説明

ラパマイシン標的蛋白質阻害剤

【課題】 4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を含有する哺乳類のラパマイシン標的蛋白質(mTOR)阻害剤、mTOR阻害作用を有する4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩などを提供すること。
【解決手段】 一般式(I)
【化6】


(式中、RおよびRは同一または異なって水素原子などを表し、Rは水素原子などを表し、Rは水素原子などを表し、Rは置換もしくは非置換のアリールなどを表す)
で表される4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するmTOR阻害剤などを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I)
【化1】


[式中、RおよびRは同一または異なって水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、置換もしくは非置換のアリール、アラルキルオキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミノ、低級アルキルスルホニルアミノ、−CONR(式中、RおよびRは同一または異なって水素原子、低級アルキルまたはアラルキルを表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって含窒素複素環基を表す)、低級アルコキシカルボニル、カルボキシ、低級アルカノイルまたは−SONR10(式中、RおよびR10は同一または異なって水素原子または低級アルキルを表すか、またはRとR10が隣接する窒素原子と一緒になって含窒素複素環基を表す)を表すか、またはRと隣接する炭素原子上のRが一緒になって−O−(CH−O−(式中、mは1〜3の整数を表す)を表し、
は水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキルを表し
は水素原子または
−Y−R11(式中、Yは単結合または置換もしくは非置換のアルキレンを表し、R11は水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換の脂肪族複素環基を表す)を表すか、
またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の含窒素複素環基を表し、
は置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換の脂肪族複素環基を表す]
で表される4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する哺乳類のラパマイシン標的蛋白質(mTOR)阻害剤。
【請求項2】
が水素原子である請求項1記載のmTOR阻害剤。
【請求項3】
が−Y−R11(式中、YおよびR11はそれぞれ前記と同義である)である請求項1または2記載のmTOR阻害剤。
【請求項4】
Yが置換もしくは非置換のアルキレンであり、R11がヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の芳香族複素環基または置換もしくは非置換の脂肪族複素環基である請求項3記載のmTOR阻害剤。
【請求項5】
およびRが同一または異なって水素原子、ヒドロキシ、ハロゲン、低級アルコキシ、アミノまたは低級アルカノイルアミノである請求項1〜4のいずれかに記載のmTOR阻害剤。
【請求項6】
が置換もしくは非置換のフェニルである請求項1〜5のいずれかに記載のmTOR阻害剤。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれかに記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する細胞増殖が関わる疾患の治療剤。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれかに記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。
【請求項9】
一般式(IA)
【化2】


[式中、(i)R1AおよびR2Aは同一または異なって低級アルコキシを表すか、もしくは一緒になって−O−(CH−O−(式中、mは前記と同義である)を表すか、または(ii)R1AおよびR2Aの一方が水素原子であり、他方がヒドロキシ、ハロゲン、低級アルコキシ、フェニル、アミノもしくは低級アルカノイルアミノを表し、
(i)R1AおよびR2Aが同一または異なって低級アルコキシであるか、または一緒になって−O−(CH−O−(式中、mは前記と同義である)を表すとき、
(a)R3Aは水素原子を表し、R4Aは−(CH−R11A(式中、nは0〜4の整数を表し、R11Aはヒドロキシ、ハロゲン、低級アルコキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、ニトロ、スルファモイルおよび低級アルキルからなる群から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよいアリールまたは低級アルキルで置換されていてもよい芳香族複素環基を表す)を表すか、または(b)R3Aは水素原子を表し、R4Aは−(CH−R11B(式中、nは前記と同義であり、R11Bはオキソ、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシカルボニルおよびカルボキシからなる群から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい脂肪族複素環基、シクロアルキル、ヒドロキシシクロアルキル、ヒドロキシ、アミノ、低級アルコキシカルボニルまたはカルボキシを表す)を表すか、もしくはR3AとR4Aが隣接する窒素原子と一緒になってオキソ、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシカルボニルおよびカルボキシからなる群から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成し、
(a)R3Aが水素原子であり、R4Aが−(CH−R11A(式中、nおよびR11Aはそれぞれ前記と同義である)であるとき、
5Aはハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アラルキルオキシ、低級アルキル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、ピロリジノカルボニル、シアノ、ニトロおよびトリフルオロメチルからなる群から選ばれる1〜3個の置換基を有するフェニル、ベンゾジオキサニルまたは置換もしくは非置換の芳香族複素環基を表し、
(b)R3Aが水素原子であり、R4Aが−(CH−R11B(式中、nおよびR11Bはそれぞれ前記と同義である)であるか、またはR3AとR4Aが隣接する窒素原子と一緒になってオキソ、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシカルボニルおよびカルボキシからなる群から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成するとき、
5Aは3,5−ジメトキシフェニル、3−ヒドロキシフェニルまたは3−シアノフェニルを表し、
(ii)R1AおよびR2Aの一方が水素原子であり、他方がヒドロキシ、ハロゲン、アミノまたは低級アルカノイルアミノであるとき、
3Aは水素原子を表し、R4Aは−(CH−R11A(式中、nおよびR11Aはそれぞれ前記と同義である)または−(CH−R11B(式中、nおよびR11Bはそれぞれ前記と同義である)を表すか、またはR3AとR4Aが隣接する窒素原子と一緒になってオキソ、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシカルボニルおよびカルボキシからなる群から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成し、
5Aは3,5−ジメトキシフェニル、ベンゾジオキソニルまたはベンゾジオキサニルを表す]
で表される4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項10】
(i)R1AおよびR2Aが同一または異なって低級アルコキシであるか、または一緒になって−O−(CH−O−(式中、mは前記と同義である)を表す請求項9記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項11】
(a)R3Aが水素原子であり、R4Aが−(CH−R11A(式中、nおよびR11Aはそれぞれ前記と同義である)である請求項10記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項12】
11Aが低級アルキルで置換されていてもよい芳香族複素環基である請求項11記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項13】
5Aがハロゲン、ヒドロキシおよび低級アルコキシからなる群から選ばれる1〜3個の置換基を有するフェニルである請求項10〜12のいずれかに記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項14】
(b)R3Aが水素原子であり、R4Aが−(CH−R11B(式中、nおよびR11Bはそれぞれ前記と同義である)を表すか、またはR3AとR4Aが隣接する窒素原子と一緒になってオキソ、ヒドロキシ、ヒドロキシ低級アルキル、低級アルコキシカルボニルおよびカルボキシからなる群から選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよい含窒素複素環基を形成する請求項10記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項15】
(ii)R1AおよびR2Aの一方が水素原子であり、他方がヒドロキシ、ハロゲン、アミノまたは低級アルカノイルアミノである請求項9記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項16】
3Aが水素原子であり、R4Aが−(CH−R11A(式中、nおよびR11Aはそれぞれ前記と同義である)または−(CH−R11B(式中、nおよびR11Bはそれぞれ前記と同義である)である請求項15記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれかに記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有するmTOR阻害剤。
【請求項18】
請求項9〜16のいずれかに記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する細胞増殖が関わる疾患の治療剤。
【請求項19】
請求項9〜16のいずれかに記載の4−アミノキナゾリン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する抗腫瘍剤。




【公開番号】特開2007−22998(P2007−22998A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−211122(P2005−211122)
【出願日】平成17年7月21日(2005.7.21)
【出願人】(000001029)協和醗酵工業株式会社 (276)
【Fターム(参考)】