説明

リンク拡散システム

【課題】会員制のサービスを提供するWebサイトにおける当該サービスに係るURLリンクを、コミュニティ間で効果的に伝達および拡散するリンク拡散システムを提供する。
【解決手段】会員制サービスを提供するサービス提供サーバと情報伝達サービスを提供する情報伝達サーバとクライアント端末とを有し、サービス提供サーバは、各会員について有料会員であるか否かの情報を保持する会員DBを有し、クライアント端末は、サービス利用アプリケーションと情報伝達クライアントアプリケーションとを有し、サービス利用アプリケーションは、有料会員による会員制サービスの利用の際に、入力されたコメントを投稿し、その際にURLリンクを埋め込み、また非有料会員がコメントに埋め込まれたURLリンクを選択した際に、限定された利用条件で会員制サービスを提供し、利用が完了した際にURLリンクが埋め込まれたコメントを新たに入力して投稿させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報の伝達技術に関し、特に、URL(Uniform Resource Locator)リンクによって特定される情報を伝達・拡散するリンク拡散システムに適用して有効な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、情報通信技術の発展により、個人や企業などが様々な情報を発信して他者に伝達することが可能となっている。そのための仕組みとしては、例えば、電子メールによるメーリングリストやWebサイト上のホームページなどの他に、いわゆるブログ(ミニブログ、マイクロブログなどと称されるものも含む)サービスや各種SNS(Social Networking Service)サービスなど、種々のものが存在する。
【0003】
これらの仕組みを利用して伝達される情報には、通常のテキスト情報や画像情報などの他に、他のWebサイトなどのURLに対するリンクの形式で表現されるもの(以下では「URLリンク」と記載する場合がある)も多く存在する。また、URLリンクによって特定される情報も、例えば、当該URLリンクによらずとも対象のWebサイト上をたどって直接的にアクセスすることが比較的容易なWebページ(例えば、いわゆるサイトマップ上で表されるWebページなど)に対するリンクの他に、当該URLリンクによるアクセスでなければ該当の情報に到達することが困難なものもある。
【0004】
例えば、クラウドコンピューティング環境によるストレージサービス上に動画や写真、画像などを保管し、これらを閲覧可能とするサービスにおいて、対象の動画等を特定する情報をパラメータとして含むURLからなるURLリンクを伝達することで、多数の動画等の中から対象の動画等を特定してその情報を伝達することが可能である。また、指定された位置や場所、スポット等の周辺の地図情報を表示するようなサービスにおいて、対象の位置や場所等の緯度・経度からなる位置情報をパラメータとして含むURLからなるURLリンクを伝達することで、当該位置の周辺の地図情報を伝達することが可能である。
【0005】
上記に関する技術としては、例えば、特開2001−188734号公報(特許文献1)には、WWWサーバが、ユーザ端末からの検索条件に従って、位置座標データベース、コンテンツデータベースおよびユーザデータベースをアクセスすることにより、複数の場所に対する位置情報(位置名称、位置座標、住所、電話番号、郵便番号、その場所について説明した付加情報)を取得してウェブページ上に表示するとともに、ユーザ端末からの指示に従って電子メールを作成し、該電子メールに上記データベースから取得した複数の場所に対する位置情報を付加して送信することで、添付された位置情報からより詳細な情報を取得するなど、位置情報の利便性を向上させる技術が記載されている。
【0006】
一方、昨今ではSNSサービスの普及などにより、情報の伝達先についても、広く不特定多数の利用者に対して発信する他に、自身が属する特定のコミュニティや、対象の情報に関連する、もしくは対象の情報に興味がある利用者など、一定の範囲の利用者を対象として発信する場合も多い。また、情報の伝達を受けた利用者が、有益な情報であると判断したような場合に、当該情報を再発信することで、有効な伝達先に情報が効率的に拡散して浸透していく場合も多い。
【0007】
上記に関連する技術としては、例えば、特開2011−76449号公報(特許文献2)には、アフィリエイトによる成果報酬を受け取るために商品または役務に関する商品情報をユーザに提供する情報仲介サーバが、ユーザの端末から送信先とキーワードの登録とを受け付け、キーワードを情報提供サーバに送信し、キーワードに基づいた商品情報を情報提供サーバから受信し、商品情報とユーザ情報とを送信先に送信することにより、ユーザが興味を持つ商品等に関するキーワードを登録するだけで、そのユーザを慕うユーザやそのユーザの知人等のユーザに商品情報を自動的に拡散することができ、アフィリエイトの成果報酬のための商品情報を効率よく提供することを可能とする技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2001−188734号公報
【特許文献2】特開2011−76449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の従来技術のような仕組みを応用すれば、URLによって特定される情報をURLリンクとしてコミュニティ間で伝達・拡散することが可能である。しかしながら、従来技術の仕組みにおけるようなURLリンクの伝達の手法では、例えば、リンク先のWebサイトで提供されるサービスが会員制のサービスであり、所定のサービスの提供を受けるには有料会員になる必要があるような場合(例えば、対象の地図情報を利用した携帯端末での有料のナビゲーションサービスなど)では、有料会員以外の利用者は対象のサービスによる情報の伝達、もしくは当該情報に基づく対象のサービスの提供を受けることができない。
