説明

レセプタクルデバイス

【課題】高いアクセス速度を実現しながらUSB仕様等の既存のプロトコルとの下位互換性を維持する。
【解決手段】第一の内側表面と第二の内側表面を含むハウジングであって、第一の内側表面が第二の内側表面に対向するハウジングと、ハウジングの第一の内側表面と第二の内側表面により画定されるチャンバと、USB互換モード動作と1ビットMuモード動作の一方をサポートするように構成されている電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行と電気的に連結することが可能な第一の接点の行と、第一の内側表面と第二の内側表面の一方に配置され、且つレセプタクルデバイスの開口に近づく位置にある第二の接点の行であって、USB互換モード動作をサポートするように構成されている電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行と電気的に連結することが可能な第二の接点の行とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2005年12月22日出願の米国特許仮出願第60/753,328号の優先権を主張し、引用によって本願に援用される2007年7月27日出願の米国特許出願第11/426,706号の一部継続出願である。
【0002】
本発明は、一般に取り外し可能な電気的インタフェースデバイスに関し、より詳しくは、取り外し可能な電気的インタフェースデバイスのためのレセプタクルデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
メモリカードは、フラッシュメモリ、EPROMまたはEEPROM(電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ)のような不揮発性メモリのアレイに代表されるデジタルメモリが収容された小型携帯パッケージとして知られている。メモリカードは、パーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、カメラ、その他、リムーバブルデータストレージをサポートする電子機器から大量のデータを記憶するための機器として人気を集めている。
【0004】
一般にメモリカードは、表面から設けられた電気接点を備え、ホスト電子システムまたはデバイス、特に携帯用デバイスの、これに対応するレセプタクルと容易に接続し、またレセプタクルから取り外すことができる。メモリカードについては多くの規格が運用されており、その例としてはカリフォルニア州クパチーノのマルチメディアカードアソシエーション(MNCA)によるマルチメディアカード(MMC)やセキュアデジタルカードアソシエーション(SDA)によるセキュアデジタル(SD)カード等がある。MMCカードは、小型で低消費電力のデバイスにおいてデジタル情報の記憶、読み出しを行うためのコンパクトなリムーバブルメモリカードである。MMCは、音楽プレイヤ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、デジタルカメラ、ビデオレコーダ、GPSナビゲーションデバイス等の多くの携帯電子機器に使用されている。SDカードはフラッシュメモリカードであり、デジタルカメラやハンドヘルドコンピュータ等の携帯用デバイスに使用されている。
【0005】
リムーバブルメモリカードの上記以外の規格として、メモリストレージに限定されないものの、ユニバーサルシリアルバス(USB)もまた知られている。USBはプリンタ、キーボード、スキャナ、ポインティングデバイス、PDA等のデバイスをサポートする高速シリアルバスである。USBは、このプロトコルが最小限の接続で複数の機器をネットワーク化でき、ユーザにとってより使いやすいものであるため、コンピュータ業界の標準となった。USBは現在、USB仕様を策定した企業グループにより設立された非営利組織であるUSB Implementers Forum,Inc.が作成、管理するUniversal Serial Bus Specificationによって定義されている。この仕様は、USBの動作のすべての面、たとえば、電気的、機械的、通信上の特徴と仕様を網羅する。USBの1つの重要な特徴は、これによって周辺機器がそれ自身に関する情報を記憶し、その情報をホストの要求に応じて提供できる点である。その結果、ホストは、それがコンピュータ、オペレーティングシステムあるいはアプリケーションプログラムのいずれであるかを問わず、さまざまなデバイスに代わってこの情報を維持する必要がなくなる。デバイス自身が情報を記憶し、提供するからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
メモリカードの進化においては、低い消費電力でより高いアクセス速度を実現しながら、MMC、SD、メモリスティック、XDおよびUSB仕様等の既存のプロトコルとの下位互換性を維持するメモリカードが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
新規のリムーバブルメモリカード規格を提案する。本発明による規格には、検出方法とハードウェアインタフェース互換性に関する要求事項の両方が含まれる。さらに、この新規の規格には、MMC、SD、メモリスティック、XD、USBアプリケーションとの下位互換性がある。
【0008】
本発明の1つの実施例によれば、電気的インタフェースデバイス及びUSB互換プラグ用のレセプタクルデバイスが提供され、この電気的インタフェースデバイスはホストとのデータの送受信が可能であり、ユニバーサルシリアルバス(USB)互換モード、Muモード(つまり、デジタルパラレルUSBバスモードまたはUSB高速チップ間モードのうちのいずれかで動作するように構成されており、レセプタクルデバイスは、第一の内側表面と第二の内側表面を有するハウジングであって、第一の内側表面が第二の内側表面と対向するハウジングと、またハウジングの第一の内側表面と第二の内側表面によって画定されるチャンバと、第一の内側表面と第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記レセプタクルデバイスの開口からはなれている位置にある第一の接点の行であって、USB互換モード動作と1ビットMuモード動作の一方をサポートするように構成されている電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行に電気的に連結できる第一の接点の行と、第一の内側表面と第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記レセプタクルデバイスの開口に近づく位置にある第二の接点の行であって、USB互換モード動作をサポートするように構成されている前記電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行と電気的に連結し、又は前記第二に接点は前記USB互換モード動作をサポートするように構成されたUSB互換プラグのパッドの行に電気的に連結できる第二の接点の行と、第一の内側表面と第二の内側表面の一方に設けられた少なくとも1つの突出部であって、第一の接点の行が不正に接触することを防止するように配置されている少なくとも1つの突出部とを備える。
【0009】
さらに本発明によれば、電気的インタフェースデバイス及びUSB互換プラグ用のレセプタクルデバイスが提供され、この電気的インタフェースデバイスはホストとのデータの送受信が可能であり、ユニバーサルシリアルバス(USB)互換モード、Muモード(デジタルパラレルUSBバスモード)のうちのいずれかで動作するように構成されており、レセプタクルデバイスは、第一の内側表面と第二の内側表面によって画定されるチャンバであって、第一の内側表面が第二の内側表面と対向するチャンバと、第一の内側表面と第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記レセプタクルデバイスの開口から離れている位置にある第一の接点の行であって、電気的インタフェースデバイスがチャンバ内に1つの方向で挿入されると電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行に電気的に連結するよう構成された第一の接点の行と、第一の内側表面と第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記レセプタクルデバイスの開口に近づく位置にある第二の接点の行であって、USB互換パッドがチャンバの中に上記の方向に挿入されるとUSB互換プラグのパッドの行に電気的に連結して前記USB互換モードをサポートするように構成され、又は前記電気的インタフェースデバイスが前記チャンバ内に1つの方向で挿入されると、前記電気的インタフェースデバイスの前記第一のパッド行と電気的に連結されるように構成された第二の接点の行と、第一の内側表面と第二の内側表面のうちの一方に設けられた少なくとも1つの突出部であって、上記の方向に反して、第一の接点の行を超えて延びる少なくとも1つの突出部を備える。
