レセプタクルコネクタ
【課題】レセプタクルコネクタのベース部の強度を向上させること。
【解決手段】嵌合用の凹部を備えるプラグコネクタが挿抜される挿抜口を有するシェルと、シェルの内部に配置され、プラグコネクタの凹部に嵌合可能な凸部１１、および、凸部１１を挿抜口の側に突出した状態に支持する保持部１２を有するベース部３と、プラグコネクタのコンタクトと接触可能に少なくとも一部が凸部１１の突出方向に沿って露出した状態で凸部１１に保持される延出部分５、および、保持部１２に埋設保持される埋設保持部分６を有しつつ、挿抜口の幅方向に並設される複数のポスト４とを備え、複数のポスト４のうち少なくとも一つに対して、その延出部分５から埋設保持部分６に亘る領域に高剛性領域１３を設けてある。
【解決手段】嵌合用の凹部を備えるプラグコネクタが挿抜される挿抜口を有するシェルと、シェルの内部に配置され、プラグコネクタの凹部に嵌合可能な凸部１１、および、凸部１１を挿抜口の側に突出した状態に支持する保持部１２を有するベース部３と、プラグコネクタのコンタクトと接触可能に少なくとも一部が凸部１１の突出方向に沿って露出した状態で凸部１１に保持される延出部分５、および、保持部１２に埋設保持される埋設保持部分６を有しつつ、挿抜口の幅方向に並設される複数のポスト４とを備え、複数のポスト４のうち少なくとも一つに対して、その延出部分５から埋設保持部分６に亘る領域に高剛性領域１３を設けてある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、携帯電話やＰＤＡ等の小型電子機器に搭載されるマイクロＵＳＢ規格に準拠したレセプタクルコネクタに関する。
【背景技術】
【０００２】
マイクロＵＳＢ規格に準拠するレセプタクルコネクタは、ミニＵＳＢ規格に準拠するレセプタクルコネクタと比べてその外形寸法が半分程度に小型化・薄型化されており、携帯電話、ＰＤＡ、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤー等の様々な小型電子機器に幅広く利用されている。
【０００３】
一方、このような小型電子機器のレセプタクルコネクタには、プラグコネクタが頻繁に挿抜されることから、高度な耐久性が必要とされており、従来のレセプタクルコネクタとしては、例えば、特許文献１に示すものが知られている。
【０００４】
特許文献１に記載されるレセプタクルコネクタは、嵌合用の凹部を備えるプラグコネクタが挿抜される挿抜口を有するシェルと、前記シェルの内部に配置され、前記プラグコネクタの凹部に嵌合可能な凸部、及び該凸部を前記挿抜口の側に突出した状態に支持する保持部を有するベース部という基本的な構成の他に、半田付け面を有する保持突部を備える。
【０００５】
上記従来のレセプタクルコネクタでは、保持突部を設けることによって、プラグコネクタを挿抜するときのねじりやこじり等の力がレセプタクルコネクタに働いても、レセプタクルコネクタに作用する上下方向のモーメントが生じ難くなり、レセプタクルコネクタが配線基板から剥離することが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００８−２４３５３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
上記特許文献１に記載される従来のレセプタクルコネクタは、配線基板に対するレセプタクルコネクタの固定強度を向上させるものであるが、レセプタクルコネクタのシェル内に配置されるベース部の強度を向上させるものではない。
【０００８】
従来のレセプタクルコネクタにおいては、プラグコネクタをレセプタクルコネクタの挿抜口に挿入するとき、プラグコネクタの先端がレセプタクルコネクタのベース部の凸部に接触すると、凸部がその根元付近（凸部と保持部との境界付近）を固定端として上方又は下方に撓む。そのため、プラグコネクタがベース部の凸部に頻繁に接触すると、ベース部の凸部の根元付近に応力が集中して強度が低下する虞があった。