【0010】
この場合、当該利用者からは対象の情報が再発信されて拡散していくということは望みにくく、この部分での情報の伝達はそこでストップしてしまうことになる。また、サービスの提供者の側から見た場合においても、URLリンクの伝達を受けた利用者が、単に有料会員ではないということで、当該URLによって特定される対象サービスによる情報の伝達、もしくは当該情報に基づく対象サービスの提供を受けることができない、とするだけでは、これらの利用者を当該サービスの有料会員として取り込む契機を逸することにもなる。
【0011】
そこで本発明の目的は、会員制のサービスを提供するWebサイトにおける当該サービスに係るURLリンクを、コミュニティ間で効果的に伝達および拡散するリンク拡散システムを提供することにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0013】
本発明の代表的な実施の形態によるリンク拡散システムは、会員制サービスを提供するWebサイトにおける前記会員制サービスに係るURLリンクを、利用者が自身の属する所定のグループに対してプッシュ型でコメントを投稿することが可能な情報伝達サービスにおいて、前記コメントに埋め込んで通知するリンク拡散システムであって、以下の特徴を有するものである。
【0014】
ネットワークに接続された、前記会員制サービスを提供するサービス提供サーバと、前記情報伝達サービスを提供する情報伝達サーバと、前記利用者が有する情報処理端末であるクライアント端末とを有し、前記サービス提供サーバは、前記会員制サービスにおける各会員について、前記URLリンクを前記コメントに埋め込んで前記情報伝達サービスにより通知する機能を利用することが可能な有料会員であるか否かの情報を保持する会員DBを有し、前記クライアント端末は、前記サービス提供サーバにより提供される前記会員制サービスを利用するためのサービス利用アプリケーションと、前記情報伝達サーバにより提供される前記情報伝達サービスを利用するための情報伝達クライアントアプリケーションとを有する。
【0015】
また、前記サービス利用アプリケーションは、前記有料会員による前記会員制サービスの利用の際に、前記情報伝達サービスと連携して、前記情報伝達サーバに対して前記有料会員により入力された前記コメントを投稿し、その際に前記コメントに対して前記会員制サービスに係る情報を特定する前記URLリンクを埋め込み、また、前記会員制サービスにおける非有料会員が、前記情報伝達クライアントアプリケーション上で前記コメントに埋め込まれた前記URLリンクを選択した際に、所定の限定された利用条件で、前記URLリンクにより特定される情報に係る前記会員制サービスを提供し、前記限定された利用条件での前記会員制サービスの利用が完了した際に、前記情報伝達サービスと連携して、前記非有料会員に、前記URLリンクが埋め込まれた前記コメントを新たに入力して投稿させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0016】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0017】
本発明の代表的な実施の形態によれば、会員制のサービスを提供するWebサイトにおける当該サービスに係るURLリンクを、コミュニティ間で効果的に伝達および拡散することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施の形態であるリンク拡散システムの構成例について概要を示した図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるURLリンクの拡散の概念について説明した図である。
【図3】本発明の一実施の形態におけるURLリンクの有効期限の概念について説明した図である。
【図4】本発明の一実施の形態における有料会員がURLリンク付コメントを投稿する際の処理の流れの例について示したフロー図である。
【図5】本発明の一実施の形態における有料会員がURLリンク付コメントを投稿する際のクライアント端末上での画面の例について示した図である。
【図6】本発明の一実施の形態における利用者が投稿されたURLリンク付コメントから対象サービスを利用する際の処理の流れの例について示したフロー図である。
【図7】本発明の一実施の形態における利用者が投稿されたURLリンク付コメントから対象サービスを利用する際の処理の流れの例について示したフロー図である。
【図8】本発明の一実施の形態における利用者が投稿されたURLリンク付コメントから対象サービスを利用する際のクライアント端末上での画面の例について示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0020】
[概要]
本発明の一実施の形態であるリンク拡散システムは、会員制のサービスを提供するWebサイトにおける当該サービスに係るURLリンクを、例えば、電子メールでのメーリングリストサービスや各種SNSサービスなどの、自身が属する一定のグループやコミュニティ(以下では単に「コミュニティ」と総称する場合がある)に対してプッシュ型で情報伝達を行う仕組み(以下では特に断らない限り単に「SNSサービス」と総称するものとする)におけるメッセージに埋め込んで伝達・拡散することを可能とするシステムである。
【0021】
