説明

レンズ駆動ユニット

【課題】磁気効率の向上を図りつつ小型化を可能にしたレンズ駆動ユニットを提供する。
【解決手段】レンズ駆動ユニット1では、前側マグネット部22と前側マグネット部20A〜20Dとの間に、第1のコイル部13を径方向外方に向けて通る第1の磁束B1を形成し、後側マグネット部23と後側マグネット部21A〜21Dとの間に、第2のコイル部14を径方向内方に向けて通る第2の磁束B2を形成し、可動側マグネット12と固定側マグネット10A〜10Dとの協働により、強い磁気回路を確実に形成することにより、磁気効率の向上を図る。さらに、レンズバレル2とコイル部13,14との間にヨークを配置しないことで、径方向における小型化を図る。従って、磁気効率の向上を図りつつ小型化を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、小型カメラ等に用いられるレンズ駆動ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1,2がある。特許文献1に記載された装置は、レンズ支持体の外周に固定された2個のコイルと、このコイルの外周側に対面配置されたマグネットとを備えており、このマグネットは、径方向および光軸方向においてN極とS極とに分極されている。そして、2個のコイルは、それぞれマグネットのN極とS極とに対応して配置されており、各コイルに逆方向の電流を流すことで、レンズ支持体を光軸方向に駆動可能としている。
【0003】
特許文献2に記載された装置は、レンズ支持体の外周側でレンズ支持体から径方向に離間して配置されたコイルと、このコイルの外周側に対面配置されたマグネットとを備えると共に、マグネットが固定されたヨークを備えており、このヨークは、断面がコ字状をなすようにしてレンズ支持体とコイルとの間の空間に延在している。このようにコイルを挟むようにしてコ字状のヨークを配置することで、コイル部分に効率良く磁気回路を形成するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−20668号公報
【特許文献2】特開2008−33252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の装置では、マグネット自体の磁界のみを利用しているため、形成し得る磁界の強さには限界があり、磁気効率が不十分になるという問題がある。また、上記特許文献2に記載の装置では、コイルを挟むようにしてヨークを配置することで磁気効率の向上を図ることができるが、レンズ支持体とコイルとの間にヨークを配置するための空間が必要となり、径方向に大型化してしまうという問題がある。
【0006】
本発明は、磁気効率の向上を図りつつ小型化を可能にしたレンズ駆動ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るレンズ駆動ユニットは、レンズユニットを内側に保持する円筒状の可動側マグネットと、レンズユニットの光軸を中心に巻かれて可動側マグネットの外周側に固定され、光軸方向に並設された第1のコイル部及び第2のコイル部と、第1のコイル部及び第2のコイル部の外周側に対面して筐体に固定される固定側マグネットと、を備え、可動側マグネットは、第1のコイル部及び第2のコイル部のそれぞれに対応する位置で光軸方向に並設されて、径方向において互いに逆向きに着磁された第1のマグネット部及び第2のマグネット部を有し、固定側マグネットは、第1のコイル部及び第2のコイル部のそれぞれに対面して光軸方向に並設されて、第1のマグネット部及び第2のマグネット部と径方向においてそれぞれ同じ向きに着磁された第3のマグネット部及び第4のマグネット部を有し、第1のマグネット部と第3のマグネット部との間には、第1のコイル部を径方向に通る第1の磁束が形成され、第2のマグネット部と第4のマグネット部との間には、第2のコイル部を第1の磁束とは逆向きに通る第2の磁束が形成されることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るレンズ駆動ユニットによれば、第1のコイル部は、可動側マグネットの第1のマグネット部と固定側マグネットの第3のマグネット部との間に位置し、第2のコイル部は、可動側マグネットの第2のマグネット部と固定側マグネットの第4のマグネット部との間に位置する。そして、第1のマグネット部と第3のマグネット部との間には、第1のコイル部を径方向に通る第1の磁束が形成され、第2のマグネット部と第4のマグネット部との間には、第2のコイル部を第1の磁束とは逆向きに通る第2の磁束が形成される。このように、可動側マグネットと固定側マグネットとの協働により、固定側マグネットのみを用いる場合に比して、強い磁気回路を確実に形成することができ、磁気効率の向上が図られる。さらに、レンズユニットとコイル部との間にヨークを配置するための空間を設ける必要がなく、径方向における小型化が図られる。従って、磁気効率の向上を図りつつ小型化が可能になる。
