説明

ラベル発行システム

【課題】
廃棄物を出す者が廃棄物の回収方法を容易に知ることができ、廃棄物の正しい出し方を促進することができるラベル発行システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
廃棄物を回収する地域である回収地域情報と、廃棄物を回収できない旨のメッセージである回収不可情報と、回収地域情報及び回収不可情報に対応した廃棄物の回収方法である回収方法情報と、廃棄物回収者の定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトに接続できるアドレスをコード化した回収方法コードと、を表示したラベルを発行するラベル発行システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物の回収する地域である回収地域情報及び廃棄物を回収しない旨のメッセージである回収不可情報及び自治体、回収業者などの廃棄物を回収する廃棄物回収者で定められている廃棄物の回収方法である回収方法情報を表示したラベルを発行し、廃棄物の回収方法に違反した廃棄物又は廃棄物用の容器(ごみ袋)に貼り付けることによって、廃棄物を出す者に廃棄物の正しい出し方を促進することができるラベル発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、廃棄物を出すときに不燃物、可燃物の分別ができていない、不燃物を可燃物の回収日に出しているなど廃棄物の出し方の不正によって廃棄物回収者が廃棄物の回収を行わずに、「このごみは回収できません」などの廃棄物を回収しない旨のメッセージと廃棄物回収者名が表示されたステッカーを貼り、廃棄物を回収せずに廃棄物回収場に置いておくことが行われていた。
【0003】
しかしながら、従来のステッカーは、廃棄物の不燃物、可燃物の分別ができていないのか、不燃物を可燃物の回収日に出しているという廃棄物の出し方の不正なのか、廃棄物を回収しなかった旨(理由)について詳細の表示はなく、廃棄物を出した者にはなぜ廃棄物が回収されなかったのかについて分かり難く情報不足であった。
また、廃棄物回収者が定めた廃棄物の分別の仕方、廃棄物の回収する曜日など廃棄物を回収するための廃棄物の回収方法については表示されておらず、廃棄物の回収方法を知らない者には情報不足であった。
また、廃棄物を回収するための条件(例えば、不燃物、可燃物の回収日など)は、地域毎(番地毎)に違うことがあるため、廃棄物回収者は地域に対応したステッカーを作成する必要があり、多種のステッカーを用意しなければならなかった。
【0004】
廃棄物の分別方法は地域毎に異なり、例えば、廃棄物を細かく分別する必要のある自治体では、廃棄物を10種類以上に分別しなければならず、廃棄物を回収するための条件が表示されたステッカーに表示する情報が多くなり、ステッカーを不定形の廃棄物に貼り付けることによって貼付後に折れ曲がってしまうことによって読み難い状況になるという問題があった。
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3025422号
【特許文献2】実用新案登録第3068000号
【特許文献3】実用新案登録第3075516号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであって、廃棄物を回収する地域の名称(回収地域情報)及び廃棄物を回収しない旨のメッセージ(回収不可情報)及び自治体、回収業者などの廃棄物を回収する廃棄物回収者で定められている廃棄物の回収方法(回収方法情報)及び廃棄物回収者の名称(廃棄物回収者名)を表示したラベルを発行し、廃棄物の回収方法に違反して回収することができない廃棄物又は廃棄物用の容器(ごみ袋)に貼り付けることによって、廃棄物を出す者に廃棄物の正しい出し方を促進することができるラベル発行システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るラベル発行システムは、入力手段と、廃棄物を回収できない旨のメッセージである回収不可情報を複数記憶する回収不可情報記憶手段と、前記入力手段により前記回収不可情報記憶手段から選択された回収不可情報を呼び出す回収不可情報呼出手段と、呼び出された前記回収不可情報をラベルに印字する印字部を備えることを特徴とする。