ここで、対象のサービスに係る情報をURLリンクとしてメッセージに埋め込んで最初に発信することができるのは、当該サービスにおいてURLリンクによる情報発信の機能の利用が許可されている会員である。すなわち、当該サービスにおいては、このような機能を利用することができるのは有料会員など一部の会員に限定されているものとする(以下ではこのような会員を総称して「有料会員」と記載し、それ以外の会員および非会員を合わせて「非有料会員」と記載する場合がある)。なお、本実施の形態においては、対象サービスにおける有料会員でも、例えば当該機能のオプションを契約していない等の場合は有料会員に該当せず、逆に無料会員でも所定のポイント数を獲得したなど、当該機能の利用を許可されている場合は有料会員に該当するものとして取り扱う。
【0022】
有料会員によってSNSサービスによりメッセージに埋め込んで発信されたURLリンクを受け取った利用者が、対象サービスの有料会員である場合は、当該利用者はURLリンクに基づいて対象のWebサイトにアクセスし、対象サービスによる情報の伝達を受ける、もしくは当該情報に基づく対象サービスの提供を受けることが可能である。
【0023】
一方、URLリンクを受け取った利用者が非有料会員である場合は、当該利用者は、URLリンクに基づいて対象のWebサイトにアクセスし、所定の限定された利用条件の下で対象サービスによる情報の伝達を受ける、もしくは当該情報に基づく対象サービスの提供を受けることができる。この所定の限定の中には、有料会員のみに認められている、対象サービスに係る情報をURLリンクとしてメッセージに埋め込んで随時発信する機能を許可しないことが含まれる。
【0024】
また、非有料会員である利用者は、限定された利用条件の下で対象サービスによる情報の伝達を受け、もしくは当該情報に基づく対象サービスの利用を完了する際に、対象サービスの利用についての感想等とともに、対象のURLリンクを埋め込んだメッセージを発信することが強制される。換言すれば、限定された利用条件での対象サービスの利用が完了した場合のみ、有料会員と同様に対象のサービスに係る情報をURLリンクとして埋め込んだメッセージを発信することが許可される。また、このような非有料会員による限定された利用条件での対象サービスの利用を無期限で許可するのではなく、URLリンクに有効期限を設け、これを経過した後は、有料会員のみが対象のURLリンクによって特定される対象サービスによる情報の伝達、もしくは当該情報に基づく対象サービスの提供を受けることができるものとする。
【0025】
これらにより、会員制のサービスを提供するWebサイトにおける対象サービスに係るURLリンク(対象サービスにより伝達される情報を特定する情報、もしくは対象サービスの利用の際に用いられる情報を含む)を、SNSサービスによりコミュニティ間で効果的に伝達および拡散することを可能とする。また、非有料会員に対して一定の限定の下に試用的に対象サービスを利用可能とすることで、マーケティングの一環として有料会員に誘導するための契機を与えることが可能となる。
【0026】
本実施の形態では、具体例として、会員制のサービスを提供するWebサイトとして、利用者に地図情報を提供し、さらに、携帯端末等に対してGPS(Global Positioning System)等による位置情報と当該地図情報とに基づく、目的地までの経路のナビゲーション機能をサービスとして提供するサイトの場合を挙げて説明する。また、SNSサービスとして、いわゆるミニブログなどの、短文のコメントを投稿することでコミュニティ内の他の利用者にプッシュ通知することが可能なサービスによる場合を例として説明する。
【0027】
ここで、ナビゲーションサービスの有料会員は、携帯端末上でナビゲーション機能を利用するとともに、SNSサービスと連携することによる簡便な手順で、地図上の現在位置の位置情報を含むナビゲーションサービスのWebサイトへのURLリンクを埋め込んだコメントをSNSサービスに投稿するサービスを利用することができる。
【0028】
一方、非有料会員は、携帯端末上でSNSサービス上でコメントに含まれるURLリンクを選択することで、ナビゲーションサービスのWebサイトにアクセスし、当該URLリンクに含まれる位置情報により特定される地点を目的地とするナビゲーション機能を利用することができる。また、目的地に到達してナビゲーションサービスの利用を完了する際に、有料会員と同様に、対象のURLリンク(すなわち当該目的地の位置情報を含むナビゲーションサービスへのURLリンク)を埋め込んだコメントをSNSサービスに投稿するサービスを利用することができる。
【0029】
[システム構成]
図1は、本発明の一実施の形態であるリンク拡散システムの構成例について概要を示した図である。リンク拡散システム1は、利用者に対して会員制のサービス(本実施の形態では地図情報の提供およびナビゲーションサービス)を提供するWebサーバシステムであるサービス提供サーバ10と、SNSサービスを提供するサーバシステムであるSNSサーバ20とが、インターネット等のネットワーク40に接続される構成を有する。また、ネットワーク40には、利用者のクライアント端末30が接続され、サービス提供サーバ10およびSNSサーバ20と通信可能な構成を有する。本実施の形態では、クライアント端末30は、例えば、携帯電話やスマートフォン、タブレット型端末、ノート型パソコン等の携帯型の情報処理端末であり、ナビゲーションサービスを利用する際に用いるGPS等による現在位置の測位機能を有するものである。
【0030】
サービス提供サーバ10は、図示しないWebサーバプログラム上で稼働し、クライアント端末30を介して利用者にナビゲーションサービスを提供するアプリケーションプログラムであるサービス提供アプリケーション11を有する。また、ナビゲーションサービスを利用することができる利用者として登録されている会員(有料会員、無料会員)の情報を保持するデータベースである会員DB12、および有料会員がSNSサービスに対して投稿したコメントに埋め込まれた、対象のサービスに対するURLリンクの情報を管理するデータベースであるリンク管理DB13を有する。
