説明

レーシングカートスタンド

【課題】レーシングカートの搭載時には全高を低くし、移動時にレーシングカートスタンドの高さを最適の位置に変更することによって作業員1名の操作だけでレーシングカートの搭載と移動を行うことを可能とし、しかもレーシングカートの落下事故を防止して操作性と安全性を高めたレーシングカートスタンドを提供することを目的とする。
【解決手段】側面視X字状に軸支して回動自在としたフレーム(1a+1b)を対向させて配置し、対向するフレーム(1a+1b)の上端部間に一対の上部支持フレーム2a,2bを平行に掛け渡し、一方側の上部支持フレーム2aにクッション材7を配設するとともに、他方側の上部支持フレーム2bに回転ローラ8を回動自在に配設し、上部支持フレーム2a,2b間にレーシングカート15を載置可能としたレーシングカートスタンドを基本構成としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレーシングカートを搭載して移動させるための移動台や,チューニングとか清掃等の各種メンテナンス作業を実施するための作業台としてのレーシングカートスタンドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
レーシングカートは専用のサーキットでスピードを競い合う一人乗りレーシングマシンであって、鋼管を組み合わせたフレーム上にエンジン,シート,ステアリング,ペダルが取り付けられており、タイヤは5インチ径のホイルに組み付けられるレーシング用のスリックタイヤがフレームにダイレクトに装着されている。全重量は約70kgである。
【0003】
このレーシングカートは道路交通法により公道を自走することができないため、サーキットまではトラックやワンボックスカー等の一般車両に積載して運搬されている。更にサーキット内においても駐車場からピットまで移動させたり、コース内等で故障等の原因により移動させるケースがあり、レーシングカートの殆どが手押し移動が不可能なため、レーシングカートスタンド上に搭載して移動する手段が一般に用いられている。また、チューニングとか清掃等の各種メンテナンス作業を実施するための作業台としてもレーシングカートスタンドが使用されている。
【0004】
従来これらの移動台や作業台としてのレーシングカートスタンドは、例えば図10に示したように、鋼材でなるフレーム1を2本ずつ側面視X字状に組み合わせた交差部をボルト5で固着した骨組を対向させて配置し、対向するフレーム1間に夫々一対の上部支持フレーム2と下部支持フレーム3を平行に橋絡した状態に掛け渡し、上部支持フレーム2の表面にクッション材7を配設している。そして、載置するレーシングカートの重量に耐えるように、ボルト5で固着したフレーム1をそれぞれチェーン25によって連結するとともに、下部支持フレーム3の下方位置にキャスター4を取り付けたものが使用されている。このレーシングカートスタンドの一対の上部支持フレーム2の上に係員2名でレーシングカートの前後を持ち上げて搭載してから移動や各種作業に供している。
【0005】
上記に関して特許文献1には、レーシングカートを乗せたり下ろしたりする際の作業を容易にしたレーシングカートスタンドを提供することを目的として、レーシングカートを載置する載置機構と載置機構の移動用の搬送機構と、前記搬送機構と前記載置機構との間に設けられたリンク機構とを有してなり、前記リンク機構は、その搬送機構側の端部を中心として前記載置機構を第1の方向に回動し前記搬送機構に対して略垂直に位置させる第1の位置と、その載置機構側の端部を中心として前記載置機構を前記第1の位置から前記第1の方向と逆の第2の方向に回動し前記搬送機構に対して略水平に位置させる第2の位置との間で、前記載置機構を移動させるものであり、前記第1の位置において、前記載置機構によりレーシングカートの一部を仮保持し、この状態で前記リンク機構を前記第1の位置から前記第2の位置に移動させることで前記載置機構上にレーシングカートを載置するようにしたレーシングカートスタンドが開示されている。
【0006】
