説明

リグナン含有組成物

リグナンと、イソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、またはグルコサミンなどの添加化合物と、を含む組成物を提供する。本組成物は、錠剤、散剤または液剤形態で食物サプリメントとして製剤化できるか、または食品に組み込むことができる。それらは、種々の疾患の治療に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本発明は、リグナン(例えば、亜麻リグナン)および他の植物二次代謝産物(例えば、イソフラボン、フィトステロール、アスタキサンチン、トコフェロール、カテキン、ポリフェノール、アントシアニン、またはグルコサミン)を含む組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
疾患に対する食事療法に関する疫学調査により、食物成分は、一部の集団においてある一定の疾患の危険性を軽減し得ることが示唆されている。例えば、主要食品として大豆を消費する東部の集団は、乳癌、大腸癌および前立腺癌ならびに冠状動脈心疾患の比率が減少しているが、一方、フィンランドの集団は、前立腺癌の比率が減少している。研究者は、これら疫学的観察の根拠を理解するために、現在、特定の食物用化合物を研究している。
【0003】
食事に消費される幾つかの植物は、有益な植物化学物質に富んだ供給源である。大豆製品は、高濃度のイソフラボン類およびサポニン類を含有している。未精製穀類としては、限定はしないが、コムギ、オオバコ、コメ、亜麻およびエンバクが挙げられ、全てリグニンに密接に関連する化合物であるリグナン類を含有する。ココアは、緑茶にも見出されるフェノール酸類およびカテキン類を含有する。ある種の非食物植物もまた、クズ根および赤クローバー中のリグナン類およびイソフラボン類など、これらと同じ化学分子の源である。イソフラボン類およびリグナン類は、弱いエストロゲン様物質として作用する。茶植物もまた、カテキン類およびフェノール酸類などの植物化学物質に富んだ供給源である。
【0004】
多数の文献上の報告により、亜麻仁リグナン類の植物化学上の利点が文書化されている。リッカード(Rickard)らは、5%亜麻仁食事レベルでの精製リグナンの摂食により、動物における大腸発癌および乳房発癌が有意に減じたことを報告している(Proceedings of the 57th Flax Instirute of the United States、(ファルゴ、N.ダク(Fargo,N.Dak)):8−13頁(1998年))。デマーク−ワーンフリード(Demark−Wahnefried)らはまた、亜麻仁補給が、前立腺癌の生物学に対して有益な効果を有し得ることを報告している(デマーク−ワーンフリード(Demark−Wahnefried)ら、Adult Urology 58(1):47−52頁(2001年))。
【0005】
さらに、リグナン類は、I型およびII型糖尿病の発生率を71%減少させ(Prasad,K.、Proc.of the American Diabetes Association(1999年))、心拍数に影響を及ぼすことなく血圧を低下させる降圧剤として作用し(1999年6月16日出願の米国特許出願第60/140,972号明細書)、狼瘡腎炎に対して有益であり(米国特許第5,827,256号明細書)、動物における高コレステロール血症性アテローム硬化症の進展を低減させることが報告されている(Atherosclerosis 132:69−76(1997年))。さらに、リグナン類の抗酸化剤としての可能性(Mol.&Cell.Biochem.202:91−100(1999年))および抗癌性(Anticancer Research 18:1405−1408頁(1998年))について多数の報告がある。
【0006】
全粒、粉砕、または脱脂形態の亜麻仁が、動物飼料、ならびにパン、クッキー、ベーグルおよびマフィンなどの食品に取り込まれている。また、肉製品において繊維レベルを補充するためにも使用されている(例えば、国際公開第00/19842号パンフレットを参照)。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
要約
リグナン、好ましくは亜麻から抽出されたリグナン、ならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、またはグルコサミンなどの添加化合物を含む精製組成物が提供される。組成物は、錠剤、散剤、または液剤などの剤形で食物サプリメントとして製剤化できる。組成物は、食品、スナック食品または飲料製品に使用できる。組成物は、食事の補充に用いるのに好適な任意の形態であり得る。
【0008】
病気、病態、疾患を治療するために、またはそれらの症状を処置するために本明細書に開示された組成物を投与する方法も提供される。例えば、組成物は、心疾患(心疾患と関連する症状を緩和し、高コレステロール血症性アテローム硬化症を防止し、心疾患の危険性を減少させ、血清中コレステロールを低下させ、虚血性損傷を減少させ、内皮細胞における一酸化窒素発現を増加させることにより);糖尿病(糖尿病と関連する症状を緩和し、糖尿病の発症を防止するか、または遅延させ、血清中グルコース濃度を調節することにより);骨粗しょう症および関節炎(骨密度を増加させ、加齢による骨密度損失を減少させ、関節炎と関連する症状を緩和することにより);前立腺癌(前立腺癌の危険性を減少させ、前立腺癌の発症を遅延させることにより);および婦人科病態(月経の開始と関連する症状を緩和し、閉経の開始と関連する症状を緩和することにより)を治療するために使用できる。組成物はまた、マクロファージおよび内皮細胞におけるシクロオキシゲナーゼ活性を阻害するために使用できる。組成物はまた、転移を防止するか、または遅延させるために使用できる。
【0009】
血清特異的マーカーの使用によりアッセイできる疾患を治療するために、本明細書に開示された組成物を使用する方法も提供される。本方法は、疾患を有すると考えられる個人における血清特異的マーカーをアッセイすること、組成物を個人に投与すること、および血清特異的マーカーを再度アッセイすることを含む。最初のアッセイと比べた第二のアッセイにおける血清特異的マーカー量の減少により、化合物が疾患を有効に治療していることが示されている。
【0010】
精製リグナン(例えば、亜麻リグナン)、ならびにイソフラボン、例えば、大豆イソフラボン、トコフェロール(例えば、γ−トコフェロール)、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、またはグルコサミン(例えば、硫酸グルコサミン)であり得る追加の精製化合物を含む組成物が提供される。リグナンは、前記組成物に存在しているイソフラボンの重量の約4倍から約6倍、前記組成物に存在しているトコフェロールの重量の約2倍から約6倍、前記組成物に存在しているフィトステロールの重量の約1倍から約2倍、前記組成物に存在しているポリフェノールの重量の約1倍から約2倍、前記組成物に存在しているカテキンの重量の約1倍から約6倍、前記組成物に存在しているアントシアニンの重量の約2倍から約6倍、前記組成物に存在しているアスタキサンチンの重量の約100倍から約400倍、または前記組成物に存在しているグルコサミンの量の約五分の一の量で存在し得る。組成物は、錠剤、散剤、または液剤の形態であり得る。
【0011】
組成物を含有する食品もまた提供される。任意の食品が、組成物を含有するように設計される可能性がある。食品は、単回の供給食品であり得る。食品は、約100mgから約500mgのリグナンを含むことができる。食品はまた、約15mgから約120mgのイソフラボン、約15mgから約200mgのトコフェロール、約50mgから約800mgのフィトステロール、約50mgから約500mgのポリフェノール、約15mgから約300mgのカテキン、約15mgから約200mgのアントシアニン、約0.25mgから約5mgのアスタキサンチン、または約0.5グラムから約2グラムのグルコサミンを含むことができる。
【0012】
精製リグナン(例えば、亜麻リグナン)、ならびにイソフラボン(例えば、大豆イソフラボン)、トコフェロール、(例えば、γ−トコフェロール)、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、またはグルコサミン(例えば、硫酸グルコサミン)であり得る追加の精製化合物を含む食物サプリメントもまた提供される。食物サプリメントは、錠剤、散剤、または液剤の形態であり得る。錠剤形態の食物サプリメントは、約100mgから約500mgのリグナンを含むことができる。錠剤中の食物サプリメントはまた、約15mgから約120mgのイソフラボン、約15mgから約200mgのトコフェロール、約50mgから約400mgのフィトステロール、約50mgから約500mgのポリフェノール、約15mgから約300mgのカテキン、約15mgから約200mgのアントシアニン、約0.25mgから約5mgのアスタキサンチン、または約0.5グラムから約2グラムのグルコサミンを含むことができる。
【0013】
本発明はまた、ヒトを治療する方法を提供し、本方法は、本明細書に記載された組成物をヒトに投与することを含み:治療が、心疾患と関連する症状を緩和する目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される精製化合物を含み;治療が、高コレステロール血症アテローム硬化症を防止する目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される精製化合物を含み;治療が、心疾患の危険性を減少させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、血清中コレステロールを低下させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、虚血性損傷を減少させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、内皮細胞における一酸化窒素発現を増加させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、マクロファージにおけるシクロオキシゲナーゼ活性を阻害する目的である場合、組成物は、精製リグナンおよび精製トコフェロールを含み;治療が、内皮細胞におけるシクロオキシゲナーゼ活性を阻害する目的である場合、組成物は、精製リグナンおよび精製トコフェロールを含み;治療が、糖尿病と関連する症状を緩和する目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、糖尿病の発症を防止するか、または遅延させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される精製化合物を含み;治療が、血清中グルコース濃度を調節する目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、骨密度を増加させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボンおよびグルコサミンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、加齢による骨密度喪失を減少させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボンおよびグルコサミンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、関節炎と関連する症状を緩和する目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボンおよびグルコサミンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、前立腺癌の危険性を減少させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、前立腺癌の発症を遅延させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニンおよびアスタキサンチンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、転移の危険性を減少させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチンおよびグルコサミンからなる群から選択される追加の精製化合物を含み;治療が、転移を遅延させる目的である場合、組成物は、精製リグナンならびにイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチンおよびグルコサミンからなる群から選択される精製化合物を含み;治療が、月経の開始と関連する症状を緩和する目的である場合、組成物は、精製リグナンおよび精製イソフラボンを含み;治療が、閉経の開始と関連する症状を緩和する目的である場合、組成物は、精製リグナンおよび精製イソフラボンを含む。