【0031】
会員DB12は、例えば会員毎に、ユーザIDやプロフィール等の情報、有料会員・無料会員の区分(無料会員を設ける場合)や、有料会員の場合のサービスの機能毎のオプションの有無等のサービス情報などの項目に係るデータを保持する。リンク管理DB13は、例えば有料会員がコメントに埋め込んだURLリンク毎に、URLの情報や、URLリンクが作成された日時、作成した会員、対象のURLリンクの有効・無効のフラグなどの項目に係るデータを保持する。
【0032】
SNSサーバ20は、例えば、図示しないWebサーバプログラム上で稼動し、クライアント端末30を介した利用者からの短文のコメントの投稿を受け付け、また、投稿されたコメントを閲覧可能な利用者のクライアント端末30上に表示するなどのSNSサービスを提供するアプリケーションプログラムであるSNSサーバアプリケーション21を有する。また、SNSサービスを利用することができる利用者として登録されているユーザの情報を保持するデータベースであるユーザDB22、およびユーザが投稿したコメントの内容を保持するデータベースであるコメント管理DB23を有する。
【0033】
ユーザDB22は、例えばユーザ毎に、ユーザIDやプロフィール等の情報、属するコミュニティに係る情報などの項目に係るデータを保持する。コメント管理DB23は、例えば投稿されたコメント毎に、識別するIDやコメントの文章、投稿したユーザや投稿日時などの項目に係るデータを保持する。
【0034】
クライアント端末30は、例えば、サービス提供サーバ10により提供されるナビゲーションサービスや、SNSサーバ20によって提供されるSNSサービスに対して、それぞれ、これらを利用するためのアプリケーションプログラムである、サービス利用アプリケーション31、およびSNSクライアントアプリケーション32を有する。これらのアプリケーションは、独立して稼働することができるものであってもよいし、図示しないWebブラウザ上で稼働するWebアプリケーションであってもよい。
【0035】
利用者は、有料会員・無料会員などの利用条件に従い、サービス利用アプリケーション31を利用することで、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11と連携して、例えば、現在位置の周辺の地図情報の閲覧や、目的地までのナビゲーションサービスなどを利用することができる。また、SNSクライアントアプリケーション32を利用することで、SNSサーバ20のSNSサーバアプリケーション21と連携して、例えば、コメントの投稿や、投稿されたコメントの閲覧のサービスを利用することができる。なお、サービス利用アプリケーション31は、SNSクライアントアプリケーション32もしくはSNSサーバ20のSNSサーバアプリケーション21と直接連携することで、対象のサービスに係る情報(本実施の形態では現在位置の位置情報を含む、サービス提供サーバ10へのURLリンク)をコメントに埋め込んで投稿することが可能である。
【0036】
[リンク拡散]
図2は、本実施の形態におけるURLリンクの拡散の概念について説明した図である。まず、有料会員である利用者Aは、対象のサービスを利用している際に、もしくは対象サービスの利用が完了した際に、有料会員のみに認められた機能として、対象サービスに係る情報をURLリンクとして埋め込んだコメントを投稿する。例えば、本実施の形態では、有料会員である利用者Aがナビゲーションサービスを利用して、経路上のスポットを通る際や目的地に到着した際などに、地図上の現在位置(例えばレストランなど)に関するオススメ情報や感想などを随時コメントとして投稿する。このとき、地図上の現在位置を特定するURLをURLリンクとして埋め込むことができる。なお、説明の便宜上、図中で利用者A以外の他の利用者は全て非有料会員であるものとする。
【0037】
利用者Aによって投稿されたURLリンク付のコメントは、利用者Aが属するコミュニティのメンバー(図2の例では利用者Aと点線枠で囲まれた利用者B、C)にプッシュ通知される。コミュニティ内の非有料会員である利用者は、投稿されたコメントを閲覧し、URLリンクを選択することで、限定された利用条件で無料で対象サービスを利用することができる。対象サービスの利用が完了すると、非有料会員である利用者は、感想などをコメントとして投稿することができる。このとき、コメントには対象のURLリンクを埋め込むことができる。
【0038】
例えば、本実施の形態では、非有料会員である利用者BやCが、利用者Aが投稿したコメント内のURLリンクを選択することで、当該URLリンクで特定される位置(レストラン)を目的地とする無料のナビゲーションサービスを利用することができる。このとき、利用者BやCは、有料会員である利用者Aのように、任意の地点で現在位置の地図情報を特定するURLリンクを埋め込んだコメントを投稿するというサービスを利用することはできない。一方で、目的地(レストラン)に到達した場合に、当該目的地についての感想などを、対象のURLリンク(当該目的地を特定している)を埋め込んで投稿することができる。
【0039】
利用者BやCによって投稿されたURLリンク付のコメントは、同様に、利用者BやCがそれぞれ利用者Aとは別に属するコミュニティのメンバー(図2の例では、利用者Bと点線枠で囲まれた利用者D、E、F、および利用者Cと点線枠で囲まれた利用者G、H、I)にプッシュ通知され、上記と同様な処理が行われることで、URLリンクが順次拡散していく。また、利用者BやCによって投稿されたURLリンク付のコメントは、同じコミュニティに属する利用者A(および利用者BやC)にもプッシュ通知され、これによりURLリンクによって伝達された情報(レストランに関する情報)に対するフィードバックや、体験の共有を実現することができる。
