説明

ルーフヘッダ

【課題】重量及びコストの増加を招くことなく、より効果的に車室内騒音及び振動を低減することができるルーフヘッダを提供すること。
【解決手段】本発明によるルーフヘッダ1は、車両のルーフを構成するパネルを支持する車幅方向に延在するルーフヘッダ1であって、当該ルーフヘッダ1の内、一次共振の腹を構成する部分1aを、異方性繊維部材により構成し、当該異方性繊維部材を構成する繊維の主たる延在方向を車幅方向とすることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用車、トラック、バス等の車両に適用されて好適なルーフヘッダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車室内騒音及び振動を低減するためには、低周波領域においてはルーフを構成するルーフヘッダの一次共振周波数を下げて、車室内の音場の共鳴周波数からずらし、高周波領域においては、ルーフヘッダの二次共振周波数を上げてこれも、車室内の音場の共鳴周波数からずらすことが好ましいとされている。車室内騒音及び振動を低減するための技術としては、特許文献1に記載されているようなものがあり、ルーフを構成するパネルの剛性を中央領域で高く、その中央領域の周辺領域で小さくして、パネルの振動エネルギーを低減して車室内の騒音や振動を低減することが行われている。また、ルーフの共振周波数を車室内の共鳴周波数からずらすためにマスダンパを適宜設ける技術も提案されている。
【特許文献1】特開2006−36134号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、このような従来技術においては、剛性を調整するために、ルーフを構成するパネルそのものの重量が増加したり、マスダンパの追加により重量が増加したりするとともに、製造コストの増加をも招いてしまうと言う問題があった。また、ルーフを構成するパネルの共振周波数を調整するよりも、パネルを支持しているフロント側のルーフヘッダの共振周波数を調整することの方が、車室内騒音及び振動を低減するにあたり効果的であるが、従来技術ではそれがなされていないという問題もあった。
【0004】
本発明は、上記問題に鑑み、重量及びコストの増加を招くことなく、より効果的に車室内騒音及び振動を低減することができるルーフヘッダを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、本発明によるルーフヘッダは、
車両のルーフを構成するパネルを支持する車幅方向に延在するルーフヘッダであって、
当該ルーフヘッダの内、一次共振の腹を構成する部分を、異方性繊維部材により構成し、
当該異方性繊維部材を構成する繊維の主たる延在方向を車幅方向とすることを特徴とする。
【0006】
このようにルーフヘッダを構成することで、以下のようにして、車室内の騒音及び振動を低減することができる。なお異方性繊維部材とは例えば、繊維の延在方向を特定した繊維強化プラスチック(FRP:Fiber Reinforced Plastics)やカーボン繊維等を指し、繊維の延在方向に剛性が大きく繊維の延在方向と垂直な方向に剛性が小さいものである。
【0007】
ここで、前記ルーフヘッダ構造において、
前記一次共振の腹を構成する部分が、前記ルーフヘッダの車幅方向中央を含むことが好ましい。
【0008】
これによれば、前記ルーフヘッダの車幅方向中央を含む、前記一次共振の腹を構成する部分において、前記ルーフヘッダの車幅方向の剛性を高めることができ、これにより、前記ルーフヘッダの一次共振周波数を上げて、車室内の音場の共鳴周波数から当該一次共振周波数をずらせることにより、車室内の共鳴を防止して、車室内の騒音及び振動を低減することができる。
【0009】
あるいは、上記課題を解決するために、本発明によるルーフヘッダは、
車両のルーフを構成するパネルを支持する車幅方向に延在するルーフヘッダであって、
当該ルーフヘッダの内、二次共振の腹を構成する部分を、異方性繊維部材により構成し、
当該異方性繊維部材を構成する繊維の主たる延在方向を車両前後方向とすることを特徴としてもよい。
【0010】
