説明

レーザー画像化可能RFIDラベル/タグ

本発明は、注文に応じて変動可能な刻印を有するRFIDタグおよびラベルを提供する。紙のシートを使用して、RFIDトランスポーダーを支え、保護する単純かつ安価な構造を形成する。この紙の構造物はまた、レーザープリンターを使用する注文に応じて変動可能な刻印のための表面として働く。この構造物としては、ベースシート、レーザープリンターで適用される画像がレーザープリンターの印刷経路を介してシートアセンブリを通ることにより形成されるカバーシート、および少なくとも1つのウインドウを有するマスクシートが挙げられる。シートは、カバーシート上に画像を印刷する際にレーザープリンターによって加えられる熱および圧力から電子回路を保護するためのウインドウ中で保護ポケットを形成する。印刷後、この構造物は、複数のRFIDタグおよびラベルに分離され得る。識別情報が、保護ポケット内の電子回路から外部受信機に送られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(1.発明の分野)
本発明は、高周波識別(Radio Frequency Identification(RFID))タグおよびラベルに関し、ならびにより詳細には、RFIDタグおよびラベルの特定の構造ならびにそれらを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(2.当該分野の一般的な背景および状態)
RFIDシステムは、以下を含む多くの構成要素から成り立つ:タグ、手持ちサイズの読み取り機または据え付けの読み取り機、データ入力ユニットおよびシステムソフトウェア。タグは、当該技術の重要要素であり、種々の形状、サイズ、および読み取り範囲があり、紙またはプラスチックの間の層板にされ得る薄くかつ可撓性の「スマートラベル(smart label)」を含むものである。
【0003】
RFIDは、製品、場所、時間または売買についての情報を、迅速、容易かつ人間の誤りなしに集める自動化方法を作り出す。これは、バーコードのような他の自動的ID技術を制限する、線が見える必要または過酷な環境もしくは汚い環境についての心配のない、接触なしのデータリンクを提供する。
【0004】
さらに、RFIDは、ただのIDコード以上のものであり、これは、その場でタグ上に書き込まれ、アップデートされる情報を有するデータキャリアとして使用され得る。
【0005】
RFIDは、何十という重要な産業において、何百という適用に適用されている。今日、RFIDは、輸送機関、人員出入管理、自動対盗難システム、所産および資産追跡、ならびに供給チェーンオートメーションなどのために使用されている。さらなる適用としては、支払いおよびロイヤルティー、人物出入管理、輸送機関出入管理、人員出入管理、自動セキュリティー、所産および資産追跡、スポーツ計時(sports timing)、家畜の同定、文書管理ならびに供給チェーンオートメーションが挙げられる。
【0006】
1つの適用において、RFIDは、ラジオ周波数信号を使用するガソリンスタンド支払いシステムの一部として使用され、キーホルダータグとガソリンポンプまたはカウンタートップの読み取り機との間の双方向のワイヤレス通信を可能にする。所望される購入は、クレジットカードを読み取り機に通したり、店員に支払ったりすることなくガソリンスタンドの顧客の選択したクレジットカードに自動的に課金される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
先行技術のRFIDタグおよびラベルは、代表的に巻かれた形態である。これらのタグおよびラベルのいくつかは、その表面に画像を含む。代表的にその画像は、熱転写技術または感熱技術を使用して作成される。この技術は、RFID回路が、過度のストレス(例えば、圧力または熱)に曝されないので、好ましい。しかし、レーザープリンターを介して輸送用ラベルをひとまとめに印刷する、ハード品目流通市場の区分がある。熱転写技術と異なり、レーザー印刷は、媒体を圧力および熱に曝す。この適用および他の適用において、RFID能力を有するタグまたはラベルをひとまとめに印刷することが出来ることが所望される。レーザー印刷を使用して画像化可能なRFIDタグおよびラベルについての当該分野での必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(発明の要旨)
本発明の全般的な目的は、RFID回路を損傷することなくレーザー印刷を使用して画像化可能なRFIDタグまたはラベルを提供することである。本発明の別の目的は、このようなRFIDタグまたはラベルを製造するための方法を提供することである。
【0009】
