説明

レチノイドリガンドを用いて悪液質を処置するための方法

本発明は、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法に関する。さらに具体的には、本発明は、処置が必要である患者において悪液質を処置するための、レチノイドX受容体(RXR)に対して作用するレチノイド化合物の使用に関する。悪液質は、すなわち、原発性疾患、症状、または障害の合併症に付随するものである。原発性疾患、症状、および障害としては、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患(例えば、関節リウマチおよび全身性エリテマトーデス)、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害(例えば、過敏性腸症候群および炎症性腸疾患)、パーキンソン病、痴呆症、大うつ病、神経性食思不振症、老年期の状態および筋肉減少症が挙げられるが、これらに限定されない。1つの態様においては、悪液質は、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、老年期の状態および筋肉減少症の1つ以上に付随するものである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式(I):
【化1】

(式中:
Zは、構造式(II)または構造式(III)
【化2】

で表される;
Yは、任意に1個または2個のR基で置換された、炭素数が3〜8のシクロアルキルもしくは炭素数が5〜8のシクロアルケニルであるか、またはYは、フェニル、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル、オキサゾリルおよびイミダゾリル(前記の基は、任意に1個または2個のR基で置換されている)から選択され、ここで、Yは、隣接する炭素でZおよび−CR=CR−CR=CR−基で置換されている;
Xは、S、O、またはNRである;
nは1または2である;
およびRは、独立して、−H、低級アルキルまたはフルオロアルキルである;
は、水素、低級アルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアノ、−Clまたは−Brである;
は、低級アルキル、フルオロアルキルまたはハロゲンである;
は、Hまたは低級アルキルである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項2】
式中、Yがシクロプロピル、フェニル、ピリジル、チエニルまたはフリルである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
式中、Yがシクロプロピルまたはフェニルである、請求項2記載の方法。
【請求項4】
式中、Yが
【化3】

である、請求項3記載の方法。
【請求項5】
式中、RがHまたはメチルである、請求項1記載の方法。
【請求項6】
式中、Bが−COOHもしくは薬学的に許容され得るその塩、−COORまたは−CONR10である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
式中、Zが構造式(II)で表わされ、かつnが2である、請求項1記載の方法。
【請求項8】
式中、Zが構造式(III)で表わされ、かつXがSまたはOである、請求項1記載の方法。
【請求項9】
悪液質が癌と関連している、請求項1記載の方法。
【請求項10】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項9記載の方法。
【請求項11】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性繊維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項1記載の方法。
【請求項12】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項1記載の方法。
【請求項13】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約2〜約25mgである、請求項12記載の方法。
【請求項14】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項1記載の方法。
【請求項15】
化合物がヒト被験体に約100〜約500mgの日用量で投与される、請求項14記載の方法。
【請求項16】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項17】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項16記載の方法。
【請求項18】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項19】
化合物が経口投与される、請求項1記載の方法。
【請求項20】
構造式(IV):
【化4】

(式中:
20は炭素数が1〜6のアルキルである;
Bは−COOH、または−COOR21である;および
21は炭素数が1〜6のアルキルである)
で表される化合物、または前記化合物の薬学的に許容され得る塩の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項21】
悪液質が癌と関連している、請求項20記載の方法。
【請求項22】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項21記載の方法。
【請求項23】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項20記載の方法。
【請求項24】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項20記載の方法。
【請求項25】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項20記載の方法。
【請求項26】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項20記載の方法。
【請求項27】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項26記載の方法。
【請求項28】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項20記載の方法。
【請求項29】
化合物が経口投与される、請求項20記載の方法。
【請求項30】
化合物が式:
【化5】

または前記化合物の薬学的に許容され得る塩で表される、請求項20記載の方法。
【請求項31】
化合物が式:
【化6】

または前記化合物の薬学的に許容され得る塩で表される、請求項20記載の方法。
【請求項32】
構造式(V):
【化7】

(式中:
は、水素または低級アルキルである;
は、水素または低級アルキルである;
Bは、水素、−COOHもしくは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRはフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項33】
悪液質が癌と関連している、請求項32記載の方法。
【請求項34】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項33記載の方法。
【請求項35】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項32記載の方法。
【請求項36】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項32記載の方法。
【請求項37】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項32記載の方法。
【請求項38】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項32記載の方法。
【請求項39】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項38記載の方法。
【請求項40】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項32記載の方法。
【請求項41】
化合物が経口投与される、請求項32記載の方法。
【請求項42】
構造式(VI):
【化8】

(式中:
nは1または2である;
およびRは、独立して、H、低級アルキルまたはフルオロアルキルである;
は、水素、低級アルキル、−Clまたは−Brである;
は、H、低級アルキル、トリフルオロメチルまたはハロゲンである;
Bは、水素、−COOHもしくは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRはフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項43】
悪液質が癌と関連している、請求項42記載の方法。
【請求項44】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項43記載の方法。
【請求項45】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項42記載の方法。
【請求項46】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項42記載の方法。
【請求項47】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項42記載の方法。
【請求項48】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項42記載の方法。
【請求項49】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項42記載の方法。
【請求項50】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項42記載の方法。
【請求項51】
化合物が経口投与される、請求項42記載の方法。
【請求項52】
構造式(VII):
【化9】

