説明

リモート端末、リモート端末の制御方法および制御プログラム

【課題】特別な機能を制御対象側に設けることなく、簡易な方式で制御対象の遠隔操作が可能なリモート端末を提供する。
【解決手段】リモート端末は、通信部と、本体装置の操作部に表示される操作画面の画像データに従ってリモート操作画面を表示するための表示部と、ユーザーの操作入力を受け付ける入力受付部と、リモート端末全体を制御する制御部とを備える。制御部は、本体装置の操作部に表示される操作画面と、表示部に表示されるリモート操作画面との間の表示遅延量を決定し、入力受付部で所定の操作入力を受け付けた場合に、本体装置の操作部に表示される操作画面を表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出し、リモート操作画面と本体装置の操作部に表示される操作画面とを同期させるために、通信部を介して算出した逆操作入力に従う逆操作入力情報を本体装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体装置を遠隔で操作するリモート端末の表示制御に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、MFP(Multi Function Peripheral)などの複合型画像処理装置が広く普及している。このMFPは、コピー、ネットワークプリンティング、スキャナー、FAX、またはドキュメントサーバーなどのBOX機能を集約した画像形成装置であり、複合機とも呼ばれる。
【0003】
一般的に、複合機を操作するためには複合機の操作パネルの前にユーザーが立ち、直接操作することが求められる。したがって、当該複合機を遠隔で操作することが可能であれば利便性が高い。
【0004】
この点で、複合機の操作パネルの情報を遠隔に設けられた端末に転送表示することにより遠隔で操作することが考えられる。
【0005】
例えば、カメラで撮影した画像を遠隔に設けられた装置に転送して遠隔操作する種々の方式が提案されている(特許文献1〜4)。そして、遠隔に設けられた装置に転送して表示する際の表示遅延に対処する種々の方式が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−350183号公報
【特許文献2】特開2001−45362号公報
【特許文献3】特開2002−142144号公報
【特許文献4】特開2004−200876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記文献では、たとえば、カメラ側に表示遅延を解消するための種々の機能を持たせておく必要がある。例えば、遠隔に設けられた装置から送信される時刻情報を用いて同期を取って表示遅延の問題を解消する等、カメラ等の制御対象の構成が複雑化するという問題がある。
【0008】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、特別な機能を制御対象側に設けることなく、簡易な方式で制御対象の遠隔操作が可能なリモート端末、その制御方法および制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のある局面に従うリモート端末は、本体装置を遠隔で操作することが可能なリモート端末であって、本体装置との間でデータの授受を実行する通信部と、通信部を介して受信した本体装置の操作部に表示される操作画面の画像データに従ってリモート操作画面を表示するための表示部と、ユーザーの操作入力を受け付ける入力受付部と、リモート端末全体を制御する制御部とを備える。制御部は、本体装置の操作部に表示される操作画面と、表示部に表示されるリモート操作画面との間の表示遅延量を決定し、入力受付部で所定の操作入力を受け付けた場合に、本体装置の操作部に表示される操作画面を表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出し、リモート操作画面と本体装置の操作部に表示される操作画面とを同期させるために、通信部を介して算出した逆操作入力に従う逆操作入力情報を本体装置に送信する。
【0010】
好ましくは、制御部は、表示部を介して本体装置から本体装置固有の機種情報を取得し、取得した機種情報に基づいて表示遅延量を決定する。
【0011】
特に、機種情報は、本体装置固有の表示遅延量と、本体装置固有の操作部における操作量と操作量に対応する画像変化量との関係情報とを含む。
【0012】
好ましくは、制御部は、表示部を介して本体装置から本体装置固有の操作部における操作量と操作量に対応する画像変化量との関係を取得し、入力受付部で所定の操作入力を受け付けた場合に、取得した操作量と画像変化量との関係に基づいて本体装置の操作部に表示される操作画面を表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出する。
【0013】
本発明のある局面に従うリモート端末の制御方法は、本体装置を遠隔で操作することが可能であり、本体装置の操作部に表示される操作画面の画像データに従ってリモート操作画面を表示するための表示部を有するリモート端末の制御方法であって、ユーザーの操作入力を受け付けるステップと、本体装置の操作部に表示される操作画面と、表示部に表示されるリモート操作画面との間の表示遅延量を決定するステップと、所定の操作入力を受け付けたか否かを判断するステップと、所定の操作入力を受け付けた場合に、本体装置の操作部に表示される操作画面を表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出するステップと、リモート操作画面と本体装置の操作部に表示される操作画面とを同期させるために算出した逆操作入力に従う逆操作入力情報を本体装置に送信するステップとを備える。