これらの目的を達成するために、注文に応じて変動可能な刻印を有するRFIDタグおよびラベルが、作製される。紙のシートを使用して、RFIDトランスポーダーを支え、保護する単純かつ安価な構造を形成する。この紙の構造物はまた、レーザープリンターを使用する注文に応じて変動可能な刻印のための表面として働く。この構造物としては、ベースシート、レーザープリンターで適用される画像がレーザープリンターの印刷経路を介してシートアセンブリを通ることにより形成されるカバーシート、および少なくとも1つのウインドウを有するマスクシートが挙げられる。シートは、カバーシート上に画像を印刷する際にレーザープリンターによって加えられる熱および圧力から電子回路を保護するためのウインドウ中で保護ポケットを形成する。印刷後、この構造物は、複数のRFIDタグおよびラベルに分離され得る。識別情報が、保護ポケット内の電子回路から外部受信機に送られる。
【0010】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
明細書は、本発明の特定の実施形態を記載するが、当業者は、本発明の概念から逸脱することなく本発明のバリエーションを考案し得る。
【0011】
本発明は、注文された可変刷り込みを有する高周波波数識別(radio−frequency identification:RFID)タグおよびラベルを製造するための経済的でかつ簡便な方法を提供する。紙の標準シートを使用して、RFIDトランスポンダーを支持しそして保護するための単純なかつ安価な構造を形成し得る。同時に、紙構造は、一般的でかつ安価なレーザープリンターを使用して、注文された可変刷り込みのための表面として役立つ。
【0012】
図1は、レーザープリンター13を通して供給される前および後の両方の、本発明の画像可能な(imageable)電気的識別シートアセンブリ11を示す。レーザープリンター印加画像33は、シートアセンブリ11上に印刷される。画像可能な電気的識別シートアセンブリ11の各々は、ベースシート15、カバーシート17およびマスクシート19から形成される(図2および4を参照のこと)。マスクシート17は、それら中で形成された1つ以上のウインドウ21を有する。4つのウインドウ21は、図4のRFIDタグまたはラベルシートアセンブリの分解透視図で図示される。
【0013】
マスクシート17は、ベースシート15とカバーシート17との間で接着され、1つ以上の保護ポケット23を形成する。図4に図示される特定の実施形態において、4つのウインドウ21は、4つの保護ポケット23を形成する。保護ポケット23の各々の内に、1つ以上の電子回路25が存在する。電子回路25の各々は、保護ポケット内で全体的に嵌合され得る。図4に加えて、図2のRFIDタグまたはラベルの「保護ポケット」の線横断面図は、保護ポケット23の各々内の1つの電子回路25を図示する。電子回路25は、例えば、RFIDトランスポーダー(例えば、TEXAS INSTRUMENTS製のTag−it(登録商標)HF−I Transponder Inlayシリーズ)であり得る。
【0014】
独特の保護ポケット23は、カバーシート17上で画像を印刷する場合、レーザープリンター13によって適用される熱および圧力から電子回路25を保護する。マスク19のウインドウ21を形成する壁は、レーザープリンター13の供給ロールによって及ぼされるいくらかの圧力を吸収する。ベースシート15およびカバーシート17はまた、電子回路25から離れるいくらかの圧力を広げることを手伝う。保護穴23に加えて、ベースシート15およびカバーシート17はまた、電子回路25からのレーザー印刷の熱を遮断しそして導くように働く。
【0015】
保護ポケット23内に、電子回路25から保護ポケット23の外側の外部トランシーバー31までの識別情報29を連絡するための伝達デバイス27が存在する。伝達デバイス27は、図2および4に図示されるように、電子回路25の螺旋アンテナ部分であり得る。電子回路25は、伝達デバイス27に電気的に接続されるマイクロチップ35を含む。
【0016】
ベースシート15、カバーシート17およびマスクシート19は、レーザープリンターを通して供給され得る任意のサイズであり得るが、8.5×11インチのA−4または他の標準サイズの紙が、低コストならびに標準的プリンターおよびレーザープリンター適用画像33を設計するために使用されるソフトウェアパッケージとの良好な適合性に起因して望ましい。
【0017】
全シートアセンブリ11は、画像33をプリントするためのレーザープリンター13を介して嵌合するような厚みを有していなければならない。標準的レーザープリンターと共に使用するために、15,000分の1インチ(ミル)未満の厚みのシートアセンブリ厚が、一般に、レーザープリンターを通る供給を可能にするために適切である。シートアセンブリは、永久接着剤37を使用して形成されて、ベースシート15をマスクシート19および電子回路25に接着し得る。特定の実施形態において、電子回路25は、永久接着剤37を使用してベースシートに接着される取付けシート39上に形成される。取付けシート39は、ポリエステルから作製され得る。ゴムまたは他のタイプの接着剤が、シートアセンブリを一緒に接着するために使用され得る。
【0018】
