説明

ラミネート物

【課題】従来の電子ペン用帳票は、ドットパターンが形成された面の少なくとも一部に透明性保護部材を設けるもので、ドットパターンが形成されていない帳票部分は傷み易い。
【解決手段】前記課題を解決するために、シートの一方の面を接着剤を介して透明な保護フィルムで被覆したラミネート物であって、前記接着剤及び保護フィルムには、赤外線を吸収する物質が含まれず、前記シートの少なくとも保護フィルムが形成される側の面には赤外線非吸収インキにより図柄が印刷され、前記図柄が印刷されたシートの表面には、さらに、赤外線吸収インキにより電子ペン読取り用ドットパターンが印刷されたラミネート物を提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ペン読取り用ドットパターンが印刷された印刷物を被覆したラミネート物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子ペンによる入力システムが提供されている。
これは、スウェーデンの「Anoto社」が開発した入力システムで、「アノトペン」と呼ばれる電子ペンと、電子ペン読取り専用ドットパターン(以下、単にドットパターンともいう)が印刷された電子ペン書き込み用専用用紙(以下、電子ペン記載用紙という)に記載された情報をその場で電子化情報として通信端末に送信するシステムである。
電子ペンは、通常の筆記部と、筆記部によって用紙の記載面に記載された情報を用紙の記載面に印刷されたドットパターン情報として読み取るための撮像部と、読み取ったドットパターン情報を送信するための通信部等を搭載している。
記載者が電子ペン記載用紙の上に文字などを記載すると、ペンの移動に伴って電子ペンの撮像部が電子ペン記載用紙上に印刷されたドットパターンを読み取り、記載者が記載した文字などの入力情報を電子情報として記憶する。
電子ペンが記憶した入力情報は、前述の通信部により、電子ペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの通信端末に送信される。
電子ペンを使用する前述の入力システムでは、電子ペンがキーボードの役割を果たすのであるが、記載者は従来どおりの感覚で申し込み等を行うことができる。
【0003】
このシステムの運用において、電子ペン記載用紙を繰り返し利用できる「電子ペン用帳票」が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている「電子ペン用帳票」は、電子ペンにより情報取得可能なドットパターンが形成されている帳票のドットパターン形成面の少なくとも一部に透明性保護部材を設け、ドットパターン部分の劣化を防止しようとするものである。
【0004】
【特許文献1】特開2005−56357号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された電子ペン用帳票はドットパターンが形成された面の少なくとも一部に透明性保護部材を設けるもので、ドットパターンが形成されていない帳票部分は傷み易い。
そこで本発明は、前述の欠点をカバーするために、電子ペン読取り用ドットパターンが印刷された印刷物を被覆したラミネート物を提供することを目的とするものでる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題の目的を達成するために、本発明のラミネート物の第一の態様は、シートの一方の面を接着剤を介して透明な保護フィルムで被覆したラミネート物であって、前記接着剤及び保護フィルムには、赤外線を吸収する物質が含まれず、前記シートの少なくとも保護フィルムが形成される側の面には赤外線非吸収インキにより図柄が印刷され、前記図柄が印刷されたシートの表面には、さらに、赤外線吸収インキにより電子ペン読取り用ドットパターンが印刷されたことを特徴とするものである。
【0007】
また、第二の態様は、シートの表裏全面を接着剤を介して透明な保護フィルムで被覆したラミネート物であって、前記接着剤及び保護フィルムには、赤外線を吸収する物質が含まれず、前記シートには赤外線非吸収インキにより図柄が印刷され、前記図柄が印刷されたシートの表面には、さらに、赤外線吸収インキにより電子ペン読取り用ドットパターンが印刷されたことを特徴とするものである。
【0008】
また、第三の態様は、第一又は第二の態様において、シートの周縁には保護フィルムだけによる透明な縁取りが形成されたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
1)第一の態様のように、シートの一方の面を接着剤を介して透明な保護フィルムで被覆したラミネート物であって、前記接着剤及び保護フィルムには、赤外線を吸収する物質が含まれず、前記シートの少なくとも保護フィルムが形成される側の面には赤外線非吸収インキにより図柄が印刷され、前記図柄が印刷されたシートの表面には、さらに、赤外線吸収インキにより電子ペン読取り用ドットパターンが印刷されたことにより、記載部分のインキを拭き取って繰り返し使用することができる。また、シートの印刷面が透明な保護フィルムで被覆されているために図柄及びドットパターンが印刷されたシート全体の強度が向上し、少なくともシートの電子ペン読取り用ドットパターンが印刷された面の折り曲げ傷などによるシートの傷みや、水などの付着による劣化を防止することができる。