(式中:
は、炭素数が1〜6の低級アルキルである;
Bは、−COOHまたは−COORである;および
は、炭素数が1〜6の低級アルキルである;
シクロプロパン環についての配置はシス形であり、ペンタジエン酸またはシクロプロパン環に結合したエステル鎖における二重結合についての配置は、各々の該二重結合でトランス形である)
で表される化合物または薬学的に許容しうる該化合物の塩の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項53】
悪液質が癌と関連している、請求項52記載の方法。
【請求項54】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項53記載の方法。
【請求項55】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項52記載の方法。
【請求項56】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項52記載の方法。
【請求項57】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項52記載の方法。
【請求項58】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項52記載の方法。
【請求項59】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項58記載の方法。
【請求項60】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項52記載の方法。
【請求項61】
化合物が経口投与される、請求項52記載の方法。
【請求項62】
構造式(I):
【化10】

(式中:
Zは、構造式(II)または構造式(III)
【化11】

で表される;
Yは、ピリジル、ピロリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル、オキサゾリルおよびイミダゾリル(前記の基は、任意に1個または2個のR基で置換されている)から選択され、ここで、Yは、隣接する炭素でZおよび−CR=CR−CR=CR−基で置換されている;
Xは、NRである;
nは1または2である;
およびRは、独立して、−H、低級アルキルまたはフルオロアルキルである;
は、水素、低級アルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアノ、−Clまたは−Brである;
は、低級アルキル、フルオロアルキルまたはハロゲンである;
は、Hまたは低級アルキルである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項63】
悪液質が癌と関連している、請求項62記載の方法。
【請求項64】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項63記載の方法。
【請求項65】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項62記載の方法。
【請求項66】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項62記載の方法。
【請求項67】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項62記載の方法。
【請求項68】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項62記載の方法。
【請求項69】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項68記載の方法。
【請求項70】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項62記載の方法。
【請求項71】
化合物が経口投与される、請求項62記載の方法。
【請求項72】
構造式(I):
【化12】

(式中:
Zは、構造式(III)
【化13】

で表される;
Yは、チエニルまたはフリル(前記のチエニルまたはフリル基は、任意に1個または2個のR基で置換されている)であり、ここで、Yは、隣接する炭素でZおよび−CR=CR−CR=CR−基で置換されている;
Xは、NRである;
nは1または2である;
およびRは、独立して、−H、低級アルキルまたはフルオロアルキルである;
は、水素、低級アルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアノ、−Clまたは−Brである;
は、低級アルキル、フルオロアルキルまたはハロゲンである;
は、Hまたは低級アルキルである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項73】
悪液質が癌と関連している、請求項72記載の方法。
【請求項74】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項73記載の方法。
【請求項75】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項72記載の方法。
【請求項76】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項72記載の方法。
【請求項77】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項72記載の方法。
【請求項78】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項72記載の方法。
【請求項79】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項78記載の方法。
【請求項80】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項72記載の方法。
【請求項81】
化合物が経口投与される、請求項72記載の方法。
【請求項82】
構造式(I):
【化14】

(式中:
Zは、構造式(III)
【化15】

で表される;
Yは、任意に1個または2個のR基で置換された、炭素数が3〜8のシクロアルキルもしくは炭素数が5〜8のシクロアルケニルであるか、またはYは、フェニル、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル、オキサゾリルおよびイミダゾリル(前記の基は、任意に1個または2個のR基で置換されている)から選択され、ここで、Yは、隣接する炭素でZおよび−CR=CR−CR=CR−基で置換されている;
Xは、SまたはOである;
nは1または2である;
およびRは、独立して、H、低級アルキルまたはフルオロアルキルである;
は、水素、低級アルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアノ、ClまたはBrである;
は、低級アルキル、フルオロアルキルまたはハロゲンである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項83】
悪液質が癌と関連している、請求項82記載の方法。
【請求項84】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項83記載の方法。
【請求項85】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項82記載の方法。
【請求項86】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項82記載の方法。
【請求項87】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項82記載の方法。
【請求項88】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項82記載の方法。
【請求項89】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項88記載の方法。
【請求項90】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項82記載の方法。
【請求項91】
化合物が経口投与される、請求項82記載の方法。
【請求項92】
構造式(VIII):
【化16】