【0010】
さらに本発明によれば、電気的インタフェースデバイス及びUSB互換プラグ用のレセプタクルデバイスが提供され、この電気的インタフェースデバイスはホストとのデータの送受信が可能であり、ユニバーサルシリアルバス(USB)互換モード、Muモード(デジタルパラレルUSBバスモード)のうちのいずれかで動作するように構成されており、レセプタクルは、第一の内側表面と第二の内側表面によって画定されるチャンバであって、第一の内側表面が第二の内側表面と対向するチャンバと、第一の内側表面と第二の内側表面の一方に配置された第一の接点の行であって、電気的インタフェースデバイスがチャンバ内に1つの方向で挿入されると電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行に電気的に連結するよう構成された第一の接点の行と、第一の内側表面と第二の内側表面の一方に設けられた少なくとも1つの突出部であって、上記の方向に反して、第一の接点の行を超えて延びる少なくとも1つの突出部を備える。
【0011】
上記の一般的な記述と以下の詳細な記述はいずれも例と説明にすぎず、特許請求範囲による本発明を限定するものではないと理解すべきである。
【0012】
添付の図面は、本明細書に組み込まれ、その一部を構成し、本発明の1つの実施例を表し、説明文とともに本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0013】
上記の概要と本発明に関する以下の詳細な記述は、付属の図面を参照しながら読むと、より理解しやすい。本発明を説明するために、現時点で好ましい実施例を図に示した。しかしながら、本発明は図に示される詳細な配置と手段に限定されるものではないと理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1A】本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイスの一般的利用の機能ブロック図である。
【図1B】本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイスの一般的利用の機能ブロック図である。
【図1C】本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイスの一般的利用の機能ブロック図である。
【図2】本発明の別の実施例による電気的インタフェースデバイスの一般的利用の機能ブロック図である。
【図3A】本発明の実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。
【図3B】本発明の実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。
【図3C】本発明の実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。
【図3D】本発明の実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。
【図4A】本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイスの端子配置図である。
【図4B】図4Aに示す電気的インタフェースデバイスの端子割当表である。
【図5A】本発明の別の実施例による電気的インタフェースデバイスの端子配置図である。
【図5B】図5Aに示す電気的インタフェースデバイスの端子割当表である。
【図6A】本発明のさらに別の実施例による電気的インタフェースデバイスの端子配置図である。
【図6B】図6Aに示す電気的インタフェースデバイスの端子割当表である。
【図6C】図6Aに示す電気的インタフェースデバイスの別の端子配置図である。
【図7A】本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。
【図7B】本発明の他の実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。
【図7C】本発明の1つの実施例による、図7Aに示す電気的インタフェースデバイスとともに使用するためのアダプタの概略図である。
【図7D】本発明の別の実施例による、図7Aに示す電気的インタフェースデバイスとともに使用するためのアダプタの概略図である。
【図8A】本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイスの端子レイアウトである。
【図8B】図8Aに示す電気的インタフェースデバイスとともに使用するのに適したマイクロメモリカードの上面概略図である。
【図8C】本発明の別の実施例による電気的インタフェースデバイスを示す図である。
【図8D】本発明のさらに別の実施例による電気的インタフェースデバイスを示す図である。
【図9】本発明の他の実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。
【図10A】本発明のまた別の実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。
【図10B】図10Aに示す電気的インタフェースデバイスの機能ブロック図である。
【図10C】図10Aに示す電気的インタフェースデバイスの機能ブロック図である。
【図11】デバイス側のインタフェースモード検出方法を示すフローチャートである。
【図12】ホスト側のインタフェースモード検出方法を示すフローチャートである。
【図13A】本発明の例によるレセプタクル140−1の断面概略図である。
【図13B】本発明の別の例によるレセプタクル140−2の断面概略図である。
【図13C】本発明のさらに別の例によるレセプタクル140−3の断面概略図である。
【図13D】本発明のまた別の例によるレセプタクル140−4の断面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
この詳細な記述において、説明を目的として、本発明の実施例を示すのに多くの具体的な細部が示されている。しかしながら当業者であれば、本発明の実施例はここ記載された細部がなくても実施可能であることがわかるであろう。また、構造やデバイスをブロック図の形で示している場合もある。さらに、当業者は、方法を紹介、実行するための具体的なシーケンスは例にすぎず、そのシーケンスは変更でき、変更してもなお本発明の精神と実施例の範囲に含まれることが容易にわかるであろう。
【0016】
図1A,1B,1Cは、本発明の1つの実施例による取り外し可能な電気的インタフェースデバイス30の一般的利用の機能ブロック図である。電気的インタフェースデバイス30は、USBアプリケーション、MMC、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、SM(スマートメディア)、メモリスティック、XDおよびSD(セキュリティデジタル)アプリケーションを含む非USBアプリケーションのうちの少なくとも1つ、およびMuアプリケーションとの互換モード等、複数の動作モードをサポートできる。MuアプリケーションとはデジタルパラレルUSBバスを指し、これは携帯機器用の低電力インタフェースをサポートする。Muカードデバイスとインタフェースは、2005年7月27日出願の「取り外し可能な電子デバイスとその方法」と題する米国特許出願第11/190,233号、2005年7月27日出願の「取り外し可能な電子デバイスのためのインタフェース」と題する米国特許出願第11/190,230号に開示されており、これらの特許出願を引用によって本願に援用する。USB互換モードには、たとえばUSB 2.0アプリケーションがあり、MMC互換モードにはMMC 4.0またはMMC SPI(シリアルペリフェラルインタフェース)アプリケーションのいずれかがある。
【0017】
電気的インタフェースデバイス30は、1ビット、4ビット、8ビットまたは16ビットインタフェースを備え、5V/3.3V/1.8Vの低電力サポートを実現し、スタンバイ中の消費電力はゼロである。さらに、電気的インタフェースデバイス30は、約50KB/秒から120MB/秒の広い帯域幅をサポートできる。これに対し、MMC 4.0は最大速度52MB/秒で1ビット、4ビットまたは8ビットデータ転送をサポートし、USB 2.0は、最大速度60MB/秒でのデータ転送をサポートする。したがって、電気的インタフェースデバイス30は、高速アプリケーションを提供しながら、少なくともUSB、MMC、MMC SPIアプリケーションとの下位互換性を保っている。
