レンジング信号を伝送する方法及びユーザ機器、並びにレンジング信号を受信する方法及び基地局
【課題】移動通信システムに係り、レンジング信号を伝送する方法及びその装置、並びにレンジング信号を受信する方法及びその装置の提供。
【解決手段】無線通信システムにおいてユーザ機器がレンジング信号を伝送する方法であって、基地局から受信したプリアンブルを用いてセル識別情報を獲得し、前記基地局から周波数パーティション構成情報を受信し、前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送すること、を含む、レンジング信号伝送方法。
【解決手段】無線通信システムにおいてユーザ機器がレンジング信号を伝送する方法であって、基地局から受信したプリアンブルを用いてセル識別情報を獲得し、前記基地局から周波数パーティション構成情報を受信し、前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送すること、を含む、レンジング信号伝送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2010年8月13日の米国仮出願61/373,281号及び2010年8月17日の米国仮出願61/374,270号、並びに2011年3月31日の韓国特許出願10−2011−0029916号を優先権とする。
【0002】
本発明は、移動通信システムに係り、特に、レンジング信号を伝送する方法及びその装置、並びにレンジング信号を受信する方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
IEEE 802.16タスクグループで制定した主要な標準には、固定WiMAX(Fixed WiMAX)と呼ばれるIEEE 802.16−2004と、モバイルWiMAX(mobile WiMAX)と呼ばれるIEEE 802.16e−2005(以下、16eという。)がある。IEEE Std 802.16e−2005は、2005年12月にIEEEにより最終的に標準として承認された。現バージョンのモバイルWiMAX技術の基礎とされる標準は、IEEE Std 802.16−2004、IEEE Std 802.16e−2005(この文書は、IEEE Std 802.16−2004のCorrigendaを含んでいる。)、IEEE Std 802.16−2004/Cor1−2005、IEEE Std 802.16f−2005、そしてIEEE Std 802.16g−2007に基づいて修正・統合されたIEEE Std 802.16TM−2009(Revision of IEEE Std 802.16−2004、developed by Maintenance Task Group under the draft title “P802.16Rev2”)である。
【0004】
IEEE 802.16eにおいてレンジング手順は様々な目的に用いられる。具体的に、レンジング手順は、次の4通りの用途を持つ:初期(Initial)レンジング、ハンドオーバー(HandOver)レンジング、周期(Periodic)レンジング及び帯域幅要請(Bandwidth Request)レンジング。初期レンジングは、ユーザ機器が初期ネットワーク進入を試みる場合に、アップリンク時間同期(すなわち、時間、周波数同期)を合わせるのに用いられる。ハンドオーバーレンジングは、ソース基地局からターゲット基地局へと接続を変更する場合に、ターゲット基地局に対して初期同期を合わせるのに用いられる。周期レンジングは、ユーザ機器が周期的にアップリンク同期をアップデートするのに用いられる。帯域幅要請レンジングは、ユーザ機器が基地局にアップリンクリソースを要請するのに用いられる。
【0005】
現在、次期バージョンのモバイルWiMAXのためのIEEE 802.16m(以下、16mという。)の標準化が、IEEE 802.16タスクグループ内のTGm(802.16 Task Group m)で進行中である。IEEE 802.16mシステムは、以前バージョンのモバイルWiMAXで採択していない様々な技術(例えば、部分周波数再使用(Fractional Frequency Reuse)等)を採択している。したがって、IEEE 802.16mでは、これらの新しく採択される技術に応じて、IEEE 802.16eのレンジング手順及び/またはレンジングチャネルが修正される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、上記の従来技術における問題点を解決するために案出されたもので、レンジング信号を伝送する方法及びユーザ機器、並びにレンジング信号を受信する方法及び基地局に関するものである。
【0007】
本発明の目的は、效率的にレンジングチャネルを構成する方法を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、セル間干渉効果を最小化するレンジング構造の設定方法を提供することにある。
【0009】
本発明で達成しようとする技術的課題は、以上に言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明らかになるであろう。
【0010】
本発明の追加的な利点、目的及び特徴は、下記の詳細な説明で記述され、一部は、下記の例示から当業者に明らかになったり、本発明の実施から理解されるであろう。本発明の目的及び利点は、添付した図面の他、以下の詳細な説明及び請求項で特別に指示される構造によっても実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一様相として、無線通信システムにおいてユーザ機器がレンジング信号を伝送する方法において、基地局から受信したプリアンブルを用いてセル識別情報を獲得する段階と、前記基地局から周波数パーティション構成情報を受信する段階と、前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てる段階と、前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送する段階と、を含む、レンジング信号伝送方法が提供される。
【0012】
本発明の他の様相として、無線通信システムにおいて基地局がレンジング信号を受信するに方法であって、ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送する段階と、前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信する段階と、を含む、レンジング信号受信方法が提供される。
【0013】
本発明のさら他の様相として、無線通信システムにおいてレンジング信号を伝送するユーザ機器であって、受信器と、送信器と、前記受信器及び前記送信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、前記受信器は、基地局からプリアンブルと周波数パーティション構成情報を受信するように構成され、前記プロセッサは、前記プリアンブルを用いてセル識別情報を獲得するように構成され、前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てるように構成され、前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送するように前記送信器を制御する、ユーザ機器が提供される。
【0014】
本発明のさらに他の様相として、無線通信システムにおいてレンジング信号を受信する基地局であって、送信器と、受信器と、前記送信器及び前記受信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送するように前記送信器を制御し、前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信するように前記受信器を制御する、基地局が提供される。
【0015】
本発明の各様相において、前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは第1数学式によって決定され、
【0016】
【化1】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【0017】
【化2】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションでよい。
【0018】
本発明の各様相において、前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは第3数学式によって決定され、
【0019】
【化3】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは第4数学式によって決定され、
【0020】
【化4】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションでよい。
【0021】
上記技術的解決方法と、後述する本発明の詳細な説明は、本発明の実施例の一部に過ぎず、本発明の詳細な説明を提供するために記述されたものである。
【0022】
本願発明の技術的特徴が反映された様々な実施例が、当該技術の分野における通常の知識を有する者により、以下に詳述する本発明の詳細な説明から導出され理解されるであろう。
【0023】
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
無線通信システムにおいてユーザ機器がレンジング信号を伝送する方法であって、
基地局から受信したプリアンブルを用いてセル識別情報を獲得し、
前記基地局から周波数パーティション構成情報を受信し、
前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、
前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送すること、
を含む、レンジング信号伝送方法。
(項目2)
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第1数学式によって決定され、
【0024】
【化5】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【0025】
【化6】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目に記載のレンジング信号伝送方法。
(項目3)
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第3数学式によって決定され、
【0026】
【化7】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第4数学式によって決定され、
【0027】
【化8】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載のレンジング信号伝送方法。
(項目4)
無線通信システムにおいて基地局がレンジング信号を受信する方法であって、
ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送し、
前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信することを含む、レンジング信号受信方法。
(項目5)
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第1数学式によって決定され、
【0028】
【化9】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【0029】
【化10】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目に記載のレンジング信号受信方法。
(項目6)
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは、同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第3数学式によって決定され、
【0030】
【化11】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第4数学式によって決定され、
【0031】
【化12】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載のレンジング信号受信方法。
(項目7)
無線通信システムにおいてレンジング信号を伝送するユーザ機器であって、
受信器と、
送信器と、
前記受信器及び前記送信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記受信器は、基地局からプリアンブルと周波数パーティション構成情報を受信するように構成され、
前記プロセッサは、
前記プリアンブルを用いてセル識別情報を獲得するように構成され、
前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てるように構成され、
前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送するように前記送信器を制御する、ユーザ機器。
(項目8)
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第1数学式によって決定するように構成され、
【0032】
【化13】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第2数学式によって決定するように構成され、
【0033】
【化14】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目に記載のユーザ機器。
(項目9)
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは、同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第3数学式によって決定するように構成され、
【0034】
【化15】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第4数学式によって決定するように構成され、
【0035】
【化16】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載のユーザ機器。
(項目10)
無線通信システムにおいてレンジング信号を受信する基地局であって、
送信器と、
受信器と、
前記送信器及び前記受信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送するように前記送信器を制御し、
前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信するように前記受信器を制御する、基地局。
(項目11)
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第1数学式によって決定するように構成され、
【0036】
【化17】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第2数学式によって決定するように構成され、
【0037】
【化18】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載の基地局。
(項目12)
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第3数学式によって決定するように構成され、
【0038】
【化19】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第4数学式によって決定するように構成され、
【0039】
【化20】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載の基地局。
【0040】
(摘要)
レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルは、再使用−1パーティションに割り当てられる。ただし、前記再使用−1パーティションがない場合に限り、前記レンジングチャネルは、電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられる。
【発明の効果】
【0041】
上記説明からわかるように、本発明の実施例は、下記のような効果を有する。本発明の実施例によれば、レンジングチャネルが隣接するセルの信号に大きい干渉を与える危険を減らすことができる。
【0042】
また、本発明の実施例によれば、特定周波数パーティションに制御チャネルが過度に割り当てられることを防止することができる。
【0043】
また、本発明の実施例によれば、アップリンク制御情報が效率的に伝送されることが可能である。
【0044】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の発明の詳細な説明から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に係る実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【図1】無線通信システムの例示図である。
【図2】本発明を行うユーザ機器及び基地局の構成要素を示すブロック図である。
【図3】ユーザ機器及び基地局内の送信器構造の一例を示す図である。
【図4】IEEE 802.16mの無線フレーム構造の一例を示す図である。
【図5】部分周波数再使用(Fractional Frequency Reuse)のための周波数パーティションの例示図である。
【図6】IEEE 802.16mシステムにおいてダウンリンクサブフレーム構造を例示する図である。
【図7】隣接するセルが複数の周波数パーティションを使用する例を示す図である。
【図8】本発明の実施例で使用可能なレンジングチャネルの構造を、時間ドメインで示す図である。
【図9】本発明の実施例で使用可能なレンジングチャネルの構造を、時間ドメインで示す図である。
【図10】本発明の第1実施例によるRCH割当を例示する図である。
【図11】本発明の第2実施例によるRCH割当を例示する図である。
【図12】本発明の第3実施例によるRCH割当を例示する図である。
【図13】本発明の実施例に係るレンジング信号伝送のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の好適な実施の形態を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのもので、本発明が実施されうる唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者には、それらの具体的な細部事項なしにも本発明の実施が可能であるということが理解できる。例えば、以下の詳細な説明は、移動通信システムがIEEE 802.16システムである場合を取り上げて具体的に説明するが、IEEE 802.16特有の事項を除けば、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
【0047】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示したりすることができる。また、本明細書の全体を通じて同一の構成要素については同一の参照符号を使用して説明する。
【0048】
本発明において、特定信号がスーパーフレーム/フレーム/サブフレーム/シンボル/搬送波/副搬送波に割り当てられるということは、該特定信号が該当のスーパーフレーム/フレーム/サブフレーム/シンボルの時間区間/タイミングにおいて、該当の搬送波/副搬送波を通じて伝送されることを意味する。
【0049】
図1は、無線通信システムを例示する図である。図1を参照すると、無線通信システム100は、複数の基地局110a,110b,110c、及び複数のユーザ機器120a〜120iを含む。
【0050】
基地局は、一般に、ユーザ機器(User Equipment、UE)と通信する固定局(fixed station)であり、ユーザ機器及び他の基地局と通信して各種のデータ及び制御情報を交換する。基地局(Base Station、BS)は、eNB(evolved−Node B)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)、ABS(Advanced Base Station)等を含む他の用語とも呼ばれる。各基地局110a,110b,110cは、特定の地理的領域102a,102b,102cに通信サービスを提供する。この特定の地理的領域を、通常、セルという。該セルは、複数のさらに小さい領域104a,104b,104cに分割されることがあり、それぞれのより小さい領域は、セクターまたはセグメントと呼ぶことができる。したがって、本発明でいうセクターまたはセグメントは、基地局あるいは一つのアンテナグループが通信サービスを提供する一定の地理的領域を意味する。本発明において特定セル、セクターまたはセグメントと通信するということは、特定セル、セクターまたはセグメントに通信サービスを提供する基地局またはアンテナグループと通信することを意味することができる。また、特定セルのダウンリンク/アップリンク信号とは、特定セル、セクターまたはセグメントに通信サービスを提供する基地局またはアンテナグループとのダウンリンク/アップリンク信号を意味する。また、特定セル、セクターまたはセグメントのチャネル状態/品質は、当該特定セルに通信サービスを提供する基地局あるいはアンテナグループと所定UEとの間に形成されたチャネルあるいは通信リンクのチャネル状態/品質を意味する。参考として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16mシステムにおいて、セル識別子(Cell Identifier)は、全体システムに基づいて与えられる。これに対し、セクターまたはセグメント識別子は、それぞれの基地局がサービスを提供する特定領域に基づいて与えられ、0乃至2の値を有する。全体副搬送波は、セクターあるいはセグメント識別子に基づいてグルーピングされればいい。
【0051】
ユーザ機器120a〜120iは、固定していたり、移動性を有するもので、基地局と通信してユーザデータ及び/または各種の制御情報を送受信する各種機器を含む。ユーザ機器(User Equipment、UE)は、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)などとも呼ばれる。
【0052】
基地局110a,110b,110cとユーザ機器とは、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier−FDMA)、MC−FDMA(Multi Carrier−FDMA)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)またはこれらの組み合わせを用いて通信を行うことができる。本明細書でいうアップリンク(uplink、UL)は、ユーザ機器から基地局への通信リンクを指し、ダウンリンク(downlink、DL)は、基地局からユーザ機器への通信リンクを指す。
【0053】
図2は、本発明を行うユーザ機器及び基地局の構成要素を示すブロック図である。
【0054】
ユーザ機器は、アップリンクでは送信装置として動作し、ダウンリンクでは受信装置として動作する。一方、基地局はアップリンクでは受信装置として動作し、ダウンリンクでは送信装置として動作する。
【0055】
ユーザ機器及び基地局は、情報及び/またはデータ、信号、メッセージなどを受信できるアンテナ500a,500bと、アンテナを制御してメッセージを伝送する送信器(Transmitter)100a,100bと、アンテナを制御してメッセージを受信する受信器(Receiver)300a,300bと、無線通信システムにおける通信と関連した各種の情報を記憶するメモリー200a,200bと、を含む。また、ユーザ機器及び基地局は、ユーザ機器または基地局に含まれた送信器及び受信器、メモリーなどの構成要素を制御して本発明を行うように構成されたプロセッサ400a,400bをそれぞれ含む。ユーザ機器における送信器100a、受信器300a、メモリー200a、プロセッサ400aは、それぞれ別のチップ(chip)により独立した構成要素としてもよく、2つ以上のものを一つのチップにより具現してもよい。同様に、基地局における送信器100b、受信器300b、メモリー200b、プロセッサ400bも、それぞれ別のチップにより独立した構成要素としてもよく、2つ以上のものを一つのチップにより具現してもよい。送信器と受信器を統合して、ユーザ機器または基地局において単一の送受信器(transceiver)とすることもできる。
【0056】
アンテナ500a,500bは、送信器100a,100bで生成された信号を外部に伝送したり、外部から無線信号を受信して受信器300a,300bに伝達する機能を果たす。アンテナ500a,500bは、アンテナポートとも呼ばれる。各アンテナポートは、1つの物理アンテナに該当したり、2つ以上の物理アンテナ要素(element)の組み合わせにより構成したりすることができる。各アンテナポートから伝送された信号は、UEにおける受信器300aによりそれ以上分解されることはない。該当のアンテナポートに対応して伝送された参照信号は、UEの観点から見たアンテナポートを定義し、チャネルが一つの物理アンテナからの単一(single)無線チャネルであるか、あるいは、上記アンテナポートを含む複数の物理アンテナ要素(element)からの合成(composite)チャネルであるかにかかわらず、当該UEが当該アンテナポートに対してチャネル推定できるようにする。すなわち、本発明において、アンテナポートは、該アンテナポート上のシンボルを伝達するチャネルが、この同一アンテナポート上の他のシンボルを伝達するチャネルから導出されるように定義される。多数のアンテナを用いてデータを送受信する多重入出力(Multi−Input Multi−Output、MIMO)機能を支援する送受信器は、2個以上のアンテナに連結されることができる。
【0057】
プロセッサ400a,400bは、通常、ユーザ機器または基地局における各種のモジュールの動作全般を制御する。特に、プロセッサ400a,400bは、本発明を実行するための各種の制御機能、サービス特性及び伝播環境に基づくMAC(Medium Access Control)フレーム可変制御機能、遊休モード動作を制御するための電力節約モード機能、ハンドオーバー(Handover)機能、認証及び暗号化機能などを行うことができる。プロセッサ400a,400bは、コントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)などとも呼ばれる。一方、プロセッサ400a,400bは、ハードウェア(hardware)、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア、またはこれらの結合により具現することができる。ハードウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明を実行するように構成されたASICs(application specific integrated circuits)またはDSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)などを、プロセッサ400a,400bに備えることができる。一方、ファームウェアやソフトウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明の機能または動作を実行するモジュール、手順または関数などを含むようにファームウェアやソフトウェアを構成すればよく、本発明を実行できるように構成されたファームウェアまたはソフトウェアは、プロセッサ400a,400b内に備えられてもよく、メモリー200a,200bに格納されてプロセッサ400a,400bにより駆動されてもよい。
