説明

リアルタイムマルチプレックス増幅によるHPV検出および定量化

【課題】粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPV、特にヒトパピローマウイルス(HPV)の検出に有用な増幅プライマーおよび検出プローブならびにそのようなプライマー及びプローブを設計及び構築するのに適した鋳型配列を提供する。
【解決手段】増幅および検出系は、群を標的とする系であり、すなわち、A5、A6、A7およびA9を標的とする系である。マルチプレックスでのHPVの増幅ならびにリアルタイム検出を可能にし、シングルチューブアッセイにおいて少なくとも13のHR HPVを検出することができる。さらに、リアルタイムマルチプレックス増幅において、信頼できるHPVの定量を可能にする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘膜上皮に対して発癌性であり得る少なくとも1のHPVをサンプル中において検出する方法であって、前記検出は、少なくとも1のアンプリコンが、増幅プライマーを用いた増幅により、前記サンプルまたはそれらの核酸物質から作られたかどうかを決定することを含んでなり、少なくとも1のアンプリコンの生成は、粘膜上皮に対して発癌性であり得る少なくとも1のHPVが前記サンプル中に存在することを示し、前記増幅プライマーは、
−A6群の発癌性HPVを標的とすることが意図された少なくとも2のプライマー;
ここで、前記少なくとも2のA6を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、少なくとも1のA6参照鋳型配列の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適しており、前記少なくとも1のA6参照鋳型配列は、配列番号420(受付番号NC_001594.1)のHPV56配列の413〜791位からなる断片(配列番号337)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA6を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片である
および/または
−A5群の発癌性HPVを標的とすることが意図された少なくとも2のプライマー;
ここで、前記少なくとも2のA5を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、少なくとも1のA5参照鋳型配列の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適しており、前記少なくとも1のA5参照鋳型配列は、配列番号421(受付番号NC_001533.1)のHPV51配列の678〜902位からなる断片(配列番号326)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA5を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片である
および/または
−A9群の発癌性HPVを標的とすることが意図された少なくとも2のプライマー;
ここで、前記少なくとも2のA9を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、少なくとも1のA9参照鋳型配列の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適しており、前記少なくとも1のA9参照鋳型配列は、配列番号422(受付番号NC_001526.1)のHPV16配列の2707〜2794位からなる断片(配列番号122)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA9を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片であるか、または、配列番号422(受付番号NC_001526.1)のHPV16配列の3600〜3840位からなる断片(配列番号377)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA9を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片である
および/または
−A7群の発癌性HPVを標的とすることが意図された少なくとも2のプライマー;
ここで、前記少なくとも2のA7を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、少なくとも1のA7参照鋳型配列の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適しており、前記少なくとも1のA7参照鋳型配列は、配列番号423(受付番号NC_001357.1)のHPV18配列の1895〜2103位からなる断片(配列番号48)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA7を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片であるか、または、配列番号423(受付番号NC_001357.1)のHPV18配列の916〜1044位からなる断片(配列番号65)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA7を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片である
を含んでなることを特徴とする方法:
ここで、前記A6、A5、A9およびA7参照鋳型配列は、少なくとも5の最も一般的なHPV(HPV16、18、45、31、33)、好ましくは少なくとも7のHR HPV、さらに好ましくは5の最も一般的なHR HPVならびに少なくとも2の他のHR HPV、好都合にはA6および/またはA5の群に属する少なくとも2の他のHR HPV(例えば、HPV56、51、33、31、16、45、18)、より好ましくは少なくとも13のHR HPV(HPV56、51、58、33、52、35、31、16、68、39、59、45および18)のリアルタイムマルチプレックス増幅、特にそのようなHPVのリアルタイムの定量的なマルチプレックス増幅を可能にするプライマーおよびアンプリコンアニーリングプローブを構築および産生するのに適した、群に基づく参照鋳型配列であるという特別な技術的特徴を有する。
【請求項2】
