材119.720の後縁部/面119.744および内面119.724間の距離119.934についても、(以下に説明するように)アーム119.722が開口104.704に入るように選択するとともに、後縁部/面119.744がパネル104.700の前面に隣接した場合に、部材119.720の内面119.724が凹部/さねはぎ104.702のベース面105.725から抜け出るように選択する。
【0236】
図123、図123A、図126および図126Aに、家具などの物品の棚または一部、あるいはビーム123.780を取り付けた建材要素123.853を示す。図123および図126に、ネジ123.772、126.772を締め付けていない、即ち間隙123.884、126.884がそれぞれ間隙123A.885、126A.885より小さいという点で組み立てを完全に終わっていないシステムを示す。ネジ123.772を締め付けることによって、ビーム123A.780が支持パネルに向かって移動し、これによってネジが締め付け力を与え、物品123A.853をパネル123A.700に固定した状態におく。104.718などの前部さねはぎを設けると、部材123A.853の縁部が、さねはぎ104.718に挿入し、ネジ123A.772を締め付けることによってさねはぎに締め付けられることになる。ネジ123A.772の締め付け作用によって、パネル126A.700とロック部材126A.720との間にも等しいが逆方向の締め付け力が働く。これら締め付け力および結果的に生じる摩擦によって、ブラケット126A.771、物品126A.853およびパネル126A.700が相対的に移動することがなくなる。
【0237】
図124は、図119、図119A、図120、図120A、図123、図123Aの完全組み立て状態にあるシステムの、内部構成成分が見えるワイヤフレーム図である。図124に示す物品は、ビーム124.780を内部に組み込まれるか内部に取り付けられ、キャビネットの各側においてブラケット124.771に係合した浴室の化粧品キャビネットまたはユニットまたはカップボードである。浴室では、パネル124.700が、タイルやその他の壁仕上げ材を取り付けることができる壁面全体を構成する。あるいは、パネル124.700のサイズは、キャビネットのサイズにごく近いもので、このパネルは、壁部材およびこれらに取り付けられたキャビネットに固定する。図124に示したシステムの一つの具体的な作用効果は、ブラケット124.771によってキャビネット124.853をブラケット124.771およびパネル124.700に対して横方向に十分に調節できる点である。
【0238】
例示のみを目的として、図119および図119Aの支持体のいくつかの代表的な寸法を挙げると、高さVは185mm程度、部材119.720の長さTは40mm程度、そしてアーム119.722の長さSは約24mm程度である。図119のピーグ(peag)に入るアーム119.722の幅は約25.5mm程度である。間隙119.943の幅Rは約21mm程度、そして正方形ビーム119.780の側部長さは約30mm程度、そして凹部119.322の幅Mは約45mm程度、高さは約30mm程度である。図119Aから理解できるように、ブラケット全幅Xは29.5mm、内側幅Wは約25.5mm程度である。
【0239】
図121に、支持プレート121.770に横方向に延長するスロット121.795を付加して、成形ビームまたはさねはぎ付きビーム121.791上に下部突出部121.793を受け取るように構成した以外は、図119、図120および図120Aと同様なシステムを示す。この突出部121.793の一部がスロット121.795に入り込んだ後は、この付加的なスロット121.795によって、ビーム121.791が開口121.787またはブラケット121.770から外れることがなくなる。
【0240】
図122および図122Aに、図119〜図121のブラケットと同様なブラケットを設けたシステムを示す。ただし、後部壁122.877の長さが短く、矩形の支持プレート122.873がより浅いが、上記の実施態様と同様に、三角形を使用している。このシステム123A.771は、小型の無頭ネジ122A.977および支持プレート122.873を有する。
【0241】
図127〜図130は、支持すべき物品においてビームを受け取る凹部127.322を備えた、図122および図122Aと同様なハンギング支持体またはブラケット127.873を示すワイヤフレーム斜視図である。凹部127.322の前縁部と一方の側にねじを刻んだ孔127.923を設け、また凹部127.322の中央部またはベース部に別なねじを刻んだ孔127.922を設ける。これら孔127.922および127.923にねじが刻まれているため、ボルト127.222を孔127.923に挿入でき、そして回転軸をボルト127.772に対して直角に設定した別なボルト127.224を孔127.224に挿入できる。使用時、ボルト127.772および127.224はそれぞれほぼ水平および垂直である。図125のシステムの場合、ボルト127.224を使用して、必要に応じて水平化してもよく、あるいは角度を付けることができる。なお、ボルト127.224の場合、ボルト127.772を締め付けてシステムおよび構成成分を最終的に固定する前に調節しておくことが必要である。