【0058】
送信器100a,100bは、プロセッサ400a,400b、またはプロセッサに接続したスケジューラでスケジューリングされて外部に伝送される信号及び/またはデータに所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後、アンテナ500a,500bに伝達する。例えば、送信器100a,100bは、伝送しようとするデータ列を、逆多重化、チャネル符号化、変調過程などを経てK個の信号列に変換する。該K個の信号列は、送信器内の送信処理器を経て送信アンテナ500a,500bから伝送される。ユーザ機器及び基地局における送信器100a,100b及び受信器300a,300bは、送信信号及び受信信号を処理する過程に応じて異なる構成にすることができる。
【0059】
メモリー200a,200bは、プロセッサ400a,400bにおける処理及び制御のためのプログラムを格納することができ、入出力される情報を臨時保存することができる。メモリーは、フラッシュメモリータイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)またはカードタイプのメモリー(例えば、SDまたはXDメモリーなど)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、PROM(Programmable Read−Only Memory)、磁気メモリー、磁気ディスク、光ディスクなどを用いて具現することができる。
【0060】
図3は、ユーザ機器及び基地局における送信器構造の一例を示す図である。図3を参照して送信器100a,100bの動作についてより具体的に説明すると、下記のとおりである。
【0061】
OFDMA送信器100a,100bは、MIMOエンコーダ110、MIMOプリコーダ120、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)信号発生器、Nt個の送信アンテナ500−1,500−Ntを含む。
【0062】
MIMOエンコーダ110は、伝送しようとするデータ列を、定められたコーディング方式によってエンコーディングして、符号化されたデータ(coded data)を形成し、符号化されたデータを変調して、信号コンステレーション(signal constellation)上の位置を表現するシンボルに配置する。MIMOエンコーダ110への入力であるデータ列は、媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)層から伝達されたデータブロックに、チャネル符号化(channel encoding)、インタリービング(interleaving)、スクランブリング(scrambling)などのような様々な信号処理を適用して得ることができる。該データ列は、コードワードあるいはレイヤーとも呼ばれ、MAC層が提供するデータブロックと等価である。MAC層が提供するデータブロックは、伝送ブロックとも呼ばれる。変調方式(modulation scheme)は特に制限されず、m−PSK(m−Phase Shift Keying)またはm−QAM(m−Quadrature Amplitude Modulation)などを、符号化されたデータの変調に用いることができる。符号化されたデータの変調のために、MIMOエンコーダ110は、変調器を独立したモジュールとして備えてもよい。一方、MIMOエンコーダ110は、MIMOプリコーダ120がアンテナ特定シンボルを該当のアンテナの経路に分配できるようにMIMOプリコーダ120への入力シンボルのMIMOストリームを定義することもできる。MIMOストリームは、MIMOプリコーダ120に入力される情報経路(information path)を意味する。MIMOプリコーダ120以前の情報経路を仮想アンテナ(virtual antenna)またはMIMOストリームと見なすことができる。シンボルのMIMOストリームを定義するために、MIMOエンコーダ110は、MIMOストリームマッパーを独立したモジュールとして備えてもよい。
【0063】
MIMOプリコーダ120は、入力シンボルを多重送信アンテナ500−1,…,500−Ntに基づくMIMO方式で処理してアンテナ特定シンボルを出力し、これらのアンテナ特定シンボルを該当の副搬送波マッパー140−1,…,140−Kに分配する。すなわち、MIMOストリームのアンテナへのマッピングは、MIMOプリコーダ120により行われる。MIMOプリコーダ120は、MIMOエンコーダ110の出力xをNt×Mtのプリコーディング行列WにかけてNt×MFの行列zとして出力することができる。
【0064】
副搬送波マッパー140−1,…,140−Kは、アンテナ特定シンボルを適切な副搬送波(subcarrier)に割り当て、ユーザ機器に基づいて多重化する。一方、副搬送波マッパー140−1,…,140−Kは、変調されたシンボルをLRU大きさのセグメントに分けた後、それぞれのセグメントをLRUに割り当てるLRU割当ブロック(図示せず)を含むことができる。また、副搬送波マッパー140−1,…,140−Kは、LRUをデータバースト(data burst)にマッピングするマッピングブロック(図示せず)を含むことができる。データバーストは、物理的周波数領域でPRUに割り当てられる。したがって、副搬送波マッパー140−1,…,140−Kは、LRUとPRUとのマッピング関係によって、変調されたデータを副搬送波にマッピングする機能を果たす。
【0065】
OFDMA信号発生器150は、アンテナ特定シンボルをOFDM方式で変調してOFDMAシンボルを出力する。OFDMA信号発生器150は、アンテナ特定シンボルにIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を行うことができ、IFFTの行われた時間ドメインシンボルにはCP(Cyclic Prefix)を挿入することができる。OFDMAシンボルは、デジタル−アナログ(digital−to−analog)変換、周波数アップ変換などを経て各送信アンテナ500−1,…,500−Ntから受信装置に送信される。OFDMA信号発生器150は、IFFTモジュール及びCP挿入器、DAC(Digital−to−Analog Converter)、周波数アップ変換器(frequency upconverter)などを含むことができる。
【0066】
OFDMA受信器300a,300bは、OFDMA送信器における動作と逆にして信号を処理される。
【0067】
すなわち、OFDMA受信器300a,300bは、外部からアンテナ500a,500bを介して受信した無線信号に復号(decoding)及び復調(demodulation)を行って、該当のプロセッサ400a,400bに伝達する。OFDMA受信器300a,300bに連結されたアンテナ500a,500bは、Nr個の多重受信アンテナを含むことができ、受信アンテナから受信した信号のそれぞれは、基底帯域信号に復元された後、多重化及びMIMO復調化を経て、送信器100a,100bが伝送しようとした本来のデータ列に復元される。OFDMA受信器300a,300bは、受信した信号を基底帯域信号に復元するための信号復元器210〜230、受信処理された信号を結合して多重化する多重化器250、信号列をデータ列に復元するMIMOデコーダ260を含むことができ、信号復元器、多重化器及びMIMOデコーダは、これらの機能を果たす統合した一つのモジュールにしてもよく、それぞれの独立したモジュールにしてもよい。さらに具体的にいうと、信号復元器は、アナログ信号をデジタル信号に変換するADC(analog−to−digital converter)、該デジタル信号からCPを除去するCP除去器210、CPの除去された信号にFFT(fast Fourier transform)を適用して周波数ドメインシンボルを出力するFFTモジュール220、この周波数ドメインシンボルをアンテナ特定シンボルとして復元する副搬送波デマッパー/等化器230を含むことができる。このアンテナ特定シンボルは、多重化器250によりMIMOストリームに復元され、該MIMOストリームは、MIMOデコーダ260により、送信装置が伝送しようとしたデータ列に復元される。
【0068】
一方、SC−FDMA送信器は、OFDMA送信器と比較して、副搬送波マッパー140,…,140−Kの前にFFTモジュール130をさらに含む。SC−FDMA送信器は、IFFT処理の前にFFTを行って複数のデータを周波数ドメインに拡散させ、送信信号のPARR(peak−to−average power ratio)をOFDMA方式に比べて大幅に減らすことができる。SC−FDMA受信器は、OFDMA受信器と比較して、副搬送波デマッパー230の次にIFFTモジュール240をさらに含む。SC−FDMA受信器は、SC−FDMA送信器における動作と逆にして信号を処理する。
【0069】
送信装置と受信装置の各プロセッサ400a,400bは、該当の送信器100a,100bに連結されて前述の構成要素の動作を制御する。参考として、図2及び図3では、MIMOエンコーダ110、MIMOプリコーダ120、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA/SC−FDMA信号生成器150が、送信器100a,100bに含まれるとして説明したが、送信装置のプロセッサ400a,400bが、エンコーダ110、プリコーダ120、FFTモジュール130、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA/SC−FDMA信号生成器150を含むように構成してもよい。同様に、図2及び図3では、信号復元器、多重化器及びMIMOデコーダが受信器300a,300bに含まれるとして説明したが、受信装置のプロセッサ400a,400bが、信号復元器、多重化器及びMIMOデコーダを含むように構成してもよい。以下では、説明の便宜のために、エンコーダ110、プリコーダ120、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA/SC−FDMA信号生成器150が、それらの動作を制御するプロセッサ400a,400bと分離された送信器100a,100bに含まれ、信号復元器、多重化器、チャネル復調化器がそれらの動作を制御するプロセッサ400a,400bとは分離された受信器300a,300bに含まれているとして説明する。しかし、エンコーダ110、プリコーダ120、FFTモジュール130、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA/SC−FDMA信号生成器150がプロセッサ400a,400bに含まれた場合及び信号復元器、多重化器及びMIMOデコーダがプロセッサ400a,400bに含まれた場合にも、本発明の実施例を同一に適用することができる。
【0070】
図4は、IEEE 802.16mの無線フレーム構造の一例を示す図である。無線フレーム構造は、FDD(Frequency Division Duplex)、H−FDD(Half Frequency Division Duplex)、TDD(Time Division Duplex)などに適用することができる。
【0071】
図4を参照すると、無線フレーム構造は、5MHz、8.75MHz、10MHzまたは20MHz帯域幅を支援する20msのスーパーフレーム(superframe 0〜superframe 3)を含むことができる。スーパーフレームは、同一の大きさを持つ4個の5msフレーム(F0〜F3)を含むことができる。
【0072】
1個のフレームは、所定個数のサブフレームを含むことができる。例えば、5/10/20MHzのシステム帯域幅の場合、1個のフレームは8個のサブフレーム(SF0〜SF7)を含むことができ、8.75MHzのシステム帯域幅の場合、7個(SF0〜SF6)のサブフレームを含むことができ、7MHzのシステム帯域幅の場合、6個(SF0〜SF5)のサブフレームを含むことができる。サブフレームは、ダウンリンクまたはアップリンク伝送に割り当てられる。フレームは、デュプレックス(duplex)モードによって別々に構成されてよい。例えば、FDDモードにおいて、ダウンリンク伝送及びアップリンク伝送は周波数によって区別されるので、フレームはダウンリンクサブフレームまたはアップリンクサブフレームのいずれか一つのみを含む。FDDモードにおいて、例えば、5/10/20MHzのシステム帯域幅の場合、各フレーム内の8個のサブフレームには0〜7の番号が与えられる。FDDモードでは、毎フレームの末尾に休止時間(idle time)が存在することができる。一方、TDDモードにおいてダウンリンク伝送及びアップリンク伝送は時間によって区別されるので、フレーム内のサブフレームは、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームとに分類される。ダウンリンクからアップリンクに変更される間にはTTG(Transmit/receive Transition Gap)と呼ばれる休止時間が存在し、アップリンクからダウンリンクに変更される間にはRTG(Receive/transmit Transition Gap)と呼ばれる休止時間が存在する。TDDモードにおいて、例えば、5/10/20MHzのシステム帯域幅の場合、各フレーム内の8個のサブフレームのうち、n個のダウンリンクサブフレームは、0〜n−1がインデクシングされ、(8−n)個のアップリンクサブフレームは、0〜(8−n)−1がインデクシングされる。
【0073】
サブフレームは伝送時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)の単位である。すなわち、1個のTTIは、1つ以上のサブフレームと定義される。一般に、基本TTIは、1つのサブフレームに設定される。TTIは、物理層で符号化されたパケットを、無線インターフェースを通じて伝送する時間間隔を意味する。したがって、一つのサブフレームまたは複数の隣接したサブフレームを、データパケットを伝送する時に用いることができる。
【0074】
サブフレームは、時間ドメインにおいて複数のOFDMAシンボルを含み、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波(subcarrier)を含む。OFDMAシンボルは、多重接続方式によって、OFDMAシンボル、SC−FDMAシンボルなどと呼ばれる。サブフレームに含まれるOFDMAシンボルの数は、チャネル帯域幅、CPの長さによって様々に変更可能である。サブフレームに含まれるOFDMAシンボルの数によってサブフレームのタイプ(type)を定義することができる。例えば、タイプ−1サブフレームは6 OFDMAシンボル、タイプ−2サブフレームは7 OFDMAシンボル、タイプ−3サブフレームは5 OFDMAシンボル、タイプ−4サブフレームは9 OFDMAシンボルを含むものと定義することができる。一つのフレームは、同一タイプのサブフレームのみを含んでもよく、互いに異なるタイプのサブフレームを含んでもよい。本発明の実施例の説明では、説明の便宜のために、一つのサブフレームが6 OFDMAシンボルで構成されるタイプ−1サブフレームを取り上げるが、以下の本発明の実施例は、それ以外のタイプのサブフレームにも同一の方式で適用することができる。
【0075】
周波数ドメインにおいてOFDMAシンボルは複数の副搬送波を含み、FFT(Fast Fourier Transform)の大きさによって副搬送波の個数が決定される。副搬送波の類型は、データ伝送のためのデータ副搬送波、チャネル測定のためのパイロット副搬送波、ガードバンド(guard band)及びDC成分のためのヌル副搬送波に分類することができる。OFDMAシンボルを特徴づけるパラメータは、BW、Nused、n、Gなどである。BWは、名目上のチャネル帯域幅(nominal channel bandwidth)である。Nusedは、信号伝送に使われる副搬送波の個数である。nは、サンプリング因子で、BW及びNusedと共に、副搬送波スペーシング(spacing)及び有効シンボル時間(useful symbol time)を決定する。Gは、有効シンボル時間(useful symbol time)に対するCPの比率である。
【0076】
周波数ドメインにおいてリソースは所定個数の副搬送波単位に束ねられてよい。1サブフレーム内の所定個数の副搬送波からなるグループを、リソースユニット(Resource Unit、RU)という。リソースユニットは、リソース割当のための基本単位であり、論理周波数ドメインにおけるリソース割当の基本単位を論理リソースユニット(Logical Resource Unit、LRU)といい、物理周波数ドメインにおけるリソース割当の基本単位を物理リソースユニット(Physical Resource Unit、PRU)という。論理リソースユニットは、周波数パーミュテーションを通じて物理リソースユニットとマッピングされる。パーミュテーションとは、所定単位の物理リソースを論理リソースにマッピングする過程のことをいう。
【0077】
サブフレームは、周波数ドメインにおいて複数のPRUを含む。PRUは、時間ドメインにおいて複数の連続したOFDMAシンボル、周波数ドメインにおいて複数の連続した副搬送波で構成される。例えば、PRUにおけるOFDMAシンボルの数は、サブフレームに含まれるOFDMAシンボルの数と同一でよい。したがって、PRUにおけるOFDMAシンボルの数Nsymは、サブフレームのタイプによって決定することができる。一方、PRUにおける副搬送波の数は18個でよい。この場合、タイプ−1サブフレームのPRUは、6個のOFDMAシンボル×18個の副搬送波で構成されることができる。PRUは、リソース割当方式によって分散リソースユニット(Distributed Resource Unit、DRU)または連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)と呼ぶことができる。アップリンクDRUの基本パーミュテーション単位は、6個の副搬送波とNsym個のシンボルとで構成されたタイルである。ダウンリンクDRUの基本パーミュテーション単位は、2個の副搬送波と1個のシンボルとで構成されたトーン・ペア(tone−pair)であり、タイプ−1サブフレームの場合、1個のPRUは108個のトーンを含む。トーンは、リソース要素(resource element)とも呼ばれる。連続論理リソースユニット(Contiguous Logical Resource Unit、CLRU)は、CRUの直接(direct)マッピングから得られる。2タイプのCLRU(サブバンドLRU及びミニバンドLRU)が、2タイプのCRU(サブバンドベースCRU及びミニバンドベースCRU)によりそれぞれ支援される。
【0078】
周波数帯域は、所定個数のリソースユニットからなるサブバンド及び/またはミニバンド単位に分割可能である。サブバンドは、N1(例えば、4)個の隣接したPRUを含み、ミニバンドはN2(例えば、1)個の隣接したPRUを含む。
【0079】
各スーパーフレームは、スーパーフレームヘッダー(SuperFrame Header、SFH)から始まる。すなわち、スーパーフレームヘッダーは、スーパーフレームにおける最初サブフレームの最後の5個OFDMシンボルを使用することができる。最後の5個のOFDMシンボルは、最初サブフレームにおいてタイプ−3サブフレームを形成することができる。SFHは、ユーザ機器が知っていなければならない重要なシステム情報をブロードキャストするための制御チャネルを含む。SFHは、必須システムパラメータ(essential system parameter)及びシステム構成情報(system configuration information)を運ぶ。SFHは、その周期や重要性によって、P−SFH(primary−SFH)とS−SFH(secondary−SFH)とに区別して伝送される。P−SFHは、毎スーパーフレームごとに伝送される。S−SFHは、3つのサブパケット(S−SFH SP1、SUESFH SP2、S−SFH SP3)に区別して伝送される。S−SFHのサブパケット(以下、S−SFH SP)は周期的に伝送される。各サブパケットは異なる伝送周期を有することができる。
【0080】
一つのスーパーフレームにおいて最大4個のダウンリンク同期信号(synchronization signal)が伝送される。ダウンリンク同期信号は、ダウンリンク同期化に用いられる。IEEE 802.16mを取り上げると、IEEE 802.16mシステムにおいて、ダウンリンク同期信号は、PA−プリアンブル(Primary Advanced preamble)で構成された主同期信号、及びSA−プリアンブル(Secondary Advanced preamble)で構成された副同期信号を含む。FDDモード及びTDDモードにおいて、PA−プリアンブル及びSA−プリアンブル、DL LBS位置ビーコン(DL LBS location beacon)のそれぞれは、各フレームの最初のシンボルに位置する。PA−プリアンブルは、システム帯域幅及び搬送波構成情報を運び、よって、ユーザ機器は、PA−プリアンブルからシステム帯域幅及び搬送波構成情報を獲得することができる。SA−プリアンブルは、基地局のセル識別子(IDcell)を運ぶ。SA−プリアンブルは、一つのスーパーフレームにおいて1番目及び3番目のフレームにおける最初のシンボルでそれぞれ1回ずつ2回伝送される。ユーザ機器は、一つのスーパーフレームにおいて2回伝送されたSA−プリアンブルを用いて、該当の基地局のセル識別子を探知したり、ハンドオーバー時におけるセルスキャニングを行うことができる。さらにいうと、PA−プリアンブルはスーパーフレームにおける2番目のフレーム(F1)の最初のシンボルに、SA−プリアンブルは当該スーパーフレームにおける残りの2フレーム(F0及びF2)の各最初のシンボルに位置する。該スーパーフレームがDL LBSのための位置測定用スーパーフレームである場合、DL LBS位置ビーコンが該スーパーフレームの最後のフレーム(F3)で伝送され、それ以外にはデータ信号が該スーパーフレームの最後のフレーム(F3)で伝送される。
【0081】
一方、アップリンク同期化のためのレンジング信号がアップリンクサブフレームでULレンジングチャネル(ranging channel、RCH)を通じて伝送されてもよい。UL RCHは、非同期した(non−synchronized)ユーザ機器のための非同期RCH(non−synchronized RCH、NS−RCH)と、同期したユーザ機器のための同期RCH(synchronized RCH、S−RCH)とに区別することができる。S−RCHは、周期的(periodic)レンジングに用いられ、NS−RCHは、初期接続(initial access)レンジング及びハンドオーバー(handover)レンジングに用いられる。周期的レンジングは、ユーザ機器が周期的にアップリンク同期をアップデートするための動作及び手順を意味し、初期接続レンジングは、ユーザ機器が無線通信システムに初期接続する場合にアップリンク時間及び周波数同期を合わせるための動作及び手順を意味し、ハンドオーバーレンジングは、ユーザ機器が現在接続している基地局から他の基地局へと接続を変更する場合に、他の基地局に対して初期同期を合わせるための動作及び手順を意味する。
【0082】
レンジングとは、ユーザ機器の伝送が基地局と整列(align)されて適切な受信強度で受信されることを可能にするために、正確なタイミングオフセット、周波数オフセット及び電力調整を獲得する過程のことをいう。ダウンリンク同期化後に、ユーザ機器は、基地局との初期レンジングを行う。初期レンジングが成功的に完了すると、ユーザ機器は基地局にアップリンク同期化される。
【0083】
上述した構造は例示にすぎない。したがって、スーパーフレームの長さ、スーパーフレームに含まれるフレームの数、フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるOFDMAシンボルの数、OFDMAシンボルのパラメータなどは、様々に変更可能である。例えば、フレームに含まれるサブフレームの数は、チャネル帯域幅(channel bandwidth)、CP(cyclic prefix)の長さによって様々に変更可能である。
【0084】
図5には、部分周波数再使用(Fractional Frequency Reuse、FFR)のための周波数パーティションを例示する。特に、図5は、再使用−3シナリオによるFFR(Fractional Frequency Reuse)の概念を例示する。
【0085】
周波数ドメインにおいて、PRUは、少なくとも一つの周波数パーティション(Frequency Partition、FP)に割り当てられてよい。周波数パーティションは、FFRなどの目的のために用いられることができる。FFR手法によれば、それぞれ異なる周波数再使用因子(factor)が、互いに異なる周波数パーティションにわたって適用されることが可能である。IEEE 802.16mシステムによれば、システム帯域幅は、論理周波数ドメインにおいて最大4個(FP0、FP1、FP2、FP3)に分けられてよい。図5を参照すると、再使用−3シナリオの場合、システム帯域幅は、論理周波数ドメインにおいて4個の周波数パーティション(FP0、FP1、FP2、FP3)に分けられることができ、これらのうち、FP0を再使用−1パーティションとし、残り3個の周波数パーティション(FP1、FP2、FP3)を再使用−3パーティションとする。ここで、特定パーティションは、実際に周波数リソースが割り当てられないことがあり、初めから構成及び使用されないこともある。周波数パーティションは、図5に示すように、異なる電力レベルを有することができる。再使用−3パーティションのうち、他の再使用−3パーティションに比べてより高い電力レベルを有する再使用−3パーティションを、電力増強された再使用−3パーティションという。図5を参照すると、FFRパターン1、FFRパターン2、FFRパターン3において電力増強された再使用−3パーティションはそれぞれ、FP1、FP2、FP3である。これらの互いに異なるFFRパターンが、隣接したセル間に別々に使用され、各セル内の電力増強された再使用−3パーティションにおける他のセルからの干渉を最小化することができる。
【0086】