【0014】
疾患または病態を治療する方法も提供され、本方法は、疾患または病態を有すると考えられる対象における疾患または病態に特異的なマーカーをアッセイする工程と、請求項1に記載の組成物を対象に投与する工程と、対象におけるマーカーを再度アッセイする工程と、を含み;アッセイされたマーカー量の変化は、疾患または病態が治療されていることを示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
詳細な説明
本明細書および添付の特許請求の範囲の以下の部分において、本明細書に記載された実施例以外、または他に特に明記されない限り、物質量、要素含有量、反応時間および反応温度、量比、その他などの全ての数値範囲、量、値およびパーセンテージは、値、量、または範囲に用語の「約」が特に表されていなくても「約」の語が前置きされているとして読取ることができる。したがって、逆に示されない限り、以下の明細書および特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、本明細書により得られことが求められた所望の性質に依って変わり得る近似値である。少なくとも、特許請求の範囲に対する均等論の適用を限定する意図としてではなく、各数値パラメータは、少なくとも報告された有効桁の数字を考慮し、切上げ法を適用することによって解釈すべきである。
【0016】
本発明の広範囲を記載している数値範囲およびパラメータが近似値であることにかかわらず、具体的な実施例において記載された数値は、できるだけ正確に報告されている。しかしながら、いずれの数値も、その基礎となっているそれぞれの試験測定値に見られる標準偏差から生じる固有の誤差を必然的に含む。さらに、数値範囲が本明細書に記載されている場合、これらの範囲は、列挙された範囲のエンドポイントを包含する(すなわち、エンドポイントを使用できる)。重量パーセンテージが使用される場合、報告された数値は、全重量に対するものである。
【0017】
一態様において、精製組成物は、リグナン、好ましくは亜麻リグナン、ならびに追加の化合物を含んで提供される。追加の化合物は、イソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、またはグルコサミンであり得る。別の態様において、組成物は、食物サプリメンントの形態において、錠剤、散剤または液剤の形態において提供される。組成物はまた、任意の食品組成物に含まれるように設計され得る。
【0018】
病気、病態、疾患またはそれらの症状を治療するために、本明細書に記載された組成物、食物サプリメントおよび食品を投与する方法もまた提供される。例えば、組成物は、心疾患を治療するために使用でき、例えば、組成物は、心疾患と関連する症状を緩和し、高コレステロール血症性アテローム硬化症を防止し、心疾患の危険性を減少させ、血清中コレステロールを低下させ、虚血性損傷を減少させ、内皮細胞における一酸化窒素発現を増加させるために使用できる。組成物はまた、糖尿病と関連する症状を緩和し、糖尿病の発症を防止するか、または遅延させ、血清中グルコース濃度を調節するために使用できる。組成物はまた、転移を防止するか、その危険性を減少するか、または遅延させるために使用できる。組成物はまた、骨密度を増加させ、加齢による骨密度喪失を減少させ、関節炎と関連する症状を緩和し、前立腺癌の危険性を減少させるか、または前立腺癌の発症を遅延させ、月経の開始と関連する症状を緩和し、閉経の開始と関連する症状を緩和し、マクロファージおよび内皮細胞におけるシクロオキシゲナーゼ活性を阻害するために使用できる。
【0019】
植物の多くの二次代謝物は、有益な健康的性質を有することが判明している。通常、これらの性質は最初、特に植物成分の高い食事をとっている集団における疾患発生率の減少を示す易学的調査により発見された。大量の大豆を消費するアジア集団は、例えば、西洋集団よりもある種の癌の発生率が低い。
【0020】
健康有益性が証明されている多数の植物の二次代謝物を以下に掲げる。
【0021】
リグナン類
リグナン類は、フェニルプロパノイド経路を介してシキミ酸から産生される植物の二次代謝物である。リグナン類は、フラボノイド前駆体から発生し、ある種の病原体および捕食者から植物を防御するのに役立っている。リグナン類は、2,3−ジベンジルブタン構造を有する化合物として定義され、マタイレシノール(matairesinol)、セコイソラリシネシノール(secoisolaricinesinol)、ラリウレシノール(lariuresinol)、イソラリシレシノール(isolariciresinol)、ノルジヒドログアイアレチン酸(nordihydroguaiaretic acid)、ピノレシノール(pinoresinol)、オリビル(olivil)および他の化合物、ならびに限定はしないが、ヘルバセチン(herbacetin)3,8−0−ジグルコピアノシド、ヘルバセチン3,7−0−ジメチルエーテルおよびケンフェロール(kaempferol)3,7−0−ジグルコピラノシドなどジグルコシドのそれらの修飾体が挙げられる。ジグリセリド類は、2種の重要な哺乳動物のリグナンであるジベンジルブチロラクトンエンテロラクトンおよびジベンジルブタンエンテロジオールの既知の前駆体である(セトチェル(Setchell)ら、Biochem.J.197:447−458頁(1981年))。
【0022】
亜麻仁(Linum usitatissimum)は、潜在的にリグナン類を含む植物エストロゲン類の最も豊富な供給源である。亜麻仁に見られる主要リグナンは、2,3−ビス(3−メトキシ−4−ヒドロキシベンジル)ブタン−1,4−ジオール(セコイソラリシレシノール(secoisolariciresinol))であり、植物中の自然状態では複合体セコイソラリシレシノールジグルコシド(SDG)として貯蔵されている。亜麻仁は、これらの植物エストロゲン類を他のどの植物食品よりも75〜800倍高い濃度で含有する。亜麻リグナン類は、例えば、米国特許第6,767,565号明細書に開示された処理に従って単離された繊維、圧搾油、または抽出液の形態で使用することもできる。リグナン類は、2005年12月2日に出願された米国仮特許出願第60/742,082号明細書に記載された処理からも得ることができ、これは参照としてその内容全体が本明細書に組み込まれている。
【0023】
イソフラボン類
乳癌、前立腺癌、皮膚癌および大腸癌を治療または防止するために、イソフラボン類を使用することが提案されている。イソフラボン類の使用により、ホットフラッシュおよび骨粗しょう症など、閉経開始および閉経期に関連する種々の症状を軽減または防止することができ、心疾患の防止を含むある一定の心血管適用、コレステロール−脂質濃度の減少、血管新生の調節、他の有利な血管作用の提供に有効であり得ることも提案されている。さらに、イソフラボン類は、頭痛、認知症および炎症の軽減、アルコール中毒の治療に関係してきており、免疫調節において役割を果たし得る。
【0024】
時には植物エストロゲンと称されるイソフラボン類は、複素環式フェノール類である。大豆および赤クローバーなどの他の植物は、種々の有益なイソフラボン類を含有する。大豆タンパク質に見られる特定のイソフラボン類の非限定例としては:ゲニスチン(genistin)、ダイズイン(daidzin)およびグリシチン(glycitin)などのグルコシド類、ゲニスチン、ダイゼインおよびグリシテインなどの脱メチル化アグリコン体が挙げられる。赤クローバーは、イソフラボン類のビオチャニン(biochanin)Aおよびフォルモノネチン(formononetin)と共にこれらのイソフラボン類を含有する。これらの化合物は摂取されると同様の活性を有すると考えられている。具体的には、大豆タンパク質の摂取は、従来のエストロゲン置換療法の程度ほどではないが、「ホットフラッシュ」などの閉経症状を有意に軽減することが示されている。大豆タンパク質はまた、周期的乳腺痛(月経周期に関連する乳房痛)を処置するのに有用であると思われる。大豆イソフラボン類はまた抗酸化剤であり、骨密度を増加させ、高濃度のイソフラボン類を含有する大豆タンパク質は、脂質低下効果を有することが示されている。従来の医薬品は、これら全ての効果を得るために使用できるが、大豆タンパク質は、ホルモン置換療法、カルシウムサプリメント、ならびにコレステロール低下薬に代わる「天然」の代替物を捜し求めるものとして、および癌を予防する助剤としてしばしば使用される。
【0025】
高大豆食を食べている人々は、上記に検討された症状の多くの軽減を示す。したがって、大豆に見られるような比率で、ある種の植物化学物質の組合せの摂取は、相加または相乗的効果を生じ得る。しかしながら、高大豆食はまた、膨満および望ましくない味覚など、一定の望ましくない作用を有し得、前述の健康有益性にもかかわらず、西欧の消費者は、食事に大豆を取入れるようにライフスタイルを変えることをためらう特徴がある。
【0026】
トコフェロール類
トコフェロール類は抗酸化剤であり、ビタミンEの種々の形態を構成する。トコフェロールの4種の主要同族体、すなわち、アルファ、ベータ、ガンマおよびデルタトコフェロールがある。ビタミンEのこれら4種の同族体は、生物活性を示すが、α−トコフェロールは、最も高い生物活性を有する。
【0027】
トコフェロール類は、大豆油、ヒマワリ油、アブラナ油、ナタネ油、綿実油、パーム油、および米ぬか油などの粗製植物油中に種々の比率および濃度で見ることができる。トコフェロール類は、植物油の貴重な構成成分であり、多くの実用的応用を有する。例えば、トコフェロール類は、食品の酸化および損傷の防止を助け、ある種のタイプの癌の危険性を軽減できることから貴重な食物サプリメントである。
【0028】
化合物の一クラスとして、トコフェロール類は、広範囲にわたって研究されている。これらの研究の知見により、ある種の生物活性が、トコフェロール類に起因すると考えられている。最も注目すべきことは、トコフェロール類が、強力な抗酸化性を有することである。トコフェロール類は、フリーラジカルを除去する強力な能力を示す。この特徴のため、トコフェロール類は、食品および化粧品など、多種多様の消費者用製品に含まれる。
【0029】
フィトステロール類
フィトステロール類は、長年にわたり、コレステロール吸収および血清中コレステロール濃度を減少させ得る一方で、腸管に吸収されない、コレステロールと構造的に類似の植物ステロール類である。したがって、フィトステロール類は、軽度に増加した血清中コレステロールを有する個人を治療するのに有用であり、一般人に販売される食品および食物サプリメントに含まれる。
【0030】
化学的に、天然ステロール類は、C17位に脂肪族側鎖を有するC26〜C30ステロイドアルコール類である。コレステロール分子とフィトステロール分子との間の構造的相違は、基本フレームの側鎖構造に主として見られる。植物ステロール類はまた水素化され、植物スタノール類、すなわちフィトスタノール類を生成し得る。
【0031】
ポリフェノール類
植物フェノール性化合物は、遊離モノマーとして生じるか、または他の植物化学物質と組み合わせることによって、エステル類またはグリコシド類を形成する。フェノール酸類は、抗酸化活性を有することが知られている。亜麻仁の主要フェノール構成成分は、クマル酸(4−グルコシル−経皮酸)、コーヒー酸(3−ヒドロキシ−4−グルコシル−経皮酸)、フェルラ酸(3−メトキシ−4−グルコシル−経皮酸)およびヒドロキシメチルグルタミン酸であることが報告されている。これらの化合物は、抗酸化性およびハイパーコレステレミック(hypercholesteremic)性を有する。
