リラクゼーション試験方法及び試験装置、並びに試験治具

【課題】材料の応力緩和を簡便な方法で、効率よく、高精度に測定することができるリラクゼーション試験方法及び試験装置、並びに試験治具を提供すること。
【解決手段】リラクゼーション試験方法は、一対の試験片11、12の歪み変位を測定するための変位測定部に変位検出手段21、22を取り付ける準備工程と、試験片11、12の間の中央部110、120に支持部材3を挟持させた後、拘束部材4により試験片11、12の両端部111、112、121、122を拘束し、試験片11、12に所定の曲げ応力を付与させると共に該曲げ応力によって試験片11、12に生じた歪み変位を一定に保つ組付け工程と、試験片11、12を所定の時間加熱する加熱工程と、試験片11、12に付与されている曲げ応力を開放し、その際に試験片11、12に生じた歪み変位を変位検出手段21、22により測定し、残留応力を求める残留応力測定工程とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料の応力緩和挙動を測定するリラクゼーション試験方法及び試験装置、並びに試験治具に関する。
【背景技術】
【0002】
金属やプラスチック等の材料は、一定の歪みを与えて放置すると、その応力が時間と共に変化(減少)する応力緩和(リラクゼーション)現象が知られている。また、従来から、この応力緩和の挙動を調べるための様々なリラクゼーション試験装置及びそれを用いた試験方法が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、試験片の変位検出手段としての差動トランス、負荷手段としての油圧ピストン、負荷検出手段としてのロードセル等を備えたリラクゼーション試験機が開示されている。しかしながら、上記リラクゼーション試験機及びそれを用いた試験方法では、上記のような設備を必要とするため、装置が大掛かりなものとなってしまうという問題がある。また、1回の測定に多くの時間を要し、荷重及び変位の計測・制御に温度変化の影響を受け易く、高精度な測定を行うことができないおそれがある。
【0004】
また、軸力保持率を測定し、応力緩和挙動を求める簡易的な方法もあるが、軸力を高精度に測定することが困難であるという問題がある。
つまり、材料の応力緩和挙動を簡便な方法で、効率よく、高精度に測定することができるリラクゼーション試験方法や試験装置は、現在まで見出されていなかった。
【0005】
【特許文献1】特開平10−332561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、材料の応力緩和を簡便な方法で、効率よく、高精度に測定することができるリラクゼーション試験方法及び試験装置、並びに試験治具を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、一対の試験片の少なくとも一方における、表面の歪み変位を測定するための変位測定部に変位検出手段を取り付ける準備工程と、
上記変位測定部を外方に向けた状態で上記一対の試験片を対面させると共に両者の間の中央部に支持部材を挟持させた後、拘束部材により上記試験片の両端部を拘束し、かつ、該試験片に所定の曲げ応力を付与させると共に該曲げ応力によって上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つ組付け工程と、
上記試験片に生じた歪み変位を一定に保った状態において、該試験片を所定の時間加熱する加熱工程と、
上記試験片を冷却後、該試験片に付与されている曲げ応力を開放し、その際に上記試験片に生じた歪み変位を上記変位検出手段により検出し、残留応力を求める残留応力測定工程とを含むことを特徴とするリラクゼーション試験方法にある(請求項1)。
【0008】
本発明のリラクゼーション試験方法は、上記のごとく、準備工程、組付け工程、加熱工程、及び残留応力測定工程を行う。すなわち、従来のような大掛かりな装置を用いることなく、上記の変位検出手段、支持部材、及び拘束部材といった簡易な部材を用いて、簡便な方法により、上記加熱工程直後における上記試験片の残留応力を求めることができる。そして、この残留応力と上記組付け工程において付与した上記曲げ応力との値の差により、所定時間加熱した場合における上記試験片の応力の変化を求めることができる。この内容について、詳細に説明する。
【0009】
上記組付け工程では、上記一対の試験片の間の中央部に支持部材を挟持させた後、拘束部材により上記試験片の両端部を拘束する。ここでいう上記中央部とは、上記試験片の両端部の間の部分を意味する。この状態において、上記一対の試験片の両端部を互いに近づけることにより、上記支持部材を支点として上記試験片の中央部に曲げ応力を付与させることができる。そして、該曲げ応力によって生じた上記試験片の歪み変位を、上記変位測定部に取り付けた上記変位検出手段により検出することができる。そして、この歪み変位から、上記試験片に付与されている上記曲げ応力の大きさを求めることができる。
【0010】
また、上記一対の試験片の両端部における互いの距離を調整することにより、上記試験片の歪み変位の大きさ、すなわち上記曲げ応力の大きさを調整することができる。また、上記一対の試験片の両端部における互いの距離を一定に保つことにより、上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つことができる。
【0011】
