説明

ラップフィルムカッター容器

【課題】食品包装用ラップフィルムの容器を、長期間使用できる耐久性と強度を兼ね備えた構造体とし且つ合理的に切断することと、フィルムが部分的に裂けてフィルムの本体ロールに吸着して絡まる弊害を解消することと、フィルムの切断端部を視易くし、容易に指先で掴んで使用する構造体にすること。
【解決手段】容器本体の素材を軽量で強度のある合成樹脂、合成繊維、合成紙、軽量金属などとした。容器本体6の両側面に支持ボルト11・11aを設け、本体ロールを配置した。容器本体6の前蓋9先端正面中央部に円弧形鋸刃カッター1を設けた。容器本体6の正面上半部に、ビニールテープを仮吸着板2として粘着固定して設け、仮吸着板2の色を黒色等の暗色系とした。容器本体6の正面下半部中央にフィルム断片取り出し口3を設け、その取り出し口中央横線上の空間のフィルム断片取り出し位置に、切断されたフィルムの断片が浮き出るように仮固定した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、従来における食品包装用のサランラップの切断装置付き容器を、更に合理的に取り扱いが出来るようにする、その使用に関する技術である。
【背景技術】
【0002】
従来からの食品包装用ラップフィルムの品名でサランラップが数多く使用されているが、ラップフィルムを切断した後、正常に切断されたはずのラップフィルムの切断端の一部が裂けたり、本体容器内に装着されているロール状のラップフィルム本体に吸着して絡まるなど、次回に使用する場合においてラップフィルムを巻き出そうにも、何処がラップフィルムの裂端かが探せず難儀させられ不便であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】 食品包装用ラップフィルム(サランラップ)
【0004】
【非特許文献1】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
食品包装用ラップフィルムの容器本体を長期間使用できる耐久性と強度を持たせ合理的に切断することと、ラップフィルムの切断端線上からラップフィルムが部分的に裂けてラップフィルムの本体ロールに吸着して絡まる弊害を解消することと、次回の切断動作をする場合においてラップフィルムの切断端を視易くし、容易に素早く指先で掴んで巻き出せるようにすること。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ラップカッター容器本体の形態は従来からの箱形とし、素材を軽量で強度のある合成樹脂、合成繊維、合成紙、軽量金属などとしたことで、耐久性と強度のある長期間使用できる軽量構造体になった。
ラップカッター容器本体6の両側面17・17aに支持ボルト装着口4とネジ溝14を設け、ラップフィルム本体ロール7を配置し、両側面17・17aから支持ボルト11・11aを支持ボルトのネジ山16まで本体ロール7両端の芯内に挿入した後、両支持ボルト11・11aの締め付け部5・5aを右に数回転させて固定させることにより、ラップカッター容器本体6内に配置された本体ロール7の巻き出し時の回転作用のぶれが減少し安定させることができた。
ラップカッター容器本体6の前蓋部9先端の一直線上に鋸刃カッターを装着した技術は従来にも使用されているが、本発明においては、合理的な切断を更に可能にするために、カッターの正面中央部が円弧形に突出した形状の取替え刃可能な構造とした円弧形鋸刃カッター1を設けたことで、ラップフィルム切断線8の正面中央部1aから切断が開始され、遠心作用効果により容器本体6の両端に向かって切断されて行くので、軽く引っ張るだけで余分な力が削減されたうえ、切断されたラップフィルムの切断線8も同様の円弧形を描くため裂けにくくなり、従来からの切断線が直線の時よりも部分的に裂けるのが減少し、ラップフィルムの本体ロールに絡まるのを解消でき、且つ、円弧形鋸刃カッター1の刃を取替えられるようにしたことで、長期的に使用可能なラップフィルムカッター容器になった。