【0018】
図1AはUSBモードで動作する電気的インタフェースデバイス30の機能ブロック図である。図1Aを参照すると、電気的インタフェースデバイス30は、インタフェース(IF)モード検出器32、非USBインタフェースコントローラ34、ラッパ35、ユニバーサルシリアルバス(USB)物理層(PHY)回路36、USBデバイスコントローラ37、アプリケーションモジュール38を備える。IFモード検出器32は、電気的インタフェースデバイス30がホスト40に挿入されると、動作モードを検出し、非USBモード、USBモードまたはMuモードのいずれであるかを区別する。ホスト40は、たとえばノートブック、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話、タブレットPC、PDAまたはDV/DSCであり、電気的インタフェースデバイス30を受けるためのカードリーダ(図示せず)を備えているかもしれない。本実施例において、IFモード検出器32は、電気的インタフェースデバイス30が接続されるホスト40がUSB仕様に適合するかを検出する。USBデバイスコントローラ37は、USB PHY回路36を通じ、ホスト40とアプリケーションモジュール38の間の共通バス42でのデータ転送を制御する。アプリケーションモジュール38は、検出された動作モードに応じて、メモリストレージとして、あるいは入力/出力(I/O)インタフェースとしての役割を果たすように機能する。
【0019】
図1Bは、Muモードで動作する電気的インタフェースデバイス30の機能ブロック図である。図1Bを参照すると、IFモード検出器32は、電気的インタフェースデバイス30が接続されるホスト40がMu仕様に適合するかを検出する。USBデバイスコントローラ37は、ラッパ35を通じて、ホスト40とアプリケーションモジュール38の間のデータ転送を制御する。ラッパ35は、別の機能またはプログラムの内の機能やプログラムの呼び出しをラップ(wrap)し、16ビットデータをUSBデバイスコントローラ37により認識可能なシリアルデータに、あるいはその逆に変換する役割を果たす。したがって、ラッパ35は、MuバスとUTMI(USB 2.0トランシーバマクロセルインタフェース)バスとの間の橋渡しをする役割を果たす。UTMIは、USB 2.0の物理層回路と論理回路の一部のインタフェース仕様を定義するために開発され、USB1.1よりはるかに速い高速(HS)モードで480Mpbsのデータ転送速度を実現し、その一方で、USB 1.1規格との下位互換性を保つ。
【0020】
図1Cは、非USBモードで動作する電気的インタフェースデバイス30の機能ブロック図である。図1Cを参照すると、IFモード検出器32は、電気的インタフェースデバイス30が接続されるホスト40が非USB仕様の1つに適合するかを検出する。非USBインタフェースコントローラ34は、ホスト40とアプリケーションモジュール38との間のデータ転送を制御する。非USBアプリケーションは、たとえばMMC 4.0、1ビット、4ビットまたは8ビットインタフェース、MMC SPI、1ビットインタフェースのいずれかである。
【0021】
図2は、本発明の別の実施例による電気的インタフェースデバイス41の一般的利用の機能ブロック図である。図2を参照すると、電気的インタフェースデバイス41は、ホスト40とアプリケーションモジュール38の間のデータ転送を制御する。電気的インタフェースデバイス41は、図1A,1B,1Cに示す電気的インタフェースデバイス30と同様の構造を有するが、IFモード検出器32がなくなり、コントロールユニット42−1が追加された点が異なる。コントロールユニット42−1はさらに、データやコマンドの送信のようなシステム動作を制御するための中央制御ロジック(図示せず)を備える。コントロールユニット42−1はまた、共通バス42でホスト40と通信するために、非USBインタフェースコントローラ34、ラッパ35およびUSB PHY回路36のいずれかを選択するためのバス制御ロジック(図示せず)も備える。
【0022】
図3Aから3Dは、本発明の実施例による電気的インタフェースデバイスの概略図である。本発明による電気的インタフェースデバイスには、USB規格Aのレセプタクルに接続し、これから取り外すためのUSB規格Aとの互換性が有る。USBコネクタは一般に、規格Aと規格Bのコネクタに分類される。規格Aのプラグはホストシステムに向かって上流を向き、規格BのプラグはUSBデバイスに向かって下流を向く。規格AのレセプタクルはUSBホストまたはハブから下流に出力され、規格BのレセプタクルはUSBデバイスまたはハブへと上流に入力される。
【0023】
図3Aを参照すると、電気的インタフェースデバイス50は、第一の接点パッドの行51と第二の接点パッドの行52を有する。第一の接点パッドの行51は、電気的インタフェースデバイス50の1つの辺53の付近に配置され、1つの辺53においてUSB規格Aのレセプタクルに接続し、これから取り外すために用いられる。第二の接点パッドの行52は、第一の接点パッドの行51の付近に設置され、Muインタフェースまたは非USBインタフェース通信に使用される。第二の接点パッドの行52は、4ビットまたは8ビットバスをインターリービングフォーマットでサポートする。電気的インタフェースデバイス50には、左上の隅に電気的インタフェースデバイス50の誤った挿入を防止するための切り欠き54がある。あるいは、電気的インタフェースデバイス50には、誤った挿入を防止するための切り欠きを右上の隅に持たせてもよい。
【0024】
図3Bを参照すると、電気的インタフェースデバイス60は、図3Aに示す電気的インタフェースデバイス50と同様の構造であるが、第二の接点パッドの行62が電気的インタフェースデバイス60の別の辺65に配置されている点が異なる。第一の接点パッドの行61は、1つの辺63に配置され、第二の接点パッドの行62が別の辺65に配置されていると、電気的インタフェースデバイス60は、辺63または辺65のどちらにおいてもホストデバイスに接続することができる。
【0025】
図3Cを参照すると、電気的インタフェースデバイス70は図3Aに示す電気的インタフェースデバイス50と同様の構造を有するが、第一の接点パッドの行71の中の接点パッド714の面積が大きく、カード検出がしやすい点が異なる。本発明の1つの実施例において、接点パッド714は電気的に接地されているか、あるいは基準電圧レベルに接続され、電気的インタフェースデバイス50がホストに挿入されると、ハイに引き上げられる。
【0026】
図3Dを参照すると、電気的インタフェースデバイス80は、図3Cに示す電気的インタフェースデバイス70と同様の構造を有するが、第二の接点パッドの行82が電気的インタフェースデバイス80の別の辺85に配置されている点が異なる。第一の接点パッドの行81が1つの辺83に配置され、第二の接点パッドの行82が別の辺85に配置されることで、電気的インタフェースデバイス80は辺83または辺85のどちらにおいてもホストデバイスに接続できる。
【0027】
図4Aは、本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイス70−1の端子レイアウトを示す。図4Aを参照すると、電気的インタフェースデバイス70−1は、図3Cに示す電気的インタフェースデバイス70と同様の構造を有し、USB規格Aのインタフェース通信のための端子番号1から4および13の第一の端子の行と、Muおよび非USBインタフェース通信のための端子番号5から12の第二の端子の行を有する。
【0028】
図4Bは、図4Aに示す電気的インタフェースデバイス70−1の端子割当表である。図4Bを参照すると、4番の端子は電気的に接地されているか、基準電圧レベルに接続される。13番の端子は、4番の端子と共に1つの接点パッドとして、Muインタフェースモードまたは非USBインタフェースモードを特定するためのカード検出端子として機能する。本発明による1つの実施例において、非USBインタフェースモード、たとえばMMCインタフェースモードのためのコマンドフォーマットは、“40h,00h,00h,00h,00h,95h”であり、Muインタフェースモード用のコマンドフォーマットはMMCコマンドフォーマットとは異なる。4番の端子は13番の端子より電気的インタフェースデバイス70−1の辺73に近く、電気的インタフェースデバイス70−1が辺73からホストに挿入されるまで13番の端子の電圧レベルがハイに引き上げられないようになっている。
【0029】