2)また、第二の態様のように、シートの表裏全面を接着剤を介して透明な保護フィルムで被覆したラミネート物であって、前記接着剤及び保護フィルムには、赤外線を吸収する物質が含まれず、前記シートには赤外線非吸収インキにより図柄が印刷され、前記図柄が印刷されたシートの表面には、さらに、赤外線吸収インキにより電子ペン読取り用ドットパターンが印刷されたことによって、記載部分のインキを拭き取って繰り返し使用することができる。また、シートの表裏が透明な保護フィルムで被覆されているために、湿度変化によるカールが発生せず、また、シートの電子ペン読取り用ドットパターンが印刷された面の傷みや、水などの付着による劣化を防止することができる。
3)また、第三の態様のように、第一又は第二の態様において、シートの周縁には保護フィルムだけによる透明な縁取りが形成されたことによって、周縁から水等が浸透することがなく、雨天の屋外で使用することが可能となる。また、記載部分のインキを拭き取って繰り返し使用する際に、シートを水,洗剤、または、溶剤などで丸洗いすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本実施の形態のラミネート物について説明する。
図1は、本実施の形態のラミネート物の一例について説明するための図,図2は、本実施の形態の、ラミネート物の他の一例について説明するための図,図3は、図1のA−A線断面の一例について説明するための図,図4は、電子ペンの一例について説明するための図,図5は、電子ペン読取り専用ドットパターンについて説明するための図,である。
【0011】
図1を参照して、本実施の形態のラミネート物の一例について説明する。
図1に示すラミネート物1の例は、シートの両面を保護フィルム12で被覆し、保護フィルム12による透明な縁取りが設けられた「パート社員出勤カード」の例である。
シート11には、「パート社員出勤カード」の文字を含む図柄111のほかに、罫線やデザインなどの印刷が赤外線非吸収インキを使用して印刷されている。
さらに、日付情報31や出退勤情報32を記載する罫線の内側には電子ペン読取り用のドットパターン112が赤外線吸収インキにより印刷されている。図示しないが、裏面にも、同様の印刷が行われる場合もある。
【0012】
前述の印刷が施されたシート11は、赤外線吸収物質を含有しない保護フィルム12によってシート全面にわたってラミネートされている。当然のことながら、前述の保護フィルム12とシート11を接着する接着剤(図示せず)にも、赤外線吸収物質は含有されていない。
【0013】
「パート社員」は、出勤する日としない日があるために、「パート社員出勤カード」には出勤の都度「氏名」を記載する。そのため、「パート社員出勤カード」には「氏名」,「出勤時刻」,「退出時刻」を記載するための罫線と、「日付情報」記載枠が印刷されている。
「パート社員」は出勤、退勤時に備え付けの電子ペンを使用して出勤した順に「氏名」,「出勤時刻」を記載する。また、退勤時には自分の氏名記載欄に「退出時刻」を記載する。
【0014】
電子ペンのカートリッジには、水性のインクや油性のインクが格納されている。
いずれのインクの場合も、ラミネート物1を再使用する場合は、水や、溶剤で記載部分を拭き取ることができ、記載した部分は再度使用できる状態となる。「パート社員出勤カード」などは、長期間不特定多数の人が使用することにより記載面が手垢などで汚れるために、週に一度洗剤などで保護フィルムの表出面をクリーニングする。
【0015】
図2を参照して、本実施の形態の、ラミネート物の他の一例について説明する。
図2は、図示しないが、ラミネート物2が電子ペン対応のドットパターンが印刷されたロードマップの例を示している。
車載のナビゲータ(電子ペンと連動している)の初期設定を行うときに最終目的地の場所と出発地点を地図上で指定する。
車を運転して青森市に行く場合は、電子ペンによって、出発地点(省略)と到着予定地点である青森市の場所を東北地方の地図22上でマークする。
すると、ナビゲータに搭載された行く先設定プログラムが作動し、ナビゲーション機能を起動させる。
地図は繰り返し使用されるために、時々表面の保護フィルム面をクリーニングし常にきれいな状態にしておく。
【0016】
ラミネート物がロードマップのような場合は、複数のシートが綴じ合わされており、各シートの厚さが薄いほど好ましい。また、水に晒されるようなことが少ないために、片面だけ保護フィルムで被覆することができる。また、シートの周縁はシートを保護フィルムでラミネートした後で断ち切り状態にして使用することができる。
【0017】
図3を参照して、図1のA−A線断面の一例について説明する。
シート11には、文字を含む図柄111のほかに、罫線やデザインなどの印刷が赤外線非吸収インキを使用して印刷されている。
さらに、図1で説明したように、電子ペン読取り用のドットパターン112が赤外線吸収インキにより印刷されている。図では、裏面にも、同様の印刷が行われている。
シート11は、赤外線吸収物質を含有しない保護フィルム12によってシート全面にわたってラミネートされている。当然のことながら、前述の保護フィルム12とシートを接着する接着剤4にも、赤外線吸収物質は含有されていない。
