ラック
【構成】 一対のラックユニット4,6を背中合わせに配置し、ラックユニット4の背面寄りにスプリンクラーヘッドへの横管18を設ける。ラックユニット4では棚受け14の先端を支柱8よりも突出させ。ラックユニット4,6間で物品を収容する奥行きを共通にする。
【効果】 支柱の配置を一対のラックユニット間で共通にしながら、スプリンクラーへの横管を配置できる。
【効果】 支柱の配置を一対のラックユニット間で共通にしながら、スプリンクラーへの横管を配置できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動倉庫などに用いるラックに関する。
【背景技術】
【0002】
出願人は、自動倉庫にスプリンクラーを設置するための構造を提案した(特許文献1)。特許文献1では、一対のラックユニットを背中合わせに配置し、ラックユニット間の境界部にスプリンクラーの縦管や横管を設置し、横管でスプリンクラーヘッドまで給水する。しかしながら実際には、一対のラックユニットの境界部には、ブレスなどの構造材が配置されるので、構造材との干渉を防ぐため、給水管を一方のラックユニットに寄せて配置する。
【0003】
給水管を寄せて配置した側のラックユニットでは、物品を収容するための奥行きが不足する。これは、横管が物品及びクレーンフォークと干渉するため、ラックユニットの最も奧まで物品を収容できなくなるためである。そこで給水管を設けた側のラックユニットを通路側へ延長し、一対のラックユニットでの物品を収容する奥行きを揃える。しかし給水管を設けた側のラックユニットを通路側へ延長すると、支柱の配置が一対のラックユニット間で異なるため、ラックの組立が難しくなる。なおここで、ラックユニット間の境界を背面側あるいは後側と呼び、奥行き方向に関して背面と反対側の向きを、前面側あるいは通路側と呼ぶ。
【特許文献1】特開平11−130217
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、スプリンクラーへの給水用の横管を設けながら、支柱の配置を一対のラックユニット間で対称にすることにある。
請求項2の発明での追加の課題は、ラックの補強用のブレスと横管の双方を設けることができるようにすることにある。
請求項3の発明での追加の課題は、スプリンクラーへの給水用の縦管を容易に設置できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、前後の支柱間に棚受けを掛け渡したラックユニットを一対設けて、該一対のラックユニットを後側で背中合わせに結合したラックであって、
前記一対のラックユニット間の境界部中央よりも一方のラックユニットに寄せて、ラックユニットとラックユニットとの間に、スプリンクラーヘッドに給水するための横管を設けると共に、
該一方のラックユニットの、棚受け前端を該ラックユニットの前側の支柱よりも前方に突出させることにより、棚受け後端を前記横管から退避させたことを特徴とする。
【0006】
好ましくは、前記ラックユニットとラックユニットとの間にブレスを設けると共に、前記横管を該ブレスよりも前記一方のラックユニットに寄せて配置する。
特に好ましくは、前記一対のラックユニットの後側の支柱を、ラックユニット間の境界寄りの第1の支柱と境界から離れた第2の支柱、との2種類の支柱で構成して、第1の支柱と第2の支柱を交互に配置して、第1の支柱と第1の支柱とが互いに向かい合い、第2の支柱と第2の支柱とが互いに向かい合うようにすると共に、
第2の支柱と第2の支柱との間に前記横管に給水するための縦管を設ける。
【発明の効果】
【0007】
この発明では、一対のラックユニットでの、支柱の配置を共通にしたまま、スプリンクラーヘッドへの給水用の配管を敷設できる。そしてスプリンクラーへ給水するための横管を寄せて配置した側のラックユニットでは、棚受けをラックユニットの前側の支柱よりも前方に突出させるので、棚受けの奥行きは他方のラックユニットとほぼ共通にできる。なおこの発明では、棚受けの形状が一対のラックユニット間で異なるが、棚受けはラックユニットに比べ多数製造するので、ラックのコストへの影響は小さい。
【0008】
ここで、ラックユニットとラックユニットとの間にブレスを設けると共に、横管をブレスよりも一方のラックユニットに寄せて配置すると、ブレスの配置スペースと横管の配置スペースの双方を得ることができる。
さらに、一対のラックユニットの後側の支柱を、ラックユニット間の境界寄りの第1の支柱と境界から離れた第2の支柱、との2種類の支柱で構成して、第1の支柱と第2の支柱を交互に配置して、第1の支柱と第1の支柱とが互いに向かい合い、第2の支柱と第2の支柱とが互いに向かい合うようにすると共に、第2の支柱と第2の支柱との間に横管に給水するための縦管を設けると、間隔の広い第2の支柱と第2の支柱管のスペースを利用して、縦管の配置スペースを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
