説明

レール欠線部検出装置

【課題】鉄道レールを走行する車両に搭載可能で、分岐器の欠線部を検出するレール欠線部検出装置を提供する。
【解決手段】1つのレールに対応して互いに離間して複数配置され、且つレールに上方から対向してレールが存在するか否かに相当するいずれかの検知信号を出力するように構成された少なくとも3つのセンサ14a、14b、14cと、これらのセンサ14a、14b、14cからの検知信号の組み合わせによって、欠線部であるか否かを判定する信号処理回路と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道レールを走行する車両に搭載可能で、分岐器の欠線部を検出するレール欠線部検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道レールを分岐させるための分岐器には、車輪のフランジが通過することができるように欠線部といわれる隙間が存在する。
【0003】
通常の車両の車輪が通過する際には、車輪の直径に対して隙間が十分に小さいために、この隙間に落下することなく通過することができる。これに対して、検測車両に搭載される検査機器またはそれに付随する機器またはローラ等の部品の中には、この隙間に落下してしまうものがある。
【0004】
例えば、検測車両として探傷車両を例にとると、探傷車両にはレールの欠陥を検出するための探傷装置が搭載されており、この探傷装置のセンサは、レールの頭頂面に対して確実に接触するように、付勢手段によって常時レールの頭頂面に向かって付勢されている。そのため、欠線部を通過する際に、欠線部に落下してセンサが損傷する問題がある。
【0005】
このように機器が欠線部に落下する問題を解決するためのものとしては、特許文献1に記載する分岐器通過機構が知られている。この特許文献1では、基準ビームに欠線部に落下する可能性のある測定用接触子が設けられており、さらに基準ビームには測定用接触子から長手方向に離間して欠線部通過用ローラが設けられている。欠線部に差し掛って、測定用探触子が欠線部に入ると、欠線部通過用ローラが被測定レールに近づき接触して、測定用接触子が欠線部に落下することを防止するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第2759327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に示されるような分岐器通過機構は適用できる構造が限定されて汎用性に欠ける、という課題がある。また、欠線部において接触子がある程度落ち込むことを防ぐことができず、事前に欠線部を検出して対処することができない、という課題がある。
【0008】
本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、汎用性があり、且つ、欠線部を検出して事前の対処を可能にすることができるレール欠線部検出装置を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、レールを走行する車両に搭載可能で、レールの分岐器の欠線部を検出するレール欠線部検出装置であって、
1つのレールに対応して互いに離間して複数配置され、且つレールに上方から対向してレールが存在するか否かを表すいずれかの検知信号を出力するように構成された少なくとも3つのセンサと、
前記少なくとも3つのセンサからの検知信号の組み合わせによって、欠線部であるか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
前記少なくとも3つのセンサは、その中から選択された2つのセンサからなる第1のセンサ対の相対配置が、レールの幅方向に離間し、その2つのセンサを結ぶ線がレールの長手方向に対して角度を持つように設定され、同時に、第1のセンサ対とは構成センサを完全に同一としない2つのセンサからなる第2のセンサ対の相対配置が、レールの幅方向に離間し、その2つのセンサを結ぶ線がレールの長手方向に対して角度を持ち、その角度が第1のセンサ対によって形成される角度と反対の角度になるように設定されていることを特徴とする。
【0011】
前記判定手段は、第1のセンサ対及び第2のセンサ対のいずれか一方のセンサ対を構成する2つのセンサからの検知信号が両方ともにレールが非存在であることを表す場合に、欠線部であると判定することを特徴とする。
【0012】