また、前記ラベル発行システムは、廃棄物を回収する地域である回収地域情報を複数記憶する回収地域情報記憶手段と、前記入力手段により前記回収地域情報記憶手段から選択された回収地域情報を呼び出す回収地域情報呼出手段と、印字部で呼び出された回収地域情報をラベルに印字することもできる。
また、前記ラベル発行システムは、廃棄物を回収する廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトのアドレスをコード化した回収方法コードを前記印字部でラベルに印字することもできる。
本発明に係るラベル発行システムは、入力手段と、廃棄物を回収する地域である回収地域情報を複数記憶する回収地域情報記憶手段と、前記入力手段により前記回収地域情報記憶手段から選択された回収地域情報を呼び出す回収地域情報呼出手段と、廃棄物を回収できない旨のメッセージである回収不可情報を複数記憶する回収不可情報記憶手段と、前記入力手段により前記回収不可情報記憶手段から選択された回収不可情報を呼び出す回収不可情報呼出手段と、前記回収地域情報及び前記回収不可情報に対応した廃棄物の回収方法である回収方法情報を複数記憶した回収方法情報記憶手段と、前記入力手段により回収地域情報及び回収不可情報を選択後に、前記回収方法情報手段から前記回収地域情報及び前記回収不可情報に対応した回収方法情報を呼び出す回収方法情報呼出手段と、呼び出された前記回収地域情報及び前記回収不可情報及び前記回収方法情報をラベルに印字する印字部を備えたことを特徴とする。
また、前記ラベル発行システムは、廃棄物を回収する廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトのアドレスをコード化した回収方法コードを前記印字部でラベルに印字することもできる。
また、前記ラベル発行システムは、前記入力手段で選択した回収地域情報及び回収不可情報に対応した前記回収方法情報を識別コードに変換する制御プログラムを有しており、この制御プログラムによって変換した識別コードを前記印字部でラベルに印字することもできる。
前記回収地域情報を入力手段によって選択後に前記回収不可情報を選択することもできる。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るラベル発行システムは、回収地域情報及び回収不可情報、回収地域情報及び回収不可情報に対応した回収方法情報を表示したラベルを容易に発行できるとともに、このラベルを回収することができない廃棄物又は廃棄物用の容器(ごみ袋)に貼り付けることによって、廃棄物を出す者に廃棄物の正しい出し方を促進することができるという効果がある。
また、廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトに接続できる回収方法コードをラベルに表示するため、廃棄物を出す者が廃棄物の回収方法を容易に知ることができるという効果がある。
また、回収方法情報を携帯電話などで読取り解析可能な識別コードに変換する制御プログラムを有するため、回収方法情報を小スペース化することできるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係るラベル発行システム1の実施の形態について図1乃至図8に基づいて詳細に説明する。図1は本発明のラベル発行システム1の概略説明図である。図2は携帯端末の構成を示すブロック図である。図3は廃棄物情報データ構成を示すテーブル図である。図4は廃棄物情報のデータ構成を示すブロック図である。図5はラベル発行システムの制御について示すフローチャート図である。図6乃至図8は携帯端末の操作状況を示す説明図である。図9はラベルの平面図である。図10は回収方法情報をラベルに識別コードで表示したときのラベルの平面図である。
【0010】
図1に示すラベル発行システム1は、携帯端末2と、プリンタ部3と、ラベル4と、を有する。
【0011】
