リーダライタシステム及びリーダシステム
【課題】RFタグに記録されている記録情報が読み落しなく正確に読み取られたか否かを判定する手段を備えることにより、一括して読み取ったRFタグに記録された記録情報が全て正常に読み取られたか否かを判断することができるリーダライタ及びリーダを提供する。
【解決手段】複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ(R/W)100と、このリーダライタ100を制御するPC(制御手段)50と、を備える。PC50は複数のそれぞれの封筒35に取り付けられた各RFタグ200間を関連付ける関連付け情報を各RFタグ200に記録する関連付け情報記録手段50aと、リーダライタ100により一括して読み取られた関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段50bとを備える。
【解決手段】複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ(R/W)100と、このリーダライタ100を制御するPC(制御手段)50と、を備える。PC50は複数のそれぞれの封筒35に取り付けられた各RFタグ200間を関連付ける関連付け情報を各RFタグ200に記録する関連付け情報記録手段50aと、リーダライタ100により一括して読み取られた関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段50bとを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ及びリーダに関し、さらに詳しくは、複数の物品に取り付けられたRFタグの記録情報に読み落しがあるか否かを判断可能としたリーダライタ及びリーダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ICカードと呼ばれる情報記録媒体が、市場に広く出回っている。ICカードは、クレジットカード、銀行カード、ポイントカード等のカード状あるいはシート状の形状を備え、カード内にIC(Integrated Circuit)が組み込まれているものを総称した名称である。最近では、ICカードと同様の原理で情報を記録するRFタグが、各種物品に付されて物品の種別や内容の判別、分類整理、在庫管理等の多様な分野において効率化に貢献している。このように一括した取扱いを受ける複数の物品に付されるICカードやRFタグにあっては、リーダライタとの間でのデータの授受を一括して電波にて行うため、定期券等のように1枚単位で処理されるICカードでは特に発生しない特有の問題を有している。
例えば、RFタグを付した複数の封筒をRFタグの記録情報に基づいて仕分けする際、作業効率を高めるために大量の封筒に付された各RFタグの記録情報を一括で読み取ることが行われている。このとき一括で読み取る封筒の数量を予めカウントしておかないで読取りを行う方が作業効率が良いが、この作業方法を採る場合には、リーダライタにより読み取られたRFタグの記録情報が全て正しく読み取られたか否かは判然としなかった。即ち、一括で読み取った記録情報の中に読み落し等が存在したか否かを見分けることは困難であった。このため、予め数量をカウントした上で、読み取りを行う必要があるが、作業性を低下させる要因となっていた。
尚、梱包容器内の物品管理を行う物品管理システムについて、同一出願人より特許文献1が出願されている。また複数のICカードに対して一括して読み書き処理を行う際に、一度に扱うおよその枚数を推定する装置について同一出願人より特許文献2が出願されている。
また他の従来技術として特許文献3には、物品の両端から押圧力を加えた後、抵抗値の異なる2種類の電極パターンの合計抵抗値に基づいて抵抗値の差をとり、その値を一方の抵抗値で割ることにより物品数を算出する技術について開示されている。また特許文献4には、電磁波の反射波または透過波による出力電圧値の時間的変化である出力波形を計算して、封筒に在中するカード枚数を判別する技術について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−145419公報
【特許文献2】特開2001−319190公報
【特許文献3】特開2002−197438公報
【特許文献4】特開平06−241763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の一括読み書きの場合は、記録情報の中に読み落し等が存在したか否かを見分けることは困難であったため、物品の管理を正確に行うことができないと言った問題があった。
また特許文献1の発明は、梱包容器に梱包する物品の個別情報を全て記録した一括情報タグを梱包容器に取り付け、その一括情報タグの情報と個別情報を比較することにより容器を開封せずに容器内容物の管理を行うものである。しかし、特許文献1の発明は個別情報タグと一括情報タグを必要とし、タグの枚数が多くなるばかりでなく、それらのタグに情報を書き込むための作業がわずらわしいといった問題がある。
また特許文献2の発明は、電力アンプの負荷を検出して、その負荷からICカードの枚数を推定するものであるため、枚数はあくまでも推定値となり正確な枚数を検出することはできない。
また特許文献3の発明は、物品に圧力をかける必要があるため、物品の強度が弱い場合は使用することができない。
また特許文献4の発明は、電磁波の反射波または透過波による出力電圧値の時間的変化である出力波形を計算して枚数を判別するため、特許文献2と同様に枚数に誤差が生じる。
本発明は、かかる課題に鑑み、RFタグに記録されている記録情報を一括して読み書きするリーダライタ及びリーダにおいて、RFタグに記録されている記録情報が読み落しなく正確に読み取られたか否かを判定する手段を備えることにより、一括して読み取ったRFタグに記録された記録情報が全て正常に読み取られたか否かを判断することができるリーダライタ及びリーダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品それぞれに取り付けられた各RFタグ間を関連付ける情報を前記各RFタグに記録する関連付け情報記録手段と、前記リーダライタにより一括して読み取られた前記関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段と、を備え、前記リンク判定手段により前記関連付け情報がリンクしていると判定された場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は各RFタグが備えているID情報以外に、関連付け情報を対応付けて記録しておくための関連付け情報記録手段と、それらの関連付け情報が一括して読み取られた場合に、各関連付け情報がリンクしているか否かを判定するリンク判定手段と、を備え、このリンク判定手段が各関連付け情報はリンクしていると判定すると、リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断するものである。即ち、関連付け情報が1つでも読み取れない場合はリンクしなくなるので、リンクの可否により読み落しの有無を判断するものである。
請求項2は、前記関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないことを特徴とする。
本発明の関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で個々のRFタグに記録される。例えば、一括して読み取る物品の個数が10個の場合、その10個の中で関連付けが行われ、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないように記録される。
【0006】
請求項3は、前記リンク判定手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグのID情報と前記関連付け情報記録手段により記録された関連付け情報を前記リーダライタにより一括して読み取ってメモリに記憶し、該メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、前記関連付け情報がリンクしていると判定することを特徴とする。
リーダライタのメモリには一括して読み取ったRFタグのID情報と関連付け情報が対応付けて記憶される。そして全てのRFタグの記録情報を読み取ると、メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っているかをリンク判定手段により判定する。もし読み落しがなければ、関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃うことになる。
請求項4は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品に取り付けられた各RFタグにシーケンス番号を記録するシーケンス番号記録手段と、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグに記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段と、を備え、前記欠番判定手段により前記シーケンス番号に欠番が存在しないと判定された場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明では一括して読み取る物品の各RFタグに予めシーケンス番号を記録しながら一括読み取りの準備を行う。そしてシーケンス番号を全て記録し終わると、当該複数の物品を一単位として一括読み取りを行う。当然、全ての物品のRFタグが正常に読み取れれば、シーケンス番号も欠番無く記録したときの番号と一致するはずである。
【0007】
請求項5は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記物品の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された個々の物品の重量情報を当該個々の物品に取り付けられたRFタグに記録する重量記録手段と、該重量情報が記録されたRFタグを取り付けた複数の物品の記録情報を一括して読み取る際に、該複数の物品の全重量を計量して前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値と比較する重量比較手段と、を備え、前記重量比較手段により前記複数の物品の全重量と前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は一括して読み取る複数の物品の重量を計量し、その計量値を各RFタグに記録しながら一括読み取りの準備を行う。そして計量値を全て記録し終わると、当該複数の物品を一つの単位として一括読み取りを行うと同時に全物品の重量を計量し、各RFタグに記録された計量値の合計と全物品の重量が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
請求項6は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品の合計個数情報を少なくとも1つ以上の代表RFタグに記録する個数記録手段と、前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較する個数比較手段と、を備え、前記個数比較手段により前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明では一括して読み取る物品の数は予め判明しており、その数を1つの代表RFタグに記録しておく。そして物品の一括読み取りを開始して読み取った物品の数と代表RFタグに記録した数が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
【0008】
請求項7は、個数が確定している複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記個数が確定している複数の物品に付されたRFタグを一括して読み取ることにより得た合計個数情報と予め計数した確定個数とを比較する個数比較手段を備え、前記個数比較手段により前記個数が確定している物品に付されたRFタグを一括して読み取った際の合計個数と前記確定個数とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は予め物品の個数を確定しておき、その個数単位で一括読み取りを行う。そして物品の一括読み取りを開始して読み取った物品の数と確定個数とが一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
請求項8は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品それぞれに取り付けられた各RFタグ間を関連付ける関連付け情報を予め記録した各RFタグを前記リーダにより一括して読み取った際に、前記関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段を備え、前記リンク判定手段により全てのRFタグに記録された前記関連付け情報がリンクしていると判定された場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項1と同様の作用効果を奏する。
【0009】
請求項9は、前記関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないことを特徴とする。