即ち、本発明の目的は、レセプタクルコネクタのベース部の強度を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明のレセプタクルコネクタの第１特徴構成は、嵌合用の凹部を備えるプラグコネクタが挿抜される挿抜口を有するシェルと、前記シェルの内部に配置され、前記プラグコネクタの凹部に嵌合可能な凸部、および、該凸部を前記挿抜口の側に突出した状態に支持する保持部を有するベース部と、前記プラグコネクタのコンタクトと接触可能に少なくとも一部が前記凸部の突出方向に沿って露出した状態で前記凸部に保持される延出部分、および、前記保持部に埋設保持される埋設保持部分を有しつつ、前記挿抜口の幅方向に並設される複数のポストとを備え、前記複数のポストのうち少なくとも一つに対して、その延出部分から埋設保持部分に亘る領域に高剛性領域を設けてある点にある。
【００１０】
〔作用及び効果〕
本構成のごとく、複数のポストのうち少なくとも一つに対して、その延出部分から埋設保持部分に亘る領域に高剛性領域を設けることによって、当該高剛性領域を有するポストの延出部分から埋設保持部分に亘る領域の剛性が向上する。これによりベース部における凸部の根元付近の強度が向上するため、プラグコネクタがベース部の凸部に接触したとしても、ベース部の凸部の撓みが抑えられて、ベース部の強度低下を防止することができる。
【００１１】
第２特徴構成は、前記高剛性領域が、前記複数のポストのうち、前記挿抜口の幅方向の両端に配置されるポストに設けられている点にある。
【００１２】
〔作用及び効果〕
本構成のごとく、高剛性領域を複数のポストのうち挿抜口の幅方向の両端に配置されるポストに設ける構成とすれば、ベース部における凸部の根元付近の中でも特に応力が集中し易い凸部の根元部分の両端部分の強度を向上させることができる。
【００１３】
第３特徴構成は、前記両端に配置されるポストが平板形状であって、前記高剛性領域が、前記両端に配置されるそれぞれのポストにおける前記挿抜口の幅方向の外側端部を、前記凸部の突出方向に沿って折り曲げて形成される点にある。
【００１４】
〔作用及び効果〕
本構成のごとく高剛性領域を、両端に配置されるそれぞれのポストにおける挿抜口の幅方向の外側端部を、凸部の突出方向に沿って折り曲げて形成すれば、補強部材を別途用いる必要もなく部品点数が増加しないため、コスト増を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明のレセプタクルコネクタの斜視図である。
【図２】本発明のレセプタクルコネクタの平面図（ａ）、平面図（ａ）の矢視線ｂ−ｂの縦断正面図（ｂ）、及び平面図（ａ）の矢視線ｃ−ｃの縦断側面図（ｃ）である。
【図３】ベース部を上方側から見たときの要部透視斜視図（ａ）、及びベース部を下方側から見たときの要部透視斜視図（ｂ）である。
【発明を実施するための形態】
【００１６】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
本実施形態のレセプタクルコネクタ１は、図１に示す略角筒状に形成される金属製のシェル２と、合成樹脂材料のような絶縁材料からなるベース部３と、図２（ｂ）、（ｃ）に示す金属製の細長い平板がクランク状に折り曲げられてなる５つのポスト４とを備えて構成されている。尚、本実施形態においては、５つのポスト４を備える構成としてあるが、この構成に限定されるものではく、必要に応じて任意の数のポスト４を設定して良い。
【００１７】
図１に示すようにシェル２は、図示しないプラグコネクタが挿抜される挿抜口９を有する。また図２（ａ）〜（ｃ）に示すようにベース部３は、挿抜口９の側に突出する凸部１１と、凸部１１を支持する直方体状の保持部１２とを有する。
【００１８】
図２（ｂ）に示すように、５つのポスト４は、ベース部３において挿抜口９の幅方向Ｘ（保持部１２の長手方向と同じ方向）に沿って並設されている。尚、ポスト４は、インサート成形によってベース部３と一体化されており、各ポスト４は互いに接触することなく絶縁性が保たれている。
【００１９】