携帯端末2はハンディスキャナーのことであり、図2に示すように、CPU5と、ROM6と、RAM8と、ハードディスク9(以下、単にHDとする)と、表示部11と、入力部12と、通信部13と、を有し、前記各部はバス14を介して接続されて構成し、その動作概要として、廃棄物回収者が表示部11を見ながら入力部12を操作し、HD9に記憶された複数の回収地域情報から対象の回収地域情報を選択するとCPU5が選択された回収地域情報を呼び出し、回収地域情報を選択後に、対象の廃棄物に対応する回収不可情報をHD9に記憶された複数の回収地域情報から選択するとCPU5が選択された回収不可情報を呼び出し、回収地域情報及び回収不可情報を呼び出し後に、回収地域情報及び回収不可情報に対応した廃棄物の回収方法である回収方法情報を呼び出し、回収方法情報を呼び出し後に、回収地域情報及び回収不可情報及び回収方法情報を後述するプリンタ部3に通信部13を介して送信するものである。
【0012】
CPU6は、ROM7、若しくはHD9に記憶している各種の制御プログラムに従って動作し、各部を制御するものである。
ROM7は、一度書き込まれた情報を読み出すための専用の記憶装置で、書き換える必要のない情報を記憶させるものである。
RAM8は、ワークエリアとして機能し、各種の情報が一時的に記憶されるものである。
【0013】
HD9は、各種オペレーションシステム(OS)と、各種アプリケーションソフトと、廃棄物情報16と、回収方法コード17と、回収方法制御プログラム18と、ラベル発行制御プログラム19と、が記憶されている。
【0014】
廃棄物情報16は、図3に示すように、廃棄物を回収する地域である複数の回収地域情報21と、廃棄物を回収できない旨のメッセージである複数の回収不可情報22と、この複数の回収地域情報21及び回収不可情報22に対応した廃棄物の回収方法である回収方法情報23と、をHD9に記憶してある。(回収地域情報記憶手段、回収不可情報記憶手段、回収方法記憶手段)。
上記廃棄物情報16について地方自治体を例にして説明すると、廃棄物を回収する地域(回収地域情報21)と、この地域毎に「ごみを出す曜日が違います」などの廃棄物を回収できない旨のメッセージ(回収不可情報22)と、地域毎の廃棄物を回収できない旨のメッセージに応じた「燃えるごみは月曜日、燃えないごみは火曜日、資源ごみは木曜日などの廃棄物の回収方法(回収方法情報23)がHD9に記憶してある。
なお、廃棄物情報16のデータ構成は、図3に示すようなテーブル構成ではなく、図4に示すようにブロック図の構成であっても構わない。
【0015】
回収地域情報21は、廃棄物を回収する地域(番地)のことあり、自治体では番地毎に廃棄物の回収方法が異なることがあるため、回収地域によって区分する必要がある。
この回収地域情報21はHD9に複数記憶してあり、入力部12(入力手段)によって単一(一つ)の回収地域情報21を選択すると、後述するラベル発行制御プログラム19に従って呼び出し(回収地域情報呼出手段)、RAM8に一時記憶される。
【0016】
回収不可情報22は、廃棄回収者が定めた廃棄物の回収方法に対して違反して出された廃棄物を回収しないという旨を示す情報(メッセージ)のことであって、例えば可燃の廃棄物の収集日に不燃の廃棄物が廃棄物収集場所に出された場合「ごみを出す曜日が違います」というメッセージを携帯端末2の入力部12から選択できるようになっている。
この回収不可情報22はHD9に複数記憶してあり、入力部12によって単一の回収不可情報22を選択すると、後述するラベル発行制御プログラム19に従って呼び出し(回収不可情報呼出手段)、RAM8に一時記憶される。
【0017】
回収方法情報23は、廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収地域毎の廃棄物の回収方法の情報であり、廃棄物を回収する地域(回収地域情報21)毎に廃棄物の回収方法が異なることが多い。よって、回収地域情報21及び回収不可情報22に対応した回収方法情報23をHD9に記憶させる。
この回収方法情報23は、回収地域情報21及び回収不可情報22に対応してあり、HD9に複数記憶されている。入力部12により回収地域情報21及び回収不可情報22が選択され呼び出し後に、ラベル発行制御プログラム19に従って、選択された回収地域情報21及び回収不可情報22に対応する回収方法情報23を呼び出し。(回収方法情報呼出手段)、RAM8に一時記憶される。
【0018】
なお、廃棄物情報16の回収地域情報21及び回収不可情報22及び回収方法情報23については、入力部12の操作により情報の追加、更新が可能である。これによって廃棄物の回収方法が変わっても廃棄物情報16を対応させることができる。