前記判定手段は、第1のセンサ対及び第2のセンサ対を構成する2つのセンサからの検知信号が両方ともにレールが非存在であることを表す場合に、欠線部であると判定することを特徴とする。
【0013】
少なくとも1つのセンサは、レールの幅方向の一方側に、少なくとも2つのセンサは、レールの幅方向の他方側に配置されることを特徴とする。
【0014】
前記少なくとも3つのセンサは、レールの幅方向の一方側に配置されるセンサと他方側に配置されるセンサとで複数のセンサ対を構成しており、前記判定手段は、いずれかのセンサ対を構成する2つのセンサからの検知信号が両方ともにレールが非存在であることを表す場合に、欠線部であると判定することを特徴とする。
【0015】
前記判定手段は、前記レールの幅方向の一方側に配置されるセンサのみの検知信号がレールが非存在であることを表した場合、又は、前記レールの幅方向の他方側に配置されるセンサのみの検知信号がレールが非存在であることを表した場合には、欠線部ではないと判定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数のセンサからの検知信号の組み合わせによって、レールの欠線部を検出するために、欠線部の誤検出を防ぎつつ、自動的にレールの欠線部を検出することができる。このセンサを任意の車両に搭載することによって汎用性を持たせることができ、欠線部に車両が到達したことを検出することができるので、この検出結果をその後の様々な処理に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態によるレール欠線部検出装置の全体概略図である。
【図2】センサの配置例を表すケース本体の底面図である。
【図3】分岐器を表す平面図である。
【図4】図3の欠線部Gの拡大図である。
【図5】本発明のレール欠線部検出装置が欠線部に差し掛かった場合の一例を表す説明平面図である。
【図6】本発明のレール欠線部検出装置が欠線部に差し掛かった場合の他の例を表す説明平面図である。
【図7】信号処理回路の回路図の一例を表す図である。
【図8】センサの他の配置例を表すケース本体の底面図である。
【図9】図8の場合の信号処理回路の論理回路図である。
【図10】図8の例による本発明のレール欠線部検出装置が欠線部に差し掛かった場合を表す説明平面図である。
【図11】センサのさらに他の配置例を表すケース本体の底面図である。
【図12】図11の場合の信号処理回路の論理回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0019】
図1に示すように、レール欠線部検出装置10は、大まかに、車両に取り付けられる本体ケース12と、センサ14と、信号処理回路16と、出力装置18と、を備える。本体ケース12は、レールに上方から対向するように、レールの長手方向に平行に延びる長手方向12aとレールの幅方向に延びる短手方向12bとを備えている。本体ケース12の下側には、複数のセンサ14が取り付けられており、その検知領域が下方のレールの領域になるように配置される。
【0020】
センサ14としては、検知領域における物体、即ちレールの存在/不存在を検知することができるものであればよく、例えば、金属センサ(近接センサ)、距離センサ、光電センサ、と一般的に称されるものを使用することができ、その測定原理は任意の原理を利用可能である。好ましくは非接触に検出するものがよいが、欠線部への落ち込みが可能なセンサであれば、例えば欠線部への落ち込みを加速度等によって検出するものでもよい。
【0021】
センサ14は、少なくとも3つ設けることができ、その配置例としては、図2に示したように3つのセンサ14を配置する場合に、互いに長手方向12a、即ちレールの長手方向に離間し、且つ交互に短手方向12b、即ちレールの幅方向の側が変わるように配置されるとよく、少なくとも1つのセンサ14aは、レールの幅方向の一方側に、少なくとも2つのセンサ14b、14cは、レールの幅方向の他方側に配置される。そうして、レールの幅方向の一方側に配置されたセンサ14aと、レールの幅方向の他方側に配置されたセンサ14bまたは14cとの組み合わせによるセンサ対が構成される。
【0022】