(式中:
Xは、SまたはOである;
は、水素または低級アルキルである;
は、水素または低級アルキルである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は、低級アルキルである;および
13は、炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項93】
悪液質が癌と関連している、請求項92記載の方法。
【請求項94】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項93記載の方法。
【請求項95】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選ばれる1つ以上の疾患、障害、または状態と関連している、請求項92記載の方法。
【請求項96】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項92記載の方法。
【請求項97】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項92記載の方法。
【請求項98】
抗高脂血症薬剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項92記載の方法。
【請求項99】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項98記載の方法。
【請求項100】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項92記載の方法。
【請求項101】
化合物が経口投与される、請求項92記載の方法。
【請求項102】
構造式(I):
【化17】

(式中:
Zは、構造式(II)
【化18】

で表される;
Yは、チエニル、またはフリル(前記の基は、任意に1個または2個のR基で置換されている)から選択され、ここで、Yは、隣接する炭素でZおよび−CR=CR−CR=CR−基で置換されている;
nは1または2である;
およびRは、独立して、−H、低級アルキルまたはフルオロアルキルである;
は、水素、低級アルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアノ、−Clまたは−Brである;
は、低級アルキル、フルオロアルキルまたはハロゲンである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表されるRXRアゴニスト化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項103】
悪液質が癌と関連している、請求項102記載の方法。
【請求項104】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項103記載の方法。
【請求項105】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選ばれる1つ以上の疾患、障害、または状態と関連している、請求項102記載の方法。
【請求項106】
化合物の治療有効量が、1日あたり被検体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項102記載の方法。
【請求項107】
化合物が、ヒト被検体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項102記載の方法。
【請求項108】
抗高脂血症薬剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項102記載の方法。
【請求項109】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項108記載の方法。
【請求項110】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項102記載の方法。
【請求項111】
化合物が経口投与される、請求項102記載の方法。
【請求項112】
構造式(I):
【化19】

(式中:
Zは、構造式(III)
【化20】

で表される;
Yは、任意に1個または2個のR基で置換された、炭素数が3〜8のシクロアルキルもしくは炭素数が5〜8のシクロアルケニルであるか、またはYは、フェニルである(前記の基は、任意に1個または2個のR基で置換されている)、ここで、Yは、隣接する炭素でZおよび−CR=CR−CR=CR−基で置換されている;
Xは、NRである;
およびRは、独立して、−H、低級アルキルまたはフルオロアルキルである;
は、水素、低級アルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアノ、−Clまたは−Brである;
は、低級アルキル、フルオロアルキルまたはハロゲンである;
は、H、または低級アルキルである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項113】
悪液質が癌と関連している、請求項112記載の方法。
【請求項114】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項113記載の方法。
【請求項115】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項112記載の方法。
【請求項116】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項112記載の方法。
【請求項117】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項112記載の方法。
【請求項118】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項112記載の方法。
【請求項119】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項118記載の方法。
【請求項120】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項112記載の方法。
【請求項121】
化合物が経口投与される、請求項112記載の方法。
【請求項122】
構造式(I):
【化21】

(式中:
Zは、構造式(III)
【化22】

で表される;
Yは、シクロプロピル(前記の基は、任意に1個または2個のR基で置換されている)であり、ここで、Yは、隣接する炭素でZおよび−CR=CR−CR=CR−基で置換されている;
Xは、NRである;
およびRは、独立して、−H、低級アルキルまたはフルオロアルキルである;
は、水素、低級アルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、シアノ、−Clまたは−Brである;
は、低級アルキル、フルオロアルキルまたはハロゲンである;
は、−Hまたは低級アルキルである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、炭素数が1〜5のアルキル、炭素数が3〜5のシクロアルキルまたは2〜5個の炭素を含有するアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項123】
悪液質が癌と関連している、請求項122記載の方法。
【請求項124】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項123記載の方法。
【請求項125】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項122記載の方法。
【請求項126】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項122記載の方法。
【請求項127】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項122記載の方法。
【請求項128】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項122記載の方法。
【請求項129】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項128記載の方法。
【請求項130】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項122記載の方法。
【請求項131】
化合物が経口投与される、請求項122記載の方法。
【請求項132】
構造式(VIII):
【化23】

(式中:
Xは、NRである;
は、水素または低級アルキルである;
は、水素または低級アルキルである;
は、水素または低級アルキルである;
Bは、水素、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12または−CROR13Oである;
は、炭素数が1〜5のアルキル、炭素数が3〜5のシクロアルキルまたは2〜5個の炭素を含有するアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、または炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;および
13は炭素数が2〜5の二価アルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項133】
悪液質が癌と関連している、請求項132記載の方法。
【請求項134】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項133記載の方法。
【請求項135】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項132記載の方法。
【請求項136】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項132記載の方法。
【請求項137】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項132記載の方法。
【請求項138】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項132記載の方法。
【請求項139】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項138記載の方法。
【請求項140】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項132記載の方法。
【請求項141】
化合物が経口投与される、請求項132記載の方法。
【請求項142】
構造式(IX)、(X)、または(XI):
【化24】

