説明

レチノール関連疾患を処置するための方法、アッセイおよび組成物

被験体におけるトランスサイレチン(TTR)およびレチノール結合タンパク質(RBP)の有用性を調節することによって、特定のレチノールに関連する疾患および状態を処置するための方法および組成物が、本明細書中に記載される。例えば、上記方法および組成物は、加齢に関連する黄斑変性および/またはジストロフィ、代謝障害、特発性脳内高血圧症、骨化過剰症、ならびにタンパク質の誤った折り畳み、および、凝集性の疾患の処置および/または防止のための治療因子を提供する。開示される組成物は、単一因子の治療として、または、他の因子もしくは治療と組み合わせて、使用され得る。さらに、被験体におけるTTRおよびRBPの有用性を調節し得る適切な因子を選択するための方法およびアッセイが本明細書中に記載される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物におけるレチノール関連疾患を処置するための方法であって、該方法は、RBP転写インヒビター、TTR転写インヒビター、RBP翻訳インヒビター、TTR翻訳インヒビター、RBP浄化因子、TTR浄化因子、RBPアンタゴニスト、RBPアゴニスト、TTRアンタゴニスト、TTRアゴニストおよびレチノール結合レセプターアンタゴニストからなる群より選択される化合物のうちの少なくとも一種の有効量を、少なくとも一回、該哺乳動物に投与する工程を包含する、方法。
【請求項2】
前記RBP転写インヒビターが、RXR/RARアゴニスト、RXR/RARアンタゴニスト、エストロゲンアゴニスト、エストロゲンアンタゴニスト、テストステロンアゴニスト、テストステロンアンタゴニスト、プロゲステロンアゴニスト、プロゲステロンアンタゴニスト、デキサメタゾンアゴニスト、デキサメタゾンアンタゴニスト、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、脂肪酸結合タンパク質アンタゴニスト、C/EBPアゴニスト、C/EBPアンタゴニスト、HNF−1アゴニスト、HNF−1アンタゴニスト、HNF−3アゴニスト、HNF−3アンタゴニスト、HNF−4アゴニスト、HNF−4アンタゴニスト、HNF−6アゴニスト、HNF−6アンタゴニスト、アプタマー、Zn−フィンガー結合タンパク質、リボザイムおよびモノクローナル抗体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記TTR転写インヒビターが、RXR/RARアゴニスト、RXR/RARアンタゴニスト、エストロゲンアゴニスト、エストロゲンアンタゴニスト、テストステロンアゴニスト、テストステロンアンタゴニスト、プロゲステロンアゴニスト、プロゲステロンアンタゴニスト、デキサメタゾンアゴニスト、デキサメタゾンアンタゴニスト、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、HNF−4アゴニスト、HNF−4アンタゴニスト、アプタマー、Zn−フィンガー結合タンパク質、リボザイムおよびモノクローナル抗体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記RBP翻訳インヒビターが、RXR/RARアゴニスト、RXR/RARアンタゴニスト、エストロゲンアゴニスト、エストロゲンアンタゴニスト、テストステロンアゴニスト、テストステロンアンタゴニスト、プロゲステロンアゴニスト、プロゲステロンアンタゴニスト、デキサメタゾンアゴニスト、デキサメタゾンアンタゴニスト、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、HNF−4アゴニスト、HNF−4アンタゴニスト、アプタマー、リボザイムおよびモノクローナル抗体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記TTR翻訳インヒビターが、アンチセンスオリゴヌクレオチド、siRNA、脂肪酸結合タンパク質アンタゴニスト、C/EBPアゴニスト、C/EBPアンタゴニスト、HNF−1アゴニスト、HNF−1アンタゴニスト、HNF−3アゴニスト、HNF−3アンタゴニスト、HNF−4アゴニスト、HNF−4アンタゴニスト、HNF−6アゴニスト、HNF−6アンタゴニスト、アプタマー、リボザイムおよびモノクローナル抗体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記RBP浄化因子が、レチニル誘導体、ポリハロゲン化芳香族炭化水素、甲状腺ホルモンアゴニスト、甲状腺ホルモンアンタゴニスト、ジクロフェナク、ジクロフェナクアナログ、低分子化合物、内分泌性ホルモンアナログ、フラボノイド、非ステロイド性抗炎症薬、二価のインヒビター、強心剤、ペプチド模倣物、アプタマー、および抗体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記レチニル誘導体が、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドまたはN−(4−メトキシフェニル)レチナミドである、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記TTR浄化因子が、甲状腺ホルモンアゴニスト、甲状腺ホルモンアンタゴニスト、ジクロフェナク、ジクロフェナクアナログ、低分子化合物、内分泌性ホルモンアナログ、フラボノイド、非ステロイド性抗炎症薬、二価のインヒビター、強心剤、ペプチド模倣物、アプタマー、ポリハロゲン化芳香族炭化水素および抗体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記RBPのアゴニストまたはアンタゴニストが、レチノールのRBPへの結合を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記RBPのアゴニストまたはアンタゴニストが、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドおよびN−(4−メトキシフェニル)レチナミドから選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記TTRのアゴニストまたはアンタゴニストが、ポリハロゲン化芳香族炭化水素、甲状腺ホルモンアゴニスト、甲状腺ホルモンアンタゴニスト、ジクロフェナク、ジクロフェナクアナログ、低分子化合物、内分泌性ホルモンアナログ、フラボノイド、非ステロイド性抗炎症薬、二価のインヒビター、強心剤、ペプチド模倣物、アプタマー、および抗体からなる群より選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記レチノール結合タンパク質レセプターアンタゴニストが、レチニルパルミテート加水分解酵素のインヒビターである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
請求項1に記載の方法であって、一酸化窒素生成の誘導物質、抗酸化物質、抗炎症剤、無機塩類、抗酸化剤、カロテノイド、負に帯電したリン脂質およびスタチンからなる群より選択される第二の化合物を投与する工程をさらに包含する、方法。
【請求項14】
前記化合物の投与が、前記哺乳動物の眼において、加齢に関連する黄斑変性またはジストロフィを防止する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記レチノール関連疾患が、骨化過剰症、特発性脳内高血圧症、アミロイドーシス、アルツハイマー病およびアルストレーム−ハルグレン症候群である、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