【0242】
ボルト129.224および129.772は、ビーム129.780の垂直位置および水平位置の両者に対する調節ネジとして作用する。これら調節ネジの中心から遠い端部129.999および129.998は、図130に示すように、パッド130.266を有し、これによってビーム130.780とボルト130.772/130.224との間に大きな接触表面積を確保できる。必要ならば、クッション材でカバーしてもよい。ボルトは、その垂直位置または水平位置を抵抗力または締め付け力によって維持できる。あるいは、ロッキングラグナットまたは化学的作用によるロックなどのその他の都合のよい手段を使用してもよい。ボルトやねじを刻んだネジ調節手段の代わりに、ピストンやその他の手段を使用して、ビームの垂直位置および水平位置を調節してもよい。
【0243】
図131は、ビームを垂直および水平調節できる図127〜図130の2つのハンギング支持体131.873によってパネル131.700に取り付けるキャビネットを示す斜視図である。ハンギング支持体またはブラケットは、既に説明したように支持パネルに取り付けることができる。
【0244】
図132に、部分的に組み付けたアートスクリーン132.530を示す。このスクリーン132.530は、132.700などの2枚のパネルを連続的に設置し、後部垂直凹部を整列させる。必要ならば、整列を解くと、スクリーン132.530が透視できなくなる。2つの取り付けフランジ132.531を各パネル132.700の端部に形成すると、垂直支持体132.532のスロットに組み付けることが簡単になる。また、重力作用によってパネルにロックできる。従って、必要な場合には、解体が簡単になる。必要に応じて、上記のブラケットを使用して、美術品などをアートスクリーン132.530の任意の望ましい位置に取り付けることができる。この代わりに、あるいはこれに加えて、棚を設置すると、彫刻作品、塑像作品、陶器類やその他の自立型美術芸術品を展示することができる。
【0245】
図133に、独立した一つの支持パネル133.700からなり、上記のブラケットによってパネル133.700から吊り下げた階段踏み段133.551を有する階段ケース133.550を示す図である。図134および図135においては、2つの側部を支持した階段を2枚のパネル134.700から構成するが、階段踏み段134.551は上記のようなブラケット135.873によって両パネル134.700に取り付ける。この例では、階段踏み段134.551に、図135に示すように、対向ブラケットによって組み立てた場合に張力が加わる。(104.712などの)前面さねはぎに階段踏み段の端部を嵌合できる。
【0246】
図136に、例えば図9、図11、図12、図41〜図44のブラケットなどのブラケットにネジなどによって取り付けたダブルフック式部材136.933を示す。この部材136.933は2つのハンギングアーム136.722および2つの部材136.720からなり、ブラケットに挿通でき、ブラケットをシート104.700の2つの調整開口104.704に固定できる。
【0247】
開口を配列し、後部垂直チャネルまたは凹部を有するパネル104.700の作用効果について述べると、複数の開口からなる配列により家具や物品を比較的簡単に再配置できる。電気製品を配置する場合には、後部の垂直に延長するチャネルによってケーブルを比較的簡単に上下に、あるいは入り口から出口のいずれかの中間地点に挿通できる。
【0248】
図104〜図135について説明したブラケットは鋳造によって製造でき、あるいは鋳造をシート材料製造と組み合わせて製造してもよく、単にシート材料によって製造してもよい。一体成形しない場合には、溶接やボルト締め付けなどの接合方法が使用できる。また、鋼やその他の都合のよい複合材料から製造してもよい。
【0249】
ブラケット支持フランジの端部のフランジを記述するために“ディスクフランジ”を使用してきたが、フランジの形状は図面について説明した円形に限定されるものではない。ブラケット支持体の開口より大きく、かつフランジスロットの幅より大きい任意の形状のディスクフランジを使用することが可能である。
【0250】
図面全体を通して、ブラケット支持体の要部であるピンについても円筒形として説明してきたが、ピンの形状は円形に限らない。本発明で使用するピンは、多角形支柱から不規則形状までの各種の形状を取ることができる。円形または円筒形として説明してきたディスクフランジについても同様で、他の形状、例えば正方形または正方形角柱、矩形または矩形角柱、正多角形または非正則多角形、多角角柱でもよい。
【0251】
以上説明してきたラッキングシステム、支持パネルおよびハンギングシステムは、任意の都合のよい材料から製造できる。例を挙げると、外注ベニヤをはじめとする任意のシート状合板および任意厚みの積層体、シート状で各種厚みのあらゆる種類のメラミン樹脂、パーティクルボード、中密度ファイーバーボード、即ちCRAFTWOOD(登録商標)、NEMA(登録商標)発砲PVCパネル、シート状または外注ボックス状のアルミニウム、鋼、加硫鋼、ステンレス鋼、連続木材、プラスチック類およびポリマー類、複合材料、LAMINEX(登録商標)カタログに記載がある装飾用積層品、アクリル樹脂、ファイバーグラス、ガラス、ケブラー繊維、ポリマー類、メゾナイト、任意の種類の金属類、リサイクル材料、ABS、PVC、インフレートPVCポリマー、発泡PVCパネル、組積シート材、防音シート材料、コンクリート、ダイヤモンド類などである。