(式中:
Bは、−COOHまたは−COORである;
は、水素、低級アルキル、ClまたはBrである;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、炭素数が5〜10のシクロアルキル基またはトリメチルシリルアルキルである(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、またはRがフェニルまたは低級アルキルフェニルである;および
XがSまたはOである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項143】
悪液質が癌と関連している、請求項142記載の方法。
【請求項144】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項143記載の方法。
【請求項145】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項142記載の方法。
【請求項146】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項142記載の方法。
【請求項147】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項142記載の方法。
【請求項148】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項142記載の方法。
【請求項149】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項148記載の方法。
【請求項150】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項142記載の方法。
【請求項151】
化合物が経口投与される、請求項142記載の方法。
【請求項152】
化合物が構造式(IX)で表わされ、RがHまたはメチルであり、かつBが−COOHまたは−COOCHCHである、請求項142記載の方法。
【請求項153】
化合物が構造式(X)で表わされ、RがHであり、かつBが−COOHまたは−COOCHCHである、請求項142記載の方法。
【請求項154】
化合物が構造式(XI)で表わされ、RがHであり、Bが−COOHまたは−COOCHCHであり、かつXがOまたはSである、請求項142記載の方法。
【請求項155】
構造式(XII):
【化25】

(式中、Rは水素または炭素数が1〜6の低級アルキルである)
で表される化合物または薬学的に許容され得るその塩の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項156】
悪液質が癌と関連している、請求項155記載の方法。
【請求項157】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項156記載の方法。
【請求項158】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項155記載の方法。
【請求項159】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項155記載の方法。
【請求項160】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項155記載の方法。
【請求項161】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項155記載の方法。
【請求項162】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項161記載の方法。
【請求項163】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項155記載の方法。
【請求項164】
化合物が経口投与される、請求項155記載の方法。
【請求項165】
構造式(XIII)、(XIV)または(XV):
【化26】

(式中:
XはO、S、または(CRである;
nは0、1または2である;
Yは、構造式(XVI)または構造式(XVII):
【化27】

(式中、pは1〜4の整数である)を有する二価のラジカルであるか、またはYは、二価のアリールまたはN、SおよびOから選択されるヘテロ原子を1〜3個有する五もしくは六員環ヘテロアリールラジカルである(前記アリール基またはヘテロアリール基は非置換または1〜3個のC1〜6アルキル基または1〜3個のC1〜6フルオロアルキル基で置換されている);
XはO、S、またはNHである;
は、独立して、H、炭素数が1〜6の低級アルキル、または炭素数が1〜6の低級フルオロアルキルである;
は、独立して、−H、炭素数が1〜6の低級アルキル、−OR、1−アダマンチル、または炭素数が1〜6の低級フルオロアルキルであるか、または2つのR基が一緒になってオキソ基を表す;
は、水素、炭素数が1〜6の低級アルキル、−OR、炭素数が1〜6のフルオロ置換低級アルキルまたはハロゲン、−NO、−NH、−NHCO(C〜C)アルキル、または−NHCO(C〜C)アルケニルである;
Aは、水素、−COOHもしくは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CH(OR13O)、−COR、−CR(OR12、−CR(OR13O)または−Si(C1〜6アルキル)である;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、もしくは(トリメチルシリル)アルキル(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、もしくは炭素数が5〜10のシクロアルキル基であるか、またはRはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、もしくは炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニル、ヒドロキシフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;
13は炭素数が2〜5の二価のアルキルラジカルである;および
14は、炭素数が1〜10のアルキル、炭素数が1〜10のフルオロ置換アルキル、炭素数が2〜10であり、かつ1〜3個の二重結合を有するアルケニル、2〜10個の炭素および1〜3個の三重結合を有するアルキニル、フェニル、C〜C10アルキルフェニル、ナフチル、C〜C10アルキルナフチル、フェニルC〜C10アルキル、ナフチルC〜C10アルキル、1〜3個の二重結合を有するC〜C10アルケニルフェニル、1〜3個の三重結合を有するC〜C10アルキニルフェニル、1〜3個の二重結合を有するフェニルC〜C10アルケニル、1〜3個の三重結合を有するフェニルC〜C10アルキニル、炭素数が1〜10のヒドロキシアルキル、2〜10個の炭素および1〜3個の二重結合を有するヒドロキシアルケニル、2〜10個の炭素および1〜3個の三重結合を有するヒドロキシアルキニル、炭素数が1〜10のアシルオキシアルキル、2〜10個の炭素および1〜3個の二重結合を有するアシルオキシアルケニル、または2〜10個の炭素および1〜3個の三重結合を有するアシルオキシアルキニル(ここで、該アシル基は、CORで表される)からなる群より選択される炭素環式アリールであるか、またはR14は、1〜3個のヘテロ原子を有する五もしくは六員環ヘテロアリール基(ここで、該ヘテロ原子は、O、SおよびNからなる群より選択される)である(前記ヘテロアリール基は、非置換またはC〜C10アルキル基、C〜C10フルオロアルキル基またはハロゲンで置換されている)、および構造式(XVI)中の点線は結合または結合の非存在を表す)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項166】
悪液質が癌と関連している、請求項165記載の方法。
【請求項167】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項166記載の方法。
【請求項168】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項165記載の方法。
【請求項169】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項165記載の方法。
【請求項170】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項165記載の方法。
【請求項171】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項165記載の方法。
【請求項172】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項171記載の方法。
【請求項173】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項165記載の方法。
【請求項174】
化合物が経口投与される、請求項165記載の方法。
【請求項175】
構造式(XVIII):
【化28】