【0019】
回収方法コード17は、廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトに接続するアドレスをコード化したものであって、携帯電話機等の読取り操作によってウェブサイトに接続するアドレスに解析し、閲覧することができる。
この回収方法コード17は、HD9に記憶されて、CPU6が回収方法情報23を呼び出し後に、後述するラベル発行制御プログラム19に従って呼び出され、RAM8に一時記憶される。
また回収方法コード17は、ラベル4に印字する内容を省スペース化するために、携帯電話機などで読取り、解析可能な2次元コード及びQRコード(登録商標)であることが好ましい。
【0020】
回収方法制御プログラム18は、HD9に記憶され、後述する入力部12で選択した回収地域情報21及び回収不可情報22に対応した前記回収方法情報23を入力部12で選択することにより識別コード29にコード化する制御プログラムであって、この回収方法制御プログラム18によって識別コード29にコード化した回収方法情報23を前記プリンタ部3に送信してラベル4に印字する。この識別コード29は、回収方法情報23をラベル4の印字面を省スペース化するために携帯電話機などで読取り、解析可能な2次元コード及びQRコード(登録商標)であることが好ましい。
回収方法情報23は目視できる文字情報でラベル4表面に表示すると多くの印字スペースを要することがあるため、回収方法情報23を識別コードにコード化しラベル4の表面に表示することによって、ラベル4に印字する領域を省スペース化でき、小型のラベルを使用することができるという効果がある。
回収地域情報21及び回収不可情報22を選択、呼び出し後に回収方法情報23がCPUに呼び出され、回収方法情報23を識別コード29に変換するか文字情報にするかについての選択画面(回収方法情報選択画面)が表示部11に表示されるものとする。
【0021】
ラベル発行制御プログラム19は、廃棄物回収者が入力部12を操作し、回収地域情報21及び回収不可情報22を選択し、回収方法情報23をラベルに識別コードで表示するか、目視できる文字情報で表示するかを選択すると、回収地域情報21、回収不可情報22、回収方法情報23、回収方法コード17を通信部13を介してプリンタ部3に送信するという本発明ラベル発行システム1の一連の制御を行う制御プログラムである。
このラベル発行制御システム18は、HD9又はROM7に記憶され、CPU6で上述した各種の指令させるものである。
【0022】
表示部11は、各種情報を表示するもので、後述する図6乃至図8を表示する液晶ディスプレイのことである。この表示部11に回収地域情報21を入力部12で選択する画面(回収地域情報選択画面)、回収不可情報22を入力部12で選択する画面(回収不可情報選択画面)、回収方法情報23を識別コード29にするかを選択する画面(回収方法情報選択画面)が表示される。
入力部12(入力手段)は、各種情報を入力することができるキーボード又はタッチパネルなどのことである。廃棄物回収者は、表示部11で廃棄物情報16を見て、入力部12で回収地域情報21及び回収不可情報22及び回収方法情報23を識別コード29にするかについて選択する。
【0023】
通信部13はプリンタ部3との間で各種の情報の送受信を行うことができるものである。この通信部13の通信形式は、赤外線通信又は無線LAN又はBluetooth(登録商標)が好ましい。
通信部13を介して入力部12で選択された回収地域情報21及び回収不可情報22と、回収地域情報21及び回収不可情報22に対応した回収方法情報23と、回収方法コード17がプリンタ部3に送信される。前述した情報(回収地域情報21、回収不可情報22、回収方法情報23、回収方法コード17)を送信する前に回収方法情報23を識別コード29に変換するかを入力部12で選択することができる。
バス14は、各部が情報を交換するための共通の経路のことである。
【0024】
プリンタ部3は、ベルトフック又は肩掛けのストラップなどが設けられ身につけて使用する携帯プリンタのであって、携帯端末2から送信された情報を受信する受信部と、携帯端末から送信された情報をラベル4に印字する印字部と、を有する。