請求項1に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のA6参照鋳型配列は、配列番号25〜29および334〜338の1つであり、前記A6参照鋳型配列は、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス増幅を可能にするA6を標的とするプライマーを構築および産生するのに適した参照であるという特別な技術的特徴を有することを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のA5参照鋳型配列は、配列番号1〜5および320〜333の1つであり、前記A5参照鋳型配列は、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス増幅を可能にするA5を標的とするプライマーを構築および産生するのに適した参照であるという特別な技術的特徴を有することを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のA9参照鋳型配列は、配列番号122〜210および359〜419の1つであり、前記A9参照鋳型配列は、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス増幅を可能にするA9を標的とするプライマーを構築および産生するのに適した参照であるという特別な技術的特徴を有することを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のA7参照鋳型配列は、配列番号46〜67および339〜358の1つであり、前記A7参照鋳型配列は、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス増幅を可能にするA7を標的とするプライマーを構築および産生するのに適した参照であるという特別な技術的特徴を有することを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、
−前記少なくとも2のA9を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、以下のA9群のHPV;HPV58、HPV33、HPV52、HPV35、HPV31のそれぞれに由来するE1およびE2遺伝子からなるA9標的領域に由来する少なくとも80〜260ヌクレオチド、好ましくは85〜250ヌクレオチド、より好ましくは88〜241ヌクレオチドの少なくとも1の核酸の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適した配列であること、および/または
−前記少なくとも2のA7を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、以下のA7群のHPV;HPV68、HPV39、HPV59、HPV45のそれぞれに由来するE1遺伝子からなるA7標的領域に由来する少なくとも100〜220ヌクレオチド、好ましくは120〜215ヌクレオチド、より好ましくは125〜209ヌクレオチドの少なくとも1の核酸の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適した配列であること
を特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6に記載のHPV検出方法であって、
−前記少なくとも2のA6を標的とするプライマーは、さらに、HPV66および/またはHPV53のE6およびE7遺伝子からなるA6標的領域に由来する少なくとも90〜390ヌクレオチド、好ましくは95〜385ヌクレオチド、より好ましくは100〜379ヌクレオチドの少なくとも1の核酸の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適していること、および/または
−前記少なくとも2のA5を標的とするプライマーは、さらに、HPV82のE7およびE1遺伝子からなるA5標的領域に由来する少なくとも90〜240ヌクレオチド、好ましくは100〜230ヌクレオチド、より好ましくは106〜225ヌクレオチドの少なくとも1の核酸の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適していること、および/または
−前記少なくとも2のA9を標的とするプライマーは、さらに、HPV67のE1およびE2遺伝子からなるA9標的領域に由来する少なくとも80〜260ヌクレオチド、好ましくは85〜250ヌクレオチド、より好ましくは88〜241ヌクレオチドの少なくとも1の核酸の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適していること、および/または
−前記少なくとも2のA7を標的とするプライマーは、さらに、HPV85のE1およびE2遺伝子からなるA7標的領域に由来する少なくとも100〜220ヌクレオチド、好ましくは120〜215ヌクレオチド、より好ましくは125〜209ヌクレオチドの少なくとも1の核酸の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適していること
を特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも2のプライマーは17〜25ヌクレオチドからなることを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1の粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVは、発癌性の肛門性器HPVであることを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1の粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVは、発癌性の子宮頸部HPVであることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも2のプライマーは、A6群またはA5群またはA9群またはA7群に特異的であることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅はシングルチューブマルチプレックス増幅であることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅プライマーは、前記少なくとも2のA6を標的とするプライマーおよび以下から選択される少なくとも2のプライマーを含んでなることを特徴とする方法:
−前記少なくとも2のA5を標的とするプライマー、および/または
−前記少なくとも2のA9を標的とするプライマー、および/または
−前記少なくとも2のA7を標的とするプライマー。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅プライマーは、前記少なくとも2のA5を標的とするプライマーおよび以下から選択される少なくとも2のプライマーを含んでなることを特徴とする方法:
−前記少なくとも2のA6を標的とするプライマー、および/または
−前記少なくとも2のA9を標的とするプライマー、および/または
−前記少なくとも2のA7を標的とするプライマー。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅プライマーは、前記少なくとも2のA9を標的とするプライマーおよび以下から選択される少なくとも2のプライマーを含んでなることを特徴とする方法:
−前記少なくとも2のA5を標的とするプライマー、および/または
−前記少なくとも2のA6を標的とするプライマー、および/または
−前記少なくとも2のA7を標的とするプライマー。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅プライマーは、前記少なくとも2のA7を標的とするプライマーおよび以下から選択される少なくとも2のプライマーを含んでなることを特徴とする方法:
−前記少なくとも2のA5を標的とするプライマー、および/または
−前記少なくとも2のA9を標的とするプライマー、および/または
−前記少なくとも2のA6を標的とするプライマー。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅プライマーは、
−前記少なくとも2のA6を標的とするプライマー、および
−前記少なくとも2のA5を標的とするプライマー、および
−前記少なくとも2のA9を標的とするプライマー、および
−前記少なくとも2のA7を標的とするプライマー
を含んでなることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のアンプリコンが産生されたかどうかの決定は、前記少なくとも1のアンプリコンにアニールすることが意図された少なくとも1のプローブを用いて行われることを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅はリアルタイム増幅であることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項1〜19のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のアンプリコンが産生されたかどうかの決定は、リアルタイム増幅において、少なくとも1のA6および/またはA5および/またはA9および/またはA7を標的とするプローブを使用することにより行われ、その配列は、前記少なくとも2のA6および/またはA5および/またはA9および/またはA7を標的とするプライマーによりそれぞれ産生される少なくとも1のアンプリコンの検出のためのプローブとして使用するのに適していることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅はリアルタイムマルチプレックス増幅であることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅は定量的なリアルタイムマルチプレックス増幅であることを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項1〜22のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも2のA6を標的とするプライマーは、配列番号30〜34の少なくとも1(フォワードプライマー)および配列番号35〜37の少なくとも1(リバースプライマー)であることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項1〜23のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のアンプリコンが産生されたかどうかの決定は、リアルタイム増幅において、配列番号38〜40の1つもしくはそれらに相補的な配列の1つからなる少なくとも1のA6を標的とするプローブ、ならびに任意に少なくとも1の5’および/または3’検出標識および/またはクエンチャーもしくはレポーターを運ぶことが意図された少なくとも1のHPVとは無関係なアームを用いて行われることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のA6を標的とするプローブはビーコンプローブであり、その配列は、配列番号41〜45の1つまたはそれらに相補的な配列の1つであることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項1〜25のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも2のA5を標的とするプライマーは、配列番号6〜10の少なくとも1(フォワードプライマー)および配列番号11〜15の少なくとも1(リバースプライマー)であることを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項1〜26のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のアンプリコンが産生されたかどうかの決定は、リアルタイム増幅において、配列番号16〜19の1つもしくはそれらに相補的な配列の1つからなる少なくとも1のA5を標的とするプローブ、ならびに任意に少なくとも1の検出標識および/またはクエンチャーもしくはレポーターを運ぶことが意図された少なくとも1のHPVとは無関係のアームを用いて行われることを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項27に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のA5を標的とするプローブはビーコンプローブであり、その配列は、配列番号20〜24の1つまたはそれらに相補的な配列の1つであることを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項1〜28のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも2のA9を標的とするプライマーは、配列番号211〜239の少なくとも1(フォワードプライマー)および配列番号240〜265の少なくとも1(リバースプライマー)であることを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のアンプリコンが産生されたかどうかの決定は、リアルタイム増幅において、配列番号266〜282の1つまたはそれらに相補的な配列の1つからなる少なくとも1のA9を標的とするプローブ、ならびに任意に、少なくとも1の検出標識および/またはクエンチャーもしくはレポーターを運ぶことが意図された少なくとも1のHPVとは無関係のアームを用いて行われることを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項30に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のA9を標的とするプローブはビーコンプローブであり、その配列は、配列番号283〜319の1つまたはそれらに相補的な配列の1つであることを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項1〜31のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも2のA7を標的とするプライマーは、配列番号68〜78の少なくとも1(フォワードプライマー)および配列番号79〜87の少なくとも1(リバースプライマー)であることを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項1〜32のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のアンプリコンが産生されたかどうかの決定は、リアルタイム増幅において、配列番号88〜101の1つまたはそれらに相補的な配列の1つからなる少なくとも1のA7を標的とするプローブ、ならびに任意に、少なくとも1の検出標識および/またはクエンチャーもしくはレポーターを運ぶことが意図された少なくとも1のHPVとは無関係のアームを用いて行われることを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項33に記載のHPV検出方法であって、前記少なくとも1のA7を標的とするプローブはビーコンプローブであり、その配列は、配列番号102〜121の1つまたはそれらに相補的な配列の1つであることを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項1〜34のいずれか1項に記載のHPV検出方法であって、前記増幅はPCRであることを特徴とする方法。
【請求項36】
A6、A5、A9またはA7群の少なくとも1のHPVを含有するHPV含有サンプルにおいて、請求項1〜35のいずれか1項に記載の方法の実行により得られるアンプリコン。
【請求項37】
A6、A5、A9およびA7群のHPVを増幅するためにシングルチューブマルチプレックスにおいて使用することができるプライマーの設計において、ならびに前記増幅されたHPVのリアルタイム検出のための前記シングルチューブマルチプレックスにおいて使用することができるプローブの設計において、参照鋳型配列として使用するのに適したポリヌクレオチドであって、前記参照鋳型ポリヌクレオチドは、
−A6群について:配列番号420(受付番号NC_001594.1)のHPV56配列の413〜791位からなる断片(配列番号337)、もしくはその保存的な細断片、または前記断片もしくは細断片の全長に渡って前記断片もしくは細断片と完全に相補的である配列;
−A5群について:配列番号421(受付番号NC_001533.1)のHPV51配列の678〜902位からなる断片(配列番号326)、もしくはその保存的な細断片、または前記断片もしくは細断片の全長に渡って前記断片もしくは細断片と完全に相補的である配列;
−A9群について:配列番号422(受付番号NC_001526.1)のHPV16配列の2707〜2794位からなる断片(配列番号122)、もしくはその保存的な細断片、または前記断片もしくは細断片の全長に渡って前記断片もしくは細断片と完全に相補的である配列;あるいは、配列番号422(受付番号NC_001526.1)のHPV16配列の3600〜3840位からなる断片(配列番号377)、もしくはその保存的な細断片、または前記断片もしくは細断片の全長に渡って前記断片もしくは細断片と完全に相補的である配列;
−A7群について:配列番号423(受付番号NC_001357.1)のHPV18配列の1895〜2103位からなる断片(配列番号48)、もしくはその保存的な細断片、または前記断片もしくは細断片の全長に渡って前記断片もしくは細断片と完全に相補的である配列;あるいは、配列番号423(受付番号NC_001357.1)のHPV18配列の916〜1044位からなる断片(配列番号65)、もしくはその保存的な細断片、または前記断片もしくは細断片の全長に渡って前記断片もしくは細断片と完全に相補的である配列
から選択され、前記保存的な断片は、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にする群を標的とするプライマーを構築し、産生するための適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているヌクレオチド。
【請求項38】
請求項37に記載の参照鋳型ポリヌクレオチドであって、A6を標的とする参照鋳型配列であり、配列番号25〜29および334〜338の1つ、または前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的である配列からなることを特徴とする参照鋳型ポリヌクレオチド。
【請求項39】
請求項37に記載の参照鋳型ポリヌクレオチドであって、A5を標的とする参照鋳型配列であり、配列番号1〜5および320〜333の1つ、または前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的である配列からなることを特徴とする参照鋳型ポリヌクレオチド。
【請求項40】
請求項37に記載の参照鋳型ポリヌクレオチドであって、A9を標的とする参照鋳型配列であり、配列番号122〜210および359〜419の1つ、または前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的である配列からなることを特徴とする参照鋳型ポリヌクレオチド。
【請求項41】
請求項37に記載の参照鋳型ポリヌクレオチドであって、A7を標的とする参照鋳型配列であり、配列番号46〜67および339〜358の1つ、または前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的である配列からなることを特徴とする参照鋳型ポリヌクレオチド。
【請求項42】
特にHPVのA6およびA5およびA9およびA7群のリアルタイムマルチプレックス増幅に適用される、HPV増幅に適した以下に示すプライマー:
−配列番号30〜34および配列番号35〜37のいずれか1からなる、A6を標的とするプライマー;または