【0252】
支持フランジおよびスロットの構成によって得られる弾性および制動作用、ブラケット形状および長さ、ブラケット後部に形成したスロット、およびブラケット支持体およびそのピンの構成および物性が協調して、ある種の“懸架システム”になり、このようなラッキングシステムに保存保管すべき装置を保護することが可能になる。なお、使用する材料の寸法および物性は、必要に応じて目的レベルの弾性および制動作用を確保するために調節することができる。
【0253】
表1

【0254】
表2

【0255】
表1に、厚みがほぼ19mmで図1に示すスロット形状のダブル支持フランジにおいて図42と同様なブラケットの端部に5.4kg、13.8kg、18kgおよび25kgの質量を落下させる100mm落下試験で得られたデータを示す。弾性および制動作用の尺度は、ラッキングシステムに発生した撓み量である。
【0256】
表2には、同じ質量を使用した静的試験においてこれら質量を3分間作用させて撓みを測定することによって得られたデータを示す。
【0257】
各ブラケットは十分な弾性、懸架作用または制動作用を示した。
【0258】
本発明の上記ラッキングシステム、ブラケットシステムおよびパネルシステムは、既述の物品などに加えて、以下のものと併用でき、かつこれらを支持できるものである。即ち、上記以外の商業用途、産業用途および家庭用途において使用することができる。例示すると、SUPS、ショートボード、ロングボード、スノーボード、スケートボード、スキー、ストック、水上スキー、ウェイクボード、ボディーボード、サーフ救命/救助ボード、カヌー/カヤック、ボート、ディンギー、ゴム‐ゾディアック、カタマラン、アウトリガー、フィッシング/クラブネット、釣りざお、フィッシングバスケット、パドル、オール、バイク、スクーター、スキューバタンク、ビーチアンブレラ、ジム用具、フットボール、ベースボールバット、バスケットボール/リングフープ、ローラーブレード、ローラースケート、ヘルメット、ゴーグル/フェースマスク/スノーケル、フリッパー、ウェットスーツ、小形用具およびマリーンスポーツ用具などのサーフ&スポーツ用品がある。また、建築用途においても使用することができる。例示すると、あらゆる種類のキャビネット、化粧台、電気スイッチボード、小中学校工作室、オフィス用具、ベンチトップ、病院備品、キットホーム、プロジェクトホーム、解体可能なビル、鉱業、道具小屋、ガレージ、一般家屋、ホテル、パブおよびクラブ、洪水エリア、サーフクラブ、スポーツクラブ、ロッカーなどである。また、保存保管目的で家屋敷地や商用敷地でも使用できる。例示すると、リネン、ぼろきれ、カーテンロッド、カーテン、布巻物、カンバス、洗濯バスケット、クローズライン、釘類(peg)、窓枠、pc/ハードドライブ/モニター、フラットスクリーンTV、ラップトップ、鞄類、スーツケース/ブリーフケース、スーツバッグ、ハンドバッグ、金物類、ガーデニング用具である。さらに、機器&自動車分野にも使用できる。例示すると、電動工具、電気コード、ロープ、粗麻ロープ、ケーブル、土壌(バッグ)、鉢植え用ミックス、木材、釘類(nail)、万力、道具箱、ブロック&タックル、シャベル/すき、塗料缶、ペンキブラシ、建築資材、ウェブ、ガーデンホース、ホースリール、内管、タイヤ、芝刈り機、フィッパースニッパー(whipper snipper)、チェーンソー、バーベキュー、ガスシリンダー、ごみビン、ステップラダー、ロック、船外モーター、車の座席/マット/ヘッドレスト、フロントガラス、ルーフラック、バイクラック、包装機器、テントなどである。また台所用品にも使用できる。例示すると、ソースパン、ガラス食器、ワインラック、瀬戸物類、刃物類、果物&野菜、ピクニックバスケット、エスキーなどである。その他電子機器類、衣類、スピーカーなどの医療用具、レコード、カメラ装置、DVD、書籍、雑誌、宝石類、メーキャップ、ハンガー、パーカー、ゴム長靴、靴類、ステーショナリー(stationary)、美術芸術品、塑像、工芸品、キャンドル、マネキン、スケール、鳥かご、ペット用品、ゴルフバッグ/クラブ、病院で使用される雑事用具、手術器具、医療用品、光学機器、鍵などである。
【0259】
なお、本明細書で使用する“からなる”は“開いた”意味で、即ち“有する”と解釈することもでき、“閉じた”意味、即ち“のみからなる”という意味に限定されない。これは、同様な言い回しについてもあてはまる。
【0260】
以上開示し、定義してきた本発明は、本明細書で述べ、かつ本明細書から明らかな個々の特徴の2つかそれ以上の組み合わせのすべてに拡張することができる。これら異なるすべての組み合わせも本発明の各種の態様を構成するものである。
【0261】
以上の本発明の具体的な実施態様を記述してきたが、当業者ならば、本発明の本質的な特徴から逸脱しなくても、他の実施態様を具体化できるはずである。本発明の実施態様および実施例は、従って、あらゆる点で例示のみを目的とし、制限を意図するものではない。従って、当業者にとって自明なすべての変形例は、本発明の範囲に包摂され得るものである。