(式中:
XはO、NR’またはSである;
R’は炭素数が1〜6のアルキルである;
Yは、任意に1個または2個のR基で置換された二価のシクロプロピルラジカルであるか、またはYは、二価のアリールまたはN、SおよびOから選択されるヘテロ原子を1〜3個有する五もしくは六員環ヘテロアリールラジカルである(前記アリール基またはヘテロアリール基は任意に1〜4個のR基で置換されている);
は、独立して、H、炭素数が1〜6のアルキル、または炭素数が1〜6のフルオロアルキルである;
は、炭素数が1〜8のアルキル、または炭素数が1〜8のフルオロアルキルである;
’は、炭素数が1〜8のアルキル、または炭素数が1〜8のフルオロアルキルである;
は、水素、炭素数が1〜6のアルキル、炭素数が1〜6のフルオロ置換アルキル、ハロゲン、炭素数が1〜8のアルコキシ、または炭素数が1〜6のアルキルチオ、−NO、−NH、−NHCO(C〜C)アルキル、−NHCO(C〜C)アルケニル、−NRHもしくは−N(R、ベンジルオキシもしくはC〜Cアルキル置換ベンジルオキシである;
は、−H、または炭素数が1〜6のアルキル、または炭素数が1〜6のフルオロ置換アルキルである;
mは、0〜3の値を有する整数である;および
Bは、−COOHまたは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−COOCHCOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CH(OR13O)、−COR、−CR(OR12、−CR(OR13O)である;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、もしくは(トリメチルシリル)アルキル(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、または5〜10個のフェニルもしくは低級アルキルフェニルの基である;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、もしくは炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニル、ヒドロキシフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は、低級アルキルである;および
13は、炭素数が2〜5の二価のアルキルラジカルである)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項176】
悪液質が癌と関連している、請求項175記載の方法。
【請求項177】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項176記載の方法。
【請求項178】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項175記載の方法。
【請求項179】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項175記載の方法。
【請求項180】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項175記載の方法。
【請求項181】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項175記載の方法。
【請求項182】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項181記載の方法。
【請求項183】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項175記載の方法。
【請求項184】
化合物が経口投与される、請求項175記載の方法。
【請求項185】
構造式(XIX):
【化29】

