リストバンドおよびリストバンドの装着方法
【課題】取付作業が容易かつ簡便となるリストバンドを提供する。
【解決手段】表示部2の一端に延在し係止穴3を有する挿入部4と、表示部2の他端に延在して第1の所定間隔T1隔てて形成される一対の挿入穴5および調整係止穴6を第2の所定間隔T2にて連続して複数形成される調整部7とを備え可撓性の材質にて成るリストバンド1で、挿入部4は、挿入穴3の長さt1より長さt2が短く成る先端箇所8と、先端箇所8の後方に長さt3が挿入穴3の長さt1より長く成る係止箇所9と、係止箇所9の後方に挿入穴5の長さt1より長さt4が短い連結箇所10とにて成り、係止箇所9と連結箇所10との境界11から係止穴3までの長さT3は第1の所定間隔T1と略同一長さにて形成され、挿入部4を挿入穴3に挿入して係止箇所9を挿入穴5に係止させると係止穴3と調整係止穴6とは連通して重なり合う位置関係にある。
【解決手段】表示部2の一端に延在し係止穴3を有する挿入部4と、表示部2の他端に延在して第1の所定間隔T1隔てて形成される一対の挿入穴5および調整係止穴6を第2の所定間隔T2にて連続して複数形成される調整部7とを備え可撓性の材質にて成るリストバンド1で、挿入部4は、挿入穴3の長さt1より長さt2が短く成る先端箇所8と、先端箇所8の後方に長さt3が挿入穴3の長さt1より長く成る係止箇所9と、係止箇所9の後方に挿入穴5の長さt1より長さt4が短い連結箇所10とにて成り、係止箇所9と連結箇所10との境界11から係止穴3までの長さT3は第1の所定間隔T1と略同一長さにて形成され、挿入部4を挿入穴3に挿入して係止箇所9を挿入穴5に係止させると係止穴3と調整係止穴6とは連通して重なり合う位置関係にある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、取付作業が容易かつ簡便となるリストバンドおよびリストバンドの装着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のリストバンドは、バンド本体の前後に形成された係止穴同士を当接させ、その状態を作業者が狭持するなどして保持しながら係止具にて止めることによりリストバンドとして利用するものであった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−137017号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のリストバンドは係止穴同士を当接する際に、その状態を作業者が保持しながら係止具で止めているため、当接状態を維持するのに手間がかかり容易にリストバンドを止めることができないという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、取付作業が容易かつ簡便となるリストバンドおよびリストバンドの装着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、表面に印字が可能な表示部と、表示部の一端に延在し係止穴を有する挿入部と、表示部の他端に延在して第1の所定間隔隔てて形成される一対の挿入穴および調整係止穴を第2の所定間隔にて連続して複数形成されている調整部とを備えた可撓性を有する材質にて構成されるリストバンドであって、挿入部は、挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短く構成された先端箇所と、先端箇所の後方に縦方向の長さが挿入穴の縦方向の長さより長く構成された係止箇所と、係止箇所の後方に挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短い連結箇所とにて構成され、係止箇所と連結箇所との境界から係止穴までの横方向の長さは第1の所定間隔と略同一長さにて形成され、挿入部を挿入穴に挿入して係止箇所を挿入穴に係止させると係止穴と調整係止穴とは連通して重なり合う位置関係にて構成されているものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明のリストバンドは、表面に印字が可能な表示部と、表示部の一端に延在し係止穴を有する挿入部と、表示部の他端に延在して第1の所定間隔隔てて形成される一対の挿入穴および調整係止穴を第2の所定間隔にて連続して複数形成されている調整部とを備えた可撓性を有する材質にて構成されるリストバンドであって、挿入部は、挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短く構成された先端箇所と、先端箇所の後方に縦方向の長さが挿入穴の縦方向の長さより長く構成された係止箇所と、係止箇所の後方に挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短い連結箇所とにて構成され、係止箇所と連結箇所との境界から係止穴までの横方向の長さは第1の所定間隔と略同一長さにて形成され、挿入部を挿入穴に挿入して係止箇所を挿入穴に係止させると係止穴と調整係止穴とは連通して重なり合う位置関係にて構成されているので、取付作業が容易かつ簡便となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの構成を示す図、図2は図1に示したリストバンドの先端部分および後方部分の一部を拡大して示した図、図3は図1に示したリストバンドを装着する際に使用する留め具の構成を示した図、図4は図1に示したリストバンドの製造段階の構成を示す図、図5