図に示す例では、保護フィルム12による透明な縁取り121が設けられている。
【0018】
電子ペンによってラミネート物1の保護フィルム12上に必要情報を記載すると、保護フィルム12や接着剤4を透過させてシート11の表面に印刷されたドットパターン112を読み取って、記載情報を電子ペンに記憶させる。
裏面に、記載する場合も同様である。
ラミネート物を再使用する場合は、電子ペンで記載された水性のインクや油性のインクを水や、溶剤で拭き取る。
「パート社員出勤カード」などは、長期間不特定多数の人が使用することにより記載面が手垢などで汚れるために、週に一度洗剤などで保護フィルムの表出面をクリーニングする。
その際に、保護フィルム12による透明な縁取り121が設けられていれば、ラミネートの境界から水や溶剤が浸透することがない。
【0019】
ここで、電子ペンと、電子ペン読取り専用ドットパターンを使用する「Anoto社」のシステムについて説明する。
電子ペンは、通常の筆記部と、ドットパターンを読み取るための撮像部と、ドットパターン情報を送受信するための送受信部(以下、通信部という)等を搭載している。
例えば、記載者が情報記載欄に文字などを記載すると、ペンの移動に伴って電子ペンに内蔵された撮像部が、ドットパターンによって表示された座標情報を読み取り、接続された通信端末に読み取った座標情報を通信部から送信する。
通信端末は、受信した前記座標情報をネットワークに接続された電子ペンシステム管理サーバに送信する。
電子ペンシステム管理サーバは、受信した座標情報をテキストデータに変換し、利用者側のサーバや、前記通信端末に返信する。
通信端末内に電子ペンシステム管理サーバ機能が内蔵されている場合は、前記座標情報は、電子ペンシステム管理サーバ機能によってテキストデータに変換される。
【0020】
図4を参照して、電子ペンについて説明する。
電子ペン5は、インクカートリッジ58を伴った筆記部56,ドットパターンを読み取るデジタルカメラによる撮像部55,デジタルカメラで読み取られた筆記情報(ドットパターンの座標情報)を記憶する記憶部53,携帯通信端末に座標情報を送信する通信部52,これらの機能を制御する制御部54,電子ペン用の圧力センサ57,図示しないが電源部で構成され、これらを電子ペン5の筐体51の内部に搭載している。
電子ペン5は、撮像部55から照射される赤外線によって電子ペン記載用紙に印刷されたドットパターンを読み取り、筆記部56が記載した文字の軌跡を記憶部53で記憶し、図示しないが、電子ペンのユニークな識別情報などと共に通信部52から接続された通信端末に送信する。
電子ペンの通信部52は、USB(Universal Serial Bus),Bluetooth(The Bluetooth SIG,Inc.の登録商標)何れにも対応できるようになっている。
また、電子ペン5の筐体51に組み込まれた筆記部56は、単なる筆記具として使用することもできるようになっている。
【0021】
筆記部56は、筆記情報を可視状態で記載部に残す役割の他に、デジタルカメラによる撮像部55と、ドットパターン印刷面との距離を一定にする役割を担っている。
筆記部56が電子ペン筐体51に装着されたときに、インクカートリッジ58側の先端が、電子ペンの筐体51に取り付けられた電子ペン用の圧力センサ57に接触するようになっている。
この圧力センサ57は、情報の記載が開始されることを制御部54に伝える機能と、筆圧の強弱を認識する機能を備えている。
また、インクカートリッジ58の残量を確認する場合、または、インクを充填する場合は、例えば、筆記部56を電子ペン筐体51の先端から引き抜いてインクの残量確認、または、インクの充填を行う。
【0022】
図1と、図5を参照して、電子ペン読取り専用ドットパターンについて説明する。
図5は、図1のドットパターン印刷面の一部を拡大したものである。
図5に示す縦横の仮想線は、説明し易くするために記載しており、実際には印刷されていない。
電子ペン読取り専用ドットパターン112の各ドットは、0.3mm間隔で形成された直角に交わる縦横の仮想線の交点近傍に、それぞれ異なる4方向の何れかに配置され、形成されている。「Anoto社」のシステムでは、36個のドット(約4mm2の内側に印刷されたドット群)を1単位情報として扱っている。
【0023】
電子ペンで、電子ペン記載用紙上に文字等を記載すると、ペン先がどの位置をなぞっているか、その近傍に印刷されたドットパターンの座標情報を読み取って、ペン先が移動した単位情報の軌跡を電子ペンの記憶部に記憶するようになっている。
電子ペン記載用紙の所定部を電子ペンでマークをすると、電子ペン記載用紙に記載した前記座標情報を電子ペンから通信端末に送信するようになっている。
「Anoto社」のシステムでは、一つの利用分野で同一のドットパターンが利用されないように管理されている。
【0024】
次に、前述の電子ペンシステム管理サーバ(図示せず)について説明する。
電子ペンシステム管理サーバは、多くの場合、PLSサーバと、ASHサーバに分けられて使用される。
通信端末から送信された座標情報は、まず、PLS(Paper Look−up Service)と呼ばれる電子ペンシステム管理サーバに送信される。