各周波数パーティションは一つ以上のPRUを含む。各周波数パーティションには、分散的リソース割当(distributed resource allocation)及び/または連続的リソース割当(contiguous resource allocation)が適用されてよい。論理リソースユニット(LRU)は、分散的リソース割当及び連続的リソース割当のための基本論理単位である。LDRU(Logical Distributed Resource Unit)は、周波数帯域内に分散された複数の副搬送波を含む。LDRUの大きさは、PRUの大きさと同一である。LDRUは、分散LRU(Distributed LRU;DLRU)とも呼ばれる。LCRU(Logical Contiguous Resource Unit)は、連続した副搬送波を含む。LCRUの大きさはPRUの大きさと同一である。LCRUは、連続LRU(Contiguous LRU;CLRU)とも呼ばれる。
【0087】
周波数パーティションの個数及び各周波数パーティションの大きさを含むUL FFR構成が、SFHを介してブロードキャストされてよい。例えば、アップリンクに関する周波数パーティション構成情報が、S−SFH SP2を通じて、FFTの大きさによってUFPC(Uplink Frequency Partition Configuration)フィールドの形態で伝送されてよい。表1、表2、表3には、2048FFT、1024FFT、512FFTに対する周波数区画化(partitioning)及びUFPCのマッピングをそれぞれ例示する。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
表1乃至表3で、FP0は、再使用−1パーティションであり、FP1、FP2及びFP3は、再使用−3パーティションである。FPCT(Frequency Partition Count)は、周波数パーティションの個数を定義し、FPSi(Frequency Partition Size i)は、i番目の周波数パーティションに割り当てられたPRUの個数を定義する。NPRUは、該当のシステム帯域幅で支援されるPRUの総個数を表す。NPRUは、FFTの大きさとシステム帯域幅の大きさによって変わる。FPi、FPCT及びFPSiは、表1乃至表3に表示したとおり、UFPCから決定される。
【0091】
表1乃至表3で、FP0:FP1:FP2:FP3において0は該当の周波数パーティションが使用されないことを意味する。例えば、表1を参照すると、DFPCが1であれば、FP0:FP1:FP2:FP3=0:1:1:1であるから、再使用−1パーティションであるFP0が使用されないことを意味する。
【0092】
図6は、IEEE 802.16mシステムにおいてダウンリンクサブフレーム構造の例を示す図である。特に、図6は、ULサーフフレームにおいてデータチャネルとUL制御チャネルの割当を例示する。
【0093】
図6を参照すると、UL周波数パーティションにおけるDLRUを、データ領域、帯域幅要請領域、及びフィードバック領域に分けることがことができる。フィードバック領域は、HARQ ACK(ACKnowledgment)/NACK(Negative ACK)及び高速(fast)フィードバックに使用可能なフィードバックチャネルで構成され、帯域幅要請領域は、帯域幅要請に使用可能な帯域幅要請チャネルで構成される。データ領域は、データ伝送に使用される。レンジングチャネル(Ranging CHannel)を除くUL制御チャネルは、最初の分散LRU(Distributed LRU、DLRU)から始めて、UL HARQフィードバックチャネル(HFBCH)、UL高速フィードバックチャネル(FFBCH)、UL帯域幅要請(BWREQ)チャネル、ULデータチャネルの順に、周波数パーティション内のDLRUに割り当てられる。
【0094】
DLRUは、周波数区画化(partitioning)以降に使用される概念である。したがって、各周波数パーティションごとに最初のDLRUが存在する。また、ULサブフレームにおいてFFRが使用されると、UL制御チャネルは、再使用−1パーティションまたは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられる。したがって、UL制御チャネルが含まれる周波数パーティションに関する情報が必要とされる。BSは、UL制御チャネルが位置する周波数パーティションを、SFHを通じてUEに指示することができる。例えば、UL制御チャネルが位置する周波数パーティション情報をS−SFH SP1によって下記のように指示することができる。
【0095】
【表4】
表4を参照すると、例えば、BSは、UL制御チャネル用の周波数パーティション位置(Frequency partition location for UL control channels)フィールドが0b0あるいは0b1に設定されたS−SFH SP1をブロードキャストすることができる。S−SFH SP1を受信したUEは、S−SFH SP1における上記フィールドが0b0に設定された場合、UL制御チャネルを再使用−1パーティションに割り当て、当該BSに伝送する。S−SFH SP1における上記フィールドが0b1に設定された場合、UEは、自身のUL制御チャネルを、電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、当該BSに伝送する。
【0096】
図7には、隣接するセルが複数の周波数パーティションを使用する例を示す。
【0097】
複数の周波数パーティションが特定の目的のために設計される。一般に、電力増強された再使用−3パーティションは、UEが、電力増強されていない再使用−3パーティション(non−power boosted reuse−3 partition)におけるよりも高い伝送電力でアップリンク信号を伝送できるようにするために設計される。BSは、セルの境界部に位置しているUEのように、高い伝播損失(propagation loss)あるいは悪いチャネル状態を経験するUEが、電力増強された再使用−3パーティションを用いることで、より高い伝送電力でアップリンク信号を伝送できるようにする。隣接するセル同士は、このような電力増強された再使用−3パーティションによる隣接セルへの干渉を最小化するために、図7に示すように、互いに異なる周波数パーティションを、電力増強された再使用−3パーティションとして用いることができる。
【0098】
図8及び図9は、本発明の実施例で使用されうるレンジングチャネルの構造を時間ドメインにおいて示すものである。特に、図8は、非同期したUE用レンジングチャネルの構造を例示しており、図9は、同期したUE用レンジングチャネルの構造を例示している。
【0099】
図8を参照すると、NS−RCHは、初期ネットワーク進入(entry)及び提携(association)とハンドオーバーの間にターゲット基地局に対するレンジングのために使われる。物理的に、NS−RCHは、時間ドメインにおいて、TRPの長さを有するレンジングプリアンブル(Ranging Preamble、RP)及びTRCPの長さを有するレンジングCP(Ranging Cyclic Prefix、RCP)で構成される。TRPは、レンジング副搬送波間隔(spacing)△fRPと相互依存する。RCPは、RPの後端部を複写したもので、NS−RCHはRCPとRP間の位相が連続するように構成される。一つのNS−RCHは、1サブバンドに該当するローカライズされた帯域を占有する。このNS−RCHは、フォーマット0またはフォーマット1とすることができる。図8(a)を参照すると、フォーマット0のNS−RCHは、1個のULサブフレームで構成され、図8(b)を参照すると、フォーマット1のNS−RCHは、3個のULサブフレームにわたって構成される。NS−RCHの伝送開始時点は、ダウンリンク同期化されたUEにおける該当のULサブフレーム開始時点に合わせて整列される。
【0100】
図9を参照すると、S−RCHは周期的レンジングに使用される。ターゲット基地局に既に同期化されたUEは、周期的レンジング信号を伝送することが許容される。物理的に、S−RCHは、1サブフレーム内の最初OFDMAシンボルから始めて、72個の副搬送波×6個のOFDMAシンボルを占有することができる。すなわち、1つのS−RCHは、1サブバンドに該当するローカライズされた帯域を占有する。このS−RCHには2つの反復信号波形が存在し、基本単位である各信号波形は、レンジングプリアンブルコードによって72個の副搬送波×3個のOFDMAシンボルにわたって生成される。図9で、Tbは、有用シンボル時間(useful symbol time)であり、Tgは、CP時間を意味する。Tbは、1/△fと定義され、Tgは、G・Tbと定義される。ここで、Gは、有用シンボル時間に対するCP時間の比で、1/4及び1/8、1/16などがG値に用いられてよい。
【0101】
UEは、基地局からのブロードキャストシグナリングによってNS−RCHまたはS−RCHの時間位置がわかる。NS−RCHまたはS−RCHは、一つ以上のフレーム/スーパーフレーム周期に割り当てられ、各割当周期ごとに特定サブフレームオフセットだけシフトされたサブフレーム位置に割り当てられることができる。
【0102】
一方、NS−RCHまたはS−RCHの周波数位置は、別のシグナリングなくセル−特定的に決定される。NS−RCHに割り当てられるサブバンドとS−RCHに割り当てられるサブバンドはそれぞれ、数学式1及び数学式2のように、セル識別子(IDcell)及び割り当てられたサブバンドの個数YSBによって決定される。
【0103】
【数1】
数学式1で、ISBは、YSB個のサブバンドのうち、NS−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,YSB−1)を表す。
【0104】
【数2】
数学式2で、ISB,sは、YSB個のサブバンドのうち、S−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,YSB−1)を表す。
【0105】
全ての周波数パーティションにわたるサブバンドの総個数YSBは、下記の式によって計算することができる。
【0106】
【数3】
数学式3で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数を表す。N1は、1サブバンドを構成するPRUの個数を表す。N1は4にすることができる。
【0107】
図6で説明したとおり、RCHを除く他のUL制御チャネルが割り当てられうる周波数位置は、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに限定される。これに対し、数学式1及び数学式2によれば、NS−RCH及びS−RCHの周波数位置は、全てのパーティションにわたって割り当てられることとなる。
【0108】
RCHは、競合ベースのチャネル(contention based channel)であるから、通常、RCHの伝送電力を正確に制御することは困難である。また、RCH伝送が再び試みられる時、該RCHの伝送電力がランピング(ramping)するため、RCHが高い電力で伝送される場合がある。このような特性を有するRCHが、非−電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられると、該RCHが隣接セルの電力増強された再使用−3パーティションに大きい干渉を与えることがある。したがって、RCHの周波数位置も、他のUL制御チャネルと同様に、周波数パーティションを考慮して決定しなければならない。
【0109】
RCHが数学式1または数学式2によって割り当てられる場合における問題点を解決するために、RCHを、他のUL制御チャネルが割り当てられる周波数パーティションに割り当てる方案を考慮することができる。しかし、RCHを、他のUL制御チャネルと同じ周波数パーティションに割り当てると、該周波数パーティションに過負荷がかかる。FFRにより複数のFPが使用される場合、高速フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどのUL制御チャネルは、SFHにより指示される特定FPにのみ割り当てられる。したがって、各FPの容量は制約的であるから、特定FPに多数のUL制御チャネルを割り当てるには制約がある。換言すれば、特定FPにUL制御チャネルを割り当てることができるユーザ機器の個数が制約されることがある。このような制約は、RCHを、UL制御チャネルが割り当てられるFPに共に割り当てる場合に一層深刻になる。1個のRCHは1個のサブバンドを占有するので、NS−RCHとS−RCHの伝送のためには2個のサブバンドが必要である。したがって、SFHにより指示された特定FPに、他のUL制御チャネルと共にRCHが割り当てられると、該特定FPにおいて他のUL制御チャネルが使用可能な周波数リソースが、RCHのために使用されるリソース分だけ減ってしまう。特定FPのリソースが、RCHと他のUL制御チャネルが同時に使用するできる程度に多いとしても、RCH及びUL制御チャネルが割り当てられてから残ったリソースが減るので、データ通信のためのリソースが減るという問題点も発生する。この場合、チャネル状態がよくないセル境界部におけるUEが、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションを通じて制御情報をBSに效果的に伝送するとしても、該当のFPにデータ通信のために必要なリソースが充分でないから、実質的な通信処理量(throughput)が減少することがある。
【0110】
そこで、以下では、上記の問題点を解決しながら、RCHを效率的に伝送できるように、RCHの伝送に使われる周波数リソースを選択する実施例を提示する。
【0111】
<第1実施例:重複した周波数パーティション使用>
本発明の第1実施例は、RCHを、他のUL制御チャネルが割り当てられる周波数パーティションに限って割り当てるのではなく、再使用−1パーティションと電力−増強された再使用−3パーティションの全体にわたって割り当てる。
【0112】
図10は、本発明の第1実施例によるRCH割当を例示する。特に、図10(a)は、RCHではなく他のUL制御チャネルのための周波数パーティション位置が、電力増強された再使用−3パーティションであると指示された場合であり、図10(b)は、RCHではなく他のUL制御チャネルのための周波数パーティション位置が、再使用−1パーティションであると指示された場合である。他のUL制御チャネルのための周波数パーティションは、SFHを通じてBSにより指示されうるということは、上述したとおりである。
【0113】
他のUL制御チャネルのための周波数パーティションが再使用−1パーティションなのか、電力増強された再使用−3パーティションなのかによらず、所定セルに位置しているUEは、該当のRCHを、再使用−1パーティションと所定セルのための電力増強された再使用−3パーティションに割り当てる。数学式1及び数学式2を参照すると、数学式1及び数学式2では全ての周波数パーティションにわたって割り当てられたサブバンドの総個数YSBを用いて、RCHのための周波数リソースが決定される。すなわち、数学式1及び数学式2によれば、RCHの周波数リソースがYSB個のサブバンドからセル−特定的に選択される。しかし、本発明の第1実施例は、RCHの周波数リソースを再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションに含まれた周波数リソースの中から決定する。
【0114】
例えば、下記の式によって、RCHの周波数リソースを別のシグナリングなくセル−特定的に決定することができる。NS−RCHに割り当てられるサブバンドとS−RCHに割り当てられるサブバンドはそれぞれ、数学式4及び数学式5のように、セル識別子(IDcell)と、再使用−1パーティション及び電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBによって決定される。
【0115】
【数4】
数学式4で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、NS−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0116】
【数5】
数学式5で、ISB,sは、RSB個のサブバンドのうち、S−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0117】
再使用−1パーティション及び電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBは、下記の式によって計算することができる。
【0118】
【数6】
数学式6で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数を表す。
【0119】
本発明の第1実施例によって構成されたUEは、NS−RCHを、数学式4によって、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのサブバンドのうちの一つに割り当てることができる。本発明の第1実施例によって構成されたUEは、S−RCHを、数学式5によって、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのサブバンドのうちの一つに割り当てることができる。このUEは、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルは、再使用−1パーティション及び電力増強された再使用−3パーティションのうち、S−SFH SP1により指示される周波数パーティションに割り当てる。したがって、本発明の第1実施例によれば、他のUL制御チャネルとRCHは同じ周波数パーティションに割り当てられることもあり、互いに異なる周波数パーティションに割り当てられることもある。ただし、非−電力増強された周波数パーティションには制御チャネルが割り当てられない。
【0120】
<第2実施例:他のUL制御チャネルとは異なる周波数パーティションの使用>
本発明の第2実施例は、RCHを、他のUL制御チャネルが割り当てられる周波数パーティション以外の他の周波数パーティションに割り当てる。例えば、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルが、S−SFH SP1により指示される再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうちのいずれか一つに割り当てられると、RCHは、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうち、他のULチャネルが割り当てられていない別のパーティションに割り当てられる。
【0121】
例えば、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルが、S−SFH SP1により指示される再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうちのいずれか一つに割り当てられると、RCHは、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうち、他のULチャネルが割り当てられていない別のパーティションに割り当てられる。
【0122】
図11は、本発明の第2実施例によるRCH割当を例示する。特に、図11(a)は、RCH以外の他のUL制御チャネルのための周波数パーティション位置が、電力増強された再使用−3パーティションであると指示された場合であり、図11(b)は、RCH以外の他のUL制御チャネルのための周波数パーティション位置が、再使用−1パーティションであると指示された場合である。
【0123】
図11(a)を参照すると、他のUL制御チャネルのための周波数パーティションが電力増強された再使用−3パーティションであると、所定セルに位置しているUEは、該当のRCHを再使用−1パーティションに割り当てる。図11(b)を参照すると、他のUL制御チャネルのための周波数パーティションが再使用−1パーティションであると、該UEは、該当のRCHを所定セルの電力増強された再使用−3パーティションに割り当てる。換言すれば、UL制御チャネル用の周波数パーティション位置フィールドが0b0に設定されたS−SFH SP1を受信したUEは、他のUL制御チャネルは再使用−1パーティションに割り当てて伝送し、RCHは、電力増強された再使用−3パーティションに割り当てて伝送する。一方、UL制御チャネル用の周波数パーティション位置フィールドが0b1に設定されたS−SFH SP1を受信したUEは、他のUL制御チャネルは、電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、RCHは再使用−1パーティションに割り当てて伝送する。
【0124】
ただし、表1乃至表3のUL周波数パーティション構成によると、再使用−1パーティションまたは電力増強された再使用−3パーティションのいずれかは構成されなくてもよい。この場合、UEは、UL制御チャネル用に指示された周波数パーティションと同じ周波数パーティションにRCHを割り当てることができる。
【0125】
例えば、下記の数学式によって、RCHの周波数リソースを、別途のシグナリングなくセル−特定的に決定することができる。NS−RCHに割り当てられるサブバンドとS−RCHに割り当てられるサブバンドはそれぞれ、数学式7及び数学式8のように、セル識別子(IDcell)と、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBによって決定される。
【0126】
【数7】
数学式7で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、NS−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0127】
【数8】
数学式8で、ISB,sは、RSB個のサブバンドのうち、S−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0128】
再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBは、下記の式によって計算することができる。
【0129】
【数9】
数学式9で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数を表す。数学式9で、FPiは、再使用−1パーティション及び電力増強された再使用−3パーティションのうち、BSが他のUL制御チャネル用に指示しなかったパーティションを意味する。他の制御チャネルのための周波数パーティションは、例えば、S−SFH SP1におけるUL制御チャネル用の周波数パーティションフィールドを通じてBSからUEにシグナリングされてよい。
【0130】
本発明の第2実施例によって構成されたUEは、NS−RCHを、数学式7によって、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうち、UL制御チャネル用に指示されていないパーティションのサブバンドの一つに割り当てることができる。本発明の第2実施例によって構成されたUEは、S−RCHを、数学式8によって、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうち、UL制御チャネル用に指示されていないパーティションのサブバンドの一つに割り当てることができる。このUEは、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルは、UL制御チャネル用に指示されたパーティションに割り当てる。したがって、本発明の第2実施例によれば、再使用−1パーティション及び/または再使用−2パーティションが存在しない場合を除いては、他のUL制御チャネル及びRCHは同一の周波数パーティションに割り当てられない。
【0131】
<第3実施例:既に定義された優先順位に従って周波数パーティションを使用>
本発明の第3実施例は、他のUL制御チャネルが割り当てられる周波数パーティションにかかわらず、多い周波数リソースを有するパーティションにRCHを割り当てる。本発明の第3実施例によれば、特定周波数パーティションに制御チャネルが集中して割り当てられる場合に生じうるリソース不足を防止することができる。表1、表2、表3からわかるように、大部分の場合において、FP0、FP1、FP2、FP3のうち、FP0が最も多いリソースを使用する。FP0は、通常、再使用−1パーティションである。したがって、本発明の第3実施例は、RCHを、最も多いリソースを有するFP0に優先して割り当てることができる。
【0132】
ただし、表1、表2、表3からわかるように、周波数パーティション構成によって、FP0あるいは再使用−1パーティションが存在しない場合がありうる。このような場合については、いずれの周波数パーティションにRCHが割り当てられるかがあらかじめ定められてよい。例えば、FP0が存在しない場合、RCHは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられるとあらかじめ定めることができる。他の例として、FP0あるいは再使用−1パーティションが存在しない場合、RCHは最小のインデックス(あるいは、最大のインデックス)のパーティションに割り当てられるとあらかじめ定めることもできる。
【0133】
図12は、本発明の第3実施例によるRCH割当を例示する。特に、図12(a)は、再使用−1パーティションが構成され、再使用−1パーティションがUL制御チャネル用の周波数パーティションである場合におけるRCH割当を例示するものであり、図12(b)は、再使用−1パーティションが構成され、電力増強された再使用−3パーティションがUL制御チャネル用の周波数パーティションである場合におけるRCH割当を例示するものであり、図12(c)は、再使用−1パーティションが構成されていない場合におけるRCH割当を例示するものである。
【0134】
図12(a)を参照すると、UEは、RCHを再使用−1パーティションに割り当て、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの一般的なUL制御チャネルは、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションのうち、BSにより指示された再使用−1パーティションに割り当てることができる。この場合、UEの他の制御チャネルとRCHが共に再使用−1パーティションに割り当てられてBSに伝送される。
【0135】
図12(b)を参照すると、UEは、RCHを再使用−1パーティションに割り当て、他のUL制御チャネルは、BSによりUL制御チャネル用に指示された電力増強された再使用−3パーティションに割り当てることができる。この場合、UEのRCHは、他の制御チャネルとは異なる周波数パーティションに割り当てられてBSに伝送される。
【0136】
図12(c)を参照すると、再使用−1パーティションが存在しない場合、UEは、あらかじめ定められた規則に従って、例えば、RCHを電力増強された再使用−3パーティションに割り当てることができる。
【0137】
UEは、BSが伝送したアップリンク周波数パーティション構成情報、例えば、UFPCに基づいて再使用−1パーティション(あるいはFP0)が構成されるか否かを決定することができる。
【0138】
