説明

リムーバブル記憶媒体玩具

【課題】 使用に当って、コンピュータへの子供の不適切なアクセスを極力防止できるリムーバブル記憶媒体玩具を提供することである。
【解決手段】 アプリケーションは、USBメモリ玩具本体2からのみ起動し、素材制作画面29及びシール制作画面91を利用してユーザが作成したデータは、USBメモリ玩具本体2に格納され、PC23の補助記憶装置に格納することが禁止され、素材制作画面29及びシール制作画面91を利用してユーザが使用するためのデータは、USBメモリ玩具本体2から取得され、PC23の補助記憶装置から取得することが禁止される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続先のコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムを格納したリムーバブル記憶媒体玩具及びその関連技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の記憶媒体は、自動車等の3次元形状物に具備されており、当該3次元形状物に関する情報、例えば、静止画データ等を格納している。そして、この記憶媒体のUSB端子が、コンピュータのUSB端子に接続される。そうすると、記憶媒体に格納している情報から当該コンピュータを介して自動車に関する静止画データ等が再生される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3080552号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の記憶媒体は、データを格納するだけであるので、ソフトウェアは、コンピュータに格納されている。従って、ユーザは、そのソフトウェアをコンピュータにインストールしなければならず、また、そのコンピュータのハードディスクドライブから、そのソフトウェアを起動しなければならない。
【0005】
また、ユーザは、この記憶媒体に、任意の情報を書き込むことができる。従って、ユーザは、コンピュータで書き込みたい情報を作成する。この場合、そのコンピュータのハードディスクドライブに、作成された情報が書き込まれる。さらに、その情報を編集する場合、ユーザは、そのハードディスクドライブにアクセスしなければならない。
【0006】
このように、上記の記憶媒体の使用にあたって、ユーザは、記憶媒体が接続されるコンピュータを自由に使用することができるし、また、自由に使用できなければならない。使用するコンピュータが、ユーザ自身のコンピュータである場合は、その自由な使用は当然である。
【0007】
しかしながら、コンピュータを利用する玩具のユーザが、小学生等、比較的低年齢の子供の場合、自分のコンピュータを持っていないことも多く、そのような玩具を使用する場合、親のコンピュータを使うことも多い。この場合、子供が、誤って、重要なデータを削除したり、上書きしたり、あるいは、重要なコンピュータプログラムをアンインストールすることもある。また、子供が、有害なコンピュータプログラムやデータを、外部(ネットワークや記録媒体等)から持ってきて、当該コンピュータに格納するかもしれない。
【0008】
このように、コンピュータへの子供の不適切なアクセスが発生しうるため、親は、自分のコンピュータを子供に使わせたくないのが通常であり、また、コンピュータを利用する玩具を、安心して、子供に買い与えることができない。また、コンピュータを利用する玩具を製造する玩具メーカの立場からは、上記のような、コンピュータへの子供の不適切なアクセスは、仮にそのような玩具を販売したとしても、売上げの阻害要因となり、好ましいものではない。
【0009】
そこで、本発明は、使用に当って、コンピュータへの子供の不適切なアクセスを極力防止できるリムーバブル記憶媒体玩具及びその関連技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の観点によれば、コンピュータに接続して使用されるリムーバブル記憶媒体玩具において、コンピュータプログラムを格納した記憶手段を有し、前記コンピュータにおいて、前記コンピュータプログラムは、前記記憶手段からのみ起動し、他の記憶装置からの起動は禁止され、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータで実行されて、ユーザインタフェースを作成し、前記コンピュータプログラムは、前記ユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータを、前記記憶手段に格納し、前記コンピュータの補助記憶装置に格納することが禁止され、前記コンピュータプログラムは、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するためのデータを、前記記憶手段から取得し、前記コンピュータの補助記憶装置から取得することが禁止される。
【0011】
この構成によれば、コンピュータプログラムの実行に当って、そのコンピュータプログラムがリムーバブル記憶媒体玩具が接続されたコンピュータの補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ等)から起動されたり、その補助記憶装置にデータが格納されたり、その補助記憶装置からデータが読み出されたりすることはない。
【0012】
このように、コンピュータプログラムの実行に当って、リムーバブル記憶媒体玩具が接続されたコンピュータの補助記憶装置が介在することはなく、そのコンピュータ(CPU及び主記憶装置)とリムーバブル記憶媒体玩具との間だけで処理が完結する。
【0013】
このため、リムーバブル記憶媒体玩具の使用に関連して、ユーザは、リムーバブル記憶媒体玩具が接続されたコンピュータの補助記憶装置にアクセスする必要がない。その結果、リムーバブル記憶媒体玩具の使用に関連して、ユーザが、誤って、補助記憶装置に格納された重要なデータを削除したり、上書きしたり、あるいは、重要なコンピュータプログラムをアンインストールしたりすることを防止できる。また、リムーバブル記憶媒体玩具の使用に関連して、ユーザが、有害なコンピュータプログラムやデータを、外部(ネットワークや記録媒体等)から持ってきて、コンピュータに格納することを防止できる。このように、リムーバブル記憶媒体玩具の使用に関連して、それが接続されるコンピュータへのユーザの不適切なアクセスを極力防止できる。
【0014】
リムーバブル記憶媒体玩具の販売ターゲット及びユーザが、小学生等、比較的低年齢の子供の場合を想定する。この場合、本発明によれば、リムーバブル記憶媒体玩具の使用に関連して、それが接続されるコンピュータへの子供の不適切なアクセスを極力防止できる。その結果、子供の親は、リムーバブル記憶媒体玩具を安心して、子供に買い与え、使用させることができる。また、売上げの阻害要因が排除されるので、玩具メーカにとっても好ましいものである。
【0015】
ここで、一般的には、リムーバブル記憶媒体玩具を補助記憶装置と考えることもできるが、本明細書及び特許請求の範囲において、「補助記憶装置」とは、リムーバブル記憶媒体玩具以外の補助記憶装置を意味する。なお、「補助記憶装置」は、「主記憶装置」を含まないことは言うまでもない。
【0016】
このリムーバブル記憶媒体玩具において、前記記憶手段は、前記コンピュータプログラム、及び、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するための前記データとしての第1のデータ、を格納する第1の半導体メモリと、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが作成した前記データを格納する第2の半導体メモリと、を含み、前記リムーバブル記憶媒体玩具は、メモリカードを装着可能なスロットを有し、前記メモリカードに前記第2の半導体メモリが搭載される。
【0017】
この構成によれれば、ユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータはメモリカードに格納されるので、その容量が一杯になった場合、新たなメモリカードに交換できる。このため、ユーザは、作成した多くのデータを保存しておくことができる。
【0018】
このリムーバブル記憶媒体玩具において、前記コンピュータプログラムは、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが作成した前記データを、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用可能なデータとして、前記第2の半導体メモリから取得する。
【0019】
この構成によれば、ユーザは、ユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータを、ユーザインタフェースを利用して使用でき、リムーバブル記憶媒体玩具の商品価値をより高めることができる。
【0020】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記第2の半導体メモリは、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するための前記データとしての第2のデータを格納する。