【0032】
ポリフェノール類は、ココア、コーヒー、茶、および他のカカオ種に見られる。ポリフェノール類は、抗酸化活性を示し、カテキン類、エピカテキン類、およびプロシアニジン類を含む。プロシアニジン類は、基本構造要素としてカテキン類を含むポリマーポリフェノール類である。ポリフェノール類は、突然変異誘発性および発癌性に対する阻害効果を有する。ポリフェノール類は、癌、冠状動脈疾患および心血管疾患ならびに脳卒中、歯周病、アテローム硬化症および高血圧を防止する活性があり;LDL酸化およびDNAトポイソメラーゼITを阻害し;シクロオキシゲナーゼ、リポキシゲナーゼ、一酸化酸素またはNO−シンターゼ、アポトーシスおよび血小板凝集を阻害すると考えられている。ポリフェノール類はまた、抗炎症活性を有し、加齢過程の遅延と関係している。これらの抗酸化剤は、通常、水溶性であり、カテキンおよびエピカテキン(立体異性体である2−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−3,5,7−トリヒドロキシクロマン類)などのクロマンタイプの化合物、ならびにプロシアニジンなどのオリゴマー化構造を含む。
【0033】
カテキン類
カテキン類、フラバン−3−オール類は、緑茶、黒茶、ブドウ、ワイン、およびチョコレートに見られるポリフェノールタイプである。緑茶中のポリフェノールカテキン類としては、ガロカテキン(GC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)およびエピガロカテキン没食子酸塩(EGCG)が挙げられる。カテキン類は、強力な抗酸化能力を有し、癌および心疾患を予防する能力について現在研究されている。
【0034】
アントシアニン類
アントシアニン類は、野菜および果実に色を与える大型のクラスの天然色素である。アントシアニン類は、フラベノイドクラスの植物化合物に属し、同様にフラベノイド類は植物ポリフェノールのサブクラスである。アントシアニン類は抗酸化活性を有し、抗発癌活性、ならびにLDLコレステロール濃度を減少させ、血液凝固を防止する能力について現在研究されている。
【0035】
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、甲殻類および藻類中で天然に生じるカロテノイド色素である。アスタキサンチンは、強力な生物学的抗酸化剤であり、強力なフリーラジカル捕捉活性を示し、LDLコレステロール、細胞膜、細胞および組織の脂質の過酸化および酸化損傷を防止する。心血管疾患、眼の健康、神経変性疾患、加齢、免疫応答、酸化ストレスおよび癌におけるその可能な役割は研究中である。
【0036】
カロテノイド類は、植物、藻類、細菌、および鳥類ならびに甲殻類などのある種の動物に見ることができるテルペノイド群の天然黄色から赤色色素である。カロテノイド類としては、炭化水素(カロテン類)および酸化アルコール性誘導体(キサントフィル類)が挙げられる。カロテノイド類としては、アクチノエリトール、アスタキサンチン、ビキシン、カンタキサンチン、カプサンチン、カプソルビン、β−8’−アポ−カロテナール(アポ−カロテナール)、β−12’−アポ−カロテナール、a−カロテン、β−カロテン、「カロテン」(α−およびβ−カロテンの混合物)、γ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、リコペン、ビオレリトリン、ゼアキサンチンおよびそれらのヒドロキシル含有またはカルボキシル含有メンバーのエステル類が挙げられる。多くのカロテノイド類は、シス−およびトランス−異性体として天然に見られ、一方、合成化合物は、しばしばラセミ混合物である。
【0037】
カロテノイド類は、生物学的に活性であり、健康的有益性のため、食品、医薬品および栄養サプリメント分野において使用される。カロテノイド類は、加齢関連黄斑変性、皮膚癌および心疾患に対する効果に関して研究されてきており、リコペンは、心疾患および前立腺癌の危険性減少に関連している。
【0038】
グルコサミン
グルコサミンは、体内で産生される糖であり、軟骨を維持する。グルコサミンは、甲殻類の殻中に少量見られ、関節の痛みならびにこわばり、および他の変性関節障害の軽減を助けるために食物サプリメントとして一般に摂取される。サプリメントの形態としては、硫酸グルコサミン、塩酸グルコサミンおよびN−アセチル−グルコサミンが挙げられる。
【0039】
上記化合物は、植物材料の摂取により摂取できるが、その量は、個人により摂取できる植物材料の量により制限される。化合物は、抽出し、濃縮し、精製できるが、次に個人による直接摂取に好適な形態(例えば、食物サプリメントに関しては錠剤、散剤または液剤として)に加工するか、または食品項目に取り入れなければならない。
【0040】
本明細書に用いられる上記のリグナンまたは別の化合物は、元の環境から天然源を取り出し、天然源から「精製」または「単離」され、次いで天然源に結合している成分からリグナンまたは他の化合物を全部または部分的に単離する。したがって、「精製」された場合でも、化合物は、天然源に元来存在する他の成分と結合した状態であり得る。大量の化合物を含有する天然源の場合、化合物を好適に精製するために必要なのは、粗精製だけであり得る。例えば、亜麻仁のリグナンを所望の程度に精製するために必要な精製は、亜麻仁を収穫し、粉砕して、亜麻粉末を製造することだけである。本明細書に用いられる「精製」は、用語の「精製」および「濃縮」によって一般に解されるものを含む。この用語は、しばしば精製形態で作製され、それ自体実際の精製を必要としない化合物の合成形態を含むことにも意図されている。例えば、トコフェロールの市販形態は、通常、本明細書に記載された組成物に含ませる前にさらに精製する必要はないと考えられる。本明細書に用いられる「食物サプリメント」は、個人の通常の毎日の食事に加えて摂取されることが意図されている製剤を含む。
【0041】
リグナンおよび追加の化合物は、混合物として組成物中に存在できる。例えば、「トコフェロール」を含む組成物は、アルファトコフェロールを含むことができるか、またはアルファ、ベータおよびガンマトコフェロールの混合物を含有できる。あるいは、リグナンおよび追加の化合物は、多くの異なる供給源に由来する混合物である可能性があり、例えば、「カテキン」を含む組成物は、緑茶およびチョコレート由来のカテキン類の混合物を含むことができる
【0042】
一態様において、本発明は、亜麻リグナンなどのリグナンと、イソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、グルコサミン、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される追加の化合物と、を含む組成物を提供する。非限定的な一実施形態において、組成物は、約100mgから約500mgの亜麻リグナンを「供給」するように製剤化される。非限定実施形態はまた、1回の供給当り約15mgから約200mgのトコフェロール、約15mgから約120mgのイソフラボン、約50mgから約400mgのフィトステロール、約50mgから約500mgのポリフェノール、約15mgから約300mgのカテキン、約15mgから約200mgのアントシアニン、約0.5グラムから約2グラムのグルコサミンおよび約50mgから約500mgのポリフェノールを1回または複数回、提供することができる。対象は、好ましくは、1日、約2回の供給から約4回の供給の投与量を摂取することができる。
【0043】
組成物は、相対的なパーセンテージまたは比率で存在するリグナンおよび追加の化合物により設計され得る。例えば、組成物は、リグナンおよびイソフラボンを含むことができ、存在するリグナンは、存在するイソフラボン量の約4倍から約6倍(重量で)であり得る。リグナンおよびトコフェロールを含む組成物に関して、存在するリグナン量は、存在するトコフェロール量の約2倍から約6倍(重量で)であり得る。リグナンおよびフィトステロールを含む組成物に関して、存在するリグナン量は、存在するフィトステロール量の約1倍から約2倍(重量で)であり得る。リグナンおよびポリフェノールを含む組成物に関して、存在するリグナン量は、存在するポリフェノール量の約1倍から約2倍(重量で)であり得る。リグナンおよびカテキンを含む組成物に関して、存在するリグナン量は、存在するカテキン量の約1倍から約6倍(重量で)であり得る。リグナンおよびアントシアニンを含む組成物に関して、存在するリグナン量は、存在するアントシアニン量の約2倍から約6倍(重量で)であり得る。リグナンおよびアスタキサンチンを含む組成物に関して、存在するリグナン量は、存在するアスタキサンチン量の約100倍から約400倍(重量で)であり得る。リグナンおよびグルコサミンを含む組成物に関して、存在するリグナン量は、存在するグルコサミン量の約5倍(重量で)であり得る。
【0044】
本発明の組成物中の化合物の所望の供給レベルまたは投与量レベルは、例えば、それらを摂取する人の年齢、性別、および体重などの因子によって変わり得る。毎日の投与量レベルは、目的の使用法に依って最適レベルであると思われるものを提供するために調整できる。次いで調整できる基本的出発投与量は、1日当り約2回から約4回の「供給」であり得る。
【0045】
本発明の組成物が、1日当り、ある一定量の化合物を提供すると言うことは、組成物が、その量を提供する毎日の単回投与量で形成されるか、または使用者が、毎日の投与量を摂取するために1日以内に複数回の供給物を摂取する目的で、毎日の投与量が複数回の供給物に分けられることを意味する。本明細書の毎日の投与量は、一般的ガイドラインを意図しており、組成物を摂取する人は、多かれ少なかれ摂取する選択権を必然的に有するであろう。
【0046】
本明細書の組成物を作製するために使用されるリグナン類および他の化合物は、天然源または合成源から得ることができる。例えば、リグナンおよびトコフェロールを含有する組成物は、粉砕亜麻仁および合成ビタミンEの組み合わせから作製できる。組成物はまた、複数源から得られた単一の化合物を含有できる。例えば、組成物内のトコフェロールは、天然および合成ビタミンEの混合物であり得る。
【0047】
例えば、高度に精製された形態または粗製形態など、化合物を種々の形態で本明細書の組成物に含ませることができる。例えば、カテキン類は、一般にココアおよび緑茶に見られる。したがって、カテキン類は、緑茶抽出液の形態で組成物に添加することができる。あるいは、カテキン類は、食品上にコーティングするチョコレートの形態で組成物に添加でき、含まれるチョコレートの量は、所望量のカテキン類を加えるために算出される。この供給源は、例えば、コスト、生物学的利用能、製剤化および味覚における好適性に基づいて、当業者により容易に選択できる。例えば、亜麻リグナンは、亜麻繊維の形態で、または亜麻油として組成物に含ませることができる。亜麻繊維は、1650mgの繊維当り約8mgのリグナンを含有できるが、一方、亜麻油は、15mlの油当り12mgのリグナンを含有できる。
【0048】
本発明の組成物は、錠剤、散剤、液剤、または任意の他の好適な形態として製剤化できる。錠剤は、食物サプリメントとして経口摂取されるように意図されているが、液体に溶解するか、または粉砕して、それ自体もしくは食品と混合することにより微粒子として摂取できる形態でも製造できる。錠剤は、例えば、圧縮散剤の形態、またはゲルカプセルの形態であり得る。亜麻油のリグナン含量は、一般に亜麻繊維よりも高く、したがって、亜麻油および任意の追加の化合物を含有するゲルカプセルの形態でリグナン類を提供することは、さらに好都合であり得る。
【0049】
本発明の組成物はまた、特定の容量が摂取される目的で液体形態で製造できるか、または組成物は、散剤として製造できる。消費者は、限定はしないが、ジュース、ミルク、豆乳、幼児用ミルク、スポーツドリンク、エネルギードリンク、健康ドリンク、および他の好適な飲料を含む飲料などの他の製品に散剤を混合することができる。例えば、組成物は、「単位」基材当りの散剤で供給され得るが、1単位(例えば、測定スプーン1杯分)は、組成物内化合物の所望の単一供給量、または毎日の投与量を提供する。
【0050】