このようにルーフヘッダを構成することで以下のようにして車室内の騒音及び振動を低減することができる。
【0011】
ここで、前記二次共振の腹を構成する部分が、前記ルーフヘッダの車幅方向中央と車幅方向端との中央を含むことを特徴とすることが好ましい。
【0012】
これによれば、前記ルーフヘッダの車幅方向中央と車幅方向端との中央を含む、前記二次共振の腹を構成する部分において、前記ルーフヘッダの車幅方向の剛性を低めることができ、これにより、前記ルーフヘッダの二次共振周波数を下げて、車室内の音場の共鳴周波数から当該二次共振周波数をずらせることにより、車室内の共鳴を防止して、車室内の騒音及び振動を低減することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、重量及びコストの増加を招くことなく、より効果的に車室内騒音及び振動を低減することができるルーフヘッダを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明に係るルーフヘッダの一実施形態を示す模式図である。図2は、従来のルーフヘッダの一次共振を示す模式図である。図3は、従来のルーフヘッダの二次共振を示す模式図である。図4は、本発明に係わるルーフヘッダの一実施形態の構造を下方から見て模式的に長方形状として示す模式図である。
【0016】
図1に示すように、ルーフヘッダ1は、図示しないエンジンルーム内両側に位置する左右一対のピラーから、車両後方にアーチ状に延びる左右一対のルーフサイドパネル2に対して、車幅方向に跨るようにアーチ状に延在して設置される。なお、図1は車室内下方からルーフを見た図であり、図1中下側が車両前方を示し、上側が車両後方を示し、左右方向が車幅方向を示すものとする。
【0017】
ルーフヘッダ1の車両前方には図示しないフロントガラスが設置され、ルーフヘッダ1の車両後方と左右一対のルーフサイドパネル2とにより画成される空間には、図示しないパネルが接着又はかしめにより設置されてルーフが形成される。なお、図1中3はルーフリンフォースを示し、このルーフリンフォース3は左右一対のルーフサイドパネル2に跨ってルーフサイドパネル2に接着されると共に、図示しないパネルに接着され、パネルを補強している。
【0018】
ルーフヘッダ1は車幅方向に延在して、図示しないパネルとフロントガラスを支持しており、ルーフサイドパネル2はルーフヘッダ1及び図示しないパネルとフロントガラスを支持している。
【0019】
以上述べたルーフの構造において、エンジンルーム内のエンジンやトランスミッションの振動、あるいは、路面からタイヤに入力されて図示しないサスペンション装置からシャシーを介して伝達される振動が、ルーフヘッダ1に伝達されると、ルーフヘッダ1は図示しないパネルとフロントガラスと共に振動し、この振動とともに車室内の空気の体積変化が生じて車室内の騒音及び振動が発生する。
【0020】
通常、車両において問題となるのは車室内の音場の共鳴周波数とルーフヘッダの一次共振周波数が合致して騒音及び振動が大きくなることと、車室内の音場の共鳴周波数とルーフヘッダの二次共振周波数が合致して騒音及び振動が大きくなることである。なお、ルーフヘッダの三次以上の共振周波数については車室内の音場の共鳴周波数と共振周波数にずれがあるため通常問題とならない。
【0021】
なお、一次共振とは図2に示すように、ルーフヘッダ1の車幅方向中央(ルーフヘッダ1の車幅方向長さをWとすると1/2Wの位置)を含む領域を腹とし、ルーフヘッダ1の車幅方向端を節とする振動であり、二次共振とは図3に示すように、ルーフヘッダ1の車幅方向中央と車幅方向端との中央(1/4Wと3/4Wの位置)を含む領域を腹とし、車幅方向中央及び車幅方向端を節とする振動である。
【0022】
この場合に取り得る対策としては、パネル及びフロントガラスを支持しているルーフヘッダ1の一次共振周波数を、車室内の音場の共鳴周波数に対して高くしてずらし、ルーフヘッダ1の二次共振周波数を、車室内の音場の共鳴周波数に対して低くしてずらすことが有効である。
【0023】
そこで本実施例においては、図4に示すように、ルーフヘッダ1の車幅方向中央を含む一次共振の腹を構成する部分1aを、異方性繊維部材を構成する繊維強化プラスチックにより構成し、この繊維強化プラスチックを構成する繊維の主たる延在方向を車幅方向とする。なお、図4中左右方向は車幅方向を、上下方向は車両前後方向を示す。
