説明

ラベルプリンター

【課題】定期的に利用されるラベルとなる印刷物に印刷される印刷データの次回印刷予定日時が間近になったときに、その印刷データの次回印刷予定をユーザーに知らせることができるラベルプリンターを提供すること。
【解決手段】印刷データ等である入力データと、ラベルとなるテープに印刷データが印刷された直近の日時である印刷日時情報と、印刷データの次回印刷が予定される日時であるお知らせ日時情報(次回印刷日時候補)とが関連付けられて、EEPROMの一つの関連ファイルに記憶される。そして、タイマーで計時された今回の印刷日時(現在の日時)が、当該印刷データを有する関連ファイルのお知らせ日時情報(次回印刷日時候補)が示す日時を過ぎた場合(S24:YES)には、例えば、「メモリNo.3の印刷時期が近づいてきました。印刷しますか?Y/N」のメッセージが液晶ディスプレイに表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定期的に利用されるラベルとなる印刷物に印刷データを印刷するラベルプリンターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、「どの情報を印刷しておければよいかの印刷予約受付時に、印刷物を受け取る受取日時を任意に指定可能であると共に、指定日時までに印刷した印刷物を保管しておくことで、印刷物の受け取り時に印刷物を即座に入手でき、顧客へのサービス向上と共に、販売量の増大を期待することができる」技術が記載されている。
【0003】
この技術によれば、定期的に利用される印刷物を指定日時までに印刷・保管しておくことで、印刷物の受け取り時に印刷物を即座に入手できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−160181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この点、ラベルプリンターで作成されるラベルについて、定期的に利用される例を挙げれば、購入した消耗品の管理ラベルや、棚に保管中の物品の管理ラベル、個人的な研究ノートに貼り付けられる表紙ラベル等がある。
【0006】
これらのラベルは、定期的に利用されるとしても、その後の事情によって、利用される時期が前後にずれたり、あるいは、利用される時期の見通しがつかないことがあった。このような場合に、ラベルを作成・保管しておくことは、ラベルの経年劣化・放置・廃棄などの原因となって、不都合な事態を招くことも多い。
【0007】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、定期的に利用されるラベルとなる印刷物に印刷される印刷データの次回印刷予定日時が間近になったときに、その印刷データの次回印刷予定をユーザーに知らせることができるラベルプリンターを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するためになされた発明は、ラベルプリンターであって、ラベルとなる印刷媒体に印刷データを印刷する印刷手段と、日時を計測する時計手段と、前記印刷データと、印刷データが印刷された直近の日時である印刷日時情報と、印刷データの次回印刷が予定される日時である次回印刷日時情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、前記時計手段により取得した現在の日時が前記印刷データに関連付けて記憶された次回印刷日時情報に示す日時と所定の関係になった場合に、現在の日時が次回印刷日時情報に示す日時と前記所定の関係になったことを告知する告知手段と、を備えたこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
すなわち、本発明のラベルプリンターでは、印刷データと、ラベルとなる印刷媒体に印刷データが印刷された直近の日時である印刷日時情報と、印刷データの次回印刷が予定される日時である次回印刷日時情報とが関連付けて記憶され、現在の日時が当該印刷データに関連付けて記憶された次回印刷日時情報に示す日時と所定の関係になった場合に、現在の日時が次回印刷日時情報に示す日時とその所定の関係になったことが告知されるので、定期的に利用されるラベルとなる印刷物に印刷される印刷データの次回印刷予定日時付近になったときに、その印刷データの次回印刷予定をユーザーに知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係るラベルライターの動作制御プログラムが表されたフローチャート図である。
【図2】同ラベルライターの動作制御プログラムが表されたフローチャート図である。
【図3】同ラベルライターの動作制御プログラムが表されたフローチャート図である。
【図4】同ラベルライターの動作制御プログラムが表されたフローチャート図である。
【図5】同ラベルライターが有する関連データを説明するための模式図である。
【図6】同ラベルライターが有する液晶ディプレイの表示内容が表された図である。
【図7】同ラベルライターを表した斜視図である。
【図8】同ラベルライターを表した平面図である。