【0040】
このように、有料会員がコメントに埋め込んだURLリンクを選択することで、非有料会員が無料で対象サービスを利用することを許可する一方、対象サービスの無料での利用が完了した際に、対象のURLリンクを埋め込んだコメントを投稿させることで、コミュニティ間で効果的にURLリンクを拡散させることができる。また、非有料会員に対して限定された利用条件で無料で対象サービスを利用させることで、対象サービスの試用の機会を提供し、有料会員となるよう誘導する契機とすることができる。
【0041】
一方で、上述したように、本実施の形態では、URLリンクに有効期限を設け、これを経過した後は、有料会員のみが対象のURLリンクによって特定される対象サービスによる情報の伝達、もしくは当該情報に基づく対象サービスの提供を受けることができるものとする。これにより、非有料会員に対して、有料会員になってでも対象サービスを利用したい(例えば、「この人がコメントしたこのレストランに行ってみたいが時間が経過していて行けない。しかしお金を払ってでも行ってみたい」など)と思わせることで、有料会員となるよう誘導するための動機付けとすることができる。
【0042】
図3は、本実施の形態におけるURLリンクの有効期限の概念について説明した図である。図3では、時系列で上から下方向に、利用者AがURLリンク付コメントを投稿してから、非有料会員である各利用者がコメントを閲覧してURLリンクを選択するタイミングを示している。また、図中の点線はURLリンクの有効期限を示している。
【0043】
図示するように、投稿されたコメントをプッシュ通知されたコミュニティ内のメンバー間でも、当該コメントを閲覧してURLリンクを選択するタイミングはそれぞれ異なり得る。URLリンクを選択したタイミングが、当該URLリンクの有効期限内である場合は、上述したように、無料で対象サービスを利用して、さらにURLリンクを埋め込んだコメントを投稿することができる。一方で、URLリンクを選択したタイミングが、有効期限経過後である場合は、例えば、有料会員となるよう誘導するようなメッセージを表示して、対象サービスの利用を許可しないようにすることができる。この場合、それ以降はURLリンクは拡散しないことになる。
【0044】
[処理フロー(URLリンク付コメント投稿)]
図4は、有料会員がURLリンク付コメントを投稿する際の処理の流れの例について示したフロー図である。また、図5は、有料会員がURLリンク付コメントを投稿する際のクライアント端末30上での画面の例について示した図である。
【0045】
図4において、まず、有料会員は、クライアント端末30上で、対象のサービスを利用するためのサービス利用アプリケーション31を起動する(S01)。その後、サービス利用アプリケーション31上でユーザID、パスワード等を入力することで初回のログイン認証の要求を行う(S02)。ここでは、対象のサービスを提供するサービス提供サーバ10に対する認証に加えて、SNSサービスを提供するSNSサーバ20に対する認証の要求も行う。サービス利用アプリケーション31では、これら双方に対するログイン認証の要求を個別に行ってもよいし、ユーザID等の1回の入力で双方に対するログイン認証の要求を行うようにしてもよい。
【0046】
サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11が、会員DB12を参照して認証処理を行い(S03)、また、SNSサーバ20のSNSサーバアプリケーション21が、ユーザDB22を参照して認証処理を行うと(S04)、クライアント端末30では、サービス利用アプリケーション31が、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11と連携して、有料会員に対して対象のサービスを提供する(S05、S06)。例えば、本実施の形態では、図5の左側の画面例に示すように、有料会員は、クライアント端末30上でナビゲーションサービスを利用する。
【0047】
有料会員は、対象のサービスを利用している中で随時、SNSサービスと連携して、対象のサービスに係る情報を発信するコメントをSNSサービスに投稿することができる。具体的には、対象のサービスの利用中に、有料会員からの指示により、サービス利用アプリケーション31は、必要に応じてサービス提供サーバ10と連携しつつ、対象のサービスに係る情報を特定するURLの情報を取得し(S07)、その後、SNSクライアントアプリケーション32と連携して、取得したURLをURLリンクとして埋め込んだコメントを投稿する(S08)。
【0048】
例えば、本実施の形態では、有料会員が、図5の左側の画面例に示すようなナビゲーションサービスの利用中に、画面右下のコメントボタンを押下することで、図5の中央の画面例に示すように、SNSサービスと連携してコメントを投稿するための画面が表示される。このとき、ナビゲーションサービスにおける地図上の現在位置を特定するURLがURLリンクとしてコメントに自動的に埋め込まれる。有料会員は、さらに、現在位置(レストラン等)に対する感想などを追記してコメントとして投稿することができる。
【0049】
クライアント端末30上で有料会員がURLリンク付のコメントを投稿すると、SNSサーバ20のSNSサーバアプリケーション21が、コメントの内容をコメント管理DB23に登録する(S09)。これにより、SNSサービス上で当該有料会員が属するコミュニティのメンバーに当該コメントの内容がプッシュ通知される。コミュニティのメンバーは、図5の右側の画面例に示すように、クライアント端末30上のSNSクライアントアプリケーション32などを利用して当該コメント(図中の点線枠で囲まれた部分)の内容を閲覧することができる。