【符号の説明】
【0262】
119.771:ハンギングシステム
119.770:ブラケット支持プレート
104.704:開口
104.700:支持パネル
119.722:ハンギングアーム
119.720:部材
104.702:さねはぎまたは凹部/後部チャネル
124.700:パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体、および支持手段の開口に挿入できる、該本体から離間延長する少なくとも一つのアームまたはフックからなり、前記少なくとも一つのアームまたはフックが、前記支持手段の後面の凹部に受け取られる端部を有すことを特徴とする支持部材。
【請求項2】
前記部材が、構造部材を受け取る凹部を有する請求項1に記載の支持部材。
【請求項3】
前記構造部材が、前記凹部の一部に係合して、解体方向の移動を防止する形成部を有する請求項2に記載の支持部材。
【請求項4】
前記支持部材が、2つのアームまたはフック、前記支持部材の2つの別々な開口にそれぞれ挿通する2つのアームまたはフック、一つのアームまたはフックおよび安定化作用凸部、およびそれぞれ前記支持部材の2つの別々な開口に挿通する一つのアームまたはフックおよび安定化作用凸部を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の支持部材。
【請求項5】
以下の作用の一つ以上を行う手段:前記支持部材上における前記構造部材の位置を固定する作用、前記パネルに対する前記構造部材に取り付けられた物品の位置を固定する作用、および前記支持部材を前記パネルに固定する作用を行う手段を設けた請求項1〜4のいずれか1項に記載の支持部材。
【請求項6】
前記構造部材が、ビーム、ブラケット、家具、キャビネット、化粧キャビネット、カップボード、棚、化粧台、シート、たんすの収納箱、椅子、作業台、建材要素、階段の踏み段、ビーム、および美術芸術品やその他の任意の都合のよい物品のうちの一つのビーム部分、ブラケット部分または他の部分、あるいはこれら物品のうち一つに取り付けられている請求項2〜5のいずれか1項に記載の支持部材。
【請求項7】
前記支持部材が、相互接近し、前記支持手段の開口に挿通できる2つのアームまたはフックを有する請求項1に記載の支持部材。
【請求項8】
さらに、前記アームまたはフックに挿通して、前記アームまたはフックを相互に対して移動させる固定作用部材、第2アームまたはフックが設けられた第2部分に挿入可能な第1部分に設けられ、これら第1部分および第2部分が相互に対して移動できるようになった第1アームまたはフック、相互に旋回する2つのアームまたはフック、ビームなどの構造部材を受け取る管状部分、ブラケットを受け取る支持体、および外側に半径をもつかあるいは湾曲した領域を有する前記少なくとも一つのアームまたはフックのうち一つかそれ以上を有する請求項7に記載の支持部材。
【請求項9】
前記構造部材を移動させるか固定する手段を有し、そして水平方向の移動または固定を行う作用、垂直方向の移動または固定を行う作用、垂直および水平の両方向の移動または固定を行う作用、およびロック作用のうち一つかそれ以上の作用をもつ請求項1〜8のいずれか1項に記載の支持部材。
【請求項10】
前記少なくとも一つのアームまたはフックおよび/または前記端部が前記凹部の一つかそれ以上の壁に係合し、前記支持部材に加えられる捻じれ力に対抗できるように構成した前記請求項1〜9のいずれか1項に記載の支持部材。
【請求項11】
前記パネルの前面の凹部またはチャネルに係合する部分を有する前記請求項1〜10のいずれか1項に記載の支持部材。
【請求項12】
ほぼ矩形か三角形の、側部プレート、鋳鋼、複合材料、アルミニウム、前記アームまたはフックを形成するシート金属、開放ボックス部分、閉じたボックス部分、および押し出し成形体の一つかそれ以上から形成した前記請求項のいずれか1項に記載の支持部材。
【請求項13】
前面、後面、これら前面と後面と間においてパネルを貫通する少なくとも一つの開口を備え、前記後面が前記開口に隣接する凹部を有し、該凹部が、側面からみた場合に前記前面と前記後面との間に設けられるベース面を有するパネルである支持手段と併用する請求項1〜12のいずれか1項に記載の支持部材を有する支持システム。
【請求項14】
前記ベース面が、前記開口の壁と交差する請求項13に記載の支持システム。
【請求項15】
前記開口の一方の側、前記開口の両側、前記開口の対向側部、前記開口の対向側部上の直線上、前記開口を完全に取り囲む位置、および前記開口周囲の円形位置の一つの位置において前記凹部を前記開口に対して設けた請求項13または14に記載の支持システム。
【請求項16】
前記さねはぎを前記対向側壁およびベースをもつチャネル形状に構成した請求項13〜15のいずれか1項に記載の支持システム。
【請求項17】
前記パネルに2つ以上の開口を設けた請求項13〜16のいずれか1項に記載の支持システム。
【請求項18】
前記2つ以上の開口について、前記凹部が少なくとも2つの開口間に延長するさねはぎによって形成されるように構成した請求項17に記載の支持システム。
【請求項19】