組成物は、天然および/または人工調味成分、染料または他の着色添加物、保存剤、不活性賦形剤、および当業界に公知の他の従来の食物サプリメント添加物をさらに含むことができる。このような成分は、風味、嗜好性、色、きめ、嵩、融解性、溶解性、または徐放性の理由のために添加された成分を含むことができる。
【0051】
全ての形態において、組成物は、例えば、クラッカー、チーズ、ヨーグルト、ポテトフライ、穀物、チップ、ピーナッツバター、クッキー、アイスクリーム、プレッツェル、スナック食品を含有するゼラチン、プディング、またはコメもしくは他の穀類ケーキ、食品バー(例えば、スナック食品または食事バー)等の食品中に、または加工食品の添加物として含まれることができる。例えば、組成物は、粉末形態で提供でき、焼き食品の生地に混合できる。
【0052】
組成物はまた、疾患または病態を治療する過程として使用できる。一実施形態において、疾患または病態に特異的なマーカーが、ある人においてアッセイされ、その人が、ある期間組成物を摂取し、マーカーは再度アッセイされる。マーカーレベルの減少(またはマーカーにとって適切である場合は増加)は、疾患が治療されていることを示している。例えば、心疾患に適切なマーカーとしては、限定はしないが、血清中LDLコレステロール、c−反応性タンパク質、可溶性接着分子および血清中酸化LDLコレステロールが挙げられる。糖尿病に関して、適切なマーカーとしては、限定はしないが、HBA1c、空腹時血中インスリン、空腹時血中グルコース、食後血中インスリンおよび食後血中グルコースが挙げられる。HBA1c(ヘモグロビンA1c、グリコシル化ヘモグロビンA1c、グリコヘモグロビンA1c)は、種々のヘモグロビンである。HbA1c試験では、ヘモグロビンに結合したグルコース分子数を測定することにより、2ヵ月から3ヵ月間の平均血中グルコースをアッセイする。前立腺疾患に関して適切なマーカーとしては、限定はしないが、前立腺特異的抗原、ピーク尿流量、IPSSスコアが挙げられる。他の行動的スコアも使用できる。骨粗しょう症に関して適切なマーカーとしては、限定はしないが、骨塩含量および骨塩密度が挙げられる。
【0053】
組成物はまた、全体的な健康、例えば、疾患または病態を予防するために摂取することができる。
【0054】
本明細書に記載された組成物は、多種多様の形態で作製および使用でき、好ましくは固形剤形である。組成物の固形剤形は、錠剤、カプセル、カプレット、顆粒、微粒子、集塊、スパンスル(spansule)、咀嚼錠、トローチ剤、ペレット、座剤またはトローチであり得る。本発明の組成物は、製薬組成物、一般用(OTC)組成物、食品サプリメント、健康食品、医療用食品、栄養補助食品、獣医学用製品および家畜用飼料として存在し得る。好ましい剤形は、錠剤およびゼラチンカプレットである。
【0055】
剤形は、活性成分の適切な量を含有する単一用量として提供されるか、または幾つかの単位用量に細分されることが好ましい。単位剤形は、個別の製剤量がパッケージされた製剤、例えば、パッケージされた錠剤、トローチ剤、顆粒またはペレットであり得る。この単位剤形は、錠剤、カプセル、トローチ剤、顆粒またはペレット自体であるか、または、適切な数のパッケージ形態におけるこれらいずれかである。
【0056】
用語の「単位剤形」は、活性成分および1種または複数種の賦形剤の記載された量を含有する単一用量または複数用量形態を含み、その量は1つまたは複数の予め決められた単位が、単独の有益な投与に、通常必要とされるような量である。刻み目付き錠剤のような複数用量形態の場合、予め決められた単位は、複数用量形態の刻み目付き錠剤の2分の一または4分の一などの1つの分画であり得る。いずれの患者にとっても具体的な用量レベルは、治療を受ける適応症、患者の健康、年齢、性別、体重、治療食、ならびに薬理学的応答、および他のこのような因子など、種々の因子に依存する。便宜上、望ましい場合、毎日の全投与量を分割して、1日に少量ずつ投与されるか、または一度に朝、午後、夜に投与されるか、ならびに二相性または三相性などで投与できる。徐放性、遅延性(例えば、腸溶性)、および持効性製剤は、本発明の範囲内であり、便宜上、「徐放性」製剤と呼ばれる。
【0057】
固体剤形の成分は、細かく分割され、すなわち、剤形全体に成分の均一な分布を提供するように粉末化または顆粒化されることが好ましい。細かく分割された成分はまた、錠剤圧縮および他の機械加工において流動性がよく、限定はしないが、耐チップ性、均質性などの有利な性質を有する錠剤を作製する傾向がある。
【0058】
本発明の組成物に使用される活性成分は、本質的に任意の商品形態で提供することができる。それらは、例えば、凝集として提供できる。それらは、コーティング形態または非コーティング形態で提供できる。これらの活性成分をコーティングするために使用できる材料としては、例えば、ゼラチン、モノ−およびジ−グリセリド類(限定はしないが、DESCOTET(商標)またはROCOAT(商標)など、好ましくは、食用脂肪酸のモノ−およびジ−グリセリド類)、ステアリン酸、セルロースポリマー(限定はしないが、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロースなど)、トウモロコシタンパク質、セルロースアセテートフタレート、または同様のコーティング剤が挙げられる。コーティング剤の選択は、重大な意味を持たず、このような試剤の選択は、当業者の知識の範囲内にある。1種または複数種の活性成分は、それらの加工性を改善するために、ウェット顆粒手法またはドライ顆粒手法を用いて顆粒化できる。活性成分は、個別にまたは組み合わせて凝集を形成でき、例えば、少なくとも約25重量%の炭水化物基材、約1〜10重量%の水溶性結合剤、および残りの重量の活性成分を含んでなる凝集を形成するために、1種または複数種の賦形剤と共に凝集を形成できる。
【0059】
錠剤に組み込まれる成分は、前処理して顆粒を形成できる。この処理は顆粒化として公知である。一般に定義されるとおり、「顆粒化」は、小型の粒子が、好適な堅さを有する易流動性組成物を得るために、より大きな耐久性の凝集体へと集結する、任意のサイズ拡大処理を含む。このような顆粒化された組成物は、ドライ砂と同様の堅さを有し得る。顆粒化は、混合装置内での攪拌、または、圧縮、押し出し、凝集により達成され得る。当業界に公知であり、またはその後に開発された任意のウェットまたはドライの顆粒化法が、本明細書に記載された成分を顆粒化するために使用でき;使用される正確な方法は重大な意味を持たない。例えば、ドライ顆粒化法において、ドライ成分(例えば、活性成分と賦形剤)を、互いに均一に分散させるために混合する。ドライ成分が付着する顆粒化剤を添加できる。顆粒化剤への成分の付着により、有利な操作性を有する、より大型の均一な粒子が生成する。ウェット顆粒化法の一例において、ドライ成分を、互いに均一に分散させるために混合する。顆粒化溶液(すなわち、溶液中に結合剤)を混合したドライ成分に添加すると、結合剤が成分に結合する。この混合物を乾燥し、任意に粉砕する。生じた製造物は、やはり有利な操作性を有する粒子を含んでなる。
【0060】
固体の剤形に組み込まれた成分はまた、凝集体を形成するために前処理できる。凝集体を作製する処理は、一般的に、炭水化物粒子の流動床を形成するステップと、溶液と炭水化物粒子との均質混合および炭水化物粒子を共に付着させて凝集粒子の形成を生じさせるために、流動床に液滴形態で水溶性結合剤の溶液を断続的にスプレーするステップと、断続的スプレー間に流動床内の粒子を乾燥するステップと、所望の溶液量が床にスプレーされるまでスプレーと乾燥を継続するステップと、を含む。
【0061】
その後、凝集粒子を、所望の湿気含量または平衡湿気含量へと乾燥する。炭水化物基材の凝集体および活性成分は、低剪断ブレンダー内で混合できることが好ましい。滑剤、調味料、および他の成分もまた、活性成分と共に凝集体中に混合できる。
【0062】
好ましい凝集体としては、以下の材料:デキストロース一水和物;デキストロース一水和物とマルトデキストリン;フルクトース;デキストロース;マンニトール;フルクトースとマルトデキストリン;ショ糖;ショ糖とマルトデキストリン;ラクトース;ラクトースとマルトデキストリン;マルトースとマルトデキストリン;キシロース;キシロースとマルトデキストリン、を含んでなるものが挙げられる。以下の材料の水溶液は、液体結合剤溶液として使用できる:トウモロコシシロップ固体;デキストロース;ショ糖;ポリ(ビニルピロリドン);加熱澱粉ペースト;および前述のものの組み合わせがあり、それらのいずれもまた、マルトデキストリンを含むことができる。
【0063】
1種または複数種の成分が、固体剤形に組み込まれる前にコーティングすることもできる。個々にあるいは組み合わせてコーティングされ、顆粒化され、または凝集形成された成分を、固体剤形に圧縮される前に、さらにコーティングし、凝集形成し、または顆粒化できる。
【0064】
圧縮錠剤は、活性成分を1種または複数種の賦形剤と混合して混合物を形成し、続いてこれを錠剤に圧縮することによって一般に作製される。錠剤は任意にコーティングされる。活性成分および賦形剤は、ウェットまたはドライのいずれかの顆粒化処理を用いて個々に顆粒化できるか、またはこれらの2種以上を顆粒化前に混合できる。当業界に公知のように、成分の顆粒化は、限定はしないが、流動傾向、粉末、凝集塊、または他の顆粒化製品との混合の容易さなどを含む、操作性および加工性を改善できる。
【0065】
好ましい形態において、活性成分は、1種または複数種の賦形剤と混合され、錠剤を形成するために圧縮される。次いで錠剤は、1種または複数種の被膜で任意にコーティングされる。錠剤のコアならびにそのコーティングおよび外層(もしあれば)は、活性成分に加えて、充填剤、結合剤、崩壊剤、滑剤、流動促進剤、界面活性剤、染料、および調味料などの賦形剤を含むことができる。
【0066】
固体剤形に含むことができる製薬的に許容できる賦形剤としては、例えば、結合剤、酸性化剤、アルカリ性化剤、吸着剤、可塑剤、保存剤、抗酸化剤、緩衝剤、着色剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤、カプセル化剤、硬化剤、粘着防止剤、希釈剤、コーティング剤、崩壊剤、流動促進剤、界面活性剤、滑剤、不透明化剤、艶出剤、染料、色素、充填剤、風味剤および甘味剤が挙げられる。
【0067】
熟語の「製薬的に許容できる」とは、健全な医学的判断の範囲内にあり、過剰の毒性、刺激、アレルギー応答、または他の問題あるいは合併症無しに人間および動物の組織と接触させる使用に好適で、妥当な有益性/危険性比に相応しいこれらの化合物、材料、組成物、および/または剤形を含む。
【0068】
本発明の錠剤に使用される充填剤は、錠剤製剤の当業者に公知である充填剤であり得る。このような充填剤は、可溶性でも不溶性でもよく、また、膨潤性でも非膨潤性でもよく、例えば、微結晶性セルロース、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、デキストロース、カオリン、乳糖、粉末セルロース、アルファ化澱粉、澱粉、ショ糖およびそれらの混合物挙げられる。
【0069】
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、ナトリウムステアリルフマレート、水素化植物油、グリセリルパルミトステアレート、グリセリルベヘネート、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム、鉱油、タルクおよびそれらの混合物などの当業界に通常の滑剤もまた外層に使用できる。
【0070】
本明細書に用いられる用語の「コーティング剤」としては、空中酸素または湿度による活性成分の分解を防止する目的で、投与後の活性成分に関する所望の放出パターンを提供するために、活性成分物質の味覚または臭いをマスクするために、または美観目的のために形成された固体剤形をコーティングするために使用される化合物を含む。コーティングは、糖衣、フィルムコーティング、または腸溶コーティングなど、種々のタイプであり得る。糖衣は、水ベースであり、形成された錠剤の周囲の被覆を厚くする。糖衣錠剤は一般に、腸管のより高いpHで溶解する。フィルムコーティングは、形成された錠剤またはビーズの周囲の薄い被覆である。腸溶コーティングでない限り、フィルムコーティングは胃内で溶解する。腸溶コーティング錠剤またはビーズは、胃を通過して腸内で分解する。上記のものなどのフィルムコーティングは、この定義内に含まれる。