【0024】
加えて、図4に示すように、ルーフヘッダ1の車幅方向中央と車幅方向端との中央を含む二次共振の腹を構成する部分1bを、異方性繊維部材を構成する繊維強化プラスチックにより構成し、繊維強化プラスチックを構成する繊維の主たる延在方向を車両前後方向とする。
【0025】
ここで、繊維の延在方向が相互に異なる繊維強化プラスチックを、図4に示すように一体的に形成するにあたっては、図4の1aを構成する部分と、1bを構成する部分とをそれぞれ以下のように形成する。
【0026】
図5は本発明に係わるルーフヘッダの一実施形態の厚み方向の断面(図4におけるAA断面)を示す模式図である。図5に示すように、ルーフヘッダ1は、基盤部材4と、第一の積層部材5と、第二の積層部材6と、周辺部材7を積層して相互に接着することにより構成される。
【0027】
基盤部材4は、車幅方向全体にわたって延在して、母材に対する繊維の方向が一方向に拘束されない、等方性の繊維強化プラスチックより構成される。なお、繊維強化プラスチックとはプラスチックとしての母材に繊維を入れてその強度を補強したものである。
【0028】
母材としては、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂や、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂等の種々の物を使用することが可能であり、繊維としては、グラスファイバや炭素繊維、芳香族ポリアミド系樹脂等を使用することが可能である。
【0029】
なお、以下に述べる第一の積層部材5、第二の積層部材6、周辺部材7、第一の積層部材8、第二の積層部材9、周辺部材10についても、繊維強化プラスチックを構成する母材及び繊維については同様であるため、以下の記載においては詳細な説明は省略する。
【0030】
第一の積層部材5は、ルーフヘッダ1の車幅方向中央を含む一次共振の腹を構成する部分1aを構成するものであり、繊維の主たる延在方向が車幅方向に引きそろえられた、異方性繊維部材を構成する繊維強化プラスチックから構成され、ここでは基盤部材4の車幅方向中央部分に二層積層される。
【0031】
第二の積層部材6は、ルーフヘッダ1の車幅方向中央と車幅方向端との中央を含む二次共振の腹を構成する部分1bを構成するものであり、繊維の主たる延在方向が車両前後方向に引きそろえられた、異方性繊維部材を構成する繊維強化プラスチックから構成され、ここでは、基盤部材4に積層された第一の積層部材5の車幅方向両側に二層積層される。
【0032】
周辺部材7は、母材に対する繊維の方向が一方向に拘束されない、等方性の繊維強化プラスチックより構成され、基盤部材4に積層された第二の積層部材6の車幅方向両側に、二層積層される。
【0033】
この様にルーフヘッダ1を構成することにより、まず、ルーフヘッダ1の車幅方向中央を含む、一次共振の腹を構成する部分1aにおいて、繊維強化プラスチックを構成する繊維方向を車幅方向としていることに起因して、ルーフヘッダ1の車幅方向の剛性を高めることができる。これにより、ルーフヘッダ1の一次共振周波数を上げて、車室内の音場の共鳴周波数からルーフヘッダ1の一次共振周波数をずらせることにより、車室内の共鳴を防止して、車室内の騒音及び振動を低減することができる。
【0034】
加えて、ルーフヘッダ1を上記のように構成することにより、ルーフヘッダ1の車幅方向中央と車幅方向端との中央を含む、二次共振の腹を構成する部分1bにおいて、繊維強化プラスチックを構成する繊維の延在方向を車両前後方向とし、車幅方向に対して繊維の延在方向を直角とすることに起因して、ルーフヘッダ1の車幅方向の剛性を低めることができる。これにより、ルーフヘッダ1の二次共振周波数を下げて、車室内の音場の共鳴周波数からルーフヘッダ1の二次共振周波数をずらせることにより、車室内の共鳴を防止して、車室内の騒音及び振動を低減することができる。
【0035】