前記前面が、前記開口の壁と交差しないか、あるいは前記開口の壁と交差する前記少なくとも一つの開口に対応する凹部を有する請求項13〜18のいずれか1項に記載の支持システム。
【請求項20】
前面、後面、これら前面と後面と間において前記パネルを貫通する少なくとも一つの開口を備え、前記後面が前記開口に隣接して凹部を有し、該凹部が、側面からみた場合に前記前面と前記後面との間に設けられるベース面を有することを特徴とする支持パネル。
【請求項21】
前記ベース面が、前記開口の壁と交差する請求項20に記載の支持パネル。
【請求項22】
前記開口の一方の側、前記開口の両側、前記開口の対向側部、前記開口の対向側部上の直線上、前記開口を完全に取り囲む位置、および前記開口周囲の円形位置の一つの位置において前記凹部を前記開口に対して設けた請求項20または21に記載の支持パネル。
【請求項23】
さねはぎの形状に構成された前記凹部を対向側壁およびベースをもつチャネル形状に構成した請求項20〜22のいずれか1項に記載の支持パネル。
【請求項24】
前記パネルに2つ以上の開口を設けた請求項20〜23のいずれか1項に記載の支持パネル。
【請求項25】
ブラケット支持体を受け取る少なくとも一つのスロットおよび該ブラケット支持体に接続されるかあるいは係合可能なブラケットを有する少なくとも一つの支持フランジを有し、前記ブラケットが前記支持フランジおよび/または前記ブラケット支持体から離間延長する、物品を支持することを特徴とするラッキングシステム。
【請求項26】
組み立て時、前記ブラケット支持体が少なくとも一つの支持フランジに係合してから、前記ブラケットが前記ブラケット支持体に係合する請求項25に記載のラッキングシステム。
【請求項27】
前記ブラケット支持体が、ピン手段またはロッド手段である請求項25または26に記載のラッキングシステム。
【請求項28】
前記ブラケット支持体上の離間位置に少なくとも2つのフランジを設けた請求項25〜27のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項29】
前記少なくとも2つのフランジ間において、前記支持ブラケットの長さが前記支持フランジの幅に等しい請求項28に記載のラッキングシステム。
【請求項30】
前記少なくとも2つのフランジが、前記ブラケット支持体の端部にある請求項28または29に記載のラッキングシステム。
【請求項31】
前記ブラケットが、前記少なくとも2つのフランジ間において前記ブラケット支持体に係合する請求項30に記載のラッキングシステム。
【請求項32】
前記ブラケットが、二股部分を有するか、あるいは少なくとも2つの離間ブラケット部分を有する請求項25〜31のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項33】
前記ブラケットの前記二股部分間または前記少なくとも2つのブラケット部分間の間隙を、前記支持フランジの幅または厚みとほぼ同じ大きさに設定して、これらの間に前記支持フランジを受け取ることができるようにした請求項32に記載のラッキングシステム。
【請求項34】
前記ブラケットが、前記ブラケット支持体の周囲を旋回し、そして前記ブラケットの一部が、前記支持フランジが取り付けられ、かつ前記支持フランジが延長する壁手段または支持プレートに係合する請求項25〜33のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項35】
前記ブラケットおよび前記支持フランジおよび/または前記ブラケット支持体が協調して、上記ブラケットに横方向に加えられる力に対して抵抗、あるいは前記ラッキングシステムのベアリング性を与える請求項25〜34のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項36】
前記ラッキングシステムが、共通な支持プレートから延長して一組の支持フランジを形成する特徴、壁手段に取り付けられて一組の支持フランジを形成する特徴、前記一組の支持フランジの一方がスロットを有し、他方がスロットを有しない特徴、前記一組の支持フランジの両方がスロットを有する特徴、前記一組の支持フランジ間の間隙が前記ブラケットの厚みまたは幅にほぼ同じ寸法を有する特徴のうち一つかそれ以上の特徴を備えた2つの支持フランジを有する請求項25〜35のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項37】
前記支持フランジ、および前記ブラケットのうち一つか2つが、前記ラッキングシステムに対して弾性、懸架作用または制動作用を与え、そして前記ブラケット支持体の前記支持フランジおよび/または前記ブラケットへの係合位置を前記ブラケットによって確保するとともに、前記支持フランジから離れている膳記ブラケットの一部において前記ブラケットの形状によって確保するか、前記ブラケットの前記ブラケット支持体への取り付け位置においてかその付近で確保するか、あるいは前記ブラケットに形成するかその一部として形成したバネまたは板バネによって確保する請求項25〜36のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項38】