また、上記残留応力測定工程では、上記曲げ応力を開放した際に上記試験片に生じた歪み変位を、上記変位検出手段により検出する。そして、この歪み変位から、開放された上記曲げ応力の大きさ、すなわち上記加熱工程直後に上記試験片に残留していた応力(残留応力)の大きさを求めることができる。
【0012】
このように、上記リラクゼーション試験方法では、上記の簡易な部材を用いて、簡便な方法により、上記試験片に所定の曲げ応力を付与させ、該曲げ応力によって生じた上記試験片の歪み変位を一定に保つことができ、また上記加熱工程直後における上記試験片の残留応力を求めることができる。そして、この残留応力と上記組付け工程において付与した上記曲げ応力との値の差により、上記試験片を構成する材料について、所定時間加熱した場合における応力の変化、すなわち応力緩和(リラクゼーション)を測定することができる。
【0013】
また、上記リラクゼーション試験方法は、上記試験片の両端部を拘束し、曲げのたわみにより曲げ応力を付与させる方式である。すなわち、引っ張りなどに比べて、上記試験片の両端部の変位量を大きくとることができる。これにより、上記試験片に付与する曲げ応力の精度を高めることができる。また、付与する応力の大きさを調整することも容易となる。
【0014】
また、上記組付け工程及び上記残留応力測定工程は、特に温度雰囲気に条件はないため、両工程ともに室温で行うことができる。すなわち、上記曲げ応力の付与及び上記残留応力の測定を室温で行うことができる。そのため、上記試験片に付与されている応力の変化を高精度に安定して検出することができる。また、上記変位検出手段のゼロ点がドリフトした場合でも、曲げ応力を開放する前後における上記変位検出手段で検出した値の差を歪み変位量として用いることができるので、ドリフトの影響を受けずに高精度な測定を行うことができる。
【0015】
また、上記加熱工程では、上記試験片に上記変位検出手段、上記支持部材、及び上記拘束部材を組み付け、上記試験片に生じた歪み変位を一定に保った状態において、該試験片を所定の時間加熱する。すなわち、上記試験片に上記の簡易な部材を組み付けた状態で加熱を行うため、上記加熱工程を複数の試験片について同時に行うことが容易となる。これにより、一度に多くの試験片について評価を行うことができ、リラクゼーション試験の効率を向上させることができる。
【0016】
以上により、本発明のリラクゼーション試験方法によれば、材料の応力緩和を簡便な方法で、効率よく、高精度に測定することができる。
【0017】
第2の発明は、上記第1の発明のリラクゼーション試験方法に用いる、上記試験片に所定の曲げ応力を付与させ、該曲げ応力により上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つためのリラクゼーション試験治具であって、
上記一対の試験片の間に挟持させる支持部材と、
上記試験片の両端部を拘束することができ、かつ、上記試験片に上記曲げ応力を付与させると共に該曲げ応力により上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つことができる拘束部材と、
上記試験片に生じた歪み変位を検出する変位検出手段とを有していることを特徴とするリラクゼーション試験治具にある(請求項11)。
【0018】
本発明のリラクゼーション試験治具は、上記のごとく、支持部材、拘束部材、及び変位検出手段を有している。すなわち、従来のような大掛かりな装置ではなく、上記の簡易な部材により構成されている。そして、この簡易な部材で構成された上記リラクゼーション試験治具を用いることにより、上記試験片を構成する材料について、所定時間加熱した場合における応力緩和(リラクゼーション)を簡便な方法で、効率よく、高精度に測定することができる。
【0019】
第3の発明は、上記第2の発明のリラクゼーション試験治具と、上記試験片を加熱する加熱槽と、上記変位検出手段に接続され、上記試験片に生じた歪み変位を測定するひずみ測定器とを有していることを特徴とするリラクゼーション試験装置にある(請求項16)。
【0020】
本発明のリラクゼーション試験装置は、上記のごとく、簡易な部材で構成されたリラクゼーション試験治具、加熱槽、及びひずみ測定器を有している。すなわち、従来のような大掛かりな装置で複雑に構成されているわけではなく、上記のような簡単な構成である。そして、この簡単な構成の上記リラクゼーション試験装置を用いることにより、上記試験片を構成する材料について、所定時間加熱した場合における応力緩和(リラクゼーション)を簡便な方法で、効率よく、高精度に測定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明においては、上記組付け工程で付与される曲げ応力(初期曲げ応力)によって上記試験片に塑性変形が生じる場合には、初期曲げ応力の補正を行う必要がある。具体的には、上記試験片に上記変位検出手段、上記支持部材、及び上記拘束部材を組み付けた後、一旦拘束を解く。そして、拘束を解く前の残留応力を求め、これを初期曲げ応力とすることで補正を完了する。また、補正後の初期曲げ応力が目標値よりも低い場合には、上記の方法により補正を繰り返し行い、目標値に近づければよい。
その後は、補正後の初期曲げ応力を付与させて上記リラクゼーション試験を継続することができる。
【0022】
また、上記変位測定部は、上記試験片の外側表面のうち、最も大きな歪み変位が得られる位置に設定することが好ましい。
また、上記変位測定部は、一方の試験片のみに設けてもよいが、両方の試験片に設け、両方の試験片の歪み変位の平均値を用いる方が精度向上のために好ましい。
【0023】