【実施例】
【0010】
図1〜図3に、実施例のラック2を示す。ラック2は一対のラックユニット4,6から成り、これらのラックユニット4,6を後側、言い換えると背面側で互いに結合する。8はラックユニット4,6の前面側の支柱で、背面側には大径の支柱9と、支柱9よりも小径の支柱10とを交互に配列する。支柱9,9を互いに向き合わせて、金具28により結合し、支柱10、10をそれらの間にスペースを残すように互いに向き合わせて配置し、このスペースに縦管16を配置する。ラック2は例えば自動倉庫の一部として用い、自動倉庫内でラック2を複数並列に配置しても良い。
【0011】
12,14は棚受けで、棚受け12の前端は支柱8の前端と等しい位置にあり、棚受け14の前端は支柱8の前端よりも通路側に、言い換えると前方に突き出した位置にある。棚受け14の前端を結んだラインを、棚受け前端ラインF1とし、棚受け12の前端を結んだラインを棚受け前端ラインF2として示す。支柱8〜10の配置は、ラックユニット4,6間で共通で、ラックユニット4,6間の境界に関して対称である。棚受け14と棚受け12は形状が異なる。
【0012】
ラックユニット4,6の境界部に鉛直方向の本管(特許請求の範囲での縦管)16と水平方向の枝管(特許請求の範囲での横管)18とを設け、本管16や枝管18に、枝管20をさらに接続して、スプリンクラーヘッド22まで給水する。スプリンクラーヘッド22は例えばラックユニット4,6の数段ごとに設け、枝管18,20はスプリンクラーヘッド22を設けた段に設ける。ここに段はラックユニット4,6での高さ位置を示し、棚受け12,14を単位として数えるものとする。本管16は向かい合った支柱10,10間のスペースに設け、ラックユニット4,6間の境界よりも、ラックユニット4側に寄せてある。本管16は平面視で4個のスプリンクラーヘッド22に給水し、平面視で8間口毎に本管16を設け、支柱10、10毎に本管16を配置すると、必要数の本管16を配置できる。また枝管18もラックユニット4,6間の境界よりもラックユニット4側に寄せて配置する。
【0013】
24は鉛直構面ブレスで、ラックユニット4,6間の境界部の中央〜ラックユニット6寄りに配置する。支柱8〜10には金具26〜28を取り付けて、鉛直構面ブレス24や水平つなぎ材30,水平構面ブレス32などを取り付ける。そしてラックユニット4,6間の境界部に鉛直構面ブレス24があるので、これを避けるために枝管18をラックユニット4側に寄せて配置する。
【0014】
図2にラック2を棚受け14の前端側から見て示し、図3にラック2を側面から見て示す。なお図3では、ラック2の長手方向両端の鉛直ブレスを省略して示す。支柱8,10と本管16とは例えばほぼ同径で、枝管18や図示しない枝管20は、水平つなぎ材30の上側に配置する。枝管18の高さ位置はスタッカークレーンのスライドフォークを進退する位置と重なるので、棚受け14の前端を棚受け12の前端よりも前側に進出させ、枝管18とスライドフォークとの干渉を解消する。なお支柱8〜10の配置はラックユニット4,6間で共通である。これらの結果、支柱8〜10の配置をラックユニット4,6間の境界に関して対称にできる。この結果、ラックユニット4,6の組立が容易になる。また棚受け12,14の前端に、図3の左下に示すストッパ34を設けて、物品がストッパ34よりも通路側に進出しないようにしても良い。
【0015】
ラックユニット4,6の相違点は、本管16や枝管18がラックユニット4側に寄せて配置してあること、これに伴って棚受け14を支柱8の前端よりも通路側に進出させたこと、及び棚受け14の形状が棚受け12と異なることにある。しかしながら棚受け12,14はラックユニット4,6当たりに大量に製造する部材なので、棚受け14,12の形状が異なっても製造コストへの影響は小さい。
【0016】
ラックユニット4の背面寄りのスペースを枝管18が占めるが、棚受け14が支柱8の前面よりも進出しているので、奥行き方向でのスペースはラックユニット4,6間で共通である。なお棚受け14の前端を支柱8の前端と同じ位置で終わらせ、パレットなどの物品を棚受け14の前端よりも突き出すように収容することも考えられるが、そのようにすると物品の前端が棚受け14で支持されず、棚受け14で支持される位置と支持されない位置との境目で大きな力が働くため、物品に傷が生じやすい。
【0017】
実施例では以下の効果が得られる。
(1) ラックユニット4,6の背面側の境界部に、本管16や枝管18を配置できる。