更に特許文献2には、レーシングカートを搭載して移動させる際のレーシングカートの落下事故を防止するとともに持ち運ぶ時に不用意に開脚して人や物品に当たることを防止することを目的として、同じ長さの2本の棒材を、回転軸を介して開脚可能に接続したX字状支持部材の対向する上端部をそれぞれ直線状に形成して、上部接続部材の内側寄りに幅が狭くなるよう接続すると共に、その対向する下端部は上記下部接続部材の外側長さ方向に湾曲させて、上記下部接続部材の外側端部と合致するよう接続し、上記上部接続部材の外側両端部に、搭載したレーシングカートがずれ落ちるのを防止するとともに上記緩衝部材を上部接続部材に固定するための固定係止部材を設け、更に対向する上部接続部材の所定の位置には、ベルト部材の端部を係止するベルト部材係止金具をそれぞれ備え、上記X字状支持部材の下端部にそれぞれ備えたキャスターは、X字状支持部材の開脚方向の一方側に大径のキャスターを固定して取り付け、他方側には小径のキャスターを回動自在に取り付けると共に、当該小径のキャスターは、X字状支持部材を閉脚したときに、小径のキャスターのタイヤ面が上記下部接続部材に嵌合してX字状支持部材の閉脚状態で固定するよう構成したレーシングカートスタンドが開示されている。
【0007】
【特許文献1】特開平11−189159号公報
【特許文献2】実開平5−82724号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記図10に示したようなフレーム1を2本ずつ組み合わせて交差部をボルト5によって固定するとともに、フレーム1をチェーン25で連結したことによって側面視がX字状の骨組を構成したレーシングカートスタンドは、該レーシングカートスタンドの高さが固定されてしまうため、個々の作業員の身長とのバランスが取りにくくなって移動性や作業性が低下しやすく、更に運搬用の一般車両からレーシングカートスタンドに移す際にもレーシングカートスタンドと運搬用の一般車両の床との間に高低差があり、最低でも作業員2名でレーシングカートの前後を持ち上げて積み込みと積み降ろしを行わなければならないため、作業性が悪いという課題がある。
【0009】
同様に高さが固定しているため、一対の上部支持フレーム2の間隔を調節して搭載するレーシングカートのバランスを取ることができず、又レーシングカートの下部にあるボスとかネジ等の突起物を避けて各種作業に適したバランスのよい位置に搭載することが困難である。そのため、レーシングカートの動作が不安定になる難点があり、最悪の場合にはレーシングカートがレーシングカートスタンドから落下する惧れが生じる。これらの問題は前記特許文献1,2による技術手段によっても解消されていない。
【0010】
更に、前記特許文献1のレーシングカートスタンドは、レーシングカートを搭載したり降ろす際の操作性を高めることができるが、レーシングカートスタンド自体の高さを調節することはできない。また、特許文献2のレーシングカートスタンドは該レーシングカートスタンドからのレーシングカートの落下を防止する効果が得られるが、特許文献1と同様にレーシングカートスタンド自体の高さを調節する機構は配備されていない。
【0011】
そこで本発明は上記従来のレーシングカートスタンドが有している各種の課題を解消して、レーシングカートの搭載時には該レーシングカートスタンドの全高を低くし、移動時や各種作業時にレーシングカートスタンドの高さを最適の位置に変更することによって係員1名の操作だけでレーシングカートの搭載と移動及び最適の状態での各種作業を行うことを可能とし、しかもレーシングカートの落下事故を防止して操作性と安全性を高めたレーシングカートスタンドを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は上記目的を達成するために、側面視X字状に軸支して回動自在としたフレームを対向させて配置し、対向するフレームの上端部間に一対の上部支持フレームを平行に掛け渡し、一方側の上部支持フレームにクッション材を配設するとともに、他方側の上部支持フレームに回転ローラを回動自在に配設し、上部支持フレーム間にレーシングカートを載置可能としたレーシングカートスタンドを基本として提供する。
【0013】
そして、対向するフレームの下端部間に一対の下部支持フレームを平行に掛け渡し、一方側の下部支持フレームに螺子軸が貫通螺合される回転ボスを固着する一方、他方側の下部支持フレームに前記螺子軸の他方側が貫通螺合されるナットボスを固着した構成、対向するフレームの下端部間に一対の下部支持フレームを平行に掛け渡し、一方側の下部支持フレームにハンドルで回動する螺子軸が貫通螺合される回転ボスを固着する一方、他方側の下部支持フレームに前記螺子軸の他方側が貫通螺合されるナットボスを固着した構成を提供する。