より詳細に説明すると、複数のセンサ14の中から選択された2つのセンサ14a、14bからなる第1のセンサ対の相対配置が、本体ケース12の短手方向12b、即ちレールの幅方向に離間し、且つ、その2つのセンサ14a、14bを結ぶ線L1がレールの長手方向に対して角度θを持つように設定され、同時に、第1のセンサ対を構成する1つのセンサ14aを含む2つのセンサ14a、14cからなる第2のセンサ対の相対配置が、レールの幅方向に離間し、且つ、その2つのセンサ14a、14cを結ぶ線L2がレールの長手方向に対して角度−θを持ち、その角度が第1のセンサ対によって形成される角度と反対の角度になるように設定される。
【0023】
各センサ14からの検知信号は、信号処理回路16へと送出される。信号処理回路16は、センサ14からの検知信号によって欠線部か否かを判定し、欠線部であると判定した場合に欠線部検出信号を生成する判定手段を構成する。欠線部検出信号は、出力装置18へと送出される。出力装置18は、警報を鳴らす警報回路、警報表示を行う表示回路とすることができ、視覚的または聴覚的に欠線部であることを表示する手段とすることができるが、これに限るものではない。出力装置18は全く省略することも可能である。
【0024】
図3は分岐器を表し、図4はその欠線部Gの拡大図を表している。図3及び図4において、太線で示す部分はレール上を走行する車輪のフランジが通過する側を表している。欠線部においては、軌道が交差するために、交差部において屈曲する2つのレールR1、R2と、2つのレールR1、R2との延長線上にあって先端が尖ったレールR3とが設けられ、これらのレールR1とレールR3、レールR2とレールR3の間に車輪のフランジが通過するための隙間が形成されている。
【0025】
レールR1とレールR3との連続性、レールR2とレールR3との連続性を考慮すると、レールR1、R2の屈曲角度及びレールR3の先端の角度は、少なくとも局所的に見て、全て同じ角度φとなっていることが理想的である。
【0026】
以上のように構成されるレール欠線部検出装置10の作用を説明する。
【0027】
レール欠線部検出装置10は、検測車両等の先頭付近に配置されると好ましく、本体ケース12は、車両が走行する一対のレールの真上になるようにそれぞれ配置される。
【0028】
車両が欠線部でない通常のレール上を走行している場合、各センサ14の検知領域にはレールが存在しているために、各センサ14の検知信号はいずれもレールが存在していることを表す信号(存在信号という)となる。
【0029】
1つの本体ケース12が欠線部に差し掛かると、そのレールに対応する本体ケース12の各センサ14の一部の検知領域にはレールが存在しなくなるために、検知信号はレールが存在していないことを表す信号(非存在信号という)となる。
【0030】
ここで、図5に示すように、車両がレールR1からレールR3へと走行する場合(またはその逆)には、センサ14aと14bとが隙間の上方にあって非存在信号を出力し、センサ14cがレールの上方にあって存在信号を出力する状態が発生する(図5(b))。つまり、第1のセンサ対が非存在信号を出力する状態となる。
【0031】
また、図6に示すように、車両がレールR2からレールR3へと走行する場合(またはその逆)には、センサ14aと14cとが隙間の上方にあって非存在信号を出力し、センサ14bがレールの上方にあって存在信号を出力する状態が発生する(図6(b))。つまり、第2のセンサ対が非存在信号を出力する状態となる。
【0032】
従って、信号処理回路16は、各センサ14からの検知信号に基づき、上記状態を検出した場合に欠線部を検出したものと判定する。
【0033】
また、この例では、常にいずれかのセンサ14はレール上にあるように設定されているが、何らかの状況により全てのセンサ14が非存在信号を出力した場合にも、信号処理回路16は、欠線部を検出したものと判定する。
【0034】
図7は、センサの組み合わせにより欠線部と判定することができる信号処理回路16の回路図を表す。信号処理回路16は、センサ14aからの非存在信号によってONとなるスイッチ20aと、センサ14b、14cからの非存在信号によってONとなり並列に接続されたスイッチ20b、20cとが直列に接続されており、これの回路は、出力装置18としての警報回路に接続されている。この構成によって、第1のセンサ対(センサ14aと14b)が非存在信号を出力した場合、第2のセンサ対(センサ14aとセンサ14c)が非存在信号を出力した場合、及び全てのセンサ14a、14b、14cが非存在信号を出力した場合に、信号処理回路16が導通し、即ち、欠線部検出信号が生成され、警報回路が動作して警報を発して欠線部であることを知らしめることができる。
【0035】