図5Aは、本発明の別の実施例による電気的インタフェースデバイス60−1の端子配置である。図5Bは、図5Aに示す電気的インタフェースデバイス60−1の端子割当表である。図5Aを参照すると、電気的インタフェースデバイス60−1は、図3Bに示す電気的インタフェースデバイス60と同様の構造を有する。図5Bを参照すると、電気的インタフェースデバイス60−1は、USB規格Aのインタフェース通信のための端子1番から4番の第一の端子の行と、Muおよび非USBインタフェース通信のための5番から12番の端子の第二の端子の行を有する。
【0030】
図6Aは、本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイス86の端子配置を示す。図6Bは、図6Aに示す電気的インタフェースデバイスの端子割当表である。図6Aを参照すると、電気的インタフェースデバイス86は、USB規格Aのインタフェース通信用の1番から4番の端子を含む第一の端子の行87と、Muおよび非USBインタフェース通信のための端子5番から13番を含む第二の端子の行88を有する。第二の端子の行88の13番と5番の端子は、電気的インタフェースデバイス86の辺89に向かって、それぞれ第一の端子の行86の1番と4番の端子の一端(番号が記されていない)を超えて延びる。13番と5番の端子の延長部分により、電気的インタフェースデバイス86のための信号シールドが改善される。図6Bを参照すると、9番の端子はカード検出端子として機能する。9番の端子は第二のピンの行88の中の他の端子より辺89に対して遠くに配置され、電気的インタフェースデバイス86がホストに挿入されたときに9番の端子が最後にホストと電気的に接触するようになっている。その結果、電気的インタフェースデバイス86は、ホストに正しく挿入されないとオンにならないため、起動電圧によって破壊されない。
【0031】
図6Bを参照すると、第一の行の端子1番から4番は、図6Aに示される電気的インタフェースデバイス86がUSBモードで動作するときにUSB規格Aの接続をサポートするだけでなく、電気的インタフェースデバイス86がそれぞれMuモードと非USBモードで動作する場合はMuモードと非USBモードをサポートする。この実施例において、Muモードと非USBモードはそれぞれ8ビットモードを有し、このモードでは5番から8番の端子と10番から13番の端子がデータ転送用に構成される。
【0032】
図6Cは、図6Aに示す電気的インタフェースデバイス86の別の端子割当表である。図6Cを参照すると、USBモードと8ビット非USBモードに加え、電気的インタフェースデバイス86は1ビットおよび4ビットMuモードをサポートするように構成されている。具体的には、2番の端子は1ビットMuモードでのデータ転送用に構成され、5番、6番、12番、13番の端子は、4ビットMuモードでのデータ転送用に構成されている。9番の端子は任意で、カード検出を助けるために構成してもよい。
【0033】
図7Aは、本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイス90の概略図である。図7Aを参照すると、電気的インタフェースデバイス90は、電子カード91と、電子カード91が格納されるキャリア92を備える。電子カード91は、前述の実施列で説明した電気的インタフェースデバイスと略同じ機能を果たす。キャリア92は、たとえば、プラスチック受動コンポーネントを備える。ある実施例において、電気的インタフェースデバイス90またはキャリア92の厚さ“d”は約1mm(ミリメートル)であり、これは小型民生用電子機器に使用するのに適している。あるいは、電気的インタフェースデバイス90またはキャリア92の厚さ“d”は約2mm(ミリメートル)であり、これはUSB規格Aのレセプタクルに使用するのに適している。
【0034】
図7Bは、本発明の別の実施例による電気的インタフェースデバイス95の概略図である。図7Bを参照すると、電気的インタフェースデバイス95は、電子カード96とキャリア97を備える。キャリア97は、キャリア97の第一の辺97−1に略平行に延びる第一の案内溝98−1を有する。第一の案内溝98−1を有する状態で、キャリア97はホスト側コネクタ(図示せず)において、“D”と記された方向に電気的インタフェースデバイス95を受けるために、同じ厚さdを有する図7Aのキャリア92より小さなホルダ(図示せず)を備えられる。キャリア97はさらに、キャリア97の第二の辺97−2に略平行に延びる第二の案内溝98−2を有していてもよく、これによってホルダをさらに小型にすることができる。
【0035】
図7Cは、本発明の1つの実施例による、図7Aに示される電気的インタフェースデバイス90用のアダプタ99−1の概略図である。図7Cを参照すると、アダプタ99−1は電気的インタフェーデバイス90を受けることができる。アダプタ99−1は、導電線93を通じて電気的インタフェースデバイス90に電気的に接続され、電気的インタフェースデバイス90がその中に挿入されると、MMCカードまたはSDカードとして機能する。本実施例において、アダプタ99−1は4ビットMMCまたはSD接続をサポートする。特に、図6Bの端子割当表も参照すると、電気的インタフェースデバイス90の第二のパッドの行の中のMMCまたは非USB接続用の4つの端子、5番、6番、12番、13番の各々は、アダプタ99−1の対応するパッドに電気的に接続される。
【0036】
図7Cは、電気的インタフェースデバイス90と使用するのに適したアダプタ99−1の例を示している。当業者は、アダプタ99−1が図7Bに示される電気的インタフェースデバイス95にも適していることがわかるであろう。その場合、アダプタ99−1はより薄い形状にすることができる。
【0037】
図7Dは、本発明の他の実施例による、図7Aに示す電気的インタフェースデバイス90と共に使用するためのアダプタ99−2の概略図である。図7Dを参照すると、アダプタ99−2は8ビットMMC接続をサポートする。特に、図6Bも参照すると、電気的インタフェースデバイス90の第二のパッドの行のMMCまたは非USB接続のための8つの端子、5番から8番と10番から13番の各々は、アダプタ99−2の対応するパッドに電気的に接続される。あるいは、アダプタ99−2は、図7Bに示される電気的インタフェースデバイス95と使用するのに適している。その場合、アダプタ99−2は薄い形状にすることができる。
【0038】
図8Aは、本発明の1つの実施例による電気的インタフェースデバイス140の端子レイアウトである。図8Aを参照すると、電気的インタフェースデバイス140は、さらに1番から4番の端子の第一の行と5番から13番の端子の第二の行を含むアダプタ145を備える。アダプタ145の端子1番から13番の端子割当と端子配置は、図6Aに示される電気的インタフェースデバイス86のそれと同様であるため、ここでは割愛する。アダプタ145はさらに、ホストとの接続とホストからの取り外しが可能な第一の端部145−1と、マイクロメモリカード150を受けるための第二の辺145−2を有する。マイクロメモリカード150は、アダプタ145に挿入されると、アダプタ145の第一と第二の端子の行に電気的に接続される。簡単にするために、1番から4番の端子の第一の行とマイクロメモリカード150の間の電気的接続を確立するための導電線143だけが描かれている。電気的インタフェースデバイス140への挿入が正しく行われないことを防止するために、マイクロメモリカード150はその周辺部に欠刻150−1を有する。
【0039】
図8Bは、図8Aに示される電気的インタフェースデバイス140と使用するのに適したマイクロメモリカード150の上面略図である。図8Bを参照すると、マイクロメモリカード150はMMCマイクロメモリカードまたはマイクロSDメモリカード等である。MMCマイクロメモリカードとはMMC 4.0アプリケーションをサポートするMMC互換カードを指し、既存のMMCプロトコルとの下位互換性を有する。MMCマイクロメモリカードは比較的小さく、フルサイズのMMCカードの約4分の1のサイズであり、ますます小型化されるカメラ付電話に適合するように調整される。マイクロSDメモリカードとはSD互換フラッシュメモリカードを指し、フルサイズのSDカードの約4分の1のサイズである。マイクロSDメモリカードは一般に、携帯電話、携帯型全地球測位システム(GPS)デバイスおよび携帯用オーディオプレイヤにおいて使用される。
【0040】