【0050】
ステップS08、S09により投稿されたコメントの内容をSNSサーバ20に登録するとともに、クライアント端末30のサービス利用アプリケーション31は、コメントに埋め込まれたURLリンクの情報をサービス提供サーバ10に通知する(S10)。サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11は、通知を受けたURLリンクの情報をリンク管理DB13に登録する。ここでは、例えば、当該URLリンクが作成された日時や作成した有料会員の情報などを登録する。この情報を用いることで、後述するように、対象のURLリンクが有効期限内であるか否かを判定することができる。
【0051】
以上のような処理により、有料会員によって、対象サービスに係る情報を特定するURLリンクが埋め込まれたURLリンク付コメントがSNSサービスに投稿される。
【0052】
[処理フロー(コメント閲覧およびサービス利用)]
図6、図7は、利用者が投稿されたURLリンク付コメントから対象サービスを利用する際の処理の流れの例について示したフロー図である。また、図8は利用者が投稿されたURLリンク付コメントから対象サービスを利用する際のクライアント端末上での画面の例について示した図である。図6において、まず、利用者(対象サービスの有料会員もしくは非有料会員)は、クライアント端末30上で、投稿されたコメントを閲覧するためのSNSクライアントアプリケーション32を起動する(S11)。その後、SNSクライアントアプリケーション32上でユーザID、パスワード等を入力することでSNSサービスへのログイン認証の要求を行う(S12)。
【0053】
SNSサーバ20のSNSサーバアプリケーション21は、ユーザDB22を参照して認証処理を行うと(S13)、対象の利用者が閲覧可能なコメントをコメント管理DB23から抽出し(S14)、これをクライアント端末30上のSNSクライアントアプリケーション32上に表示させる。利用者は、SNSクライアントアプリケーション32上に表示されたコメント(URLリンク付コメントを含む)を閲覧する(S15)。
【0054】
利用者が、図8の左側の画面例に示すように、URLリンク付コメントに埋め込まれたURLリンクを選択すると(S16)、SNSクライアントアプリケーション32は、当該URLリンクによって特定されるWebサイトであるサービス提供サーバ10に対してリクエストを送信する。リクエストを受信したサービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11は、クライアント端末30に対して、サービス利用アプリケーション31の起動を指示し(S17)、当該指示に基づいてクライアント端末30ではサービス利用アプリケーション31が起動する(S18)。
【0055】
なお、例えば、利用者が非会員で、サービス利用アプリケーション31を未だクライアント端末30上に有していないような場合には、サービス提供サーバ10や所定のダウンロードサイト等からサービス利用アプリケーション31をダウンロードするよう指示する旨のメッセージをクライアント端末30に表示するようにしてもよい。
【0056】
サービス利用アプリケーション31が起動すると、利用者がユーザID、パスワード等を入力することで対象サービスへのログイン認証の要求を行い(S19)、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11は、会員DB12を参照して認証処理を行う(S20)。なお、当該利用者が非会員であり、対象サービス(サービス提供サーバ10)に対するユーザIDを持っていない場合は、ログイン認証処理(S19、S20)の代わりに、サービス利用アプリケーション31からサービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11に対して無料でのサービス処理に係るアクセス要求を行うようにしてもよい。
【0057】
その後、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11は、会員DB12を参照して、当該利用者が有料会員であるか否かを判定する(S21)。有料会員である場合は、ステップS20の認証結果とともに、対象サービスの利用を許可する通知をクライアント端末30に送信する。この通知を受け、クライアント端末30では、サービス利用アプリケーション31が、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11と連携して、有料会員に対して対象のサービスを提供する(S22、S23)。
【0058】
ここでのサービス内容は、ステップS16において当該利用者(有料会員)が選択したURLリンクにより特定される情報に係るものであり、例えば、本実施の形態では、図8の中央の画面例に示すように、URLリンクにより特定される地図上の位置を目的地とするナビゲーションサービスである。有料会員はこのようなサービスを限定なく随時利用することができる。また、ナビゲーションサービスの利用中に、随時、上述の図4に示したような処理により、現在位置に基づくURLリンク付コメントを新たに投稿することができる。
【0059】
一方、ステップS21において、当該利用者が非有料会員である場合は、図7の処理フローに進み、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11は、リンク管理DB13を参照して、選択されたURLリンクが有効であるか否か(有効期限内であるか否か)を判定する(S24)。
【0060】