本発明は請求項2と同様の作用効果を奏する。
請求項10は、前記リンク判定手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグのID情報と前記関連付け情報を前記リーダにより一括して読み取ってメモリに記憶し、該メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、前記関連付け情報がリンクしていると判定することを特徴とする。
本発明は請求項3と同様の作用効果を奏する。
請求項11は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品に取り付けられた各RFタグに記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段を備え、前記欠番判定手段により前記シーケンス番号に欠番が存在しないと判定された場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項4と同様の作用効果を奏する。
【0010】
請求項12は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記物品の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された個々の物品の重量情報が記録されたRFタグを取り付けた複数の物品の記録情報を一括して読み取る際に、該複数の物品の全重量を計量して前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値と比較する重量比較手段と、を備え、前記重量比較手段により前記複数の物品の全重量と前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項5と同様の作用効果を奏する。
請求項13は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品の合計個数情報を記録した代表RFタグと、前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較する個数比較手段と、を備え、前記個数比較手段により前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項6と同様の作用効果を奏する。
請求項14は、個数が確定している物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記個数が確定している複数の物品に付されたRFタグを一括して読み取ることにより得た合計個数情報と予め計数した確定個数とを比較する個数比較手段を備え、前記個数比較手段により前記個数が確定している物品に付されたRFタグを一括して読み取った際の合計個数と前記確定個数とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項7と同様の作用効果を奏する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、8の発明によれば、関連付け情報を対応付けてRFタグに記録し、それらの関連付け情報が一括して読み取られた場合に、各関連付け情報がリンクしているか否かを判定することにより、一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断するので、読み取る順番が狂っても必ずリンクしているか否かを判定することができる。
また請求項2、9では、関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れのRFタグの関連付け情報とも重複せず、且つそれぞれのRFタグが備えるID情報の中の何れか1つであるので、一括して読み取る物品単位では必ずリンクすることができる。
また請求項3、10では、メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、関連付け情報がリンクしていると判定するので、リンク判定が容易となる。
また請求項4、11では、一括して読み取る物品の各RFタグに予めシーケンス番号を記録し、そしてシーケンス番号を全て記録し終わると、その単位で一括読み取りを行うので、シーケンス番号の欠番の有無により確実に読み落としの有無を検出することができる。
【0012】
また請求項5、12では、一括して読み取る物品の重量を計量し、その計量値を各RFタグに記録し、そして計量値を全て記録し終わるとその単位で一括読み取りを行うと同時に全物品の重量を計量し、各RFタグに記録された計量値の合計と全物品の重量が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するので、各物品の重量がわかると共に、一括して読み取る物品の全重量も併せて確認することができる。
また請求項6、13では、予め判明している一括して読み取る物品の数を1つの代表RFタグに記録し、物品の一括読み取りを開始して読み取った物品の数と代表RFタグに記録した数が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するので、一括して読み取る物品の数が変更した場合、代表RFタグの情報を書きかえるだけで対応することができる。
また請求項7、14では、予め判明している確定数単位で一括読み取りを行い、読み取った物品の数と確定数が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するので、確定数が一定の物品を一括で読み取る場合には、読み取った物品の数だけを管理すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】一般的なRFタグ用リーダライタの構成を示すブロック図。
【図2】一般的なRFタグの構成を示すブロック図。
【図3】(A)(B)は一般的なRFタグの外形透視図。
【図4】(a)は本発明の第1の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取っている図。
【図5】(a)は封筒に取り付けられたRFタグ200に記録されたタグID情報31と関連付け情報30の関係を説明する図、(b)は図の読み取り順序で読み取った場合のタグID情報と関連付け情報の関係を説明する図、(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図。
【図6】(a)は封筒に取り付けられたRFタグ200に記録されたタグID情報31と関連付け情報30の関係を説明する図、(b)は図の読み取り順序で読み取った場合のタグID情報と関連付け情報の関係を説明する図、(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図。
【図7】本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図8】(a)は本発明の第2の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取っている図、(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図。
【図9】本発明の第2の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図10】(a)は本発明の第3の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取ると共に、計量手段110により複数の封筒35の全重量を計測している図、(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図。
【図11】本発明の第3の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図12】(a)は本発明の第4の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200と代表RFタグ210の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取る図、(c)はPC50のカウントした合計個数と代表RFタグ210の個数を比較する動作を説明する図。
【図13】本発明の第4の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図14】(a)は本発明の第5の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取る図、(c)はPC50のカウントした合計個数と確定個数を比較する動作を説明する図。
【図15】本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、一般的なRFタグ用リーダライタの構成を示すブロック図である。このRFタグ用リーダライタ(以下、単にリーダライタと呼ぶ)100は、リーダライタ100との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。リーダライタ100は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置1と、リーダライタ100全体の動作を制御する制御装置2と、制御装置2を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置3と、制御装置2からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器4と、操作コマンドを入力する入力装置5と、制御装置2により制御された情報を表示する表示装置6と、制御装置2からの交流信号である電力供給用信号と変調器4からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器7と、ループアンテナ9から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器8と、図示しないRFタグとの電力用搬送波とデータの授受をするループアンテナ9とを備えて構成されている。
次に、本構成によるリーダライタ100の動作を説明する前に、RFタグの構成を先に説明しておく。図2は、一般的なRFタグの構成を示すブロック図である。本実施形態のRFタグ200は、リーダライタ100からの電力用搬送波によりデータの授受をするループアンテナ20と、書き込みコマンド読み出しコマンドを生成する送受信回路21と、ループアンテナ20からの電力用搬送波を受け、それを整流して直流電力に変換する電力生成回路22と、制御用ファームウェアとデータの記憶を司るメモリ装置23と、制御回路26からの送信コマンドに搬送波を乗せて変調する変調器24と、送受信回路21からの搬送波データから2値化データに変換する検波器25と、RFタグ200の全体の動作を制御する制御回路26から構成されている。
【0015】
次に、図1と図2を併せて参照してそれぞれ単独の動作について説明する。リーダライタ100は、図示しない電源が入れられると制御装置2のイニシャル動作後、メモリ装置3に記憶されたプログラムに従い動作を開始する。まず、初期化が行われる。次に、制御装置2は、RFタグ200に供給する電力供給用信号と、ポーリング信号を交互に電力増幅器7から送信する。その信号は、ループアンテナ9から電磁波として外部に放射される。次に、RFタグ200がリーダライタ100に近接すると、ループアンテナ20が搬送波から電力生成回路22により整流して直流電力に変換して、RFタグ内の全ての回路に供給する。電力を供給されて制御回路26が駆動すると、メモリ装置23に格納されたプログラムに従って、制御を開始する。
次に、制御回路26は、まず送受信回路21からコマンドを検波器25で復調して2値化信号に変換し、そのコマンドを解析する。その結果自分が呼び出されていることを認識すると、レスポンスを変調器24により変調して送受信回路21を介してループアンテナ20から送信する。このレスポンスをリーダライタ100がループアンテナ9で受信して、検波復調器8で2値化コードに変換し、制御回路2により解析してRFタグ200が規格に合致したタグであると認識する。それにより、以後リーダライタ100とRFタグ200の間でデータの授受が行われる。
このRFタグ200は、PVCシート等上にループアンテナ20と制御ICを一体化したインレット31と、インレット31の周縁に沿って形成されたループアンテナ20と、ループアンテナ20を介して所定の変調方式に基づく搬送電力の送信とリーダライタ100との間でのデータの授受を制御する制御IC201とを備えて構成される。
【0016】
図3は、本発明のRFタグの外形透視図であり、以下、この構成全体を指してRFタグと呼ぶ。図3(A)は上面図であり、図3(B)は側面図である。このRFタグ200は、図3(A)の上面図から明らかなように、PVCシート等上にループアンテナ20と制御IC201を一体化したインレット31と、インレット31の周縁に沿って形成されたループアンテナ20と、ループアンテナ20を介して所定の変調方式に基づく搬送電力の送信とリーダライタ100との間でのデータの授受を制御する制御IC201とを備えて構成される。
尚、以下の実施形態で説明する図1のリーダライタ100は、RFタグ200に記録されている情報を読み取るだけのリーダ100としての機能を併有していても差し支えない。
【0017】
