説明

レバウディオシドA組成物及びレバウディオシドAの精製方法

【課題】
【解決手段】 本発明の実施形態は、低純度ステビオールグリコシド組成物の精製方法を含む。特に、本発明は、1段階の結晶化ステップにより約95%以上のステビオールグリコシドと約75%以上のレバウディオシドAを含む実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を得るための低純度ステビオールグリコシド組成物の精製方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願情報)
[0001] 本出願は、米国特許法第119条(e)項に基づき、それぞれ「Rebaudioside A Composition and Method for Purifying Rebaudioside A」と題する2006年6月19日出願の米国仮出願第60/805,216号及び2007年2月12日出願の第60/889,318号の優先権を主張する、2007年5月21日付米国特許出願第11/751,627号の一部継続出願である、2009年12月31日出願の米国出願第12/650,637号の優先権を主張する。これらの出願の開示は、参照によりその全体を本明細書に組み込むものとする。
【0002】
[0002] 本発明は、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を高収率で得るための低純度ステビオールグリコシド組成物の精製方法全般に関する。別の態様では、本発明は、許容可能なレベルのレバウディオシドAを有する実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を高収率で得るための低純度レバウディオシドA及び低純度ステビオールグリコシド組成物の精製方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] レバウディオシドAは、高甘味度ジテルペノイドグリコシド甘味料であり、その化学構造は、
【化1】

である。レバウディオシドAは、日本、シンガポール、台湾、マレーシア、韓国、中国、イスラエル、インド、ブラジル、オーストラリア及びパラグアイで商業的に栽培されるステビアレバウディアナ(ベルトニ)植物体(「ステビア」)から、他のステビオールグリコシドとともに分離及び抽出される。レバウディオシドAは、機能及び官能特性が多くの高甘味度甘味料より優れた、代替ノンカロリー甘味料である。加工された形態のステビアは、砂糖の3〜300倍の甘味度を有することがあるが、ステビアは苦味成分も有する。ステビア中に存在する主要4種類のジテルペノイド甘味料のうち、レバウディオシドAは最も苦みが少なく、持続性の後味が最も少ない。苦味は、多くの場合、抽出物中の不純物によるものである。
【0004】
[0004] 現行のFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の基準は、ステビオールグリコシドの総量の純度が95%以上になっていることを要求する。現行のステビオールグリコシド組成物は、ステビオールグリコシドの含有量が80〜92重量%からのものしか入手できず、これらの組成物のコストは、ステビオールグリコシド及び/又はレバウディオシドAの純度レベルが上昇するにつれて大きく上昇する。さらに、これらの組成物は一般に、ステビオールグリコシド中のレバウディオシドAの純度が不十分である(例えば、一般的にレバウディオシドAが80重量%以下しかない)。
【0005】
[0005] レバウディオシドAとステビオシドの混合物からレバウディオシドAを精製する従来報告されていた取り組みでは、多数の精製ステップを繰り返すことが必要である。米国特許第5,962,678号は、無水メタノール溶液を用いて純度80%のレバウディオシドAを得るレバウディオシドA再結晶化を開示する。無水メタノールを使った再結晶化を多数回繰り返すことによって、レバウディオシドAの純度を95%超まで高めることができる。米国特許公開第2006/0083838号は、エタノールと4〜15%までの水を含む溶液による再結晶化を通じたレバウディオシドAの精製を開示する。日本の特許出願第55−23756号は、純度80%のレバウディオシドAを得るために、含水エタノール(70%超)からの結晶化によってレバウディオシドA及びステビオシドを精製する方法を開示する。米国特許公開第2007/0082103号は、含水エタノールからの再結晶化によってレバウディオシドAを精製する方法を開示し、粗レバウディオシド(60%)から2段階の再結晶化で純度98%超のレバウディオシドを97%の収率で生成すると主張する。しかし、これらの先行技術による方法では、現行のJECFA基準を満たすことのできる実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物や、十分な純度のレバウディオシドA組成物は、1段階の再結晶化のみによっては得られない。
【0006】
[0006] したがって、実質的に純粋なステビオールグリコシド及びレバウディオシドA組成物を調製するための、簡便、効率的かつ経済的な方法が必要になる。
【発明の概要】
【0007】
[0007] 本発明の例示的実施形態は、低純度のステビオールグリコシド組成物を精製し、高い純度を有する実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を高い収率で得る方法を提供することにより、上述の必要に対応する。
【0008】
[0008] 特定の実施形態では、低純度のステビオールグリコシド組成物の精製方法は簡単な結晶化を含む。特に、上記方法は、ステビオールグリコシド溶液を作るための低純度のステビオールグリコシドA組成物(低純度のステビオールグリコシド組成物は乾燥ベースで総ステビオールグリコシドを最大92%含む)と有機溶媒の混合、及びその後の低純度のステビオールグリコシド溶液からの実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物(レバウディオシドAと、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドE、レバウディオシドF、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシドからなる群から選択される1つ又は複数の別のステビオールグリコシドを含む)の1段階の結晶化を含む。ステビオールグリコシドは、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物中に、乾燥ベースで95重量%以上が存在している。ある実施形態では、レバウディオシドAは、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物中に、乾燥ベースで75重量%以上が存在している。実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の総収量は、25重量%以上である。
【0009】
[0009] 発明のその他の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な説明、図面及び特許請求の範囲から明らかになるだろう。他に別段の定義がない限り、本明細書で使用するすべての技術用語、学術用語及び略語は、本発明に関連する当業者であれば、共通に理解するところと同じ意味を有する。本発明の実施においては、本明細書で説明する方法及び組成物と類似又は同等の方法及び組成物を使用することができるが、適した方法及び組成物の説明は、上記方法及び組成物のいずれによっても本明細書に記載する本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】[0010]本発明の実施形態に従ったレバウディオシドA多形形態と、アモルファス形態のレバウディオシドAの形成及び変換の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0011] ステビオールグリコシド組成物は、天然の高甘味度甘味料として使用できる。レバウディオシドAはステビオールグリコシドの一つで、ステビオールグリコシド組成物中に様々な量で見られる。ステビオールグリコシド(レバウディオシドAを含む)の総量の増加につれて、組成物のコストも実質的に上昇する。同様に、ステビオールグリコシド組成物中のレバウディオシドAの量の増加につれて、組成物のコストはやはりいっそう上昇する。
【0012】