前記スロットが、入り口経路および端部を有し、前記支持フランジに対する前記ブラケットおよび/または前記ブラケット支持体の移動を制限する請求項25〜37のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項39】
前記入り口経路が、前記ブラケット支持体が下向きに前記端部まで移動できるように傾斜しているか、あるいは前記ブラケット支持体が水平移動してから、前記端部まで下向き移動できるように傾斜しているか、あるいは前記ブラケット支持体が上向き移動してから前記端部まで下向き移動できるように傾斜している請求項38に記載のラッキングシステム。
【請求項40】
前記ラッキングシステムが、前記支持フランジを介してか、あるいは前記支持プレートを介して壁手段に固定されている請求項25〜39のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項41】
前記壁手段が、静止壁、およびフレームまたはスタンドの一部のうちいずれかである請求項25〜40のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項42】
前記ブラケット支持体が、前記ブラケットとは別に形成され、前記ブラケットに固定されるか固定可能であるか、前記ブラケットに解放自在に固定されているか、前記ブラケットに一体形成されているか、前記ブラケットの両側から延長しているか、前記ブラケットの2つの部分間に延長しているか、入れ子式のピン手段であるか、前記ブラケットに対して延長可能および/または後退可能であるか、あるいはこれらを組み合わせたものである請求項25〜41のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項43】
前記支持フランジにそって2つ以上のスロットを離間形成した請求項25〜42のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項44】
さらに、少なくとも2組の支持フランジを前記壁手段に相互に離間配置した請求項25〜43のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項45】
前記支持フランジが、可撓性壁部分または十分な弾性をもつ壁部分を有し、前記ブラケットまたは前記ブラケット支持体に係合したときに、前記壁部分に加わる荷重が圧縮されて、荷重を受けたときに前記ブラケットを屈曲させる請求項25〜44のいずれか1項に記載のラッキングシステム。
【請求項46】
支持フランジ同士が、上端部および下端部においてそれぞれの取り付けプレートによって保持される請求項44に記載のラッキングシステム。
【請求項47】
ブラケット支持体を受け取る少なくとも一つのスロットを有する少なくとも一つの支持フランジ、および前記ブラケット支持体に接続されるか、係合可能であり、前記ブラケットを前記少なくとも一つの支持フランジに取り付けるブラケットを有する、物品を壁手段に支持するラッキングシステムにおいて、弾性手段、懸架手段または制動手段を有し、前記ブラケットに支持される物品によって前記ブラケットに加わる荷重が、この荷重を静止させる時間が前記ブラケットの時間およびその支持フランジへの剛性取り付け時間よりも長くなるように設定されたことを特徴とするラッキングシステム。
【請求項48】
少なくとも一つのスロットおよびこのスロットと前記支持フランジの自由端部との間に設けられた少なくとも一つのブラケット支持体を有する少なくとも一つの支持フランジ、および前記ブラケット支持体に接続および/または係合でき、前記ブラケットを前記少なくとも一つの支持フランジに取り付けるブラケットを有する、物品を壁手段に支持するラッキングシステムにおいて、弾性手段、懸架手段または制動手段を有し、前記ブラケットに支持される物品よって前記ブラケットに加わる荷重が、この荷重を静止させる時間が、前記ブラケットの時間および前記支持フランジへの剛性取り付け時間よりも長くなるように設定されたことを特徴とするラッキングシステム。
【請求項49】
前記支持フランジが少なくとも2つのブラケット支持体を有するか、前記ブラケット支持体が着脱可能であるか、前記ブラケットの後部が、前記支持フランジが取り付けられている後部支持プレートまたは壁と接触するか、前記少なくとも一つのスロットが弾性、または懸架手段または制動手段に寄与するか、前記少なくとも一つのスロットがブラケット支持体を受け取ることができるか、前記ブラケット支持体が前記ダブル支持フランジ間に延長するダブル支持フランジ構成であるか、あるいはブラケット支持体が前記支持フランジまたは複数のフランジに一体形成されているかあるいは永久的に取り付けられているか、あるいはこれらが複数組み合わされている請求項47または48に記載のラッキングシステム。
【請求項50】
少なくとも一つの支持体形成部が、前記ラッキングシステムと協調する壁または壁手段と一体形成されているか、あるいは前記壁または壁手段とは別体として形成され、これらに取り付けることが可能であり、上記少なくとも一つの支持体形成部が、外面を介して少なくとも一つの支持スロットを有し、かつこのスロットの後面と後部パネルまたは上記壁または上記壁手段との間に間隙を有する、壁または壁手段に物品を支持することを特徴とするラッキングシステム。