図8Cは、本発明の他の実施例による電気的インタフェースデバイス142−1を示す。図8Cを参照すると、電気的インタフェースデバイス142−1は、図8Aに関して説明し、示した電気的インタフェースデバイス140と同様の端子配置を有する。さらに、電気的インタフェースデバイス142−1はコンバータ146−1を備え、これはレセプタクルにアクセス可能な、“GND”,“D+/CLK”,“D−/DATA0”,“VDD”と標示された多くのポートと、リムーバブルデバイスにアクセス可能な、“CLK”,“CMD/EOP”,“DAT0”から“DAT3”と標示された多数のポートを備え、そのポート割当については図6に示される端子割当のとおりである。1つの例において、コンバータ146−1は、MMCカードまたはSDカード等のリムーバブルデバイス149が電気的インタフェースデバイス142−1に挿入され、この電気的インタフェースデバイス141が矢印“A”の方向にレセプタクル(図示せず)に挿入されると、非USBインタフェースとUSBインタフェースとの間の変換を行うように構成されている。特に、リムーバブルデバイス149が電気的インタフェースデバイス142−1を通じて、ホストからのUSB互換信号を受けるレセプタクルと連結されると、ポート“D+/CLK”と“D−/DATA0”はそれぞれ、USB互換モードの“D+”および“D−”機能を実行する。コンバータ146−1は、リムーバブルデバイス149にアクセスするために、“D+/CLK”と“D−/DATA0”の信号を“CLK”,“CMD/EOP”,“DAT0”から“DAT3”の信号に変換する。
【0041】
別の例において、コンバータ146−1は、リムーバブルデバイス149が電気的インタフェースデバイス141に挿入され、この電気的インタフェースデバイス141が“A”の方向にレセプタクル(図示せず)に挿入されると、非USBインタフェースと1ビットMuモードインタフェースとの間の変換するように構成されている。特に、リムーバブルデバイス149が電気的インタフェースデバイス141を通じて、ホストからの1ビットMuモード信号を受信するレセプタクルに連結されると、“D+/CLK”と“D−/DATA0”のポートはそれぞれ、1ビットMuモードの“CLK”(または“STOROBE”)と“DAT0”の機能を果たす。コンバータ146−1は、リムーバブルデバイス149にアクセスするために、“D+/CLK”,“D−/DATA0”の信号を“CLK”,“CMD”,“DAT0”から“DAT3”の信号に変換する。1ビット、4ビット、8ビットMuモードインタフェースを含むMuモードインタフェースをサポートできるレセプタクルについて、図13Aから13Dを参照しながら以下に説明する。
【0042】
図8Dは、本発明のまた別の実施例による電気的インタフェースデバイス142−2である。図8Dを参照すると、電気的インタフェースデバイス142−2は、図8Cについて説明し、示された電気的インタフェースデバイス142−1と同様であるが、たとえば、5番から13番の端子の第二の行の一部が使用されている点が異なる。さらに、電気的インタフェースデバイス142−2はコンバータ146−2を備えていてもよく、これは“GND”,“D+/CLK”,“D−/CMD/EOP/DATA0”,“VDD”と標示された多数のポートと、“CLK”,“CMD/EOP”,“DAT0”から“DAT3”と標示された多数のポートを備える。第一の端子の行に加えて第二の端子の行を使用することにより、コンバータ146−2は、非USBインタフェースとUSBインタフェースおよび非USBインタフェースと1ビットMuモードインタフェース間に加え、非USBインタフェースと4ビットまたは8ビットMuモードインタフェースの間の変換を行うように構成されている。特に、リムーバブルデバイス149がホストからの非USB互換信号を受信するためのレセプタクルに連結されると、ポート“D+/CLK”と“D−/CMD/EOP/DATA0”はそれぞれ非USB互換モードの“CLK”と“CMD”機能を果たす。リムーバブルデバイス149が、電気的インタフェースデバイス151が電気的インタフェースデバイス142−2を通じて4ビットまたは8ビットMuモード信号を受信するためのレセプタクルと連結されると、ポート“D+/CLK”と“D−/CMD/EOP/DATA0”はそれぞれ、4ビットまたは8ビットMuモードの“CLK”と“EOP”機能を果たす。この例において、リムーバブルデバイス149の端子は、ポート“DAT0”から“DAT3”がデータの衝突を避けるためにディスエーブルされている間にアクティブとなる。さらに、ポート“CLK”と“CMD/EOP”での信号は、それぞれポート“D+/CLK”と“D−/CMD/EOP/DATA0”に向けられ、あるいはその逆となる。
【0043】
図9は、本発明の他の実施例による電気的インタフェースデバイス100の概略図である。図9を参照すると、電気的インタフェースデバイス100は、電子カード101とキャリア102を備える。電子カード101は、キャリア102に関して摺動可能に移動する。実際の用途に応じて、キャリア102の厚さは1mmから2mmの間のいずれかとされる。
【0044】
図10Aは、本発明のまた別の実施例による電気的インタフェースデバイス110の概略図である。図10Aを参照すると、電気的インタフェースデバイス110は、電子カード111、電子カード111をサポートするためのキャリア112、第一のコネクタ114と第二のコネクタ113を備える。第一と第二の接点パッドの行を有する第一のコネクタ114は、USB規格Aの接続のための第一のインタフェースとして機能する。第二のコネクタ113、たとえばミニUSBコネクタは、電気的インタフェースデバイス110のための延長されたUSB接続のための第二のインタフェースとして機能する。ミニUSBコネクタは、より小さなUSBプラグまたはレセプタクルを備え、一般に、ミニAおよびミニBとして分類され、これらはUSB 2.0仕様のOn−The−Go Supplement(USB OTG)に明記されている。
【0045】
キャリア112は、第一のコネクタ114の“D”として示される挿入方向または第二のコネクタ113の挿入方向“R”に略平行に延びる第一の案内溝118−1を有する。図7Bに関して前述したように、第一の案内溝118−1により、ホルダまたはレセプタクルを小型にすることができる。キャリア112はさらに、挿入方向DまたはRに略平行に延びる第二の案内溝118−2を有していてもよく、これによってホルダまたはレセプタクルをさらに小型にできる。
【0046】
図10B,10Cは、図10Aに示す電気的インタフェースデバイス110の機能ブロック図である。図10Bを参照すると、延長USBコネクタ113はUSB互換信号を、USBバス115によって共通バス42にバイパスさせる。あるいは、図10Cを参照すると、電気的インタフェースデバイス110は、さらにUSBバス117を通じて第二のコネクタ113からのUSB互換信号を受信するための内蔵USBハブを有するUSBデバイスコントローラ116を備える。
【0047】
図11は、デバイス側でのインタフェースモード検出方法を示すフローチャートである。図11を参照すると、ステップ120において、本発明による電気的インタフェースデバイスが接続されるホストの電源がオンにされる。ステップ121においてホスト側での電源電圧VDDが検出され、VDDがUSBアプリケーションに必要な電圧レベルと同等またはそれより大きいかが判断される。通常、USB信号送信のための電圧レベルは約4.5V(ボルト)から5.5V(ボルト)の範囲であり、これに対し、非USBアプリケーションまたはMuアプリケーションは約1.8Vまたは3.3Vの電圧レベルで動作する。ステップ121において、ホスト側のVDDレベルが4Vまたはそれより大きい場合、動作モードはUSBアプリケーション、たとえばUSB 2.0であると判断される。ホスト側のVDDレベルが4Vより小さい場合、ステップ122において、動作モードは明記されたフォーマット、たとえばホストから送信されるフラッグに応じて、Muアプリケーションまたは非USBアプリケーションのいずれかであると判断される。
【0048】
図12は、ホスト側でのインタフェースモード検出方法を示すフローチャートである。図12を参照すると、ステップ130でホストの電源がオンにされる。次に、ステップ131において、カード検出信号が検出されたか否かが判断される。カード検出信号は、図4Bに示される13番の端子または図6Bに示される10番の端子にある。本発明による電気的インタフェースデバイスが使用中であることを示すカード検出信号に応答して、ステップ132において、動作モードが指定されたフォーマットに応じて、Muアプリケーションまたは非USBアプリケーションのいずれかであると判断される。電気的インタフェースデバイスは、指定されたフォーマットがMuフォーマットを含み、電気的インタフェースデバイスの応答があると、Muモードで動作する。電気的インタフェースデバイスは、指定されたフォーマットがMuフォーマットとは異なるフォーマットを含み、電気的インタフェースデバイスの応答があると、非USBモードで動作する。ステップ133において、カード検出信号がなければ、電気的インタフェースデバイスが標準的USBをサポートするか否かが判断される。サポートしていれば、ホストは電気的インタフェースデバイスがUSBモードで動作していると判断する。そうでなければ、動作モードは、指定されたフォーマットに応じて、Muアプリケーションまたは非USBアプリケーションのいずれかであると判断される。
