説明

リモコン装置

【課題】AV機器や家電製品等に付属する機器に対する拭き取りなどの掃除を、煩わしさを意識させずに、行うことを可能とするリモコン装置を提供することを目的とする。
【解決手段】AV機器や家電製品等に付属する機器を離れた場所から遠隔操作するリモコン装置10であって、リモコン装置10は、リモコン本体11と、このリモコン本体11に着脱自在に装着された拭き取り部であるワイピングシート12〜16を備えるリモコン装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、AV機器や家電製品等に付属する機器を離れた場所から遠隔操作する装置(以降、リモコン装置)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビやモニタ等のディスプレイ画面を有する装置の表示部分には、画面を保護や輝度調整の為に保護ガラスやフィルタが備え付けられるが、指紋や埃が付着しやすく、そのため、拭き取りなどの掃除が必要になる。
【0003】
また、記録再生装置のメディア(CDやDVD等)にも指紋や埃が付着した場合、エラーの原因となる為、同様に拭き取りなどの掃除が必要になる。
【0004】
ここで、汚れを綺麗に取り除くにはワイピングクロス等を別途用意して汚れを拭き取る方法が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平4−282123号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら上記の従来の方法では、ワイピングクロスを、別途、準備することが必要なことから、拭き取りを行おうとした際に、手元にワイピングクロスがなく、拭き取りを行うことに煩わしさが発生したりする場合があった。
【0006】
本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、煩わしさを意識させずに、拭き取りなどの掃除を行うことを可能とするリモコン装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するために本発明のリモコン装置は、機器を離れた場所から遠隔操作するリモコン装置であって、リモコン装置は、リモコン本体と、このリモコン本体に着脱自在に装着された拭き取り部を備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、常に手近に存在するリモコン装置を使って手軽に拭き取りが行なえるようになるため、煩わしさを意識せずに、拭き取りなどの掃除を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態によるリモコン装置について図を用いて説明するが、本発明の実施の態様はこれに限定されるものではない。
【0010】
図1は、本発明の一実施の形態によるリモコン装置として、テレビジョン受像機のリモコン装置を例に説明するための図であり、リモコン装置の概略構成を斜視図で示すものである。
【0011】
図1に示すように本発明の一実施の形態によるリモコン装置10は、リモコン本体11と、リモコン本体11に着脱自在に装着される拭き取り部であるワイピングシート12〜16と、を備える。なお図1においては、ワイピングシート12〜16はリモコン本体11から取り外された状態を示している。
【0012】
リモコン本体とワイピングシート12〜16との装着は、例えば面ファスナーとするなど、接着剤やテープなど、装着のための手段を別途、用意することなく着脱自在とすることが好ましい。着脱自在とすることで、ワイピングシート12〜16の拭き取り面が汚れた際の交換や、ふき取り対象に応じ、最適な拭き取り部の素材への交換が、容易に可能となる。
【0013】
なお、ワイピングシート12〜16は、外側が拭き取り面となっており表面の材質は、極細繊維、編物、不織布、合成皮革等、拭き取りに適した素材を適宜、選択すれば良い。
【0014】
図2は、本発明の一実施の形態によるリモコン装置における、面ファスナー22、23を用いた場合のリモコン本体11の側面21(リモコン本体11の側面・底面のうちのいずれか)とワイピングシート24(ワイピングシート12〜16のうちのいずれか)との装着の方法を説明するための模式図である。
【0015】
リモコン本体11の側面21の面ファスナー22は、表面がフック状に起毛されたもので、また、ワイピングシート24の面ファスナー23は、表面がループ状に密集して起毛されたものである。そしてこの面ファスナー22、23により、ワイピングシート24はリモコン本体11の側面21に対し着脱自在に装着されることとなる。
【0016】
そして、図3に、その動作を模式的に示すように、ワイピングシートを備えたリモコン装置10により画面31を拭き取ることが可能となる。
【0017】
なお、図1には、リモコン本体11の側面および底面の全ての面にワイピングシート12〜16が着脱自在となるように構成された例を示したが、これに限るものではなく、少なくとも一つの面にワイピングシートが着脱自在に装着されれば良い。
【0018】
また、リモコン本体の、赤外線の発光部やセンサー部等、ワイピングシートの装着によって覆われては困る部分に対しては、例えば、ワイピングシートの該当する部分をカットするなどにより、弊害が生じないようにすれば良い。
【0019】
また図4に、本発明の他の実施の形態によるリモコン装置40の概略構成を斜視図で示す。図4(a)に示すリモコン装置40は、リモコン本体11に突出部41を設け、その突出部41の側面41aにワイピングシート42を着脱自在に装着する構成のものである。このような構成とすることにより、ワイピングシート42と例えば画面のような拭き取り対象との接触を確実なものとすることができる。
【0020】
また、図4(b)に示すリモコン装置50は、リモコン本体11に突出部41を設け、その突出部41の側面41aにワイピングシート42を着脱自在に装着する構成とするとともに、突出部41の内部には、クリーニング液注入孔43を通じてクリーニング液を注入でき、そして注入されたクリーニング液は、スイッチ44の操作により、ワイピングシート42に染み出すように構成されている。このような構成により、拭き取り性能をさらに向上できる。
【0021】
なお、以上の説明においては、ワイピングシートとリモコン本体との装着には面ファスナーを用いた例を示したが、着脱自在に装着できる構成であれば特にこれに限るものではなく、例えば、引っ掛け穴により装着する構成や自己吸着性を有する樹脂又はアクリル系又はシリコン系を素材とする接着シートとしても良い。
【0022】
また、ワイピングシートの拭き取り面側は、極細繊維以外にも、編物、不織布、または合成皮革等を用いてもよい。また、ワイピングシートとして異なる素材のものを、リモコン本体の側面毎に異ならせて装着する構成でも良い。すなわち、例えば一方の側面は編物とし、他方の側面には、仕上げ用として極細繊維としても良い。
【産業上の利用可能性】
【0023】
以上のように本発明は、拭き取り機能を備えるリモコン装置を提供する上で有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施の形態によるリモコン装置の概略構成を示す斜視図
【図2】本発明の一実施の形態によるリモコン装置における、面ファスナーを用いた場合のリモコン本体の側面とワイピングシートとの装着の方法を説明するための模式図
【図3】本発明の一実施の形態によるリモコン装置を用いての画面を拭き取る動作を模式的に示す図
【図4】本発明の他の実施の形態によるリモコン装置の概略構成を示す斜視図
【符号の説明】
【0025】
10、40、50 リモコン装置
11 リモコン本体
12〜16、24 ワイピングシート
21 リモコン本体の側面
22、23 面ファスナー
42 ワイピングシート
43 クリーニング液注入穴
44 スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器を離れた場所から遠隔操作するリモコン装置であって、リモコン装置は、リモコン本体と、このリモコン本体に着脱自在に装着された拭き取り部を備えるリモコン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−141627(P2010−141627A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−316366(P2008−316366)
【出願日】平成20年12月12日(2008.12.12)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】