[0012] 米国特許出願第11/751,627号において、出願人は、天然の高甘味度甘味料としての使用に適した実質的に純粋なレバウディオシドA組成物の簡便かつ経済的な調製方法を開示した。「実質的に純粋なレバウディオシドA」という語句は、レバウディオシドA乾燥重量の少なくとも約85%、レバウディオシドA乾燥重量の少なくとも約90%、レバウディオシドA乾燥重量の約95%〜約98%まで、及びレバウディオシドA乾燥重量の約99%〜約100%までを含むレバウディオシドA組成物を指して使用された。
【0013】
[0013] 出願人は、甘味及びこれらの天然高甘味度甘味料組成物の質が、組成物中に存在するレバウディオシドAの量によってのみならず、組成物中に存在する総ステビオールグリコシドの合計量によっても影響を受けることを発見している。したがって、経済的な方法で実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の調製方法を提供する必要性が存在する。特に、経済的な方法で、高純度のレバウディオシドAを含む実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の調製方法を提供する必要性が存在する。
【0014】
[0014] 本発明の例示的実施形態は、低純度のステビオールグリコシド組成物を実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物に精製する方法を提供することによって、これらの必要性を満たす。結果として生じる実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の構成及び収率は、有機溶媒の種類及び量、溶液の温度、沈殿温度、混合時間、沈殿時間、並びに溶液のシーディングといったパラメータの適切な選定を通じてコントロールできる。
【0015】
[0015] 上記方法は、一般に、低純度ステビオールグリコシド組成物及び有機溶媒からの実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の1段階の結晶化を含む。本発明のその他の例示的実施形態は、高純度のレバウディオシドAを含む実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物も包含する。
【0016】
低純度ステビオールグリコシド組成物の精製方法
[0016] 低純度ステビオールグリコシド組成物は、最大92重量%の純度でステビオールグリコシドを含むものが商業的に入手可能である。本明細書で使用される場合、「粗ステビオールグリコシド組成物」及び「低純度ステビオールグリコシド組成物」は、ステビオールグリコシドを約80重量%〜約92重量%まで含有する組成物を指して、互換的に使用される。
【0017】
[0017] 特定の実施形態では、低純度ステビオールグリコシド組成物は、乾燥ベースで最大約60重量%のレバウディオシドAを含む。本明細書で使用される場合、「粗レバウディオシドA組成物」又は「低純度レバウディオシドA組成物」は、レバウディオシドAを約15重量%〜約60重量%まで含有する、約30重量%〜約60重量%まで含有する、又は約40重量%〜約60重量%まで含有する組成物を指して、互換的に使用される。粗レバウディオシドA組成物の残部は、一般に他のステビオールグリコシド及び不純物を含む。一般に、商業的に入手可能な低純度レバウディオシドA組成物は、約80重量%〜約92重量%までのステビオールグリコシドを含有する。
【0018】
[0018] また、ステビアの植物体から抽出された、低純度ステビオールグリコシド組成物及び未加工形態の粗レバウディオシドAを、本明細書に記載する方法を用いて精製し得ることも想定される。
【0019】
[0019] 低純度ステビオールグリコシド組成物の精製についての例示的実施形態では、低純度ステビオールグリコシド組成物を有機溶媒と混合して低純度ステビオールグリコシド溶液とすることができる。有機溶媒は、任意で最大約25重量%の水をさらに含み得る。例えば特定の実施形態では、有機溶媒は、約3重量%〜約20重量%まで、約5重量%〜約15重量%まで、約5重量%〜約10重量%まで、又はその間のいずれかの量の水をさらに含み得る。有機溶媒の非限定的な例としては、アルコール、アセトン、アセトニトリル、及び酢酸エチルが挙げられる。本明細書で使用される場合、アルコールは、直鎖型、分岐鎖型又は環状型のあらゆるアルコールを指し、置換された、又は置換されていないアルキル基、アルケニル基又はアルキニル基が少なくとも一つのヒドロキシル基部分に付加されたものを指す。アルコールの非限定的な例としては、エタノール、メタノール、イソプロパノール、1プロパノール、1ブタノール、2ブタノール、tertブタノール、及びイソブタノールが挙げられる。
【0020】
[0020] 例示的実施形態では、有機溶媒は、水と少なくとも一つの有機溶媒の混合物を含む。別の例示的実施形態では、少なくとも一つの有機溶媒はアルコールを含み、アルコールはエタノール、メタノール、又はそれらの混合物を含む。少なくとも一つの有機溶媒がエタノールとメタノールの混合物を含む例示的実施形態では、エタノールとメタノールは、メタノール約1重量部に対してエタノール約20重量部〜約1重量部までの割合で有機溶媒中に混合され得る。別の例示的実施形態では、エタノールとメタノールは、メタノール約1重量部に対してエタノール約3重量部〜約1重量部までの割合で有機溶媒中に混合され得る。
【0021】
[0021] 例示的実施形態では、低純度ステビオールグリコシド溶液は、低純度ステビオールグリコシド約1重量部に対して有機溶媒約10重量部〜約4重量部までの割合で、有機溶媒と低純度ステビオールグリコシド組成物を含む。別の例示的実施形態では、低純度ステビオールグリコシド溶液は、低純度ステビオールグリコシド約1重量部に対して有機溶媒約5重量部〜約3重量部までの割合で、有機溶媒と低純度ステビオールグリコシド組成物を含む。
【0022】
[0022] 有機溶媒と低純度ステビオールグリコシド組成物を含む低純度ステビオールグリコシド溶液の調製方法は、適切ないかなる温度ででも実施し得る。一般に、約20℃〜約85℃までの温度が可能である。例えばある実施形態では、低純度ステビオールグリコシド溶液をほぼ室温(およそ22〜25℃)で調製し得る。別の実施形態では、低純度ステビオールグリコシド溶液は、ステビオールグリコシド溶液を、約20℃〜約70℃まで、約20℃〜約60℃まで、約20℃〜約40℃まで、又は約40℃〜約60℃までの範囲に加熱することによって調製し得る。さらに別の実施形態では、低純度ステビオールグリコシド溶液は、低純度ステビオールグリコシド溶液をほぼ還流温度(およそ85℃)に加熱することによって調製し得る。低純度ステビオールグリコシド溶液を調製(又は混合)するステップの実施時間は、低純度ステビオールグリコシドを有機溶媒中に実質的に懸濁させるのに適した長さとすることができる。例えば低純度ステビオールグリコシド溶液は、低純度ステビオールグリコシド溶液を、約5分〜約60分まで、約5分〜約30分まで、約10分〜約15分まで、又はこれらの間のいずれかの時間混合することによって調製し得る。
【0023】
[0023] 低純度ステビオールグリコシド組成物を精製する方法は、低純度ステビオールグリコシド溶液からレバウディオシドAを含む実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を1段階で結晶化することをさらに含む。特定の実施形態では、低純度ステビオールグリコシド溶液の結晶化は低純度ステビオールグリコシド溶液の冷却をさらに含み得る。一般に、低純度ステビオールグリコシド溶液は、低純度ステビオールグリコシド溶液からのステビオールグリコシド及びレバウディオシドAの沈殿に適した温度(「沈殿温度」)まで冷却することができる。上記沈殿温度の非限定的な例としては、約4℃〜約35℃まで、約15℃〜約25℃まで、又はそれらの間のいずれかの温度が可能である。低純度ステビオールグリコシド溶液の結晶化は、低純度ステビオールグリコシド溶液から所望の収量の実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を得るために十分な時間をかけて(「沈殿時間」又は「冷却時間」)発生させることができる。例えば特定の実施形態では、低純度ステビオールグリコシド溶液の結晶化は、約0.5時間〜約120時間(5日間)まで、約12時間〜約96時間(4日間)まで、約24時間(1日間)〜約72時間(3日間)まで、約48時間(2日間)、又はそれらの間のいずれかの長さの時間で進行することができる。
【0024】