【0021】
この構成によれれば、メモリカードが装着可能な他の装置に格納されたデータをメモリカードに格納して、それをスロットに装着することにより、ユーザは、当該他の装置のデータを利用でき、リムーバブル記憶媒体玩具の商品価値をより一層高めることができる。
【0022】
このリムーバブル記憶媒体玩具において、前記メモリカードは、カメラ付携帯電話機に接続可能であり、前記メモリカードの前記第2の半導体メモリは、前記携帯電話機の前記カメラからの画像を、前記第2のデータとして格納する。
【0023】
この構成によれば、ユーザは、ユーザインタフェースを利用して、携帯電話機のカメラからの画像を使用することができ、リムーバブル記憶媒体玩具の商品価値をさらに一層高めることができる。
【0024】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記リムーバブル記憶媒体玩具は、所定の記憶装置として、前記コンピュータに認識されるように設定され、前記コンピュータプログラムは、そのコンピュータプログラムが格納された記憶ユニットが前記所定の記憶装置に所属しているか否かを判断し、所属していない場合、前記コンピュータプログラムを起動しない。
【0025】
この構成によれば、コンピュータプログラムが所定の記憶装置以外の記憶装置に格納されている場合、そのコンピュータプログラムは起動しない。このため、例えば、コンピュータのハードディスクドライブ等の補助記憶装置に、そのコンピュータプログラムが格納されている場合に、その起動を禁止できる。
【0026】
このリムーバブル記憶媒体玩具において、前記コンピュータプログラムは、そのコンピュータプログラムが格納された前記記憶ユニットが前記所定の記憶装置に所属している場合、前記所定の記憶装置に割り当てられた第1の識別情報を前記所定の記憶装置から取得し、前記リムーバブル記憶媒体玩具に割り当てられた第2の識別情報と比較し、不一致の場合、前記コンピュータプログラムを起動しない。
【0027】
この構成によれば、コンピュータプログラムが所定の記憶装置に格納されている場合であっても、その所定の記憶装置が、リムーバブル記憶媒体玩具以外の記憶装置である場合、そのコンピュータプログラムは起動しない。このため、例えば、リムーバブル記憶媒体玩具以外のリムーバブル記憶媒体に、そのコンピュータプログラムが格納されている場合に、その起動を禁止できる。
【0028】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記コンピュータプログラムは、前記所定の記憶装置に所属する他の記憶ユニットがあるか否かを判断する。
【0029】
この構成によれば、所定の記憶装置に所属する他の記憶ユニット(所定の記憶装置がリムーバブル記憶媒体玩具の場合は第2の半導体メモリ)がある場合には、ユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータを、当該他の記憶ユニットに記憶できる一方、ない場合は、ユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータを格納できない旨をユーザに通知したり、あるいは、コンピュータプログラムを終了したりすることができる。
【0030】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記コンピュータとの間のデータ送受信、及び、前記記憶手段との間のデータ送受信を制御する制御手段をさらに有する。
【0031】
この構成によれば、制御手段に相当するコンピュータを搭載したUSBメモリを、リムーバブル記憶媒体玩具として使用する場合に好適である。
【0032】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記リムーバブル記憶媒体玩具の本体を、取り外し自在に収納可能な収納手段をさらに有する。
【0033】
この構成によれば、収納手段によって、リムーバブル記憶媒体玩具の本体を保護することができるし、また、本体の紛失を極力防止できる。
【0034】
本発明の第2の観点によれば、コンピュータに接続して使用されるリムーバブル記憶媒体玩具において、記憶手段を有し、前記記憶手段に格納されたコンピュータプログラムの起動は、前記記憶手段からの起動のみが許可され、他の記憶装置からの起動は禁止され、前記コンピュータで動作中の前記コンピュータプログラムが作成したユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータは、前記コンピュータの補助記憶装置に格納することが禁止され、前記記憶手段に格納され、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するためのデータは、前記コンピュータの補助記憶装置から取得することが禁止され、前記記憶手段から取得される。
【0035】
この構成によれば、上記第1の観点によるリムーバブル記憶媒体玩具と同様の効果を奏する。なぜなら、この第2の観点によるリムーバブル記憶媒体玩具は、上記第1の観点によるリムーバブル記憶媒体玩具と同様の技術的特徴を有するからである。
【0036】
このリムーバブル記憶媒体玩具において、前記記憶手段は、前記コンピュータプログラム、及び、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するための前記データとしての第1のデータ、を格納する第1の半導体メモリと、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが作成した前記データを格納する第2の半導体メモリと、を含み、前記リムーバブル記憶媒体玩具は、メモリカードを装着可能なスロットを有し、前記メモリカードに前記第2の半導体メモリが搭載される。
【0037】
このリムーバブル記憶媒体玩具において、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが作成し、前記第2の半導体メモリに格納された前記データは、前記インタフェースを利用して前記ユーザが使用可能なデータである。
【0038】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記第2の半導体メモリは、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するための前記データとしての第2のデータを格納する。
【0039】
このリムーバブル記憶媒体玩具において、前記メモリカードは、カメラ付携帯電話機に接続可能であり、前記メモリカードの前記第2の半導体メモリは、前記携帯電話機の前記カメラからの画像を、前記第2のデータとして格納する。
【0040】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記リムーバブル記憶媒体玩具は、所定の記憶装置として、前記コンピュータに認識されるように設定され、前記コンピュータプログラムが格納された記憶ユニットが前記所定の記憶装置に所属しているか否かが判断され、所属していない場合、前記コンピュータプログラムは起動されない。
【0041】
このリムーバブル記憶媒体玩具において、前記コンピュータプログラムが格納された前記記憶ユニットが前記所定の記憶装置に所属している場合、前記所定の記憶装置に割り当てられた第1の識別情報と前記リムーバブル記憶媒体玩具に割り当てられた第2の識別情報とが比較され、不一致の場合、前記コンピュータプログラムは起動されない。
【0042】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記所定の記憶装置に所属する他の記憶ユニットがあるか否かが判断される。
【0043】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記コンピュータとの間のデータ送受信、及び、前記記憶手段との間のデータ送受信を制御する制御手段をさらに有する。
【0044】
上記リムーバブル記憶媒体玩具において、前記リムーバブル記憶媒体玩具の本体を、取り外し自在に収納可能な収納手段をさらに有する。
【0045】
本発明の第3の観点によれば、コンピュータプログラムは、コンピュータに接続して使用されるリムーバブル記憶媒体玩具に格納されたコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記コンピュータプログラムを、前記リムーバブル記憶媒体玩具からのみ起動し、他の記憶装置からの起動を禁止する起動手段、ユーザインタフェースを作成する作成手段、前記ユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータを、前記リムーバブル記憶媒体玩具に格納し、前記コンピュータの補助記憶装置に格納することを禁止する格納制御手段、及び前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するためのデータを、前記リムーバブル記憶媒体玩具から取得し、前記コンピュータの補助記憶装置から取得することを禁止する取得制御手段、として機能させる。