図２（ｃ）、及び図３（ａ）、（ｂ）に示すように、各ポスト４は、ベース部３の凸部１１に保持される延出部分５と、ベース部３の保持部に埋設保持される埋設保持部分６と、保持部１２の下端から挿抜口９の側とは反対側に延びる図示しないプリント基板に電気的に接続される端子部７とを有する。尚、本明細書中のレセプタクルコネクタ１における上下方向とは、図２（ｃ）において、紙面下方のポスト４の端子部７が配置される側を下方（紙面の下方）とし、その反対側を上方（紙面の上方）とする。
【００２０】
図２（ｂ）及び図３（ａ）に示すように、本実施形態では、５つのポスト４のうち、挿抜口９の幅方向Ｘの両端に配置される２つのポスト４にのみ、その延出部分５から埋設保持部分６に亘る領域に高剛性領域１３が設けられている。この高剛性領域１３は、挿抜口９の幅方向Ｘの両端に配置されるポスト４のそれぞれの外側端部が、凸部１１の突出方向に沿って上方に折り曲げられることによって形成されている。
【００２１】
高剛性領域１３の強度は、高剛性領域１３を設けていないポスト４の他の領域、例えば、延出部分５の先端部５ａ、後述する露出部５ｂ、及び端子部７などの強度と比べて折り曲げにより高くなる。これにより、高剛性領域１３が設けられているポスト４の延出部分５から埋設保持部分６に亘る領域の剛性が向上するため、ベース部３における凸部１１の根元付近の強度が向上する。
【００２２】
図３（ａ）、（ｂ）に示すように、ポスト４は、延出部分５の先端部５ａが斜め上に折り曲げられており、その先端部５ａ付近から高剛性領域１３に亘る部分が、凸部１１の下方側に露出する露出部５ｂとなる。尚、ポスト４における延出部分５は、図示しないプラグコネクタのコンタクトと接触可能に少なくともその一部が凸部１１の突出方向に沿って露出した状態で凸部１１に保持されればよく、延出部分５の全体が露出するような構成としても良い。
【００２３】
上記構成のレセプタクルコネクタ１に対して、図示しないプラグコネクタを挿抜口９からシェル２の中に挿入したとき、ベース部３の凸部１１が図示しないプラグコネクタの凹部に嵌合して、レセプタクルコネクタ１のポスト４の露出部５ｂと、図示しないプラグコネクタのコンタクトとが接触するように構成されている。
【００２４】
〔その他の実施形態〕
前述の実施形態における高剛性領域１３は、複数のポスト４のうち少なくとも一つに対して設ける構成としても良い。また、高剛性領域１３の他の形状としては、保持部１２の長手方向におけるポスト４の外側端部を凸部１１の突出方向に沿って下方に折り曲げることによって形成したり、あるいは、高剛性領域１３の厚みを他の領域よりも肉厚に設定することなどによって形成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【００２５】
本発明は、マイクロＵＳＢ規格に準拠するレセプタクルコネクタとして、携帯電話、ＰＤＡ、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤー等の様々な小型電子機器に適用することができる。
【符号の説明】
【００２６】
１ レセプタクルコネクタ
２ シェル
３ ベース部
４ ポスト
５ 延出部分
５ａ 露出部
６ 埋設保持部分
７ 端子部
９ 挿抜口
１１ 凸部
１２ 保持部
１３ 高剛性領域
【技術分野】
【０００１】
本発明は、携帯電話やＰＤＡ等の小型電子機器に搭載されるマイクロＵＳＢ規格に準拠したレセプタクルコネクタに関する。
【背景技術】
【０００２】
マイクロＵＳＢ規格に準拠するレセプタクルコネクタは、ミニＵＳＢ規格に準拠するレセプタクルコネクタと比べてその外形寸法が半分程度に小型化・薄型化されており、携帯電話、ＰＤＡ、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤー等の様々な小型電子機器に幅広く利用されている。
【０００３】
一方、このような小型電子機器のレセプタクルコネクタには、プラグコネクタが頻繁に挿抜されることから、高度な耐久性が必要とされており、従来のレセプタクルコネクタとしては、例えば、特許文献１に示すものが知られている。
【０００４】
特許文献１に記載されるレセプタクルコネクタは、嵌合用の凹部を備えるプラグコネクタが挿抜される挿抜口を有するシェルと、前記シェルの内部に配置され、前記プラグコネクタの凹部に嵌合可能な凸部、及び該凸部を前記挿抜口の側に突出した状態に支持する保持部を有するベース部という基本的な構成の他に、半田付け面を有する保持突部を備える。