印字部は、サーマルヘッドと、プラテンローラーと、リボンユニットから構成され、サーマルヘッドの発熱によってカーボンリボンを介してラベル4に印字するサーマル方式である。
【0025】
ラベル4は、表面が印字部によって印字可能な印字面と、裏面に廃棄物及び廃棄物の容器(ごみ袋など)に貼付可能な粘着剤と、を有しており、表面に剥離塗工が施された剥離紙に粘着剤を介してラベル4が複数仮着されて印字用紙を構成している。このラベル4の印字面に印字部で携帯端末から送信された情報が印字される。
このラベル4は、図9に示すように、回収地域情報21を表示する回収地域情報表示領域25と、回収不可情報22を表示する回収不可情報表示領域26と、回収方法情報23を表示する回収方法情報表示領域27と、廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトのアドレスをコード化した回収方法コード17を表示する回収方法コード表示領域28と、を有する。
回収方法情報23を回収方法情報表示領域27に識別コード29で表示するときは図10に示すようになる。回収方法情報23を識別コード29で表示するときはラベルに「下記のQRコードを携帯電話機等で読取ることによりごみ出しの曜日がわかります。」という識別コード29の使用方法のメッセージが表示される。
カーボンリボンを使用しないプリンタ部3で印字するときは、サーマルヘッドの発熱によって発色する感熱発色層をラベル4の表面に形成する。
【0026】
上述したラベル発行システム1の制御について図5に示すフローチャート図を用いて説明する。
【0027】
STEP1は、携帯端末2の表示部11に回収地域情報21を選択する画面である回収地域情報選択画面31が表示され、廃棄物を回収する者が入力部12で対象の回収地域情報21を選択する。
STEP2は、CPU6が入力部12で選択された回収地域情報21を呼び出しする。(回収地域情報呼出手段)。
STEP3は、回収地域情報21を呼び出し後に、携帯端末2の表示部11に回収不可情報22を選択する画面である回収不可情報選択画面32が表示され、廃棄物を回収する者が対象の回収不可情報22を入力部12で選択する。
STEP4は、CPU6が入力部12で選択された回収不可情報22を呼び出しする。(回収不可情報呼出手段)。
STEP5は、回収不可情報22を呼び出し後に、CPU6が携帯端末2のHD9に記憶された廃棄物情報16から回収地域情報21及び回収不可情報22に対応した回収方法情報23を呼び出す。(回収方法情報呼出手段)。
STEP6は、携帯端末2の表示部11に、呼び出された回収方法情報23を識別コード29化するか否かを選択する画面である回収方法情報選択画面33が表示され、廃棄物を回収する者が入力部12で回収方法情報23を識別コード29でラベル4に表示するか、目視できる文字情報でラベル4に表示するかを選択する。
STEP7は、回収方法情報選択画面33で回収方法情報23を識別コード化する場合、回収方法制御プログラム18によって回収方法情報23を識別コード29に変換する。
STEP8は、STEP6及びSTEP7で選択された回収方法情報23をCPU6で呼び出しする。
STEP9は、STEP8で回収方法情報23を呼び出し後に回収方法コード17を呼び出す。
STEP10は、呼び出された回収地域情報21及び回収不可情報22及び回収方法情報23(識別コード29の場合もある)及び回収方法コード17を、通信部13を介してプリンタ部3に送信する。
STEP11は、プリンタ部3が携帯端末の通信部13を介して送信された回収地域情報21及び回収不可情報22及び回収方法情報23(識別コード29の場合もある)及び回収方法コード17を受信後に、印字部でラベル4の表面に回収地域情報21及び回収不可情報22及び回収方法情報23(識別コード29の場合もある)及び回収方法コード17を印字する。
【0028】
図6乃至図8は、ラベル発行システム1の携帯端末2の操作状況を示す説明図である。
【0029】
図6は、携帯端末2の表示部11に表示される回収地域情報21を選択する画面である回収地域情報選択画面31である。回収地域情報選択画面31は、複数の回収地域情報21を表示してある回収地域情報選択欄35と、回収地域情報21を決定する回収地域決定ボタン36と、を有する。廃棄物の回収者は入力部12を操作し、回収地域情報選択欄35から対象の回収地域情報21を選択し、選択後に回収地域決定ボタン36を選択する。回収地域決定ボタン36を選択すると回収地域情報21が決定され、回収不可情報22を選択する回収不可情報選択画面32に移行する。
