説明

ランプ点灯装置およびフィラメントランプ

【課題】 装置全体を大型化させないままで、余計な電力も消費させずにフィラメントランプの断線を検知できるランプ点灯装置およびフィラメントランプを提供すること。
【解決手段】 内部にフィラメント3が配設された発光管2と、フィラメント3の両端に連結された内部リード4a、4bと、内部リード4a、4bが接続されて、発光管2の封止部21a、21bに設けられた給電用金属箔5a、5bと、給電用金属箔5a、5bに接続された外部リード6a、6bとを備えるフィラメントランプ10と、外部リード6a、6bに接続された電源100とからなるフィラメントランプ点灯装置において、
内部リード4aまたは給電用金属箔5aに接続された検出用金属箔8を発光管2の封止部21aに設け、検出用金属箔8に外部検出リード9を接続し、外部検出リード9と外部リード6aとの間を電圧検出器101を介して接続したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウェハの加熱等に用いられるランプ点灯装置およびフィラメントランプに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程における光照射式加熱装置は、成膜、拡散、アニール等、広範囲に渡って利用されており、いずれの処理も板状の被処理物等の半導体ウェハを急速に加熱することができ、1000℃以上にまで数秒間〜数十秒間で昇温させるものである。近年は更に高速で昇温させることが要求されてきており、ランプに投入される電力が大電力化してきている。これはスパイクアニールと呼ばれており、200℃/秒を超える高速で昇温させ、目的温度に達したら直ちに冷却することが行われる。このスパイクアニールにより非常に薄い拡散層(シャロージャンクション)を形成させることができ、半導体素子の性能を向上させることができる。
【0003】
光照射式加熱装置としては、フィラメントランプを平行に複数並べたものが利用されている。フィラメントランプは、非接触過熱でありながら瞬時に高温まで加熱できる高速反応性を有しているため、半導体製造工程での急速加熱のための光源に適している。しかし、光照射式加熱装置に組み込まれるフィラメントランプの一部が断線して不点灯になると、半導体ウェハの温度分布が不均一になり、半導体ウェハにスリップと呼ばれる現象、即ち、結晶転移の欠陥が発生し、不良品となるおそれがある。
【0004】
そのため、光照射式加熱装置に組み込まれるフィラメントランプの断線は、早期に精度よく検出する必要がある。しかし、光照射式加熱装置の放射光は非常に強いため、照度計を用いて測定してもフィラメントランプが1本断線しただけでは検出不可能である。また、照射エリアは非常に高温になるため、照度モニターを配置することもできない。そのため、個々のフィラメントランプの断線を検知する必要がある。
【0005】
フィラメントランプの断線を検知するためには種々の方法があるが、特公平6−65172号公報では、カレントトランスを用いてヒータ線とインバータをつなぐ回路を電流検知する手法が記載されている。カレントトランスは、計器用変流器とも呼ばれ、交流電流値を測定することができる。フィラメントランプが断線すると電流が流れなくなるため、カレントトランスの電流検出値が零に等しくなることで、フィラメントランプの断線を検知することができる。
【0006】
また、特開平2−186581号公報では、ヒータの断線を検出するために、ヒータと電源をつなぐ回路に電流検出器を直列につないでいる。電流検出器から得られた数値と基準値を比較して、検出値が基準値以下の場合にヒータが破断しているものと判断している。
【特許文献1】特公平6−65172号公報
【特許文献2】特開平2−186581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、カレントトランスを用いて断線検知するためには、フィラメントランプ一本に対して1つのカレントトランスを必要とするため、フィラメントランプを多数本並列に配置する光照射式加熱装置では、装置全体が大型化するという不具合がある。また、フィラメントランプ一本一本にカレントトランスを取り付けるため、製作コストが上昇するという不都合もある。
【0008】
また、電源とフィラメントランプとをつなぐ給電ラインに直列に電流検出器を接続しても、電流検出のために給電ラインに抵抗を取り付けることになり、電力ロスとなる。電流検出器によって電圧が発生し、電流検出器の抵抗によってエネルギーが消費され、余分な電力消費が発生するためである。