【0071】
外部コーティングまたは外層としては、コロイド状二酸化シリコンなどの当業界で慣例的な流動促進剤;カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、マグネシウムアルミニウムシリケート、微結晶性セルロース、ポラクリンカリウム、アルファ化澱粉、アルギン酸ナトリウム、澱粉グリコール酸ナトリウム、およびそれらの混合物など、当業界における従来の崩壊剤を挙げることができる。
【0072】
界面活性剤もまた、外部コーティングに含ませることができる。当業界で慣例的な界面活性剤は、アニオン性(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、カチオン性または中性界面活性剤イオン塩類(例えば、塩化ナトリウム)であり得る。
【0073】
錠剤製剤の技術において慣例的に用いられる染料、色素および調味料もまた、組成物に含ませることができる。
【0074】
これらの製剤はまた、錠剤に水を取り込むことができる吸湿剤を含有することができる。このような吸湿剤としては、水溶性電解質、小型有機化合物、剤形内の浸透圧を増加させ、水を吸引させるための浸透圧調整剤を挙げることができる。
【0075】
本発明の剤形は、任意の種々の疎水性または親水性結合剤を含有できる。好適な疎水性結合剤の例としては、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースプロピオネート高分子量(200,000)、セルロースプロピオネート中分子量(75,000)、セルロースプロピオネート低分子量(25,000)、セルロースアセテート、セルロースナイトレート、エチルセルロース、ポリビニルアセテート、および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。好適な親水性結合剤の例としては、ポリ(ビニルピロリドン)、ビニルアルコールポリマー、ポリエチレンオキシド、水溶性または水膨潤性セルロースならびに澱粉誘導体および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0076】
製剤に添加できる他の結合剤の例としては、例えば、アラビアゴム、トラガカントゴム、ゼラチン、澱粉、エチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびナトリウムカルボキシメチルセルロースなどのセルロース材料、アルギン酸類およびそれらの塩類、ポリエチレングリコール、グアーゴム、ポリビニルピロリドン、多糖類、糖類、転化糖類、ポロキソマー類(限定はしないが、PLURONIC(商標)F68、PLURONIC(商標)F127など)、コラーゲン、アルブミン、ゼラチン、非水溶媒中のセルロース系材料、アルファ化澱粉、澱粉ペーストおよび上記の組み合わせが挙げられる。他の結合剤としては、例えば、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリプロピレンコポリマー、ポリエチレンエステル、ポリエチレングリコール、ポリエチレンソルビタンエステル、ポリエチレンオキシドまたはそれらの組み合わせ、および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0077】
崩壊剤としては、固体剤形および/またはその成分の崩壊および/または溶解を補助する物質が挙げられる。崩壊剤としては、限定はしないが、トウモロコシ澱粉、ジャガイモ澱粉、アルファ化澱粉およびそれらの修飾澱粉などの澱粉;限定はしないが、Ac−di−sol、モンモリロナイトクレー、架橋PVP、甘味剤、ベントナイト、VEEGUM(商標)、微結晶性セルロース、アルギン酸塩、澱粉グリコール酸ナトリウムなどのセルロース系試剤;限定はしないが、寒天、グアー、イナゴマメ、カラヤ、ペクチンおよびトラガカントなどのゴム類が挙げられる。
【0078】
可塑剤は、本発明の固体剤形に必要となり得る。このような可塑剤としては、例えば、限定はしないが、低分子量ポリマー類、オリゴマー類、コポリマー類、油類、小型有機分子、脂肪族ヒドロキシルを有する低分子量ポリオール類、エステルタイプ可塑剤、グリコールエーテル類、ポリ(プロピレングリコール)、マルチブロックポリマー類、シングルブロックポリマー類、低分子量ポリ(エチレングリコール)、クエン酸エステル類、トリアセチン、プロピレングリコールフタレートエステル類、リン酸エステル類、セバシン酸エステル類、グリコール誘導体、脂肪酸エステル類、グリセリン、エチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、スチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコールおよび他のポリ(エチレングリコール)化合物、モノプロピレングリコールモノイソプロピルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、乳酸ソルビトール、乳酸エチル、乳酸ブチル、グリコール酸エチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、リン酸トリクレシル、リン酸トリエチル、リン酸トリフェニル、アセチル化モノグリセリド類、鉱油、ヒマシ油、グリセリルトリアセテート、ステアリン酸ブチル、モノステアリン酸グリセロール、ステアリン酸ブトキシエチル、ステアリルアルコール、フタル酸シクロヘキシルエチル、フタル酸シクロヘキシルメチルジブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジイソプロピル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸トリブチル、グリコール酸アリルおよびそれらの組み合わせを挙げることができる。このような可塑剤は全て、アルドリッチまたはシグマケミカル(Aldrich or Sigma)社またはモルフレックス(Morflex)社などの供給源から市販されている。
【0079】
本明細書に用いられる用語の「酸性化剤」としては、生成物の安定性のための酸性媒体を提供するために使用される化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、酢酸、クエン酸、フマル酸、塩酸、および硝酸ならびに通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0080】
本明細書に用いられる用語の「アルカリ性化剤」としては、生成物の安定性のためのアルカリ性媒体を提供するために使用される化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、アンモニア溶液、炭酸アンモニウム、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、水酸化カリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、ならびにトロラミンならびに通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0081】
本明細書に用いられる用語の「吸着剤」としては、物理化学(化学吸着)的な手段によりその表面上に他の分子を保持できる試剤が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、粉末の活性炭および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0082】
本明細書に用いられる用語の「保存剤」としては、微生物の増殖を防止するか、または1種または複数種の活性成分の分解を防止するために使用される化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ベンジルアルコール、塩化セチルピリジニウム、クロロブタノール、フェノール、フェニルエチルアルコール、硝酸フェニル水銀およびチメロサールならびに通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0083】
本明細書に用いられる用語の「抗酸化剤」としては、酸化を阻止し、したがって酸化作用による製剤の劣化を防止するために使用される試剤が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、ハイポホホラス酸(hypophophorous acid)、モノチオグリセロール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムおよびメタ亜硫酸ナトリウムならびに通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0084】
本明細書に用いられる用語の「緩衝剤」としては、酸またはアルカリの希釈または添加の際にpHの変化に耐えるために使用される化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、メタリン酸カリウム、リン酸カリウム、一塩基性酢酸ナトリウムおよびクエン酸ナトリウム無水物ならびに二水和物、そして通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0085】
本明細書に用いられる用語の「着色剤」としては、固体製剤(例えば、錠剤およびカプセル剤)に色を付与するために使用される化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、FD&CレッドNo.3、FD&CレッドNo.20、FD&CイエローNo.6、FD&CブルーNo.2、FD&CグリーンNo.5、FD&CオレンジNo.5、FD&CレッドNo.8、カラメル、酸化鉄、レッドならびに通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。着色剤はまた、色素、染料、色彩配合、二酸化チタン、ブドウ外皮抽出エキスなどの天然着色剤、ビートレッド粉末、ベータカロテン、アンナット(annato)、カルミン、ウコン、パプリカ、CHROMAKOTE(商標)および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0086】
本明細書に用いられる用語の「風味剤」としては、製剤に快適な風味としばしば香りとを付与するために使用される、天然または人工化合物、またはこれら幾つかの組み合わせが挙げられる。組成物に組み入れられる風味剤は、天然および合成の芳香油類および風味芳香剤および/または天然油類、植物、葉、花、果実からの抽出エキス、およびそれらの組み合わせから選択できる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、アニス油、経皮油、バニラ、バニリン、ココア、チョコレート、メントール、ブドウ、ペパーミント油、ウィンターグリーン油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ、サイム油、ニオイヒバ油、ナツメグ油、セージ油、苦へん桃油、カッシア油;レモン油、オレンジ油、ライム油およびグレープフルーツ油などの柑橘油;およびイチゴ、リンゴ、ナシ、モモ、ナツメヤシの実、ブルーベリー、キュウイ、ストロベリー、キイチゴ、野イチゴ、サクランボ、プラム、パイナップル、およびアンズなどの果実精油が挙げられる。全てこれらの風味剤は市販されている。好ましい風味剤としては、バニリンおよびイチゴが挙げられる。風味量は、所望の官能的効果など、多くの因子に依存し得る。
【0087】
本明細書に用いられる用語の「甘味剤」としては、製剤に甘味を付与するために使用される化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、アスパルテーム、デキストロース、グリセリン、マンニトール、サッカリンナトリウム、ソルビトール、ショ糖高フルクトーストウモロコシシロップ、フルクトースオリゴ糖類、および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0088】