【0009】
本発明に係るレンズ駆動ユニットにおいて、レンズユニットの外周側と可動側マグネットの内周側とには、ねじ部がそれぞれ形成されており、レンズユニットは、可動側マグネット内に光軸方向にねじ込まれると好適である。
【0010】
この場合、可動側マグネットに対してレンズユニットを容易に取り付けることができると共に、ねじ込み量を適宜調整することで、レンズユニットの光軸方向における位置の調整を容易に行うことができる。
【0011】
また、可動側マグネットは、磁化容易軸がレンズユニットの径方向に存在すると好適である。
【0012】
この場合、着磁方向に磁化容易軸が存在するので、磁化容易軸が存在しない場合に比して、より強力な磁力を得ることができる。よって、可動側マグネットを薄くしても磁力を確保することができる。このことは、特に、レンズ駆動ユニットを小型化するにあたって有利に作用する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、磁気効率の向上を図りつつ小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るレンズ駆動ユニットの斜視図である。
【図2】図1のレンズ駆動ユニットの正面図である。
【図3】図1のレンズ駆動ユニットの分解斜視図である。
【図4】図3中の可動部を示す斜視図である。
【図5】図1のレンズ駆動ユニットの分解斜視図である。
【図6】図2のVI−VI線断面図である。
【図7】図1のレンズ駆動ユニットを一部破断して示す側面図である。
【図8】図1のレンズ駆動ユニットを一部破断して示す側面図である。
【図9】固定側マグネット及び可動側マグネットにおける着磁状態を模式的に示す図である。
【図10】固定側マグネット及び可動側マグネットの間に形成された磁気回路を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係るレンズ駆動ユニットの実施形態について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1〜図5に示すように、レンズ駆動ユニット1は、例えば携帯電話などの小型カメラに用いられるムービングコイル型のボイスコイルモータである。レンズ駆動ユニット1は、レンズバレル2を内側に保持する略円筒状の可動部3を有しており、この可動部3が、略直方体の外形をなす筐体7内で前後方向(すなわち光軸A方向)に移動することにより、レンズバレル2に内蔵された単焦点のレンズ群2aの光軸A方向への移動が可能になっている。
【0017】
筐体7は、ベース4とカバー6とヨーク8とから構成されている。筐体7の後端に位置するベース4は、中央に円形の開口4e(図5参照)を有する正方形の樹脂板であり、ベース4の前方には、中央に円形の開口6eを有する樹脂製のカバー6が取り付けられる。ベース4の四隅には、前方に向けて突出する柱部4a〜4dが設けられると共に、カバー6の四隅にも、後方に向けて突出する柱部6a〜6dが設けられている。柱部4a〜4d及び柱部6a〜6dの各々は、光軸A方向に突き合わせられ、互いに接合されている。そして、柱部4a〜4d及び柱部6a〜6dを外から覆うようにして、四角筒状の枠体である磁性体(鉄製)のヨーク8が取り付けられている。
【0018】
筐体7内に収容される可動部3と、柱部4a〜4d及び柱部6a〜6dとの間の隙間には、可動部3を外周側から包囲する4個の固定側マグネット10A〜10Dが配設されている。固定側マグネット10A〜10Dは、光軸A方向およびレンズバレル2の径方向に所定の厚みを有すると共に、後述するコイル部13,14の周方向に沿って延在している。固定側マグネット10A〜10Dは、柱部4a〜4d及び柱部6a〜6dの内側に接着剤などによって固定されている。
【0019】