図4(a)は本発明の第1の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。この実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ(R/W)100と、このリーダライタ100を制御するPC(制御手段)50と、を備えて構成される。尚、PC50は複数のそれぞれの封筒35に取り付けられた各RFタグ200間を関連付ける関連付け情報30(図5参照)を各RFタグ200に記録する関連付け情報記録手段50aと、リーダライタ100により一括して読み取られた関連付け情報30が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段50bとを備えている。図4(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取っている図である。
このように本実施形態のPC50は各RFタグが備えているID情報以外に、関連付け情報を対応付けて記録しておくための関連付け情報記録手段50aと、それらの関連付け情報が一括して読み取られた場合に、各関連付け情報がリンクしているか否かを判定するリンク判定手段50bと、を備え、このリンク判定手段50bが関連付け情報はリンクしていると判定すると、リーダライタ100により一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断するものである。即ち、関連付け情報が1つでも読み取れない場合はリンクしなくなるので、リンクの可否により読み落しの有無を判断するものである。
【0018】
図5は図4の第1の実施形態を説明するための図である。図5(a)は封筒に取り付けられたRFタグ200に記録されたタグID情報31と関連付け情報30の関係を説明する図である。図5(b)は図の読み取り順序で読み取った場合のタグIDと関連付け情報の関係を説明する図である。図5(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図である。
図4を参照して動作について説明する。各封筒35に取り付けられたRFタグ200には、図5(a)のように例えばタグID情報がA、B、C、D、E、Fの6枚の封筒を一括して読み取る場合、タグID情報「A」には関連付け情報としてタグID情報「B」を記録し、以下同様にして隣接するタグID情報をそれぞれ関連付け情報として記録し、全体をリンクさせるためにタグID情報「F」には最初のタグID情報「A」が関連付け情報として記録されているとする。この記録動作はPC50の関連付け情報記録手段50aの指示によりリーダライタ100により予め行われる。尚、関連付けは隣接するRFタグ同士とは限らず、一括して読み取るRFタグ内であれば順序は問わない。
【0019】
まず図5(a)により読み落しがない場合について説明する。図4(b)のように関連付け情報の記録が終了した複数の封筒35は容器36に収納され、リーダライタ100により一括してRFタグの関連付け情報30とタグID情報31が読み取られる。その情報はPC50のメモリに一旦記憶され、この例では、タグID情報「A」、「E」、「F」、「C」、「B」、「D」の順に読み取られたとする。その結果、図5(c)のようにPC50のメモリにはタグID情報31と関連付け情報30とが対応付けられて記憶される。この結果からPC50のリンク判定手段50bは読み取られたタグID情報31とそれらの関連付け情報30が全て揃っていると判定し、PC50はこの結果からリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断するものである。即ち、図5(b)から明らかなように、読み取り順からタグID情報「A」から関連付け情報「B」が読み取られ、タグID情報「E」から関連付け情報「F」が読み取られ、タグID情報「F」から関連付け情報「A」が読み取られ、タグID情報「C」から関連付け情報「D」が読み取られ、タグID情報「B」から関連付け情報「C」が読み取られ、タグID情報「D」から関連付け情報「E」が読み取られ、関連付け情報をアルファベット順にたどると矢印(1)〜(6)となり最終的に矢印がリンクしていることが分かる。
PC50のメモリには一括して読み取ったRFタグのID情報と関連付け情報が対応付けて記憶される。そして全てのRFタグの記録情報を読み取ると、メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っているかをリンク判定手段50bにより判定する。もし読み落しがなければ、関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃うことになる。
【0020】
次に図6により読み落しがある場合について説明する。図4(b)のように関連付け情報の記録が終了した複数の封筒35は容器36に収納され、リーダライタ100により一括してRFタグの関連付け情報30とタグID情報31が読み取られる。その情報はPC50のメモリに一旦記憶され、この例では、タグID情報「A」、「E」、「F」、「C」、「B」、「D」の順に読み取られたとする。その結果、例えば2番目に読み取ったタグID情報「E」を読み落としたとすると、図6(c)のようにPC50のメモリにはタグID情報31と関連付け情報30とが対応付けられて記憶されるが、タグID情報「E」とその関連付け情報「F」は記憶されない。この結果からPC50のリンク判定手段50bは読み取られたタグID情報31とそれらの関連付け情報30が全て揃っていないと判定し、PC50はこの結果からリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断するものである。即ち、図6(b)から明らかなように、読み取り順からタグID情報「A」から関連付け情報「B」が読み取られ、タグID情報「E」から関連付け情報「F」が読み取られず、タグID情報「F」から関連付け情報「A」が読み取られ、タグID情報「C」から関連付け情報「D」が読み取られ、タグID情報「B」から関連付け情報「C」が読み取られ、タグID情報「D」から関連付け情報「E」が読み取られ、関連付け情報をアルファベット順にたどると矢印(1)〜(4)となり最終的に点線の矢印の部分でリンクが切断していることが分かる。
【0021】
図7は本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。まず関連付け情報記録手段50aにより一括読み取りする封筒に取り付けられた各RFタグに1つずつ関連付け情報を記録していく(S1)。次にタグID情報と関連付け情報をリーダライタ100により一括して読み取りPC50のメモリに記憶する(S2)。そしてリンク判定手段50bによりメモリに記録したタグID情報と関連付け情報の全てが揃っているか否かを判定する(S3)。揃っていれば(S3でYESのルート)、リンクしたと判断して(S4)、PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S5)。ステップS3で揃っていなければ(S3でNOのルート)、リンクしないと判断して(S6)、PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S7)、ステップS2に戻って一括読み取りを再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0022】
図8(a)は本発明の第2の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。この実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ100と、このリーダライタ100を制御するPC(制御手段)50と、を備えて構成される。尚、PC50は、複数の物品に取り付けられた各RFタグにシーケンス番号を記録するシーケンス番号記録手段50cと、複数の封筒35に取り付けられた各RFタグ200に記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段50dを備えている。図8(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取っている図である。図8(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図である。
このように本実施形態は一括して読み取る物品の各RFタグに予めシーケンス番号を記録しながら一括読み取りの準備を行う。そしてシーケンス番号を全て記録し終わると、その単位で一括読み取りを行う。当然、全ての封筒のRFタグが正常に読み取れれば、シーケンス番号も欠番無く記録したときの番号と一致するはずである。
【0023】
図9は本発明の第2の実施形態の動作を説明するフローチャートである。図8を参照して説明する。まずシーケンス番号記録手段50cにより、一括読み取りする封筒に取り付けられた各RFタグに1つずつシーケンス番号を記録していく(S11)。ステップS12で全てのRFタグにシーケンス番号を記録したかを判断し(S12)、記録が終了すると(S12でYESのルート)、タグID情報とシーケンス番号をリーダライタ100により一括して読み取りPC50のメモリに記憶する(S13)。次に欠番判定手段50dによりメモリに記録したシーケンス番号に欠番があるか否かを判定する(S14)。欠番がなければ(S14でYESのルート)、PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S15)。ステップS14で欠番があれば(S14でNOのルート)、PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S16)ステップS13に戻って一括読み取りを再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0024】
図10(a)は本発明の第3の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。本実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ100と、封筒35の重量を計量する計量手段110と、リーダライタ100及び計量手段110を制御するPC50とを備えて構成される。尚、リーダライタ100は計量手段110を一体で備えても良い。尚、PC50は、計量手段110により計量された個々の封筒35の重量を封筒35に取り付けられたRFタグ200に記録する重量記録手段50eと、重量が記録されたRFタグを取り付けた複数の封筒35の記録情報を一括して読み取る際に、複数の封筒35の全重量を計量して記録情報に記録された個々の封筒35の重量合計値と比較する重量比較手段50fとを備えている。図10(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取ると共に、計量手段110により複数の封筒35の全重量を計測している図である。図10(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図である。
このように本実施形態は一括して読み取る物品の重量を計量し、その計量値を各RFタグに記録しながら一括読み取りの準備を行う。そして計量値を全て記録し終わると、その単位で一括読み取りを行うと同時に全封筒の重量を計量し、各RFタグに記録された計量値の合計と全封筒の重量が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
【0025】
図11は本発明の第3の実施形態の動作を説明するフローチャートである。図10を参照して説明する。まず重量記録手段50eにより一括読み取りする封筒に取り付けられた各RFタグに、その封筒の重量を計量手段110で計量して記録し、PC50のメモリにも記録していく(S21)。全ての封筒の計量が終了すると、その封筒を容器36に収納して、各封筒に取り付けたRFタグの重量データを一括してリーダライタで読み取ると共に、封筒の全重量を計量手段110により計量する(S22)。これらのデータはPC50のメモリに記憶しておく。次にメモリに記憶したRFタグの重量データを合計し(S23)、この重量データとメモリに記憶された全重量を重量比較手段50fにより比較して(S24)、等しければ(S24でYESのルート)PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S25)。ここで図10(c)のように一括して読み取ったRFタグの中で、RFタグ「C」が読み落とされた場合、合計した重量データは「550g」となり、計量手段110で計量した全重量「650g」と一致しなくなる(S24でNOのルート)。これによりPC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S26)、ステップS22に戻って一括読み取りと計量を再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0026】