は図1に示したリストバンドを装着する際の構成の一部を拡大して示す図、図6は図1に示したリストバンドを被装着物に装着した状態を示す図、図7は図1に示したリストバンドを装着する他の装着方法による構成の一部を拡大して示す図、図8はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの係止穴の他の例を示した図、図9は図8に示したリストバンドを装着する際の構成の一部を拡大して示す図、図10は図9に示したリストバンドを装着する他の装着方法による構成の一部を拡大して示す図、図11はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの先端箇所の他の例を示した図、図12はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの連結箇所の他の例を示した図、図13はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの挿入穴の他の例を示した図である。
【0009】
図において、リストバンド1は可撓性を有する材質にて形成されている。可撓性を有する材質としては、例えば、環境問題の観点から、焼却時のCO2の発生の少ないオレフィン樹脂材が考えられ、ここではオレフィン樹脂材で厚さ400ミクロンのものを使用して作成した。尚、オレフィン樹脂材の厚さは可撓性を有していればよく、厚さ300ミクロン〜600ミクロン程度のものが使用可能と考えられる。また、他の材質でも可撓性を有しているものであれば使用できることは言うまでもない。そして、このオレフィン樹脂材は、表面側が印字可能な面、例えばコロナ処理が施されて形成されており、裏面はなし地状、例えばエンボス加工が施されて形成されているものを利用する。これは表面には例えば、病院で使用する場合、患者名、血液型、生年月日、性別、何科、バーコード情報などを、また、レジャー施設などにて使用する場合、日付、バーコード情報などを印字する。また、裏面は、一般的にはこのリストバンド1の被装着物としては人間が考えられるため、汗または水などによりリストバンド1が被装着物にひっついて不快となることを防止するためである。
【0010】
そしてこのリストバンド1は、表面に上記にて示した情報などを印字することが可能な表示部2と、表示部2の一端に延在し例えば直径5mmの係止穴3を有する挿入部4と、表示部2の他端に延在して第1の所定間隔T1例えば9mm隔てて形成される一対の例えば縦方向Aの長さt1が8mmおよび横方向Bの長さが2mmの矩形にて成る挿入穴5および例えば直径5mmの調整係止穴6を例えば10mmの第2の所定間隔T2にて連続して複数、ここでは9組形成されている調整部7とにて構成される。尚、係止穴3は後述する係止箇所より表示部2側に形成される。また、調整部7には挿入穴5および調整係止穴6を9組形成する例を示したがこれに限られることはなく、複数組であればよい。また、第2の所定間隔T2は被装着物における調整するために必要な間隔を適宜設定すればよい。
【0011】
そして、挿入部4は、挿入穴5の縦方向Aの長さt1より縦方向Aの長さt2が短く例えば6mmの凸形状にて形成され、先端面が曲面形状にて構成されている先端箇所8と、先端箇所8の後方に縦方向Aの長さt3が挿入穴の縦方向Aの長さt1より長く例えば18mmにて構成された係止箇所9と、係止箇所9の後方に挿入穴5の縦方向Aの長さt1より縦方向の長さt4が短い例えば7mmにて成る連結箇所10とにて構成されている。そして、係止箇所9と連結箇所10との境界11から係止穴3までの横方向Bの長さT3は第1の所定間隔T1と略同一長さ例えば9mmにて形成される。よって、挿入部4を挿入穴5に挿入して係止箇所8を挿入穴5に係止させると、係止穴3と調整係止穴6とは連通して重なり合う位置関係にて構成される。尚、係止箇所9の縦方向Aの長さt3は挿入穴5の縦方向Aの長さt1より長ければ、係止箇所9が係止穴5に対して係止可能であるが、リストバンド1が可撓性にて成るため、最適には係止箇所の縦方向Aの長さt3は挿入穴5の縦方向Aの長さt1の1.3倍ないし2.5倍程度が好ましい。理由としては、短すぎると、調整部7を強くひっぱったりすると、挿入穴5から係止箇所9が抜け出てしまい、また、長すぎると、係止箇所9が挿入部4の挿入穴5の挿入が行いにくくなったり、リストバンド1の装着後にじゃまになる。
【0012】
また、リストバンド1を装着する際に、係止穴3と調整係止穴6とを貫通させて狭持して留める例えばポリプロピレン(PP)にて構成される留め具12は、凹部13を有する雌部14と、重なり合う位置関係にある係止穴3と調整係止穴6とに貫通可能で、かつ、凹部13に挿入可能な大きさにて成る凸部15を有する雄部16と、雌部14と雄部16とを連結する連結部17とにて構成される。この留め具12は図3(c)に示すように、雄部16の凸部15を雌部14の凹部13に挿入して固定する。また、雄部16の凸部15および雌部14の凹部13の構成は、雄部16の凸部15を雌部14の凹部13に挿入すると抜け出さないように構成されている。
【0013】