【0046】
この構成によれば、上記第1の観点によるリムーバブル記憶媒体玩具と同様の効果を奏する。なぜなら、この第3の観点によるコンピュータプログラムは、上記第1の観点によるリムーバブル記憶媒体玩具と同様の技術的特徴を有するからである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態によるUSBメモリ玩具1の全体構成を示す図である。
【図2】図1のUSBメモリ玩具1の本体2の電気的構成を示す図である。
【図3】図2のパーソナルコンピュータ(PC)23のモニタ(図示せず)に表示される、素材制作モードのステップ1における素材制作画面29の例示図である。
【図4】図2のPC23のモニタに表示される、素材制作モードのステップ2における素材制作画面29の例示図である。
【図5】図2のPC23のモニタに表示される、素材制作モードのステップ3における素材制作画面29の例示図である。
【図6】図2のPC23のモニタに表示される、シール制作モードのシール制作画面91の例示図である。
【図7】図2のメモリ19に格納されたアプリケーションプログラムをPC23が実行したときの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図8】図7のステップS25の制作処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図9】図8のステップS43の素材制作処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0048】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付してその説明を援用する。
【0049】
本発明の特徴の一つは、パーソナルコンピュータ(PC)23(図2参照)がUSB(Universal Serial Bus)メモリ玩具本体2(図1参照)に格納されたアプリケーションプログラム(以下、「アプリケーション」と呼ぶこともある。)を実行する際に、PC23のハードディスクドライブ等の補助記憶装置に、ユーザがアプリケーションを利用して作成したデータを残さない(格納しない)ことである。
【0050】
ここで、一般的には、USBメモリ玩具本体2を補助記憶装置と考えることもできるが、実施の形態において、「補助記憶装置」とは、USBメモリ玩具本体2以外の補助記憶装置を意味する。なお、「補助記憶装置」は、「主記憶装置」を含まないことは言うまでもない。
【0051】
以下、このアプリケーションが、ユーザがPC23のモニタ(図示せず)上でシールを作成することができるコンピュータプログラムである例を挙げる。また、実施の形態では、小学生等、比較的低年齢の子供がユーザ及び販売ターゲットである場合を想定する。
【0052】
図1は、本発明の実施の形態によるUSBメモリ玩具1の全体構成を示す図である。図1を参照して、このUSBメモリ玩具1は、本体2及びケース7を含む。
【0053】
本体2の先端部には、USBコネクタ3が設けられ、その基端部には、microSDカード(以下、「メモリカード」と呼ぶ。)5を装着するためのスロット21(図2参照)が設けられ、そのスロット21にメモリカード5が装着される。図1は、スロット21にメモリカード5が装着された状態を示す。一方、ケース7は、スロット9を含む。ユーザは、このスロット9に、本体2を差し込むことによって、ケース7に本体2を収納する。
【0054】
図2は、図1のUSBメモリ玩具1の本体2の電気的構成を示す図である。図2を参照して、本体2は、MCU(Micro Controler Unit)11、メモリ19、USBコネクタ3、及び、スロット21を含む。MCU11は、USBコントローラ13、CPU(Central Processing Unit)15、及び、メモリ17を含む。スロット21に装着されるメモリカード5は、メモリ4を含む。メモリ17,19及び4は、半導体メモリであり、ROM、RAM、及び/又はフラッシュメモリ等により構成される。なお、本実施の形態では、メモリ4とメモリカード5とは同義のものとして説明する。
【0055】
USBコネクタ3がパーソナルコンピュータ(PC)23のUSB端子に装着されると、つまり、本体2がPC23に接続されると、PC23は、本体2をUSB大容量記憶装置として認識する。
【0056】
USBコントローラ13は、CPU15の制御のもと、USBコネクタ3を介して、PC23と通信して、データやプログラムの送受信を行なう。
【0057】
CPU15は、メモリ17に格納されたコンピュータプログラムを実行して、USBコントローラ13の制御、メモリ17及び19へのアクセス(データのリード/ライト)、及び、スロット21に装着されたメモリカード5のメモリへのアクセス(データのリード/ライト)を制御する。
【0058】
具体的には、CPU15は、USBコネクタ3及びUSBコントローラ13を介して、PC23の要求を受け付ける。そして、CPU15は、PC23の要求に従って、USBコネクタ3及びUSBコントローラ13を介して、メモリ19に格納されたアプリケーションプログラム、データ、若しくは、メモリカード5に格納されたデータを、PC23へ送信し、又は、PC23が送信したデータをメモリカード5に書き込む。
【0059】
メモリカード5は、例えば、携帯電話機25にも装着可能であり、携帯電話機25で作成されたデータを格納することができる。例えば、携帯電話機25は、カメラ27を有しており、カメラ27による撮影で得られた画像データを、メモリカード5に格納することができる。従って、PC23は、USBコネクタ3、USBコントローラ13、CPU15、及びスロット21を介して、メモリカード5に格納された、携帯電話機25で作成された画像データを取得することができる。
【0060】
さて、メモリ19には、ユーザがシールを作成するためのアプリケーションプログラム(コンピュータプログラム)が格納される。PC23は、メモリ19から、このアプリケーションプログラムを起動し、モードに応じて各種画面(ユーザインタフェース)をモニタ(図示せず)に表示する。
【0061】
本実施の形態では、素材制作モード、シール制作モード、作品表示モード、及び、写真表示モードが用意される。素材制作モードは、PC23にて、シールを作成するための素材を制作するモードである。シール制作モードは、PC23にて、素材制作モードで作成した素材により、シールを作成するモードである。作品表示モードは、素材制作モードで作成した素材及びシール制作モードで作成したシールを、PC23のモニタに表示するモードである。写真表示モードは、メモリカード5に格納された画像を、PC23のモニタに表示するモードである。ただし、この場合、メモリカード5に作成された制作フォルダ(後述)以外の場所に格納された画像のみが表示される。
【0062】
以下、モードに応じた各種画面を説明する。まず、素材制作モードの素材制作画面29を説明し、その次に、シール制作モードのシール制作画面91を説明する。
【0063】
なお、画面に表示されたボタンや画像の押下とは、ユーザがマウス(図示せず)を操作して、カーソル30を表示されたボタンや画像上に移動し、マウスボタン(図示せず)をクリックすることを意味する。
【0064】
図3は、図2のPC23のモニタ(図示せず)に表示される、素材制作モードのステップ1における素材制作画面29の例示図である。図3を参照して、素材制作画面29は、カーソル30、モード選択ボタン31a〜31d、画面モードボタン33、音声ボタン35、終了ボタン37、編集画面39、移動ボタン45、回転ボタン47、明るさボタン49、削除ボタン51,53、戻るボタン55、削除ボタン57、印刷ボタン59、進むボタン61、リスト画面41、ページ移動ボタン63、及び操作子65を含む。
【0065】
素材制作モードのステップ1では、モード選択ボタン31a〜31d、画面モードボタン33、音声ボタン35、終了ボタン37、進むボタン61、ページ移動ボタン63、及び操作子65が、アクティブとなっており、移動ボタン45、回転ボタン47、明るさボタン49、削除ボタン51,53、戻るボタン55、削除ボタン57、及び、印刷ボタン59は、非アクティブである。
【0066】
カーソル30は、PC23に接続されたマウス(図示せず)により操作される。モード選択ボタン31aが押下されると、素材制作モードに移行する。モード選択ボタン31bが押下されると、シール制作モードに移行する。モード選択ボタン31cが押下されると、作品表示モードに移行する。モード選択ボタン31dが押下されると、写真表示モードに移行する。
【0067】
画面モードボタン33は、その押下に応じて、標準画面表示と全画面表示とを切り替えるためのボタンである。音声ボタン35は、その押下に応じて、音声出力のオン/オフを切り替えるためのボタンである。終了ボタン37が押下されると、アプリケーションプログラムが終了する。
【0068】