(2) 本管16を支柱10,10の隙間を利用して配置できる。
(3) 枝管18をラックユニット4側に寄せたので、枝管18とブレス24の双方を設けることができる。
(4) 枝管18をラックユニット4側に寄せて配置したにもかかわらず、支柱8〜10の配置はラックユニット4,6で対称である。
(5) 棚受け14の前端を支柱8よりも通路側に進出させたので、ラックユニット4,6での物品を収容するための奥行き及びクレーンフォークスペースが共通となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例のラックの要部平面図
【図2】実施例のラックの要部正面図
【図3】実施例のラックの要部側面図
【符号の説明】
【0019】
2 ラック
4,6 ラックユニット
8〜10 支柱
12,14 棚受け
16 本管
18,20 枝管
22 スプリンクラーヘッド
24 鉛直構面ブレス
26〜28 金具
30 水平つなぎ材
32 水平構面ブレス
34 ストッパ
F1,F2 棚受け前端ライン
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動倉庫などに用いるラックに関する。
【背景技術】
【0002】
出願人は、自動倉庫にスプリンクラーを設置するための構造を提案した(特許文献1)。特許文献1では、一対のラックユニットを背中合わせに配置し、ラックユニット間の境界部にスプリンクラーの縦管や横管を設置し、横管でスプリンクラーヘッドまで給水する。しかしながら実際には、一対のラックユニットの境界部には、ブレスなどの構造材が配置されるので、構造材との干渉を防ぐため、給水管を一方のラックユニットに寄せて配置する。
【0003】
給水管を寄せて配置した側のラックユニットでは、物品を収容するための奥行きが不足する。これは、横管が物品及びクレーンフォークと干渉するため、ラックユニットの最も奧まで物品を収容できなくなるためである。そこで給水管を設けた側のラックユニットを通路側へ延長し、一対のラックユニットでの物品を収容する奥行きを揃える。しかし給水管を設けた側のラックユニットを通路側へ延長すると、支柱の配置が一対のラックユニット間で異なるため、ラックの組立が難しくなる。なおここで、ラックユニット間の境界を背面側あるいは後側と呼び、奥行き方向に関して背面と反対側の向きを、前面側あるいは通路側と呼ぶ。
【特許文献1】特開平11−130217
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明の課題は、スプリンクラーへの給水用の横管を設けながら、支柱の配置を一対のラックユニット間で対称にすることにある。
請求項2の発明での追加の課題は、ラックの補強用のブレスと横管の双方を設けることができるようにすることにある。
請求項3の発明での追加の課題は、スプリンクラーへの給水用の縦管を容易に設置できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、前後の支柱間に棚受けを掛け渡したラックユニットを一対設けて、該一対のラックユニットを後側で背中合わせに結合したラックであって、
前記一対のラックユニット間の境界部中央よりも一方のラックユニットに寄せて、ラックユニットとラックユニットとの間に、スプリンクラーヘッドに給水するための横管を設けると共に、
該一方のラックユニットの、棚受け前端を該ラックユニットの前側の支柱よりも前方に突出させることにより、棚受け後端を前記横管から退避させたことを特徴とする。
【0006】
好ましくは、前記ラックユニットとラックユニットとの間にブレスを設けると共に、前記横管を該ブレスよりも前記一方のラックユニットに寄せて配置する。
特に好ましくは、前記一対のラックユニットの後側の支柱を、ラックユニット間の境界寄りの第1の支柱と境界から離れた第2の支柱、との2種類の支柱で構成して、第1の支柱と第2の支柱を交互に配置して、第1の支柱と第1の支柱とが互いに向かい合い、第2の支柱と第2の支柱とが互いに向かい合うようにすると共に、
第2の支柱と第2の支柱との間に前記横管に給水するための縦管を設ける。
【発明の効果】
【0007】
この発明では、一対のラックユニットでの、支柱の配置を共通にしたまま、スプリンクラーヘッドへの給水用の配管を敷設できる。そしてスプリンクラーへ給水するための横管を寄せて配置した側のラックユニットでは、棚受けをラックユニットの前側の支柱よりも前方に突出させるので、棚受けの奥行きは他方のラックユニットとほぼ共通にできる。なおこの発明では、棚受けの形状が一対のラックユニット間で異なるが、棚受けはラックユニットに比べ多数製造するので、ラックのコストへの影響は小さい。
【0008】