次に、上記のように構成された実施の形態1のリストバンドの装着方法について説明する。まず、リストバンド1は図4に示すように原反100を位置決め穴101に対して型抜き(トムソン)されている。そして、原反100からリストバンド1を抜き取る。この抜き取りの前に、プリンタなどを用いて表示部2に所望の事項を印字することも可能である。次に、例えば人間の手首の被装着物102に対してリストバンド1を装着する場合、リストバンド1を被装着物102に巻き付け、被装着物102の大きさに合わせて、挿入部4の先端箇所8を所望の挿入穴5にリストバンド1の裏面側から挿入する。そして、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9を挿入穴5からリストバンド1の表面側に引っ張り出すと図5に示すように、係止箇所9が挿入穴5に係止されて保持される状態となる。
【0014】
そして、この状態のように挿入されると、所望の挿入穴5と対をなす調整係止穴6と係止穴3とが連通して重なり合う位置関係と成る。これは、第1の所定間隔T1と、係止箇所9と連結箇所10との境界11から係止穴3までの横方向Bの長さT3とが略同一長さにて形成されているためである。そしてこのように保持された状態にて、留め具12の雌部14をリストバンド1の係止穴3と調整係止穴6とが重なり合う裏面側に、雄部16を表面側に配設して、雄部16の凸部15を係止穴6と調整係止穴6とを貫通させて雌部14の凹部13に挿入して雌部14と雄部16とにてリストバンド1を狭持して、図3(c)に示すように固定する。すると、図6に示すように被装着物102にリストバンド1が装着される。またこの際、調整部7の後方側が係止穴3にて固定した箇所より後方側に長く残る場合、その部分を鋏にて切断して、リストバンド1の装着後にじゃまにならないようにして使用することも可能である。尚、切断により装着おける不具合が生じることはない。
【0015】
また、上記に示したリストバンドの装着方法は、挿入部4をリストバンド1の裏面側から挿入穴5に挿入する例を示したが、リストバンド1の他の装着方法としては、挿入部4をリストバンド1の表面側から挿入穴5に図7に示すように挿入する。そして、以下この他の装着方法は上記に示したリストバンドの装着方法と同様に行い同様に被装着物に装着することができる。先の装着方法にて行うと、挿入部4をリストバンド1の裏面側から挿入する必要があるものの、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9がリストバンド1の表面側に露出するため、被装着物102にその部分が当接することが無く違和感が少ない。また、後の装着方法にて行うと、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9がリストバンド1の裏面側に配設されるもの、挿入部4をリストバンド1の表面側から挿入を行うため挿入が行いやすい。
【0016】
上記のように構成された実施の形態1のリストバンドは、被装着物に装着する際に、挿入部を挿入穴に挿入し、挿入部の係止箇所をこの挿入穴に係止して保持した状態にて、係止穴と調整係止穴とを留め具にて固定することができるため、被装着物へのリストバンドの装着を容易に行うことができる。
【0017】
尚、上記実施の形態1においては、挿入部の係止穴を連結箇所より表示部側に形成する例を示したが、これに限られることはなく、例えば図8に示すように、挿入部4の係止穴23を連結箇所10より表示部2側に形成する場合も考えられる。この場合、表示部2の他端に延在して第1の所定間隔T11が上記実施の形態1の場合より短く形成される。また、挿入穴25および調整係止穴26を上記実施の形態1と同様の長さの第2の所定間隔T21にて調整部7に連続して複数形成される。そして、係止箇所9と連結箇所10との境界11から係止穴23までの横方向Bの長さT31は第1の所定間隔T11と略同一長さにて形成される。よって、挿入部4を挿入穴25に挿入して係止箇所9を挿入穴25に係止させると、係止穴23と調整係止穴26とは連通して重なり合う位置関係にて構成される。他の部分においては上記実施の形態1と同様であるため説明を適宜省略する。
【0018】
そして、上記実施の形態1と同様にリストバンド1を装着する場合、挿入部4の先端箇所8を所望の挿入穴25に、リストバンド1の裏面側から挿入する。そして、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9を挿入穴25からリストバンド1の表面側に引っ張り出すと図9に示すように、係止箇所9が挿入穴25に係止されて保持される。そして、この状態に挿入されると、所望の挿入穴25と対をなす調整係止穴26と係止穴23とが連通して重なり合う位置関係と成る。
【0019】
また、上記実施の形態1と同様に他の装着方法によれば、挿入部4の先端箇所8を所望の挿入穴25に、リストバンド1の表面側から挿入する。そして、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9を挿入穴25からリストバンド1の表面側に引っ張り出すと図10に示すように、係止箇所9が挿入穴25に係止されて保持される。そして、この状態に挿入されると、所望の挿入穴25と対をなす調整係止穴26と係止穴23とが連通して重なり合う位置関係と成る。以下は上記実施の形態1と同様にリストバンド1を被装着物に留め具12を調整係止穴26と係止穴23とに貫通させて留めることにより固定することができる。
【0020】
さらに、上記実施の形態1においては、挿入部の先端箇所を凸部にて形成する例を示したが、これに限られることはなく、例えば図11に示すように、係止箇所9から先端に向けて縦方向において狭く成る矢印形状にて先端箇所81を形成しても、先端箇所の挿入穴への挿入しやすさは異なるものの、他の部分は上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