URLリンクが有効であるか否かの判定は、例えば、リンク管理DB13を参照して当該URLリンクの作成日時の情報を取得し、URLリンクが利用者に選択された時刻(もしくは現在時刻)と比較して、その差が所定の期間(例えば1週間など)を超えているか否かにより行うことができる。もしくは、サービス提供サーバ10において、定期的に起動するバッチプログラム等により、リンク管理DB13内の各URLリンクの作成日時と選択時刻との差が所定の期間を超えているものについて一括して無効のフラグを設定することで、ステップS24の判定内容を、有効・無効のフラグの判定に簡略化してもよい。
【0061】
ステップS24で、対象のURLリンクが無効である(有効期限を経過している)場合は、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11は、その旨をクライアント端末30に通知する。通知を受けたクライアント端末30のサービス利用アプリケーション31は、対象のURLリンクが無効であることを案内するメッセージを表示して、サービスの利用を許可しないようにする(S25)。また、このとき、有料会員となるように誘導するようなメッセージを合わせて表示するようにしてもよい。ここで非有料会員である利用者が有料会員となる手続き・処理を行った場合は、ステップS22、S23により有料会員としての対象サービスの利用を許可するようにしてもよい。
【0062】
ステップS24で、対象のURLリンクが有効である(有効期限内である)場合は、ステップS20の認証結果とともに、対象サービスの限定付の利用を許可する通知をクライアント端末30に送信する。この通知を受け、クライアント端末30では、サービス利用アプリケーション31が、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11と連携して、非有料会員に対して限定された利用条件で対象のサービスを無料で提供する(S26、S27)。
【0063】
ここでのサービス内容は、ステップS16において当該利用者(非有料会員)が選択したURLリンクにより特定される情報に係るものであり、例えば、本実施の形態では、図8の中央の画面例に示すように、URLリンクにより特定される地図上の位置を目的地とするナビゲーションサービスである。非有料会員はこのようなサービスをURLリンクが有効期限内である場合に限り利用することができる。また、ナビゲーションサービスの利用中に、有料会員に認められているような、現在位置に基づくURLリンク付コメントを新たに投稿するという機能は利用することができない。
【0064】
当該利用者(非有料会員)が限定された利用条件での対象サービスの利用を完了すると(S28)、クライアント端末30のサービス利用アプリケーション31は、SNSクライアントアプリケーション32と連携して、ステップS16で選択したURLリンクを埋め込んだコメントを投稿する(S29)。
【0065】
例えば、本実施の形態では、非有料会員が、図8の中央の画面例に示すようなナビゲーションサービスにおいて目的地に到達すると、図8の右側の画面例に示すように、SNSサービスと連携してコメントを投稿するための画面が表示される。このとき、ナビゲーションサービスにおける地図上の現在位置を特定するURL(図8の左側の画面例において選択したURL)をURLリンクとしてコメントに自動的に埋め込む。利用者は、さらに、現在位置に対する感想などを追記してコメントとして投稿することができる。
【0066】
クライアント端末30上で非有料会員がURLリンク付のコメントを投稿すると、SNSサーバ20のSNSサーバアプリケーション21が、コメントの内容をコメント管理DB23に登録する(S30)。これにより、SNSサービス上で当該非有料会員が属するコミュニティのメンバーに当該コメントの内容がプッシュ通知される。コミュニティのメンバーは、図5の右側の画面例に示すように、クライアント端末30上のSNSクライアントアプリケーション32などを利用して当該コメントの内容を閲覧することができる。
【0067】
以上に説明したように、本発明の一実施の形態であるリンク拡散システム1によれば、会員制のサービスを提供するWebサイトにおける対象サービスに係るURLリンクを、SNSサービスによりコミュニティ間で効果的に伝達および拡散することが可能となる。また、非有料会員に対して一定の限定された利用条件で試用的に対象サービスを利用可能とすることで、有料会員となるように誘導するための契機を与えることが可能となる。また、URLリンクに有効期限を設け、URLリンクが有効期限内である場合のみ、非有料会員に対して限定された利用条件での対象サービスの利用を許可することで、有料会員となるよう誘導するための動機付けとすることが可能となる。
【0068】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0069】
例えば、本実施の形態では、URLリンクに有効期限を設け、URLリンクが作成された時点から有効期限を経過しているか否かによって、URLリンクの有効・無効を判定しているが、URLリンクの有効・無効の判定手法はこれに限るものではない。
【0070】
有効期限による判定に代え、もしくはこれに加えて、他の判定方法として、例えば、サービス提供サーバ10のリンク管理DB13に保持するURLリンクの情報に、対象のURLリンクの利用回数の項目を設け、図7のステップS29で非有料会員が対象のURLリンクによる対象サービスの利用を完了し、コメントを投稿する際に、サービス提供サーバ10のサービス提供アプリケーション11が、リンク管理DB13における対象のURLリンクの利用回数の値をインクリメントする。この利用回数の値が所定の値を超えた場合には、当該URLリンクを無効とするようにして、先着順で利用可能な非有料会員を制限するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、URLリンクによって特定される情報を伝達・拡散するリンク拡散システムに利用可能である。