【0014】
本発明のある局面に従うリモート端末の制御プログラムは、本体装置を遠隔で操作することが可能であり、本体装置の操作部に表示される操作画面の画像データに従ってリモート操作画面を表示するための表示部を有するリモート端末のコンピュータに実行させる制御プログラムであって、ユーザーの操作入力を受け付けるステップと、本体装置の操作部に表示される操作画面と、表示部に表示されるリモート操作画面との間の表示遅延量を決定するステップと、所定の操作入力を受け付けたか否かを判断するステップと、所定の操作入力を受け付けた場合に、本体装置の操作部に表示される操作画面を表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出するステップと、リモート操作画面と本体装置の操作部に表示される操作画面とを同期させるために算出した逆操作入力に従う逆操作入力情報を本体装置に送信するステップとを備える、処理を実行させる。
【発明の効果】
【0015】
特別な機能を制御対象側に設けることなく、簡易な方式で制御対象の遠隔操作が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に従う画像形成システムを説明する概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う画像形成装置1−xの内部構成を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態に従う操作パネル130の構成を説明する図である。
【図4】本発明の実施の形態に従うリモート端末3の内部構成を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に従うリモート端末3の表示部20に表示された操作パネルの操作画面について説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態に従う画像形成装置1−xとリモート端末3の表示部にそれぞれ表示されるアドレスリスト402の遅延について説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態のリモート端末3における画像形成装置1−xにアクセスするリモートアクセス処理を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に従うリモート端末の表示処理について説明するフロー図である。
【図9】本発明の実施の形態に従うリモート端末3の入力受付処理について説明するフロー図である。
【図10】本発明の実施の形態に従うリモート端末3における逆操作入力算出処理について説明するフロー図である。
【図11】本発明の実施の形態のリモート端末と、サーバーと、画像形成装置との間のデータの授受を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態に従うフリック操作が有った場合のリモート端末3と画像形成装置1−xとの間のデータの授受を説明する図である。
【図13】本発明の実施の形態の変形例に従う入力受付処理について説明するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に従う画像形成システムを説明する概略図である。
以下、本発明の実施例を説明する。本画像形成システムは、画像形成装置1−x(x:1−n)、情報処理装置6、サーバー7、リモート端末3から構成されている。
【0019】
画像形成装置1−x、情報処理装置6およびリモート端末3は、いずれもネットワーク4を介して接続されている。
【0020】
ここで、ネットワーク4は、LAN(Local Area Network)などの専用回線を用いたネットワーク、一般回線を用いたネットワーク、無線通信によるネットワーク、のいずれであっても構わない。また、ネットワーク4は、外部ネットワーク5を介して、他のネットワークと接続されている。
【0021】
画像形成装置1−xは、走査した原稿画像、および情報処理装置6等から送信されたプリントデータから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置である。ここで、プリントデータとは、情報処理装置6のオペレーテイングシステムやアプリケーシヨンプログラムが発行する描画命令をプリンタードライバによって画像形成装置1−xが処理可能なページ記述言語に変換したページ記述言語による描画命令、もしくは、PDF、TIFF、JPEG、XPS等のファイルフォーマットで記述された文書データである。
【0022】
また、走査した原稿画像は、ネットワーク4を介して、情報処理装置6、さらにはその他の画像形成装置に送信することもできる。さらには、外部ネットワーク5を介して、別のネットワークに接続された他の画像形成装置や情報処理装置に原稿画像を送信することもできる。
【0023】
また、リモート端末3は、ネットワーク4と接続され、本例においては、画像形成装置1−xを制御対象として遠隔で操作する装置である。
【0024】
また、サーバー7は、ネットワーク4と接続されて、格納された所定の情報の授受を実行する。本例においては、後述するが画像形成装置1−xの遅延情報を格納しており、アクセスされた場合に指定された画像形成装置1−xの遅延情報を送信する。
【0025】
図2は、本発明の実施の形態に従う画像形成装置1−xの内部構成を説明する図である。
【0026】
図2を参照して、本発明の実施の形態に従う画像形成装置1−xのCPU101には、制御プログラムが格納されたROM102、作業用のS−RAM(Static Random Access Memory)103、画像形成に関わる各種の設定を記憶するバッテリバックアツプされたNV−RAM(不揮発性メモリ)104、計時することが可能な時計IC105がバスを介して接続され、制御部100を構成している。