【0021】
さらに、上記実施の形態1においては、連結箇所を横方向Bにおいて長さを有する形状にて形成する例を示したが、これに限られることはなく、例えば、連結箇所110を切り込みのみにより形成し、連結箇所110と境界111とを同一箇所にて形成しても、先端箇所の挿入穴への挿入しやすさは異なるものの、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
【0022】
さらに、上記実施の形態1においては、調整部の挿入穴を横方向Bにおいて長さを有するものについて示したが、これに限られることはなく、例えば図13に示すように、切り欠きのみにて形成される穴を挿入穴35として形成しても、先端箇所の挿入穴への挿入しやすさは異なるものの、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
【0023】
尚、上記実施の形態1においては、リストバンドを人間の手首に使用する例を示したがこれに限られることはなく、人間の足首、または、他の部分、または、他の動物、または、他の物品など様々な被装着物に利用することが可能であることは言うまでもない。その場合、調整部の長さを所望の長さにて適宜形成すればよい。また、表示部は印字が可能であるが印字を行わない場合、または、手書きにて印字する場合、または、ICタグなどを装着することも考えられる。また、ここでは成人の人間に対して適当となる大きさの例にて示したが、例えば、乳幼児に使用する場合には、全体的に小さい大きさにて形成して、適宜使用することが可能となる。また、リストバンドの材質は、抗菌仕様、防汚仕様、撥水仕様など、リストバンドの仕様目的に応じて適宜処理することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の実施の形態1のリストバンドの構成を示す図である。
【図2】図1に示したリストバンドの一部を拡大して示した図である。
【図3】図1に示したリストバンドを装着する際に使用する留め具の構成を示した図である。
【図4】図1に示したリストバンドの製造段階の構成を示す図である。
【図5】図1に示したリストバンドを装着する際の構成の一部を拡大して示す図である。
【図6】図1に示したリストバンドを被装着物に装着した状態を示す図である。
【図7】図1に示したリストバンドを装着する他の方法による構成の一部を拡大して示す図である。
【図8】この発明の実施の形態1におけるリストバンドの係止穴の他の例を示した図である。
【図9】図8に示したリストバンドを装着する際の構成の一部を拡大して示す図である。
【図10】図9に示したリストバンドを装着する他の方法による構成の一部を拡大して示す図である。
【図11】この発明の実施の形態1におけるリストバンドの先端箇所の他の例を示した図である。
【図12】この発明の実施の形態1におけるリストバンドの連結箇所の他の例を示した図である。
【図13】この発明の実施の形態1におけるリストバンドの挿入穴の他の例を示した図である。
【符号の説明】
【0025】
1 リストバンド、2 表示部、3,23 係止穴、4 挿入部、
5,25,35 挿入穴、6,26 調整係止穴、7 調整部、8,81 先端箇所、
9 係止箇所、10,110 連結箇所、11,111 境界、12 留め具、
102 被装着物。
【技術分野】
【0001】
この発明は、取付作業が容易かつ簡便となるリストバンドおよびリストバンドの装着方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のリストバンドは、バンド本体の前後に形成された係止穴同士を当接させ、その状態を作業者が狭持するなどして保持しながら係止具にて止めることによりリストバンドとして利用するものであった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−137017号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のリストバンドは係止穴同士を当接する際に、その状態を作業者が保持しながら係止具で止めているため、当接状態を維持するのに手間がかかり容易にリストバンドを止めることができないという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、取付作業が容易かつ簡便となるリストバンドおよびリストバンドの装着方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、表面に印字が可能な表示部と、表示部の一端に延在し係止穴を有する挿入部と、表示部の他端に延在して第1の所定間隔隔てて形成される一対の挿入穴および調整係止穴を第2の所定間隔にて連続して複数形成されている調整部とを備えた可撓性を有する材質にて構成されるリストバンドであって、挿入部は、挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短く構成された先端箇所と、先端箇所の後方に縦方向の長さが挿入穴の縦方向の長さより長く構成された係止箇所と、係止箇所の後方に挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短い連結箇所とにて構成され、係止箇所と連結箇所との境界から係止穴までの横方向の長さは第1の所定間隔と略同一長さにて形成され、挿入部を挿入穴に挿入して係止箇所を挿入穴に係止させると係止穴と調整係止穴とは連通して重なり合う位置関係にて構成されているものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明のリストバンドは、表面に印字が可能な表示部と、表示部の一端に延在し係止穴を有する挿入部と、表示部の他端に延在して第1の所定間隔隔てて形成される一対の挿入穴および調整係止穴を第2の所定間隔にて連続して複数形成されている調整部とを備えた可撓性を有する材質にて構成されるリストバンドであって、挿入部は、挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短く構成された先端箇所と、先端箇所の後方に縦方向の長さが挿入穴の縦方向の長さより長く構成された係止箇所と、係止箇所の後方に挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短い連結箇所とにて構成され、係止箇所と連結箇所との境界から係止穴までの横方向の長さは第1の所定間隔と略同一長さにて形成され、挿入部を挿入穴に挿入して係止箇所を挿入穴に係止させると係止穴と調整係止穴とは連通して重なり合う位置関係にて構成されているので、取付作業が容易かつ簡便となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの構成を示す図、図2は図1に示したリストバンドの先端部分および後方部分の一部を拡大して示した図、図3は図1に示したリストバンドを装着する際に使用する留め具の構成を示した図、図4は図1に示したリストバンドの製造段階の構成を示す図、図5は図1に示したリストバンドを装着する際の構成の一部を拡大して示す図、図6は図1に示したリストバンドを被装着物に装着した状態を示す図、図7は図1に示したリストバンドを装着する他の装着方法による構成の一部を拡大して示す図、図8はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの係止穴の他の例を示した図、図9は図8に示したリストバンドを装着する際の構成の一部を拡大して示す図、図10は図9に示したリストバンドを装着する他の装着方法による構成の一部を拡大して示す図、図11はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの先端箇所の他の例を示した図、図12はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの連結箇所の他の例を示した図、図13はこの発明の実施の形態1におけるリストバンドの挿入穴の他の例を示した図である。
【0009】
図において、リストバンド1は可撓性を有する材質にて形成されている。可撓性を有する材質としては、例えば、環境問題の観点から、焼却時のCO2の発生の少ないオレフィン樹脂材が考えられ、ここではオレフィン樹脂材で厚さ400ミクロンのものを使用して作成した。尚、オレフィン樹脂材の厚さは可撓性を有していればよく、厚さ300ミクロン〜600ミクロン程度のものが使用可能と考えられる。また、他の材質でも可撓性を有しているものであれば使用できることは言うまでもない。そして、このオレフィン樹脂材は、表面側が印字可能な面、例えばコロナ処理が施されて形成されており、裏面はなし地状、例えばエンボス加工が施されて形成されているものを利用する。これは表面には例えば、病院で使用する場合、患者名、血液型、生年月日、性別、何科、バーコード情報などを、また、レジャー施設などにて使用する場合、日付、バーコード情報などを印字する。また、裏面は、一般的にはこのリストバンド1の被装着物としては人間が考えられるため、汗または水などによりリストバンド1が被装着物にひっついて不快となることを防止するためである。
【0010】
そしてこのリストバンド1は、表面に上記にて示した情報などを印字することが可能な表示部2と、表示部2の一端に延在し例えば直径5mmの係止穴3を有する挿入部4と、表示部2の他端に延在して第1の所定間隔T1例えば9mm隔てて形成される一対の例えば縦方向Aの長さt1が8mmおよび横方向Bの長さが2mmの矩形にて成る挿入穴5および例えば直径5mmの調整係止穴6を例えば10mmの第2の所定間隔T2にて連続して複数、ここでは9組形成されている調整部7とにて構成される。尚、係止穴3は後述する係止箇所より表示部2側に形成される。また、調整部7には挿入穴5および調整係止穴6を9組形成する例を示したがこれに限られることはなく、複数組であればよい。また、第2の所定間隔T2は被装着物における調整するために必要な間隔を適宜設定すればよい。
【0011】
そして、挿入部4は、挿入穴5の縦方向Aの長さt1より縦方向Aの長さt2が短く例えば6mmの凸形状にて形成され、先端面が曲面形状にて構成されている先端箇所8と、先端箇所8の後方に縦方向Aの長さt3が挿入穴の縦方向Aの長さt1より長く例えば18mmにて構成された係止箇所9と、係止箇所9の後方に挿入穴5の縦方向Aの長さt1より縦方向の長さt4が短い例えば7mmにて成る連結箇所10とにて構成されている。そして、係止箇所9と連結箇所10との境界11から係止穴3までの横方向Bの長さT3は第1の所定間隔T1と略同一長さ例えば9mmにて形成される。よって、挿入部4を挿入穴5に挿入して係止箇所8を挿入穴5に係止させると、係止穴3と調整係止穴6とは連通して重なり合う位置関係にて構成される。尚、係止箇所9の縦方向Aの長さt3は挿入穴5の縦方向Aの長さt1より長ければ、係止箇所9が係止穴5に対して係止可能であるが、リストバンド1が可撓性にて成るため、最適には係止箇所の縦方向Aの長さt3は挿入穴5の縦方向Aの長さt1の1.3倍ないし2.5倍程度が好ましい。理由としては、短すぎると、調整部7を強くひっぱったりすると、挿入穴5から係止箇所9が抜け出てしまい、また、長すぎると、係止箇所9が挿入部4の挿入穴5の挿入が行いにくくなったり、リストバンド1の装着後にじゃまになる。