【0030】
図7は、携帯端末2の表示部11に表示される回収不可情報22を選択する画面である回収不可情報選択画面32である。回収不可情報選択画面32は、複数の回収不可情報22を表示してある回収不可情報選択欄38と、回収不可情報22を決定する回収不可決定ボタン39と、を有する。廃棄物の回収者は入力部12を操作し、回収不可情報選択欄38から対象の回収不可情報22を選択し、選択後に回収不可決定ボタン39を選択する。回収不可決定ボタン39を選択すると回収不可情報22が決定され、回収方法情報23をラベル4に識別コード29で表示するか、目視できる文字情報で表示するかを選択する回収方法情報選択画面33に移行する。回収不可決定ボタン39を選択前に戻るボタン40を選択すると回収地域情報選択画面31に戻る。
【0031】
図8は、携帯端末2の表示部11に表示される回収方法情報23を識別コード化するか否かを選択する画面である回収方法情報選択画面33である。回収方法情報選択画面33は、回収方法情報23を識別コード化してラベルに表示させる識別コード表示選択42と、目視できる文字情報でラベルに表示させる文字情報表示選択43と、を有する回収方法情報選択欄44と、回収方法情報23のラベル4への表示形式を決定する回収方法決定ボタン45と、を有する。廃棄物の回収者は、入力部12を操作し、識別コード表示選択42又は文字情報表示選択43を選択し、選択後に回収方法決定ボタン45を選択する。回収方法決定ボタ45ンを選択すると回収方法情報23のラベル4への表示形式(識別コード29又は文字情報)が決定する。回収方法決定ボタン45を選択前に戻るボタン46を選択すると回収不可情報選択画面32に戻る。
なお、回収方法情報23をラベル4に目視できる文字情報で表示するか識別コード29で表示するかについての選択は、携帯端末2にラベル4のサイズ(大きさ)を入力し、入力されたラベル4のサイズ(大きさ)と表示する情報のサイズを比較し、携帯端末2が自動で選択する制御を行っても良い。
【0032】
上述したように本発明のラベル発行システム1は、回収地域情報21及び回収不可情報22、回収地域情報21及び回収不可情報22に対応した回収方法情報23を表示したラベル4を容易に発行できるとともに、このラベル4を廃棄物回収者の定めた廃棄物の回収方法に違反し回収することができない廃棄物又は廃棄物用の容器(ごみ袋)に貼り付けることによって、廃棄物を出す者に廃棄物の正しい出し方を促進することができる。
また、廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトに携帯電話機などで容易に接続できる回収方法コード17をラベル4に表示できるため、廃棄物を出す者が廃棄物の回収方法を容易に知ることができる。
また、回収方法情報23を携帯電話などで読取り文字などに解析可能な識別コード29に変換する回収方法制御プログラム18を有するため、回収方法情報23の情報量が多いときであっても回収方法情報23をラベル4に省スペースで表示可能であり、回収方法情報23の情報量によってラベル4のサイズを変更するという手間がかからず、小型のラベルが使用可能である。
【0033】
なお、本発明が上記実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変更可能である。また、上記構成要件の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のラベル発行システム1の概略説明図である。
【図2】携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図3】廃棄物情報データ構成を示すテーブル図である。
【図4】廃棄物情報のデータ構成を示すブロック図である。
【図5】ラベル発行システムの制御について示すフローチャート図である。
【図6】携帯端末の操作状況を示す説明図である。
【図7】携帯端末の操作状況を示す説明図である。
【図8】携帯端末の操作状況を示す説明図である。
【図9】ラベルの平面図である。
