リジン残基とプロリン残基とが共に水酸化されたコラーゲンを産生する形質転換体
【課題】医薬品、工業製品、化粧品、食品等として商業的に一層価値がある高性能な多用途素材となるようなコラーゲン(具体的には例えば、3重ヘリックス構造が安定化され、且つ、線維形成能が高いコラーゲン)を見出し、見出された新規コラーゲンを取得するための方法等の開発が求められていた。
【解決手段】下記(1)〜(3)の全てのタンパク質のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する外来遺伝子が微生物細胞内に導入されて得られることを特徴とする形質転換体等。
(1)リジン水酸化酵素
(2)プロリン水酸化酵素
(3)コラーゲン
【解決手段】下記(1)〜(3)の全てのタンパク質のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する外来遺伝子が微生物細胞内に導入されて得られることを特徴とする形質転換体等。
(1)リジン水酸化酵素
(2)プロリン水酸化酵素
(3)コラーゲン
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(1)〜(3)の全てのタンパク質のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する外来遺伝子が微生物細胞内に導入されて得られることを特徴とする形質転換体。
(1)リジン水酸化酵素
(2)プロリン水酸化酵素
(3)コラーゲン
【請求項2】
請求項1記載の形質転換体が、前記(1)〜(3)の全てのタンパク質をその細胞内で共発現していることを特徴とする形質転換体。
【請求項3】
前記リジン水酸化酵素が、リジルヒドロキシラーゼ1、リジルヒドロキシラーゼ2又はリジルヒドロキシラーゼ3から選択される少なくとも1種類のリジン水酸化酵素であることを特徴とする請求項1又は2記載の形質転換体。
【請求項4】
前記プロリン水酸化酵素が、プロリル−4−ヒドロキシラーゼのαサブユニット及びプロリル−4−ヒドロキシラーゼのβサブユニットからなる酵素であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの請求項記載の形質転換体。
【請求項5】
前記プロリル−4−ヒドロキシラーゼのβサブユニットが酵母αファクターの分泌シグナルとの融合体であることを特徴とする請求項4記載の形質転換体。
【請求項6】
前記プロリル−4−ヒドロキシラーゼのαサブユニットが、α1サブユニット、α2サブユニット又はα3サブユニットであることを特徴とする請求項4又は5記載の形質転換体。
【請求項7】
前記コラーゲンが、コラーゲンType I〜Type XXIXから選択される少なくとも1種類のコラーゲンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの請求項記載の形質転換体。
【請求項8】
前記リジン水酸化酵素及び前記プロリン水酸化酵素のタンパク質のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する外来遺伝子の少なくとも1つが、酵母由来のプロモーターの下流に連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の形質転換体。
【請求項9】
前記プロモーターが、アルコールオキシダーゼ1プロモーターであることを特徴とする請求項8記載の形質転換体。
【請求項10】
前記微生物細胞が、真核生物細胞であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの請求項記載の形質転換体。
【請求項11】
前記真核生物細胞が、酵母細胞であることを特徴とする請求項10記載の形質転換体。
【請求項12】
前記酵母細胞が、メタノール資化性酵母細胞であることを特徴とする請求項11記載の形質転換体。
【請求項13】
前記メタノール資化性酵母細胞が、Komagataella pastorisであることを特徴とする請求項12記載の形質転換体。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかの請求項記載の形質転換体が産生して得られうることを特徴とするコラーゲン。
【請求項15】
全リジン残基のうち15%以上が水酸化されていることを特徴とする請求項14記載のコラーゲン。
【請求項16】
テロペプチド領域のリジン残基が水酸化されていることを特徴とする前項14記載のコラーゲン。
【請求項17】
微生物細胞内に、下記(1)〜(3)の全てのタンパク質のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する外来遺伝子を導入する第一工程、第一工程で得られる形質転換体によってコラーゲンを産生させる第二工程、及び、第二工程で産生されたコラーゲンを回収することを特徴とするコラーゲンの取得方法。
(1)リジン水酸化酵素
(2)プロリン水酸化酵素
(3)コラーゲン
【請求項18】
請求項17記載の取得方法により取得されたコラーゲン。
【請求項1】
下記(1)〜(3)の全てのタンパク質のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する外来遺伝子が微生物細胞内に導入されて得られることを特徴とする形質転換体。
(1)リジン水酸化酵素
(2)プロリン水酸化酵素
(3)コラーゲン
【請求項2】
請求項1記載の形質転換体が、前記(1)〜(3)の全てのタンパク質をその細胞内で共発現していることを特徴とする形質転換体。
【請求項3】
前記リジン水酸化酵素が、リジルヒドロキシラーゼ1、リジルヒドロキシラーゼ2又はリジルヒドロキシラーゼ3から選択される少なくとも1種類のリジン水酸化酵素であることを特徴とする請求項1又は2記載の形質転換体。
【請求項4】
前記プロリン水酸化酵素が、プロリル−4−ヒドロキシラーゼのαサブユニット及びプロリル−4−ヒドロキシラーゼのβサブユニットからなる酵素であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの請求項記載の形質転換体。
【請求項5】
前記プロリル−4−ヒドロキシラーゼのβサブユニットが酵母αファクターの分泌シグナルとの融合体であることを特徴とする請求項4記載の形質転換体。
【請求項6】
前記プロリル−4−ヒドロキシラーゼのαサブユニットが、α1サブユニット、α2サブユニット又はα3サブユニットであることを特徴とする請求項4又は5記載の形質転換体。
【請求項7】
前記コラーゲンが、コラーゲンType I〜Type XXIXから選択される少なくとも1種類のコラーゲンであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの請求項記載の形質転換体。
【請求項8】
前記リジン水酸化酵素及び前記プロリン水酸化酵素のタンパク質のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する外来遺伝子の少なくとも1つが、酵母由来のプロモーターの下流に連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の形質転換体。
【請求項9】
前記プロモーターが、アルコールオキシダーゼ1プロモーターであることを特徴とする請求項8記載の形質転換体。
【請求項10】
前記微生物細胞が、真核生物細胞であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの請求項記載の形質転換体。
【請求項11】
前記真核生物細胞が、酵母細胞であることを特徴とする請求項10記載の形質転換体。
【請求項12】
前記酵母細胞が、メタノール資化性酵母細胞であることを特徴とする請求項11記載の形質転換体。
【請求項13】
前記メタノール資化性酵母細胞が、Komagataella pastorisであることを特徴とする請求項12記載の形質転換体。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかの請求項記載の形質転換体が産生して得られうることを特徴とするコラーゲン。
【請求項15】
全リジン残基のうち15%以上が水酸化されていることを特徴とする請求項14記載のコラーゲン。
【請求項16】
テロペプチド領域のリジン残基が水酸化されていることを特徴とする前項14記載のコラーゲン。
【請求項17】
微生物細胞内に、下記(1)〜(3)の全てのタンパク質のアミノ酸配列をコードする塩基配列を有する外来遺伝子を導入する第一工程、第一工程で得られる形質転換体によってコラーゲンを産生させる第二工程、及び、第二工程で産生されたコラーゲンを回収することを特徴とするコラーゲンの取得方法。
(1)リジン水酸化酵素
(2)プロリン水酸化酵素
(3)コラーゲン
【請求項18】
請求項17記載の取得方法により取得されたコラーゲン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−120576(P2011−120576A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252606(P2010−252606)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【出願人】(000002912)大日本住友製薬株式会社 (332)
【出願人】(591071104)株式会社高研 (38)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【出願人】(000002912)大日本住友製薬株式会社 (332)
【出願人】(591071104)株式会社高研 (38)
【Fターム(参考)】
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