図12(a)は本発明の第4の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。本実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ100と、リーダライタ100を制御するPC50とを備えて構成される。尚、PC50は、複数の封筒35の合計個数を少なくとも1つ以上の代表RFタグ210に記録する個数記録手段50gと、複数の封筒35を一括して読み取った際の合計個数と代表RFタグ50gに記録されている合計個数とを比較する個数比較手段50hとを備えている。図12(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200と代表RFタグ210の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取る図である。図12(c)はPC50のカウントした合計個数と代表RFタグ210の個数を比較する動作を説明する図である。
このように本実施形態は一括して読み取る封筒の数は予め判明しており、その数を1つの代表RFタグ210に記録しておく。そして封筒の一括読み取りを開始して読み取った封筒の数と代表RFタグ210に記録した数が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
【0027】
図13は本発明の第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。図12を参照して説明する。まず一括で読み取る封筒の個数をカウントする(S31)。次に個数記録手段50gによりカウントした合計個数を代表RFタグ210に記録する(S32)。次に代表RFタグ210を含めた全ての封筒を容器36に収納して、各封筒に取り付けたRFタグの記録情報を一括してリーダライタで読み取ると共に、代表RFタグ210の個数データを読み取る(S33)。これらのデータはPC50のメモリに記憶しておく。次にメモリに記憶したRFタグの記録情報の個数を合計し、この合計個数とメモリに記憶された代表RFタグ210合計個数を個数比較手段50hにより比較して(S34)、等しければ(S34でYESのルート)PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S35)。ここで図12(c)のように一括して読み取ったRFタグの中で、RFタグ「C」が読み落とされた場合、合計した個数は「25」となり、代表RFタグ210に記録されている合計個数「26」と一致しなくなる(S34でNOのルート)。これによりPC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S36)ステップS33に戻って一括読み取りを再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0028】
図14(a)は本発明の第5の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。本実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ100と、リーダライタ100を制御するPC50とを備えて構成される。尚、PC50は、個数が確定している物品を一括して読み取った際の合計個数と予め設定した確定個数とを比較する個数比較手段50iを備えている。図14(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取る図である。図14(c)はPC50のカウントした合計個数と確定個数を比較する動作を説明する図である。
このように本実施形態は予め物品個数を確定しておき、その単位で一括読み取りを行う。そして封筒の一括読み取りを開始して読み取った封筒の数と確定個数とが一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
【0029】
図15は本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。図14を参照して説明する。まず一括で読み取る封筒の個数を決定して、PC50の図示しない操作部から入力する(S41)。次に全ての封筒35を容器36に収納して、各封筒に取り付けたRFタグの記録情報を一括してリーダライタ100で読み取る(S42)。これらのデータはPC50のメモリに記憶しておく。次にメモリに記憶したRFタグの記録情報の個数を合計し、この合計個数とメモリに記憶された確定個数を個数比較手段50iにより比較して(S43)、等しければ(S43でYESのルート)PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S44)。ここで図14(c)のように一括して読み取ったRFタグの中で、RFタグ「C」が読み落とされた場合、合計した個数は「25」となり、確定個数「26」と一致しなくなる(S43でNOのルート)。これによりPC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S45)、ステップS42に戻って一括読み取りを再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0030】
以上、封筒の枚数を判定する場合について説明したが、封筒に限らずRFタグが取り付けられる物品であればどのようなものでも構わない。また、各実施形態ではリーダライタ100を使用する場合について説明したが、RFタグに情報を新たに記録する必要がなければ、リーダライタ100は読み取り専用のリーダであっても構わない。即ち、図4の場合はRFタグに予め関連付け情報30を記録しておくようにすれば良い。また図8の場合はRFタグに予めシーケンス番号を記録しておくようにすれば良い。また図10の場合はRFタグに予め重量データを記録しておくようにすれば良い。また図12の場合は代表RFタグ210に予め個数データを記録しておくようにすれば良い。また、以上の実施形態では、リーダライタ100を制御する制御手段としてPC50を備えて行っているが、リーダライタ100に全ての機能を備えるようにしても良い。
【符号の説明】
【0031】
30 関連付け情報、35 封筒、36 容器、50 PC(制御装置)、50a 関連付け情報記録手段、50b リンク判定手段、100 リーダライタ(R/W)、200 RFタグ
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ及びリーダに関し、さらに詳しくは、複数の物品に取り付けられたRFタグの記録情報に読み落しがあるか否かを判断可能としたリーダライタ及びリーダに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ICカードと呼ばれる情報記録媒体が、市場に広く出回っている。ICカードは、クレジットカード、銀行カード、ポイントカード等のカード状あるいはシート状の形状を備え、カード内にIC(Integrated Circuit)が組み込まれているものを総称した名称である。最近では、ICカードと同様の原理で情報を記録するRFタグが、各種物品に付されて物品の種別や内容の判別、分類整理、在庫管理等の多様な分野において効率化に貢献している。このように一括した取扱いを受ける複数の物品に付されるICカードやRFタグにあっては、リーダライタとの間でのデータの授受を一括して電波にて行うため、定期券等のように1枚単位で処理されるICカードでは特に発生しない特有の問題を有している。
例えば、RFタグを付した複数の封筒をRFタグの記録情報に基づいて仕分けする際、作業効率を高めるために大量の封筒に付された各RFタグの記録情報を一括で読み取ることが行われている。このとき一括で読み取る封筒の数量を予めカウントしておかないで読取りを行う方が作業効率が良いが、この作業方法を採る場合には、リーダライタにより読み取られたRFタグの記録情報が全て正しく読み取られたか否かは判然としなかった。即ち、一括で読み取った記録情報の中に読み落し等が存在したか否かを見分けることは困難であった。このため、予め数量をカウントした上で、読み取りを行う必要があるが、作業性を低下させる要因となっていた。
尚、梱包容器内の物品管理を行う物品管理システムについて、同一出願人より特許文献1が出願されている。また複数のICカードに対して一括して読み書き処理を行う際に、一度に扱うおよその枚数を推定する装置について同一出願人より特許文献2が出願されている。
また他の従来技術として特許文献3には、物品の両端から押圧力を加えた後、抵抗値の異なる2種類の電極パターンの合計抵抗値に基づいて抵抗値の差をとり、その値を一方の抵抗値で割ることにより物品数を算出する技術について開示されている。また特許文献4には、電磁波の反射波または透過波による出力電圧値の時間的変化である出力波形を計算して、封筒に在中するカード枚数を判別する技術について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−145419公報
【特許文献2】特開2001−319190公報
【特許文献3】特開2002−197438公報
【特許文献4】特開平06−241763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の一括読み書きの場合は、記録情報の中に読み落し等が存在したか否かを見分けることは困難であったため、物品の管理を正確に行うことができないと言った問題があった。
また特許文献1の発明は、梱包容器に梱包する物品の個別情報を全て記録した一括情報タグを梱包容器に取り付け、その一括情報タグの情報と個別情報を比較することにより容器を開封せずに容器内容物の管理を行うものである。しかし、特許文献1の発明は個別情報タグと一括情報タグを必要とし、タグの枚数が多くなるばかりでなく、それらのタグに情報を書き込むための作業がわずらわしいといった問題がある。
また特許文献2の発明は、電力アンプの負荷を検出して、その負荷からICカードの枚数を推定するものであるため、枚数はあくまでも推定値となり正確な枚数を検出することはできない。
また特許文献3の発明は、物品に圧力をかける必要があるため、物品の強度が弱い場合は使用することができない。
また特許文献4の発明は、電磁波の反射波または透過波による出力電圧値の時間的変化である出力波形を計算して枚数を判別するため、特許文献2と同様に枚数に誤差が生じる。
本発明は、かかる課題に鑑み、RFタグに記録されている記録情報を一括して読み書きするリーダライタ及びリーダにおいて、RFタグに記録されている記録情報が読み落しなく正確に読み取られたか否かを判定する手段を備えることにより、一括して読み取ったRFタグに記録された記録情報が全て正常に読み取られたか否かを判断することができるリーダライタ及びリーダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品それぞれに取り付けられた各RFタグ間を関連付ける情報を前記各RFタグに記録する関連付け情報記録手段と、前記リーダライタにより一括して読み取られた前記関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段と、を備え、前記リンク判定手段により前記関連付け情報がリンクしていると判定された場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は各RFタグが備えているID情報以外に、関連付け情報を対応付けて記録しておくための関連付け情報記録手段と、それらの関連付け情報が一括して読み取られた場合に、各関連付け情報がリンクしているか否かを判定するリンク判定手段と、を備え、このリンク判定手段が各関連付け情報はリンクしていると判定すると、リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断するものである。即ち、関連付け情報が1つでも読み取れない場合はリンクしなくなるので、リンクの可否により読み落しの有無を判断するものである。
請求項2は、前記関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないことを特徴とする。
本発明の関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で個々のRFタグに記録される。例えば、一括して読み取る物品の個数が10個の場合、その10個の中で関連付けが行われ、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないように記録される。
【0006】
請求項3は、前記リンク判定手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグのID情報と前記関連付け情報記録手段により記録された関連付け情報を前記リーダライタにより一括して読み取ってメモリに記憶し、該メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、前記関連付け情報がリンクしていると判定することを特徴とする。
リーダライタのメモリには一括して読み取ったRFタグのID情報と関連付け情報が対応付けて記憶される。そして全てのRFタグの記録情報を読み取ると、メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っているかをリンク判定手段により判定する。もし読み落しがなければ、関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃うことになる。
請求項4は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品に取り付けられた各RFタグにシーケンス番号を記録するシーケンス番号記録手段と、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグに記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段と、を備え、前記欠番判定手段により前記シーケンス番号に欠番が存在しないと判定された場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明では一括して読み取る物品の各RFタグに予めシーケンス番号を記録しながら一括読み取りの準備を行う。そしてシーケンス番号を全て記録し終わると、当該複数の物品を一単位として一括読み取りを行う。当然、全ての物品のRFタグが正常に読み取れれば、シーケンス番号も欠番無く記録したときの番号と一致するはずである。
【0007】
請求項5は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記物品の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された個々の物品の重量情報を当該個々の物品に取り付けられたRFタグに記録する重量記録手段と、該重量情報が記録されたRFタグを取り付けた複数の物品の記録情報を一括して読み取る際に、該複数の物品の全重量を計量して前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値と比較する重量比較手段と、を備え、前記重量比較手段により前記複数の物品の全重量と前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は一括して読み取る複数の物品の重量を計量し、その計量値を各RFタグに記録しながら一括読み取りの準備を行う。そして計量値を全て記録し終わると、当該複数の物品を一つの単位として一括読み取りを行うと同時に全物品の重量を計量し、各RFタグに記録された計量値の合計と全物品の重量が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
請求項6は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品の合計個数情報を少なくとも1つ以上の代表RFタグに記録する個数記録手段と、前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較する個数比較手段と、を備え、前記個数比較手段により前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明では一括して読み取る物品の数は予め判明しており、その数を1つの代表RFタグに記録しておく。そして物品の一括読み取りを開始して読み取った物品の数と代表RFタグに記録した数が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
【0008】
請求項7は、個数が確定している複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、前記制御手段は前記個数が確定している複数の物品に付されたRFタグを一括して読み取ることにより得た合計個数情報と予め計数した確定個数とを比較する個数比較手段を備え、前記個数比較手段により前記個数が確定している物品に付されたRFタグを一括して読み取った際の合計個数と前記確定個数とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は予め物品の個数を確定しておき、その個数単位で一括読み取りを行う。そして物品の一括読み取りを開始して読み取った物品の数と確定個数とが一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
請求項8は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品それぞれに取り付けられた各RFタグ間を関連付ける関連付け情報を予め記録した各RFタグを前記リーダにより一括して読み取った際に、前記関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段を備え、前記リンク判定手段により全てのRFタグに記録された前記関連付け情報がリンクしていると判定された場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項1と同様の作用効果を奏する。
【0009】
請求項9は、前記関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないことを特徴とする。
本発明は請求項2と同様の作用効果を奏する。
請求項10は、前記リンク判定手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグのID情報と前記関連付け情報を前記リーダにより一括して読み取ってメモリに記憶し、該メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、前記関連付け情報がリンクしていると判定することを特徴とする。
本発明は請求項3と同様の作用効果を奏する。
請求項11は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品に取り付けられた各RFタグに記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段を備え、前記欠番判定手段により前記シーケンス番号に欠番が存在しないと判定された場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項4と同様の作用効果を奏する。
【0010】
請求項12は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記物品の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された個々の物品の重量情報が記録されたRFタグを取り付けた複数の物品の記録情報を一括して読み取る際に、該複数の物品の全重量を計量して前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値と比較する重量比較手段と、を備え、前記重量比較手段により前記複数の物品の全重量と前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項5と同様の作用効果を奏する。
請求項13は、複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記複数の物品の合計個数情報を記録した代表RFタグと、前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較する個数比較手段と、を備え、前記個数比較手段により前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項6と同様の作用効果を奏する。
請求項14は、個数が確定している物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、前記制御手段は前記個数が確定している複数の物品に付されたRFタグを一括して読み取ることにより得た合計個数情報と予め計数した確定個数とを比較する個数比較手段を備え、前記個数比較手段により前記個数が確定している物品に付されたRFタグを一括して読み取った際の合計個数と前記確定個数とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とする。
本発明は請求項7と同様の作用効果を奏する。
【発明の効果】
【0011】
請求項1、8の発明によれば、関連付け情報を対応付けてRFタグに記録し、それらの関連付け情報が一括して読み取られた場合に、各関連付け情報がリンクしているか否かを判定することにより、一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断するので、読み取る順番が狂っても必ずリンクしているか否かを判定することができる。
また請求項2、9では、関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れのRFタグの関連付け情報とも重複せず、且つそれぞれのRFタグが備えるID情報の中の何れか1つであるので、一括して読み取る物品単位では必ずリンクすることができる。
また請求項3、10では、メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、関連付け情報がリンクしていると判定するので、リンク判定が容易となる。
また請求項4、11では、一括して読み取る物品の各RFタグに予めシーケンス番号を記録し、そしてシーケンス番号を全て記録し終わると、その単位で一括読み取りを行うので、シーケンス番号の欠番の有無により確実に読み落としの有無を検出することができる。
【0012】
また請求項5、12では、一括して読み取る物品の重量を計量し、その計量値を各RFタグに記録し、そして計量値を全て記録し終わるとその単位で一括読み取りを行うと同時に全物品の重量を計量し、各RFタグに記録された計量値の合計と全物品の重量が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するので、各物品の重量がわかると共に、一括して読み取る物品の全重量も併せて確認することができる。
また請求項6、13では、予め判明している一括して読み取る物品の数を1つの代表RFタグに記録し、物品の一括読み取りを開始して読み取った物品の数と代表RFタグに記録した数が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するので、一括して読み取る物品の数が変更した場合、代表RFタグの情報を書きかえるだけで対応することができる。
また請求項7、14では、予め判明している確定数単位で一括読み取りを行い、読み取った物品の数と確定数が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するので、確定数が一定の物品を一括で読み取る場合には、読み取った物品の数だけを管理すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】一般的なRFタグ用リーダライタの構成を示すブロック図。
【図2】一般的なRFタグの構成を示すブロック図。
【図3】(A)(B)は一般的なRFタグの外形透視図。
【図4】(a)は本発明の第1の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取っている図。
【図5】(a)は封筒に取り付けられたRFタグ200に記録されたタグID情報31と関連付け情報30の関係を説明する図、(b)は図の読み取り順序で読み取った場合のタグID情報と関連付け情報の関係を説明する図、(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図。
【図6】(a)は封筒に取り付けられたRFタグ200に記録されたタグID情報31と関連付け情報30の関係を説明する図、(b)は図の読み取り順序で読み取った場合のタグID情報と関連付け情報の関係を説明する図、(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図。
【図7】本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図8】(a)は本発明の第2の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取っている図、(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図。
【図9】本発明の第2の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図10】(a)は本発明の第3の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取ると共に、計量手段110により複数の封筒35の全重量を計測している図、(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図。
【図11】本発明の第3の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図12】(a)は本発明の第4の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200と代表RFタグ210の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取る図、(c)はPC50のカウントした合計個数と代表RFタグ210の個数を比較する動作を説明する図。
【図13】本発明の第4の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【図14】(a)は本発明の第5の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図、(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取る図、(c)はPC50のカウントした合計個数と確定個数を比較する動作を説明する図。