リスト画面41には、メモリカード5に格納された画像のサムネイル67が表示される。ただし、サムネイル67が表示される画像(以下、「持込画像」と呼ぶ。)は、メモリカード5に作成された制作フォルダ(後述)以外の場所に格納された画像だけであり、制作フォルダに格納された画像のサムネイルは表示されない。また、押下されたサムネイル67には、カーソル69が表示され、そのサムネイル67が選択されていることが示される。なお、カーソル69は、デフォルトとして、リスト画面41の左上角(サムネイルなし)に配置される。
【0069】
ページ移動ボタン63が押下されると、リスト画面41のページが切り替わる。また、カーソル30により操作子65が左右に動かされることによっても、リスト画面41のページが切り替わる。
【0070】
編集画面39には、選択されているサムネイル67(つまりカーソル69が位置するサムネイル67)に対応する持込画像(以下、「選択持込画像」と呼ぶ。)が表示される。ユーザは、所望のサムネイル67を押下することにより、カーソル69を移動して、編集画面39に表示する持込画像を変更できる。
【0071】
進むボタン61が押下されると、素材制作モードのステップ2に進み、次に説明する素材制作画面29が表示される。
【0072】
図4は、図2のPC23のモニタ(図示せず)に表示される、素材制作モードのステップ2における素材制作画面29の例示図である。図4を参照して、素材制作モードのステップ2では、モード選択ボタン31a〜31d、画面モードボタン33、音声ボタン35、終了ボタン37、進むボタン61、ページ移動ボタン63、操作子65、移動ボタン45、回転ボタン47、明るさボタン49、拡縮バー43、及びボタン55が、アクティブとなっており、削除ボタン51,53、削除ボタン57、及び、印刷ボタン59は、非アクティブである。
【0073】
リスト画面41には、メモリ19に格納されたテンプレート画像のサムネイル73が表示される。また、押下されたサムネイル73には、カーソル69が表示され、そのサムネイル73が選択されていることが示される。なお、カーソル69は、デフォルトとして、リスト画面41の左上角のサムネイル73に配置される。
【0074】
編集画面39には、選択持込画像に重ねて、リスト画面41で選択されたサムネイル73(つまりカーソル69が位置するサムネイル73)に対応するテンプレート画像(以下、「選択テンプレート画像」と呼ぶ。)が表示される。ユーザは、所望のサムネイル73を押下することにより、カーソル69を移動して、編集画面39に表示するテンプレート画像を変更できる。
【0075】
移動ボタン45が押下されると、編集画面39において、押下された移動ボタン45の矢印方向に選択持込画像が移動する。回転ボタン47が押下されると、編集画面39において、押下された回転ボタン47の矢印方向に選択持込画像が回転する。明るさボタン49の押下のたびに、編集画面39において、選択持込画像の明るさが段階的に変化する。拡縮バー43がカーソル30により上下動されると、編集画面39において、選択持込画像が拡縮される。戻るボタン55が押下されると、図3(ステップ1)の素材制作画面29に戻る。この場合、図3(ステップ1)の素材制作画面29は、図4(ステップ2)の素材制作画面29へ移行する直近のものである。
【0076】
進むボタン61が押下されると、素材制作モードのステップ3に進み、次に説明する素材制作画面29が表示される。
【0077】
図5は、図2のPC23のモニタ(図示せず)に表示される、素材制作モードのステップ3における素材制作画面29の例示図である。図5を参照して、素材制作モードのステップ3では、モード選択ボタン31a〜31d、画面モードボタン33、音声ボタン35、終了ボタン37、保存ボタン61、ページ移動ボタン63、操作子65、移動ボタン45、回転ボタン47、拡縮バー43、戻るボタン55、削除ボタン51,53、タブ83、及び印刷ボタン59が、アクティブとなっており、明るさボタン49及び削除ボタン57は、非アクティブである。なお、素材制作モードのステップ3では、ステップ1及び2の進むボタン61は、保存ボタン61になる。
【0078】
リスト画面41には、メモリ19に格納されたスタンプ画像のサムネイル85が表示される。この場合、押下されたタブ83に対応するカテゴリに属するスタンプ画像のサムネイル85が表示される。また、押下されたサムネイル85には、カーソル69が表示され、そのサムネイル85が選択されていることが示される。ただし、カーソル69は、デフォルトとして、リスト画面41の左上角のサムネイル85に配置されるけれども、この場合は、そのサムネイル85は選択されたことになっていない。つまり、押下によってのみ、サムネイル85は選択される。
【0079】
編集画面39には、選択持込画像及び選択テンプレート画像に重ねて、リスト画面41で選択されたサムネイル85(つまり押下に基づくカーソル69が位置するサムネイル85)に対応するスタンプ画像(以下、「選択スタンプ画像」と呼ぶ。)が表示される。編集画面39には、サムネイル85が選択(押下)されるたびに、選択されたサムネイル85に対応するスタンプ画像が、既に表示されている選択スタンプ画像の上に重ねて表示される。
【0080】
移動ボタン45が押下されると、編集画面39において、押下された移動ボタン45の矢印方向に、最前面の選択スタンプ画像が移動する。回転ボタン47が押下されると、編集画面39において、押下された回転ボタン47の矢印方向に、最前面の選択スタンプ画像が回転する。拡縮バー43がカーソル30により上下動されると、編集画面39において、最前面の選択スタンプ画像が拡縮される。
【0081】
削除ボタン51が押下されると、編集画面39の最前面の選択スタンプ画像が削除される。削除ボタン53が押下されると、編集画面39の全ての選択スタンプ画像が削除される。印刷ボタン59が押下されると、編集画面39の画像が印刷される。戻るボタン55が押下されると、図4(ステップ2)の素材制作画面29に戻る。この場合、図4(ステップ2)の素材制作画面29は、図5(ステップ3)の素材制作画面29へ移行する直近のものである。
【0082】
保存ボタン61が押下されると、編集画面39の画像が、メモリカード5に作成された制作フォルダに属する素材フォルダに格納される。
【0083】
図6は、図2のPC23のモニタ(図示せず)に表示される、シール制作モードのシール制作画面91の例示図である。図6を参照して、シール制作画面91は、カーソル30、モード選択ボタン31a〜31d、画面モードボタン33、音声ボタン35、終了ボタン37、編集画面39、移動ボタン45、回転ボタン47、明るさボタン49、拡縮バー43、削除ボタン51,53、戻るボタン55、削除ボタン57、印刷ボタン59、保存ボタン61、リスト画面41、及びページ移動ボタン63を含む。
【0084】
シール制作モードでは、モード選択ボタン31a〜31d、画面モードボタン33、音声ボタン35、終了ボタン37、保存ボタン61、移動ボタン45、回転ボタン47、拡縮バー43、削除ボタン51,53、及び印刷ボタン59が、アクティブとなっており、明るさボタン49、戻るボタン55、削除ボタン57、及びページ移動ボタン63は、非アクティブである。なお、リスト画面41のページ数が複数になると、ページ移動ボタン63がアクティブになり、また、アクティブな操作子65が表示される。
【0085】
リスト画面41には、メモリカード5の制作フォルダに属する素材フォルダに格納された素材画像(つまり、素材制作モードで作成されて保存された画像)のサムネイル93が表示される。また、押下されたサムネイル93には、カーソル69が表示され、そのサムネイル93が選択されていることが示される。ただし、カーソル69は、デフォルトとして、リスト画面41の左上角のサムネイル93に配置されるけれども、この場合は、そのサムネイル93は選択されたことになっていない。つまり、押下によってのみ、サムネイル93は選択される。
【0086】
編集画面39には、リスト画面41で選択されたサムネイル93(つまり押下に基づくカーソル69が位置するサムネイル93)に対応する素材画像(以下、「選択素材画像」と呼ぶ。)が表示される。編集画面39には、サムネイル93が選択(押下)されるたびに、押下されたサムネイル93に対応する素材画像が、既に表示されている選択素材画像の上に重ねて表示される。
【0087】
移動ボタン45が押下されると、編集画面39において、押下された移動ボタン45の矢印方向に、最前面の選択素材画像が移動する。回転ボタン47が押下されると、編集画面39において、押下された回転ボタン47の矢印方向に、最前面の選択素材画像が回転する。拡縮バー43がカーソル30により上下動されると、編集画面39において、最前面の選択素材画像が拡縮される。
【0088】
削除ボタン51が押下されると、編集画面39の最前面の選択素材画像が削除される。削除ボタン53が押下されると、編集画面39の全ての選択素材画像が削除される。印刷ボタン59が押下されると、編集画面39の画像が印刷される。
【0089】
保存ボタン61が押下されると、編集画面39の画像が、メモリカード5に作成された制作フォルダに属するシールフォルダに格納される。
【0090】
以上のように、ユーザは、素材制作画面29及びシール制作画面91を操作して、素材及びシールを作成するので、これらの画面29及び91は、ユーザインタフェースと呼ぶこともできる。
【0091】