【図9】同ラベルライターの制御系を表したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[1.ラベルプリンターの外部構成]
本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。図7や図8に表したように、本発明の一実施形態に係るラベルライター1では、本体筐体2に対して、キーボード3や、液晶ディスプレイ4、ラベル排出口5等が設けられている。ラベル排出口5からは、ラベル6が排出される。
【0012】
図9に示すように、ラベルライター1は、制御部60や、ヘッド駆動回路68、切断用モーター駆動回路69、搬送モーター駆動回路70等を有する。制御部60は、CPU61や、CG−ROM62、EEPROM63、ROM64、RAM66により構成される。更に、制御部60は、ヘッド駆動回路68や、切断用モーター駆動回路69、搬送モーター駆動回路70に接続される。その上、制御部60は、キーボード3や、液晶ディスプレイ4、タイマー7、接続インターフェース81、通信インターフェース82にも接続される。
【0013】
CPU61は、ラベルライター1における各種制御の中枢を担う中央演算処理装置である。従って、CPU61は、キーボード3等からの入力信号及び各種制御プログラム等に基づいて、液晶ディスプレイ4等を制御する。
【0014】
CG−ROM62は、印字される文字や記号の画像データがコードデータと対応させてドットパターンで記憶されるキャラクタージェネレータ用メモリである。EEPROM63は、記憶内容の書込・消去ができる不揮発性メモリであり、データ等が記憶される。ROM64には、ラベルライター1における各種制御プログラムやデータが記憶される。
【0015】
RAM66は、CPU61での演算結果等が一時的に記憶される記憶装置である。RAM66には、例えば、キーボード3の入力により編集された印刷データ等が記憶される。接続インターフェース81は、不図示のパーソナルコンピューターを接続するためのものである。通信インターフェース82は、不図示の周辺機器等からの通信データを受信するためのものである。
【0016】
ヘッド駆動回路68は、CPU61からの制御信号に基づいてサーマルヘッド71に駆動信号を供給し、サーマルヘッド71の駆動状態を制御する回路である。切断用モーター駆動回路69は、CPU61からの制御信号に基づいて切断用モーター72に駆動信号を供給し、切断用モーター72の駆動制御を行う回路である。搬送モーター駆動回路70は、CPU61からの制御信号に基づいてテープ搬送モーター73に駆動信号を供給し、テープ搬送モーター73の駆動制御を行う制御回路である。
【0017】
CPU61は、これらの制御回路68,69,70を使用することにより、本体筐体2(上記図7と上記図8参照)に装着中のテープカセット内でインクリボンを介して印刷データを印刷させたテープ(「印刷媒体」に相当するもの)を、当該テープカセット外で切断させることによりラベル6を作成する。従って、ヘッド駆動回路68や、搬送モーター駆動回路70、サーマルヘッド71、テープ搬送モーター73等により「印刷手段」が構成される。
【0018】
タイマー7は、ラベルプリンター1の制御を実行するための計時を行う計時装置である。
【0019】
[2.ラベルプリンターの動作制御]
次に、ラベルプリンター1の動作制御について説明する。図1乃至図4のフローチャート図で表された制御プログラムは、ラベルプリンター1の動作制御を行うためのプログラムであって、ROM64等に記憶されており、CPU61により実行される。
【0020】
[2−1.メイン処理]
図1に表されたように、ラベルプリンター1の動作制御では、先ず、S11において、起動処理が行われる。この起動処理の説明は後述する。その後は、S12に進む。S12では、キー入力があるか否かが判断される。この判断処理は、キーボード3からの入力信号に基づいて行われる。ここで、キー入力がないと判断された場合(S12:NO)には、S12自身に戻って、再び、キー入力があるか否かが判断される。これに対して、キー入力があると判断された場合(S12:YES)には、S13に進む。
【0021】
S13では、上記S12で入力されたとするキーが印刷キーであるか否かが判断される。 ここで、印刷キーであると判断された場合(S13:YES)には、S14に進む。S14では、印刷処理が行われる。この印刷処理の説明は後述する。その後は、上記S12に戻って、S12以降の処理が繰り返される。
【0022】
一方、上記S13において、印刷キーでないと判断された場合(S13:NO)には、S15に進んで、その他の処理が行われる。その後は、上記S12に戻って、S12以降の処理が繰り返される。
【0023】
[2−2.起動処理]
次に、上記S11の起動処理について説明する。図2に表されたように、起動処理では、先ず、S21において、キーボード3上で電源キーがオンされるまで待機し、電源キーがオンされると、S22に進む。
【0024】
S22では、メモリ保存ファイルがあるか否かが判断される。この判断処理を具体的に言えば、後述する関連ファイル(下記図5参照)が一つでもEEPROM63に記憶されていれば、メモリ保存ファイルがあると判断される。これに対して、後述する関連ファイルが一つでもEEPROM63に記憶されていなければ、メモリ保存ファイルがないと判断される。