−配列番号6〜10および配列番号11〜15のいずれか1からなる、A5を標的とするプライマー;または
−配列番号211〜239および配列番号240〜265のいずれか1からなる、A9を標的とするプライマー;または
−配列番号68〜78および配列番号79〜87のいずれか1からなる、A7を標的とするプライマー。
【請求項43】
特にHPVのA6およびA5およびA9およびA7群のリアルタイムマルチプレックス増幅に適用される、HPV増幅に適したプライマー系であって、
−配列番号30〜34の1つからなる少なくとも1のA6を標的とするプライマーおよび配列番号35〜37の1つからなる少なくとも1のA6を標的とするプライマー;および/または
−配列番号6〜10の1つからなる少なくとも1のA5を標的とするプライマーおよび配列番号11〜15の1つからなる少なくとも1のA5を標的とするプライマー;および/または
−配列番号211〜239の1つからなる少なくとも1のA9を標的とするプライマーおよび配列番号240〜265の1つからなる少なくとも1のA9を標的とするプライマー;および/または
−配列番号68〜78の1つからなる少なくとも1のA7を標的とするプライマーおよび配列番号79〜87の1つからなる少なくとも1のA7を標的とするプライマー
を含んでなるプライマー系。
【請求項44】
特にHPVのA6およびA5およびA9およびA7群のリアルタイムマルチプレックス増幅に適用される、HPV検出に適した以下に示すプローブ:
−配列番号38〜40のいずれか1もしくは前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的な配列からなる、A6を標的とするプローブ;または
−配列番号16〜19のいずれか1もしくは前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的な配列からなる、A5を標的とするプローブ;または
−配列番号266〜282のいずれか1もしくは前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的な配列からなる、A9を標的とするプローブ;または
−配列番号88〜101のいずれか1もしくは前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的な配列からなる、A7を標的とするプローブ。
【請求項45】
特にHPVのA6およびA5およびA9およびA7群のリアルタイムマルチプレックス増幅に適用される、HPV検出に適した以下に示すビーコンプローブ:
−配列番号41〜45のいずれか1もしくは前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的な配列からなる、A6を標的とするプローブ;または
−配列番号20〜24のいずれか1もしくは前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的な配列からなる、A5を標的とするプローブ;または
−配列番号283〜319のいずれか1もしくは前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的な配列からなる、A9を標的とするプローブ;または
−配列番号102〜121のいずれか1もしくは前記配列番号の配列の全長にわたってそれらに完全に相補的な配列からなる、A7を標的とするプローブ。
【請求項46】
特にHPVのA6およびA5およびA9およびA7群のリアルタイムマルチプレックス増幅に適用される、HPV増幅に適したプライマーおよびプローブ系であって、請求項53に記載の少なくとも1のプライマーおよび請求項54または55に記載の少なくとも1のプローブを含んでなるプライマーおよびプローブ系。
【請求項47】
請求項43に記載の少なくとも1のプライマー系を用いて、HPVのA6、A5、A9またはA7群に由来する少なくとも1の核酸を増幅することにより得られるアンプリコン。
【請求項48】
請求項36または47に記載の少なくとも1のアンプリコンを含んでなる増幅組成物。
【請求項49】
以下を含んでなる、子宮頸部新形成または子宮頸癌の診断または予後のためのキット:
−請求項43に記載の少なくとも1のプライマー系、および/または
−請求項44または45に記載の少なくとも1のプローブ、
−任意に、それらの使用および/またはヌクレオチドについての説明書。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図3−5】
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【図4−1】
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【図4−2】
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【図4−3】
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【図4−4】
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【図4−5】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図5−3】
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【図5−4】
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【図5−5】
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【図5−6】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図6−4】
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【図6−5】
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【図6−6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−161314(P2012−161314A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−49041(P2012−49041)
【出願日】平成24年3月6日(2012.3.6)
【分割の表示】特願2009−504571(P2009−504571)の分割
【原出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【出願人】(592096719)
【Fターム(参考)】