(式中:
Yは、式(a)または式(b):
【化30】

を有する二価のラジカルであるか、またはYは、二価のアリールまたはN、SおよびOから選択されるヘテロ原子を1〜3個有する五もしくは六員環ヘテロアリールラジカルである(前記アリール基またはヘテロアリール基は非置換または1〜3個のC1〜6アルキル基または1〜3個のC1〜6フルオロアルキル基で置換されている);
pは1〜4の整数である;
2個のX基は一緒になってオキソまたはチオン官能基を表すか、またはXは、独立して、Hもしくは炭素数が1〜6のアルキルから選択される;
2個のX基は一緒になってオキソまたはチオン官能基を表すか、またはXは、独立して、Hもしくは炭素数が1〜6のアルキルから選択される、ただし、一緒になったX群または一緒になったX群の一方はオキソまたはチオン官能基を表すものとする;
Wは、H、O、C(R、フェニル、ナフチル、または1〜3個のヘテロ原子を有する五もしくは六員環ヘテロアリール基(ここで、該ヘテロ原子は、O、SおよびNからなる群より選択される)である(前記フェニル基、ナフチル基またはヘテロアリール基は、非置換またはC〜C10アルキル基、C〜C10フルオロアルキル基またはハロゲンで置換されている);
は、独立して、H、炭素数が1〜6の低級アルキル、または炭素数が1〜6の低級フルオロアルキルである;
は、独立して、H、炭素数が1〜6の低級アルキル、または炭素数が1〜6の低級フルオロアルキルである;
は、水素、炭素数が1〜6の低級アルキル、−OR、炭素数が1〜6のフルオロ置換低級アルキルまたはハロゲン、−NO、−NH、−NHCO(C〜C)アルキル、またはNHCO(C〜C)アルケニルである;
Aは、水素、−COOHもしくは薬学的に許容され得るその塩、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CH(OR13O)、−COR、−CR(OR12、−CR(OR13O)または−Si(C1〜6アルキル)である;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、もしくは(トリメチルシリル)アルキル(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、もしくは炭素数が5〜10のシクロアルキル基であるか、またはRはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、もしくは炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニル、ヒドロキシフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は低級アルキルである;
13は炭素数が2〜5の二価のアルキルラジカルである;
14は、H、炭素数が1〜10のアルキル、炭素数が1〜10のフルオロ置換アルキル、炭素数が2〜10であり、かつ1〜3個の二重結合を有するアルケニル、2〜10個の炭素および1〜3個の三重結合を有するアルキニル、フェニル、C〜C10アルキルフェニル、ナフチル、C〜C10アルキルナフチル、フェニルC〜C10アルキル、ナフチルC〜C10アルキル、1〜3個の二重結合を有するC〜C10アルケニルフェニル、1〜3個の三重結合を有するC〜C10アルキニルフェニル、1〜3個の二重結合を有するフェニルC〜C10アルケニル、1〜3個の三重結合を有するフェニルC〜C10アルキニル、炭素数が1〜10のヒドロキシアルキル、2〜10個の炭素および1〜3個の二重結合を有するヒドロキシアルケニル、2〜10個の炭素および1〜3個の三重結合を有するヒドロキシアルキニル、炭素数が1〜10のアシルオキシアルキル、2〜10個の炭素および1〜3個の二重結合を有するアシルオキシアルケニル、または2〜10個の炭素および1〜3個の三重結合を有するアシルオキシアルキニル(ここで、該アシル基は、CORで表される)からなる群より選択される炭素環式アリールであるか、またはR14は、1〜3個のヘテロ原子を有する五もしくは六員環ヘテロアリール基(ここで、該ヘテロ原子は、O、SおよびNからなる群より選択される)である(前記炭素環式アリール基およびヘテロアリール基は、非置換またはC〜C10アルキル基、C〜C10フルオロアルキル基またはハロゲンで置換されている)である;および
式(a)中の点線は結合または結合の非存在を表す、ただし、点線が結合を表すならば、該結合により連結された炭素上にR置換基はないものとする)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項186】
悪液質が癌と関連している、請求項185記載の方法。
【請求項187】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項186記載の方法。
【請求項188】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項185記載の方法。
【請求項189】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項185記載の方法。
【請求項190】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項185記載の方法。
【請求項191】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項185記載の方法。
【請求項192】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項191記載の方法。
【請求項193】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項185記載の方法。
【請求項194】
化合物が経口投与される、請求項185記載の方法。
【請求項195】
構造式(XX):
【化31】

(式中:
XはO、SまたはC(R)である;
Rは、Hまたは炭素数が1〜6のアルキルである;
は、H、炭素数が1〜10のアルキル、炭素数が2〜6のアルケニル、フェニルC〜Cアルキル、またはC〜Cアルキルフェニルである;
は、H、炭素数が1〜6のアルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF、炭素数が1〜6のフルオロ置換アルキル、炭素数が1〜6のアルコキシ、または炭素数が1〜6のアルキルチオである;
は、独立して、炭素数が1〜6のアルキル、−F、−Cl、−Br、−I、−CF、炭素数が1〜6のフルオロ置換アルキル、OH、SH、炭素数が1〜6のアルコキシ、炭素数が1〜6のフルオロアルコキシ、炭素数が1〜6のアルキルチオ、ベンキシルオキシ、C〜Cアルキル置換ベンジルオキシ、ハロゲン置換ベンジルオキシ、フェニルオキシ、C〜Cアルキル置換フェニルオキシ、またはハロゲン置換フェニルオキシである;
は、独立して、−H、炭素数が1〜6のアルキル、または−Fである;
Yは、フェニルもしくはナフチル基、またはピリジル、チエニル、フリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チアゾリル、オキサゾリル、イミダゾリルおよびピラゾリルからなる群から選択されるヘテロアリールである(前記フェニル基およびヘテロアリール基は、任意に1個または2個のR基で置換されている;mは0〜3の値を有する整数である;
pは0〜4の値を有する整数である;
Aは、(CH(式中、qは0〜5である)、3〜6個の炭素を有する低級分枝鎖アルキル、3〜6個の炭素を有するシクロアルキル、2〜6個の炭素および1個または2個の二重結合を有するアルケニル、2〜6個の炭素および1個または2個の三重結合を有するアルキニルである;
Bは、水素、−COOH、−COOR、−CONR10、−CHOH、−CHOR11、−CHOCOR11、−CHO、−CH(OR12、−CHOR13O、−COR、−CR(OR12、−CROR13Oまたはトリ低級アルキルシリルである;
は、1〜5個の炭素を含有する、アルキル、シクロアルキルまたはアルケニル基である;
は、炭素数が1〜10のアルキル基、もしくはトリメチルシリルアルキル(ここで、該アルキル基は1〜10個の炭素を有する)、もしくは炭素数が5〜10のシクロアルキル基であるか、またはRは、フェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
およびR10は、独立して、水素、炭素数が1〜10のアルキル基、もしくは炭素数が5〜10のシクロアルキル基、またはフェニルもしくは低級アルキルフェニルである;
11は、低級アルキル、フェニルまたは低級アルキルフェニルである;
12は、低級アルキルである;および
R13は、炭素数が2〜5の二価のアルキルラジカルである)
で表される化合物または薬学的に許容され得るその塩の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体における悪液質の処置方法。
【請求項196】
悪液質が癌と関連している、請求項195記載の方法。
【請求項197】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項196記載の方法。
【請求項198】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、真性糖尿病、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項195記載の方法。
【請求項199】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項195記載の方法。
【請求項200】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項195記載の方法。
【請求項201】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項195記載の方法。
【請求項202】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項201記載の方法。
【請求項203】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項195記載の方法。
【請求項204】
化合物が経口投与される、請求項195記載の方法。
【請求項205】
RXRアゴニスト化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体において、癌、エイズ、肝硬変、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している悪液質の処置方法。
【請求項206】
悪液質が、エイズ、肝硬変、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項205記載の方法。
【請求項207】
悪液質がエイズと関連している、請求項206記載の方法。
【請求項208】
悪液質が癌と関連している、請求項205記載の方法。
【請求項209】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項208記載の方法。
【請求項210】
RXRアゴニスト化合物がRXRαアゴニスト化合物である、請求項205記載の方法。
【請求項211】
RXRアゴニスト化合物がRXRβアゴニスト化合物である、請求項205記載の方法。
【請求項212】
RXRアゴニスト化合物がRXRγアゴニスト化合物である、請求項205記載の方法。
【請求項213】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項205記載の方法。
【請求項214】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項205記載の方法。
【請求項215】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項205記載の方法。
【請求項216】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項215記載の方法。
【請求項217】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項205記載の方法。
【請求項218】
化合物が経口投与される、請求項205記載の方法。
【請求項219】
構造式(XXI)、(XXII)、(XXIII)、(XXIV)、(XXV)、(XXVI)、(XXVII)、(XXVIIa)または(XXVIIb):
【化32】