例えば、下記の式によって、RCHの周波数リソースを別のシグナリングなくセル−特定的に決定することができる。NS−RCHに割り当てられるサブバンドとS−RCHに割り当てられるサブバンドはそれぞれ、数学式10及び数学式11のように、セル識別子(IDcell)と、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBによって決定できる。
【0139】
【数10】
数学式10で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、NS−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0140】
【数11】
数学式11で、ISB,sは、RSB個のサブバンドのうち、S−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0141】
再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBは、下記の式によって計算することができる。
【0142】
【数12】
数学式12で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数であり、ここで、FPiは、再使用−1パーティションを表す。ただし、再使用−1パーティションが存在しないと、FPiは、電力増強された再使用−3パーティションを表す。
【0143】
本発明の第3実施例によって構成されたUEは、NS−RCHを、数学式10によって、再使用−1パーティションのサブバンドのうちの一つに割り当てることができる。ただし、再使用−1パーティションがないと、電力増強された再使用−3パーティションのサブバンドのうちの一つにNS−RCHを割り当てる。本発明の第3実施例によって構成されたUEは、S−RCHを、数学式11によって、再使用−1パーティションのサブバンドのうちの一つに割り当てることができる。ただし、再使用−1パーティションがないと、電力増強された再使用−3パーティションのサブバンドのうちの一つにS−RCHを割り当てる。各UEは、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルを、UL制御チャネル用に指示されたパーティションに割り当てる。
【0144】
参考として、数学式1乃至数学式12で、LSB−CRU,FPiは、FPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数を表す。FPi(i≧0))にサブバンド単位で割り当てられたCRUの総個数は、アップリンクCRU割当大きさ(Uplink CRU allocation size)であるUCASiによって与えられる。
【0145】
FP0においてサブバンドベースのCRU(subband−based CRU)の個数は、UCASSB,0によって定められる。UEは、SFHからFP0に対するUCASSB,0がわかる。例えば、BSは、FP0に対するUCASSB,0をSFHでシグナリングすることができる。FP0におけるサブバンドベースのCRUの個数LSB−CRU,FP0は、下記のように計算することができる。
【0146】
【数13】
FPi(i>0、FPCT≠2)について、同じ個数の割り当てられたCRUをシグナリングするために、1つの値のUCASiが全てのi>0に対してシグナリングされることができる。UFPC=0であれば、UCASi(i>0)は0である。UEは、SFHを介してFPi(i>0、FPCT≠2)に対するUCASiを受信することができる。この場合、FPi(i>0)に存在するサブバンドCRUの個数LSB−CRU,FPiは、下記の式により得られる。
【0147】
【数14】
FPCT=2の場合、i=1及び2に対するUCASSB,iを、UCASSB,0を用いてSFHでシグナリングすることができる。FPCT=2であれば、FP0とFP3が空になるので、LSB−CRU,FP0=0、LSB−CRU,FP3=0になる。i=1及び2については、LSB−CRU,FPi=N1・UCASSB,0になる。
【0148】
図13は、本発明の実施例によるレンジング信号伝送を示すフローチャートである。
【0149】
図13を参照すると、BSは、セル識別情報であるセル識別子(IDcell)を運ぶプリアンブル、例えば、SA−プリアンブルを伝送することができる(S1010a)。また、BSは、特定セルに対するUL周波数パーティションを決定し、該UL周波数パーティションに関する構成情報を、特定セルに位置しているUEに伝送することができる(S1010b)。BSは、UL周波数パーティション構成情報をSFHを介してブロードキャストすることができる。
【0150】
UEは、プリアンブルを受信(S1010a)し、該プリアンブルからセル識別子を獲得することができる。例えば、UEは、下記のような方法でSA−プリアンブルからセル識別子を獲得することができる。それぞれのセルは、0乃至767の整数で表示されるセル識別子(IDcell)を有する。セル識別子は、セグメントインデックスにより定義される。一般に、セル識別子は下記の式によって決定される。
【0151】
【数15】
ここで、nは、SA−プリアンブル搬送波セットインデックスであり、0、1または2のいずれかの値を有し、セグメントIDを表す。セグメントIDは、下記のように決定することができる。
【0152】
SA−プリアンブルに割り当てられる副搬送波の個数は、FFT(Fast Fourier Transform)の大きさによって可変する。一例として、SA−プリアンブルの長さは、512−FFT、1024−FFT及び2048−FFTに対してそれぞれ144個、288個及び576個でよい。OFDMA/SC−FDMA送信器におけるM−ポイントIFFTモジュールが512−IFFTを行う場合、SA−プリアンブルに割り当て可能な副搬送波の最大個数は144個になり、1024−IFFTを行う場合には最大288個、2048−IFFTを行う場合には最大576個の副搬送波がSA−プリアンブルに割り当てられてよい。副搬送波インデックス256、512及び1024が、512−FFT、1024−FFT及び2048−FFTに対してDC成分として留保された場合、特定SA−プリアンブルに割り当てられる副搬送波は、下記の数学式によって特定できる。
【0153】
【数16】
数学式16で、SAPreambleCarrierSetnは、特定SA−プリアンブルに割り当てられる全ての副搬送波を特定する。ここで、nはセグメントID(Segment_ID)を表す搬送波セットインデックスである。セグメント0は搬送波セット0を使用し、セグメント1は搬送波セット1を使用し、セグメント2は搬送波セット2を使用する。NSAPは、SA−プリアンブルのために割り当てられる副搬送波の個数で、512−FFT、1024−FFT及び2048−FFTに対してそれぞれ144、288及び576の値を有する。kは、各FFTサイズに対して0からNSAP−1までのランニングインデックスである。
【0154】
一方、Idxは、下記の数学式によって決定される。
【0155】
【数17】
数学式17で、qは、0乃至255の整数であるランニングインデックスである。SA−プリアンブルは、一般的に複数個のシーケンスサブブロックに分割される。512−FFTの場合、288ビットのSA−プリアンブルは、それぞれ36ビットの長さを有する8個のシーケンスサブブロックであるA、B、C、D、E、F、G及びHに分割されて、副搬送波にマッピングされる。各シーケンスサブブロックは、3個のPRU単位で構成される。すなわち、各シーケンスサブブロックは54個の副搬送波を含む。512−FFTの場合、A、B、C、D、E、F、G及びHは順次変調された後、セグメントIDに対応するSA−プリアンブル副搬送波セットにマッピングされる。512−FFTよりも大きいサイズのFFTでは、基本サブブロックであるA、B、C、D、E、F、G及びHが同一順序で反復されて、SA−プリアンブル副搬送波セットにマッピングされる。例えば、1024−FFTの場合、E、F、G、H、A、B、C、D、E、F、G、H、A、B、C、Dが変調されて、SA−プリアンブル副搬送波セットに順次マッピングされる。各セグメントIDに対して互いに異なるシーケンスサブブロックを有する。シーケンスサブブロックA、B、C、D、E、F、G及びHに対して総256個のシーケンスがセグメントID別に定義され、各セグメントIDに対する256個のサブブロックは、qによって0から255までインデクシングされる。したがって、特定セグメントIDの特定シーケンスインデックスqに該当する、サブブロックA、B、C、D、E、F、G、Hのシーケンスが、特定セグメントIDに対する256個のシーケンスから識別できる。
【0156】
したがって、UEは、SA−プリアンブルのサブブロックシーケンス及びSA−プリアンブル搬送波セットインデックスに基づいてセル識別子を獲得することができる。
【0157】
一方、UEは、UL周波数パーティション構成情報を受信(S1010b)し、該UL周波数パーティション構成情報によって一つ以上の周波数パーティションを構成することができる。UEは、UL周波数パーティション構成情報から周波数パーティションの個数及び各周波数パーティションの大きさがわかる。
【0158】
一方、UEは、FFRパターンの中から、構成された周波数パーティションのためのFFRパターンを決定することができる。各セルに使用されるFFRパターンは、セル−特定的に定められればよい。例えば、4個の周波数パーティションが構成される場合、各セルは、図5のFFRパターン(パターン1、パターン2、パターン3)のうちの一つを選定することができる。他の例として、3個の周波数パーティションが構成され、FP3の大きさが0でない場合、FP0のみを除いて、図5のFFRパターンと同じパターンの中から各セルのためのFFRパターンが選定されてもよい。
【0159】
FFRパターンは、セル−特定的に決定されてよい。BSは、UEが使用するFFRパターンを指示する情報をUEに伝送することができる。ただし、セルのユーザ機器がSA−プリアンブルからセル識別子(IDcell)を獲得し、該セル識別子によってFFRパターンを決定することも可能である。また、特定セルに対するFFRパターンが、セル−特定的に伝送されるSA−プリアンブルに基づいて決定されてもよい。例えば、下記の式のように決定されたパターンkに該当するFFRパターンが各セルに使用されるものと定義できる。
【0160】
【数18】
例えば、搬送波セット0を用いて伝送されたSA−プリアンブルを受信したUEは、パターン1を自身が使用するFFRパターンと判断できる。この場合、BSは、UEにFFRパターンを指示するための情報を別にシグナリングしなくてすむ。
【0161】
UEはセル識別子及び周波数パーティション構成情報を用いて、本発明の第1実施例、第2実施例及び第3実施例のいずれか一方によってRCHのための周波数リソースを決定できる(S1020)。本発明の第1実施例によれば、非同期したUEは、数学式4及び数学式6によってNS−RCHのための周波数リソースを決定でき、同期したUEは、数学式5及び数学式6によってS−RCHのための周波数リソースを決定できる。本発明の第2実施例によれば、非同期したUEは、数学式7及び数学式9によってNS−RCHのための周波数リソースを決定でき、同期したUEは、数学式8及び数学式9によってS−RCHのための周波数リソースを決定できる。本発明の第3実施例によれば、非同期したUEは、数学式10及び数学式12によってNS−RCHのための周波数リソースを決定でき、同期したUEは、数学式9及び数学式12によってS−RCHのための周波数リソースを決定できる。
【0162】
BSと非同期しているUEは、割り当てられたNS−RCHを用いてレンジング信号をBSに伝送できる(S1030)。BSと同期しているUEは、割り当てられたS−RCHを用いてレンジング信号をBSに伝送できる(S1030)。
【0163】
BSは、セル識別子、UL周波数パーティション構成、FFRパターンを知っているから、いずれの周波数リソースによりRCHが伝送されるかもわかる。BSは、本発明の第1実施例、第2実施例及び第3実施例のいずれか一方によって決定されたリソースに割り当てられたRCHを用いて、UEが伝送したレンジング信号を受信することができる(S1030)。
【0164】
BSプロセッサ400bは、セル識別情報であるセル識別子(IDcell)を運ぶプリアンブル、例えば、SA−プリアンブルを伝送するように、BS送信器100bを制御することができる(S1010a)。また、BSプロセッサ400bは、特定セルに対するUL周波数パーティションの構成を決定し、BS送信器100bが、UL周波数パーティションに関する構成情報を、特定セルに位置しているUEに伝送するように制御することができる(S1010b)。BSプロセッサ400bは、UL周波数パーティション構成情報をSFHを介してブロードキャストするようにBS送信器100bを制御できる。
【0165】
UE受信器300aは、上記プリアンブルを受信(S1010a)することができる。UEプロセッサ400aは、該プリアンブルからセル識別子を獲得することができる。例えば、UEプロセッサ400aは、数学式15乃至数学式17で説明したとおり、SA−プリアンブルのシーケンス及びSA−プリアンブル搬送波セットのインデックスに基づき、セル識別子を獲得できる。
【0166】
一方、UE受信器300aは、BSから伝送されたUL周波数パーティション構成情報を受信(S1010b)することができる。UEプロセッサ400aは、UL周波数パーティション構成情報によって一つ以上の周波数パーティションを構成できる。例えば、UEプロセッサ400aは、UL周波数パーティション構成情報により指示された周波数パーティション個数及び各周波数パーティションの大きさに合わせて、各周波数パーティションにリソースユニットを割り当てることができる。例えば、表1乃至表3を参照すると、UEプロセッサ400aは、DFPCに基づき、FP0:FP1:FP2:FP3のうち、リソースユニットが割り当てられるFPと、各FPに割り当てられるリソースユニットの個数がわかる。UEプロセッサ400aは、FP0:FP1:FP2:FP3のうち、0に該当する値を有するFPには、0個のリソースユニットを割り当てる。すなわち、0に該当する値を有するFPは構成されない。UE送信器100aは、UEプロセッサ400aの制御の下に構成された各FPにPRUをマッピングすることができる。
【0167】
一方、UEプロセッサ400aは、FFRパターンの中から、上記構成された周波数パーティションのためのFFRパターンを決定できる。例えば、BSがFFRパターンを指示する情報を伝送した場合、UEプロセッサ400aは、指示されたFFRパターンによって周波数パーティションの互いに異なる電力レベルを決定することができる。他の例として、UEプロセッサ400aは、セル識別子あるいはSA−プリアンブル搬送波セットのインデックスに基づいてFFRパターンを決定することもできる。SA−プリアンブル搬送波セットインデックスによってFFRパターンが決定される場合、UEプロセッサ400aは、数学式18によってFFRパターンを決定することができる。したがって、本発明の実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、再使用−3パーティションの中から、いずれの周波数パーティションが電力増強された周波数−1パーティションであるか決定できる。
【0168】
UEプロセッサ400aは、セル識別子と周波数パーティション構成情報を用いて、本発明の第1実施例、第2実施例及び第3実施例のいずれか一方によってRCHのための周波数リソースを割り当てることができる(S1020)。本発明の第1実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、UEがBSと非同期していると、数学式4及び数学式6によって、NS−RCHのための周波数リソースを割り当て、UEがBSと同期していると、数学式5及び数学式6によって、S−RCHのための周波数リソースを割り当てることができる。本発明の第2実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、UEがBSと非同期していると、数学式7及び数学式9によって、NS−RCHのための周波数リソースを割り当て、UEがBSと同期していると、数学式8及び数学式9によって、S−RCHのための周波数リソースを割り当てることができる。本発明の第3実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、UEがBSと同期していると、数学式10及び数学式12によって、NS−RCHのための周波数リソースを割り当て、UEがBSと非同期していると、数学式9及び数学式12によってS−RCHのための周波数リソースを割り当てることができる。
【0169】
BSと非同期しているUEのプロセッサ400aは、割り当てられたNS−RCHを用いてレンジング信号をBSに伝送するように、UE送信器100aを制御できる(S1030)。BSと同期しているUEのプロセッサ400aは、割り当てられたS−RCHを用いてレンジング信号をBSに伝送するように、UE送信器100aを制御できる(S1030)。
【0170】
BSプロセッサ400bは、特定セルに対するセル識別子、UL周波数パーティション構成、FFRパターンを知っているので、BSプロセッサ400bは、特定セルに位置しているUEがいずれの周波数リソースをRCH伝送に使用するかもわかる。本発明の第1実施例、第2実施例及び第3実施例のいずれか一方によって、BSプロセッサ400bは、UEのレンジング信号の伝送に利用するRCHのための周波数リソースを決定することができる。BSプロセッサ400bは、決定された周波数リソースに割り当てられたRCHを用いてレンジング信号を受信するようにBS受信器300bを制御できる。本発明の第1実施例によって構成されたBSプロセッサ400bは、数学式4及び数学式6によって決定された周波数リソースに割り当てられたNS−RCHを通じて、あるいは、数学式5及び数学式6によって決定された周波数リソースに割り当てられたS−RCHを通じてUEのレンジング信号を受信するようにBS受信器300bを制御することができる。本発明の第2実施例によって構成されたBSプロセッサ400bは、数学式7及び数学式9によって決定された周波数リソースに割り当てられたNS−RCHからあるいは数学式8及び数学式9によって決定された周波数リソースに割り当てられたS−RCHを通じてUEのレンジング信号を受信するようにBS受信器300bを制御することができる。本発明の第3実施例によって構成されたBSプロセッサ400bは、数学式10及び数学式12によって決定された周波数リソースに割り当てられたNS−RCHからあるいは数学式11及び数学式12によって決定された周波数リソースに割り当てられたS−RCHを通じてUEのレンジング信号を受信するようにBS受信器300bを制御できる。
【0171】
上述した本発明の実施例によれば、隣接セルに及ぶ干渉を減らす方式でRCHを割り当てることができる。また、本発明の実施例によれば、特定周波数パーティションに過度のアップリンク制御チャネルが集中して割り当てられることを防止でき、特定周波数パーティションにおいてデータリソースが不足する確率を低減できるという利点がある。したがって、本発明の実施例によれば、通信システムの全体的な処理量を改善することができる。
【0172】
以上開示された本発明の好適な実施例についての詳細な説明は、当業者が本発明を具現し実施できるように提供された。以上では本発明の好適な実施例を参照して説明してきたが、当該技術の分野における熟練した当業者には、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域を逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できるということが理解できる。したがって、本発明は、ここに開示された実施の形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。
【産業上の利用可能性】
【0173】
本発明の実施例は、無線通信システムにおいて、基地局またはユーザ機器、その他の装備に利用できる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、2010年8月13日の米国仮出願61/373,281号及び2010年8月17日の米国仮出願61/374,270号、並びに2011年3月31日の韓国特許出願10−2011−0029916号を優先権とする。
【0002】
本発明は、移動通信システムに係り、特に、レンジング信号を伝送する方法及びその装置、並びにレンジング信号を受信する方法及びその装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
IEEE 802.16タスクグループで制定した主要な標準には、固定WiMAX(Fixed WiMAX)と呼ばれるIEEE 802.16−2004と、モバイルWiMAX(mobile WiMAX)と呼ばれるIEEE 802.16e−2005(以下、16eという。)がある。IEEE Std 802.16e−2005は、2005年12月にIEEEにより最終的に標準として承認された。現バージョンのモバイルWiMAX技術の基礎とされる標準は、IEEE Std 802.16−2004、IEEE Std 802.16e−2005(この文書は、IEEE Std 802.16−2004のCorrigendaを含んでいる。)、IEEE Std 802.16−2004/Cor1−2005、IEEE Std 802.16f−2005、そしてIEEE Std 802.16g−2007に基づいて修正・統合されたIEEE Std 802.16TM−2009(Revision of IEEE Std 802.16−2004、developed by Maintenance Task Group under the draft title “P802.16Rev2”)である。
【0004】
IEEE 802.16eにおいてレンジング手順は様々な目的に用いられる。具体的に、レンジング手順は、次の4通りの用途を持つ:初期(Initial)レンジング、ハンドオーバー(HandOver)レンジング、周期(Periodic)レンジング及び帯域幅要請(Bandwidth Request)レンジング。初期レンジングは、ユーザ機器が初期ネットワーク進入を試みる場合に、アップリンク時間同期(すなわち、時間、周波数同期)を合わせるのに用いられる。ハンドオーバーレンジングは、ソース基地局からターゲット基地局へと接続を変更する場合に、ターゲット基地局に対して初期同期を合わせるのに用いられる。周期レンジングは、ユーザ機器が周期的にアップリンク同期をアップデートするのに用いられる。帯域幅要請レンジングは、ユーザ機器が基地局にアップリンクリソースを要請するのに用いられる。
【0005】
現在、次期バージョンのモバイルWiMAXのためのIEEE 802.16m(以下、16mという。)の標準化が、IEEE 802.16タスクグループ内のTGm(802.16 Task Group m)で進行中である。IEEE 802.16mシステムは、以前バージョンのモバイルWiMAXで採択していない様々な技術(例えば、部分周波数再使用(Fractional Frequency Reuse)等)を採択している。したがって、IEEE 802.16mでは、これらの新しく採択される技術に応じて、IEEE 802.16eのレンジング手順及び/またはレンジングチャネルが修正される必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、上記の従来技術における問題点を解決するために案出されたもので、レンジング信号を伝送する方法及びユーザ機器、並びにレンジング信号を受信する方法及び基地局に関するものである。
【0007】
本発明の目的は、效率的にレンジングチャネルを構成する方法を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、セル間干渉効果を最小化するレンジング構造の設定方法を提供することにある。
【0009】
本発明で達成しようとする技術的課題は、以上に言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明らかになるであろう。
【0010】
本発明の追加的な利点、目的及び特徴は、下記の詳細な説明で記述され、一部は、下記の例示から当業者に明らかになったり、本発明の実施から理解されるであろう。本発明の目的及び利点は、添付した図面の他、以下の詳細な説明及び請求項で特別に指示される構造によっても実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一様相として、無線通信システムにおいてユーザ機器がレンジング信号を伝送する方法において、基地局から受信したプリアンブルを用いてセル識別情報を獲得する段階と、前記基地局から周波数パーティション構成情報を受信する段階と、前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てる段階と、前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送する段階と、を含む、レンジング信号伝送方法が提供される。
【0012】
本発明の他の様相として、無線通信システムにおいて基地局がレンジング信号を受信するに方法であって、ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送する段階と、前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信する段階と、を含む、レンジング信号受信方法が提供される。
【0013】
本発明のさら他の様相として、無線通信システムにおいてレンジング信号を伝送するユーザ機器であって、受信器と、送信器と、前記受信器及び前記送信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、前記受信器は、基地局からプリアンブルと周波数パーティション構成情報を受信するように構成され、前記プロセッサは、前記プリアンブルを用いてセル識別情報を獲得するように構成され、前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てるように構成され、前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送するように前記送信器を制御する、ユーザ機器が提供される。
【0014】
本発明のさらに他の様相として、無線通信システムにおいてレンジング信号を受信する基地局であって、送信器と、受信器と、前記送信器及び前記受信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送するように前記送信器を制御し、前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信するように前記受信器を制御する、基地局が提供される。
【0015】
本発明の各様相において、前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは第1数学式によって決定され、
【0016】
【化1】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【0017】