【図10】回収方法情報をラベルに識別コードで表示したときのラベルの平面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 ラベル発行システム
2 携帯端末
3 プリンタ部
4 ラベル
6 CPU
7 ROM
8 RAM
9 ハードディスク(HD)
11 表示部
12 入力部
13 通信部
14 バス
16 廃棄物情報
17 回収方法コード
18 回収方法制御プログラム
19 ラベル発行制御プログラム
21 回収地域情報
22 回収不可情報
23 回収方法情報
25 回収地域情報表示領域
26 回収不可情報表示領域
27 回収方法情報表示領域
28 回収方法コード表示領域
29 識別コード
31 回収地域情報選択画面
32 回収不可情報選択画面
33 回収方法情報選択画面
35 回収地域情報選択欄
36 回収地域決定ボタン
38 回収不可情報選択欄
39 回収不可決定ボタン
40 戻るボタン
42 識別コード表示選択
43 文字情報表示選択
44 回収方法情報選択欄
45 回収方法決定ボタン
46 戻るボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベルを発行するシステムであって、
入力手段と、
廃棄物を回収できない旨のメッセージである回収不可情報を複数記憶する回収不可情報記憶手段と、
前記入力手段により前記回収不可情報記憶手段から選択された回収不可情報を呼び出す回収不可情報呼出手段と、
呼び出された前記回収不可情報をラベルに印字する印字部を備えたことを特徴とするラベル発行システム。
【請求項2】
前記ラベル発行システムは、廃棄物を回収する地域である回収地域情報を複数記憶する回収地域情報記憶手段と、前記入力手段により前記回収地域情報記憶手段から選択された回収地域情報を呼び出す回収地域情報呼出手段と、印字部で呼び出された回収地域情報をラベルに印字することを特徴とする請求項1記載のラベル発行システム。
【請求項3】
前記ラベル発行システムは、廃棄物を回収する廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトのアドレスをコード化した回収方法コードを前記印字部でラベルに印字することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のラベル発行システム。
【請求項4】
ラベルを発行するシステムであって、
入力手段と、
廃棄物を回収する地域である回収地域情報を複数記憶する回収地域情報記憶手段と、
前記入力手段により前記回収地域情報記憶手段から選択された回収地域情報を呼び出す回収地域情報呼出手段と、
廃棄物を回収できない旨のメッセージである回収不可情報を複数記憶する回収不可情報記憶手段と、
前記入力手段により前記回収不可情報記憶手段から選択された回収不可情報を呼び出す回収不可情報呼出手段と、
前記回収地域情報及び前記回収不可情報に対応した廃棄物の回収方法である回収方法情報を複数記憶した回収方法情報記憶手段と、
前記入力手段により回収地域情報及び回収不可情報を選択後に、前記回収方法情報手段から前記回収地域情報及び前記回収不可情報に対応した回収方法情報を呼び出す回収方法情報呼出手段と、
呼び出された前記回収地域情報及び前記回収不可情報及び前記回収方法情報をラベルに印字する印字部を備えたことを特徴とするラベル発行システム。
【請求項5】
前記ラベル発行システムは、廃棄物を回収する廃棄物回収者が定めた廃棄物の回収方法が記載されたウェブサイトのアドレスをコード化した回収方法コードを前記印字部でラベルに印字することを特徴とする請求項4記載のラベル発行システム。
【請求項6】
前記ラベル発行システムは、前記入力手段で選択した回収地域情報及び回収不可情報に対応した前記回収方法情報を識別コードに変換する制御プログラムを有しており、この制御プログラムによって変換した識別コードを前記印字部でラベルに印字することを特徴とする請求項4又は請求項5記載のラベル発行システム。
【請求項7】
前記回収地域情報を入力手段によって選択後に前記回収不可情報を選択することを特徴とする請求項4又は請求項5又は請求項6記載のラベル発行システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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