【0025】
ここで、メモリ保存ファイルがないと判断された場合(S22:NO)には、後述するS23に進む。これに対して、メモリ保存ファイルがあると判断された場合(S22:YES)には、S24に進む。
【0026】
S24では、お知らせ対象データがあるか否かが判断される。この判断処理を具体的に言えば、EEPROM63に記憶されている一又は複数の後述する関連ファイルのうち、後述する印刷日時情報(下記図5参照)が示す日時が後述するお知らせ日時情報(下記図5参照)が示す日時を過ぎていれば、お知らせ対象データがあると判断され、これに対して、後述する印刷日時情報が示す日時が後述するお知らせ日時情報が示す日時を過ぎていなければ、お知らせ対象データがないと判断される。ここで、お知らせ対象データがないと判断された場合(S24:NO)には、後述するS23に進む。これに対して、お知らせ対象データがあると判断された場合(S24:YES)には、S25に進む。
【0027】
S25では、印刷するか否かが判断される。このとき、液晶ディスプレイ4には、上記S24でお知らせ対象データがあると判断された後述する関連ファイルに関するメッセージが表示される。具体的には、図6の上段に表された液晶ディスプレイ4のように、「メモリNo.3の印刷時期が近づいてきました。印刷しますか?Y/N」のメッセージが表示される。
【0028】
ここで、キーボード3を介してノーキーが選択されると、印刷しないと判断され(S25:NO)、上記S22に戻って、S22以降の処理が繰り返される。これに対して、キーボード3を介してイエスキーが選択されると、印刷すると判断され(S25:YES)、S26に進む。
【0029】
S26では、印刷処理が行われる。この印刷処理の説明は後述する。その後は、上記S22に戻って、S22以降の処理が繰り返される。
【0030】
一方、メモリ保存ファイルがないと判断された場合(S22:NO)や、お知らせ対象データがないと判断された場合(S24:NO)には、S23に進む。S23では、液晶ディスプレイ4に起動画面が表示される。これにより、この起動処理が終了する。その後は、上記図1に戻ってS12に進む。
【0031】
[2−3.印刷処理]
次に、上記S14及び上記S26の印刷処理について説明する。図3に表されたように、印刷処理では、先ず、S31において、印刷処理が行われる。この印刷処理では、上述したように、CPU61は、各制御回路68,69,70を使用することにより、本体筐体2に装着中のテープカセット内でインクリボンを介して印刷データを印刷させたテープを、当該テープカセット外で切断させることによりラベル6を作成する。その後は、S32に進む。
【0032】
S32では、上記S31で使用された印刷データに対し印刷日時情報が設定されているか否かが判断される。ここで、上記S31で使用された印刷データに関して説明する。一つの印刷データに対しては、図5に表されたような一つの関連ファイル101が作成される。関連ファイル101は、入力データ111や、印刷日時情報112、お知らせ日時情報113で構成される。入力データ111は、印刷データ等である。印刷日時情報112やお知らせ日時情報113は、日時データであるが、デフォルト状態では、例えば、「00/00/00 00:00(YY/MM/DD HH:MM)」とされ、日時データは設定されていない。
【0033】
つまり、上記S31で使用された印刷データの入力データ111を有する関連ファイル101について、印刷日時情報112に日時データが設定されていれば、即ち、デフォルト状態でなければ、上記S31で使用された印刷データに対し印刷日時情報が設定されていると判断され、印刷日時情報112に日時データが設定されていなければ、上記S31で使用された印刷データに対し印刷日時情報が設定されていないと判断される。
【0034】
ここで、上記S31で使用された印刷データに対し印刷日時情報が設定されていないと判断された場合(S32:NO)には、後述するS33に進む。これに対して、上記S31で使用された印刷データに対し印刷日時情報が設定されていると判断された場合(S32:YES)には、S34に進む。
【0035】
S34では、印刷日時を指定するか否かが判断される。この判断処理は、キーボード3からの入力信号に基づいて行われる。このとき、液晶ディスプレイ4には、例えば、「前回は、2011/03/10に印刷されています。次回の印刷のお知らせ設定しますか?」のメッセージが表示される。そのメッセージに表示された「2011/03/10」は、上記S32で設定されていると判断された印刷日時情報112の日時データが示す日時である。
【0036】
ここで、印刷日時を指定しない場合(S34:NO)には、この印刷処理が終了する。その後は、上記図1に戻ってS12に進むか、あるいは、上記図2に戻ってS22に進む。これに対して、印刷日時を指定する場合(S34:YES)には、S35に進む。
【0037】
S35では、次回印刷日時候補が液晶ディスプレイ4に表示される。この表示処理では、上記S31で使用された印刷データに関し、前回の印刷日時と今回の印刷日時(現在の日時)の差分が求められ、その差分に基づいて求められたお知らせ日時が次回印刷日時候補として液晶ディスプレイ4に表示される。