ラップカッター容器本体6の正面上半部に、透明性の高いラップフィルムと化合的に同系の暗色系のビニールテープを仮吸着板2として粘着固定して設け、そのビニールテープとラップフィルム同士が互いに吸着し合う性質の効果により、本体ロールから取り出され切断されたラップフィルムの裏面が、仮吸着板2の表面全体に仮吸着されて一時的に固定されることにより部分的に裂けるのが減少し、更に仮吸着板2の色を黒色等の暗色系としたことにより、切断後のラップフィルムの断片が見易くなり、素早く取り出して使用することが出来るようになった。
ラップフィルムカッター容器本体6の正面下半部中央に、フィルム断片取り出し口3設け、その取り出し口3中央横線上の空間のフィルム断片取り出し位置12に、切断されたフィルムの断片が浮き出るように仮固定されているので、次に切断動作を行なう場合において、フィルム断片を探す手間が省け、フィルム断片取り出し位置12から即座に指先で掴み取ることが可能になり、従来のものよりかなり使い勝手が良くなった。
【発明の効果】
【0007】
ラップフィルムカッター容器本体の素材を軽量で強度のある合成樹脂、合成繊維、合成紙、軽量金属などとしたことで、耐久性と強度のある軽くて長期間使用できる容器になった。
ラップフィルムカッター容器本体6の両側面17・17aに支持ボルト装着口4とネジ溝14を設け固定したので、ラップカッター容器本体6内に配置された本体ロール7の巻き出し時の回転作用のぶれが減少して安定し、巻き出しが更に容易になった。
ラップフィルムカッター容器本体6の正面中央部に円弧形に突出した形状の円弧形鋸刃カッター1を設けたことで、その遠心作用効果により合理的な切断が可能になり、切断されたラップフィルムの切断線8も同様の円弧形を描くため裂けにくくなったことで、ラップフィルムが本体ロールに絡まるのを解消できた。
ラップカッター容器本体6の正面上半部に、透明性の高いラップフィルムと化合的に同系の暗色系のビニールテープを仮吸着板2として粘着して設けたことで、ラップフィルムの切断端部から裂けるのが減少し、更に仮吸着板2の色を黒色等の暗色系としたことにより、切断後のラップフィルムの断片端が見易くなり使い勝手が良くなった。
ラップカッター容器本体6の正面下半部中央に、フィルム断片取り出し口3設けたことで、次に切断動作を行なう場合にフィルム断片端のをいちいち探す手間が省け、従来のものよりかなり使い勝手が良くなった。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 ラップフィルムカッター容器本体開口時の斜視図ある。
【図2】 ラップフィルムカッター容器本体開口時の断面図である。
【図3】 ラップフィルムカッター容器本体の閉口時の正面図である。
【図4】 ラップフィルムカッター容器本体の開口時の正面図である。
【図5】 容器本体にラップフィルム本体ロールを装着した正面図である。
【図6】 ラップフィルム切断直前の正面図である。
【図7】 ラップフィルム切断後の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ラップカッター容器本体の形態は従来からラップフィルム本体ロールに適合したの長方形の箱型し、素材は軽量で強度のある合成樹脂、合成繊維、合成紙、軽量金属などの耐久性と強度のあるもので構成し、長期間使用できる構造体とする。
ラップカッター容器本体6の両側面17・17aに支持ボルト装着口4とネジ溝14を設け、ラップフィルム本体ロール7を配置し、両側面17・17aから支持ボルト11・11aを支持ボルトのネジ山16まで本体ロール7両端の芯内に挿入した後、両支持ボルト11・11aの締め付け部5・5aを右に数回転させて固定させる。
ラップカッター容器本体6の前蓋部9先端の正面中央部に、刃の取替えが可能な構造とした円弧形鋸刃カッター1を設ける。
ラップカッター容器本体6の正面上半部に、透明性の高いラップフィルムと化合的に同系の暗色系のビニールテープを仮吸着板2として粘着固定して設ける。
ラップフィルムカッター容器本体6の正面下半部中央に、フィルム断片取り出し口3を設け、取り出し口3の中央横線上に、切断したフィルムの断片端がくるように配置する。
【実施例】