【0009】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、装置全体を大型化させないままで、余計な電力も消費させずにフィラメントランプの断線を検知できるランプ点灯装置およびフィラメントランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願第1の発明は、内部にフィラメントが配設された発光管と、該フィラメントの両端に連結された内部リードと、該内部リードが接続されて、発光管の封止部に設けられた給電用金属箔と、該給電用金属箔に接続された外部リードとを備えるフィラメントランプと、
前記外部リードに接続された電源とからなるフィラメントランプ点灯装置において、前記内部リードまたは前記給電用金属箔に接続された検出用金属箔を発光管の封止部に設け、該検出用金属箔に外部検出リードを接続し、該外部検出リードと前記外部リードとの間を電圧検出器を介して接続したことを特徴とする。
また、本願第2の発明は、内部にフィラメントが配設された発光管と、該フィラメントの両端に連結された内部リードと、該内部リードが接続されて、発光管の封止部に設けられた給電用金属箔と、該給電用金属箔に接続された外部リードを備えるフィラメントランプにおいて、前記内部リードまたは前記給電用金属箔に接続された検出用金属箔を発光管の封止部に設け、該給電用金属箔に外部検出リードを設けたことを特徴とする
また、本願第3の発明は、本願第2のフィラメントランプにおいて、前記検出用金属箔は、前記給電用金属箔よりも幅が小さいことを特徴とする。
また、本願第4の発明は、本願第2のフィラメントランプにおいて、前記発光管の内部に独立して給電される複数のフィラメントを有し、少なくとも1つのフィラメントには、前記検出用金属箔または前記給電用金属箔に接続された検出用金属箔を発光管の封止部に設け、該検出用金属箔に外部検出リードを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本願第1の発明に係るフィラメントランプ点灯装置および本願第2の発明にかかるフィラメントランプによれば、検出用金属箔を介して外部に検出用リードを導出し、給電用金属箔と並列に電圧検出器を接続する簡単な構成で、フィラメントランプの断線検出ができる。また、カレントトランスによる検出ではカレントトランスの他に電流計も必要とするが、本発明のフィラメントランプ点灯装置では電圧検出器のみで検出できるので、部品点数を少なくでき、装置を小型化できる。その上、電圧検出器はカレントトランスに比べて安価なため、製作コストを抑えることもできる。
その上、フィラメントランプの断線検知のために直列に電流検出用の抵抗を余分につけないため、電力消費も発生しない。
【0012】
本願第3の発明にかかるフィラメントランプによれば、給電用金属箔に流れる電流は大きく、検出用内部リードが接続する検出用金属箔に流れる電流はごくわずかとなる。給電用金属箔は、電気容量を大きくするために幅を大きくする必要があるが、検出用金属箔は幅を小さくすることができる。検出用金属箔の幅を小さくすることによって、封止部の形状をあまり大きくしなくても検出用金属箔を追加して配置することができる。
【0013】
本願第4の発明にかかるフィラメントランプによれば、複数のフィラメントが配置されたフィラメントランプでは、それぞれの回路の断線を検知するために検出器が必要となるため、検出器を小型化させることによって、装置全体を大幅に小さくできる。また、最も断線しやすいフィラメントだけに電圧検出器を取り付けることによって、装置の効果的に小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態のフィラメントランプを示す説明図
【図2】第1の実施形態のフィラメントランプの変形例を示す説明図
【図3】第2の実施形態のフィラメントランプを示す説明図
【図4】第3の実施形態のフィラメントランプを示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態のランプ点灯装置を示す説明用断面図である。
ランプ点灯装置は、フィラメントランプ10と、フィラメントランプ10に給電するための電源100と、フィラメントランプ1の外部リード6aと並列に接続される電圧検出器101とを備えて構成される。