ベースシート15およびカバーシート17は、20ポンドのボンド紙であり得、一方、マスクシート19は、例えば、60ポンドまたは80ポンドのボンド紙であり得る。ウインドウ21は、約6cm×8.5cmであり得る。これらの紙厚およびウインドウサイズは、電子回路25をレーザープリンターの圧力および熱から保護するために十分に働く。もちろん、他の紙厚およびウインドウサイズも同様に、異なるフットプリントの電子回路25および異なるレーザープリンターと共に使用され得る。ベースシート15およびカバーシート17はまた、約3〜4ミルの範囲の厚みを有し得、一方、マスクシート19は、約3〜8ミルの範囲、好ましくは約6ミルの厚みを有し得る。ベースシート1およびカバーシート17をマスクシート19に結合し、そして電子回路25をベースシート19に結合している接着剤37の層は、約1ミル厚であり得る。この電子回路は、保護ポケット23に嵌合するために、6ミル以下の高さであり得る。しかし、この電子回路の高さは、異なる実施形態において変動し得る。例えば、より薄い紙がベースシート15およびカバーシート17に使用され、一方、より厚い紙がマスクシート19に使用される場合、レーザープリンター13を通過するのに十分な薄さのシートアセンブリの厚みを維持しつつ、より高い電子回路が使用され得る。同様に、より薄い取付けシート39を使用するか、または取付けシート39を全く使用せずに、より高い電子回路を使用するために、保護ポケット23内におけるさらなる高さが可能である。いくつかの実施形態において、電子回路25の高さは、取付けシート39を用いても用いなくても、保護ポケット23の高さより高くあり得る。このような場合、カバーシート17またはベースシート15は、わずかに隆起し得る。あるいは、カバーシート17の一部が、マイクロチップ35を収容するようにくり抜かれ得る。
【0019】
一実施形態において、シートアセンブリ11は、接着剤37をベースシート15に塗布し、次いでマスクシート19をこのベースシート15に接着することによって組み立てられる。ウインドウ21は、一般に、シートアセンブリ11の組み立ての前に、マスクシート19から切り抜かれる。次いで、電子回路25が、ラベルアプリケータを使用してウインドウ21に挿入され得る。あるいは、この電子回路25は、ベースシート15に適用され得、次いで、マスクシート19がベースシート15に接着され得、ここで、ウインドウ21はこの電子回路25の周りに配置される。いずれの場合でも、電子回路25の断面フットプリントは、ウインドウ21内に嵌るように作製され得る。次いで、接着剤37がカバーシート17および/またはマスクシート19に塗布され、そしてこのカバーシート17がマスクシート19に接着され、その結果、電子回路25が、保護ポケット23内に完全に収容される。接着剤を含まない領域41がカバーシート17の内側表面上に形成され得、その結果、この接着剤はマイクロチップ35と接触しない。従って、この電子回路25は、ベースシート15と接着し、カバーシート17とは接着しない。他の実施形態において、電子回路25は、カバーシート17およびベースシート15の両方、またはカバーシート17のみに接着される。電子回路25はまた、電子回路25を固定するための接着剤を全く使用することなく保護ポケット23内に配置され得る。
【0020】
複数の電子回路25を有する複数の保護ポケット21を利用する、図1および4に示されるような実施形態において、シートアセンブリ11を複数のサブアセンブリ41に分離するための準備がなされ、各サブアセンブリは、保護ポケットに囲まれた電子回路25を備え、それにより、別々のRFIDラベルまたはタグを生成する。この目的のために、シートアセンブリ11は、分離線43を備え得る。この分離線43は、例えば、見事にダイカットであり得るか、または切り口および結び目を備え得る。分離線43は、接着結合工程後、シートアセンブリ11へと切断され得る。図1、3および4の実施形態において、1つの垂直分離線および水平分離線43は、カバーシート17、マスクシート19、およびベースシート15の全てにわたって切断されて、シートアセンブリを、各々保護ポケット23に囲まれた電子回路25を有する4つのサブアセンブリに分離する。
【0021】
次いで、完成したシートアセンブリ11は、先に記載されたように、図1のプリンター13に通されて、カバーシート17上にそれぞれの注文にあった種々の印刷を提供し得る。レーザープリンター13は、画像をシートアセンブリ11上に印刷し得、その結果、各々のサブアセンブリ41は、その他のサブアセンブリ41と同じ画像または異なる画像を有する。図3は、レーザープリンター13を通過した後のシートアセンブリ11の上面図である。各々のサブアセンブリ41は、その上に印刷された異なる画像を有する。この例において、サブアセンブリ41は、乗用車のダッシュボード上で使用され、各々は、その上に印刷された異なる乗用車を有する。シートアセンブリ11上に印刷されるべき特定の設計は、レーザープリンター13と繋がれたコンピューターによって制御され得る。
【0022】
印刷後、シートアセンブリ11は分離線43に沿って分離され、複数のレーザー印刷(imprint)されたRFIDラベルまたはタグを形成する。特に、これらのラベルは、上述の接着結合工程にさらなる工程を加えることによって製造され得る。さらなる接着層が、ライナー層に沿ってベースシート15の外側に加えられ得、このライナー層がさらなる接着層を覆っている。従って、レーザー印刷されたRFIDラベルの分離後、ライナー層が背面から取り外されて、接着層を露出し得、そしてこのラベルは所望の対象に接着され得る。あるいは、接着層およびライナー層は、カバーシート17に貼り付けられ得る。