[0024] 低純度ステビオールグリコシド溶液の結晶化後、レバウディオシドAを含む実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物が得られる。「実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物」は、本明細書では(乾燥ベースで)約95重量%以上のステビオールグリコシドを含む組成物を指す。ステビオールグリコシドは、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドE、レバウディオシドF、ステビオシド、ステビオールビオシド、ルブソシド及びズルコシドからなる群から選択した1つ又は複数の別のステビオールグリコシドと組み合わさったレバウディオシドAを含んでいてもよい。特定の実施形態では、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物は、約70重量%以上のレバウディオシドAを含む。特定の実施形態では、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物は、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドF、ステビオシド、及びステビオールビオシドをさらに含む。実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物は、一般に、(乾燥ベースで)約70重量%以上、約75重量%以上、約80重量%以上、約85重量%以上、約90重量%以上、約95重量%以上、又は約97重量%以上のレバウディオシドAを含む。
【0025】
[0025] 特定の実施形態では、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物及びレバウディオシドAの総収率は、それぞれ約25%以上及び約20%以上が可能である。本明細書では、収率は一般に、開始質量に比較して得られた質量を指す。したがって、ステビオールグリコシドの収率は、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物における9種類のステビオールグリコシドの質量を、低純度ステビオールグリコシド中の9種類のステビオールグリコシドの開始質量と比較することによって決定できる。同様に、レバウディオシドAの収率は、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物中に存在するレバウディオシドAの質量を、低純度ステビオールグリコシド中に存在するレバウディオシドAの開始質量と比較することによって決定できる。例示的実施形態では、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物及びレバウディオシドAの総収率は、約15%以上、約40%以上、又は約60%以上が可能である。
【0026】
[0026] 例示的実施形態では、低純度ステビオールグリコシド組成物の精製方法は、低純度ステビオールグリコシド溶液の結晶化開始に当たり、任意で低純度ステビオールグリコシド溶液のシーディングをさらに含むことができる。シーディングは一般に、結晶化の進行が可能な温度と同一温度で実施することができる。例えば特定の実施形態では、シーディングは約18℃〜約35℃の範囲の温度で実施される。低純度ステビオールグリコシド溶液のシーディングは一般に、レバウディオシドA及びその他のステビオールグリコシドの沈殿を増進するために十分な量の実質的に純粋なレバウディオシドAの結晶を、低純度ステビオールグリコシド溶液に添加することによって実施できる。沈殿を増進するために十分な量は、一般に、低純度ステビオールグリコシド溶液中に、約0.0001重量%〜約1重量%まで、約0.01重量%〜約1重量%まで、又はこのうちのいずれかの量の実質的に純粋なレバウディオシドA組成物を含み得る。
【0027】
[0027] 別の例示的実施形態では、上記方法は、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の結晶化後、その分離と洗浄をさらに含む。実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物は、垂直方向及び水平方向の有孔式バスケット型遠心分離、固体用ボウル型遠心分離、デカンタ型遠心分離、ピーラー型遠心分離、押出排出型遠心分離、ハインケル型遠心分離、分離板型遠心分離及びサイクロン分離を含むがこれらに限定されない遠心力を利用する種々の固液分離技術によって、その上澄み(有機溶媒及び不純物)から分離し得る。さらに、ベルト、ドラム、ヌッチェ型、リーフ、プレート、ローゼンムント型、スパークラー型、並びにバッグフィルター及びフィルタープレスの利用を含むがこれらに限定されない何らかの加圧、減圧又は重力式ろ過法によって分離速度を高めてもよい。固液分離デバイスの操作は、連続的であってもよいし、半連続的であってもよいし、バッチ様式であってもよい。実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を、種々の有機溶媒及びそれらの混合物を用い、分離デバイス上で洗浄してもよいし、窒素又はアルゴンを含むがこれらに限定されない幾つかの気体を用い、分離デバイス上で部分的に乾燥するか、又は完全に乾燥し、残留液体溶媒を蒸発させてもよい。実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を、固体を溶解させるか、又は固体形態を維持しながら、液体、気体を用いるか、又は機械的な手段で分離デバイスから自動的に取り出してもよいし、又は手動で取り出してもよい。
【0028】
[0028] さらに別の例示的実施形態では、上記方法は、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の乾燥をさらに含む。上記組成物の乾燥に適した方法は当業者に既知のもので、ロータリーバキューム型乾燥機、流動床乾燥機、ロータリートンネル型乾燥機、プレート型乾燥機、トレー型乾燥機、ナウター型乾燥機、スプレードライヤー、フラッシュドライヤー、ミクロンドライヤー、パン型乾燥機、高速及び低速のパドルドライヤー並びにマイクロ波ドライヤーの使用が挙げられるが、これらに限定されない。例示的実施形態では、実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物は、窒素パージ又はアルゴンパージを用い、約40℃〜約60℃までの温度で、約5時間〜約5日間まで、約1日〜約4日まで、約2日〜約3日まで、又はそのうちのいずれかの期間乾燥させて、残留溶媒を除去する。
【0029】
[0029] さらなる精製が所望される場合、本明細書で説明される低純度ステビオールグリコシド組成物の精製方法を繰り返してもよく、又は実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物をカラムクロマトグラフィー等の別の精製方法を用いてさらに精製してもよい。
【0030】
[0030] 本明細書でステビオールグリコシド組成物に関して使用される場合、純度は、ステビオールグリコシド組成物中の選択ステビオールグリコシド(例えば、レバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドE、レバウディオシドF、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシド)の重量パーセントを表す。本明細書でレバウディオシドAに関して使用される場合、純度は、低純度ステビオールグリコシド組成物中又は実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物中のレバウディオシドAの重量パーセントを表す。したがって、本明細書で規定される実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物は、特定の純度のレバウディオシドAと、特定の純度の選択ステビオールグリコシドの総計を含む。組成物の残部は、存在量が検出限界を下回る不純物又はその他のステビオールグリコシドを含み得る。存在量が組成物全体の約0.1重量%未満の不純物又はその他のステビオールグリコシドは、検出限界を下回るとみなされる。
【0031】