【0012】
また、リストバンド1を装着する際に、係止穴3と調整係止穴6とを貫通させて狭持して留める例えばポリプロピレン(PP)にて構成される留め具12は、凹部13を有する雌部14と、重なり合う位置関係にある係止穴3と調整係止穴6とに貫通可能で、かつ、凹部13に挿入可能な大きさにて成る凸部15を有する雄部16と、雌部14と雄部16とを連結する連結部17とにて構成される。この留め具12は図3(c)に示すように、雄部16の凸部15を雌部14の凹部13に挿入して固定する。また、雄部16の凸部15および雌部14の凹部13の構成は、雄部16の凸部15を雌部14の凹部13に挿入すると抜け出さないように構成されている。
【0013】
次に、上記のように構成された実施の形態1のリストバンドの装着方法について説明する。まず、リストバンド1は図4に示すように原反100を位置決め穴101に対して型抜き(トムソン)されている。そして、原反100からリストバンド1を抜き取る。この抜き取りの前に、プリンタなどを用いて表示部2に所望の事項を印字することも可能である。次に、例えば人間の手首の被装着物102に対してリストバンド1を装着する場合、リストバンド1を被装着物102に巻き付け、被装着物102の大きさに合わせて、挿入部4の先端箇所8を所望の挿入穴5にリストバンド1の裏面側から挿入する。そして、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9を挿入穴5からリストバンド1の表面側に引っ張り出すと図5に示すように、係止箇所9が挿入穴5に係止されて保持される状態となる。
【0014】
そして、この状態のように挿入されると、所望の挿入穴5と対をなす調整係止穴6と係止穴3とが連通して重なり合う位置関係と成る。これは、第1の所定間隔T1と、係止箇所9と連結箇所10との境界11から係止穴3までの横方向Bの長さT3とが略同一長さにて形成されているためである。そしてこのように保持された状態にて、留め具12の雌部14をリストバンド1の係止穴3と調整係止穴6とが重なり合う裏面側に、雄部16を表面側に配設して、雄部16の凸部15を係止穴6と調整係止穴6とを貫通させて雌部14の凹部13に挿入して雌部14と雄部16とにてリストバンド1を狭持して、図3(c)に示すように固定する。すると、図6に示すように被装着物102にリストバンド1が装着される。またこの際、調整部7の後方側が係止穴3にて固定した箇所より後方側に長く残る場合、その部分を鋏にて切断して、リストバンド1の装着後にじゃまにならないようにして使用することも可能である。尚、切断により装着おける不具合が生じることはない。
【0015】
また、上記に示したリストバンドの装着方法は、挿入部4をリストバンド1の裏面側から挿入穴5に挿入する例を示したが、リストバンド1の他の装着方法としては、挿入部4をリストバンド1の表面側から挿入穴5に図7に示すように挿入する。そして、以下この他の装着方法は上記に示したリストバンドの装着方法と同様に行い同様に被装着物に装着することができる。先の装着方法にて行うと、挿入部4をリストバンド1の裏面側から挿入する必要があるものの、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9がリストバンド1の表面側に露出するため、被装着物102にその部分が当接することが無く違和感が少ない。また、後の装着方法にて行うと、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9がリストバンド1の裏面側に配設されるもの、挿入部4をリストバンド1の表面側から挿入を行うため挿入が行いやすい。
【0016】
上記のように構成された実施の形態1のリストバンドは、被装着物に装着する際に、挿入部を挿入穴に挿入し、挿入部の係止箇所をこの挿入穴に係止して保持した状態にて、係止穴と調整係止穴とを留め具にて固定することができるため、被装着物へのリストバンドの装着を容易に行うことができる。
【0017】
尚、上記実施の形態1においては、挿入部の係止穴を連結箇所より表示部側に形成する例を示したが、これに限られることはなく、例えば図8に示すように、挿入部4の係止穴23を連結箇所10より表示部2側に形成する場合も考えられる。この場合、表示部2の他端に延在して第1の所定間隔T11が上記実施の形態1の場合より短く形成される。また、挿入穴25および調整係止穴26を上記実施の形態1と同様の長さの第2の所定間隔T21にて調整部7に連続して複数形成される。そして、係止箇所9と連結箇所10との境界11から係止穴23までの横方向Bの長さT31は第1の所定間隔T11と略同一長さにて形成される。よって、挿入部4を挿入穴25に挿入して係止箇所9を挿入穴25に係止させると、係止穴23と調整係止穴26とは連通して重なり合う位置関係にて構成される。他の部分においては上記実施の形態1と同様であるため説明を適宜省略する。
【0018】
そして、上記実施の形態1と同様にリストバンド1を装着する場合、挿入部4の先端箇所8を所望の挿入穴25に、リストバンド1の裏面側から挿入する。そして、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9を挿入穴25からリストバンド1の表面側に引っ張り出すと図9に示すように、係止箇所9が挿入穴25に係止されて保持される。そして、この状態に挿入されると、所望の挿入穴25と対をなす調整係止穴26と係止穴23とが連通して重なり合う位置関係と成る。