フィラメントランプ10には、両端から導出される外部リード6a、6bに定格100W〜10000Wの交流電源が接続されている。電源100は、一方の封止部21aから導出される外部リード6aと他方の封止部21bから導出される外部リード6bとを接続し、フィラメント3に交流電流を供給している。
【0016】
フィラメントランプ10は、石英ガラスよりなる直管状の発光管2の内部にコイル状のフィラメント3が、管軸方向に伸びるように配置されて構成されている。フィラメント3の両端から、それぞれタングステン(W)またはモリブデン(Mo)よりなる内部リード4a、4bが管軸に沿って伸びるように連結されている。発光管2の両端はピンチシールされて封止部21a、21bが形成され、モリブデン(Mo)よりなる給電用金属箔5a、5bを介して発光管2の内部を気密に封止している。給電用金属箔5a、5bの一端には内部リード4a、4bが接続され、給電用金属箔5a、5bの他端には銅(Cu)またはニッケル(Ni)よりなる外部リード6a、6bが接続され、フィラメントランプ10の外部から気密空間の内部のフィラメント3に給電できるように構成されている。
【0017】
発光管2の内部に配置される内部リード4a、4bは、一方の封止部21aの近傍から分岐して、検出用内部リード7が形成されている。一方の封止部21aには、給電用金属箔5aと検出用金属箔8とが埋設されており、フィラメント3に接続する内部リード4aが給電用金属箔8に接続され、内部リード4aから分岐する検出用内部リード7が検出用金属箔8に接続されている。検出用金属箔8からは外部検出リード9が伸びており、外部検出リード9には電圧検出器101が直列に接続されている。電圧検出器101から導出された外部検出リード9は外部リード6aに接続される。
【0018】
このように検出用内部リード7を用いることによって、給電用金属箔5aに接続する内部リード4aおよび外部リード6aと、検出用金属箔8と電圧検出器101とに接続する検出用内部リード7と外部検出リード9とが、並列に接続されることになる。そのため、給電用金属箔5aで発生する電圧降下分を電圧検出器101で検出することができる。また、電圧検出器101は、一般に内部抵抗ができる限り大きくなるように設計されているので、検出用金属箔8と電圧検出器101とが直列に接続されている分岐された回路の抵抗値は非常に大きくなって、電流が流れにくいため、電圧検出器で発生する電圧降下分は、ほとんど無視することができる。
【0019】
このような理由から、フィラメント3に流れた電流は、検出用内部リード7に分岐せず、ほとんど内部リード6aにそのまま流れることになる。したがって、内部リード6aが接続する給電用金属箔5aに流れる電流は大きく、検出用内部リード7が接続する検出用金属箔8に流れる電流はごくわずかとなる。給電用金属箔5aは、電気容量を大きくするためには、幅を大きくする必要があるため、3mm〜10mm程度の幅を必要とする。一方、検出用金属箔8は、封止部21aを気密に封止できればいいので、給電用金属箔5aより幅を小さくすることができ、1mm〜2mm程度の幅でも十分である。
【0020】
フィラメント3に比べて給電用金属箔5a、5bの抵抗値は5mΩ〜10mΩであり、非常に小さいため、通常は給電用金属箔5a、5bにおける電圧降下は意識しないが、完全にないわけではない。フィラメント3に電流が3A〜20A程度流れると、内部リード6a、6bにほとんどの電流が流れて、給電用金属箔5a、5bにおいて15mV〜200mV程度電圧降下する。
【0021】
検出用金属箔8と電圧検出器101とが接続されている回路も、給電用金属箔5aによる電圧降下分と同等の電圧差が発生する。また、検出用金属箔8と電圧検出器101とが接続されて回路に流れる電流値は非常に小さいため、検出用金属箔8での電圧降下分は非常に小さくなる。そのため、給電用金属箔5aで発生する電圧降下分を、電圧検出器101で検知することができる。
【0022】
電圧検出器101は、給電用金属箔5aと並列に接続することによって、給電用金属箔5aの電圧降下の有無を検知して、給電用金属箔5aに電流が流れているかどうかを検出することができる。給電用金属箔5aに電流が流れていなければ、給電用金属箔5aの電圧降下もなくなり、電圧検出器101の測定値もほぼ零となる。給電用金属箔5aに電流が流れていないと検出されれば、フィラメントランプ10は断線しており、交換すべきものと判断できる。
【0023】