また、上記残留応力測定工程の後に、上記組付け工程、上記加熱工程、及び上記残留応力測定工程を1サイクルとする工程を繰り返し行い、かつ、2回目以降の上記組付け工程では、直前の上記残留応力測定工程において求めた残留応力と同じ大きさの曲げ応力を上記試験片に付与させることが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記の工程を繰り返し行うことにより、連続加熱して、連続的に残留応力を測定した場合と同様の応力緩和挙動を得ることができる。
【0024】
また、上記支持部材と上記拘束部材とは、熱膨張係数が等しい材料からなることが好ましい(請求項3、12)。
この場合には、上記試験片を加熱又は冷却することにより、該試験片の中央部及び両端部に組み付けられた上記支持部材及び上記拘束部材が熱膨張又は熱収縮しても、両者は同じように伸縮するため、上記試験片の歪み変位を温度に関係なく一定に保つことができる。これにより、室温で曲げ応力の付与及び残留応力の測定を行っても、高温で同じ操作を行った場合と同じ残留応力を測定することができる。また、室温と高温において上記試験片の弾性率が異なる場合には、それを補正して、より高精度に残留応力を求めることができる。
【0025】
また、上記準備工程では、上記試験片の両端部にそれぞれ上記ボルトを挿通させる挿通穴を設けておき、
上記組付け工程では、上記拘束部材として2組のボルト及び該ボルトに螺合するナットを用い、上記ボルトを上記試験片の両端部に設けた上記挿通穴にそれぞれ挿通させた後、上記ボルトに上記ナットを螺合して締め付けることにより上記試験片の両端部を拘束すると共に所定の曲げ応力を付与させ、上記ナットを上記ボルトの所定の位置に保持することにより上記曲げ応力によって上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つことが好ましい(請求項4)。
即ち、上記拘束部材は、予め上記試験片の両端部にそれぞれ設けた挿通穴に挿通させる2組のボルト及び該ボルトに螺合するナットからなることが好ましい(請求項13)。
【0026】
この場合には、上記試験片の両端部を拘束し、かつ、上記試験片に上記曲げ応力を付与させると共に該曲げ応力により上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つという上記拘束部材としての役割を、上記ボルト及びナットのような簡易な部材により、容易に行うことができる。
【0027】
また、上記試験片の両端部にそれぞれ設けた上記挿通穴の間の距離は、上記試験片の厚みの20倍以上であることが好ましい(請求項5)。
この場合には、上記試験片を充分に大きなスパンで曲げて、応力を付与させることができる。そのため、上記試験片に曲げ応力を付与させた際に、該試験片の歪み変位を大きくとることができる。これにより、上記ボルト及びナットのような簡易な部材を用いて、上記試験片の歪み変位を容易に調整することができると共に、所定の曲げ応力を高精度に付与させることができる。
【0028】
また、上記支持部材は、その外周側面に上記試験片に当接する円弧状の当接面を有していることが好ましい(請求項6、14)。
この場合には、上記支持部材の当接面に上記試験片を円滑に当接させると共に、上記支持部材を支点として上記試験片に安定して曲げ応力を付与させることが容易となる。また、上記試験片に曲げ応力を付与させた際に、該試験片の歪み変位を大きくとることができる。これにより、上記試験片に所定の曲げ応力を高精度に付与させることができる。
【0029】
また、上記支持部材は、丸棒状であることがより好ましい。
この場合には、簡単な構成で上記の効果をより一層発揮することができる。
なお、上記支持部材としては、曲げを付与できる起点となるものであれば様々な形状のものを用いることができる。また、その個数も1つに限らず、複数としてもよい。
【0030】
また、上記変位検出手段は、高温ひずみゲージであることが好ましい(請求項7、15)。
この場合には、上記試験片に生じる歪み変位を高精度に測定することができる。
【0031】
また、上記試験片は、板状であることが好ましい(請求項8)。
この場合には、上記試験片に曲げ応力を付与させることが容易となると共に、該試験片の歪み変位を大きくとることができる。これにより、上記試験片に所定の曲げ応力を高精度に付与させることができる。
【0032】
また、上記試験片の厚みは、1〜5mmであることが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記試験片に曲げ応力を付与させた際に、該試験片の歪み変位をさらに大きくとることができる。
上記試験片の厚みが1mm未満の場合には、上記試験片を所望のサイズに加工する際に残留応力が発生するおそれがある。一方、5mm以上の場合には、上記試験片に曲げ応力を付与させた際に、上記試験片の歪み変位を充分にとることができないおそれがある。そのため、上記の効果を充分に得るためには、3mm以下であることがより好ましく、さらには1〜2mmが最適の範囲である。
【0033】
また、上記試験片の幅は、該試験片の厚みの5倍以上であることが好ましい(請求項10)。
この場合には、上記試験片に曲げ応力を付与させた際に、該試験片の幅方向における応力分布を均一とすることができる。これにより、上記試験片に生じる歪み変位及び曲げ応力を高精度に測定することができる。
【0034】
また、上記ひずみ測定器としては、上記一対の試験片に取り付けた上記変位検出手段を用いて両試験片を同時に測定することができる静ひずみ計、動ひずみ計等を用いることが好ましい。