【0019】
また、上記実施の形態1と同様に他の装着方法によれば、挿入部4の先端箇所8を所望の挿入穴25に、リストバンド1の表面側から挿入する。そして、挿入部4の先端箇所8および係止箇所9を挿入穴25からリストバンド1の表面側に引っ張り出すと図10に示すように、係止箇所9が挿入穴25に係止されて保持される。そして、この状態に挿入されると、所望の挿入穴25と対をなす調整係止穴26と係止穴23とが連通して重なり合う位置関係と成る。以下は上記実施の形態1と同様にリストバンド1を被装着物に留め具12を調整係止穴26と係止穴23とに貫通させて留めることにより固定することができる。
【0020】
さらに、上記実施の形態1においては、挿入部の先端箇所を凸部にて形成する例を示したが、これに限られることはなく、例えば図11に示すように、係止箇所9から先端に向けて縦方向において狭く成る矢印形状にて先端箇所81を形成しても、先端箇所の挿入穴への挿入しやすさは異なるものの、他の部分は上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
【0021】
さらに、上記実施の形態1においては、連結箇所を横方向Bにおいて長さを有する形状にて形成する例を示したが、これに限られることはなく、例えば、連結箇所110を切り込みのみにより形成し、連結箇所110と境界111とを同一箇所にて形成しても、先端箇所の挿入穴への挿入しやすさは異なるものの、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
【0022】
さらに、上記実施の形態1においては、調整部の挿入穴を横方向Bにおいて長さを有するものについて示したが、これに限られることはなく、例えば図13に示すように、切り欠きのみにて形成される穴を挿入穴35として形成しても、先端箇所の挿入穴への挿入しやすさは異なるものの、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
【0023】
尚、上記実施の形態1においては、リストバンドを人間の手首に使用する例を示したがこれに限られることはなく、人間の足首、または、他の部分、または、他の動物、または、他の物品など様々な被装着物に利用することが可能であることは言うまでもない。その場合、調整部の長さを所望の長さにて適宜形成すればよい。また、表示部は印字が可能であるが印字を行わない場合、または、手書きにて印字する場合、または、ICタグなどを装着することも考えられる。また、ここでは成人の人間に対して適当となる大きさの例にて示したが、例えば、乳幼児に使用する場合には、全体的に小さい大きさにて形成して、適宜使用することが可能となる。また、リストバンドの材質は、抗菌仕様、防汚仕様、撥水仕様など、リストバンドの仕様目的に応じて適宜処理することは可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の実施の形態1のリストバンドの構成を示す図である。
【図2】図1に示したリストバンドの一部を拡大して示した図である。
【図3】図1に示したリストバンドを装着する際に使用する留め具の構成を示した図である。
【図4】図1に示したリストバンドの製造段階の構成を示す図である。
【図5】図1に示したリストバンドを装着する際の構成の一部を拡大して示す図である。
【図6】図1に示したリストバンドを被装着物に装着した状態を示す図である。
【図7】図1に示したリストバンドを装着する他の方法による構成の一部を拡大して示す図である。
【図8】この発明の実施の形態1におけるリストバンドの係止穴の他の例を示した図である。
【図9】図8に示したリストバンドを装着する際の構成の一部を拡大して示す図である。
【図10】図9に示したリストバンドを装着する他の方法による構成の一部を拡大して示す図である。
【図11】この発明の実施の形態1におけるリストバンドの先端箇所の他の例を示した図である。
【図12】この発明の実施の形態1におけるリストバンドの連結箇所の他の例を示した図である。
【図13】この発明の実施の形態1におけるリストバンドの挿入穴の他の例を示した図である。
【符号の説明】
【0025】
1 リストバンド、2 表示部、3,23 係止穴、4 挿入部、
5,25,35 挿入穴、6,26 調整係止穴、7 調整部、8,81 先端箇所、
9 係止箇所、10,110 連結箇所、11,111 境界、12 留め具、
102 被装着物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に印字が可能な表示部と、上記表示部の一端に延在し係止穴を有する挿入部と、上記表示部の他端に延在して第1の所定間隔隔てて形成される一対の挿入穴および調整係止穴を第2の所定間隔にて連続して複数形成されている調整部とを備えた可撓性を有する材質にて構成されるリストバンドであって、上記挿入部は、上記挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短く構成された先端箇所と、上記先端箇所の後方に縦方向の長さが上記挿入穴の縦方向の長さより長く構成された係止箇所と、上記係止箇所の後方に上記挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短い連結箇所とにて構成され、上記係止箇所と上記連結箇所との境界から上記係止穴までの横方向の長さは上記第1の所定間隔と略同一長さにて形成され、上記挿入部を上記挿入穴に挿入して上記係止箇所を上記挿入穴に係止させると上記係止穴と上記調整係止穴とは連通して重なり合う位置関係にて構成されていることを特徴とするリストバンド。