[0031] 選択ステビオールグリコシドは一般に、レバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドF、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシドからなる群から選択される1つ又は複数の別のステビオールグリコシドを含む。例えばある実施形態では、総ステビオールグリコシドの総量は、9種類のステビオールグリコシド、すなわちレバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドF、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシドの組合せに基づく。別の実施形態では、ステビオールグリコシドの合計は、7種類のステビオールグリコシド、すなわちレバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドF、ステビオシド及びステビオールビオシドの組合せに基づく。当業者であれば、ステビオールグリコシドの総合計に含まれるステビオールグリコシドが、種々の管理機関(例えばJECFA、米国食品医薬品局等)の規定する特定の食品規則又は食品勧告に基づいて選択され得ることが理解されるだろう。
【0032】
[0032] 組成物の純度は、当業者に既知の方法を用いて測定することができる。そのような方法の一つに高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)が挙げられる。当業者であれば、試料中の水分が純度測定の精度に影響し得ることも理解されたい。したがって、純度を測定する際は組成物が実質的に乾燥しているべきである。本明細書で使用される場合、「実質的に乾燥した組成物」と「乾燥ベースで」の語は互換的に使用され、最大約10重量%の水分を含んでもよい。
【0033】
レバウディオシドAの多形形態及びアモルファス形態
[0033] 出願人が米国特許出願第11/751,627号にすでに説明したとおり、レバウディオシドA組成物の精製によりレバウディオシドAの種々の多形形態及びアモルファス形態が形成され得る。出願人は、少なくとも3種類の異なるレバウディオシドA多形形態をすでに特定した。すなわち、形態1:レバウディオシドA水和物、形態2:無水レバウディオシドA、及び形態3:レバウディオシドA溶媒和物である。出願人は、この少なくとも3種類のレバウディオシドA多形形態に加え、アモルファス形態のレバウディオシドA(形態4)も特定した。
【0034】
[0034] 多形性は、ある物質が結晶格子内での分子の配列及び/又は構造の異なる2つ以上の結晶状態で存在する能力と定義される。有機合成物の約30%が多形性を示すと考えられる(Zell他、Tetrahedron 56(36)6603-16 (2000))。多形性は、医薬品、顔料及び染料、甘味料、火薬及び農薬の調合において重要である。多形性は、濃度、融点、及び溶解速度といった物理的性質を変化させ得る。
【0035】
[0035] 本明細書で使用される場合、アモルファスは非晶質固体材料を指す。レバウディオシドAのアモルファス形態(形態4)は、レバウディオシドAの多形形態(形態1、2又は3)と比較して溶解速度が高まる。当業者であれば、甘味料組成物の溶解速度が甘味を付加される固体及び液体の組成物の調合において重要であり得ることを理解されたい。甘味を付加される組成物の非限定的な例としては、チューインガム、焼き菓子及びパン、及び飲料が挙げられる。
【0036】
[0036] レバウディオシドAの多形形態3種類及びレバウディオシドAのアモルファス形態の材料特性を以下の表にまとめる。
【表1】

上記材料特性は、もっぱらレバウディオシドAの多形形態及びアモルファス形態についての特定の実施形態を説明するためのものである。当業者であれば、無水レバウディオシドA多形体(形態2)、レバウディオシドA溶媒和物多形体、及びレバウディオシドAアモルファスが吸湿性を有し、乾燥ベースで最大約10重量%の水分を吸収し得ることを理解されたい。いかなる理論にも拘束されることは望まないが、本明細書で説明する方法は一般に、無水レバウディオシドA多形体(形態2)及び/又はレバウディオシドAアモルファス組成物(形態4)を産生すると考えられる。
【0037】
[0037] 図1で説明されるとおり、産生される多形形態又はアモルファス形態の型は、水性有機溶液の組成物、結晶化のステップの温度、及び乾燥のステップの温度といった要因に依存し得る。いかなる理論にも拘束されることは望まないが、形態1と形態3は1段階の結晶化中に形成されると考えられ、一方、形態2は、形態1及び形態3からの変換後、乾燥のステップ中に形成されると考えられる。
【0038】
[0038] 結晶化のステップの温度が約20℃〜約50℃までの低温で、かつ水性有機溶媒中の有機溶媒に対する水の比率が低いと、形態3が形成される。結晶化のステップの温度が約50℃〜約80℃までの高温で、かつ水性有機溶媒中の有機溶媒に対する水の比率が高いと、形態1が形成される。形態1は、無水溶媒中、ほぼ室温で、約2時間〜約16時間スラリー化するか、又はほぼ還流温度下で、約0.5〜約3時間スラリー化することによって、形態3に変換することができる。形態3の多形体は、ほぼ室温で約16時間、又はほぼ還流温度下で約2〜約3時間、水中でスラリー化することによって、形態1に変換することができる。乾燥過程中に形態3を形態2に変換することができる。しかし、乾燥温度を約70℃よりも高くするか、又は実質的に純粋なレバウディオシドA組成物の乾燥時間を長くすると、レバウディオシドAが分解し、実質的に純粋なレバウディオシドA組成物中に不純物である残存レバウディオシドBが増えてしまう。水を加えることによって、形態2を形態1に変換することができる。
【0039】
[0039] 形態4は、当業者に周知の方法を用い、レバウディオシドAの初期精製中に得ることができ、又はいずれかの単独の多形体から若しくはこれらの組合せから直接に得ることができる。さらに、形態4は、上記方法以外の精製手段を通じて得た低純度レバウディオシドA組成物又は実質的に純粋なレバウディオシドA組成物から得ることができる。レバウディオシドAのアモルファス形態を作成する方法の非限定的な例としては、レバウディオシドA組成物のボールミルによる粉砕、沈殿、凍結乾燥、極低温での粉砕及びスプレードライが挙げられる。
【0040】
[0040] 本発明を以下の実施例でさらに説明するが、これらの実施例はいかなる意味でも本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。反対に、当業者であれば、本明細書の説明を読めば、本発明の精神及び/又は添付の特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な他の実施形態、変形、及び同等物を思い付くことができることを明確に理解されるだろう。他に別段の指定がない限り、パーセント表示(%)は重量%である。
【0041】
実施例
[0041] 本明細書で以下の実施例において説明されるレバウディオシドA組成物の純度は、HPLCを用いて決定された。HPLC分析の実施方法は、当業者には周知である。簡単に説明すると、ZORBAX NH2カラム(150×4.6mm、5μm)を用い、温度30℃でHPLC分析を実施した。移動相は20%の緩衝溶液(酢酸0.0125%及び酢酸アンモニウム0.0125%)及び80%のアセトニトリルを含み、流速1.5mL/分であった。各試料のうち12μLを2組(duplicate)注入し、UV検出器を用いてこの試料を210nm(帯域幅4nm)で分析し、参照を260nm(帯域幅100nm)とした。HPLC分析には、40分〜60分までの実行時間が必要だった。
【0042】
[0042] 酢酸アンモニウム0.125gと氷酢酸125μLを1リットルの水に溶かして、酢酸0.0125%及び酢酸アンモニウム0.0125%の緩衝溶液を調製した。レバウディオシドBの保持時間は、酢酸に対する酢酸アンモニウムの割合を変化させながら、両者を合わせた合計を0.025%に保つことによって調整した。酢酸の量を増やすとレバウディオシドBの保持時間は減少した。
【0043】
[0043] 移動相は、緩衝溶液をアセトニトリルと混合し、レバウディオシドAの保持時間が7.0±0.5分になるように調製した。これは、当初は約20%の緩衝液だった(緩衝液200mLとアセトニトリル800mL)。アセトニトリルの量を1〜2%ずつ増やすと、レバウディオシドAの保持時間が約1分間ずつ増えた。
【0044】
[0044] 750mLのアセトニトリルと250mLの緩衝溶液を混合して希釈溶液を調製した。標準レバウディオシドAは、20.0±0.5mg(直近の0.1mgまで記録)の標準レバウディオシドAを4mLの希釈溶液で希釈することによって調製し、約5000mg/Lの標準液を作成した。このレバウディオシドA標準液を、10.8μL、11.4μL、12.6μL及び13.2μL注入した。含水量は、標準液を調製するたびにカールフィッシャー法によって測定し、分析証明書に従い、溶媒純度に基づいて補正を行った。あるいは、18mg、19mg、21mg及び22mg(それぞれ±0.2)の標準レバウディオシドAである個別の試料を4mLの希釈溶液で希釈することによって、標準レバウディオシドAを調製した(水分及び純度を補正)。個別に調製した試料を、試料と同じレベル(12μL)注入した。