この場合には、両試験片に生じる歪み変位(応力)を一度に測定することができるため、作業をより効率化できる。
【0035】
また、上記ひずみ測定器と上記変位検出手段との配線は常時接続ではなく、必要に応じて配線を外すことができる分離形であることが好ましい。これにより、歪み変位(応力)測定時のみ配線をし、その他の工程では配線しないため、上記試験片の取り扱いが簡単となる。そして、それに伴い、配線ミスや接続不良等による測定エラーを極めて少なくすることができる。
さらに、両者の配線の接続は、はんだ付けによるものであることが好ましい。これにより、容易かつ確実に両者の接続と分離とを行うことができると共に、両者の接続部分の接触抵抗を極めて小さくすることができるので、高精度な測定が可能となる。
【実施例】
【0036】
本発明の実施例にかかるリラクゼーション試験方法及び試験装置、並びに試験治具について、図1〜図6を用いて説明する。
【0037】
まず、本例に用いるリラクゼーション試験治具について説明する。
本例のリラクゼーション試験治具1は、図3〜図5に示すごとく、一対の試験片11、12の間に挟持させる支持部材3と、試験片11、12の両端部111、112、121、122を拘束することができ、かつ、試験片11、12に曲げ応力を付与させると共に該曲げ応力により試験片11、12に生じた歪み変位を一定に保つことができる拘束部材4と、試験片11、12に生じた歪み変位を検出する変位検出手段としての高温ひずみゲージ21、22とを有している。
【0038】
同図に示すごとく、支持部材3は、耐熱性に優れたSUS304製の丸棒状(図2参照)のものであり、その外周側面300は円弧状を呈している。また、支持部材3の寸法は、直径6mm、長さ25mmである。
また、拘束部材4としては、2本のボルト41、42及びボルト41、42に螺合するナット413、423で構成されている。ボルト41、42は、一方の端部412、422にボルト頭部414、424を有している。また、本例では、ナット413、423の締め付け安定化、緩み防止のためのワッシャー415、416、425、426も用いた。なお、拘束部材4は、全ての部材が支持部材3と同じ耐熱性に優れたSUS304製である。
【0039】
次に、上述のリラクゼーション試験治具1を有するリラクゼーション試験装置について説明する。
本例のリラクゼーション試験装置5は、図6に示すごとく、リラクゼーション試験治具1と、試験片11、12を加熱する加熱槽51と、変位検出手段としての高温ひずみゲージ21、22に接続され、試験片11、12に生じた歪み変位を測定するひずみ測定器としての多チャンネル型の静ひずみ計52とを有する。
なお、加熱槽51としては、温風循環式の恒温槽(設定温度50〜300℃、温度分布±5℃以内)を用いた。
【0040】
また、同図に示すごとく、高温ひずみゲージ21には、長さ数cmのゲージリード211、212が接続されており、静ひずみ計52には、ゲージリード211、212よりも太く、電気抵抗が小さいリード線521、522、523が接続されている。ゲージリード211、212とリード線521、522、523とは、必要に応じてはんだ付けにより接続と分離とを行うことができる分離形となっている。なお、図中では、両者は接続部210においてはんだ付けにより接続されている。
【0041】
また、同様に、高温ひずみゲージ22には、長さ数cmのゲージリード221、222が接続されており、静ひずみ計52には、ゲージリード221、222よりも太く、電気抵抗が小さいリード線524、525、526が接続されている。ゲージリード221、222とリード線524、525、526とは、必要に応じてはんだ付け等により接続と分離とを行うことができる分離形となっている。なお、図中では、両者は接続部220においてはんだ付けにより接続されている。
【0042】
次に、上述のリラクゼーション試験治具1を有するリラクゼーション試験装置5を用いたリラクゼーション試験方法について説明する。
本例のリラクゼーション試験方法は、図1〜図5に示すごとく、準備工程、組付け工程、加熱工程、及び残留応力測定工程を含む。
【0043】
上記準備工程は、一対の試験片11、12の両方における、表面の歪み変位を測定するための変位測定部に変位検出手段としての高温ひずみゲージ21、22を取り付ける工程である。
上記組付け工程は、変位測定部を外方に向けた状態で試験片11、12を対面させると共に両者の間の中央部110、120に支持部材3を挟持させた後、拘束部材4により試験片11、12の両端部111、112、121、122を拘束し、かつ、試験片11、12に所定の曲げ応力を付与させると共に該曲げ応力によって試験片11、12に生じた歪み変位を一定に保つ工程である。
【0044】
上記加熱工程は、試験片11、12に生じた歪み変位を一定に保った状態において、試験片11、12を所定の時間加熱する工程である
上記残留応力測定工程は、試験片11、12を冷却後、試験片11、12に付与されている曲げ応力を開放し、その際に試験片11、12に生じた歪み変位を高温ひずみゲージ21、22により検出し、残留応力を求める工程である。
以下、これを詳説する。
【0045】
<準備工程>
まず、図1に示すごとく、2枚のアルミ合金製の薄板状試験片11、12を準備する。試験片11の両端部111、112には、それぞれ後述のボルトを挿通させるための挿通穴115、116を設けておく。同様に、試験片12の両端部121、122にも、それぞれ挿通穴125、126を設けておく。