さらに、二次共振の腹を構成する部分1bにおいて、繊維方向を車幅方向とした繊維強化プラスチックを延在させないことにより、ルーフヘッダ1の二次共振周波数が逆に上昇して、車室内の音場の共鳴周波数と当該二次共振周波数が重なって、車室内の騒音及び振動が増加してしまうことを防止することができる。
【0036】
加えて、本実施例1においては、車室内の騒音及び振動を低減するにあたり、ルーフヘッダ1を構成する繊維強化プラスチックを構成する繊維の方向を変更するのみであるので、ルーフヘッダ1の重量の増加や製造コストの増大を招くことを防止することができる。
【実施例2】
【0037】
上述した実施例1のルーフヘッダ1においては、第一の積層部材5と第二の積層部材6を積層するにあたり、基盤部材4を必要としたが、第一の積層部材5及び第二の積層部材の厚み方向の断面形状を台形形状とすることにより、基盤部材4を廃した構成とすることもできる。
【0038】
図6は本発明に係わるルーフヘッダの他の実施形態の厚み方向の断面(図4におけるAA断面)を示す模式図である。
【0039】
図6に示すように、ルーフヘッダ1は、断面形状が台形形状の第一の積層部材8と、同じく断面形状が台形形状の第二の積層部材9と、同じく断面形状が台形形状の周辺部材7を積層して相互に接着することにより構成される。
【0040】
第一の積層部材8は、ルーフヘッダ1の車幅方向中央を含む一次共振の腹を構成する部分1aを構成するものであり、繊維の主たる延在方向が車幅方向に引きそろえられた、異方性繊維部材を構成する繊維強化プラスチックから構成され、断面形状が、上底が下底よりも短い台形形状に形成される。
【0041】
第二の積層部材9は、ルーフヘッダ1の車幅方向中央と車幅方向端との中央を含む二次共振の腹を構成する部分1bを構成するものであり、繊維の主たる延在方向が車両前後方向に引きそろえられた、異方性繊維部材を構成する繊維強化プラスチックから構成され、断面形状が、上底が下底よりも長い台形形状に形成される。この台形形状の断面においては、上底の車幅方向内側端の下底の車幅方向内側端に対するオフセット量は、第一の積層部材8の断面形状における、下底の車幅方向外側端に対する上底の車幅方向外側端に対するオフセット量と同じとしている。
【0042】
周辺部材10は、母材に対する繊維の方向が一方向に拘束されない、等方性の繊維強化プラスチックより構成され、断面形状が、上底が下底よりも短い台形形状に形成される。台形形状の断面においては、上底の車幅方向内側端の下底の車幅方向内側端に対するオフセット量は、第二の積層部材9の断面形状における、下底の車幅方向外側端に対する上底の車幅方向外側端に対するオフセット量と同じとしている。なお、周辺部材10の車幅方向外側端は厚み方向に平行な形状をなしている。
【0043】
このように形成された第一の積層部材8を、図示しない平板上にまず配置し、その車幅方向両側に一対の第二の積層部材9を配置する。さらに、その第二の積層部材9の車幅方向両側に周辺部材10を配置し、ルーフヘッダ1の最下層を形成する。このように形成されたルーフヘッダ1の最下層に対して、さらに、第一の積層部材8をその車幅方向中央部に配置し、その車幅方向両側に一対の第二の積層部材9を配置する。さらに、その第二の積層部材9の車幅方向両側に周辺部材10を配置し、ルーフヘッダ1の二段目の層を形成する。
【0044】
同様にして、二段目の層に対して、さらに、第一の積層部材8をその車幅方向中央部に配置し、その車幅方向両側に一対の第二の積層部材9を配置する。さらに、その第二の積層部材9の車幅方向両側に周辺部材10を配置し、ルーフヘッダ1の三段目の層を形成する。このようにしてルーフヘッダ1を構成することにより、第一の積層部材8、第二の積層部材9、周辺部材10のそれぞれ台形形状の斜辺部分が相互にオーバーラップして噛み合って支持しあうので、ルーフヘッダ1は必要な強度を担保することができ、これにより、基盤部材4を廃した構成とすることができる。
【0045】
加えて、この様にルーフヘッダ1を構成することにより、まず、ルーフヘッダ1の車幅方向中央を含む、一次共振の腹を構成する部分1aにおいて、繊維強化プラスチックを構成する繊維方向のほぼ全てを車幅方向とすることができることに起因して、ルーフヘッダ1の車幅方向の剛性を実施例1に比べてさらに高めることができる。これにより、ルーフヘッダ1の一次共振周波数を上げて、車室内の音場の共鳴周波数から当該一次共振周波数をずらせることにより、車室内の共鳴を防止して、車室内の騒音及び振動を低減する効果をさらに高めることができる。