【0010】
【産業上の利用可能性】
【0011】
トイレットペーパー等のロール状の紙類やビニール等の切断装置等に利用可能であり、特に、円弧形鋸刃カッター(替え刃形式)に関しては、従来からのロール状ビニールテープ切断装置の刃先部に使用すれば、断片端部が円弧状になるのでより視易くやすくなり使い勝手が改善されると思われる。
【符号の説明】
【0012】
1 円弧形鋸刃カッター(替え刃形式) 1a(切断開始位置)
2 仮吸着板 (暗色系ビニールテープ)
3 フイルム断片取り出し口
4 支持ボルト装着口
5 支持ボルト締め付け部 5a(右側面)
6 容器本体 (ラップフィルムカッター)
7 ラップフィルム本体ロール
7a ラップフィルム (巻き出し後)
8 切断線 (円弧形鋸刃カッター)
9 前蓋部 (容器本体)
10 上蓋部 (容器本体)
11 支持ボルト(ラップフィルム本体ロール回転可動式固定)11a(右側面)
12 フイルム断片取り出し位置
13 本体ロール芯部 (ラップフィルム)
14 ネジ溝 (支持ボルト) 14a(右側面)
15 蝶番
16 ネジ山 (支持ボルト)
17 左側面 (ラップフィルムカッター容器本体) 17a(右側面)
【受託番号】
【0013】

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラップカッター容器本体の形態は従来からの箱形で使い捨てであったが、本発明においては食品包装用ラップフィルム容器本体の構造を使い捨てではなく長期間使用できる容器とするために、耐久性と強度のある合成樹脂、合成繊維、合成紙、軽量金属などを容器本体の素材としたことと、ラップフィルム本体ロール7の巻き出し時のぶれを減少させる目的で容器本体の両側面17・17aに支持ボルト装着口4と支持ボルト11を各2箇所設けたことと、ラップフィルム切断後のフィルムの取り出しを容易にするためにフィルム断片取り出し口3を設けたことと、ラップフィルム切断時に裂き剥がれたフィルムの断片が本体ロール7に吸着して絡まないようにするために仮吸着板2を設けたことと、切断を合理的にし切断時にラップフィルムが裂き剥がれ難くするために、容器本体6の前蓋部9先端の正面中央部に円弧形鋸刃カッター1を設けたこと特徴としたラップフィルムカッター容器。
【請求項2】
請求項1記載の支持ボルト装着口4と支持ボルトをにおいて、さらにその支持ボルト装着口4の側面壁厚部にネジ溝と支持ボルト11の根元部だけに前者のネジ溝に係合したネジ山を有するラップフィルムカッター容器。
【請求項3】
請求項1記載のフィルム断片取り出し口3において、さらにその切断されたフィルムの断片が、断片取り出し口3の空間中央内から容易に掴めるように、ラップカッター容器本体6の正面下半部中央をくり貫き設けたことを特徴とするラップフィルムカッター容器。
【請求項4】
請求項1記載の仮吸着板2において、さらにその仮吸着板2に切断後のラップフィルムを仮吸着させて、切断されたフィルムの断片を見易くするために、容器本体6の正面上半部に、透明性の高いラップフィルムと化合的に同系で互いに吸着し合う性質を利用し、且つラップフィルムと反対色の暗色系のビニールテープを粘着固定して併用したことを特徴とするラップフィルムカッター容器。
【請求項5】
請求項1記載の円弧形鋸刃カッター1において、合理的な切断と切断されたラップフィルムが切断線上から断片的に引き裂けるのを防止するために、カッターの正面中央部が円弧形に張り出し、その遠心作用効果を利用してフィルムの中央部から切断する特徴を持つ、取替え刃機能を持つ円弧形鋸刃カッター1を有するラップフィルムカッター容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−86873(P2013−86873A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−242774(P2011−242774)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(509307680)
【Fターム(参考)】