【０００５】
上記従来のレセプタクルコネクタでは、保持突部を設けることによって、プラグコネクタを挿抜するときのねじりやこじり等の力がレセプタクルコネクタに働いても、レセプタクルコネクタに作用する上下方向のモーメントが生じ難くなり、レセプタクルコネクタが配線基板から剥離することが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００８−２４３５３６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
上記特許文献１に記載される従来のレセプタクルコネクタは、配線基板に対するレセプタクルコネクタの固定強度を向上させるものであるが、レセプタクルコネクタのシェル内に配置されるベース部の強度を向上させるものではない。
【０００８】
従来のレセプタクルコネクタにおいては、プラグコネクタをレセプタクルコネクタの挿抜口に挿入するとき、プラグコネクタの先端がレセプタクルコネクタのベース部の凸部に接触すると、凸部がその根元付近（凸部と保持部との境界付近）を固定端として上方又は下方に撓む。そのため、プラグコネクタがベース部の凸部に頻繁に接触すると、ベース部の凸部の根元付近に応力が集中して強度が低下する虞があった。
即ち、本発明の目的は、レセプタクルコネクタのベース部の強度を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明のレセプタクルコネクタの第１特徴構成は、嵌合用の凹部を備えるプラグコネクタが挿抜される挿抜口を有するシェルと、前記シェルの内部に配置され、前記プラグコネクタの凹部に嵌合可能な凸部、および、該凸部を前記挿抜口の側に突出した状態に支持する保持部を有するベース部と、前記プラグコネクタのコンタクトと接触可能に少なくとも一部が前記凸部の突出方向に沿って露出した状態で前記凸部に保持される延出部分、および、前記保持部に埋設保持される埋設保持部分を有しつつ、前記挿抜口の幅方向に並設される複数のポストとを備え、前記複数のポストのうち少なくとも一つに対して、その延出部分から埋設保持部分に亘る領域に高剛性領域を設けてある点にある。
【００１０】
〔作用及び効果〕
本構成のごとく、複数のポストのうち少なくとも一つに対して、その延出部分から埋設保持部分に亘る領域に高剛性領域を設けることによって、当該高剛性領域を有するポストの延出部分から埋設保持部分に亘る領域の剛性が向上する。これによりベース部における凸部の根元付近の強度が向上するため、プラグコネクタがベース部の凸部に接触したとしても、ベース部の凸部の撓みが抑えられて、ベース部の強度低下を防止することができる。
【００１１】
第２特徴構成は、前記高剛性領域が、前記複数のポストのうち、前記挿抜口の幅方向の両端に配置されるポストに設けられている点にある。
【００１２】
〔作用及び効果〕
本構成のごとく、高剛性領域を複数のポストのうち挿抜口の幅方向の両端に配置されるポストに設ける構成とすれば、ベース部における凸部の根元付近の中でも特に応力が集中し易い凸部の根元部分の両端部分の強度を向上させることができる。
【００１３】
第３特徴構成は、前記両端に配置されるポストが平板形状であって、前記高剛性領域が、前記両端に配置されるそれぞれのポストにおける前記挿抜口の幅方向の外側端部を、前記凸部の突出方向に沿って折り曲げて形成される点にある。
【００１４】
〔作用及び効果〕
本構成のごとく高剛性領域を、両端に配置されるそれぞれのポストにおける挿抜口の幅方向の外側端部を、凸部の突出方向に沿って折り曲げて形成すれば、補強部材を別途用いる必要もなく部品点数が増加しないため、コスト増を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【００１５】
【図１】本発明のレセプタクルコネクタの斜視図である。
【図２】本発明のレセプタクルコネクタの平面図（ａ）、平面図（ａ）の矢視線ｂ−ｂの縦断正面図（ｂ）、及び平面図（ａ）の矢視線ｃ−ｃの縦断側面図（ｃ）である。