【0049】
図13Aは、本発明の例によるレセプタクル140−1の断面概略図である。図13Aを参照すると、ホストデバイスに関連するプリント回路基板(PCB)141と電気的に連結されるレセプタクル140−1は、ハウジング142と、第一、第二、第三の接点の行151,152,153と、少なくとも1つの突出部154を備える。第一、第二、第三の接点の行151,152,153と少なくとも1つの突出部154は、ハウジング142の第一の内側表面143−1と第二の内側表面143−2を含む内側表面によって画定されるチャンバ143の中に配置される。第一の内側表面143−1と第二の内側表面143−2は、相互に対向する。この例において、第一、第二、第三の接点の行151,152,153は、ハウジング142の同じ内側表面、つまり第一の内側表面143−1に配置されていてもよく、少なくとも1つの突出部154は、対向する内側表面、つまりハウジング142の第二の内側表面143−2に配置してもよい。しかしながら、別の例では、第一と第二の接点の行151,152を第一と第二の内側表面143−1,143−2の一方に配置し、第三の接点の行153を第一と第二の内側表面143−1,143−2のもう一方に配置することができる。さらに、少なくとも1つの突出部154は、第一の内側表面143−1と第二の内側表面143−1の一方に配置することができる。
【0050】
さらに、第一の接点の行151は、電気的インタフェースデバイスが矢印Mの方向に沿ってチャンバ143の中に挿入されると、たとえば図7Bについて記載され、示された電気的インタフェースデバイス95等のような本発明による電気的インタフェースデバイスの第一の接点パッドの行に電気的に接続されるように構成されていてもよい。同様に、第二の接点の行152は、電気的インタフェースデバイスの第二の接点パッドの行に電気的に接続されるように構成されていてもよい。しかしながら、第三の接点の行153は、USB互換プラグ(図示せず)がMの方向にチャンバ143に挿入されると、USB互換プラグの接点パッドの行に電気的に接続されるように構成されてもよい。
【0051】
少なくとも1つの突出部154は、電気的インタフェースデバイス95等の電気的インタフェースデバイスが誤って挿入されるのを防止するように構成されている。1つの例において、少なくとも1つの突出部154は、図7Bに関して記載され、示された案内溝98−1または98−2等の案内溝と係合するような形状を有する突出部を備える。別の例において、少なくとも1つの突出部154は、それぞれ案内溝198−1,198−2等の一対の案内溝と係合する形状を有する一対の突出部とすることができる。さらに7Bを参照すると、案内溝98−1,98−2の設けられた電気的インタフェースデバイス95は、正しく挿入されると、少なくとも1つの突出部154を通過する。したがって、少なくとも1つの突出部154は、電気的インタフェースデバイス95が上下逆さに挿入されることを防止する。さらに、少なくとも1つの突出部154は、本発明による電気的インタフェースデバイス以外のリムーバブルデバイスの不正な挿入を拒絶するように配置することもできる。たとえば、一般に少なくとも1つの突出部154に対応する案内溝をもっていない従来のMMCまたはSDカードは、挿入時にブロックされる。さらに、少なくとも1つの突出部154は、挿入されたときに、USB互換プラグが第三の接点の行153だけに接触し、USB互換プラグが第一の接点の行151と第二の接点の行152とは接触しないように配置されてもよい。
【0052】
この例のレセプタクル140−1は、本発明による電気的インタフェースデバイスのUSB互換モードと1ビット、4ビット、8ビットMuモード動作をサポートする。別の例において、第二の接点の行152はなくてもよい。第二の接点の行152のないレセプタクル140−1は、図6Cにも示されているように、電気的インタフェースデバイスのUSBモードと1ビットMuモード動作をサポートする。レセプタクル140−1の寸法と関連するパラメータは、2000年4月27日付Universal Serial Bus Specification, Revision 2.0のそれと同様である。
【0053】
図13Bは、本発明の別の例によるレセプタクル140−2の断面概略図である。図13Bを参照すると、レセプタクル140−2は図13Aに関して説明し、示したレセプタクル140−1と同様であるが、たとえば、第一の接点の行151と第三の接点の行153で導電線155を通じて相互に電気的に連結されている点が異なる。
【0054】
図13Cは、本発明のさらに別の例によるレセプタクル140−3の断面概略図である。図13Cを参照すると、レセプタクル140−3はPCB141と電気的に接続され、第一の接点の行161と少なくとも1つの突出部164を備える。チャンバ148は、ハウジング146−1の少なくとも第一の内側表面148−1と第二の内側表面148−2を含む内側表面により画定される。第一の内側表面148−1と第二の内側表面148−2は、相互に対向している。第一の接点の行161と少なくとも1つの突出部164は、それぞれ第二の内側表面148−2と第一の内側表面148−1に配置される。第一の接点の行161は、電気的インタフェースデバイスがチャンバ148の中に、Mの方向に挿入されると、本発明による電気的インタフェースデバイスの第一の接点パッドの行と電気的に連結するように構成されていてもよい。少なくとも1つの突出部164は、少なくとも1つの案内溝を備える電気的インタフェースデバイスが誤って挿入されるのを防止するように構成されていてもよい。さらに、レセプタクル140−3はさらに、第二の接点の行162を有し、これは、電気的インタフェースデバイスの第二の接点パッドの行と電気的に連結するように構成されていてもよい。
【0055】
図13Dは、本発明の他の例によるレセプタクル140−4の断面概略図である。図13Dを参照すると、レセプタクル140−4は図13Cに関して説明し、示したレセプタクル140−3と同様であるが、たとえば第一の接点の行161と第二の接点の行162は、それぞれ導電線165,166を通じてPCB141に電気的に連結される点が異なる。
【0056】
当業者は、上記の実施例には、それらの広い発明性のある概念から逸脱することなく、変更を加えることができることがわかるであろう。したがって、本発明は開示された特定の実施例に限定されず、付属の特許請求範囲により定義される本発明の精神と範囲内の変更も含むものであると理解される。
【0057】
さらに、本発明の代表的な実施例の説明において、本明細書は本発明による方法または工程を具体的なステップのシーケンスとして示した。しかしながら、方法と工程がここに記載のステップの具体的な順番に依存する場合を除き、方法と工程は、ここに記載のステップの特定のシーケンスに限定されるべきではない。当業者は、他のステップのシーケンスも利用できることがわかるであろう。しかしながら、本明細書に記載のステップの特定の順番は、特許請求範囲を限定するものとは解釈すべきではない。さらに、本発明の方法または工程に関する請求範囲は、そのステップをここに記載の順番で実行することに限定されるべきではなく、当業者は、シーケンスを変更でき、変更後もまた本発明の精神と範囲内に含まれることが容易にわかるであろう。
【0058】
以下、本発明の参考例について記載する。
[1]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
電気的インタフェースデバイスのためのレセプタクルデバイスであって、前記電気的インタフェースデバイスはホストとのデータ転送が可能であり、ユニバーサルシリアルバス(USB)互換モードおよびMuモード(デジタルパラレルUSBバスモード)のうちの1つで動作するように構成され、前記レセプタクルは、
第一の内側表面と第二の内側表面により画定されるチャンバであって、前記第一の内側表面が前記第二の内側表面に対向するチャンバと、
前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に配置された第一の接点の行であって、前記電気的インタフェースデバイスが前記チャンバ内に1つの方向に挿入されると前記電気的インタフェーデバイスの第一のパッドの行に電気的に連結し、前記USB互換モード動作と1ビットMuモード動作の一方をサポートするように構成されている第一の接点の行と、を備える。