図7は、図2のメモリ19に格納されたアプリケーションプログラムをPC23が実行したときの処理の流れの一例を示すフローチャートである(ただし、ステップS1〜S3を除く)。図7を参照して、ステップS1にて、ユーザは、USBメモリ玩具本体2をPC23に装着する。ステップS3にて、PC23のOS(Operating System)は、USBメモリ玩具本体2を、USB大容量記憶装置として認識し、メモリ19及びメモリカード5を2つのドライブとして認識する。ステップS5にて、ユーザは、PC23を操作して、アプリケーションを起動する。
【0092】
ステップS7にて、PC23が起動したアプリケーションは、そのアプリケーションが格納されているドライブが所属している記憶装置を認識する。つまり、アプリケーションは、そのアプリケーションが格納されているドライブが所属している記憶装置が何かを確認する。
【0093】
ステップS9にて、アプリケーションは、ステップS7で認識した記憶装置がUSB大容量記憶装置である場合はステップS11に進み、それ以外の場合処理(アプリケーション)を終了する。ステップS7で認識した記憶装置がUSB大容量記憶装置でない場合、アプリケーションは、USB大容量記憶装置であるUSBメモリ玩具本体2から起動していないことになる。この場合は、アプリケーションの起動が中止されるのである(ステップS9で否定判断)。このようにして、USBメモリ玩具本体2以外の補助記憶装置からのアプリケーションの起動が禁止される。
【0094】
ステップS11では、アプリケーションは、ステップS7で認識したUSB大容量記憶装置のベンダID(識別情報)及びプロダクトID(識別情報)を確認する。つまり、アプリケーションは、USBメモリ玩具本体2のベンダID及びプロダクトIDを、それぞれ、ステップS7で認識したUSB大容量記憶装置から取得したベンダID及びプロダクトIDと比較して、ベンダID及びプロダクトIDが一致した場合は、ステップS7で認識したUSB大容量記憶装置をUSBメモリ玩具本体2であると判断して、ステップS15に進み、不一致の場合、ステップS7で認識したUSB大容量記憶装置がUSBメモリ玩具本体2と異なる記憶装置であると判断して、処理(アプリケーション)を終了する。このようにして、アプリケーションがUSB大容量記憶装置から起動された場合であっても、そのUSB大容量記憶装置がUSBメモリ玩具本体2でない場合、アプリケーションの起動が中止(禁止)される。
【0095】
なお、ベンダID及びプロダクトIDは、全てのUSBメモリ玩具本体2に共通して割り当てられており、USBメモリ玩具本体2をそれ以外のUSB大容量記憶装置から識別するための情報である。また、アプリケーションは、例えば、USBメモリ玩具本体2のベンダID及びプロダクトIDを、そのコード中に有している。
【0096】
ステップS15にて、アプリケーションは、ステップS7で認識したUSB大容量記憶装置を識別するための情報を保存する。この場合の識別情報は、個々のUSBメモリ玩具本体2を識別するための情報である。PC23に複数のUSBメモリ玩具本体2が接続されている可能性もあるから、アプリケーションが起動されたUSBメモリ玩具本体2を特定するためである。
【0097】
ステップS17にて、アプリケーションは、OSが認識している全ドライブのそれぞれが所属するUSB大容量記憶装置を認識する。つまり、アプリケーションは、OSが認識している各ドライブが、どのUSB大容量記憶装置に所属しているかを調べる。
【0098】
ステップS19にて、アプリケーションは、ステップS17の結果を参照して、ステップS15で保存した識別情報が示すUSB大容量記憶装置(USBメモリ玩具本体2)に所属する他のドライブを探す。当該他のドライブとは、アプリケーションが格納されているドライブ(つまりメモリ19)以外のドライブ(つまりメモリカード5)である。ステップS21にて、アプリケーションは、当該他のドライブが存在する場合ステップS23に進み、存在しない場合ステップS25に進む。なお、当該他のドライブが存在しない場合、アプリケーションは、素材制作画面29及びシール制作画面91を利用してユーザが作成したデータの格納指示を受けた場合、そのデータを格納できない旨をモニタに表示して、ユーザに通知する。
【0099】
ステップS23では、アプリケーションは、ステップS19で探した他のドライブを、次のステップS25で作成される画像データの保存先ドライブとして使用するため、当該他のドライブの名称を保存する。ステップS19では、ステップS15で保存した識別情報が示すUSB大容量記憶装置(USBメモリ玩具本体2)に所属する他のドライブが探索されるので、探索された当該他のドライブは、アプリケーションが起動されたUSB大容量記憶装置(USBメモリ玩具本体2)に所属する。このため、PC23に複数のUSBメモリ玩具本体2が装着されている場合であっても、ステップS25で作成される画像データは、アプリケーションが起動されたUSBメモリ玩具本体2のメモリカード5に格納される。
【0100】
ステップS23の後、又は、ステップS21で「NO」が判断された後、ステップS25にて、アプリケーションは、上記の各種画面をモニタに表示して、素材及びシールの制作処理を実行する。
【0101】
図8は、図7のステップS25の制作処理の流れの一例を示すフローチャートである。図8を参照して、ステップS41にて、アプリケーションは、現在のモードに応じて、ステップS43,S45,S47及びS49のいずれかに進む。つまり、アプリケーションは、最初に画面を表示する場合又はボタン31aが押下された場合(素材制作モード)はステップS43に進み、ボタン31bが押下された場合(シール制作モード)はステップS45に進み、ボタン31cが押下された場合(作品表示モード)はステップS47に進み、ボタン31dが押下された場合(写真表示モード)はステップS49に進む。
【0102】
ステップS43にて、アプリケーションは、ユーザの操作に応じて、図3〜5の素材制作画面29を表示して、素材画像を制作するための処理を実行する。この場合、アプリケーションは、素材画像を制作する際に使用する画像を、メモリ19又はメモリカード5から読み出す。また、アプリケーションは、制作された素材画像を、メモリカード5の制作フォルダに所属する素材フォルダに格納する。
【0103】
ステップS45にて、アプリケーションは、ユーザの操作に応じて、図6のシール制作画面91を表示して、シール画像を制作するための処理を実行する。この場合、アプリケーションは、シール画像を制作する際に使用する素材画像を、メモリカード5の制作フォルダに所属する素材フォルダが読み出す。また、アプリケーションは、制作されたシール画像を、メモリカード5の制作フォルダに所属するシールフォルダに格納する。
【0104】
ステップS47にて、アプリケーションは、ユーザの操作に応じて、メモリカード5の制作フォルダに所属する素材フォルダに格納された素材画像、及びメモリカード5の制作フォルダに所属するシールフォルダに格納されたシール画像を表示するための処理を実行する。ステップS49にて、アプリケーションは、ユーザの操作に応じて、メモリカード5の制作フォルダ以外の場所に格納された画像を表示するための処理を実行する。
【0105】
図9は、図8のステップS43の素材制作処理の流れの一例を示すフローチャートである。図9を参照して、ステップS61にて、アプリケーションは、ステップが素材制作モードのステップ1か否かを判断し、肯定判断の場合ステップS63に進み、否定判断の場合ステップS79に進む。
【0106】
ステップS63では、アプリケーションは、PC23のモニタ(図示せず)に表示した素材制作画面29を更新する(図3参照)。この場合、アプリケーションは、素材制作モードのステップ2からの移行直後では、直近のステップS73で記憶した編集画面39の画像を編集画面39に表示する。
【0107】
ステップS64にて、アプリケーションは、USBメモリ玩具本体2のメモリカード5にアクセスして、メモリカード5に作成された制作フォルダ以外の場所に格納された画像、つまり、持込画像のサムネイル67をリスト画面41に表示する。
【0108】
ステップS65にて、アプリケーションは、サムネイル67が新たに選択されたか否かを判断し、選択されていない場合ステップS71に進み、新たに選択された場合ステップS67に進む。ステップS67にて、アプリケーションは、選択されている(カーソル69が位置する)サムネイル67に対応する持込画像をメモリカード5から取得して編集画面39に表示する。
【0109】
ステップS71にて、アプリケーションは、進むボタン61が押下されたか否か(つまり、素材制作モードのステップ1からステップ2への変更の意志表示があったか否か)を判断し、押下された場合ステップS73に進み、押下されていない場合ステップS75に進む。ステップS73では、アプリケーションは、編集画面39の画像を記憶し、ステップS61に進む。
【0110】