なお、試験片11、12の寸法は、厚み1.3mm、幅10mm、長さ55mmであり、幅は厚みの約7.7倍である。また、挿通穴115、116の間、及び挿通穴125、126の間の距離は40mmであり、試験片11、12の厚みの約31倍である。
【0046】
次に、同図に示すごとく、試験片11における変位測定部となる表面113の中央部110に、変位検出手段としての高温ひずみゲージ21を貼付する。同様に、第2試験片12における変位測定部となる表面123の中央部120にも、高温ひずみゲージ22を貼付する。ここでいう中央部110(120)とは、試験片11(12)の両端部111、112(121、122)の間の部分のことである。なお、本例では、最も大きな歪み変位が得られる試験片11、12の長さの中間点を含むように、高温ひずみゲージ21、22を配置した。
【0047】
ここで、高温ひずみゲージ21、22と静ひずみ計52との配線を行っておく。
図6に示すごとく、高温ひずみゲージ21のゲージリード211に静ひずみ計52のリード線521を、またゲージリード212にリード線522、523を、それぞれはんだゴテを用いてはんだ付けにより接続する。同様に、高温ひずみゲージ22のゲージリード221を静ひずみ計52のリード線524に、またゲージリード222をリード線525、526に、それぞれはんだゴテを用いてはんだ付けにより接続する。これにより、高温ひずみゲージ21、22と静ひずみ計52とは、接続部210、220を介して接続される。
【0048】
<組付け工程>
次に、図2に示すごとく、高温ひずみゲージ21、22をそれぞれ外方に向けた状態で、試験片11、12を対面させる。そして、試験片11の中央部110と試験片12の中央部120との間に、支持部材3を試験片11、12の長手方向に直交する方向に配置して、挟持させる。このとき、支持部材3の円弧状の外周側面300を、最も大きな歪み変位が得られるように、試験片11、12の長さの中間点に当接させる。
【0049】
次に、図3に示すごとく、端部412のボルト頭部414にワッシャー416を取り付けたボルト41を、試験片11の挿通穴115と試験片12の挿通穴125とに挿通させる。同様に、端部422のボルト頭部424にワッシャー426を取り付けたボルト42を、試験片11の挿通穴116と試験片12の挿通穴126とに挿通させる。
【0050】
次に、同図に示すごとく、ボルト41のもう一方の端部411から、ワッシャー415を取り付け、ナット413を螺合させる。同様に、ボルト42のもう一方の端部421からも、ワッシャー425を取り付け、ナット423を螺合させる。これにより、試験片11、12の両端部111、112、121、122を拘束する。
【0051】
次に、図4に示すごとく、ナット413、423を徐々に締め付け、試験片11、12の中央部110、120に曲げ応力を付与させる。そして、曲げ応力の値を高温ひずみゲージ21、22で歪み変位を検出し、静ひずみ計52により曲げ応力の値を算出しながらナット413、423を徐々に締め付け、所定の曲げ応力を付与させた。本例では、初期曲げ応力F0として200MPaの曲げ応力を付与させた。
【0052】
なお、初期曲げ応力F0によって試験片11、12に塑性変形が生じる場合には、初期曲げ応力F0の補正を行う必要がある。具体的には、試験片11、12に高温ひずみゲージ21、22、支持部材3、拘束部材4を組み付けた後、一旦拘束を解く。そして、拘束を解く前の残留応力を求め、これを初期曲げ応力F0とすることで補正を完了する。また、補正後の初期曲げ応力F0が目標値より低い場合には、上記の方法により補正を繰り返し行い、目標値に近づければよい。
その後は、補正後の初期曲げ応力F0を付与させてリラクゼーション試験を継続することができる。
【0053】
<加熱工程>
次に、高温ひずみゲージ21、22と静ひずみ計52の接続部分である接続部210、220をはんだごてを用いて加熱し、両者を分離する(図6参照)。また、一対の試験片11、12が複数ある場合には、それぞれについて上記の作業を行う。
そして、図6に示すごとく、試験片11、12にリラクゼーション試験治具1である高温ひずみゲージ21、22、支持部材3、拘束部材4を組み付けた状態、すなわち試験片11、12に生じた歪み変位を一定に保った状態で、試験片11、12を雰囲気温度180℃に設定した加熱槽51に入れ、60分間加熱を行った。
なお、ひずみ測定器としての静ひずみ計52は、このように加熱のときは高温ひずみゲージ21、22から分離し、歪み変位を測定するときは接続する(以下同様)。
【0054】
<残留応力測定工程>
次に、試験片11、12を加熱槽51から取り出し、室温まで冷却する。
そして、図5に示すごとく、ナット413、423を緩めていき、試験片11、12に付与されている曲げ応力が0となるように応力を開放する(図3と同様の状態)。
【0055】
そして、曲げ応力を開放した際に試験片11、12に生じた歪み変位を高温ひずみゲージ21、22により検出して静ひずみ計52により測定し、この試験片11、12に生じた歪み変位から、開放された曲げ応力の大きさ、すなわち加熱工程直後に試験片11、12に残留している応力(残留応力F1)の大きさを求める。本例では、試験片11、12の平均値を求めたところ、残留応力F1は160MPaであった。
【0056】
この残留応力F1と上記組付け工程において付与した初期曲げ応力F0との値の差が、試験片11、12を60分間加熱した場合における応力の変化、すなわち応力緩和(リラクゼーション)となる。