【化33】

【化34】

(式中:
およびRは、各々、独立して、水素または1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルもしくはアシルである;
Yは、C、O、S、N、CHOH、CO、SO、SOまたは薬学的に許容され得る塩である;
は、水素または1〜4個の炭素原子を有する低級アルキル(ここで、YはCまたはNである)である;
は、YがCである場合、水素または1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルであり、YがNである場合、Rは存在せず、あるいはYがS、O、CHOH、CO、SOまたはSOである場合、RもRも存在しない;
R’およびR’’は、水素、1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルもしくはアシル、OH、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、チオールもしくはチオエーテル、またはアミノであるか、あるいはR’またはR’’は一緒になって、オキソ(ケト)、メタノ、チオケト、HO−N=、NC−N=、(R)N−N=、R17O−N=、R17N=、エポキシ、シクロプロピルまたはシクロアルキル基(ここで、該エポキシ、シクロプロピルおよびシクロアルキル基は任意に1〜4個の炭素を有する低級アルキルまたはハロゲンで置換されている)を形成する;
R’’’およびR’’’’は、水素、ハロゲン、1〜4個の炭素原子を有する低級アルキルもしくはアシル、アルキルアミノであるか、またはR’’’およびR’’’’は一緒になって、3〜10個の炭素を有するシクロアルキル基を形成する(ここで、該シクロアルキル基は、1〜4個の炭素を有する低級アルキルもしくはハロゲンで置換されていてもよい);
は、水素、1〜4個の炭素を有する低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、−OR、−SR、−NRまたは−(CF)CFであるが、R、R10、R11、R12およびR13がすべて水素であり、Z、Z’、Z’’、Z’’’およびZ’’’’がすべて炭素であり、R’およびR’’が−H、−OH、C〜CアルコキシもしくはC〜Cアシルオキシを表すか、またはR’およびR’’が一緒になって、オキソ、メタノまたはヒドロキシイミノ基を形成する場合、Rは水素ではない;
、R10、R11、R12およびR13は、各々、独立して、水素、1〜4個の炭素を有する低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、−OR、−SR、−NRまたは−(CF)CFを表し、R、R10、R11、R12またはR13が派生するZ、Z’、Z’’、Z’’’またはZ’’’’がCである場合にのみ存在するか、またはR、R10、R11、R12またはR13が派生するZ、Z’、Z’’、Z’’’またはZ’’’’がNである場合、R、R10、R11、R12およびR13は、各々、独立して、水素または1〜4個の炭素を有する低級アルキルを表し、このとき、R、R10、R11、R12またはR13の1つはXである;
は、水素または1〜6個の炭素を有する低級アルキルを表す;
は、水素または1〜6個の炭素を有する低級アルキルを表す;
は、1〜4個の炭素を有する低級アルキル、フェニル、芳香族アルキル、またはq−ヒドロキシフェニル、q−ブロモフェニル、q−クロロフェニル、q−フルオロフェニル(florophenyl)もしくはq−ヨードフェニル(ここで、q=2〜4)を表す;
14は、水素、1〜4個の炭素を有する低級アルキル、オキソ、ヒドロキシ、1〜4個の炭素を有するアシル、ハロゲン、チオールまたはチオケトンを表す;
17は、水素、1〜8個の炭素を有する低級アルキル、任意にハロゲン、アシル、−ORもしくは−SR、−Rで置換されているアルケニル、任意にハロゲン、アシル、−ORもしくは−SRで置換されているアルキルカルボン酸、任意にハロゲン、アシル、−ORもしくは−SRで置換されているアルケニルカルボン酸、任意にハロゲン、アシル、−ORもしくは−SRで置換されているアルキルアミン、または任意にハロゲン、アシル(acryl)、−ORもしくは−SRで置換されているアルケニルアミンである;
18は、水素、1〜4個の炭素を有する低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、−OR、−SR、−NRまたは−(CF)CFを表す;
Xは、−COOH、テトラゾール、−POH、−SOH、−CHO、−CHOH、−CONH、−COSH、−COOR、−COSR、−CONHRまたは−COOW(式中、Wは薬学的に許容され得る塩)であり、Xは環上の任意のCまたはNに派生し得る;
Z、Z’、Z’’、Z’’’およびZ’’’’は、各々、独立して、C、S、O、Nまたは薬学的に許容され得るその塩である(ただし、Z、Z’、Z’’、Z’’’またはZ’’’’が二重結合によってZ、Z’、Z’’、Z’’’またはZ’’’’の1つに結合している場合、もしくはZ、Z’、Z’’、Z’’’またはZ’’’’の1つ以上が、OまたはSであるZ、Z’、Z’’、Z’’’またはZ’’’’ の1つに結合している場合、Z、Z’、Z’’、Z’’’およびZ’’’’の1つ以上はOまたはSでないものとする、またはZ、Z’、Z’’、Z’’’およびZ’’’’の1つが単結合によって、NであるZ、Z’、Z’’、Z’’’およびZ’’’’の1つに結合している場合、Z、Z’、Z’’、Z’’’およびZ’’’’の1つ以上はNでないものとする);
nは0〜3である;および
点線は任意の二重結合である)
で表される化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、処置を必要とする被験体において、癌、エイズ、肝硬変、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している悪液質の処置方法。
【請求項220】
RXRアゴニスト化合物が、式:
【化35】