ここで、ラックユニットとラックユニットとの間にブレスを設けると共に、横管をブレスよりも一方のラックユニットに寄せて配置すると、ブレスの配置スペースと横管の配置スペースの双方を得ることができる。
さらに、一対のラックユニットの後側の支柱を、ラックユニット間の境界寄りの第1の支柱と境界から離れた第2の支柱、との2種類の支柱で構成して、第1の支柱と第2の支柱を交互に配置して、第1の支柱と第1の支柱とが互いに向かい合い、第2の支柱と第2の支柱とが互いに向かい合うようにすると共に、第2の支柱と第2の支柱との間に横管に給水するための縦管を設けると、間隔の広い第2の支柱と第2の支柱管のスペースを利用して、縦管の配置スペースを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
【実施例】
【0010】
図1〜図3に、実施例のラック2を示す。ラック2は一対のラックユニット4,6から成り、これらのラックユニット4,6を後側、言い換えると背面側で互いに結合する。8はラックユニット4,6の前面側の支柱で、背面側には大径の支柱9と、支柱9よりも小径の支柱10とを交互に配列する。支柱9,9を互いに向き合わせて、金具28により結合し、支柱10、10をそれらの間にスペースを残すように互いに向き合わせて配置し、このスペースに縦管16を配置する。ラック2は例えば自動倉庫の一部として用い、自動倉庫内でラック2を複数並列に配置しても良い。
【0011】
12,14は棚受けで、棚受け12の前端は支柱8の前端と等しい位置にあり、棚受け14の前端は支柱8の前端よりも通路側に、言い換えると前方に突き出した位置にある。棚受け14の前端を結んだラインを、棚受け前端ラインF1とし、棚受け12の前端を結んだラインを棚受け前端ラインF2として示す。支柱8〜10の配置は、ラックユニット4,6間で共通で、ラックユニット4,6間の境界に関して対称である。棚受け14と棚受け12は形状が異なる。
【0012】
ラックユニット4,6の境界部に鉛直方向の本管(特許請求の範囲での縦管)16と水平方向の枝管(特許請求の範囲での横管)18とを設け、本管16や枝管18に、枝管20をさらに接続して、スプリンクラーヘッド22まで給水する。スプリンクラーヘッド22は例えばラックユニット4,6の数段ごとに設け、枝管18,20はスプリンクラーヘッド22を設けた段に設ける。ここに段はラックユニット4,6での高さ位置を示し、棚受け12,14を単位として数えるものとする。本管16は向かい合った支柱10,10間のスペースに設け、ラックユニット4,6間の境界よりも、ラックユニット4側に寄せてある。本管16は平面視で4個のスプリンクラーヘッド22に給水し、平面視で8間口毎に本管16を設け、支柱10、10毎に本管16を配置すると、必要数の本管16を配置できる。また枝管18もラックユニット4,6間の境界よりもラックユニット4側に寄せて配置する。
【0013】
24は鉛直構面ブレスで、ラックユニット4,6間の境界部の中央〜ラックユニット6寄りに配置する。支柱8〜10には金具26〜28を取り付けて、鉛直構面ブレス24や水平つなぎ材30,水平構面ブレス32などを取り付ける。そしてラックユニット4,6間の境界部に鉛直構面ブレス24があるので、これを避けるために枝管18をラックユニット4側に寄せて配置する。
【0014】
図2にラック2を棚受け14の前端側から見て示し、図3にラック2を側面から見て示す。なお図3では、ラック2の長手方向両端の鉛直ブレスを省略して示す。支柱8,10と本管16とは例えばほぼ同径で、枝管18や図示しない枝管20は、水平つなぎ材30の上側に配置する。枝管18の高さ位置はスタッカークレーンのスライドフォークを進退する位置と重なるので、棚受け14の前端を棚受け12の前端よりも前側に進出させ、枝管18とスライドフォークとの干渉を解消する。なお支柱8〜10の配置はラックユニット4,6間で共通である。これらの結果、支柱8〜10の配置をラックユニット4,6間の境界に関して対称にできる。この結果、ラックユニット4,6の組立が容易になる。また棚受け12,14の前端に、図3の左下に示すストッパ34を設けて、物品がストッパ34よりも通路側に進出しないようにしても良い。
【0015】
ラックユニット4,6の相違点は、本管16や枝管18がラックユニット4側に寄せて配置してあること、これに伴って棚受け14を支柱8の前端よりも通路側に進出させたこと、及び棚受け14の形状が棚受け12と異なることにある。しかしながら棚受け12,14はラックユニット4,6当たりに大量に製造する部材なので、棚受け14,12の形状が異なっても製造コストへの影響は小さい。
【0016】