一方、欠線部でない通常のレール上を走行中において、車両に横揺れがありまたはカーブを走行中にレールの片側に相当するセンサ14がレールから外れて非存在信号を出力することがある。そのような場合には、センサ14aのみが非存在信号を出力するか、またはセンサ14b、14cのみが非存在信号を出力するか、またはいずれかの1つのセンサのみが非存在信号を出力することになる。よって、図7に示す回路は非導通のままであるため欠線部検出信号は生成されず、警報回路が動作することはなく、誤警報を防ぐことができる。
【0036】
このように、信号処理回路16では、複数のセンサの組み合わせにより、予め定めておいた組み合わせに該当するセンサが非存在信号を出力した場合に、欠線部と判定するために、正しい検出を自動的に行うことができる。
【0037】
尚、信号処理回路16としては、図7に示す回路に限定されるものではなく、図1に示す論理回路に基づく、任意のハードウェアまたはソフトウェアによる処理を行うことができる。
【0038】
前記センサ対を結ぶ線の傾斜角度θは、欠線部のレールR1、R2の屈曲角度または、レールR3の先端の角度φと等しいかまたは近傍の角度となっているとよい。これによって、1つのセンサ対を構成する2つのセンサが必ず欠線部において両方共に非存在信号を出力する状態を発生させることができる。
【0039】
信号処理回路16によって生成された欠線部検出信号は、出力装置18へと送出される代わりにまたは送出されると共に、欠線部付近において何らかの処理が必要な他の装置へと直接、送出されるようにすることが可能である。
【0040】
例えば、この欠線部検出信号をトリガとして、探傷装置をレールから離反するように上昇させるべくアクチュエータを作動させるようにすることが可能である。
【0041】
または、この欠線部検出信号をトリガとして、車両の走行に同期して時系列データを取得しその記録を行っている装置に対して、欠線部におけるデータであることを識別するための識別マーカを関連付けて記録させることも可能である。欠線部における時系列データと、それ以外のレール部分の時系列データとを識別することで、時系列データの正確な解析を行うことができる。
【0042】
または、この欠線部検出信号を、キロ程(軌道情報)を検出するための基準マーカとして使用することもできる。
【0043】
また、以上説明した実施形態では、3つのセンサを用いていたが、4つ以上のセンサを設けることも可能であり、その配置も任意のものとすることができる。
【0044】
図8は、4つのセンサ14を用いた一例を示している。この場合には、センサ14aの近傍に別のセンサ14dが設けられる。複数のセンサ14の中から選択された第1のセンサ対を構成する2つのセンサ14a、14bを結ぶ線L1がレールの長手方向に対してθの角度をなし、第2のセンサ対を構成する2つのセンサ14c、14dを結ぶ線L2がレールの長手方向に対して−θの角度をなす他に、さらに別の第3のセンサ対を構成する2つのセンサ14d、14bを結ぶ線L3がレールの長手方向に対してθ’(≠θ)の角度をなし、さらに別の第4のセンサ対を構成する2つのセンサ14a、14cを結ぶ線L4がレールの長手方向に対して−θ’の角度をなしている。
【0045】
図9は、図8の例の場合の信号処理回路の動作を表す論理回路図、図10は欠線部に差し掛かったときの状態を表している。この例では、センサから非存在信号が出力されたときに、ハイとなる信号が論理回路の対応する端子に入力されるものとする。第1〜第4のセンサ対のうちのいずれかのセンサ対を構成する2つのセンサが両方共に非存在信号を出力する場合、及び全てのセンサが非存在信号を出力する場合に、少なくとも欠線部検出信号を出力することができる。
【0046】
欠線部におけるレールR1、R2の屈曲角度またはレールR3の先端の角度φは、分岐器の種類によって異なるが、図8の例においては、角度θが角度φと等しいかまたは近傍の範囲にある場合に限らず、角度θ’が角度φと等しいか近傍のある場合においても、欠線部を検出することができるため、適用範囲を広げることができる。
【0047】
尚、図8では、センサ14dをセンサ14aに対してレールの長手方向にずらして配置していたが、センサ14aに対してレールの幅方向にずらして配置してもよい。
【0048】