【0027】
制御部100には、原稿画像を読み取るスキャナー120、各種の入力を行うキーや表示部を備えた操作パネル130、ネットワーク4を介して接続された情報処理装置6、あるいはサーバー7等の外部の装置との聞で各種の情報を送受信するためのネットワークI/F160、該ネットワークI/F160により受信したプリントデータから複写画像を生成するためのプリンターコントローラー150、複写画像を用紙上に形成するプリンター140が、それぞれバスを介して接続されている。
【0028】
また、制御部100には、固定記憶装置110がバスを介して接続されている。固定記憶装置110とは、例えば、ハードディスク装置である。
【0029】
図3は、本発明の実施の形態に従う操作パネル130の構成を説明する図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態に従う操作パネル130は、表示部312を含む。なお、当該構成は一例であり、ハードキーが設けられる構成であっても良い。
【0030】
表示部312上にはタッチパネルが設けられており、表示部312上において所定の操作が可能である。
【0031】
また、表示部312には、画像形成装置を操作するための操作画面として各種モードの表示やその他の表示が行われる。そして、タッチパネルによって、表示内容に従った各種設定、実行を行なうことができる。例えば、表示部312には、通常は、コピー動作やスキャン動作を実行する際に行なう基本的/応用的な設定のためのタブボタン314が配置されている。各タブボタンを押下すると、その詳細設定を行なうための階層画面が表示される。本例においては、応用のタブボタンが押下された場合が示されている。
【0032】
本例においては、操作パネル130に表示されている表示データがリモート端末3に送信されて、リモート端末3の表示部にも当該表示データに従う操作画面が表示される。
【0033】
[リモート端末の構成]
図4は、本発明の実施の形態に従うリモート端末3の内部構成を説明する図である。
【0034】
図4を参照して、本発明の実施の形態に従うリモート端末3は、CPU10と、制御プログラムが格納されたROM14、作業用RAM(Random Access Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)16、計時することが可能な時計IC18と、表示部20と、タッチパネル22と、ネットワークI/F24とが設けられている。これらは、バスを介して相互に接続されている。ネットワークI/F24は、ネットワーク4と接続され、ネットワーク4を介して画像形成装置1−xとの間でデータの授受が可能である。具体的には、画像形成装置1−xから、画像形成装置の操作パネル130に表示される操作画面に対応する表示データの入力を受けて、当該リモート端末3の表示部20に表示する。
【0035】
表示部20上にはタッチパネル22が設けられ、上述した図3の操作パネル130と同様の操作が可能である。
【0036】
そして、タッチパネル22で操作された操作入力情報がネットワークI/F24を介して画像形成装置1−xに出力される。画像形成装置1−xは、リモート端末3からの操作入力情報の入力を受け付ける。画像形成装置1−xは、受け付けた操作入力情報に従う所定の動作を実行する。
【0037】
[操作パネルの処理]
図5は、本発明の実施の形態に従うリモート端末3の表示部20に表示された操作パネルの操作画面について説明する図である。
【0038】
図5を参照して、ここでは、一例として画像形成装置1−xが有する画像データをネットワーク4等で接続された外部装置(例えば情報処理装置6等)に送信する場合の送信先となるアドレスリストが表示されている場合が示されている。
【0039】
具体的には、操作画面320にアドレスリスト402が表示されている場合が示されている。なお、当該操作画面は、画像形成装置1−xの操作パネル130の表示部312に表示されているものと同一であるものとする。
【0040】
本例においては、当該アドレスリスト402に表示されている送信先となるアドレスを検索して、所望のアドレスを選択する場合について説明する。
【0041】
そして、本例においては、タッチパネル22においてフリック操作(指ではらうタッチ操作)の受け付けが可能であるものとする。具体的には、ユーザーがアドレスリスト402に対してフリック操作を実行した場合、CPU101は、当該フリック操作に従って上下方向にアドレスリストがスクロール移動するように表示部312の表示を制御するものとする。
【0042】
また、本例においては、一例としてフリック操作に従うスクロール移動中に、タッチパネル22に対する操作入力の指示があった場合には当該スクロール移動を停止するものとする。
【0043】
図6は、本発明の実施の形態に従う画像形成装置1−xとリモート端末3の表示部にそれぞれ表示されるアドレスリスト402の遅延について説明する図である。
【0044】
図6(A)を参照して、ここでは、画像形成装置1−xとリモート端末3の表示部にそれぞれ表示されるアドレスリスト402が示されており、ともに同じアドレスリストの画像が表示されている場合が示されている。
【0045】
図6(B)を参照して、アドレスリスト402をフリック操作によりスクロールさせた場合の画像形成装置1−xとリモート端末3の表示部にそれぞれ表示される画像が示されている。
【0046】