[2]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
さらに、前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に設けられた少なくとも1つ突出部を備え、前記少なくとも1つの突出部は前記第一の接点の行が非USBリムーバブルデバイスと接触するのが防止されるように配置されていることとしても好適である。
[3]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
さらに、前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に配置された第二の接点の行を備え、前記第二の接点の行は、USB互換プラグが前記チャンバ内に前記の方向に挿入されると前記USB互換プラグのパッドの行と電気的に連結するように構成されていることとしても好適である。
[4]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
さらに、前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に前記第一の接点の行として第三の接点の行を備えることとしても好適である。
[5]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記第三の接点の行は、前記電気的インタフェースデバイスの第二のパッドの行に電気的に連結するように構成され、前記電気的インタフェースデバイスの前記第二のパッドの行は4ビットMuモード動作、8ビットMuモード動作または非USB互換モード動作の少なくとも1つをサポートするように構成されていることとしても好適である。
[6]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記第一の接点の行は前記第二の接点の行と電気的に連結されることとしても好適である。
[7]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
さらに、前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に前記第一の接点の行として前記第二の接点の行を備え、前記第二の接点の行は前記電気的インタフェースデバイスが前記チャンバ内に挿入されると前記電気的インタフェースデバイスの第二のパッドの行と電気的に連結されるように構成されていることとしても好適である。
[8]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記少なくとも1つの突出部は、前記電気的インタフェースデバイスの案内溝と係合する形状を有する突出部を備えることとしても好適である。
[9]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記少なくとも1つの突出部は、前記電気的インタフェースデバイスの一対の案内溝とそれぞれ係合するような形状の一対の突出部を備えることとしても好適である。
[10]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記電気的インタフェースデバイスの前記第一のパッドの行は、前記USB互換モード動作と1ビットMuモード動作の一方をサポートするように構成されていることとしても好適である。
[11]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記電気的インタフェースデバイスは、前記非USBモード動作と前記USB互換モード動作の間の変換を行うように構成されているコンバータを備えることとしても好適である。
[12]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記電気的インタフェースデバイスは、前記非USBモード動作と前記Muモード動作との間の変換を行うように構成されているコンバータを備えることとしても好適である。
[13]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記電気的インタフェースデバイスは、前記USB互換モード動作と前記Muモード動作との間の変換を行うように構成されているコンバータを備えることとしても好適である。
[14]
本発明の参考例のレセプタクルデバイスは、
前記電気的インタフェースデバイスの前記第一のパッドの行は、前記USB互換モード動作と1ビットMuモード動作の一方をサポートするように構成されていることとしても好適である。
【符号の説明】
【0059】
30,41,60,60−1,70−1,80,86,90,95,100,110,140,141,142−1,142−2,151 電気的インタフェースデバイス、32 モード検出器、34 インタフェースコントローラ、35 ラッパ、36 回路、37 デバイスコントローラ、38 アプリケーションモジュール、40 ホスト、42 共通バス、42−1 コントロールユニット、50 電気的インタフェースデバイス、51,52,61,62,71,81,82,87,88,151−153,161,162 行、53,63,65,73,83,85,89,145−1, 辺、91,96,101,111 電子カード、92,97,102,112 キャリア、93 導電線、98 案内溝、99 アダプタ、113,114 コネクタ、115,117 バス、116 デバイスコントローラ、118 案内溝、140−1〜140−3 レセプタクル、142 ハウジング、143 導電線、143−1,143−2,148−1,148−2 内側表面、143,148 チャンバ、145 アダプタ、145−1 端部、146−1,146−2,148 コンバータ、147 ハウジング、149 リムーバブルデバイス、150 マイクロメモリカード、154 突出部、155 導電線、164 突出部、165,166 導電線、198 案内溝。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的インタフェースデバイス及びUSB互換プラグ用のレセプタクルデバイスであって、前記電気的インタフェースデバイスはホストとのデータ転送が可能であり、ユニバーサルシリアルバス(USB)互換モードおよびMuモード(デジタルパラレルUSBバスモード)のうちの1つで動作するように構成され、前記レセプタクルデバイスは、
第一の内側表面と第二の内側表面を含むハウジングであって、前記第一の内側表面が前記第二の内側表面に対向するハウジングと、
前記ハウジングの前記第一の内側表面と前記第二の内側表面により画定されるチャンバと、
前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記レセプタクルデバイスの開口から離れている位置にある第一の接点の行であって、USB互換モード動作と1ビットMuモード動作の一方をサポートするように構成されている前記電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行と電気的に連結することが可能な前記第一の接点の行と、
前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記レセプタクルデバイスの開口に近づく位置にある第二の接点の行であって、USB互換モード動作をサポートするように構成されている前記電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行と電気的に連結し、又は前記第二の接点は前記USB互換モード動作をサポートするように構成されたUSB互換プラグのパッドの行と電気的に連結することが可能な第二の接点の行と、
を備えることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項2】
請求項1に記載のレセプタクルデバイスであって、
さらに、前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に設けられた少なくとも1つの突出部を備え、前記少なくとも1つの突出部は前記第一の接点の行の不正な接触を防止するように配置されていることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項3】
請求項1に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記第一の接点の行は前記第二の接点の行に略平行に配置されていることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項4】