【0014】
また、螺子軸の回転操作により、側面視X字状のフレームの全高を任意に調節可能とした構成、ナットボスから螺子軸を脱着自在とし、螺子軸をナットボスから取り外すことにより、側面視X字状のフレームを略直線状に折りたたみ可能とした構成、下部支持フレームの下方位置にキャスターを取り付けた構成、及び前記回転ローラは断面略正方形,断面円形もしくは断面多角形のローラを用いた構成を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によって得られたレーシングカートスタンドによれば、該レーシングカートスタンドの高さが調節自在であり、任意の高さに固定できるため、作業員の身長に応じてバランスのとれた最適の高さに設定することができ移動性や作業性が向上する。そして、レーシングカートの搭載時には該レーシングカートスタンドの全高を低くし、移動時にレーシングカートスタンドの高さを最適の位置に変更することによって係員1名だけでレーシングカートの搭載と移動を行うことができる。また、レーシングカートスタンドにレーシングカートを搭載した際の重心位置の移動がないので、バランス的にも安定しており、レーシングカートの下部にボスとかネジ等の突起物があるケースでも上部支持フレームが突起物に乗り上げて動作上の障害となったりレーシングカートがレーシングカートスタンドから落下する惧れがない。更に、レーシングカートスタンドの高さ調節機構の取り外しが可能であって、不使用時やレーシングカートスタンド自体の搬送時にワンタッチでコンパクトに折りたたむことができて、操作性と安全性を高めたレーシングカートスタンドを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下図面に基づいて本発明にかかるレーシングカートスタンドの最良の実施形態を、前記従来の構成と同一の構成部分に同一の符号を付して説明する。
【0017】
図1は本実施例で用いるレーシングカートスタンド20を全体的に示す斜視図、図2は同側面図であり、図中の1a,1bは鋼材でなる直線状のフレームであって、このフレーム1a,1bを2本ずつ組み合わせて側面視がX字状になるように構成し、該フレーム1a,1bの交差部を軸体6により回転自在に軸支して左右対象な2組のX字状フレーム(1a+1b)を構成する。このX字状フレーム(1a+1b)を対向させて配置し、対向するX字状フレーム(1a+1b)のフレーム1a,1aの上端部間を上部支持フレーム2aにより、又フレーム1b,1bの上端部間を上部支持フレーム2bにより橋絡した状態に掛け渡す。そして、一方側の上部支持フレーム2aにクッション材7を配設し、他方側の上部支持フレーム2bを覆蓋するように3個の回転ローラ8を回動自在に配設して上部支持フレーム2a,2b間にレーシングカートを載置可能にする。図示例では回転ローラ8は断面略正方形となっているが、断面円形もしくは多角形のローラを用いることもできる。
【0018】
更にフレーム1a,1aの下端部間を下部支持フレーム3aにより、又フレーム1b,1bの下端部間を下部支持フレーム3bにより橋絡した状態に掛け渡す。この一体の下部支持フレーム3a,3bの下面両端部にキャスター4をそれぞれ取り付ける。また、下部支持フレーム3aの上面中央部に螺子軸9が貫通螺合される回転ボス10を固着する。9aは螺子軸9を回転操作するハンドル12(図3参照)を挿通するための金具である。他方側の下部支持フレーム3bの上面中央部には上記螺子軸9の他方側が貫通螺合されるナットボス11を固着する。
【0019】
よって、ハンドル12を時計方向に回転操作して螺子軸9を回転させることにより、平行に配置した上部支持フレーム2aと2b、下部支持フレーム3aと3bが接近し、レーシングカートを載置する上部支持フレーム2aと2bの高さが高くなる。ハンドル12を反時計方向に回転操作して螺子軸9を回転せることにより、上部支持フレーム2aと2b、下部支持フレーム3aと3bが離反し、レーシングカートを載置する上部支持フレーム2aと2bの高さが低くなる。なお、螺子軸9は任意の位置で停止するストッパ機構を有している。
【0020】