なお、初期曲げ応力F0及び残留応力F1は、生じた歪み変位に試験片11、12を構成する材料の弾性率をかけて求めることができる。
【0057】
次に、本例では、さらに加熱を行った場合における応力緩和挙動を求めるために、上記残留応力測定工程の後に、組付け工程、加熱工程、及び残留応力測定工程を1サイクルとする工程を繰り返し行う。以下、この内容について説明する。
【0058】
上記残留応力測定工程において残留応力F1を求めた後、再び組付け工程を行う。すなわち、試験片11、12の両端部111、112、121、122を拘束した状態(図3の状態)から、ナット413、423を徐々に締め付け、試験片11、12の中央部110、120に曲げ応力を付与させる(図4の状態)。このとき、直前の残留応力測定工程において求めた残留応力F1と同じ大きさの曲げ応力を付与させる。
【0059】
次に、上記加熱工程と同様の手順で、雰囲気温度180℃の加熱槽51において60分間加熱を行う。
次に、上記残留応力測定工程と同様の手順、すなわち試験片11、12に付与されている曲げ応力が0となるように応力を開放した状態(図5の状態)で残留応力F2を求める。
【0060】
この残留応力F2は、試験片11、12を雰囲気温度180℃で累積120分間加熱した場合における残留応力である。しかしながら、本例では、加熱時において試験片11、12に組み付けられている支持部材3及び拘束部材4の熱膨張係数が等しいため、加熱及び冷却時における試験片11、12の応力(歪み変位)の変化を無視することができる。そのため、残留応力F2は、試験片11、12を連続して120分間加熱した場合の残留応力に等しい。
【0061】
このようにして、組付け工程、加熱工程、及び残留応力測定工程を1サイクルとする工程を繰り返し行い、累積加熱時間60、120、180、300、420・・・(分)における残留応力F1、F2、F3、F4、F5・・・(MPa)を求める。
【0062】
そして、図7に示すごとく、縦軸に残留応力(MPa)、横軸に累積加熱時間(分)をとり、残留応力F1、F2、F3、F4、F5・・・の値をプロットすることにより、連続加熱して、連続的に残留応力を測定した場合と同様の応力緩和挙動を得ることができる。なお、累積加熱時間0(分)における残留応力の値は、初期曲げ応力F0の値である。
【0063】
次に、本例のリラクゼーション試験方法における作用効果について説明する。
本例のリラクゼーション試験方法は、上記のごとく、準備工程、組付け工程、加熱工程、及び残留応力測定工程を行う。すなわち、従来のような大掛かりな装置を用いることなく、支持部材3、拘束部材4、変位検出手段(高温ひずみゲージ)21、22といった簡易な部材で構成されたリラクゼーション試験治具1、及び簡単な構成のリラクゼーション試験装置5を用いて簡便な方法により、リラクゼーション試験を行う。
【0064】
これにより、試験片11、12に所定の曲げ応力を付与させ、該曲げ応力によって生じた試験片11、12の歪み変位を一定に保つことができ、また加熱後の試験片11、12における残留応力を求めることができる。そして、この残留応力と上記組付け工程において付与した初期曲げ応力との値の差により、試験片11、12を構成する材料について、所定時間加熱した場合における応力の変化、すなわち応力緩和(リラクゼーション)を測定することができる。
【0065】
また、本例のリラクゼーション試験方法は、試験片11、12の両端部111、112、121、122を拘束し、曲げのたわみにより曲げ応力を付与させる方式である。すなわち、引っ張りなどに比べて、試験片11、12の変位量を大きくとることができる。これにより、試験片11、12に付与する曲げ応力の精度を高めることができる。また、付与する応力の大きさを調整することも容易となる。
【0066】
また、組付け工程及び残留応力測定工程は室温で行う。すなわち、曲げ応力の付与及び残留応力の測定を室温で行う。そのため、試験片11、12の応力の変化を、高温ひずみゲージ21、22により、高精度に安定して検出することができる。また、高温ひずみゲージ21、22のゼロ点がドリフトした場合でも、曲げ応力を開放する前後における高温ひずみゲージ21、22で検出した値の差を歪み変位量として用いることができるので、ドリフトの影響を受けずに高精度な測定を行うことができる。
【0067】
また、加熱工程では、試験片11、12に高温ひずみゲージ21、22、支持部材3、拘束部材4といった簡易な部材を組み付けた状態で加熱を行う。そのため、加熱工程を複数の試験片について同時に行うことが容易となる。これにより、一度に多くの試験片について評価を行うことができ、リラクゼーション試験の効率を向上させることができる。
【0068】
また、本例では、残留応力測定工程の後に、組付け工程、加熱工程、及び残留応力測定工程を1サイクルとする工程を繰り返し行い、かつ、2回目以降の組付け工程では、直前の残留応力測定工程において求めた残留応力と同じ大きさの曲げ応力を試験片11、12に付与させる。そのため、上記の工程を繰り返し行うことにより、連続加熱して、連続的に残留応力を測定した場合と同様の応力緩和挙動を得ることができる。
【0069】
また、支持部材3と拘束部材4とは、熱膨張係数が等しい材料からなる。そのため、試験片11、12を加熱又は冷却することにより、試験片11、12の中央部110、120及び両端部111、112、121、122に組み付けられた支持部材3及び拘束部材4が熱膨張又は熱収縮しても、両者は同じように伸縮するため、試験片11、12の歪み変位を一定に保つことができる。
【0070】
