説明

ランジェリーパラソル

【課題】女性のデリケートな洗濯物を外部の視線や水濡れ、紫外線から守り、ファッション性も考慮された洗濯物干しを提供する。
【解決手段】開いた時に、天シート部1が通常の傘よりも深くなるように形成されたパラソルにおいて、天頂部から放射状裾広がりに延びる親骨にかかる重力を下から受け止めて、支軸棒に集約する受け骨の各々相互間を、支軸棒と接する受け骨起点部から等距離の位置で橋渡し様に連結し、一周する橋架軸内輪を設け、その外側に平行にもう一つ、同様に周回する別の橋架軸外輪を設ける。この場合の受け骨と、橋架軸内輪及び橋架軸外輪とが統合する橋架軸結合部にそれぞれピンチを取り付ける。支軸棒の延長上に天シート天頂部から外に突き出る吊り掛けフック11を設ける。支軸棒の下端にリングハンドル12を設ける。天シートは防水又は撥水性且つ、紫外線カット性を有する不透明な素材で形成されることを特徴とするランジェリーパラソル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、女性の下着などのデリケートな洗濯物の干し具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、女性の下着などのデリケートな洗濯物を干すためには、スタンドタイプの物干し具や、覆いの無いむき出しのハンガーピンチに干していた。
なお、突然の雨にモーターが反応し、ビニールシートが降りて来て洗濯物をカバーする雨濡れ防止洗濯ハンガーも知られている(特許文献1参照)。筒状をした防水性の薄膜や不透水性のフィルムで物干全体をすっぽり覆い、外部の視線や、急な天候の変化による雨や汚れから洗濯物を守る洗濯物の雨雪除け物干セットは知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2000−317195号公報
【特許文献2】 特許2005−66260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
その為に次のような問題点があった。
(イ)女性の高価でデリケートな下着に着目した物干し具が無かった。
(ロ)外部の視線や突然の雨による水濡れ、炎天下での紫外線による黄ばみに対応するものは知られているが、どれもファッション性に欠けていた。
(ハ)昨今のマンション事情では、美観を考慮するためベランダに洗濯物を干すことを禁じられているため、あからさまには外干しが出来なかった。
(ニ)洗濯物をむき出しの状態で干した際、美観上とても見苦しかった。
(ホ)[特許文献1]の雨濡れ防止洗濯ハンガーは、電源電池、動力モーター及びそれぞれの収容ボックスを必要とし、見るからにコスト高で、重量も嵩み、また通電のためにいちいち塩までいれなくてはならないので、使用にあたって非情に面倒でもあり、更に被せるシートが透明なので、女性の下着等を干すには抵抗感があると共に、すっぽり包むように被せるので、乾きにくさは否めない。
(ヘ)[特許文献2]の洗濯物の雨雪除け物干セットは、防水性フィルムを二重に被せるもので、いかにも開放的でなく、小さな通気口があっても乾きにくさは否めない。またフィルムが透明なのでやはり女性の下着等を干すには抵抗感がある。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
開いた時に、天シート部が通常の傘よりも深くなるように形成されたパラソルにおいて、天頂部から放射状裾広がりに延びる親骨にかかる重力を下から受け止めて、支軸棒に集約する受け骨の各々相互間を、支軸棒と接する受け骨起点部から等距離の位置で橋渡し様に連結し、一周する橋架軸内輪を設け、その外側に平行にもう一つ、同様に周回する別の橋架軸外輪を設ける。この場合の受け骨と、橋架軸内輪及び橋架軸外輪とが統合する橋架軸結合部にそれぞれピンチを取り付ける。支軸棒の延長上に天シート天頂部から外に突き出る吊り掛けフックを設ける。支軸棒の下端にリングハンドルを設ける。天シートは防水もしくは撥水性且つ、紫外線カット性を有する不透明な素材で形成される。
以上を特徴とするランジェリーパラソルを提供する。
【発明の効果】
【0006】
従来不可能とされていた女性のデリケートな下着などの洗濯物干しを、本発明により可能にし、外部の視線や突然の雨による水濡れ、紫外線による黄ばみから洗濯物を守り、美観上も綺麗に干すことができる。
本発明は、女性のデリケートな下着だけでなく、その他の洗濯物も干すことができ、旅行などにも持ち運ぶことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の裏側から見た状態を示す平面図
【図3】本発明の橋架軸と親骨と受け骨の相互関係を表す一部拡大斜視図
【図4】本発明の使用状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
開いた時に、天シート部(1)が通常の傘よりも深くなるように形成されたパラソルにおいて、天頂部から放射状裾広がりに延びる親骨(2)にかかる重力を下から受け止めて、支軸棒(4)に集約する受け骨(3)の各々相互間を、支軸棒(4)と接する受け骨(3)起点部から等距離の位置で橋渡し様に連結し、一周する橋架軸(5)内輪を設け、その外側に平行にもう一つ、同様に周回する別の橋架軸(5)外輪を設ける。この場合の受け骨(3)と、橋架軸(5)内輪及び橋架軸(5)外輪とが統合する橋架軸結合部(6)にそれぞれピンチ(7)を取り付ける。支軸棒(4)の延長上に天シート(1)天頂部から外に突き出る吊り掛けフック(11)を設ける。支軸棒(4)の下端にリングハンドル(12)を設ける。天シート部(1)は防水もしくは撥水性且つ、紫外線カット性を有する不透明な素材で形成される。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、支軸棒(4)下端にある下はじき(8)にあるろくろ(10)を上はじき(9)部分まで持ち上げ天シート部(1)を開いた状態にする。受け骨(3)と橋架軸(5)の交わる橋架軸結合部(6)のそれぞれに設けてあるピンチ(7)に洗濯物(13)を吊るし、ロープや竿に吊り掛けフック(11)を掛け洗濯物を干す。
天シート部(1)を閉じる際には、洗濯物(13)をピンチ(7)から外し、ろくろ(10)を下はじき(8)まで下して閉じ、リングハンドル(12)をフック等に掛けて収納する。
【符号の説明】
【0009】
(1)天シート部、(2)親骨、(3)受け骨、(4)支軸棒、(5)橋架軸、(6)橋架軸結合部、(7)ピンチ、(8)下はじき、(9)上はじき、(10)ろくろ、(11)吊り掛けフック、(12)リングハンドル、(13)洗濯物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開いた時に、天シート部が通常の傘よりも深くなるように形成されたパラソルにおいて、天頂部から放射状裾広がりに延びる親骨にかかる重力を下から受け止めて、支軸棒に集約する受け骨の各々相互間を、支軸棒と接する受け骨起点部から等距離の位置で橋渡し様に連結し、一周する橋架軸内輪を設け、その外側に平行にもう一つ、同様に周回する別の橋架軸外輪を設け、この場合の受け骨と、橋架軸内輪及び橋架軸外輪とが統合する橋架軸結合部にそれぞれピンチを取り付け、支軸棒の延長上に天シート天頂部から外に突き出る吊り掛けフックを設け、支軸棒の下端にリングハンドルを設け、天シートは防水もしくは撥水性且つ、紫外線カット性を有する不透明な素材で形成されることを特徴とするランジェリーパラソル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−103112(P2013−103112A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260959(P2011−260959)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(510168391)