【請求項2】
上記係止箇所の縦方向の長さは、上記挿入穴の縦方向の長さの1.3倍ないし2.5倍の長さにて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリストバンド。
【請求項3】
上記先端部の先端箇所は凸形状にて形成され、先端面が曲面形状にて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリストバンド。
【請求項4】
上記係止穴は、上記挿入部の係止箇所より上記先端側または上記表示部側のいずれかに形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のリストバンド。
【請求項5】
上記材質は、裏面がなし地状にて成るオレフィン樹脂材にて構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のリストバンド。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のリストバンドの装着方法において、上記リストバンドを被装着物に巻き付けて上記挿入部を上記各挿入穴のうち所望の挿入穴に挿入して上記係止箇所を上記所望の挿入穴に係止させる工程と、上記係止穴と上記所望の挿入穴と対をなす上記調整係止穴とは連通して重なり合う位置関係にて保持され上記係止穴および上記調整係止穴を貫通し上記係止穴および上記調整係止穴の表裏にて狭持する留め具を固定して上記リストバンドを上記被装着物に装着する工程とを備えたことを特徴とするリストバンドの装着方法。
【請求項1】
表面に印字が可能な表示部と、上記表示部の一端に延在し係止穴を有する挿入部と、上記表示部の他端に延在して第1の所定間隔隔てて形成される一対の挿入穴および調整係止穴を第2の所定間隔にて連続して複数形成されている調整部とを備えた可撓性を有する材質にて構成されるリストバンドであって、上記挿入部は、上記挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短く構成された先端箇所と、上記先端箇所の後方に縦方向の長さが上記挿入穴の縦方向の長さより長く構成された係止箇所と、上記係止箇所の後方に上記挿入穴の縦方向の長さより縦方向の長さが短い連結箇所とにて構成され、上記係止箇所と上記連結箇所との境界から上記係止穴までの横方向の長さは上記第1の所定間隔と略同一長さにて形成され、上記挿入部を上記挿入穴に挿入して上記係止箇所を上記挿入穴に係止させると上記係止穴と上記調整係止穴とは連通して重なり合う位置関係にて構成されていることを特徴とするリストバンド。
【請求項2】
上記係止箇所の縦方向の長さは、上記挿入穴の縦方向の長さの1.3倍ないし2.5倍の長さにて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のリストバンド。
【請求項3】
上記先端部の先端箇所は凸形状にて形成され、先端面が曲面形状にて構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリストバンド。
【請求項4】
上記係止穴は、上記挿入部の係止箇所より上記先端側または上記表示部側のいずれかに形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のリストバンド。
【請求項5】
上記材質は、裏面がなし地状にて成るオレフィン樹脂材にて構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のリストバンド。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のリストバンドの装着方法において、上記リストバンドを被装着物に巻き付けて上記挿入部を上記各挿入穴のうち所望の挿入穴に挿入して上記係止箇所を上記所望の挿入穴に係止させる工程と、上記係止穴と上記所望の挿入穴と対をなす上記調整係止穴とは連通して重なり合う位置関係にて保持され上記係止穴および上記調整係止穴を貫通し上記係止穴および上記調整係止穴の表裏にて狭持する留め具を固定して上記リストバンドを上記被装着物に装着する工程とを備えたことを特徴とするリストバンドの装着方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2007−167190(P2007−167190A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−366417(P2005−366417)
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【出願人】(505468716)有限会社 オンケン (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月20日(2005.12.20)
【出願人】(505468716)有限会社 オンケン (1)
【Fターム(参考)】
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