【図３】ベース部を上方側から見たときの要部透視斜視図（ａ）、及びベース部を下方側から見たときの要部透視斜視図（ｂ）である。
【発明を実施するための形態】
【００１６】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
本実施形態のレセプタクルコネクタ１は、図１に示す略角筒状に形成される金属製のシェル２と、合成樹脂材料のような絶縁材料からなるベース部３と、図２（ｂ）、（ｃ）に示す金属製の細長い平板がクランク状に折り曲げられてなる５つのポスト４とを備えて構成されている。尚、本実施形態においては、５つのポスト４を備える構成としてあるが、この構成に限定されるものではく、必要に応じて任意の数のポスト４を設定して良い。
【００１７】
図１に示すようにシェル２は、図示しないプラグコネクタが挿抜される挿抜口９を有する。また図２（ａ）〜（ｃ）に示すようにベース部３は、挿抜口９の側に突出する凸部１１と、凸部１１を支持する直方体状の保持部１２とを有する。
【００１８】
図２（ｂ）に示すように、５つのポスト４は、ベース部３において挿抜口９の幅方向Ｘ（保持部１２の長手方向と同じ方向）に沿って並設されている。尚、ポスト４は、インサート成形によってベース部３と一体化されており、各ポスト４は互いに接触することなく絶縁性が保たれている。
【００１９】
図２（ｃ）、及び図３（ａ）、（ｂ）に示すように、各ポスト４は、ベース部３の凸部１１に保持される延出部分５と、ベース部３の保持部に埋設保持される埋設保持部分６と、保持部１２の下端から挿抜口９の側とは反対側に延びる図示しないプリント基板に電気的に接続される端子部７とを有する。尚、本明細書中のレセプタクルコネクタ１における上下方向とは、図２（ｃ）において、紙面下方のポスト４の端子部７が配置される側を下方（紙面の下方）とし、その反対側を上方（紙面の上方）とする。
【００２０】
図２（ｂ）及び図３（ａ）に示すように、本実施形態では、５つのポスト４のうち、挿抜口９の幅方向Ｘの両端に配置される２つのポスト４にのみ、その延出部分５から埋設保持部分６に亘る領域に高剛性領域１３が設けられている。この高剛性領域１３は、挿抜口９の幅方向Ｘの両端に配置されるポスト４のそれぞれの外側端部が、凸部１１の突出方向に沿って上方に折り曲げられることによって形成されている。
【００２１】
高剛性領域１３の強度は、高剛性領域１３を設けていないポスト４の他の領域、例えば、延出部分５の先端部５ａ、後述する露出部５ｂ、及び端子部７などの強度と比べて折り曲げにより高くなる。これにより、高剛性領域１３が設けられているポスト４の延出部分５から埋設保持部分６に亘る領域の剛性が向上するため、ベース部３における凸部１１の根元付近の強度が向上する。
【００２２】
図３（ａ）、（ｂ）に示すように、ポスト４は、延出部分５の先端部５ａが斜め上に折り曲げられており、その先端部５ａ付近から高剛性領域１３に亘る部分が、凸部１１の下方側に露出する露出部５ｂとなる。尚、ポスト４における延出部分５は、図示しないプラグコネクタのコンタクトと接触可能に少なくともその一部が凸部１１の突出方向に沿って露出した状態で凸部１１に保持されればよく、延出部分５の全体が露出するような構成としても良い。
【００２３】
上記構成のレセプタクルコネクタ１に対して、図示しないプラグコネクタを挿抜口９からシェル２の中に挿入したとき、ベース部３の凸部１１が図示しないプラグコネクタの凹部に嵌合して、レセプタクルコネクタ１のポスト４の露出部５ｂと、図示しないプラグコネクタのコンタクトとが接触するように構成されている。
【００２４】
〔その他の実施形態〕
前述の実施形態における高剛性領域１３は、複数のポスト４のうち少なくとも一つに対して設ける構成としても良い。また、高剛性領域１３の他の形状としては、保持部１２の長手方向におけるポスト４の外側端部を凸部１１の突出方向に沿って下方に折り曲げることによって形成したり、あるいは、高剛性領域１３の厚みを他の領域よりも肉厚に設定することなどによって形成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【００２５】