【化2】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションでよい。
【0018】
本発明の各様相において、前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは第3数学式によって決定され、
【0019】
【化3】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは第4数学式によって決定され、
【0020】
【化4】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションでよい。
【0021】
上記技術的解決方法と、後述する本発明の詳細な説明は、本発明の実施例の一部に過ぎず、本発明の詳細な説明を提供するために記述されたものである。
【0022】
本願発明の技術的特徴が反映された様々な実施例が、当該技術の分野における通常の知識を有する者により、以下に詳述する本発明の詳細な説明から導出され理解されるであろう。
【0023】
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
無線通信システムにおいてユーザ機器がレンジング信号を伝送する方法であって、
基地局から受信したプリアンブルを用いてセル識別情報を獲得し、
前記基地局から周波数パーティション構成情報を受信し、
前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、
前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送すること、
を含む、レンジング信号伝送方法。
(項目2)
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第1数学式によって決定され、
【0024】
【化5】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【0025】
【化6】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目に記載のレンジング信号伝送方法。
(項目3)
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第3数学式によって決定され、
【0026】
【化7】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第4数学式によって決定され、
【0027】
【化8】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載のレンジング信号伝送方法。
(項目4)
無線通信システムにおいて基地局がレンジング信号を受信する方法であって、
ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送し、
前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信することを含む、レンジング信号受信方法。
(項目5)
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第1数学式によって決定され、
【0028】
【化9】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【0029】
【化10】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目に記載のレンジング信号受信方法。
(項目6)
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは、同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第3数学式によって決定され、
【0030】
【化11】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第4数学式によって決定され、
【0031】
【化12】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載のレンジング信号受信方法。
(項目7)
無線通信システムにおいてレンジング信号を伝送するユーザ機器であって、
受信器と、
送信器と、
前記受信器及び前記送信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記受信器は、基地局からプリアンブルと周波数パーティション構成情報を受信するように構成され、
前記プロセッサは、
前記プリアンブルを用いてセル識別情報を獲得するように構成され、
前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てるように構成され、
前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送するように前記送信器を制御する、ユーザ機器。
(項目8)
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第1数学式によって決定するように構成され、
【0032】
【化13】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第2数学式によって決定するように構成され、
【0033】
【化14】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目に記載のユーザ機器。
(項目9)
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは、同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第3数学式によって決定するように構成され、
【0034】
【化15】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第4数学式によって決定するように構成され、
【0035】
【化16】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載のユーザ機器。
(項目10)
無線通信システムにおいてレンジング信号を受信する基地局であって、
送信器と、
受信器と、
前記送信器及び前記受信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送するように前記送信器を制御し、
前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信するように前記受信器を制御する、基地局。
(項目11)
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第1数学式によって決定するように構成され、
【0036】
【化17】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第2数学式によって決定するように構成され、
【0037】
【化18】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載の基地局。
(項目12)
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第3数学式によって決定するように構成され、
【0038】
【化19】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第4数学式によって決定するように構成され、
【0039】
【化20】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、上記項目のいずれか一項に記載の基地局。
【0040】
(摘要)
レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルは、再使用−1パーティションに割り当てられる。ただし、前記再使用−1パーティションがない場合に限り、前記レンジングチャネルは、電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられる。
【発明の効果】
【0041】
上記説明からわかるように、本発明の実施例は、下記のような効果を有する。本発明の実施例によれば、レンジングチャネルが隣接するセルの信号に大きい干渉を与える危険を減らすことができる。
【0042】
また、本発明の実施例によれば、特定周波数パーティションに制御チャネルが過度に割り当てられることを防止することができる。
【0043】
また、本発明の実施例によれば、アップリンク制御情報が效率的に伝送されることが可能である。
【0044】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の発明の詳細な説明から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0045】
本発明に関する理解を助けるために詳細な説明の一部として含まれる添付の図面は、本発明に係る実施例を提供し、詳細な説明と共に本発明の技術的思想を説明する。
【図1】無線通信システムの例示図である。
【図2】本発明を行うユーザ機器及び基地局の構成要素を示すブロック図である。
【図3】ユーザ機器及び基地局内の送信器構造の一例を示す図である。
【図4】IEEE 802.16mの無線フレーム構造の一例を示す図である。
【図5】部分周波数再使用(Fractional Frequency Reuse)のための周波数パーティションの例示図である。
【図6】IEEE 802.16mシステムにおいてダウンリンクサブフレーム構造を例示する図である。
【図7】隣接するセルが複数の周波数パーティションを使用する例を示す図である。
【図8】本発明の実施例で使用可能なレンジングチャネルの構造を、時間ドメインで示す図である。
【図9】本発明の実施例で使用可能なレンジングチャネルの構造を、時間ドメインで示す図である。
【図10】本発明の第1実施例によるRCH割当を例示する図である。
【図11】本発明の第2実施例によるRCH割当を例示する図である。
【図12】本発明の第3実施例によるRCH割当を例示する図である。
【図13】本発明の実施例に係るレンジング信号伝送のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0046】
以下、本発明の好適な実施の形態を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。添付の図面と共に以下に開示される詳細な説明は、本発明の例示的な実施の形態を説明するためのもので、本発明が実施されうる唯一の実施の形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者には、それらの具体的な細部事項なしにも本発明の実施が可能であるということが理解できる。例えば、以下の詳細な説明は、移動通信システムがIEEE 802.16システムである場合を取り上げて具体的に説明するが、IEEE 802.16特有の事項を除けば、他の任意の移動通信システムにも適用可能である。
【0047】
場合によっては、本発明の概念が曖昧になることを避けるために公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で示したりすることができる。また、本明細書の全体を通じて同一の構成要素については同一の参照符号を使用して説明する。
【0048】
本発明において、特定信号がスーパーフレーム/フレーム/サブフレーム/シンボル/搬送波/副搬送波に割り当てられるということは、該特定信号が該当のスーパーフレーム/フレーム/サブフレーム/シンボルの時間区間/タイミングにおいて、該当の搬送波/副搬送波を通じて伝送されることを意味する。
【0049】
図1は、無線通信システムを例示する図である。図1を参照すると、無線通信システム100は、複数の基地局110a,110b,110c、及び複数のユーザ機器120a〜120iを含む。
【0050】
基地局は、一般に、ユーザ機器(User Equipment、UE)と通信する固定局(fixed station)であり、ユーザ機器及び他の基地局と通信して各種のデータ及び制御情報を交換する。基地局(Base Station、BS)は、eNB(evolved−Node B)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)、ABS(Advanced Base Station)等を含む他の用語とも呼ばれる。各基地局110a,110b,110cは、特定の地理的領域102a,102b,102cに通信サービスを提供する。この特定の地理的領域を、通常、セルという。該セルは、複数のさらに小さい領域104a,104b,104cに分割されることがあり、それぞれのより小さい領域は、セクターまたはセグメントと呼ぶことができる。したがって、本発明でいうセクターまたはセグメントは、基地局あるいは一つのアンテナグループが通信サービスを提供する一定の地理的領域を意味する。本発明において特定セル、セクターまたはセグメントと通信するということは、特定セル、セクターまたはセグメントに通信サービスを提供する基地局またはアンテナグループと通信することを意味することができる。また、特定セルのダウンリンク/アップリンク信号とは、特定セル、セクターまたはセグメントに通信サービスを提供する基地局またはアンテナグループとのダウンリンク/アップリンク信号を意味する。また、特定セル、セクターまたはセグメントのチャネル状態/品質は、当該特定セルに通信サービスを提供する基地局あるいはアンテナグループと所定UEとの間に形成されたチャネルあるいは通信リンクのチャネル状態/品質を意味する。参考として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16mシステムにおいて、セル識別子(Cell Identifier)は、全体システムに基づいて与えられる。これに対し、セクターまたはセグメント識別子は、それぞれの基地局がサービスを提供する特定領域に基づいて与えられ、0乃至2の値を有する。全体副搬送波は、セクターあるいはセグメント識別子に基づいてグルーピングされればいい。
【0051】
ユーザ機器120a〜120iは、固定していたり、移動性を有するもので、基地局と通信してユーザデータ及び/または各種の制御情報を送受信する各種機器を含む。ユーザ機器(User Equipment、UE)は、端末(Terminal Equipment)、MS(Mobile Station)、AMS(Advanced Mobile Station)、MT(Mobile Terminal)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、無線機器(wireless device)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)などとも呼ばれる。
【0052】
基地局110a,110b,110cとユーザ機器とは、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、CDMA(Code Division Multiple Access)、SC−FDMA(Single Carrier−FDMA)、MC−FDMA(Multi Carrier−FDMA)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)またはこれらの組み合わせを用いて通信を行うことができる。本明細書でいうアップリンク(uplink、UL)は、ユーザ機器から基地局への通信リンクを指し、ダウンリンク(downlink、DL)は、基地局からユーザ機器への通信リンクを指す。
【0053】
図2は、本発明を行うユーザ機器及び基地局の構成要素を示すブロック図である。
【0054】
ユーザ機器は、アップリンクでは送信装置として動作し、ダウンリンクでは受信装置として動作する。一方、基地局はアップリンクでは受信装置として動作し、ダウンリンクでは送信装置として動作する。
【0055】
ユーザ機器及び基地局は、情報及び/またはデータ、信号、メッセージなどを受信できるアンテナ500a,500bと、アンテナを制御してメッセージを伝送する送信器(Transmitter)100a,100bと、アンテナを制御してメッセージを受信する受信器(Receiver)300a,300bと、無線通信システムにおける通信と関連した各種の情報を記憶するメモリー200a,200bと、を含む。また、ユーザ機器及び基地局は、ユーザ機器または基地局に含まれた送信器及び受信器、メモリーなどの構成要素を制御して本発明を行うように構成されたプロセッサ400a,400bをそれぞれ含む。ユーザ機器における送信器100a、受信器300a、メモリー200a、プロセッサ400aは、それぞれ別のチップ(chip)により独立した構成要素としてもよく、2つ以上のものを一つのチップにより具現してもよい。同様に、基地局における送信器100b、受信器300b、メモリー200b、プロセッサ400bも、それぞれ別のチップにより独立した構成要素としてもよく、2つ以上のものを一つのチップにより具現してもよい。送信器と受信器を統合して、ユーザ機器または基地局において単一の送受信器(transceiver)とすることもできる。
【0056】
アンテナ500a,500bは、送信器100a,100bで生成された信号を外部に伝送したり、外部から無線信号を受信して受信器300a,300bに伝達する機能を果たす。アンテナ500a,500bは、アンテナポートとも呼ばれる。各アンテナポートは、1つの物理アンテナに該当したり、2つ以上の物理アンテナ要素(element)の組み合わせにより構成したりすることができる。各アンテナポートから伝送された信号は、UEにおける受信器300aによりそれ以上分解されることはない。該当のアンテナポートに対応して伝送された参照信号は、UEの観点から見たアンテナポートを定義し、チャネルが一つの物理アンテナからの単一(single)無線チャネルであるか、あるいは、上記アンテナポートを含む複数の物理アンテナ要素(element)からの合成(composite)チャネルであるかにかかわらず、当該UEが当該アンテナポートに対してチャネル推定できるようにする。すなわち、本発明において、アンテナポートは、該アンテナポート上のシンボルを伝達するチャネルが、この同一アンテナポート上の他のシンボルを伝達するチャネルから導出されるように定義される。多数のアンテナを用いてデータを送受信する多重入出力(Multi−Input Multi−Output、MIMO)機能を支援する送受信器は、2個以上のアンテナに連結されることができる。
【0057】
プロセッサ400a,400bは、通常、ユーザ機器または基地局における各種のモジュールの動作全般を制御する。特に、プロセッサ400a,400bは、本発明を実行するための各種の制御機能、サービス特性及び伝播環境に基づくMAC(Medium Access Control)フレーム可変制御機能、遊休モード動作を制御するための電力節約モード機能、ハンドオーバー(Handover)機能、認証及び暗号化機能などを行うことができる。プロセッサ400a,400bは、コントローラ(controller)、マイクロコントローラ(microcontroller)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、マイクロコンピュータ(microcomputer)などとも呼ばれる。一方、プロセッサ400a,400bは、ハードウェア(hardware)、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア、またはこれらの結合により具現することができる。ハードウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明を実行するように構成されたASICs(application specific integrated circuits)またはDSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)などを、プロセッサ400a,400bに備えることができる。一方、ファームウェアやソフトウェアを用いて本発明を具現する場合には、本発明の機能または動作を実行するモジュール、手順または関数などを含むようにファームウェアやソフトウェアを構成すればよく、本発明を実行できるように構成されたファームウェアまたはソフトウェアは、プロセッサ400a,400b内に備えられてもよく、メモリー200a,200bに格納されてプロセッサ400a,400bにより駆動されてもよい。
【0058】
送信器100a,100bは、プロセッサ400a,400b、またはプロセッサに接続したスケジューラでスケジューリングされて外部に伝送される信号及び/またはデータに所定の符号化(coding)及び変調(modulation)を行った後、アンテナ500a,500bに伝達する。例えば、送信器100a,100bは、伝送しようとするデータ列を、逆多重化、チャネル符号化、変調過程などを経てK個の信号列に変換する。該K個の信号列は、送信器内の送信処理器を経て送信アンテナ500a,500bから伝送される。ユーザ機器及び基地局における送信器100a,100b及び受信器300a,300bは、送信信号及び受信信号を処理する過程に応じて異なる構成にすることができる。
【0059】
メモリー200a,200bは、プロセッサ400a,400bにおける処理及び制御のためのプログラムを格納することができ、入出力される情報を臨時保存することができる。メモリーは、フラッシュメモリータイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)またはカードタイプのメモリー(例えば、SDまたはXDメモリーなど)、RAM(Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、ROM(Read−Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、PROM(Programmable Read−Only Memory)、磁気メモリー、磁気ディスク、光ディスクなどを用いて具現することができる。
【0060】
図3は、ユーザ機器及び基地局における送信器構造の一例を示す図である。図3を参照して送信器100a,100bの動作についてより具体的に説明すると、下記のとおりである。
【0061】
OFDMA送信器100a,100bは、MIMOエンコーダ110、MIMOプリコーダ120、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)信号発生器、Nt個の送信アンテナ500−1,500−Ntを含む。
【0062】
MIMOエンコーダ110は、伝送しようとするデータ列を、定められたコーディング方式によってエンコーディングして、符号化されたデータ(coded data)を形成し、符号化されたデータを変調して、信号コンステレーション(signal constellation)上の位置を表現するシンボルに配置する。MIMOエンコーダ110への入力であるデータ列は、媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)層から伝達されたデータブロックに、チャネル符号化(channel encoding)、インタリービング(interleaving)、スクランブリング(scrambling)などのような様々な信号処理を適用して得ることができる。該データ列は、コードワードあるいはレイヤーとも呼ばれ、MAC層が提供するデータブロックと等価である。MAC層が提供するデータブロックは、伝送ブロックとも呼ばれる。変調方式(modulation scheme)は特に制限されず、m−PSK(m−Phase Shift Keying)またはm−QAM(m−Quadrature Amplitude Modulation)などを、符号化されたデータの変調に用いることができる。符号化されたデータの変調のために、MIMOエンコーダ110は、変調器を独立したモジュールとして備えてもよい。一方、MIMOエンコーダ110は、MIMOプリコーダ120がアンテナ特定シンボルを該当のアンテナの経路に分配できるようにMIMOプリコーダ120への入力シンボルのMIMOストリームを定義することもできる。MIMOストリームは、MIMOプリコーダ120に入力される情報経路(information path)を意味する。MIMOプリコーダ120以前の情報経路を仮想アンテナ(virtual antenna)またはMIMOストリームと見なすことができる。シンボルのMIMOストリームを定義するために、MIMOエンコーダ110は、MIMOストリームマッパーを独立したモジュールとして備えてもよい。
【0063】
MIMOプリコーダ120は、入力シンボルを多重送信アンテナ500−1,…,500−Ntに基づくMIMO方式で処理してアンテナ特定シンボルを出力し、これらのアンテナ特定シンボルを該当の副搬送波マッパー140−1,…,140−Kに分配する。すなわち、MIMOストリームのアンテナへのマッピングは、MIMOプリコーダ120により行われる。MIMOプリコーダ120は、MIMOエンコーダ110の出力xをNt×Mtのプリコーディング行列WにかけてNt×MFの行列zとして出力することができる。
【0064】
副搬送波マッパー140−1,…,140−Kは、アンテナ特定シンボルを適切な副搬送波(subcarrier)に割り当て、ユーザ機器に基づいて多重化する。一方、副搬送波マッパー140−1,…,140−Kは、変調されたシンボルをLRU大きさのセグメントに分けた後、それぞれのセグメントをLRUに割り当てるLRU割当ブロック(図示せず)を含むことができる。また、副搬送波マッパー140−1,…,140−Kは、LRUをデータバースト(data burst)にマッピングするマッピングブロック(図示せず)を含むことができる。データバーストは、物理的周波数領域でPRUに割り当てられる。したがって、副搬送波マッパー140−1,…,140−Kは、LRUとPRUとのマッピング関係によって、変調されたデータを副搬送波にマッピングする機能を果たす。
【0065】
OFDMA信号発生器150は、アンテナ特定シンボルをOFDM方式で変調してOFDMAシンボルを出力する。OFDMA信号発生器150は、アンテナ特定シンボルにIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)を行うことができ、IFFTの行われた時間ドメインシンボルにはCP(Cyclic Prefix)を挿入することができる。OFDMAシンボルは、デジタル−アナログ(digital−to−analog)変換、周波数アップ変換などを経て各送信アンテナ500−1,…,500−Ntから受信装置に送信される。OFDMA信号発生器150は、IFFTモジュール及びCP挿入器、DAC(Digital−to−Analog Converter)、周波数アップ変換器(frequency upconverter)などを含むことができる。
【0066】