【請求項51】
少なくとも一つのブラケットを有し、このブラケットが内部に形成されたブラケットスロットを有し、このブラケットスロットが前記支持スロットに入ることができ、その後部が前記間隙に入り、前記ブラケットスロットの一部を前記支持体形成部の外側に残し、前記ブラケットの前記後部が前記後部パネルまたは前記壁または前記壁手段に係合することによって、前記ブラケットが弾性手段、または懸架手段または制動手段になり、物品によって前記ブラケットに加わる荷重を前記ブラケットで支持でき、この荷重を静止させる時間が、前記ブラケットが剛性を持つ場合よりも長くなるように設定された請求項50に記載のラッキングシステム。
【請求項52】
着脱可能な支持手段を有し、該着脱可能な支持手段が、少なくとも一つの支持フランジ、支持プレート、前記壁手段と着脱可能に係合できる支持フック、および少なくとも2面において開口する前記着脱可能な支持手段のスロットを有し、前記少なくとも2面のうち2面が相互に垂直である請求項50または51に記載の物品を壁手段に支持するラッキングシステム。
【請求項53】
前記支持フックが、前記支持体形成部の前記スロットに着脱可能に係合でき、前記支持フックの少なくとも一部が、前記スロットの後面と後部パネルまたは前記壁または前記壁手段との間の間隙に位置する請求項50または51に記載の着脱可能な支持手段。
【請求項54】
前記着脱可能な支持手段が、ブラケットと係合する請求項50または53のいずれか1項に記載の着脱可能な支持手段。
【請求項55】
前記ブラケットがバック荷重ベアリング縁部、上縁部、下縁部、前縁部、および前記バック縁部に近接したブラケット支持体を有し、かつさらに前記の上縁部が凹部を有する少なくとも中央領域を有し、懸架手段が前記凹部間にまたがり、そして前記懸架手段が前記の上縁部にそって前記凹部の中心に近い端部および中心から遠い端部において前記ブラケットに取り付けられている前記請求項1〜54のいずれか1項に記載のシステムに使用する舟艇を支持するブラケット。
【請求項56】
前記懸架手段がストラップであり、そして前記凹部に対する入り口における少なくとも一つのスロットを有するか、前記スロットが該スロットより大きい開口に延入し、前記凹部が少なくとも2つのスロットを有するか、前記凹部に対する両入り口の少なくとも一つのスロットが前記ブラケットに延入し、前記スロットより大きい開口まで延長し、前記ストラップが少なくとも一つの端部においてストラップ係合ピンに接続されるか、前記ストラップ係合ピンが前記開口に係合するとともに、前記ブラケットの長さに沿う方向におけるこのピンの移動が前記スロットによって拘束されるか、前記ストラップが前記スロット内に位置するとともに、前記ストラップがストラップ係合ピンに巻き取られて、前記スロットから出るか、前記ストラップ係合ピンが前記開口に係合するとともに、前記ブラケットの長さに沿う方向におけるこのピンの移動が前記スロットによって拘束されるか、前記ストラップが前記スロット内に位置するとともに、前記凹部部分間で長さを調節できるか、前記ストラップの長さが一定であるか、前記ストラップの長さが調節可能であるか、前記ブラケットの前記ストラップを最初に開放して前記ストラップの長さを調節できるようにするロック機構を有するか、あるいは前記ブラケットが取り付けられる支持部材に対して前記ブラケットの角度を調節できるようにするか、あるいはこれらを2つ以上組み合わせた請求項55に記載の舟艇を支持するブラケット。
【請求項57】
前記懸架手段が前記ブラケットの上縁部であり、そして前記上縁部が支持すべき舟艇の艇体の輪郭になるか、前記支持部材に係合可能な支持手段を使用して、前記ブラケットが取り付けられる支持部材に対して前記ブラケットの角度を調節できるようにするか、あるいは前記ブラケットにそって異なる長さで開口に係合可能なピンなどの支持手段を使用して、前記ブラケットが取り付けられる支持部材に対して前記ブラケットの角度を調節できるようにするか、あるいはこれらを2つ以上組み合わせた請求項55に記載のブラケット。
【請求項58】
前記懸架手段が膨張式ブラダーであり、そして前記ブラダーが前記凹部部分の全長にそって前記ブラケットの前記上縁部に固定されるか、前記ブラダーが前記凹部部分に対する前記入り口における少なくとも一つの点に固定されるか、前記ブラダーが少なくとも一つの端部によってストラップ係合ピンに接続されるか、あるいは前記ストラップ係合ピンが前記開口と係合するともに、前記ブラケットの長さに沿う方向における前記ブラケットの移動を前記スロットによって拘束するか、あるいは前記ストラップが前記スロット内に位置するか、あるいはこれらを2つ以上組み合わせた請求項55に記載のブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【図4A】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図29A】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【図103】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110】
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【図111】
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【図112】
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【図113】
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【図114】
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【図115】
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【図116】
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【図116A】
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【図117】
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【図118】
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【図119−119A】
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【図120】
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【図120A】
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【図121】
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【図122】
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【図122A】
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【図123】
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【図123A】
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【図124】
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【図125】
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【図126】
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【図126A】
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【図127】
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【図128】
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【図129】
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【図130】
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【図131】
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【図132】
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【図134】
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【図135】
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【図136】
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【公表番号】特表2013−521076(P2013−521076A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556345(P2012−556345)
【出願日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際出願番号】PCT/AU2011/000268
【国際公開番号】WO2011/109868
【国際公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(512233008)ソリッド ラックス プロプライエタリー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】SOLID RACKS PTY LIMITED
【住所又は居所原語表記】Units 1 and 2,2−4 William Street,Brookvale,New South Wales 2100 Australia