当該図に示されるように、画像形成装置1−xの表示部に表示されるアドレスリストと、リモート端末3の表示部に表示されるアドレスリストは相違している。具体的には、画像形成装置1−xの表示部に表示されるアドレスリストは、登録No.「007」〜「010」に対応するアドレスが表示される操作画面であるが、リモート端末3の表示部に表示されるアドレスリストは、登録No.「005」〜「008」に対応するアドレスが表示される操作画面である。すなわち、画像形成装置1−xの表示部に表示されるアドレスリストに対してリモート端末3の表示部に表示されるアドレスリストは遅延している。本例においては、リモート端末3の表示部は、画像形成装置1−xの表示部に対して所定フレーム数遅延しているものとする。なお、単位処理時間毎に1フレームの画像が表示部に表示されるものとする。例えば、一例として2フレーム数の遅延が生じているものとする。なお、LAN等のケーブルを用いたネットワークで画像形成装置1−xとリモート端末3とは接続されているため伝送路遅延の影響はほとんどないものと考える。
【0047】
したがって、当該状態において、リモート端末3でアドレスリストの1つを選択する操作を実行した場合(例えば、登録No.「007」を選択した場合)について考えると、タッチパネルを介して操作された当該位置座標が画像形成装置1−xに送信されると、画像形成装置1−xでは、当該位置座標に表示された項目とは同じでない項目(例えば、No.「009」)が選択されたと判断されることになる。そのため意図しない宛先が選択されることになり不都合が生じる。
【0048】
そこで、本例においては、図6(C)に示されるように、表示遅延により画像形成装置1−xとリモート端末3との間で画像の同期が取れていない状態の場合(例えば、スクロール中の場合)には、ユーザーからの操作指示があった場合にはリモート端末3の画像と同期するように、逆操作入力情報をリモート端末3から画像形成装置1−xに送信する。すなわち、表示遅延分前の状態に戻すための指示を画像形成装置1−xに送信する。当該指示に従って表示遅延分前の状態、すなわち、リモート端末3の画像と同じ画像状態に戻すことより両者において同期を取ることが可能となる。
【0049】
以下、本発明の実施の形態のリモート端末3における具体的な処理について説明する。
具体的には、まず、リモート端末3が画像形成装置1−xに対して遠隔操作するためのリモートアクセス処理について説明する。
【0050】
図7は、本発明の実施の形態のリモート端末3における画像形成装置1−xにアクセスするリモートアクセス処理を説明する図である。当該処理は、リモート端末3のCPU10、ネットワークI/F24、RAM12、表示部20、タッチパネル22が協働して動作することにより実行される。
【0051】
図7を参照して、まず、CPU10は、リモート端末3の電源がONされたかどうかを判断する(ステップS2)。
【0052】
次に、電源がONされた場合(ステップS2においてYES)には、画像形成装置へのリモートアクセス指示が有るかどうかを判断する(ステップS4)。一例として、図示しないが、電源をONした後、CPU10は、所定の操作入力に従って画像形成装置へのリモートアクセス指示の実行を促す所定画面を表示部20に表示する。そして、当該所定画面においてリモートアクセス指示の実行が可能であるものとする。CPU10は、当該所定画面においてリモートアクセス指示として1つの画像形成装置の指定があったかどうかを判断する。
【0053】
ステップS4において、画像形成装置へのリモートアクセス指示が有ると判断した場合(ステップS4においてYES)には、機種情報要求を送信する(ステップS6)。具体的には、CPU10は、ネットワーク4と接続された指定した画像形成装置に対して機種情報の要求を送信する(ステップS6)。
【0054】
次に、CPU10は、画像形成装置から機種情報を受信したかどうかを判断する(ステップS7)。機種情報は、画像形成装置の操作パネルの操作に関する情報であり、操作パネルに対するフリック操作におけるスクロール速度、操作パネルに対する操作量と操作量に対応する画像変化量との関係情報等を含む。なお、当該スクロール速度についても固定である必要はなく、操作量に応じて変化するものであっても良い。リモート端末3側では、1つ前の操作入力情報(操作量を含む)をメモリ等に格納しているため当該情報に基づいてスクロール速度が変化する場合であってもその速度を計算することが可能である。
【0055】
次に、CPU10は、画像形成装置から遅延情報の要求を送信する(ステップS8)。具体的には、サーバー7にアクセスして指定した画像形成装置の遅延情報を要求する。
【0056】
そして、次に、CPU10は、遅延情報を受信したかどうかを判断する(ステップS9)。サーバー7は、画像形成装置それぞれの遅延情報を格納しており、指定された画像形成装置に対する遅延情報の要求を受信して、指定された遅延情報を送信する。
【0057】
次に、ステップS8において、CPU10は、遅延情報を受信したと判断した場合(ステップS8においてYES)には、初期設定処理を実行する(ステップS10)。具体的には、受信した機種情報および遅延情報をRAM12等のメモリに格納したり、また、リモートアクセス処理を実行するために必要なデータのリセット処理等、必要な各種処理を実行する。
【0058】
そして、リモートアクセス開始要求を送信する(ステップS12)。CPU10は、ネットワーク4を介して接続されている指定した画像形成装置1−xに対してリモートアクセス開始要求を送信する。当該リモートアクセス開始要求を指定した画像形成装置1−xは、リモート端末3に対して操作パネルの操作画面に対応する表示データを送信するとともに、必要に応じてリモート端末3からの操作入力情報を受け付ける。当該処理は、なお、単位処理時間毎に実行するものとする。
【0059】
次に、CPU10は、表示処理を実行する(ステップS14)。表示処理の詳細については後述する。
【0060】