【図15】本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、一般的なRFタグ用リーダライタの構成を示すブロック図である。このRFタグ用リーダライタ(以下、単にリーダライタと呼ぶ)100は、リーダライタ100との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。リーダライタ100は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置1と、リーダライタ100全体の動作を制御する制御装置2と、制御装置2を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置3と、制御装置2からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器4と、操作コマンドを入力する入力装置5と、制御装置2により制御された情報を表示する表示装置6と、制御装置2からの交流信号である電力供給用信号と変調器4からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器7と、ループアンテナ9から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器8と、図示しないRFタグとの電力用搬送波とデータの授受をするループアンテナ9とを備えて構成されている。
次に、本構成によるリーダライタ100の動作を説明する前に、RFタグの構成を先に説明しておく。図2は、一般的なRFタグの構成を示すブロック図である。本実施形態のRFタグ200は、リーダライタ100からの電力用搬送波によりデータの授受をするループアンテナ20と、書き込みコマンド読み出しコマンドを生成する送受信回路21と、ループアンテナ20からの電力用搬送波を受け、それを整流して直流電力に変換する電力生成回路22と、制御用ファームウェアとデータの記憶を司るメモリ装置23と、制御回路26からの送信コマンドに搬送波を乗せて変調する変調器24と、送受信回路21からの搬送波データから2値化データに変換する検波器25と、RFタグ200の全体の動作を制御する制御回路26から構成されている。
【0015】
次に、図1と図2を併せて参照してそれぞれ単独の動作について説明する。リーダライタ100は、図示しない電源が入れられると制御装置2のイニシャル動作後、メモリ装置3に記憶されたプログラムに従い動作を開始する。まず、初期化が行われる。次に、制御装置2は、RFタグ200に供給する電力供給用信号と、ポーリング信号を交互に電力増幅器7から送信する。その信号は、ループアンテナ9から電磁波として外部に放射される。次に、RFタグ200がリーダライタ100に近接すると、ループアンテナ20が搬送波から電力生成回路22により整流して直流電力に変換して、RFタグ内の全ての回路に供給する。電力を供給されて制御回路26が駆動すると、メモリ装置23に格納されたプログラムに従って、制御を開始する。
次に、制御回路26は、まず送受信回路21からコマンドを検波器25で復調して2値化信号に変換し、そのコマンドを解析する。その結果自分が呼び出されていることを認識すると、レスポンスを変調器24により変調して送受信回路21を介してループアンテナ20から送信する。このレスポンスをリーダライタ100がループアンテナ9で受信して、検波復調器8で2値化コードに変換し、制御回路2により解析してRFタグ200が規格に合致したタグであると認識する。それにより、以後リーダライタ100とRFタグ200の間でデータの授受が行われる。
このRFタグ200は、PVCシート等上にループアンテナ20と制御ICを一体化したインレット31と、インレット31の周縁に沿って形成されたループアンテナ20と、ループアンテナ20を介して所定の変調方式に基づく搬送電力の送信とリーダライタ100との間でのデータの授受を制御する制御IC201とを備えて構成される。
【0016】
図3は、本発明のRFタグの外形透視図であり、以下、この構成全体を指してRFタグと呼ぶ。図3(A)は上面図であり、図3(B)は側面図である。このRFタグ200は、図3(A)の上面図から明らかなように、PVCシート等上にループアンテナ20と制御IC201を一体化したインレット31と、インレット31の周縁に沿って形成されたループアンテナ20と、ループアンテナ20を介して所定の変調方式に基づく搬送電力の送信とリーダライタ100との間でのデータの授受を制御する制御IC201とを備えて構成される。
尚、以下の実施形態で説明する図1のリーダライタ100は、RFタグ200に記録されている情報を読み取るだけのリーダ100としての機能を併有していても差し支えない。
【0017】
図4(a)は本発明の第1の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。この実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ(R/W)100と、このリーダライタ100を制御するPC(制御手段)50と、を備えて構成される。尚、PC50は複数のそれぞれの封筒35に取り付けられた各RFタグ200間を関連付ける関連付け情報30(図5参照)を各RFタグ200に記録する関連付け情報記録手段50aと、リーダライタ100により一括して読み取られた関連付け情報30が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段50bとを備えている。図4(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取っている図である。
このように本実施形態のPC50は各RFタグが備えているID情報以外に、関連付け情報を対応付けて記録しておくための関連付け情報記録手段50aと、それらの関連付け情報が一括して読み取られた場合に、各関連付け情報がリンクしているか否かを判定するリンク判定手段50bと、を備え、このリンク判定手段50bが関連付け情報はリンクしていると判定すると、リーダライタ100により一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断するものである。即ち、関連付け情報が1つでも読み取れない場合はリンクしなくなるので、リンクの可否により読み落しの有無を判断するものである。
【0018】
図5は図4の第1の実施形態を説明するための図である。図5(a)は封筒に取り付けられたRFタグ200に記録されたタグID情報31と関連付け情報30の関係を説明する図である。図5(b)は図の読み取り順序で読み取った場合のタグIDと関連付け情報の関係を説明する図である。図5(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図である。
図4を参照して動作について説明する。各封筒35に取り付けられたRFタグ200には、図5(a)のように例えばタグID情報がA、B、C、D、E、Fの6枚の封筒を一括して読み取る場合、タグID情報「A」には関連付け情報としてタグID情報「B」を記録し、以下同様にして隣接するタグID情報をそれぞれ関連付け情報として記録し、全体をリンクさせるためにタグID情報「F」には最初のタグID情報「A」が関連付け情報として記録されているとする。この記録動作はPC50の関連付け情報記録手段50aの指示によりリーダライタ100により予め行われる。尚、関連付けは隣接するRFタグ同士とは限らず、一括して読み取るRFタグ内であれば順序は問わない。
【0019】
まず図5(a)により読み落しがない場合について説明する。図4(b)のように関連付け情報の記録が終了した複数の封筒35は容器36に収納され、リーダライタ100により一括してRFタグの関連付け情報30とタグID情報31が読み取られる。その情報はPC50のメモリに一旦記憶され、この例では、タグID情報「A」、「E」、「F」、「C」、「B」、「D」の順に読み取られたとする。その結果、図5(c)のようにPC50のメモリにはタグID情報31と関連付け情報30とが対応付けられて記憶される。この結果からPC50のリンク判定手段50bは読み取られたタグID情報31とそれらの関連付け情報30が全て揃っていると判定し、PC50はこの結果からリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断するものである。即ち、図5(b)から明らかなように、読み取り順からタグID情報「A」から関連付け情報「B」が読み取られ、タグID情報「E」から関連付け情報「F」が読み取られ、タグID情報「F」から関連付け情報「A」が読み取られ、タグID情報「C」から関連付け情報「D」が読み取られ、タグID情報「B」から関連付け情報「C」が読み取られ、タグID情報「D」から関連付け情報「E」が読み取られ、関連付け情報をアルファベット順にたどると矢印(1)〜(6)となり最終的に矢印がリンクしていることが分かる。
PC50のメモリには一括して読み取ったRFタグのID情報と関連付け情報が対応付けて記憶される。そして全てのRFタグの記録情報を読み取ると、メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っているかをリンク判定手段50bにより判定する。もし読み落しがなければ、関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃うことになる。
【0020】
次に図6により読み落しがある場合について説明する。図4(b)のように関連付け情報の記録が終了した複数の封筒35は容器36に収納され、リーダライタ100により一括してRFタグの関連付け情報30とタグID情報31が読み取られる。その情報はPC50のメモリに一旦記憶され、この例では、タグID情報「A」、「E」、「F」、「C」、「B」、「D」の順に読み取られたとする。その結果、例えば2番目に読み取ったタグID情報「E」を読み落としたとすると、図6(c)のようにPC50のメモリにはタグID情報31と関連付け情報30とが対応付けられて記憶されるが、タグID情報「E」とその関連付け情報「F」は記憶されない。この結果からPC50のリンク判定手段50bは読み取られたタグID情報31とそれらの関連付け情報30が全て揃っていないと判定し、PC50はこの結果からリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断するものである。即ち、図6(b)から明らかなように、読み取り順からタグID情報「A」から関連付け情報「B」が読み取られ、タグID情報「E」から関連付け情報「F」が読み取られず、タグID情報「F」から関連付け情報「A」が読み取られ、タグID情報「C」から関連付け情報「D」が読み取られ、タグID情報「B」から関連付け情報「C」が読み取られ、タグID情報「D」から関連付け情報「E」が読み取られ、関連付け情報をアルファベット順にたどると矢印(1)〜(4)となり最終的に点線の矢印の部分でリンクが切断していることが分かる。
【0021】
図7は本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。まず関連付け情報記録手段50aにより一括読み取りする封筒に取り付けられた各RFタグに1つずつ関連付け情報を記録していく(S1)。次にタグID情報と関連付け情報をリーダライタ100により一括して読み取りPC50のメモリに記憶する(S2)。そしてリンク判定手段50bによりメモリに記録したタグID情報と関連付け情報の全てが揃っているか否かを判定する(S3)。揃っていれば(S3でYESのルート)、リンクしたと判断して(S4)、PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S5)。ステップS3で揃っていなければ(S3でNOのルート)、リンクしないと判断して(S6)、PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S7)、ステップS2に戻って一括読み取りを再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0022】
図8(a)は本発明の第2の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。この実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ100と、このリーダライタ100を制御するPC(制御手段)50と、を備えて構成される。尚、PC50は、複数の物品に取り付けられた各RFタグにシーケンス番号を記録するシーケンス番号記録手段50cと、複数の封筒35に取り付けられた各RFタグ200に記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段50dを備えている。図8(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取っている図である。図8(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図である。
このように本実施形態は一括して読み取る物品の各RFタグに予めシーケンス番号を記録しながら一括読み取りの準備を行う。そしてシーケンス番号を全て記録し終わると、その単位で一括読み取りを行う。当然、全ての封筒のRFタグが正常に読み取れれば、シーケンス番号も欠番無く記録したときの番号と一致するはずである。
【0023】