本発明は、マイクロＵＳＢ規格に準拠するレセプタクルコネクタとして、携帯電話、ＰＤＡ、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤー等の様々な小型電子機器に適用することができる。
【符号の説明】
【００２６】
１ レセプタクルコネクタ
２ シェル
３ ベース部
４ ポスト
５ 延出部分
５ａ 露出部
６ 埋設保持部分
７ 端子部
９ 挿抜口
１１ 凸部
１２ 保持部
１３ 高剛性領域
【特許請求の範囲】
【請求項１】
嵌合用の凹部を備えるプラグコネクタが挿抜される挿抜口を有するシェルと、
前記シェルの内部に配置され、前記プラグコネクタの凹部に嵌合可能な凸部、および、該凸部を前記挿抜口の側に突出した状態に支持する保持部を有するベース部と、
前記プラグコネクタのコンタクトと接触可能に少なくとも一部が前記凸部の突出方向に沿って露出した状態で前記凸部に保持される延出部分、および、前記保持部に埋設保持される埋設保持部分を有しつつ、前記挿抜口の幅方向に並設される複数のポストとを備え、
前記複数のポストのうち少なくとも一つに対して、その延出部分から埋設保持部分に亘る領域に高剛性領域を設けてあるレセプタクルコネクタ。
【請求項２】
前記高剛性領域が、前記複数のポストのうち、前記挿抜口の幅方向の両端に配置されるポストに設けられている請求項１に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項３】
前記両端に配置されるポストが平板形状であって、前記高剛性領域が、前記両端に配置されるそれぞれのポストにおける前記挿抜口の幅方向の外側端部を、前記凸部の突出方向に沿って折り曲げて形成される請求項２に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項１】
嵌合用の凹部を備えるプラグコネクタが挿抜される挿抜口を有するシェルと、
前記シェルの内部に配置され、前記プラグコネクタの凹部に嵌合可能な凸部、および、該凸部を前記挿抜口の側に突出した状態に支持する保持部を有するベース部と、
前記プラグコネクタのコンタクトと接触可能に少なくとも一部が前記凸部の突出方向に沿って露出した状態で前記凸部に保持される延出部分、および、前記保持部に埋設保持される埋設保持部分を有しつつ、前記挿抜口の幅方向に並設される複数のポストとを備え、
前記複数のポストのうち少なくとも一つに対して、その延出部分から埋設保持部分に亘る領域に高剛性領域を設けてあるレセプタクルコネクタ。
【請求項２】
前記高剛性領域が、前記複数のポストのうち、前記挿抜口の幅方向の両端に配置されるポストに設けられている請求項１に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項３】
前記両端に配置されるポストが平板形状であって、前記高剛性領域が、前記両端に配置されるそれぞれのポストにおける前記挿抜口の幅方向の外側端部を、前記凸部の突出方向に沿って折り曲げて形成される請求項２に記載のレセプタクルコネクタ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１２−１４６４１９（Ｐ２０１２−１４６４１９Ａ）
【公開日】平成２４年８月２日（２０１２．８．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−２２９３（Ｐ２０１１−２２９３）
【出願日】平成２３年１月７日（２０１１．１．７）
【出願人】（０００１９４９１８）ホシデン株式会社 (527)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年８月２日（２０１２．８．２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年１月７日（２０１１．１．７）
【出願人】（０００１９４９１８）ホシデン株式会社 (527)
【Ｆターム（参考）】
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