そして、次に、CPU10は、入力受付処理を実行する(ステップS16)。入力受付処理の処理の詳細については後述する。
【0061】
次に、CPU10は、リモートアクセスが終了したかどうかを判断する(ステップS18)。例えば、所定の操作入力に従ってリモートアクセスの終了を指示したかどうかを判断する。
【0062】
ステップS18において、CPU10は、リモートアクセスが終了したと判断した場合(ステップS18においてYES)には、処理を終了する(エンド)。具体的には、画像形成装置1−xとの間の通信接続を切断する。
【0063】
一方、ステップS18においてCPU10は、リモートアクセスが終了していないと判断した場合(ステップS18においてNO)には、再び、ステップS14に戻り、同様の処理を繰り返す。当該処理は、基本的には単位処理時間毎に繰り返されるものとする。
【0064】
一方、ステップS4において、CPU10は、画像形成装置へのリモートアクセス指示が無いと判断した場合(ステップS4においてNO)には、処理を終了する(エンド)。すなわち、この場合にはリモートアクセス処理は実行しない。
【0065】
また、CPU10は、ステップS7において機種情報を受信していないと判断した場合(ステップS7においてNO)、あるいは、ステップS9において遅延情報を受信していないと判断した場合(ステップS9においてNO)には、処理を終了する(エンド)。機種情報あるいは遅延情報が受信できないためこの場合にはリモートアクセス処理は実行しない。
【0066】
図8は、本発明の実施の形態に従うリモート端末の表示処理について説明するフロー図である。当該処理は、主にリモート端末3のCPU10における処理である。
【0067】
図8を参照して、CPU10は、表示データの入力が有るかどうかを判断する(ステップS20)。具体的には、ネットワークI/F24を介して画像形成装置1−xから表示データを受信したかどうかを判断する。
【0068】
ステップS20において、CPU10は、表示データの入力があると判断した場合(ステップS20においてYES)には、表示データをRAM12等に一時格納する(ステップS24)。
【0069】
次に、画像を表示する(ステップS26)。表示部20は、RAM12等に格納された表示データに従って操作画面を表示する。
【0070】
そして、処理を終了する(リターン)。
一方、ステップS20において、表示データの入力が無い場合(ステップS20においてNO)には、表示部20は、RAM12等に前回格納された表示データに従って操作画面を表示する(ステップS26)。
【0071】
そして、処理を終了する(リターン)。
図9は、本発明の実施の形態に従うリモート端末3の入力受付処理について説明するフロー図である。当該入力受付処理は、CPU10およびタッチパネル22が協働して動作することにより実行される。
【0072】
図9を参照して、CPU10は、操作入力が有ったかどうかを判断する(ステップS30)。具体的には、タッチパネル22からの操作入力が有ったかどうかを判断する。なお、タッチパネル22からの操作入力が有った場合には、当該操作入力情報を、RAM12等のメモリに格納するものとし、少なくとも1つ前の操作入力情報についてもRAM12等のメモリに格納されているものとする。
【0073】
ステップS30において、CPU10は、操作入力が有ったと判断した場合(ステップS30においてYES)には、次に、スクロール中であるかどうかを判断する(ステップS32)。スクロール中であるかどうかの判断は、1つ前の操作入力情報と、表示データのデータ量推移とに基づいて判断する。スクロール中の表示データは、例えば1フレーム毎に異なる表示データとなるため容量の大きい表示データが頻繁に画像形成装置1−xから送信されることになる。また、1つ前の操作入力情報は、タッチパネル22にタッチオン(接触)した座標からタッチオフ(非接触)した座標までにタッチオンした状態を維持しながら移動するような操作入力情報であるような場合には、フリック操作の入力があったと判定して、当該フリック操作に従うスクロール中であると判断することが可能である。
【0074】
ステップS32において、スクロール中であると判断した場合(ステップS32においてYES)には、スクロールを停止する(ステップS34)。具体的には、CPU10は、画像形成装置1−xから送信される表示データの入力を禁止する。これにより一時的に格納されている表示データが操作画面として表示され、更新されないようにすることによりスクロールを停止することが可能である。
【0075】
次に、操作入力情報を送信する(ステップS35)。具体的には、画像形成装置1−xに対して操作入力情報(タッチパネルを介して操作された位置座標)を送信する。当該操作入力情報に従って画像形成装置1−xはスクロールを停止する。なお、上述したようにリモート端末3と画像形成装置1−xとの間には表示遅延による画面ずれが発生している。一例として2フレーム数分の画面ずれ量が発生している。
【0076】
次に、CPU10は、逆操作入力算出処理を実行する(ステップS36)。逆操作入力算出処理については後述する。
【0077】
次に、CPU10は、画像形成装置1−xに対して算出された逆操作入力情報を画像形成装置1−xに送信する(ステップS38)。
【0078】
次に、CPU10は、表示データの入力の停止を解除する(ステップS39)。あるいは表示データの入力の停止後、所定期間後に表示データの入力の停止を解除するようにしても良い。
【0079】
そして、処理を終了する(リターン)。
ステップS30において、CPU10は、操作入力が無いと判断した場合(ステップS30においてNO)には、入力受付処理を終了する(リターン)。
【0080】