第1の実施形態のランプ点灯装置では、検出用金属箔8を介して外部に検出用リード9を導出し、給電用金属箔5aと並列に電圧検出器101を接続する簡単な構成で、フィラメントランプ10の断線検出ができる。また、電圧検出器101で測定する電圧は、給電用金属箔5aにおける電圧降下分なので、15mV〜200mV程度で非常に小さい。また、カレントトランスによる検出ではカレントトランスの他に電流計も必要とするが、本発明のフィラメントランプ点灯装置では電圧検出器101のみで検出できるので、部品点数を少なくでき、装置を小型化できる。その上、電圧検出器101はカレントトランスに比べて安価なため、製作コストを抑えることもできる。
また、電圧検出器101は、フィラメントランプ10の断線検知のために直列に電流検出用の抵抗を余分につけないため、余分な電力消費も発生しない。
【0024】
続いて、第1の実施形態の変形例を説明する。図2は、第1の実施形態に関して、給電用金属箔5aと並列に接続される検出用金属箔8の他の接続例を示した拡大図である。
図2(a)に示すように、給電用金属箔5aに接続する内部リード4aの先端を、L字状に曲げて形成し、給電用金属箔5aと検出用金属箔8との両方に接続させている。このように内部リード4aだけで給電用金属箔5aと検出用金属箔8とを通電させ、検出用金属箔8から導出された外部検出リード9に接続される電圧検出器を、給電用金属箔5と並列に接続することもできる。
【0025】
また、図2(b)に示すように、内部リード4aと外部リード6aが接続された給電用金属箔5aと、外部検出リード9が接続された検出用金属箔8とを用意し、給電用金属箔5aと検出用金属箔8とを接続リード80によって導通させている。このように接続しても、検出用金属箔8から導出された外部検出リード9に接続される電圧検出器を、給電用金属箔5aと並列に接続することができる。
【0026】
続いて、第2の実施形態について説明する。図3は、第2の実施形態のランプ点灯装置を示す説明用断面図である。
第1の実施形態のフィラメントランプ10は、発光管2の両端に封止部21a、21bが形成された、いわゆるダブルエンドフィラメントランプであるが、第2の実施形態のフィラメントランプ11は、発光管2の一端に封止部22が形成された、いわゆるシングルエンドフィラメントランプである。フィラメント3の両端に接続された内部リード4a、4bは、封止部22に向かって同一方向に平行に伸び、封止部22に埋設された給電用金属箔5a、5bに接続されている。外部リード6a、6bには、定格10W〜5000Wの電源100が接続され、フィラメント3に直流電流を供給している。
【0027】
一方の内部リード4aは、封止部22の近傍から分岐して、検出用内部リード7が形成されている。封止部22には、一対の給電用金属箔5a、5bに加えて、検出用金属箔8が埋設されており、検出用内部リード7が検出用金属箔8に接続されている。検出用金属箔8からは外部検出リード9が伸びており、外部検出リード9には電圧検出器101が直列に接続されている。電圧検出器101から導出された外部検出リード9が外部リード6aに接続されている。
【0028】
電圧検出器101が給電用金属箔5aと並列に接続されているので、電圧検出器101で給電用金属箔5aによる電圧降下分と同等の電圧差を検出することができる。給電用金属箔5aに電流が流れていなければ、給電用金属箔5aの電圧降下もなくなり、電圧検出器101の測定値もほぼ零となる。そのため、電圧検出器101の測定値によって給電用金属箔5aの電圧降下が無いと検出されれば、給電用金属箔5aに電流が流れておらず、フィラメントランプ11は断線しており、交換すべきものと判断できる。
【0029】
続いて、第3の実施形態について説明する。図4は、第3の実施形態のランプ点灯装置を示す説明用断面図である。
第1の実施形態のフィラメントランプ10は、発光管2の内部にフィラメント3が1つだけ配置されていたが、第3の実施形態のフィラメントランプ12は、発光管2の内部に独立して給電できるフィラメント31、32,33が3つ配置されている。封止部3a、3bの直近に配置されたフィラメント31、33は、両端に接続された内部リードが、それぞれ同一の封止部方向に延在している。一方、中央部に位置するフィラメント32に接続された内部リードは、それぞれ両端の封止部21a、21b方向に延在し、当該封止部21a、21bで給電用金属箔52a、52bと接続するように保持されている。
【0030】