【符号の説明】
【0072】
1…リンク拡散システム、
10…サービス提供サーバ、11…サービス提供アプリケーション、12…会員DB、13…リンク管理データベース(DB)、
20…SNSサーバ、21…SNSサーバアプリケーション、22…ユーザDB、23…コメント管理DB、
30…クライアント端末、31…サービス利用アプリケーション、32…SNSクライアントアプリケーション、
40…ネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員制サービスを提供するWebサイトにおける前記会員制サービスに係るURLリンクを、利用者が自身の属する所定のグループに対してプッシュ型でコメントを投稿することが可能な情報伝達サービスにおいて、前記コメントに埋め込んで通知するリンク拡散システムであって、
ネットワークに接続された、前記会員制サービスを提供するサービス提供サーバと、前記情報伝達サービスを提供する情報伝達サーバと、前記利用者が有する情報処理端末であるクライアント端末とを有し、
前記サービス提供サーバは、前記会員制サービスにおける各会員について、前記URLリンクを前記コメントに埋め込んで前記情報伝達サービスにより通知する機能を利用することが可能な有料会員であるか否かの情報を保持する会員DBを有し、
前記クライアント端末は、前記サービス提供サーバにより提供される前記会員制サービスを利用するためのサービス利用アプリケーションと、前記情報伝達サーバにより提供される前記情報伝達サービスを利用するための情報伝達クライアントアプリケーションとを有し、
前記サービス利用アプリケーションは、前記有料会員による前記会員制サービスの利用の際に、前記情報伝達サービスと連携して、前記情報伝達サーバに対して前記有料会員により入力された前記コメントを投稿し、その際に前記コメントに対して前記会員制サービスに係る情報を特定する前記URLリンクを埋め込み、また、前記会員制サービスにおける非有料会員が、前記情報伝達クライアントアプリケーション上で前記コメントに埋め込まれた前記URLリンクを選択した際に、所定の限定された利用条件で、前記URLリンクにより特定される情報に係る前記会員制サービスを提供し、前記限定された利用条件での前記会員制サービスの利用が完了した際に、前記情報伝達サービスと連携して、前記非有料会員に、前記URLリンクが埋め込まれた前記コメントを新たに入力して投稿させることを特徴とするリンク拡散システム。
【請求項2】
請求項1に記載のリンク拡散システムにおいて、
前記サービス提供サーバは、前記有料会員が前記情報伝達サーバに対して投稿した前記コメントに埋め込まれた前記URLリンクに係る情報を保持するリンク管理DBとを有し、前記URLリンクに係る情報には、前記URLリンクが有効であるか否かを判定するための情報を含み、
前記サービス提供アプリケーションは、前記非有料会員により前記情報伝達クライアントアプリケーション上で選択された前記URLリンクが、前記リンク管理DBにおける前記URLリンクに係る情報に基づいて有効と判定された場合にのみ、前記非有料会員に対して、所定の限定された利用条件で、前記URLリンクにより特定される情報に係る前記会員制サービスを提供することを特徴とするリンク拡散システム。
【請求項3】
請求項2に記載のリンク拡散システムにおいて、
前記リンク管理DBには、前記各URLリンクについて作成日時の情報を保持し、
前記サービス提供アプリケーションは、前記URLリンクの作成日時から所定の期間が経過していない場合に前記URLリンクを有効と判定することを特徴とするリンク拡散システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のリンク拡散システムにおいて、
前記クライアント端末は、現在位置の測位機能を有し、
前記サービス提供サーバが提供する前記会員制サービスは、地図情報の提供、および前記地図情報と前記クライアント端末における現在位置の測位情報に基づくナビゲーションサービスであり、
前記サービス利用アプリケーションは、前記有料会員による前記ナビゲーションサービスの利用の際に、前記情報伝達サーバに対して投稿する前記コメントに対して、前記地図情報における現在位置を特定する情報を含む前記URLリンクを埋め込むことが可能であり、また、前記ナビゲーションサービスにおける前記非有料会員が、前記情報伝達クライアントアプリケーション上で前記コメントに埋め込まれた前記URLリンクを選択した際に、前記URLリンクにより特定される前記地図情報上の位置を目的地とした前記ナビゲーションサービスを提供し、前記目的地に到達した際に限り、前記情報伝達サービスと連携して、前記非有料会員に、前記URLリンクが埋め込まれた前記コメントを新たに作成して投稿させることを特徴とするリンク拡散システム。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のリンク拡散システムにおいて、
前記情報伝達サービスは、利用者が自身の属するコミュニティに対してプッシュ型でコメントを投稿するSNSサービスであることを特徴とするリンク拡散システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−11951(P2013−11951A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142972(P2011−142972)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】