ステップS32において、CPU10は、スクロール中で無いと判断した場合(ステップS32においてNO)には、タッチパネル22からの操作入力に従う通常の操作入力情報を送信する(ステップS40)。
【0081】
そして、処理を終了する(リターン)。
なお、当該処理は、操作入力がスクロール中でない場合には、基本的に単位処理時間内に実行されるが、スクロール中である場合には逆操作入力の算出処理等に応じた時間が必要に応じて要求される。
【0082】
図10は、本発明の実施の形態に従うリモート端末3における逆操作入力算出処理について説明するフロー図である。
【0083】
図10を参照して、CPU10は、表示遅延量に応じた画面ずれ量を算出する(ステップS52)。具体的には、CPU10は、RAM12等に格納された表示遅延量を取得する。そして、RAM12等に格納されている機種情報に含まれている当該画像形成装置1−xにおけるフリック操作に従うスクロール速度の情報を取得し、表示遅延量の時間に応じた画面ずれ量を算出する。本例においては、一例として、表示遅延量は2フレームであり、当該スクロール速度に従う画面ずれ量を算出する。
【0084】
次に、CPU10は、算出された画面ずれ量および操作量と操作量に対応する画像変化量との関係情報に基づいて逆操作入力を算出する(ステップS52)。具体的には、CPU10は、RAM12等に格納されている機種情報に含まれている操作量と操作量に対応する画像変化量との関係情報に基づいて、当該算出された画面ずれ量に対応する操作量、すなわち逆操作入力を算出する。
【0085】
そして、処理を終了する(リターン)。
当該算出した逆操作入力を逆操作入力情報として画像形成装置1−xに送信することにより画面ずれ量分(スクロール中の2フレーム分)、画像形成装置1−xの操作パネルの表示画面を前に戻すことが可能となる。すなわち、図6で説明したようにリモート端末3の表示部と画像形成装置1−xの表示部との間で同期をとることが可能となる。
【0086】
図11は、本発明の実施の形態のリモート端末と、サーバーと、画像形成装置との間のデータの授受を説明する図である。
【0087】
ここでは、通常の操作入力について説明する。
図11を参照して、まず、リモート端末3の電源がONされる(シーケンスsq2)。
【0088】
次に、リモート端末3は、画像形成装置1−xに対して機種情報を要求する(シーケンスsq4)。
【0089】
次に、画像形成装置1−xは、リモート端末3に機種情報を送信する(シーケンスsq6)。
【0090】
次に、リモート端末3は、サーバーに遅延情報を要求する(シーケンスsq8)。
サーバーは、リモート端末3に遅延情報を送信する(シーケンスsq10)。
【0091】
次に、リモート端末3は、初期設定処理を実行する(シーケンスsq12)。具体的には、受信した機種情報および遅延情報をメモリに格納するとともにリセット等の設定処理を実行する。
【0092】
そして、画像形成装置1−xに対してリモートアクセス開始要求を送信する(シーケンスsq14)。
【0093】
次に、画像形成装置1−xは、リモート端末3に対して表示データを送信する(シーケンスsq16)。
【0094】
そして、リモート端末3は、表示データの表示処理を実行する(シーケンスsq18)。
【0095】
次に、リモート端末3は、入力受付処理を実行する(シーケンスsq20)。
そして、リモート端末3は、入力受付処理で受け付けた操作入力情報を画像形成装置1−xに対して送信する(シーケンスsq22)。
【0096】
これにより、画像形成装置1−xは、リモート端末3から受け付けた操作入力情報に従って画像形成装置における所定の機能の実行あるいは設定処理等を実行する。当該処理により、画像形成装置1−xの操作パネルを直接操作しない場合であってもリモート端末3から同様の操作入力情報を送信することにより遠隔で画像形成装置1−xを操作することが可能である。
【0097】
図12は、本発明の実施の形態に従うフリック操作が有った場合のリモート端末3と画像形成装置1−xとの間のデータの授受を説明する図である。
【0098】
図12を参照して、リモート端末3は、フリック操作の入力を受け付ける(シーケンスsq30)。
【0099】
次に、リモート端末3は、フリック操作に従う操作入力情報を送信する(シーケンスsq32)。
【0100】
そして、画像形成装置1−xは、受信したフリック操作に従う操作入力情報に従って操作入力判定処理を実行する(シーケンスsq34)。具体的には、操作入力情報に従ってフリック操作であるか否か等の判定処理を実行する。
【0101】
そして、画像形成装置1−xは、スクロール表示データを送信する(シーケンスsq36)。本例においては、画像形成装置1−xは、フリック操作であると判定して表示部の操作画面においてフリック操作に従うスクロール移動の処理を実行し、当該表示データを送信する。
【0102】
次に、リモート端末3は、タッチ操作の入力受付処理を実行する(シーケンスsq38)。具体的には、操作画面において、スクロール移動が実行されている際にタッチ操作の入力受付処理を実行するものとする。
【0103】
そして、次に、リモート端末3は、スクロールを停止する(シーケンスsq40)。具体的には、画像形成装置1−xから送信される表示データの入力を停止する。当該処理により操作画面におけるスクロール移動が停止する。
【0104】
次に、リモート端末3は、操作入力情報を送信する(シーケンスsq41)。具体的には、画像形成装置1−xに対して操作入力情報(タッチパネルを介して操作された位置座標)を送信する。
【0105】
これにより、画像形成装置1−xは、操作入力情報(タッチパネルを介して操作された位置座標)について操作入力判定処理を実行する(シーケンスsq43)。具体的には、当該操作入力情報をスクロール移動の停止指示であると判定してスクロール移動の停止処理を実行する。なお、この時点においては、リモート端末3と画像形成装置1−xとの間には表示遅延に従う画面ずれ量が発生している。