また、試験片11(12)の両端部111、112(121、122)にそれぞれ設けた挿通穴115、116(125、126)の間の距離は、試験片11、12の厚みの20倍以上である。そのため、試験片11、12を充分に大きなスパンで曲げて、応力を付与させることができる。そのため、試験片11、12に曲げ応力を付与させた際に、試験片11、12の歪み変位を大きくとることができる。これにより、拘束部材4のような簡易な部材を用いて、試験片11、12の歪み変位を容易に調整することができると共に、所定の曲げ応力を高精度に付与させることができる。
【0071】
また、変位検出手段は、高温ひずみゲージ21、22である。そのため、試験片11、12に生じる歪み変位を高精度に測定することができる。
【0072】
また、試験片11、12は、板状であり、厚みは1〜5mmの範囲内である。そのため、試験片11、12に曲げ応力を付与させることが容易となる。また、試験片11、12に曲げ応力を付与させた際に、試験片11、12の歪み変位を大きくとることができる。これにより、試験片11、12に所定の曲げ応力を高精度に付与させることができる。
【0073】
また、試験片11、12の幅は、試験片11、12の厚みの5倍以上である。そのため、試験片11、12に曲げ応力を付与させた際に、試験片11、12の幅方向における応力分布を均一とすることができる。これにより、試験片11、12に生じる歪み変位及び曲げ応力を高精度に測定することができる。
【0074】
以上により、本例のリラクゼーション試験方法によれば、材料の応力緩和を簡易な部材を用いて簡便な方法で、効率よく、高精度に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】実施例における、試験片に高温ひずみゲージを貼付する工程を示す説明図。
【図2】実施例における、試験片の間に支持部材を挟持させる工程を示す説明図。
【図3】実施例における、試験片の両端部を拘束する工程を示す説明図。
【図4】実施例における、試験片に曲げ応力を付与させる工程を示す説明図。
【図5】実施例における、試験片から曲げ応力を開放する工程を示す説明図。
【図6】実施例における、リラクゼーション試験装置の構成を示す説明図。
【図7】実施例における、加熱時間に伴う応力緩和挙動を示す線図。
【符号の説明】
【0076】
1 リラクゼーション試験治具
11、12 試験片
110、120 中央部
111、112、121、122 端部
21、22 変位検出手段(高温ひずみゲージ)
3 支持部材
4 拘束部材
5 リラクゼーション試験装置
51 加熱槽
52 ひずみ測定器(静ひずみ計)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の試験片の少なくとも一方における、表面の歪み変位を測定するための変位測定部に変位検出手段を取り付ける準備工程と、
上記変位測定部を外方に向けた状態で上記一対の試験片を対面させると共に両者の間の中央部に支持部材を挟持させた後、拘束部材により上記試験片の両端部を拘束し、かつ、該試験片に所定の曲げ応力を付与させると共に該曲げ応力によって上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つ組付け工程と、
上記試験片に生じた歪み変位を一定に保った状態において、該試験片を所定の時間加熱する加熱工程と、
上記試験片を冷却後、該試験片に付与されている曲げ応力を開放し、その際に上記試験片に生じた歪み変位を上記変位検出手段により検出し、残留応力を求める残留応力測定工程とを含むことを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項2】
請求項1において、上記残留応力測定工程の後に、上記組付け工程、上記加熱工程、及び上記残留応力測定工程を1サイクルとする工程を繰り返し行い、かつ、2回目以降の上記組付け工程では、直前の上記残留応力測定工程において求めた残留応力と同じ大きさの曲げ応力を上記試験片に付与させることを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項3】
請求項1又は2において、上記支持部材と上記拘束部材とは、熱膨張係数が等しい材料からなることを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項において、上記準備工程では、上記試験片の両端部にそれぞれボルトを挿通させる挿通穴を設けておき、
上記組付け工程では、上記拘束部材として2組のボルト及び該ボルトに螺合するナットを用い、上記ボルトを上記試験片の両端部に設けた上記挿通穴にそれぞれ挿通させた後、上記ボルトに上記ナットを螺合して締め付けることにより上記試験片の両端部を拘束すると共に所定の曲げ応力を付与させ、上記ナットを上記ボルトの所定の位置に保持することにより上記曲げ応力によって上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つことを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項5】
請求項4において、上記試験片の両端部にそれぞれ設けた上記挿通穴の間の距離は、上記試験片の厚みの20倍以上であることを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項において、上記支持部材は、その外周側面に上記試験片に当接する円弧状の当接面を有していることを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項において、上記変位検出手段は、高温ひずみゲージであることを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項において、上記試験片は、板状であることを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項9】