【0038】
前回の印刷日時とは、関連ファイル101の印刷日時情報112に設定されている日時データ(前回の印刷履歴)である。今回の印刷日時(現在の日時)とは、タイマー7で計時された現在の日時データである。そして、例えば、前回の印刷日時が「2011/03/10」であり、今回の印刷日時(現在の日時)が「2012/03/01」である場合には、次回印刷日時候補として、「2013/03/01」のお知らせ日時が液晶ディスプレイ4に表示される。その後は、S36に進む。
【0039】
S36では、印刷日時情報更新の処理がなされる。この更新処理では、上記S31で使用された印刷データの入力データ111を有する関連ファイル101について、印刷日時情報112の日時データが今回の印刷日時(現在の日時)のデータに更新される。尚、このようにして、印刷日時情報112に日時データが設定されていれば、上記S31で使用された印刷データの印刷が2回目以降であることを意味する。その後は、S37に進む。
【0040】
S37では、お知らせ日時設定の処理がなされる。この設定処理では、上記S31で使用された印刷データの入力データ111を有する関連ファイル101について、お知らせ日時情報113の日時データが上記S35で液晶ディスプレイ4に表示されたお知らせ日時(次回印刷日時候補)のデータに設定される。その後は、S38に進む。
【0041】
S38では、保存処理がなされる。この保存処理の説明は後述する。その後は、この印刷処理が終了する。その後は、上記図1に戻ってS12に進むか、あるいは、上記図2に戻ってS22に進む。
【0042】
一方、上述したように、上記S31で使用された印刷データに対し印刷日時情報が設定されていないと判断された場合(S32:NO)には、S33に進む。S33では、データ保存するか否かが判断される。この判断処理は、キーボード3からの入力信号に基づいて行われる。ここで、データ保存しないと判断された場合(S33:NO)には、この印刷処理が終了する。その後は、上記図1に戻ってS12に進むか、あるいは、上記図2に戻ってS22に進む。これに対して、データ保存すると判断された場合(S33:YES)には、S39に進む。
【0043】
S39では、印刷日時情報更新の処理がなされる。この更新処理では、上記S31で使用された印刷データの入力データ111を有する関連ファイル101について、印刷日時情報112の日時データが今回の印刷日時(現在の日時)のデータに更新される。尚、このようにして、印刷日時情報112に日時データが設定されていれば、上記S31で使用された印刷データの印刷が2回目以降であることを意味する。その後は、S40に進む。
【0044】
S40では、保存処理がなされる。この保存処理の説明は後述する。その後は、この印刷処理が終了する。その後は、上記図1に戻ってS12に進むか、あるいは、上記図2に戻ってS22に進む。
【0045】
[2−4.保存処理]
次に、上記S38及び上記S40の保存処理について説明する。図4に表されたように、保存処理では、先ず、S51において、保存可能であるか否かが判断される。この判断処理は、EEPROM63の記憶容量等に基づいて行われる。
【0046】
ここで、保存可能であると判断された場合(S51:YES)には、S52に進んで、メモリへ保存の処理が行われる。この保存処理を具体的に言えば、上記S31で使用された印刷データの入力データ111を有する関連ファイル101がEEPROM63に記憶される。その後は、上記図1に戻ってS12に進むか、あるいは、上記図2に戻ってS22に進む。
【0047】
これに対して、保存可能でないと判断された場合(S51:NO)には、S53に進んで、エラー処理が行われる。このエラー処理では、エラーメッセージが液晶ディスプレイ4に表示される。その後は、上記図1に戻ってS12に進むか、あるいは、上記図2に戻ってS22に進む。
【0048】
[3.まとめ]
以上、詳細に説明にしたように、本実施の形態に係るラベルプリンター1では、図5に表された関連ファイル101のように、印刷データ等である入力データ111と、ラベル6となるテープに印刷データが印刷された直近の日時である印刷日時情報112と、印刷データの次回印刷が予定される日時であるお知らせ日時情報113(次回印刷日時候補)とが関連付けられてEEPROM63に記憶される(S36,S37,S39)。
【0049】
そして、タイマー7で計時された今回の印刷日時(現在の日時)が、当該印刷データを有する関連ファイル101のお知らせ日時情報113(次回印刷日時候補)が示す日時と所定の関係になった場合に、ここでは、タイマー7で計時された今回の印刷日時(現在の日時)が、当該印刷データを有する関連ファイル101のお知らせ日時情報113(次回印刷日時候補)が示す日時を過ぎた場合(S24:YES)には、例えば、図6の上段に表された液晶ディスプレイ4のように、「メモリNo.3の印刷時期が近づいてきました。印刷しますか?Y/N」のメッセージが表示されることにより、その旨が告知される。
【0050】
よって、本実施の形態に係るラベルプリンター1では、定期的に利用されるラベル6となるテープに印刷される印刷データについて、そのお知らせ日時情報113(次回印刷日時候補)が示す日時付近になったときに、その次回印刷予定をユーザーに知らせることができる。