【0046】
加えて、ルーフヘッダ1を上記のように構成することにより、ルーフヘッダ1の車幅方向中央と車幅方向端との中央を含む、二次共振の腹を構成する部分において、繊維強化プラスチックを構成する繊維の延在方向のほぼ全てを車両前後方向とし、車幅方向に対して繊維の延在方向を直角とすることに起因して、ルーフヘッダ1の車幅方向の剛性を実施例1に比べてさらに低めることができる。これにより、ルーフヘッダ1の二次共振周波数を下げて、車室内の音場の共鳴周波数から当該二次共振周波数をずらせることにより、車室内の共鳴を防止して、車室内の騒音及び振動を低減する効果をさらに高めることができる。
【0047】
なお、本実施例2においても、二次共振の腹を構成する部分1bにおいて、繊維方向を車幅方向とした繊維強化プラスチックを延在させないことにより、ルーフヘッダ1の二次共振周波数が逆に上昇して、車室内の音場の共鳴周波数と当該二次共振周波数が重なって、車室内の騒音及び振動が増加してしまうことを防止することができる。
【0048】
さらに、本実施例2においても、車室内の騒音及び振動を低減するにあたり、ルーフヘッダ1を構成する繊維強化プラスチックを構成する繊維の方向を変更するのみであるので、ルーフヘッダ1の重量の増加や製造コストの増大を招くことを防止することができる。
【0049】
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、車両に適用して好適なルーフヘッダに関するものであり、車室内の騒音及び振動を効果的に低減することができるので、乗用車、トラック、バス等の様々な車両に適用しても有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に係るルーフヘッダの一実施形態を示す模式図である。
【図2】従来のルーフヘッダの振動モードを示す模式図である。
【図3】従来のルーフヘッダの振動モードを示す模式図である。
【図4】本発明に係るルーフヘッダの一実施形態を示す模式図である。
【図5】本発明に係るルーフヘッダの一実施形態を示す模式図である。
【図6】本発明に係るルーフヘッダの一実施形態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0052】
1 ルーフヘッダ
2 ルーフサイドパネル
3 ルーフリンフォース
4 基盤部材
5 第一の積層部材
6 第二の積層部材
7 周辺部材
8 第一の積層部材
9 第二の積層部材
10 周辺部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のルーフを構成するパネルを支持する車幅方向に延在するルーフヘッダであって、
当該ルーフヘッダの内、一次共振の腹を構成する部分を、異方性繊維部材により構成し、
当該異方性繊維部材を構成する繊維の主たる延在方向を車幅方向とすることを特徴とするルーフヘッダ。
【請求項2】
前記一次共振の腹を構成する部分が、前記ルーフヘッダの車幅方向中央を含むことを特徴とする請求項1に記載のルーフヘッダ。
【請求項3】
車両のルーフを構成するパネルを支持する車幅方向に延在するルーフヘッダであって、
当該ルーフヘッダの内、二次共振の腹を構成する部分を、異方性繊維部材により構成し、
当該異方性繊維部材を構成する繊維の主たる延在方向を車両前後方向とすることを特徴とするルーフヘッダ。
【請求項4】
前記二次共振の腹を構成する部分が、前記ルーフヘッダの車幅方向中央と車幅方向端との中央を含むことを特徴とする請求項3に記載のルーフヘッダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−100587(P2008−100587A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−284100(P2006−284100)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】