図9は本発明の第2の実施形態の動作を説明するフローチャートである。図8を参照して説明する。まずシーケンス番号記録手段50cにより、一括読み取りする封筒に取り付けられた各RFタグに1つずつシーケンス番号を記録していく(S11)。ステップS12で全てのRFタグにシーケンス番号を記録したかを判断し(S12)、記録が終了すると(S12でYESのルート)、タグID情報とシーケンス番号をリーダライタ100により一括して読み取りPC50のメモリに記憶する(S13)。次に欠番判定手段50dによりメモリに記録したシーケンス番号に欠番があるか否かを判定する(S14)。欠番がなければ(S14でYESのルート)、PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S15)。ステップS14で欠番があれば(S14でNOのルート)、PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S16)ステップS13に戻って一括読み取りを再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0024】
図10(a)は本発明の第3の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。本実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ100と、封筒35の重量を計量する計量手段110と、リーダライタ100及び計量手段110を制御するPC50とを備えて構成される。尚、リーダライタ100は計量手段110を一体で備えても良い。尚、PC50は、計量手段110により計量された個々の封筒35の重量を封筒35に取り付けられたRFタグ200に記録する重量記録手段50eと、重量が記録されたRFタグを取り付けた複数の封筒35の記録情報を一括して読み取る際に、複数の封筒35の全重量を計量して記録情報に記録された個々の封筒35の重量合計値と比較する重量比較手段50fとを備えている。図10(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取ると共に、計量手段110により複数の封筒35の全重量を計測している図である。図10(c)はPC50のメモリに記憶された記憶内容を説明する図である。
このように本実施形態は一括して読み取る物品の重量を計量し、その計量値を各RFタグに記録しながら一括読み取りの準備を行う。そして計量値を全て記録し終わると、その単位で一括読み取りを行うと同時に全封筒の重量を計量し、各RFタグに記録された計量値の合計と全封筒の重量が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
【0025】
図11は本発明の第3の実施形態の動作を説明するフローチャートである。図10を参照して説明する。まず重量記録手段50eにより一括読み取りする封筒に取り付けられた各RFタグに、その封筒の重量を計量手段110で計量して記録し、PC50のメモリにも記録していく(S21)。全ての封筒の計量が終了すると、その封筒を容器36に収納して、各封筒に取り付けたRFタグの重量データを一括してリーダライタで読み取ると共に、封筒の全重量を計量手段110により計量する(S22)。これらのデータはPC50のメモリに記憶しておく。次にメモリに記憶したRFタグの重量データを合計し(S23)、この重量データとメモリに記憶された全重量を重量比較手段50fにより比較して(S24)、等しければ(S24でYESのルート)PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S25)。ここで図10(c)のように一括して読み取ったRFタグの中で、RFタグ「C」が読み落とされた場合、合計した重量データは「550g」となり、計量手段110で計量した全重量「650g」と一致しなくなる(S24でNOのルート)。これによりPC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S26)、ステップS22に戻って一括読み取りと計量を再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0026】
図12(a)は本発明の第4の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。本実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ100と、リーダライタ100を制御するPC50とを備えて構成される。尚、PC50は、複数の封筒35の合計個数を少なくとも1つ以上の代表RFタグ210に記録する個数記録手段50gと、複数の封筒35を一括して読み取った際の合計個数と代表RFタグ50gに記録されている合計個数とを比較する個数比較手段50hとを備えている。図12(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200と代表RFタグ210の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取る図である。図12(c)はPC50のカウントした合計個数と代表RFタグ210の個数を比較する動作を説明する図である。
このように本実施形態は一括して読み取る封筒の数は予め判明しており、その数を1つの代表RFタグ210に記録しておく。そして封筒の一括読み取りを開始して読み取った封筒の数と代表RFタグ210に記録した数が一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
【0027】
図13は本発明の第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。図12を参照して説明する。まず一括で読み取る封筒の個数をカウントする(S31)。次に個数記録手段50gによりカウントした合計個数を代表RFタグ210に記録する(S32)。次に代表RFタグ210を含めた全ての封筒を容器36に収納して、各封筒に取り付けたRFタグの記録情報を一括してリーダライタで読み取ると共に、代表RFタグ210の個数データを読み取る(S33)。これらのデータはPC50のメモリに記憶しておく。次にメモリに記憶したRFタグの記録情報の個数を合計し、この合計個数とメモリに記憶された代表RFタグ210合計個数を個数比較手段50hにより比較して(S34)、等しければ(S34でYESのルート)PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S35)。ここで図12(c)のように一括して読み取ったRFタグの中で、RFタグ「C」が読み落とされた場合、合計した個数は「25」となり、代表RFタグ210に記録されている合計個数「26」と一致しなくなる(S34でNOのルート)。これによりPC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S36)ステップS33に戻って一括読み取りを再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0028】
図14(a)は本発明の第5の実施形態に係るリーダライタシステムの構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。本実施形態は、複数の封筒(物品)35にそれぞれ取り付けられたRFタグ200に記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタ100と、リーダライタ100を制御するPC50とを備えて構成される。尚、PC50は、個数が確定している物品を一括して読み取った際の合計個数と予め設定した確定個数とを比較する個数比較手段50iを備えている。図14(b)は複数の封筒35に取り付けられたRFタグ200の記録情報をリーダライタ100により一括で読み取る図である。図14(c)はPC50のカウントした合計個数と確定個数を比較する動作を説明する図である。
このように本実施形態は予め物品個数を確定しておき、その単位で一括読み取りを行う。そして封筒の一括読み取りを開始して読み取った封筒の数と確定個数とが一致すれば記録情報には読み落としがないと判断するものである。
【0029】
図15は本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。図14を参照して説明する。まず一括で読み取る封筒の個数を決定して、PC50の図示しない操作部から入力する(S41)。次に全ての封筒35を容器36に収納して、各封筒に取り付けたRFタグの記録情報を一括してリーダライタ100で読み取る(S42)。これらのデータはPC50のメモリに記憶しておく。次にメモリに記憶したRFタグの記録情報の個数を合計し、この合計個数とメモリに記憶された確定個数を個数比較手段50iにより比較して(S43)、等しければ(S43でYESのルート)PC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがないと判断する(S44)。ここで図14(c)のように一括して読み取ったRFタグの中で、RFタグ「C」が読み落とされた場合、合計した個数は「25」となり、確定個数「26」と一致しなくなる(S43でNOのルート)。これによりPC50はリーダライタ100により一括して読み取った各RFタグ200記録情報には読み落としがあると判断し(S45)、ステップS42に戻って一括読み取りを再開する。尚、このとき所定の回数一括読み取りをしても読み落しがある場合は、エラー表示して停止するようにしても良い。
【0030】
以上、封筒の枚数を判定する場合について説明したが、封筒に限らずRFタグが取り付けられる物品であればどのようなものでも構わない。また、各実施形態ではリーダライタ100を使用する場合について説明したが、RFタグに情報を新たに記録する必要がなければ、リーダライタ100は読み取り専用のリーダであっても構わない。即ち、図4の場合はRFタグに予め関連付け情報30を記録しておくようにすれば良い。また図8の場合はRFタグに予めシーケンス番号を記録しておくようにすれば良い。また図10の場合はRFタグに予め重量データを記録しておくようにすれば良い。また図12の場合は代表RFタグ210に予め個数データを記録しておくようにすれば良い。また、以上の実施形態では、リーダライタ100を制御する制御手段としてPC50を備えて行っているが、リーダライタ100に全ての機能を備えるようにしても良い。
【符号の説明】
【0031】
30 関連付け情報、35 封筒、36 容器、50 PC(制御装置)、50a 関連付け情報記録手段、50b リンク判定手段、100 リーダライタ(R/W)、200 RFタグ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品それぞれに取り付けられた各RFタグ間を関連付ける情報を前記各RFタグに記録する関連付け情報記録手段と、前記リーダライタにより一括して読み取られた前記関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段と、を備え、
前記リンク判定手段により前記関連付け情報がリンクしていると判定された場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項2】
前記関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないことを特徴とする請求項1に記載のリーダライタシステム。
【請求項3】
前記リンク判定手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグのID情報と前記関連付け情報記録手段により記録された関連付け情報を前記リーダライタにより一括して読み取ってメモリに記憶し、該メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、前記関連付け情報がリンクしていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載のリーダライタシステム。
【請求項4】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグにシーケンス番号を記録するシーケンス番号記録手段と、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグに記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段と、を備え、
前記欠番判定手段により前記シーケンス番号に欠番が存在しないと判定された場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項5】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記物品の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された個々の物品の重量情報を当該個々の物品に取り付けられたRFタグに記録する重量記録手段と、該重量情報が記録されたRFタグを取り付けた複数の物品の記録情報を一括して読み取る際に、該複数の物品の全重量を計量して前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値と比較する重量比較手段と、を備え、
前記重量比較手段により前記複数の物品の全重量と前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項6】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品の合計個数情報を少なくとも1つ以上の代表RFタグに記録する個数記録手段と、前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較する個数比較手段と、を備え、