請求項8において、上記試験片の厚みは、1〜5mmであることを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項10】
請求項8又は9において、上記試験片の幅は、該試験片の厚みの5倍以上であることを特徴とするリラクゼーション試験方法。
【請求項11】
請求項1又は2に記載のリラクゼーション試験方法に用いる、上記試験片に所定の曲げ応力を付与させ、該曲げ応力により上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つためのリラクゼーション試験治具であって、
上記一対の試験片の間に挟持させる支持部材と、
上記試験片の両端部を拘束することができ、かつ、上記試験片に上記曲げ応力を付与させると共に該曲げ応力により上記試験片に生じた歪み変位を一定に保つことができる拘束部材と、
上記試験片に生じた歪み変位を検出する変位検出手段とを有していることを特徴とするリラクゼーション試験治具。
【請求項12】
請求項11において、上記支持部材と上記拘束部材とは、熱膨張係数が等しい材料からなることを特徴とするリラクゼーション試験治具。
【請求項13】
請求項11又は12において、上記拘束部材は、予め上記試験片の両端部にそれぞれ設けた挿通穴に挿通させる2組のボルト及び該ボルトに螺合するナットからなることを特徴とするリラクゼーション試験治具。
【請求項14】
請求項11〜13のいずれか1項において、上記支持部材は、その外周側面に上記試験片に当接する円弧状の当接面を有していることを特徴とするリラクゼーション試験治具。
【請求項15】
請求項11〜14のいずれか1項において、上記変位検出手段は、高温ひずみゲージであることを特徴とするリラクゼーション試験治具。
【請求項16】
請求項11〜15のいずれか1項に記載のリラクゼーション試験治具と、上記試験片を加熱する加熱槽と、上記変位検出手段に接続され、上記試験片に生じた歪み変位を測定するひずみ測定器とを有していることを特徴とするリラクゼーション試験装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2007−132759(P2007−132759A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
物理学 | 測定;試験 | 材料の化学的または物理的性質の決定による材料の調査または分析 | 機械的応力の負荷による固体材料の強さの調査 | 定曲げ力の適用によるもの
【出願番号】特願2005−325230(P2005−325230)
【出願日】平成17年11月9日(2005.11.9)
【出願人】(000003609)株式会社豊田中央研究所
【Fターム(参考)】
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査方法;試験の仕方 | 曲げ試験
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 力を掛ける方法(時間的、空間的) | 静的負荷による試験
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査環境 | 高温
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査環境 | 低温
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 調査対象項目 | 弾性率 | 伸び弾性率(縦弾性係数)
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験片、材料 | 金属材料
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験片、形状、構造及び部分、部品 | シート状
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験片の取扱い | 試験片の位置決め、セッティング
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験装置;構成、部分構成(治具を含む) | 荷重負荷装置
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験装置;構成、部分構成(治具を含む) | 小型、軽量の構成
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 試験装置;構成、部分構成(治具を含む) | 治具
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象 | 変位
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象 | 応力
機械的応力負荷による材料の強さの調査 | 測定対象の検出手段 | 電気的 | ストレーンゲージ
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