【0045】
[0045] 標準ステビオシドは、12.5±0.5mg(直近の0.1mgまで記録)の標準ステビオシドを5mLの希釈溶液で希釈することによって調製し、約2500mg/Lの標準液(ストックA)を作成した(水分及び純度を補正)。次に、希釈溶液10mLに対して1mLのストックAを用いて標準ステビオシドを希釈し、250mg/Lの標準液(ストックB)を作成し、標準ストックを最終的な濃度が2.5〜50mg/Lになるように希釈した。
【0046】
[0046] レバウディオシドA組成物の試料は、125±2mg(直近の0.1mgまで記録)のレバウディオシドA組成物を希釈液25mLで希釈することによって調製し、約5000mg/Lの試料溶液を作成した(水分及び純度を補正)。試料を直ちに分析しない場合は窒素中にヘッドスペース無しで保管し、乾燥させた。
【0047】
[0047] 以下の表は、レバウディオシドA及びその他のステビオールグリコシドの保持時間(RT)の指針となる。しかし、当業者であれば、保持時間が必要に応じて変更され得ることを理解することができるだろう。
【表2】

【0048】
[0048] 低純度レバウディオシドA組成物(41重量%〜62重量%までのレバウディオシドAを含む)を、1段階の結晶化を用いて精製し、高純度のレバウディオシドAと高い収率を有する実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物を得た。レバウディオシドAの純度が約41重量%〜約62重量%までであり、かつ総ステビオールグリコシド含有量が約88重量%〜約92重量%までの、異なる5種類の低純度レバウディオシドA組成物を用いた(分析的HPLC分析に基づく)。これらの実施例におけるステビオールグリコシドの総量は、レバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドF、ステビオシド及びステビオールビオシドの合計量を基準にした。
【0049】
[0049] 低純度レバウディオシドA組成物2種類を、Shenzhen(Shenzhen NII Natural Food Ingredients C., Ltd., China)から入手した。低純度レバウディオシドA組成物2種類を、Shandong(Shandong Huaxian Stevia Limited-Liability Company, China)から入手した。さらにもう1種類の低純度レバウディオシドA組成物を、Hailin(Hailin Farm, China)から入手した。これらの組成物それぞれのレバウディオシドA及び総ステビオールグリコシドの含有量を、次の表3に記す。
【表3】

【0050】
実施例集A
[0050] 結晶化の実験条件を表4及び表5にまとめ、結果は表6にまとめる。
【0051】
[0051] 低純度レバウディオシドA組成物(50g)を、混合温度で所望の期間撹拌しながら有機溶媒と混合し、実質的に透明な溶液を得た。溶液を室温(22℃)まで冷却し、また任意で、実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)によるシーディングを行った。一般に沈殿は、室温まで冷却されるとほぼ即時に発生した。沈殿物をろ過し、室温又は低温のエタノール(95%、22℃又は4℃)で洗浄し、50〜60℃の真空オーブンデシケータ内で2日〜4日間乾燥させた。
【0052】
[0052] 発生した沈殿物の量を決定し、ユニバーサルCAD(帯電エアロゾル)検出器を用いて沈殿物を分析的HPLC(アジレント1100)にかけ、レバウディオシドAの量並びに7種類のステビオールグリコシド(レバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシドを含む)及び9種類のステビオールグリコシド(レバウディオシドA、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドF、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシドを含む)の総量の両方を定量的に測定した。次に、質量収量の合計及びレバウディオシドAの収量の合計(総収量及び低純度レバウディオシドA組成物中に存在するレバウディオシドAの総量に対する比較の両方)を決定した。実施例の6番、7番、10番、11番、12番、15番、16番、25番、26番、27番、31番、32番、36番及び37番については、以下にさらに詳細に記載する。
【表4】

【表5】

【表6】

【0053】
実施例6
[0053] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、41%)を300mLのエタノール(95%)と混合し、撹拌しながら6分間、52℃に加熱した。この溶液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で3日間置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(5〜10mL、95%、22℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを81%、及び総ステビオールグリコシドを95%含有するステビオールグリコシド組成物17.45g(収率34.90%)を得た。
【0054】
実施例7
[0054] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、41%)を200mLのエタノール(95%)と混合し、撹拌しながら13分間、57℃に加熱した。この溶液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で4日間置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(5〜10mL、95%、22℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを79%、及び総ステビオールグリコシドを96%含有するステビオールグリコシド組成物18.17g(収率36.34%)を得た。
【0055】
実施例10
[0055] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、41%)を200mLのエタノール(95%)及び10mLの水と混合し、撹拌しながら30分間、35〜40℃に加熱した。この溶液を冷却し、その後、室温(22℃)で実質的に純粋なレバウディオシドA(+99.0%)をシーディングして、室温で1日間、4℃で1日間、そして再度室温で1日間静置した。沈殿物をろ過し、エタノール(3×10mL、95%、4℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを97%、及び総ステビオールグリコシドを98%含有するステビオールグリコシド組成物12.3g(収率24.6%)を得た。
【0056】
実施例11
[0056] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、41%)を200mLのエタノール(95%)及び10mLの水と混合し、水冷式還流凝縮機に取り付け、撹拌しながら85℃のウォーターバス内で5〜6分間加熱した。この溶液を冷却し、その後、室温(22℃)で実質的に純粋なレバウディオシドA(+99.0%)をシーディングして、撹拌しながら室温で3日間置いた。4日目に沈殿物をろ過し、エタノール(3×10mL、95%、4℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(60℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを90%、及び総ステビオールグリコシドを98%含有するステビオールグリコシド組成物12.97g(収率25.94%)を得た。
【0057】
実施例12
[0057] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、62%)を200mLのエタノール(95%)及び50mLのメタノール(100%)と混合し、撹拌しながら10分間、50℃に加熱した。この溶液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で1晩置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(2×30mL、95%、22℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを81%、及び総ステビオールグリコシドを97%含有するステビオールグリコシド組成物29.58g(収率59.17%)を得た。