【0051】
また、本実施の形態に係るラベルプリンター1は、その旨が告知されるタイミングがラベルプリンター1の起動時であることから(S11,S24)、その旨が告知されれば、その印刷データの次回印刷予定をユーザーに確実に伝えることができる。
【0052】
また、本実施の形態に係るラベルプリンター1では、印刷データが印刷された場合(S14,S26)に、印刷日時情報112が今回の印刷日時(現在の日時)に更新されると共に(S36,S39)、印刷データの印刷が2回目以降である場合(S32:YES)には更に、お知らせ日時情報113(次回印刷日時候補)を、更新前の印刷日時情報に示す日時から今回の印刷日時(現在の日時)までに経過した期間を加算した日時に更新される(S35,S37)。よって、その印刷データのお知らせ日時情報113(次回印刷日時候補)が次回印刷予定日時として自動的に設定されるので、本実施の形態に係るラベルプリンター1はユーザーフレンドリーである。
【0053】
[4.その他]
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上記S35では、次回印刷日時候補が液晶ディスプレイ4に表示される。この表示処理では、上述したように、上記S31で使用された印刷データに関し、前回の印刷日時と今回の印刷日時(現在の日時)の差分が求められ、その差分に基づいて求められたお知らせ日時が次回印刷日時候補として液晶ディスプレイ4に表示される。この点、次回印刷日時候補としてのお知らせ日時をキーボード3と液晶ディスプレイ4を介してユーザーが手動設定可能なようにすれば、次回印刷予定日時を手動設定することができるので、さらにユーザーフレンドリーである。
【0054】
また、上述したラベルプリンター1の動作制御は、当該ラベルプリンター1と接続インターフェース81を介して接続されたパーソナルコンピューター上で実行されるエディターでなされてもよい。この場合には、パーソナルコンピューター上でエディターが起動された際に、例えば、図6の上段に表された液晶ディスプレイ4のように、「メモリNo.3の印刷時期が近づいてきました。印刷しますか?Y/N」のメッセージがパーソナルコンピューターに表示されることにより、その旨が告知される。
【0055】
すなわち、S31の印刷処理以外の処理をパーソナルコンピューター側で行わせることにより、パーソナルコンピューターを本発明に関する編集装置として機能させてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 ラベルプリンター
3 キーボード
4 液晶ディプレイ
6 ラベル(印刷媒体)
7 タイマー
61 CPU
63 EEPROM
64 ROM
66 RAM
68 ヘッド駆動回路
70 搬送モーター駆動回路
71 サーマルヘッド
73 テープ搬送モーター
101 関連データ
111 入力データ(印刷データ)
112 印刷日時情報
113 お知らせ日時情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルとなる印刷媒体に印刷データを印刷する印刷手段と、
日時を計測する時計手段と、
前記印刷データと、印刷データが印刷された直近の日時である印刷日時情報と、印刷データの次回印刷が予定される日時である次回印刷日時情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、
前記時計手段により取得した現在の日時が前記印刷データに関連付けて記憶された次回印刷日時情報に示す日時と所定の関係になった場合に、現在の日時が次回印刷日時情報に示す日時と前記所定関係になったことを告知する告知手段と、
を備えたこと、を特徴とするラベルプリンター。
【請求項2】
請求項1に記載するラベルプリンターであって、
前記印刷データが前記印刷手段によって印刷された場合に、印刷日時情報を前記時計手段により取得した現在の日時に更新すると共に、印刷データの印刷が2回目以降である場合には更に、次回印刷日時情報を、更新前の印刷日時情報に示す日時から現在の日時までに経過した期間を加算した日時に更新する印刷日時更新手段、
を備えたことを特徴とするラベルプリンター。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載するラベルプリンターであって、
前記次回印刷日時情報を手動設定する手動設定手段、
を備えたことを特徴とするラベルプリンター。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載するラベルプリンターであって、
前記告知手段は、前記ラベルプリンターの起動時に告知すること、を特徴とするラベルプリンター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−206474(P2012−206474A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−75758(P2011−75758)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】