説明

レンジガード

【目的】 台所の食器類や調理用具を整理整頓するのに便利なレンジガードを提供することを目的とする。
【構成】 奥壁3、左壁4および右壁5からなる3方プレート2と、3方プレート2の上面に載置される天プレート2とからなり、天プレート6には火圧逃げ口11,12 が形成されており、3方プレート2および天プレート6はステンレス鋼板製であり、天プレート6に食器類や調理用具を載置して、台所を整理整頓することができる。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はレンジガードに関する。さらに詳しくは、ガスレンジの周囲に立てて油のはね防止などに使用されるレンジガードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレンジガード51は図6に示すように、ガスレンジ50の周囲に立てるアルミ箔製のものであり、3方のみ囲われている。当然ながら材料がアルミ箔製であるので、剛性は劣り、自立できる程度の強度しか有していない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
したがって、台所の食器類や調理用具をレンジガードの上に載せて整理整頓することは不可能であった。 そこで、本考案は、台所の食器類や調理用具を整理整頓するのに便利なレンジガードを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案のレンジガードは、奥壁、左壁および右壁からなる3方プレートと、該3方プレートの上面に載置される天プレートとからなり、天プレートには火圧逃げ口が形成されており、該3方プレートおよび天プレートは金属板製であり、天プレートに食器類や調理用具を載置しうる剛性を有していることを特徴とする。
【0005】
本考案では、前記天プレートの左右の側縁および後縁の一部を下向きに折り曲げて複数の嵌合片を形成し、嵌合片と隣接する嵌合片との間を火圧逃げ口とすることが好ましい。
【0006】
【作用】
本考案では、3方プレートおよび天プレートが金属板製であり、天プレートに食器類や調理用具を載置しうる剛性を有しているので、天プレートの上面に食器類や調理用具を載せて、台所を整理整頓することができる。
【0007】
【実施例】
つぎに、本考案の実施例を図面に基づき説明する。 図1において、Aはガスレンジであり。1は本考案の一実施例に係わるレンジガードである。レンジガード1の上面には食器や調理用具B、Cなどを載せることができる。
【0008】
図2に示すように。本実施例のレンジガード1は、3方プレート2と天プレート6からなり。3方プレート2は奥壁3、左壁4および右壁5からなり、これは金属板をプレス加工により成形したものである。なお、金属板としては、必要な剛性を有するものであれば、とくに制限なく、どのような金属板でもよいが、錆びにくい点で、ステンレス鋼板が好ましい。なお、左壁4は長方形であり、右壁5は奥壁3からの前方への突出量は大きく、かつ前方上部を斜めに切り取った形状である。左壁4の突出量を小さくしているのは鍋類をガスレンジに掛けやすくするためであり、右壁5は調理台のほうに火がいかぬようにするためである。台所の構造によっては、左壁4と右壁5を入れ替えてもよい。天プレート6は、天面7と右側縁および左側縁に形成した嵌合片8,9なり、これは金属板、好ましくはステンレス鋼板をプレス加工によって成形したものである。
【0009】
図3〜4に示すように、嵌合片8,9は、側縁と後縁の一部を、下向きに折曲げたもので、隣接する各嵌合片同志の間は、切り掛かれている。このため、図5に示すように天プレート6と左壁4、右壁5、および奥壁3との間には火炎や火の圧力を逃がすための火圧逃げ口11、12が形成されている。したがって、調理中に火炎が側方や前面に来ないので、安全である。
【0010】
そして、図1に示すように、天プレート6の上面に食器類や調理用具B、Cを載せることでき、そのため、台所の食器類や調理用具を整理整頓することができるのである。
【0011】
【考案の効果】
本考案によれば、天プレートの上面に食器類や調理用具を載せることができるので、台所の食器類を整理整頓することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わるレンジガードの斜視図である。
【図2】図1のレンジガードの分解斜視図である。
【図3】天プレート6の背面図である。
【図4】天プレート6の側面図である。
【図5】図1のレンジガードの平面図である。
【図6】従来のレンジガードの斜視図である。
【符号の説明】
1 レンジガード 2 3方プレート 3 奥壁
4 左壁 5 右壁 6 天プレート
7 天面 8 嵌合片 9 嵌合片
11 火圧逃げ口 12 火圧逃げ口

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】奥壁、左壁および右壁からなる3方プレートと、該3方プレートの上面に載置される天プレートとからなり、該天プレートには火圧逃げ口が形成されており、該3方プレートおよび天プレートは金属板製であり、天プレートに食器類を載置しうる剛性を有していることを特徴とするレンジガード。
【請求項2】前記天プレートの左右の側縁および後縁の一部を下向きに折り曲げて複数の嵌合片を形成し、嵌合片と隣接する嵌合片との間を火圧逃げ口としたことを特徴とする請求項1記載のレンジガード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【登録番号】第3003639号
【登録日】平成6年(1994)8月17日
【発行日】平成6年(1994)10月25日
【考案の名称】レンジガード
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平6−5970
【出願日】平成6年(1994)4月27日
【出願人】(594088662)株式会社東急プレス (1)
【代理人】
【氏名又は名称】山内 康伸