OFDMA受信器300a,300bは、OFDMA送信器における動作と逆にして信号を処理される。
【0067】
すなわち、OFDMA受信器300a,300bは、外部からアンテナ500a,500bを介して受信した無線信号に復号(decoding)及び復調(demodulation)を行って、該当のプロセッサ400a,400bに伝達する。OFDMA受信器300a,300bに連結されたアンテナ500a,500bは、Nr個の多重受信アンテナを含むことができ、受信アンテナから受信した信号のそれぞれは、基底帯域信号に復元された後、多重化及びMIMO復調化を経て、送信器100a,100bが伝送しようとした本来のデータ列に復元される。OFDMA受信器300a,300bは、受信した信号を基底帯域信号に復元するための信号復元器210〜230、受信処理された信号を結合して多重化する多重化器250、信号列をデータ列に復元するMIMOデコーダ260を含むことができ、信号復元器、多重化器及びMIMOデコーダは、これらの機能を果たす統合した一つのモジュールにしてもよく、それぞれの独立したモジュールにしてもよい。さらに具体的にいうと、信号復元器は、アナログ信号をデジタル信号に変換するADC(analog−to−digital converter)、該デジタル信号からCPを除去するCP除去器210、CPの除去された信号にFFT(fast Fourier transform)を適用して周波数ドメインシンボルを出力するFFTモジュール220、この周波数ドメインシンボルをアンテナ特定シンボルとして復元する副搬送波デマッパー/等化器230を含むことができる。このアンテナ特定シンボルは、多重化器250によりMIMOストリームに復元され、該MIMOストリームは、MIMOデコーダ260により、送信装置が伝送しようとしたデータ列に復元される。
【0068】
一方、SC−FDMA送信器は、OFDMA送信器と比較して、副搬送波マッパー140,…,140−Kの前にFFTモジュール130をさらに含む。SC−FDMA送信器は、IFFT処理の前にFFTを行って複数のデータを周波数ドメインに拡散させ、送信信号のPARR(peak−to−average power ratio)をOFDMA方式に比べて大幅に減らすことができる。SC−FDMA受信器は、OFDMA受信器と比較して、副搬送波デマッパー230の次にIFFTモジュール240をさらに含む。SC−FDMA受信器は、SC−FDMA送信器における動作と逆にして信号を処理する。
【0069】
送信装置と受信装置の各プロセッサ400a,400bは、該当の送信器100a,100bに連結されて前述の構成要素の動作を制御する。参考として、図2及び図3では、MIMOエンコーダ110、MIMOプリコーダ120、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA/SC−FDMA信号生成器150が、送信器100a,100bに含まれるとして説明したが、送信装置のプロセッサ400a,400bが、エンコーダ110、プリコーダ120、FFTモジュール130、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA/SC−FDMA信号生成器150を含むように構成してもよい。同様に、図2及び図3では、信号復元器、多重化器及びMIMOデコーダが受信器300a,300bに含まれるとして説明したが、受信装置のプロセッサ400a,400bが、信号復元器、多重化器及びMIMOデコーダを含むように構成してもよい。以下では、説明の便宜のために、エンコーダ110、プリコーダ120、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA/SC−FDMA信号生成器150が、それらの動作を制御するプロセッサ400a,400bと分離された送信器100a,100bに含まれ、信号復元器、多重化器、チャネル復調化器がそれらの動作を制御するプロセッサ400a,400bとは分離された受信器300a,300bに含まれているとして説明する。しかし、エンコーダ110、プリコーダ120、FFTモジュール130、副搬送波マッパー140−1,…,140−K、OFDMA/SC−FDMA信号生成器150がプロセッサ400a,400bに含まれた場合及び信号復元器、多重化器及びMIMOデコーダがプロセッサ400a,400bに含まれた場合にも、本発明の実施例を同一に適用することができる。
【0070】
図4は、IEEE 802.16mの無線フレーム構造の一例を示す図である。無線フレーム構造は、FDD(Frequency Division Duplex)、H−FDD(Half Frequency Division Duplex)、TDD(Time Division Duplex)などに適用することができる。
【0071】
図4を参照すると、無線フレーム構造は、5MHz、8.75MHz、10MHzまたは20MHz帯域幅を支援する20msのスーパーフレーム(superframe 0〜superframe 3)を含むことができる。スーパーフレームは、同一の大きさを持つ4個の5msフレーム(F0〜F3)を含むことができる。
【0072】
1個のフレームは、所定個数のサブフレームを含むことができる。例えば、5/10/20MHzのシステム帯域幅の場合、1個のフレームは8個のサブフレーム(SF0〜SF7)を含むことができ、8.75MHzのシステム帯域幅の場合、7個(SF0〜SF6)のサブフレームを含むことができ、7MHzのシステム帯域幅の場合、6個(SF0〜SF5)のサブフレームを含むことができる。サブフレームは、ダウンリンクまたはアップリンク伝送に割り当てられる。フレームは、デュプレックス(duplex)モードによって別々に構成されてよい。例えば、FDDモードにおいて、ダウンリンク伝送及びアップリンク伝送は周波数によって区別されるので、フレームはダウンリンクサブフレームまたはアップリンクサブフレームのいずれか一つのみを含む。FDDモードにおいて、例えば、5/10/20MHzのシステム帯域幅の場合、各フレーム内の8個のサブフレームには0〜7の番号が与えられる。FDDモードでは、毎フレームの末尾に休止時間(idle time)が存在することができる。一方、TDDモードにおいてダウンリンク伝送及びアップリンク伝送は時間によって区別されるので、フレーム内のサブフレームは、ダウンリンクサブフレームとアップリンクサブフレームとに分類される。ダウンリンクからアップリンクに変更される間にはTTG(Transmit/receive Transition Gap)と呼ばれる休止時間が存在し、アップリンクからダウンリンクに変更される間にはRTG(Receive/transmit Transition Gap)と呼ばれる休止時間が存在する。TDDモードにおいて、例えば、5/10/20MHzのシステム帯域幅の場合、各フレーム内の8個のサブフレームのうち、n個のダウンリンクサブフレームは、0〜n−1がインデクシングされ、(8−n)個のアップリンクサブフレームは、0〜(8−n)−1がインデクシングされる。
【0073】
サブフレームは伝送時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)の単位である。すなわち、1個のTTIは、1つ以上のサブフレームと定義される。一般に、基本TTIは、1つのサブフレームに設定される。TTIは、物理層で符号化されたパケットを、無線インターフェースを通じて伝送する時間間隔を意味する。したがって、一つのサブフレームまたは複数の隣接したサブフレームを、データパケットを伝送する時に用いることができる。
【0074】
サブフレームは、時間ドメインにおいて複数のOFDMAシンボルを含み、周波数ドメインにおいて複数の副搬送波(subcarrier)を含む。OFDMAシンボルは、多重接続方式によって、OFDMAシンボル、SC−FDMAシンボルなどと呼ばれる。サブフレームに含まれるOFDMAシンボルの数は、チャネル帯域幅、CPの長さによって様々に変更可能である。サブフレームに含まれるOFDMAシンボルの数によってサブフレームのタイプ(type)を定義することができる。例えば、タイプ−1サブフレームは6 OFDMAシンボル、タイプ−2サブフレームは7 OFDMAシンボル、タイプ−3サブフレームは5 OFDMAシンボル、タイプ−4サブフレームは9 OFDMAシンボルを含むものと定義することができる。一つのフレームは、同一タイプのサブフレームのみを含んでもよく、互いに異なるタイプのサブフレームを含んでもよい。本発明の実施例の説明では、説明の便宜のために、一つのサブフレームが6 OFDMAシンボルで構成されるタイプ−1サブフレームを取り上げるが、以下の本発明の実施例は、それ以外のタイプのサブフレームにも同一の方式で適用することができる。
【0075】
周波数ドメインにおいてOFDMAシンボルは複数の副搬送波を含み、FFT(Fast Fourier Transform)の大きさによって副搬送波の個数が決定される。副搬送波の類型は、データ伝送のためのデータ副搬送波、チャネル測定のためのパイロット副搬送波、ガードバンド(guard band)及びDC成分のためのヌル副搬送波に分類することができる。OFDMAシンボルを特徴づけるパラメータは、BW、Nused、n、Gなどである。BWは、名目上のチャネル帯域幅(nominal channel bandwidth)である。Nusedは、信号伝送に使われる副搬送波の個数である。nは、サンプリング因子で、BW及びNusedと共に、副搬送波スペーシング(spacing)及び有効シンボル時間(useful symbol time)を決定する。Gは、有効シンボル時間(useful symbol time)に対するCPの比率である。
【0076】
周波数ドメインにおいてリソースは所定個数の副搬送波単位に束ねられてよい。1サブフレーム内の所定個数の副搬送波からなるグループを、リソースユニット(Resource Unit、RU)という。リソースユニットは、リソース割当のための基本単位であり、論理周波数ドメインにおけるリソース割当の基本単位を論理リソースユニット(Logical Resource Unit、LRU)といい、物理周波数ドメインにおけるリソース割当の基本単位を物理リソースユニット(Physical Resource Unit、PRU)という。論理リソースユニットは、周波数パーミュテーションを通じて物理リソースユニットとマッピングされる。パーミュテーションとは、所定単位の物理リソースを論理リソースにマッピングする過程のことをいう。
【0077】
サブフレームは、周波数ドメインにおいて複数のPRUを含む。PRUは、時間ドメインにおいて複数の連続したOFDMAシンボル、周波数ドメインにおいて複数の連続した副搬送波で構成される。例えば、PRUにおけるOFDMAシンボルの数は、サブフレームに含まれるOFDMAシンボルの数と同一でよい。したがって、PRUにおけるOFDMAシンボルの数Nsymは、サブフレームのタイプによって決定することができる。一方、PRUにおける副搬送波の数は18個でよい。この場合、タイプ−1サブフレームのPRUは、6個のOFDMAシンボル×18個の副搬送波で構成されることができる。PRUは、リソース割当方式によって分散リソースユニット(Distributed Resource Unit、DRU)または連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)と呼ぶことができる。アップリンクDRUの基本パーミュテーション単位は、6個の副搬送波とNsym個のシンボルとで構成されたタイルである。ダウンリンクDRUの基本パーミュテーション単位は、2個の副搬送波と1個のシンボルとで構成されたトーン・ペア(tone−pair)であり、タイプ−1サブフレームの場合、1個のPRUは108個のトーンを含む。トーンは、リソース要素(resource element)とも呼ばれる。連続論理リソースユニット(Contiguous Logical Resource Unit、CLRU)は、CRUの直接(direct)マッピングから得られる。2タイプのCLRU(サブバンドLRU及びミニバンドLRU)が、2タイプのCRU(サブバンドベースCRU及びミニバンドベースCRU)によりそれぞれ支援される。
【0078】
周波数帯域は、所定個数のリソースユニットからなるサブバンド及び/またはミニバンド単位に分割可能である。サブバンドは、N1(例えば、4)個の隣接したPRUを含み、ミニバンドはN2(例えば、1)個の隣接したPRUを含む。
【0079】
各スーパーフレームは、スーパーフレームヘッダー(SuperFrame Header、SFH)から始まる。すなわち、スーパーフレームヘッダーは、スーパーフレームにおける最初サブフレームの最後の5個OFDMシンボルを使用することができる。最後の5個のOFDMシンボルは、最初サブフレームにおいてタイプ−3サブフレームを形成することができる。SFHは、ユーザ機器が知っていなければならない重要なシステム情報をブロードキャストするための制御チャネルを含む。SFHは、必須システムパラメータ(essential system parameter)及びシステム構成情報(system configuration information)を運ぶ。SFHは、その周期や重要性によって、P−SFH(primary−SFH)とS−SFH(secondary−SFH)とに区別して伝送される。P−SFHは、毎スーパーフレームごとに伝送される。S−SFHは、3つのサブパケット(S−SFH SP1、SUESFH SP2、S−SFH SP3)に区別して伝送される。S−SFHのサブパケット(以下、S−SFH SP)は周期的に伝送される。各サブパケットは異なる伝送周期を有することができる。
【0080】
一つのスーパーフレームにおいて最大4個のダウンリンク同期信号(synchronization signal)が伝送される。ダウンリンク同期信号は、ダウンリンク同期化に用いられる。IEEE 802.16mを取り上げると、IEEE 802.16mシステムにおいて、ダウンリンク同期信号は、PA−プリアンブル(Primary Advanced preamble)で構成された主同期信号、及びSA−プリアンブル(Secondary Advanced preamble)で構成された副同期信号を含む。FDDモード及びTDDモードにおいて、PA−プリアンブル及びSA−プリアンブル、DL LBS位置ビーコン(DL LBS location beacon)のそれぞれは、各フレームの最初のシンボルに位置する。PA−プリアンブルは、システム帯域幅及び搬送波構成情報を運び、よって、ユーザ機器は、PA−プリアンブルからシステム帯域幅及び搬送波構成情報を獲得することができる。SA−プリアンブルは、基地局のセル識別子(IDcell)を運ぶ。SA−プリアンブルは、一つのスーパーフレームにおいて1番目及び3番目のフレームにおける最初のシンボルでそれぞれ1回ずつ2回伝送される。ユーザ機器は、一つのスーパーフレームにおいて2回伝送されたSA−プリアンブルを用いて、該当の基地局のセル識別子を探知したり、ハンドオーバー時におけるセルスキャニングを行うことができる。さらにいうと、PA−プリアンブルはスーパーフレームにおける2番目のフレーム(F1)の最初のシンボルに、SA−プリアンブルは当該スーパーフレームにおける残りの2フレーム(F0及びF2)の各最初のシンボルに位置する。該スーパーフレームがDL LBSのための位置測定用スーパーフレームである場合、DL LBS位置ビーコンが該スーパーフレームの最後のフレーム(F3)で伝送され、それ以外にはデータ信号が該スーパーフレームの最後のフレーム(F3)で伝送される。
【0081】
一方、アップリンク同期化のためのレンジング信号がアップリンクサブフレームでULレンジングチャネル(ranging channel、RCH)を通じて伝送されてもよい。UL RCHは、非同期した(non−synchronized)ユーザ機器のための非同期RCH(non−synchronized RCH、NS−RCH)と、同期したユーザ機器のための同期RCH(synchronized RCH、S−RCH)とに区別することができる。S−RCHは、周期的(periodic)レンジングに用いられ、NS−RCHは、初期接続(initial access)レンジング及びハンドオーバー(handover)レンジングに用いられる。周期的レンジングは、ユーザ機器が周期的にアップリンク同期をアップデートするための動作及び手順を意味し、初期接続レンジングは、ユーザ機器が無線通信システムに初期接続する場合にアップリンク時間及び周波数同期を合わせるための動作及び手順を意味し、ハンドオーバーレンジングは、ユーザ機器が現在接続している基地局から他の基地局へと接続を変更する場合に、他の基地局に対して初期同期を合わせるための動作及び手順を意味する。
【0082】
レンジングとは、ユーザ機器の伝送が基地局と整列(align)されて適切な受信強度で受信されることを可能にするために、正確なタイミングオフセット、周波数オフセット及び電力調整を獲得する過程のことをいう。ダウンリンク同期化後に、ユーザ機器は、基地局との初期レンジングを行う。初期レンジングが成功的に完了すると、ユーザ機器は基地局にアップリンク同期化される。
【0083】
上述した構造は例示にすぎない。したがって、スーパーフレームの長さ、スーパーフレームに含まれるフレームの数、フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるOFDMAシンボルの数、OFDMAシンボルのパラメータなどは、様々に変更可能である。例えば、フレームに含まれるサブフレームの数は、チャネル帯域幅(channel bandwidth)、CP(cyclic prefix)の長さによって様々に変更可能である。
【0084】
図5には、部分周波数再使用(Fractional Frequency Reuse、FFR)のための周波数パーティションを例示する。特に、図5は、再使用−3シナリオによるFFR(Fractional Frequency Reuse)の概念を例示する。
【0085】
周波数ドメインにおいて、PRUは、少なくとも一つの周波数パーティション(Frequency Partition、FP)に割り当てられてよい。周波数パーティションは、FFRなどの目的のために用いられることができる。FFR手法によれば、それぞれ異なる周波数再使用因子(factor)が、互いに異なる周波数パーティションにわたって適用されることが可能である。IEEE 802.16mシステムによれば、システム帯域幅は、論理周波数ドメインにおいて最大4個(FP0、FP1、FP2、FP3)に分けられてよい。図5を参照すると、再使用−3シナリオの場合、システム帯域幅は、論理周波数ドメインにおいて4個の周波数パーティション(FP0、FP1、FP2、FP3)に分けられることができ、これらのうち、FP0を再使用−1パーティションとし、残り3個の周波数パーティション(FP1、FP2、FP3)を再使用−3パーティションとする。ここで、特定パーティションは、実際に周波数リソースが割り当てられないことがあり、初めから構成及び使用されないこともある。周波数パーティションは、図5に示すように、異なる電力レベルを有することができる。再使用−3パーティションのうち、他の再使用−3パーティションに比べてより高い電力レベルを有する再使用−3パーティションを、電力増強された再使用−3パーティションという。図5を参照すると、FFRパターン1、FFRパターン2、FFRパターン3において電力増強された再使用−3パーティションはそれぞれ、FP1、FP2、FP3である。これらの互いに異なるFFRパターンが、隣接したセル間に別々に使用され、各セル内の電力増強された再使用−3パーティションにおける他のセルからの干渉を最小化することができる。
【0086】
各周波数パーティションは一つ以上のPRUを含む。各周波数パーティションには、分散的リソース割当(distributed resource allocation)及び/または連続的リソース割当(contiguous resource allocation)が適用されてよい。論理リソースユニット(LRU)は、分散的リソース割当及び連続的リソース割当のための基本論理単位である。LDRU(Logical Distributed Resource Unit)は、周波数帯域内に分散された複数の副搬送波を含む。LDRUの大きさは、PRUの大きさと同一である。LDRUは、分散LRU(Distributed LRU;DLRU)とも呼ばれる。LCRU(Logical Contiguous Resource Unit)は、連続した副搬送波を含む。LCRUの大きさはPRUの大きさと同一である。LCRUは、連続LRU(Contiguous LRU;CLRU)とも呼ばれる。
【0087】
周波数パーティションの個数及び各周波数パーティションの大きさを含むUL FFR構成が、SFHを介してブロードキャストされてよい。例えば、アップリンクに関する周波数パーティション構成情報が、S−SFH SP2を通じて、FFTの大きさによってUFPC(Uplink Frequency Partition Configuration)フィールドの形態で伝送されてよい。表1、表2、表3には、2048FFT、1024FFT、512FFTに対する周波数区画化(partitioning)及びUFPCのマッピングをそれぞれ例示する。
【0088】
【表1】
【0089】
【表2】
【0090】
【表3】
表1乃至表3で、FP0は、再使用−1パーティションであり、FP1、FP2及びFP3は、再使用−3パーティションである。FPCT(Frequency Partition Count)は、周波数パーティションの個数を定義し、FPSi(Frequency Partition Size i)は、i番目の周波数パーティションに割り当てられたPRUの個数を定義する。NPRUは、該当のシステム帯域幅で支援されるPRUの総個数を表す。NPRUは、FFTの大きさとシステム帯域幅の大きさによって変わる。FPi、FPCT及びFPSiは、表1乃至表3に表示したとおり、UFPCから決定される。
【0091】
表1乃至表3で、FP0:FP1:FP2:FP3において0は該当の周波数パーティションが使用されないことを意味する。例えば、表1を参照すると、DFPCが1であれば、FP0:FP1:FP2:FP3=0:1:1:1であるから、再使用−1パーティションであるFP0が使用されないことを意味する。
【0092】
図6は、IEEE 802.16mシステムにおいてダウンリンクサブフレーム構造の例を示す図である。特に、図6は、ULサーフフレームにおいてデータチャネルとUL制御チャネルの割当を例示する。
【0093】
図6を参照すると、UL周波数パーティションにおけるDLRUを、データ領域、帯域幅要請領域、及びフィードバック領域に分けることがことができる。フィードバック領域は、HARQ ACK(ACKnowledgment)/NACK(Negative ACK)及び高速(fast)フィードバックに使用可能なフィードバックチャネルで構成され、帯域幅要請領域は、帯域幅要請に使用可能な帯域幅要請チャネルで構成される。データ領域は、データ伝送に使用される。レンジングチャネル(Ranging CHannel)を除くUL制御チャネルは、最初の分散LRU(Distributed LRU、DLRU)から始めて、UL HARQフィードバックチャネル(HFBCH)、UL高速フィードバックチャネル(FFBCH)、UL帯域幅要請(BWREQ)チャネル、ULデータチャネルの順に、周波数パーティション内のDLRUに割り当てられる。
【0094】
DLRUは、周波数区画化(partitioning)以降に使用される概念である。したがって、各周波数パーティションごとに最初のDLRUが存在する。また、ULサブフレームにおいてFFRが使用されると、UL制御チャネルは、再使用−1パーティションまたは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられる。したがって、UL制御チャネルが含まれる周波数パーティションに関する情報が必要とされる。BSは、UL制御チャネルが位置する周波数パーティションを、SFHを通じてUEに指示することができる。例えば、UL制御チャネルが位置する周波数パーティション情報をS−SFH SP1によって下記のように指示することができる。
【0095】
【表4】
表4を参照すると、例えば、BSは、UL制御チャネル用の周波数パーティション位置(Frequency partition location for UL control channels)フィールドが0b0あるいは0b1に設定されたS−SFH SP1をブロードキャストすることができる。S−SFH SP1を受信したUEは、S−SFH SP1における上記フィールドが0b0に設定された場合、UL制御チャネルを再使用−1パーティションに割り当て、当該BSに伝送する。S−SFH SP1における上記フィールドが0b1に設定された場合、UEは、自身のUL制御チャネルを、電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、当該BSに伝送する。
【0096】
図7には、隣接するセルが複数の周波数パーティションを使用する例を示す。
【0097】
複数の周波数パーティションが特定の目的のために設計される。一般に、電力増強された再使用−3パーティションは、UEが、電力増強されていない再使用−3パーティション(non−power boosted reuse−3 partition)におけるよりも高い伝送電力でアップリンク信号を伝送できるようにするために設計される。BSは、セルの境界部に位置しているUEのように、高い伝播損失(propagation loss)あるいは悪いチャネル状態を経験するUEが、電力増強された再使用−3パーティションを用いることで、より高い伝送電力でアップリンク信号を伝送できるようにする。隣接するセル同士は、このような電力増強された再使用−3パーティションによる隣接セルへの干渉を最小化するために、図7に示すように、互いに異なる周波数パーティションを、電力増強された再使用−3パーティションとして用いることができる。
【0098】
図8及び図9は、本発明の実施例で使用されうるレンジングチャネルの構造を時間ドメインにおいて示すものである。特に、図8は、非同期したUE用レンジングチャネルの構造を例示しており、図9は、同期したUE用レンジングチャネルの構造を例示している。
【0099】
図8を参照すると、NS−RCHは、初期ネットワーク進入(entry)及び提携(association)とハンドオーバーの間にターゲット基地局に対するレンジングのために使われる。物理的に、NS−RCHは、時間ドメインにおいて、TRPの長さを有するレンジングプリアンブル(Ranging Preamble、RP)及びTRCPの長さを有するレンジングCP(Ranging Cyclic Prefix、RCP)で構成される。TRPは、レンジング副搬送波間隔(spacing)△fRPと相互依存する。RCPは、RPの後端部を複写したもので、NS−RCHはRCPとRP間の位相が連続するように構成される。一つのNS−RCHは、1サブバンドに該当するローカライズされた帯域を占有する。このNS−RCHは、フォーマット0またはフォーマット1とすることができる。図8(a)を参照すると、フォーマット0のNS−RCHは、1個のULサブフレームで構成され、図8(b)を参照すると、フォーマット1のNS−RCHは、3個のULサブフレームにわたって構成される。NS−RCHの伝送開始時点は、ダウンリンク同期化されたUEにおける該当のULサブフレーム開始時点に合わせて整列される。