【0023】
図2に模式的に示される外部トランシーバー31は、当該分野で公知のアンテナおよび読み取り機を備え得る。この外部トランシーバー31はまた、別個の送信機、受信機および読み取り機を備え得る。外部トランシーバー31は、電子回路25に命令45を送信し、そして電子回路25からの応答29を受信する。電子回路25は、トランスポーダーとして機能する。電子回路25からの応答は、識別情報であり得る。識別情報は、マイクロチップ35に保存され、かつIDコードであり得るか、またはマイクロチップ35は、データ担体として使用され得、そして、情報がその場でマイクロチップ35に書き込まれ、そして最新となる。マイクロチップ35が受動デバイスであることは有利であり、その結果、マイクロチップ35は、RFIDラベルまたはタグのサイズおよび重量を増加させ、そしてこれらの寿命を短くするバッテリーを必要としない。しかし、ボード上バッテリーまたは他の電力供給源は、他の実施形態において所望され得る。
【0024】
本発明のRFIDラベルまたはタグは、多くの適用において使用され得る。例えば、RFIDラベルまたはタグは、支払いシステムの一部として使用され得る。外部トランシーバー31の読み取り機は、識別情報および対応する顧客情報のデータベースと通信し得、その結果、支払いが、顧客と支払いシステムとの間で手配され得る。
【0025】
本発明のRFIDラベルまたはタグはまた、セキュリティシステムの一部として使用され得、このセキュリティシステムは、外部トランシーバー31が、RFIDラベルまたはタグからの識別情報を受信した場合に、警備員に通知するための指示器を有する。
【0026】
本発明のRFIDラベルまたはタグは、これらを使用してシステムへ識別情報を送信することによって、例えば、製品認証、チケット販売、ライブラリ管理および供給チェーン管理適用のような適用のためのシステムにさらに使用され得る。
【0027】
さらに別の適用において、本発明のRFIDラベルまたはタグは、マイクロチップ35によって品目に提供される、レーザープリンター適用の画像および識別情報に対応する出荷ラベルまたはタグとして使用され得る。
【0028】
本発明のRFIDラベルまたはタグは、高周波数範囲での操作に限定されないことが理解されるべきである。これらはまた、他の電磁気周波数を使用して操作し得る。さらに、これらは、音響または異なる型の照射を使用して、保護ポケット23と外部トランシーバー31との間で通信し得る。本発明はまた、本明細書に記載された3つのシート以外にさらなるシートを利用し得る。例えば、4以上の紙のシートが使用され得る。さらに、本発明は、紙のシート以外の材料を使用して、シートアセンブリ11を形成し得る。例えば、プラスチックシートが代わりに使用され得る。本発明はまた、レーザープリンターとの使用に限定されない。他の型の印刷(例えば、インクジェット、ドット−マトリクスまたはウェブ印刷)が代わりに使用され得、そして保護ポケット23はなお、電子回路25を保護するように機能し得る。また、電子回路25は、上記の方向以外の方向で保護ポケット23に配置され得る。
【0029】
他の実施形態が利用され得、そして構造的および機能的な変化が、本発明の範囲から逸脱することなくなされ得ることが理解されるべきである。本発明の実施形態の前述の説明は、例示および説明の目的のために存在する。開示された正確な形態に対して排他的であることも、本発明を限定することも意図されない。従って、多くの改変およびバリエーションが、上記の教示に照らして可能である。それゆえに、本発明の範囲は、詳細な説明に限定されないことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、プリンターに通す前および後のレーザープリンターおよびシートアセンブリの透視図を示す。
【図2】図2は、RFIDタグまたはラベルの「保護ポケット」の線横断面図である。
【図3】図3は、RFIDタグまたはラベルシートアセンブリの上面図である。
【図4】図4は、RFIDタグまたはラベルシートアセンブリの分解透視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷可能な電子シートアセンブリを形成する方法であって、該方法は、以下の工程:
上部層、底部層、および中間層を有するシートアセンブリを形成する工程であって、ここで、該中間層中に、該中間層の厚さとおよそ同じか、またはそれ未満の高さを有する電気回路を受容するための少なくとも1つの開口部を有する、工程;
該3つの層を1つに結合して、15,000分の1インチ未満の厚さの可撓性シートを形成する工程であって、該シートが、約8.5×11インチ、またはA−4用紙のサイズである、工程;
該シートアセンブリを熱および圧力に供するレーザープリンターを使用して、該シート上に印刷する工程;
該シートを切断して、各々が少なくとも1つの該電気回路を備える、小さなサイズの多層アセンブリにする工程;