本明細書に用いられる用語の「錠剤用粘着防止剤」としては、製造時に錠剤化機械内のパンチとダイに対する成分の粘着を防止する試剤が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシ澱粉、二酸化シリコン、タルクおよび通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0089】
本明細書に用いられる用語の「錠剤用結合剤」としては、錠剤の顆粒化において粉末粒子の付着を生じさせるために使用される物質が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、アラビアゴム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、圧縮性糖(例えば、NUTAB(商標))、エチルセルロース、ゼラチン、液体グルコース、メチルセルロース、ポビドン、アルファ化澱粉および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0090】
本明細書に用いられる用語の「錠剤およびカプセル剤用希釈剤」としては、錠剤およびカプセル剤の調製において所望のバルク、流動性、圧縮特性を付与するために充填剤として使用される不活性物質が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、第二リン酸カルシウム、カオリンクレー、フルクトース、ショ糖、デキストロース、乳糖、マンニトール、微結晶性セルロース、粉末セルロース、沈殿炭酸カルシウム、ソルビトール、硫酸カルシウム、澱粉および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0091】
本明細書に用いられる用語の「直接圧縮賦形剤」としては、直接圧縮錠剤の製剤に使用される化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、第二リン酸カルシウム(例えば、DITAB(商標))、乾燥スプレー、または無水乳糖、微結晶性セルロース(AVICEL(商標))、デキストラン(EMDEX(商標))、ショ糖(NUTAB(商標))および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0092】
本明細書に用いられる用語の「流動促進剤」としては、錠剤圧縮時に摩擦を減少させるために錠剤とカプセル製剤に使用される試剤が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、コロイド状またはヒュームドシリカ、ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシ澱粉、およびタルクならびに通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0093】
本明細書に用いられる用語の「滑剤」としては、錠剤圧縮時に摩擦を減少させるために錠剤の製剤に使用される物質が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、鉱油、ステアリン酸、水素化植物油、安息香酸、ポリ(エチレングリコール)、NaCl、PRUV(商標)、ステアリン酸亜鉛および通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0094】
本明細書に用いられる用語の「錠剤/カプセル剤用不透明化剤」としては、カプセル剤または錠剤をコーティングして不透明化させるために使用される化合物が挙げられる。不透明化剤は、単独でまたは着色剤と組み合わせて使用できる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、二酸化チタンおよび通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0095】
本明細書に用いられる用語の「艶出剤」としては、コーティングされた錠剤に魅力的な光沢を付与するために使用される化合物が挙げられる。このような化合物としては、例えば、限定はしないが、カルナウバ蝋、および白蝋ならびに通常の当業者に公知のその他のものが挙げられる。
【0096】
固体剤形、または1種または複数種の成分もまた、コーティングできる。成分のコーティングは、成分と関連した不快なまたは望ましくない味覚または臭いをマスクすることができる。さらに、コーティングはまた、成分を安定化でき、特に光り、酸素、または湿気などの環境因子への曝露(特に長期曝露)の際に、その生理学的活性を喪失する可能性があるか、またはこのような活性を減少または阻害される可能性のある成分を安定化できる。不快な味覚成分または不快な臭い成分のコーティングは、本明細書に記載された投与が、咀嚼可能か、または急速溶解組成物である場合に考慮される。投与が錠剤である場合、個々の成分のコーティングは、一般的に必要ではないが、錠剤のコーティングは、錠剤の安定性、外観、味覚、臭い、または操作特性を改善するために役立つことができる。
【0097】
本発明の圧縮固体剤形は、フィルムコーティングおよび圧縮固体コアを含むことができる。フィルムコーティングは、1種または複数種のフィルム形成剤を含んでなり、例えば、フィルム形成剤の組み合わせが、幾つかの実施形態のフィルムコーティングに用いられる。このフィルム形成剤の組み合わせにより、治療剤の遅延放出性と徐放性との組み合わせを有する製剤を提供できるが;即時放出剤形が好ましい。剤形上のフィルムコーティングはまた、風味剤および/または色素または染料などの着色剤を含むことができる。圧縮錠剤へのコーティングは、例えば、セルロース系ポリマー、着色剤、風味剤およびワックスを含んでなる、迅速溶解仕上げコートまたは艶出しコートであることが好ましい。
【0098】
用語の「フィルム形成剤」としては、製剤の固体コア周囲のフィルムコーティングを形成するポリマー化合物(天然、合成、半合成または遺伝子工学源の)が挙げられる。
【0099】
使用されるフィルムコーティングは、錠剤を服用する人の胃、回腸、空腸、小腸または大腸内で1種または複数種の成分の大部分を放出すると考えられるpH依存溶解性を有するポリマーを含むことができる。フィルムコーティングの厚さは、所望のとおり変えることができる。
【0100】
フィルムコーティングは、溶液、懸濁液または乳濁液を既存のコアまたは固体に塗布し、液体部分を取り除いて本質的にドライフィルムを形成することにより調製できる。フィルムコーティングとしては、例えば、限定はしないが、1種または複数種の以下のものを挙げることができる:セルロースアセテート、エチルセルロース、ワックス、EUDRAGIT(商標)E100、EUDRAGIT(商標)RS、およびEUDRAGIT(商標)RL、EUDRAGIT(商標)L、EUDRAGIT(商標)S、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、HPMCアセテートスクシネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースプロピオネート、HPMC、カラゲナン、硝酸セルロース、親水性セルロース系試剤、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアセテートおよびラテックス分散液、ポリ酸、腸溶ポリマー類、多糖類、アラビアゴム、トラガカント、グアーゴム、ゼラチン、タンパク質、アルブミン、ポリ乳酸、生分解性ポリマー類、ポリグルタミン酸、カルナウバ蝋、DRIKLEAR(商標)(クロンプトン・アンド・ノウルズ(Crompton & Knowles)、セルロースベースポリマー分散液)、CHROMAKOTE(商標)(クロンプトン・アンド・ノウルズ(Crompton & Knowles)、色素分散液)およびそれらの組み合わせ。
【0101】
フィルムコーティングとしてはまた、例えば、限定はしないが、ポリ(エチレングリコール)3350(PEG 3350)、ソルビトール、ショ糖、ポリオール類、キシリトール、マンニトール、炭水化物、糖類、乳糖、マルトース、デキストロース、水溶性シクロデキストリン類、尿素、フルクトース、ショ糖、マンノース;クエン酸、酒石酸、フマル酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸などのa−ヒドロキシ酸、それらの組み合わせおよびそれらの塩類;臭化物、フッ化物、ヨウ化物および塩化物などのハロゲン化物対イオン;マグネシウムおよびカルシウムなどの二価金属カチオン類;リン酸、硫酸、スルホン酸、硝酸、重炭酸、それらの組み合わせおよびそれらの塩類などのアニオン系剤;HPCなどのセルロース系材料;ポリ(エチレンオキシド);ポリ(ビニルピロリドン);キサンタンガム、アルギン酸などのゴム類およびゲル化剤、およびそれらの塩類;モンモリロナイトクレー、ベントナイト、ビーゴム、カオリンクレーなどのクレー;珪藻土、珪酸マグネシウム、ベントン、ヘクトライト、PLURONICS(商標)、親水性界面活性剤などのその他のもの;ソルビトール、マンニトール、キシリトールなどのポリオール類;コラーゲンなどのタンパク質;水溶性アミノ酸;澱粉、澱粉グリコール酸ナトリウム、クロスカルメロースなどの崩壊剤;および水溶性有機化合物;ならびにそれらの組み合わせを挙げることができる。
【0102】
ポリマー外層を有する組成物において層としては、例えば、限定はしないが、pH非依存性親水性ポリマー(限定はしないが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、1種または複数種の充填剤(限定はしないが、微結晶性セルロース、第二リン酸カルシウムなど)、滑剤(限定はしないが、ナトリウムステアリルフメレートなど)、および流動促進剤(限定はしないが、コロイド状二酸化シリコンなど)を挙げることができる。外層としては、限定はしないが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのpH非依存親水性ポリマーを挙げることができる。
【0103】
咀嚼錠剤および粉末食物サプリメントは、栄養製品産業において周知である。これらの製品は、栄養製品および生物学的利用可能製品を提供することを目的としているが、同時に良好な嗜好性、または感覚受容性を有する製品を提供する。しかしながら一般に、製品がビタミン類およびミネラル類をより多く含むと、製品の嗜好性がより減少する。味覚マスク技法が、嗜好性の咀嚼錠剤調製用に開発されている。この技法は、錠剤中成分のカプセル化または錠剤に製剤化される前に、組成物への糖類、甘味剤、受容性に好ましい試剤、またはこれらの幾つかの組み合わせの添加を一般に必要とする。
【0104】
錠剤が咀嚼錠剤である場合、それは、炭水化物基材の凝集塊を含んでなることが好ましく、ならびに外部よりも柔らかく検出可能な(例えば、味覚パネルのメンバーにより、または患者により)内部を有することが好ましい。凝集塊と組み合わせたこのタイプの構成により、咀嚼されたらすぐに口内の錠剤の迅速溶解が促進される。さらに、このタイプの構成により、錠剤の空中水分吸収の程度を減少させる。すなわち、それによって吸湿性を減少させた。
【0105】
炭水化物基材の凝集塊から咀嚼錠剤を作製する代表的な方法は、実質的に均質な混合物を形成するために活性成分と滑剤との凝集塊を混合することを含み、その混合物を、従来の錠剤形成装置に入れ、錠剤を一緒に保持し、錠剤表面での凝集塊の開放ポア構造を実質的に破壊させるのに十分でありながら、開放ポア、すなわち錠剤内部の凝集塊の広い表面積、構造を実質的に維持する硬度に圧縮される。したがってこの凝集塊は、錠剤内部が本質的な多孔性構造および咀嚼されると迅速に液化できる凝集塊の他の物理的特性を保持しながら、凝集塊の物理的特性が錠剤の表面で主として変化するように圧縮される。
【0106】
1種または複数種の賦形剤が、本発明の咀嚼錠剤に含まれる。賦形剤としては、限定はしないが、酸性化剤、アルカリ性化剤、吸着剤、抗真菌性保存剤、抗酸化剤、緩衝剤、着色剤、崩壊剤、カプセル化剤、風味剤、吸湿剤、可塑剤、硬化剤、甘味剤、錠剤用粘着防止剤、錠剤用結合剤、錠剤用およびカプセル剤用希釈剤、錠剤用コーティング剤、錠剤用直接圧縮賦形剤、錠剤用崩壊剤、錠剤用流動促進剤、錠剤用滑剤、錠剤/カプセル剤用不透明化剤および錠剤用艶出剤が挙げられる。