固定側マグネット10A〜10Dの各々の磁化容易軸は、レンズバレル2の径方向に存在している。さらに、固定側マグネット10A〜10Dの各々は、光軸A方向およびレンズバレル2の径方向にN極とS極とが着磁されており、異なる極が互いに隣接するような4極の着磁パターンになっている(図9参照)。
【0020】
より詳しくは、図9に示すように、固定側マグネット10A〜10Dの各々は、前側マグネット部20A〜20Dと、後側マグネット部21A〜21Dとが光軸A方向に並設された着磁構造になっている。前側マグネット部20A〜20Dと後側マグネット部21A〜21Dとは、略等しい形状になっており、径方向において着磁パターンが逆向きになっている。具体的には、前側マグネット部20A〜20Dでは、径方向外方側にN極が着磁され、径方向内方側にS極が着磁されている。これに対し、後側マグネット部21A〜21Dでは、径方向外方側にS極が着磁され、径方向内方側にN極が着磁されている。
【0021】
図4〜図6に示すように、可動部3において、略円筒状の外形を有する樹脂製のコイルボビン11の内周面には、レンズバレル2を内側に保持するための円筒状の可動側マグネット12が固定され、コイルボビン11には、光軸A方向に並設された第1のコイル部13と第2のコイル部14とが固定されている。
【0022】
さらに、可動側マグネット12の前端には、円環状の前側板ばね16が4点で固定されている。この前側板ばね16には、径方向外方に突出する固定片16aが設けられ、各固定片16aは、カバー6の内面側(後面側)に周方向の4点で固定されている。また、コイルボビン11の後端には、それぞれ半円状の2枚の後側板ばね17A,17Bが6点で固定されている。これらの後側板ばね17A,17Bには、径方向外方に突出する固定片17a,17bが設けられ、各固定片17a,17bは、ベース4の内面側(前面側)に周方向の4点で固定されている。可動部3を構成するコイルボビン11と、可動側マグネット12と、第1及び第2のコイル部13,14とは、前側板ばね16及び後側板ばね17A,17Bからの付勢力(与圧)を受けながら、一体となって筐体7内で光軸A方向に移動可能に支持されている。
【0023】
可動側マグネット12は、プラスチックマグネットを用いて射出成型により成形される。可動側マグネット12の内周側には、雌ねじ部12aが形成されている。レンズバレル2の外周側には、雄ねじ部2bが形成されている。このようにねじ部が形成されることで、レンズバレル2を可動側マグネット12内に光軸A方向にねじ込むことができる。
【0024】
図9は、固定側マグネット10A〜10D及び可動側マグネット12における着磁状態を模式的に示す図である。可動側マグネット12の磁化容易軸は、レンズバレル2の径方向に存在している。さらに、可動側マグネット12は、光軸A方向およびレンズバレル2の径方向にN極とS極とが着磁されており、異なる極が互いに隣接するような4極の着磁パターンになっている。
【0025】
より詳しくは、可動側マグネット12は、前側マグネット部22と後側マグネット部23とが光軸A方向に並設された着磁構造になっている。前側マグネット部22と後側マグネット部23とは、略等しい形状になっており、径方向において着磁パターンが逆向きになっている。前側マグネット部22では、径方向外方側にN極が着磁され、径方向内方側にS極が着磁されている。これに対し、後側マグネット部23では、径方向外方側にS極が着磁され、径方向内方側にN極が着磁されている。
【0026】
また、可動側マグネット12と固定側マグネット10A〜10Dとの関係において、前側マグネット部22と前側マグネット部20A〜20Dとでは、径方向における着磁パターンが同じになっており、後側マグネット部23と後側マグネット部21A〜21Dとでは、径方向における着磁パターンが同じになっている。そして、前側マグネット部22のN極は、前側マグネット部20A〜20DのS極に対面し、後側マグネット部23のS極は、後側マグネット部21A〜21DのN極に対面している。
【0027】
コイルボビン11の外周側には、円環状のコイル設置用溝26,27が光軸A方向に並んで形成されている(図5参照)。第1のコイル部13及び第2のコイル部14は、これらのコイル設置用溝26,27に直接巻線がなされることにより、コイルボビン11に固定されている。第1のコイル部13及び第2のコイル部14は、一本の電線が巻かれることで形成されており、電線は、コイル設置用溝26,27間を周方向の一部で連通させるように切り欠き形成されたコイル折り返し部28(図8参照)を通り、溝26と溝27とで逆向きに巻かれている。これによって、第1のコイル部13と第2のコイル部14とで逆向きの電流を流すことができる。