【0100】
図9を参照すると、S−RCHは周期的レンジングに使用される。ターゲット基地局に既に同期化されたUEは、周期的レンジング信号を伝送することが許容される。物理的に、S−RCHは、1サブフレーム内の最初OFDMAシンボルから始めて、72個の副搬送波×6個のOFDMAシンボルを占有することができる。すなわち、1つのS−RCHは、1サブバンドに該当するローカライズされた帯域を占有する。このS−RCHには2つの反復信号波形が存在し、基本単位である各信号波形は、レンジングプリアンブルコードによって72個の副搬送波×3個のOFDMAシンボルにわたって生成される。図9で、Tbは、有用シンボル時間(useful symbol time)であり、Tgは、CP時間を意味する。Tbは、1/△fと定義され、Tgは、G・Tbと定義される。ここで、Gは、有用シンボル時間に対するCP時間の比で、1/4及び1/8、1/16などがG値に用いられてよい。
【0101】
UEは、基地局からのブロードキャストシグナリングによってNS−RCHまたはS−RCHの時間位置がわかる。NS−RCHまたはS−RCHは、一つ以上のフレーム/スーパーフレーム周期に割り当てられ、各割当周期ごとに特定サブフレームオフセットだけシフトされたサブフレーム位置に割り当てられることができる。
【0102】
一方、NS−RCHまたはS−RCHの周波数位置は、別のシグナリングなくセル−特定的に決定される。NS−RCHに割り当てられるサブバンドとS−RCHに割り当てられるサブバンドはそれぞれ、数学式1及び数学式2のように、セル識別子(IDcell)及び割り当てられたサブバンドの個数YSBによって決定される。
【0103】
【数1】
数学式1で、ISBは、YSB個のサブバンドのうち、NS−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,YSB−1)を表す。
【0104】
【数2】
数学式2で、ISB,sは、YSB個のサブバンドのうち、S−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,YSB−1)を表す。
【0105】
全ての周波数パーティションにわたるサブバンドの総個数YSBは、下記の式によって計算することができる。
【0106】
【数3】
数学式3で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数を表す。N1は、1サブバンドを構成するPRUの個数を表す。N1は4にすることができる。
【0107】
図6で説明したとおり、RCHを除く他のUL制御チャネルが割り当てられうる周波数位置は、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに限定される。これに対し、数学式1及び数学式2によれば、NS−RCH及びS−RCHの周波数位置は、全てのパーティションにわたって割り当てられることとなる。
【0108】
RCHは、競合ベースのチャネル(contention based channel)であるから、通常、RCHの伝送電力を正確に制御することは困難である。また、RCH伝送が再び試みられる時、該RCHの伝送電力がランピング(ramping)するため、RCHが高い電力で伝送される場合がある。このような特性を有するRCHが、非−電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられると、該RCHが隣接セルの電力増強された再使用−3パーティションに大きい干渉を与えることがある。したがって、RCHの周波数位置も、他のUL制御チャネルと同様に、周波数パーティションを考慮して決定しなければならない。
【0109】
RCHが数学式1または数学式2によって割り当てられる場合における問題点を解決するために、RCHを、他のUL制御チャネルが割り当てられる周波数パーティションに割り当てる方案を考慮することができる。しかし、RCHを、他のUL制御チャネルと同じ周波数パーティションに割り当てると、該周波数パーティションに過負荷がかかる。FFRにより複数のFPが使用される場合、高速フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどのUL制御チャネルは、SFHにより指示される特定FPにのみ割り当てられる。したがって、各FPの容量は制約的であるから、特定FPに多数のUL制御チャネルを割り当てるには制約がある。換言すれば、特定FPにUL制御チャネルを割り当てることができるユーザ機器の個数が制約されることがある。このような制約は、RCHを、UL制御チャネルが割り当てられるFPに共に割り当てる場合に一層深刻になる。1個のRCHは1個のサブバンドを占有するので、NS−RCHとS−RCHの伝送のためには2個のサブバンドが必要である。したがって、SFHにより指示された特定FPに、他のUL制御チャネルと共にRCHが割り当てられると、該特定FPにおいて他のUL制御チャネルが使用可能な周波数リソースが、RCHのために使用されるリソース分だけ減ってしまう。特定FPのリソースが、RCHと他のUL制御チャネルが同時に使用するできる程度に多いとしても、RCH及びUL制御チャネルが割り当てられてから残ったリソースが減るので、データ通信のためのリソースが減るという問題点も発生する。この場合、チャネル状態がよくないセル境界部におけるUEが、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションを通じて制御情報をBSに效果的に伝送するとしても、該当のFPにデータ通信のために必要なリソースが充分でないから、実質的な通信処理量(throughput)が減少することがある。
【0110】
そこで、以下では、上記の問題点を解決しながら、RCHを效率的に伝送できるように、RCHの伝送に使われる周波数リソースを選択する実施例を提示する。
【0111】
<第1実施例:重複した周波数パーティション使用>
本発明の第1実施例は、RCHを、他のUL制御チャネルが割り当てられる周波数パーティションに限って割り当てるのではなく、再使用−1パーティションと電力−増強された再使用−3パーティションの全体にわたって割り当てる。
【0112】
図10は、本発明の第1実施例によるRCH割当を例示する。特に、図10(a)は、RCHではなく他のUL制御チャネルのための周波数パーティション位置が、電力増強された再使用−3パーティションであると指示された場合であり、図10(b)は、RCHではなく他のUL制御チャネルのための周波数パーティション位置が、再使用−1パーティションであると指示された場合である。他のUL制御チャネルのための周波数パーティションは、SFHを通じてBSにより指示されうるということは、上述したとおりである。
【0113】
他のUL制御チャネルのための周波数パーティションが再使用−1パーティションなのか、電力増強された再使用−3パーティションなのかによらず、所定セルに位置しているUEは、該当のRCHを、再使用−1パーティションと所定セルのための電力増強された再使用−3パーティションに割り当てる。数学式1及び数学式2を参照すると、数学式1及び数学式2では全ての周波数パーティションにわたって割り当てられたサブバンドの総個数YSBを用いて、RCHのための周波数リソースが決定される。すなわち、数学式1及び数学式2によれば、RCHの周波数リソースがYSB個のサブバンドからセル−特定的に選択される。しかし、本発明の第1実施例は、RCHの周波数リソースを再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションに含まれた周波数リソースの中から決定する。
【0114】
例えば、下記の式によって、RCHの周波数リソースを別のシグナリングなくセル−特定的に決定することができる。NS−RCHに割り当てられるサブバンドとS−RCHに割り当てられるサブバンドはそれぞれ、数学式4及び数学式5のように、セル識別子(IDcell)と、再使用−1パーティション及び電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBによって決定される。
【0115】
【数4】
数学式4で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、NS−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0116】
【数5】
数学式5で、ISB,sは、RSB個のサブバンドのうち、S−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0117】
再使用−1パーティション及び電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBは、下記の式によって計算することができる。
【0118】
【数6】
数学式6で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数を表す。
【0119】
本発明の第1実施例によって構成されたUEは、NS−RCHを、数学式4によって、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのサブバンドのうちの一つに割り当てることができる。本発明の第1実施例によって構成されたUEは、S−RCHを、数学式5によって、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのサブバンドのうちの一つに割り当てることができる。このUEは、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルは、再使用−1パーティション及び電力増強された再使用−3パーティションのうち、S−SFH SP1により指示される周波数パーティションに割り当てる。したがって、本発明の第1実施例によれば、他のUL制御チャネルとRCHは同じ周波数パーティションに割り当てられることもあり、互いに異なる周波数パーティションに割り当てられることもある。ただし、非−電力増強された周波数パーティションには制御チャネルが割り当てられない。
【0120】
<第2実施例:他のUL制御チャネルとは異なる周波数パーティションの使用>
本発明の第2実施例は、RCHを、他のUL制御チャネルが割り当てられる周波数パーティション以外の他の周波数パーティションに割り当てる。例えば、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルが、S−SFH SP1により指示される再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうちのいずれか一つに割り当てられると、RCHは、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうち、他のULチャネルが割り当てられていない別のパーティションに割り当てられる。
【0121】
例えば、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルが、S−SFH SP1により指示される再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうちのいずれか一つに割り当てられると、RCHは、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうち、他のULチャネルが割り当てられていない別のパーティションに割り当てられる。
【0122】
図11は、本発明の第2実施例によるRCH割当を例示する。特に、図11(a)は、RCH以外の他のUL制御チャネルのための周波数パーティション位置が、電力増強された再使用−3パーティションであると指示された場合であり、図11(b)は、RCH以外の他のUL制御チャネルのための周波数パーティション位置が、再使用−1パーティションであると指示された場合である。
【0123】
図11(a)を参照すると、他のUL制御チャネルのための周波数パーティションが電力増強された再使用−3パーティションであると、所定セルに位置しているUEは、該当のRCHを再使用−1パーティションに割り当てる。図11(b)を参照すると、他のUL制御チャネルのための周波数パーティションが再使用−1パーティションであると、該UEは、該当のRCHを所定セルの電力増強された再使用−3パーティションに割り当てる。換言すれば、UL制御チャネル用の周波数パーティション位置フィールドが0b0に設定されたS−SFH SP1を受信したUEは、他のUL制御チャネルは再使用−1パーティションに割り当てて伝送し、RCHは、電力増強された再使用−3パーティションに割り当てて伝送する。一方、UL制御チャネル用の周波数パーティション位置フィールドが0b1に設定されたS−SFH SP1を受信したUEは、他のUL制御チャネルは、電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、RCHは再使用−1パーティションに割り当てて伝送する。
【0124】
ただし、表1乃至表3のUL周波数パーティション構成によると、再使用−1パーティションまたは電力増強された再使用−3パーティションのいずれかは構成されなくてもよい。この場合、UEは、UL制御チャネル用に指示された周波数パーティションと同じ周波数パーティションにRCHを割り当てることができる。
【0125】
例えば、下記の数学式によって、RCHの周波数リソースを、別途のシグナリングなくセル−特定的に決定することができる。NS−RCHに割り当てられるサブバンドとS−RCHに割り当てられるサブバンドはそれぞれ、数学式7及び数学式8のように、セル識別子(IDcell)と、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBによって決定される。
【0126】
【数7】
数学式7で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、NS−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0127】
【数8】
数学式8で、ISB,sは、RSB個のサブバンドのうち、S−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0128】
再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBは、下記の式によって計算することができる。
【0129】
【数9】
数学式9で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数を表す。数学式9で、FPiは、再使用−1パーティション及び電力増強された再使用−3パーティションのうち、BSが他のUL制御チャネル用に指示しなかったパーティションを意味する。他の制御チャネルのための周波数パーティションは、例えば、S−SFH SP1におけるUL制御チャネル用の周波数パーティションフィールドを通じてBSからUEにシグナリングされてよい。
【0130】
本発明の第2実施例によって構成されたUEは、NS−RCHを、数学式7によって、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうち、UL制御チャネル用に指示されていないパーティションのサブバンドの一つに割り当てることができる。本発明の第2実施例によって構成されたUEは、S−RCHを、数学式8によって、再使用−1パーティションと電力増強された再使用−3パーティションのうち、UL制御チャネル用に指示されていないパーティションのサブバンドの一つに割り当てることができる。このUEは、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルは、UL制御チャネル用に指示されたパーティションに割り当てる。したがって、本発明の第2実施例によれば、再使用−1パーティション及び/または再使用−2パーティションが存在しない場合を除いては、他のUL制御チャネル及びRCHは同一の周波数パーティションに割り当てられない。
【0131】
<第3実施例:既に定義された優先順位に従って周波数パーティションを使用>
本発明の第3実施例は、他のUL制御チャネルが割り当てられる周波数パーティションにかかわらず、多い周波数リソースを有するパーティションにRCHを割り当てる。本発明の第3実施例によれば、特定周波数パーティションに制御チャネルが集中して割り当てられる場合に生じうるリソース不足を防止することができる。表1、表2、表3からわかるように、大部分の場合において、FP0、FP1、FP2、FP3のうち、FP0が最も多いリソースを使用する。FP0は、通常、再使用−1パーティションである。したがって、本発明の第3実施例は、RCHを、最も多いリソースを有するFP0に優先して割り当てることができる。
【0132】
ただし、表1、表2、表3からわかるように、周波数パーティション構成によって、FP0あるいは再使用−1パーティションが存在しない場合がありうる。このような場合については、いずれの周波数パーティションにRCHが割り当てられるかがあらかじめ定められてよい。例えば、FP0が存在しない場合、RCHは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられるとあらかじめ定めることができる。他の例として、FP0あるいは再使用−1パーティションが存在しない場合、RCHは最小のインデックス(あるいは、最大のインデックス)のパーティションに割り当てられるとあらかじめ定めることもできる。
【0133】
図12は、本発明の第3実施例によるRCH割当を例示する。特に、図12(a)は、再使用−1パーティションが構成され、再使用−1パーティションがUL制御チャネル用の周波数パーティションである場合におけるRCH割当を例示するものであり、図12(b)は、再使用−1パーティションが構成され、電力増強された再使用−3パーティションがUL制御チャネル用の周波数パーティションである場合におけるRCH割当を例示するものであり、図12(c)は、再使用−1パーティションが構成されていない場合におけるRCH割当を例示するものである。
【0134】
図12(a)を参照すると、UEは、RCHを再使用−1パーティションに割り当て、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの一般的なUL制御チャネルは、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションのうち、BSにより指示された再使用−1パーティションに割り当てることができる。この場合、UEの他の制御チャネルとRCHが共に再使用−1パーティションに割り当てられてBSに伝送される。
【0135】
図12(b)を参照すると、UEは、RCHを再使用−1パーティションに割り当て、他のUL制御チャネルは、BSによりUL制御チャネル用に指示された電力増強された再使用−3パーティションに割り当てることができる。この場合、UEのRCHは、他の制御チャネルとは異なる周波数パーティションに割り当てられてBSに伝送される。
【0136】
図12(c)を参照すると、再使用−1パーティションが存在しない場合、UEは、あらかじめ定められた規則に従って、例えば、RCHを電力増強された再使用−3パーティションに割り当てることができる。
【0137】
UEは、BSが伝送したアップリンク周波数パーティション構成情報、例えば、UFPCに基づいて再使用−1パーティション(あるいはFP0)が構成されるか否かを決定することができる。
【0138】
例えば、下記の式によって、RCHの周波数リソースを別のシグナリングなくセル−特定的に決定することができる。NS−RCHに割り当てられるサブバンドとS−RCHに割り当てられるサブバンドはそれぞれ、数学式10及び数学式11のように、セル識別子(IDcell)と、再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBによって決定できる。
【0139】
【数10】
数学式10で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、NS−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0140】
【数11】
数学式11で、ISB,sは、RSB個のサブバンドのうち、S−RCHに割り当てられたサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)を表す。
【0141】
再使用−1パーティションあるいは電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたサブバンドの個数RSBは、下記の式によって計算することができる。
【0142】
【数12】
数学式12で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数であり、ここで、FPiは、再使用−1パーティションを表す。ただし、再使用−1パーティションが存在しないと、FPiは、電力増強された再使用−3パーティションを表す。
【0143】
本発明の第3実施例によって構成されたUEは、NS−RCHを、数学式10によって、再使用−1パーティションのサブバンドのうちの一つに割り当てることができる。ただし、再使用−1パーティションがないと、電力増強された再使用−3パーティションのサブバンドのうちの一つにNS−RCHを割り当てる。本発明の第3実施例によって構成されたUEは、S−RCHを、数学式11によって、再使用−1パーティションのサブバンドのうちの一つに割り当てることができる。ただし、再使用−1パーティションがないと、電力増強された再使用−3パーティションのサブバンドのうちの一つにS−RCHを割り当てる。各UEは、フィードバックチャネル、BW REQチャネルなどの他のUL制御チャネルを、UL制御チャネル用に指示されたパーティションに割り当てる。
【0144】
参考として、数学式1乃至数学式12で、LSB−CRU,FPiは、FPiに割り当てられたサブバンドCRUの個数を表す。FPi(i≧0))にサブバンド単位で割り当てられたCRUの総個数は、アップリンクCRU割当大きさ(Uplink CRU allocation size)であるUCASiによって与えられる。
【0145】
FP0においてサブバンドベースのCRU(subband−based CRU)の個数は、UCASSB,0によって定められる。UEは、SFHからFP0に対するUCASSB,0がわかる。例えば、BSは、FP0に対するUCASSB,0をSFHでシグナリングすることができる。FP0におけるサブバンドベースのCRUの個数LSB−CRU,FP0は、下記のように計算することができる。
【0146】
【数13】
FPi(i>0、FPCT≠2)について、同じ個数の割り当てられたCRUをシグナリングするために、1つの値のUCASiが全てのi>0に対してシグナリングされることができる。UFPC=0であれば、UCASi(i>0)は0である。UEは、SFHを介してFPi(i>0、FPCT≠2)に対するUCASiを受信することができる。この場合、FPi(i>0)に存在するサブバンドCRUの個数LSB−CRU,FPiは、下記の式により得られる。
【0147】
【数14】
FPCT=2の場合、i=1及び2に対するUCASSB,iを、UCASSB,0を用いてSFHでシグナリングすることができる。FPCT=2であれば、FP0とFP3が空になるので、LSB−CRU,FP0=0、LSB−CRU,FP3=0になる。i=1及び2については、LSB−CRU,FPi=N1・UCASSB,0になる。
【0148】
図13は、本発明の実施例によるレンジング信号伝送を示すフローチャートである。
【0149】
図13を参照すると、BSは、セル識別情報であるセル識別子(IDcell)を運ぶプリアンブル、例えば、SA−プリアンブルを伝送することができる(S1010a)。また、BSは、特定セルに対するUL周波数パーティションを決定し、該UL周波数パーティションに関する構成情報を、特定セルに位置しているUEに伝送することができる(S1010b)。BSは、UL周波数パーティション構成情報をSFHを介してブロードキャストすることができる。
【0150】
UEは、プリアンブルを受信(S1010a)し、該プリアンブルからセル識別子を獲得することができる。例えば、UEは、下記のような方法でSA−プリアンブルからセル識別子を獲得することができる。それぞれのセルは、0乃至767の整数で表示されるセル識別子(IDcell)を有する。セル識別子は、セグメントインデックスにより定義される。一般に、セル識別子は下記の式によって決定される。
【0151】
【数15】
ここで、nは、SA−プリアンブル搬送波セットインデックスであり、0、1または2のいずれかの値を有し、セグメントIDを表す。セグメントIDは、下記のように決定することができる。
【0152】
SA−プリアンブルに割り当てられる副搬送波の個数は、FFT(Fast Fourier Transform)の大きさによって可変する。一例として、SA−プリアンブルの長さは、512−FFT、1024−FFT及び2048−FFTに対してそれぞれ144個、288個及び576個でよい。OFDMA/SC−FDMA送信器におけるM−ポイントIFFTモジュールが512−IFFTを行う場合、SA−プリアンブルに割り当て可能な副搬送波の最大個数は144個になり、1024−IFFTを行う場合には最大288個、2048−IFFTを行う場合には最大576個の副搬送波がSA−プリアンブルに割り当てられてよい。副搬送波インデックス256、512及び1024が、512−FFT、1024−FFT及び2048−FFTに対してDC成分として留保された場合、特定SA−プリアンブルに割り当てられる副搬送波は、下記の数学式によって特定できる。
【0153】
【数16】
数学式16で、SAPreambleCarrierSetnは、特定SA−プリアンブルに割り当てられる全ての副搬送波を特定する。ここで、nはセグメントID(Segment_ID)を表す搬送波セットインデックスである。セグメント0は搬送波セット0を使用し、セグメント1は搬送波セット1を使用し、セグメント2は搬送波セット2を使用する。NSAPは、SA−プリアンブルのために割り当てられる副搬送波の個数で、512−FFT、1024−FFT及び2048−FFTに対してそれぞれ144、288及び576の値を有する。kは、各FFTサイズに対して0からNSAP−1までのランニングインデックスである。
【0154】
一方、Idxは、下記の数学式によって決定される。
【0155】
【数17】