一方、ステップS75にて、アプリケーションは、モード選択ボタン31a〜31dのいずれかが押下されたか否かを判断し、押下された場合図8のステップS41に進み、押下されていない場合ステップS77に進む。ステップS77では、アプリケーションは、終了ボタン37が押下されたか否かを判断し、押下された場合リターン、つまり、処理を終了し、押下されていない場合ステップS64に進む。なお、ページ移動ボタン63あるいは操作子65が操作され、ページ切り替えの指示があった場合、ステップS64では、アプリケーションは、リスト画面41のページを切り替えて、サムネイル67を表示する。
【0111】
ステップS61での否定判断の後、ステップS79にて、アプリケーションは、ステップが素材制作モードのステップ2か否かを判断し、肯定判断の場合ステップS81に進み、否定判断の場合、つまり、ステップが素材制作モードのステップ3の場合、ステップS101に進む。
【0112】
ステップS81にて、アプリケーションは、PC23のモニタに表示した素材制作画面29を更新する(図4参照)。この場合、アプリケーションは、素材制作モードのステップ1からの最初の移行直後では、直近のステップS73で記憶した編集画面39の画像を編集画面39に表示する。また、アプリケーションは、素材制作モードのステップ1からの2回目以降の移行直後あるいはステップ3からの移行直後では、直近のステップS99で記憶した編集画面39の画像を編集画面39に表示する。
【0113】
ステップS82にて、アプリケーションは、USBメモリ玩具本体2のメモリ19にアクセスして、メモリ19に格納されたテンプレート画像のサムネイル73をリスト画面41に表示する。
【0114】
ステップS83にて、アプリケーションは、サムネイル73が新たに選択されたか否かを判断し、選択されていない場合ステップS89に進み、新たに選択された場合ステップS85に進む。ステップS85にて、アプリケーションは、選択されている(カーソル69が位置する)サムネイル73に対応するテンプレート画像をメモリ19から取得して編集画面39に表示する。
【0115】
ステップS89では、アプリケーションは、移動ボタン45、回転ボタン47、拡縮バー43、及び明るさボタン49のいずれかが操作されたか否かを判断し、操作された場合ステップS91に進み、操作されていない場合ステップS93に進む。ステップS91では、アプリケーションは、ボタン45,47若しくは49又はバー43の操作に応じて、編集画面39の画像を編集(加工を含む。)する。
【0116】
ステップS93にて、アプリケーションは、進むボタン61あるいは戻るボタン55が押下されたか否か(つまり、素材制作モードのステップ2からステップ3への変更の意志表示あるいはステップ2からステップ1への変更の意志表示があったか否か)を判断し、押下された場合ステップS99に進み、押下されていない場合ステップS95に進む。ステップS99では、アプリケーションは、編集画面39の画像を記憶し、ステップS61に進む。
【0117】
一方、ステップS95にて、アプリケーションは、モード選択ボタン31a〜31dのいずれかが押下されたか否かを判断し、押下された場合図8のステップS41に進み、押下されていない場合ステップS97に進む。ステップS97では、アプリケーションは、終了ボタン37が押下されたか否かを判断し、押下された場合リターン、つまり、処理を終了し、押下されていない場合ステップS82に進む。なお、ページ移動ボタン63あるいは操作子65が操作され、ページ切り替えの指示があった場合、ステップS82では、アプリケーションは、リスト画面41のページを切り替えて、サムネイル73を表示する。
【0118】
ステップS79で否定判断の後、ステップS101にて、アプリケーションは、PC23のモニタに表示した素材制作画面29を更新する(図5参照)。この場合、アプリケーションは、素材制作モードのステップ2からの最初の移行直後では、直近のステップS99で記憶した画像を編集画面39に表示する。また、アプリケーションは、素材制作モードのステップ2からの2回目以降の移行直後では、直近のステップS115で記憶した編集画面39の画像を編集画面39に表示する。
【0119】
ステップS103にて、アプリケーションは、USBメモリ玩具本体2のメモリ19に格納されたスタンプ画像のサムネイル85をリスト画面41に表示する。
【0120】
ステップS105にて、アプリケーションは、サムネイル85が新たに選択されたか否かを判断し、新たに選択された場合ステップS107に進み、新たに選択されていない場合ステップS109に進む。ステップS107では、アプリケーションは、選択されたサムネイル85に対応するスタンプ画像をメモリ19から取得して、編集画面39に表示する。
【0121】
ステップS109では、アプリケーションは、移動ボタン45、回転ボタン47、削除ボタン51,53、及び拡縮バー43のいずれかが操作されたか否かを判断し、操作された場合ステップS111に進み、操作されていない場合ステップS113に進む。ステップS111では、アプリケーションは、ボタン45,47,51若しくは53又はバー43操作に応じて、編集画面39の画像を編集(加工及び削除を含む。)する。
【0122】
ステップS113にて、アプリケーションは、戻るボタン55が押下されたか否か(つまり、素材制作モードのステップ3からステップ2への変更の意志表示があったか否か)を判断し、押下された場合ステップS115に進み、押下されていない場合ステップS117に進む。ステップS115では、アプリケーションは、編集画面39の画像を記憶し、ステップS61に進む。
【0123】
ステップS117にて、アプリケーションは、モード選択ボタン31a〜31dのいずれかが押下されたか否かを判断し、押下された場合図8のステップS41に進み、押下されていない場合ステップS119に進む。ステップS119では、アプリケーションは、保存ボタン61が押下されたか否かを判断し、押下された場合ステップS121に進み、押下されていない場合ステップS123に進む。
【0124】
ステップS121では、アプリケーションは、編集画面39の画像を、USBメモリ玩具本体2のメモリカード5の制作フォルダに所属する素材フォルダに保存し、ステップS103に進む。一方、ステップS123では、アプリケーションは、終了ボタン37が押下されたか否かを判断し、押下された場合リターン、つまり、処理を終了し、押下されていない場合ステップS103に進む。なお、ページ移動ボタン63あるいは操作子65が操作され、ページ切り替えの指示があった場合、ステップS103では、アプリケーションは、リスト画面41のページを切り替えて、サムネイル85を表示する。また、タブ83が押下された場合、ステップS103では、アプリケーションは、タブ83に対応するカテゴリのサムネイル85をリスト画面41に表示する。
【0125】
さて、以上のように、本実施の形態によれば、アプリケーションは、USBメモリ玩具本体2からのみ起動し(図7のステップS7〜S13)、素材制作画面29及びシール制作画面91を利用してユーザが作成したデータは、USBメモリ玩具本体2に格納され(図7のステップS23、図9のステップS121)、PC23の補助記憶装置に格納することが禁止され(図7のステップS21の否定判断)、素材制作画面29及びシール制作画面91を利用してユーザが使用するためのデータは、USBメモリ玩具本体2から取得され(図9のステップS64,S67,S82,S85,S103,及びS107)、PC23の補助記憶装置から取得することが禁止される。
【0126】
つまり、アプリケーションの実行に当って、そのアプリケーションがUSBメモリ玩具本体2が接続されたPC23の補助記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ等)から起動されたり、その補助記憶装置にデータが格納されたり、その補助記憶装置からデータが読み出されたりすることはない。
【0127】
このように、アプリケーションの実行に当って、USBメモリ玩具本体2が接続されたPC23の補助記憶装置が介在することはなく、そのPC23(CPU及び主記憶装置)とUSBメモリ玩具本体2との間だけで処理が完結する。
【0128】
このため、USBメモリ玩具本体2の使用に関連して、ユーザは、USBメモリ玩具本体2が接続されたPC23の補助記憶装置にアクセスする必要がない。その結果、USBメモリ玩具本体2の使用に関連して、ユーザが、誤って、補助記憶装置に格納された重要なデータを削除したり、上書きしたり、あるいは、重要なコンピュータプログラムをアンインストールしたりすることを防止できる。また、USBメモリ玩具本体2の使用に関連して、ユーザが、有害なコンピュータプログラムやデータを、外部(ネットワークや記録媒体等)から持ってきて、PC23に格納することを防止できる。このように、USBメモリ玩具本体2の使用に関連して、それが接続されるPC23へのユーザの不適切なアクセスを極力防止できる。
【0129】
これらの点は、USBメモリ玩具1の販売ターゲット及びユーザが、小学生等、比較的低年齢の子供の場合に、特に有用である。
【0130】
すなわち、USBメモリ玩具本体2の使用に関連して、それが接続されるPC23への子供の不適切なアクセスを極力防止できる。その結果、子供の親は、USBメモリ玩具1を安心して、子供に買い与え、使用させることができる。また、売上げの阻害要因が排除されるので、玩具メーカにとっても好ましいものである。
【0131】