【0028】
そして、第1のコイル部13及び第2のコイル部14を構成する電線の両端は、前述した後側板ばね17A,17Bにそれぞれ連結されている。後側板ばね17A,17Bには、筐体7から延出する端子板29A,29Bが形成されており、この端子板29A,29Bに+端子および−端子がそれぞれ結線されることにより、外部からの電流供給によって第1及び第2のコイル部13,14に逆向きの電流を流すことができる。このように、後側板ばね17A,17Bは、コイルボビン11を保持する弾性体としての機能と、導電板としての機能とを兼ね備えている。
【0029】
コイルボビン11に固定された第1のコイル部13及び第2のコイル部14は、前述した前側マグネット部22と前側マグネット部20A〜20Dとの間、及び後側マグネット部23と後側マグネット部21A〜21Dとの間にそれぞれ配置される(図10参照)。
【0030】
図10に示すように、前側マグネット部22と前側マグネット部20A〜20Dとの間には、第1のコイル部13を径方向外方に向けて通る第1の磁束B1が形成され、後側マグネット部23と後側マグネット部21A〜21Dとの間には、第2のコイル部14を径方向内方に向けて通る第2の磁束B2が形成される。すなわち、可動側マグネット12と固定側マグネット10A〜10Dとの間に、磁気回路(磁束のループ)Cが形成される。なお、ここでは、ヨーク8も磁気回路の形成に寄与している。
【0031】
以上説明したレンズ駆動ユニット1では、第1のコイル部13及び第2のコイル部14に外部から電流を供給すると、コイル部13,14の周辺に力場が発生し、コイルボビン11、可動側マグネット12、第1及び第2のコイル部13,14が、前側板ばね16及び後側板ばね17A,17Bからの付勢力を受けながら一体となって光軸A方向に移動し、この移動により、レンズバレル2が駆動される。ここで、供給される電流あたりの移動量(駆動量)は、力場の発生力と板ばね16,17A,17Bによる与圧量とのバランスにより決定することができる。
【0032】
レンズ駆動ユニット1によれば、前側マグネット部22と前側マグネット部20A〜20Dとの間には、第1のコイル部13を径方向外方に向けて通る第1の磁束B1が形成され、後側マグネット部23と後側マグネット部21A〜21Dとの間には、第2のコイル部14を径方向内方に向けて通る第2の磁束B2が形成される。よって、可動側マグネット12と固定側マグネット10A〜10Dとの協働により、強い磁気回路を確実に形成することができ、磁気効率の向上が図られる。ここで形成される磁気回路は、固定側マグネット10A〜10Dのみを用いる場合に比して、より強く、磁束密度のバラツキが小さいものとなる。さらに、レンズバレル2とコイル部13,14との間にヨークを配置するための空間を設ける必要がなく、径方向における小型化が図られる。従って、磁気効率の向上を図りつつ小型化が可能になる。このことは、小型化が要求される携帯端末用小型カメラにおいて特に有効である。
【0033】
なお、コイルの内周側にコイルと一体化されたヨークを配置する場合も考えられるが、レンズ駆動ユニット1では、コイル部13,14の内周側に可動側マグネット12を配置するため、ヨークを配置する場合に比してより確実に且つ効率良く磁気回路を形成することができる。
【0034】
また、レンズ駆動ユニット1では、レンズバレル2が、可動側マグネット12内に光軸A方向にねじ込まれるので、可動側マグネット12に対してレンズバレル2を容易に取り付けることができると共に、ねじ込み量を適宜調整することで、レンズバレル2の光軸A方向における位置の調整を容易に行うことができる。
【0035】
また、可動側マグネット12は、着磁方向(レンズバレル2の径方向)に磁化容易軸が存在しているので、磁化容易軸が存在しない場合に比して、より強力な磁力を得ることができる。よって、薄い可動側マグネット12であっても磁力を確保することができる。特に、小型化されたレンズ駆動ユニット1において、この構成は有利に作用している。
【0036】