ラックユニット4の背面寄りのスペースを枝管18が占めるが、棚受け14が支柱8の前面よりも進出しているので、奥行き方向でのスペースはラックユニット4,6間で共通である。なお棚受け14の前端を支柱8の前端と同じ位置で終わらせ、パレットなどの物品を棚受け14の前端よりも突き出すように収容することも考えられるが、そのようにすると物品の前端が棚受け14で支持されず、棚受け14で支持される位置と支持されない位置との境目で大きな力が働くため、物品に傷が生じやすい。
【0017】
実施例では以下の効果が得られる。
(1) ラックユニット4,6の背面側の境界部に、本管16や枝管18を配置できる。
(2) 本管16を支柱10,10の隙間を利用して配置できる。
(3) 枝管18をラックユニット4側に寄せたので、枝管18とブレス24の双方を設けることができる。
(4) 枝管18をラックユニット4側に寄せて配置したにもかかわらず、支柱8〜10の配置はラックユニット4,6で対称である。
(5) 棚受け14の前端を支柱8よりも通路側に進出させたので、ラックユニット4,6での物品を収容するための奥行き及びクレーンフォークスペースが共通となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例のラックの要部平面図
【図2】実施例のラックの要部正面図
【図3】実施例のラックの要部側面図
【符号の説明】
【0019】
2 ラック
4,6 ラックユニット
8〜10 支柱
12,14 棚受け
16 本管
18,20 枝管
22 スプリンクラーヘッド
24 鉛直構面ブレス
26〜28 金具
30 水平つなぎ材
32 水平構面ブレス
34 ストッパ
F1,F2 棚受け前端ライン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後の支柱間に棚受けを掛け渡したラックユニットを一対設けて、該一対のラックユニットを後側で背中合わせに結合したラックであって、
前記一対のラックユニット間の境界部中央よりも一方のラックユニットに寄せて、ラックユニットとラックユニットとの間に、スプリンクラーヘッドに給水するための横管を設けると共に、
該一方のラックユニットの、棚受け前端を該ラックユニットの前側の支柱よりも前方に突出させることにより、棚受け後端を前記横管から退避させたことを特徴とする、ラック。
【請求項2】
前記ラックユニットとラックユニットとの間にブレスを設けると共に、前記横管を該ブレスよりも前記一方のラックユニットに寄せて配置したことを特徴とする、請求項1のラック。
【請求項3】
前記一対のラックユニットの後側の支柱を、ラックユニット間の境界寄りの第1の支柱と境界から離れた第2の支柱、との2種類の支柱で構成して、第1の支柱と第2の支柱を交互に配置して、第1の支柱と第1の支柱とが互いに向かい合い、第2の支柱と第2の支柱とが互いに向かい合うようにすると共に、
第2の支柱と第2の支柱との間に前記横管に給水するための縦管を設けたことを特徴とする、請求項1または2のラック。
【請求項1】
前後の支柱間に棚受けを掛け渡したラックユニットを一対設けて、該一対のラックユニットを後側で背中合わせに結合したラックであって、
前記一対のラックユニット間の境界部中央よりも一方のラックユニットに寄せて、ラックユニットとラックユニットとの間に、スプリンクラーヘッドに給水するための横管を設けると共に、
該一方のラックユニットの、棚受け前端を該ラックユニットの前側の支柱よりも前方に突出させることにより、棚受け後端を前記横管から退避させたことを特徴とする、ラック。
【請求項2】
前記ラックユニットとラックユニットとの間にブレスを設けると共に、前記横管を該ブレスよりも前記一方のラックユニットに寄せて配置したことを特徴とする、請求項1のラック。
【請求項3】
前記一対のラックユニットの後側の支柱を、ラックユニット間の境界寄りの第1の支柱と境界から離れた第2の支柱、との2種類の支柱で構成して、第1の支柱と第2の支柱を交互に配置して、第1の支柱と第1の支柱とが互いに向かい合い、第2の支柱と第2の支柱とが互いに向かい合うようにすると共に、
第2の支柱と第2の支柱との間に前記横管に給水するための縦管を設けたことを特徴とする、請求項1または2のラック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公開番号】特開2009−46277(P2009−46277A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−215662(P2007−215662)
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】
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