また、本実施の形態によれば、素材制作画面29及びシール制作画面91を利用してユーザが作成したデータはメモリカード5に格納されるので、その容量が一杯になった場合、新たなメモリカード5に交換できる。このため、ユーザは、作成した多くのデータを保存しておくことができる。
【0132】
さらに、本実施の形態によれば、アプリケーションは、素材制作画面29を利用してユーザが作成した素材画像を、シール制作画面91を利用してユーザが使用可能なデータとして、メモリカード5から取得する。このため、ユーザは、素材制作画面29を利用してユーザが作成した素材画像を、シール制作画面91を利用してシールの素材として使用でき、USBメモリ玩具1の商品価値をより高めることができる。
【0133】
さらに、本実施の形態によれば、メモリカード5は、素材制作画面29を利用してユーザが使用するための持込画像を格納する。このため、メモリカード5が装着可能な他の装置に格納されたデータをメモリカード5に格納して、それをスロット21に装着することにより、ユーザは、当該他の装置のデータを利用でき、USBメモリ玩具1の商品価値をより一層高めることができる。
【0134】
特に、本実施の形態では、メモリカード5は、カメラ27付携帯電話機25に接続可能であり、そのカメラ27からの画像を持込画像として記憶することができる。このため、ユーザは、カメラ27により自分で撮影した被写体の画像を、素材制作画面29で素材画像を作成するために使用でき、素材制作の自由度を向上できる。
【0135】
さらに、本実施の形態によれば、USBメモリ玩具本体2は、USB大容量記憶装置として、PC23に認識されるように設定される(図7のステップS3)。そして、アプリケーションは、そのアプリケーションが格納されたドライブ(記憶ユニット)がUSB大容量記憶装置に所属しているか否かを判断し、所属していない場合、アプリケーションを起動しない(図7のステップS7、及びステップS9での否定判断)。
【0136】
つまり、アプリケーションがUSB大容量記憶装置以外の記憶装置に格納されている場合、そのアプリケーションは起動しない。このため、例えば、PC23のハードディスクドライブ等の補助記憶装置に、そのアプリケーションが格納されている場合に、その起動を禁止できる。
【0137】
さらに、本実施の形態によれば、アプリケーションは、そのアプリケーションが格納されたドライブ(記憶ユニット)がUSB大容量記憶装置に所属している場合、USB大容量記憶装置に割り当てられたベンダID及びプロダクトIDを、そのUSB大容量記憶装置から取得し、USBメモリ玩具本体2に割り当てられたベンダID及びプロダクトIDと比較し、不一致の場合、アプリケーションを起動しない(図7のステップS11、及びステップS13で否定判断)。
【0138】
つまり、アプリケーションがUSB大容量記憶装置に格納されている場合であっても、そのUSB大容量記憶装置が、USBメモリ玩具本体2以外の記憶装置である場合、そのアプリケーションは起動しない。このため、例えば、USBメモリ玩具本体2以外のUSBメモリに、そのアプリケーションが格納されている場合に、その起動を禁止できる。
【0139】
さらに、本実施の形態では、アプリケーションは、USB大容量記憶装置に所属する他のドライブ(記憶ユニット)があるか否かを判断する(図7のステップS19及びS21)。
【0140】
このため、USB大容量記憶装置に所属する他のドライブ(USB大容量記憶装置がUSBメモリ玩具本体2の場合はメモリカード5)がある場合には、素材制作画面29及びシール制作画面91を利用してユーザが作成したデータを、当該他のドライブに記憶できる一方、ない場合は、素材制作画面29及びシール制作画面91を利用してユーザが作成したデータを格納できない旨をユーザに通知できる。
【0141】
さらに、本実施の形態では、USBメモリ玩具本体2は、メモリ19を搭載し、さらに、PC23との間のデータ送受信、並びに、メモリ19との間のデータ送受信を制御するMCU11(USBコントローラ13を含む。)を搭載する。このように、いわゆるUSBメモリを、USBメモリ玩具本体2として使用している。
【0142】
さらに、本実施の形態によれば、ケース7は、USBメモリ玩具本体2を、取り外し自在に収納可能である。このケース7によって、USBメモリ玩具本体2を保護することができるし、また、USBメモリ玩具本体2の紛失を極力防止できる。
【0143】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば、以下のような変形も可能である。
【0144】
(1)図7のステップS21で否定判断がなされた場合、アプリケーションの起動を中止し、アプリケーションを終了することもできる。
【0145】
(2)図7のステップS17を実行することなく、ステップS19にて、ステップS15で保存した識別情報が示すUSB大容量記憶装置に所属する他のドライブを探すこともできる。
【0146】
(3)上記では、USBメモリ玩具本体2に書き込まれ、あるいは、USBメモリ玩具本体2から読み出されるデータは、画像データであった。ただし、画像データに限定されず、例えば、テキストデータ若しくは音声データ、又は、それらの組合せであってもよい。
【0147】
(4)上記では、アプリケーションは、シールを製作するためのコンテンツを提供したが、これは一例にすぎず、コンテンツはこれに限定されない。
【0148】
(5)上記では、第1に、アプリケーションはUSBメモリ玩具本体2からのみ起動し、かつ、第2に、ユーザが作成したデータはUSBメモリ玩具本体2に格納されてPC23の補助記憶装置に格納することが禁止され、かつ、第3に、ユーザが使用するためのデータはUSBメモリ玩具本体2から取得されてPC23の補助記憶装置から取得することが禁止された。ただし、これら第1〜第3の特徴の全てを実装しなくても、そのうちの一つ又は二つを実装することもできる。この場合でも、全てを実装する場合と比較すると、その効能は劣るかもしれないが、USBメモリ玩具本体2の使用に関連して、それが接続されるPC23へのユーザの不適切なアクセスを防止できるといった効果を奏することができる。
【0149】
(6)上記では、USBメモリ玩具本体2は、記憶手段として、半導体メモリであるメモリ19及び4を搭載した。ただし、記憶手段は、これに限定されず、光ディスクあるいはハードディスク等、他の記憶媒体であってもよい。また、USBメモリ玩具本体2は、USBケーブルにより、PC23に接続されるものでもよい。
【0150】
(7)PC23に各種の処理を行わせるためのアプリケーションプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、また、並列的あるいは個別に実行される処理も含むものである。
【0151】
(8)本明細書及び特許請求の範囲において、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、もしくは2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0152】
本発明は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータに接続して使用するリムーバブル記憶媒体(例えば、USBメモリ)を利用した玩具の分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0153】
1…USBメモリ玩具、2…USBメモリ玩具本体、3…USBコネクタ、5…メモリカード、7…ケース、9,21…スロット、11…MCU、13…USBコントローラ、15…CPU、17,19…メモリ、23…PC、25…携帯電話機、27…カメラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに接続して使用されるリムーバブル記憶媒体玩具において、
コンピュータプログラムを格納した記憶手段を有し、
前記コンピュータにおいて、前記コンピュータプログラムは、前記記憶手段からのみ起動し、他の記憶装置からの起動は禁止され、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータで実行されて、ユーザインタフェースを作成し、
前記コンピュータプログラムは、前記ユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータを、前記記憶手段に格納し、前記コンピュータの補助記憶装置に格納することが禁止され、
前記コンピュータプログラムは、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するためのデータを、前記記憶手段から取得し、前記コンピュータの補助記憶装置から取得することが禁止される、リムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項2】
前記記憶手段は、
前記コンピュータプログラム、及び、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するための前記データとしての第1のデータ、を格納する第1の半導体メモリと、