また、コイルボビン11は、前側板ばね16及び後側板ばね17A,17Bによって多点支持されるため、コイルボビン11をバランス良く支持することができ、コイルボビン11の光軸Aに対する傾きを最小限に抑えることができる。さらに、筐体7の外側面を構成するヨーク8を設けることで、磁気回路を一層効率良く形成することができる。
【0037】
また、レンズ駆動ユニット1では、可動側マグネット12の着磁量を適宜設定することにより、力場の発生力を向上させることもできる。
【0038】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、固定側マグネット10A〜10Dが筐体7の4箇所の角部に設けられる場合について説明したが、固定側マグネットは、コイル部13,14を包囲する一体の円環状に形成されてもよい。また、上記実施形態では、コイル部13,14がコイルボビン11に直接巻かれる場合について説明したが、コイルは、自己溶着などにより固体化されたものであってもよい。
【0039】
また、可動側マグネット12として等方性マグネットを用いてもよい。等方性マグネットを用いることで、容易に多極着磁を行うことができる。
【0040】
また、レンズバレル2は、可動側マグネット12内にねじ込まれる場合に限られず、単に光軸A方向に嵌入されて、接着などにより固定されてもよい。
【符号の説明】
【0041】
1…レンズ駆動ユニット、2…レンズバレル(レンズユニット)、2b…雄ねじ部、7…筐体、10A〜10D…固定側マグネット、12…可動側マグネット、12a…雌ねじ部、13…第1のコイル部、14…第2のコイル部、20A〜20D…前側マグネット部(第3のマグネット部)、21A〜21D…後側マグネット部(第4のマグネット部)、22…前側マグネット部(第1のマグネット部)、23…後側マグネット部(第2のマグネット部)、A…光軸、B1,B2…磁束。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズユニットを内側に保持する円筒状の可動側マグネットと、
前記レンズユニットの光軸を中心に巻かれて前記可動側マグネットの外周側に固定され、光軸方向に並設された第1のコイル部及び第2のコイル部と、
前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部の外周側に対面して筐体に固定される固定側マグネットと、を備え、
前記可動側マグネットは、前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部のそれぞれに対応する位置で前記光軸方向に並設されて、前記径方向において互いに逆向きに着磁された第1のマグネット部及び第2のマグネット部を有し、
前記固定側マグネットは、前記第1のコイル部及び前記第2のコイル部のそれぞれに対面して前記光軸方向に並設されて、前記第1のマグネット部及び前記第2のマグネット部と前記径方向においてそれぞれ同じ向きに着磁された第3のマグネット部及び第4のマグネット部を有し、
前記第1のマグネット部と前記第3のマグネット部との間には、前記第1のコイル部を前記径方向に通る第1の磁束が形成され、前記第2のマグネット部と前記第4のマグネット部との間には、前記第2のコイル部を前記第1の磁束とは逆向きに通る第2の磁束が形成されることを特徴とするレンズ駆動ユニット。
【請求項2】
前記レンズユニットの外周側と前記可動側マグネットの内周側とには、ねじ部がそれぞれ形成されており、前記レンズユニットは、前記可動側マグネット内に前記光軸方向にねじ込まれることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動ユニット。
【請求項3】
前記可動側マグネットは、磁化容易軸が前記レンズユニットの径方向に存在することを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ駆動ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−32615(P2012−32615A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−172127(P2010−172127)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000001225)日本電産コパル株式会社 (755)
【Fターム(参考)】