で表されるもの、または該化合物の薬学的に許容され得る塩である、請求項219記載の方法。
【請求項221】
悪液質が癌と関連している、請求項219記載の方法。
【請求項222】
癌が、肺癌、結腸直腸癌、膵臓癌、消化管癌、肝臓癌、胆管癌、乳癌、食道癌または白血病である、請求項221記載の方法。
【請求項223】
悪液質が、癌、エイズ、肝硬変、慢性腎不全、慢性閉塞性肺疾患、慢性心不全、免疫機構疾患、結核、嚢胞性線維症、胃腸障害、パーキンソン病、神経性食欲不振、痴呆症、大うつ病、老年期の状態および筋肉減少症からなる群より選択される1つ以上の疾患、障害または状態と関連している、請求項219記載の方法。
【請求項224】
化合物の治療有効量が、1日あたり被験体の体重1kgにつき約1〜約50mgである、請求項219記載の方法。
【請求項225】
化合物がヒト被験体に約10〜約4000mgの日用量で投与される、請求項219記載の方法。
【請求項226】
抗高脂血症剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項219記載の方法。
【請求項227】
抗高脂血症剤が、胆汁酸分離剤、フィブリン酸塩、HMG CoAレダクターゼインヒビター、ニコチン酸および誘導体、甲状腺ホルモン/アナログ、アシトラン、アザコステロール、ベンフルオレクス、β-ベンザルブチルアミド、カルニチン、コンドロイチン硫酸、クロメストロン、デタキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、5,8,11,14,17-エイコサペンタエン酸、エリタデニン、フラザボール、メフルトール、メリナミド、ミタトリエンジオール、オルニチン、γ-オリザノール、パンテチン、ペンタエリトリトールテトラアセタート、α-フェニルブチルアミド、ピロザジル、プロブコール、β-シトステロール、スルトシル酸、チアデノール、コレステロール吸収インヒビターであるトリパラノールおよびキセンブシンからなる群より選択される、請求項226記載の方法。
【請求項228】
RXRアゴニストでない抗悪液質剤の治療有効量を投与することをさらに含む、請求項219記載の方法。
【請求項229】
化合物が経口投与される、請求項219記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−501800(P2007−501800A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522776(P2006−522776)
【出願日】平成16年8月6日(2004.8.6)
【国際出願番号】PCT/US2004/025564
【国際公開番号】WO2005/013949
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(390040637)アラーガン インコーポレイテッド (117)
【氏名又は名称原語表記】ALLERGAN,INCORPORATED
【Fターム(参考)】