【0107】
カプセル剤は一般に、活性成分(粉末化できるか、顆粒化できるか、コーティングできるか、凝集形成できるか、またはこれらの幾つかの組み合わせであり得る)と、1種または複数種の賦形剤とを混合して混合物を形成し、これを引き続きカプセル内に装填することによって作製される。カプセルは、硬ゼラチンカプセルであることが好ましい。次いでカプセルの半分ずつを結合する。
【0108】
即時放出粒子もしくはコーティング剤と一緒になった種々の形態の延長放出粒子またはコーティングもまた、種々の速度で種々の成分を送達させるために当該製剤に組み合わせることができる。異なる放出プロフィールを有する粒子の組み合わせ有する製剤は周知であり、通常の当業者に公知の手法および技法に従って調製される。
【0109】
一態様において、活性成分の迅速放出を提供するために、本発明は、活性成分を含む内部コアおよび迅速崩壊外部コーティングまたは外層を含むことができる迅速放出錠剤組成物を含む。層またはコーティングが、「迅速に」崩壊すると述べられている場合、これは、層またはコーティングが、経時的に、例えば、投与後30分未満、例えば10分未満に崩壊することを意味する。
【0110】
本発明は、活性成分を含む内部コアおよび迅速に崩壊しない外層またはコーティングを含むことができる、すなわち、1種または複数種の充填剤と共にpH非依存性親水性ポリマーから成ることを含む、遅延放出組成物を含むことができる。外層は、投与後の溶解と侵食との組み合わせにより徐々に除去され、内部コアは、一旦曝されると迅速に崩壊する。層またはコーティングが、「徐々に」除去される場合、これは、層またはコーティングが、経時的に、例えば、投与後1〜3.5時間、2.5時間または4〜6時間など、1〜8時間で除去されることを意味する。
【0111】
用語の「pH非依存性親水性ポリマー」は、当業者により十分に理解されるであろう。このようなポリマーは、周囲の液体のpHに無関係な速度で投与後溶解し/侵食する。このようなポリマーとしては、例えば、セルロースエーテル類、ポリビニルピロリドン、天然親水性ゴム類、例えば、グアーゴム、カラヤゴム、トラガカントおよびキサンタンガムの混合物、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、セルロースエーテル類、最も好ましくは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが使用される。
【0112】
「迅速に溶解する」成分とは、化合物の既知の量が、約3時間未満で、好ましくは約1時間未満で唾液または胃腸液の十分な容量中に実質的に飽和するか、または完全に溶解する成分である。
【0113】
「徐々に溶解する」成分とは、化合物量が、約3時間超で、好ましくは、約8時間超で、より好ましくは、約12時間超、さらには48時間と長時間で(しかし、好ましくは24時間以下)唾液または胃腸液の十分な容量中に実質的に完全に溶解する成分である。
【0114】
固体剤形の一形態は、迅速放出プロフィールを有する成分および徐放性プロフィールを有する成分を含んでなる。「徐放性」剤形は、徐放性、延長放出性、および時限放出性を提供する剤形を含むことは当業者により理解されるであろう。
【0115】
本発明の迅速放出形態において、迅速崩壊内部コアおよび迅速崩壊外部コーティングは、1種または複数種充填剤(例えば、微結晶性セルロース、乳糖)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリドン、アルファ化澱粉)、崩壊剤(例えば、微結晶性セルロース、アルファ化澱粉)および滑剤(例えば、ナトリウムステアリルフメレート、ステアリン酸マグネシウム)を含むことができる同じ組成物を有することができる。
【0116】
本発明の組成物は、錠剤が、特定のpHが優勢である胃腸管の領域に達するまで下位層の侵食/崩壊の開始を遅延させる腸溶コーティングを有することができる。このような腸溶性錠剤は、大腸への活性成分の標的化を可能にする。本発明の錠剤に使用される腸溶コーティング剤は、当業者に公知のコーティング剤である。このようなコーティング剤としては、セルロースアセテートフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、セラック、スチレンマレイン酸コポリマー類、メタクリル酸コポリマー類およびヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートが挙げられる。本発明の製薬組成物が腸溶コーティングされる場合、組成物は、胃腸管下部の疾患を治療するために特に有用である。
【0117】
本発明による組成物は、従来の錠剤化機械を用いて当業界に公知の従来法に従って調製できる。例えば、pH非依存性親水性ポリマーは、1種または複数種の充填剤と任意の他の賦形剤とで混合でき、各々が活性剤を含んでなる1層または複数層の内層のコア上に圧縮される。活性物質のコアは、例えば、ドライスラッギング、ウェット顆粒化、またはドライ混合により製造された材料の圧縮により調製できる。迅速崩壊外部コーティング用の混合は、同じ様式で調製でき、pH非依存性親水性ポリマーコーティングコア上に圧縮できる。
【0118】
直接的ドライ圧縮錠剤化する組成物または製剤は、Zanchetta Roto−G、Littleford MGT、Baker−Perkins High Sheer、Littleford FKMミキサーなど、高剪断製薬タイプミキサーにおいて成分の全てまたは一部を最初にドライ混合して、最初のドライブレンド混合物を形成することにより典型的に調製される。残りの成分を加えて混合物をブレンドする。
【0119】
許容できる錠剤を得ることは、混合物の含水量および他の特性に依存し、それらは、成分の含水量、温度および製造操作が実施されるプラント内の空気の相対湿度、全体の加工期間および最終製品の粒径など、多くの因子に依存することは明らかであろう。
【0120】
混合物は乾燥でき、例えば、混合物が乾燥されるまで放置できるか、またはターボトレードライヤ、直接加熱ロータリードライヤ、ドラムドライヤ、ベルトドライヤ、スプレードライヤ、液体ベッドドライヤ、および化学テクノロジーの当業者に周知の同様の産業ドライヤなど、連続ドライヤまたはバッチドライヤに送り込むことができる(例えば、カーク−オスマー(Kirk−Othmer)のEncyclopedia of Chemical Technology、8巻、91−112頁、1979年の「Drying」を参照)。あるいは、混合物の脱水は、例えば、アセトンなど、成分がそれに不溶性である、極めて少量の製薬的に許容でき、非毒性の揮発性の水溶性溶媒と処理することにより実施できる。
【0121】
最終混合物は典型的に、従来の錠剤化装置、例えば、Manesty Rotary Press,Stokes Rotary Pressなどを用いて直接錠剤化される。得られる錠剤の硬度は、例えば、Schlesinger Hardness Tester(登録商標)により測定される。脆砕性は、例えば、130回の回転後の20錠の錠剤に関して、例えば、Eurika(登録商標)Tab Friabilityテスターにより測定される。所望の硬度および脆砕性を有する錠剤が生じるまで、成分および錠剤化手法を調整する。崩壊時間および溶解時間は、U.S.Pharmacoepia XXIに説明されている試験法を用いて測定される。ガイダンスに関しては、REMINGTON’S PHARMACEUTICAL SCIENCES(第17版、1985年)に記述されていると考えられる。
【0122】
カプセル剤または「カプレット剤」により、水不溶性成分を軟ゼラチンシェルにカプセル化できる。軟ゼラチンカプセルは一般に、中に活性成分を溶解しているか、または分散している流体または半流体充填剤を封入する。軟ゼラチンカプセルへの典型的な充填剤または充填剤は、中に活性成分が溶解されている主としてトリグリセリド(トリアシルグリセロールまたはTAG)油類を含んでなる。TAG油は典型的に、限定はしないが、トウモロコシ油、ピーナッツ油、ベニバナ油、ヒマワリ油、および大豆油などの植物油である。より具体的には、TAG油類は、グリセロール主鎖に結合した3種の脂肪酸を含んでなる。水ベース媒体は、軟ゼラチンカプセルの完全性を分解および破断し得るため、活性成分用の媒体として油を使用する。軟ゼラチンカプセルは、典型的に患者の胃腸管に見られるように水との接触の際に破断することが意図されている。
【0123】
広範囲の製品の軟ゼラチンのカプセル化が、長期に亘って確立されている。この基本的技法は、米国特許第2,234,479号明細書に記載されている。軟ゼラチンのカプセル化法は、米国特許第2,349,430号明細書;米国特許第2,387,747号明細書;米国特許第2,449,139号明細書;米国特許第3,592,945号明細書;米国特許第3,656,997号明細書;米国特許第4,028,024号明細書;米国特許第4,670,287号明細書;米国特許第4,816,259号明細書;米国特許第4,935,243号明細書;米国特許第5,146,758号明細書;米国特許第5,735,105号明細書;および米国特許第6,656,500号明細書に記載されている。
【0124】
軟ゼラチンカプセルは一般に、中に活性成分が溶解し、分散し、および/または、そうでない場合は、分布する、流体または半流体充填材料または「充填剤」を封入する。これらのカプセルの製造は、一般に水に不溶性であるカプセル化材料の混合物と水溶性シェルを充填することを含む。軟ゼラチンカプセルの製造において、典型的には、カプセルの水溶性部分と水または水性材料との間の相互作用が最小化されるか、または阻止される。シェルの含水量は、典型的には最小に維持され、シェルと充填剤または薬物との間の相互作用が最も起こり易い場合、製造直後およびカプセルの完全硬化前に、できるだけ最短時間でシェルからできるだけ多くの水分を除去するために迅速にシェルを乾燥する。シェルの含水量は、充填剤の水溶性構成成分がシェルに移動できる乾燥前に最も高い。したがって、油類などの水不溶性充填剤を使用することが大いに望ましい。シェルが乾燥され、硬化されたら、カプセルは、一般にシェル内に入れられた物質に実質的に不浸透性であり、シェルと充填剤との間の相互作用が停止する。
【0125】
軟ゼラチンカプセルは、高度に可撓性で変形可能な軟ゼラチンを用いて典型的に作製される。ゼラチンは、カプセル化前にリボンとして提供される。シェルは、例えば、上記に掲げた特許明細書に記載されているとおり、当業者に公知の任意の好適な様式で作製される。カプセルのシェルは典型的に水溶性であり、限定はしないが、水、ゼラチン、グリセリン、水素化澱粉および澱粉の加水分解物などの成分を含有する。軟ゼラチンカプセルは、水の存在ならびにグリセリン、ソルビトール、または同様のポリオールの添加により可塑化される。ゼラチンは、種々の適用のためにその特性を変える目的で、他の成分と混合できる。用語の「ゼラチン」は、カプセル化工程の使用に好適である任意のゼラチンベース組成物を含む。
【0126】
軟ゼラチンカプセルは典型的に、それらが形成され、密封される直前に、充填剤物質または薬物を充填する。充填剤とシェルとの間の相互作用を防止するために、充填剤は実質的に水に不溶性である。カプセル化用機械は典型的に、2本のゼラチンリボンを充填ステーションに引き込み、そこでゼラチンストリップの切片をカプセル内容物(充填剤)の周囲に密封する。カプセル化は、フラットまたはローラーダイ技法を用いて標準的に達成される。非限定例において、ゼラチンリボンはそれぞれの流延用ドラム上で鋳造され、次いで一対のロータリーダイの間で共に対面させ、カプセルを形成し、注入ウェッジにより充填される。残りのリボンからのカプセルの取り外しは、ストリッパローラーにより補助される。別の非限定例において、カプセル化用機械は、2つのレシーバーにより送り込まれるロータリーダイタイプのものであり、1つのレシーバーはシェルを形成するために使用される溶融ゼラチン塊を含有し、他のレシーバーは充填製剤を含有する。
【0127】