請求項2に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記少なくとも1つの突出部は、前記電気的インタフェースデバイスの案内溝と係合する形状を有することを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項5】
請求項2に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記少なくとも1つの突出部は、前記電気的インタフェースデバイスの一対の案内溝とそれぞれ係合するような形状を有する一対の突出部を有することを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項6】
請求項1に記載のレセプタクルデバイスであって、
さらに、前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記第一の接点と前記第二の接点との間に位置した第三の接点の行を備えることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項7】
請求項6に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記第三の接点の行は、前記電気的インタフェースデバイスが前記チャンバ内に挿入されると前記電気的インタフェースデバイスの第二のパッドの行に電気的に連結されるように構成され、前記電気的インタフェースデバイスの前記第二のパッドの行は、4ビットMuモード動作、8ビットMuモード動作または非USB互換モード動作の少なくとも1つをサポートするように構成されていることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項8】
請求項1に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記第一の接点の行は前記第二の接点の行に電気的に連結されることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項9】
請求項1に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記ハウジングは前記ホストに関連するプリント回路基板に、あるいはその付近に配置されていることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項10】
請求項1に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記電気的インタフェースデバイスは、非USBインタフェースとUSBインタフェースの間の変換を行うように構成されたコンバータを備えることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項11】
請求項1に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記電気的インタフェースデバイスは、リムーバブルデバイスと前記レセプタクルデバイスの間を電気的に接続するように構成されているコンバータを備えることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項12】
電気的インタフェースデバイス及びUSB互換プラグ用のレセプタクルデバイスであって、前記電気的インタフェースデバイスはホストとのデータ転送が可能であり、ユニバーサルシリアルバス(USB)互換モードおよびMuモード(デジタルパラレルUSBバスモード)のうちの1つで動作するように構成され、前記レセプタクルデバイスは、
第一の内側表面と第二の内側表面により画定されるチャンバであって、前記第一の内側表面が前記第二の内側表面に対向するチャンバと、
前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記レセプタクルデバイスの開口から離れている位置にある第一の接点の行であって、前記電気的インタフェースデバイスが前記チャンバ内に1つの方向で挿入されると、前記電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行と電気的に連結されるように構成された前記第一の接点の行と、
前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に配置され、且つ前記レセプタクルドバイスの開口に近づく位置にある第二の接点の行であって、USB互換プラグが前記チャンバ内に前記の方向で挿入されると、前記USB互換プラグのパッドの行に電気的に連結して前記USB互換モードをサポートするように構成され、又は前記電気的インタフェースデバイスが前記チャンバ内に1つの方向で挿入されると、前記電気的インタフェースデバイスの第一のパッドの行と電気的に連結されるように構成された第二の接点の行と、
を備えることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項13】
請求項12に記載のレセプタクルデバイスであって、
さらに、前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に設けられた少なくとも1つの突出部を備え、前記少なくとも1つ突出部は、前記第一の接点の行がUSB互換プラグおよび非USBリムーバブルデバイスの一方と接触することが防止されるように配置されていることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項14】
請求項12に記載のレセプタクルデバイスであって、
さらに、前記第一の内側表面と前記第二の内側表面の一方に、且つ前記第一の接点と前記第二の接点との間に位置した前記第一の接点の行として第三の接点の行を備えることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項15】
請求項14に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記第三の接点の行は、前記電気的インタフェースデバイスの第二のパッドの行に電気的に連結するように構成され、前記電気的インタフェースデバイスの前記第二のパッドの行は、4ビットMuモード動作、8ビットMuモード動作または非USB互換モード動作のうちの少なくとも1つをサポートするように構成されていることを特徴とするレセプタクルデバイス。
【請求項16】
請求項12に記載のレセプタクルデバイスであって、
前記第一の接点の行は、前記第二の接点の行に電気的に連結されることを特徴とするレセプタクルデバイス。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7A】
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【図7B】
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【図9】
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【図10A】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図7C】
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【図7D】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図10B】
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【図10C】
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【公開番号】特開2013−12211(P2013−12211A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−175771(P2012−175771)
【出願日】平成24年8月8日(2012.8.8)
【分割の表示】特願2008−149946(P2008−149946)の分割
【原出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(593132010)インダストリアル・テクノロジー・リサーチ・インスティテュート (32)
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
【Fターム(参考)】