図11は、5つのセンサ14を用いた一例を示している。この例では、センサ14b、14cの近傍に別のセンサ14e、14fが設けられる。複数のセンサ14の中から選択された第1のセンサ対を構成する2つのセンサ14a、14bを結ぶ線L1がレールの長手方向に対してθの角度をなし、第2のセンサ対を構成する2つのセンサ14a、14cを結ぶ線L2がレールの長手方向に対して−θの角度をなす他に、さらに別の第3のセンサ対を構成する2つのセンサ14a、14eを結ぶ線L3がレールの長手方向に対してθ’の角度をなし、さらに別の第4のセンサ対を構成する2つのセンサ14a、14fを結ぶ線L4がレールの長手方向に対して−θ’の角度をなしている。
【0049】
図12は、図11の例の場合の信号処理回路の動作を表す図9と同様の論理回路図を表している。この例では、第1〜第4のセンサ対のうちのいずれかのセンサ対を構成する2つのセンサが両方共に非存在信号を出力する場合、及び全てのセンサが非存在信号を出力する場合に、少なくとも欠線部検出信号を出力することができる。
【0050】
この図11に示す構成によっても図8に示す場合と同様の作用・効果が得られる。
【符号の説明】
【0051】
10 レール欠線部検出装置
14(14a〜14f) センサ
16 信号処理回路(判定手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レールを走行する車両に搭載可能で、レールの分岐器の欠線部を検出するレール欠線部検出装置であって、
1つのレールに対応して互いに離間して複数配置され、且つレールに上方から対向してレールが存在するか否かを表すいずれかの検知信号を出力するように構成された少なくとも3つのセンサと、
前記少なくとも3つのセンサからの検知信号の組み合わせによって、欠線部であるか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするレール欠線部検出装置。
【請求項2】
前記少なくとも3つのセンサは、その中から選択された2つのセンサからなる第1のセンサ対の相対配置が、レールの幅方向に離間し、その2つのセンサを結ぶ線がレールの長手方向に対して角度を持つように設定され、同時に、第1のセンサ対とは構成センサを完全に同一としない2つのセンサからなる第2のセンサ対の相対配置が、レールの幅方向に離間し、その2つのセンサを結ぶ線がレールの長手方向に対して角度を持ち、その角度が第1のセンサ対によって形成される角度と反対の角度になるように設定されていることを特徴とする請求項1記載のレール欠線部検出装置。
【請求項3】
前記判定手段は、第1のセンサ対及び第2のセンサ対のいずれか一方のセンサ対を構成する2つのセンサからの検知信号が両方ともにレールが非存在であることを表す場合に、欠線部であると判定することを特徴とする請求項2記載のレール欠線部検出装置。
【請求項4】
前記判定手段は、第1のセンサ対及び第2のセンサ対を構成する2つのセンサからの検知信号が両方ともにレールが非存在であることを表す場合に、欠線部であると判定することを特徴とする請求項2または3記載のレール欠線部検出装置。
【請求項5】
少なくとも1つのセンサは、レールの幅方向の一方側に、少なくとも2つのセンサは、レールの幅方向の他方側に配置されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のレール欠線部検出装置。
【請求項6】
前記少なくとも3つのセンサは、レールの幅方向の一方側に配置されるセンサと他方側に配置されるセンサとで複数のセンサ対を構成しており、前記判定手段は、いずれかのセンサ対を構成する2つのセンサからの検知信号が両方ともにレールが非存在であることを表す場合に、欠線部であると判定することを特徴とする請求項5記載のレール欠線部検出装置。
【請求項7】
前記判定手段は、前記レールの幅方向の一方側に配置されるセンサのみの検知信号がレールが非存在であることを表した場合、又は、前記レールの幅方向の他方側に配置されるセンサのみの検知信号がレールが非存在であることを表した場合には、欠線部ではないと判定することを特徴とする請求項5または6記載のレール欠線部検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−11071(P2013−11071A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142987(P2011−142987)
【出願日】平成23年6月28日(2011.6.28)
【出願人】(000003388)東京計器株式会社 (103)
【出願人】(504412451)東京計器レールテクノ株式会社 (14)
【Fターム(参考)】