カプセル化工程のさらに別の例において、溶融ゼラチンが、加熱チューブを介して重力により2つの加熱スプレッダボックスに流入する。スプレッダボックスは、ゼラチン塊を2本のリボンへと同時に鋳造する。これらは、分画されたヤシ油/レシチンのブレンドにより潤滑化され、ロータリーダイに送達される。カプセル化用ポンプの投入量に対してリザーバとして働くホッパー内に、充填剤は重力により流入する。充填製剤は、容積式ピストンポンプにより充填場所に送達される。2本のゼラチンリボンは、2つの回転ダイ間に送り込まれる。ダイは、軟ゼラチンカプセルの形状を形成し、密封機構を提供する対ポケットを含む。2つのダイポケットが整列する正確な瞬間に、充填製剤は、ゼラチンリボン間でカプセル化用ウェッジを介して注入される。ダイ間の圧力および軟ゼラチンカプセルを製造するためにカプセル化用ウェッジにより適用された加熱により密封が形成される。
【0128】
軟ゼラチンカプセルは、典型的に二相工程により乾燥される。最初に、カプセルを、暖気低湿度で、予め決められた時間、通風環境で混転されるロータリードライヤに移動させる。第二相は、ロータリードライヤからの排出後に開始され、カプセルは、浅い乾燥用トレー上に単層に広げられ、低湿度空気がそれらに通される。ゼラチン塊製造時にゼラチンに入れられた水が蒸発されるまで、シェルへおよびシェルからの水の移動は数日間に亘って生じる。乾燥工程をモニターするためにカプセルの硬度測定が実施される。カプセルは、その硬度が特定の範囲内に入るまでモニターされる。次にカプセルを、深い保持トレーに入れる。カプセルを検査し、V.M.&P Napthaにより研磨し、選別およびパッケージングされる前にカプセル表面上の潤滑化フィルムを除去する。
【0129】
軟ゼラチンカプセル製造のさらに別の例において、米国特許第4,028,024号明細書は、小孔のあるコンベヤベルトを介して吹き込まれる冷気の使用により、押出機ヘッドからのカプセルの運搬時における新たに押出されたカプセルの冷却について開示している。
【0130】
本発明は、非限定的である以下の実施例によりさらに説明される。以下の実施例は、具体的に経口投与用錠剤に関するものであるが、剤形の形状および製剤を変えることによって、他の固体剤形を得ることができる。
【実施例】
【0131】
実施例
実施例1.錠剤形態中のリグナンおよびイソフラボン組成物
組成物は錠剤として製剤化できる。例えば、本明細書に記載されたリグナンおよびイソフラボンを含有する錠剤は、下表Aに記載される錠剤形態で作製できる。
【0132】
【表1】

【0133】
成分を混合し、通常、錠剤化技術に使用される方法を用いて錠剤形態に圧縮する。例えば、成分は、均質に混合されるまで市販のミキサー中で組合わされる。生じた混合物を、錠剤プレスを用いて錠剤に圧縮する。
【0134】
錠剤はまた、分散補助剤、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース)、溶媒、充填剤、調味料および他の成分を含むことができる。錠剤はまたコーティングできる。
【0135】
実施例2.錠剤形態中のリグナンおよびアルファ−トコフェロール組成物
組成物は錠剤として製剤化できる。例えば、本明細書に記載されたリグナンおよびトコフェロールを含有する錠剤は、下表Bに記載される錠剤形態で作製できる。
【0136】
【表2】

【0137】
成分を混合し、通常、錠剤化技術に使用される方法を用いて錠剤形態に圧縮する。例えば、成分は、均質に混合されるまで市販のミキサー中で組合わされる。生じた混合物を、錠剤プレスを用いて錠剤に圧縮する。
【0138】
錠剤はまた、分散補助剤、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース)、溶媒、充填剤、調味料および他の成分を含むことができる。錠剤はまたコーティングできる。
【0139】
実施例3.散剤形態中のリグナンおよびイソフラボン組成物
組成物はドライ散剤として製剤化できる。例えば、本明細書に記載されたリグナンおよびイソフラボンを含有する散在は、下表Cに記載される散剤形態で作製できる。
【0140】
【表3】

【0141】
成分を、通常、ドライ散剤の製剤化に使用される方法を用いて混合できる。例えば、成分は、均質に混合されるまで市販のミキサー中で組合わされる。錠剤はまた、分散補助剤、溶媒、充填剤、調味料および他の成分を含むことができる。この混合物はまた、例えば、スプレー乾燥で乾燥して粉砕できる。生じた粉末は、易流動性散剤であることが好ましい。
【0142】
実施例4.散剤形態中のリグナンおよびアルファ−トコフェロール組成物
組成物はドライ散剤として製剤化できる。例えば、本明細書に記載されたリグナンおよびトコフェロールを含有する散剤は、下表に記載される散剤形態で作製できる。
【0143】
【表4】

【0144】
成分を、通常、ドライ散剤の製剤化に使用される方法を用いて混合できる。例えば、成分は、均質に混合されるまで市販のミキサー中で組合わされる。錠剤はまた、分散補助剤、溶媒、充填剤、調味料および他の成分を含むことができる。この混合物はまた、例えば、スプレー乾燥で乾燥して粉砕できる。生じた粉末は、易流動性散剤であることが好ましい。
【0145】
実施例5.コーティングされた錠剤形態中のリグナンおよびイソフラボン組成物
上記実施例1に従って作製された錠剤をコーティングできる。例えば、DRIKLEAR(商標)およびCHROMAKOTE(商標)は、風味剤と一緒に2:1(重量で)で混合でき、この混合物を、最終コーティングを形成するために錠剤上にスプレーできる。この最終コーティングはカルナウバ蝋で研磨されうる。
【0146】
実施例6.リグナンカプセル剤
リグナンおよびイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、グルコサミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される精製化合物は、対象への投与のためにカプセル剤または錠剤に入れる。カプセル剤または錠剤は、リグナンおよびイソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、グルコサミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される精製化合物の推奨投与量について使用者に指示する指標または取扱説明書と組み合わせたボトルなどの容器に入れることができる。リグナンの推奨用量は、1日、約300〜600mgのSDGである、1日、860〜1720mgのリグナンであり得る。
【0147】
本発明は、それの好ましい実施形態を参照として特に示され、説明されているが、形態の種々の変更および詳細が、添付の特許請求の範囲により包含された本発明の範囲から逸脱することなくそれに成し得ることは当業者に解されるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
精製リグナンと、
イソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、グルコサミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される精製化合物と、を含む組成物。
【請求項2】
前記リグナンが亜麻リグナンである請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記イソフラボンが大豆イソフラボンである請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記トコフェロールがγ−トコフェロールである請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記グルコサミンが硫酸グルコサミンである請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が、錠剤、散剤、または液剤の形態にある請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
容器が、前記組成物の推奨投与量を使用者に指示する表示を伴う請求項1に記載の組成物を含む容器。
【請求項8】
前記組成物に存在しているリグナンの重量が、
前記組成物に存在しているイソフラボンの重量の約4倍から約6倍;
前記組成物に存在しているトコフェロールの重量の約2倍から約6倍;
前記組成物に存在しているフィトステロールの重量の約1倍から約2倍;
前記組成物に存在しているポリフェノールの重量の約1倍から約2倍;
前記組成物に存在しているカテキンの重量の約1倍から約6倍;
前記組成物に存在しているアントシアニンの重量の約2倍から約6倍;
前記組成物に存在しているアスタキサンチンの重量の約100倍から約400倍;または
前記組成物に存在しているグルコサミンの重量の約1/5、
である請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
精製リグナンと、
イソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、グルコサミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される精製化合物と、を含む食物サプリメント。
【請求項10】
前記リグナンが亜麻リグナンである請求項9に記載の食物サプリメント。
【請求項11】
前記イソフラボンが大豆イソフラボンである請求項9に記載の食物サプリメント。
【請求項12】
前記トコフェロールがγ−トコフェロールである請求項9に記載の食物サプリメント。
【請求項13】
前記グルコサミンが硫酸グルコサミンである請求項9に記載の食物サプリメント。
【請求項14】
錠剤、散剤、または液剤の形態にある請求項9に記載の食物サプリメント。
【請求項15】
容器が、前記食物サプリメントの推奨投与量を使用者に指示する表示を伴う請求項9に記載の食物サプリメントを含有する容器。
【請求項16】
前記食物サプリメントが、約100mgから約500mgのリグナン、および:
約15mgから約120mgのイソフラボン;
約15mgから約200mgのトコフェロール;
約50mgから約400mgのフィトステロール;
約50mgから約500mgのポリフェノール;
約15mgから約300mgのカテキン;
約15mgから約200mgのアントシアニン;
約0.25mgから約5.0mgのアスタキサンチン;または
約0.5グラムから約2グラムのグルコサミン、
を含む請求項9に記載の食物サプリメント。
【請求項17】
精製リグナンと、
イソフラボン、トコフェロール、フィトステロール、ポリフェノール、カテキン、アントシアニン、アスタキサンチン、グルコサミンおよびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される精製化合物と、を含む食品組成物。
【請求項18】
前記食品が、食品バー、クッキー、クラッカー、チーズ、ヨーグルト、ポテトフライ、穀物、チップ、ピーナッツバター、アイスクリーム、プレッツェル、スナックを含有するゼラチン、プディング、または米もしくは他の穀類のケーキである請求項17に記載の食品組成物。
【請求項19】
前記食品組成物が飲料である請求項17に記載の食品組成物。
【請求項20】
前記飲料が、ジュース、ミルク、豆乳、乳児用ミルク、スポーツドリンク、エネルギードリンク、および健康ドリンクからなる群から選択される請求項19に記載の食品組成物。

【公表番号】特表2008−537678(P2008−537678A)
【公表日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−505409(P2008−505409)
【出願日】平成18年4月3日(2006.4.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/012209
【国際公開番号】WO2006/107820
【国際公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(507303309)アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド カンパニー (16)
【Fターム(参考)】