前記個数比較手段により前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項7】
個数が確定している複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記個数が確定している複数の物品に付されたRFタグを一括して読み取ることにより得た合計個数情報と予め計数した確定個数とを比較する個数比較手段を備え、
前記個数比較手段により前記個数が確定している物品に付されたRFタグを一括して読み取った際の合計個数と前記確定個数とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項8】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品それぞれに取り付けられた各RFタグ間を関連付ける関連付け情報を予め記録した各RFタグを前記リーダにより一括して読み取った際に、前記関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段を備え、
前記リンク判定手段により全てのRFタグに記録された前記関連付け情報がリンクしていると判定された場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項9】
前記関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないことを特徴とする請求項8に記載のリーダシステム。
【請求項10】
前記リンク判定手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグのID情報と前記関連付け情報を前記リーダにより一括して読み取ってメモリに記憶し、該メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、前記関連付け情報がリンクしていると判定することを特徴とする請求項8または9に記載のリーダシステム。
【請求項11】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグに記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段を備え、
前記欠番判定手段により前記シーケンス番号に欠番が存在しないと判定された場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項12】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記物品の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された個々の物品の重量情報が記録されたRFタグを取り付けた複数の物品の記録情報を一括して読み取る際に、該複数の物品の全重量を計量して前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値と比較する重量比較手段と、を備え、
前記重量比較手段により前記複数の物品の全重量と前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項13】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品の合計個数情報を記録した代表RFタグと、前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較する個数比較手段と、を備え、
前記個数比較手段により前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項14】
個数が確定している物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記個数が確定している複数の物品に付されたRFタグを一括して読み取ることにより得た合計個数情報と予め計数した確定個数とを比較する個数比較手段を備え、
前記個数比較手段により前記個数が確定している物品に付されたRFタグを一括して読み取った際の合計個数と前記確定個数とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項1】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品それぞれに取り付けられた各RFタグ間を関連付ける情報を前記各RFタグに記録する関連付け情報記録手段と、前記リーダライタにより一括して読み取られた前記関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段と、を備え、
前記リンク判定手段により前記関連付け情報がリンクしていると判定された場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項2】
前記関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないことを特徴とする請求項1に記載のリーダライタシステム。
【請求項3】
前記リンク判定手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグのID情報と前記関連付け情報記録手段により記録された関連付け情報を前記リーダライタにより一括して読み取ってメモリに記憶し、該メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、前記関連付け情報がリンクしていると判定することを特徴とする請求項1または2に記載のリーダライタシステム。
【請求項4】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグにシーケンス番号を記録するシーケンス番号記録手段と、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグに記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段と、を備え、
前記欠番判定手段により前記シーケンス番号に欠番が存在しないと判定された場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項5】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記物品の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された個々の物品の重量情報を当該個々の物品に取り付けられたRFタグに記録する重量記録手段と、該重量情報が記録されたRFタグを取り付けた複数の物品の記録情報を一括して読み取る際に、該複数の物品の全重量を計量して前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値と比較する重量比較手段と、を備え、
前記重量比較手段により前記複数の物品の全重量と前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項6】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品の合計個数情報を少なくとも1つ以上の代表RFタグに記録する個数記録手段と、前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較する個数比較手段と、を備え、
前記個数比較手段により前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項7】
個数が確定している複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み書きするリーダライタと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダライタシステムにおいて、
前記制御手段は、前記個数が確定している複数の物品に付されたRFタグを一括して読み取ることにより得た合計個数情報と予め計数した確定個数とを比較する個数比較手段を備え、
前記個数比較手段により前記個数が確定している物品に付されたRFタグを一括して読み取った際の合計個数と前記確定個数とを比較した結果が一致した場合、前記リーダライタにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダライタシステム。
【請求項8】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品それぞれに取り付けられた各RFタグ間を関連付ける関連付け情報を予め記録した各RFタグを前記リーダにより一括して読み取った際に、前記関連付け情報が互いにリンクしているか否かを判定するリンク判定手段を備え、
前記リンク判定手段により全てのRFタグに記録された前記関連付け情報がリンクしていると判定された場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項9】
前記関連付け情報は、一括して読み取る物品単位で記録され、且つ他の何れかのRFタグの関連付け情報とも重複しないことを特徴とする請求項8に記載のリーダシステム。
【請求項10】
前記リンク判定手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグのID情報と前記関連付け情報を前記リーダにより一括して読み取ってメモリに記憶し、該メモリに記憶された関連付け情報と各RFタグのID情報が全部揃っている場合、前記関連付け情報がリンクしていると判定することを特徴とする請求項8または9に記載のリーダシステム。
【請求項11】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品に取り付けられた各RFタグに記録されたシーケンス番号に欠番が存在するか否かを判定する欠番判定手段を備え、
前記欠番判定手段により前記シーケンス番号に欠番が存在しないと判定された場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項12】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記物品の重量を計量する計量手段と、該計量手段により計量された個々の物品の重量情報が記録されたRFタグを取り付けた複数の物品の記録情報を一括して読み取る際に、該複数の物品の全重量を計量して前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値と比較する重量比較手段と、を備え、
前記重量比較手段により前記複数の物品の全重量と前記RFタグに記録された個々の重量情報の合計値とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項13】
複数の物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記複数の物品の合計個数情報を記録した代表RFタグと、前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較する個数比較手段と、を備え、
前記個数比較手段により前記複数の物品を一括して読み取った際の合計個数と前記代表RFタグに記録されている合計個数情報とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【請求項14】
個数が確定している物品にそれぞれ取り付けられたRFタグに記録された記録情報を一括して読み取るリーダと、システム全体を制御する制御手段と、を備えたリーダシステムにおいて、
前記制御手段は、前記個数が確定している複数の物品に付されたRFタグを一括して読み取ることにより得た合計個数情報と予め計数した確定個数とを比較する個数比較手段を備え、
前記個数比較手段により前記個数が確定している物品に付されたRFタグを一括して読み取った際の合計個数と前記確定個数とを比較した結果が一致した場合、前記リーダにより一括して読み取った記録情報には読み落としがないと判断することを特徴とするリーダシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−175647(P2011−175647A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47662(P2011−47662)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【分割の表示】特願2004−381250(P2004−381250)の分割
【原出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【分割の表示】特願2004−381250(P2004−381250)の分割
【原出願日】平成16年12月28日(2004.12.28)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】
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