PLSサーバは、受信したドットパターンの座標情報から、使用されているアプリケーションを割り出して、そのアプリケーション支援を行うASH(Application Service Handler)サーバのURL(Uniform Resource Locator)と座標情報を通信端末に送信する。電子ペンシステム管理サーバ機能は、通信端末内に組み込まれて使用されることもある。
【0025】
次に、前述の通信端末(図示せず)について説明する。
通信端末は、例えば、キーボードなどの入力手段,インターネットに接続されて入力情報を送受信する送受信手段,ディスプレイなどの表示手段,入力情報や読み込んだ情報を保存する保存手段とを有する携帯電話,PDA(Personal Digital Assistance),パーソナルコンピュータのような装置である。
通信端末は、前述のように、電子ペンから送信された情報を電子ペンシステム管理サーバに送信し、テキストデータなどに変換された情報として受信し、利用する。
【0026】
(実施例)
図3を一部参照して、本実施の形態のラミネート物の実施例について説明する。
シート11には赤外線を吸収する物質を含まない市販の105g/m2の上質紙を使用した。前記材料の他にシート用材料として、坪量41g/m2〜210g/m2の赤外線を吸収する物質を含まない模造紙,上質紙,純白ロール紙,コピー紙,タイプライター用紙等から選択して使用することができる。
ドットパターン112,図柄111の印刷には、インクテック製NSインキ(酸化重合タイプ)及びインクテック製UV・BF−SGインキ(紫外線硬化タイプ)を使用した。
なお、ドットパターンの印刷には黒カーボンインキ、または、赤外領域の光を吸収するインキを使用している。また、図柄の印刷には、電子ペンの読み取りに影響を与えない赤外領域の光を吸収しないインキを使用している。
【0027】
プリンタでドットパターン112を形成する場合は、平版用プリンタ(例えば、沖データ製ML9600PS)等を使用する。プリントに使用するトナーは、スチレン・アクリレート系共重合樹脂を主成分とする赤外線を吸収する黒色トナーを使用する。
【0028】
また、赤外線を吸収する物質を含まない接着剤塗布済み保護フィルム12には、アスカ製フィルム(品番:BH−106)を使用した。保護フィルム12は、ポリエステル・ポリエチレンを主成分とするものであるが、特に前述のものに限定するものではない。ラミネートに使用した装置はJOL製DIGITAL−4R230で温度を130℃に設定して貼り合わせた。ラミネート装置も前述のものに限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0029】
電子ペンを使ったシステムで繰り返し使用したい情報入力媒体として好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本実施の形態のラミネート物の一例について説明するための図である。
【図2】本実施の形態のラミネート物の他の一例について説明するための図である。
【図3】図1のA−A線断面の一例について説明するための図である。
【図4】電子ペンの一例について説明するための図である。
【図5】電子ペン読み取り専用のドットパターンについて説明するための図である。
【符号の説明】
【0031】
1,2 ラミネート物
4 接着剤
5 電子ペン
11 シート
12 保護フィルム
21,22 区分地図
31 日付情報
32 出退勤情報
51 筐体
52 通信部
53 記憶部
54 制御部
55 撮像部
56 筆記部
57 圧力センサ
58 インクカートリッジ
111 図柄
112 ドットパターン
121 縁取り


【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートの一方の面を接着剤を介して透明な保護フィルムで被覆したラミネート物であって、
前記接着剤及び保護フィルムには、赤外線を吸収する物質が含まれず、
前記シートの少なくとも保護フィルムが形成される側の面には赤外線非吸収インキにより図柄が印刷され、
前記図柄が印刷されたシートの表面には、さらに、赤外線吸収インキにより電子ペン読取り用ドットパターンが印刷されたことを特徴とするラミネート物。
【請求項2】
シートの表裏全面を接着剤を介して透明な保護フィルムで被覆したラミネート物であって、
前記接着剤及び保護フィルムには、赤外線を吸収する物質が含まれず、
前記シートには赤外線非吸収インキにより図柄が印刷され、
前記図柄が印刷されたシートの表面には、さらに、赤外線吸収インキにより電子ペン読取り用ドットパターンが印刷されたことを特徴とするラミネート物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のラミネート物において、
シートの周縁には保護フィルムだけによる透明な縁取りが形成されたことを特徴とするラミネート物。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−23255(P2010−23255A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−184424(P2008−184424)
【出願日】平成20年7月16日(2008.7.16)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】