数学式17で、qは、0乃至255の整数であるランニングインデックスである。SA−プリアンブルは、一般的に複数個のシーケンスサブブロックに分割される。512−FFTの場合、288ビットのSA−プリアンブルは、それぞれ36ビットの長さを有する8個のシーケンスサブブロックであるA、B、C、D、E、F、G及びHに分割されて、副搬送波にマッピングされる。各シーケンスサブブロックは、3個のPRU単位で構成される。すなわち、各シーケンスサブブロックは54個の副搬送波を含む。512−FFTの場合、A、B、C、D、E、F、G及びHは順次変調された後、セグメントIDに対応するSA−プリアンブル副搬送波セットにマッピングされる。512−FFTよりも大きいサイズのFFTでは、基本サブブロックであるA、B、C、D、E、F、G及びHが同一順序で反復されて、SA−プリアンブル副搬送波セットにマッピングされる。例えば、1024−FFTの場合、E、F、G、H、A、B、C、D、E、F、G、H、A、B、C、Dが変調されて、SA−プリアンブル副搬送波セットに順次マッピングされる。各セグメントIDに対して互いに異なるシーケンスサブブロックを有する。シーケンスサブブロックA、B、C、D、E、F、G及びHに対して総256個のシーケンスがセグメントID別に定義され、各セグメントIDに対する256個のサブブロックは、qによって0から255までインデクシングされる。したがって、特定セグメントIDの特定シーケンスインデックスqに該当する、サブブロックA、B、C、D、E、F、G、Hのシーケンスが、特定セグメントIDに対する256個のシーケンスから識別できる。
【0156】
したがって、UEは、SA−プリアンブルのサブブロックシーケンス及びSA−プリアンブル搬送波セットインデックスに基づいてセル識別子を獲得することができる。
【0157】
一方、UEは、UL周波数パーティション構成情報を受信(S1010b)し、該UL周波数パーティション構成情報によって一つ以上の周波数パーティションを構成することができる。UEは、UL周波数パーティション構成情報から周波数パーティションの個数及び各周波数パーティションの大きさがわかる。
【0158】
一方、UEは、FFRパターンの中から、構成された周波数パーティションのためのFFRパターンを決定することができる。各セルに使用されるFFRパターンは、セル−特定的に定められればよい。例えば、4個の周波数パーティションが構成される場合、各セルは、図5のFFRパターン(パターン1、パターン2、パターン3)のうちの一つを選定することができる。他の例として、3個の周波数パーティションが構成され、FP3の大きさが0でない場合、FP0のみを除いて、図5のFFRパターンと同じパターンの中から各セルのためのFFRパターンが選定されてもよい。
【0159】
FFRパターンは、セル−特定的に決定されてよい。BSは、UEが使用するFFRパターンを指示する情報をUEに伝送することができる。ただし、セルのユーザ機器がSA−プリアンブルからセル識別子(IDcell)を獲得し、該セル識別子によってFFRパターンを決定することも可能である。また、特定セルに対するFFRパターンが、セル−特定的に伝送されるSA−プリアンブルに基づいて決定されてもよい。例えば、下記の式のように決定されたパターンkに該当するFFRパターンが各セルに使用されるものと定義できる。
【0160】
【数18】
例えば、搬送波セット0を用いて伝送されたSA−プリアンブルを受信したUEは、パターン1を自身が使用するFFRパターンと判断できる。この場合、BSは、UEにFFRパターンを指示するための情報を別にシグナリングしなくてすむ。
【0161】
UEはセル識別子及び周波数パーティション構成情報を用いて、本発明の第1実施例、第2実施例及び第3実施例のいずれか一方によってRCHのための周波数リソースを決定できる(S1020)。本発明の第1実施例によれば、非同期したUEは、数学式4及び数学式6によってNS−RCHのための周波数リソースを決定でき、同期したUEは、数学式5及び数学式6によってS−RCHのための周波数リソースを決定できる。本発明の第2実施例によれば、非同期したUEは、数学式7及び数学式9によってNS−RCHのための周波数リソースを決定でき、同期したUEは、数学式8及び数学式9によってS−RCHのための周波数リソースを決定できる。本発明の第3実施例によれば、非同期したUEは、数学式10及び数学式12によってNS−RCHのための周波数リソースを決定でき、同期したUEは、数学式9及び数学式12によってS−RCHのための周波数リソースを決定できる。
【0162】
BSと非同期しているUEは、割り当てられたNS−RCHを用いてレンジング信号をBSに伝送できる(S1030)。BSと同期しているUEは、割り当てられたS−RCHを用いてレンジング信号をBSに伝送できる(S1030)。
【0163】
BSは、セル識別子、UL周波数パーティション構成、FFRパターンを知っているから、いずれの周波数リソースによりRCHが伝送されるかもわかる。BSは、本発明の第1実施例、第2実施例及び第3実施例のいずれか一方によって決定されたリソースに割り当てられたRCHを用いて、UEが伝送したレンジング信号を受信することができる(S1030)。
【0164】
BSプロセッサ400bは、セル識別情報であるセル識別子(IDcell)を運ぶプリアンブル、例えば、SA−プリアンブルを伝送するように、BS送信器100bを制御することができる(S1010a)。また、BSプロセッサ400bは、特定セルに対するUL周波数パーティションの構成を決定し、BS送信器100bが、UL周波数パーティションに関する構成情報を、特定セルに位置しているUEに伝送するように制御することができる(S1010b)。BSプロセッサ400bは、UL周波数パーティション構成情報をSFHを介してブロードキャストするようにBS送信器100bを制御できる。
【0165】
UE受信器300aは、上記プリアンブルを受信(S1010a)することができる。UEプロセッサ400aは、該プリアンブルからセル識別子を獲得することができる。例えば、UEプロセッサ400aは、数学式15乃至数学式17で説明したとおり、SA−プリアンブルのシーケンス及びSA−プリアンブル搬送波セットのインデックスに基づき、セル識別子を獲得できる。
【0166】
一方、UE受信器300aは、BSから伝送されたUL周波数パーティション構成情報を受信(S1010b)することができる。UEプロセッサ400aは、UL周波数パーティション構成情報によって一つ以上の周波数パーティションを構成できる。例えば、UEプロセッサ400aは、UL周波数パーティション構成情報により指示された周波数パーティション個数及び各周波数パーティションの大きさに合わせて、各周波数パーティションにリソースユニットを割り当てることができる。例えば、表1乃至表3を参照すると、UEプロセッサ400aは、DFPCに基づき、FP0:FP1:FP2:FP3のうち、リソースユニットが割り当てられるFPと、各FPに割り当てられるリソースユニットの個数がわかる。UEプロセッサ400aは、FP0:FP1:FP2:FP3のうち、0に該当する値を有するFPには、0個のリソースユニットを割り当てる。すなわち、0に該当する値を有するFPは構成されない。UE送信器100aは、UEプロセッサ400aの制御の下に構成された各FPにPRUをマッピングすることができる。
【0167】
一方、UEプロセッサ400aは、FFRパターンの中から、上記構成された周波数パーティションのためのFFRパターンを決定できる。例えば、BSがFFRパターンを指示する情報を伝送した場合、UEプロセッサ400aは、指示されたFFRパターンによって周波数パーティションの互いに異なる電力レベルを決定することができる。他の例として、UEプロセッサ400aは、セル識別子あるいはSA−プリアンブル搬送波セットのインデックスに基づいてFFRパターンを決定することもできる。SA−プリアンブル搬送波セットインデックスによってFFRパターンが決定される場合、UEプロセッサ400aは、数学式18によってFFRパターンを決定することができる。したがって、本発明の実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、再使用−3パーティションの中から、いずれの周波数パーティションが電力増強された周波数−1パーティションであるか決定できる。
【0168】
UEプロセッサ400aは、セル識別子と周波数パーティション構成情報を用いて、本発明の第1実施例、第2実施例及び第3実施例のいずれか一方によってRCHのための周波数リソースを割り当てることができる(S1020)。本発明の第1実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、UEがBSと非同期していると、数学式4及び数学式6によって、NS−RCHのための周波数リソースを割り当て、UEがBSと同期していると、数学式5及び数学式6によって、S−RCHのための周波数リソースを割り当てることができる。本発明の第2実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、UEがBSと非同期していると、数学式7及び数学式9によって、NS−RCHのための周波数リソースを割り当て、UEがBSと同期していると、数学式8及び数学式9によって、S−RCHのための周波数リソースを割り当てることができる。本発明の第3実施例によって構成されたUEプロセッサ400aは、UEがBSと同期していると、数学式10及び数学式12によって、NS−RCHのための周波数リソースを割り当て、UEがBSと非同期していると、数学式9及び数学式12によってS−RCHのための周波数リソースを割り当てることができる。
【0169】
BSと非同期しているUEのプロセッサ400aは、割り当てられたNS−RCHを用いてレンジング信号をBSに伝送するように、UE送信器100aを制御できる(S1030)。BSと同期しているUEのプロセッサ400aは、割り当てられたS−RCHを用いてレンジング信号をBSに伝送するように、UE送信器100aを制御できる(S1030)。
【0170】
BSプロセッサ400bは、特定セルに対するセル識別子、UL周波数パーティション構成、FFRパターンを知っているので、BSプロセッサ400bは、特定セルに位置しているUEがいずれの周波数リソースをRCH伝送に使用するかもわかる。本発明の第1実施例、第2実施例及び第3実施例のいずれか一方によって、BSプロセッサ400bは、UEのレンジング信号の伝送に利用するRCHのための周波数リソースを決定することができる。BSプロセッサ400bは、決定された周波数リソースに割り当てられたRCHを用いてレンジング信号を受信するようにBS受信器300bを制御できる。本発明の第1実施例によって構成されたBSプロセッサ400bは、数学式4及び数学式6によって決定された周波数リソースに割り当てられたNS−RCHを通じて、あるいは、数学式5及び数学式6によって決定された周波数リソースに割り当てられたS−RCHを通じてUEのレンジング信号を受信するようにBS受信器300bを制御することができる。本発明の第2実施例によって構成されたBSプロセッサ400bは、数学式7及び数学式9によって決定された周波数リソースに割り当てられたNS−RCHからあるいは数学式8及び数学式9によって決定された周波数リソースに割り当てられたS−RCHを通じてUEのレンジング信号を受信するようにBS受信器300bを制御することができる。本発明の第3実施例によって構成されたBSプロセッサ400bは、数学式10及び数学式12によって決定された周波数リソースに割り当てられたNS−RCHからあるいは数学式11及び数学式12によって決定された周波数リソースに割り当てられたS−RCHを通じてUEのレンジング信号を受信するようにBS受信器300bを制御できる。
【0171】
上述した本発明の実施例によれば、隣接セルに及ぶ干渉を減らす方式でRCHを割り当てることができる。また、本発明の実施例によれば、特定周波数パーティションに過度のアップリンク制御チャネルが集中して割り当てられることを防止でき、特定周波数パーティションにおいてデータリソースが不足する確率を低減できるという利点がある。したがって、本発明の実施例によれば、通信システムの全体的な処理量を改善することができる。
【0172】
以上開示された本発明の好適な実施例についての詳細な説明は、当業者が本発明を具現し実施できるように提供された。以上では本発明の好適な実施例を参照して説明してきたが、当該技術の分野における熟練した当業者には、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域を逸脱しない範囲内で、本発明を様々に修正及び変更できるということが理解できる。したがって、本発明は、ここに開示された実施の形態に制限されるものではなく、ここに開示された原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。
【産業上の利用可能性】
【0173】
本発明の実施例は、無線通信システムにおいて、基地局またはユーザ機器、その他の装備に利用できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてユーザ機器がレンジング信号を伝送する方法であって、
基地局から受信したプリアンブルを用いてセル識別情報を獲得し、
前記基地局から周波数パーティション構成情報を受信し、
前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、
前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送すること、
を含む、レンジング信号伝送方法。
【請求項2】
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第1数学式によって決定され、
【化21】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【化22】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項1に記載のレンジング信号伝送方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第3数学式によって決定され、
【化23】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第4数学式によって決定され、
【化24】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項1または2に記載のレンジング信号伝送方法。
【請求項4】
無線通信システムにおいて基地局がレンジング信号を受信する方法であって、
ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送し、
前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信することを含む、レンジング信号受信方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第1数学式によって決定され、
【化25】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【化26】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項4に記載のレンジング信号受信方法。
【請求項6】
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは、同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第3数学式によって決定され、
【化27】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第4数学式によって決定され、
【化28】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項4または5に記載のレンジング信号受信方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいてレンジング信号を伝送するユーザ機器であって、
受信器と、
送信器と、
前記受信器及び前記送信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記受信器は、基地局からプリアンブルと周波数パーティション構成情報を受信するように構成され、
前記プロセッサは、
前記プリアンブルを用いてセル識別情報を獲得するように構成され、
前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てるように構成され、
前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送するように前記送信器を制御する、ユーザ機器。
【請求項8】
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第1数学式によって決定するように構成され、
【化29】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第2数学式によって決定するように構成され、
【化30】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項7に記載のユーザ機器。
【請求項9】
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは、同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第3数学式によって決定するように構成され、
【化31】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第4数学式によって決定するように構成され、
【化32】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項7または8に記載のユーザ機器。
【請求項10】
無線通信システムにおいてレンジング信号を受信する基地局であって、
送信器と、
受信器と、
前記送信器及び前記受信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送するように前記送信器を制御し、
前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信するように前記受信器を制御する、基地局。
【請求項11】
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第1数学式によって決定するように構成され、
【化33】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第2数学式によって決定するように構成され、
【化34】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項10に記載の基地局。
【請求項12】
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第3数学式によって決定するように構成され、
【化35】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第4数学式によって決定するように構成され、
【化36】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項10または11に記載の基地局。
【請求項1】
無線通信システムにおいてユーザ機器がレンジング信号を伝送する方法であって、
基地局から受信したプリアンブルを用いてセル識別情報を獲得し、
前記基地局から周波数パーティション構成情報を受信し、
前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当て、
前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送すること、
を含む、レンジング信号伝送方法。
【請求項2】
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第1数学式によって決定され、
【化21】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【化22】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項1に記載のレンジング信号伝送方法。
【請求項3】
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第3数学式によって決定され、
【化23】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第4数学式によって決定され、
【化24】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項1または2に記載のレンジング信号伝送方法。
【請求項4】
無線通信システムにおいて基地局がレンジング信号を受信する方法であって、
ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送し、
前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信することを含む、レンジング信号受信方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第1数学式によって決定され、
【化25】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第2数学式によって決定され、
【化26】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項4に記載のレンジング信号受信方法。
【請求項6】
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは、同期レンジングチャネルであり、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースは、第3数学式によって決定され、
【化27】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、RSBは、第4数学式によって決定され、
【化28】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項4または5に記載のレンジング信号受信方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいてレンジング信号を伝送するユーザ機器であって、
受信器と、
送信器と、
前記受信器及び前記送信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記受信器は、基地局からプリアンブルと周波数パーティション構成情報を受信するように構成され、
前記プロセッサは、
前記プリアンブルを用いてセル識別情報を獲得するように構成され、
前記セル識別情報及び前記構成情報を用いて、前記レンジング信号の伝送のためのレンジングチャネルを、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てるように構成され、
前記レンジングチャネルを用いて前記レンジング信号を前記基地局に伝送するように前記送信器を制御する、ユーザ機器。
【請求項8】
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第1数学式によって決定するように構成され、
【化29】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第2数学式によって決定するように構成され、
【化30】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項7に記載のユーザ機器。
【請求項9】
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは、同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第3数学式によって決定するように構成され、
【化31】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第4数学式によって決定するように構成され、
【化32】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項7または8に記載のユーザ機器。
【請求項10】
無線通信システムにおいてレンジング信号を受信する基地局であって、
送信器と、
受信器と、
前記送信器及び前記受信器を制御するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
ユーザ機器にセル識別情報を運ぶプリアンブルとアップリンク周波数パーティション構成情報を伝送するように前記送信器を制御し、
前記セル識別情報及び前記構成情報に基づき、再使用−1パーティションまたは前記再使用−1パーティションがないと電力増強された再使用−3パーティションに割り当てられたレンジングチャネルを用いて、前記レンジング信号を受信するように前記受信器を制御する、基地局。
【請求項11】
前記ユーザ機器が前記基地局に非同期していると、前記レンジングチャネルは、非同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記非同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第1数学式によって決定するように構成され、
【化33】
前記第1数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記非同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第2数学式によって決定するように構成され、
【化34】
前記第2数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(Contiguous Resource Unit、CRU)であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項10に記載の基地局。
【請求項12】
前記ユーザ機器が前記基地局に同期していると、前記レンジングチャネルは同期レンジングチャネルであり、前記プロセッサは、前記同期レンジングチャネルのための周波数リソースを第3数学式によって決定するように構成され、
【化35】
前記第3数学式で、ISBは、RSB個のサブバンドのうち、前記同期レンジングチャネルのためのサブバンドインデックス(0,…,RSB−1)であり、前記プロセッサは、RSBを第4数学式によって決定するように構成され、
【化36】
前記第4数学式で、LSB−CRU,FPiは、周波数パーティションFPiに割り当てられたサブバンド連続リソースユニット(CRU)の個数であり、ここで、FPiは、前記再使用−1パーティションであり、前記再使用−1パーティションがない時にのみ、前記電力増強された再使用−3パーティションである、請求項10または11に記載の基地局。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−44657(P2012−44657A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175354(P2011−175354)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]