【0058】
実施例15
[0058] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、62%)を400mLのエタノール(95%)と混合し、撹拌しながら21分間、53℃に加熱した。この溶液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で1晩置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(10〜15mL、95%、22℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを89%、及び総ステビオールグリコシドを97%含有するステビオールグリコシド組成物26.93g(収率53.87%)を得た。
【0059】
実施例16
[0059] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、62%)を250mLのエタノール(95%)と混合し、室温(22℃)で60分間撹拌した。この溶液を撹拌しながら室温で1晩置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(10〜15mL、95%、22℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(60℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを93%、及び総ステビオールグリコシドを98%含有するステビオールグリコシド組成物26.6g(収率53.2%)を得た。
【0060】
実施例24
[0060] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、42%)を150mLの酢酸エチルと混合し、室温(22℃)で15分間撹拌した。沈殿物をろ過し、その後、300mLのエタノール(95%)で再懸濁し、撹拌しながら10分間、52℃に加熱した。この溶液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で4日間置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(5〜10mL、95%、22℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを74%、及び総ステビオールグリコシドを94%含有するステビオールグリコシド組成物18.83g(収率37.67%)を得た。
【0061】
実施例26
[0061] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、42%)を200mLのエタノール(95%)及び10mLの水と混合し、撹拌しながら30分間、35〜40℃に加熱した。この溶液を冷却し、その後、室温(22℃)で実質的に純粋なレバウディオシドA(+99.0%)をシーディングして、室温で1日間、4℃で1日間静置した。沈殿物をろ過し、エタノール(3×10mL、95%、4℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを97%、及び総ステビオールグリコシドを98%含有するステビオールグリコシド組成物14.3g(収率28.6%)を得た。
【0062】
実施例27
[0062] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、42%)を200mLのエタノール(95%)及び10mLの水と混合し、水冷式還流凝縮機に取り付け、撹拌しながら85℃のウォーターバス内で5〜6分間加熱した。この溶液を冷却し、その後、室温(22℃)で実質的に純粋なレバウディオシドA(+99.0%)をシーディングして、撹拌しながら室温で3日間置いた。4日目に沈殿物をろ過し、エタノール(3×10mL、95%、4℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(60℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを91%、及び総ステビオールグリコシドを97%含有するステビオールグリコシド組成物11.56g(収率23.12%)を得た。
【0063】
実施例31
[0063] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、51%)を400mLのエタノール(95%)と混合し、撹拌しながら8分間、56℃に加熱した。この溶液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で1晩置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(10〜15mL、95%、22℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを79%、及び総ステビオールグリコシドを97%含有するステビオールグリコシド組成物26.59g(収率53.18%)を得た。
【0064】
実施例32
[0064] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、51%)を200mLのエタノール(95%)及び10mLの水と混合し、水冷式還流凝縮機に取り付け、撹拌しながら78℃のウォーターバス内で6〜8分間加熱した。この溶液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で1晩置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(3×10mL、95%、4℃)で洗浄し、真空オーブンデシケータ内(60℃)で4日間乾燥させて、レバウディオシドAを96%、及び総ステビオールグリコシドを99%含有するステビオールグリコシド組成物17.91g(収率35.82%)を得た。
【0065】
実施例36
[0065] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、46%)を400mLのエタノール(95%)と混合し、撹拌しながら56℃で7.5分間加熱した。この溶液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で5日間置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(10〜15mL、95%、22℃)で洗浄して、真空オーブンデシケータ内(50℃)で2日間乾燥させて、レバウディオシドAを77%、及び総ステビオールグリコシドを96%含有するステビオールグリコシド組成物18.64g(収率37.28%)を得た。
【0066】
実施例37
[0066] 低純度レバウディオシドA組成物(50g、46%)を250mLのエタノール(95%)及び15mLの水と混合し、室温(22℃)で60分間撹拌した。この溶液を、撹拌しながら室温で1晩置いた。沈殿物をろ過し、エタノール(10〜15mL、95%、22℃)で洗浄して、真空オーブンデシケータ内(60℃)で4日間乾燥させ、レバウディオシドAを90%、及び総ステビオールグリコシドを96%含有するステビオールグリコシド組成物13.2g(収率26.40%)を得た。
【0067】
実施例集B
[0067] 種々の有機溶媒及び実験条件を用いて、低純度レバウディオシドA組成物の1段階の結晶化を行った。結晶化1回ごとに、発生した沈殿物の量を決定し、ユニバーサルCAD(帯電エアロゾル)検出器を用いて沈殿物を分析的HPLC(アジレント1100)にかけ、生成組成物中のレバウディオシドAの量を定量的に測定した。次に、質量収量の合計及びレバウディオシドAの収量の合計(総収量及び低純度レバウディオシドA組成物中に存在するレバウディオシドAの総量に対する比較の両方)を決定した。結果を表7にまとめ、実験条件の詳細を以下に記載する。
【表7】

【0068】
実施例1
[0068] 低純度レバウディオシドA組成物(5g、62%)を40mLのエタノール(90%)と混合し、20分間、45℃〜58℃に加熱した。この溶液を熱いうちにろ過し、微量の不溶物を除去した。ろ液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で44時間置いた。沈殿物をろ過し、無水エタノール(22℃)で洗浄し、24時間乾燥させて、レバウディオシドAを92.5%含有するステビオールグリコシド組成物2.15g(収率43%)を得た。