その後、高周波数のR.F.信号を該小さなサイズのアセンブリに印加する工程、
を包含する、方法。
【請求項2】
画像化可能な電気的識別シートアセンブリであって、該シートアセンブリが、以下:
ベースシート;
レーザープリンターが印加する画像が、該シートアセンブリを該レーザープリンターの印刷経路を通過させることによって、その上に形成される、カバーシート;
その中にウインドウを有するマスクシートであって、該マスクシートが、該ベースシートと該カバーシートとの間に接合されてウインドウ内に保護ポケットを形成し、該保護ポケットが、該保護ポケット内にその全体が接合される電気回路を、該カバーシート上に画像を印刷する場合にレーザープリンターによって適用される熱および圧力から保護するためものである、マスクシート;および
電気回路から保護ポケットの外にある外部の受信機へと識別情報を通信するための、該保護ポケット内にある伝送デバイス、
を有する、シートアセンブリ。
【請求項3】
前記マスクシート中にさらなるウインドウをさらに含むことで、保護ポケットを形成し、該保護ポケットが、該保護ポケット内に全体が接合されるさらなる電気回路を保護するためのものである、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項4】
前記シートアセンブリを、各々が電気回路を包む保護ポケットを含む多数のサブアセンブリに分離するために、前記シートアセンブリ中に形成される分離ラインをさらに含む、請求項3に記載のシートアセンブリ。
【請求項5】
前記分離ラインが型抜きされる、請求項4に記載のシートアセンブリ。
【請求項6】
前記伝送デバイスが、電気回路の一部を形成するアンテナである、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項7】
前記電気回路の断面フットプリントが、前記マスクシート中のウインドウ内に適合する、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項8】
前記マスクシートおよび前記電気回路に接合された前記ベースシート上に永久接着剤をさらに含む、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項9】
前記マスクシートに接合した前記カバーシート上に永久接着剤をさらに含む、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項10】
該シートアセンブリを目的物にラベルとして接着するために、該シートアセンブリの外表面上に接着剤をさらに含む、請求項8に記載のシートアセンブリ。
【請求項11】
前記シートアセンブリが、レーザープリンタに給紙するために、15,000分の1インチ未満の厚さであり、約8.5×11インチ、またはA−4用紙のサイズである、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項12】
前記ベースシートおよび前記カバーシートが、20ポンドのボンド紙である、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項13】
前記マスクシートが、約60ポンドボンド紙〜約80ポンドボンド紙の範囲内の紙から形成される、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項14】
前記電気回路が、高周波識別トランスポーダーである、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項15】
前記高周波識別トランスポーダーが、受動的デバイスである、請求項14に記載のシートアセンブリ。
【請求項16】
料金支払いシステムであって、該料金支払いシステムが、以下:
請求項2に記載の画像化可能な電子識別シートアセンブリ;および
外部受信機からの情報を受信し、その結果、料金支払いが、消費者と該料金支払いシステムとの間で取り決められ得るための、識別情報および対応する消費者情報のデータベース、
を含む、料金支払いシステム。
【請求項17】
外部受信機が、請求項2に記載の電子認識シートアセンブリから認識情報を受信した場合に、セキュリティ担当者に通報するための標示器を含む、セキュリティシステム。
【請求項18】
製品許可、チケット販売、蔵書管理およびサプライチェーン管理への適用からなる適用の集合のうちの1つのためのシステムであって、請求項2に記載の電子認識シートアセンブリが、認識情報を該システムに伝送する、システム。
【請求項19】
該各サブアセンブリが、出荷標識であって、レーザープリンターが印加する画像および認識情報の両方が、商品に対応する、請求項4に記載のシートアセンブリ。
【請求項20】
電磁波が高周波である、請求項2に記載のシートアセンブリ。
【請求項21】
画像化可能な電子認識シートアセンブリを形成するための方法であって、該方法が、以下の工程:
少なくとも1つの電気回路を、シートアセンブリ中の保護ポケット内に接合する工程であって、該保護ポケットが、ベースシート、カバーシート、およびマスクシートを1つに接合することで形成され、ここで、該マスクシートが、該電気回路を組み立てるために該マスクシート中に少なくとも1つのウインドウを有し、ここで、該シートアセンブリが、標準的レーザープリンターのプリント経路を通過するために十分に薄い厚さを有する、工程;
該シートアセンブリを熱および圧力に供するレーザープリンターを使用して、該シートアセンブリ上に印刷する工程;ならびに
後で、電磁波を使用して、該保護ポケット内の該電気回路と通信し、認識情報を得る工程、
を包含する、方法。
【請求項22】
さらなる電気回路を、前記マスクシート中のさらなるウインドウから形成されたさらなる保護ポケット中に接合する工程をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記シートアセンブリをレーザープリンターの印刷経路を通過させる工程および、前記カバーシート上にレーザープリンターが印加する画像を印刷する工程をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記保護ポケット内の前記電気回路の伝送部分によって伝送される電磁波を使用して、保護ポケットの外部の受信機と通信する工程をさらに包含する、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記シートアセンブリを、各々が電気回路を包む保護ポケットを含む多数のサブアセンブリに分離するために、前記シートアセンブリ中に形成される分離ラインをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
分離ラインを型抜きする工程をさらに包含する、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
分離ラインに沿って前記シートアセンブリを、各々が電気回路を包む保護ポケットを含む多数のサブアセンブリに分離する工程をさらに包含する、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
レーザープリンターが印加する画像を有する前記シートアセンブリを、前記分離ラインに沿って前記シートアセンブリを分離することによって、多数のサブアセンブリに分離する工程をさらに包含する、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記各サブアセンブリが、前記シートアセンブリをレーザープリンターの印刷経路を通過させて、前記カバーシート上にレーザープリンターが印加する画像を印刷する工程の間に印加された、レーザープリンターが印加する画像を有する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの電気回路を保護ポケット中に接合する工程が、前記ベースシート、前記カバーシート、前記マスクシートおよび前記少なくとも1つの電気回路上に永久接着剤を配置する工程をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項31】
前記電気回路を前記保護ポケット中に接合する前記工程が、永久接着剤を使用して、該電気回路を前記ベースシートに接合する工程をさらに包含する、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記シートアセンブリを目的物にラベルとして接着させるために、該シートアセンブリの外部表面上に接着剤を配置する工程をさらに包含する、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記保護ポケット内の前記電気回路の伝送部分によって伝送される電磁波を使用して、保護ポケットの外部の受信機と通信する工程をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項34】
前記保護ポケットの外の外部受信機において、識別情報を受信する工程をさらに包含する、請求項21に記載の方法。
【請求項35】
前記通信する工程が、保護ポケットの外部の伝送デバイスから前記電気回路へと電磁波を伝達する工程、該電磁波を使用して、前記電気回路に電気を供給する工程、および該電気回路の伝送部分から前記保護ポケットの外の受信機へと識別情報を伝送する工程によって達成される、請求項21に記載の方法。
【請求項36】
前記電磁波が高周波である、請求項21に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2005−523529(P2005−523529A)
【公表日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−586821(P2003−586821)
【出願日】平成15年4月18日(2003.4.18)
【国際出願番号】PCT/US2003/012349
【国際公開番号】WO2003/090151
【国際公開日】平成15年10月30日(2003.10.30)
【出願人】(504390230)エーブリー デニソン コーポレイション (1)
【Fターム(参考)】