それぞれのフィラメント31、32、33に接続する一方の内部リード41a、42b、43bに、封止部21a、21bの近傍から分岐して、検出用内部リード71、72、73が形成されている。封止部21a、21bには、給電用金属箔51a、51b、52a、52b、53a、53bに加えて、検出用金属箔81、82、83が埋設されているため、一方の封止部21aには、3枚の給電用金属箔52a、53a、53bと1枚の検出用金属箔83が埋設され、他方の封止部21bには、3枚の給電用金属箔51a、51b、52bと2枚の検出用金属箔81、82が埋設されている。一方の封止部21aには、1本の検出用内部リード73が検出用金属箔83に接続され、他方の封止部21bには、2本の検出用内部リード71、72が検出用金属箔81、82に接続されている。
【0031】
それぞれ検出用金属箔81、82、83からは外部検出リード91、92、93が伸びており、各々の外部検出リード91、92、93には電圧検出器111、121、131が直列に接続されている。一方の封止部21aから伸びる外部検出リード93は、一方の封止部21aの直近に位置するフィラメント33の断線を検出する。他方の封止部21bから伸びる2本の外部検出リード91、92は、それぞれ、他方の封止部21bの直近に位置するフィラメント31の断線と、中央部に位置するフィラメント32の断線を検出する。
【0032】
電圧検出器111、121、131がそれぞれのフィラメント31、32、33に導通する給電用金属箔51a、52b、53bと並列に接続されているので、電圧検出器111、121、131の測定値によって、発光管2の内部に配置されたフィラメント31、32、33のどれが断線したか検出することができる。発光管2の内部に独立給電される複数のフィラメント31、32、33が配置されたフィラメントランプ12では、それぞれの回路の断線を検知するために検出器が必要となるため、検出器を小型化させることによって、装置全体を大幅に小さくできる。
なお、経験等により、発光管2の内部に配置されたフィラメント31、32、33のうち、負荷がかかりやすく切れやすいフィラメントがわかっている場合には、最も断線しやすいフィラメントだけに電圧検出器を取り付けることも、装置の小型化の観点において有用である。
【符号の説明】
【0033】
10 フィラメントランプ
2 発光管
21a、21b 封止部
3 フィラメント
4a、4b 内部リード
5a、5b 給電用金属箔
6a、6b 外部リード
7 検出用内部リード
8 検出用金属箔
9 外部検出リード
100 電源
101 電圧検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部にフィラメントが配設された発光管と、該フィラメントの両端に連結された内部リードと、該内部リードが接続されて、発光管の封止部に設けられた給電用金属箔と、該給電用金属箔に接続された外部リードとを備えるフィラメントランプと、
前記外部リードに接続された電源とからなるフィラメントランプ点灯装置において、
前記内部リードまたは前記給電用金属箔に接続された検出用金属箔を発光管の封止部に設け、該検出用金属箔に外部検出リードを接続し、該外部検出リードと前記外部リードとの間を電圧検出器を介して接続したことを特徴とするフィラメントランプ点灯装置。
【請求項2】
内部にフィラメントが配設された発光管と、該フィラメントの両端に連結された内部リードと、該内部リードが接続されて、発光管の封止部に設けられた給電用金属箔と、該給電用金属箔に接続された外部リードを備えるフィラメントランプにおいて、
前記内部リードまたは前記給電用金属箔に接続された検出用金属箔を発光管の封止部に設け、該給電用金属箔に外部検出リードを設けたことを特徴とするフィラメントランプ。
【請求項3】
前記検出用金属箔は、前記給電用金属箔よりも幅が小さいことを特徴とする請求項2に記載のフィラメントランプ。
【請求項4】
前記発光管の内部に独立して給電される複数のフィラメントを有し、少なくとも1つのフィラメントには、前記検出用金属箔または前記給電用金属箔に接続された検出用金属箔を発光管の封止部に設け、該検出用金属箔に外部検出リードを設けたことを特徴とするフィラメントランプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−9044(P2011−9044A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150792(P2009−150792)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(000102212)ウシオ電機株式会社 (1,414)
【Fターム(参考)】