【0069】
実施例2
[0069] 低純度レバウディオシドA組成物(5g、62%)を20mLのエタノール(90%)と混合し、20分間、45℃〜58℃に加熱した。この溶液を熱いうちにろ過し、微量の不溶物を除去した。ろ液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で44時間置いた。沈殿物をろ過し、含水エタノール(70%、−5℃)で洗浄し、真空デシケータ(vacuum over dririte)により65℃で24時間乾燥させて、レバウディオシドAを94.96%含有するステビオールグリコシド組成物2.2g(収率44%)を得た。
【0070】
実施例3
[0070] 低純度レバウディオシドA組成物(5g、62%)を20mLのエタノール(95%)と混合し、20分間、45℃〜50℃に加熱した。この溶液を熱いうちにろ過し、微量の不溶物を除去した。ろ液を冷却し、撹拌しながら室温(22℃)で44時間、及び5℃で1時間置いた。沈殿物をろ過し、無水エタノール(0℃)で洗浄し、真空デシケータにより65℃で24時間乾燥させて、レバウディオシドAを96.3%含有するステビオールグリコシド組成物2.55g(収率51%)を得た。
【0071】
実施例4
[0071] 低純度レバウディオシドA組成物(5g、62%)を20mLのエタノール(95%)及び0.35mLの水と混合し、室温(22℃)で2日間撹拌した。この溶液を0℃〜5℃に冷却し、撹拌しながらこの温度で4時間置いた。沈殿物をろ過し、含水エタノール(95%、0℃)で洗浄し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを87%含有するステビオールグリコシド組成物3.25g(収率65%)を得た。
【0072】
実施例5
[0072] 低純度レバウディオシドA組成物(5g、62%)を20mLの無水エタノール及び1.0mLのメタノールと混合し、室温(22℃)で2日間撹拌した。この溶液を0℃〜5℃に冷却し、撹拌しながらこの温度で4時間置いた。沈殿物をろ過し、無水エタノール(0℃)で洗浄し、60℃で20時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを77.6%含有するステビオールグリコシド組成物3.32g(収率66.4%)を得た。
【0073】
実施例6
[0073] 低純度レバウディオシドA組成物(5g、41%)を20mLの含水エタノール(95%、22℃)と混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で17時間撹拌した。この溶液を0℃〜5℃に冷却し、撹拌しながらこの温度で4時間置いた。沈殿物をろ過し、含水エタノール(95%、0℃)で洗浄し、60℃で48時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを81.0%含有するステビオールグリコシド組成物1.87g(収率37.2%)を得た。
【0074】
実施例7
[0074] 低純度レバウディオシドA組成物(5g、41%)を20mLの含水エタノール(90%、22℃)と混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で72時間撹拌した。沈殿物をろ過し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを81.62%含有するステビオールグリコシド組成物1.65g(収率33%)を得た。
【0075】
実施例8
[0075] 低純度レバウディオシドA組成物(10g、62%)を59.4mLの含水エタノール(95%、22℃)及び0.6mLの水と室温(22℃)で混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で2日間撹拌した。沈殿物をろ過し、含水エタノール(95%、4℃)で洗浄し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを90.6%含有するステビオールグリコシド組成物5.82g(収率58.2%)を得た。
【0076】
実施例9
[0076] 低純度レバウディオシドA組成物(10.0g、46%)を30mLの含水エタノール(95%、22℃)と室温(22℃)で混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で2日間撹拌した。沈殿物をろ過し、含水エタノール(95%、5℃)で洗浄し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを73%含有するステビオールグリコシド組成物4.4g(収率44%)を得た。
【0077】
実施例10
[0077] 低純度レバウディオシドA組成物(5.0g、51%)を12.5mLの含水エタノール(90%、22℃)と室温(22℃)で混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で18時間撹拌した。この溶液を0℃〜5℃に冷却し、撹拌しながらこの温度で3時間置いた。沈殿物をろ過し、60℃で20時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを84.72%含有するステビオールグリコシド組成物2.6g(収率52%)を得た。
【0078】
実施例11
[0078] 低純度レバウディオシドA組成物(5.0g、46%)を12.5mLの含水エタノール(90%、22℃)と室温(22℃)で混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で24時間撹拌した。この溶液を0℃〜5℃に冷却し、撹拌しながらこの温度で4時間置いた。沈殿物をろ過し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを78%含有するステビオールグリコシド組成物2.24g(収率45%)を得た。
【0079】
実施例12
[0079] 低純度レバウディオシドA組成物(5.0g、62%)を25mLの含水エタノール(95%、22℃)と室温(22℃)で15分間混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で24時間撹拌した。沈殿物をろ過し、含水エタノールで洗浄し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを83.46%含有するステビオールグリコシド組成物2.3g(収率46%)を得た。
【0080】
実施例13
[0080] 低純度レバウディオシドA組成物(5.0g、41%)を25mLの含水エタノール(95%、22℃)と室温(22℃)で混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で48時間撹拌した。沈殿物をろ過し、無水エタノール(4℃)で洗浄し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを80.0%含有するステビオールグリコシド組成物1.85g(収率37%)を得た。
【0081】
実施例14
[0081] 低純度レバウディオシドA組成物(5.0g、51%)を20mLの含水エタノール(95%、22℃)及び0.1mLの水と室温(22℃)で混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で24時間撹拌した。沈殿物をろ過し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを88.0%含有するステビオールグリコシド組成物1.85g(収率37%)を得た。
【0082】
実施例15
[0082] 低純度レバウディオシドA組成物(5.0g、43%)を20mLの含水エタノール(95%、22℃)及び0.1mLの水と室温(22℃)で混合した。この溶液に実質的に純粋なレバウディオシドA(99.0%超)をシーディングして、室温(22℃)で72時間撹拌した。沈殿物をろ過し、含水エタノール(95%)で洗浄し、60℃で24時間真空乾燥させて、レバウディオシドAを85.82%含有するステビオールグリコシド組成物1.36g(収率27%)を得た。
【0083】
[0083] 本発明を特定の実施形態に関して詳細に説明したが、上記内容を理解した当業者であれば、これらの実施形態の変更、変形及び同等物を容易に思い付くことができることを理解することができるだろう。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその同等物として評価されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