【0106】
次に、リモート端末3は、逆操作入力算出処理を実行する(シーケンスsq42)。具体的には、表示遅延量に応じた画面ずれ量を算出し、算出された画面ずれ量および操作量と操作量に対応する画像変化量との関係情報に基づいて逆操作入力を算出する。具体的には、CPU10は、RAM12等に格納されている機種情報に含まれている操作量と操作量に対応する画像変化量との関係情報に基づいて、当該算出された画面ずれ量に対応する操作量、すなわち逆操作入力を算出する。
【0107】
次に、リモート端末3は、算出した逆操作入力情報を画像形成装置1−xに対して送信する(シーケンスsq44)。
【0108】
そして、画像形成装置1−xは、受信した逆操作入力情報について、操作入力判定処理を実行する(シーケンスsq46)。逆操作入力情報に含まれる操作量に従って表示遅延分前の操作画面に設定する。
【0109】
そして、画像形成装置1−xは、当該操作画面の表示データをリモート端末3に送信する(シーケンスsq48)。当該画像形成装置1−xに表示部に表示される操作画面と、リモート端末3の表示部に表示されている表示画面とは同じ画面であり同期している。
【0110】
当該処理により、ユーザーが再度、リモート端末3の表示部に表示されている操作画面のアドレスリストの1つを選択した場合(例えば、登録No.「007」を選択した場合)であっても画像形成装置1−xと同期が取れているため、タッチパネルを介して操作された当該位置座標に表示された項目と、画像形成装置1−xにおける当該位置座標に表示された項目とは同じ項目である。
【0111】
特に、本例においては、制御対象となる画像形成装置1−x側に特別な機能を設けるのではなく、リモート端末3において表示遅延に対応する逆操作入力情報を算出して、当該逆操作入力情報を画像形成装置1−xに送信することにより同期を取る方式であるため、画像形成装置1−x側で特別の処理は不要であり簡易な方式で実現することが可能となる。
【0112】
(変形例)
上記においては、リモート端末3において、表示部の操作画面がスクロールしている場合に入力を受け付けた場合には、当該スクロールを停止する場合について説明したが、単にスクロールを停止するのではなく、当該入力を受け付けた操作入力情報を選択指示したものとして入力を受け付ける場合について説明する。
【0113】
図13は、本発明の実施の形態の変形例に従う入力受付処理について説明するフロー図である。
【0114】
図13を参照して、図9のフロー図と比較して、ステップS38の後に、押下操作入力情報を送信する点で異なる(ステップS38#)。
【0115】
次に、CPU10は、表示データの入力の停止を解除する(ステップS39)。そして、処理を終了する(リターン)。
【0116】
その他の点については図9で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0117】
具体的には、リモート端末3の表示部の操作画面と画像形成装置1−xの表示部の操作画面との同期を取るための逆操作入力情報を送信した後(ステップS38)、押下操作入力情報を送信する。すなわち、リモート端末3の表示部のタッチパネルを介して操作した位置座標を押下操作入力情報として画像形成装置1−xに送信する。当該押下操作入力情報を画像形成装置1−xが受信することにより、画像形成装置1−xはスクロールを停止した位置座標に対応する、例えば、リモート端末3の表示部に表示されている操作画面のアドレスリストの1つを選択した場合の入力受付処理を実行することが可能である。すなわち、逆操作入力情報を送信してリモート端末3の表示部と画像形成装置1−xの表示部との間で同期を取った後に、押下操作入力情報を送信することによりユーザーが意図した位置で選択指示する入力受付処理を実行することが可能である。
【0118】
なお、表示部の操作画面がスクロールしている際に、操作入力が有った場合に、単にスクロールの停止とするか、あるいは、スクロールの停止とともに、さらに、選択指示として押下操作入力情報(当該操作入力の位置座標)を送信するかどうかについては、操作画面がスクロールするスクロール速度に従って切り替えるようにしても良い。
【0119】
また、本例においては、フリック操作に従って操作画面がスクロールしている際に操作入力が有った場合において、表示遅延に基づく画面ずれ量が発生するが、当該画面ずれ量を考慮して逆操作入力を算出して、画像形成装置に送信することによりリモート端末と画像形成装置との同期を取る方式について説明したが、フリック操作に従うスクロール移動に限られず、いわゆるピンチイン/ピンチアウト操作に従う画像縮小/画像拡大の表示処理の際にも同様に適用可能である。具体的には、当該操作入力が有った場合においても表示遅延に基づく画面ずれ量が発生するが、上記で説明したのと同様の方式に従って画面ずれ量を考慮して逆操作入力を算出して、画像形成装置に送信することによりリモート端末と画像形成装置との同期を取ることが可能である。また、当該操作以外の処理においても同様である。
【0120】
なお、本例において、機種情報および遅延情報は、それぞれ独立に画像形成装置およびサーバーから取得する構成について説明したが、特にこれに限られず、例えば、画像形成装置から機種情報および遅延情報を取得する構成とすることも可能であるし、あるいは、機種情報および遅延情報をサーバーから取得する構成とすることも当然に可能である。
【0121】
なお、本発明にかかる画像形成装置は、MFPに限られず、プリンター装置あるいはファクシミリ装置等であってもよい。
【0122】