前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが作成した前記データを格納する第2の半導体メモリと、を含み、
前記リムーバブル記憶媒体玩具は、
メモリカードを装着可能なスロットを有し、
前記メモリカードに前記第2の半導体メモリが搭載される、請求項1記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項3】
前記コンピュータプログラムは、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが作成した前記データを、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用可能なデータとして、前記第2の半導体メモリから取得する、請求項2記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項4】
前記第2の半導体メモリは、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するための前記データとしての第2のデータを格納する、請求項2又は3記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項5】
前記リムーバブル記憶媒体玩具は、所定の記憶装置として、前記コンピュータに認識されるように設定され、
前記コンピュータプログラムは、そのコンピュータプログラムが格納された記憶ユニットが前記所定の記憶装置に所属しているか否かを判断し、所属していない場合、前記コンピュータプログラムを起動しない、請求項2から4のいずれかに記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項6】
前記コンピュータプログラムは、そのコンピュータプログラムが格納された前記記憶ユニットが前記所定の記憶装置に所属している場合、前記所定の記憶装置に割り当てられた第1の識別情報を前記所定の記憶装置から取得し、前記リムーバブル記憶媒体玩具に割り当てられた第2の識別情報と比較し、不一致の場合、前記コンピュータプログラムを起動しない、請求項5記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項7】
前記コンピュータプログラムは、前記所定の記憶装置に所属する他の記憶ユニットがあるか否かを判断する、請求項5又は6記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項8】
前記コンピュータとの間のデータ送受信、及び、前記記憶手段との間のデータ送受信を制御する制御手段をさらに有する、請求項1から7のいずれかに記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項9】
前記リムーバブル記憶媒体玩具の本体を、取り外し自在に収納可能な収納手段をさらに有する、請求項1から8のいずれかに記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項10】
前記メモリカードは、カメラ付携帯電話機に接続可能であり、前記メモリカードの前記第2の半導体メモリは、前記携帯電話機の前記カメラからの画像を、前記第2のデータとして格納する、請求項4記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項11】
コンピュータに接続して使用されるリムーバブル記憶媒体玩具において、
記憶手段を有し、
前記記憶手段に格納されたコンピュータプログラムの起動は、前記記憶手段からの起動のみが許可され、他の記憶装置からの起動は禁止され、
前記コンピュータで動作中の前記コンピュータプログラムが作成したユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータは、前記コンピュータの補助記憶装置に格納することが禁止され、前記記憶手段に格納され、
前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するためのデータは、前記コンピュータの補助記憶装置から取得することが禁止され、前記記憶手段から取得される、リムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項12】
前記記憶手段は、
前記コンピュータプログラム、及び、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するための前記データとしての第1のデータ、を格納する第1の半導体メモリと、
前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが作成した前記データを格納する第2の半導体メモリと、を含み、
前記リムーバブル記憶媒体玩具は、
メモリカードを装着可能なスロットを有し、
前記メモリカードに前記第2の半導体メモリが搭載される、請求項11記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項13】
前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが作成し、前記第2の半導体メモリに格納された前記データは、前記インタフェースを利用して前記ユーザが使用可能なデータである、請求項12記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項14】
前記第2の半導体メモリは、前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するための前記データとしての第2のデータを格納する、請求項12又は13記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項15】
前記リムーバブル記憶媒体玩具は、所定の記憶装置として、前記コンピュータに認識されるように設定され、
前記コンピュータプログラムが格納された記憶ユニットが前記所定の記憶装置に所属しているか否かが判断され、所属していない場合、前記コンピュータプログラムは起動されない、請求項12から14のいずれかに記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項16】
前記コンピュータプログラムが格納された前記記憶ユニットが前記所定の記憶装置に所属している場合、前記所定の記憶装置に割り当てられた第1の識別情報と前記リムーバブル記憶媒体玩具に割り当てられた第2の識別情報とが比較され、不一致の場合、前記コンピュータプログラムは起動されない、請求項15記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項17】
前記所定の記憶装置に所属する他の記憶ユニットがあるか否かが判断される、請求項15又は16記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項18】
前記コンピュータとの間のデータ送受信、及び、前記記憶手段との間のデータ送受信を制御する制御手段をさらに有する、請求項11から17のいずれかに記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項19】
前記リムーバブル記憶媒体玩具の本体を、取り外し自在に収納可能な収納手段をさらに有する、請求項11から18のいずれかに記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項20】
前記メモリカードは、カメラ付携帯電話機に接続可能であり、前記メモリカードの前記第2の半導体メモリは、前記携帯電話機の前記カメラからの画像を、前記第2のデータとして格納する、請求項14記載のリムーバブル記憶媒体玩具。
【請求項21】
コンピュータに接続して使用されるリムーバブル記憶媒体玩具に格納されたコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記コンピュータプログラムを、前記リムーバブル記憶媒体玩具からのみ起動し、他の記憶装置からの起動を禁止する起動手段、
ユーザインタフェースを作成する作成手段、
前記ユーザインタフェースを利用してユーザが作成したデータを、前記リムーバブル記憶媒体玩具に格納し、前記コンピュータの補助記憶装置に格納することを禁止する格納制御手段、及び
前記ユーザインタフェースを利用して前記ユーザが使用するためのデータを、前記リムーバブル記憶媒体玩具から取得し、前記コンピュータの補助記憶装置から取得することを禁止する取得制御手段、として機能させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−18651(P2012−18651A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157349(P2010−157349)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(396025861)新世代株式会社 (138)
【Fターム(参考)】