低純度レバウディオシドA組成物を精製する方法であって、
低純度レバウディオシドA組成物と有機溶媒を混合し、低純度レバウディオシドA溶液を形成するステップであって、該低純度レバウディオシドA組成物は乾燥ベースで純度約60重量%未満のレバウディオシドAを含んでおり、該有機溶媒は約10〜約25重量%の水をさらに含んでいるステップと、
レバウディオシドAと、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドE、レバウディオシドF、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシドからなる群から選択される1つ又は複数の別のステビオールグリコシドと、を含む実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物を、低純度レバウディオシドA溶液から1段階で結晶化するステップと、
を含み、
前記ステビオールグリコシドは、前記実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物中に乾燥ベースで約95重量%を超えて存在し、
前記レバウディオシドAは、前記実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物中に乾燥ベースで約85重量%を超えて存在し、
前記レバウディオシドAの質量収率は、約20重量%を超え、前記ステビオールグリコシドの質量収率は、約25重量%を超える、方法。
【請求項2】
低純度レバウディオシドA組成物を精製する方法であって、
低純度レバウディオシドA組成物と有機溶媒を混合し、低純度レバウディオシドA溶液を形成するステップであって、該低純度レバウディオシドA組成物は、乾燥ベースで純度約60重量%未満のレバウディオシドAを含んでおり、該有機溶媒は、任意で最大約25重量%の水をさらに含んでいるステップと、
レバウディオシドAと、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドF、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシドからなる群から選択される1つ又は複数の別のステビオールグリコシドとを含む実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物を、前記低純度レバウディオシドA溶液から1段階で結晶化するステップと、
を含み、
前記ステビオールグリコシドは、前記実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物中に乾燥ベースで約95重量%を超えて存在し、
前記レバウディオシドAは、前記実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物中に乾燥ベースで約75重量%を超えて存在し、
前記レバウディオシドAの質量収率は、約20重量%を超え、前記ステビオールグリコシドの質量収率は、約25重量%を超える、方法。
【請求項3】
前記実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物は、レバウディオシドB、レバウディオシドC、レバウディオシドD、レバウディオシドF、ステビオシド、ズルコシドA、ルブソシド及びステビオールビオシドからなる群から選択されるいずれか一つのステビオールグリコシドを約25%以上含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物は、ステビオールビオシドを約2%以上含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記実質的に純粋なステビオールグリコシド混合物は、ステビオシドを約20%以上含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記レバウディオシドA溶液の加熱ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記レバウディオシドA溶液の冷却ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記1段階の結晶化においてレバウディオシドA溶液を撹拌する、又は撹拌しない、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
レバウディオシドAの結晶化促進に十分な量のレバウディオシドAの適切な温度での前記レバウディオシドA溶液のシーディングステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の分離及び洗浄ステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記実質的に純粋なステビオールグリコシド組成物の乾燥ステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも一つの有機溶媒がアルコールを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記アルコールは、エタノールを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記アルコールは、メタノールを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記アルコールは、エタノールとメタノールの混合物を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記エタノール及びメタノールは、メタノール約1重量部に対してエタノール約20重量部〜約1重量部の重量比で存在する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記エタノール及びメタノールは、メタノール約1重量部に対してエタノール約3重量部〜約1重量部の重量比で存在する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも一つの有機溶媒は、アセトン、アセトニトリル、メタノール、エタノール、1プロパノール、イソプロパノール、1ブタノール、2ブタノール、tertブタノール、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記有機溶媒と前期粗レバウディオシドAは、前記レバウディオシドA溶液中に、粗レバウディオシドA約1重量部に対して含水有機溶媒約4重量部〜約10重量部の重量比で存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記方法はほぼ室温で実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記レバウディオシドA溶液を約20℃〜約40℃の範囲の温度に加熱する、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記レバウディオシドA溶液を約40℃〜約60℃の範囲の温度に加熱する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記レバウディオシドA溶液をほぼ還流温度に加熱する、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記レバウディオシドA溶液を約5分〜約60分間加熱する、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記ステビオールグリコシドの結晶化は、約0.5時間〜約5日間(120時間)の期間継続される、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2013−516423(P2013−516423A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547294(P2012−547294)
【出願日】平成22年12月30日(2010.12.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/062479
【国際公開番号】WO2011/082288
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(391026058)ザ コカ・コーラ カンパニー (238)
【氏名又は名称原語表記】The Coca‐Cola Company
【Fターム(参考)】