図2に示したように、ナットボス11の側部はブラケット11aとなっており、螺子軸9側に嵌合固定された支持部材9bのバー9cがブラケット11aの孔部11bに脱着自在となっている。よって、孔部11bよりバー9cを取り外すことにより、螺子軸9を矢印C方向へ取り外し、上部支持フレーム2aと2b、下部支持フレー3aと3bが接近するようにフレーム1a,1bを軸体6を中心として回動させることにより、レーシングカートスタンド20を図2に示す側面視X字状の状態から図3に示す略直線状の状態まで折りたたむことが可能である。そのため、不使用時やレーシングカートスタンド20そのものの移動時には場所を取ることがない。
【0021】
かかる構成のレーシングカートスタンド20の使用時の態様を以下に説明する。図4に示すレーシングカート15をレーシングカートスタンド20上に搭載して、駐車場からピットまで移動させたり、コース内での故障等の原因で移動させる際には、前記ハンドル12の反時計方向への回転操作によってレーシングカートスタンド20のフレーム1a,1bが水平方向に近い姿勢になるようにセットする。この操作によってレーシングカートスタンド20自体の車高が最も低い状態にあるため、係員1名の手操作によってレーシングカート15のフロントF側を持ち上げて、レーシングカートスタンド20の一方側のフレーム1a,1aの上部支持フレーム2aに配設されたクッション材7をレーシングカート15の適宜位置,図示例では後輪16の近傍位置に当接させることができる。
【0022】
次に図5に示したようにレーシングカート15のフロントF側を下げて、レーシングカートスタンド20のフレーム1b,1bの上部支持フレーム2bを被覆する部位に配設された回転ローラ8をレーシングカート15の適宜位置,図示例では前輪17の近傍位置に当接させることによってレーシングカートスタンド20上へのレーシングカート15の搭載を完了する。
【0023】
そして図6に示したように係員がハンドル12を時計方向に回転操作することにより、下部支持フレーム3aの上面中央部に固着された回転ボス10と下部支持フレーム3bの上面中央部に固着されたナットボス11間に貫通螺合された螺子軸9の作用によってレーシングカートスタンド20のフレーム1a,1bが徐々に立ち上がり、レーシングカート15が適度な高さにまで上昇する。この状態で係員1名だけでキャスター4を利用してレーシングカート15をサーキットからコース外に移動させることができる。あるいは、各種メンテナンス作業に適した高さに停止させて作業を行うことができる。レーシングカートスタンド20の高さは、ハンドル12の回転操作を任意の位置で停止することによって自在に調節することができる。
【0024】
上記の動作時に、図7に示したようにレーシングカート15側の下部にボスとかネジ等の突起物19があるケースを想定する。即ち、レーシングカートスタンド20のフレーム1a,1bが徐々に立ち上がると当然上部支持フレーム2aに配設されたクッション材7と上部支持フレーム2bに配設された回転ローラ8間の距離が短縮されるが、図8,図9に示したようにフレーム1bの上端部にある上部支持フレーム2bを被覆する部位に配設された回転ローラ8が自在に回動して突起物19をスムーズに乗り上げて移転することが可能であり、突起物19が動作上の障害となる事態は生じない。図示例では回転ローラ8の断面形状を略正方形としたことにより、該回転ローラ8とレーシングカート15とが面接触となるため、操作上の安定性を高めることができる。チューニングとか清掃等の各種メンテナンス作業を実施する場合も同様にして、任意の高さに調節してレーシングカートを作業者に最適の高さに保持することができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
以上詳細に説明したように、本発明はレーシングカートスタンドの高さが調節自在であるため、レーシングカートの搭載時にはレーシングカートスタンドの全高を低くし、移動時にレーシングカートスタンドの高さを最適の位置に変更することによって係員1名だけでレーシングカートの搭載と移動を行うことができる上、レーシングカートスタンドにレーシングカートを搭載した際の重心位置の移動がなく、バランス的にも安定してレーシングカートがレーシングカートスタンドから落下する惧れはなく、操作性と安全性を高めたレーシングカートスタンドを提供することができるので、駐車場からピットまで移動させたり、コース内での故障等の原因で移動させるためのレーシングカートの移動台として、或いはチューニングとか清掃等の各種メンテナンス作業を実施するための作業台としてのレーシングカートスタンドに広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明にかかるレーシングカートスタンドを全体的に示す斜視図。