なお、コンピュータを機能させて上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することも可能である。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。
【0123】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0124】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0125】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストール
されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0126】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0127】
1 画像形成装置、3 リモート端末、4,160 ネットワークI/F、5 外部ネットワーク、6 情報処理装置、7 サーバー、10,101 CPU、12 RAM、14,102 ROM、20,312 表示部、22 タッチパネル、100 制御部、110 固定記憶装置、120 スキャナー、130 操作パネル、140 プリンター、150 プリンターコントローラー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体装置を遠隔で操作することが可能なリモート端末であって、
前記本体装置との間でデータの授受を実行する通信部と、
前記通信部を介して受信した前記本体装置の操作部に表示される操作画面の画像データに従ってリモート操作画面を表示するための表示部と、
ユーザの操作入力を受け付ける入力受付部と、
前記リモート端末全体を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記本体装置の操作部に表示される操作画面と、前記表示部に表示されるリモート操作画面との間の表示遅延量を決定し、
前記入力受付部で所定の操作入力を受け付けた場合に、前記本体装置の操作部に表示される操作画面を前記表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出し、
前記リモート操作画面と前記本体装置の操作部に表示される操作画面とを同期させるために、前記通信部を介して算出した前記逆操作入力に従う逆操作入力情報を前記本体装置に送信する、リモート端末。
【請求項2】
前記制御部は、
前記表示部を介して前記本体装置から前記本体装置固有の機種情報を取得し、
取得した機種情報に基づいて前記表示遅延量を決定する、請求項1記載のリモート端末。
【請求項3】
前記機種情報は、前記本体装置固有の前記表示遅延量と、前記本体装置固有の前記操作部における操作量と前記操作量に対応する画像変化量との関係情報とを含む、請求項2記載のリモート端末。
【請求項4】
前記制御部は、
前記表示部を介して前記本体装置から前記本体装置固有の前記操作部における操作量と前記操作量に対応する画像変化量との関係を取得し、
前記入力受付部で所定の操作入力を受け付けた場合に、取得した操作量と画像変化量との関係に基づいて前記本体装置の操作部に表示される操作画面を前記表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出する、請求項1または2記載のリモート端末。
【請求項5】
本体装置を遠隔で操作することが可能であり、前記本体装置の操作部に表示される操作画面の画像データに従ってリモート操作画面を表示するための表示部を有するリモート端末の制御方法であって、
ユーザの操作入力を受け付けるステップと、
前記本体装置の操作部に表示される操作画面と、前記表示部に表示されるリモート操作画面との間の表示遅延量を決定するステップと、
所定の操作入力を受け付けたか否かを判断するステップと、
前記所定の操作入力を受け付けた場合に、前記本体装置の操作部に表示される操作画面を前記表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出するステップと、
前記リモート操作画面と前記本体装置の操作部に表示される操作画面とを同期させるために算出した前記逆操作入力に従う逆操作入力情報を前記本体装置に送信するステップとを備える、リモート端末の制御方法。
【請求項6】
本体装置を遠隔で操作することが可能であり、前記本体装置の操作部に表示される操作画面の画像データに従ってリモート操作画面を表示するための表示部を有するリモート端末のコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
ユーザの操作入力を受け付けるステップと、
前記本体装置の操作部に表示される操作画面と、前記表示部に表示されるリモート操作画面との間の表示遅延量を決定するステップと、
所定の操作入力を受け付けたか否かを判断するステップと、
前記所定の操作入力を受け付けた場合に、前記本体装置の操作部に表示される操作画面を前記表示遅延量分だけ前の状態に戻すための逆操作入力を算出するステップと、
前記リモート操作画面と前記本体装置の操作部に表示される操作画面とを同期させるために算出した前記逆操作入力に従う逆操作入力情報を前記本体装置に送信するステップとを備える、処理を実行させる、リモート端末の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−62778(P2013−62778A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201708(P2011−201708)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】