加齢に関連する黄斑変性またはジストロフィを処置する方法であって、該方法は、第一の化合物の有効量を、少なくとも一回、哺乳動物に投与する工程を包含し、該第一の化合物は、該哺乳動物におけるRBPまたはTTRのレベルまたは活性を調節する、方法。
【請求項17】
前記第一の化合物が、レチノールのRBPへの結合を阻害する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第一の化合物が、前記哺乳動物におけるRBPまたはTTRの転写を阻害する、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第一の化合物が、前記哺乳動物におけるRBPまたはTTRの翻訳を阻害する、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記第一の化合物が、前記哺乳動物におけるRBPまたはTTRの浄化を増加させる、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記第一の化合物が、RBPのTTRへの結合を阻害する、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
請求項16に記載の方法であって、一酸化窒素生成の誘導物質、抗酸化物質、抗炎症剤、無機塩類、抗酸化剤、カロテノイド、負に帯電したリン脂質、補体インヒビター、魚油およびスタチンからなる群より選択される第二の化合物を投与する工程をさらに包含する、方法。
【請求項23】
前記化合物の有効量が、前記哺乳動物に全身投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記哺乳動物がヒトである、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記黄斑変性が、乾燥状態の加齢に関連する黄斑変性である、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
前記黄斑変性が、前記哺乳動物の少なくとも一方の眼において地図状萎縮症を含む、請求項16に記載の方法。
【請求項27】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有する、請求項16に記載の方法。
【請求項28】
前記第一の化合物が、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドまたはN−(4−メトキシフェニル)レチナミドである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
哺乳動物におけるI型またはII型の糖尿病を処置するための方法であって、該方法は、第一の化合物の有効量を、少なくとも一回、該哺乳動物に投与する工程を包含し、該第一の化合物は、該哺乳動物におけるRBPまたはTTRのレベルまたは活性を調節する、方法。
【請求項30】
前記第一の化合物が、レチノールのRBPへの結合を阻害する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記第一の化合物が、前記哺乳動物におけるRBPまたはTTRの転写を阻害する、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記第一の化合物が、前記哺乳動物におけるRBPまたはTTRの翻訳を阻害する、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記第一の化合物が、前記哺乳動物におけるRBPまたはTTRの浄化を増加させる、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記第一の化合物が、RBPのTTRへの結合を拮抗または阻害する、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記第一の化合物が、式(II)の構造を有する、請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記第一の化合物が、N−(4−ヒドロキシフェニル)レチナミドまたはN−(4−メトキシフェニル)レチナミドである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
請求項29に記載の方法であって、以下:(a)グルコース低下性のホルモンまたはホルモン模倣物、(b)グルコース低下性のスルホニル尿素、(c)グルコース低下性のビグアナイド、(d)グルコース低下性のメグリチニド、(e)グルコース低下性のチアゾリジンジオンまたは他のPPAR−γアゴニスト、(f)PPAR−γおよびPPAR−αの両方に対して親和性を有する、グルコース低下性の二重作用PPARアゴニスト、(g)グルコース低下性のαグルコシダーゼインヒビター、(h)グルコース−6−ホスファターゼの転位を標的としない、グルコース低下性のアンチセンス化合物、(i)抗肥満性の食欲抑制剤、(j)抗肥満性の脂肪吸収インヒビター、(k)食欲を刺激する空腹シグナル(hunger signal)を阻害する、毛様体神経栄養因子の抗肥満性の改変形態、(l)脂質低下性の胆汁酸塩金属イオン封鎖樹脂、(m)脂質低下性のHMGCoA還元酵素インヒビター、(n)ニコチン酸、(o)脂質低下性のフィブリン酸誘導体、(p)プロブコール、ネオマイシンおよびデキストロサイロキシンから選択される薬剤、(q)植物−スタノールエステル、(r)コレステロール吸収インヒビター、(s)CETPインヒビター、(t)MTPインヒビター、(u)胆汁酸トランスポーターのインヒビター、(v)肝臓CYP7aの調節因子、(w)ACATインヒビター、(x)脂質低下性のエストロゲン補充療法(replacement therapeutic)、(y)合成HDL、および(z)脂質低下性の抗炎症剤からなる群より選択される第二の因子を投与する工程をさらに包含する、方法。
【請求項38】
前記哺乳動物におけるRBPのレベルまたは活性の低下は、前記患者におけるインシュリンレベルを低下させる、請求項29に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【図10a】
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【図10b】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2008−523080(P2008−523080A)
【公表日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−545620(P2007−545620)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2005/044416
【国際公開番号】WO2006/063128
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(506422490)シリオン セラピューティクス, インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】