【図2】図1の側面図。
【図3】フレームを折り畳んだ状態を示す側面図。
【図4】本発明にかかるレーシングカートスタンドの使用時の動作態様を示す側面図。
【図5】レーシングカートスタンドの使用時の他の動作態様を示す側面図。
【図6】レーシングカートスタンドの使用時の他の動作態様を示す側面図。
【図7】レーシングカートの一部分を示す概要図。
【図8】レーシングカートスタンドの使用時の動作態様を示す要部拡大図。
【図9】レーシングカートスタンドの使用時の動作態様を示す要部拡大図。
【図10】従来のレーシングカートスタンド例を示す斜視図。
【符号の説明】
【0027】
1a.1b…フレーム
2a,2b…上部支持フレーム
3a,3b…下部支持フレーム
4…キャスター
6…軸体
7…クッション材
8…回転ローラ
9…螺子軸
9a…金具
9b…支持部材
9c…バー
10…回転ボス
11…ナットボス
12…ハンドル
15…レーシングカート
19…突起物
20…レーシングカートスタンド
25…チェーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面視X字状に軸支して回動自在としたフレームを対向させて配置し、対向するフレームの上端部間に一対の上部支持フレームを平行に掛け渡し、一方側の上部支持フレームにクッション材を配設するとともに、他方側の上部支持フレームに回転ローラを回動自在に配設し、上部支持フレーム間にレーシングカートを載置可能としたことを特徴とするレーシングカートスタンド。
【請求項2】
側面視X字状に軸支して回動自在としたフレームを対向させて配置し、対向するフレームの上端部間に一対の上部支持フレームを平行に掛け渡し、一方側の上部支持フレームにクッション材を配設し、他方側の上部支持フレームに回転ローラを回動自在に配設して上部支持フレーム間にレーシングカートを載置可能にするとともに、対向するフレームの下端部間に一対の下部支持フレームを平行に掛け渡し、一方側の下部支持フレームに螺子軸が貫通螺合される回転ボスを固着する一方、他方側の下部支持フレームに前記螺子軸の他方側が貫通螺合されるナットボスを固着したことを特徴とするレーシングカートスタンド。
【請求項3】
側面視X字状に軸支して回動自在としたフレームを対向させて配置し、対向するフレームの上端部間に一対の上部支持フレームを平行に掛け渡し、一方側の上部支持フレームにクッション材を配設し、他方側の上部支持フレームに回転ローラを回動自在に配設して上部支持フレーム間にレーシングカートを載置可能にするとともに、対向するフレームの下端部間に一対の下部支持フレームを平行に掛け渡し、一方側の下部支持フレームにハンドルで回動する螺子軸が貫通螺合される回転ボスを固着する一方、他方側の下部支持フレームに前記螺子軸の他方側が貫通螺合されるナットボスを固着したことを特徴とするレーシングカートスタンド。
【請求項4】
螺子軸の回転操作により、側面視X字状のフレームの全高を任意に調節可能とした請求項2又は3記載のレーシングカートスタンド。
【請求項5】
ナットボスから螺子軸を脱着自在とし、螺子軸をナットボスから取り外すことにより、側面視X字状のフレームを略直線状に折りたたみ可能とした請求項2,3又は4記載のレーシングカートスタンド。
【請求項6】
下部支持フレームの下方位置にキャスターを取り付けた請求項2,3,4又は5記載のレーシングカートスタンド。
【請求項7】
前記回転ローラは断面略正方形,断面円形もしくは断面多角形のローラを用いた請求項1,2,3,4,5又は6記載のレーシングカートスタンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−206003(P2006−206003A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−24146(P2005−24146)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(505038955)
【Fターム(参考)】